JP2020159310A - 内燃機関のエアクリーナ - Google Patents
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Description
本実施形態のエアクリーナは、車載内燃機関の吸気経路に設けられ、吸気を濾過するものである。
キャップ20の開口21を囲む周壁22のうち、開口21の長辺を構成する一対の周壁22における一方側の周壁22aの内面には、アウトレット24を通じてキャップ20の内部に流入する蒸発燃料を吸着する吸着シート50が設けられている。
まず、吸着シート50について説明する。
<吸着シート50>
図1及び図2に示すように、吸着シート50は、長方形板状をなしており、例えば、粒状の活性炭からなる吸着材を有する本体部51と、キャップ20の開口21の内縁に沿って延在する一対の横縁部52と、各横縁部52の両端同士を連結する一対の縦縁部53とを有している。
図示は省略するが、吸着シート50は、上記吸着材を挟む一対の保持シートと、一対の保持シートを挟む一対の樹脂ネットとを有している。保持シートは、例えば、不織布からなる。樹脂ネットは、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂材料からなる。各保持シートと各樹脂ネットとの周縁部が全周にわたって熱プレスされることで、上述した一対の横縁部52と、一対の縦縁部53とが形成されている。
<ケース10>
図1及び図2に示すように、ケース10は、開口11を囲む周壁12と、開口11に対向する底壁13とを有している。
開口11の周縁には、外周側に向けて突出した環状のフランジ部15が形成されている。
キャップ20は、上述した周壁22と、開口21に対向する底壁23とを有している。
アウトレット24は、円筒状をなしている。アウトレット24は、幅方向Yにおける一方側の周壁22aの外周面と、延在方向Xにおける一方側の周壁22bの外周面との双方に交差する方向において外側に向けて突設されている。
図3及び図4に示すように、周壁22aの内周面には、吸着シート50の本体部51に対向する一般面30が設けられている。一般面30は、延在方向Xにおいて長い長方形状をなしている。
図3及び図4に示すように、一般面30の底壁23側には、キャップ20の開口21から離れるほどキャップ20の内側に位置するように一般面30に対して傾斜した第1傾斜部31が隣り合って設けられている。第1傾斜部31は、一般面30の延在方向Xにおける一方側の端部から延在方向Xにおける途中の部分まで延在している。
図4に示すように、第2傾斜部32(第2接合面32a)に直交する仮想線L2は、開口21の内縁よりも、より詳しくは、フランジ部25の内縁よりも内側に位置している。
図2〜図5に示すように、周壁22aには、吸着シート50の第1縁部52aのうち第1接合面31aに接合されていない部分よりもキャップ20の内側に位置し、当該部分の浮き上がりを規制する規制部36が突設されている。
図2及び図3に示すように、規制部36の延在方向Xにおける両端部には、吸着シート50の各縦縁部53に沿って開口21に向かって延在する延在部37が形成されている。
フィルタエレメント40は、濾紙や不織布などの濾材シートを襞折りすることにより形成された濾過部41と、濾過部41の外周縁に設けられた環状のシール部42とを有している。フィルタエレメント40は、平面視長方形状をなしている。
図6に示すように、まず、キャップ20を周壁22aが下側に位置するように固定治具100上に載置する。このとき、周壁22aの第2傾斜部32が上下方向と直交するようにキャップ20が載置されることが好ましい。
本実施形態の作用について説明する。
図2〜図4に示すように、キャップ20の周壁22aのうち吸着シート50の横縁部52が接合される第1接合面31a及び第2接合面32aが、キャップ20の開口21から離間するほどキャップ20の内側に位置するように一般面30に対して傾斜している。このため、第1接合面31a及び第2接合面32aがキャップ20の開口21から離れている場合であっても、各接合用工具101,102の先端面を第1接合面31a及び第2接合面32aに沿わせやすくなる。
(1)キャップ20の周壁22aは、吸着シート50の本体部51に対向する一般面30と、吸着シート50の横縁部52が接合される第1接合面31a及び第2接合面32aとを有している。第1接合面31a及び第2接合面32aは、キャップ20の開口21から離れるほどキャップ20の内側に位置するように一般面30に対して傾斜している。
(2)吸着シート50の本体部51と周壁22aの一般面30との間には、隙間が設けられている。
