JP2020158972A - 壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物 - Google Patents

壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物 Download PDF

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Abstract

【課題】壁パネルから突出するボルトを、取付金具のスリット部に差し込む際に、座金が金具上端に引っ掛かりにくくできる壁パネルの取付工法を提供する。【解決手段】ボルト挿通孔(52)が設けられた平面部(51)と、平面部の外周の少なくとも一部に、平面部に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有する座金プレート(50)を、壁パネル(100)に予め埋設されたアンカー(60)部分に配し、座金プレート(50)のボルト挿通孔(52)を通して、一部が屋内側に突出するようにボルト(61)をアンカー(60)に挿入し、壁パネルと座金プレートとの間に取付金具(40)が配されるように、ボルトの突出部分を取付金具(40)のスリット(44)に差し込む際に、折曲片により、座金プレートが取付金具の屋内側となるように誘導されることを特徴とする壁パネルの取付工法。【選択図】図8

Description

本発明は、建物躯体に壁パネルを取り付ける壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物に関するものである。
従来、このような分野の技術として、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されるような壁パネル取付構造体が知られている。この特許文献1に示された取付構造体は、パネルの自重を受ける自重受部と上段パネルが取り付けられる上段取付部とを有する第1金具と、下段パネルが取り付けられる下段取付部とを有する第2金具と、を備えている。上段取付部には第1金具の上端に開放されたスリットが設けられている。そして、下段パネルの上部にボルトが植設されており、このボルトが第2金具の下部取付部に挿通締結され、梁に固定した定規アングルに第2金具を固定することで、下段パネルが躯体に固定される。また、上段パネルの下部にボルトが植設されており、このボルトが第1金具のスリット部に上方から差し込まれるように自重受け部に載置され、第1金具の上部取付部に締結される。
なお、特許文献1の図5に示されるように、通常は、上部取付部において、ボルト頭部あるいは埋設アンカーがスリット部を通り抜けることがないように、スリット幅より大きい丸座金が併用されている。
特開平4−189943号公報 特開2014−196657号公報
しかしながら、上記の取付工法及び取付構造体では、以下の不都合があった。
図13に示すように、パネル100Aから突出するボルト61が丸座金70の重みと相まって下方に垂れ下がる。このとき、丸座金70はボルト軸と略直角に、すなわち、丸座金70の下端がパネル100に近づく方に傾斜する。このときのボルト垂れさがり角度は、例えば、3°〜10°となる。
これにより、座金70の下端とパネル100Aとの隙間が小さくなり、上方から金具40のスリットに差し込みづらいという問題があった。
また、スリットに上から差し込むときに、座金が第1金具の上端に引っ掛かりやすい。座金が引っかからないようにするための施工上の対策、例えば、ボルトの突出量を大きくする、ボルトが垂れさがらないように手などで支える、などが必要で、面倒であった。
なお、丸座金の径を、特許文献2に示される関係性(スリット幅広部の幅>座金径>スリット巾狭部の巾>ボルト径)にしても、パネル幅方向の位置関係において、座金がスリット幅内に誘導される効果はあるが、座金を屋内側に誘導する機能はなく、座金が金具上端に引っ掛かりやすいのは変わらない。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、本発明の目的は、壁パネルから突出するボルトを、取付金具のスリットに差し込む際に、座金が金具上端に引っ掛かりにくくできる壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物を提供することにある。
[1]
壁パネル(100)を、建物の梁(10)または柱の屋外側に取り付ける壁パネルの取付工法であって、
一端部に開放されたスリット(44)を有する取付金具(40)を、前記梁(10)または柱に直接または間接的に固定し、
