JP2020156985A - ミシンと糸切装置 - Google Patents

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康幸 大槻
Yasuyuki Otsuki
康幸 大槻
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
西村 和人
Kazuto Nishimura
和人 西村
哲司 塩谷
Tetsuji Shiotani
哲司 塩谷
有毅 河嵜
Yuki Kawasaki
有毅 河嵜
智行 鈴木
Satoyuki Suzuki
智行 鈴木
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Abstract

【課題】上糸の切断位置を容易に調整可能なミシンと糸切装置を提供する。【解決手段】糸切モータの出力軸に接続するカム部材200は、第一カム210、第二カム220、第三カム230を有する。第一カム210は、糸切ハサミを下端部に保持する腕部材を、上端部を支点に左右方向に揺動する。第一カム210の切断カム面211は、上糸を切断する切断位置に糸切ハサミを移動する時、腕部材に当接する。切断カム面211は徐変形状である。故に出力軸の回転角度を調整し、切断カム面211が腕部材に当接する位置を変更することで、ミシンは切断位置を調整できる。【選択図】図7

Description

本発明は、上糸の切断及び保持を行うミシンと糸切装置に関する。
縫製終了時に上糸の切断及び保持を行う上糸切断装置を備えたミシンがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1の上糸切断装置は前端部に上糸切りハサミを備え、後端部の回転軸部材を支点に回動する上糸切り腕を有する。引張バネは、上糸切り腕の前端部を左方に付勢する。2つのラッチカム部材は互いに当接し、上糸切り腕の前端部の左方への移動を規制する。上糸切りハサミが上糸を切断する時、2つのラッチカム部材は互いの当接を解除する。引張バネは、上糸切り腕の前端部を左方に移動する。上糸切りハサミは、糸切断位置に向かって移動し始めると、可動刃のカム当接部が、連結アームに固定する閉じ板に当接する。上糸切りハサミが糸切断位置へ向けて更に左方へ移動することで、可動刃は、固定刃に対して回転する。上糸切りハサミは、糸切断位置において、可動刃と固定刃との間で上糸を挟んで切断し、且つ保持する。
特開2004−141241号公報
例えば糸切断位置が適切な位置よりも右方にあれば、可動刃は、固定刃に対して上糸を切断可能な位置に回動できず、上糸の切断がうまくいかない場合がある。また、例えば糸切断位置が適切な位置よりも左方であれば、可動刃が固定刃に対して完全に閉じた状態になってからも上糸切りハサミを左方へ移動しようとするため、駆動源に負担がかかる。特許文献1において、上糸切りハサミの左方への移動は、2つのラッチカム部材の当接を解除することで、引張バネが上糸切り腕の前端部を左方に引っ張ることにより行う。故に、糸切断位置の調整を行うには、引張バネによる上糸切り腕の回動が終了する位置を機械的に調整する作業が必要であり、熟練者でなければ難しいという問題がある。
本発明の目的は、上糸の切断位置を容易に調整可能なミシンと糸切装置を提供することである。
本発明の第一態様によれば、可動刃と固定刃を有し、上糸の切断及び保持が可能な糸切ハサミと、前記糸切ハサミが上糸の切断及び保持を行う切断位置と、上下方向と直交する第一方向において前記切断位置よりも一方側にある退避位置との間で前記糸切ハサミを移動するモータと、前記モータの駆動力を前記糸切ハサミに伝達する伝達機構とを備えるミシンにおいて、前記伝達機構は、前記モータの出力軸に設けた第一カムと、一端部に前記糸切ハサミを設け、他端部を支点に前記一端部側を前記第一方向に揺動可能であり、且つ前記第一方向を向く第一面が前記第一カムに当接する腕部材と、前記腕部材の前記一端部が前記第一カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第一付勢部材とを備え、前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第一面に対する前記第一カムの当接状態に応じて前記切断位置と前記退避位置との間を移動し、前記第一カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第一面に対して当接した状態にあることを特徴とするミシンが提供される。
第一カムは、モータの駆動に応じて第一面に対する当接状態が変化することで腕部材を揺動し、糸切ハサミを切断位置と退避位置との間で移動する。第一カムは、少なくとも糸切ハサミが切断位置にある場合に、第一面に当接した状態にある。故に、ミシンは、糸切ハサミが切断位置にある時の第一面に対する第一カムの当接状態を変更することにより、切断位置を容易に調整することができる。第一面に対する第一カムの当接状態は、例えば、第一カムを適切なカム形状のものに交換したり、第一カムを駆動するモータの駆動量を調整したりすることにより、機械的な構造に対する調整作業を行うことなく容易に変更可能である。
本態様において、前記モータを駆動し、前記糸切ハサミの位置に応じた前記出力軸の回転位置を制御する制御部と、前記制御部に対して前記回転位置を指定する操作の入力を受け付ける操作部と、前記操作部が受け付けた前記回転位置を記憶する記憶部とを備え、前記第一カムのカム形状のうち、前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に前記第一面に当接可能な切断領域におけるカム形状は、前記第一面に当接する当接位置と、前記出力軸との間の距離が、前記回転位置に応じて徐々に変化する徐変形状を有し、前記制御部は、前記糸切ハサミを前記切断位置に移動する時、前記記憶部が記憶する前記回転位置に前記出力軸を回動してもよい。第一カムの切断領域は、徐変形状を有する。即ち、出力軸の回転位置を徐々に変えると、当接位置と出力軸との間の距離が徐々に変化することで、糸切ハサミの切断位置は、第一方向において徐々に変化する。よって作業者は、操作部で出力軸の回転位置を適切な位置に指定することで、糸切ハサミの切断位置を容易に調整することができる。
本態様に係る前記伝達機構は、前記モータの前記出力軸に設け、前記第一方向に交差し、上下方向と直交する第二方向を向く前記腕部材の第二面が当接する第二カムと、前記腕部材の前記一端部が前記第二カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第二付勢部材とを備え、前記腕部材は、前記他端部を支点に前記一端部側を前記第二方向に揺動可能であり、前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第二面に対する前記第二カムの当接状態に応じ、前記切断位置よりも前記第二方向の一方側にある準備位置に移動可能であり、前記第二カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第二面に対して当接した状態にあってもよい。糸切ハサミは、ミシンの縫製後に上糸を切断し、次の縫製開始時に糸端が絡まないようにするため、糸端を保持する。糸切ハサミが保持する糸端は、そのまま放置すれば布から飛び出した状態になる。故に糸切ハサミは、次の縫製時に、切断位置よりも第二方向の一方側の準備位置に糸端を保持したまま移動することができる。これにより、ミシンは、次の縫製時に糸切ハサミが保持する糸端を縫い込むことができ、縫目をきれいに仕上げることができる。また、モータが第一カムと第二カムを作動することで、1つの駆動源で糸切ハサミの切断位置、退避位置及び準備位置への移動を行うことができる。
