JP2020159507A - バルブユニットおよび流体機械 - Google Patents

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佑輔 高橋
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Abstract

【課題】1つのソレノイドで高圧側と低圧側の2つのアーマチャを吸引する構成を有し、かつ高圧側の圧力差を解消するためのパイロットバルブの設置スペースを確保することができるバルブユニットおよび流体機械を提供すること。【解決手段】本実施形態に係るバルブユニット1は、弁座15(区画部15)および弁座15に着座可能な弁体21を有し、シリンダと高圧側油路4とを開閉する高圧バルブ20と、シリンダと低圧側油路5とを開閉する低圧バルブ30と、弁体21を弁座として着座可能な弁体41を有し、シリンダと高圧側油路4とを開閉するパイロットバルブ40と、電磁力により左方向に移動することで、弁体21および弁体41を左方向に移動させる高圧側アーマチャ60と、を有し、弁体21には、軸方向に沿って穴22dが設けられており、弁体41は、穴22dを通るように配置されている。【選択図】図2

Description

本開示は、バルブユニットおよび流体機械に関する。
従来、一つのソレノイドを用いて二つのアーマチャを電磁吸引し、それぞれのアーマチャが高圧側ポペットバルブおよび低圧側ポペットバルブを移動または保持するバルブユニットが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特表2016−510104号公報
特許文献1に記載のバルブユニットでは、低回転時、または停止時には、圧力差のため、高圧側ポペットバルブを開くことができない。このため、低回転時または停止時に高圧側ポペットバルブを開くための他のバルブを設ける必要があり、部品点数の増加および構造の複雑化を招いていた。
他のバルブを設けずに低回転時、または停止時に高圧側ポペットバルブを開く方法として、極低流量のパイロットバルブを高圧側に設ける方法がある。しかしながら、特許文献1に記載のバルブユニットでは、高圧側ポペットバルブの中央を低圧側ポペットバルブの駆動用ロッドが貫通しているため、パイロットバルブを設けるスペースを確保することが困難であった。
本開示の目的は、1つのソレノイドで高圧側と低圧側の2つのアーマチャを吸引する構成を有し、かつ高圧側の圧力差を解消するためのパイロットバルブの設置スペースを確保することができるバルブユニットおよび流体機械を提供することである。
本開示の一態様に係るバルブユニットは、流体機械の作動流体室(シリンダ3)と、第1作動流体流路(高圧側油路4)および第2作動流体流路(低圧側油路5)との間の作動流体の流れを調節するためのバルブユニット1であって、第1弁座(区画部15)および前記第1弁座に着座可能な第1弁体(弁体21)を有し、前記作動流体室と前記第1作動流体流路とを開閉する第1バルブ(高圧バルブ20)と、前記作動流体室と前記第2作動流体流路とを開閉する第2バルブ(低圧バルブ30)と、前記第1弁体を弁座として着座可能な第2弁体(弁体41)を有し、前記作動流体室と前記第1作動流体流路とを開閉する第3バルブ(パイロットバルブ40)と、電磁力により第1方向(左方)に移動することで、前記第1弁体および前記第2弁体を前記第1方向に移動させる第1移動部材(高圧側アーマチャ60)と、を有し、前記第1弁体には、軸方向に沿って穴(22d)が設けられており、前記第2弁体は、前記穴を通るように配置されている。
本開示の一態様に係る流体機械は、上記バルブユニットを有する。
本開示に係るバルブユニットによれば、1つのソレノイドで高圧側と低圧側の2つのアーマチャを吸引する構成において、高圧側の圧力差を解消するためのパイロットバルブの設置スペースを確保することができる。
図1は、実施形態に係るバルブユニットが組み込まれた油圧ポンプモータを示す模式図である。 図2は、実施形態に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。 図3は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図4は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図5は、バルブユニットの動作を説明するための図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。
