JP2020165648A - 除去可能な電子ディスプレイを搭載するためのドア - Google Patents

Abstract

【課題】温度制御されたエンクロージャのための断熱ドアを提供すること。【解決手段】１つの一般的側面では、本明細書に説明される主題は、断熱パネルアセンブリと、ドアフレームと、ドアに搭載された電子ディスプレイとを含むディスプレイケースドアにおいて具現化されることができる。ドアフレームは、断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定される。電子ディスプレイは、断熱パネルアセンブリを覆う。搭載ベゼルは、ドアフレームに固定され、電子ディスプレイの縁を覆って延び、電子ディスプレイをドアフレームに固定する結合端を有する。カバーベゼルが、ドアフレームの前面に結合され、カバーベゼルは、ドアフレームの前面および搭載ベゼルの結合端を覆うようにサイズを決定される。【選択図】なし

Description

本発明は、温度制御されたエンクロージャのための断熱ドアに関する。

冷蔵エンクロージャは、冷蔵または冷凍された物体を保管および／または表示するための商業、公共施設、および住宅用用途において使用される。冷蔵エンクロージャは、凍結温度を上回る温度（例えば、冷蔵庫）または凍結温度を下回る温度（例えば、冷凍庫）に維持され得る。冷蔵エンクロージャは、温度制御された空間内で冷蔵または冷凍された物体を視認し、それにアクセスするための１つ以上の断熱ドアもしくは窓を有する。冷蔵エンクロージャのためのドアは、概して、断熱ガラスパネルアセンブリを含む。

冷蔵ディスプレイケースドア上にコンテンツを表示することは、製品を宣伝する有効な方法であり得る。組み込みディスプレイパネルを伴う冷蔵ディスプレイケースドアは、高価であり、維持することが困難であり得る。冷蔵ディスプレイケースドアにコンテンツを表示する方法の改良が、継続的に求められている。

１つの一般的側面では、本明細書に説明される主題は、断熱パネルアセンブリと、ドアフレームと、電子ディスプレイとを含むディスプレイケースドアにおいて具現化されることができる。ドアフレームは、断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定される。電子ディスプレイは、断熱パネルアセンブリを覆う。搭載ベゼルが、ドアフレームに固定され、結合端を有し、結合端は、電子ディスプレイの縁を覆って延び、電子ディスプレイをドアフレームに固定する。透明な保護パネルが、電子ディスプレイの前面と搭載ベゼルの結合端との間に位置付けられる。第１のカバーベゼルが、ドアフレームの前面に結合され、第１のカバーベゼルは、ドアフレームの前面および搭載ベゼルの結合端を覆うようにサイズを決定される。回路モジュールが、ドアフレームの底部内に位置付けられ、断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールは、ドアフレームに取り外し可能に結合される。回路モジュールは、電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを含み、メディアプレーヤは、電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成される。電力ケーブルが、ドアフレームの一部によって画定されるチャネル内に配置され、電力ケーブルは、電子ディスプレイおよびメディアプレーヤに電気的に接続される。第２のベゼルカバーが、ドアフレームに結合され、回路モジュールを被覆している。第２のベゼルカバーは、メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを含む。

本実装および他の各々は、以下の特徴のうちの１つ以上のものを随意に含むことができる。

いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を含む。いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、発泡体を含む。いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、発泡体で充填されたパネルある。

いくつかの実装では、電子ディスプレイは、断熱パネルアセンブリを覆い、断熱パネルアセンブリの表面積の５０％より大きく覆う。

いくつかの実装では、電子ディスプレイおよび回路モジュールは、断熱パネルアセンブリを一緒に覆い、断熱パネルアセンブリの表面積全体を被覆する。

いくつかの実装では、搭載ベゼルは、２つの平行な垂直部材を含む。いくつかの実装では、搭載ベゼルの結合端は、各垂直部材のフランジと、少なくとも１つの水平部材のフランジとを含み、各それぞれのフランジは、断熱パネルアセンブリに実質的に平行に延びている。いくつかの実装では、各垂直部材の結合端および１つの水平部材の結合端は、電子ディスプレイの縁を覆って延び、電子ディスプレイの筐体の３つの縁を覆う。いくつかの実装では、垂直部材の各々は、搭載ベゼルをドアフレームに固定するように構成された少なくとも１つの搭載ブラケットを含む。

別の一般的側面では、本明細書に説明される主題は、断熱パネルアセンブリと、ドアフレームと、ドアに搭載された電子ディスプレイとを含むディスプレイケースドアにおいて具現化されることができる。ドアフレームは、断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定される。電子ディスプレイは、断熱パネルアセンブリを覆う。搭載ベゼルは、ドアフレームに固定され、結合端を有し、結合端は、電子ディスプレイの縁を覆って延び、電子ディスプレイをドアフレームに固定する。カバーベゼルが、ドアフレームの前面に結合され、カバーベゼルは、ドアフレームの前面および搭載ベゼルの結合端を覆うようにサイズを決定される。

別の一般的側面では、本明細書に説明される主題は、断熱パネルアセンブリと、断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームとを含むディスプレイケースドアにおいて具現化されることができる。ドアフレームは、それに搭載される電子ディスプレイを支持するように構成される。ドアフレームは、断熱パネルアセンブリの前面をある距離だけ越えて外向きに外向きに延びている部分と、ドアフレームの部分に沿って配置された複数の搭載部位とを含む。搭載部位は、ディスプレイ搭載保持器と界面接触するように構成される。電子ディスプレイは、搭載されると、断熱パネルアセンブリを覆う。部分が断熱パネルアセンブリの前面を越えて延びている距離は、搭載されると、電子ディスプレイの前面が、ドアフレームの前面と実質的に同一平面であるように、電子ディスプレイの厚さに対応する。

これらの実装および他の実装の各々は、以下の特徴のうちの１つ以上のものを随意に含むことができる。

いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を含む。いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、発泡体を含む。いくつかの実装では、断熱パネルアセンブリは、発泡体で充填されたパネルである。

いくつかの実装では、電子ディスプレイは、搭載されると、断熱パネルアセンブリの大部分を覆う。

いくつかの実装は、電子ディスプレイの前面と搭載ベゼルの結合端との間に位置付けられた透明な保護パネルを含む。

いくつかの実装は、ドアフレームの底部内に位置付けられ、断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールを含み、回路モジュールは、ドアフレームに取り外し可能に結合され、回路モジュールは、電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを含む。メディアプレーヤは、電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成される。

いくつかの実装は、ドアフレームに結合され、回路モジュールを被覆している第２のカバーベゼルを含む。いくつかの実装では、第２のカバーベゼルは、メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを含む。

本明細書に説明される主題の特定の実装は、以下の利点のうちの１つ以上のものを実現するように実装されることができる。

実装は、組み込みディスプレイを伴うドアにより安価な代替物を提供し得る。実装は、ドアに搭載される電子ディスプレイの保全性を改良し得る。例えば、本開示の実装は、ディスプレイケースドア全体を除去する必要なく、ディスプレイケースドアに搭載された電子ディスプレイの容易な交換または保守を提供し得る。本開示の実装は、搭載された電子ディスプレイを伴うディスプレイケースドアが、原範囲（例えば、薄い外形を有するドア）に近いままであり、従って、ドアが、継続的なドア列内の他のドアの運動に干渉しないことも可能にし得る。例えば、実装は、ドア間の搭載構成または間隔を電子ディスプレイの厚さに適応するように改変する必要なく、電子ディスプレイを有するディスプレイケースドアが（例えば、スーパーマーケットの通路内の）継続的なドア列内に搭載されることを可能にし得る。

本発明の１つ以上の実施形態の詳細が、下記の添付図面および説明に記載される。本発明の他の特徴、目的、および利点も、説明および図面から、かつ請求項から明白となるであろう。
例えば、本願発明は、以下の項目を提供する。
（項目１）
ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
断熱パネルアセンブリと、
前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと、
前記ディスプレイケースドアに搭載され、前記断熱パネルアセンブリを覆っている電子ディスプレイと、
前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルであって、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに固定している、搭載ベゼルと、
前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられた透明な保護パネルと、
前記ドアフレームの前面に結合された第１のカバーベゼルであって、前記第１のカバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、第１のカバーベゼルと、
前記ドアフレームの底部内に位置付けられ、前記断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールであって、前記回路モジュールは、前記ドアフレームに取り外し可能に結合され、前記回路モジュールは、前記電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを備え、前記メディアプレーヤは、前記電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成されている、回路モジュールと、
前記ドアフレームの一部によって画定されるチャネル内に配置された電力ケーブルであって、前記電力ケーブルは、前記電子ディスプレイおよび前記メディアプレーヤに電気的に接続されている、電力ケーブルと、
前記ドアフレームに結合され、前記回路モジュールを被覆している第２のベゼルカバーであって、前記第２のベゼルカバーは、前記メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを備えている、第２のベゼルカバーと
を備えている、ディスプレイケースドア。
（項目２）
前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、前記項目に記載のディスプレイケースドア。
（項目３）
前記断熱パネルアセンブリは、発泡体を備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目４）
前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリを覆っており、前記断熱パネルアセンブリの表面積の５０％より大きく覆っている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目５）
前記電子ディスプレイおよび前記回路モジュールは、前記断熱パネルアセンブリを一緒に覆い、前記断熱パネルアセンブリの表面積全体を被覆している、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目６）
前記搭載ベゼルは、２つの平行な垂直部材を備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目７）
前記搭載ベゼルの前記結合端は、各垂直部材のフランジと、少なくとも１つの水平部材のフランジとを備え、各それぞれのフランジは、前記断熱パネルアセンブリに実質的に平行に延びている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目８）
各垂直部材の結合端および１つの水平部材の結合端は、前記電子ディスプレイの前記縁を覆って延びており、前記電子ディスプレイの筐体の３つの縁を覆っている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目９）
前記垂直部材の各々は、前記搭載ベゼルを前記ドアフレームに固定するように構成された少なくとも１つの搭載ブラケットを備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１０）
ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
断熱パネルアセンブリと、
前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと、
前記ディスプレイケースドアに搭載され、前記断熱パネルアセンブリを覆っている電子ディスプレイと、
前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルであって、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに固定していると、搭載ベゼルと、
前記ドアフレームの前面に結合されたカバーベゼルであって、前記カバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、カバーベゼルと
を備えている、ディスプレイケースドア。
（項目１１）
前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１２）
前記断熱パネルアセンブリは、発泡体パネルを備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１３）
前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリの大部分を覆っている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１４）
前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられた透明な保護パネルをさらに備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１５）
前記ドアフレームの底部内に位置付けられ、前記断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールをさらに備え、前記回路モジュールは、前記ドアフレームに取り外し可能に結合され、前記電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを備え、前記メディアプレーヤは、前記電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成されている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１６）
前記ドアフレームに結合され、前記回路モジュールを被覆している第２のカバーベゼルをさらに備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１７）
前記第２のカバーベゼルは、前記メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目１８）
ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
断熱パネルアセンブリと、
前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと
を備え、
前記ドアフレームは、それに搭載される電子ディスプレイを支持するように構成され、前記ドアフレームは、
前記断熱パネルアセンブリの前面をある距離だけ越えて外向きに延びている部分と、
前記ドアフレームの部分に沿って配置され、ディスプレイ搭載保持器と界面接触するように構成された複数の搭載部位と
を備え、
搭載されると、前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリを覆い、
前記距離は、前記電子ディスプレイの厚さに対応しており、それによって、搭載されると、前記電子ディスプレイの前面は、前記ドアフレームの前面と実質的に同一平面である、ディスプレイケースドア。
（項目１９）
前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（項目２０）
前記ディスプレイ搭載保持器は、前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルを備え、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに取り外し可能に固定するように配置されており、
前記ディスプレイケースドアは、
前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられるように構成された透明な保護パネルと、
前記ドアフレームの前面と結合されるように構成されたカバーベゼルであって、前記カバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、カバーベゼルと
をさらに備えている、前記項目のいずれかに記載のディスプレイケースドア。
（摘要）
１つの一般的側面では、本明細書に説明される主題は、断熱パネルアセンブリと、ドアフレームと、ドアに搭載された電子ディスプレイとを含むディスプレイケースドアにおいて具現化されることができる。ドアフレームは、断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定される。電子ディスプレイは、断熱パネルアセンブリを覆う。搭載ベゼルは、ドアフレームに固定され、電子ディスプレイの縁を覆って延び、電子ディスプレイをドアフレームに固定する結合端を有する。カバーベゼルが、ドアフレームの前面に結合され、カバーベゼルは、ドアフレームの前面および搭載ベゼルの結合端を覆うようにサイズを決定される。