本態様に係る前記糸切ハサミの前記可動刃は、前記固定刃に対して開閉可能であり、前記伝達機構は、前記可動刃を前記固定刃に対して開く方向に作用する作用位置と、前記作用位置よりも前記第一方向の側方にある非作用位置とに移動可能な開閉部材と、前記モータの前記出力軸に設け、前記開閉部材が当接する第三カムとを備え、前記モータは、前記出力軸を回動し、前記第三カムを介して前記開閉部材を前記作用位置と前記非作用位置との間で移動してもよい。糸切ハサミは固定刃に対して可動刃を閉じる時、固定刃と可動刃との間に上糸を挟んで切断し、且つ糸端を挟んで保持する。開閉部材は、作用位置に移動することで固定刃に対して可動刃を開き、糸切ハサミが保持する糸端を解放する。モータが第一カム、第二カム及び第三カムを作動することで、1つの駆動源で糸切ハサミの切断位置、退避位置及び準備位置への移動と固定刃に対して可動刃を開く動作とを行うことができる。
本態様に係る前記第一カム、前記第二カム、及び前記第三カムは、一体形成したカム部材であってもよい。第一カム、第二カム及び第三カムを一体形成することで、部品点数を減らし、ミシンの製造コストを低減することができる。ミシンは第一カム、第二カム及び第三カムをコンパクトにでき、カム部材の配置スペースを小さくできる。
本態様において、前記腕部材の前記他端部に設け、前記腕部材を前記第二方向に揺動可能に支持する第一支持部材と、ミシンのアーム部に設け、前記第一支持部材を前記第一方向に揺動可能に支持する第二支持部材とを備えてもよい。第一支持部材と第二支持部材を組み合わせて設けたことで、腕部材は、他端部を支点に一端部側を第一方向と第二方向に揺動することができる。
本態様において、下降時に布を押え、上下に移動可能な布押えを備え、前記糸切ハサミは、前記布押えと連動して上下に移動可能であり、前記腕部材は、上下方向に延び、前記上下方向の下端部に前記糸切ハサミを設けた第一部材と、前記第一部材に対して前記上下方向の上側に設けた第二部材とを含み、前記第一部材と前記第二部材は、相対的に、前記上下方向へ移動可能に連結し、前記腕部材は、前記第二部材に対する前記第一部材の相対的な前記上下方向へ移動によって、前記布押えの上下動に連動してもよい。ミシンは、非縫製時、布押えを上方に移動し、布の押えを解除する。この時、糸切ハサミは糸端を保持した状態であり、布押えと干渉しないように、布押えと連動して上方に移動する。第一部材は、第二部材と相対的に上下方向へ移動可能である。故に、腕部材が上下方向に縮めば、糸切ハサミは布押えと連動して上方に移動できる。よって伝達機構は、モータ等を含む構成全体を上方に移動しなくとも、布押えと連動して糸切ハサミを上方に移動することができる。
本発明の第二態様によれば、可動刃と固定刃を有し、上糸の切断及び保持が可能な糸切ハサミと、前記糸切ハサミが上糸の切断及び保持を行う切断位置と、上下方向と直交する第一方向において前記切断位置よりも一方側にある退避位置との間で前記糸切ハサミを移動するモータと、前記モータの駆動力を前記糸切ハサミに伝達する伝達機構とを備えるミシンの糸切装置において、前記伝達機構は、前記モータの出力軸に設けた第一カムと、一端部に前記糸切ハサミを設け、他端部を支点に前記一端部側を前記第一方向に揺動可能であり、且つ前記第一方向を向く第一面が前記第一カムに当接する腕部材と、前記腕部材の前記一端部が前記第一カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第一付勢部材とを備え、前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第一面に対する前記第一カムの当接状態に応じて前記切断位置と前記退避位置との間を移動し、前記第一カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第一面に対して当接した状態にあることを特徴とする糸切装置が提供される。第二態様の糸切装置は、第一態様のミシンと同様の効果を奏する。
ミシン1を左前方視した斜視図である。 ミシン1を右後方視した斜視図である。 上糸切装置100の斜視図である。 上糸切装置100の左側面図である。 図4のI−I線で切断した上糸切装置100の後方断面図である。 糸切ハサミ110の平面図である。 カム部材200の斜視図である。 カム部材200の正面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 糸切ハサミ110が退避位置にある時の上糸切装置100の正面図である。 糸切ハサミ110が準備位置にある時の上糸切装置100の正面図である。 糸切ハサミ110を準備位置で開状態にする時の上糸切装置100の正面図である。 糸切ハサミ110が待機位置にある時の上糸切装置100の正面図である。 糸切ハサミ110が切断位置にある時の上糸切装置100の正面図である。 突込量設定プログラムのフローチャートである。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。本実施形態のミシン1は、布に穴かがり縫目を縫製し、且つ穴かがり縫目の中央部に直線状のボタン穴を形成する、所謂、穴かがりミシンである。
図1、図2に示すように、ミシン1は、ベッド部2、脚柱部3、アーム部4、先端部5、ミシンモータ32、布切断装置(図示略)、布送り装置50、上糸切装置100を備える。ベッド部2は前後方向に延び、内部に、釜機構(図示略)を備える。ベッド部2は、ミシンテーブル(図示略)上に載置する。ミシン1を操作するための操作パネル91(図9参照)は、ミシンテーブル上に設ける。
脚柱部3はベッド部2後側から上方に延び、上部にミシンモータ32(図9参照)を備える。アーム部4は、脚柱部3上端からベッド部2と略平行に前方に延び、内部にミシンモータ32で駆動する主軸(図示略)を備える。アーム部4の先端部5は、アーム部4の他部位よりも下方へ突出する。先端部5は、内部に針棒駆動機構(図示略)等を備える。針棒駆動機構は、針棒6、揺動モータ33(図9参照)等を備える。針棒駆動機構は、主軸の回転に伴う駆動力で、針棒6を上下に駆動する。揺動モータ33は、針棒6を左右方向に揺動する。針棒6は先端部5下端から下方へ延びる。縫針7は針棒6下端に着脱可能であり、針棒6と共に主軸の駆動で上下方向に駆動し、揺動モータ33の駆動で左右方向に揺動する。
