JP2020158706A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] ジエン系ゴム質重合体(a)、及び芳香族ビニル系単量体を含む単量体がグラフト重合したグラフト共重合体(A)、
アクリル系ゴム質重合体(b)、及び芳香族ビニル系単量体を含む単量体がグラフト重合したグラフト共重合体(B)、
芳香族ビニル系単量体とシアン化ビニル系単量体を含む単量体が重合した共重合体(C)、
を含む樹脂組成物100質量部に対して、耐候剤(D)を0.1〜2質量部含有し、下記(1)〜(5)を満足する熱可塑性樹脂組成物。
(1)樹脂組成物100質量%に対して、ジエン系ゴム質重合体(a)とアクリル系ゴム質重合体(b)の合計が10〜25質量%
(2)ジエン系ゴム質重合体(a)とアクリル系ゴム質重合体(b)の合計100質量%に対して、アクリル系ゴム質重合体(b)が50〜85質量%
(3)ジエン系ゴム質重合体(a)の重量平均粒子径が、50〜1000nm。
(4)共重合体(C)100質量%に対して、シアン化ビニル系単量体(c−1)が30〜40質量%
(5)熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して、オリゴマー成分の含有量が1.5質量%以下
[2] アクリル系ゴム質重合体(b)の重量平均粒子径が50〜200nmである、[1]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[3] 樹脂組成物100質量部に対して、着色剤(E)を0.5〜5質量部含有する、[1]または[2]に記載の熱可塑性樹脂組成物。
[4] 車両外装用である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
三角フラスコにグラフト共重合体(A)を約2g、アセトンを60ml投入し、24時間浸漬させた。その後、遠心分離器を用いて15,000rpmで30分間、遠心分離することで可溶部と不溶部に分離する。不溶部は、真空乾燥により常温で一昼夜乾燥させることで得られる。可溶部は、アセトン可溶部をメタノールに沈殿させ、真空乾燥により常温で一昼夜乾燥させることで得られる。
グラフト率
グラフト率(%)=(X―Y)/Y×100
X:真空乾燥後のアセトン不溶部量(g)
Y:グラフト共重合体中のゴム質重合体量(g)
アセトン可溶部の還元粘度(dl/g)
アセトン可溶部をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、0.4g/100mlの濃度の溶液とした後、キャノンフェンスケ型粘度管を用い30℃で測定した流下時間より還元粘度を求める。
サンプルを1g精秤し、N,N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解した後、密閉容器内で24時間放置後、これを測定試料とした。
<ガスクロマトグラフ測定条件>
装置:島津製作所社製ガスクロマトグラフGC−2010
カラム名:DB−5(液膜厚×長さ=0.25μm×30m)
カラム温度:70℃で5分間維持後、20分間かけて320℃まで昇温し、320℃に到達後9分間維持した。
サンプル量:1μl
検出器:FID
Inj温度:230℃
Det温度:330℃
キャリアガス:ヘリウム、1.38ml/min
水素:40ml/min
エアー:400ml/min
<定量方法>
FID検出器では、炭化水素成分に対しては、相対モル感度がほぼ含有炭素数に正比例するとして、計算により求めることが出来る。またO,Cl,Nなどのヘテロ元素を含む有機成分についてもSternbergらによって提唱された化合物中の有効炭素数から相対モル感度を算出して求めることが出来る。検定液として試薬特級DMF溶液中にスチレンを1000ppmになるように秤量し、上記法よりスチレンに対する各成分の相対モル感度を算出し、これをもとにスチレンの2量体、アクリロ二トリルとスチレンの2量体、スチレンの3量体及びアクリロ二トリルとスチレンの3量体について定量した。定量の際、1つの試料について3回測定し、平均値をオリゴマー成分の含有量とした。
オリゴマー成分の含有量
各実施例及び比較例で得られたペレットを、ガスクロマトグラフィーを用い、段落番号0049に記載した方法で測定した。 単位:質量%
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、ISO試験方法294に準拠して各種試験片を成形し、ISO試験方法179に準拠し、4mm厚みで、ノッチ付きシャルピー衝撃値を測定した。 単位:kJ/m2
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、ISO試験方法1133に準拠して、220℃、98.07N荷重の条件でメルトボリュームフローレイトを測定した。 単位:cm3/10分
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、射出成形機にて平板(55×90×3mm)を成形し、以下の方法にてダイレクトめっきを施した後、析出しためっき膜の密着強度を、JIS H−8630に基づき、めっき成形品の金属膜に基材に達する1cm間隔の切傷を入れ、金属膜を垂直な方向に引き剥がす時の応力を測定した。 単位:N