図１は、本開示の実装によるディスプレイケースドア内の電子ディスプレイの例示的配置の正面図である。

図２は、本開示の実装によるディスプレイケースドア内の電子ディスプレイの例示的配置の正面図である。

図３は、本開示の実装によるディスプレイケースドア内の電子ディスプレイの例示的配置の正面図である。

図４は、第１の配置でディスプレイケースに搭載された２つの例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図５は、第２の配置でディスプレイケースに搭載された２つの例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図６は、第１の例示的実施形態による図４に示されるディスプレイケースドアの一部の線６−６に沿って得られる断面図である。

図７は、電子ディスプレイを伴わない図６に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図８Ａは、第２の例示的実施形態による図６に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図８Ｂは、第３の例示的実施形態による図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図８Ｃは、第４の例示的実施形態による図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図９は、第５の例示的実施形態による図６に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図１０は、図４の線１０−１０に沿って得られる図４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図１１は、第２の例示的実施形態による図１０に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図１２は、第６の例示的実施形態による図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図１３は、ドアの運動を示す２つの隣接するドアの概略上面図である。

図１４は、本開示の実装による別の例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図１５は、第１の例示的実施形態による搭載アームおよびメディアプレーヤを示す図１４のディスプレイケースドアの正面図である。

図１６は、第２の例示的実施形態によるメディアプレーヤを示すディスプレイケースドアの正面図である。

図１７は、本開示の実装によるディスプレイケースドア内の電子ディスプレイの例示的配置の正面図である。

図１８は、第１の例示的実施形態による図１４に示されるディスプレイケースドアの一部の線１８−１８に沿って得られる断面図である。

図１９は、第２の例示的実施形態による図１８に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図２０は、本開示の実装によるディスプレイケースドアアセンブリの電気回路図である。

図２１は、本開示の実装によるディスプレイケースドアアセンブリの電気回路図である。

図２２は、本開示の実装による別の例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図２３Ａは、本開示の実装による例示的ベゼルカバーの正面図である。

図２３Ｂは、図２３Ａに示されるベゼルカバーの断面図である。

図２４は、本開示の実装による別の例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図２５は、図２４に示されるディスプレイケースドアの分解図である。

図２６Ａは、本開示の実装による別の例示的ディスプレイケースドアの正面図である。

図２６Ｂは、図２６Ａの線２６Ｂ−２６Ｂに沿って得られる図２６Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図２７は、図２４の線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図２８は、第２の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図２９は、第３の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図３０は、第４の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図３１は、第５の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図３２は、第６の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

図３３は、第７の例示的実施形態による図２７に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。

種々の図面内の同様の参照記号は、同様の要素を示す。

図１は、本開示の実装によるディスプレイケースドア１０内の電子ディスプレイ１８ａの例示的配置の正面図である。図１は、冷蔵庫、冷凍庫、または温度制御された空間を画定する他のエンクロージャ等の冷蔵ディスプレイケース内に据え付けられるように構成された例示的ディスプレイケースドア１０を図示する。ディスプレイケースドア１０は、断熱パネルアセンブリ１１（図６に示される）と、ドアフレーム１２と、ディスプレイ保持器１４と、パネルアセンブリ１１を覆っている電子ディスプレイ１８ａとを含む。

図２４および２５に関して下でさらにより詳細に議論されるように、ディスプレイケースドアは、断熱パネルアセンブリと、パネルアセンブリの縁に固定されたドアフレームと、ドアフレームに結合された不透明なディスプレイスクリーン（例えば、電子ディスプレイ）とを含むことができる。いくつかの実施例では、断熱パネルアセンブリは、発泡体で充填されたパネル等の不透明な断熱材であることができる。他の実施例では、断熱パネルアセンブリは、透明な断熱ガラスパッケージであることができる。ディスプレイスクリーンは、断熱パネルアセンブリの大部分を覆うようにドアフレームに搭載されることができる。電子ディスプレイは、ドアフレームに固定された少なくとも１つのディスプレイ保持器によってドアフレームに固定されることができる。例えば、ディスプレイ保持器は、電子ディスプレイと篏合し、電子ディスプレイをドアフレームに取り外し可能に固定する結合端を有する。加えて、図２６に関して下でさらに詳細に議論されるように、ディスプレイケースドアは、電子ディスプレイを含まずに作製されることができる。例えば、ディスプレイケースドアは、断熱パネルアセンブリと、ドア上に搭載される電子ディスプレイを支持するように構成されたドアフレームとを含むことができる。例えば、ディスプレイケースドアのドアフレームは、断熱パネルアセンブリの前面をある距離だけ越えて外向きに延びている部分を含むことができる。ドアフレームは、ドアフレームの部分に沿って配置され、ディスプレイ保持器と界面接触するように構成された複数の搭載部位を有することができる。ドアフレームは、搭載されると、電子ディスプレイが断熱パネルアセンブリの大部分を覆うように構成されることができる。ドアフレームの部分がパネルアセンブリの前面を越えて延びている距離は、搭載されると、電子ディスプレイの前面がドアフレームの前面と実質的に同一平面であるように、電子ディスプレイの厚さに対応することができる。

下でより詳細に議論されるように、パネルアセンブリ１１は、１つ以上のガラス板を含む。いくつかの実装では、パネルアセンブリ１１は、不透明な断熱パネル（例えば、発泡体で充填されたパネル）を含む。他の実装では、パネルアセンブリ１１は、間にシールされた空間の境を限る透明な板の２つ以上の層を含み、シールされたガラスユニット（ＳＧＵ）を形成する。ドアフレーム１２は、パネルアセンブリ１１の周辺縁の周囲に延び、それに固定される。フレーム１２は、電力を電子ディスプレイ１８ａ（例えば、モニタ）に提供する１つ以上の電力ケーブルを受け取るように構成されたチャネルまたはトンネル（図示せず）を画定する。

ディスプレイ保持器１４は、電子ディスプレイ１８ａをディスプレイケースドア１０のフレーム１２に取り外し可能に固定する。ディスプレイ保持器１４は、アルミニウムまたはポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）等の押し出し金属または硬質プラスチックから作製されることができる。ディスプレイ保持器１４は、異なるサイズおよび構成に作製され、異なる厚さの電子ディスプレイ１８ａを搭載することができる。図６を手短に参照すると、各ディスプレイ保持器１４は、第１の端部１９と第２の端部２１と（例えば、結合端）を有する。第１の端部１９は、フレーム１２に結合またはクリップ留めするように配置される。第２の端部２１（例えば、結合端）は、各電子ディスプレイ１８の縁２０を覆って延び、電子ディスプレイ１８をフレーム１２に取り外し可能に固定するように構成される。図１に戻って参照すると、いくつかの実装では、ドア１０は、各々がフレーム１２のそれぞれの側に類似する長さを有する４つのディスプレイ保持器１４を含むことができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ保持器１４は、フレーム１２のそれらのそれぞれの側面より短く、フレーム１２の側面に沿った複数のディスプレイ保持器１４が、電子ディスプレイ１８ａをドア１０に搭載することを可能にすることができる。

電子ディスプレイ１８ａは、外側筐体３７と、外側筐体３７に搭載された電子的に制御可能なディスプレイパネル３９（例えば、スクリーン）とを含む。外側筐体３７は、パネル１１の前面に対して直接位置付けられることができる。いくつかの実施例では、保護発泡体または可撓性テープが、パネル１１の前面から外側筐体３７を分離することができる。電子ディスプレイ１８ａは、限定ではないが、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレイ、電界放射ディスプレイ（ＦＥＤ）、プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）、または電子発光（ＥＬ）ディスプレイを含むことができる。例えば、電子ディスプレイ１８ａは、無線ネットワーク（例えば、Ｗｉ−Ｆｉネットワーク）を経由してコンテンツを受信するための配信能力を伴うスマートテレビであることができる。

ディスプレイ保持器１４は、電子ディスプレイが保守または交換のために迅速に交換または除去されることを可能にする。保持器１４は、電子ディスプレイが異なる構成に再配置されることも可能にする。保持器１４は、電子ディスプレイ１８ａが、特別な搭載機器または電子ディスプレイ筐体３７の再構成の必要なく、ドア１０に搭載されることを可能にする。図１に示される例示的配置では、電子ディスプレイ１８ａは、１×４配置に搭載される。言い換えると、４つの電子ディスプレイ１８ａが、１列×４行のディスプレイの状態で、ドア１０に搭載される。さらに下で議論されるように、電子ディスプレイ１８ａは、異なる配置で搭載されることができる。例えば、複数の電子ディスプレイが、電子ディスプレイが、パネルアセンブリの高さに沿って延びている１つの列に配置される状態でパネルアセンブリ１１を覆って搭載されることができる。いくつかの実装では、複数の電子ディスプレイが、電子ディスプレイがパネルアセンブリの高さに沿って延びている２つ以上の列に配置される状態でパネルアセンブリを覆って搭載されることができる。