こうした構成によれば、第1縁部52aが接合される第1接合面31aが設けられている。このため、吸着シート50のうちキャップ20の開口21から離れていることで接合用工具102が届きにくい第1縁部52aの接合作業を容易に行うことができる。
(5)第1接合面31aよりもキャップ20の内側には、延在方向Xに沿って形成された溝部33が第1接合面31aと隣り合って設けられている。
こうした構成によれば、接合用工具101,102同士をキャップ20の開口21を通じてキャップ20内に同時に挿入する際に、これら工具同士が干渉することを抑制できる。このため、複数の接合用工具101,102を用いて同時に接合作業をすることができる。したがって、吸着シート50の接合作業に要する時間を短くすることができる。
・本実施形態では、吸着シート50の第2縁部52bを接合した後に第1縁部52aを接合したが、第1縁部52aを接合した後に第2縁部52bを接合するようにしてもよい。
・案内部38は延在方向Xの一方側にのみ設けられていてもよい。
・第1接合面31a及び第2接合面32aの数、位置、及び大きさは適宜変更できる。
・溝部33,35は省略することもできる。
・規制部36は省略することもできる。
・吸着シート50の本体部51と周壁22aの一般面30との隙間は省略することもできる。
・接合面は、吸着シート50の縦縁部53に対応して設けられるものであってもよい。
Claims (8)
- インレットを有するケースと、アウトレットを有するキャップと、前記ケースの開口及び前記キャップの開口の間に設けられるフィルタエレメントと、前記キャップの開口を囲む周壁に沿って設けられた機能性シートと、を備える内燃機関のエアクリーナであって、
前記周壁は、前記機能性シートの本体部に対向する一般面と、前記機能性シートの縁部が接合される接合面と、を有し、
前記接合面は、前記キャップの開口から離れるほど前記キャップの内側に位置するように前記一般面に対して傾斜している、
内燃機関のエアクリーナ。 - 前記機能性シートは、前記アウトレットを通じて前記キャップ内に流入する内燃機関の蒸発燃料を吸着する吸着シートである、
請求項1に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記本体部と前記一般面との間には、隙間が設けられている、
請求項2に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記機能性シートは、前記キャップの開口縁に沿って延在する第1縁部と、前記キャップの開口縁に沿って延在するとともに前記第1縁部よりも前記キャップの開口に近い第2縁部とを有し、
前記第1縁部は、前記接合面に接合されている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記接合面は、前記第1縁部の延在方向における一部に対応して設けられており、
前記周壁には、前記第1縁部のうち前記接合面に接合されていない部分よりも前記キャップの内側に位置し、当該部分の浮き上がりを規制する規制部が突設されている、
請求項4に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記接合面よりも前記キャップの内側には、前記第1縁部の延在方向に沿って形成された溝部が前記接合面と隣り合って設けられている、
請求項4または請求項5に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記接合面を第1接合面とするとき、
前記接合面は、前記第2縁部が接合される第2接合面を有し、
前記第1接合面と前記第2接合面とは前記第1縁部の延在方向において互いに異なる位置に設けられている、
請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の内燃機関のエアクリーナ。 - 前記機能性シートは、長方形板状をなし、前記キャップの開口の内縁に沿って延在する一対の横縁部と、一対の前記横縁部の両端同士を連結する一対の縦縁部とを有し、
前記周壁には、前記横縁部の延在方向における一対の前記縦縁部の外側にそれぞれ位置し、前記縦縁部の延在方向に沿って延在するとともに、前記キャップへの前記機能性シートの組み付けに際して、組み付け位置に向けて前記機能性シートを案内する一対の案内部が突設されている、
請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の内燃機関のエアクリーナ。
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