JP2020156204A - オイル供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑性能及び冷却性能を共に向上させる。【解決手段】オイル供給システムは、直掛油路21と軸心油路22と第一バルブ26L,26Rと制御装置5とを備える。直掛油路21は、車両に搭載された回転電機1,2に供給されるオイルが循環する循環路20の一部として設けられ、回転電機1,2のコイルに直接的に供給されるオイルを導く。軸心油路22は、循環路20の一部として設けられ、回転電機1,2の回転軸1A,2Aから放射状に噴霧されるオイルを導く。第一バルブ26L,26Rは、循環路20上であって直掛油路21及び軸心油路22の分岐部に介装され、オイルを直掛油路21及び軸心油路22に配分する。制御装置5は、回転電機1,2の回転速度N1,N2に相関する相関速度に応じて、直掛油路21の油量Qs1,Qs2及び軸心油路22の油量Qp1,Qp2の配分を設定して第一バルブ26L,26Rを制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載される回転電機に対し、冷却用及び潤滑用のオイルを供給するオイル供給システムに関する。
駆動用のモータや発電用のジェネレータといった回転電機を搭載した車両が実用化されている。また、独立した二つのモータからの駆動トルクを左右の駆動輪に伝達する際に、二つの駆動トルクの差(トルク差)を増幅して伝達する歯車機構を備えた車両も知られている。このような車両では、回転電機(モータ,ジェネレータ,モータジェネレータ)の作動状態が車両の出力(駆動力)に直結しやすいことから、安定した出力を得るためには回転電機の冷却性能及び潤滑性能を適切に保つことが重要である。
なお、特許文献1には、上記の歯車機構に対応する差動装置の所定の潤滑箇所にオイルを供給するための二種類の油路が設けられた発進アシスト装置が開示されている。特許文献1のように、オイルの供給先(潤滑箇所)にオイルを導くための油路を複数設けることは、潤滑箇所の潤滑不良の防止に寄与しうる。
特許第3678904号公報
ところで、回転電機は、その回転速度によってオイルをより必要とする箇所が変化する。具体的には、回転速度が低速であるほどトルクが大きくなり、コイルの発熱量が増大するため、コイルに対してより多くのオイルを供給して冷却する必要がある。一方で、回転速度が高速であるほど誘起電圧が高くなり、マグネットの発熱量が増大するため、マグネットに対してより多くのオイルを供給して冷却する必要がある。さらに、回転速度が高速であるほど、回転軸を支持する軸受に対してより多くのオイルを供給して潤滑性能を高める必要がある。回転電機の潤滑性能及び冷却性能を両立するためには、このような優先度の違いを加味したオイル供給システムの開発が望まれる。
本件のオイル供給システムは、このような課題に鑑み案出されたもので、潤滑性能及び冷却性能を共に向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するオイル供給システムは、車両に搭載された回転電機に供給されるオイルが循環する循環路の一部として設けられ、前記回転電機のコイルに直接的に供給されるオイルを導く直掛油路と、前記循環路の一部として設けられ、前記回転電機の回転軸から放射状に噴霧されるオイルを導く軸心油路と、前記循環路上であって前記直掛油路及び前記軸心油路の分岐部に介装され、前記オイルを前記直掛油路及び前記軸心油路に配分する第一バルブと、前記回転電機の回転速度に相関する相関速度に応じて、前記直掛油路の油量及び前記軸心油路の油量の配分を設定して前記第一バルブを制御する制御装置と、を備えている。
(2)前記制御装置は、前記相関速度が低速であるほど前記直掛油路の油量を増やし、前記相関速度が高速であるほど前記軸心油路の油量を増やすように前記配分を設定することが好ましい。
(3)前記制御装置は、前記配分の設定に際し、前記軸心油路の油量を予め設定された最低値以上とすることが好ましい。
(4)前記車両には、前記車両の左右輪を駆動する第一モータ及び第二モータが前記回転電機として搭載されるとともに、前記第一モータ及び前記第二モータのトルク差を増幅して前記左右輪の各々に伝達する歯車機構が搭載されていることが好ましい。この場合、前記システムは、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度をそれぞれ検出する温度センサと、前記循環路上であって前記分岐部よりも上流側に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第二バルブと、を備え、前記制御装置は、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第二バルブによる前記配分を設定して前記第二バルブを制御することが好ましい。
(5)あるいは、前記システムが、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度をそれぞれ検出する温度センサと、前記分岐部よりも下流側の前記直掛油路に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第三バルブと、を備え、前記制御装置は、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第三バルブによる前記配分を設定して前記第三バルブを制御することが好ましい。
(6)この場合、前記システムが、前記第一モータの回転速度及び前記第二モータの回転速度をそれぞれ検出する回転速度センサと、前記分岐部よりも下流側の前記軸心油路に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第四バルブと、を備え、前記制御装置は、前記第一モータの回転速度及び前記第二モータの回転速度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第四バルブによる前記配分を設定して前記第四バルブを制御することがより好ましい。
開示のオイル供給システムによれば、冷却と潤滑とが重視される条件の違い(相関速度が高いか低いか)を利用して二種類の油路に導かれる油量の配分を設定することで、適切にオイルを供給することができ、滑性能及び冷却性能を共に向上させることができる。
