JP2020159512A - バルブユニット - Google Patents

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Yusuke Takahashi
佑輔 高橋
雄祐 北本
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雄祐 北本
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Abstract

【課題】部品点数の増加および構造の複雑化を防止することができるバルブユニットを提供する。【解決手段】第1弁座および第1弁座に着座可能な第1弁体31を有し、作動流体室と第1の作動流体流路とを開閉する第1バルブ30と、第2弁座および第2弁座に着座可能な第2弁体21を有し、作動流体室と第2の作動流体流路とを開閉する第2バルブ20と、電磁力により第1方向に移動することで、第1弁体31を第1方向に移動させて第1弁座から離間させ、かつ、第2弁体21を第1方向に移動させて第2弁座に着座させる移動部材60と、移動部材60と第1弁体31との間に介在する第1弾性部材65と、を備え、移動部材60は、第1方向に移動する際に第1弾性部材65を介して第1弁体31を第1方向に押圧し、第2弁体21が第2弁座に着座した状態で第1方向と反対の第2方向へ移動可能に構成されている、バルブユニット。【選択図】図6

Description

本開示は、バルブユニットに関する。
従来、一つのソレノイドを用いて二つのアーマチャを電磁吸引し、それぞれのアーマチャが高圧側ポペットバルブおよび低圧側ポペットバルブを移動または保持するバルブユニットが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特表2016−510104号公報
特許文献1に記載のバルブユニットでは、高圧側ポペットバルブ用および低圧側ポペットバルブ用の二つのアーマチャを用いるため、部品点数が増加し、構造が複雑になるという問題があった。
本開示の目的は、部品点数の増加および構造の複雑化を防止することができるバルブユニットを提供することである。
本開示の一態様に係るバルブユニットは、流体機械の作動流体室と、第1の作動流体流路および第2の作動流体流路との間の作動流体の流れを調節するためのバルブユニットであって、第1弁座および前記第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、前記作動流体室と前記第1の作動流体流路とを開閉する第1バルブと、第2弁座および前記第2弁座に着座可能な第2弁体を有し、前記作動流体室と前記第2の作動流体流路とを開閉する第2バルブと、電磁力により第1方向に移動することで、前記第1弁体を前記第1方向に移動させて前記第1弁座から離間させ、かつ、前記第2弁体を前記第1方向に移動させて前記第2弁座に着座させる移動部材と、前記移動部材と前記第1弁体との間に介在する第1弾性部材と、を備え、前記移動部材は、前記第1方向に移動する際に前記第1弾性部材を介して前記第1弁体を前記第1方向に押圧し、前記第2弁体が前記第2弁座に着座した状態で前記第1方向と反対の第2方向へ移動可能に構成されている、バルブユニットである。
本開示に係るバルブユニットによれば、高圧バルブの弁体および低圧バルブの弁体を単一のアーマチャを用いて移動させることができ、部品点数の増加および構造の複雑化を防止することができる。
図1は、実施形態に係るバルブユニットが組み込まれた油圧ポンプモータを示す模式図である。 図2は、実施形態に係るバルブユニットを示す模式的な断面図である。 図3は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図4は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図5は、バルブユニットの動作を説明するための図である。 図6は、バルブユニットの動作を説明するための図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本開示はこの実施形態により限定されるものではない。
図1を参照して、本実施形態に係るバルブユニット1が組み込まれた油圧ポンプモータ2について説明する。以下の説明では、流体作動機械の一例として、油圧ポンプモータを例に説明を行うが、流体作動機械は油圧ポンプモータには限定されない。
油圧ポンプモータ2は、容量をゼロ容量から最大容量Q1まで変化させることのできる可変容量型のポンプモータである。図1には、油圧ポンプモータ2における1つのシリンダ3が描かれている。シリンダ3は、高圧バルブ20を介して高圧側油路4と接続されるとともに、低圧バルブ30を介して低圧側油路5と接続されている。高圧バルブ20および低圧バルブ30はともに逆止弁である。
シリンダ3には、ピストン6が設けられており、ピストン6の下端付近は、リンク機構7を介してクランク軸8と接続されている。リンク機構7は、クランク軸8の回転運動をピストン6の往復運動に変換する。また、逆に、リンク機構7は、ピストン6の往復運動をクランク軸8の回転運動に変換する。ピストン6がシリンダ3内で往復運動することにより、シリンダ3の容積が周期的に変化する。
