JP2020161715A - フレキシブルプリント基板の保持具、フレキシブルプリント基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】直線部と水平反転部を有するフレキシブルプリント基板にかかる負担を軽減しつつ、このフレキシブルプリント基板を任意の方向に延ばす。【解決手段】第1直線部11と、第2直線部12と、水平反転部13と、を有するフレキシブルプリント基板1を保持する保持具2であって、第1直線部11を内部に導入する入口通路21と、水平反転部13を収容する水平反転通路23と、第2直線部12を内部から導出する出口通路22と、を備え、入口通路21と出口通路22は、互いに異なる方向を向いており、入口通路21と水平反転通路23との間、及び、水平反転通路23と出口通路22との間の少なくともいずれか一方の通路接続部に、フレキシブルプリント基板1を面直方向に湾曲させて反転させる面直反転通路24が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、フレキシブルプリント基板の保持具、フレキシブルプリント基板に関するものである。
下記特許文献1には、長距離配線用のフレキシブルプリント基板およびその設置構造が開示されている。フレキシブルプリント基板は、可撓性を有する絶縁フィルムと、前記絶縁フィルム上に形成された導体パターン部と、前記導体パターン部を絶縁被覆するカバー絶縁層とを有し、前記導体パターン部を含まない部位に、前記絶縁フィルムと前記カバー絶縁層とを貫通した複数個の基板取付用貫通孔が所定間隔をおいて形成されている。このフレキシブルプリント基板の設置構造は、前記複数個の基板取付用貫通孔にワイヤハーネスが前記絶縁フィルム側からと前記カバー絶縁層側から交互に通され、前記フレキシブルプリント基板がワイヤハーネスに串差し状態で設置されることを特徴としている。
特開2006−93562号公報
ところで、上記長距離配線用のフレキシブルプリント基板は、例えば、数メートル程の真っ直ぐな長尺帯状に製作することが好ましい。しかしながら、現状のフレキシブルプリント基板の製造装置は、製造の都合上、ある程度の長さ以上のフレキシブルプリント基板の製作は困難であった。このため、本願発明者らは、ある程度の面積を持った矩形のフレキシブルプリント基板を製作し、そのフレキシブルプリント基板を金型で打ち抜き加工することで、直線部と水平反転部を交互に繰り返す蛇行した形状のフレキシブルプリント基板を製作することを考えた。
この直線部と水平反転部を有するフレキシブルプリント基板を、任意の方向に真っ直ぐに延ばすためには、例えば、水平反転部の手前で、直線部を面直方向に曲げて折り返す必要がある。しかしながら、この折り返しの曲率が大きく、フレキシブルプリント基板がきつく折られてしまうと、例えば、電気の導通する銅箔部が塑性変形したり、強度が低下する虞があった。また、このフレキシブルプリント基板が、例えば車両などに搭載され、走行時に振動などが加わると、この折り返し部に、繰り返し折り曲げ荷重が加わるため、疲労破壊する虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、直線部と水平反転部を有するフレキシブルプリント基板にかかる負担を軽減しつつ、このフレキシブルプリント基板を任意の方向に延ばすことができるフレキシブルプリント基板の保持具、フレキシブルプリント基板の提供を目的とする。
(1)本発明の一態様に係るフレキシブルプリント基板の保持具は、第1直線部と、前記第1直線部と平行に延びる第2直線部と、前記第1直線部及び前記第2直線部を接続する水平反転部と、を有するフレキシブルプリント基板を保持する保持具であって、前記第1直線部を内部に導入する入口通路と、前記入口通路と連通し、前記水平反転部を収容する水平反転通路と、前記水平反転通路と連通し、前記第2直線部を内部から導出する出口通路と、を備え、前記入口通路と前記出口通路は、互いに異なる方向を向いており、前記入口通路と前記水平反転通路との間、及び、前記水平反転通路と前記出口通路との間の少なくともいずれか一方の通路接続部に、前記フレキシブルプリント基板を面直方向に湾曲させて反転させる面直反転通路が設けられている。
(2)上記(1)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記入口通路と前記出口通路が、互いに反対方向を向いていてもよい。
(3)上記(2)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記通路接続部のいずれか一方に、前記面直反転通路が設けられていてもよい。
(4)上記(3)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記水平反転通路は、前記面直方向において前記入口通路及び前記出口通路と異なる高さで設けられ、前記通路接続部の一方には、前記面直反転通路が設けられ、前記通路接続部の他方には、前記入口通路または前記出口通路と、前記水平反転通路との間で前記フレキシブルプリント基板を傾斜させる傾斜通路が設けられていてもよい。
(5)上記(1)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記入口通路と前記出口通路が、平面角を形成する互いに異なる方向を向いていてもよい。
