JP2020159513A - バルブユニット - Google Patents

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Yusuke Takahashi
佑輔 高橋
雄祐 北本
Yusuke Kitamoto
雄祐 北本
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Abstract

【課題】耐久性を上げることが可能なバルブユニットを提供する。【解決手段】バルブユニットは、第1弁座および第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、流体機械の作動流体室と作動流体流路と開閉する第1バルブと、第2弁座および第2弁座に着座可能な第2弁体を有し、作動流体室と作動流体流路とを開閉することで、第1バルブが開閉可能に構成される第2バルブと、電磁力により、第1の方向に予め定められたストロークの始端位置から終端位置まで移動可能な移動部材と、少なくともストロークの終端部において、第1の方向とは反対の方向である第2の方向の力を移動部材に付与可能な衝撃吸収部材と、を備え、移動部材は、ストロークの終端部で、第2弁体を第1の方向に移動させることで、第2弁体が第2弁座から離間可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、バルブユニットに関する。
特許文献1には、ソレノイドに通電した場合、プランジャが固定子に吸引され、プッシュピンを押すことでプッシュピンをポペットに当接させて、バルブを開くように構成されたバルブユニットが開示されている。
特開2013−241956号公報
しかしながら、プッシュピンがポペットに当接するときに、ポペット等が衝撃荷重を受ける。衝撃荷重によって必要以上の荷重がポペット等にかかるため、耐久性が低下するという問題があった。
本開示の目的は、耐久性を上げることが可能なバルブユニットを提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示におけるバルブユニットは、
第1弁座および前記第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、流体機械の作動流体室と作動流体流路と開閉する第1バルブと、
第2弁座および前記第2弁座に着座可能な第2弁体を有し、前記作動流体室と前記作動流体流路とを開閉することで、前記第1バルブが開閉可能に構成される第2バルブと、
電磁力により、第1の方向に予め定められたストロークの始端位置から終端位置まで移動可能な移動部材と、
少なくとも前記ストロークの終端部において、前記第1の方向とは反対の方向である第2の方向の力を前記移動部材に付与可能な衝撃吸収部材と、
を備え、
前記移動部材は、前記ストロークの終端部で、前記第2弁体を前記第1の方向に移動させることで、前記第2弁体が前記第2弁座から離間可能に構成されている。
本開示によれば、耐久性を上げることができる。
図1は、実施形態に係るバルブユニットが組み込まれた油圧ポンプモータを示す模式図である。 図2は、実施形態に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。 図3は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図4は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図5は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図6は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図7は、変形例1に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。 図8は、変形例2に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。
図1を参照して、本実施形態に係るバルブユニット1が組み込まれた油圧ポンプモータ2について説明する。以下の説明では、流体作動機械の一例として、油圧ポンプモータを例に説明を行うが、流体作動機械は油圧ポンプモータには限定されない。
油圧ポンプモータ2は、容量をゼロ容量から最大容量Q1まで変化させることのできる可変容量型のポンプモータである。図1には、油圧ポンプモータ2における1つのシリンダ3が描かれている。シリンダ3は、高圧バルブ20を介して高圧側油路4と接続されるとともに、低圧バルブ30を介して低圧側油路5と接続されている。高圧バルブ20および低圧バルブ30はともに逆止弁である。
シリンダ3には、ピストン6が設けられており、ピストン6の下端付近は、リンク機構7を介してクランク軸8と接続されている。リンク機構7は、クランク軸8の回転運動をピストン6の往復運動に変換する。また、逆に、リンク機構7は、ピストン6の往復運動をクランク軸8の回転運動に変換する。ピストン6がシリンダ3内で往復運動することにより、シリンダ3の容積が周期的に変化する。