第一実施形態に係るオイル供給システムを備えた車両を説明するための模式図である。 図1のオイル供給システムが適用された左右輪駆動装置を例示する模式図である。 モータの回転速度と直掛軸心配分との関係を規定したマップ例である。 モータの温度差と左右配分との関係を規定したマップ例である。 図1のオイル供給システムが持つ制御装置において実施される制御内容を例示したフローチャートである。 第二実施形態に係るオイル供給システムが適用された左右輪駆動装置を例示する模式図である。 モータの温度差と直掛左右配分との関係を規定したマップ例である。 モータの回転速度差と軸心左右配分との関係を規定したマップ例である。 図6のオイル供給システムが持つ制御装置において実施される制御内容を例示したフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としてのオイル供給システム(以下「供給システム」という)について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。以下の説明では、供給システムが適用される車両の進行方向を前方(車両前方)とし、前方を向いた状態を基準にして左右を定め、左右方向を「車幅方向」ともいう。また、重力の作用方向を下方とし、この反対方向を上方とする。
[1.第一実施形態]
[1−1.全体構成]
図1及び図2に示すように、本実施形態の供給システムは、左右輪駆動装置(以下「駆動装置10」という)を備えた車両9に適用される。この駆動装置10は、AYC(アクティブヨーコントロール)機能を持ったディファレンシャル装置であり、左右輪の間に介装される。AYC機能とは、左右駆動輪における駆動力(駆動トルク)の分担割合を主体的に制御することでヨーモーメントの大きさを調節し、これを以て車両9のヨー方向の姿勢を安定させる機能である。本実施形態の駆動装置10は、AYC機能だけでなく、回転力を左右輪に伝達して車両9を走行させる機能と、車両旋回時に発生する左右輪の回転数差を受動的に吸収する機能とを併せ持つ。
駆動装置10は、左右輪を駆動する第一モータ1(回転電機)及び第二モータ2(回転電機)と、第一モータ1及び第二モータ2の回転速度を減速しながら伝達する減速ギヤ列と、第一モータ1及び第二モータ2のトルク差を増幅して左右輪の各々に伝達する歯車機構3とを備える。供給システムは、これらのモータ1,2及び歯車機構3に対し、冷却用及び潤滑用のオイルを供給するシステムである。まずは駆動装置10の構成について説明し、供給システムについては後述する。
図2に示すように、第一モータ1は車両9の左側に配置され、第二モータ2は右側に配置される。これらの第一モータ1及び第二モータ2は、図示しないバッテリの電力で駆動される交流モータであり、好ましくは出力特性がほぼ同一とされる。左右駆動輪のトルクは可変であり、第一モータ1と第二モータ2とのトルク差が、歯車機構3において増幅されて左右輪の各々に伝達される。
第一モータ1には、回転軸1Aと一体で回転するロータ1Bと、モータハウジング1Dに固定されたステータ1Cとが設けられる。同様に、第二モータ2には、回転軸2Aと一体で回転するロータ2Bと、モータハウジング2Dに固定されたステータ2Cとが設けられる。ロータ1Bにはマグネット(図示略)が設けられ、ステータ1Cにはコイル(図示略)が設けられる。同様に、ロータ2Bにはマグネット(図示略)が設けられ、ステータ2Cにはコイル(図示略)が設けられる。
第一モータ1及び第二モータ2は、二つの回転軸1A,2Aがいずれも車幅方向に延びる姿勢で、互いに離隔して対向配置される。各回転軸1A,2Aは回転中心C1が一致するように同軸上に配置される。また、各回転軸1A,2Aには、その内部空間4aと連通するように孔部4bが穿設される。各孔部4bは、回転軸1A,2Aの回転に伴う遠心力を利用して、内部空間4a内のオイル(後述)を放射状に散らす機能を持つ。なお、孔部4bの個数,配置,形状は特に限られないが、オイルが径方向外側に向かって散りやすいものであることが好ましい。
歯車機構3は、所定の増幅率でトルク差を増幅する機能を持ち、例えば差動機構や遊星歯車機構等で構成される。歯車機構3の入力要素には、第一モータ1及び第二モータ2からの各トルクが入力され、歯車機構3の出力要素は後述する出力軸13と一体回転するように設けられる。なお、歯車機構3には、図示しない複数の軸受が含まれる。
本実施形態の駆動装置10には、いずれも平行に配置された三つの軸が二組設けられ、これら三つの軸に二段階で減速する減速ギヤ列が設けられる。以下、三つの軸を、各モータ1,2から左右輪への動力伝達経路の上流側から順に、モータ軸11,カウンタ軸12,出力軸13と呼ぶ。これらの軸11〜13は二つずつ設けられる。左右に位置する二つのモータ軸11,二つのカウンタ軸12,二つの出力軸13は、それぞれが同様に(左右対称に)構成される。また、これらの軸11〜13に設けられる減速ギヤ列も左右で同様に(左右対称に)構成される。
モータ軸11は、回転中心C1を持つ中空円筒形状に形成され、左右のモータ1,2の各回転軸1A,2Aと同軸上に位置する。本実施形態のモータ軸11は回転軸1A,2Aとそれぞれ一体で設けられており、各モータ軸11の内部空間が各回転軸1A,2Aの内部空間4aと連通して設けられる。なお、各モータ軸11と各回転軸1A,2Aとが別体で設けられて接合,連結されたものであってもよい。モータ軸11には、モータ歯車31が固定される。各モータ軸11は、第一モータ1及び第二モータ2の間に位置し、互いに離隔する二つの軸受(図示略)により回転自在に支持される。
カウンタ軸12は、回転中心C2を持つ中空円筒状に形成され、モータ軸11と平行に配置される。カウンタ軸12には、モータ歯車31と噛合する第一中間歯車32と、第一中間歯車32よりも小径の第二中間歯車33とが固定される。左側の第二中間歯車33は、左側の第一中間歯車32よりも第一モータ1側(左側)に配置され、右側の第二中間歯車33は、右側の第一中間歯車32よりも第二モータ2側(右側)に配置される。すなわち、大径の第一中間歯車32の方が小径の第二中間歯車33よりも車幅方向内側に配置される。なお、これらの中間歯車32,33は互いに近接配置されることが好ましい。また、モータ歯車31と第一中間歯車32とで、一段目の減速ギヤ列が構成される。