ミシン1はベッド部2に布送り装置50を備える。布送り装置50は、送り板51、駆動機構(図示略)、布押え52、押え足53、押え腕54、送りモータ55(図9参照)、押えモータ56(図9参照)等を備える。送り板51は前後方向に長い平面視矩形枠状の板である。送り板51はベッド部2の上面に摺動可能に配置し、駆動機構に連結する。布押え52は、平面視矩形枠状の板であり、送り板51の上方に配置する。押え足53は、布押え52を二本の脚部で保持する。押え足53は二本の脚部の中央に閉じ板53Aを備える。閉じ板53Aは、左右方向に板面を有し、糸切ハサミ110を閉状態にする時、糸切ハサミ110の受部116(図6参照)に当接する。糸切ハサミ110は後述する。押え腕54は前後方向に延び、前端部に押え足53を固定し、後端部を駆動機構に連結する。押えモータ56は、押え腕54の後端部を支点に押え腕54の前端部を上下に移動する。布押え52は、押えモータ56の駆動で送り板51上面に布を載置した状態で下方に移動し、送り板51との間に布を挟持する。駆動機構はベッド部2の内部に設け、送りモータ55を駆動源として布押え52と送り板51を前後方向に移動する。
釜機構は、ベッド部2内で針棒6の下方に設ける。釜機構は垂直釜(図示略)を備え、ミシンモータ32の駆動によって垂直釜を回転する。垂直釜は、ボビンケース(図示略)を装着する。ボビンケースは、下糸を巻いたボビン(図示略)を収容する。ベッド部2は、上部に針板(図示略)を設ける。垂直釜は、針板の下方に位置する。針棒6は、針板の上方に位置する。針棒6が下降した時、縫針7の下端は、針板に開口する針穴(図示略)を通過して垂直釜の上部に到達する。垂直釜は針棒6と協働し、縫針7が保持する上糸にボビンケースから引出した下糸を絡め、縫製する。ミシン1は縫針7の上下動に合わせて針棒6を左右方向に揺動し、且つ布押え52と送り板51を前後方向に移動することで、布に穴かがり縫目を縫製する。布切断装置は、布に形成した穴かがり縫目の略中央部を切断刃(図示略)で切断し、直線状のボタン穴を形成する。
ミシン1は、アーム部4の左側に、上糸切装置100を備える。上糸切装置100は、穴かがり縫目の縫製後に上糸を切断し、且つ切断した上糸の糸端を保持する。図3〜図5に示すように、上糸切装置100は、糸切ハサミ110、糸切モータ120、伝達機構130を備える。糸切ハサミ110は、穴かがり縫目の縫製時には開状態であり、穴かがり縫目の縫製後に上糸を切断する時に開状態から閉状態になる。糸切ハサミ110の開状態は、固定刃112と可動刃115(図6参照)が上下に重ならない状態である。糸切ハサミ110の閉状態は、固定刃112と可動刃115が上下に重なる状態である。糸切モータ120はパルスモータであり、上糸切装置100の駆動源である。糸切モータ120は、出力軸121を前方へ向けて、取付板101に組み付ける。取付板101は平面視略L字状に屈曲する板状である。取付板101は、板面が前後方向を向く組付部101Aの後面に糸切モータ120を組み付け、出力軸121を組付部101Aの前面から突出する。取付板101は、板面が左右方向を向き、組付部101Aの右端から前方へ延びる固定部101Bの右面を、ミシン1のアーム部4の左面に固定する(図1参照)。
伝達機構130は、糸切モータ120の駆動力で、糸切ハサミ110を4つの位置(切断位置、退避位置、準備位置、待機位置)にて移動する動作と、糸切ハサミ110を開状態及び閉状態に切り換える動作を行う。切断位置は、糸切ハサミ110が穴かがり縫目の縫製後に上糸を切断して保持する動作の為の糸切ハサミ110の移動が終了する位置であり、縫針7の近傍の位置である。準備位置は、糸切ハサミ110が穴かがり縫目の縫製前に移動する位置であり、具体的には切断位置の後方の位置である。待機位置は、糸切ハサミ110が穴かがり縫目の縫製中に待機する位置であり、具体的には準備位置の左方且つ切断位置より後方の位置である。退避位置は、糸切ハサミ110が布切断装置の切断刃(図示略)の移動軌跡から退避する位置であり、具体的には切断位置の左方である。
図6に示すように、糸切ハサミ110は、固定部111、板部113、可動部114を備える。固定部111は左右方向に延び、左部が屈曲して上方に延びる板部材である。固定部111の左端部は、伝達機構130に接続する。固定部111は、右端に固定刃112を備える。板部113は略左右方向に延びる水平な平板状であり、固定部111の固定刃112側の上部に配置する。板部113は、段付ネジ117で固定部111に固定する。可動部114は、略L型の水平な平板状であり、固定部111の固定刃112側と板部113の間に設ける。可動部114は、段付ネジ117を中心に回動可能である。可動部114は、右端に可動刃115を備え、後端に受部116を備える。
糸切ハサミ110は、上糸を切断するための一対の刃(固定刃112と可動刃115)を有する。可動刃115は、固定刃112に対して垂直軸(段付ネジ117)周りに回転可能である。可動部114が平面視反時計周りに回転すると、可動刃115が固定刃112に近づき、糸切ハサミ110は閉状態になる(図6の一点鎖線参照)。可動部114が平面視時計周りに回転すると、可動刃115が固定刃112から離れ、糸切ハサミ110は開状態になる。糸切ハサミ110は、可動刃115の固定刃112に対する回転に伴い、開状態と閉状態に変移する。糸切ハサミ110が閉状態の時、板部113の下面は、可動刃115の上面との間で上糸の糸端を保持可能である。
図3〜図5に示すように、伝達機構130は、支持部材140、腕部材150、開閉部材170、カム部材200を有する。支持部材140は、第一支持部材141と、第二支持部材146を備える。第一支持部材141は、前後方向に延びる板状の背部142を有し、背部142の略中央に段付ネジ143のネジ穴144を形成する。背部142の前後両端部は夫々左方に屈曲し、夫々から前方と後方へ向けて支持ピン145を突出する。第一支持部材141は、腕部材150の上端部を段付ネジ143で留め、腕部材150を前後方向へ揺動可能に支持する。
第二支持部材146は、前後方向に延びる板状の背部147と、背部147の前端及び後端から夫々左方へ延びる一対の板状の支持部148を備える。背部147は、ネジで取付板101の固定部101Bに固定する。一対の支持部148は、夫々、左方から切り欠いて前後方向に貫通する切欠部149を有する。切欠部149の右端部は円弧状を呈し、第一支持部材141の支持ピン145を支持する。よって第一支持部材141は、第二支持部材146に対し、前後方向を軸として回転可能である。故に支持部材140は、腕部材150を前後方向及び左右方向に揺動可能に支持する。
腕部材150は、上腕部材151と下腕部材161を有する。上腕部材151は、上下方向に延びる板状で、下部に後方へ膨出する膨出部153を有する。上腕部材151は、上端部に支持穴152を開口する。支持部材140の段付ネジ143は、支持穴152を挿通して、第一支持部材141のネジ穴144に締結し、上腕部材151を左右方向に揺動可能に支持する。膨出部153は、カム部材200に当接する部位である。膨出部153の左面153Aはカム部材200の第一カム210に当接し、第一カム210の駆動によって、腕部材150の上端部を支点に下端部側を右方へ移動する。膨出部153の後面153Bはカム部材200の第二カム220に当接し、第二カム220の駆動によって、腕部材150の上端部を支点に下端部側を前方へ移動する。カム部材200は後述する。上腕部材151は、上下方向に延びる2つの長穴154を上下方向に並べて形成する。2つの段付ネジ156は夫々、長穴154を挿通し、下腕部材161に締結する。故に下腕部材161は、上腕部材151に対して相対的に上下方向へ移動可能である。
