JP2020153977A - 三次元測定システム及び三次元測定方法 - Google Patents

三次元測定システム及び三次元測定方法 Download PDF

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【課題】 測定姿勢に簡便に変更させることができる三次元測定システム及び三次元測定方法を提供する。【解決手段】 三次元測定システムは定盤18と、測定対象であるワークWを保持し、ワークWの姿勢を可変なロボットアーム50と、定盤18に対して相対移動可能に構成されたプローブ22であって、ロボットアーム50により保持されているワークWの三次元測定を行うプローブ22と、定盤18とロボットアーム50との相対位置の変化を検出する相対位置変化検出手段55,56と、相対位置変化検出手段55,56の検出結果に基づいてプローブ22によるワークWの測定結果を補正する補正手段31と、を備える。【選択図】 図15

Description

本発明は三次元測定システム及び方法に関し、特に三次元測定機とロボットアームとを使用した三次元測定システム及び方法に関する。
従来より、三次元測定機で測定対象であるワークを測定する際のワークの設置に関して様々な技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1では、定盤上にワークを設置する際に用いられる測定治具が提案されている。特許文献1に記載された測定治具では、板材のパレット上に適宜ブロックを設置することができ、このブロックにより立体形状を有するワークを固定することができる。そして、予めワークを固定した複数のパレットを用意しておき、パレットを交換することにより、自動的にワークを定盤上にセットすることを目的としている。
特開平04−324301号公報
ここで、測定を行うワークの姿勢は、必ずしも一種類ではなく複数種類に及ぶことがある。このように、一つのワークにおいて複数の姿勢で測定を行う場合には、ワークの姿勢毎にその姿勢に合った測定治具が必要となり、測定治具の設計の工数、及び費用が発生する。また、測定の姿勢毎にワークを測定治具に設置しなければならず、測定の準備に時間を要してしまう。
上述した特許文献1に記載された測定治具を使用する場合においても、同一のワークに対して複数の姿勢の測定を行う場合には、ワークの姿勢毎に異なるパレットを生成しなければならず、また、測定の姿勢毎にワークを異なる測定治具に設置しなければならない。従って、特許文献1に記載された測定治具を使用した場合であっても、測定治具の設計の工数、費用の発生、測定の準備に時間を要してしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、測定治具を必要とせずに様々な測定姿勢に簡便に変更させることが可能な三次元測定システム及び三次元測定方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る三次元測定システムは、定盤と、測定対象であるワークを保持し、ワークの姿勢を可変なロボットアームと、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブであって、ロボットアームにより保持されているワークの三次元測定を行うプローブと、定盤とロボットアームとの相対位置の変化を検出する相対位置変化検出手段と、相対位置変化検出手段の検出結果に基づいてプローブによるワークの測定結果を補正する補正手段と、を備える。
第1の態様に係る三次元測定システムによれば、ロボットアームのエンドエフェクタによりワークを保持した状態で、プローブよりワークの三次元測定を行うので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。更に、定盤とロボットアームとの相対位置の変化を検出し、その検出結果に基づいてプローブによるワークの測定結果を補正するため、ワークの三次元測定の精度を一層向上させることができる。
第1の態様に係る三次元測定システムにおいて、好ましくは、相対位置変化検出手段は、ロボットアームの振動を検出するアーム振動検出手段を含む。これにより、ロボットアームの振動の影響を低減し、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
第1の態様に係る三次元測定システムにおいて、好ましくは、相対位置変化検出手段は、定盤の振動を検出する定盤振動検出手段を含む。これにより、定盤の振動の影響を低減し、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
好ましくは、第1の態様に係る三次元測定システムは、ワークの温度を検出する温度検出手段を備え、補正手段は、温度検出手段による検出結果に基づいてプローブによるワークの測定結果を補正する。これにより、ワークの温度の影響を低減し、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
本発明の第2の態様に係る三次元測定システムは、定盤と、測定対象であるワークを保持し、ワークの姿勢を可変なロボットアームと、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブであって、ロボットアームにより保持されているワークの三次元測定を行うプローブと、ワークの温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出結果に基づいてプローブによるワークの測定結果を補正する補正手段と、を備える。
第2の態様に係る三次元測定システムによれば、ロボットアームのエンドエフェクタによりワークを保持した状態で、プローブよりワークの三次元測定を行うので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。更に、ワークの温度を検出して、その検出結果に基づいてプローブによるワークの測定結果を補正するため、ワークの三次元測定の精度を一層向上させることができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、好ましくは、ロボットアームはエンドエフェクタを備え、温度検出手段はエンドエフェクタに設けられる。より好ましくは、温度検出手段は、エンドエフェクタがワークを保持する保持面に設けられる。これにより、エンドエフェクタに保持されたワークの温度を精度良く検出することができる。また、エンドエフェクタが温度検出手段を備えるため、ロボットアームによりワークを保持すると、自動的に温度検出を開始することができる。延いては、三次元測定の効率を向上させることができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、ロボットアームを支持するロボット基台は定盤の外に設けられてもよい。定盤の外にロボット基台を設けるため、比較的大型のロボットアームを用いることができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、ロボットアームを支持するロボット基台は定盤上に設けられてもよい。定盤上にロボット基台を設けるため、ロボットアームの振動系は定盤の振動系と同じになる。これにより、外部環境の振動による影響を低減させ、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、好ましくは、ロボットアームは、プローブによりワークを測定する場合に、定盤に直接的又は間接的に当接する当接部を有する。ロボットアームの当接部を定盤に直接的又は間接的に当接させるため、ロボットアーム自体の振動を低減させることができ、延いては、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、定盤上には制振部材が設けられ、ロボットアームの当接部は制振部材を介して定盤に間接的に当接する。ロボットアームの当接部が間接的に定盤に当接するため、測定時におけるロボットアームの姿勢の自由度を向上させることができる。また、ロボットアームと定盤との間に垂直方向(Z方向)の間隙を確保することができるため、垂直方向の長さが比較的長いワークを定盤に接触しないように保持して測定を行うことができる。