図1に示すように、バルブユニット1は、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と、高圧側油路4および低圧側油路5との間に設けられている。バルブユニット1は、高圧バルブ20および低圧バルブ30を含んで構成される。
高圧バルブ20は、弁座15と、弁体21と、弁体21を弁座15に着座させる方向に付勢するバネ25とを有する。本実施の形態では、高圧バルブ20は、ポペット弁である。また、高圧バルブ20は、所望のタイミングで開弁方向に付勢可能に構成されている。具体的には、高圧バルブ20の弁体21は、制御装置からの指示により所望のタイミングで、弁座15から離間する方向へ付勢させられる。
低圧バルブ30は、弁座16と、弁体31と、弁体31を弁座16から離間させる方向に付勢するバネ35とを有する。本実施の形態では、低圧バルブ30は、ポペット弁である。また、低圧バルブ30は、所望のタイミングで閉弁方向に付勢可能に構成されている。具体的には、低圧バルブ30の弁体31は、制御装置からの指示により所望のタイミングで、弁座16に着座する方向へ付勢させられる。
油圧ポンプモータ2は、クランク軸8の回転運動によって作動油を低圧側油路5からシリンダ3に吸入して高圧側油路4に吐出するポンプとしての機能と、作動油を高圧側油路4からシリンダ3に導入してクランク軸8を回転させ、クランク軸8の回転に用いた作動油をシリンダ3から低圧側油路5に導出するモータとしての機能と、を有する。
図2を参照して、実施形態に係るバルブユニット1について説明する。図2は、実施形態に係るバルブユニット1を示す模式的な断面図である。図2には、中心軸CLが描かれている。以下の説明では、中心軸CLに沿う方向を「軸方向」、中心軸CLと直交する方向を「径方向」という。また、便宜上、図2における左方向を「第1の方向」または「左方向」といい、図2における右方向を「第2の方向」または「右方向」という。また、図2では、説明に関係のない一部の構成が省略されている。
バルブユニット1は、ケース10に、高圧バルブ20と、低圧バルブ30と、パイロットバルブ40とが一体化されたものである。
(ケース10)
ケース10は、鉄等の磁性材料からなる。ケース10は概略円柱形状をなし、ケース10の中心部には、右端から左方向に延びる穴10aが設けられている。換言すると、ケース10は、円板部10bと、円板部10bから右方向に延びる円筒部10cとを備える概略有底円筒形状をなす。
穴10aの奥端側(左端側)には第1空間11が形成されている。第1空間11は、右方を向く面11aと、面11aよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11bと、面11bよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11cと、面11cよりも右側に位置し、左方を向く円環状の面11dと、面11aと面11bとを繋ぐ内周面11eと、面11bと面11cとを繋ぐ内周面11fと、面11cと面11dとを繋ぐ内周面11gとにより画定される。
ケース10内を径方向に延びる上述の高圧側油路4の内側端は、内周面11gに開口している。ケース内を軸方向に延びる連通油路10dの左端は、面11dに開口している。第1空間11には、高圧バルブ20の弁体21が配設される。
穴10aの軸方向中間部から径方向外向きに延在するようにして、第2空間12が形成されている。第2空間12における最外周部には、円環状のコイル70が配設される。コイル70は、非磁性材料からなる円環状のボビンの外周に、巻線が巻回されたものである。コイル70の内周側は、非磁性材料からなる円筒部材73により封止される。
ケース10には、第1空間11と第2空間12とを区画する区画部15が、径方向内側に延在するようにして設けられている。上述の連通油路10dは、区画部15を軸方向に貫通している。区画部15の左端面は、上述の面11dである。区画部15の右端面は、右方に向かって縮径するテーパ面15aである。区画部15の内周面15bは、穴10aを画定する。
穴10aの開口端側(右端側)には、開口端に向かって拡径する拡径空間13が形成されている。また、第2空間12と拡径空間13との間に、径方向外向きに延在するようにして、第3空間14が形成されている。
第3空間14は、右方を向く面14aと、面14aよりも右側に位置し、左方を向く面14bと、面14bよりも右側に位置し、左方を向く面14cと、面14aと面14cとを繋ぐ内周面14dと、面14bと面14cとを繋ぐ外周面14eとにより画定される。第3空間14には、低圧バルブ30の弁体31が配設される。
ケース10には、第2空間12と第3空間14とを区画する区画部16が、径方向内側に延在するようにして設けられている。区画部16の右端面は、上述の面14aである。区画部16には、径方向に延びる油路と軸方向に延びる油路とを含む上述の低圧側油路5が形成されており、低圧側油路5の右端は、面14aに開口している。区画部16の内周面16aは、後述するアーマチャ60のフランジ部62を案内する。
ケース10には、第3空間14と拡径空間13とを区画する区画部17が、径方向内側に延在するようにして設けられている。区画部17の左端面は、上述の面14bである。区画部17の右端面は、右方に向かって拡径するテーパ面17aである。