略中央部にボルト挿通孔(52)が設けられた平面部(51)と、平面部(51)の外周の少なくとも一部に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、前記折曲片(53)と前記平面部(51)とがなす角度θが鈍角である座金プレート(50)を、前記折曲片(53)が屋内側に向くように、前記壁パネル(100)の屋内側の面下部に予め埋設されたアンカー(60)部分に配し、
前記座金プレート(50)のボルト挿通孔(52)を通して、一部が屋内側に突出するようにボルト(61)を前記アンカー(60)に挿入し、
前記壁パネル(100)と前記座金プレート(50)との間に前記取付金具(40)が配されるように、前記ボルト(61)の突出部分を前記取付金具(40)の前記スリット(44)に差し込み、
前記ボルト(61)を締結することにより、前記壁パネル(100)を前記取付金具(40)を介して前記梁(10)または柱に取り付ける取付工法において、
前記ボルト(61)の突出部分を前記スリット(44)に差し込む際に、前記折曲片(53)により、前記座金プレート(50)が前記取付金具(40)の屋内側となるように誘導されることを特徴とする壁パネルの取付工法。
[2]
前記取付金具(40)を、前記梁(10)の上面(11)に固定された下地鋼材(20)の鉛直部(22)の屋内側の面に固定する、[1]に記載の壁パネルの取付工法。
[3]
前記座金プレート(50)において、前記ボルト挿通孔(52)が長円形状である、[1]または[2]に記載の壁パネルの取付工法。
[4]
前記座金プレート(50)において、前記折曲片(53)は前記平面部(51)の一辺の両端にそれぞれ設けられ、該2つの折曲片(53)の間は解放されている、[1]から[3]のいずれかに記載の壁パネルの取付工法。
[5]
前記座金プレート(50)において、前記折曲片(53)と前記平面部(51)とがなす角度が、前記取付金具(40)の段差部(43)の角度と略等しくされている、[1]から[4]のいずれかに記載の壁パネルの取付工法。
[6]
前記座金プレート(50)と前記ボルト(61)との間に、ワッシャー(63)を配する、[1]から[5]のいずれかに記載の壁パネルの取付工法。
[7]
壁パネル(100)が、建物の梁(10)または柱の屋外側に取り付けられてなる壁パネルの取付構造体であって、
屋内側の面下部にアンカー(60)が埋設されている壁パネル(100)と、
前記梁(10)または柱に直接または間接的に固定され、一端部に開放されたスリット(44)を有する取付金具(40)と、
略中央部にボルト挿通孔(52)が設けられた平面部(51)と、平面部(51)の外周の少なくとも一部に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、前記折曲片(53)と前記平面部(51)となす角度θが鈍角である座金プレート(50)と、
前記座金プレート(50)のボルト挿通孔(52)を通して、一部が屋内側に突出するように前記アンカー(60)に挿入されたボルト(61)と、を備え、
前記座金プレート(50)が、前記折曲片(53)が屋内側に向くように、前記壁パネル(100)のアンカー(60)部分に配され、
前記ボルト(61)の突出部分が前記取付金具(40)の前記スリット(44)に差し込まれることにより、前記壁パネル(100)と前記座金プレート(50)との間に前記取付金具(40)が配され、
前記ボルト(61)により、前記壁パネル(100)が前記取付金具(40)を介して前記梁(10)または柱に取り付けられてなることを特徴とする壁パネルの取付構造体。
[8]
壁パネル(100)を建物の梁(10)または柱直接または間接的に取り付ける取付金具(40)を、壁パネル(100)にボルト(61)で固定する際に、該取付金具(40)と該ボルト(61)との間に挿入される板状の座金プレート(50)であって、
略矩形状の平面部(51)と、
前記平面部(51)の略中央部に設けられたボルト挿通孔(52)と、
前記平面部(51)の一辺の少なくとも一端に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、
前記折曲片(53)と前記平面部(51)となす角が鈍角であることを特徴とする、座金プレート。
[9]
[7]に記載の壁パネルの取付構造体を備えた、建物。
本発明によれば、壁パネルから突出するボルトを、スリットに差し込む際に、座金が金具上端に引っ掛かりにくくできる壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物を提供することができる。