図1を参照して、本実施形態に係るバルブユニット1が組み込まれた油圧ポンプモータ2について説明する。以下の説明では、流体機械(流体作動機械)の一例として、油圧ポンプモータを例に説明を行うが、流体機械は油圧ポンプモータには限定されない。
油圧ポンプモータ2は、容量をゼロ容量から最大容量Q1まで変化させることのできる可変容量型のポンプモータである。図1には、油圧ポンプモータ2における1つのシリンダ3が描かれている。シリンダ3は、高圧バルブ20を介して高圧側油路4と接続されるとともに、低圧バルブ30を介して低圧側油路5と接続されている。高圧バルブ20および低圧バルブ30はともに逆止弁である。
シリンダ3には、ピストン6が設けられており、ピストン6の下端付近は、リンク機構7を介してクランク軸8と接続されている。リンク機構7は、クランク軸8の回転運動をピストン6の往復運動に変換する。また、逆に、リンク機構7は、ピストン6の往復運動をクランク軸8の回転運動に変換する。ピストン6がシリンダ3内で往復運動することにより、シリンダ3の容積が周期的に変化する。
図1に示すように、バルブユニット1は、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と、高圧側油路4および低圧側油路5との間に設けられている。バルブユニット1は、高圧バルブ20および低圧バルブ30を含んで構成される。
高圧バルブ20は、弁座15と、弁体21と、弁体21を弁座15に着座させる方向に付勢するバネ25とを有する。本実施の形態では、高圧バルブ20は、ポペット弁である。また、高圧バルブ20は、所望のタイミングで開弁方向に付勢可能に構成されている。具体的には、高圧バルブ20の弁体21は、制御装置9からの指示により、所望のタイミングで、弁座15から離間する方向へ付勢させられる。
低圧バルブ30は、弁座16と、弁体31と、弁体31を弁座16から離間させる方向に付勢するバネ35とを有する。本実施の形態では、低圧バルブ30は、ポペット弁である。また、低圧バルブ30は、所望のタイミングで閉弁方向に付勢可能に構成されている。具体的には、低圧バルブ30の弁体31は、制御装置9からの指示により、所望のタイミングで、弁座16に着座する方向へ付勢させられる。
油圧ポンプモータ2は、クランク軸8の回転運動によって作動油を低圧側油路5からシリンダ3に吸入して高圧側油路4に吐出するポンプとしての機能と、作動油を高圧側油路4からシリンダ3に導入してクランク軸8を回転させ、クランク軸8の回転に用いた作動油をシリンダ3から低圧側油路5に導出するモータとしての機能と、を有する。
図2を参照して、実施形態に係るバルブユニット1について説明する。図2は、実施形態に係るバルブユニット1を示す模式的な断面図である。図2には、中心軸CLが描かれている。以下の説明では、中心軸CLに沿う方向を「軸方向」、中心軸CLと直交する方向を「径方向」という。また、便宜上、図2における左方向を「左方向」といい、図2における右方向を「右方向」という。本実施形態における左方向は、本発明の第1方向の一例である。また、図2では、説明に関係のない一部の構成が省略されている。
バルブユニット1は、ケース10に、高圧バルブ20と、低圧バルブ30と、パイロットバルブ40とが一体化されたものである。
(ケース10)
ケース10は、鉄等の磁性材料からなる。ケース10は概略円柱形状をなし、ケース10の中心部には、右端から左方向に延びる穴10aが設けられている。換言すると、ケース10は、円板部10bと、円板部10bから右方向に延びる円筒部10cとを備える概略有底円筒形状をなす。
穴10aの奥端側(左端側)には第1空間11が形成されている。第1空間11は、右方を向く面11aと、面11aよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11bと、面11bよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11cと、面11cよりも右側に位置し、左方を向く円環状の面11dと、面11aと面11bとを繋ぐ内周面11eと、面11bと面11cとを繋ぐ内周面11fと、面11cと面11dとを繋ぐ内周面11gとにより画定される。
ケース10内を径方向に延びる上述の高圧側油路4の内側端は、内周面11gに開口している。ケース内を軸方向に延びる連通油路10dの左端は、面11dに開口している。第1空間11には、高圧バルブ20の弁体21が配設される。
穴10aの軸方向中間部から径方向外向きに延在するようにして、第2空間12が形成されている。第2空間12における最外周部には、円環状のコイル50が配設される。コイル50は、非磁性材料からなる円環状のボビンの外周に、巻線が巻回されたものである。コイル50の内周側は、非磁性材料からなる円筒部材53により封止される。
