JP2020159529A - 分岐管継手およびその施工方法 - Google Patents

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【課題】コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる分岐管継手を提供する。【解決手段】分岐管継手10は、小型ボックスと呼ばれるコンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管を接続するための管継手であって、一方主面に平面部18を有する板状の基部12と、基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部14と、基部に形成され、平面部と分岐管部の内部とを連通させる分岐孔とを備える。【選択図】図11

Description

この発明は、分岐管継手およびその施工方法に関し、特にたとえば、内部にケーブルを収容して保護する小型ボックスと呼ばれるコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するための分岐管継手およびその施工方法に関する。
従来のこの種の分岐管継手の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の分岐管継手は、ケーブル保護管の本管の外面と略同一形状の内面を有する半円筒状のサドル部と、サドル部の外面から鋭角に突出する枝管部と、サドル部の枝管部の連結部分に形成される開口とを備える。
特開2012−41954号公報
道路の無電柱化を推進するための低コスト手法として、管路の代わりに小型ボックスと呼ばれるコンクリート製U字溝を使用し、このコンクリート製U字溝内に通信線および低圧電力線などのケーブルを収容して保護する方式が提案されている。このような方式においても、各家庭へのケーブルの引き込みを最短経路で行うために、コンクリート製U字溝の側面からケーブルを取り出すことができれば便利である。しかしながら、特許文献1に示されるような従来の分岐管継手は、管路(円管)に分岐管を接続するための継手であり、コンクリート製U字溝の側壁には適用できない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、分岐管継手およびその施工方法を提供することである。
この発明の他の目的は、コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる、分岐管継手およびその施工方法を提供することである。
第1の発明は、内部にケーブルを収容して保護するコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するための分岐管継手であって、一方主面に平面部を有する板状の基部、基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部、および基部に形成され、平面部と分岐管部の内部とを連通させる分岐孔を備える、分岐管継手である。
第1の発明では、分岐管継手は、小型ボックスと呼ばれるコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するために用いられる。この分岐管継手は、一方主面に平面部を有する板状の基部と、基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部とを備える。また、基部には、平面部と分岐管部の内部とを連通させる分岐孔が形成される。このような分岐管継手は、たとえば、コンクリート製U字溝の側壁に形成された開口部に基部を嵌め込み、平面部が側壁の内面と面一になる状態で、モルタル等の充填材を用いてコンクリート製U字溝に固定される。
第1の発明によれば、一方主面に平面部を有する基部を備えるので、コンクリート製U字溝の側壁内面と基部の一方主面とを面一に保持し易く、これらを面一に保持することで分岐管継手が傾いて固定されることを適切に防止できる。また、基部(延いてはコンクリート製U字溝の側壁)に対して分岐管部が所定角度で分岐するので、所定の曲率半径を確保した状態でコンクリート製U字溝からケーブルを取り出すことができる。したがって、第1の発明によれば、コンクリート製U字溝の側壁に適切に取り付けることができ、コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる分岐管継手を提供できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、分岐管部の基端部は、基部の幅方向における外側面に平坦部を有する。
第2の発明によれば、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を取り付けるときに、分岐管継手の座りをよくすることができ、分岐管継手を安定して保持できるようになる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、基部の幅は、分岐管部の外径と同じまたはほぼ同じ大きさに設定される。
