JP4069950B2 - 車両の駆動装置及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の左右車輪を夫々独立して制御する電動式駆動装置、及び、内燃機関を備える車両における電動式駆動装置の搭載方法に関する。
車両に搭載され、内燃機関の代わりに又は内燃機関(エンジン)の補助として車輪を駆動する電動式駆動装置が知られている。一般的な電動式駆動装置は、モータと、モータからの回転出力を減速して出力する減速機とを備える。
電動式駆動装置を搭載した車両の例としては、エンジンの右側側方にモータを配置し、エンジンの左側側方にフロントディファレンシャルギヤを配置した車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、変速機とモータからなる駆動ユニットを左右の後輪へ夫々配置した電気自動車や(例えば、特許文献2参照)、前輪を軸支するアクスルケースの後面に前輪駆動用の油圧モータを配置した作業車が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、電動式駆動装置を構成するモータの冷却方法として、動力伝達機構を潤滑する作動油などの温度が低い場合に、回転機を作動させることによって、その作動油を温めると共に、動力伝達機構の作動油をモータの冷却用流体として用いる車両が知られている(例えば、特許文献4参照)。
また、発電機、モータ、及びトランスミッションをエンジンに連接した一体ケース内に収納し、その一体ケース内に存するオイルをそれらに対して潤滑させるハイブリット車両の潤滑装置が知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開2002−104005号公報 特開平9−205703号公報 特開平8−2279号公報 特開2002−174328号公報 特開平7−76229号公報
エンジンの両側、特に車輪の中心軸近傍に電動式駆動装置を設ける場合、一般的にはエンジンブロックに対して電動式駆動装置を取り付けることになる。そのため、電動式駆動装置を取り付けるための取付部材などの加工をエンジンブロックに対して施す必要がある。よって、電動式駆動装置を取り付けるエンジンと、取り付けないエンジンとで、エンジンブロック自体を共用することができなくなる。なお、「エンジンブロック」とは、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケースなどを含むエンジン本体のうちオイルパンを除いた部分をいうものとする。
また、エンジンブロックの側面はシリンダや排気マニホールドなど、高温となる部品の近傍となるため、電動式駆動装置をエンジンブロックに取り付けると、その熱の影響を受け、モータを連続駆動可能な定格時間が減少してしまうという問題がある。よって、エンジンの両脇であって車輪の中心軸上に電動式駆動装置を設ける場合には、エンジンブロックからの熱の影響を受けにくくするとともに、必要に応じて電動式駆動装置を冷却することが望まれる。
また、一般的にエンジンの両脇にはスペースに余裕が無いため、エンジンの両脇に電動式駆動装置を設ける場合には電動式駆動装置を小型化する、あるいはエンジン脇のスペースに適合した形状とするなどの必要性が生じ、電動式駆動装置を構成するモータや減速機の設計上の自由度が制限されるという問題もある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の両脇で車輪の中心軸上に電動式駆動装置を取り付けた駆動装置において、電動式駆動装置が内燃機関に生じる熱の影響を受けにくくするとともに、必要に応じて電動式駆動装置を安定的に冷却可能とすることを課題とする。