上腕部材151は、下端部の左面に、掛留部材155をネジで固定する。掛留部材155は上腕部材151から左方へ延び、先端部に引張ばね103の一方を掛け留める掛留部155Aを有する。引張ばね103の他方を掛け留める掛留部101Cは、取付板101の組付部101Aの左下端部前面に設ける。引張ばね103は、掛留部155Aと掛留部101Cとの間を前後方向に張設する。引張ばね103は掛留部155Aを組付部101A側へ引張り、相対的に、腕部材150の下端部側を後方へ向けて付勢する。
取付板101の組付部101Aは、掛留部101Cの上側に、掛留部材108をネジで固定する。掛留部材108は組付部101Aの左端から前方へ延び、先端部に引張ばね102の一方を掛け留める掛留部108Aを有する。引張ばね102の他方を掛け留める掛留部151Aは、上腕部材151の左面にて掛留部材155を固定する位置の上側に設ける。引張ばね102は、掛留部108Aと掛留部151Aとの間を左右方向に張設する。引張ばね102は掛留部151Aを掛留部108A側へ引張り、相対的に、腕部材150の下端部側を左方へ向けて付勢する。
下腕部材161は、滑動腕部162、接続腕部163、支持腕部164、掛留腕部165を備える。滑動腕部162は、上下方向に延びる板状で、下端部が後方に屈曲する。滑動腕部162は、段付ネジ156を締結する2つのネジ穴を有し、上腕部材151の右側に配置する。滑動腕部162は、上腕部材151の長穴154を介して締結した段付ネジ156が長穴154内で移動可能な範囲で、上腕部材151に対して相対的に上下に移動できる。接続腕部163は左右方向に延びる板状である。接続腕部163の左端部は、滑動腕部162の下端部にネジで固定する。接続腕部163の右端部は、支持腕部164の上端部をネジで固定する。
支持腕部164は、接続腕部163に固定する上端部から下方へ延びて屈曲し、更に前方へ延びる板状である。支持腕部164の上端部は後面を有し、開閉部材170を支持する段付ネジ179のネジ穴を後面に設ける。支持腕部164の前端部は、糸切ハサミ110の固定部111の左端部と接続し、ネジで固定する。支持腕部164の前端部は、右斜め下方へ向けて突出する棒材166を備える。棒材166の先端部は、ピン保持部104の保持輪105を挿通する。ピン保持部104は布送り装置50の押え足53に連結し、押え腕54と共に上下動する。故に下腕部材161は、押え腕54の上下動に連動し、上腕部材151に対して上下動する。なお、腕部材150は、上腕部材151と下腕部材161との間にも引張ばね(図示略)を上下方向に張設する。当該引張ばねは、下腕部材161が上腕部材151に対して相対的に上方へ移動する時の負荷を軽減する。
掛留腕部165は、上下方向に延びる板状である。掛留腕部165の下端部は、支持腕部164の上端部にネジで固定する。掛留腕部165の上端部は左方に屈曲し、引張ばね107の一方を掛け留める掛留部165Aを有する。引張ばね107の他方を掛け留める掛留部172Aは、開閉部材170の上部に設ける。引張ばね107は、掛留部165Aと掛留部172Aとの間を左右方向に張設する。
開閉部材170は上下方向に延びる板状であり、上下方向の略中央に段付ネジ179が挿通する支持穴を有する。段付ネジ179は、支持腕部164のネジ穴に締結し、開閉部材170を左右方向に回動可能に支持する。開閉部材170の上部は上方と左方へ向けて二股に分かれて延びる。開閉部材170の上部にて上方へ延びる部分は作動部171であり、左方へ延びる部分は突出部172である。作動部171は、カム部材200に当接する部位である。作動部171はカム部材200の第三カム230に当接し、第三カム230の駆動によって、段付ネジ179を支点に開閉部材170の下端部側を右方へ移動する。突出部172は、左端部に掛留部172Aを有する。掛留部172Aは引張ばね107の他方を掛け留める。引張ばね107は、掛留部172Aを掛留部165A側へ引張り、相対的に、開閉部材170の下端部側を左方へ向けて付勢する。
開閉部材170の下端部は、糸切ハサミ110の受部116を押し動かす押動部173であり、受部116の近傍に位置する。押動部173は、糸切ハサミ110が閉状態の時、右方に移動することで受部116を押し動かして作用位置に移動し、可動刃115を回動して糸切ハサミ110を開状態にする。作用位置は、押動部173が受部116に当接し、押し動かす位置である。押動部173は、糸切ハサミ110を開状態にしない時、非作用位置に位置する。非作用位置は、押動部173が受部116から離れ、受部116と非接触の状態を維持する位置である。非作用位置は、作用位置の左方である。
カム部材200を説明する。図7、図8に示すように、カム部材200は、軸支部240、第二カム220、第一カム210、第三カム230を備える。軸支部240は、糸切モータ120の出力軸121にカム部材200を固定する部位である。軸支部240は、軸心Pを中心に前後方向に延びる略半円柱形状であり、出力軸121(図8参照)の取付穴241が前後方向に貫通する。取付穴241は、軸心Pを中心とする穴であり、出力軸121の直径と略同一径を有する。出力軸121は、取付穴241に挿通した状態で、ネジで軸支部240に固定する。
第二カム220は、軸支部240の前端に設ける。第二カム220は軸心Pを中心に軸支部240の外径より大きい円板状である。第二カム220は、外側の縁部に沿って一周し、且つ前面から前方へ突出するカム突起221を備える。カム突起221は、低突起部222、高突起部223、接続突起部224を有する。低突起部222は、略半周に亘って一定の長さで突出する。高突起部223は、低突起部222よりも長く前方へ突出し、且つ略半周に亘って一定の長さで突出する。接続突起部224は、低突起部222と高突起部223の端部間を接続し、前面が滑らかに傾斜する。カム突起221の前面は、引張ばね103によって、上腕部材151の膨出部153の後面153Bに常に当接する。膨出部153の後面153Bは、軸心Pよりも下側にて、カム突起221の前面に当接する。膨出部153の後面153Bに低突起部222が当接する時、腕部材150の下端部は、前後方向の移動範囲の後方に位置する。膨出部153の後面153Bに高突起部223が当接する時、腕部材150の下端部は、前後方向の移動範囲の前方に位置する。
第一カム210は、第二カム220の前面略中央に設け、前方に突出する柱状である。第一カム210は、第二カム220の高突起部223よりも前方へ大きく突出する。第一カム210の外周面はカム面であり、引張ばね102によって、上腕部材151の膨出部153の左面153Aに常に当接する。第一カム210は、切断カム面211、準備カム面212、後退カム面213、接続面214を有する。