(6)上記(5)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記通路接続部の両方に、前記面直反転通路が設けられていてもよい。
(7)上記(6)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記水平反転通路は、前記面直方向において前記入口通路及び前記出口通路と異なる高さで設けられ、前記面直反転通路は、前記入口通路と前記水平反転通路との間、前記出口通路と前記水平反転通路との間において、前記フレキシブルプリント基板をそれぞれ同一の面直方向に湾曲させて反転させてもよい。
(8)上記(1)〜(7)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記水平反転通路には、前記水平反転部を位置決めする位置決め突起が設けられていてもよい。
(9)上記(8)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記位置決め突起は、前記第1直線部、前記第2直線部、及び、前記水平反転部によって形成される前記フレキシブルプリント基板の反転溝に挿入されてもよい。
(10)上記(1)〜(9)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記入口通路、前記水平反転通路、前記出口通路、及び、前記面直反転通路を含む前記保持具の内部通路に沿ってスリットが形成されていてもよい。
(11)上記(10)に記載されたフレキシブルプリント基板の保持具であって、前記スリットのスリット幅を部分的に狭める突起を有してもよい。
(12)本発明の一態様に係るフレキシブルプリント基板は、上記(1)〜(11)に記載された保持具が取り付けられている。
上記本発明の一態様によれば、直線部と水平反転部を有するフレキシブルプリント基板にかかる負担を軽減しつつ、このフレキシブルプリント基板を任意の方向に延ばすことができる。
一実施形態に係る保持具2が取り付けられたフレキシブルプリント基板1の平面図である。 一実施形態に係る保持具2を取り付ける前のフレキシブルプリント基板1の平面図である。 一実施形態に係る保持具2Aの斜視図である。 一実施形態に係る保持具2Aの平面図である。 一実施形態に係る保持具2Aの水平反転通路23を側方から視た側面図である。 図4に示す矢視A−A断面図である。 図5に示す矢視B−B断面図である。 図5に示す矢視C−C断面図である。 一実施形態に係る保持具2Bの斜視図である。 一実施形態に係る保持具2Bを、図9とは別角度から視た斜視図である。 一実施形態に係る保持具2Bの平面図である。 一実施形態に係る保持具2Bの水平反転通路23を側方から視た側面図である。 図11に示す矢視D−D断面図である。 図12に示す矢視E−E断面図である。 図12に示す矢視F−F断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る保持具2が取り付けられたフレキシブルプリント基板1の平面図である。図2は、一実施形態に係る保持具2を取り付ける前のフレキシブルプリント基板1の平面図である。
図1に示す、保持具2が取り付けられたフレキシブルプリント基板1は、例えば、車両に取り付けられ、車両に搭載された各種電子機器(センサ、カメラなど)に電力を供給したり、信号を伝送したりする。このようなフレキシブルプリント基板1は、1本の基板に複数の回路を形成できるので、従来の車載用のワイヤハーネス(配線の束)と比べて、軽量、省スペース、低コストである。
フレキシブルプリント基板1は、図2に示すように、第1直線部11と、第1直線部11と平行に延びる第2直線部12と、第1直線部11及び第2直線部12を接続する水平反転部13と、を有している。第1直線部11、第2直線部12、及び、水平反転部13の間には、反転溝14(スリット)が形成されている。このフレキシブルプリント基板1は、例えば、ポリエステル、ポリイミド、液晶ポリマ等、可撓性を有する絶縁フィルムと、該絶縁フィルムの上にプリント技術により形成された銅箔等による導体パターンと、該導体パターンを絶縁被覆するPETフィルム等による可撓性のカバー絶縁層と、を有している。
フレキシブルプリント基板1の製造工程は単純化すると、絶縁フィルムに銅箔等を形成するめっき、該めっきに導体パターンを形成する露光、該導体パターンを絶縁被覆するカバー絶縁層の貼り合わせ、該カバー絶縁層を貼り合わせたフレキシブルプリント基板1の打ち抜き、そして、検査で構成される。このうち、めっき、露光、貼り合わせについては、理論上は、長尺ロールを用いて、長い回路形成も可能であるが、打ち抜きでは、生産性の観点で、金型を用いるので、フレキシブルプリント基板1の外形サイズが、金型の大きさで制限されることになる。
本実施形態では、図2に示すように、矩形状の外形10を有するフレキシブルプリント基板1を製作した上で、金型で打ち抜き部を一定幅で打ち抜くことで、直線部(第1直線部11、第2直線部12)及び水平反転部13を交互に備える、蛇行した(つづら折り状とも言う)フレキシブルプリント基板1を製作している。図1に示す保持具2は、この蛇行したフレキシブルプリント基板1を任意の方向に配線するものである。