第1及び第2の態様に係る三次元測定システムにおいて、好ましくは、ロボットアームは、複数のアームと、複数のアームを回転可能に連結する複数の関節部とを備え、ロボットアームの当接部は複数の関節部の1つである。より好ましくは、ロボットアームの当接部は、複数の関節部のうち最もエンドエフェクタ側にある関節部である。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の態様に係る三次元測定方法は、測定対象であるワークをロボットアームにより運搬する運搬ステップと、ロボットアームによりワークを保持した状態で、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブによりワークの三次元測定を行う測定ステップと、定盤とロボットアームとの相対位置の変化を検出する相対位置変化検出ステップと、相対位置変化検出ステップによる検出結果に基づいて測定ステップによるワークの測定結果を補正する振動補正ステップと、を含む。第3の態様に係る三次元測定方法によっても、第1の態様に係る三次元測定システムと同様の効果を得ることができる。
本発明の第3の態様に係る三次元測定方法において、好ましくは、相対位置変化検出ステップはロボットアームの振動を検出するステップを含む。また、好ましくは、相対位置変化検出ステップは定盤の振動を検出するステップを含む。
好ましくは、本発明の第3の態様に係る三次元測定方法は、ワークの温度を検出する温度検出ステップと、温度検出ステップによる検出結果に基づいて測定ステップによるワークの測定結果を補正する温度補正ステップとを含む。
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の態様に係る三次元測定方法は、測定対象であるワークをロボットアームにより運搬する運搬ステップと、ワークの温度を検出する温度検出ステップと、ロボットアームによりワークを保持した状態で、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブによりワークの三次元測定を行う測定ステップと、温度検出ステップによる検出結果に基づいて測定ステップによるワークの測定結果を補正する温度補正ステップと、を含む。第4の態様に係る三次元測定方法によっても、第2の態様に係る三次元測定システムと同様の効果を得ることができる。
好ましくは、温度検出ステップは、運搬ステップにおいて行われる。運搬ステップにおいてワークの温度検出を行うことにより、三次元測定の効率を向上させることができる。
第3及び第4の態様に係る三次元測定方法において、好ましくは、ロボットアームを支持するロボット基台は定盤の外に設けられる。あるいは、好ましくはロボットアームを支持するロボット基台は定盤上に設けられる。
第3及び第4の態様に係る三次元測定方法は、好ましくは、ロボットアームによりワークを保持した状態で、ロボットアームの当接部を、定盤に直接的又は間接的に当接させる設置ステップを含む。また、好ましくは、定盤上には制振部材が設けられており、設置ステップにおいてロボットアームの当接部は制振部材を介して定盤に間接的に当接する。
第3及び第4の態様に係る三次元測定方法において、好ましくは、ロボットアームは、複数のアームと、複数のアームを回転可能に連結する複数の関節部とを備え、ロボットアームの当接部は複数の関節部の1つである。より好ましくは、ロボットアームの当接部は、複数の関節部のうち最もエンドエフェクタ側にある関節部である。
本発明によれば、ロボットアームによりワークを保持した状態でワークの三次元測定を行うので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。
図1は、第1実施形態に係る三次元測定システムの一例を示す図である。 図2は、三次元測定機の一例を示す図である。 図3は、ロボットアームの一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態におけるワークの運搬ステップの一例を説明する図である。 図6は、第1実施形態における設置ステップ及び測定ステップの一例を説明する図である。 図7は、第1実施形態における設置ステップ及び測定ステップの他の例を説明する図である。 図8は、第1実施形態における変更ステップの一例を示した図である。 図9は、第1実施形態において定盤上のブロックに関節部を押しつける例を示す図である。 図10は、第1実施形態においてロボットアームの一部が直接的に定盤に押しつけられた状態で、三次元測定機の門が移動した場合について説明する図である。 図11は、第1実施形態においてロボットアームの一部を定盤に押しつけずに、三次元測定機の門が移動した場合について説明する図である。 図12は、第2実施形態に係る三次元測定システムの概略構成図である。 図13は、第2実施形態に係る三次元測定システムにおいて三次元測定機の門の移動が測定精度に与える影響について説明する図である。 図14は、第2実施形態に係る三次元測定システムにおいてロボットアームの一部が定盤18に直接的又は間接的に当接している状態を示す図である。 図15は、第3実施形態に係る三次元測定システムの概略構成図である。 図16は、第3実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。 図17は、第4実施形態に係る三次元測定システムの概略構成図である。 図18は、第5実施形態に係る三次元測定システムの概略構成図である。 図19は、温度検出手段を有するエンドエフェクタの一例を示す図である。 図20は、温度検出手段を有するエンドエフェクタの一例を示す図である。 図21は、第5実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面に従って本発明に係る測定方法の実施形態について説明する。なお、図面において基本的に同じ構成要素には同じ参照符号を付している。
<第1実施形態>
[三次元測定機]
図1は本実施形態に係る三次元測定システム1000の概略構成図である。図1では、ロボットアーム50を図示するために三次元測定機1のコラム16の一部の図示が省略されている。三次元測定システム1000は、三次元測定機1とロボットアーム装置100とを備える。図1に示すように、本実施形態では、ロボットアーム50のロボット基台52は三次元測定機1の定盤18の外に配置されている。
図2は、本実施形態で用いられる三次元測定機1の一例を示す図(斜視図及びブロック図)である。なお、以下の説明では、三次元直交座標系を用いて説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る三次元測定機1は、測定機本体10と、測定機制御装置30とを含んでいる。以下の説明では、三次元測定機1として接触式プローブを備える接触式三次元測定機について説明する。当然ながら、三次元測定機1は非接触式三次元測定機でもよい。三次元測定機1が非接触式三次元測定機である場合、例えば、下記の接触式のプローブ22に代えてレーザプローブを用いてもよい。
まず、測定機本体10について説明する。測定機本体10は、プローブ22(スタイラス24を含む。)の先端に形成された測定子26を、測定対象であるワークWに接触させて走査させることにより、ワークWの形状(輪郭)及び寸法等を測定する装置である。
図2に示すように、測定機本体10は、基台20と、基台20上に設けられた定盤18とを含んでいる。定盤18の表面は、X−Y平面に平行な平面状に形成されている。