本発明の壁パネルの取付構造体の一例を示す断面図である。 本発明の取付構造体に用いられる座金プレートの一例を示す斜視図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。 本発明の取付構造体に用いられる座金プレートの他の一例を示す斜視図である。 本発明の取付構造体に用いられる座金プレートの他の一例を示す図である。 本発明の取付構造体に用いられる座金プレートの他の一例を示す図である。 従来の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。
以下、本発明を実施するための実施の形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、壁パネルとして外壁パネルを、建物躯体である梁に取り付ける場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の壁パネルの取付構造体の一例を示す斜視図であり、図2は、本発明の取付構造体に用いられる座金プレートの一例を示す斜視図である。また、図3〜図9は、本発明の壁パネルの取付工法の一例を説明する図である。
なお、図では、図面左側を屋外側、図面右側を屋内側、図面上側を上側、図面下側を下側とする。
本発明の壁パネルの取付構造体1は、図1に示すように、壁パネル100(外壁パネル)と、壁パネル100の屋内側に位置する建物の梁10(建物躯体)と、上側壁パネル100Aの屋内側の面下部に埋設されたアンカー60(埋設アンカー)と、ボルト挿通孔52が形成された座金プレート50と、座金プレート50のボルト挿通孔52を介して、壁パネルのアンカー60に挿入されたボルト61と、壁パネルの屋内側に位置する建物の梁10と、梁10に直接または間接的に固定され、一端部に開放されたスリット44を有する取付金具40と、を備える。
そして、この取付構造体1では、座金プレート50のボルト挿通孔52を介して上側壁パネル100Aのアンカー60に挿入されたボルト61が、取付金具40のスリット44を挿通することにより、上側壁パネル100Aと座金プレート50との間に取付金具40が挿入され、ボルト61により上側壁パネル100Aが取付金具40に固定されている。
特に本発明において、座金プレート50は、図2に示すように、略矩形状の平面部51と、平面部51の略中央部に設けられたボルト挿通孔52と、平面部51の外周(ここでは下辺)の少なくとも一部に、該平面部51に対して折り曲げられて設けられた折曲片53と、を有し、折曲片53と平面部51とがなす角度θが鈍角であることを特徴とする。
壁パネル100(100A、100B)は、例えば発泡コンクリートパネルであり、ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)パネルであることが好ましい。
つぎに、本発明の壁パネルの取り付け工法について説明する。
まず、図3および図4に示すように、一端部に開放されたスリット44を有する取付金具40を、梁10に直接または間接的に固定する。
下地鋼材20は、梁10に平行に延びる鋼製のアングル材(定規アングル)であり、梁10の水平な上面11に固定される水平フランジ21と、水平フランジ21の縁部から鉛直上方に延びる鉛直フランジ22と、を有する、断面略L字形状の鋼材である。
水平フランジ21が梁10の上面11に溶接またはボルト締めされることで、下地鋼材20が梁10に固定されている。鉛直フランジ22は、梁10の上面11から僅かに屋外側にはみ出した位置にある。この鉛直フランジ22のはみ出し量が、下地鋼材20の設置時に調整されることで、壁パネル100の設置位置を水平方向に出入り調整することができる。
取付金具40は、図3および図4に示すように、長手方向を有する平板により構成されており、長手方向に段差部43を介して互いに平行に連続して構成された第1部分41および第2部分42を備えている。第1部分41の幅方向(図4の左右方向)の略中央部には、一端側(ここでは上端側)に解放されたスリット44が形成されている。
本実施形態では、スリット44の開放端が上側となるように、取付金具40の屋外側の面を、梁10に固定された下地鋼材20の鉛直フランジ22の屋内側の面に当接させて、溶接により下地鋼材20の鉛直フランジ22に固定する。
一方、図5および図6に示すように、上側壁パネル100Aの屋内側の面下部には、アンカー60が予め埋設されている。そして、座金プレート50を、折曲片53が屋内側に向くように、上側壁パネル100Aのアンカー60部分に配して、座金プレート50のボルト挿通孔52を通して、一部が屋内側に突出するように、ボルト61をアンカー60に挿入する。
座金プレート50は、壁パネルを建物の梁10の外側に取り付ける取付金具40を、該梁10に直接または間接的にボルト61で固定する際に、該取付金具40と該ボルト61のボルト頭部62との間に挿入される板状の部材である。
図2に示すように、座金プレート50は、略矩形状の平面部51と、平面部51の略中央部に設けられたボルト挿通孔52と、平面部51の外周(ここでは下辺)の少なくとも一部に、該平面部51に対して折り曲げられて設けられた折曲片53と、を有し、折曲片53と平面部51とがなす角度θが鈍角である。