以下の説明では、第2空間12、第3空間14および拡径空間13をまとめて「シリンダ側空間18」という場合がある。換言すると、ケース10における区画部15よりも右側に形成される空間を、シリンダ側空間18という。
(高圧バルブ20)
高圧バルブ20は、弁体21と、弁座として機能する区画部15と、弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25と、を含む。
弁体21は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体21は、非磁性材料でもよい。弁体21は、円板部22と、円筒部23と、円筒部24と、を有する。弁体21は、軸方向に移動可能である。
円板部22は、弁体21の軸方向中間部において径方向に延在している。円板部22の外周面は、左方に向かって縮径するテーパ面を含んで構成される。円板部22の中心には、円板部22を軸方向に貫通する穴22dが設けられている。穴22dは、内周円筒面と、内周円筒面の左端から左方に向かって拡径する凹曲面22fによって画定される。
円筒部23は、円板部22から右方に延在している。円筒部23の内周側には、後述する軸状体50の本体部52が収容される。円筒部23の内周面は、本体部52の外周面を案内する。円筒部23の右端23aは、径方向内側に延在している。円筒部23の右端23aの右方向を向く面には、アーマチャ60との間に配設されるバネ66(本開示の「弾性部材」に対応する)の左端が当接している。円筒部23の外周面は、区画部15の内周面15bに案内される。
円筒部24は、円板部22から左方に延在している。円筒部24の内周側には、バネ25および受け部材26が収容される。円筒部24の内周面は、バネ25の外周面を案内する。円筒部24の左端は、ケース10の面11bに当接可能である。
上述のとおり、高圧バルブ20の弁座は、区画部15によって構成される。弁体21が着座するバルブシート部は、面11dによって構成される。弁体21の円板部22の右方を向く面22gと、面11dとが接触することで、高圧バルブ20が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体21がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体21がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
バネ25は、圧縮バネである。バネ25は、例えばコイルばねである。図2に示す状態で、バネ25は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ25の左端および右端は、ケース10の面11aおよび受け部材26に当接しており、バネ25は、弁体21を右方に向かって付勢している。バネ25の外周面は、内周面11eと、円筒部24の内周面とに案内される。
高圧バルブ20は、弁体21が弁座としての区画部15から離間し、高圧側油路4と連通油路10d(すなわちシリンダ側空間18)との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体21が弁座としての区画部15に着座し、高圧側油路4と連通油路10dとの間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(低圧バルブ)
低圧バルブ30は、弁体31と、弁座として機能する区画部16と、弁体31を開弁方向に付勢するバネ35と、を含む。
弁体31は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体31は、非磁性材料でもよい。弁体31は、概略円環状をなし、内側円環部32と、外側円環部33と、連結部34と、を有する。弁体31は、軸方向に移動可能である。
内側円環部32の右端面は、後述するバネ65と当接可能である。図2に示す状態では、バネ65は内側円環部32に当接している。また、内側円環部32の左端面は、後述するアーマチャ60の本体部61と当接可能である。内側円環部32の中心に設けられた穴32aには、アーマチャ60の軸部64が挿通される。外側円環部33の左方を向く面33aには、バネ35が当接している。
連結部34は、内側円環部32の外周縁と外側円環部33の内周縁とを連結している。連結部34は、周方向に等間隔で複数設けられている。連結部34のそれぞれは、ケース10の区画部17の面14bと当接可能である。図2に示す状態では、連結部34は、面14bに当接している。連結部34同士の隙間には、アーマチャ60の間座62cが挿通可能である。
上述のとおり、低圧バルブ30の弁座は、ケース10の区画部16によって構成される。弁体31が着座するバルブシート部は、面14aによって構成される。弁体31の面33aと、面14aとが接触することで、低圧バルブ30が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体31がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体31がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