第3の発明によれば、分岐管継手の小型化を図ることができる。また、側壁に分岐管継手を取り付けるときに、分岐管継手の座りをよくすることができ、分岐管継手を安定して保持できるようになる。
第4の発明は、内部にケーブルを収容して保護するコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するための分岐管継手の施工方法であって、(A)一方主面に平面部を有する板状の基部と、基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部と、基部に形成され、平面部と分岐管部の内部とを連通させる分岐孔とを備える分岐管継手を用意するステップ、(B)ステップ(A)の後、コンクリート製U字溝の側壁に形成された開口部に分岐管継手の基部を嵌め込み、平面部が側壁の内面と面一になる状態で分岐管継手を保持するステップ、および(C)ステップ(B)の後、開口部と分岐管継手の外面との間を封止するように充填材を施工して固化させることで、コンクリート製U字溝に分岐管継手を固定するステップを含む、分岐管継手の施工方法である。
第4の発明によれば、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を接続するので、各家庭などへのケーブルの引き込みを最短経路で行うことができ、施工費を低減できる。また、側壁の内面と基部の平面部とを面一にした状態で分岐管継手をコンクリート製U字溝に接続するので、開口部の端縁でケーブルが傷つくことが防止され、円滑にケーブルを分岐管部(延いては分岐管)に導くことができる。さらに、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を接続する際には、開口部内に基部を嵌め込むので、コンクリート製U字溝の形状および寸法、並びに開口部の形成位置などに左右されず、分岐管継手をコンクリート製U字溝に接続できる。また、内部にケーブルが収容された状態のコンクリート製U字溝に対しても分岐管継手を接続できる。したがって、第4の発明によれば、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を適切に取り付けることができ、コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる。
第5の発明は、第4の発明に従属し、ステップ(A)では、分岐管部の先端部に曲管部材を接続した状態の分岐管継手を用意し、ステップ(C)では、分岐管部と曲管部材との接続部分まで埋まるように充填材を施工する。
第5の発明によれば、分岐管継手の全体が充填材によって保護されるので、仮に地表面から荷重を受けても、分岐管継手自体の破損を防止できると共に、分岐管継手とコンクリート製U字溝との接続部分の破損を防止することができる。
第1の発明によれば、分岐管継手が一方主面に平面部を有する基部を備えるので、コンクリート製U字溝の側壁内面と基部の一方主面とを面一に保持し易く、これらを面一に保持することで分岐管継手が傾いて固定されることを適切に防止できる。また、基部に対して分岐管部が所定角度で分岐するので、所定の曲率半径を確保した状態でコンクリート製U字溝からケーブルを取り出すことができる。したがって、コンクリート製U字溝の側壁に適切に取り付けることができ、コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる分岐管継手を提供できる。
また、第4の発明によれば、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を接続するので、各家庭などへのケーブルの引き込みを最短経路で行うことができ、施工費を低減できる。また、側壁の内面と基部の平面部とを面一にした状態で分岐管継手をコンクリート製U字溝に接続するので、開口部の端縁でケーブルが傷つくことが防止され、円滑にケーブルを分岐管部に導くことができる。さらに、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を接続する際には、開口部内に基部を嵌め込むので、コンクリート製U字溝の形状および寸法、並びに開口部の形成位置などに左右されず、分岐管継手をコンクリート製U字溝に接続できる。また、内部にケーブルが収容された状態のコンクリート製U字溝に対しても分岐管継手を接続できる。したがって、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手を適切に取り付けることができ、コンクリート製U字溝から適切にケーブルを取り出すことができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例である分岐管継手の使用状態を示す横断面図である。 図1の分岐管継手を示す正面図である。 図1の分岐管継手を示す平面図である。 図1の分岐管継手を示す底面図である。 図1の分岐管継手を示す左側面図である。 図3のVI-VI線で切断した分岐管継手の断面を示す断面図である。 分岐管継手の施工方法を説明するための図解図であり、分岐管継手を取り付ける前のコンクリート製U字溝を示す。 図7に続く工程を示す図解図であり、コンクリート製U字溝の側壁の開口部に分岐管継手の基部を嵌め込んだ様子を示す。 図8に続く工程を示す図解図であり、分岐管継手の周囲に型枠を設置した様子を示す。 図9に続く工程を示す図解図であり、分岐管継手の周囲に充填材を施工した様子を示す。 図10に続く工程を示す図解図であり、コンクリート製U字溝の側壁に分岐管継手が固定された様子を示す。
