JP2020155421A - 絶縁電線 - Google Patents

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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
桂子 芦田
Keiko Ashida
桂子 芦田
研 林井
Ken HAYASHII
研 林井
豊和 長門
Toyokazu Nagato
豊和 長門
上林 裕之
Hiroyuki Kamibayashi
裕之 上林
賢治 川村
Kenji Kawamura
賢治 川村
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Abstract

【課題】平角導線への樹脂絶縁層の密着性が優れると共に、樹脂絶縁層の厚さの均一性が高く、且つ耐外傷性が優れる絶縁電線を提供する。【解決手段】絶縁電線10は、扁平な断面形状を有する平角導線11と、その外周面を被覆するポリアミドイミド樹脂で形成された厚さが1.5μm以上5μm以下の樹脂絶縁層12とを備える。絶縁電線10をJISC3216−3:2011に基づいて急激伸張試験した後の側面視での破断点から長さ4mmの所定幅の部分における平角導線11の露出率が7%以下である。微小硬度計により求められる樹脂絶縁層12のヤング率が9.0×103N/mm2以上である。樹脂絶縁層12の厚さにおいて、長辺中央対応部分12a、長辺端対応部分12b、角対応部分12c、及び短辺対応部分12dの部分間の厚さの差が3μm以下である。【選択図】図1A

Description

本発明は、絶縁電線に関する。
導線を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を製造することは公知である。特許文献1〜3には、導線を、樹脂を溶剤に溶解させた塗料に浸漬して引き上げた後、導線に塗料を焼き付けて樹脂絶縁層を形成する絶縁電線の製造方法が開示されている。また、特許文献1及び2には、樹脂絶縁層をポリアミドイミド樹脂で形成することが開示されている。
特開平5−242738号公報 特開昭59−35319号公報 特開2000−169918号公報
本発明の課題は、平角導線への樹脂絶縁層の密着性が優れると共に、樹脂絶縁層の厚さの均一性が高く、且つ耐外傷性が優れる絶縁電線を提供することである。
本発明の絶縁電線は、扁平な断面形状を有する平角導線と、前記平角導線の外周面を被覆するポリアミドイミド樹脂で形成された厚さが1.5μm以上5μm以下の樹脂絶縁層とを備えるものであって、前記絶縁電線をJISC3216−3:2011に基づいて急激伸張試験した後の側面視での破断点から長さ4mmの所定幅の部分における前記平角導線の露出率が7%以下であり、且つ微小硬度計により求められる前記樹脂絶縁層のヤング率が9.0×10N/mm以上であり、前記樹脂絶縁層の厚さにおいて、長辺中央対応部分、長辺端対応部分、角対応部分、及び短辺対応部分の部分間の厚さの差が3μm以下である。
本発明によれば、平角導線への樹脂絶縁層の優れた密着性と共に、樹脂絶縁層の厚さの均一性が高く、且つ優れた耐外傷性を得ることができる。
実施形態に係る絶縁電線の斜視図である。 実施形態に係る他の絶縁電線の斜視図である。 絶縁電線の製造方法の工程順を示す図である。 コイル絶縁破壊電圧値の測定方法を示す説明図である。 樹脂絶縁層の熱機械分析(TMA)における温度とプローブの変位量との関係を示すグラフである。 平角導線の露出率の測定方法を説明するための写真である。 電着塗料組成物の固形分濃度と樹脂絶縁層の各部分の厚さとの関係を示すグラフである(元電着塗料組成物の固形分濃度6質量%)。 電着塗料組成物の固形分濃度と樹脂絶縁層の各部分の厚さとの関係を示すグラフである(元電着塗料組成物の固形分濃度10質量%)。 電着塗料組成物の固形分濃度と絶縁破壊電圧との関係を示すグラフである。 電着塗料組成物の非プロトン性極性溶媒の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示すグラフである。 電着塗料組成物の塩基性中和剤の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示すグラフである(線速30m/min)。 電着塗料組成物の塩基性中和剤の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示すグラフである(線速25m/min)。 電着塗料組成物の塩基性中和剤の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示すグラフである(線速35m/min)。