本発明の1つの観点では、車両は、エンジンブロックとオイルパンとを結合してなるエンジンと、前記エンジンの側方かつ車輪の中心軸上に配置される電動式駆動装置と、トランスミッションと、ラジエターと、前記トランスミッションから排出された潤滑流体を前記ラジエターの下方の冷却通路を経由して前記トランスミッションに戻す潤滑流体通路と、を備え、前記電動式駆動装置は、前記オイルパンに設けられた取付部材を介して前記オイルパンに取り付けられており、前記取付部材は前記オイルパンから側方に延びる複数の取付アームであり、前記取付アームの長さは前記オイルパンに取り付けられた前記電動式駆動装置が前記エンジンブロックの側面との間に所定距離を有する長さであり、前記電動式駆動装置は、前記冷却通路を経由した潤滑流体を内部に導入する導入部と、導入した潤滑流体を内部で循環する通路と、内部を循環した潤滑流体を前記トランスミッションに供給する排出部と、を備える。
上記の車両は、エンジンの側方かつ車輪の中心軸上に配置される電動式駆動装置を備え、例えばFR車のエンジンの側方に前輪用の一対の電動式駆動装置を備えたものとすることができる。電動式駆動装置は、オイルパンに設けられた取付部材を介して前記オイルパンに取り付けられる。また、取付部材はオイルパンから側方に延びる複数の取付アームであり、取付アームの長さはオイルパンに取り付けられた前記電動式駆動装置が前記エンジンブロックの側面との間に所定距離を有する長さとする。電動式駆動装置は、エンジンブロックに接触している場合にはその熱による大きな影響を受けるが、所定距離離して設置すれば熱の影響は大きく減少する。よって、電動式駆動装置がエンジンブロックから所定距離離れるように取付アームの長さを設定することにより、エンジンブロックからの熱の影響を効果的に抑制することができる。
エンジンの側方に電動式駆動装置を設けるので、電動式駆動装置の冷却構造が要求される。トランスミッションの潤滑油などの潤滑流体は、ラジエターの下方に位置する冷却通路により冷却されてトランスミッションに戻る経路を有するので、冷却通路により冷却された潤滑流体を電動式駆動装置に導いて冷却するとともに、電動式駆動装置内を循環した潤滑流体をトランスミッションへ供給する構成とする。これにより、電動式駆動装置専用の冷却機構を設ける必要がなくなる。また、トランスミッションの潤滑流体が低温であるときには、逆に電動式駆動装置を積極的に作動して潤滑流体を暖めてトランスミッションへ供給することにより、トランスミッションでの損失を低減することもできる。
冷却された潤滑流体の供給制御の好適な例として、上記の車両の一態様は前記冷却通路を経由した潤滑流体の前記トランスミッション及び前記電動式駆動装置への供給量を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記電動式駆動装置内の潤滑油温が第1の所定値より高い場合に前記潤滑流体の前記電動式駆動装置内への供給量を増加させ、前記トランスミッション内の潤滑油温が第2の所定値より高い場合に前記潤滑流体の前記トランスミッションへの供給量を増加させることができる。これにより、トランスミッションと電動式駆動装置のうち、冷却がより必要な方へ冷却された潤滑流体を供給することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[車両の基本構成]
まず、本実施形態に係る車両100の基本構成について説明する。なお、車両100は、4WD(四輪駆動)仕様のFR車両(エンジン前置き後輪駆動方式)に本発明にかかる電動式駆動装置を適用したものである。但し、本発明の適用はこれに限られるものではなく、一般的なFR車両やFF車両(エンジン前置き前輪駆動方式)にも適用可能である。また、本車両は既知の4WD仕様のFR車両を前提とするため、4WDについての説明は省略する。
図1に、本実施形態に係る電動式駆動ユニット(以下、単に「駆動ユニット」と呼ぶ。)8を備える車両100の構成を示す。車両100は、図1に示すように、主として、エンジン30と、トルクコンバータ2と、トランスミッション3と、プロペラシャフト4と、ディファレンシャルギヤ5と、ドライブシャフト6、9と、後輪7と、前輪10と、駆動ユニット8と、エンジンマウント11と、補機類12と、ラジエター13と、を備える。エンジン30は、エンジンブロック1、オイルパン14、排気マニホールド15などを備える。
