JP2020159072A - 開閉システム - Google Patents

開閉システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020159072A
JP2020159072A JP2019060034A JP2019060034A JP2020159072A JP 2020159072 A JP2020159072 A JP 2020159072A JP 2019060034 A JP2019060034 A JP 2019060034A JP 2019060034 A JP2019060034 A JP 2019060034A JP 2020159072 A JP2020159072 A JP 2020159072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
shutter
switchgear
closing
transmission order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019060034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7221104B2 (ja
Inventor
真路 青木
Masamichi Aoki
真路 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lixil Corp
Original Assignee
Lixil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lixil Corp filed Critical Lixil Corp
Priority to JP2019060034A priority Critical patent/JP7221104B2/ja
Publication of JP2020159072A publication Critical patent/JP2020159072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7221104B2 publication Critical patent/JP7221104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【課題】複数の開閉体を所定の位置に移動させるにあたって、すべての開閉体が所定の位置に到達するまでの時間を短縮する。【解決手段】建物に設置される開閉体を有する開閉装置を複数備え、複数の前記開閉体の開閉動作を一括操作する開閉システムであって、複数の前記開閉装置と情報を送受し、前記開閉体を所定の位置に移動させる操作信号を前記各開閉装置に送信する通信装置を備え、前記通信装置は、前記各開閉体が現在位置から前記所定の位置まで移動するのに要する時間である移動時間に応じて前記各開閉装置の送信順を決定する決定部と、前記送信順の早い順に操作信号を前記各開閉装置に送信する送信部と、を備える開閉システムである。【選択図】図1

Description

本発明は、開閉システムに関する。
シャッターカーテンを備え、操作装置の操作信号に基づいてシャッターカーテンを全開状態又は全閉状態に制御するシャッター装置がある。
特開2011−89329号公報
ところで、一つの操作装置で、複数のシャッター装置のシャッターカーテンの開閉動作を一括操作する場合には、ペアリングの登録順に操作信号をシャッター装置に送信することが考えられる。
ただし、シャッターカーテンの現在位置は、シャッター装置ごとに異なる場合があるため、すべてのシャッターカーテンが全開位置や全閉位置等の所定の位置に到達するまでは時間がかかる場合がある。
なお、このような問題は、シャッターカーテンに限られた問題ではなく、シャッターカーテンを含む開閉体に共通する問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の開閉体を所定の位置に移動させるにあたって、すべての開閉体が所定の位置に到達するまでの時間を短縮可能な開閉システムを提供することである。
(1)本発明の一態様は、建物に設置される開閉体を有する開閉装置を複数備え、複数の前記開閉体の開閉動作を一括操作する開閉システムであって、複数の前記開閉装置と情報を送受し、前記開閉体を所定の位置に移動させる操作信号を前記各開閉装置に送信する通信装置を備え、前記通信装置は、前記各開閉体が現在位置から前記所定の位置まで移動するのに要する時間である移動時間に応じて前記各開閉装置の送信順を決定する決定部と、前記送信順の早い順に操作信号を前記各開閉装置に送信する送信部と、を備える開閉システムである。
(2)上記(1)の開閉システムであって、前記各開閉装置は、前記開閉体の開閉動作を制御する制御装置を備え、前記各制御装置は、前記移動時間を算出して前記通信装置に送信し、前記決定部は、前記各制御装置から受信した前記各移動時間に応じて前記送信順を決定してもよい。
(3)上記(2)の開閉システムであって、前記各開閉装置は、前記開閉体の開閉動作を制御する制御装置を備え、前記各制御装置は、前記開閉体の現在位置の情報を前記通信装置に送信し、前記決定部は、前記所定の位置と、前記各制御装置から受信した前記各開閉体の現在位置とから前記各開閉体の前記移動時間を算出し、算出した前記各移動時間に応じて前記送信順を決定してもよい。
(4)上記(3)の開閉システムであって、前記決定部は、前記移動時間に関わらず、前記現在位置が所定の範囲にある前記開閉装置の前記送信順を、前記現在位置が前記所定の範囲に存在しない前記開閉装置の送信順よりも下げてもよい。
(5)上記(1)から上記(4)のいずれかの開閉システムであって、前記決定部は、前記移動時間に関わらず、異常が発生している前記開閉装置の送信順を、前記異常が発生していない前記開閉装置の送信順よりも下げてもよい。
(6)上記(1)から上記(5)のいずれかの開閉システムであって、前記決定部は、前記移動時間に関わらず、障害物検知により障害物が検知されている前記開閉装置の送信順を、前記障害物検知により障害物が検知されていない前記開閉装置の送信順よりも下げてもよい。
(7)上記(1)から上記(6)のいずれかの開閉システムであって、前記送信部は、前記送信順に従って前記操作信号を前記各開閉装置に送信するにあたって、通信接続ができない前記開閉装置へのリトライ処理を後回しにして、次の送信順の前記開閉装置に対する前記操作信号の送信を優先してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、複数の開閉体を所定の位置に移動させるにあたって、すべての開閉体が所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