以下、実施形態について詳細に説明する。
図1A及び1Bは実施形態に係る絶縁電線10を示す。実施形態に係る絶縁電線10は、図1Aに示すように上下面及び両側面が平坦面に形成された断面形状が扁平な矩形のものであっても、また、図1Bに示すように上下面が平坦面に形成され且つ両側面が外側に膨出した曲面に形成された断面形状が扁平なものであっても、どちらでもよい。これらの実施形態に係る絶縁電線10は、例えば、電気・電子機器分野における電子基板上に実装されるコイル、ノイズフィルタ、インダクタ、リアクトル等に用いられるものである。
実施形態に係る絶縁電線10は、扁平な断面形状を有する平角導線11と、その外周面を被覆する樹脂絶縁層12とを備えている。
平角導線11は、例えば純度4N以上の高純度銅で形成されている。平角導線11の厚さは例えば0.02〜1mm、及び幅は例えば0.2〜4.0mmである。
樹脂絶縁層12は、ポリアミドイミド樹脂で形成されている。樹脂絶縁層12は、単一処理層で構成されていることが好ましい。樹脂絶縁層12の厚さは、好ましくは1.5μm以上、より好ましくは3μm以上であり、また、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。樹脂絶縁層12の厚さにおいて、通常、長辺中央対応部分12a及び長辺端対応部分12bが相対的に厚く、次いで角対応部分12c、短辺対応部分12dが相対的に薄く形成されるが、それらの部分間の厚さの差が小さく、樹脂絶縁層12の厚さの均一性が高いことが好ましい。それらの部分間の厚さの差は、好ましくは3μm以下、より好ましくは2μm以下である。
樹脂絶縁層12のヤング率は9.0×10N/mm以上であり、優れた耐外傷性を得る観点から、好ましくは1.0×10N/mm以上である。樹脂絶縁層12のヤング率は、微小硬度計により求められる。具体的には、押し込み荷重を制御しながら錐形状(例えば三角錐形状或いは円錐形状)の圧子で樹脂絶縁層12を押し込み、そのときの押し込み荷重に対する押し込み深さの関数をプロットし、それに基づいてヤング率を算出する。なお、錐状の拡がり角度は例えば100°及び115°である。
樹脂絶縁層12における被膜凹みの数は少ないことが好ましく、1.5m当たり好ましくは5個以下、より好ましくは1個以下、最も好ましくは0個である。樹脂絶縁層12におけるピンホールの数も少ないことが好ましく、5m当たり好ましくは10個以下、より好ましくは5個以下、最も好ましくは0個である。
実施形態に係る絶縁電線10をJIS C3216−3:2011「巻線試験方法−第3部:機械的特性」に基づいて急激伸張試験した後の側面視での破断点から長さ4mmの所定幅(絶縁電線10の外径にもよるが例えば中央の1mm)の部分における平角導線11の露出率は7%以下であり、平角導線11への樹脂絶縁層12の優れた密着性を得る観点から、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下、最も好ましくは0%である。「急激伸張試験」については、JISC3216−3:2011の「5 可とう性及び密着性」の「5.3 急激伸長試験」に規定されている。また、露出率は、破断した絶縁電線10の先端部分のマイクロスコープによる側面画像の画像処理により求められる。具体的には、側面画像を白色領域と着色領域との単純二値化し、そのうちの白色領域の面積割合を平角導線11の露出率とする。なお、単純二値化の際の閾値は、側面画像を確認して平角導線11が白色となるように設定する。また、側面画像において平角導線11と樹脂絶縁層12との色調分離が困難な場合には、側面画像における平角導線11の露出領域を白色に着色してもよい。
実施形態に係る絶縁電線10の絶縁破壊電圧は、好ましくは0.3V以上、より好ましくは0.5V以上である。この絶縁破壊電圧は、後述の実施例の試験評価2に記載した方法で測定される。
実施形態に係る絶縁電線10の樹脂絶縁層12にへら状或いは針状プローブを25mNの力で押し当てて10℃/minの速度で昇温させる熱機械分析(TMA)において、温度とプローブの変位量との関係における変位量の拡大開始点での温度を軟化開始温度とすると、軟化開始温度は、好ましくは250℃以上、より好ましくは260℃以上であり、また、好ましくは400℃以下、より好ましくは350℃以下である。なお、軟化開始温度は、温度とプローブの変位量との関係を示すグラフに基づいて、低温度領域における略水平直線と変位量が拡大する温度領域における変位量拡大直線との交点として求めることができる。また、軟化開始温度は、温度とプローブの変位量との関係の曲線を微分して求めても求めることができる。