各カウンタ軸12は、第一モータ1及び第二モータ2の間に位置し、互いに離隔する二つの軸受(図示略)により回転自在に支持される。なお、カウンタ軸12は側面視で、第一中間歯車32が第一モータ1及び第二モータ2の外周面1f,2fよりも径方向内側に位置するように配置されることが好ましい。つまり、カウンタ軸12上の歯車32,33が、車両側方から見たときに、モータ1,2と完全に重なっていることが好ましい。
出力軸13は、回転中心C3を持つ中空円筒状に形成され、モータ軸11と平行に配置される。出力軸13には、第二中間歯車33と噛合する出力歯車34が介装される。第二中間歯車33と出力歯車34とで、二段目の減速ギヤ列が構成される。これらの各歯車31〜34は、左右のモータ1,2から左右輪への動力伝達経路上に位置する。本実施形態の出力歯車34は、外歯が形成された歯部34aと一体で設けられた円筒部34bを有し、円筒部34bが出力軸13の外周面の一部に摺動可能に外嵌されることで出力軸13に介装される。出力歯車34は、例えば弦巻線状の歯筋を有するはすば歯車であり、駆動装置10に内装される最大径のギヤである。
出力軸13の一端側(車幅方向内側)には歯車機構3が配置され、出力軸13の他端側(車幅方向外側)には左右輪の一方が配置される。つまり、駆動装置10では、左右のモータ1,2が、左右輪が設けられる出力軸13上に配置されず、出力軸13からオフセットして配置される。なお、図2には左右輪の図示を省略し、左右輪に連結されるジョイント部14を図示している。
本実施形態の歯車機構3は、第一モータ1及び第二モータ2の下方に位置し、第一モータ1側の出力歯車34と第二モータ2側の出力歯車34との間に配置される。各出力軸13は、出力軸13に外嵌された円筒部34bが、互いに離隔する二つの軸受(図示略)により軸支されることでケーシング15に対して回転可能に軸支される。ジョイント部14は、出力軸13の車幅方向外側の端部であって、第一モータ1及び第二モータ2の車幅方向外側の各端面1e,2eよりも車幅方向外側に配置される。言い換えると、ジョイント部14が各モータ1,2の端面1e,2eよりも車幅方向外側に位置するように、出力軸13の長さが設定される。
本実施形態のケーシング15は、各モータハウジング1D,2Dにそれぞれ連結され、各軸11〜13や歯車機構3等を収容するものである。ケーシング15は一体ものであってもよいし、複数のパーツが組み合わされて構成されたものであってもよい。ケーシング15の上面は、各モータハウジング1D,2Dの外周面1f,2fの上面よりも回転中心C1側に位置する。これにより、駆動装置10には、第一モータ1及び第二モータ2の間であってケーシング15の上部に位置する凹部16が設けられる。凹部16は、左右のモータ1,2の間であってモータ軸11の上方に空間を形成する部位であり、ケーシング15の内方向へ凹設された部位ともいえる。
[1−2.オイル供給システムの装置構成]
図1に示すように、本実施形態の供給システムは、駆動装置10に供給されるオイルが循環する循環路20と、制御装置5とを備える。この循環路20上には、少なくとも、オイルを圧送するオイルポンプ23と、オイルを冷却するオイルクーラ24とが介装される。オイルポンプ23で圧送されたオイルは、オイルクーラ24で冷却されたのち駆動装置10へと供給される。
さらに、供給システムは、いずれも循環路20の一部として設けられた直掛油路21及び軸心油路22と、オイルを直掛油路21及び軸心油路22に配分するバルブ26L,26R(第一バルブ)とを備える。図2に示すように、直掛油路21は、各モータ1,2のコイルに直接的に供給(滴下)されるオイルを導く通路である。一方、軸心油路22は、各モータ1,2の回転軸1A,2Aから放射状に噴霧されるオイルを導く通路である。直掛油路21及び軸心油路22はいずれも左右のモータ1,2のそれぞれに設けられる。
直掛油路21から供給されるオイルは、各ステータ1C,2Cのコイルに対して径方向外側から直接的に与えられることから、おもにコイルの冷却性能を向上させる機能を持つ。また、このオイルは、コイルを冷却したのち、回転しているロータ1B,2Bに接触することで周囲に飛散し、ロータ1B,2Bの冷却や潤滑にも寄与する。一方、軸心油路22から供給されるオイルは、各ロータ1B,2Bに対し径方向内側から与えられることから、おもにマグネットの冷却性能を向上させる機能を持つ。また、軸心油路22から供給されるオイルは、軸受の潤滑性能をも向上させる機能も持つ。
本実施形態の駆動装置10には、循環路20内のオイルをモータハウジング1D,2D及びケーシング15内に注入するための二種類の注入口17A,17Bと、オイルを貯留するための貯留部18と、貯留部18内のオイルを吸い出すための吸引口19とが設けられる。すなわち、循環路20の一端部(直掛油路21の一端部又は軸心油路22の一端部)は注入口17A,17Bに接続され、他端部は吸引口19に接続される。貯留部18は、ケーシング15の下部に設けられ、下方に落下してきたオイルを貯留する容器形状の部位である。吸引口19は貯留部18に設けられる。
第一モータ1側の直掛油路21が接続される注入口17Aは、ロータ1B及びステータ1Cと軸方向位置が重なるように配置される。同様に、第二モータ2側の直掛油路21が接続される注入口17Aは、ロータ2B及びステータ2Cと軸方向位置が重なるように配置される。以下、直掛油路21が接続される注入口17Aを「直掛注入口17A」と呼ぶ。
左右の軸心油路22が接続される注入口17Bはいずれも、二つのモータハウジング1D,2Dの間の空間(凹部16内)に配置されており、凹部16に形成された突起部に設けられる。以下、軸心油路22が接続される注入口17Bを「軸心注入口17B」と呼ぶ。二つの軸心注入口17Bのうちの一方から注入されたオイルは第一モータ1側(左側)へ導かれ、他方から注入されたオイルは第二モータ2側(右側)へ導かれる。図2では、二つの軸心注入口17Bが紙面に直交する方向に二つ並設されている場合を例示しているが、二つの軸心注入口17Bが車幅方向に並設されていてもよい。
なお、本実施形態の駆動装置10では、軸心注入口17Bから注入されたオイルの一部が、左右のモータ軸11の内部空間及び各回転軸1A,2Aの内部空間4aを通じて、各モータ1,2の端面1e,2e側に向かって流れる。このとき、回転軸1A,2Aが回転していれば、この回転に伴う遠心力により、内部空間4a内のオイルは孔部4bを通じて放射状に散り、コイルやマグネットを冷却する。また、軸心注入口17Bから注入されたオイルの残りはそのまま下方へ落下し、各軸11〜13を支持する軸受や歯車機構3内の軸受等の潤滑に寄与する。