フレーム１２は、各々が押し出しアルミニウム、ＰＶＣ、または類似材料から作製された４つのフレームレール１３を含むことができる。フレームレール１３の各々は、それらの長さに沿って一定の断面を有することができる。本明細書においてヒンジレールとも称されるフレームレールのうちの１つ、例えば、フレームレール１３ａは、電力コードが電子ディスプレイ１８ａに給電するために延びているチャネルを画定することができる。下でより詳細に議論されるように、フレーム１２は、ドア１０をディスプレイケースフレームにヒンジ式で接続するために、その上部および底部に開口部をさらに画定する。そのような開口部は、フレームレールチャネルの上端部および下端部において画定されることができる。ドア１０を接続するために使用されるヒンジは、電力ケーブルが延びている電気コネクタを含むことができる。

ドアフレーム１２は、ディスプレイケースドア１０が、ディスプレイケースを改造する必要なく、既存の冷蔵ディスプレイケース内に据え付けられ、動作させられることを可能にする幅および厚さを有する。ドア１０は、電子ディスプレイ１８ａの有無にかかわらず、動作させられることができる。いくつかの実施例では、電子ディスプレイ１８ａは、据え付けられると、断熱パネルアセンブリ１１の表面積の７５％以上を覆う。

いくつかの実装では、パネルアセンブリ１１は、不透明な断熱パネルである。例えば、パネルアセンブリ１１は、発泡体で充填された断熱パネルを含むことができる。

いくつかの実装では、パネルアセンブリ１１は、透明または実質的に透明なガラス（例えば、断熱ガラス、非強化ガラス、強化ガラス等）、プラスチック、または他の透明または実質的に透明な材料（例えば、半透明の材料）の１つ以上の板を含む。パネルアセンブリは、可視光に対して透明であるガラスまたはプラスチックパネルであることができる。透明なパネルアセンブリは、非常に断熱性のパネル、例えば、２以上のＲ値と、０．５未満のＵ値とを有するパネルであることができる。図６Ａに関してさらに詳細に議論されるように、パネルアセンブリ１１は、透明な板の複数の層を含むことができる。例えば、パネルアセンブリ１１は、間隙によって分離され、ＳＧＵを形成する第１の板と第２の板とを有するマルチ板ユニットであることができる。パネル１１は、１〜３センチメートルの厚さを有する薄いＳＧＵアセンブリであることができる。パネル１１は、２〜３０、またはいくつかの実施例では、４〜８の断熱Ｒ値を有することができる。ＳＧＵは、非常に断熱性のパネルアセンブリ、例えば、２以上のＲ値と、０．５未満のＵ値とを有するアセンブリであることができる。パネル１１が、透明であることは、必要ではない。いくつかの実装では、パネル１１は、半透明または不透明であることができる。

いくつかの実装では、２つ以上のパネル間の間隙またはシールされた空間は、パネルを通した熱伝達を低減させるための断熱体として機能する希ガス（例えば、アルゴン、クリプトン等）等の断熱ガスで充填されることができる。いくつかの実施例では、シールされた空間は、大気圧を下回るように排気されることができる。例えば、パネルアセンブリ１１は、真空断熱ガラス（ＶＩＧ）アセンブリであることができる。例えば、ＶＩＧアセンブリは、シールされた空間が大気圧を下回るように排気された空間であり得るＳＧＵである。図８Ａでさらに議論されるように、パネルアセンブリ１１は、オフセットガラスパッケージパネルアセンブリであることができる。例えば、フレーム１２内に含まれる板は、固定された板の背面に取り付けられた複数のより小さい板を含むことができる。

ディスプレイケースドア１０は、フレーム１２に結合されたドアハンドル１６を含む。ドアハンドル１６は、規定される寸法に切断され、フレーム１２の前面または側面に結合された押し出しアルミニウム管から作製されることができる。ドアハンドル１６は、異なる形状の「引きハンドル」であることができる。例えば、ハンドル１６は、Ｕ字形のハンドル、またはＪ字形の断面を伴うハンドルであることができる。ハンドル１６は、接着剤または機械的留め具を使用することによって、フレーム１２に取り付けられることができる。

図１−３を参照すると、電子ディスプレイ１８ａ、１８ｂ、および１８ｃは、種々の異なる配置でドア１０に搭載されることができる。例えば、図１は、１×４構成で搭載される電子ディスプレイ１８ａを有する第１の実施形態によるディスプレイケースドア１０を示す。図２は、ドア１０上に搭載された電子ディスプレイの別の例示的配置を示す。図２は、１×２構成で搭載される電子ディスプレイ１８ｂを有する第２の実施形態によるディスプレイケースドア１０を示す。図１の電子ディスプレイ１８ａがドア１０上に搭載される方法と同様、電子ディスプレイ保持器１４も、電子ディスプレイ１８ｂの縁２０ｂを覆って延び、電子ディスプレイ１８ｂをドア１０のフレーム１２に取り外し可能に固定する。

図３は、ドア１０上に搭載される電子ディスプレイの別の例示的配置を示す。図３は、２×２構成で搭載される電子ディスプレイ１８ｃを有する第３の実施形態によるディスプレイケースドア１０を示す。言い換えると、図３は、２列×２行のディスプレイの状態でドア１０に搭載された４つの電子ディスプレイ１８ｃを示す。同様に、ディスプレイ保持器１４も、各電子ディスプレイ１８ｃの縁２０ｃを覆って延び、電子ディスプレイ１８ｃをドア１０のフレーム１２に取り外し可能に固定する。

本開示の実装は、ディスプレイケースドア上での電子ディスプレイの配置に柔軟性を提供する。例えば、本明細書に説明されるディスプレイ保持器は、電子ディスプレイの種々の配置を可能にする。例えば、複数の電子ディスプレイが、電子ディスプレイがパネルアセンブリ１１の高さに沿って延びている１つの列に配置されたパネルアセンブリ１１を覆って搭載されることができる。いくつかの実装では、複数の電子ディスプレイが、電子ディスプレイが、パネルアセンブリ１１の高さに沿って延びている２つの列に配置されたパネルアセンブリ１１を覆って搭載されることができる。

いくつかの実装では、電子ディスプレイ１８ａ、１８ｂ、および１８ｃの全ての部分が、パネルアセンブリ１１を覆うことができる。例えば、電子ディスプレイは、パネルアセンブリ１１の表面積の大部分を覆うように配置されることができる。いくつかの実装では、電子ディスプレイ１８ａは、パネルアセンブリ１１の表面積全体を覆うように配置される。いくつかの実施例では、電子ディスプレイ１８ａは、パネルアセンブリ１１の前面を被覆し、隣接する電子ディスプレイ１８ａ間に小さい間隙２２を残すことができる。いくつかの実施例では、可撓性発泡体またはテープ（図示せず）が、間隙２２を充填し、隣接する電子ディスプレイ間のクッションとしての機能を果たすことができる。いくつかの実施形態では、電子ディスプレイ１８ａは、パネルアセンブリ１１の前面の１つ以上のエリアを露出させるように配置されることができる。いくつかの実装では、ディスプレイ保持器は、空気が電子ディスプレイ１８ａの背面に進入し、それを換気するための隣接するディスプレイ保持器間の通気間隙を形成するように配置されることができる。

図４は、第１の配置でディスプレイケース１００に搭載された２つの例示的ディスプレイケースドア１０の正面図である。冷蔵ディスプレイケース１００は、冷蔵庫、冷凍庫、または温度制御された空間を画定する他のエンクロージャであることができる。例えば、冷蔵ディスプレイケース１００は、食料雑貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、生花店、および／または温度に敏感な消費財（例えば、食料品等）を保管および表示するための他の商業環境における冷蔵ディスプレイケースまたは冷蔵マーチャンダイザであることができる。冷蔵ディスプレイケース１００は、比較的に低温で保管されなければならない製品を表示するために使用されることができる。いくつかの実装では、冷蔵ディスプレイケース１００は、例えば、倉庫、レストラン、およびラウンジで使用される冷蔵ディスプレイユニットである。例えば、冷蔵ディスプレイケース１００は、自立ユニット、または冷蔵ディスプレイケース１００が位置する建物の一部を形成する「備え付け」ユニットであることができる。

図示されるように、冷蔵ディスプレイケース１００は、ディスプレイケースフレーム１７上に搭載された複数のディスプレイケースドア１０を有する。各ドア１０が、ドア１０をフレーム１７に接続するヒンジ２９上に旋回可能に搭載される。各ドア１０のヒンジ２９は、ケースフレーム１７の反対端部内に存在し、ドア１０が、ケースフレーム１７の２つの反対端部に位置する点の周りに旋回することを可能にする。そのような構成では、ハンドル１６’が、互いに隣接する。いくつかの実装では、各ハンドル１６’は、それぞれのドアフレーム１２の側面に取り付けられる。例えば、ハンドル１６’は、ハンドル１６’のフランジがフレーム１２の側面に取り付けられたＪ字形の断面を有することができる。いくつかの実施例では、ハンドルは、フレーム１２の前面に取り付けられたＵ字形のハンドルであることができる。いくつかの実装では、ドア１０は、ケースフレーム１７に対してスライドすることによって開放および閉鎖するように構成された引き戸であることができる。例えば、ヒンジ２９は、それぞれ、各ドア１０およびケースフレーム１７に結合された対応するレールの対によって取って代わられ得る。

図５は、第２の配置でディスプレイケース１００に搭載された２つの例示的ディスプレイケースドア１０の正面図である。例えば、ドア１０は、ヒンジ２９が各ドア１０の同一の側に設置された配置で据え付けられる。ドア１０は、同一方向に開放し、それは、（例えば、スーパーマーケット通路内の）ドアの長い行に関して有利であり得る。例えば、図５に示される配置は、図４に示される実施例におけるもの等の隣接するハンドルを伴うドアと対照的に、消費者がドア１０を開放するためのさらなる空所を残し得る。

図６は、図４に示されるディスプレイケースドア１０の一部の線６−６に沿って得られる断面図である。フレーム１２は、フレームレール１３ａと、ディスプレイ保持器１４とを含む。フレームレール１３ａは、フレームレール１３ａの長さに沿って延びているチャネル３３を画定する。チャネル３３は、電力ケーブル５０が、チャネル３３から離れ、電子ディスプレイ１８まで延びていることを可能にするフレームレール１３ａの長さに沿った、チャネル開口部を有することができる。