図1を参照して、この発明の一実施例である分岐管継手10は、基部12および分岐管部14を含み、小型ボックスと呼ばれるコンクリート製U字溝100の側壁102に対して分岐管104を接続するために用いられる。
コンクリート製U字溝100(小型ボックス)は、従来の管路の代わりに、地下を通る通信線および電力線などの複数のケーブル106を内部に同時収容して保護するための鉄筋コンクリート製のU字溝であり、ハンドホール108(特殊部)間を連結するように地中に埋設される。コンクリート製U字溝100は、上端面が地表面に露出するように埋設されるのが基本であり、その上部開口には、図示しない蓋が設けられる。ただし、コンクリート製U字溝100の上に土等を被せて、地表面から所定深さの位置にコンクリート製U字溝100が埋設され、蓋が露出しない場合もある。一方、分岐管104は、コンクリート製U字溝100内に収容されたケーブル106(主として通信線)を各家庭などに引き込むための管であり、硬質塩化ビニル樹脂などの合成樹脂によって形成される。
以下、図2−図6を参照して、分岐管継手10の構成について具体的に説明する。図2−図6に示すように、分岐管継手10は、硬質塩化ビニル等の合成樹脂によって形成され、一方主面12aに平面部18を有する矩形板状の基部12と、基部12の他方主面12bから所定角度で突出する短円筒状の分岐管部14とを含む。また、基部12には、分岐管部14との連結部分に略楕円形状の分岐孔16が形成される。分岐孔16は、基部12の一方主面12a(平面部18)と分岐管部14の内部とを連通させる孔であり、分岐孔16の周縁は、基部12の一方主面12aと分岐管部14の内面とを滑らかに連結させる。
基部12の一方主面12aは、分岐孔16が形成された部分を除く全体が平面状に形成される。すなわち、この実施例では一方主面12aの全体が平面部18となっている。ただし、基部12の一方主面12a側には、肉盗み部などを形成してもよく、一方主面12aの一部のみを平面部18とすることもできる。また、基部12の4隅には、角部分を面取りした面取り部20が形成される。
また、基部12の大きさは、特に限定されないが、後述するコンクリート製U字溝100のノックアウト部110に嵌め込み可能な大きさに形成することが好ましい。この実施例では、基部12の長手方向の長さLは342mmであり、基部12の幅Wは100mmであり、基部12の厚みTは15mmである。
分岐管部14は、基部12の長手方向に対して鋭角(斜め方向)に突出するように形成され、分岐管継手10をコンクリート製U字溝100の側壁102に取り付けた状態で、コンクリート製U字溝100の長手方向に対して鋭角に延びる。基部12(延いてはコンクリート製U字溝100の側壁102)に対する分岐管部14の分岐角度(取り出し角度)は、ケーブル106の引込作業が円滑に行える角度に設定され、たとえば25〜50°に設定される。また、分岐管部14の鈍角側部分(図1および図2において上側の部分)は、通線されるケーブル106の許容曲率半径に応じた所定の曲率半径Rで湾曲される。この実施例では、基部12に対する分岐管部14の分岐角度は45°であり、分岐管部14の鈍角側部分の内側面の曲率半径Rは300mmである。
分岐管部14の先端部は、分岐管104(曲管部材116)と接続される差口形状の管接続部となっており、分岐管部14の外周面には、分岐管104への差し込み長さを示すための目印22が設けられる。
また、分岐管部14の基端部には、基部12の幅方向における両外側面に、基部12の幅方向側面と面一である平坦部24が形成される。分岐管部14の外側面に平坦部24を設けておくことで、後述のようにコンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管継手10を取り付けるとき、分岐管継手10の座りがよくなって分岐管継手10を安定して保持できるようになる。
さらに、基部12の幅Wは、分岐管部14の先端部の外径Rと同じまたはほぼ同じ大きさに設定される。このように基部12を最小限の大きさにしておくことにより、分岐管継手10を小型化できると共に、コンクリート製U字溝100の側壁102に形成する開口部112(図8参照)も小さいもので済むようになる。また、基部12の幅方向側面(および平坦部24)と分岐管部14の先端部の外側面とが略同一平面上に形成されることで、コンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管継手10を取り付けるときには、分岐管継手10の座りがよくなって分岐管継手10を安定して保持できるようになる。この実施例では、上述のように基部12の幅Wが100mmであるのに対し、分岐管部14の先端部の外径Rは96mmであり、分岐管部14の先端部に接続された分岐管104の接続部分の外径が、基部12の幅Wと同じ大きさになるように設定されている。