各バルブ26L,26Rは、循環路20上であって直掛油路21及び軸心油路22の分岐部に介装されている。各バルブ26L,26Rは、循環路20の上流側から流れてきたオイルを二種類の油路21,22に配分可能な弁(例えば電磁弁や三方弁)である。各バルブ26L,26Rは制御装置5により個別に制御される。以下、これらのバルブ26L,26Rを区別する場合には、第一モータ1側に配置されるバルブ26Lを「左バルブ26L」と呼び、第二モータ2側に配置されるバルブ26Rを「右バルブ26R」と呼ぶ。
本実施形態の供給システムでは、循環路20上であって各バルブ26L,26Rが配置された分岐部よりも上流側にバルブ25(第二バルブ,以下「上流バルブ25」という)が介装されている。上流バルブ25は、循環路20の上流側から流れてきたオイルを第一モータ1及び第二モータ2に配分する弁(例えば電磁弁や三方弁)である。なお、上流バルブ25,左バルブ26L,右バルブ26Rの種類は特に限られない。
本実施形態の供給システムには、この上流バルブ25が設けられているため、直掛油路21及び軸心油路22がそれぞれ二つずつ設けられる。すなわち、循環路20の上流側から流れてきたオイルは、上流バルブ25により左右に配分されたのち、第一モータ1側では、左バルブ26Lにより直掛油路21と軸心油路22とに配分され、第二モータ2側では右バルブ26Rにより直掛油路21と軸心油路22とに配分される。
制御装置5は、例えばマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成された電子制御装置であり、車両9に搭載される各種装置を統合制御するものであってもよいし、供給システムの専用品であってもよい。
[1−3.オイル供給システムの制御構成]
制御装置5は、各モータ1,2の回転速度に相関する相関速度に応じて、直掛油路21の油量及び軸心油路22の油量の配分Dを設定し、設定した配分Dを実現するよう各バルブ26L,26Rを制御する。以下、この配分Dを「直掛軸心配分D」と呼ぶ。
直掛軸心配分Dは、例えば、「直掛油路21の油量Qs:軸心油路22の油量Qp」という比で規定されてもよいし、前者を後者で除した値(Qs/Qp)や、後者を前者で除した値(Qp/Qs)で規定されてもよい。本実施形態では、直掛油路21の油量Qsを軸心油路22の油量Qpで除した値(Qs/Qp)を直掛軸心配分Dとして用いる場合を例示する。
また、上記の相関速度は、モータ1,2の回転速度と正の相関を持つパラメータであって、例えば、第一モータ1の回転速度N1であってもよいし、第二モータ2の回転速度N2であってもよいし、二つの回転速度N1,N2の平均値であってもよいし、車両9の車速Vであってもよい。本実施形態の供給システムでは、第一モータ1及び第二モータ2のそれぞれにバルブ26L,26Rが設けられているため、各モータ1,2の回転速度N1,N2をそれぞれ相関速度として用いる場合を例示する。なお、車速Vは、車両9に設けられた車輪速センサ6(図1参照)により取得可能である。
図1に示すように、本実施形態の供給システムでは、第一モータ1の回転速度N1を検出する回転速度センサ7Lと、第二モータ2の回転速度N2を検出する回転速度センサ7Rとが設けられる。各回転速度センサ7L,7Rで検出された情報は、制御装置5に伝達される。さらに、本実施形態の供給システムでは、第一モータ1の温度T1を検出する温度センサ8Lと、第二モータ2の温度T2を検出する温度センサ8Rとが設けられる。なお、ここで検出される温度T1,T2としては、例えばコイルの温度やオイルの温度等が挙げられる。各温度センサ8L,8Rで検出された情報も、制御装置5に伝達される。
本実施形態の制御装置5は、第一モータ1の回転速度N1に応じて、第一モータ1の直掛軸心配分D1を設定するとともに、第二モータ2の回転速度N2に応じて、第二モータ2の直掛軸心配分D2を設定する。すなわち、各モータ1,2の直掛軸心配分D1,D2は、各モータ1,2に設けられた回転速度センサ7L,7Rからの情報に基づき設定される。なお、二つの直掛軸心配分D1,D2は互いに同一の値に設定されることもあれば、異なる値に設定されることもある。
図2及び図3に示すように、本実施形態の制御装置5は、各回転速度N1,N2が低速であるほど各直掛油路21の油量Qs1,Qs2を増やし、各回転速度N1,N2が高速であるほど各軸心油路22の油量Qp1,Qp2を増やすように二つの直掛軸心配分D1,D2をそれぞれ設定する。これにより、モータ1,2が低速で作動しているほど直掛油路21により多くのオイルが導かれるため、コイルの冷却性能が高められる。反対に、モータ1,2が高速で作動しているほど軸心油路22により多くのオイルが導かれるため、軸受の潤滑性能が確保されるとともにマグネットの冷却性能が高められる。
直掛軸心配分D1,D2の設定方法としては、例えば以下の手法1又は手法2を採用することができる。
手法1:予め設定された基本配分Dbを用いる
手法2:予め設定されたマップを用いる
手法1を用いる場合を説明する。基本配分Dbは、各モータ1,2の回転速度N1,N2が所定回転速度Nbのときの直掛軸心配分Dであり、例えばDb=1(すなわち、Qs:Qp=1:1)に設定されている。制御装置5は、第一モータ1の回転速度N1が所定回転速度Nb未満の低回転時には、直掛軸心配分D1を基本配分Dbよりも大きな値に設定する。同様に、第二モータ2の回転速度N2が所定回転速度Nb未満の低回転時にも、直掛軸心配分D2を基本配分Dbよりも大きな値に設定する。ここで設定される値(D1,D2)は、予め与えられた所定値であってもよいし、各回転速度N1,N2と所定回転速度Nbとの差の絶対値が大きいほど(低速であるほど)大きな値に設定されてもよい。
また、第一モータ1の回転速度N1が所定回転速度Nb以上の高回転時には、直掛軸心配分D1を基本配分Db以下の値に設定し、第二モータ2の回転速度N2が所定回転速度Nb以上の高回転時には、直掛軸心配分D2を基本配分Db以下の値に設定する。ここで設定される値(D1,D2)は、予め与えられた所定値であってもよいし、各回転速度N1,N2と所定回転速度Nbとの差の絶対値が大きいほど(高速であるほど)小さな値に設定されてもよい。