第1の実施形態に係る開閉システム1の概略構成図である。 第1の実施形態に係る制御装置2cの概略構成図である。 第1の実施形態に係る操作装置3の概略構成図である。 第1の実施形態に係る格納部24に格納される位置情報の一例をテーブル形式で示す図である。 第1の実施形態に係る移動時間を説明する図である。 第1の実施形態に係る開閉システム1の動作のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る開閉システム1の効果を説明する図である。 第2の実施形態に係る開閉システム1Bの概略構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る開閉システム1Bの動作のシーケンス図である。 第1の実施形態に係る開閉システム1の変形例を示す図である。
本実施形態に係る開閉システムは、建物に設置される開閉体を有する複数の開閉装置を備え、複数の開閉体を一括操作するシステムである。本実施形態に係る開閉体は、シャッターカーテンである。ただし、シャッターカーテンは、本発明の「開閉体」の一例である。例えば、開閉体は、建物の開口部を開閉する窓や日よけ又は雨よけとして機能するオーンニング等であってもよい。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態に係る開閉システム1の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る開閉システム1の概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る開閉システム1は、複数のシャッター装置2(シャッター装置2−1〜2−n(nは2以上の整数))、操作装置3及び通信変換機4を備える。なお、シャッター装置2は、本発明の「開閉装置」の一例である。操作装置3は、本発明の「通信装置」の一例である。
各シャッター装置2は、建物の窓やドア等の開口部の開閉を行う電動シャッター装置である。シャッター装置2は、操作装置3からの操作信号に基づいてシャッターカーテン2aを開閉することにより上記開口部を開放、又は閉鎖することができる。
操作装置3は、操作対象である複数のシャッター装置2と通信変換機4を介して相互に無線通信可能であって、複数のシャッター装置2を遠隔操作が可能な遠隔操作装置である。操作装置3は、ユーザや作業者が操作可能であって、その操作装置3に対する操作に応じた操作信号を、通信変換機4を介して複数のシャッター装置2のそれぞれに送信する。これにより、操作装置3は、各シャッター装置2におけるシャッターカーテン2aの開閉動作やその開閉動作の停止動作を遠隔から制御することができる。
例えば、操作装置3は、ユーザによる第1の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを全開状態にする第1の操作信号を、通信変換機4を介してシャッター装置2ごとに送信する。これにより、操作装置3は、すべてのシャッターカーテン2aを全開状態に一括操作可能である。また、操作装置3は、ユーザによる第2の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを全閉状態にする第2の操作信号を、通信変換機4を介してシャッター装置2ごとに送信する。これにより、操作装置3は、すべてのシャッターカーテン2aを全閉状態に一括操作可能である。
例えば、操作装置3は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末であってもよいし、リモートコントローラであってもよい。
通信変換機4は、操作装置3と第1の通信方式で通信接続し、複数のシャッター装置2と第2の通信方式で通信接続する。例えば、第1の通信方式とは、WiFi(登録商標)である。例えば、第2の通信方式はBluetooth(登録商標)である。通信変換機4は、操作装置3から第1の通信方式で得られた操作信号を、第2の通信方式の操作信号に変換して各シャッター装置2に送信する。また、通信変換機4は、各シャッター装置2から第2の通信方式で得た情報を、第2の通信方式の情報に変換して操作装置3に送信する。
以下に、第1の実施形態に係るシャッター装置2の概略構成の一例について説明する。
シャッター装置2は、シャッターカーテン2a、モータ2b及び制御装置2cを備える。なお、各シャッター装置2は、同様の構成を備えている。
シャッターカーテン2aは、上下方向に連結された長尺な複数のスラットを備え、制御装置2cの制御の下、上記開口部を開閉する。シャッターカーテン2aは、本発明の「開閉体」の一例である。
モータ2bは、シャッターカーテン2aを開閉駆動する駆動源である。モータ2bは、制御装置2cからの駆動信号に基づいて正回転、逆回転、又は回転停止する。
制御装置2cは、操作装置3から通信変換機4を介して受信した操作信号に基づいてモータ2bを駆動することによりシャッターカーテン2aを開閉させる。
以下に、第1の実施形態に係る制御装置2cの概略構成の一例について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係る制御装置2cの概略構成図である。
制御装置2cは、無線通信部11、出力部12、制御部13及び格納部14を備える。
無線通信部11は、通信変換機4と第2の通信方式で通信接続されることで、操作装置3と無線通信する。これにより、制御装置2cは、操作装置3と情報を送受する。
出力部12は、モータ2bの駆動状況を出力する機能を有する。出力部12は、例えばモータ2bに内蔵されたエンコーダである。出力部12は、モータ2bの回転に応じた位置パルスを制御部13に出力する。例えば、出力部12は、モータ2bが1回転すると1つの位置パルスを制御部13に出力する。なお、出力部12は、エンコーダに限らず、例えばモータ2bの回転角量を計測する等、巻取り軸やモータ2bの回転量を把握できる構成であれば任意に選択できる。
制御部13は、操作装置3から無線通信部11を介して操作信号を受信した場合には、その操作信号に応じてシャッターカーテン2aの開閉動作を行う。制御部13は、操作装置3から無線通信部11を介して第1の操作信号を受信した場合には、モータ2bを第1の方向に回転させることでシャッターカーテン2aを上限位置Puまで開動作を行う。制御部13は、操作装置3から無線通信部11を介して第2の操作信号を受信した場合には、モータ2bを第2の方向に回転させることでシャッターカーテン2aを下限位置Plまで閉動作を行う。上限位置Puは、シャッターカーテン2aが全開状態となる位置(全開位置)である。下限位置Plは、シャッターカーテン2aが全閉状態となる位置(全閉位置)である。
ここで、制御部13は、シャッターカーテン2aの現在位置Pを常に認識している。具体的には、例えば、制御部13は、モータ2bの回転に基づいて出力部12から出力される位置パルスのパルス数をカウントし、そのカウント値Nをシャッターカーテン2aの現在位置Pとして認識する。なお、制御部13は、カウント値Nを格納部14に随時格納ながら、シャッターカーテン2aの開閉動作を制御する。