いくつかの実装では、フレームレール１３ａは、ヒンジレールとしての役割を果たすことができる。例えば、フレームレール１３ａの底部開口部３５は、底部ヒンジ２９ａ（例えば、ピンヒンジ）を受け取るように構成されることができる。ヒンジ２９ａは、ケース１００のフレームに取り付けられ、開口部３５の底部の中に挿入されることができる。底部ヒンジ２９ａは、電気ヒンジであることができ、それから１つ以上の電力ケーブル５０が延びている。例えば、ヒンジ２９ａは、電気コネクタ５４を含むことができ、それから各電力ケーブル５０が延びている。いくつかの実施例では、電気コネクタ５４は、１２０Ｖ電気プラグを含む。電気プラグ５４は、チャネル３３の中に延び、電力ケーブル５０を被覆し、かつケーブル５０をチャネル３３の中に誘導するように構成されたスリーブ５５を含むことができる。いくつかの実装では、底部ヒンジ２９ａは、重力ヒンジであることができ、上部ヒンジ（図示せず）は、電力ケーブル５０が延びている電気ヒンジであることができる。いくつかの実装では、他の電気ケーブルも、ヒンジ２９ａから延びていることができる。例えば、パネルアセンブリ１１は、結露防止システムを含み得、それは、パネル１１を加熱するための電力（例えば、導電コーティングに電力を提供する）を要求し、追加の電気伝導体が、そのような電力を提供し得る。いくつかの実装では、ディスプレイケースドアは、ヒンジ２９の代わりに、ナックルヒンジまたはボールベアリングヒンジ等の適切なヒンジの任意のタイプを使用して、ケース１００に搭載されることができる。

図６に示される例示的配置では、ディスプレイ保持器１４は、Ｓ字形の断面を伴うオーバーセンタークリップである。ディスプレイ保持器１４は、例えば、電子ディスプレイ１８の上部から底部へ、または底部から上部に、電子ディスプレイの縁２０に対してチャック締めする自動係止式の縦方向クリップであることができる。いくつかの実装では、ディスプレイ保持器１４は、電子ディスプレイフレーム２０を覆ってクリップ留めするためにわずかに曲がることが可能である硬質プラスチックであることができる。ディスプレイ保持器１４は、フレームレール１３ａの内面５６にクリップ留めするように構成された第１の端部１９を含む。ディスプレイ保持器１４は、第１の端部１９の反対側の結合端２１を含み、結合端２１は、フレーム１２からオフセットして延びている。結合端２１は、ドアフレーム１２の周辺フレーム縁５８から間隔を置かれ、パネル１１の前面６０からも間隔を置かれている。結合端２１は、電子ディスプレイ縁２０を覆って延び、電子ディスプレイ１８をフレーム１２に固定するように構成される。いくつかの実装では、ディスプレイ保持器１４は、ディスプレイ保持器１４が、定位置に回転させられるにつれて、電子ディスプレイ縁２０をクランプ締めすること、または巻くことができる。例えば、ディスプレイ保持器が、概して斜めの位置（すなわち、係合していない位置）から垂直位置に縁５８の周りに回転するにつれて、結合端２１が、電子ディスプレイ縁２０に係合し始める。ディスプレイ保持器１４は、フレームレール１３ａと電子ディスプレイの縁２０との間にクランプ締め力を提供する。ディスプレイ保持器は、クランプ締め力によって、フレームレール１３ａの内面５６に固定されることができる。いくつかの実装では、ディスプレイ保持器１４の第１の端部１９は、接着剤を用いて内面５６に取り付けられることができる。

電子ディスプレイ１８を除去するために、ディスプレイ保持器１４は、垂直位置から斜めの位置に戻るように回転させられることができる。底部ディスプレイ保持器１４ａが、類似する方法で底部電子ディスプレイの底縁を固定することができる。同様に、ドアフレーム１２の残部に沿ったディスプレイ保持器１４は、各電子ディスプレイ１８を定位置内に固定することができる。

電子ディスプレイ１８は、パネル１１の前面６０に対して直接位置付けられることができる。例えば、外側筐体３７の背面は、電子ディスプレイ１８がパネル１１と接触するときのパネル１１の引っかきを防止または低減させるために十分に軟質であることができる。いくつかの実装では、保護発泡体または可撓性テープ３１が、パネル１１の前面６０から外側筐体３７を分離することができる。

フレームレール１３ａは、チャネル５２をさらに含み、その中でパネル１１がフレーム１２に固定される。パネル１１は、エポキシまたはポリウレタン等の接着剤を用いてチャネル５２内でフレーム１２に接合されることができる。スペーサ３２またはアクリル等の接着剤も、パネル１１をフレーム１２に固定するために使用されることができる。いくつかの実施例では、クランプ等の機械的留め具が、パネル１１をフレーム１２に固定するために使用され得る。ディスプレイケース１００は、縦仕切り、ガスケット３４、およびディスプレイケースドア内にしばしば含まれる他の関連付けられるハードウェア等、ドア１０をディスプレイケース１００に取り付けるための他の構造を含む。

図７は、図６に示されるディスプレイケースドア１０の一部の断面図である。図７は、電子ディスプレイが搭載されていないドア１０を図示する。電子ディスプレイは、ドア１０の機能性を損なうことなくドア１０から除去されることができる。電子ディスプレイは、電子ディスプレイ１８から保持器１４を係合解除することによって、迅速に除去されることができる。例えば、保持器１４は、電子ディスプレイ縁からオーバーセンタークリップをチャック締め解除すること、クリップ留め解除すること、または除去することによって係合解除されることができる。フレーム１２は、電力ケーブル５０および電気コネクタ５４を被覆するフレームプラグ１５を受け取ることができる。フレームプラグ１５は、一定の断面を有する可撓性プラスチック片であることができ、それは、フレームレール１３ａのフレーム縁５８とパネル受け取り部分５２との間に形成された開口部にぴったりと合うように構成されている。プラグ１５は、外部環境からケーブル５０およびコネクタ５４を保護し得、フレーム１２の審美的外観を改良し得る。

図８Ａは、別の例示的実装による図６に示されるディスプレイケースドアの一部の詳述図を描写する。図６のフレームレールと同様、フレームレール１１３は、チャネル１３３内に底部ヒンジ２９ａおよび電力ケーブル５０を受け取るように構成される。図８Ａに示される例示的配置では、ディスプレイ保持器１１４は、硬質プラスチック（例えば、ＰＶＣ）またはアルミニウム等の押し出し金属から作製されたドアトリムである。図６のディスプレイ保持器１４と同様、保持器１１４は、電子ディスプレイをドアフレーム１１４に取り外し可能に固定する。ディスプレイ保持器１１４は、フレームレール１１３に結合された第１の端部１１９と、電子ディスプレイ縁２０を覆って延び、電子ディスプレイ１８をフレーム１１２に取り外し可能に固定する結合端１２１とを有する。いくつかの実施例では、第１の端部１１９は、フレームレール１１３の前面に取り付けられたフランジである。フランジ１１９は、フレームレール１１３の前面を通過する１つ以上の機械的留め具１１７を用いて、フレームレール１１３に取り付けられることができる。結合端１２１は、第１の端部１１９から離れるように延び、ドアフレーム１１２の周辺フレーム縁１５８から間隔を置かれ、パネルアセンブリ１１の前面６０からも間隔を置かれる。電子ディスプレイを据え付けるために、電子ディスプレイは、パネル１１を覆って設置されることができ、フランジ１１９は、電子ディスプレイ縁２０およびフレームレール１１３の両方を覆って設置され、（例えば、機械的留め具１１７を用いて）フランジ１１９をフレームレール１１３に固定することができる。ドア１０から電子ディスプレイ１８を除去するために、電子ディスプレイ１８を固定するディスプレイ保持器１１４は、フレームレール１１３から機械的留め具１１７を除去することによって迅速に除去され得る。

図８Ｂは、別の例示的実装による図６に示されるディスプレイケースドア１０の一部の詳細図を描写する。図８Ｂは、異なる実施形態によるパネルアセンブリ１１を図示する。パネル１１は、オフセットガラスパッケージパネルアセンブリ４１を含む。パネルアセンブリ１１は、オフセットパネルアセンブリとして図示される。オフセットパネルアセンブリ４１は、第１のパネルに接合され、ＳＧＵ（例えば、パネルアセンブリ１１）を形成するもう１つの追加の透明なパネル（例えば、パネル３８および４０）を含むことができる。図８Ｂに示される例示的配置では、板３８および４０は、板１１より小さい表面積を有し、板１１の背面に接合される。オフセットパネルアセンブリ４１は、図８Ｂに示されるフレーム１２の実装内に据え付けられることに限定されない。オフセットパネルアセンブリ４１は、本明細書に説明されるフレーム１２の実装のいずれかの中に据え付けられることができる。

図８Ｃは、別の実装による図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図８Ｃは、図８Ａに示される実施例に類似するフレームレールおよびパネルを描写し、保持器１１４ａは、より狭い厚さを伴う電子ディスプレイ１１８に適応するように構成されている。例えば、図８Ｃに示される各電子ディスプレイ１１８は、フレーム１１２の厚さより小さい厚さを有する。電子ディスプレイ１１８の前面は、フレーム１１２の前面と概して同一平面上にある。ディスプレイ保持器１１４ａは、機械的留め具を用いてフレームレール１１３に取り付けられた略平坦な細片である。ディスプレイ保持器１１４ａは、電子ディスプレイ縁２０を覆って延び、電子ディスプレイ１１８をフレーム１１２に取り外し可能に固定する結合端１２１を有する。いくつかの実施形態では、電子ディスプレイ１１８は、より薄く（例えば、フレーム１１２の下方に前面を有する）あり得、その中でディスプレイ保持器１１４は、フレーム１１２から（例えば、下で説明される図１２に示されるような）ガラス板１１に向かってオフセットして延びている結合端１２１を有することができる。

図９は、電子ディスプレイがドアに搭載されていない図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。電子ディスプレイは、（図８Ａ、８Ｂ、および８Ｃに示される）保持器１１４を除去することによって迅速に除去されることができる。遮断トリム１１５は、フランジ１１９をフレーム１１２の表面に取り付けることによって、トリム１１４が図８Ａに示されるようにドアフレームに据え付けられたものと同一の方法で据え付けられることができる。フランジ１１９は、機械的留め具１１７を使用して取り付けられることができる。遮断トリム１１５は、電力ケーブル５０および電気コネクタ５４を被覆する。遮断トリム１１５は、外部環境からケーブル５０およびコネクタ５４を保護し得、フレーム１１２の審美的外観を改良させ得る。いくつかの実装では、図７に示されるフレームプラグ１５および遮断トリム１１５は、交換可能に使用されることができる。例えば、図９に示される配置において、フレームプラグ１５が、遮断トリム１１５の代わりに、使用されることができる。

図１０および１１は、２つの実装による図４の線１０−１０に沿って得られる図４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図を描写する。図１０は、Ｊ字形の断面を伴うハンドル１６’を図示する。ハンドル１６’は、互いに隣接するドア１０に取り付けられる。各ハンドル１６’は、それぞれのドアフレーム１２の側面に取り付けられる。ハンドルフランジ７０が、フレーム１２の側面に取り付けられる。ディスプレイ保持器１４が、電子ディスプレイをドア１０に固定しているところが示されるが、ドアトリムも、ディスプレイ保持器１４の代わりに、使用されることができる。

図１１は、保持器１１４を通してフレーム１１２に取り付けられたドアハンドル１６ａを示す。ハンドル１６ａは、接着剤、または保持器１１４を通してドアフレーム１１２まで通過する機械的留め具を使用することによってドアに取り付けられることができる。