図1に示すように、バルブユニット1は、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と、高圧側油路4および低圧側油路5との間に設けられている。バルブユニット1は、高圧バルブ20および低圧バルブ30を含んで構成される。
高圧バルブ20は、弁座と、弁体21と、弁体21を弁座に着座させる方向に付勢するバネ25とを有する。高圧バルブ20は、例えばポペット弁である。また、高圧バルブ20は、所望のタイミングで開弁方向に付勢可能に構成されている。具体的には、高圧バルブ20の弁体21は、制御装置9からの指示により、所望のタイミングで、弁座から離間する方向へ電磁力により付勢させられ、また、弁座から離間した状態を維持する。
低圧バルブ30は、弁座と、弁体31と、弁体31を弁座から離間させる方向に付勢するバネ35とを有する。低圧バルブ30は、例えばポペット弁である。また、低圧バルブ30は、ピストン6が上死点に向かっている場合において、所望のタイミングで閉弁可能に構成されている。具体的には、低圧バルブ30の弁体31は、制御装置9からの指示により、所望のタイミングで、弁座に着座する方向へ移動させられる。
油圧ポンプモータ2は、クランク軸8の回転運動によって作動油を低圧側油路5からシリンダ3に吸入して高圧側油路4に吐出するポンプとしての機能と、作動油を高圧側油路4からシリンダ3に導入してクランク軸8を回転させ、クランク軸8の回転に用いた作動油をシリンダ3から低圧側油路5に導出するモータとしての機能と、を有する。
図2を参照して、実施形態に係るバルブユニット1について説明する。図2は、実施形態に係るバルブユニット1を示す模式的な断面図である。図2には、中心軸CLが描かれている。以下の説明では、中心軸CLに沿う方向を「軸方向」、中心軸CLと直交する方向を「径方向」という。また、便宜上、図2における左方向を「第1の方向」または「左方向」といい、図2における右方向を「第2の方向」または「右方向」という。また、図2では、説明に関係のない一部の構成が省略されている。
バルブユニット1は、ケース10に、高圧バルブ20と、低圧バルブ30と、パイロットバルブ40とが一体化されたものである。
(ケース10)
ケース10は、鉄等の磁性材料からなる。ケース10は概略円柱形状をなし、ケース10の中心部には、右端から左方向に延びる穴10aが設けられている。換言すると、ケース10は、円板部10bと、円板部10bから右方向に延びる円筒部10cとを備える概略有底円筒形状をなす。
穴10aの奥端側(左端側)には第1空間11が形成されている。第1空間11は、右方を向く面11aと、面11aよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11bと、面11bよりも右側に位置し、右方を向く円環状の面11cと、面11cよりも右側に位置し、左方を向く円環状の面11dと、面11aと面11bとを繋ぐ内周面11eと、面11bと面11cとを繋ぐ内周面11fと、面11cと面11dとを繋ぐ内周面11gとにより画定される。
ケース10内を径方向に延びる上述の高圧側油路4の内側端は、内周面11gに開口している。ケース内を軸方向に延びる連通油路10dの左端は、面11dに開口している。第1空間11には、高圧バルブ20の弁体21が配設される。
穴10aの軸方向中間部から径方向外向きに延在するようにして、第2空間12が形成されている。第2空間12における最外周部には、円環状のコイル50が配設される。コイル50は、非磁性材料からなる円環状のボビンの外周に、巻線が巻回されたものである。コイル50の内周側は、非磁性材料からなる円筒部材53により封止される。
ケース10には、第1空間11と第2空間12とを区画する区画部15が、径方向内側に延在するようにして設けられている。上述の連通油路10dは、区画部15を軸方向に貫通している。区画部15の左端面は、上述の面11dである。区画部15の右端面は、右方に向かって縮径するテーパ面15aである。区画部15の内周面15bは、穴10aを画定する。
穴10aの開口端側(右端側)には、開口端に向かって拡径する拡径空間13が形成されている。また、第2空間12と拡径空間13との間に、径方向外向きに延在するようにして、第3空間14が形成されている。
第3空間14は、右方を向く面14aと、面14aよりも右側に位置し、左方を向く面14bと、面14bよりも右側に位置し、左方を向く面14cと、面14aと面14cとを繋ぐ内周面14dと、面14bと面14cとを繋ぐ外周面14eとにより画定される。第3空間14には、低圧バルブ30の弁体31が配設される。
ケース10には、第2空間12と第3空間14とを区画する区画部16が、径方向内側に延在するようにして設けられている。区画部16の右端面は、上述の面14aである。区画部16には、径方向に延びる油路と軸方向に延びる油路とを含む上述の低圧側油路5が形成されており、低圧側油路5の右端は、面14aに開口している。区画部16の内周面16aは、後述するアーマチャ60のフランジ部62を案内する。