バネ35は、圧縮バネである。バネ35は、例えばコイルばねである。図2に示す状態で、バネ35は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ35の左端および右端は、ケース10の面14aおよび外側円環部33の面33aに当接しており、バネ35は、弁体31を右方に向かって付勢している。
低圧バルブ30は、弁体31が弁座としての区画部16から離間し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体31が弁座としての区画部16に着座し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(パイロットバルブ40)
パイロットバルブ40は、弁体41と、弁座と、弁体41を閉弁方向に付勢するバネと、軸状体50(本開示の「中継部材」に対応する)と、を含む。このうち、弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。また、弁体41を閉弁方向に付勢するバネは、高圧バルブ20の弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25によって構成される。
弁体41は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体41は、非磁性材料でもよい。弁体41は、球体部44を有する。球体部44は、軸方向に移動可能である。
球体部44は、弁体21の凹曲面22fと当接可能である。図2に示す状態では、球体部44は凹曲面22fに当接している。
軸状体50は、本体部52と、小径部53と、軸部56と、を有する。軸状体50は、軸方向に移動可能である。軸状体50の左側に球体部44が設けられている。軸状体50は、鉄等の磁性材料からなる。なお、軸状体50は、非磁性材料でもよい。
本体部52は、軸方向に延在する概略円柱形状をなし、左側領域において徐々に縮径している。本体部52は、弁体21の円筒部23の内周側に収容される。本体部52の外周面は、円筒部23の内周面に案内される。
小径部53は、本体部53の左端から左方に延在している。小径部53は、弁体21の穴22dに挿通される。小径部53は、弁体41(球体部44)に当接可能である。図2に示す状態では、小径部53は、弁体41に当接している。
軸部56は、本体部52から右方に延在している。軸部56の右端は、アーマチャ60の本体部61の左端と隙間を介して対向している。軸部56の外周面は、バネ66の内周面を案内している。
上述のとおり、パイロットバルブ40の弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。弁体41の球体部44が着座するバルブシート部は、凹曲面22fによって構成される。球体部44の外周面44aと、弁体21の凹曲面22fとが接触することで、パイロットバルブ40が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体41(球体部44)がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体41がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
上述のとおり、弁体41を閉弁方向に付勢する機能は、高圧バルブ20の弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25により実現される。図2に示す状態で、バネ25は、弁体41を右方に向かって付勢している。
パイロットバルブ40は、弁体41が弁座としての弁体21から離間し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体41が弁座としての弁体21に着座し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(アーマチャ60)
アーマチャ60は、鉄等の磁性材料からなる。アーマチャ60は、本体部61と、フランジ部62と、円筒部63と、軸部64と、を有する。アーマチャ60は、軸方向に移動可能である。具体的には、アーマチャ60は、予め定められたストローク(図2にストロークの長さSを示す)の始端位置(図2を参照)から終端位置(図4を参照)まで移動可能である。アーマチャ60の本体部61の左端と軸状体50の軸部56の右端との間の隙間Sは、アーマチャ60のストロークの終端部で、アーマチャ60の本体部61の左端が軸状体50の軸部56の右端に当接するように設定されている。
フランジ部62は、本体部61から径方向外側に延在している。フランジ部62の左端面は、左方に向かって拡径するテーパ面62aである。テーパ面62aは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと当接可能である。フランジ部62の外周面は、ケース10の区画部16の内周面16aに案内される。フランジ部62には、フランジ部62を軸方向に貫通する連通油路62bが設けられている。
フランジ部62には、非磁性材料からなる間座62cが固定されている。間座62cは、フランジ部62から右方に突出している。間座62cは、ケース10の面14bと当接可能である。図2に示す状態で、間座62cは面14bに当接している。