ケース10には、第1空間11と第2空間12とを区画する区画部15が、円筒部10cの径方向内側に延在するようにして設けられている。上述の連通油路10dは、区画部15を軸方向に貫通している。区画部15の左端面は、上述の面11dである。区画部15の右端面は、右方に向かって縮径するテーパ面15aである。区画部15の内周面15bは、穴10aを画定する。
穴10aの開口端側(右端側)には、開口端に向かって拡径する拡径空間13が形成されている。また、第2空間12と拡径空間13との間に、径方向外向きに延在するようにして、第3空間14が形成されている。
第3空間14は、右方を向く面14aと、面14aよりも右側に位置するテーパ面14bと、テーパ面14bよりも右側に位置し、左方を向く面14cと、テーパ面14bと面14cとを繋ぐ外周面14eとにより画定される。第3空間14には、高圧側アーマチャ60および低圧バルブ30の弁体31が配設される。
ケース10には、第3空間14と拡径空間13とを区画する区画部16が設けられている。区画部16の右端面は、右方に向かって拡径するテーパ面16aである。
以下の説明では、第2空間12、第3空間14および拡径空間13をまとめて「シリンダ側空間18」という場合がある。換言すると、ケース10における区画部15よりも右側に形成される空間を、シリンダ側空間18という。
(高圧バルブ20)
高圧バルブ20は、弁体21と、弁座として機能する区画部15と、弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25と、を含む。
弁体21は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体21は、非磁性材料でもよい。弁体21は、円板部22と、円筒部23と、円筒部24と、を有する。弁体21は、軸方向に移動可能である。
円板部22は、弁体21の軸方向中間部において径方向に延在している。円板部22の外周面は、左方に向かって縮径するテーパ面を含んで構成される。円板部22の中心には、円板部22を軸方向に貫通する穴22dが設けられている。穴22dは、内周円筒面と、内周円筒面の左端から左方に向かって拡径する凹曲面22fによって画定される。
円筒部23は、円板部22から右方に延在している。円筒部23の内周側には、後述するパイロットバルブ40の弁体41の本体部42が収容される。円筒部23の内周面は、本体部42の外周面を案内する。円筒部23の右端には、後述する中空シャフト70が当接可能である。円筒部23の外周面は、区画部15の内周面15bに案内される。
円筒部24は、円板部22から左方に延在している。円筒部24の内周側には、バネ25および受け部材26が収容される。円筒部24の内周面は、バネ25の外周面を案内する。円筒部24の左端は、ケース10の面11aに当接可能である。
このように、弁体21は、中空に形成されている。弁体21の内部には、後述するパイロットバルブ40の弁体41が嵌入される。
上述のとおり、高圧バルブ20の弁座は、区画部15によって構成される。弁体21が着座する高圧シール面は、面11dによって構成される。弁体21の円板部22の右方を向く面22gと、面11dとが接触することで、高圧バルブ20が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体21の,面22g、および第1空間11の面11dが一部左方に向かって拡径するテーパ面を有する態様(図2参照)について説明を行うが、これに限定されず、面22gおよび面11dが軸方向に対して垂直な面であってもよい。また、本実施形態では、弁体21が高圧シール面に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体21が高圧シール面に線接触する態様でもよい。
バネ25は、圧縮バネである。バネ25は、例えばコイルばねである。図2に示す状態で、バネ25は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ25の左端および右端は、ケース10の面11aおよび受け部材26に当接しており、バネ25は、受け部材26を介して、弁体21を右方に向かって付勢している。バネ25の外周面は、内周面11eと、円筒部24の内周面とに案内される。受け部材26は、フランジ部26aと、円筒部26bとを有する。バネ25は、受け部材26の円筒部26bの外周面に当接している。円筒部26bの底面には穴26cが設けられており、円筒部26bの外部と内部とを連通している。