以上の構成の実施形態に係る絶縁電線10によれば、急激伸張試験した後の平角導線11の露出率が7%以下であり、且つ樹脂絶縁層12のヤング率が9.0×10N/mm以上であるので、平角導線11への樹脂絶縁層12の優れた密着性と共に、優れた耐外傷性を得ることができる。
次に、実施形態に係る絶縁電線10の製造方法について説明する。
実施形態に係る絶縁電線10の製造方法は、図2に示すように、伸線加工工程、冷間加工工程、焼鈍工程、油分除去工程、及び電着塗装工程を含む。なお、これらの工程は、それぞれの工程をバッチ式で行ってもよく、また、全ての工程を連続式で行ってもよく、更には、例えば伸線加工工程及び冷間加工工程を連続式で行った後、焼鈍工程のみをバッチ式で行い、それ以降の油分除去工程及び電着塗装工程を連続式で行う場合のようにバッチ式と連続式とを組み合わせて行ってもよい。
<伸線加工工程>
伸線加工工程では、母線としての荒引線を細径化して横断面が円形の丸線に伸線加工する。伸線加工としては、一般的には、荒引線を伸線ダイスに通す加工が挙げられる。荒引線の外径は例えば8.0mmであり、伸線後の丸線の外径は例えば0.05〜0.2mmである。なお、伸線加工は通常は多段階で行い、例えば、まず外径が8.0mmの荒引き線を外径が2.6〜3.2mmとなるように伸線し、次いで0.6〜0.8mmとなるように伸線し、更に0.05〜0.2mmとなるように伸線する。
<冷間加工工程>
冷間加工工程では、伸線工程で伸線した丸線を、外周面に平行な一対の平坦面を含む平角導線11に冷間加工する。冷間加工としては、例えば、丸線を圧延機のローラー間に通す圧延加工、丸線をダイスに通す加工等が挙げられる。図1Aに示すような上下面及び両側面が平坦面に形成された断面形状が扁平な矩形の絶縁電線10を製造する場合、丸線を厚さ方向及び幅方向のそれぞれで圧延加工することにより同様の断面形状の平角導線11を得ることができる。また、図1Bに示すような上下面が平坦面に形成され且つ両側面が外側に膨出した曲面に形成された断面形状が扁平の絶縁電線10を製造する場合、丸線を厚さ方向で圧延加工することにより同様の断面形状の平角導線11を得ることができる。
<焼鈍工程>
焼鈍工程では、熱処理により、平角導線11を形成する金属の結晶粒度や0.2%耐力等の物性調整を行う。この焼鈍工程での熱処理は、長さ方向の特性を均一化させる観点からはバッチ式で行うことが好ましく、その場合、冷間加工工程後の平角導線11を巻回したボビンを熱処理炉に投入後、所定の昇温速度で炉内の温度を所定の保持温度まで高め、その保持温度で所定の保持時間を保持した後、所定の降温速度で炉内の温度を低下させることが好ましい。ここで、昇温速度は例えば20〜2000℃/hである。保持温度(焼鈍温度)は例えば150〜1000℃である。保持時間(焼鈍時間)は例えば1秒間〜100時間である。降温速度は例えば10〜2000℃/hである。また、熱処理を連続式で行う場合、熱処理条件は、例えば焼鈍温度500〜900℃及び焼鈍時間1〜60秒である。熱処理は、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。なお、細径である場合、この焼鈍工程による熱処理は必ずしも必要でない。
<油分除去工程>
油分除去工程では、平角導線11の外周面に付着した油分を洗浄除去する。この油分除去工程での洗浄は、例えば、平角導線11を洗浄液に浸漬して引き上げた後、窒素ガス等の不活性ガスを吹き付けて平角導線11の外周面に付着した洗浄液を飛散させることにより行うことができる。ここで、洗浄液としては、例えば、水(温水)、有機溶剤等が挙げられる。洗浄液を水とする場合、水温は例えば10〜60℃である。洗浄液には洗剤を含めてもよい。
<電着塗装工程>
電着塗装工程では、電着塗料組成物を用いて電着塗装することにより平角導線11の外周面を樹脂絶縁層12で被覆する。具体的には、平角導線11を電着塗料組成物に連続して通すと共に平角導線11を一方の電極として電着塗料組成物に電圧を印加することにより平角導線11の外周面に電着塗料組成物を付着させ、そして、それを焼付炉に通して平角導線11の外周面に付着した電着塗料組成物を焼き付けることにより樹脂絶縁層12を形成する。