図１２は、別の実装による図８Ａに示されるディスプレイケースドアの一部の断面図を描写する。図１２は、図８Ａに示される実施例に類似するフレームレールおよびパネルを描写し、保持器２１４は、フレーム１２より狭い厚さを伴う電子ディスプレイ１１８に適応するように構成されている。電子ディスプレイ２１８は、ＯＬＥＤディスプレイ等の薄型ディスプレイであることができる。電子ディスプレイ２１８は、フレーム２１２に固定され、ディスプレイ２１８とパネルアセンブリ１１との間に間隙を残す。トリム片の形態のディスプレイ保持器２１４が、フレーム２１２に取り付けられ、ディスプレイ保持器２１４の結合端２２１において電子ディスプレイ２１８に係合することができる。結合端は、フレーム２１２からパネル１１に向かってオフセットして延びている。フレーム２１２は、フレーム２１２の側面から延びている周辺フレーム縁２５８を含み、周辺フレーム縁２５８は、結合端２２１と協働してチャネルを形成し、そのチャネル中に電子ディスプレイ２１８が受け取られ、固定される。

図１３は、第１のドア２１１が、開放されている一方、第２のドア２１０が、閉鎖されたままである２つの隣接するドア２１１および２１０の概略上面図である。ドア２１０および２１１は、図１０および１１に示されるドアおよび構成を表す。ドア２１０および２１１は、閉鎖されたままであるドアに接触することなくドアが開放することを可能にする切り込み２２０を伴う断面形状を有する。切り込み角２２０は、ドアフレームが、本開示に説明されるディスプレイ保持器を使用して電子ディスプレイを固定しているときに形成される断面形状を表す。ディスプレイ保持器は、ドアフレームの縁からオフセットされているので、ドア２１０および２１１は、ドア縁の周囲に既存のドアに類似する厚さを保持する。これは、ユーザが、電子ディスプレイの厚さに適応するために、ドア間の搭載構成または間隔を改変する必要なく、（例えば、スーパーマーケットの通路内の）継続的なドア列内の既存のドアを交換することを可能にし得る。例えば、搭載される電子ディスプレイがドア２１０および２１１の厚さを縁において増加させる配置は、過度に近接して搭載された場合、ドアに互いに対して拘束させ得る。そのような配置は、冷蔵ディスプレイケースが、隣接するドア間の空間を増加させるように改造されることを要求し得る。

図１４は、別の実施形態による例示的ディスプレイケースドア３１０を図示する。ディスプレイケースドア３１０は、パネルアセンブリ３１１（図１８に示される）と、ドアフレーム３１２と、カバー３１３と、電子ディスプレイ１８ｄと、透明なカバー３２８と、ハンドル３１６とを含む。図１のドア１０と同様、パネルアセンブリ３１１は、単一のガラスパネル、ＶＩＧパネル、またはガラスで充填されたパネルアセンブリを含むことができる。電子ディスプレイ１８ｄが、１×２構成で搭載され、パネルアセンブリ３１１の一部を覆う。いくつかの実施例では、（例えば、３つ以上）複数の電子ディスプレイが、パネルアセンブリ３１１の高さに沿って延びている１つの列に配置されることができる。図１５に関して下でさらに詳細に議論されるように、電子ディスプレイ１８ｄが、ドアフレーム３１２に取り付けられた搭載アーム（図示せず）によって、ディスプレイケースドア３１０上に搭載されている。カバー３１３は、搭載アーム、および電子ディスプレイ１８ｄによって被覆されていないパネルアセンブリ３１１の表面を被覆する。カバー３１３は、フレーム３１２に取り付けられ、電子ディスプレイ１８ｄの側縁３１５まで延びている。カバー３１３は、不透明である。カバー３１３は、プラスチックまたはゴムから作製されることができる。いくつかの実施例では、カバー３１３は、配線（例えば、電力ケーブル３２５および電子構成要素３２６、３３０）を被覆する。カバー３１３は、ドア３１０内に含まれ、下記をさらに参照して説明される電気ケーブルおよび電子構成要素からの消費者のための保護物としての役割を果たし得る。

透明なカバー３２８は、電子ディスプレイ１８ｄを覆い、ドアフレーム３１２または電子ディスプレイ１８ｄに結合されることができる。透明なカバー２３８は、１つ以上の縁に沿って掛け金（図示せず）を有し、ドアフレーム３１２もしくは電子ディスプレイ１８ｄの縁を覆ってスナップすることができる。いくつかの実施例では、透明なカバーは、機械的留め具を使用してドアフレーム３１２に取り付けられることができる。透明なカバー３２８は、硬質プラスチックまたはガラスから作製されることができる。透明なカバー３２８は、電子ディスプレイ１８ｄを損傷から保護する、ベゼルカバーであることができる。例えば、ベゼルカバーは、ディスプレイドア３１０を買い物かごと衝突させる消費者がかた電子ディスプレイ１８ｄを保護し得る。

図１５は、カバー３１３、電子ディスプレイ１８ｄ、およびフレーム３１２によって被覆される構成要素（破線で示される）を示す図１４のドアを図示する。各搭載アーム３１４は、それぞれの電子ディスプレイ１８ｄを搭載アームに固定するように構成された搭載界面３２３を有する。搭載界面３２３は、電子ディスプレイ１８ｄを搭載アーム３１４に固定する留め具または留め点のあるパターンである。より具体的には、搭載界面３２３は、複数の開口３２４を含み、機械的留め具は、それを通して延び、電子ディスプレイ１８ｄの背面内の対応する孔（図示せず）の中に入る。留め具のパターンは、電子ディスプレイ１８ｄの背面上の対応するパターンに合致するように構成されることができる。各搭載アーム３１４は、フレーム３１２の第１の内側フランジ（図１８に示される）に取り付けられた第１の端部３２１ａと、第１のフランジの反対の第２の内側フランジに取り付けられた第２の端部３２１ｂとを有し、それによって、搭載アーム３１４は、パネルアセンブリ３１３の幅に沿って延びている。搭載アーム３１４の第１および第２の端部の各々は、留め具３２０によってフレーム３１２に固定される。搭載アーム３１４は、プラスチックまたはアルミニウム等の金属から作製されことができる。

図１のディスプレイケースドアと同様、ドアフレーム３１２は、電力ケーブル３２５が延びているヒンジ２９（例えば、電気ヒンジピン）を受け取るように構成された上部開口部と、底部開口部（図示せず）とを含むことができる。いくつかの実装では、底部ヒンジ（図示せず）は、重力ヒンジであることができ、上部ヒンジ２９は、１つ以上の電力ケーブル３２５が延びている電気ヒンジピンであることができる。いくつかの実装では、結露防止システムに給電するための導体またはデータケーブル（例えば、ＵＳＢもしくはイーサネット（登録商標）ケーブル）等の他の電気ケーブルも、ヒンジ２９から延びていることができる。電気ヒンジ２９は、それに電力ケーブル３２５が接続し、電力を受け取る電気コネクタ３５４（例えば、１２０Ｖ電気プラグ）を含む。

電力ケーブル３２５は、各々がそれぞれの電子ディスプレイ１８ｄおよび電力コンバータ３２６に接続する複数のケーブルに分岐する。電力ケーブル３２５は、電子ディスプレイ１８ｄおよび電力コンバータ３２６に電力を提供する。電力コンバータ３２６は、電力ケーブル３２５から交流（ＡＣ）電力を受け取り、ＡＣ電力を直流（ＤＣ）電力に変換する。例えば、電力コンバータ３２６は、１１０Ｖ ＡＣ電力を５Ｖ ＤＣ電力に変換する。電力コンバータ３２６は、１つ以上のメディアプレーヤ３３０に電気的に接続される。電力コンバータ３２６は、ドア３１０の内側に配置される。例えば、電力コンバータ３２６は、パネルアセンブリ３１１とカバー３１３との間に位置付けられることができる。電力コンバータ３２６は、パネルアセンブリ３１１と電子ディスプレイ１８ｄとの間に位置付けられることができる。いくつかの実施例では、電力コンバータ３２６は、搭載アーム３１４に結合される。

メディアプレーヤ３３０は、デジタルメディアプレーヤデバイスまたはストリーミングメディアプレーヤデバイスの任意のタイプであることができる。メディアプレーヤ３３０は、ドア３１０の内側に配置される。例えば、メディアプレーヤ３３０は、パネルアセンブリ３１１とカバー３１３との間に位置付けられることができる。メディアプレーヤ３３０は、パネルアセンブリ３１１と電子ディスプレイ１８ｄとの間に位置付けられることができる。いくつかの実施例では、メディアプレーヤ３３０は、搭載アーム３１４に結合される。

いくつかの実施例では、各電子ディスプレイ１８ｄは、電力コンバータ３２６によって給電されるそれぞれのメディアプレーヤ３３０に通信可能に接続される。ＵＳＢ電力ハブ３３２は、カメラおよびタッチスクリーンデバイス（図２０に示される）等の電子デバイスに電力を提供する複数のＵＳＢポートを有する。いくつかの実施例では、電力コンバータ３２６は、電力バーまたはユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）電力ハブ３３２にも電気的に接続される。

図１６は、メディアプレーヤ３３０がディスプレイケースドア４１０の外部にあるディスプレイケースドア４１０の実装を示す。メディアプレーヤ３３０は、冷蔵ディスプレイケースのフレーム（図４に示される）またはディスプレイケースドア４１０の近傍の任意の表面に固定されることができる。図１５のドアと同様、電力コンバータ３２６は、メディアプレーヤ３３０およびＵＳＢ電力ハブ３３２に電力を提供することができる。

図１７は、別の実施形態による例示的ディスプレイケースドア５１０を図示する。ディスプレイケースドア５１０は、ドア５１０に搭載されると、電子ディスプレイ１８ｅの上方および下方のパネルアセンブリ３１１のエリアを被覆しない、より小さい電子ディスプレイ１８ｅを含む。パネルアセンブリの露出させられたエリアを被覆するために、２つのカバー３１３ａが、それぞれ、カバー３１３間の電子ディスプレイ１８ｅのそれぞれの上縁および底縁に隣接して設置される。カバー３１３ａは、カバー３１３が、ドアフレーム３１２に取り付けられるのと同一の方法でドアフレーム３１２に取り付けられることができる。

図１８は、図１４に示されるディスプレイケースドア３１０の一部の線１８−１８に沿って得られる断面図である。図６の断面図と同様、フレームレール３１７は、底部ヒンジ２９および上部ヒンジ（図示せず）を受け取るように構成される。上部ヒンジまたは底部ヒンジのいずれかは、電力ケーブル３２５が延びている電気ヒンジであることができる。電力ケーブル３２５の一部が、チャネル３３３内に配置され、チャネル３３３からカバー３１３とパネルアセンブリ３１１との間に延びている。電力ケーブル３２５は、電子ディスプレイ１８ｄに電気的に接続される。電力コンバータ３２６、メディアプレーヤ３３０、および電力ハブ（図示せず）が、搭載アーム３１４、カバー３１３のうちのいずれか、または電子ディスプレイ１８ｄに取り付けられることができる。