エンジン30は、燃焼室内の混合気を爆発させて、動力を発生する内燃機関である。燃焼室内での混合気の燃焼によるピストンの往復運動は、コンロッド(図示略)を介してクランクシャフト(図示略)の回転運動に変換される。クランクシャフトは、トルクコンバータ2、トランスミッション3、プロペラシャフト4、ディファレンシャルギヤ5、及びドライブシャフト6を介して後輪7に動力を伝達する。
トルクコンバータ2は、エンジン30とトランスミッション3との間に設けられる。トルクコンバータ2は、油などの作動流体を利用することにより、エンジン1から出力される回転トルクを断続的にトランスミッション3へ伝達するクラッチとしての機能と、その回転トルクを増大させてトランスミッション3へ伝達する機能とを有する。
トランスミッション3は、トルクコンバータ2とプロペラシャフト4との間に設けられ、前進4段(第1速〜第4速)、後進1段の各変速段に対応する複数のギヤ(プラネタリーギヤ)などを有する。トランスミッション3は、ECUからの指令信号に基づき、図示しない油圧制御装置を作動させることにより、低速段から高速段への変速操作(シフトアップ)、或いは高速段から低速段への変速操作(シフトダウン)を行う。
プロペラシャフト4は、トランスミッション3とディファレンシャルギヤ5との間に設けられ、エンジン30から得られる駆動力を後輪7側へ伝達する推進軸である。
ディファレンシャルギヤ5は、複数の傘歯歯車を組み合わせたものから構成され、車両旋廻時に内側の車輪と外側の車輪との回転速度を調整するギヤである。具体的には、車両100が直線道路を走行するときは、ディファレンシャルギヤ5は、左右の前輪を同一の速度で回転させる。一方、車両100が旋回運動をするときは左右の前輪の回転速度差が生じるため、ディファレンシャルギヤ5はそれらの回転速度を調整して、スムーズな旋回運動を可能とする。
ドライブシャフト6は、左右後輪7と回転自在に連結される車軸である。ドライブシャフト6は、エンジン30からの駆動力によって回転し、後輪7へ動力を伝達する。
駆動ユニット8は、例えば電気エネルギーを機械エネルギーに変換する永久磁石型同期式モータなどのモータ部と、減速部とを備え、左右の前輪10を駆動させる位置に夫々設けられる。
ドライブシャフト9は左右独立にそれぞれ左右前輪10と回転自在に連結される車軸である。ドライブシャフト9は、それぞれ左右の駆動ユニット8の出力軸であり、各駆動ユニット8から独立に駆動力を与えられる。即ち、左右前輪10の駆動は左右の駆動ユニット8により独立に行われる。このように左右輪の駆動ユニットを独立(非連結)とすることにより、駆動ユニット全体の小型化が可能となり、特にスペース制約の大きいFR車両の前輪側への搭載が容易になる。
エンジンマウント11は、車体とエンジン30とを連結する部材であり、エンジンルーム内に設けられる。補機類12としては、例えば、エアコンのコンプレッサー等が挙げられる。
ラジエター13は、エンジン30の前面に設けられ、エンジン30内に形成されたウォータギャラリー等を循環することによって加熱された冷却水を冷却する。ラジエター13には、図示しない冷却ファンやウォータポンプなどが設けられる。冷却ファンは、2〜6枚の羽を持つ一種の扇風機であり、エンジン30のクランク軸にベルトを通じて回転自在に連結される。これにより、図示しないラジエター・コアを通る空気の流れを良好にしてラジエター13内を流動する冷却水の冷却効果を高める。ウォータポンプは、冷却ファンの回転軸に設けられ、冷却ファンと共に回転して冷却水を強制的にウォータギャラリー等に循環させてエンジン30を冷却する。なお、後述するように、ラジエター13の下方にはトランスミッション3の潤滑油が通過する冷却通路が配置されており、トランスミッション3の潤滑油はラジエター13の下方の冷却通路を通過する際に冷却されて、トランスミッションに戻る。
オイルパン14は、エンジン30の下部に設けられ、潤滑油が保持されるタンクである。オイルパン14内の潤滑油は、図示しないオイルポンプなどにより、エンジン30のクランク軸やカム軸等の作動部位へ供給され、それらの作動を円滑にする。そして、潤滑油は、それらの作動部位に対する潤滑を終えた後、所定の潤滑経路を経て再びオイルパン14内に戻される。