手法2を用いる場合を説明する。マップとしては、例えば図3に示すような、横軸が回転速度N1,N2であり、縦軸が直掛軸心配分D1,D2であって、図中実線や破線で示した関係が規定されたものが挙げられる。このマップでは、回転速度N1,N2が高いほど直掛軸心配分D1,D2が直線的(実線で示す)又は曲線的(破線で示す)に小さくなるように規定されている。制御装置5は、回転速度センサ7L,7Rから伝達された情報をこのマップに適用することで、各直掛軸心配分D1,D2を取得する。なお、図3中に示すDb,Nbは、手法1の基本配分Db,所定回転速度Nbである。つまり、図3に示すマップを用いる手法2は、手法1を包含した手法ともいえる。図3に示すようなマップは、モータ1,2ごとに設定されていてもよい。
制御装置5は、直掛軸心配分D1,D2の設定に際し、軸心油路22の油量Qp1,Qp2を予め設定された最低値以上とすることが好ましい。この最低値は、駆動装置10内の軸受に供給すべき最低限のオイルの流量である。この場合、制御装置5は、回転速度N1,N2に応じた直掛軸心配分D1,D2を設定したと仮定したときに、軸心油路22の油量Qp1,Qp2が最低値を下回るようであれば、軸心油路22の油量Qp1,Qp2が最低値と等しくなるときの直掛軸心配分D1,D2に制限して設定する。この設定では、制御装置5は、循環路20を流通するオイルの総流量をオイルポンプ23の回転速度やオイルの温度等から取得,推定することが好ましい。
本実施形態の供給システムには上流バルブ25が設けられているため、制御装置5は、このバルブ25を制御することで、二つのモータ1,2に配分される油量Q1,Q2を変更する。具体的には、制御装置5は、第一モータ1の温度T1及び第二モータ2の温度T2のうち、高い方のモータにより多くのオイルが導かれるよう上流バルブ25による配分Eを設定し、設定した配分Eを実現するよう上流バルブ25を制御する。これにより、高温側のモータ1又は2により多くのオイルが供給されるため、高温側のモータ1又は2の冷却性能が高められる。
上記の配分E(以下「左右配分E」という)は、例えば、「第一モータ1の油量Q1:第二モータ2の油量Q2」という比で規定されてもよいし、前者を後者で除した値(Q1/Q2)や、後者を前者で除した値(Q2/Q1)で規定されてもよい。本実施形態では、第一モータ1の油量Q1を第二モータ2の油量Q2で除した値(Q1/Q2)を左右配分Eとして用いる場合を例示する。
制御装置5は、二つのモータ1,2の温度差ΔT(=T2−T1)に基づいて左右配分Eを設定する。制御装置5は、温度差ΔTが0であれば、二つのモータ1,2に均等にオイルが供給されるよう左右配分EをE=1に設定する。一方、温度差ΔTが0でない場合には、ΔT<0であれば第一モータ1により多くのオイルが供給されるよう左右配分Eを1よりも大きい値に設定し、ΔT>0であれば第二モータ2により多くのオイルが供給されるよう左右配分Eを1よりも小さい値に設定する。
この設定においても、制御装置5は、例えば図4に示すようなマップを用いることができる。図4のマップでは、横軸が温度差ΔTであり、縦軸が左右配分Eであって、温度差ΔTが大きくなるほど(横軸で右に行くほど)、左右配分Eが直線的(実線で示す)又は曲線的(破線で示す)に小さくなるように規定されている。制御装置5は、温度センサ8L,8Rから伝達された情報を図4に示すマップに適用することで、左右配分Eを取得する。なお、制御装置5は、マップを使用せず、例えば上記の手法1に相当する方法で左右配分Eを取得,設定してもよい。
本実施形態の供給システムにおけるオイルの配分(油量の関係)をまとめると、以下の通りである。
総油量=第一モータ1の油量Q1+第二モータ2の油量Q2(左右配分Eにより配分)
油量Q1=直掛油量Qs1+軸心油量Qp1(直掛軸心配分D1により配分)
油量Q2=直掛油量Qs2+軸心油量Qp2(直掛軸心配分D2により配分)
[1−4.フローチャート]
図5は、上記の制御装置5で実施される制御内容を例示したフローチャートである。このフローチャートは、オイルポンプ23が作動中の場合に所定の演算周期で繰り返し実施され、オイルポンプ23が停止するとその時点で終了する。なお、このフローチャートでは、直掛軸心配分D1,D2の設定に際し、軸心油路22の油量Qp1,Qp2を予め設定された最低値以上とする制御内容を省略している。
ステップS1では、各センサ7L,7R,8L,8Rからの情報が取得され、ステップS2では、温度差ΔTに基づいて左右配分Eが設定される。続くステップS3では、各回転速度N1,N2に基づいて各直掛軸心配分D1,D2が設定される。そして、ステップS4では、ステップS2,S3で設定された各配分E,D1,D2に従って各バルブ25,26L,26Rが制御され、このフローチャートをリターンする。フローチャートを繰り返し実施する間にモータ1,2の各温度T1,T2や回転速度N1,N2が変化すれば、それに合わせて配分E,D1,D2も更新(設定)されることから、モータ1,2の作動状態に適したオイルの供給量が確保される。
[1−5.効果]
(1)上述したオイル供給システムでは、回転電機(本実施形態では第一モータ1,第二モータ2)の回転速度に相関する相関速度(本実施形態では回転速度N1,N2)に応じて直掛軸心配分D(D1,D2)が設定されてバルブ26L,26Rが制御される。すなわち、上述したオイル供給システムでは、回転電機の回転速度の変化に伴う「オイルをより必要とする箇所が変化する」という事態に対応できる。このように、冷却と潤滑とが重視される条件の違い(相関速度が高いか低いか)を利用して二種類の油路21,22に導かれる油量の配分Dを設定することで、適切にオイルを供給することができる。したがって、上述した供給システムによれば、潤滑性能及び冷却性能を共に向上させることができる。
(2)上述した供給システムでは、相関速度が低速なほど直掛油路21の油量が増大されるため、回転電機のコイルを効果的に冷却でき、回転電機の性能低下を抑制できる。また、相関速度が高速なほど軸心油路22の油量が増大されるため、回転電機のマグネットを効果的に冷却でき、これによっても回転電機の性能低下を抑制できる。さらに、相関速度が高速なほど軸受に供給される油量も増大されるため、潤滑性能を高めることもできる。
(3)上述した供給システムにおいて、制御装置5が直掛軸心配分Dの設定に際し、軸心油路22の油量を予め設定された最低値以上とする場合には、軸心油路22から供給されるオイルの油量を最低限は確保することができ、潤滑性能を維持することができる。