ケース10には、第3空間14と拡径空間13とを区画する区画部17が、径方向内側に延在するようにして設けられている。区画部17の左端面は、上述の面14bである。区画部17の右端面は、右方に向かって拡径するテーパ面17aである。
以下の説明では、第2空間12、第3空間14および拡径空間13をまとめて「シリンダ側空間18」という場合がある。換言すると、ケース10における区画部15よりも右側に形成される空間を、シリンダ側空間18という。
(高圧バルブ20)
高圧バルブ20は、弁体21と、弁座として機能する区画部15と、弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25と、を含む。
弁体21は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体21は、非磁性材料でもよい。弁体21は、円板部22と、円筒部23と、円筒部24と、を有する。弁体21は、軸方向に移動可能である。
円板部22は、弁体21の軸方向中間部において径方向に延在している。円板部22の外周面は、左方に向かって縮径するテーパ面を含んで構成される。円板部22の中心には、円板部22を軸方向に貫通する穴22dが設けられている。穴22dは、内周円筒面と、内周円筒面の左端から左方に向かって拡径する凹曲面22fによって画定される。
円筒部23は、円板部22から右方に延在している。円筒部23の内周側には、後述するパイロットバルブ40の弁体41の本体部42が収容される。円筒部23の内周面は、本体部42の外周面を案内する。円筒部23の右端には、弁体41のフランジ部45が当接可能である。円筒部23の外周面は、区画部15の内周面15bに案内される。
円筒部24は、円板部22から左方に延在している。円筒部24の内周側には、バネ25および受け部材26が収容される。円筒部24の内周面は、バネ25の外周面を案内する。円筒部24の左端は、ケース10の面11aに当接可能である。
上述のとおり、高圧バルブ20の弁座は、区画部15によって構成される。弁体21が着座するバルブシート部は、面11dによって構成される。弁体21の円板部22の右方を向く面22gと、面11dとが接触することで、高圧バルブ20が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体21がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体21がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
バネ25は、圧縮バネである。バネ25は、例えばコイルばねである。図2に示す状態で、バネ25は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ25の左端および右端は、ケース10の面11aおよび受け部材26に当接しており、バネ25は、弁体21を右方に向かって付勢している。バネ25の外周面は、内周面11eと、円筒部24の内周面とに案内される。
高圧バルブ20は、弁体21が弁座としての区画部15から離間し、高圧側油路4と連通油路10d(すなわちシリンダ側空間18)との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体21が弁座としての区画部15に着座し、高圧側油路4と連通油路10dとの間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(低圧バルブ30)
低圧バルブ30は、弁体31と、弁座として機能する区画部16と、弁体31を開弁方向に付勢するバネ35と、を含む。
弁体31は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体31は、非磁性材料でもよい。弁体31は、概略円環状をなし、内側円環部32と、外側円環部33と、連結部34と、を有する。弁体31は、軸方向に移動可能である。
内側円環部32の右端面は、後述するバネ65と当接可能である。図2に示す状態では、バネ65は内側円環部32に当接している。また、内側円環部32の左端面は、後述するアーマチャ60の本体部61と当接可能である。内側円環部32の中心に設けられた穴32aには、アーマチャ60の軸部64が挿通される。外側円環部33の左方を向く面33aには、バネ35が当接している。
連結部34は、内側円環部32の外周縁と外側円環部33の内周縁とを連結している。連結部34は、周方向に等間隔で複数設けられている。連結部34は、それぞれ、ケース10の区画部17の面14bと当接可能である。図2に示す状態では、連結部34は、面14bに当接している。連結部34同士の隙間には、アーマチャ60の間座62cが挿通可能である。
上述のとおり、低圧バルブ30の弁座は、ケース10の区画部16によって構成される。弁体31が着座するバルブシート部は、面14aによって構成される。弁体31の面33aと、面14aとが接触することで、低圧バルブ30が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体31がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体31がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