定盤18には、定盤18の表面から図中上側(+Z方向)に伸びる一対のコラム(支柱)16が取り付けられている。コラム16の上端部(+Z側の端部)には、ビーム(梁)14が架け渡されている。一対のコラム16は、定盤18上をY方向に同期して移動可能となっており、ビーム14は、X方向に平行な状態で、Y方向に移動可能となっている。コラム16を定盤18に対して移動させるための駆動手段としては、モータを使用することができる。なお、ビーム14及びコラム16により門が構成される門型の三次元測定機1である。
ビーム14には、Z方向に伸びるヘッド12が取り付けられている。ヘッド12は、ビーム14の長さ方向(X方向)に沿って移動可能となっている。ヘッド12をビーム14に対して移動させるための駆動手段としては、モータを使用することができる。
ヘッド12の下端部(−Z側の端部)には、プローブ22が図中上下方向(Z方向)に移動可能に取り付けられている。プローブ22を上下方向に移動させるための駆動手段としては、モータを使用することができる。
測定機本体10は、コラム16、ヘッド12及びプローブ22のそれぞれの移動量を測定するための移動量測定部(例えば、リニアエンコーダ。不図示)を含んでいる。
プローブ22は、剛性が高い軸状の部材(スタイラス24)を含んでいる。このスタイラス24の材料としては、例えば、超硬質合金、チタン、ステンレス、セラミック、カーボンファイバー等を使用することができる。
プローブ22のスタイラス24の先端部には、測定子26が設けられている。測定子26は、硬度が高く、耐摩耗性に優れた球状の部材である。測定子26の材料としては、例えば、ルビー、窒化珪素、ジルコニア、セラミック等を使用することができる。測定子26の直径(以下、スタイラス径という。)は一例で4.0mmである。
ワークWの測定を行う場合には、コラム16、ヘッド12及びプローブ22をXYZ方向に移動させて測定子26をワークWに接触させる。そして、測定子26をワークWの外形に沿って走査させながら、測定子26の変位量等を測定する。この変位量の測定値等のデータは測定機制御装置30に送信される。測定機制御装置30は、汎用測定プログラムを使用してこのデータを処理することにより、ワークWの形状(輪郭)及び寸法等を求めることが可能となっている。
コントローラ40は、測定機本体10との間で通信を行うための手段であり、測定機本体10との間で送受信するデータの変換処理を行う。コントローラ40は、測定機制御装置30から測定機本体10に送信されるデジタルの指令をアナログ信号に変換するためのD/A(digital-to-analog)変換器と、測定機本体10から測定機制御装置30に送られる測定値等のデータをデジタルデータに変換するためのA/D(analog-to-digital)変換器とを含んでいてもよい。
[ロボットアーム]
図3は、本実施形態で用いられるロボットアーム装置100の例を示す図(概念図及びブロック図)である。
ロボットアーム装置100は、ロボットアーム50とロボットアーム制御装置60とから構成されている。ロボットアーム50は、複数の可動部を備えると共に、複数の可動部をそれぞれ駆動する複数のモータを備えている。ロボットアーム制御装置60は、ロボットアーム50に備えられているモータを制御することにより、ロボットアーム50を作動させる。ロボットアーム制御装置60は、コンピュータで構成され、ユーザの操作又は専用のプログラムにより自動で、ロボットアーム50を作動させる。
ロボットアーム50は、ワークWを保持することが可能に設計されている。具体的には、ロボットアーム50は、第1関節部(手首部分)J1に接続されるエンドエフェクタEEによりワークWを保持(把持)する。また、エンドエフェクタEEは、ワークWの姿勢を自由に変更することができる。例えば、エンドエフェクタEEはY−Z平面と平行に回転し、またはX−Y平面に平行に回転することにより、ワークWの姿勢を変更することができる。
図3に示すように、ロボットアーム50は、4つの関節部(第1関節部J1〜第4関節部J4)、これらの関節によって順次連結される3つのアーム(第1アームA1〜第3アームA3)、及びロボット基台52を有する多関節アームである。具体的には、第1関節部J1は、エンドエフェクタEEと第1アームA1とを連結し、エンドエフェクタEEは第1アームA1に対して相対的に回転可能である。第2関節部J2は第1アームA1と第2アームA2とを連結し、第1アームA1の長手方向に伸びる軸回りに第1アームA1は回転可能である。第3関節部J3は第2アームA2と第3アームA3とを連結し、第2アームA2は第3アームA3に対して水平方向に伸びる軸回りに回転可能である。第4関節部J4は第3アームA3とロボット基台52の先端部52aとを連結し、第3アームA3はロボット基台52に対して水平方向に伸びる軸回りに回転可能である。なお、図3に示すロボットアーム装置100は一例であり、他の形態の公知のロボットアーム装置が使用されてもよい。
[測定方法]
次に、ロボットアーム装置100と三次元測定機1とを使用した測定方法に関して説明する。図4は、ロボットアーム装置100と三次元測定機1とを使用した測定方法を示すフローチャートである。
ロボットアーム装置100は、三次元測定機1の測定空間の外にあるワークWをエンドエフェクタEEで保持し(ステップS10)、ワークWを保持した状態で三次元測定機1の測定空間内に運搬する(ステップS11:運搬ステップ)。その後、エンドエフェクタEEでワークWを保持した状態で、ロボットアーム50の一部を定盤18の上面(以下定盤18上と記載する)に直接的に押しつけて(当接させて)、ワークWの測定姿勢を決める(ステップS12:設置ステップ)。その後、三次元測定機1によりワークWの測定を行う(ステップS13:測定ステップ)。次に、ロボットアーム装置100は、エンドエフェクタEEを作動させてワークWを保持しつつワークWの姿勢の変更を行う(ステップS14:変更ステップ)。そして、三次元測定機1により、姿勢を変更した後のワークWの測定を行う(ステップS15)。
次に、上述した測定方法の主なステップ(工程)に関して詳細な説明を行う。
[運搬ステップ]
図5は、ワークWの運搬ステップ(図4のステップS11)の一例を説明する図である。図5に示すようにロボットアーム装置100は、三次元測定機1の測定空間外にあるワークWをエンドエフェクタEEで保持し、保持した状態で三次元測定機1の測定空間内にワークWを運搬する。なお、図5〜図11では、測定機制御装置30、コントローラ40、及びロボットアーム制御装置60は省略されている。また、図5〜図11では、ロボットアーム50を図示するために三次元測定機1のコラム16の一部の図示が省略されている。
[設置ステップ及び測定ステップ]
図6は、設置ステップ(図4のステップS12)及び測定ステップ(図4のステップS13)の一例を説明する図である。ワークWが、三次元測定機1の測定空間に運搬された後に、ロボットアーム50の一部が定盤18の上に直接的に押しつけられてワークWの姿勢決めがされ、その後、三次元測定機1でワークWの測定が行われる。
図6に示す場合では、ロボットアーム50の一部である最もエンドエフェクタEE側にある第1関節部J1(手首部分)を定盤18上に直接的に押しつけて、ワークWの位置決めが行われている。このように、ロボットアーム50の第1関節部J1(当接部の一例)を定盤18上に直接的に押しつけることにより、地面振動(外部環境の振動)やロボットアーム装置100自体の振動を抑え、ロボットアーム50の先端部及びワークWへの影響を抑制している。
ここで、定盤18に第1関節部J1が押しつけられていない場合には、ロボットアーム50は、地面振動やロボットアーム装置100自体の振動の影響を受けてしまう。これに対して、本実施形態では、図6に示すようにロボットアーム50の第1関節部J1を定盤18上に押しつけることにより、ワークWへの振動の影響を抑制している。
また、上述した振動の影響は、ロボットアーム装置100の先端部(ワークWを保持している部分)で受けやすい。図6に示す場合では、ロボットアーム50の先端部である第1関節部J1を定盤18上に押しつけることにより、効果的に振動の影響を抑制している。