円筒部63は、本体部61から左方に延在している。円筒部63の内周側には、上述のバネ66が収容される。円筒部63の内周面は、バネ66の外周面を案内している。
軸部64は、本体部61から右方に延在している。軸部64は、小径軸部64aと、小径軸部64aの軸方向中間部に設けられた大径軸部64bとを有する。小径軸部64aは、弁体31の内側円環部32の穴32aに挿通されている。
上述のとおり、大径軸部64bと、弁体31の内側円環部32との間には、バネ65が配設されている。バネ65は、圧縮バネである。図2に示す状態で、バネ65は自然長の状態であり、バネ65の左端および右端は、大径軸部64bおよび内側円環部32とそれぞれ当接している。
バネ66の左端は、弁体21の円筒部23の右端23aに当接している。バネ66の右端は、本体部61の左端に当接している。
(バルブユニット1の動作)
図2〜図6を参照して、バルブユニット1の動作について説明する。
コイル70に対して通電が行われておらず、高圧バルブ20がバネ25によって閉位置(閉弁状態)とされ、低圧バルブ30がバネ35によって開位置(開弁状態)とされた状態(図2を参照)を、便宜上「初期状態」という。初期状態では、シリンダ3内の圧力は、低圧側油路5の圧力と等しい。
初期状態においてコイル70に対して通電が行われると、ケース10におけるコイル70の右側領域、外側領域、および左側領域と、アーマチャ60と、を通過する磁束が発生する(図3を参照)。これにより、アーマチャ60を左方向に付勢する力F61が発生する。
力F61の大きさは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと、アーマチャ60のフランジ部62のテーパ面62aとの隙間の大きさに応じて変化する。力F61の大きさは、テーパ面15aとテーパ面62aとの距離が小さいほど、大きい。
アーマチャ60が左方向へ移動する場合、弁体31は、アーマチャ60の大径軸部64bと弁体31の内側円環部32との間に介在するバネ65を介してアーマチャ60に押圧され、アーマチャ60と一体となって左方向へ移動する。
すなわち、コイル70に対して通電が行われることによって、アーマチャ60は、バネ35の弾性力およびバネ66の弾性力に抗して、弁体31とともに、バネ35およびバネ66を圧縮させながら左方向へ移動する。図3は、低圧バルブ30が閉弁状態となる直前の状態を示している。このとき、バネ65は圧縮されていない。また、パイロットバルブ40および高圧バルブ20は閉弁状態である。
図3に示す状態で、弁体41(球体部44)には、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差に起因して弁体41を閉弁方向に付勢する力F41と、バネ25が弁体41を閉弁方向に付勢する力F42とが作用している。
また、図3に示す状態で、高圧バルブ20の弁体21には、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差に起因して弁体21を閉弁方向に付勢する力F21と、バネ25が弁体21を閉弁方向に付勢する力F22とが作用している。アーマチャ60が左方向に移動し、ストロークの終端部で、アーマチャ60の本体部61の左端が軸状体50の軸部56の右端に当接することで、弁体41に開弁方向の力F44が作用する。
閉弁方向に力が開弁方向の力より下回っている状況、すなわち、F41+F42<F44となった時点で、パイロットバルブ40が開弁する(図4を参照)。図4では、パイロットバルブ40が開弁状態、低圧バルブ30が閉弁状態となっている。また、アーマチャ60のストロークの終端部で、アーマチャ60の本体部61の左端が軸状体50の軸部56の右端に当接するとき、バネ66の圧縮により力F61の大きさが減少するため、軸状体50がアーマチャ60から受ける衝撃力が低減する。
高圧バルブ20に関しては、パイロットバルブ40が開弁することで、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差が減少し、もって力F21が減少する。また、左方向に移動するアーマチャ60には、バネ66が圧縮されることで、バネ66が弁体21を開弁方向に付勢する力23が増大する。閉弁方向に力が開弁方向の力より下回っている状況、すなわち、F21+F22<F23となった時点で、高圧バルブ20が開弁する(図5を参照)。高圧バルブ20が開弁することで、高圧側油路4内の作動油がシリンダ3内に流入し、シリンダ3内の圧力が高圧側油路4内の圧力と等しくなる。
なお、本実施形態では、パイロットバルブ40が開弁した状態では低圧バルブ30は閉弁しているものを例に説明を行ったが、コイルに通電する電流の大きさ、または、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差等によっては、低圧バルブ30が閉弁する前にパイロットバルブ40またはパイロットバルブ40および高圧バルブ20の両方が開弁することがある。なお、その場合であっても、低圧バルブ30が閉弁するタイミングと、高圧バルブ20が開弁するタイミングとは、ほぼ同時である。