保持具2は、概略、第1直線部11を内部に導入する入口通路21と、入口通路21と連通し、水平反転部13を収容する水平反転通路23と、水平反転通路23と連通し、第2直線部12を内部から導出する出口通路22と、を備えている。入口通路21と出口通路22は、互いに異なる方向を向いている。また、入口通路21と水平反転通路23との間、及び、水平反転通路23と出口通路22との間の少なくともいずれか一方の通路接続部には、フレキシブルプリント基板1を面直方向に湾曲させて反転させる面直反転通路24が設けられている。つまり、保持具2の内部において、入口通路21と水平反転通路23との間を接続する通路接続部(通路)を仮にAとし、水平反転通路23と出口通路22との間を接続する通路接続部(通路)を仮にBとしたとき、面直反転通路24は、A、または、B、若しくはAとBの両方を構成し得る。
保持具2Aは、フレキシブルプリント基板1を直線状(180°)に延ばすものである。保持具2Aの入口通路21と出口通路22は、互いに反対方向を向いている。この保持具2Aは、水平反転通路23と出口通路22との間の通路接続部(上述したB)に、上述した面直反転通路24を備えている。つまり、水平反転通路23と出口通路22とが面直反転通路24を介して接続されている。なお、面直反転通路24は、入口通路21と水平反転通路23との間を接続する通路接続部(上述したA)に設けられていても良い。
また、保持具2Bは、フレキシブルプリント基板1を平面で直角(90°)に曲げるものである。保持具2Bの入口通路21と出口通路22は、平面角で直角を形成する互いに異なる方向を向いている。この保持具2Bは、入口通路21と水平反転通路23との間、及び、水平反転通路23と出口通路22との間の両方の通路接続部(上述したAとBの両方)に、上述した面直反転通路24を備えている。つまり、入口通路21と水平反転通路23とが面直反転通路24を介して接続されており、さらに、水平反転通路23と出口通路22も面直反転通路24を介して接続されている。
先ず、図3〜図8を参照して、フレキシブルプリント基板1を直線状に延ばす保持具2Aの構成について説明する。
図3は、一実施形態に係る保持具2Aの斜視図である。図4は、一実施形態に係る保持具2Aの平面図である。図5は、一実施形態に係る保持具2Aの水平反転通路23を側方から視た側面図である。図6は、図4に示す矢視A−A断面図である。図7は、図5に示す矢視B−B断面図である。図8は、図5に示す矢視C−C断面図である。
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向は、入口通路21に導入される第1直線部11が延びる延在方向であり、Y軸方向は、第1直線部11の延在方向に対して直交した第1直線部11の幅方向であり、Z軸方向は、第1直線部11の延在方向及び幅方向に対してそれぞれ直交した面直方向(フレキシブルプリント基板1の面直方向)である。
図3及び図4に示すように、保持具2Aの入口通路21と出口通路22は、Y軸方向にずれて配置され、X軸方向に平行且つ反対向きに延びている。また、図3及び図5に示すように、保持具2Aの入口通路21と出口通路22は、Z軸方向(面直方向)において、同じ高さに設けられている。一方、保持具2Aの水平反転通路23は、Z軸方向(面直方向)において、入口通路21及び出口通路22と異なる高さに設けられている。本実施形態では、水平反転通路23が、Z軸方向において、入口通路21及び出口通路22よりも一段高くなった位置に設けられている。
この保持具2Aは、図3に示すように、保持具2Aの底部を形成するベース30と、ベース30の上方に設けられた反転ステージ31と、ベース30及び反転ステージ31を一定の隙間をあけて覆うカバー32と、を有している。ベース30、反転ステージ31、カバー32には、それぞれの間に隙間が形成され、これらの隙間が、上述した保持具2Aの内部通路(入口通路21、出口通路22、水平反転通路23、面直反転通路24、及び傾斜通路25(後述))を形成している。ベース30、反転ステージ31、カバー32は、図示のように、一体成形で一部品となっていてもよいし、別部品で成形し、当該別部品を組み立てて形成されていてもよい。
保持具2Aは、図3及び図5に示すように、保持具2Aの上述した内部通路に沿って形成されたスリット27を備えている。つまり、本実施形態の保持具2Aの内部通路のY軸方向の片方の側面は、スリット27によって外部に開放されている。スリット27は、保持具2Aの内部通路に対し、Y軸方向からのフレキシブルプリント基板1の挿入を可能とするものである。
また、保持具2Aは、スリット27のスリット幅(Z軸方向における寸法)を部分的に狭める突起28を備えている。突起28は、スリット27からのフレキシブルプリント基板1の脱落を抑制する。この突起28は、スリット27の長手方向に沿って間隔をあけて複数配置されている。また、スリット27の長手方向で隣り合う突起28は、Z軸方向の一方側(例えば、面直方向上側)と、Z軸方向の他方側(例えば、面直方向下側)に交互に延びている。これらスリット27の長手方向で隣り合う突起28は、Z軸方向でオーバーラップする長さ、つまり、Z軸方向における位置が一部重複する長さを有するとよい。