高圧バルブ20は、弁体21が弁座としての区画部15から離間し、高圧側油路4と連通油路10d(すなわちシリンダ側空間18)との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体21が弁座としての区画部15に着座し、高圧側油路4と連通油路10dとの間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(高圧側アーマチャ60)
高圧側アーマチャ60は、鉄等の磁性材料からなる。高圧側アーマチャ60は、概略円環形状をなす。高圧側アーマチャ60は、コイル50に通電されたときに生じる電磁力によって、高圧バルブ20の弁体21およびパイロットバルブ40の弁体41に対して右方向に付勢される。
高圧側アーマチャ60の左端面は、左方に向かって拡径するテーパ面60aである。テーパ面60aは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと当接可能である。高圧側アーマチャ60の外周面は、円筒部材53の内周面に案内される。高圧側アーマチャ60の外周面と当接して、後述する低圧バルブ30の弁体31が配置される。また、高圧側アーマチャ60には、軸方向に貫通する連通油路60bが設けられている。
高圧側アーマチャ60は、後述するロッド71と一体となって軸方向に移動可能である。
また、高圧側アーマチャ60の内周面は、後述する中空シャフト70の外周面と当接する。高圧側アーマチャ60の内周面には左方を向く段差が設けられており、この段差は、中空シャフト70の外周面に設けられた、右方を向く段差と当接可能である。これにより、高圧側アーマチャ60が左方向へ移動するとき、中空シャフト70も一体となって移動する。
(低圧バルブ30)
低圧バルブ30は、弁体31と、弁座として機能する区画部16と、バネ35と、を含む。
弁体31は、鉄等の磁性材料からなる。すなわち、弁体31は、コイル50の発生させる電磁力によって左向きに付勢される、アーマチャとしての機能も有する。弁体31は、概略円環状をなし、左方に向かって縮径するテーパ面31aを含んで構成される。また、弁体31の内周面31bは、後述する高圧側アーマチャ60の外周面60cに当接しており、外周面60cを案内する。また、弁体31は、高圧側アーマチャ60と軸方向に重なるように配置されている。
上述のとおり、低圧バルブ30の弁座は、ケース10の区画部15および区画部16によって構成される。弁体31が着座する低圧側シール面は、テーパ面14bによって構成される。弁体31のテーパ面31aと、テーパ面14bとが接触することで、低圧バルブ30が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体31が低圧シール面に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体31が低圧シール面に線接触する態様でもよい。
低圧バルブ30は、弁体31が弁座としての区画部16から離間し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体31が弁座としての区画部15および区画部16に着座し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
バネ35は、圧縮バネである。バネ35は、例えばコイルばねである。図2に示す例では、バネ35の左端は円筒部材53の右側面に固定され、右端は弁体31の左側面に固定されている。バネ35は、低圧バルブ30の開弁状態では自然長である。また、バネ35は、低圧バルブ30の閉弁状態では圧縮された状態であり、弁体31を開弁方向(右方向)へ付勢する。
なお、図2に示す例では、バネ35の左端は円筒部材53に固定されているが、本発明はこれに限定されない。バネ35は、他の構成に固定されていてもよく、弁体31を開弁方向に付勢できるように配置されていればよい。
(パイロットバルブ40)
パイロットバルブ40は、弁体41と、弁座と、弁体41を閉弁方向に付勢するバネ46と、を含む。このうち、弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。また、弁体41を閉弁方向に付勢するバネ46は、外周面が受け部材26の円筒部26bの内周面に当接するように配置される。
弁体41は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体41は、非磁性材料でもよい。弁体41は、本体部42と、小径部43と、球体部44と、軸部45と、を有する。弁体41は、軸方向に移動可能である。
本体部42は、軸方向に延在する概略円柱形状をなし、左側領域において徐々に縮径している。本体部42は、弁体21の円筒部23の内周側に収容される。本体部42の外周面は、円筒部23の内周面に案内される。