排気マニホールド15は、エンジン30の複数のシリンダから排出される排気ガスを1つの管にまとめて図示しない排気管に送る管であり、エンジン30のエンジンブロック1(シリンダブロック)の側面に設けられる。
次に、駆動ユニット8の構造について、図2(a)及び2(b)を参照して説明する。図2(a)は駆動ユニット8の構造を模式的に示す側面図である。図2(b)は図2(a)の矢印A方向から見た駆動ユニットの正面図である。駆動ユニット8は、モータ部81と、減速部82と、取り付け部84と、ベアリング部85と、その他各種のモータ付属部品と、を備える。
モータ部81は、ステータ81aと、ロータ81bと、ロータシャフト81cとを備える。ステータ81aは、コイル線を軟鋼等に巻回したものであり、外部からの電力供給を受けて磁界を刻々と変化させる。ロータ81bは、ステータ81aの磁界の変化に伴って回転する。ロータ81bの回転は、ロータシャフト81cにより減速部82へ出力される。
減速部82は、主としてプラネタリギヤ83から構成される。具体的には、減速部82は、モータ部81のロータシャフト81cと連結されるサンギヤ83S、サンギヤの周辺を自転しながら公転するステップドピニオンギヤ83P、減速部82のケーシングなどに固定されたリングギヤ83R、ステップドピニオンギヤ83Pを回転自在に保持するとともに出力軸であるドライブシャフト9に連結しているプラネタリキャリア83Cから構成される。減速部82は、モータ部81のロータシャフト81cの回転を入力とし、プラネタリギヤ83による減速後の回転駆動力を出力軸であるドライブシャフト9に出力する。
ドライブシャフト9は前輪10と連結されており、各駆動ユニット8はドライブシャフト9を回転させることにより左右の前輪10を夫々独立に駆動する。
取り付け部84は、駆動ユニット8をエンジン30の両脇であって、前輪10の軸上の所定位置に取り付けるための部材であり、モータ部81の減速部82とは反対側の端面近傍に設けられる。取り付け部84には、ねじ溝が形成された複数個の取り付け孔84aが設けられる。
モータ付属部品は、図2(a)及び2(b)に示すように、モータ部81や減速部82を潤滑するための潤滑油を保持するタンク86、潤滑油通路87、各種センサ類88等を含み、モータ部81の、減速部82とは反対側の端面の所定の位置に突出するように設けられる。
ベアリング部85は、ロータシャフト81cの端部及びロータシャフト81cをロータ部81の本体に支持するロータベアリング85aを覆う部材であり、モータ部81の減速部82とは反対側の端面から突出するように形成される。
[駆動ユニットの取付構造]
次に、エンジン30に対する駆動ユニット8の取付構造について説明する。駆動ユニット8をエンジン30の両側かつ車輪の中心軸上に設ける場合、駆動ユニット8を高温となるエンジンブロック1や排気マニホールド12の近傍に設けると、その熱の影響を受け、駆動ユニット8を連続駆動可能な定格時間が減少する。そこで、本実施形態では、駆動ユニット8をエンジンブロック1の側面ではなく、エンジン下方のオイルパン14の側面に取り付ける。
本実施形態に係る駆動ユニット8の取付構造について、図3及び図4を参照して説明する。図3(a)はエンジン30の周辺部分を示す斜視図であり、駆動ユニット8をオイルパン14の側面の所定位置へ取り付ける方法を示している。図3(b)は駆動ユニット8をオイルパン14の側面の所定位置に取り付けた後の状態を示す斜視図である。図4は、図3(b)の矢印B方向からのエンジン1の正面図であり、図3(b)におけるエンジン30の右側部分を拡大して示している。
図3(a)に示すように、エンジンブロック1の下端面1aと、オイルパン14の上端面14aとを連結することにより、エンジン30の下方にオイルパン14が設けられる。エンジンブロック1の下端面1aと、オイルパン14の上端面14aとの連結は、ねじ止めや溶接など各種の方法を用いることができる。オイルパン14の側面には、内部にねじ溝が形成された円柱状の複数の取付アーム14bが形成される。駆動ユニット8の取り付け部84に形成された複数の取り付け孔84a通して、ねじN1をオイルパン14に形成された複数の取付アーム14bに固定することにより、駆動ユニット8をオイルパン14に取り付ける(矢印s1参照)。本実施形態では、図2からわかるように、合計3本のねじN1により1つの駆動ユニット8をオイルパン14に取り付けている。駆動ユニット8をオイルパン14の側面の所定位置へ取り付けた後の状態が図3(b)に示されている。