ここで、電着塗装に用いる電着塗料組成物は、ポリアミドイミド樹脂と、非プロトン性極性溶媒と、塩基性中和剤と、着色剤と、水とを含み、ポリアミドイミド樹脂の粒子が水に分散したO/W型分散液である。電着塗料組成物は、アニオン型のものであっても、また、カチオン型のものであっても、どちらでもよい。
ポリアミドイミド樹脂の数平均分子量は例えば5000〜75000である。ポリアミドイミド樹脂の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により標準ポリスチレンの検量線を用いて測定される。
ポリアミドイミド樹脂の酸価は例えば10〜50mgKOH/gである。ポリアミドイミド樹脂の酸価は、JISK5601−2−1:1999「塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法)」に基づいて測定される。
「非プロトン性極性溶媒」とは、アルコールを除く極性有機溶媒である。非プロトン性極性溶媒は、極性を有することから、水に対する親和性が高く、水と混合した際に相分離することなく相溶して均一な単一相となる。電着塗料組成物に含まれる非プロトン性極性溶媒は、ポリアミドイミド樹脂に対しての良溶媒であることが必要である。「ポリアミドイミド樹脂に対する良溶媒」とは、ポリアミドイミド樹脂に対する溶解性が高い溶媒、具体的には、25℃における溶媒1kgに対するポリアミドイミド樹脂の溶解量が100g以上である溶媒をいう。かかる非プロトン性極性溶媒としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(以下「NMP」という。)、ジメチルホルムアミド(以下「DMF」という。)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(以下「DMI」という。)、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、シクロヘキサノンのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。非プロトン性極性溶媒は、NMP、又は、NMPに加えてDMFを含むことがより好ましい。
電着塗料組成物における非プロトン性極性溶媒の含有量は10〜20質量%であり、樹脂絶縁層12におけるピンホールの形成を抑制する観点から、好ましくは10質量%以上であり、また、樹脂絶縁層12における被膜凹みの形成を抑制する観点から、好ましくは20質量%以下である。非プロトン性極性溶媒の含有量の水の含有量に対する比(非プロトン性極性溶媒の含有量/水の含有量)は、ゲル化の発生を抑制する観点から、好ましくは50/50以下であり、また、電着塗装速度を高める観点から、好ましくは60/40以下、より好ましくは30/70以下である。電着塗料組成物の非プロトン性極性溶媒がNMPを含む場合、電着塗料組成物におけるNMPの含有量は、好ましくは7質量%以上、より好ましくは10質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは23質量%以下である。電着塗料組成物の非プロトン性極性溶媒がNMPに加えてDMFを含む場合、電着塗料組成物におけるDMFの含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。NMPの含有量に対するDMFの含有量の割合((DMF含有量/NMP含有量)×100)は、好ましくは5%以上、より好ましくは8%以上であり、また、好ましくは100%以下、より好ましくは12%以下である。
塩基性中和剤としては、例えば、2−アミノエタノール(以下「AE」という。)、2,2−イミノジエタノール、2−アミノ−2−メチルプロパノールなどのアミノアルコール系化合物;モルホリンなどのモルホリン系化合物;ピペラジン無水物、ピペラジン六水和物などのピペラジン系化合物;トリエチルアミン、トリプロピルアミンなどのアルキルアミン系化合物;ピペリジンなどのピペリジン系化合物等が挙げられる。塩基性中和剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。塩基性中和剤は、沈殿の発生による電着塗料組成物の固形分の損失を抑制する観点から、分子中にアミノ基及び水酸基を有する化合物を含むことが好ましく、アミノアルコール系化合物を含むことがより好ましく、2−アミノエタノールを含むことが更に好ましい。電着塗料組成物における塩基性中和剤の含有量は例えば0.18〜0.22質量%である。電着塗料組成物における固形分1g当たりの塩基性中和剤のミリグラム数は例えば26〜40mgである。塩基性中和剤による電着塗料組成物の中和率は例えば80〜120%である。電着塗料組成物の中和率は電位差滴定で測定される。