ベース30は、図4に示すように、X−Y平面(水平面)に沿って延びる矩形板状に形成されている。ベース30の4つのコーナー部のうち、対角線上の2つのコーナー部には、固定対象物(車両など)に保持具2Aを固定するための固定ピン33が設けられている。本実施形態の固定ピン33は、図3及び図5に示すように、先端部が太く、周方向における複数個所において縦に割かれた筒状の抜け止めピンである。この固定ピン33は、ベース30の下面30bから下方に垂設されている。本実施形態の固定ピン33は、図4に示すように、Z軸方向において、保持具2Aの内部通路と重ならない位置に配置されているが、保持具2Aの内部通路と重なる位置に配置しても構わない。
図5に示すように、ベース30とカバー32との間には、第1直線部11を保持具2Aの内部に導入する入口通路21が形成されている。入口通路21は、ベース30の上面30aと、ベース30の側端部から立ち上がったカバー32の側壁32bと、ベース30の上面30aを覆うカバー32の天壁32aによって形成されている。なお、側壁32bは、入口通路21のY軸方向における一方側の側面を閉塞しており、側壁32bと対向する入口通路21の他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
反転ステージ31は、図5及び図6に示すように、支持柱34によって、ベース30の上面30aに対し、一定の隙間をあけて支持されている。反転ステージ31の上面31aとカバー32との間には、水平反転部13を収容する水平反転通路23が形成されている。水平反転通路23は、反転ステージ31の上面31aと、反転ステージ31の上面31aよりも上方に延びるカバー32の側壁32bと、反転ステージ31の上面31aを覆うカバー32の天壁32aによって形成されている。
水平反転通路23を形成するカバー32の側壁32bは、図7に示すように、X軸方向に沿って直線状に延びる直線部32b1と、直線部32b1に連設され、X−Y平面上で大きく湾曲する湾曲部32b2と、を有している。なお、直線部32b1は、水平反転通路23のY軸方向における一方側の側面を閉塞しており、直線部32b1と対向する水平反転通路23の他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
水平反転通路23には、水平反転部13を位置決めする位置決め突起26が設けられている。この位置決め突起26は、図3及び図4に示すように、フレキシブルプリント基板1の反転溝14に挿入される。カバー32の天壁32aには、位置決め突起26の直上を開放する窓部32a1が形成されている。窓部32a1からは、位置決め突起26が視認可能である。これにより、位置決め突起26が反転溝14に適切に挿入されたか否かを簡単に確認することができる。
位置決め突起26は、円柱状に形成され、反転ステージ31の上面31aに対し垂直に立設している。この位置決め突起26の先端部は、図6に示すように、窓部32a1を通り、カバー32の天壁32aの上面付近まで延びているとよい。この位置決め突起26は、例えば、反転ステージ31の上面30aに対して抜き差し可能であることが好ましく、位置決め突起26を抜けば、水平反転部13の挿入が可能となり、位置決め突起26を差し込めば、水平反転部13の位置決めを容易に行える。
反転ステージ31は、図6に示すように、水平反転通路23を形成する上面31aと、上面31aと平行な下面31bと、上面31aと下面31bを滑らかに接続する湾曲面31cと、を有している。反転ステージ31は、図6及び図8に示すように、下面31bのY軸方向の一方側の半分が、支持柱34によって支持されている。反転ステージ31の下面31bのうち、支持柱34によって支持されていないY軸方向の他方側の半分は、図5に示すように、ベース30と共に、第2直線部12を保持具2Aの内部から導出する出口通路22を形成している。
出口通路22は、ベース30の上面30aと、支持柱34の側面と、反転ステージ31のうち支持柱34によって支持されていない(浮いている)下面31bによって形成されている。なお、支持柱34は、出口通路22のY軸方向における一方側の側面を閉塞しており、支持柱34と対向する出口通路22の他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
図6に示すように、反転ステージ31のうち支持柱34で支持されているY軸方向の一方側の湾曲面31c(へり部)は、カバー32と共に、入口通路21と水平反転通路23との間でフレキシブルプリント基板1を傾斜させる傾斜通路25を形成している。傾斜通路25は、入口通路21よりも一段高くなった水平反転通路23に、第1直線部11を導くものである。
傾斜通路25は、反転ステージ31のY軸方向の一方側の湾曲面31cと、カバー32の側壁32bと、カバー32の天壁32aのうち入口通路21の上方を覆う水平部分と水平反転通路23の上方を覆う水平部分との間を接続する傾斜部分の間に形成されている。なお、カバー32の側壁32bは、傾斜通路25のY軸方向における一方側の側面を閉塞しているが、傾斜通路25のY軸方向の他方側の側面は無く、以下の面直反転通路24に連通している。