低圧バルブ30が閉弁状態とされ、かつ、高圧バルブ20が開弁状態とされた状態で、コイル70に対する通電を停止すると、低圧バルブ30は、シリンダ3内の圧力が低圧側油路5内の圧力よりも高くなっているため、閉弁状態を維持する。一方、高圧バルブ20およびパイロットバルブ40は、アーマチャ60を左方向へ付勢する力が消失するため、バネ25によって閉弁方向へ付勢され、閉弁する。
アーマチャ60も、バネ66の弾性力により右方へ付勢され、右方に移動する(図6を参照)。なお、アーマチャ60の間座62が区画部17の面14bに当接した時点で、バネ65は自然長の状態であり、バネ65と弁体31の内側円環部32およびアーマチャ60の大径軸部64bの少なくとも一方との間には隙間が存在することになる。
この状態で、ピストン6(図2を参照)が下降する等などしてシリンダ3(図2を参照)内の圧力が低下すると、低圧バルブ30が開弁し、初期状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係るバルブユニット1は、弁座および弁座に着座可能な弁体21を有し、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と高圧側油路4とを開閉する高圧バルブ20と、弁座および弁座に着座可能な弁体41を有し、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と高圧側油路4とを開閉することで、高圧バルブ20が開閉可能に構成されるパイロットバルブ40と、電磁力により、弁体41の位置の方向である左方向に予め定められたストロークの始端位置から終端位置まで移動可能なアーマチャ60と、アーマチャ60を右方向に付勢するバネ66と、を備え、アーマチャ60は、ストロークの終端部で、弁体41を左方向に移動することで、弁体41が弁座から離間可能に構成されている。
これにより、アーマチャ60のストロークの終端部で、アーマチャ60の本体部61の左端が軸状体50の軸部56の右端に当接するとき、バネ66の圧縮により力F61の大きさが減少するため、軸状体50がアーマチャ60から受ける衝撃力が低減する。これにより、アーマチャ60が軸状体50を介して弁体41に当接するとき、弁体41等が受ける衝撃力を低減することができるため、弁体41等の耐久性を上げることが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、バネ66がアーマチャ60と弁体21との間に介在し、バネ66の一端がアーマチャ60に当接し、バネ66の他端が弁体21に当接している。これにより、電磁力により、アーマチャ60が左方向に移動するとき、弁体21との間でバネ66を圧縮するため、アーマチャ60の左方向に移動するときの加速度が抑えられる。その結果、アーマチャ60が軸状体50を介して弁体41に当接するときの弁体41等が受ける衝撃力を低減することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、電磁力により、アーマチャ60が軸状体50を介して弁体41に当接し、弁体41を移動する態様を例に説明を行ったが、これに限定されない。アーマチャ60が直接的に弁体41に当接し、弁体41を移動する構造でもよい。
また、アーマチャ60が緩衝吸収部材80および軸状体50を介して弁体41に当接し、弁体41を移動する構造でもよい。この場合、緩衝吸収部材80は、アーマチャ60と軸状体50との間に介在してもよく、また、軸状体50と弁体41との間に介在してもよい。なお、衝撃吸収部材80としては、変形回復性部材が用いられてもよく、また、ダンパーが用いられてもよい。
図7は、変形例1に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。図7に衝撃吸収部材80としての変形回復性部材80Aを示す。なお、図7では、変形回復部材80Aとバネ66との組み合わせた構造を示すが、変形回復部材80Aのみでもよい。
変形回復性部材80Aは、ゴム等の弾性材料からなる。変形回復性部材80Aは、概略円柱形状をなし、円筒部63の内部に嵌め込まれている。変形回復性部材80Aの右端が本体部61の左端に当接し、変形回復性部材80Aの左端がバネ66の右端に当接している。変形回復性部材80Aの左端と軸状体50の軸部56の右端との間の隙間は、アーマチャ60のストロークの終端部で、変形回復性部材80Aの左端が軸状体50の軸部56の右端に当接するように設定されている。
変形例1に係るバルブユニットによれば、アーマチャ60の本体部61の左端が変形回復性部材80Aを介して軸状体50に当接することで、弁体41に開弁方向の力が作用する。アーマチャ60の本体部61の左端が変形回復性部材80Aおよび軸状体50を介して弁体41に当接するとき、弁体41等が受ける衝撃力は、変形回復性部材80Aによって吸収される。これにより、弁体41等の耐久性を上げることが可能となる。
図8は、変形例2に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。図8に衝撃吸収部材80としてのダンパー80Bを示す。なお、図8では、ダンパー80Bとバネ66との組み合わせた構造を示すが、ダンパー80Bのみでもよい。