切断カム面211は、糸切ハサミ110が切断位置にある時に膨出部153の左面153Aが当接するカム面である。切断カム面211の軸心Pに対する半径は、準備カム面212及び後退カム面213よりも大きい。切断カム面211は、正面視で徐変形状を有する。徐変形状は、軸心Pに対するカム面の半径が徐々に変化する形状を示す。切断カム面211の半径は、一端部211Aから他端部211Bに向かい徐々に大きくなる。一端部211Aにおける切断カム面211の半径R1は、切断カム面211における最小半径である。他端部211Bにおける切断カム面211の半径R2は、切断カム面211における最大半径である。
準備カム面212は、糸切ハサミ110が準備位置にある時に膨出部153の左面153Aが当接するカム面である。準備カム面212の軸心Pに対する半径は、切断カム面211より小さく、後退カム面213より大きい。準備カム面212は、正面視で円弧形状を有する。後退カム面213は、糸切ハサミ110が退避位置及び待機位置にある時に膨出部153の左面153Aが当接するカム面である。後退カム面213の軸心Pに対する半径は、切断カム面211及び準備カム面212よりも小さい。準備カム面212は、正面視で円弧形状を有する。接続面214は、切断カム面211、準備カム面212、後退カム面213の夫々の端部を滑らかに接続する第一カム210の外周面である。
第二カム220の低突起部222は、膨出部153の左面153Aが、準備カム面212と、後退カム面213のうち準備カム面212側のカム面に当接する時、膨出部153の後面153Bに当接する位置にある。第二カム220の高突起部223は、膨出部153の左面153Aが、切断カム面211と、後退カム面213のうち切断カム面211側のカム面に当接する時、膨出部153の後面153Bに当接する位置にある。
第三カム230は、第二カム220の後面に設け、軸支部240の外周面から径方向に突出する。第三カム230は棒状で、第一カム210の準備カム面212側から、第二カム220の外側の縁部に向けて延びる。第三カム230は、膨出部153の左面153Aが準備カム面212に当接可能な範囲で、開閉部材170の作動部171に当接する。該時、第三カム230は、正面視で時計回り方向に作動部171を押圧する。
図9を参照し、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、記憶装置84、入出力インタフェイス(I/F)90、駆動回路85〜89を備え、夫々バスを介して接続する。CPU81はミシン1の制御を司り、ROM82が記憶する各種プログラムに従って各種演算及び処理を実行する。ROM82は、突込量設定プログラム(後述)等を含む各種プログラムを格納する。RAM83は、操作パネル91を介して作業者が入力したパラメータ、CPU81が処理した演算結果等を一時的に記憶する。記憶装置84は、突込量設定プログラムで設定した突込量を含む各種パラメータ等のデータを記憶する。
入出力I/F90は、駆動回路85〜89、エンコーダ41〜44、操作パネル91と電気的に接続する。駆動回路85〜89は、ミシンモータ32、送りモータ55、押えモータ56、揺動モータ33、糸切モータ120の夫々を駆動する。エンコーダ41〜44は、ロータリーエンコーダである。エンコーダ41は送りモータ55に設け、送りモータ55の回転角度に応じてパルス情報を出力する。エンコーダ42は押えモータ56に設け、押えモータ56の回転角度に応じてパルス情報を出力する。エンコーダ43は揺動モータ33に設け、揺動モータ33の回転角度に応じてパルス情報を出力する。エンコーダ44は糸切モータ120に設け、糸切モータ120の回転角度に応じてパルス情報を出力する。CPU81は、上糸切装置100の駆動において、エンコーダ44のパルス情報に基づいて、糸切モータ120の出力軸121に接続するカム部材200の回転角度を制御する。これにより、上糸切装置100は糸切ハサミ110を切断位置、退避位置、準備位置、待機位置の夫々の位置に精確に移動できる。操作パネル91は、各種指示を入力可能なキー及び各種情報の表示用ディスプレイを備える。作業者は、操作パネル91により各種プログラムを選択して実行する。
図10〜図14を参照し、ミシン1が穴かがり縫目を縫製する動作例を説明する。図10に示すように、縫製開始前、糸切ハサミ110は、上糸Wの糸端を保持した状態である。上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を回動し、膨出部153の左面153Aに第一カム210の後退カム面213を当接する。膨出部153の後面153Bは、第二カム220の高突起部223に当接する。糸切ハサミ110は第一カム210及び第二カム220に従い、平面視で縫針7左方の退避位置に移動する(図10のII−II線断面を平面視した二点鎖線参照)。
ミシン1は、作業者の足踏みペダル(図示略)の踏込み操作に応じ、押えモータ56を駆動して押え腕54を上方に移動し、布押え52を送り板51から上昇した位置に保持する。押え腕54に連動してピン保持部104が上昇すると、保持輪105に係合する棒材166は、下腕部材161を上腕部材151に対して上方に移動する。よって上糸切装置100は、布押え52が上昇する時、糸切モータ120が上昇することなく、糸切ハサミ110を上昇することができる。糸切ハサミ110は、布押え52との相対的な高さ位置を維持して上昇する。作業者は布を縫製位置にセットする。
図11に示すように、ミシン1は、作業者の足踏みペダルの踏込み操作に応じ、押えモータ56を駆動して押え腕54を下方に移動し、布押え52と送り板51の間に布を押える。押え腕54に連動してピン保持部104が下降すると、保持輪105に係合する棒材166は、下腕部材161を上腕部材151に対して下方に移動する。糸切ハサミ110は、布押え52との高さ位置を維持して下降する。上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を正面視時計回り方向に回動し、膨出部153の左面153Aに第一カム210の準備カム面212を当接する。膨出部153の後面153Bは、第二カム220の低突起部222に当接する。糸切ハサミ110は第一カム210及び第二カム220に従い、平面視で縫針7後方の準備位置に移動する(図11のIII−III線断面を平面視した二点鎖線参照)。
ミシン1は、糸切ハサミ110が準備位置に位置する状態から、穴かがり縫目の縫製を開始する。換言すると、糸切ハサミ110が前回の縫製動作時に切断した上糸Wの糸端を後方下向きに保持した状態で、縫針7は縫製動作を開始する。縫針7は、穴かがり縫目を一針ずつ形成する毎に、糸切ハサミ110が保持する上糸Wの糸端を穴かがり縫目に縫い込む。
図12に示すように、穴かがり縫目の縫製を開始して縫目を数針形成すると、上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を正面視時計回り方向に回動する。該時、第一カム210の準備カム面212は、膨出部153の左面153Aに当接する状態を維持する。第三カム230が回動し、開閉部材170の作動部171を押圧することによって、開閉部材170は正面視反時計回り方向に回動する。開閉部材170の押動部173は右方の作用位置へ移動し、糸切ハサミ110の受部116を右方へ押圧する。糸切ハサミ110の可動部114は、平面視時計回り方向に回動し、開状態になる(図12のIV−IV線断面を平面視した二点鎖線参照)。糸切ハサミ110は準備位置にて上糸Wの糸端を解放する。