例えば、制御部13は、シャッターカーテン2aを開動作させて全開状態にする場合には、シャッターカーテン2aの開動作を実行している間、シャッターカーテン2aの現在位置Pが上限位置Puに達したか否かを判定する。そして、制御部13は、シャッターカーテン2aの位置Pが上限位置Puに達したと判定した場合には、シャッターカーテン2aが全開状態であると判定して、シャッターカーテン2aの開動作を停止する。
また、制御部13は、シャッターカーテン2aを閉動作させて全閉状態にする場合には、シャッターカーテン2aの閉動作を実行している間、シャッターカーテン2aの現在位置Pが下限位置Plに達したか否かを判定する。そして、制御部13は、シャッターカーテン2aの位置Pが下限位置Plに達したと判定した場合には、シャッターカーテン2aが全閉状態であると判定して、シャッターカーテン2aの閉動作を停止する。
例えば、制御部13は、初期設定として、シャッターカーテン2aが全開状態に到達したときのカウント値Nを所定の値(例えば、「0」)に設定し、その所定の値を上限位置Puとして予め設定する。
制御部13は、初期設定として、この上限位置Puを基準位置として、全開状態のシャッターカーテン2aが全閉状態になるまで下降させた場合のカウント値Nを下限位置Plとして予め設定する。そして、制御部13は、初期設定により求めた上限位置Pu及び下限位置Plを用いて、シャッターカーテン2aを全開状態又は全閉状態に制御する。なお、上限位置Puを基準位置として、全開状態のシャッターカーテン2aが全閉状態になるまで下降させた場合のカウント値N(以下、「総カウント値」という。)とは、上限位置Puと下限位置Plとの間の距離を示す。
具体的には、制御部13は、シャッターカーテン2aの閉動作時においては、現在のカウント値Nから位置パルスの数(パルス数)を加算していくことで、当該カウント値Nを更新していく。そして、制御部13は、カウント値Nが下限位置Plに到達した場合には、シャッターカーテン2aが全閉状態であると判定する。一方、制御部13は、シャッターカーテン2aの開動作時においては、現在のカウント値Nから位置パルスの数(パルス数)を減算していくことで、当該カウント値Nを更新していく。そして、制御部13は、カウント値Nが上限位置Puに到達した場合には、シャッターカーテン2aが全開状態であると判定する。
制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立した場合には、初期設定で設定した下限位置Pl(総カウント値)の情報を、無線通信部11を介して操作装置3に送信する。また、制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立した場合には、現在位置Pの情報を、無線通信部11を介して操作装置3に送信する。
なお、制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立していれば下限位置Pl及び現在位置Pのそれぞれの情報を送信するタイミングには特に限定されない。例えば、制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立している状態において、現在位置Pが変化したタイミングで現在位置Pを操作装置3に送信してもよい。また、制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立している状態において、操作装置3から停止信号を受信した場合には現在位置Pを操作装置3に送信してもよい。また、制御部13は、無線通信部11と操作装置3との通信が確立している状態において、定期的に現在位置Pを操作装置3に送信してもよい。
なお、制御部13は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。
格納部14には、上限位置Pu、下限位置Pl及び現在位置Pの情報が格納される。例えば、格納部14は、不揮発性メモリである。
次に、第1の実施形態に係る操作装置3の概略構成の一例について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態に係る操作装置3の概略構成図である。
図3に示すように、操作装置3は、操作部21、無線通信部22、制御部23及び格納部24を備えている。
操作部21は、ユーザからの操作を受け付ける。例えば、操作部21は、複数のスイッチを備えてもよい。例えば、複数のスイッチは、開スイッチ、閉スイッチ及び停止スイッチである。開スイッチは、シャッターカーテン2aを上昇させるスイッチである。閉スイッチは、シャッターカーテン2aを下降させるスイッチである。停止スイッチは、シャッターカーテン2aの上昇又は下降を停止させるスイッチである。
また、操作部21は、開スイッチ、閉スイッチ及び停止スイッチではなく、タッチパネル式の表示画面を備えてもよい。
無線通信部22は、通信変換機4と第1の通信方式で通信接続されることで、無線通信部11と無線通信する。これにより、操作装置3は各制御装置2cと情報を送受する。
格納部24には、上限位置Pu、下限位置Pl及び現在位置Pの情報(以下、「位置情報」という。)がシャッター装置2毎に格納される。図4は、格納部24に格納される位置情報の一例をテーブル形式で示す。格納部24には、シャッター装置2毎の上限位置Pu、下限位置Pl及び現在位置Pの情報が格納される情報格納テーブルが設けられている。
情報格納テーブルには、シャッター装置2の識別情報、上限位置Pu、下限位置Pl及び現在位置Pの各情報が対応付けられて格納される。
シャッター装置2の識別情報は、複数のシャッター装置2のそれぞれを識別する情報である。
上限位置Puは、上記初期設定において所定の値に設定されたカウント値であって、本実施形態では、すべてのシャッター装置2において「0」である。
下限位置Plは、上記初期設定においてに設定された総カウント値である。
現在位置Pは、シャッター装置2の現在のカウント値Nである。
制御部23は、操作部21に対する第1の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを上限位置Puに移動させる第1の操作信号を、通信変換機4を介してシャッター装置2ごとに送信する。これにより、操作装置3は、すべてのシャッターカーテン2aを全開状態に一括操作可能である。ここで、例えば、第1の操作とは、上記開スイッチの押下である。また、操作部21がタッチパネルである場合には、上記表示画面の第1の領域に対するタッチ操作である。なお、上限位置Puは、本発明の「所定の位置」の一例である。
制御部23は、ユーザによる第2の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを下限位置Plに移動させる第2の操作信号を、通信変換機4を介してシャッター装置2ごとに送信する。これにより、制御部23は、すべてのシャッターカーテン2aを全閉状態に一括操作可能である。ここで、例えば、第2の操作とは、上記閉スイッチの押下である。また、操作部21がタッチパネルである場合には、上記表示画面における第1の領域とは異なる第2の領域に対するタッチ操作である。なお、下限位置Plは、本発明の「所定の位置」の一例である。