続いて、図7−図11を参照して、コンクリート製U字溝100の側壁102に対する分岐管継手10の施工方法(取付方法)について説明する。
分岐管継手10を施工する際には、先ず、施工部位の周辺部を掘削してコンクリート製U字溝100を露出させると共に、分岐管継手10を施工現場に用意する。この実施例では、分岐管104の一部を構成する曲管部材116を分岐管部14の先端部に接続した状態の分岐管継手10を用意する。曲管部材116としては、たとえば、湾曲方向内側の内側面(分岐管部14の鈍角側部分の内側面に連なる部分)の曲率半径が300mmの45度曲管が用いられる。
次に、分岐管継手10を接続してケーブル106を取り出すための開口部112をコンクリート製U字溝100の側壁102に形成する。この際、図7に示すように、鉄筋が配置されていない薄肉のノックアウト部110が側壁102に予め形成されている場合には、このノックアウト部110をはつることで開口部112を形成するとよい。なお、コンクリート製U字溝100を新規に敷設する際に分岐管継手10を施工するような場合には、製造工場などで、コンクリート製U字溝100の側壁102に開口部112を予め形成しておいてもよい。
コンクリート製U字溝100の側壁102に開口部112を形成すると、続いて、分岐管継手10を開口部112に仮固定する。この工程では、開口部112に分岐管継手10の基部12を嵌め込み、分岐管継手10の基部12の平面部18が側壁102の内面102aと面一になる状態で分岐管継手10を保持する。具体的には、図8に示すように、基部12をコンクリート製U字溝100の外側から開口部112に嵌め込み、突っ張り棒などで固定した合板などの支持部材114を側壁102の内面102a側に設けて、コンクリート製U字溝100の内部に分岐管継手10の基部12が突出しないようにする。また、図9に示すように、コンクリート製U字溝100の外側には、分岐管継手10を囲繞する型枠118を設置する。
この際、分岐管継手10の基部12が一方主面12aに平面部18を有することから、側壁102の内面102aと基部12の一方主面12aとを面一に保持(仮固定)し易く、これらを面一に保持することで、分岐管継手10が傾いて固定されることを防止できる。また、分岐管部14の外側面が平坦部24を有し、基部12の幅Wが分岐管部14の先端部の外径Rとほぼ同じ大きさであるので、分岐管継手10の座りがよくなって分岐管継手10を安定して保持できる。
分岐管継手10を開口部112に仮固定すると、続いて、コンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管継手10をモルタル等の充填材120によって固定する。具体的には、図10に示すように、型枠118内に充填材120を施工し、開口部112と分岐管継手10の外面との間を充填材120によって封止する。また、この実施例では、分岐管継手10の分岐管部14と曲管部材116との接続部分まで埋まるように充填材120を施工する。所定時間の養生後、充填材120が固化したら、図11に示すように、型枠118を取り外す。その後、コンクリート製U字溝100の側壁102の内面102aをモルタル等の充填材120で出っ張りがないように仕上げることで、コンクリート製U字溝100に対する分岐管継手10の施工作業が終了する。
以上のように、この実施例の分岐管継手10によれば、一方主面12aに平面部18を有する基部12を備えるので、側壁102の内面102aと基部12の一方主面12aとを面一に保持し易く、分岐管継手10が傾いて固定されることを適切に防止できる。
また、基部12(延いてはコンクリート製U字溝100の側壁102)に対して分岐管部14が所定角度で分岐するので、所定の曲率半径を確保した状態でケーブル106を取り出すことができ、取り出したケーブル106に掛かる負荷を軽減できる。
さらに、分岐管部14の基端部側面に平坦部24を有するので、分岐管継手10の施工時に、分岐管継手10の座りがよくなって分岐管継手10を安定して保持できる。
さらにまた、分岐管継手10の基部12の幅Wが分岐管部14の先端部の外径Rと同じまたはほぼ同じ大きさに設定されるので、分岐管継手10を小型化できる。また、分岐管継手10の施工時に、分岐管継手10の座りがよくなって分岐管継手10を安定して保持できる。
また、この実施例の分岐管継手10の施工方法によれば、コンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管継手10を接続するので、各家庭などへのケーブル106の引き込みを最短経路で行うことができ、施工費を低減できる。