図7は、設置ステップ及び測定ステップの他の例を説明する図である。図7に示す場合では、ロボットアーム50の第3関節部(肘部分、当接部の一例)J3が定盤18上に直接的に押しつけられて、ワークWの位置決めを行っている。このように第3関節部J3が定盤18上に直接的に押しつけられることによっても、地面振動やロボットアーム装置100自体の振動を抑え、ロボットアーム50のエンドエフェクタEEで保持されているワークWへの振動の影響を抑制することができる。
[変更ステップ]
図8は、変更ステップ(図4のステップS14)の一例を示した図である。図8に示すように、ワークWの姿勢を変更する場合には、ロボットアーム50の一部(例えば第1関節部J1)を定盤18から離して、ワークWの姿勢を変更する。ロボットアーム50は、エンドエフェクタEEをX−Z平面と平行に回転させることにより、ワークWの姿勢を変更する。例えば、ワークWの表面を測定した後に、ワークWの姿勢を変更してワークWの裏面の測定を行うために、ワークWの姿勢を変更する。ワークWの姿勢を変更した後は、ワークWの姿勢の変更前と同一位置にロボットアーム50の一部を定盤18上に押しつけて、姿勢が変更されたワークWの測定が行われる。なお、ロボットアーム50の一部を押しつける定盤18上の位置は、ワークWの姿勢の変更前と変更後とで異なっていてもよい。このように、エンドエフェクタEEを作動させてワークWの姿勢を変更することができるので、ワークWの姿勢毎に測定治具を用意する必要がなく、簡便にワークWの姿勢を変更することができる。
<第1実施形態の変形例>
上述した実施形態では、ロボットアーム50の一部を定盤18に直接的に押しつける態様の一例として、ロボットアーム50の関節部(関節部J1、関節部J3)を定盤18上に押しつける態様を説明した(図4のステップS12)。しかし、本発明はこれに限定されず、図4のステップS12においてロボットアーム50の一部を間接的に定盤18に押しつけてもよい。ロボットアーム50の一部を間接的に定盤18に押しつける態様の一例として、定盤18上の制振部材(ブロック)にロボットアーム50の一部を押しつける場合について説明する。
図9は、定盤18上のブロックBの上面(以下、ブロックB上と記載する)に、ロボットアーム50の一部として第1関節部J1を押しつける例を示す図である。このように、定盤18上に設置されたブロックB上に第1関節部J1を押しつけることにより、第1関節部J1を定盤18上に直接的に押しつけた場合と同様の効果を得ることができる。具体的には、第1関節部J1をブロックB上に押しつけることにより、地面振動やロボットアーム装置100自体の振動を抑えることができる。更に、第1関節部J1をブロックB上に押しつけることにより、エンドエフェクタEEと定盤18との間にスペースを確保することができ、Z方向の長さが長いワークWLでも定盤18に接触しないように保持して測定を行うことができる。
なお、ブロックBの形状及び材質は特に限定されるものではない。ブロックBの形状及び材質は、定盤18上に設置されてロボットアーム50の一部が押しつけられること、及びロボットアーム50の一部が押しつけられることにより振動が抑制される効果が奏させることを考慮して選択される。
また、本実施形態によればロボットアーム50の一部を定盤18上に直接的(または間接的)に押しつけているので、仮に門の移動により定盤18に傾きが生じた場合でも、以下に述べるように、ロボットアーム50を押しつけていない場合に比べて測定精度を維持することができる。
図10は、ロボットアーム50の一部が直接的に定盤18上に押しつけられた状態で、三次元測定機1の門が移動した場合について説明する図である。なお、図10に示す定盤18の傾きは、説明のために誇張されており、実際には定盤18の傾きは微小である。門がY軸に沿って移動した場合には、門の重さの影響により定盤18がわずかに傾く。具体的には門がY軸の正の方向に移動すると、移動先では定盤18は門の重さで沈み、反対に逆方向では定盤18は浮く、その結果として定盤18がわずかに傾く。また、定盤18は測定空間(測定エリア)Gの基準とされているので、定盤18が傾くのに合わせて、三次元測定機1の測定空間Gも図10に示すように傾く。
ここで、ロボットアーム50を定盤18に直接的(または間接的)に押しつけずに、ワークWを計測した場合の問題点について説明する。図11は、ロボットアーム50を定盤18に押しつけずに、三次元測定機1の門が移動した場合について説明する図である。ロボットアーム50を定盤18に押しつけていない場合には、ロボットアーム50は定盤18の傾きに追従して移動せず、ロボットアーム50で保持されたワークWは定盤18の傾きとは関係なく、一定の位置に保持(固定)された状態となっている。また、定盤18が傾くのに伴い測定空間GBから測定空間Gに変化するが、ワークWの位置はこの変化に追従することができず一定の位置のままである。その結果、門の移動により定盤18に傾きが生じる場合には、定盤18の傾きに伴って定盤18(測定空間)とワークWとの相対的な位置関係に大きなずれが生じてしまい、測定精度を維持することが困難となる。
これに対して、本実施形態(図10参照)では、ロボットアーム50の一部(第1関節部J1)を定盤18上に直接的(または間接的)に押しつけた状態で測定が行われる。従って、定盤18に傾きが生じたとしても、定盤18の傾きに応じた分だけロボットアーム50の位置(姿勢)が変化し、その変化に応じてワークWの位置も変化する。すなわち、定盤18の傾きに追従して、ワークWも移動することになるので、定盤18とワークWとの相対的な位置に大きなずれが生じにくい。そのため、門の移動に伴い測定空間Gが移動したとしても、ワークWと測定空間Gとの相対的な位置のずれが生じにくいので、ロボットアーム50の一部を定盤18に押しつけていない場合(図11参照)と比較して、測定精度を維持することができる。
以上説明をしたように、ロボットアーム50を定盤18に押しつけた場合には、門が移動したとしても、測定空間の変化に追従させてワークWの位置を移動させることができるので、三次元測定機1での測定の精度を維持することができる。
上述の説明においては、ロボットアーム50の一部として関節部が定盤18上に直接的又は間接的に押しつけられる例について説明したが、ワークWへの振動が抑制されるという効果が得られるのであれば、定盤18に押しつける箇所はロボットアーム50の関節部に限定されるものではない。例えば、ロボットアーム50のアーム(アームA1〜アームA3)が定盤18上に直接的又は間接的に押しつけられてもよいし、ロボットアーム50の他の部分が定盤18上に直接的又は間接的に押しつけられてもよい。また、ロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に押しつける箇所は定盤18上に限定されるものではなく、例えば、定盤18の側面にロボットアーム50の一部が直接的又は間接的に押しつけられてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る三次元測定システム2000について説明する。図12は、第2実施形態に係る三次元測定システム2000の概略構成図である。図12に示すように、第2実施形態に係る三次元測定システム2000は三次元測定機1及びロボットアーム装置200を備える。第1実施形態では、ロボットアーム装置100は三次元測定機1の定盤18の外に配置されたロボット基台52を備えるが、第2実施形態では、ロボットアーム装置200はロボット基台52に代えて、三次元測定機1の定盤18上に配置されるロボット基台53を備える。
なお、ロボット基台53の位置以外の構成は第1実施形態と基本的に同じであり、第2実施形態の構成によるワークWの測定方法も第1実施形態と基本的に同じであるため、これらについての説明を省略する。また、定盤18に配置する関係上、ロボットアーム装置200は比較的小型であることが望ましい。