図13に示すように、上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を正面視反時計回り方向に回動する。第三カム230が作動部171の押圧を解除すると、開閉部材170は引張ばね107によって正面視時計回り方向に回動して押動部173を左方の非作用位置へ移動し、糸切ハサミ110の受部116から離す。上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を正面視反時計回り方向に更に回動し、膨出部153の左面153Aに第一カム210の後退カム面213を当接する。該時、上糸切装置100は、膨出部153の後面153Bに第二カム220の低突起部222が当接する状態を維持する。糸切ハサミ110は開状態のまま、第一カム210及び第二カム220に従い、準備位置の左方であり、平面視で縫針7の後方且つ左方の待機位置に移動する(図13のV−V線断面を平面視した二点鎖線参照)。
穴かがり縫目の形成後、上糸切装置100は、糸切モータ120の出力軸121を正面視反時計回り方向に回動する。膨出部153の左面153Aに第一カム210の後退カム面213が当接した状態で、膨出部153の後面153Bに第二カム220の高突起部223が当接する状態になると、糸切ハサミ110は開状態のまま、退避位置(図10参照)に移動する。
図14に示すように、上糸切装置100は、更に、糸切モータ120の出力軸121を正面視反時計回り方向に回動し、膨出部153の左面153Aに第一カム210の切断カム面211を当接する。該時、膨出部153の左面153Aは、切断カム面211において他端部211Bよりも先に一端部211Aに当接する。膨出部153の後面153Bは、第二カム220の高突起部223に当接する状態である。糸切ハサミ110は、第一カム210及び第二カム220に従い、退避位置から縫針7下方の切断位置に移動する。糸切ハサミ110は、退避位置から切断位置に移動する過程で、受部116が押え足53の閉じ板53Aに当接する(図14の一点鎖線参照)。該時、固定刃112と可動刃115の間の位置が、縫針7の直下に位置し、上糸Wを固定刃112と可動刃115の間に配置する。糸切ハサミ110は受部116が閉じ板53Aに当接した状態で更に右方へ移動することで、可動部114が平面視反時計回りに回動し、閉状態になる(図14のVI−VI線断面を平面視した二点鎖線参照)。糸切ハサミ110は右方へ移動する時、可動刃115と固定刃112とが重なる時に、固定刃112と可動刃115で上糸Wを切断し、板部113と可動刃115の間に上糸Wの糸端を挟んで保持する。糸切ハサミ110は、切断位置にて移動を停止する。
ミシン1は、下糸切機構(図示略)を連動して下糸を切断する。ミシン1は布切断装置を駆動し、穴かがり縫目の中央部を切断してボタン穴を形成する。上糸切装置100は糸切モータ120の出力軸121を正面視時計回り方向に回動し、膨出部153の左面153Aに第一カム210の後退カム面213を当接する。膨出部153の後面153Bは、第二カム220の高突起部223に当接した状態を維持する。糸切ハサミ110は第一カム210及び第二カム220に従い、上糸Wの糸端を保持した状態で退避位置に移動する。ミシン1は押えモータ56を駆動し、布押え52を送り板51から上昇した位置に保持する。これにより、ミシン1は、本動作説明で最初に説明した元の状態に戻る。穴かがり縫目の縫製終了時は、布を取り出し可能な状態になる。
ミシン1は、糸切ハサミ110が上糸を切断して保持する動作を行う為の糸切ハサミ110の右方への移動が終了する切断位置を、左右方向に調整することができる。ミシン1のCPU81は、突込量設定プログラムを実行し、作業者が設定した突込量を記憶装置84に記憶する。突込量は、エンコーダ44のパルス情報であり、糸切ハサミ110が切断位置にある時の糸切モータ120の出力軸121の回転角度に対応する。カム部材200の第一カム210は、切断カム面211が徐変形状を呈する。即ち切断カム面211の半径は、出力軸121の回転角度が徐々に変化するに従って、徐々に変化する。故に、糸切ハサミ110の切断位置は、切断カム面211が腕部材150の膨出部153の左面153Aと当接する位置に応じて左右方向に変化する。
カム部材200は、正面視で時計回り方向に回転する時、切断カム面211の半径が徐々に小さくなる(図8参照)。糸切ハサミ110の切断位置は、切断カム面211の半径が小さいほど、縫針7を基準とする左右方向において、より左寄りに位置し、切断カム面211の半径が大きいほど、より右寄りに位置する。具体的には、切断位置にある糸切ハサミ110は、膨出部153の左面153Aが切断カム面211の一端部211A(図8参照)に当接する時よりも、膨出部153の左面153Aが切断カム面211の他端部211B(図8参照)に当接する時の方が、より右方に位置する。以下説明において、突込量を増加する調整は、切断位置を右側にずらす調整とし、突込量を減少する調整は、切断位置を左側にずらす調整とする。
図15に示すように、作業者が操作パネル91において突込量の設定を行う操作を行った場合、CPU81は、ROM82に記憶する突込量設定プログラムを実行する。CPU81は、記憶装置84に記憶する突込量をRAM83に読み込む(S1)。CPU81は、糸切モータ120を駆動し、出力軸121を突込量に相当する回転角度に回動する(S2)。糸切ハサミ110は、切断位置に移動する。
CPU81は、作業者による操作パネル91からの操作の入力を待機する(S5:NO、S10:NO、S15:NO)。作業者が突込量を増加する操作を行った場合(S5:YES)、CPU81は、突込量が最大量であるか否か判断する(S6)。突込量の最大量は、膨出部153の左面153Aが切断カム面211の他端部211Bに当接する時の出力軸121の回転角度に対応するパルス情報であり、予めROM82に記憶する。突込量が最大量の場合(S6:YES)、突込量を増加できないので、CPU81は処理をS5に移行し、操作の入力を待機する。突込量が最大量でない場合(S6:NO)、CPU81は、RAM83に記憶する突込量を1パルス分増加し(S7)、糸切モータ120の出力軸121を1パルス分、正面視で反時計回り方向に回転する(S8)。糸切ハサミ110は右側に微小移動し、縫針7を基準として切断位置を右寄りにずらす。CPU81は処理をS5に戻し、操作の入力を待機する。