なお、本発明の「所定の位置」は、上限位置Puや下限位置Plに限定されず、上限位置Puと下限位置Plとの間の位置であってもよい。例えば、当該所定の位置は、事前にユーザが設定した任意の位置(以下、「お気に入り位置」という。)であってもよい。一例としては、お気に入り位置は、ユーザが操作装置3を操作することで事前に登録した任意の位置である。このお気に入り位置は、シャッター装置2ごとに設定可能であるが、すべてのシャッター装置2にお気に入り位置が登録されている必要はない。
ここで、制御部23は、複数のシャッター装置2(制御装置2c)に操作信号(第1の操作信号又は第2の操作信号)を送信するにあたって、格納部24に格納されている位置情報から操作信号を送信するための各シャッター装置2の順番(以下、「送信順」という。)を決定する。そして、制御部23は、その決定した送信順に従って操作信号を複数のシャッター装置2に送信する。
以下に、第1の実施形態に係る制御部23の機能部について、説明する。
制御部23は、決定部31及び送信部32を備える。
決定部31は、格納部24に格納されている位置情報に基づいて、各シャッターカーテン2aが現在位置Pから所定の位置まで移動するのに要する時間(以下、「移動時間」という。)Tをシャッターカーテン2a毎に算出する。
決定部31は、操作部21に対して第1の操作が行われた場合には、現在位置Pから上限位置Puまでの移動時間Tu(=現在位置P/速度V)をシャッターカーテン2a毎に求める。ここで、速度Vは、シャッターカーテン2aの移動速度である。本実施形態では、各シャッター装置2のシャッターカーテン2aの移動速度Vは同一であって既知である場合を例として説明する。ただし、各シャッター装置2での移動速度Vが同一ではない場合には、制御部23は、予め各制御装置2cから通信により移動速度Vの情報を取得してもよい。
決定部31は、操作部21に対して第2の操作が行われた場合には、現在位置Pから下限位置Plまでの移動時間Tl(=(下限位置Pl−現在位置P)/速度V)をシャッターカーテン2a毎に求める。
例えば、図4に示すように、n=3として、格納部24には、シャッター装置2−1の下限位置Pl=N1、現在位置P=Np1、シャッター装置2−2の下限位置Pl=N2、現在位置P=Np2、シャッター装置2−3の下限位置Pl=N3、現在位置P=Np3の情報が位置情報として格納されているとする。
この場合において、決定部31は、操作部21に対して第1の操作が行われた場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tu1=(Np1/V)、シャッター装置2−2の移動時間Tu2=(Np2/V)、シャッター装置2−3の移動時間Tu3=(Np3/V)を求める。
決定部31は、操作部21に対して第2の操作が行われた場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tl1=(N1−Np1)/V、シャッター装置2−2の移動時間Tl2=(N2−Np2)/V、シャッター装置2−3の移動時間Tl3=(N3−Np3)/Vを求める。ただし、これに限定されず、速度Vが一定であれば、移動時間Tu=下限位置Pl、移動時間Tl=(下限位置Pl−現在位置P)であってもよい。
決定部31は、各シャッターカーテン2aの移動時間Tに応じて、操作信号を送信するための各シャッター装置2の送信順を決定する。具体的には、決定部31は、各シャッターカーテン2aの移動時間Tが長い順に各シャッター装置2の送信順を決定する。
例えば、n=3として、図5に示すように、移動時間Tu1=5秒、移動時間Tu2=6秒、移動時間Tu3=3秒である場合には、決定部31は、シャッター装置2−3の送信順を「1」、シャッター装置2−1の送信順を「2」、シャッター装置2−2の送信順を「3」に決定する。同様に、移動時間Tl1=5秒、移動時間Tl2=6秒、移動時間Tl3=3秒である場合には、決定部31は、シャッター装置2−3の送信順を「1」、シャッター装置2−1の送信順を「2」、シャッター装置2−2の送信順を「3」に決定する。
送信部32は、送信順の順番に従って操作信号を前記各シャッター装置2に送信する。具体的には、送信部32は、操作部21に対して第1の操作が行われた場合には、送信順が早い順に各シャッター装置2に第1の操作信号を送信する。したがって、シャッター装置2−3の送信順が「1」、シャッター装置2−1の送信順が「2」、シャッター装置2−2の送信順が「3」に設定されている場合には、送信部32は、シャッター装置2−3、シャッター装置2−1、シャッター装置2−2の順に第1の操作信号を送信する。また、送信部32は、操作部21に対して第2の操作が行われた場合には、送信順が早い順に各シャッター装置2に第2の操作信号を送信する。したがって、シャッター装置2−3の送信順が「1」、シャッター装置2−1の送信順が「2」、シャッター装置2−2の送信順が「3」に設定されている場合には、送信部32は、シャッター装置2−3、シャッター装置2−1、シャッター装置2−2の順に第2の操作信号を送信する。
これにより、開閉システム1は、複数のシャッター装置2に対して一括操作をした場合に、所定の位置に到達するのに時間のかかるシャッター装置2を先に動作させるため、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達する時間が従来よりも早くなる。
次に、第1の実施形態に係る開閉システム1の動作の流れを、図6を用いて説明する。図6は、第1の実施形態に係る開閉システム1の動作のシーケンス図である。なお、開閉システム1の動作の流れを説明するにあたって、説明の便宜上、n=2である場合について説明する。なお、上述したように、各シャッター装置2はそれぞれ同様の構成を備えているが、互いを区別する目的として、シャッター装置2−1の各構成の符号の末尾に「−1」を付して説明し、シャッター装置2−2の各構成の符号の末尾に「−2」を付して説明する。
まず、操作装置3が現在位置を取得する動作の流れの一例について図6(a)を用いて説明する。
操作装置3は、制御装置2c−1と通信接続して(ステップS101)、シャッターカーテン2a−1の下限位置Pu(N1)及びの現在位置P(Np1)を受信する(ステップS102)。また、操作装置3は、制御装置2c−2と通信接続して(ステップS101)、シャッターカーテン2a−2の下限位置Pu(N2)及びの現在位置P(Np2)を受信する(ステップS102)。そして、操作装置3は、シャッターカーテン2a−1の下限位置Pu(N1)と現在位置P(Np1)とを関連づけて格納部24に格納する。操作装置3は、シャッターカーテン2a−2の下限位置Pu(N2)と現在位置P(Np2)とを関連づけて格納部24に格納する(ステップS103)。
このように、操作装置3は、一括操作するにあたって、事前に現在位置Pの情報を受信するため、一括操作時に制御装置2c−1及び制御装置2c−2のそれぞれと通信接続して現在位置Pの情報を取得する処理を実行することがなく、シャッターカーテン2a−1及び2b−2を所定の位置に一括操作する時間を短縮することができる。