<めっき処理工程>
平板を40℃のCRPクリーナーに3分間浸し脱脂した。脱脂後の平板を30℃の水で水洗した後、67℃のエッチング液(クロム酸:400g/l、硫酸:200cc/l)に10分間浸しエッチングを行った。エッチング後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、25℃のCRPレデューサーに3分間浸し中和処理を行った。中和後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、25℃の塩酸に1分間プリディップし、続いて35℃のCRPキャタリストに6分間浸し、Pd−Snコロイド触媒化処理を行った。触媒化後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、45℃のCRPセレクターA,Bに3分間浸して導体化処理を行った。導体化処理した平板を30℃の水で2分間水洗した後、CRPカッパーを用いた電気銅めっき浴に25℃で2時間、電流密度3A/dm2の電流を通電して、膜厚50μmの電気銅めっき膜を平板に析出させた。電気銅めっき後の平板を30℃の水で水洗した後、電気銅めっきされた平板を80℃で2時間エージングし一晩放置させた。
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、射出成形機にて平板(55×90×3mm)を成形し、以下の方法にてダイレクトめっきを施した後、−30℃(1時間)→23℃(0.5時間)→80℃(1時間)→23℃(0.5時間)の順に環境温度を変化させる。これを10サイクル実施した後、各めっき成形品外観に膨れ等の異常の有無を目視判定し、以下の判定基準にて判定した。
○:めっき膨れ/割れがなく良好。
△:一部にめっき膨れ/割れが見られる状態。
×:全体的にめっき膨れ/割れが見られ不良。
<めっき処理工程>
平板を40℃のCRPクリーナーに3分間浸し脱脂した。脱脂後の平板を30℃の水で水洗した後、67℃のエッチング液(クロム酸:400g/l、硫酸:200cc/l)に10分間浸しエッチングを行った。エッチング後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、25℃のCRPレデューサーに3分間浸し中和処理を行った。中和後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、25℃の塩酸に1分間プリディップし、続いて35℃のCRPキャタリストに6分間浸し、Pd−Snコロイド触媒化処理を行った。触媒化後の平板を30℃の水で2分間水洗した後、45℃のCRPセレクターA,Bに3分間浸して導体化処理を行った。導体化処理した平板を30℃の水で2分間水洗した後、CRPカッパーを用いた電気銅めっき浴に25℃で15分間、電流密度2A/dm2の電流を通電して、15μmの電気銅めっき膜を平板に析出させた。続いて一般的な装飾用電気めっき工程にて、半光沢ニッケル膜:6μm、光沢ニッケル膜:4μm、クロムめっき膜:0.1〜0.3μmを析出させた。
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、射出成形機(山城精機製作所製 SAV−30−30 シリンダー温度:210℃ 金型温度:50℃)にて成形された成形品(90mm×55mm×2.5mm)を用いた。スガ試験機(株)製、スーパーキセノンウェザーメーターSC−750−WPを使用し、ブラックパネル温度63℃、放射照度150W/m2にて降雨条件下で、放射露光量150MJの促進耐候試験を行った。その後測色計を用い、曝露前と曝露後の色差(ΔE)を測定した。
ガラスリアクターに、凝集肥大化スチレン−ブタジエン系ゴム質重合体(a−1)(組成比率(質量%):スチレン/ブタジエン=5/95、重量平均粒子径400nm)を固形分換算で50重量部仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、槽内を昇温し65℃に到達したところで、ラクトース0.2重量部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1重量部及び硫酸第1鉄0.005重量部を脱イオン水10重量部に溶解した水溶液を添加した後に、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル15重量部、スチレン35重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0.05部、クメンハイドロパーオキサイド0.3重量部の混合液及びオレイン酸カリウム1.0重量部を脱イオン水20重量部に溶解した乳化剤水溶液を4時間かけて連続的に滴下した。滴下後、3時間保持してグラフト共重合体ラテックスを得た。その後、塩析、脱水、乾燥し、グラフト共重合体(A−1)のパウダーを得た。得られたグラフト共重合体(A−1)のグラフト率は41.2%、アセトン可溶部の還元粘度は0.48dl/gであった。