作業者が突込量を減少する操作を行った場合(S10:YES)、CPU81は、突込量が最小量であるか否か判断する(S11)。突込量の最小量は、膨出部153の左面153Aが切断カム面211の一端部211Aに当接する時の出力軸121の回転角度に対応するパルス情報であり、予めROM82に記憶する。突込量が最小量の場合(S11:YES)、突込量を減少できないので、CPU81は処理をS5に移行し、操作の入力を待機する。突込量が最小量でない場合(S11:NO)、CPU81は、RAM83に記憶する突込量を1パルス分減少し(S12)、糸切モータ120の出力軸121を1パルス分、正面視で時計回り方向に回転する(S13)。糸切ハサミ110は左側に微小移動し、縫針7を基準として切断位置を左寄りにずらす。CPU81は処理をS5に戻し、操作の入力を待機する。
作業者が突込量の設定を終了する操作を行った場合(S15:YES)、CPU81は、RAM83に記憶する突込量を、記憶装置84に記憶する(S16)。CPU81は突込量設定プログラムの実行を終了する。
CPU81は、上糸切装置100を駆動する時、記憶装置84に記憶する突込量をRAM83に読み込む。CPU81は、糸切ハサミ110を退避位置から切断位置に移動する時、突込量に従って糸切モータ120の出力軸121の回転角度を制御する。これにより、ミシン1は、糸切ハサミ110を切断位置に移動する時、作業者が設定した突込量に応じた切断カム面211の所定の位置に膨出部153の左面153Aを当接し、糸切ハサミ110を最適な切断位置に移動することができる。
以上説明したように、第一カム210は、糸切モータ120の駆動に応じて左面153Aに対する当接状態が変化することで腕部材150を揺動し、糸切ハサミ110を切断位置と退避位置との間で移動する。第一カム210は、少なくとも糸切ハサミ110が切断位置にある場合に、左面153Aに当接した状態にある。故に、ミシン1は、糸切ハサミ110が切断位置にある時の左面153Aに対する第一カム210の当接状態を変更することにより、切断位置を容易に調整することができる。左面153Aに対する第一カム210の当接状態は、例えば、第一カム210を適切なカム形状のものに交換したり、第一カム210を駆動する糸切モータ120の駆動量を調整したりすることにより、機械的な構造に対する調整作業を行うことなく容易に変更可能である。
第一カム210の切断カム面211は、徐変形状を有する。即ち、出力軸121の回転位置を徐々に変えると、当接位置と出力軸121との間の距離が徐々に変化することで、糸切ハサミ110の切断位置は、左右方向において徐々に変化する。よって作業者は、操作パネル91で出力軸121の回転位置を適切な位置に指定することで、糸切ハサミ110の切断位置を容易に調整することができる。
糸切ハサミ110は、ミシン1の縫製後に上糸Wを切断し、次の縫製開始時に糸端が絡まないようにするため、糸端を保持する。糸切ハサミ110が保持する糸端は、そのまま放置すれば布から飛び出した状態になる。故に糸切ハサミ110は、次の縫製時に、切断位置よりも前後方向の後方側の準備位置に糸端を保持したまま移動することができる。これにより、ミシン1は、次の縫製時に糸切ハサミ110が保持する糸端を縫い込むことができ、縫目をきれいに仕上げることができる。切断位置は針棒6が上下動し縫製を行う位置でもあるので、縫製開始時に糸切ハサミ110を準備位置に移動することで、ミシン1は、糸切ハサミ110と針棒6及び縫針7とが干渉しないようにすることができる。また、糸切モータ120が第一カム210と第二カム220を作動することで、1つの駆動源で糸切ハサミ110の切断位置、退避位置及び準備位置への移動を行うことができる。
糸切ハサミ110は固定刃112に対して可動刃115を閉じる時、固定刃112と可動刃115との間に上糸Wを挟んで切断し、且つ可動刃115と板部113との間に糸端を挟んで保持する。開閉部材170は、作用位置に移動することで固定刃112に対して可動刃115を開き、糸切ハサミ110が保持する糸端を解放する。糸切モータ120が第一カム210、第二カム220及び第三カム230を作動することで、1つの駆動源で糸切ハサミ110の切断位置、退避位置及び準備位置への移動と固定刃112に対して可動刃115を開く動作とを行うことができる。
カム部材200は、第一カム210、第二カム220及び第三カム230を一体に形成した部材である。故にミシン1は部品点数を減らし、ミシン1の製造コストを低減することができる。ミシン1は第一カム210、第二カム220及び第三カム230をコンパクトにでき、カム部材200の配置スペースを小さくできる。
支持部材140は、第一支持部材141と第二支持部材146を組み合わせて設ける。故に腕部材150は、上端部を支点に下端部側を左右方向と前後方向に揺動することができる。
ミシン1は、非縫製時、布押え52を上方に移動し、布の押えを解除する。この時、糸切ハサミ110は糸端を保持した状態であり、布押え52と干渉しないように、布押え52と連動して上方に移動する。下腕部材161は、上腕部材151と相対的に上下方向へ移動可能である。故に、腕部材150が上下方向に縮めば、糸切ハサミ110は布押え52と連動して上方に移動できる。よって伝達機構130は、糸切モータ120等を含む構成全体を上方に移動しなくとも、布押え52と連動して糸切ハサミ110を上方に移動することができる。
本発明は、上記実施形態の他に種々の変更が可能である。カム部材200は、第一カム210、第二カム220、第三カム230を一体に形成した。第一カム210、第二カム220、第三カム230は、夫々を別体に形成してもよいし、いずれか2つを一体に形成してもよい。第一カム210は交換可能に設けてもよい。この場合、切断カム面の半径が異なる複数種類の第一カムを用意してもよい。
突出量を調整する時、糸切モータ120の出力軸121は、1パルス分ずつ回転した。突出量を調整する時、糸切モータ120の出力軸121は、1パルス分に限らず、数パルス分を1回の操作で回転してもよい。腕部材150は、上腕部材151と下腕部材161とを一体に形成してもよい。この場合、上糸切装置100は、布押え52が上昇する時、共に上昇してもよい。
支持部材140は、腕部材150を前後方向及び左右方向に揺動可能に支持しなくてもよい。支持部材140は、腕部材150を前後方向又は左右方向に揺動可能に支持し、腕部材150を左右方向又は前後方向に揺動可能に支持する別の支持部材を設けてもよい。
開閉部材170は支持腕部164にて支持しなくてもよい。該時、開閉部材170は押え足53に設け、送りモータ55の駆動による布押え52と送り板51の前後方向への移動と連動して糸切ハサミ110の受部116を右方へ押圧し、糸切ハサミ110の可動部114を平面視時計回り方向に回動し、開状態にしてもよい。該時、第三カム230は省略してもよい。
本実施形態において、左右方向は、本発明の「第一方向」に相当する。膨出部153の左面153Aは、本発明の「第一面」に相当する。引張ばね102は、本発明の「第一付勢部材」に相当する。操作パネル91は、本発明の「操作部」に相当する。記憶装置84は、本発明の「記憶部」に相当する。切断カム面211は、本発明の「切断領域」に相当する。膨出部153の後面153Bは、本発明の「第二面」に相当する。引張ばね103は、本発明の「第二付勢部材」に相当する。前後方向は、本発明の「第二方向」に相当する。下腕部材161は、本発明の「第一部材」に相当する。上腕部材151は、本発明の「第二部材」に相当する。