平面部51には、ボルト61が挿通されるボルト挿通孔52が形成されている。後述するように、上側壁パネル100Aの屋内側の面下部に配され、該面下部に埋設されたアンカー60に、ボルト挿通孔52を介してボルト61が挿通される。取付金具40とボルト頭部62との間とのにワッシャー63を配してもよい。ワッシャー63としては、スプリングワッシャーや平ワッシャーが挙げられる。ここでは、ワッシャー63としてスプリングワッシャー(ばね座金)を配している。
そして、図7に示すように、上側壁パネル100Aと座金プレート50との間に取付金具40が配されるように、ボルト61の屋内側への突出部分を取付金具40のスリット44に差し込み、上側壁パネル100Aを所定位置にセットする。
このとき、図6および図7に示すように、上側壁パネル100Aから突出するボルト61が座金プレート50の重みと相まって下方に垂れ下がり、座金プレート50の下端と上側壁パネル100Aとの隙間が小さくなってしまう。このときのボルト垂れさがり角度は、例えば、3°〜10°となる。
本発明では、図8に示すように、座金プレート50に屋内側に向くように折曲片53が設けられているので、ボルト61の突出部分を取付金具40のスリット44に差し込む際に、この折曲片53により、座金プレート50が取付金具40の屋内側へ誘導される。これにより、座金プレート50の下端部が取付金具40の上端部に引っ掛かりにくくなり、取付金具40を上側壁パネル100Aと座金プレート50との間に容易に差し込むことができる。その結果、上側壁パネル100Aと座金プレート50との間に取付金具40が配されるように、ボルト61の突出部分を取付金具40のスリット44に容易に差し込むことができる。
特に、座金プレート50において、折曲片53と平面部51とがなす角度θが鈍角であることで、座金プレート50およびボルト61が取り付けられた上側壁パネル100Aを下ろしていき、折曲片53の下端部が取付金具40の上端部に接した後、座金プレート50が取付金具40の屋内側へより確実に誘導される。
座金プレート50において、折曲片53は下辺にのみ設けられ、かつ、重心より高い位置にボルト挿通孔52が設けられている。これにより、取付金具40を差し込む際に、取付金具40を屋内側へより確実に誘導することができる。
座金プレート50を取付金具40の屋内側に確実に誘導する観点から、座金プレート50の折曲片53のパネル厚み方向寸法は、取付金具40の厚みよりも大きいことが好ましい。
また、座金プレート50の折曲片53と平面部51とがなす角度θが、取付金具40の段差部43の角度と略等しくされていることが好ましい。
これにより、座金プレート50の折曲片53を、取付金具40の段差部43に乗せることができる。ボルト61を締結して固定する際に、ボルト61が右ねじの場合は、座金プレート50の右下の折曲片53が、取付金具40の段差部43と噛み合い突っ張ることにより座金の共回りを抑止できる(図9参照)。
座金プレート50のボルト挿通孔52が、上下方向(垂直方向)に長円形状であることが好ましい(図2参照)。高さ方向の位置誤差を長円形状のボルト挿通孔52が吸収して、取付金具40の段差部43に乗せやすくなる。
このとき、ボルト挿通孔52が上下方向に長い場合は、重心より高い位置に設けたボルト径の仮想穴を内包するような長円孔であればよい。つまり、長円孔の中心が重心より高い位置である必要はない。座金プレート50をボルト61にぶら下げた際に、折曲片53が常に下方を向く。
最後に、図9に示すように、ボルト61を締結し、上側壁パネル100Aに埋設されたアンカー60に固定することによって、上側壁パネル100Aを取付金具40に取付固定する。
折曲片53は、座金プレート50の平面部51の中央部を避けて、少なくとも左右の一方に、図に示す例では、座金プレート50下辺部の左右両端に2か所設けている。折曲片53の下辺中央部を避けて左右両端に設けることにより、下辺中央部は空いたスペースとなる。
ボルト61にワッシャー63を配して締め付ける(締結する)場合に、この空いたスペースにワッシャー63が入り込むことができ、座金を大型にしなくてもワッシャー63のスペースを確保できる。
さらに、ボルト締結時のスパナ頭の回転スペースを確保しやすくなり、座金プレート50の折曲片53とボルト挿通孔52の鉛直距離を短くできる。また、上辺部分には折曲片53が設けられていないので、作業箇所が柱裏等の狭い所であっても、スパナを真横から差し込んで締めこむときに、折曲片53が邪魔にならず、スパナ等でボルト61をスムーズに螺合(締結)できる。