着色剤としては、例えば、C.I.ソルベントブラック3、C.I.ソルベントブラック27、C.I.ソルベントブラック7等が挙げられる。着色剤は、これらのうちの1種又は2種以上を含むことが好ましい。着色剤は、均一に着色する観点から、C.I.ソルベントブラック3を含むことが好ましい。電着塗料組成物におけるポリアミドイミド樹脂100質量部に対する着色剤の含有量は例えば1〜7質量部である。
水は、例えば、イオン交換水や蒸留水である。電着塗料組成物における水の含有量は例えば50〜90質量%である。
電着塗料組成物は、その他にナフサなどの非プロトン性非極性溶媒やアルコールなどのプロトン性極性溶媒等を含んでいてもよい。
電着塗料組成物の固形分濃度は1〜5質量%であり、優れた電着塗装加工性を得る観点から、好ましくは2質量%以上であり、また、樹脂絶縁層12の角対応部分12c及び短辺対応部分12dの厚さを厚く形成する観点から、好ましくは4質量%以下である。電着塗料組成物は、高固形分濃度のものを希釈したものであってもよい。
電着塗料組成物の50%径(D50:メジアン径)は例えば20〜5000nmである。90%径(D90)は例えば100〜20000nmである。10%径(D10)は例えば10〜2000nmである。これらの電着塗料組成物の粒子径は、例えば大塚電子社製のゼータ電位・粒径・分子量測定システム(ELSZ−2000ZS)を用いた動的光散乱法により測定される。
電着塗料組成物の粘度は、B型粘度計により測定され、例えば1.0〜2.0mPa・sである。電着塗料組成物のpHは、pHメーターにより測定され、例えば7〜9である。電着塗料組成物の液温は、例えば10〜30℃である。
電着塗料組成物は、例えば、ポリアミドイミド樹脂を含む油相成分と水相成分とをそれぞれ準備し、それらを混合した後に撹拌して転相乳化させることにより調製することができる。この撹拌には、汎用の乳化機、分散機、混合機、又は、攪拌機を用いることができる。具体的には、例えば、高剪断を与えることができるローター式又はステーター式ミキサー、コロイドミル、ホモジナイザー、高圧ホモジナイザー等が挙げられる。撹拌の際における撹拌翼の外周の周速は例えば1〜25m/secである。撹拌時間は例えば1〜30分である。
平角導線11を電着塗料組成物に通すときの線速は、優れた生産性を得る観点から、好ましくは20m/min以上、より好ましくは25m/min以上であり、また、樹脂絶縁層12における被膜凹み及びピンホールの形成を抑制すると共に樹脂絶縁層12を十分な厚さに形成する観点から、好ましくは40m/min以下、より好ましくは35m/min以下である。
電着塗装工程では、電着塗料組成物を入れた槽を隔室に収容し、低真空雰囲気(100Pa以上)或いは窒素ガス雰囲気で平角導線11の電着塗料組成物への浸漬を行ってもよい。電着塗料組成物への電圧印加は、定電流法で行っても、また、定電圧法で行っても、どちらでもよい。その印加電圧は、例えば10〜100Vである。
電着塗料組成物から出た後に焼付炉に入るまでの間に平角導線11の外周面に付着した電着塗料組成物は溶媒成分が飛散して濃縮されることとなるが、平角導線11の外周面に付着したその濃縮された電着塗料組成物の固形分濃度は、樹脂絶縁層12における被膜凹み及びピンホールの形成を抑制する観点から、好ましくは8質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。この固形分濃度は、元の電着塗料組成物の固形分濃度や粘度によって調整することができる。
焼付処理温度、つまり、焼付炉の炉内温度は、例えば200〜500℃である。焼付処理時間は、例えば5〜100秒である。焼付処理時間は、平角導線11の線速の設定によって調節することができる。焼付処理は、単一の焼付処理温度により一段階で行っても、また、相互に異なる焼付処理温度の多段階で行っても、どちらでもよい。