面直反転通路24は、図3及び図5に示すように、反転ステージ31のうち支持柱34で支持されていないY軸方向の他方側の湾曲面31cと、反転ステージ31からベース30に向かって下方に傾斜したカバー32の天壁32aの傾斜部分との間に形成されている。面直反転通路24のY軸方向における一方側の側面は、上述のように傾斜通路25に連通しており、他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
面直反転通路24は、水平反転通路23と出口通路22との間でフレキシブルプリント基板1を面直方向(Z軸方向)に湾曲させて反転させるものである。面直反転通路24は、フレキシブルプリント基板1を折らずに曲げるカーブを形成している。本実施形態では、水平反転通路23においてカバー32の天壁32aに接するフレキシブルプリント基板1が、傾斜したカバー32の天壁32aにガイドされながら、ベース30の上面30aに接するように、大きく反転(湾曲)している。このようなフレキシブルプリント基板1を折らずに曲げるカーブを形成するために、例えば、フレキシブルプリント基板1の曲率半径は0.1[mm]以上であるとよく、また、フレキシブルプリント基板1の総厚は30[mm]以下であるとよい。
上記構成の保持具2Aによれば、図3に示すように、入口通路21から内部に導入したフレキシブルプリント基板1を、水平反転通路23において水平反転し、さらに、面直反転通路24において面直反転した後、入口通路21から180°向きを変えて、出口通路22から外部に導出することができる。ここで、面直反転通路24では、フレキシブルプリント基板1を折らずに曲げている(湾曲させている)ので、従来のようにフレキシブルプリント基板1をきつく折らずに済み、導電パターンの塑性変形を抑制でき、また、振動が加わっても負荷が少なく、疲労の蓄積を抑制できる。このため、上記構成によれば、直線部(第1直線部11、第2直線部12)及び水平反転部13を交互に有する蛇行したフレキシブルプリント基板1にかかる負担を軽減しつつ、このフレキシブルプリント基板1を任意の方向(直線状)に延ばすことができる。
また、保持具2Aでは、水平反転通路23は、面直方向において入口通路21及び出口通路22と異なる高さで設けられ、水平反転通路23と出口通路22との間の通路接続部(通路接続部の一方)には、面直反転通路24が設けられ、入口通路21と水平反転通路23との間の通路接続部(通路接続部の他方)には、入口通路21と水平反転通路23との間でフレキシブルプリント基板1を傾斜させる傾斜通路25が設けられている。この構成によれば、水平反転通路23を一段高くすることで、面直反転通路24のカーブの通路を大きく確保しつつ、入口通路21及び出口通路22を同じ高さに配置することができる。これにより、フレキシブルプリント基板1の第1直線部11及び第2直線部12を、同一平面上に延ばすことができるため、固定対象物の表面に沿った配線が容易になる。
なお、上記構成とは反対に、入口通路21と水平反転通路23との間の通路接続部に面直反転通路24を設け、水平反転通路23と出口通路22との間の通路接続部に傾斜通路25を設けても構わない。この構成であっても、同様の作用効果が得られる。なお、この場合は、水平反転通路23がX軸方向で逆向きとなる。
次に、図9〜図15を参照して、フレキシブルプリント基板1を平面で直角に曲げる保持具2Bの構成について説明する。以下の説明において、上述の保持具2Aと同一又は同等の構成については同一又は同等の符号を付して説明する。
図9は、一実施形態に係る保持具2Bの斜視図である。図10は、一実施形態に係る保持具2Bを、図9とは別角度から視た斜視図である。図11は、一実施形態に係る保持具2Bの平面図である。図12は、一実施形態に係る保持具2Bの水平反転通路23を側方から視た側面図である。図13は、図11に示す矢視D−D断面図である。図14は、図12に示す矢視E−E断面図である。図15は、図12に示す矢視F−F断面図である。
なお、以下の説明においては、保持具2Aと同様に、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。つまり、X軸方向は、入口通路21に導入される第1直線部11が延びる延在方向であり、Y軸方向は、第1直線部11の延在方向に対して直交した第1直線部11の幅方向であり、Z軸方向は、第1直線部11の延在方向及び幅方向に対してそれぞれ直交した面直方向(フレキシブルプリント基板1の面直方向)である。
図11に示すように、保持具2Bの入口通路21はX軸方向に延び、保持具2Bの出口通路22はY軸方向に延びている。つまり、保持具2Bの入口通路21及び出口通路22は、平面角で直角(90°)を形成する互いに異なる方向を向いている。また、図10及び図12に示すように、保持具2Bの入口通路21と出口通路22は、Z軸方向(面直方向)において、同じ高さに設けられている。一方、保持具2Bの水平反転通路23は、Z軸方向(面直方向)において、入口通路21及び出口通路22と異なる高さに設けられている。本実施形態では、水平反転通路23が、Z軸方向において、入口通路21及び出口通路22よりも一段高くなった位置に設けられている。
この保持具2Bは、図9及び図12に示すように、保持具2Bの底部を形成するベース30と、ベース30の上方に設けられた反転ステージ31と、ベース30を一定の隙間をあけて覆うカバー32(32A、32B)と、反転ステージ31を一定の隙間をあけて覆うカバー32(32C)と、を有している。つまり、保持具2Bでは、保持具2Aと異なり、カバー32が3つのカバー32A、カバー32B、カバー32Cで構成されている。