また、座金プレート50の折曲片53が、取付金具40の段差部43に乗っけられているので、ボルト61の締結時に、座金プレート50の右下の折曲片53が、取付金具40の段差部43と噛み合い突っ張ることにより座金の共回りを抑止できる。この観点から、例えば図10に示すように、座金プレート50A(50)に折曲片53を1つのみ設ける場合、ボルト61は通常、右回りに締め付けるので、座金プレート50A(50)の折曲片53は、少なくともボルト頭部62側から見て右側に設けることが好ましい。
とりわけ、取付金具40にも段差部43がある場合などで、座金プレート50の折曲片53が取付金具40の段差部43と位置干渉しやすい場合に好適である。
鉛直距離を長くとると、取付金具40をそれだけ上に伸ばすことになり、取付金具40が強度設計上大きく厚くなって不経済である。
このように、上側壁パネル100Aから突出したボルト61がスリット44に挿通され、さらにボルト締めされることによって、上側壁パネル100Aは取付金具40に固定される。
なお、流通および保管の際に、座金プレート50は、ボルト61と組み込んで一体化にはせず、座金プレート50とボルト61とはバラとするのが好ましい。これにより、ボルト61および座金プレート50をそれぞれ梱包する際に嵩張らない。
以上のようにして、上側壁パネル100Aの屋内側の面下部に、取付金具40が、座金プレート50を介してボルト留めにより固定される。一方、取付金具40は、梁10に固定された下地鋼材20の鉛直フランジ22の屋内側に溶接固定されており、これにより上側壁パネル100Aは間接的に梁10(建物躯体)に固定される。
そして、上述したような取付工法により、建物躯体に壁パネルが取り付けられてなる壁パネルの取付構造体、および該取付構造体を備えた建物も、本発明に含まれる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、上述した説明では、取付金具をスリットの解放端が上向きになるように配し、壁パネルに取り付けられた座金プレートおよびボルトを上側から差し込む場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、取付金具をスリットの解放端が横向きになるように配し、壁パネルに取り付けられた座金プレートおよびボルトを横側から差し込む場合にも、本発明は適用可能である。この場合、座金プレートの折曲片は、取付金具に差し込む方向に配される。
また、上述した説明では、座金プレートの平面部が矩形状をなす場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図11(b)に示すように、座金プレート50B(50)の平面部51は、折曲片53の反対側の部分が該折曲片53と同じ形状に切り欠かれて切欠部54とされていてもよい。この場合、例えば図11(a)に示すように、1枚の金属板を打ち抜いて座金プレート50B(50)を成形する際に、折曲片53と切欠部54とが噛み合うように配置することで、金属板のロスがなく経済的である。
また、図12に示すように、座金プレート50C(50)の平面部51は、円形状であってもよい。この場合、座金プレート50C(50)は、平面部51の外周全体が折曲片53とされた円皿状をなす。
また、上述した説明では、壁パネルとして外壁パネルを例に挙げ、外壁パネルを建物躯体に取り付ける場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、屋内における壁パネルを取り付ける場合にも、本発明は適用可能である。
この場合、壁パネル表面は「屋外」ではなく「室内(部屋の内側)」を向いて取り付けられるため、上記説明において「屋外側」は『室内側』、「屋内側」は『室外側』と読み替えるものとする。
ここで、「室内」とは、壁パネルが取り付けられる部屋(個室)の内側空間であって、通常、人間が活動する空間のことを言い、廊下や玄関ホールなどの空間も含む。
本発明による座金プレートを用いることで、壁パネルから突出するボルトを、スリット部に差し込む際に、座金が金具上端に引っ掛かりにくいものとなり、壁パネルの取付工法、壁パネルの取付構造体、座金プレートおよび建物として広く利用することができる。
1 :取付構造体
10 :梁
11 :上面
20 :下地鋼材
21 :水平フランジ
22 :鉛直フランジ
40 :取付金具
41 :第1部分
42 :第2部分
43 :段差部
44 :スリット
50 :座金プレート
51 :平面部
52 :ボルト挿通孔
53 :折曲片
54 :切欠部
60 :アンカー
61 :ボルト
62 :ボルト頭部
63 :ワッシャー
100 :壁パネル
100A :上側壁パネル
100B :下側壁パネル

Claims (9)

  1. 壁パネル(100)を、建物の梁(10)または柱の屋外側に取り付ける壁パネルの取付工法であって、