また、側壁102の内面102aと基部12の平面部18とを面一にした状態で分岐管継手10をコンクリート製U字溝100に接続するので、開口部112の端縁でケーブル106が傷つくことが防止され、円滑にケーブル106を分岐管部14(延いては分岐管104)に導くことができる。
さらに、コンクリート製U字溝100の側壁102に分岐管継手10を接続する際には、開口部112内に基部12を嵌め込むので、コンクリート製U字溝100の形状および寸法、並びに開口部112の形成位置などに左右されず、分岐管継手10をコンクリート製U字溝100に接続できる。また、内部にケーブル106が収容された状態のコンクリート製U字溝100に対しても分岐管継手10を接続できる。
さらにまた、曲管部材116との接続部分を含む分岐管継手10の全体を充填材120内に埋め込むことにより、分岐管継手10の全体が充填材120によって保護される。したがって、仮に地表面から荷重を受けても、分岐管継手10自体の破損を防止できると共に、分岐管継手10と側壁102との接続部分の破損を防止することができる。
なお、上述の実施例では、分岐管継手10の基部12を矩形板状に形成したが、基部12の具体的形状は適宜変更可能であり、楕円板状などに形成することもできる。また、基部12の他方主面12bの形状は特に限定されず、他方主面12bは曲面状に形成されても構わない。さらに、基部12の他方主面12bおよび分岐管部14の基端部外面などをFRP(繊維強化プラスチック)などで補強しておくこともできる。
また、基部12の端面および側面の少なくとも一方には、他方主面12b側の部分から外方に突出する掛け部を形成することもできる。たとえば、基部12の厚みTをノックアウト部110の厚みよりも少し大きく形成しておき、開口部112に基部12を嵌め込んだときに、基部12の掛け部をノックアウト部110の周縁部外面に引っ掛けることで、基部12の平面部18と側壁102の内面102aとが面一になるようにするとよい。或いは、基部12の厚みTを側壁102の厚みよりも少し大きく形成しておき、開口部112に基部12を嵌め込んだときに、基部12の掛け部を側壁102の外面に引っ掛けることで、基部12の平面部18と側壁102の内面102aとが面一になるようにすることもできる。ただしこれは、ノックアウト部110または側壁102が所定の厚みを有することが前提となる。
さらに、上述の実施例では、コンクリート製U字溝100として鉄筋コンクリート製のU字溝を例示したが、コンクリート製U字溝100は、レジンコンクリート製のU字溝でも構わない。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値および具体的形状などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …分岐管継手
12 …基部
14 …分岐管部
16 …分岐孔
18 …平面部
24 …平坦部
100 …コンクリート製U字溝
102 …側壁
104 …分岐管
112 …開口部
120 …充填材

Claims (5)

  1. 内部にケーブルを収容して保護するコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するための分岐管継手であって、
    一方主面に平面部を有する板状の基部、
    前記基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部、および
    前記基部に形成され、前記平面部と前記分岐管部の内部とを連通させる分岐孔を備える、分岐管継手。
  2. 前記分岐管部の基端部は、前記基部の幅方向における外側面に平坦部を有する、請求項1記載の分岐管継手。
  3. 前記基部の幅は、前記分岐管部の先端部の外径と同じまたはほぼ同じ大きさに設定される、請求項1または2記載の分岐管継手。
  4. 内部にケーブルを収容して保護するコンクリート製U字溝の側壁に分岐管を接続するための分岐管継手の施工方法であって、
    (A)一方主面に平面部を有する板状の基部と、前記基部の他方主面から所定角度で突出する分岐管部と、前記基部に形成され、前記平面部と前記分岐管部の内部とを連通させる分岐孔とを備える前記分岐管継手を用意するステップ、
    (B)前記ステップ(A)の後、前記コンクリート製U字溝の前記側壁に形成された開口部に前記分岐管継手の前記基部を嵌め込み、前記平面部が前記側壁の内面と面一になる状態で前記分岐管継手を保持するステップ、および
    (C)前記ステップ(B)の後、前記開口部と前記分岐管継手の外面との間を封止するように充填材を施工して固化させることで、前記コンクリート製U字溝に前記分岐管継手を固定するステップを含む、分岐管継手の施工方法。
  5. 前記ステップ(A)では、前記分岐管部の先端部に曲管部材を接続した状態の前記分岐管継手を用意し、
    前記ステップ(C)では、前記分岐管部と前記曲管部材との接続部分まで埋まるように前記充填材を施工する、請求項4記載の分岐管継手の施工方法。
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