ベース30、反転ステージ31、カバー32には、それぞれの間に隙間が形成され、これらの隙間が、上述した保持具2Bの内部通路(入口通路21、出口通路22、水平反転通路23、及び2つの面直反転通路24)を形成している。ベース30、反転ステージ31、カバー32は、図示のように、一体成形で一部品となっていてもよいし、別部品で成形し、当該別部品を組み立てて形成されていてもよい。
保持具2Bは、図9、図10及び図12に示すように、保持具2Bの上述した内部通路に沿って形成されたスリット27を備えている。つまり、本実施形態の保持具2Bの内部通路の少なくとも片方の側面は、スリット27によって外部に開放されている。スリット27は、保持具2Bの内部通路に対し、側方からのフレキシブルプリント基板1の挿入を可能とするものである。
また、保持具2Bは、スリット27のスリット幅(Z軸方向における寸法)を部分的に狭める突起28を備えている。突起28は、スリット27からのフレキシブルプリント基板1の脱落を抑制する。この突起28は、スリット27の長手方向に沿って間隔をあけて複数配置されている。また、スリット27の長手方向で隣り合う突起28は、Z軸方向の一方側(例えば、面直方向上側)と、Z軸方向の他方側(例えば、面直方向下側)に交互に延びている。これらスリット27の長手方向で隣り合う突起28は、Z軸方向でオーバーラップする長さ、つまり、Z軸方向における位置が一部重複する長さを有するとよい。
ベース30は、図11に示すように、X−Y平面(水平面)に沿って延びる六角形の板状に形成されている。ベース30の6つのコーナー部のうち、入口通路21側及び出口通路22側を結ぶ対角線上の2つのコーナー部には、固定対象物に保持具2Bを固定するための固定ピン33が設けられている。本実施形態の固定ピン33は、図11に示すように、Z軸方向において、保持具2Bの内部通路と重なる位置に配置されているが、保持具2Bの内部通路と重ならない位置に配置しても構わない。
図10に示すように、ベース30とカバー32Aとの間には、第1直線部11を保持具2Bの内部に導入する入口通路21が形成されている。入口通路21は、ベース30の上面30aと、ベース30の上面30aから立ち上がったカバー32Aの側壁32bと、ベース30の上面30aを覆うカバー32Aの天壁32aによって形成されている。なお、側壁32bは、入口通路21のY軸方向における一方側の側面を閉塞しており、側壁32bと対向する入口通路21の他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
また、図10に示すように、ベース30とカバー32Bとの間には、第2直線部12を保持具2Bの内部から導出する出口通路22が形成されている。出口通路22は、ベース30の上面30aと、ベース30の上面30aから立ち上がったカバー32Bの側壁32bと、ベース30の上面30aを覆うカバー32Bの天壁32aによって形成されている。なお、側壁32bは、出口通路22のX軸方向における一方側の側面を閉塞しており、側壁32bと対向する出口通路22の他方側の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
反転ステージ31は、図12及び図13に示すように、支持柱34Bによって、ベース30の上面30aに対し、一定の隙間をあけて支持されている。反転ステージ31の上面31aとカバー32Cとの間には、水平反転部13を収容する水平反転通路23が形成されている。水平反転通路23は、反転ステージ31の上面31aと、反転ステージ31の上面31aよりも上方に延びるカバー32Cの側壁32bと、反転ステージ31の上面31aを覆うカバー32Cの天壁32aによって形成されている。
水平反転通路23を形成するカバー32Cの側壁32bは、図14に示すように、出口通路22側に配置され、出口通路22に対して45°方向に直線状に延びる直線部32b1と、直線部32b1に連設され、出口通路22側から入口通路21側に向かってX−Y平面上で大きく湾曲する湾曲部32b2と、を有している。なお、直線部32b1は、水平反転通路23の45°方向に直線状に延びる一方側(出口通路22側)の側面を閉塞しており、直線部32b1と対向する水平反転通路23の他方側(入口通路21側)の側面は、上述したスリット27によって外部に開放されている。
水平反転通路23には、水平反転部13を位置決めする位置決め突起26Bが設けられている。この位置決め突起26Bは、図9及び図11に示すように、フレキシブルプリント基板1の反転溝14に挿入される。カバー32Cの天壁32aには、位置決め突起26Bの直上を開放する窓部32a1が形成されている。窓部32a1からは、位置決め突起26Bが視認可能である。これにより、位置決め突起26Bが反転溝14に適切に挿入されたか否かを簡単に確認することができる。