容積が15リットルのプラグフロー塔型反応槽(「新ポリマー製造プロセス」(工業調査会、佐伯康治/尾見信三著)185頁、図7.5(b)記載の三井東圧タイプと同種の反応槽で10段に仕切られたC1/C0=0.955を示すもの。) に10リットルの完全混合槽2基を直列に接続した連続的重合装置を用いて熱可塑性樹脂を製造した。プラグフロー塔型反応槽が粒子形成工程を、第2反応器である1基目の完全混合槽が粒子径調整工程を、第3反応器が後重合工程を構成する。
ガラスリアクターに、凝集肥大化スチレン−ブタジエン系ゴム質重合体(a−3)(組成比率(質量%):スチレン/ブタジエン=5/95、重量平均粒子径250nm)を固形分換算で50重量部仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、槽内を昇温し65℃に到達したところで、ラクトース0.2重量部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1重量部及び硫酸第1鉄0.005重量部を脱イオン水10重量部に溶解した水溶液を添加した後に、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル15重量部、スチレン35重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0.05部、クメンハイドロパーオキサイド0.3重量部の混合液及びオレイン酸カリウム1.0重量部を脱イオン水20重量部に溶解した乳化剤水溶液を4時間かけて連続的に滴下した。滴下後、3時間保持してグラフト共重合体ラテックスを得た。その後、塩析、脱水、乾燥し、グラフト共重合体(A−3)のパウダーを得た。得られたグラフト共重合体(A−3)のグラフト率は37.6%、アセトン可溶部の還元粘度は0.52dl/gであった。
ガラスリアクターに、ポリオルガノシロキサンゴムラテックス(重量平均粒子径0.05μm)を固形分換算で10重量部、純水160部仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、過硫酸カリウム0.3部を仕込み60℃ に昇温した。60℃到達後、アクリル酸ブチル90重量部、アリルメタクリレート0.7部からなる混合モノマー溶液およびオレイン酸カリウム塩(花王製OSソープ)2.1部を含む乳化剤水溶液20部を各々3時間かけて連続的に滴下した。滴下後3時間保持し、冷却することでポリオルガノシロキサンゴム/アクリル系ゴムで構成される複合ゴムであるアクリル系ゴム質重合体(b−1)を得た。得られたアクリル系ゴム質重合体(b−1)の重量平均粒子径は80nmであった。
ガラスリアクターに、凝集肥大化スチレン−ブタジエンゴムラテックス(組成比率(質量%):スチレン/ブタジエン=5/95、重量平均粒子径0.25μm)を固形分換算で20重量部、純水140部仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、槽内を昇温し35℃に到達したところで脱イオン水20重量部にナトリウムホルムアルデヒド・スルホキシレート0.05重量部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.01重量部及び硫酸第1鉄0.001重量部を溶解した水溶液を添加した。さらに、アクリル酸ブチル16重量部、アリルメタクリレート0.1重量部を添加した。槽内の温度が40℃に到達した後、1時間保持し、脱イオン水25重量部にアルケニルコハク酸ジカリウム0.9重量部、過硫酸カリウム0.09重量部を溶解した水溶液とアクリル酸ブチル64重量部、アリルメタクリレート0.4重量部を3時間かけて連続的に滴下した。滴下後、3時間保持し、冷却することでジエン系ゴム/アクリル系ゴムで構成される複合ゴムであるアクリル系ゴム質重合体(b−2)を得た。得られたアクリル系ゴム質重合体(b−2)の重量平均粒子径は400nmであった。
ガラスリアクターに、スチレン−アクリル酸ブチル系共重合体ラテックス(組成比率(質量%):スチレン/アクリル酸ブチル/アリルメタクリレート=47.6/52/0.4、重量平均粒子径40nm)を固形分換算で10重量部、純水140部仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、アクリル酸ブチル5重量部、メタクリル酸アリル0.05重量部、アルケニルコハク酸ジカリウム(花王株式会社製のラテムルASK)0.05重量部(固形分換算)、及び過硫酸カリウム0.3重量部を仕込み、65℃で1時間反応させた。その後、アクリル酸ブチル85重量部とアリルメタクリレート0.45重量部の混合液および脱イオン水20重量にアルケニルコハク酸ジカリウム(花王株式会社製のラテムルASK)0.45重量部(固形分換算)を溶解した乳化剤水溶液の各々を、4時間かけて連続的に滴下した。滴下後、3時間保持し、冷却することで硬質重合体/アクリル系ゴムで構成される複合ゴムであるアクリル系ゴム質重合体(b−3)を得た。得られたアクリル系ゴム質重合体(b−3)の重量平均粒子径は120nmであった。
ガラスリアクターに、アクリル系ゴム質重合体(b−1)50部(固形分換算)仕込み、撹拌を開始させ、窒素置換を行った。窒素置換後、デキストリン0.25部、無水ピロリン酸ナトリウム0.15部および硫酸第1鉄0.005部を脱イオン水10重量部に溶解した水溶液を添加した後、70℃に昇温した。70℃到達後、アクリロニトリル13部、スチレン37部、クメンハイドロパーオキサイド0.35部の混合液を5時間かけて連続的に滴下した。滴下後3時間保持し、冷却することでグラフト重合体(B−1)ラテックスが得られた。その後、塩析・脱水・乾燥し、グラフト重合体(B−1)を得た。得られたグラフト共重合体(B−1)のグラフト率は63%、アセトン可溶部の還元粘度は0.58dl/gであった。