小径部43は、本体部42の左端から左方に延在している。小径部43は、弁体21の穴22dに挿通される。
球体部44は、小径部43の左端に設けられている。球体部44は、弁体21の凹曲面22fと当接可能である。図2に示す状態では、球体部44は凹曲面22fに当接している。
軸部45は、本体部42から右方に延在している。軸部45は、中空シャフト70の内部にバネ66を介して嵌入され、軸部45の右端は、中空シャフト70の右側から嵌入されたロッド71の左端と当接している。軸部45の外周面は、バネ66の内周面を案内している。バネ66は、弁体41を開弁方向に付勢するバネであり、中空シャフト70の内周面に当接して設けられている。
上述のとおり、パイロットバルブ40の弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。弁体41の球体部44が着座するパイロットシール面は、凹曲面22fによって構成される。球体部44の外周面と、弁体21の凹曲面22fとが接触することで、パイロットバルブ40が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体41がパイロットシール面に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体41がパイロットシール面に線接触する態様でもよい。
弁体41を閉弁方向に付勢する機能は、上述のとおり、受け部材26の円筒部26bの内周面に当接するように、受け部材26の内側に配置されたバネ46により実現される。図2に示す状態では、バネ46は、弁体41を右方に向かって付勢している。
バネ46の左端は円筒部26bの底面の内側と当接し、右端は後述のパイロットバルブ40の弁体41に当接している。バネ46は圧縮バネであり、パイロットバルブ40の弁体41を閉弁方向に付勢している。
パイロットバルブ40は、弁体41が弁座としての弁体21から離間し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体41が弁座としての弁体21に着座し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(中空シャフト70)
中空シャフト70は、ケース10の穴10aに嵌入された部材である。中空シャフト70は中空に形成されており、内部右側にロッド71が配置されている。中空シャフト70の外周側には高圧側アーマチャ60が配置されている。上述のとおり、高圧側アーマチャ60が左方向へ移動するとき、中空シャフト70も一体となって移動可能である。
中空シャフト70の内部左側には、上述のとおり、パイロットバルブ40の軸部45およびバネ66が嵌入されている。中空シャフト70の左端は、中空シャフト70が移動したとき高圧バルブ20の円筒部23の右端に当接可能である。
ロッド71は、上述のとおり高圧側アーマチャ60と一体となって軸方向に移動可能である。ロッド71の左端がパイロットバルブ40の弁体41の軸部45の右端に当接した状態で左方向に移動することで、パイロットバルブ40が開弁する。
(バルブユニット1の動作)
図2〜図6を参照して、バルブユニット1の動作について説明する。
コイル50に対して通電が行われていない状態を、便宜上「初期状態」という。初期状態は、図2に示す状態であり、高圧バルブ20およびパイロットバルブ40は閉位置(閉弁状態)にあり、低圧バルブ30は開位置(開弁状態)にある。初期状態では、シリンダ3内の圧力は、低圧側油路5の圧力と等しい。
当該初期状態では、パイロットバルブ40の弁体41には、第1空間11とシリンダ側空間18との圧力差に起因して弁体41を閉弁方向に付勢する力F41と、バネ46が弁体41を閉弁方向に付勢する力F42と、バネ66が弁体41を開弁方向に付勢する力F43とが作用している。
また、初期状態では、高圧バルブ20の弁体21には、第1空間11とシリンダ側空間18との圧力差に起因して弁体21を閉弁方向に付勢する力F21と、バネ25が弁体21を閉弁方向に付勢する力F22とが作用している。
初期状態においてコイル50に対して通電が行われると、ケース10におけるコイル50の右側領域、外側領域、および左側領域と、低圧バルブ30の弁体31と、高圧側アーマチャ60と、を通過する磁束が発生する(図3における破線の矢印)。これにより、低圧バルブ30の弁体31と、高圧側アーマチャ60とに、左方向に付勢する力が発生する。以下の説明では、便宜上、コイル50に起因する磁束によって弁体31に作用する力をF31、高圧側アーマチャ60に作用する力をF61とする。