なお、下限位置Plは、初期設定時に決まる値である。そのため、操作装置3は、当該初期設定が実施された直後に各シャッター装置2から下限位置Plを1回だけ取得すればよい。一方、現在位置Pは、操作装置3からの操作や他の操作装置からの操作により変動する。そのため、操作装置3は、各シャッター装置2の現在位置Pを1回だけではなく、例えば周期的に取得する等、操作装置3が保持する各シャッター装置2の現在位置Pが常に最新の状態であることが望ましい。
次に、第1の実施形態に係る開閉システム1の一括操作の流れを、図6(b)を用いて説明する。
操作装置3が操作部21に対する所定の操作を受け付けると(ステップS201)、操作装置3の決定部31は、格納部24に格納されているシャッターカーテン2a−1の下限位置Pu(N1)と現在位置P(Np1)との情報に基づいて、シャッターカーテン2a−1が現在位置Pから所定の位置まで移動するのに要する移動時間Tuを求める。また、決定部31は、格納部24に格納されているシャッターカーテン2a−2の下限位置Pu(N2)と現在位置P(Np2)との情報に基づいて、シャッターカーテン2a−2が現在位置Pから所定の位置まで移動するのに要する移動時間Tlを求める(ステップS202)。ここで、所定の操作が第1の操作であった場合には、所定の位置は、上限位置Puである。一方、所定の操作が第2の操作であった場合には、所定の位置は、下限位置Plである。
決定部31は、所定の操作が第1の操作である場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tu1=(Np1/V)を求め、シャッター装置2−2の移動時間Tu2=(Np2/V)を求める。ここで、速度Vは予め設定されており、既知である。そして、決定部31は、移動時間Tu1及びTu2に基づいて、第1の操作信号を送信するシャッター装置2の送信順を決定する。具体的には、決定部31は、移動時間Tu1及びTu2のうち、長い方の移動時間を要するシャッター装置2に対して先に第1の操作信号を送信するように送信順を決定する(ステップS203)。
決定部31は、所定の操作が第2の操作である場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tl1=(N1−Np1)/Vを求め、シャッター装置2−2の移動時間Tl2=(N2−Np2)/Vを求める。そして、決定部31は、移動時間Tu1及びTu2に基づいて、第2の操作信号を送信するシャッター装置2の送信順を決定する。具体的には、決定部31は、移動時間Tl1及びTl2のうち、長い方の移動時間を要するシャッター装置2に対して先に第2の操作信号を送信するように送信順を決定する(ステップS203)。
送信部32は、決定部31で決定された送信順に従って、操作信号(第1の操作信号又は第2の操作信号)を、通信変換機4を介してシャッター装置2に送信する(ステップS204)。例えば、シャッター装置2−1の送信順がシャッター装置2−2の送信順よりも早い場合には、送信部32は、操作信号に対してシャッター装置2−1を送信し、その後にシャッター装置2−2に対して操作信号を送信する。したがって、シャッター装置2−1のシャッターカーテン2a−1が先に所定の位置に向けて動作し(ステップS205)、その次にシャッター装置2−2のシャッターカーテン2a−2が所定の位置に向けて動作する(ステップS206)。これにより、操作装置3は、シャッターカーテン2a−1及び2a−2が所定の位置に一括操作するにあたって、シャッター装置2−1及びシャッター装置2−2のうち、シャッターカーテン2aが所定の位置に到達する時間が長い方のシャッター装置2を先に動作させる。これにより、複数のシャッター装置2のそれぞれに設けられたシャッターカーテン2aを所定の位置に移動させるにあたって、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
以下に、第1の実施形態に係る開閉システム1の効果について、図7を用いて説明する。図7は、第1の実施形態に係る開閉システム1の効果を説明する図である。
例えば、図7(a)に示すように、シャッターカーテン2a−1の現在位置P(Np1)がシャッターカーテン2a−2の現在位置P(Np2)よりも上方に位置しているとする。この場合に、操作装置3は、操作部21に対する第1の操作を受け付けた場合には、現在位置Np1、Np2を制御装置2c−1及び制御装置2c−2から受信して、上限位置Puまでの移動時間Tuをシャッターカーテン2aごとに求める。ここで、シャッターカーテン2a−1の移動時間Tu1がシャッターカーテン2a−2の移動時間Tu2未満(Tu1<Tu2)であるため、操作装置3は、シャッター装置2−2に対して先に第1の操作信号を送信し、次にシャッター装置2−1に対して第1の操作信号を送信する。これにより、図7(b)に示すように、シャッター装置2−2が時刻t1においてシャッターカーテン2a−2の開動作を開始し、シャッター装置2−1が時刻t1の所定時間後の時刻t2においてシャッターカーテン2a−1の開動作を開始する。そして、一例として時刻t3にてシャッターカーテン2a−1が上限位置Puに到達し、時刻t3の所定時間後の時刻t4にてシャッターカーテン2a−2が上限位置Puに到達する。
ここで、例えば、シャッター装置2−1に対して先に第1の操作信号を送信し、次にシャッター装置2−2に対して第1の操作信号を送信したとする。この場合には、図7(c)に示すように、シャッター装置2−1が時刻t1においてシャッターカーテン2a−1の開動作を開始し、シャッター装置2−2が時刻t2においてシャッターカーテン2a−2の開動作を開始する。そのため、シャッターカーテン2a−2が上限位置Puに到達する時刻は、時刻t4よりも遅い時刻t5となる。
このように、第1の実施形態に係る開閉システム1は、各シャッターカーテン2aが現在位置から所定の位置まで移動するのに要する時間(移動時間)に応じて各シャッター装置の送信順を決定する。そのため、複数のシャッターカーテン2aを所定の位置に移動させるにあたって、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
以上、説明したように、第1の実施形態に係る操作装置3は、各シャッターカーテン2aが現在位置から所定の位置まで移動するのに要する時間である移動時間に応じて各シャッター装置2の送信順を決定する。そして、操作装置3は、その送信順の早い順に操作信号を各シャッター装置に送信する。
このような構成によれば、複数のシャッターカーテン2aを所定の位置に移動させるにあたって、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る開閉システム1Bについて説明する。第2の実施形態に係る開閉システム1Bは、第1の実施形態と比較して、通信変換機4を備えていない点で相違し、その他の構成については第1の実施形態と同様である。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。