カバー３１３は、ドアフレーム３１２の外側周辺縁およびパネルアセンブリ３１１の前面から間隔を置かれた第１の端部３６４を含む。カバー３１３は、加えて、ドアフレーム３１２の内面３６２にクリップ留めまたはぴったりと合うように構成された第２の端部３５８を含む。いくつかの実施例では、第１の端部３６４は、電子ディスプレイ１８ｄの外側周辺縁に対して同一平面である。この配置は、カバー３１３が、電子ディスプレイ１８ｄによって被覆されていないパネルアセンブリ３１１の表面を被覆することを可能にする。カバー３１３は、不透明なプラスチックまたは金属から作製されたベゼルカバーであることができる。カバー３１３は、電力ケーブル３２５および電子構成要素（例えば、電力コンバータ３２６、メディアプレーヤ３３０、およびＵＳＢハブ３３２）を保護する。カバー３１３は、ドア３１０内に含まれる電力ケーブルおよび電子構成要素からの消費者のための保護も提供し得る。

各電子ディスプレイ１８ｄは、搭載アーム３１４の表面に対して直接配置された外側筐体３３７を有する。１つ以上の搭載アーム３１４は、各電子ディスプレイ１８ｄを支持することができる。各搭載アーム３１４は、ドアフレーム３１２のそれぞれの内側フランジ３６０に固定された端部３２１ａを有する。端部３２１は、ボルト等の機械的留め具３２０を使用することによって、内側フランジ３６０に固定されることができる。いくつかの実装では、保護発泡体または可撓性テープ３３１が、パネルアセンブリ３１１から搭載アーム３１４を分離することができる。

図１９は、第２の例示的実施形態による図１８のディスプレイケースドア３１０の一部の断面図である。カバー３１３ａは、フレームレール３１７の前面に固定されたフランジ３６０ａと、フランジ３６０ａから離れるように延びている反対端部３６４ａとを有する。反対端部３６４ａは、電子ディスプレイ１８ｄの側縁に隣接する。フランジ３６０ａは、１つ以上の機械的留め具によって、フレームレール３１７の前面に固定される。

図１５に戻って参照すると、搭載アーム３１４およびカバー３１３は、電子ディスプレイ１８ｄが、保守または交換のために迅速に据え付けられ、除去されることを可能にする。電子ディスプレイを据え付けるために、ユーザは、搭載アーム３１４を電子ディスプレイ１８ｄの背面に取り付け、電子ディスプレイをドアを覆って所望される位置に位置付けた後、搭載アーム３１４の各端部をフレーム３１２に取り付けることができる。ユーザは、次いで、カバー３１３をドアフレーム３１２に取り付け、パネルアセンブリ３１１の露出させられた表面および搭載アーム３１４を被覆することができる。

電子ディスプレイを交換するために、ユーザは、ドアフレーム３１２からカバー３１３を取り外しし、ドアフレーム３１２から搭載アーム３１４を除去することができる。ユーザは、搭載アーム３１４から電子ディスプレイ１８ｄを除去し、新しい電子ディスプレイをアーム３１４に搭載することができる。ユーザは、搭載アーム３１４の各端部をフレーム３１２に取り付け、次いで、カバー３１３をドアフレーム３１２に取り付けることによって、新しい電子ディスプレイを据え付ける。

図２０は、本開示の実装によるディスプレイケースドアアセンブリの電気回路図である。電気ヒンジ２９は、電力ケーブル３２５が電気的に接続される、電気コネクタ３２９（例えば、電気プラグ）を有する。電力ケーブル３２は、ドアヒータ３４０、第１の電子ディスプレイ１８ｄ、第２の電子ディスプレイ１８ｅ、および電力コンバータ３２６にＡＣ電力を提供する。ドアヒータ３４０は、ディスプレイケースドアを加熱するための導電コーティングを有する結露防止システムを含むことができる。２つの電力ケーブル３２５ｄおよび３２５ｅが、電力ケーブル３２５から分岐し、それぞれの電子ディスプレイ１８ｄおよび１８ｅに電力を提供する。電力コンバータ３２６は、ＡＣ電圧をＤＣ電圧に変化させるように構成された整流器（図示せず）と、電力ケーブル３２５によって提供される電圧を減少させるように構成された変圧器（図示せず）とを含む。

電力コンバータ３２６は、電力ケーブル３７０によって電力ハブ３３２（例えば、ＵＳＢ電力ハブ）に電気的に接続される。電力コンバータ３２６は、電力ハブ３３２にＤＣ電力を提供する。電力ハブ３３２は、１つ以上のカメラ３４２および１つ以上のタッチスクリーンデバイス３４４に電気的に接続され、それらに電力を提供する。カメラ３４２およびタッチスクリーンデバイス３４４を電力ハブ３３２に接続する電力ケーブル３７８は、ＵＳＢ電力コードであることができる。カメラ３４２は、ドアハンドルまたはドアフレーム３１２に取り付けられ、ディスプレイケースドアの正面またはその近傍の顧客を検出することができる。電力ハブ３３２は、ディスプレイケースドア内に含まれるライト（例えば、ＬＥＤライト）もしくは他の電子デバイスにも電力を提供することができる。

加えて、電力コンバータ３２６は、それぞれのメディアプレーヤ３３０ｄおよび３３０ｅに電気的に接続される。第１のメディアプレーヤ３３０ｄは、第１の電子ディスプレイ１８ｄに取り付けられるか、またはそれに内蔵され、第２のメディアプレーヤ３３０ｅも、第２の電子ディスプレイ１８ｅに取り付けられたまたはそれに内蔵される。各メディアプレーヤは、そのそれぞれの電子ディスプレイとデータ通信する。電力コンバータ３２６は、ＤＣ電力をメディアプレーヤに提供するそれぞれの電力ケーブル３７２および３７４によって、各メディアプレーヤに接続される。メディアプレーヤ３３０ｄおよび３３０ｅは、ケーブル３７６によって通信可能に接続されることができる。

図２１は、第２の例示的実施形態によるディスプレイケースドアアセンブリの電気回路図である。図２１の電気回路図は、図２０の電気回路図に類似し、が主な例外は、メディアプレーヤ３３０ｄおよび３３０ｅが、電子ディスプレイ１８ｄおよび１８ｅの外部にあることである。電力コンバータ３２６は、電力ケーブル３７２および３７４によって、外部メディアプレーヤ３３０ｄおよび３３０ｅに電気的に接続される。メディアプレーヤは、ディスプレイケースドアの内側（例えば、パネルアセンブリ３１１とカバー３１３との間）に配置されることができるか、または、それらは、ディスプレイケースドアの外側に配置されることができる。各メディアプレーヤ３３０ｄおよび３３０ｅは、ケーブル３８０および３８２によって、それぞれの電子ディスプレイ１８ｄおよび１８ｅに通信可能に接続される。メディアプレーヤは、ケーブル３７６によって互いに通信可能に接続される。電力コンバータ３２６は、電力ケーブル３７０によって電力ハブ３３２に電気的に接続される。電力ハブ３３２は、カメラ３４２およびタッチスクリーンデバイス３４４等の電子デバイスにＤＣ電力を提供する。

図２２は、単一の電子ディスプレイ１８ｆを伴うディスプレイケースドア６１０の正面図を示す。ディスプレイ１８ｆは、パネルアセンブリ３１１の実質的に全てを被覆する幅を有する。言い換えると、電子ディスプレイ１８ｆは、フレーム３１２の内部幅と同程度に幅広い。電子ディスプレイ１８ｆは、フレーム３１２の内部高さより低い高さを有し、底部フレーム部材と電子ディスプレイ１８ｆの底縁との間にドア６１０内に電気構成要素を設置するための空間６１２を残す。例えば、メディアプレーヤ３３０、電力ハブ３３２、および電力コンバータ３２６は、電子ディスプレイ１８ｆの下方にディスプレイ１８ｆと下側フレーム部材との間の空間内に位置付けられることができる。

ディスプレイケースドア６１０は、ベゼルカバー６２８を含む。図２２、２３Ａ、および２３Ｂを参照すると、ベゼルカバー６２８は、金属または硬質プラスチックフレーム６５０と、透明なカバー６５２と、不透明なカバー６５４とを含む。透明なカバー６５２は、フレーム６５０に搭載される。透明なカバー６５２は、電子ディスプレイ１８ｆを覆って位置付けられる。例えば、透明なカバー６５２は、ディスプレイを損傷から保護することができる。透明なカバー６５２は、プラスチックまたはガラスから作製されることができる。不透明なカバー６５４は、フレーム６５０に搭載される。不透明なカバー６５４は、電子ディスプレイ１８ｆとドア６１０の底部フレーム部材との間の空間６１２を覆って位置付けられる。いくつかの実施例では、ベゼルカバー６２８は、フレーム６５０の幅を横断して搭載された横木６５６を含む。横木６５６は、ベゼルカバー６２８がドア６１０に搭載されるとき、電子ディスプレイ１８ｆの底縁またはその近傍に位置付けられるように、ベゼルカバーフレーム６５０に沿って位置付けられることができる。横木６５６は、透明なカバー６５２の縁（例えば、下側縁）、不透明なカバー６５４の縁（例えば、上側縁）、または両方のための搭載構造としての役割を果たすことができる。

図２４は、別の実施形態による例示的ディスプレイケースドア７１０を図示する。ディスプレイケースドア７１０は、図１、１４、および２２の透明なパネルアセンブリに類似する断熱パネルアセンブリ７１１（例えば、透明なパネルアセンブリ）を含む。ディスプレイケースドア７１０は、電子ディスプレイを受け取り、それをドアに固定するように構成されたドアフレーム７１２も含む。図２２のディスプレイケースドアと同様、ディスプレイケースドア７１０は、パネルアセンブリ７１１を覆う単一の電子ディスプレイ１８ｇを有する。例えば、電子ディスプレイ１８ｇは、フレーム７１２の内部幅に適合し、その幅に沿ってパネルアセンブリ７１１の実質的に全体を被覆するようにサイズを決定されることができる。いくつかの実装では、電子ディスプレイ１８ｇは、パネルアセンブリの大部分を被覆するように、実質的にパネルアセンブリ７１１を覆う。例えば、電子ディスプレイ１８ｇは、８０％以上等、パネルアセンブリ７１１の前面面積の５０％より大きく被覆することができる。例えば、電子ディスプレイ１８ｇは、フレーム７１２の内部高さより低い高さを有し、ドア７１０の底部と電子ディスプレイ１８ｇの底縁との間にドア７１０内に電気構成要素を設置するための空間７０９を残す。例えば、メディアプレーヤ３３０、電力ハブ３３２、および電力コンバータ３２６は、電子ディスプレイ１８ｇの下方にディスプレイ１８ｇと下側フレーム部材との間の空間（図２５に示される）内に位置付けられることができる。