以上のような実施形態に係る絶縁電線10の製造方法によれば、平角導線11への樹脂絶縁層12の密着性が優れると共に耐外傷性が優れる絶縁電線10を得ることができる。例えば、樹脂を有機溶剤に溶解させた塗料を用いて樹脂絶縁層を形成する場合、1回の処理で形成される被膜が薄いことから複数回の処理を必要とし、そのため内側部分に過剰な熱が加えられて導体との密着性が低くなるが、実施形態に係る絶縁電線10の製造方法では、ポリアミドイミド樹脂と非プロトン性極性溶媒と水とを含むと共に固形分濃度が2〜4質量%であり、且つ非プロトン性極性溶媒の含有量が10〜20質量%である電着塗料組成物を用いて電着塗装を行い、1回の処理で厚肉の被膜が形成されるので、平角導線11への樹脂絶縁層12の優れた密着性を得ることができる。加えて、電着塗料組成物が、ポリアミドイミド樹脂と非プロトン性極性溶媒と水とを含むと共に固形分濃度が2〜4質量%であり、且つ非プロトン性極性溶媒の含有量が10〜15質量%であるので、平角状の絶縁電線10における樹脂絶縁層12の角対応部分12c及び短辺対応部分12dの厚さを厚く形成することができる。
なお、上記実施形態では、断面形状が扁平な矩形の絶縁電線10を示したが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、厚さ方向及び幅方向の寸法が等しい断面形状が正方形のものであってもよく、また、断面形状が円形の丸線であってもよい。
[試験評価1]
(絶縁電線)
<実施例1>
数平均分子量10000及び酸価33mgKOH/gのポリアミドイミド樹脂(5.8質量%)と、非プロトン性極性溶媒のNMP(36.8質量%)及びDMF(3.4質量%)と、塩基性中和剤のAE(0.19質量%)と、着色剤のC.I.ソルベントブラック3(ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して0.50質量部)と、水(54質量%)とを含み、非プロトン性極性溶媒の含有量(NMP含有量+DMF含有量)が40質量%であり、且つ(DMF含有量/NMP含有量)×100=9.2%である固形分濃度が5.8質量%のO/W型分散液の電着塗料組成物を調製した。
この電着塗料組成物を水で3倍に希釈して電着ワニスとし、この電着ワニスに厚さ0.05mm及び幅0.3mmの高純度銅の平角導線を線速30m/minで連続的に通して100mAの電流を流し、また、電着ワニスから引き上げた平角導線を、絶縁層焼き付け用の一次焼付炉の上段ゾーン(210℃)、中段ゾーン(245℃)、下段ゾーン(290℃)、並びに融着層焼き付け用の二次焼付炉の上段ゾーン(280℃)、中段ゾーン(300℃)、下段ゾーン(320℃)に順に通して電着塗装することにより平角導線の外周面を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を作製した。得られた絶縁電線を実施例1とした。
<実施例2>
実施例1の絶縁電線に300℃で5分間の追加加熱を施したものを実施例2とした。
<比較例1>
ポリアミドイミド樹脂の代わりにポリイミド樹脂を含む電着塗料組成物を用いたことを除いて実施例1と同様に絶縁電線を作製した。この絶縁電線を比較例1とした。
<比較例2>
ポリアミドイミド樹脂を溶剤に溶解させた塗料に平角導線を線速30m/minで連続的に通して焼き付けることにより平角導線の外周面を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を作製した。得られた絶縁電線を比較例2とした。
<比較例3>
実施例1の絶縁電線に300℃で10分間の追加加熱を施したものを比較例3とした。
(試験評価方法)
<平角導線の露出率>
実施例1及び2並びに比較例1〜3のそれぞれについて、JIS C3216−3:2011に基づいて急激伸張試験した後の側面視での図3に示すように破断点から長さ4mm及び中央の幅0.3mmの部分における平角導線の露出率を画像処理により求めた。
<樹脂絶縁層のヤング率>
実施例1及び2並びに比較例1〜3のそれぞれについて、微小硬度計(島津製作所社製 型番:DUH−211)により樹脂絶縁層のヤング率を求めた。なお、圧子には、拡がり角度が115°の三角錐形状のものを用いた。
<樹脂絶縁層の軟化開始温度>
実施例1及び比較例1のそれぞれについて、熱機械的分析装置(日立ハイテクサイエンス社製 TMA7100)を用い、絶縁電線の樹脂絶縁層にへら状プローブを25mNの力で押し当てて10℃/minの速度で昇温させる熱機械分析(TMA)を行った。そして、温度とプローブの変位量との関係における変位量の拡大開始点での温度を軟化開始温度としてグラフから求めた。
(試験評価結果)
表1は試験結果を示す。