以下に、第2の実施形態に係る開閉システム1Bの概略構成について、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係る開閉システム1Bの概略構成の一例を示す図である。
図8に示すように、第2の実施形態に係る開閉システム1Bは、複数のシャッター装置2(シャッター装置2−1〜2−n(nは2以上の整数))及び操作装置3Bを備える。
操作装置3Bは、操作対象である複数のシャッター装置2と相互に無線通信可能であって、複数のシャッター装置2を遠隔操作が可能な遠隔操作装置である。操作装置3Bは、ユーザや作業者が操作可能であって、その操作装置3Bに対する操作に応じた操作信号を、複数のシャッター装置2のそれぞれに送信する。これにより、操作装置3Bは、各シャッター装置2におけるシャッターカーテン2aの開閉動作やその開閉動作の停止動作を遠隔から制御することができる。
例えば、操作装置3Bは、ユーザによる第1の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを全開状態にする第1の操作信号をシャッター装置2ごとに送信する。これにより、操作装置3Bは、すべてのシャッターカーテン2aを全開状態に一括操作可能である。また、操作装置3Bは、ユーザによる第2の操作を受け付けると、シャッターカーテン2aを全開状態にする第2の操作信号をシャッター装置2ごとに送信する。これにより、操作装置3Bは、すべてのシャッターカーテン2aを全閉状態に一括操作可能である。
ここで、操作装置3Bは、操作装置3と同様の構成を備えている。すなわち、操作装置3Bは、操作部21、無線通信部22、制御部23及び格納部24を備えている。ただし、無線通信部22は、無線通信部11と第2の通信方式で通信接続されることで、無線通信部11と無線通信する。これにより、操作装置3Bは各制御装置2cと情報を送受する。
次に、第2の実施形態に係る開閉システム1Bの一括操作の動作の流れを、図9を用いて説明する。なお、現在位置P及び下限位置Plの取得方法は、第1の実施形態と同様である。図9は、第2の実施形態に係る開閉システム1Bの動作のシーケンス図である。なお、開閉システム1Bの動作の流れを説明するにあたって、説明の便宜上、n=2である場合について説明する。
なお、図9は、図6と比較して、通信変換機4を介さずに、操作装置3Bから各シャッター装置2に操作信号が送信される点のみが異なり、その他の処理は図6と同様の処理である。
操作装置3Bは、予め制御装置2c−1及び制御装置2c−2のそれぞれと通信接続し、シャッターカーテン2a−1の下限位置Pu(N1)及びシャッターカーテン2a−2の下限位置Pu(N2)を受信する。
操作装置3Bが操作部21に対する所定の操作を受け付けると(ステップS301)、操作装置3Bの決定部31は、格納部24に格納されているシャッターカーテン2a−1の下限位置Pu(N1)と現在位置P(Np1)との情報に基づいて、シャッターカーテン2a−1が現在位置Pから所定の位置まで移動するのに要する移動時間Tを求める。また、決定部31は、格納部24に格納されているシャッターカーテン2a−2の下限位置Pu(N2)と現在位置P(Np2)との情報に基づいて、シャッターカーテン2a−2が現在位置Pから所定の位置まで移動するのに要する移動時間Tを求める(ステップS302)。
決定部31は、所定の操作が第1の操作である場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tu1=(Np1/V)を求め、シャッター装置2−2の移動時間Tu2=(Np2/V)を求める。ここで、速度Vは予め設定されており、既知である。そして、決定部31は、移動時間Tu1及びTu2に基づいて、第1の操作信号を送信するシャッター装置2の送信順を決定する(ステップS303)。
決定部31は、所定の操作が第2の操作である場合には、シャッター装置2−1の移動時間Tl1=(N1−Np1)/Vを求め、シャッター装置2−2の移動時間Tl2=(N2−Np2)/Vを求める。そして、決定部31は、移動時間Tu1及びTu2に基づいて、第2の操作信号を送信するシャッター装置2の送信順を決定する(ステップS303)。
送信部32は、決定部31で決定された送信順に従って、操作信号(第1の操作信号又は第2の操作信号)をシャッター装置2に直接送信する(ステップS304)。例えば、シャッター装置2−1の送信順がシャッター装置2−2の送信順よりも早い場合には、送信部32は、操作信号に対してシャッター装置2−1を送信し、その後にシャッター装置2−2に対して操作信号を送信する。したがって、シャッター装置2−1のシャッターカーテン2a−1が先に所定の位置に向けて動作し(ステップS305)、その次にシャッター装置2−2のシャッターカーテン2a−2が定の位置に向けて動作する(ステップS306)。これにより、操作装置3Bは、シャッターカーテン2a−1及び2a−2が所定の位置に一括操作するにあたって、シャッター装置2−1及びシャッター装置2−2のうち、シャッターカーテン2aが所定の位置に到達する時間が長い方のシャッター装置2を先に動作させる。これにより、複数のシャッター装置2のそれぞれに設けられたシャッターカーテン2aを所定の位置に移動させるにあたって、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
以上、説明したように、第2の実施形態に係る操作装置3Bは、各シャッターカーテン2aが現在位置から所定の位置まで移動するのに要する時間である移動時間に応じて各シャッター装置2の送信順を決定する。そして、操作装置3Bは、その送信順の早い順に操作信号を各シャッター装置に送信する。
このような構成によれば、複数のシャッターカーテン2aを所定の位置に移動させるにあたって、すべてのシャッターカーテン2aが所定の位置に到達するまでの時間を短縮することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)
第1の実施形態の開閉システム1は、操作装置3が決定部31及び送信部32を備えている場合について説明したが、これに限定されない。第1の実施形態の開閉システム1は、通信変換機4が決定部31及び送信部32を備えてもよい。すなわち、通信変換機4は、本発明の「通信装置」の一例であってもよい。この場合には、操作装置3は、所定の操作が行われた場合には、操作信号を通信変換機4に送信する。通信変換機4は、操作信号を受信した場合には、操作対象の複数のシャッター装置2から各シャッターカーテン2aの現在位置Pを受信して第1の実施形態で説明した方法と同様の方法で移動時間を計算する。そして、通信変換機4は、各移動時間に応じて送信順を決定し、その送信順に従って操作信号を各シャッター装置2に送信する。
(変形例2)