位置決め突起26Bは、図13に示すように、台形板状に形成され、反転ステージ31の上面31aに対し垂直に立設している。位置決め突起26Bは、面直反転通路24側が斜面になっており、面直反転通路24と反対側が垂直面(直角面)となっている。この位置決め突起26Bの先端部は、窓部32a1の手前まで延びている。つまり、位置決め突起26Bの先端部は、カバー32Cの天壁32aの下面付近まで延びている。位置決め突起26Bは、反転ステージ31と一体で成形されている。なお、位置決め突起26Bは、図6に示す保持具2Aの位置決め突起26と同様に、反転ステージ31の上面30aに抜き差し可能な構成であってもよい。
反転ステージ31は、水平反転通路23を形成する上面31aと、上面31aと平行な下面31bと、上面31aと下面31bを滑らかに接続する2つの湾曲面31c(図14参照)と、を有している。2つの湾曲面31cは、平面視でV字状の溝を形成している。入口通路21側に配置された湾曲面31cは、Y軸方向に対し−22.5°方向(Z軸の時計回りを+、反時計回りを−とする)に延びている。また、出口通路22側に配置された湾曲面31cは、X軸方向に対し+22.5°方向(Z軸の時計回りを+、反時計回りを−とする)に延びている。
反転ステージ31は、図13及び図15に示すように、下面31bのうち、2つの湾曲面31cが形成されない側が、支持柱34Bによって支持されている。支持柱34Bは、同図に示すように、樹脂成形の際のヒケを避けるための肉盗み34B1が形成されている。つまり、支持柱34Bの内部は、中空部となっており、この中空部は、ベース30の下面30bに開口している。
面直反転通路24は、図11に示すように、入口通路21と水平反転通路23との間の通路接続部と、水平反転通路23と出口通路22との間の通路接続部の両方に設けられている。2つの面直反転通路24は、反転ステージ31の2つの湾曲面31cと、カバー32Cの天壁32aに連設され、2つの湾曲面31cの上面側と対向する第1のガイド部32C1と、ベース30の上面30aから立ち上がり、2つの湾曲面31cの下面側と対向する第2のガイド部30a1と、の間に形成されている。
第1のガイド部32C1は、図9に示すように、カバー32Cの天壁32aからベース30に向かって垂れ下がった円弧状のガイド壁である。第2のガイド部30a1は、2つの湾曲面31cと同様の平面視でV字状となったガイド壁であり、2つの湾曲面31cと対向する2つの対向面がそれぞれ湾曲面となっている。第1のガイド部32C1の下端と、第2のガイド部30a1の上端との間には、スリット27が形成され、2つの面直反転通路24のそれぞれの一部が外部に開放されている。
入口通路21側の面直反転通路24は、入口通路21と水平反転通路23との間でフレキシブルプリント基板1を面直方向(Z軸方向)に湾曲させて反転させつつ、X−Y平面で45°方向に平面曲げするものである。また、出口通路22側の面直反転通路24は、水平反転通路23と出口通路22との間でフレキシブルプリント基板1を面直方向(Z軸方向)に湾曲させて反転させつつ、X−Y平面で45°方向に平面曲げするものである。つまり、フレキシブルプリント基板1は、2つの面直反転通路24において、それぞれ45°方向に平面曲げされ、計90°平面曲げされる。本実施形態では、面直反転通路24でフレキシブルプリント基板1を平面曲げしているため、1つの面直反転通路24で、反転ステージ31の下面31b側で22.5°、反転ステージ31の上面側で22、5°平面曲げするため、フレキシブルプリント基板1を一度に90°平面曲げするよりも負荷が軽減される。
これら2つの面直反転通路24は、それぞれフレキシブルプリント基板1を折らずに曲げるカーブを形成している。本実施形態では、図12に示すように、水平反転通路23においてカバー32Cの天壁32aに接するフレキシブルプリント基板1が、第1のガイド部30C1及び第2のガイド部30a1にガイドされながら、ベース30の上面30aに接するように、大きく反転(湾曲)している。このようなフレキシブルプリント基板1を折らずに曲げるカーブを形成するために、例えば、フレキシブルプリント基板1の曲率半径は0.1[mm]以上であるとよく、また、フレキシブルプリント基板1の総厚は30[mm]以下であるとよい。
上記構成の保持具2Bによれば、図9に示すように、入口通路21から内部に導入したフレキシブルプリント基板1を、面直反転通路24において面直反転し、水平反転通路23において水平反転し、さらに、もう一つの面直反転通路24において面直反転した後、入口通路21から90°向きを変えて、出口通路22から外部に導出することができる。ここで、面直反転通路24では、フレキシブルプリント基板1を折らずに曲げている(湾曲させている)ので、従来のようにフレキシブルプリント基板1をきつく折らずに済み、導電パターンの塑性変形を抑制でき、また、振動が加わっても負荷が少なく、疲労の蓄積を抑制できる。このため、上記構成によれば、直線部(第1直線部11、第2直線部12)及び水平反転部13を交互に有する蛇行したフレキシブルプリント基板1にかかる負担を軽減しつつ、このフレキシブルプリント基板1を任意の方向(90°方向)に延ばすことができる。
なお、入口通路21と出口通路22が形成する平面角は、90°(直角)に限らず、例えば、鋭角であっても、鈍角であってもよい。