アクリル系ゴム質重合体(b−1)をアクリル系ゴム質重合体(b−2)に変更した以外は、グラフト共重合体(B−1)と同様に実施した。得られたグラフト共重合体(B−2)のグラフト率は55%、アセトン可溶部の還元粘度は0.65dl/gであった。
アクリル系ゴム質重合体(b−1)をアクリル系ゴム質重合体(b−3)に変更した以外は、グラフト共重合体(B−1)と同様に実施した。得られたグラフト共重合体(B−3)のグラフト率は50%、アセトン可溶部の還元粘度は0.42dl/gであった。
公知の塊状重合法により、スチレン67重量部、アクリロニトリル33重量部からなる共重合体(C−1)を得た。得られた共重合体(C−1)の還元粘度は0.51dl/gであり、オリゴマー成分の含有量は、0.47重量%であった。
公知の塊状重合法により、スチレン68重量部、アクリロニトリル32重量部からなる共重合体(C−2)を得た。得られた共重合体(C−2)の還元粘度は0.74dl/gであり、オリゴマー成分の含有量は、0.24重量%であった。
公知の塊状重合法により、スチレン70重量部、アクリロニトリル30重量部からなる共重合体(C−3)を得た。得られた共重合体(C−3)の還元粘度は0.43dl/gであり、オリゴマー成分の含有量は、2.43重量%であった。
公知の塊状重合法により、スチレン75重量部、アクリロニトリル25重量部からなる共重合体(C−4)を得た。得られた共重合体(C−4)の還元粘度は0.51dl/gであり、オリゴマー成分の含有量は、0.59重量%であった。
公知の塊状重合法により、スチレン74重量部、アクリロニトリル26重量部からなる共重合体(C−5)を得た。得られた共重合体(C−5)の還元粘度は0.49dl/gであり、オリゴマー成分の含有量は、2.36重量%であった。
(D−1)HALS:ADEKA(株)製 アデカスタブ LA77Y。
(D−2)UVA:住友化学(株)製 スミソーブ200。
(E−1)白顔料:Tioxide社製 二酸化チタンR−TC30顔料。
(E−2)黒顔料:三菱化学(株)製 カーボンブラック#45顔料。
(E−3)茶顔料:戸田ピグメント(株)製 弁柄120ED顔料。
(E−4)黄顔料:東罐マテリアル・テクノロジー(株)製 複合酸化物顔料42−118S顔料。
グラフト共重合体(A)、グラフト共重合体(B)、共重合体(C)、耐候剤(D)及び着色剤(E)を表1、2記載の配合割合で混合した後、シリンダー温度250℃に設定したφ35mmの2軸押出機にて主スクリュー回転数300rpm、吐出量15kg/hrの条件で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレットを用いて、オリゴマー成分の含有量の測定を行った。また、このペレットを用いて射出成形機(シリンダー温度250℃、金型温度60℃)にて試験片及び平板を成形した。次いで、その試験片及び平板を用いてNC、MVRならびにめっき密着強度、冷熱サイクル性、耐候性を測定した。結果を表1、2に示す。
Claims (4)
- ジエン系ゴム質重合体(a)、及び芳香族ビニル系単量体を含む単量体がグラフト重合したグラフト共重合体(A)、
アクリル系ゴム質重合体(b)、及び芳香族ビニル系単量体を含む単量体がグラフト重合したグラフト共重合体(B)、
芳香族ビニル系単量体とシアン化ビニル系単量体を含む単量体が重合した共重合体(C)、
を含む樹脂組成物100質量部に対して、耐候剤(D)を0.1〜2質量部含有し、下記(1)〜(5)を満足する熱可塑性樹脂組成物。
(1)樹脂組成物100質量%に対して、ジエン系ゴム質重合体(a)とアクリル系ゴム質重合体(b)の合計が10〜25質量%
(2)ジエン系ゴム質重合体(a)とアクリル系ゴム質重合体(b)の合計100質量%に対して、アクリル系ゴム質重合体(b)が50〜85質量%
(3)ジエン系ゴム質重合体(a)の重量平均粒子径が、50〜1000nm。
(4)共重合体(C)100質量%に対して、シアン化ビニル系単量体(c−1)が30〜40質量%
(5)熱可塑性樹脂組成物100質量%に対して、オリゴマー成分の含有量が1.5質量%以下 - アクリル系ゴム質重合体(b)の重量平均粒子径が50〜200nmである、請求項1に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 樹脂組成物100質量部に対して、着色剤(E)を0.5〜5質量部含有する、請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 車両外装用である、請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
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JP7186653B2 (ja) | 2022-12-09 |
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