以上の結果によれば、導線の露出率が7%以下であり、且つ樹脂絶縁層のヤング率が9.0×10N/mm以上である実施例1及び2では、平角導線への樹脂絶縁層の優れた密着性と共に、優れた耐外傷性を期待することができる。一方、導線の露出率が7%以下である比較例1では、平角導線への樹脂絶縁層の優れた密着性を期待できるものの、ヤング率が9.0×10N/mmよりも低いので、優れた耐外傷性を期待することができない。また、樹脂絶縁層のヤング率が9.0×10N/mm以上である比較例2及び3では、優れた耐外傷性を期待することはできるものの、導線の露出率が7%よりも大きいので、平角導線への樹脂絶縁層の高い密着性は期待することができない。
図4は、温度とプローブの変位量との関係を示す。
このグラフより、実施例1の樹脂絶縁層のポリアミドイミド樹脂の軟化開始温度は270℃と高いのに対し、比較例1の樹脂絶縁層のポリイミド樹脂の軟化開始温度は230℃とそれよりも低いことが分かる。
[試験評価2]
数平均分子量10000及び酸価33mgKOH/gのポリアミドイミド樹脂(5.8質量%)と、非プロトン性極性溶媒のNMP(7.8質量%)、DMF(3.4質量%)、及びDMI(29.0質量%)と、塩基性中和剤のAE(0.19質量%)と、着色剤のC.I.ソルベントブラック3(ポリアミドイミド樹脂100質量部に対して0.50質量部)と、水(54質量%)とを含み、非プロトン性極性溶剤の含有量(NMP含有量+DMF含有量+DMI含有量)が40質量%で、且つ(DMF含有量/(NMP含有量+DMI含有量))×100=9.2%である固形分濃度が5.8質量%のO/W型分散液の電着塗料組成物を調整した。この電着塗料組成物を水で3倍に希釈して電着ワニスとし、実施例1と同様にして絶縁電線を作製した。
非プロトン性極性溶媒としてDMIを用いた場合でも実施例1と同等の絶縁電線が得られることを確認した。
[試験評価3]
(絶縁電線)
ポリアミドイミド樹脂と、非プロトン性極性溶媒のNMP及びDMFと、塩基性中和剤のAEと、着色剤のC.I.ソルベントブラック3と、水とを含み、(DMF含有量/NMP含有量)×100=9.2%である固形分濃度が6.0質量%及び10質量%のO/W型分散液の電着塗料組成物をそれぞれ調製した。
固形分濃度が6.0質量%の電着塗料組成物について、水で希釈して固形分濃度を1.0質量%、1.5質量%、2.0質量%、2.5質量%、3.0質量%、4.0質量%、及び5.0質量%とした7個の電着塗料組成物と、未希釈の固形分濃度が6質量%の電着塗料組成物とを準備した。なお、固形分濃度が2.0〜4.0質量%の電着塗料組成物における非プロトン性極性溶媒の含有量(NMP含有量+DMF含有量)はいずれも10〜15質量%であった。
各電着塗料組成物に厚さ0.05mm及び幅0.3mmの高純度銅の平角導線を線速30m/minで連続的に通して電着塗装することにより平角導線の外周面を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を作製した。なお、樹脂絶縁層の厚さが約4μmとなるように印加電圧を調整した。
また、固形分濃度が10質量%の電着塗料組成物について、水で希釈して固形分濃度を1.0質量%、1.5質量%、2.0質量%、2.5質量%、3.0質量%、4.0質量%、5.0質量%、及び6.0質量%とした8個の電着塗料組成物を準備し、それらを用いて同様に絶縁電線を作製した。なお、固形分濃度が2.0〜4.0質量%の電着塗料組成物における非プロトン性極性溶媒の含有量(NMP含有量+DMF含有量)はいずれも10〜20質量%であった。
(試験評価方法)
得られた各絶縁電線について、以下の試験評価を行った。
<樹脂絶縁層の厚さ>
絶縁電線を切断してその断面観察から、樹脂絶縁層について、長辺中央対応部分、長辺端対応部分、短辺対応部分、及び角対応部分の厚さを測定した。
<絶縁破壊電圧>
図5に示すように、ホットプレート21上に載置された導電体22上にコイル状の絶縁電線10を載せ、その上に絶縁板23を介して質量100gの錘24を載せた。そして、絶縁導線10の平角導線と導電体22との間に電圧を印加し、電圧を徐々に上昇させて樹脂絶縁層が破壊するときの電圧である絶縁破壊電圧を測定した。なお、昇圧条件はJIS C3216−5:2011「巻線試験方法−第5部:電気的特性」における「JA.4.2 c)金属はく法」に基づいた。
(試験評価結果)
図6A及びBは、電着塗料組成物の固形分濃度と樹脂絶縁層の各部分の厚さとの関係を示す。