バネ35は、圧縮バネである。バネ35は、例えばコイルばねである。図2に示す状態で、バネ35は自然長よりも縮んだ状態である。すなわち、バネ35の左端および右端は、ケース10の面14aおよび外側円環部33の面33aに当接しており、バネ35は、弁体31を右方に向かって付勢している。
低圧バルブ30は、弁体31が弁座としての区画部16から離間し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体31が弁座としての区画部16に着座し、低圧側油路5とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(パイロットバルブ40)
パイロットバルブ40は、弁体41と、弁座と、弁体41を閉弁方向に付勢するバネと、を含む。このうち、弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。また、弁体41を閉弁方向に付勢するバネは、高圧バルブ20の弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25によって構成される。
弁体41は、鉄等の磁性材料からなる。なお、弁体41は、非磁性材料でもよい。弁体41は、本体部42と、小径部43と、球体部44と、フランジ部45と、軸部46と、を有する。弁体41は、軸方向に移動可能である。
本体部42は、フランジ部45から左方に向かって延在する円柱部分と、円柱部分の左端から左方に向かって徐々に縮径するテーパ部分とを含んで構成される。本体部42は、弁体21の円筒部23の内周側に収容される。本体部42の外周面は、円筒部23の内周面に案内される。
小径部43は、本体部42の左端から左方に延在している。小径部43は、弁体21の穴22dに挿通される。
球体部44は、小径部43の左端に設けられている。球体部44は、弁体21の凹曲面22fと当接可能である。図2に示す状態では、球体部44は凹曲面22fに当接している。
フランジ部45は、本体部42から径方向外側に延在している。フランジ部45の左方を向く面は、弁体21の円筒部23と当接可能である。フランジ部45の右方を向く面には、アーマチャ60との間に配設されるバネ66の左端が当接している。フランジ部45の外周面は、ケース10の区画部15の内周面15bに案内される。
軸部46は、フランジ部45から右方に延在している。軸部46の右端は、アーマチャ60の本体部61の左端と隙間を介して対向している。軸部46の外周面は、バネ66の内周面を案内している。
上述のとおり、パイロットバルブ40の弁座は、高圧バルブ20の弁体21によって構成される。弁体41の球体部44が着座するバルブシート部は、凹曲面22fによって構成される。球体部44の外周面と、弁体21の凹曲面22fとが接触することで、パイロットバルブ40が閉じられる。なお、本実施形態では、弁体41がバルブシート部に面接触する態様について説明を行うが、これに限定されず、弁体41がバルブシート部に線接触する態様でもよい。
上述のとおり、弁体41を閉弁方向に付勢する機能は、高圧バルブ20の弁体21を閉弁方向に付勢するバネ25により実現される。図2に示す状態で、バネ25は、弁体41を右方に向かって付勢している。
パイロットバルブ40は、弁体41が弁座としての弁体21から離間し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を許容する開位置(開弁状態)と、弁体41が弁座としての弁体21に着座し、高圧側油路4とシリンダ側空間18との間の作動油の流通を阻止する閉位置(閉弁状態)とを取り得る。
(アーマチャ60)
アーマチャ60は、鉄等の磁性材料からなる。アーマチャ60は、本体部61と、フランジ部62と、円筒部63と、軸部64と、を有する。アーマチャ60は、軸方向に移動可能である。
フランジ部62は、本体部61から径方向外側に延在している。フランジ部62の左端面は、左方に向かって拡径するテーパ面62aである。テーパ面62aは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと当接可能である。フランジ部62の外周面は、ケース10の区画部16の内周面16aに案内される。フランジ部62には、フランジ部62を軸方向に貫通する連通油路62bが設けられている。
フランジ部62には、非磁性材料からなる間座62cが固定されている。間座62cは、フランジ部62から右方に突出している。間座62cは、ケース10の面14bと当接可能である。図2に示す状態で、間座62cは面14bに当接している。
円筒部63は、本体部61から左方に延在している。円筒部63の内周側には、上述のバネ66が収容される。円筒部63の内周面は、バネ66の外周面を案内している。