本実施形態に係る車両100においては、駆動ユニット8をエンジンブロック1の側面ではなくオイルパン14の側面に設けるので、駆動ユニット8はエンジンブロック1の下方に位置することになる。よって、図4に示すように、駆動ユニット8と、エンジンブロック1及び排気マニホールド15との間に所定の間隔G1、G2を確保することができる。駆動ユニット8をエンジンブロック1及び排気マニホールド15に接触するように取り付けた場合、駆動ユニット8はそれらの熱の影響を受けるが、エンジンブロック1及び排気マニホールド15と駆動ユニット8との間にある程度の間隔を確保できれば、駆動ユニット8に及ぶ熱の影響は小さい。また、エンジン1や排気マニホールド15の部分に比べればオイルパン14の温度はそれほど高くはならない。よって、駆動ユニット8をエンジンブロック下方のオイルパン14に、所定長さの取付アーム14bを介して取り付けることにより、駆動ユニット8がエンジンブロック1や排気マニホールド15の熱の影響を受けにくくすることができる。取付アーム14bの長さを適切に決定することにより、エンジンブロック1及び排気マニホールド15と駆動ユニット8との間の間隔G1、G2を適切な値とすることができる。
また、このように取付アーム14bを介して駆動ユニット8をオイルパン14に取り付けるので、エンジンブロック1側に駆動ユニット取付のための加工を施す必要がなくなる。即ち、駆動ユニット8を搭載する車両と搭載しない車両とで同一のエンジンブロックを使用することができる。一方、オイルパン14については、駆動ユニット8を搭載する車両の場合は取付アーム14bなどの取付部材が設けられたオイルパンを使用し、搭載しない場合は取付部材が設けられていないオイルパンを使用すればよい。オイルパンのコストはエンジンブロックのコストに比べて安価であるので、エンジンブロックを共用し、駆動ユニット8の取付の要否に応じてオイルパンを選択することとすれば、コストの軽減が可能となる。
また、本実施形態では、図4に示すように、モータ部81の一端面から突出するように設けられたベアリング部85、タンク86、潤滑油通路87、各種センサ類88などが、エンジンブロック1とオイルパン14の合わせ面Xよりも下方、即ちオイルパン14側に位置するように駆動ユニット8をオイルパン14に取り付けている。図3及び図4にも示されるようにオイルパン14の幅はエンジンブロック1の幅よりも小さい場合が多く、また、エンジンブロック1の両脇に比べると、オイルパン14の両脇の方がスペースに余裕がある。よって、オイルパン脇の比較的スペースに余裕がある部分に駆動ユニット8の突出部分が収容されるように駆動ユニット8をオイルパン14に取り付ける。これにより、駆動ユニット8の外形や、モータ部81や減速部82の構造についての自由度を増すことが可能となる。
[駆動ユニットの冷却構造]
次に、駆動ユニット8の冷却構造について説明する。上記のように、本実施形態では、高温となるエンジンブロック1や排気マニホールド15の影響を受けにくいよう、駆動ユニット8をオイルパン14の側方に配置する。しかし、その場合でも、駆動ユニット8がエンジン全体やオイルパンからの熱の影響を全く受けないわけではなく、また、駆動ユニット8のモータ部81自身も作動時に発熱する。よって、必要に応じて駆動ユニット8を冷却する構造を採用することが好ましい。
この観点から、本実施形態では、トランスミッション3の潤滑油の冷却システムを利用して駆動ユニット8を冷却する。トランスミッション3の潤滑油は、パイプなどによりトランスミッション3からラジエター13の方向へ導かれ、ラジエター13の下方を通過することにより冷却され、トランスミッション3へ戻るように構成されている。よって、ラジエター13により冷却された潤滑油を駆動ユニット8内に導入して駆動ユニット内を冷却する。