    一端部に開放されたスリット(44)を有する取付金具(40)を、前記梁(10)または柱に直接または間接的に固定し、
    略中央部にボルト挿通孔(52)が設けられた平面部(51)と、平面部(51)の外周の少なくとも一部に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、前記折曲片(53)と前記平面部(51)とがなす角度θが鈍角である座金プレート(50)を、前記折曲片(53)が屋内側に向くように、前記壁パネル(100)の屋内側の面下部に予め埋設されたアンカー(60)部分に配し、
    前記座金プレート(50)のボルト挿通孔(52)を通して、一部が屋内側に突出するようにボルト(61)を前記アンカー(60)に挿入し、
    前記壁パネル(100)と前記座金プレート(50)との間に前記取付金具(40)が配されるように、前記ボルト(61)の突出部分を前記取付金具(40)の前記スリット(44)に差し込み、
    前記ボルト(61)を締結することにより、前記壁パネル(100)を前記取付金具(40)を介して前記梁(10)または柱に取り付ける取付工法において、
    前記ボルト(61)の突出部分を前記スリット(44)に差し込む際に、前記折曲片(53)により、前記座金プレート(50)が前記取付金具(40)の屋内側となるように誘導されることを特徴とする壁パネルの取付工法。
  2. 前記取付金具(40)を、前記梁(10)の上面(11)に固定された下地鋼材(20)の鉛直部(22)の屋内側の面に固定する、請求項1に記載の壁パネルの取付工法。
  3. 前記座金プレート(50)において、前記ボルト挿通孔(52)が長円形状である、請求項1または2に記載の壁パネルの取付工法。
  4. 前記座金プレート(50)において、前記折曲片(53)は前記平面部(51)の一辺の両端にそれぞれ設けられ、該2つの折曲片(53)の間は解放されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の壁パネルの取付工法。
  5. 前記座金プレート(50)において、前記折曲片(53)と前記平面部(51)とがなす角度が、前記取付金具(40)の段差部(43)の角度と略等しくされている、請求項1から4のいずれか1項に記載の壁パネルの取付工法。
  6. 前記座金プレート(50)と前記ボルト(61)との間に、ワッシャー(63)を配する、請求項1から5のいずれか1項に記載の壁パネルの取付工法。
  7. 壁パネル(100)が、建物の梁(10)または柱の屋外側に取り付けられてなる壁パネルの取付構造体であって、
    屋内側の面下部にアンカー(60)が埋設されている壁パネル(100)と、
    前記梁(10)または柱に直接または間接的に固定され、一端部に開放されたスリット(44)を有する取付金具(40)と、
    略中央部にボルト挿通孔(52)が設けられた平面部(51)と、平面部(51)の外周の少なくとも一部に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、前記折曲片(53)と前記平面部(51)となす角度θが鈍角である座金プレート(50)と、
    前記座金プレート(50)のボルト挿通孔(52)を通して、一部が屋内側に突出するように前記アンカー(60)に挿入されたボルト(61)と、を備え、
    前記座金プレート(50)が、前記折曲片(53)が屋内側に向くように、前記壁パネル(100)のアンカー(60)部分に配され、
    前記ボルト(61)の突出部分が前記取付金具(40)の前記スリット(44)に差し込まれることにより、前記壁パネル(100)と前記座金プレート(50)との間に前記取付金具(40)が配され、
    前記ボルト(61)により、前記壁パネル(100)が前記取付金具(40)を介して前記梁(10)または柱に取り付けられてなることを特徴とする壁パネルの取付構造体。
  8. 壁パネル(100)を建物の梁(10)または柱直接または間接的に取り付ける取付金具(40)を、壁パネル(100)にボルト(61)で固定する際に、該取付金具(40)と該ボルト(61)との間に挿入される板状の座金プレート(50)であって、
    略矩形状の平面部(51)と、
    前記平面部(51)の略中央部に設けられたボルト挿通孔(52)と、
    前記平面部(51)の一辺の少なくとも一端に、該平面部(51)に対して折り曲げられて設けられた折曲片(53)と、を有し、
    前記折曲片(53)と前記平面部(51)となす角が鈍角であることを特徴とする、座金プレート。
  9. 請求項7に記載の壁パネルの取付構造体を備えた、建物。
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