(4)上述した供給システムでは、直掛油路21及び軸心油路22にオイルを配分するバルブ26L,26Rよりも上流側に、第一モータ1及び第二モータ2にオイルを配分する上流バルブ25が設けられる。この上流バルブ25の左右配分Eは、二つのモータ1,2のうち、その温度T1,T2が高い一方により多くのオイルが導かれるように設定されることから、適切な冷却を実施できる。これにより、左右モータ1,2の温度差の上昇(拡大)を抑制できるため、モータ1,2の温度上昇に伴うトルク制限の頻度が低減され、AYC機能(性能)の低下を防止できる。
[2.第二実施形態]
[2−1.構成]
次に、図6〜図9を用いて、第二実施形態に係る供給システムについて説明する。本供給システムは、第一実施形態の供給システムに対し、循環路20′上のバルブによるオイルの配分の仕方が異なる点を除いて同様に構成されている。以下の説明では、第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付すとともに、対応する構成については第一実施形態の符号にダッシュ(′)を付して、重複する説明は適宜省略する。
図6に示すように、本実施形態の供給システムは、上述した駆動装置10に適用される。本供給システムの循環路20′は、その一端部(直掛油路21の一端部又は軸心油路22の一端部)が直掛注入口17A及び軸心注入口17Bにそれぞれ接続され、その他端部が吸引口19に接続される。本供給システムは、循環路20′上であって直掛油路21及び軸心油路22の分岐部に介装されたメインバルブ27(第一バルブ)と、メインバルブ27が介装された分岐部よりも下流側の直掛油路21に介装された直掛バルブ28S(第三バルブ)と、メインバルブ27が介装された分岐部よりも下流側の軸心油路22に介装された軸心バルブ28P(第四バルブ)とを備える。
メインバルブ27は、循環路20′の上流側から流れてきたオイルを直掛油路21及び軸心油路22に配分可能な弁(例えば電磁弁や三方弁)であり、第一実施形態のバルブ26L,26Rと同様の機能を持つ。直掛バルブ28S及び軸心バルブ28Pはいずれも、メインバルブ27により配分されたオイルを第一モータ1及び第二モータ2に配分可能な弁(例えば電磁弁や三方弁)である。各バルブ27,28S,28Pは制御装置5′により個別に制御される。
つまり、本供給システムでは、循環路20′の上流側から流れてきたオイルが、メインバルブ27により直掛油路21及び軸心油路22に配分されたのち、直掛油路21側では直掛バルブ28Sにより第一モータ1及び第二モータ2に配分され、軸心油路22側では軸心バルブ28Pにより第一モータ1及び第二モータ2に配分される。
本実施形態の制御装置5′は、各モータ1,2の回転速度に相関する相関速度に応じて、直掛油路21の油量及び軸心油路22の油量の配分D(すなわち直掛軸心配分D)を設定し、設定した直掛軸心配分Dを実現するようメインバルブ27を制御する。なお、本実施形態においても、直掛油路21の油量Qsを軸心油路22の油量Qpで除した値(Qs/Qp)を、直掛軸心配分Dとして用いる場合を例示する。また、本実施形態では、上記の相関速度として車速Vを用いる場合を例示する。
本実施形態の制御装置5′は、車速Vが低速であるほど直掛油路21の油量Qsを増やし、車速Vが高速であるほど軸心油路22の油量Qpを増やすように直掛軸心配分Dを設定する。また、この配分Dの設定方法としては、第一実施形態で説明した手法1又は手法2の「回転速度N1,N2」を「車速V」に置換することで採用可能である。
また、本実施形態の制御装置5′は、第一モータ1の温度T1及び第二モータ2の温度T2のうち、高い方のモータにより多くのオイルが導かれるよう、直掛バルブ28Sによる配分Fsを設定し、設定した配分Fsを実現するよう直掛バルブ28Sを制御する。これにより、高温側のモータ1又は2により多くのオイルが供給されるため、高温側のモータ1又は2の冷却性能が高められる。以下、直掛バルブ28Sによる配分Fsを「直掛左右配分Fs」と呼ぶ。
また、本実施形態の制御装置5′は、第一モータ1の回転速度N1及び第二モータ2の回転速度N2のうち、高い方のモータにより多くのオイルが導かれるよう、軸心バルブ28Pによる配分Fpを設定し、設定した配分Fpを実現するよう軸心バルブ28Pを制御する。これにより、高速側のモータ1又は2により多くのオイルが供給されるため、高速側のモータ1又は2の潤滑性能が高められる。以下、軸心バルブ28Pによる配分Fpを「軸心左右配分Fp」と呼ぶ。
直掛左右配分Fsは、第一実施形態の左右配分Eと同様に、例えば、「第一モータ1の油量Qs1:第二モータ2の油量Qs2」という比で規定されてもよいし、前者を後者で除した値(Qs1/Qs2)や、後者を前者で除した値(Qs2/Qs1)で規定されてもよい。軸心左右配分Fpもこれと同様に規定されてよい。本実施形態では、直掛油路21において、第一モータ1の油量Qs1を第二モータ2の油量Qs2で除した値(Qs1/Qs2)を直掛左右配分Fsとして用い、軸心油路22において、第一モータ1の油量Qp1を第二モータ2の油量Qp2で除した値(Qp1/Qp2)を軸心左右配分Fpとして用いる場合を例示する。
本実施形態の制御装置5′は、二つのモータ1,2の温度差ΔT(=T2−T1)に基づいて直掛左右配分Fsを設定する。制御装置5′は、温度差ΔTが0であれば、直掛油路21を通じて二つのモータ1,2に均等にオイルが供給されるよう、直掛左右配分FsをFs=1に設定する。一方、温度差ΔTが0でない場合には、ΔT<0であれば第一モータ1により多くのオイルが供給されるよう直掛左右配分Fsを1よりも大きい値に設定し、ΔT>0であれば第二モータ2により多くのオイルが供給されるよう直掛左右配分Fsを1よりも小さい値に設定する。
この設定において、制御装置5′は、例えば図7に示すようなマップを用いることができる。図7のマップは、上述した図4のマップと同様の縦軸,横軸を有し、温度差ΔTが大きくなるほど(横軸で右に行くほど)、直掛左右配分Fsが直線的(実線で示す)又は曲線的(破線で示す)に小さくなるように規定している。制御装置5′は、温度センサ8L,8Rから伝達された情報を図7に示すマップに適用することで、直掛左右配分Fsを取得する。なお、制御装置5′は、マップを使用せず、例えば第一実施形態の手法1に相当する方法や数式によって直掛左右配分Fsを取得,設定してもよい。