本実施例に係る冷却システム200の構成を図5に模式的に示す。また、駆動ユニット8における潤滑油の導入/排出部を図6に示す。図6に示すように、駆動ユニット8には、潤滑油の導入部81caと排出部81cbが設けられる。導入部81caから駆動ユニット8内に導入された潤滑油は、駆動ユニット8内の潤滑油経路81dを循環して駆動ユニット8内部、特にモータ部81を冷却し、排出部81cbから排出される。
冷却システム200は、図5に示すように、ラジエター13と、駆動ユニット8と、トランスミッション3と、潤滑油が循環する循環通路20、21及び22と、ラジエター13の下方に設けられた冷却通路27と、ラジエター13とトランスミッション3との間に駆動ユニット8を迂回するように設けたバイパス路24と、バイパス路24と循環通路20とを連結する電磁バルブ50と、バイパス路24と循環通路21とを連結する電磁バルブ51と、を設けて構成される。
冷却システム200には、潤滑油の循環通路として第1循環通路R1及び第2循環通路R2の2つの循環通路があり、ECU(Engine・Control・Unit)が、所定の条件に基づいて、いずれか一方の循環通路を選択する。第1循環通路R1では、潤滑油はトランスミッション3→循環通路22→ラジエター13の下方の冷却通路27→循環通路20→駆動ユニット8→循環通路21→トランスミッション3という経路で循環する。一方、第2循環通路R2では、潤滑油はトランスミッション3→循環通路22→ラジエター13の下方の冷却通路27→バイパス路24→循環通路21→トランスミッション3という経路で循環する。第1循環通路R1と第2循環通路R2の選択は、ECUからの指示に基づいて電磁バルブ50及び51を制御することにより行われる。
第1循環通路R1又は第2循環通路R2は、例えば以下のように選択される。先ず、ECUは、トランスミッション3や駆動ユニット8内に設けられた温度センサ(図示略)を通じて潤滑油の温度を検出する。そして、ECUは、検出した潤滑油の温度を予め設定された温度設定値と比較し、駆動ユニット8の冷却が要求される場合には第1循環通路R1を選択する。一方、検出した潤滑油の温度が温度設定値より高いとき、又は駆動ユニット8の駆動が停止しているときなどにはECUは第2循環通路R2を選択する。
このように、冷却システム200では、駆動ユニット8の冷却が要求される場合に第1循環通路R1を選択し、ラジエター13の下方の冷却通路27で冷却された潤滑油を駆動ユニット8に供給し、駆動ユニット8を冷却することができる。よって、駆動ユニット8に対して専用の冷却装置を設ける必要がなくなる。
一方、駆動ユニット8の冷却の要求が高くなく、トランスミッション3の冷却が要求される場合、第2循環通路R2を選択し、冷却通路27で冷却された潤滑油を直接トランスミッション3へ供給する。こうして、冷却された潤滑油をトランスミッション3と駆動ユニット8とで共用することにより、個別の冷却機構を設けることなく、駆動ユニット8及びトランスミッション3を冷却することができる。なお、上述した第1循環通路R1と第2循環通路R2の選択方法は単なる一例であり、他の各種の条件に応じて潤滑油の通路を選択することができる。また、第1循環通路R1と第2循環通路R2に同時に潤滑油を流すことも可能である。
以上は、駆動ユニット8及びトランスミッション3の冷却が必要とされる場合の動作であったが、本実施形態の冷却システム200では、駆動ユニット8内のモータ部51を積極的に作動させることにより、逆にトランスミッション3の潤滑油を暖めることもできる。例えば、エンジンの低温時における始動の際(いわゆるコールドスタート時)、又は、走行中であってもトランスミッション3の潤滑油が低温である場合などには第1循環通路R1を選択し、駆動ユニット8内のモータ部81を作動させて駆動ユニット8内で潤滑油を暖める。これにより、潤滑油の低温時におけるトランスミッション3の損失を低減することができる。