軸部64は、本体部61から右方に延在している。軸部64は、小径軸部64aと、小径軸部64aの軸方向中間部に設けられた大径軸部64bとを有する。小径軸部64aは、弁体31の内側円環部32の穴32aに挿通されている。
上述のとおり、大径軸部64bと、弁体31の内側円環部32との間には、バネ65が配設されている。バネ65は、圧縮バネである。図2に示す状態で、バネ65は自然長の状態であり、バネ65の左端および右端は、大径軸部64bおよび内側円環部32とそれぞれ当接している。
バネ66は、パイロット弁40の弁体41と、アーマチャ60との間に配設される。バネ66の左端は、弁体41のフランジ部45に当接している。バネ66の右端は、アーマチャ60の本体部61の左端に当接している。
(バルブユニット1の動作)
図2〜図6を参照して、バルブユニット1の動作について説明する。
コイル50に対して通電が行われておらず、高圧バルブ20がバネ25によって閉位置(閉弁状態)とされ、低圧バルブ30がバネ35によって開位置(開弁状態)とされた状態(図2)を、便宜上「初期状態」という。初期状態では、シリンダ3内の圧力は、低圧側油路5の圧力と等しい。
初期状態においてコイル50に対して通電が行われると、ケース10におけるコイル50の右側領域、外側領域、および左側領域と、アーマチャ60と、を通過する磁束が発生する(図3における破線の矢印)。これにより、アーマチャ60を左方向に付勢する力F61が発生する。
力F61の大きさは、ケース10の区画部15のテーパ面15aと、アーマチャ60のフランジ部62のテーパ面62aとの隙間の大きさに応じて変化する。力F61の大きさは、テーパ面15aとテーパ面62aとの距離が小さいほど、大きい。
アーマチャ60が左方向へ移動する場合、弁体31は、アーマチャ60の大径軸部64bと弁体31の内側円環部32との間に介在するバネ65を介してアーマチャ60に押圧され、アーマチャ60と一体となって左方向へ移動する。
すなわち、コイル50に対して通電が行われることによって、アーマチャ60は、バネ35の弾性力およびバネ66の弾性力に抗して、弁体31とともに、バネ35およびバネ66を圧縮させながら左方向へ移動する。図3は、低圧バルブ30が閉弁状態となる直前の状態を示している。このとき、バネ65は圧縮されていない。また、パイロットバルブ40および高圧バルブ20は閉弁状態である。
この状態で、パイロットバルブ40の弁体41には、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差に起因して弁体41を閉弁方向に付勢する力F41と、バネ25が弁体41を閉弁方向に付勢する力F42と、バネ66が弁体41を開弁方向に付勢する力F43とが作用している。
また、この状態で、高圧バルブ20の弁体21には、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差に起因して弁体21を閉弁方向に付勢する力F21と、バネ25が弁体21を閉弁方向に付勢する力F22とが作用している。
アーマチャ60が左方向に移動してバネ66が圧縮されることで力F43が増大し、F41+F42<F43となった時点で、パイロットバルブ40が開弁する(図4)。図4では、パイロットバルブ40が開弁状態、低圧バルブ30が閉弁状態となっている。
高圧バルブ20に関しては、パイロットバルブ40が開弁することで、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差が減少し、もって力F21が減少する。また、弁体21の円筒部23に弁体41のフランジ部45が当接して、弁体21に、バネ66が弁体21を開弁方向に付勢する力F23が作用する。
F21+F22<F23となった時点で、高圧バルブ20が開弁する(図5)。高圧バルブ20が開弁することで、高圧側油路4内の作動油がシリンダ3内に流入し、シリンダ3内の圧力が高圧側油路4内の圧力と等しくなる。
なお、本実施形態では、パイロットバルブ40が開弁した状態では低圧バルブ30は閉弁しているものを例に説明を行ったが、コイルに通電する電流の大きさ、または、第1空間11とシリンダ室側空間18との圧力差等によっては、低圧バルブ30が閉弁する前にパイロットバルブ40またはパイロットバルブ40および高圧バルブ20の両方が開弁することがある。なお、その場合であっても、低圧バルブ30が閉弁するタイミングと、高圧バルブ20が開弁するタイミングとは、ほぼ同時である。
低圧バルブ30が閉弁状態とされ、かつ、高圧バルブ20が開弁状態とされた状態で、コイル50に対する通電を停止すると、低圧バルブ30は、シリンダ3内の圧力が低圧側油路5内の圧力よりも高くなっているため、閉弁状態を維持する。一方、高圧バルブ20およびパイロットバルブ40は、アーマチャ60を左方向へ付勢する力が消失するため、バネ25の弾性力によって閉弁する。
このとき、アーマチャ60も、バネ66を介して弁体41により右方へ押圧され、右方に移動する。なお、アーマチャ60の間座62が区画部17の面14bに当接した時点(図6に示す状態)で、バネ65は自然長の状態であり、バネ65と弁体31の内側円環部32およびアーマチャ60の大径軸部64bの少なくとも一方との間には隙間が存在することになる。