第1実施形態と同様に、第2実施形態でも、ロボットアーム50のエンドエフェクタEEでワークを保持した状態で三次元測定を行うことができるので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。
更に、第2実施形態に係る三次元測定システム2000では、ロボット基台53が定盤18上に配置されているため、ロボットアーム装置200の振動系は三次元測定機1の水平方向(X方向及びY方向)及び垂直方向(Z方向)の振動系と同じになり、ロボットアーム装置200は外部環境の振動に影響を受けづらくなる。よって、外部環境の振動による影響を低減させ、ワークWの三次元測定の精度を向上させることができる。
次に、図13を用いて第2実施形態に係る三次元測定システム2000において定盤18の姿勢の変化が測定精度に与える影響について説明する。図13の符号13Aは、第1実施形態に係る三次元測定システム1000において直接的又は間接的にロボットアーム50の一部が定盤18と当接しないで測定する場合(つまり、図11に示す状態と同じ)を示す。
三次元測定機1の門が移動する前は、定盤18はX−Y平面に平行であり、ワークWの中心軸はZ方向に平行であるとする。符号13Aに示すように、三次元測定機1の門がY軸の正方向に移動して、三次元測定機1の門の位置が二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に変化した結果、門の重さの影響によって定盤18が水平方向に対して傾斜するように定盤18の姿勢が変化したと仮定する。すると、図11を参照して説明したように、定盤18の姿勢の変化に伴って測定空間Gも変化する。ロボット基台52は定盤18の外に配置されているため、エンドエフェクタEEにより保持されているワークWの位置(中心軸L1)は定盤18の姿勢の変化に追従しない。その結果、門の移動により定盤18の姿勢が変化すると、定盤18(及び測定空間G)とワークWとの相対的な位置関係が変化してしまい、測定精度に悪影響を与えうる。
図13の符号13Bは、第2実施形態に係る三次元測定システム2000において三次元測定機1の門が符号13Aと同様に移動した場合を示す。符号13Bに示すように、ロボット基台53は定盤18上に配置されているため、エンドエフェクタEEに保持されているワークWの位置は定盤18の傾きに追従することができる。その結果、門の移動により定盤18が傾斜した場合でも、定盤18の傾きに伴って定盤18(及び測定空間G)とワークWとの相対的な位置は大きく変化せず、測定精度が維持される。このように、第2実施形態に係る三次元測定システム2000によれば、ロボットアーム装置200は定盤18の姿勢の変化に追従することができるため、定盤18の姿勢の変化による影響を低減させ、精度良くワークWの三次元測定を行うことができる。
第2実施形態に係る三次元測定方法は、図4に示す第1実施形態に係る三次元測定方法からロボットアーム50の一部を定盤18に当接させるステップS12を、除いたものと同じである。そのため、第2実施形態に係る三次元測定方法についての詳しい説明を省略する。
第1実施形態及びその変形例では、三次元測定機1の門の移動に伴う定盤18の姿勢の変化に追従させるために、ロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させている。一方、第2実施形態の三次元測定システム2000では、ロボット基台53が定盤18上に配置されているため、測定時にロボットアーム50の一部を定盤18に当接させなくても、定盤18の姿勢の変化に対する追従性を確保することができる。
そのため、第2実施形態では、第1実施形態に係る三次元測定方法におけるステップS12を省くことができる。従って、第1実施形態と比べて、第2実施形態では測定時におけるロボットアーム50の姿勢の自由度が高くなる。
<第2実施形態の変形例>
上述のように、第1実施形態及びその変形例では、測定時に関節部J1及びJ3等のロボットアーム50の一部(当接部)を定盤18に直接的又は間接的に当接させている。第2実施形態でも、同様に、測定時にロボットアーム50の一部を定盤18に直接的又は間接的に当接させてもよい。つまり、第2実施形態の変形例では、例えば、図4に示す第1実施形態に係る三次元測定方法と同様にステップS12を行う。
図14の符号14Aは、第2実施形態に係る三次元測定システム2000においてロボットアーム50の一部を定盤18に直接的に当接させている状態の一例を示す。符号14Bは、定盤18上の制振部材(図中のブロックB)を介して間接的にロボットアーム50の関節部を定盤18に当接させている状態の一例を示す。ブロックBとして第1実施形態と同様のものを使用することが可能である。
符号14A及び14Bに示すように、ロボットアーム50の一部を定盤18に直接的又は間接的に当接させるため、ロボットアーム50自体の振動を低減させることができ、延いては、測定精度を一層向上させることができる。また、ブロックBを介して間接的にロボットアーム50の一部を定盤18に当接させる場合(図14の符号14Bの場合)、エンドエフェクタEEと定盤18との間にZ方向の間隔を確保できるため、Z方向の長さが長いワークWを良好に測定することができる。なお、符号14A及び符号14Bに示す例では、ロボットアーム50の関節部を定盤18に直接的又は間接的に当接させているが、当然ながら、第1実施形態の変形例と同様に、当接部は関節部に限定されない。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る三次元測定システム3000について説明する。図15は、第3実施形態に係る三次元測定システム3000の概略構成図である。図15に示すように、第3実施形態に係る三次元測定システム3000は、三次元測定機2とロボットアーム装置300とを備える。ロボットアーム装置300は、第2実施形態に係るロボットアーム装置200に、相対位置変化検出手段としてアーム振動検出手段55を追加したものである。三次元測定機2は、第1実施形態に係る三次元測定機1に振動補正手段31(補正手段)を追加したものである。
第3実施形態でも、ロボットアーム50のエンドエフェクタEEでワークを保持した状態で三次元測定を行うことができるので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。
相対位置変化検出手段は定盤18とロボットアーム50との相対位置の変化を検出する。相対位置変化検出手段は、ロボットアーム50側で相対位置の変化を検出してもよいし、定盤18側で相対位置の変化を検出してもよい。あるいは、相対位置変化検出手段はロボットアーム50側と定盤18側との両方で相対位置の変化を検出してもよい。
図15において、ロボットアーム50側で相対位置の変化として振動を検出する手段の一例として、アーム振動検出手段55を示す。ロボットアーム装置300において、ワークWをエンドエフェクタEEで保持した状態で、アーム振動検出手段55はロボットアーム50のモータの駆動系等によるロボットアーム50自体の水平方向(X方向及びY方向)及び垂直方向(Z方向)の振動をリアルタイムに検出し、三次元測定機2の補正手段31に出力する。リアルタイムとは、振動(相対位置の変化)の検出が必要な時間(ワークWの三次元測定が行われている時間)内において常時あるいは一定間隔で振動が検出されることを意味する。また、一定時間間隔に限らず、不等時間間隔で振動を検出してもよい。更に、リアルタイムに振動検出する場合に限らず、外部から振動に関するデータを受信することにしてもよい。
ここで、アーム振動検出手段55として任意の種類の振動検出装置を用いることができる。アーム振動検出手段55として、例えば、位置センサ、振動センサ、レーザトラッカ、変位測定手段等が挙げられる。また、振動センサとして加速度センサ、各種のジャイロセンサが挙げられる。また、変位測定手段として、例えば、静電容量式変位センサ、渦電流式変位センサ、レーザ干渉計等が挙げられる。