ドアフレーム７１２、電子ディスプレイ１８ｇ、および電気構成要素が、不透明なベゼルカバー等のそれぞれのカバー７０２および７０４によって被覆される。例えば、第１のドアに合わせてサイズを決定されたベゼルカバー７０２が、ドアフレーム７１２に取り付けられ、フレームの外縁から電子ディスプレイ１８ｇの筐体の内部縁まで延び、電子ディスプレイのディスプレイスクリーン３９のみを露出させる。第２のベゼルカバー７０４が、ドアフレーム７１２または第１のベゼルカバー７０２の底部表面に取り付けられ、電気構成要素を被覆する。

電子ディスプレイ１８ｇは、ドアフレーム７１２に取り外し可能に固定または結合される。（下で詳細に議論される）図２７−３３は、限定ではないが、ドアフレーム７１２から電子ディスプレイの筐体の中に延びている機械的留め具（図３２）と、電子ディスプレイの筐体に取り付けられた搭載ブラケット（図３３）と、ドアフレーム７１２に固定され、電子ディスプレイ１８ｇの縁を覆って延び、電子ディスプレイをドアフレームに取り外し可能に固定する結合端を有するディスプレイ保持器７１４（例えば、搭載ベゼル）（図２７−３１）とを含む取り外し可能な電子ディスプレイ搭載部のいくつかの例示的実装を図示する。

ディスプレイケースドア７１０は、電気ヒンジ２９の一部である電気コネクタ３５４（例えば、１２０Ｖ電気プラグ）から延びている電力ケーブル３２５を含む。電力ケーブル２９は、ドアフレーム７１２の一部の中のチャネル内に配置される。電力ケーブル３２５は、電力コンバータ３２６および電子ディスプレイ１８ｇに接続され、それらに電流を提供する。

図２５は、ディスプレイケースドア７１０の例示的実装の分解図である。電子ディスプレイ１８ｇは、外側筐体３７ｇと、外側筐体３７ｇに搭載されたディスプレイパネル３９ｇ（例えば、スクリーン）とを有する。電子ディスプレイ１８ｇは、断熱パネルアセンブリ７１１の前面に対して直接位置付けられることができるか、または、保護発泡体もしくは可撓性テープが、電子ディスプレイ１８ｇの背面とパネルアセンブリ７１１の前面との間に位置付けられることができる。電子ディスプレイ１８ｇは、限定ではないが、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレイ、電界放射ディスプレイ（ＦＥＤ）、プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）、または電子発光（ＥＬ）ディスプレイを含むことができる。例えば、電子ディスプレイ１８ｇは、無線ネットワーク（例えば、Ｗｉ−Ｆｉネットワーク）を経由してコンテンツを受信するための配信能力を伴うスマートテレビであることができる。電子ディスプレイ１８ｇは、実質的にパネルアセンブリ７１１を被覆する。例えば、ディスプレイは、パネルアセンブリの５０％より大きく被覆する。電子ディスプレイ１８ｇは、回路モジュール７３７とともに、パネルアセンブリ７１１を被覆し、実質的にパネルアセンブリ７１１の表面積全体を被覆する。パネルアセンブリ７１１の表面積は、ドアフレーム７１２によって被覆されていないパネルアセンブリの前面面積である。

ディスプレイケースドア７１０は、電子ディスプレイ１８ｇの前面７３２と搭載ベゼル７１４タイプのディスプレイ搭載部の結合端７１５との間に位置付けられた透明な保護パネル７２８を含む。保護パネル７２８は、電子ディスプレイ１８ｇの前面７３２を覆う保護カバーである点において、図１４の透明なカバーに類似し、保護パネル７２８は、例えば、ディスプレイドア７１０を買い物かごに衝突させる消費者から電子ディスプレイ１８ｇを保護する。いくつかの実施例では、透明なカバー７２８は、接着剤または機械的留め具を使用して、筐体３７ｇもしくは結合端７１５の内面に取り付けられることができる。透明なカバー７２８は、硬質プラスチックまたはガラスから作製されることができる。

ディスプレイケースドア７１０の搭載ベゼル７１４は、略Ｌ字形の断面（図２７に示される）を有し、垂直部材７４０の両端から延びている２つの水平部材７４２によって分離された２つの平行な垂直部材７４０を特徴とする。水平部材７４２も、略Ｌ字形の断面を有する。搭載ベゼル７１４の結合端７１５は、パネルアセンブリ７１１に実質的に平行に延びているフランジであることができる。搭載ベゼル７１４は、搭載ベゼルの側面に取り付けられた搭載ブラケット７０８を有する。ブラケット７０８は、搭載ベゼル７１４をドアフレーム７１２に固定するように構成される。例えば、各搭載ブラケット７０８は、搭載ベゼル７１４に取り付けられた第１の端部と、第１の端部から離れるように延び、ドアフレーム７１２のそれぞれの搭載部位７０６においてドアフレーム７１２と界面接触し、搭載ベゼル７１４をドアフレーム７１２に固定するように構成された第２の端部とを有する。搭載ベゼル７１４が、ドアフレーム７１２に固定されると、結合端７１５は、パネルアセンブリ７１１に対してディスプレイを保持することによって定位置に固定された保護パネル７２８を通して、電子ディスプレイ１８ｇを保持する。したがって、各垂直部材７４０の結合端７１５および上部水平部材７４２の結合端７１５は、電子ディスプレイ１８ｇの縁を覆って延び、電子ディスプレイの筐体３７ｇの３つの縁（例えば、側縁および上縁）を被覆する。搭載ベゼル７１４は、ディスプレイ１８ｇおよび電子機器に冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバ７４８を随意に含むことができる。

ディスプレイケースドア７１０は、ドアフレーム７１２に固定されると、ドアフレームおよび搭載ベゼル７１４を被覆する２つのカバー７０２と７０４とを含む。図２４に関して上で詳細に議論されるように、カバー７０２および７０４は、不透明な材料から作製されたベゼルカバーであることができる。第１のベゼルカバー７０２は、ドアフレーム７１２の前面および搭載ベゼル７１４の結合端７１５（例えば、結合フランジ）を覆うようにサイズを決定される。第２のベゼルカバー７０４は、ドアフレームまたは第１のベゼルカバー７０２に取り付けられ、電子ディスプレイ１８ｇの下に配置された回路モジュール７３７を被覆し得る長方形のカバーである。カバーベゼルは、機械的留め具、接着剤、または類似する方法を用いてドアフレームに取り付けられることができる。回路モジュール７３７は、図２４で参照されるメディアプレーヤと、電力ハブと、電力コンバータとを含む。回路モジュール７３７は、パネルアセンブリ７１１の一部を覆う。回路モジュール７３７は、ドアフレーム７１２に取り外し可能に結合される。例えば、据え付けられると、モジュール７３７は、第１のカバーベゼル７０２の開口部７０３を通して除去されることができる。回路モジュール７３７は、少なくとも、電子ディスプレイ１８ｇと電子通信しているメディアプレーヤ（図２４参照）を含む。メディアプレーヤは、ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成される。第２のベゼルカバー７０４は、回路モジュール７３７を被覆し、メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバ７４６を含むことができる。

図２６Ａは、搭載される電子ディスプレイを伴わない、例示的ディスプレイケースドア７１０ａの正面図である。ディスプレイケースドア７１０ａは、パネルアセンブリ７１１と、パネル７１１の周辺に固定され、その周りに延びているドアフレーム７１２とを有する。ドアフレーム７１２は、それに搭載された電子ディスプレイを支持するように構成される。例えば、図２６Ｂも参照すると、ドアフレーム７１２は、パネルアセンブリ７１１の前面をある距離だけ越えて外向きに延びている部分７８０と、フレーム７１２に沿って配置された複数の搭載部位７０６とを含む。搭載部位７０６は、搭載されると、ディスプレイ（図２４に示される）がパネルアセンブリを覆うように、ディスプレイ搭載保持器（例えば、搭載ベゼル７１４のブラケット）と界面接触するように構成される。搭載部位７０６は、ユーザが、ツールを挿入し、搭載ベゼルをドアフレーム７１２に取り付けるために使用される機械的留め具を留めることを可能にするドアフレーム７１２の前面の開放スロットカットを含むことができる。

図２７−３５に関して下でさらに詳細に説明されるように、ドアフレーム７１２の部分７８０がパネルアセンブリ７１１の前面を越えて外向きに延びている距離は、搭載されると、保護パネルの前面がドアフレームの前面と実質的に同一平面であるように、電子ディスプレイの厚さおよび透明な保護パネル７２８の厚さに対応することができる。いくつかの実装では、ドアフレーム７１２の部分７８０がパネルアセンブリ７１１の前面を越えて外向きに延びている距離は、搭載されると、電子ディスプレイの前面がドアフレームの前面と実質的に同一平面であるように、電子ディスプレイの厚さに対応する。

図２７は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。明確化のため、電力ケーブルおよびドアフレーム７１２の底部は、示されていない。フレーム７１２は、その中にパネル７１１が固定されたチャネル７５２を含む。パネル７１１は、エポキシまたはポリウレタン等の接着剤を用いて、チャネル７５２内のフレーム７１２に接合されることができる。搭載ブラケット７０８が、搭載ベゼル７１４に取り付けられ、例えば、搭載ブラケット７０８は、搭載ベゼル７１４に溶接されることができる。搭載ブラケットと搭載ベゼルとの間の界面が、破線７９２を用いて示される。搭載ブラケット７０８は、Ｕ字形の断面を有する。いくつかの実装では、搭載ブラケット７０８は、金属または硬質プラスチックから作製される。いくつかの実装では、搭載ブラケット７０８および搭載ベゼル７１４は、搭載ベゼルまたはディスプレイ保持器７１４が、（例えば、保護パネル７２８を通して）電子ディスプレイと篏合する結合端７１５と、機械的留め具７９０によってドアフレーム１２の内面に固定される搭載界面７８４を含む第２の端部７８２とを有するように、一体部品である。結合端７１５は、パネルアセンブリ７１１に対して（例えば、業界内で一般的な工学公差内で）実質的に平行に延び、保護パネル７２８および電子ディスプレイ１８ｇをドアフレーム７１２に取り外し可能に固定するフランジであることができる。ベゼルカバー７０２は、機械的留め具７９６によってドアフレーム７１２の前面に固定される。ベゼルカバー７０２は、ドアフレーム７１２の外縁から結合端７１５の縁まで延び、ドアフレーム７１２、搭載ブラケット７０８、および搭載ベゼル７１４を被覆する。加えて、電子ディスプレイ１８ｇの外側筐体３７ｇは、ディスプレイスクリーン３９ｇのみが、ディスプレイケースドアの正面に立つ顧客に見えるように、結合端７１５によって被覆されることができる。ある場合、搭載ブラケット７０８は、第２の端部７８２が（破線を用いて示される）反対方向に延びている略Ｓ字形の断面を有することができる。ドアハンドル（図示せず）が、ベゼルカバー７０２の表面またはドアフレームの表面に取り付けられることができる。