ダンパー80Bは、シリンダ81と、ピストン82と、流体83(例えば油、空気)とを有する。シリンダ81は、円筒部63により構成されている。
ピストン82は、円筒部63の内部に円筒部63の軸線に沿って左右方向にスライド可能に設けられている。
ピストン82は有底円筒形をなしている。ピストン82の内部は左方向に開口している。ピストン82の右端は底壁を有している。ピストン82の開口には軸部56が嵌め込まれている。軸部56は、ピストン82の内部にピストンの軸線に沿ってスライド可能に設けられている。ピストン82の底壁には貫通孔からなるオリフィスが形成されている。シリンダ81の内部空間は、ピストン82および軸部56によって二つの部屋に区画されている。二つの部屋はオリフィスにより連通している。流体83は、オリフィスを通過して一方の部屋からから他方の部屋に移動可能である。
ピストン82の底壁と軸状体50の軸部56の右端との間の隙間は、アーマチャ60のストロークの終端部で、ピストン82の底壁が軸状体50の軸部56の右端に当接するように設定されている。ピストン82の左端はバネ66の右端に当接している。
変形例2に係るバルブユニットによれば、アーマチャ60の左方向に移動に伴って、ピストン82が軸部56に対してスライドした場合、流体83がオリフィスを通過して一方の部屋からから他方の部屋に移動する。ピストン82の底壁が軸状部50を介して弁体41に当接するとき、弁体41等が受ける衝撃力は、流体83がオリフィスを通過することで減衰する。これにより、弁体41等の耐久力を上げることが可能となる。
本開示のバルブユニットによれば、耐久性を上げることができ、産業上の利用可能性は多大である。
1 バルブユニット
2 油圧ポンプモータ
3 シリンダ
4 高圧側油路
5 低圧側油路
6 ピストン
7 リンク機構
8 クランク軸
10 ケース
10a 穴
10b 円板部
10c 円筒部
10d 連通油路
11 第1空間
11a、11b、11c、11d 面
11e、11f、11g 内周面
12 第2空間
13 拡径空間
14 第3空間
14a、14b、14c 面
14d 内周面
14e 外周面
15 区画部(弁座)
15a テーパ面
15b 内周面
16 区画部(弁座)
16a 内周面
17 区画部
17a テーパ面
18 シリンダ側空間
20 高圧バルブ
21 弁体(弁座)
22 円板部
22d 穴
22f 凹曲面
22g 面
23 円筒部
23a 右端
24 円筒部
25 バネ
26 受け部材
30 低圧バルブ
31 弁体
32 内側円環部
32a 穴
33 外側円環部
33a 面
34 連結部
35 バネ
40 パイロットバルブ
41 弁体
44 球体部
44a 外周面
50 軸状体
52 本体部
53 小径部
56 軸部
60 アーマチャ
61 本体部
62 フランジ部
62a テーパ面
62b 連通油路
62c 間座
63 円筒部
64 軸部
64a 小径軸部
64b 大径軸部
65 バネ
66 バネ
70 コイル
73 円筒部材
80 衝撃吸収部材

Claims (7)

  1. 第1弁座および前記第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、流体機械の作動流体室と作動流体流路と開閉する第1バルブと、
    第2弁座および前記第2弁座に着座可能な第2弁体を有し、前記作動流体室と前記作動流体流路とを開閉することで、前記第1バルブが開閉可能に構成される第2バルブと、
    電磁力により、第1の方向に予め定められたストロークの始端位置から終端位置まで移動可能な移動部材と、
    少なくとも前記ストロークの終端部において、前記第1の方向とは反対の方向である第の2方向の力を前記移動部材に付与可能な衝撃吸収部材と、
    を備え、
    前記移動部材は、前記ストロークの終端部で、前記第2弁体を前記第1の方向に移動させることで、前記第2弁体が前記第2弁座から離間可能に構成されている、
    バルブユニット。
  2. 前記衝撃吸収部材は、前記移動部材と前記第1弁体との間に介在する、
    請求項1に記載のバルブユニット。
  3. 前記衝撃吸収部材は、弾性部材であり、
    前記弾性部材の一端は前記移動部材に当接し、かつ、前記弾性部材の他端は前記第1弁体に当接している、
    請求項2に記載のバルブユニット。
  4. 前記第2弁体と前記移動部材との間に介在する中継部材を備え、
    前記中継部材は前記第2弁体に当接している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブユニット。
  5. 前記衝撃吸収部材は、前記移動部材と前記中継部材との間に介在する、
    請求項4に記載のバルブユニット。
  6. 前記第2弁体を前記第2の方向に付勢する付勢部材を備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のバルブユニット。
  7. 前記第2弁座は、前記第1弁体によって構成される、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブユニット。
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