また、アーム振動検出手段55はワークWを保持するエンドエフェクタEEの近傍に設けられることが好ましい。これにより、ロボットアーム50自体の振動がワークWに及ぼす影響をより正確に検出することが可能となる。
三次元測定機2の振動補正手段31はアーム振動検出手段55から出力されるロボットアーム50のX方向、Y方向及びZ方向の振動に基づいて各方向の振幅を算出し、算出された振幅に基づいてワークWの三次元測定の測定値を、例えばリアルタイムに補正する。これにより、ロボットアーム50の振動の影響を低減し、測定精度を一層向上させることができる。
なお、アーム振動検出手段55に代えて、定盤18側で定盤18とロボットアーム50との相対位置の変化を検出する定盤振動検出手段56を、相対位置変化検出手段として三次元測定機2に設けてもよい。定盤振動検出手段56は、定盤18の近傍、例えば定盤18上に配置される。定盤振動検出手段56は、相対位置の変化としての定盤18のX方向、Y方向及びZ方向の振動を、例えばリアルタイムに検出する。定盤振動検出手段56としては、アーム振動検出手段55と同様に任意の種類の振動検出装置を用いることができる。
振動補正手段31は定盤振動検出手段56によって検出された定盤18の各方向における振動に基づいて各方向における振幅を算出し、更に、各方向における振幅に基づいてワークWの三次元測定の測定値をリアルタイムに補正する。これにより、定盤18の振動の影響を低減し、測定精度を一層向上させることができる。
あるいは、相対位置変化検出手段として、アーム振動検出手段55と定盤振動検出手段56とを三次元測定機2に設けてもよい。この場合、振動補正手段31は、アーム振動検出手段55によって検出されるロボットアーム50の振動と、定盤振動検出手段56によって検出される定盤18の振動とに基づき、ワークWの三次元測定の測定値を補正する。
図16は第3実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。図16において、図4に示すフローチャートと同じステップについては同じ番号を付け、同じステップについての説明を省略する。
図16に示すように、第2実施形態と同様に第3実施形態においてもロボット基台53が定盤18上に配置されているため、ロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させるステップ(例えば、図4におけるステップS12)を省くことができる。
第3実施形態では、ワークWが測定空間に運搬されると(ステップS11)、相対位置変化検出手段(つまり、アーム振動検出手段55及び/又は定盤振動検出手段56)は定盤18とロボットアーム50との間の相対位置の変化を検出することを開始し(ステップS20)、例えば、リアルタイムに検出結果を振動補正手段31に出力する。三次元測定を行う毎に(ステップS13及びS15)、振動補正手段31は相対位置変化検出手段から出力された検出結果に基づいて三次元測定の測定値を補正する(ステップS21及びS22)。
より具体的には、例えば、三次元測定システム300がアーム振動検出手段55と定盤振動検出手段56とを備える場合、振動補正手段31は、定盤18の振動をロボットアーム50の振動と相殺するように、ワークWの三次元測定の測定値を補正する。これにより、ロボットアーム50自体の振動の影響と、定盤18の振動の影響とを低減し、ワークWの三次元測定の精度を一層向上させることができる。
<第3実施形態の変形例1>
第2実施形態の変形例と同様に、第3実施形態でも、測定時にロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させてもよい。例えば、第3実施形態の変形例では、測定時にロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させるステップ(例えば、図4のステップS12)を、図16に示す第3実施形態に係る測定方法のステップS11とステップS13との間に追加してもよい。これにより、ロボットアーム50自体の振動を低減させることができるので、測定精度を一層向上させることができる。
<第3実施形態の変形例2>
定盤振動検出手段56に加えて、定盤18の傾斜を検出する傾斜検出手段(不図示)を三次元測定機2に設けてもよい。傾斜検出手段として、例えば、傾斜センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ等が挙げられる。
振動補正手段31は、定盤振動検出手段56によって検出された定盤18の各方向における振動と、傾斜検出手段によって検出された定盤18の傾斜とに基づいて、ワークWの三次元測定の測定値を、例えばリアルタイムに補正する。これにより、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
なお、定盤振動検出手段56に代えて、傾斜検出手段を設けてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る三次元測定システム4000について説明する。図17は、第4実施形態に係る三次元測定システム4000の概略構成図である。図17に示すように、第4実施形態に係る三次元測定システム4000は、三次元測定機2とロボットアーム装置400とを備える。ロボットアーム装置400は、第3実施形態に係るロボットアーム装置300のロボット基台53をロボット基台52に代えたものである。三次元測定機2は、第3実施形態に係る三次元測定機2と基本的に同じである。
第4実施形態に係る三次元測定方法は、第3実施形態と基本的に同じであるため、説明を省略する。第4実施形態でも、ロボットアーム50のエンドエフェクタEEでワークを保持した状態で三次元測定を行うことができるので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。
第4実施形態では、ロボット基台52が定盤18の外に配置されているため、第1実施形態と同様に三次元測定機1の振動系とロボットアーム装置400の振動系とは別系統になっている。しかし、相対位置変化検出手段(つまり、アーム振動補正手段55及び/又は定盤振動検出手段56)及び振動補正手段31を備えるためロボットアーム50の振動の影響及び/又は定盤18の振動の影響を低減することができる。そのため、第3実施形態と同様に、必ずしも第1実施形態のようにロボットアーム50の一部を定盤18に直接的に又は間接的に当接させなくともよい。
第4実施形態に係る三次元測定システム4000では、ロボット基台52を定盤18上に配置する必要が無いため、ロボットアーム装置400として第3実施形態と比べて大型のロボットアーム装置を用いることができる。
<第4実施形態の変形例1>
第1実施形態及びその変形例と同様に、第4実施形態でも、測定時にロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させてもよい。第4実施形態の変形例に係る三次元測定方法は、第3実施形態の変形例と基本的に同じであるため、説明を省略する。第4実施形態の変形例においても、ロボットアーム50自体の振動を低減させることができるので、ワークWの三次元測定の精度を一層向上させることができる。
<第4実施形態の変形例2>
第3実施形態の変形例2と同様に、定盤振動検出手段56に加えて、定盤18の傾斜を検出する傾斜検出手段(不図示)を三次元測定機2に設けてもよい。これにより、第4実施形態の変形例2においても、振動補正手段31は、定盤振動検出手段56によって検出された定盤18の各方向における振動と、傾斜検出手段によって検出された定盤18の傾斜とに基づいて、ワークWの三次元測定の測定値を、例えばリアルタイムに補正することができ、延いては、三次元測定の精度を一層向上させることができる。なお、定盤振動検出手段56に代えて、傾斜検出手段を設けてもよい。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態に係る三次元測定システム5000について説明する。図18は、第5実施形態に係る三次元測定システム5000の概略構成図である。図18に示すように、第5実施形態に係る三次元測定システム5000は、三次元測定機3とロボットアーム装置500とを備える。