1 ミシン
4 アーム部
52 布押え
80 制御部
84 記憶装置
91 操作パネル
100 上糸切装置
102、103 引張ばね
110 糸切ハサミ
112 固定刃
115 可動刃
120 糸切モータ
121 出力軸
130 伝達機構
141 第一支持部材
146 第二支持部材
150 腕部材
151 上腕部材
153A 左面
153B 後面
161 下腕部材
170 開閉部材
200 カム部材
210 第一カム
211 切断カム面
220 第二カム
230 第三カム
W 上糸

Claims (8)

  1. 可動刃と固定刃を有し、上糸の切断及び保持が可能な糸切ハサミと、
    前記糸切ハサミが上糸の切断及び保持を行う切断位置と、上下方向と直交する第一方向において前記切断位置よりも一方側にある退避位置との間で前記糸切ハサミを移動するモータと、
    前記モータの駆動力を前記糸切ハサミに伝達する伝達機構と
    を備えるミシンにおいて、
    前記伝達機構は、
    前記モータの出力軸に設けた第一カムと、
    一端部に前記糸切ハサミを設け、他端部を支点に前記一端部側を前記第一方向に揺動可能であり、且つ前記第一方向を向く第一面が前記第一カムに当接する腕部材と、
    前記腕部材の前記一端部が前記第一カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第一付勢部材と
    を備え、
    前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第一面に対する前記第一カムの当接状態に応じて前記切断位置と前記退避位置との間を移動し、
    前記第一カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第一面に対して当接した状態にあること
    を特徴とするミシン。
  2. 前記モータを駆動し、前記糸切ハサミの位置に応じた前記出力軸の回転位置を制御する制御部と、
    前記制御部に対して前記回転位置を指定する操作の入力を受け付ける操作部と、
    前記操作部が受け付けた前記回転位置を記憶する記憶部と
    を備え、
    前記第一カムのカム形状のうち、前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に前記第一面に当接可能な切断領域におけるカム形状は、前記第一面に当接する当接位置と、前記出力軸との間の距離が、前記回転位置に応じて徐々に変化する徐変形状を有し、
    前記制御部は、前記糸切ハサミを前記切断位置に移動する時、前記記憶部が記憶する前記回転位置に前記出力軸を回動すること
    を特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記伝達機構は、
    前記モータの前記出力軸に設け、前記第一方向に交差し、前記上下方向と直交する第二方向を向く前記腕部材の第二面が当接する第二カムと、
    前記腕部材の前記一端部が前記第二カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第二付勢部材と
    を備え、
    前記腕部材は、前記他端部を支点に前記一端部側を前記第二方向に揺動可能であり、
    前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第二面に対する前記第二カムの当接状態に応じ、前記切断位置よりも前記第二方向の一方側にある準備位置に移動可能であり、
    前記第二カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第二面に対して当接した状態にあること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記糸切ハサミの前記可動刃は、前記固定刃に対して開閉可能であり、
    前記伝達機構は、
    前記可動刃を前記固定刃に対して開く方向に作用する作用位置と、前記作用位置よりも前記第一方向の側方にある非作用位置とに移動可能な開閉部材と、
    前記モータの前記出力軸に設け、前記開閉部材が当接する第三カムと
    を備え、
    前記モータは、前記出力軸を回動し、前記第三カムを介して前記開閉部材を前記作用位置と前記非作用位置との間で移動すること
    を特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記第一カム、前記第二カム、及び前記第三カムは、一体形成したカム部材であること
    を特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 前記腕部材の前記他端部に設け、前記腕部材を前記第二方向に揺動可能に支持する第一支持部材と、
    ミシンのアーム部に設け、前記第一支持部材を前記第一方向に揺動可能に支持する第二支持部材と
    を備えたことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のミシン。
  7. 下降時に布を押え、上下に移動可能な布押えを備え、
    前記糸切ハサミは、前記布押えと連動して上下に移動可能であり、
    前記腕部材は、
    前記上下方向に延び、前記上下方向の下端部に前記糸切ハサミを設けた第一部材と、
    前記第一部材に対して前記上下方向の上側に設けた第二部材と
    を含み、
    前記第一部材と前記第二部材は、相対的に、前記上下方向へ移動可能に連結し、
    前記腕部材は、前記第二部材に対する前記第一部材の相対的な前記上下方向へ移動によって、前記布押えの上下動に連動すること
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のミシン。
  8. 可動刃と固定刃を有し、上糸の切断及び保持が可能な糸切ハサミと、
    前記糸切ハサミが上糸の切断及び保持を行う切断位置と、上下方向と直交する第一方向において前記切断位置よりも一方側にある退避位置との間で前記糸切ハサミを移動するモータと、
    前記モータの駆動力を前記糸切ハサミに伝達する伝達機構と
    を備えるミシンの糸切装置において、
    前記伝達機構は、
    前記モータの出力軸に設けた第一カムと、
    一端部に前記糸切ハサミを設け、他端部を支点に前記一端部側を前記第一方向に揺動可能であり、且つ前記第一方向を向く第一面が前記第一カムに当接する腕部材と、
    前記腕部材の前記一端部が前記第一カム側へ向けて移動する向きに前記腕部材を付勢する第一付勢部材と
    を備え、
    前記糸切ハサミは、前記腕部材の前記第一面に対する前記第一カムの当接状態に応じて前記切断位置と前記退避位置との間を移動し、
    前記第一カムは、少なくとも前記糸切ハサミが前記切断位置にある場合に、前記第一面に対して当接した状態にあること
    を特徴とする糸切装置。
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