また、本実施形態の制御装置5′は、二つのモータ1,2の回転速度差ΔN(=N2−N1)に基づいて軸心左右配分Fpを設定する。制御装置5′は、回転速度差ΔNが0であれば、軸心油路22を通じて二つのモータ1,2に均等にオイルが供給されるよう、軸心左右配分FpをFp=1に設定する。一方、回転速度差ΔNが0でない場合には、ΔN<0であれば第一モータ1により多くのオイルが供給されるよう軸心左右配分Fpを1よりも大きい値に設定し、ΔN>0であれば第二モータ2により多くのオイルが供給されるよう軸心左右配分Fpを1よりも小さい値に設定する。
この設定において、制御装置5′は、例えば図8に示すようなマップを用いることができる。図8のマップでは、横軸が回転速度差ΔNであり、縦軸が軸心左右配分Fpであって、回転速度差ΔNが大きくなるほど(横軸で右に行くほど)、軸心左右配分Fpが直線的(実線で示す)又は曲線的(破線で示す)に小さくなるように規定されている。制御装置5′は、回転速度センサ7L,7Rから伝達された情報を図8に示すマップに適用することで、軸心左右配分Fpを取得する。なお、制御装置5′は、マップを使用せず、例えば第一実施形態の手法1に相当する方法や数式によって軸心左右配分Fpを取得,設定してもよい。
本実施形態の供給システムにおけるオイルの配分(油量の関係)をまとめると、以下の通りである。
総油量=直掛油路21の油量Qs+軸心油路22の油量Qp
(直掛軸心配分Dにより配分)
油量Qs=第一モータ1の直掛油量Qs1+第二モータ2の直掛油量Qs2
(直掛左右配分Fsにより配分)
油量Qp=第一モータ1の軸心油量Qp1+第二モータ2の軸心油量Qp2
(軸心左右配分Fpにより配分)
図9は、制御装置5′で実施される制御内容を例示したフローチャートであり、図5のフローチャートと同様にスタートされ、所定の演算周期で繰り返し実施される。図9に示すように、ステップS10では、各センサ6,7L,7R,8L,8Rからの情報が取得され、ステップS20では、車速Vに基づいて直掛軸心配分Dが設定される。続くステップS30では、温度差ΔTに基づいて直掛左右配分Fsが設定され、さらにステップS40では、回転速度差ΔNに基づいて軸心左右配分Fpが設定される。
そして、ステップS50では、ステップS20〜S40で設定された各配分D,Fs,Fpに従って各バルブ27,28S,28Pが制御され、このフローチャートをリターンする。フローチャートを繰り返し実施する間に車速Vやモータ1,2の各温度T1,T2,回転速度N1,N2が変化すれば、それに合わせて配分D,Fs,Fpも更新(設定)されることから、モータ1,2の作動状態に適したオイルの供給量が確保される。
[2−2.効果]
本実施形態の供給システムでは、直掛油路21及び軸心油路22にオイルを配分するメインバルブ27よりも下流側の直掛油路21に、第一モータ1及び第二モータ2にオイルを配分する直掛バルブ28Sが設けられる。この直掛バルブ28Sによる配分Fsは、二つのモータ1,2のうち、その温度T1,T2が高い一方により多くのオイルが導かれるように設定されることから、適切な冷却を実施できる。これにより、左右モータ1,2の温度差の上昇(拡大)を抑制できるため、モータ1,2の温度上昇に伴うトルク制限の頻度が低減され、AYC機能(性能)の低下を防止できる。したがって、本実施形態の供給システムによれば、潤滑性能及び冷却性能を共に向上させることができる。
また、本実施形態の供給システムでは、メインバルブ27よりも下流側の軸心油路22に、第一モータ1及び第二モータ2にオイルを配分する軸心バルブ28Pが設けられる。この軸心バルブ28Pによる配分Fpは、二つのモータ1,2のうち、その回転速度N1,N2が高い一方により多くのオイルが導かれるように設定されることから、適切な潤滑性能を維持できる。
さらに、本実施形態の供給システムでは、直掛左右配分Fsの設定と軸心左右配分Fpの設定とで参照するパラメータが互いに異なる。これは、直掛油路21から供給されるオイルが、おもにコイルの冷却性能を向上させる機能を持つのに対し、軸心油路22から供給されるオイルが、おもにマグネットの冷却性能を向上させる機能と軸受の潤滑性能を向上させる機能とを併せ持つからである。すなわち、直掛左右配分Fsの設定においてモータ1,2の温度T1,T2が参照されることで、コイル温度の上昇を効果的に抑制でき、軸心左右配分Fpの設定においてモータ1,2の回転速度N1,N2が参照されることで、潤滑性能を効果的に向上させることができる。したがって、本実施形態の供給システムによれば、左右のモータ1,2の温度差をより正確に抑制できるとともに、潤滑性能も冷却性能もより一層向上させることができる。なお、第一実施形態と同様の構成からは同様の効果を得ることができる。
[3.その他]
上述した各実施形態の供給システムの構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、第一実施形態において、モータ1,2の温度T1,T2に応じて左右配分Eを設定する代わりに、左右配分Eを固定値(例えばE=1,すなわちQ1=Q2)としてもよい。つまり、第一実施形態の上流バルブ25の代わりに、単にオイルを二分割する弁を介装してもよいし、バルブを省略して循環路20を二股に分岐させてもよい。このような構成であっても、左バルブ26L,右バルブ26Rの各配分D1,D2が相関速度に応じて設定されるものであれば、直掛油路21と軸心油路22とに適切にオイルを供給することができる。
また、第二実施形態において、モータ1,2の温度T1,T2に応じて直掛左右配分Fsを設定する代わりに、直掛左右配分Fsを固定値(例えばFs=1,すなわちQs1=Qs2)としてもよい。あるいは、モータ1,2の回転速度N1,N2に応じて軸心左右配分Fpを設定する代わりに、軸心左右配分Fpを固定値(例えばFp=1,すなわちQp1=Qp2)としてもよい。つまり、第二実施形態の直掛バルブ28S,軸心バルブ28Pの代わりに、単にオイルを二分割する弁をそれぞれ介装してもよいし、バルブを省略して循環路20′を二股に分岐させてもよい。このような構成であっても、メインバルブ27による配分Dが相関速度に応じて設定されるものであれば、直掛油路21と軸心油路22とに適切にオイルを供給することができる。
上述した駆動装置10の構成は一例であって、上述したものに限られない。上述した駆動装置10では、左右のモータ1,2の間に各モータ軸11が配置されるように左右のモータ1,2が互いに離隔して対向配置されているが、モータ1,2の配置はこれに限られない。例えば、左右のモータ1,2の車幅方向外側に、モータ軸11及びカウンタ軸12が配置されてもよい。また、駆動装置10内に配置される歯車31〜34は一例であって、例えば中間歯車32,33の一方を省略し、他方にモータ歯車31及び出力歯車34が噛合する構成としてもよいし、歯車31〜34以外の歯車が設けられて三段以上の減速ギヤ列が構成されてもよい。上述したケーシング15の形状や注入口17A,17Bの配置も一例である。