ロボットアーム装置500は、第1実施形態に係るロボットアーム装置100に温度検出手段57を追加したものである。三次元測定機3は、第1実施形態に係る三次元測定機1に温度補正手段(補正手段)32を追加したものである。
第1実施形態と同様に、第5実施形態でも、ロボットアーム50のエンドエフェクタEEでワークを保持した状態で三次元測定を行うことができるので、ワークの姿勢を簡便に変更することができる。
温度検出手段57としては、任意の種類の温度センサを用いることができる。温度検出手段57として、例えば、熱電対温度計、抵抗温度計、赤外線温度計、バイメタル温度計等が挙げられる。
ロボットアーム装置100において温度検出手段57は、エンドエフェクタEEに保持されたワークWの温度が検出できれば、温度検出手段57はどこに設けられてもよいが、好ましくは、温度検出手段57は、エンドエフェクタEEにおいてワークWを保持する(保持する)保持面に設けられる。これにより、エンドエフェクタEEに保持されたワークWの温度を精度良く検出することができる。
三次元測定機1において温度補正手段32は、温度検出手段57により検出されたワークWの温度に基づいて三次元測定の可否を判定する。更に、温度補正手段32は、検出されたワークWの温度に基づいて三次元測定の測定値を補正する。
次に、図19及び図20を参照して、温度検出手段32を備えるエンドエフェクタEEの例について説明する。エンドエフェクタEEはワークWの形状及び材質に応じて適宜交換される。
図19は、角形状のワークWを保持する際に好適に用いることができるエンドエフェクタEEの一例を示す。図19の符号19AはエンドエフェクタEEの正面図であり、符号19Bは保持面を示す図である。符号19Aに示すように、エンドエフェクタEEは、基部71と一対の爪部72とを備える。基部71の基端側はロボットアーム50の第1アームA1と接続される。一対の爪部72は基部71の先端側に設けられる。一対の爪部72は互いに対して離隔及び近接するように移動可能に構成され、符号19Cに示すようにワークWは一対の爪部72の間隙に保持される。つまり、一対の爪部72の互いに対向する面は、ワークWを保持する一対の保持面73を構成する。
符号19Bに示すように、保持面73のうち少なくとも1つには、温度検出手段57が設けられる。エンドエフェクタEEにワークWが保持されると、ワークWは保持面73に設けられた温度検出手段57と接触し、温度検出手段57によるワークWの温度検出が開始される。好ましくは、全ての保持面73に温度検出手段57が設けられる。これにより、温度の測定精度を上げることができる。
図20は、円筒形状のワークWを保持する際に好適に用いることができるエンドエフェクタEEの一例を示す。図20の符号20AはエンドエフェクタEEの正面図であり、符号20Bは底面図である。符号20A及び符号20Bに示すように、エンドエフェクタEEは、基部75と、3つで一組のチャック76とを備える。基部75の基端側は、ロボットアーム50の第1アームA1と接続される。一組のチャック76は基部75の先端側に設けられる。一組のチャック76は、同一円周上に120度間隔に配置され、それぞれ径方向に移動可能に構成される。符号20Cに示すようにワークWは一組のチャック76の間隙に保持される。つまり、一組のチャック76の径方向の中心側の面は、ワークWを保持する一組の保持面77を構成する。
符号20Bに示すように、保持面77のうち少なくとも1つには、温度検出手段57が設けられる。好ましくは、全ての保持面77に温度検出手段57が設けられる。
図21は第5実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。図21において、図4に示すフローチャートと同じステップについては同じ番号を付け、同じステップについての説明を省略する。図21から分かるように、第5実施形態に係る三次元測定方法は、第1実施形態に係る三次元測定方法に、ステップS30からS33を追加したものである。なお、第1実施形態では、ロボットアーム50の一部を定盤18に直接的に当接させているが(例えば、ステップS12)、当然ながら、第1実施形態の変形例と同様にロボットアーム50の一部を間接的に定盤18に当接させてもよい。
第5実施形態では、エンドエフェクタEEがワークWを保持すると(ステップS10)、ワークWと温度検出手段57とが接触し、温度検出手段57はワークWの温度の検出を開始する(ステップS30)。その後、ステップS11からS33に並行して、一定時間間隔で又は不等時間間隔で、又はリアルタイムに、温度検出手段57から温度の検出結果が温度補正手段32に出力される。
エンドエフェクタEEがワークWを保持したタイミングで自動的に温度検出手段57はワークWの温度検出を開始できるため、ユーザがワークWの温度を検出するセンサをロボットアーム50等に取り付ける工程を省くことができる。また、エンドエフェクタEEがワークWを保持した状態でワークWの温度を検出し始めるため、ワークWの保持から(ステップS10)、ワークWの設置(ステップS12)までの時間にワークWの温度検出を行うことができる。これにより、三次元測定の効率を向上させることができる。
ロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させてワークWの測定姿勢が決定されると(ステップS12)、三次元測定機において、温度補正手段32は温度検出手段57により検出されたワークWの温度がワークWの測定に適した温度であるか否か判定する(ステップS31)。ワークWの温度が測定に適した温度でないと判定された場合には(ステップS31:No)、その旨をユーザに通知し(不図示)、所定時間経過後に新たに検出された温度に基づいて再度温度判定を行う。ワークWの温度がワークWの測定に適した温度であると判定された場合(ステップS31:Yes)、ワークWの三次元測定が行われる(ステップS13)。
続いて、ワークWの三次元測定中に温度検出手段57から出力されるワークWの温度の検出結果に基づいて、温度補正手段32はワークWの三次元測定の測定値を補正する(ステップS32)。ここで、温度検出手段57がリアルタイムに温度を検出して温度補正手段32に検出された温度がリアルタイムに出力される場合、リアルタイムに三次元測定の測定値を補正することにしてもよい。
ステップS12において決定された姿勢での三次元測定が終わると、ロボットアーム50によりワークWの姿勢を変更する(ステップS14)。続いて、姿勢変更後のワークについて同様にして三次元測定(ステップS15)を行い、検出された温度に基づいて三次元測定の測定値を補正する(ステップS32)。
このように、ワークWの温度に基づいて三次元測定の測定値を補正することにより、ワークWの三次元測定の精度を向上させることができる。
<第5実施形態の変形例1>
上記の第5実施形態では、第1実施形態に係るロボットアーム装置100と三次元測定機1とにそれぞれ温度検出手段57と温度補正手段32とを追加した構成について説明した。しかし、定盤18の外に配置されるロボット基台52に代えて、定盤18の上に配置されるロボット基台53を備える第2及び第3実施形態に係る三次元測定システム2000及び3000に、温度検出手段57と温度補正手段32とを追加してもよい。
第5実施形態の変形例1に係る三次元測定方法は、図21に示すフローチャートからロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に定盤18に当接させるステップ(ステップS12)を除いたものと同じである。つまり、第5実施形態の変形例1によれば、上記の第5実施形態の効果に加え、ロボットアーム50を直接的に又は間接的に定盤18に当接させなくとも、外部環境の振動による影響を低減させ、且つ、定盤18の姿勢の変化に対する追従性を確保することができるという第2及び第3実施形態の効果も得ることができる。