また、保持具2Bでは、水平反転通路23は、面直方向において入口通路21及び出口通路22と異なる高さで設けられ、面直反転通路24は、入口通路21と水平反転通路23との間、出口通路22と水平反転通路23との間において、フレキシブルプリント基板1をそれぞれ同一の面直方向に湾曲させて反転させている。この構成によれば、水平反転通路23を一段高くすることで、2つの面直反転通路24のカーブの通路を大きく確保しつつ、入口通路21及び出口通路22を同じ高さに配置することができる。これにより、フレキシブルプリント基板1の第1直線部11及び第2直線部12を、同一平面上に延ばすことができるため、固定対象物の表面に沿った配線が容易になる。
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
また、上述した実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記)
互いに異なる方向を向いている入口通路及び出口通路と、
前記入口通路と前記出口通路との間に介在する水平反転通路と、
前記入口通路と前記水平反転通路との間、及び、前記水平反転通路と前記出口通路との間の少なくともいずれか一方の通路接続部に、面直方向に湾曲しながら反転する面直反転通路が設けられている、ことを特徴とする保持具。
1…フレキシブルプリント基板、2(2A、2B)…保持具、11…第1直線部、12…第2直線部、13…水平反転部、14…反転溝、21…入口通路、22…出口通路、23…水平反転通路、24…面直反転通路(通路接続部)、25…傾斜通路(通路接続部)、26…位置決め突起、26B…位置決め突起、27…スリット、28…突起

Claims (12)

  1. 第1直線部と、前記第1直線部と平行に延びる第2直線部と、前記第1直線部及び前記第2直線部を接続する水平反転部と、を有するフレキシブルプリント基板を保持する保持具であって、
    前記第1直線部を内部に導入する入口通路と、
    前記入口通路と連通し、前記水平反転部を収容する水平反転通路と、
    前記水平反転通路と連通し、前記第2直線部を内部から導出する出口通路と、を備え、
    前記入口通路と前記出口通路は、互いに異なる方向を向いており、
    前記入口通路と前記水平反転通路との間、及び、前記水平反転通路と前記出口通路との間の少なくともいずれか一方の通路接続部に、前記フレキシブルプリント基板を面直方向に湾曲させて反転させる面直反転通路が設けられている、ことを特徴とするフレキシブルプリント基板の保持具。
  2. 前記入口通路と前記出口通路が、互いに反対方向を向いている、ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  3. 前記通路接続部のいずれか一方に、前記面直反転通路が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  4. 前記水平反転通路は、前記面直方向において前記入口通路及び前記出口通路と異なる高さで設けられ、
    前記通路接続部の一方には、前記面直反転通路が設けられ、
    前記通路接続部の他方には、前記入口通路または前記出口通路と、前記水平反転通路との間で前記フレキシブルプリント基板を傾斜させる傾斜通路が設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  5. 前記入口通路と前記出口通路が、平面角を形成する互いに異なる方向を向いている、ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  6. 前記通路接続部の両方に、前記面直反転通路が設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  7. 前記水平反転通路は、前記面直方向において前記入口通路及び前記出口通路と異なる高さで設けられ、
    前記面直反転通路は、前記入口通路と前記水平反転通路との間、前記出口通路と前記水平反転通路との間において、前記フレキシブルプリント基板をそれぞれ同一の面直方向に湾曲させて反転させる、ことを特徴とする請求項6に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  8. 前記水平反転通路には、前記水平反転部を位置決めする位置決め突起が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  9. 前記位置決め突起は、前記第1直線部、前記第2直線部、及び、前記水平反転部によって形成される前記フレキシブルプリント基板の反転溝に挿入される、ことを特徴とする請求項8に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  10. 前記入口通路、前記水平反転通路、前記出口通路、及び、前記面直反転通路を含む前記保持具の内部通路に沿ってスリットが形成されている、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  11. 前記スリットのスリット幅を部分的に狭める突起を有する、ことを特徴とする請求項10に記載のフレキシブルプリント基板の保持具。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の保持具が取り付けられている、ことを特徴とするフレキシブルプリント基板。
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