第1の実施形態の開閉システム1において、送信順に従って各シャッター装置2に操作信号を送信する送信部32の機能を通信変換機4に設けてもよい。この場合には、図10に示すように、操作装置3は、決定部31が送信順を決定した場合には、所定の操作に対応する操作信号と送信順の情報を通信変換機4に送信する(ステップS405)。そして、通信変換機4は、送信順に従って操作信号を前記各シャッター装置2に送信する。
(変形例3)
第1の実施形態又は第2の実施形態において、決定部31は、移動時間に関わらず、現在位置Pが所定の範囲にあるシャッター装置の送信順を、現在位置Pが当該所定の範囲にないシャッター装置2の送信順よりも下げてもよい。ここで、例えば、所定の範囲は、予めユーザによって設定される範囲であって、一括操作するにあたって優先度が低い位置の範囲である。
(変形例4)
第1の実施形態又は第2の実施形態において、決定部31は、移動時間に関わらず、異常が発生しているシャッター装置2の送信順を、異常が発生していないシャッター装置の送信順よりも下げてもよい。
例えば、各制御装置2cは、自装置のシャッター装置2に異常が発生したか否かを常に監視しており、異常が発生した場合には、操作装置3(第2の実施形態では操作装置3B)に対して異常の発生を示す異常情報(シャッター装置2の識別情報も含む)を送信する。したがって、決定部31は、異常情報により異常が発生しているシャッター装置2を識別して、異常が発生しているシャッター装置2の送信順を、異常が発生していないシャッター装置の送信順より下げてもよい。
なお、各制御装置2cは、自装置のシャッター装置2の異常が解消された場合には、当該異常が解消されたことを示す異常クリア情報(シャッター装置2の識別情報も含む)を操作装置3(第2の実施形態では操作装置3B)に送信する。したがって、決定部31は、異常クリア情報により異常が解消したシャッター装置2を識別する。
(変形例5)
第1の実施形態又は第2の実施形態において、決定部31は、移動時間に関わらず、障害物検知が作動しているシャッター装置2の送信順を、障害物検知が作動していないシャッターカーテン2aのシャッター装置2の送信順よりも下げてもよい。
例えば、各制御装置2cは、自装置のシャッターカーテン2aが障害物に接触したことを検知する障害物検知の機能を有する。この障害物検知は、例えば、モータ2bの過負荷状態の場合に作動するものであって、公知である。
各制御装置2cは、障害物検知が作動、すなわち障害物検知により障害物が検知されている場合には、例えばシャッターカーテン2aの動作を停止してその障害物が作動したことを示す障害物検知情報(シャッター装置2の識別情報も含む)を操作装置3(第2の実施形態では操作装置3B)に対して送信する。したがって、決定部31は、障害物検知情報から障害物検知が作動しているシャッター装置2を識別して、障害物検知が作動しているシャッター装置2の送信順を、障害物検知が作動していない、すなわち障害物検知により障害物が検知されていないシャッター装置の送信順より下げてもよい。
(変形例6)
第1の実施形態又は第2の実施形態において、送信部32は、決定部31が決定した送信順に従って操作信号を各シャッター装置2に送信するにあたって、通信接続ができないシャッター装置2へのリトライ処理を後回しにして、次の送信順のシャッター装置2に対する操作信号の送信を優先してもよい。具体的には、シャッター装置2−1の送信順が「1」、シャッター装置2−2の送信順が「2」、シャッター装置2−3の送信順が「3」である場合において、送信部32は、シャッター装置2−1と通信接続できない場合には、シャッター装置2−2、シャッター装置2−3の順に操作信号を送信してもよい。そして、送信部32は、シャッター装置2−3に対して操作信号を送信した後に、シャッター装置2−1に操作信号を再送信するリトライ処理を実行してもよい。
(変形例7)
第1の実施形態又は第2の実施形態において、各制御装置2cは、自装置のシャッターカーテン2aの上記移動時間を算出してもよい。算出方法は、第1の実施形態と同様である。そして、各制御装置2cは、算出した移動時間を操作装置3(第2の実施形態では操作装置3B)に送信してもよい。移動時間を送信する操作装置3(第2の実施形態では操作装置3B)に送信するタイミングは、無線通信部11と操作装置3との通信が確立している状態であればいつでもよい。例えば、各制御装置2cは、当該通信が確立している状態において定期的に移動時間を操作装置3に送信してもよいし、現在位置が変化したタイミングで移動時間を操作装置3に送信してもよい。
この場合には、決定部31は、各制御装置2cから得られた移動時間に基づいて送信順を決定する。
なお、上述した操作装置3又は操作装置3Bの全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、上記コンピュータは、CPU、GPUなどのプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上記操作装置3又は操作装置3Bの全部または一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
1,1B 開閉システム
2 シャッター装置
3,3B 操作装置
4 通信変換機
2a シャッターカーテン
2b モータ
2c 制御装置
11 無線通信部
12 出力部
13,23 制御部
14 格納部
31 決定部
32 送信部

Claims (7)

  1. 建物に設置される開閉体を有する開閉装置を複数備え、複数の前記開閉体の開閉動作を一括操作する開閉システムであって、
    複数の前記開閉装置と情報を送受し、前記開閉体を所定の位置に移動させる操作信号を前記各開閉装置に送信する通信装置を備え、
    前記通信装置は、
    前記各開閉体が現在位置から前記所定の位置まで移動するのに要する時間である移動時間に応じて前記各開閉装置の送信順を決定する決定部と、
    前記送信順の早い順に操作信号を前記各開閉装置に送信する送信部と、
    を備える開閉システム。
  2. 前記各開閉装置は、前記開閉体の開閉動作を制御する制御装置を備え、
    前記各制御装置は、前記移動時間を算出して前記通信装置に送信し、
    前記決定部は、前記各制御装置から受信した前記各移動時間に応じて前記送信順を決定することを特徴とする請求項1に記載の開閉システム。
  3. 前記各開閉装置は、前記開閉体の開閉動作を制御する制御装置を備え、
    前記各制御装置は、前記開閉体の現在位置の情報を前記通信装置に送信し、
    前記決定部は、前記所定の位置と、前記各制御装置から受信した前記各開閉体の現在位置とから前記各開閉体の前記移動時間を算出し、算出した前記各移動時間に応じて前記送信順を決定することを特徴とする請求項2に記載の開閉システム。
  4. 前記決定部は、前記移動時間に関わらず、前記現在位置が所定の範囲にある前記開閉装置の前記送信順を、前記現在位置が前記所定の範囲に存在しない前記開閉装置の送信順よりも下げることを特徴とする請求項3に記載の開閉システム。