図２８は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図２８は、第２の例示的搭載ブラケット構成を図示する。図２８−３３に示されていないが、ディスプレイ１８ｇは、筐体の縁が、結合端７１５および／またはベゼルカバー７０２によって被覆されている図２７に示されるような筐体と、ディスプレイスクリーンとを含むことを理解されたい。図２８に図示されるように、搭載ブラケット７０８ａは、一端が搭載ベゼル７１４に取り付けられ、第２の端部７８２ａが機械的留め具によってドアフレーム７１２の背面、内面に固定された結合界面７８４ａを有する略Ｍ字形の断面を有することができる。

図２９は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図２９は、第３の例示的搭載ブラケット構成を図示する。搭載ブラケット７０８ｂは、結合端７１５がディスプレイをドアフレームに固着させ、第２の端部７８２ｂがドアフレーム７１２のフレームチャネルの内側に配置された鋳造ブロック等のブロック７９５に固定されたＳ字形の断面を搭載ベゼル７１４とともに形成する略Ｌ字形の断面を有する。

図３０は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図３０は、第４の例示的搭載ブラケット構成を図示する。搭載ブラケットを使用する代わりに、搭載ベゼル７１４は、結合端７１５がディスプレイ１８ｇをドアフレーム７１２に固定し、第２の端部７８２ｃが機械的留め具７９０によって鋳造ブロックに固定された略平坦な部材であることができる。

図３１は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図３１は、第５の例示的搭載ブラケット構成を図示する。ディスプレイ保持器は、第１の端部が電子ディスプレイの背面に固定され、第２の端部７８２ｄがドアフレーム７１２またはドアフレーム７１２の鋳造ブロック７９５に結合された略Ｓ字形の断面を有する。ディスプレイ保持器は、搭載ブラケット７０８ｄ、搭載ベゼル、または２つの組み合わせであることができる。

図３２は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図３２は、第６の例示的搭載ブラケット構成を図示する。搭載ブラケットまたは搭載ベゼルによって搭載される代わりに、電子ディスプレイ１８ｇは、ドアフレーム７１２の側面からディスプレイ１８ｇの筐体の側縁まで延びている長い機械的留め具等の留め具７９１によってドアフレーム７１２に固定されることができる。

図３３は、線２７−２７に沿って得られる図２４に示されるディスプレイケースドアの一部の断面図である。図３３は、第７の例示的搭載ブラケット構成を図示する。ドアフレーム７１２ａは、搭載フランジ７９９が、電子ディスプレイ１８ｇの厚さよりわずかに大きい距離だけパネルアセンブリ７１１から離れるように外向きに延びている略Ｌ字形の断面を有することができる。そのような距離は、ディスプレイ１８ｇの厚さ＋透明な保護パネル７２８ａの厚さと同等である距離を含むことができる。保護パネル７２８ａは、ドアフレーム７１２ａのフランジ７９９上から、実質的にディスプレイケースドアの幅全体を横断して、ドアフレームの反対のフランジまで延びている。ディスプレイ保持器は、第１の端部が第１の機械的留め具７９０ａによってディスプレイ１８ｇの筐体の側面に固定され、第２の端部がドアフレーム７１２ａのフランジ７９９に固定されたＵ字形の断面を有する搭載ベゼルまたはブラケット７０８ｅであることができる。搭載ブラケット７０８ｅは、電子ディスプレイ１８ｇの前面と実質的に同一平面の平坦な表面を有する。透明な保護パネル７２８ａは、搭載ブラケットの平坦な表面に固定（例えば、接着）されることができる。保護パネル７２８ａは、不透明な境界を有し、ブラケット７０８ｅを被覆することができる。ドアハンドル（図示せず）が、保護パネルの不透明な境界に接着されることができる。

電子ディスプレイ１８ｇを据え付けるために、ユーザは、最初に、それに搭載される電子ディスプレイを支持するように構成されたパネルアセンブリと、ドアフレームとを有するドアを取得することができる。ユーザは、電子ディスプレイをパネルアセンブリの第１の部分を覆って位置付け、少なくとも１つのディスプレイ保持器をドアフレームに取り付けることができる。電子ディスプレイの縁と篏合する結合端を伴う保持器は、ディスプレイをドアフレームに取り外し可能に固定する。パネルアセンブリの第２の部分を覆う回路モジュールは、ドアフレームに固定される。回路モジュールのメディアプレーヤは、電子ディスプレイに通信可能に結合され、回路モジュールは、ドアフレームに取り付けられる。

いくつかの実施例が、例証の目的のために説明されているが、前述の説明は、添付の請求項の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するように意図されない。以下の請求項の範囲内の他の実施例および修正も、存在し、今後も存在するであろう。さらに、当業者は、具体的な実施形態を参照して説明される特徴が、その実施形態に限定されず、他の実施形態の特徴に取って代わられ得ることを理解するであろう。

Claims (20)

1. ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
   断熱パネルアセンブリと、
   前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと、
   前記ディスプレイケースドアに搭載され、前記断熱パネルアセンブリを覆っている電子ディスプレイと、
   前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルであって、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに固定している、搭載ベゼルと、
   前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられた透明な保護パネルと、
   前記ドアフレームの前面に結合された第１のカバーベゼルであって、前記第１のカバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、第１のカバーベゼルと、
   前記ドアフレームの底部内に位置付けられ、前記断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールであって、前記回路モジュールは、前記ドアフレームに取り外し可能に結合され、前記回路モジュールは、前記電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを備え、前記メディアプレーヤは、前記電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成されている、回路モジュールと、
   前記ドアフレームの一部によって画定されるチャネル内に配置された電力ケーブルであって、前記電力ケーブルは、前記電子ディスプレイおよび前記メディアプレーヤに電気的に接続されている、電力ケーブルと、
   前記ドアフレームに結合され、前記回路モジュールを被覆している第２のベゼルカバーであって、前記第２のベゼルカバーは、前記メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを備えている、第２のベゼルカバーと
   を備えている、ディスプレイケースドア。
2. 前記電子ディスプレイおよび前記回路モジュールは、前記断熱パネルアセンブリを一緒に覆い、前記断熱パネルアセンブリの表面積全体を被覆している、請求項１に記載のディスプレイケースドア。
3. 前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、請求項１に記載のディスプレイケースドア。
4. 前記断熱パネルアセンブリは、発泡体を備えている、請求項１に記載のディスプレイケースドア。
5. 前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリを覆っており、前記断熱パネルアセンブリの表面積の５０％より大きく覆っている、請求項１に記載のディスプレイケースドア。
6. 前記搭載ベゼルは、２つの平行な垂直部材を備えている、請求項１に記載のディスプレイケースドア。
7. 前記搭載ベゼルの前記結合端は、各垂直部材のフランジと、少なくとも１つの水平部材のフランジとを備え、各それぞれのフランジは、前記断熱パネルアセンブリに実質的に平行に延びている、請求項６に記載のディスプレイケースドア。
8. 各垂直部材の結合端および１つの水平部材の結合端は、前記電子ディスプレイの前記縁を覆って延びており、前記電子ディスプレイの筐体の３つの縁を覆っている、請求項６に記載のディスプレイケースドア。
9. 前記垂直部材の各々は、前記搭載ベゼルを前記ドアフレームに固定するように構成された少なくとも１つの搭載ブラケットを備えている、請求項６に記載のディスプレイケースドア。
10. ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
    断熱パネルアセンブリと、
    前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと、
    前記ディスプレイケースドアに搭載され、前記断熱パネルアセンブリを覆っている電子ディスプレイと、
    前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルであって、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに固定していると、搭載ベゼルと、
    前記ドアフレームの前面に結合されたカバーベゼルであって、前記カバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、カバーベゼルと
    を備えている、ディスプレイケースドア。
11. 前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、請求項１０に記載のディスプレイケースドア。
12. 前記断熱パネルアセンブリは、発泡体パネルを備えている、請求項１０に記載のディスプレイケースドア。
13. 前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリの大部分を覆っている、請求項１０に記載のディスプレイケースドア。
14. 前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられた透明な保護パネルをさらに備えている、請求項１０に記載のディスプレイケースドア。
15. 前記ドアフレームの底部内に位置付けられ、前記断熱パネルアセンブリの一部を覆っている回路モジュールをさらに備え、前記回路モジュールは、前記ドアフレームに取り外し可能に結合され、前記電子ディスプレイと電子通信しているメディアプレーヤを備え、前記メディアプレーヤは、前記電子ディスプレイ上に提示されるメディアコンテンツを制御するように構成されている、請求項１０に記載のディスプレイケースドア。
16. 前記ドアフレームに結合され、前記回路モジュールを被覆している第２のカバーベゼルをさらに備えている、請求項１５に記載のディスプレイケースドア。
17. 前記第２のカバーベゼルは、前記メディアプレーヤに冷却空気流を提供するように構成された複数のルーバを備えている、請求項１６に記載のディスプレイケースドア。
18. ディスプレイケースドアであって、前記ディスプレイケースドアは、
    断熱パネルアセンブリと、
    前記断熱パネルアセンブリの周辺縁の周りに延び、それに固定されたドアフレームと
    を備え、
    前記ドアフレームは、それに搭載される電子ディスプレイを支持するように構成され、前記ドアフレームは、
    前記断熱パネルアセンブリの前面をある距離だけ越えて外向きに延びている部分と、
    前記ドアフレームの部分に沿って配置され、ディスプレイ搭載保持器と界面接触するように構成された複数の搭載部位と
    を備え、
    搭載されると、前記電子ディスプレイは、前記断熱パネルアセンブリを覆い、
    前記距離は、前記電子ディスプレイの厚さに対応しており、それによって、搭載されると、前記電子ディスプレイの前面は、前記ドアフレームの前面と実質的に同一平面である、ディスプレイケースドア。
19. 前記断熱パネルアセンブリは、不透明な断熱材を備えている、請求項１８に記載のディスプレイケースドア。
20. 前記ディスプレイ搭載保持器は、前記ドアフレームに固定され、結合端を有する搭載ベゼルを備え、前記結合端は、前記電子ディスプレイの縁を覆って延び、前記電子ディスプレイを前記ドアフレームに取り外し可能に固定するように配置されており、
    前記ディスプレイケースドアは、
    前記電子ディスプレイの前面と前記搭載ベゼルの前記結合端との間に位置付けられるように構成された透明な保護パネルと、
    前記ドアフレームの前面と結合されるように構成されたカバーベゼルであって、前記カバーベゼルは、前記ドアフレームの前面および前記搭載ベゼルの前記結合端を覆うようにサイズを決定されている、カバーベゼルと
    をさらに備えている、請求項１８に記載のディスプレイケースドア。