通常走行時においては、例えばタイヤのスリップ発生時などの特定条件下に限って駆動ユニット8による駆動が行われることが多いが、トランスミッション3内の潤滑油の温度が所定値より低い時には、上記の特定条件下でなくても駆動ユニット8を作動し、駆動ユニット8を経由してトランスミッション3へ送られる潤滑油の温度を上昇させることにより、トランスミッション3内の潤滑油温度を迅速に上昇させることができる。
以上、本実施例の冷却システム200では、冷却通路27で冷却された潤滑油を駆動ユニット8へ供給する構成とすることにより、駆動ユニット8の冷却機構をトランスミッション3の冷却機構と共用することができる。逆に、例えばコールドスタート時など、トランスミッション3の潤滑油が低温の場合には、積極的に駆動ユニット8を作動させて駆動ユニット8内部を通過する潤滑油を暖め、トランスミッション3へ供給することもできる。これにより、トランスミッションの潤滑油を早急に暖めてフリクションロスなどを低減し、燃費向上などを図ることができる。
以上説明したように、本発明に係る駆動装置によれば、エンジン下方のオイルパンに電動式駆動ユニットを取り付けるので、エンジンや排気マニホールドなどの熱が電動式駆動ユニットに与える影響を軽減することができる。また、電動式駆動ユニットのエンジンに対する取付側端面から突出する部分や部材が、エンジンブロックとオイルパンとの合わせ面より下方に位置するように電動式駆動ユニットをエンジンに取り付けるので、エンジンブロックの両脇などに取り付ける場合と比較して、電動式駆動ユニットの設計の自由度が増す。
さらに、ラジエターにより冷却されたトランスミッションの潤滑油を駆動ユニットに導入して冷却を行うので、駆動ユニットに専用の冷却機構を設ける必要がなくなり、駆動ユニットの小型化やコストダウンが可能となる。
本発明に係る駆動ユニットを備える車両の概略構成を示す。 本発明に係る駆動ユニットの基本構造を示す。 本発明に係る駆動ユニット取付構造を示す。 本発明に係る駆動ユニットの取付部分の拡大図を示す。 本発明に係る駆動ユニットの冷却システムの一例を示す 本発明に係る駆動ユニットの冷却のための構造を示す。
符号の説明
1 エンジンブロック
2 トルクコンバータ
3 トランスミッション
4 プロペラシャフト
5 ディファレンシャルギヤ
6、9 ドライブシャフト
7 後輪
8 電動式駆動ユニット
10 前輪
11 エンジンマウント
12 補機類
13 ラジエター
14 オイルパン
15 排気マニホールド
30 エンジン
100 車両

Claims (2)

  1. エンジンブロックとオイルパンとを結合してなるエンジンと、
    前記エンジンの側方かつ車輪の中心軸上に配置される電動式駆動装置と、
    トランスミッションと、
    ラジエターと、
    前記トランスミッションから排出された潤滑流体を前記ラジエターの下方の冷却通路を経由して前記トランスミッションに戻す潤滑流体通路と、を備え、
    前記電動式駆動装置は、前記オイルパンに設けられた取付部材を介して前記オイルパンに取り付けられており、
    前記取付部材は前記オイルパンから側方に延びる複数の取付アームであり、前記取付アームの長さは前記オイルパンに取り付けられた前記電動式駆動装置が前記エンジンブロックの側面との間に所定距離を有する長さであり、
    前記電動式駆動装置は、前記冷却通路を経由した潤滑流体を内部に導入する導入部と、導入した潤滑流体を内部で循環する通路と、内部を循環した潤滑流体を前記トランスミッションに供給する排出部と、を備えることを特徴とする車両。
  2. 前記冷却通路を経由した潤滑流体の前記トランスミッション及び前記電動式駆動装置への供給量を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記電動式駆動装置内の潤滑油温が第1の所定値より高い場合に前記潤滑流体の前記電動式駆動装置内への供給量を増加させ、前記トランスミッション内の潤滑油温が第2の所定値より高い場合に前記潤滑流体の前記トランスミッションへの供給量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両。
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