上述した駆動装置10内においてオイルが流れる経路は一例であり、例えば、放射状に穿孔される孔部4bを軸方向に複数配置してもよいし、軸心注入口17Bから注入されたオイルを積極的に軸受に導く経路を設けてもよい。少なくとも、直掛油路21から供給されたオイルが回転電機のコイルに直接的に導かれ、軸心油路22から供給されたオイルが回転電機の回転軸から放射状に噴霧されるように構成されていればよい。
上述した各実施形態では、駆動装置10に対して適用される供給システムを例示したが、供給システムの適用対象は、二つのモータ1,2及び歯車機構3を備えた駆動装置10に限られない。少なくとも、車両に搭載された回転電機(モータ,ジェネレータ,モータジェネレータ)に供給されるオイルの循環路を有する供給システムであって、循環路の一部として、直掛油路及び軸心油路を備え、これらの直掛油路及び軸心油路に分岐する分岐部に介装されたバルブと、これらの直掛油路及び軸心油路の各油量の配分を設定してこのバルブを制御する制御装置とを備えていればよい。
1 第一モータ(回転電機)
1A 回転軸
2 第二モータ(回転電機)
2A 回転軸
3 歯車機構
5 制御装置
7L,7R 回転速度センサ
8L,8R 温度センサ
9 車両
10 駆動装置(左右輪駆動装置)
20 循環路
21 直掛油路
22 軸心油路
25 上流バルブ(第二バルブ)
26L 左バルブ(第一バルブ)
26R 右バルブ(第一バルブ)
27 メインバルブ(第一バルブ)
28P 軸心バルブ(第四バルブ)
28S 直掛バルブ(第三バルブ)
D,D1,D2 直掛軸心配分(第一バルブによる配分)
E 左右配分(第二バルブによる配分)
Fp 軸心左右配分(第四バルブによる配分)
Fs 直掛左右配分(第三バルブによる配分)
1 第一モータの回転速度(相関速度)
2 第二モータの回転速度(相関速度)
1 第一モータの油量
2 第二モータの油量
Qp,Qp1,Qp2 軸心油路の油量
Qs,Qs1,Qs2 直掛油路の油量
1 第一モータの温度
2 第二モータの温度
V 車速(相関速度)

Claims (6)

  1. 車両に搭載された回転電機に供給されるオイルが循環する循環路の一部として設けられ、前記回転電機のコイルに直接的に供給されるオイルを導く直掛油路と、
    前記循環路の一部として設けられ、前記回転電機の回転軸から放射状に噴霧されるオイルを導く軸心油路と、
    前記循環路上であって前記直掛油路及び前記軸心油路の分岐部に介装され、前記オイルを前記直掛油路及び前記軸心油路に配分する第一バルブと、
    前記回転電機の回転速度に相関する相関速度に応じて、前記直掛油路の油量及び前記軸心油路の油量の配分を設定して前記第一バルブを制御する制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする、オイル供給システム。
  2. 前記制御装置は、前記相関速度が低速であるほど前記直掛油路の油量を増やし、前記相関速度が高速であるほど前記軸心油路の油量を増やすように前記配分を設定する
    ことを特徴とする、請求項1記載のオイル供給システム。
  3. 前記制御装置は、前記配分の設定に際し、前記軸心油路の油量を予め設定された最低値以上とする
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のオイル供給システム。
  4. 前記車両には、前記車両の左右輪を駆動する第一モータ及び第二モータが前記回転電機として搭載されるとともに、前記第一モータ及び前記第二モータのトルク差を増幅して前記左右輪の各々に伝達する歯車機構が搭載されており、
    前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度をそれぞれ検出する温度センサと、
    前記循環路上であって前記分岐部よりも上流側に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第二バルブと、を備え、
    前記制御装置は、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第二バルブによる前記配分を設定して前記第二バルブを制御する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオイル供給システム。
  5. 前記車両には、前記車両の左右輪を駆動する第一モータ及び第二モータが前記回転電機として搭載されるとともに、前記第一モータ及び前記第二モータのトルク差を増幅して前記左右輪の各々に伝達する歯車機構が搭載されており、
    前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度をそれぞれ検出する温度センサと、
    前記分岐部よりも下流側の前記直掛油路に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第三バルブと、を備え、
    前記制御装置は、前記第一モータの温度及び前記第二モータの温度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第三バルブによる前記配分を設定して前記第三バルブを制御する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオイル供給システム。
  6. 前記第一モータの回転速度及び前記第二モータの回転速度をそれぞれ検出する回転速度センサと、
    前記分岐部よりも下流側の前記軸心油路に介装され、前記オイルを前記第一モータ及び前記第二モータに配分する第四バルブと、を備え、
    前記制御装置は、前記第一モータの回転速度及び前記第二モータの回転速度のうち、高い方の前記回転電機により多くの前記オイルが導かれるよう前記第四バルブによる前記配分を設定して前記第四バルブを制御する
    ことを特徴とする、請求項5記載のオイル供給システム。
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