これらの結果によれば、希釈前の固形分濃度が6質量%及び10質量%のいずれの電着塗料組成物の場合についても、全体的な傾向として、樹脂絶縁層における長辺中央対応部分及び長辺端対応部分が相対的に厚く、次いで角対応部分、短辺対応部分が相対的に薄く形成されることが分かる。また、電着塗料組成物の固形分濃度が2〜4質量%であれば、それらの部分間の厚さの差が小さく、厚さの均一性が高い樹脂絶縁層を形成できることが分かる。なお、電着塗料組成物の固形分濃度が低くなると、短辺対応部分の厚さが著しく厚くなるが、これは、固形分濃度が低いために印加電圧を高める必要があることから、平角導線の短辺部分に電界集中するためであると考えられる。
図7は、電着塗料組成物の固形分濃度と絶縁破壊電圧との関係を示す。
この結果によれば、電着塗料組成物の固形分濃度が2〜4質量%であれば、絶縁破壊電圧が比較的高く、従って、樹脂絶縁層を十分な厚さに形成できることが分かる。
[試験評価4]
(絶縁電線)
ポリアミドイミド樹脂と、非プロトン性極性溶媒のNMP及びDMFと、塩基性中和剤のAEと、着色剤のC.I.ソルベントブラック3と、水とを含み、非プロトン性極性溶媒の含有量(NMP含有量+DMF含有量)が13質量%、15質量%、17.5質量%、及び20質量%であり、且つ(DMF含有量/NMP含有量)×100=9.2%である固形分濃度が2.0質量%のO/W型分散液の電着塗料組成物をそれぞれ調製した。
各電着塗料組成物に厚さ0.05mm及び幅0.3mmの高純度銅の平角導線を線速30m/minで連続的に通して電着塗装することにより平角導線の外周面を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を作製した。なお、樹脂絶縁層の厚さが約4μmとなるように印加電圧を調整した。
(試験評価方法)
得られた各絶縁電線について、樹脂絶縁層を目視にて観察し、1.5m当たりの被膜凹みの数及び5m当たりのピンホールの数を数えた。
(試験評価結果)
図8は、電着塗料組成物の非プロトン性極性溶媒の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示す。
この結果によれば、非プロトン性極性溶媒の含有量が少なくなることにより、被膜凹み及びピンホールの数、特にピンホールの数が減少することが分かる。
[試験評価5]
ポリアミドイミド樹脂と、非プロトン性極性溶媒のNMP及びDMFと、塩基性中和剤のAEと、着色剤のC.I.ソルベントブラック3と、水とを含み、非プロトン性極性溶媒の含有量(NMP含有量+DMF含有量)が13質量%であり、(DMF含有量/NMP含有量)×100=9.2%であり、且つ塩基性中和剤の含有量(AE含有量)が0.19質量%、0.21質量%、0.23質量%、及び0.25質量%である固形分濃度が3.3質量%のO/W型分散液の電着塗料組成物をそれぞれ調製した。
各電着塗料組成物に厚さ0.05mm及び幅0.3mmの高純度銅の平角導線を線速30m/minで連続的に通して電着塗装することにより平角導線の外周面を樹脂絶縁層で被覆して絶縁電線を作製した。なお、樹脂絶縁層の厚さが約4μmとなるように印加電圧を調整した。
また、線速を25m/min及び35m/minとして同様に絶縁電線を作製した。
(試験評価方法)
得られた各絶縁電線について、樹脂絶縁層を目視にて観察し、1.5m当たりの被膜凹みの数及び5m当たりのピンホールの数を数えた。
(試験評価結果)
図9A〜Cは、電着塗料組成物の塩基性中和剤の含有量と被膜凹み及びピンホールの数との関係を示す。
この結果によれば、塩基性中和剤の含有量が0.21〜0.23質量%であることにより、被膜凹み及びピンホールの数が減少することが分かる。
本発明は、絶縁電線について有用である。
10 絶縁電線
11 平角導線
12 樹脂絶縁層
12a 長辺中央対応部分
12b 長辺端対応部分
12c 角対応部分
12d 短辺対応部分
21 ホットプレート
22 導電体
23 絶縁板
24 錘

Claims (1)

  1. 扁平な断面形状を有する平角導線と、前記平角導線の外周面を被覆するポリアミドイミド樹脂で形成された厚さが1.5μm以上5μm以下の樹脂絶縁層と、を備えた絶縁電線であって、
    前記絶縁電線をJIS C3216−3:2011に基づいて急激伸張試験した後の側面視での破断点から長さ4mmの所定幅の部分における前記平角導線の露出率が7%以下であり、且つ微小硬度計により求められる前記樹脂絶縁層のヤング率が9.0×10N/mm以上であり、
    前記樹脂絶縁層の厚さにおいて、長辺中央対応部分、長辺端対応部分、角対応部分、及び短辺対応部分の部分間の厚さの差が3μm以下である絶縁電線。
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