低圧バルブ30の弁体31に力F31が作用すると、弁体31は左方向へ移動する。これにより、弁体31のテーパ面31aがテーパ面14bと当接し、低圧バルブ30が閉弁状態となる。
一方、高圧側アーマチャ60に力F61が作用すると、高圧側アーマチャ60、中空シャフト70、およびロッド71は一体となって左方向へ移動しようとする。図2に示すように、初期状態において、高圧側アーマチャ60の左端(テーパ面60a)はテーパ面15aと隙間G1を介して対向しており、中空シャフト70の左端は弁体21の円筒部23の右端とG1より小さい隙間G2を介して対向している。一方、ロッド71の左端は、弁体41の軸部45の右端と当接している。従って、コイル50に対して通電が行われると、ロッド71を介して、左方向(開弁方向)に付勢する力F44が弁体41に対して作用する。
弁体41に力F44が作用し、弁体41に作用する開弁方向に向かう力が閉弁方向の力より大きくなると、パイロットバルブ40は開弁する。すなわち、F41+F42<F43+F44となった時点で、パイロットバルブ40が開弁する(図3)。パイロットバルブ40が開弁すると、中空シャフト70が円筒部23と当接するまで、高圧側アーマチャ60、中空シャフト70、およびロッド71が弁体41とともに左方向へ移動する。
以上のような動作により、バルブユニット1は、図3に示す状態となる。図3に示す状態では、パイロットバルブ40が開弁状態、低圧バルブ30が閉弁状態であり、高圧バルブ20はまだ開いていない。従って、パイロットバルブ40の弁体41は、高圧バルブ20の弁体21が開弁する(弁座としての区画部15から離間する)より前に、弁座としての弁体21から離間する。
なお、本実施形態では、低圧バルブ30が閉弁するタイミングと、パイロットバルブ40が開弁するタイミングについては限定せず、低圧バルブ30の閉弁とパイロットバルブ40の開弁とのいずれが先に生じてもよい。
パイロットバルブ40が開弁することで、第1空間11とシリンダ側空間18との圧力差が減少し、これにより高圧バルブ20の弁体21に作用する力F21が減少する。また、弁体21の円筒部23に中空シャフト70が当接したことで、高圧側アーマチャ60によって開弁方向に付勢する力F23が弁体21に対して作用する。
F21+F22<F23となった時点で、高圧バルブ20が開弁する(図4)。高圧バルブ20が開弁することで、高圧側油路4内の作動油がシリンダ3内に流入し、シリンダ3内の圧力が高圧側油路4内の圧力と等しくなる。従って、高圧バルブ20の弁体21は、パイロットバルブ40の弁体41が開弁した(弁体41が弁座としての弁体21から離間した)後に、弁座としての区画部15から離間する。
低圧バルブ30が閉弁状態とされ、かつ、高圧バルブ20が開弁状態とされた状態で、コイル50に対する通電を停止すると、低圧バルブ30は、シリンダ3内の圧力が低圧側油路5内の圧力よりも高くなっているため、閉弁状態を維持する。一方、高圧側アーマチャ60を左方向へ付勢する力F61が消失するため、高圧バルブ20およびパイロットバルブ40は、バネ25およびバネ46の弾性力によって閉弁する。
このとき、中空シャフト70も、高圧バルブ20の弁体21により右方向へ押圧され、右方に移動する。また、ロッド71がパイロットバルブ40の弁体41により右方向へ押圧され、右方に移動する。従って、図4の状態でコイル50に対する通電が停止されると、高圧側アーマチャ60と、中空シャフト70と、ロッド71と、が右方に移動する(図5)。
この状態で、ピストン6が下降する等などしてシリンダ3内の圧力が低下すると、低圧バルブ30が開弁し、初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態に係るバルブユニット1は、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と、高圧側油路4および低圧側油路5との間の作動流体の流れを調節するためのバルブユニット1であって、弁座15(区画部15)および弁座15に着座可能な弁体21を有し、シリンダ3と高圧側油路4とを開閉する高圧バルブ20と、シリンダ3と低圧側油路5とを開閉する低圧バルブ30と、弁体21を弁座として着座可能な弁体41を有し、シリンダ3と高圧側油路4とを開閉するパイロットバルブ40と、電磁力により左方向に移動することで、弁体21および弁体41を左方向に移動させる高圧側アーマチャ60と、を有し、弁体21には、軸方向に沿って穴22dが設けられており、弁体41は、穴22dを通るように配置されている。
このような構成により、高圧バルブ20の弁体21および高圧側アーマチャ60を貫通するようにして、パイロットバルブ40の設置スペースを確保することができる。
また、弁体41は、高圧側アーマチャ60が左方向へ移動するときに、弁体21が弁座15(区画部15)から離間する前に弁体21から離間する。