  5. 前記決定部は、前記移動時間に関わらず、異常が発生している前記開閉装置の送信順を、前記異常が発生していない前記開閉装置の送信順よりも下げることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉システム。
  6. 前記決定部は、前記移動時間に関わらず、障害物検知により障害物が検知されている前記開閉装置の送信順を、前記障害物検知により障害物が検知されていない前記開閉装置の送信順よりも下げることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の開閉システム。
  7. 前記送信部は、前記送信順に従って前記操作信号を前記各開閉装置に送信するにあたって、通信接続ができない前記開閉装置へのリトライ処理を後回しにして、次の送信順の前記開閉装置に対する前記操作信号の送信を優先することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の開閉システム。
JP2019060034A 2019-03-27 2019-03-27 開閉システム Active JP7221104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060034A JP7221104B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 開閉システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060034A JP7221104B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 開閉システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020159072A true JP2020159072A (ja) 2020-10-01
JP7221104B2 JP7221104B2 (ja) 2023-02-13

Family

ID=72642273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019060034A Active JP7221104B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 開閉システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7221104B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01310080A (ja) * 1988-06-08 1989-12-14 Sanwa Shutter Corp 電動シヤツターの開閉作動制御装置
JP2007085026A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Nichibei Co Ltd 電動開閉装置の制御システム
JP2016516145A (ja) * 2013-03-14 2016-06-02 ハンター ダグラス インコーポレイテッド 建築物開口部のカバーアセンブリを制御する方法および装置
JP2018115508A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 トヨタ自動車株式会社 車両用ドア制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01310080A (ja) * 1988-06-08 1989-12-14 Sanwa Shutter Corp 電動シヤツターの開閉作動制御装置
JP2007085026A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Nichibei Co Ltd 電動開閉装置の制御システム
JP2016516145A (ja) * 2013-03-14 2016-06-02 ハンター ダグラス インコーポレイテッド 建築物開口部のカバーアセンブリを制御する方法および装置
JP2018115508A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 トヨタ自動車株式会社 車両用ドア制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7221104B2 (ja) 2023-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN204827019U (zh) 开窗器及开窗系统
CA3004557C (en) Remote monitoring and control of movable barrier status
AU2016286072A1 (en) Wireless obstacle detection for use with different barrier operator types
TW201915632A (zh) 遠端控制無人機的方法
CN108729790B (zh) 用于车辆的窗户控制装置和方法
JP7221104B2 (ja) 開閉システム
JP6153902B2 (ja) エレベーターの遠隔監視装置
JP2024052997A (ja) シャッター装置及び設定方法
CN209780729U (zh) 一种用于卷帘门的管状电机
KR102168566B1 (ko) 스마트 디바이스를 이용한 커튼 제어 장치
JP6692140B2 (ja) 開閉装置操作方法、プログラム、記録媒体、ウェアラブルコンピュータ及び開閉装置操作システム
CN104290683A (zh) 车窗关闭方法及系统
JP2017172246A (ja) 開閉部材制御装置
JP6252840B2 (ja) シャッター装置
JP3548677B2 (ja) 電動開閉装置
KR20130119713A (ko) 셔터문 자동 제어장치
WO2017119161A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP7185206B2 (ja) シャッター装置
JP7019638B2 (ja) エレベータ制御システム
JP6296758B2 (ja) 開閉体装置
JP7452298B2 (ja) 調光制御装置、調光制御方法、調光制御プログラム、及び調光制御システム
JP2022103878A (ja) 情報処理システム
JP2021118474A (ja) 電気機器遠隔操作システム及びこのシステムに用いられる信号受信変換送信器
JP2015013742A (ja) エレベータシステムおよびこれに利用するコンテンツ送信制御装置、コンテンツ送信制御方法
KR20190109648A (ko) 자동회전문 관리 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7221104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150