この状態で、ピストン6が下降する等などしてシリンダ3内の圧力が低下すると、低圧バルブ30が開弁し、初期状態となる。
以上説明したように、本実施形態に係るバルブユニット1は、油圧ポンプモータ2のシリンダ3と、高圧側油路4および低圧側油路5との間の作動油の流れを調節するためのバルブユニット1であって、弁座としての区画部15および区画部15に着座可能な弁体21を有し、シリンダ室3と高圧側油路4とを開閉する高圧バルブ20と、弁座としての区画部16および区画部16に着座可能な弁体31を有し、シリンダ室3と低圧側油路5とを開閉する低圧バルブ30と、電磁力により左方に移動することで、弁体21を右方に移動させて区画部15から離間させ、かつ、弁体31を左方に移動させて区画部16に着座させるアーマチャ60と、アーマチャ60と弁体21との間に介在するバネ66と、を備え、アーマチャ60は、左方に移動する際にバネ66を介して弁体21を左方に押圧し、弁体31が区画部16に着座した状態で右方に移動可能に構成されている、バルブユニット1である。
そのため、高圧バルブ20の弁体21および低圧バルブ30の弁体31を、アーマチャ60を用いて移動させることができ、部品点数の増加および構造の複雑化を防止することができる。
さらに、本実施形態によれば、ヨークとアーマチャとの間の磁気ギャップを1箇所とし、磁気ギャップが大きくなることを抑制することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、アーマチャ60の大径軸部64bがバネ65を介して弁体31の内側円環部32を押圧する態様を例に説明を行ったが、これに限定されない。大径軸部64bが内側円環部32を直接押圧する態様でもよい。さらに、アーマチャ60が弁体31を左方に向けて押圧できる構造であれば、上記以外の態様でもよい。
本開示のバルブユニットによれば、部品点数の増加および構造の複雑化を防止することができ、産業上の利用可能性は多大である。
1 バルブユニット
2 油圧ポンプモータ
3 シリンダ
4 高圧側油路
5 低圧側油路
6 ピストン
7 リンク機構
8 クランク軸
9 制御装置
10 ケース
10a 穴
10b 円板部
10c 円筒部
10d 連通油路
11 第1空間
11a、11b、11c、11d 面
11e、11f、11g 内周面
12 第2空間
13 拡径空間
14 第3空間
14a、14b、14c 面
14d 内周面
14e 外周面
15 区画部(弁座)
15a テーパ面
15b 内周面
16 区画部(弁座)
16a 内周面
17 区画部
17a テーパ面
18 シリンダ側空間
20 高圧バルブ
21 弁体(弁座)
22 円板部
22d 穴
22f 凹曲面
22g 面
23 円筒部
24 円筒部
25 バネ
26 受け部材
30 低圧バルブ
31 弁体
32 内側円環部
32a 穴
33 外側円環部
33a 面
34 連結部
35 バネ
40 パイロットバルブ
41 弁体
42 本体部
43 小径部
44 球体部
45 フランジ部
46 軸部
50 コイル
53 円筒部材
60 アーマチャ
61 本体部
62 フランジ部
62a テーパ面
62b 連通油路
62c 間座
63 円筒部
64 軸部
64a 小径軸部
64b 大径軸部
65 バネ
66 バネ

Claims (5)

  1. 流体機械の作動流体室と、第1の作動流体流路および第2の作動流体流路との間の作動流体の流れを調節するためのバルブユニットであって、
    第1弁座および前記第1弁座に着座可能な第1弁体を有し、前記作動流体室と前記第1の作動流体流路とを開閉する第1バルブと、
    第2弁座および前記第2弁座に着座可能な第2弁体を有し、前記作動流体室と前記第2の作動流体流路とを開閉する第2バルブと、
    電磁力により第1方向に移動することで、前記第1弁体を前記第1方向に移動させて前記第1弁座から離間させ、かつ、前記第2弁体を前記第1方向に移動させて前記第2弁座に着座させる移動部材と、
    前記移動部材と前記第1弁体との間に介在する第1弾性部材と、を備え、
    前記移動部材は、前記第1方向に移動する際に前記第1弾性部材を介して前記第1弁体を前記第1方向に押圧し、前記第2弁体が前記第2弁座に着座した状態で前記第1方向と反対の第2方向へ移動可能に構成されている、
    バルブユニット。
  2. 前記移動部材は、第2弁体を前記第1方向に押圧する押圧部を有する、
    請求項1に記載のバルブユニット。
  3. 前記押圧部と前記第2弁体との間に介在する第2弾性部材を備える、
    請求項2に記載のバルブユニット。
  4. 前記第1弁体を前記第1弁座に着座する方向に付勢する第1付勢部材を備える、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブユニット。
  5. 前記第2弁体を前記第2弁座から離間する方向に付勢する第2付勢部材を備える、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブユニット。
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