このような構成により、高圧側に圧力差が存在する場合でも、パイロットバルブ40により圧力差を解消し、高圧バルブ20を開弁することができる。
また、低圧バルブ30は、弁座16(区画部16)および弁座16に着座可能な弁体31を有し、弁体31は、前記電磁力により左方向に移動することで弁座16に着座する。
このような構成により、1つのソレノイドに起因する電磁力により、高圧バルブと低圧バルブの両方の開閉動作を行うことができる。
また、弁体31および高圧側アーマチャ60は、バルブユニット1の軸方向に延在する環状をなし、弁体31は、高圧側アーマチャ60と軸方向に重なるように、高圧側アーマチャ60の外周側に配置されている。
このような構成により、弁体31と高圧側アーマチャ60とを軸方向に並べて配置する場合と比較して、バルブユニット1の軸方向の長さを短くすることができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、図2に示す左方向を本発明の第1方向の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明のバルブユニット1は、図2に示すように拡径空間13(すなわちシリンダ3内部)が右方向を向くように設置される必要はなく、他の方向を向いていてもよい。
本開示のバルブユニットによれば、パイロットバルブの設置スペースを確保することができ、産業上の利用可能性は多大である。
1 バルブユニット
2 油圧ポンプモータ
3 シリンダ
4 高圧側油路
5 低圧側油路
6 ピストン
7 リンク機構
8 クランク軸
9 制御装置
10 ケース
10a 穴
10b 円板部
10c 円筒部
10d 連通油路
11 第1空間
11a,11b,11c,11d 面
11e,11f,11g 内周面
12 第2空間
13 拡径空間
14 第3空間
14a 面
14b テーパ面
14c 面
14e 外周面
15 区画部(弁座)
15a テーパ面
15b 内周面
16 区画部(弁座)
16a テーパ面
18 シリンダ側空間
20 高圧バルブ
21 弁体
22 円板部
22d 穴
22f 凹曲面
22g 面
23 円筒部
24 円筒部
25 バネ
26 受け部材
26a フランジ部
26b 円筒部
26c 穴
30 低圧バルブ
31 弁体
31a テーパ面
31b 面
35 バネ
40 パイロットバルブ
41 弁体
42 本体部
43 小径部
44 球体部
45 軸部
46 バネ
50 コイル
53 円筒部材
60 高圧側アーマチャ
60a テーパ面
60b 連通油路
60c 外周面
66 バネ
70 中空シャフト
71 ロッド

Claims (5)

  1. 流体機械の作動流体室と、第1作動流体流路および第2作動流体流路との間の作動流体の流れを調節するためのバルブユニットであって、
    第1弁座および前記第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、前記作動流体室と前記第1作動流体流路とを開閉する第1バルブと、
    前記作動流体室と前記第2作動流体流路とを開閉する第2バルブと、
    前記第1弁体を弁座として着座可能な第2弁体を有し、前記作動流体室と前記第1作動流体流路とを開閉する第3バルブと、
    電磁力により第1方向に移動することで、前記第1弁体および前記第2弁体を前記第1方向に移動させる第1移動部材と、
    を有し、
    前記第1弁体には、軸方向に沿って穴が設けられており、
    前記第2弁体は、前記穴を通るように配置されている、
    バルブユニット。
  2. 前記第1弁体は、前記第1移動部材が前記第1方向へ移動するときに、前記第2弁体が前記第1弁体から離間した後に前記第1弁座から離間する、
    請求項1に記載のバルブユニット。
  3. 前記第2バルブは、第3弁座および前記第3弁座に着座可能な第3弁体を有し、
    前記第3弁体は、前記電磁力により第1方向に移動することで前記第3弁座に着座する、
    請求項1または2に記載のバルブユニット。
  4. 前記第3弁体および前記第1移動部材は、前記バルブユニットの軸方向に延在する環状をなし、
    前記第3弁体は、前記第1移動部材と前記軸方向に重なるように、前記第1移動部材の外周側に配置されている、
    請求項3に記載のバルブユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブユニットを有する、流体機械。
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