<第5実施形態の変形例2>
図16に示す第5実施形態に係る三次元測定システム5000に、第3及び第4実施形態において説明したアーム振動検出手段55及び/又は定盤振動検出手段56と、振動補正手段31とを、更に追加してもよい。
第5実施形態の変形例2によれば、ロボットアーム50及び/又は定盤18の振動と、ワークWの温度とに基づいてワークWの三次元測定の測定値を補正することができるため、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
<その他>
また、測定機制御装置30、振動補正手段31、温度補正手段32及びロボットアーム制御装置60は、ワークステーションやパソコン等の汎用コンピュータで実現され、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサ、ROMやRAMなどのメモリ、ハードディスクなどの外部記録装置、入力装置、出力装置、ネットワーク接続装置などを備えて構成される。測定機制御装置30のメモリには、測定機本体10を動かすためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出し実行することにより、自動で計測が行われてもよい。また、ロボットアーム制御装置60のメモリには、ロボットアーム50を動かすためのプログラムが記憶されており、このプログラムをプロセッサが読み出し実行することにより、ワークWの運搬及び姿勢の変更が自動で行われてもよい。更に、測定機制御装置30とロボットアーム制御装置60とは連携し、測定全般が自動的に行われてもよい。
<効果>
以上で説明したように、三次元測定システム1000、2000、3000、4000、5000では、ワークWをエンドエフェクタEEで保持しながらワークWの三次元測定を行うため、ワークWの姿勢を簡便に変更することができる。これにより、三次元測定の効率を向上させることができる。
三次元測定システム1000、4000、5000では、ワークWをエンドエフェクタEEで保持しながら三次元測定機1の定盤18にロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に当接させた状態でワークWの三次元測定を行う。これにより、ロボットアーム50の振動のワークWへの影響を低減できるため、三次元測定の精度を向上させることができる。
ロボットアーム装置200、300では、ロボット基台53を定盤18の上に配置しているため、ロボットアーム50の一部を定盤18に直接的又は間接的に押しつけずとも、外部環境の振動のワークWへの影響を低減し、定盤18の姿勢変化への追従性を確保できる。延いては、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
上述したように、三次元測定システム2000、3000においても、ロボットアーム50の一部を直接的又は間接的に当接させてもよいことはいうまでもない。
ロボットアーム装置300、400のアーム振動検出手段55及び/又は定盤振動検出手段56により、ロボットアーム50及び/又は定盤18の振動を検出し、検出された振動に基づいて三次元測定機2の振動補正手段31によりワークWの三次元測定の測定値を補正することができる。これにより、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
エンドエフェクタEEに保持されているワークWの温度をロボットアーム装置400の温度検出手段57により検出し、検出された温度に基づいて三次元測定機3の温度補正手段32によりワークWの三次元測定の測定値を補正することができる。これにより、ユーザがワークWの温度を検出するセンサをロボットアーム50等に取り付ける工程を省くことができる。また、ワークWを運搬して測定位置に設置するまでの時間にワークWの温度測定を行うことができるため、三次元測定の効率を一層向上させることができる。加えて、温度補正を行うことにより、三次元測定の精度を一層向上させることができる。
ロボットアーム装置100、200、300、400及び三次元測定機1、2、3の構成要素を任意に組み合わせることにより、上記の効果のうちの所望の効果を適宜に得ることができる。
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1、2、3:三次元測定機
10 :測定機本体
12 :ヘッド
14 :ビーム
16 :コラム
18 :定盤
20 :基台
22 :プローブ
24 :スタイラス
26 :測定子
30 :測定機制御装置
31 :振動補正手段
32 :温度補正手段
40 :コントローラ
50 :ロボットアーム
52、53 :ロボット基台
52a :先端部
55 :アーム振動検出手段
56 :定盤振動検出手段
57 :温度検出手段
60 :ロボットアーム制御装置
71、75:基部
72 :爪部
73、77:保持面
76 :チャック
100、200、300、400、500:ロボットアーム装置
1000、2000、3000、4000、5000:三次元測定システム
A1 :第1アーム
A2 :第2アーム
A3 :第3アーム
B :ブロック
EE :エンドエフェクタ
J1 :第1関節部
J2 :第2関節部
J3 :第3関節部
J4 :第4関節部
L1 :ワークの中心軸
W :ワーク
次に、図19及び図20を参照して、温度検出手段57を備えるエンドエフェクタEEの例について説明する。エンドエフェクタEEはワークWの形状及び材質に応じて適宜交換される。

Claims (25)

  1. 定盤と、
    測定対象であるワークを保持し、前記ワークの姿勢を可変なロボットアームと、
    前記定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブであって、前記ロボットアームにより保持されている前記ワークの三次元測定を行うプローブと、
    前記定盤と前記ロボットアームとの相対位置の変化を検出する相対位置変化検出手段と、
    前記相対位置変化検出手段の検出結果に基づいて前記プローブによる前記ワークの測定結果を補正する補正手段と、
    を備える三次元測定システム。
  2. 前記相対位置変化検出手段は、前記ロボットアームの振動を検出するアーム振動検出手段を含む、
    請求項1に記載の三次元測定システム。
  3. 前記相対位置変化検出手段は、前記定盤の振動を検出する定盤振動検出手段を含む、
    請求項1又は2に記載の三次元測定システム。
  4. 前記ワークの温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記補正手段は、前記温度検出手段による検出結果に基づいて前記プローブによる前記ワークの測定結果を補正する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の三次元測定システム。
  5. 定盤と、
    測定対象であるワークを保持し、前記ワークの姿勢を可変なロボットアームと、
    前記定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブであって、前記ロボットアームにより保持されている前記ワークの三次元測定を行うプローブと、
    前記ワークの温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記プローブによる前記ワークの測定結果を補正する補正手段と、
    を備える三次元測定システム。
  6. 前記ロボットアームはエンドエフェクタを備え、
    前記温度検出手段は前記エンドエフェクタに設けられる、
    請求項4又は5に記載の三次元測定システム。
  7. 前記温度検出手段は、前記エンドエフェクタが前記ワークを保持する保持面に設けられる、
    請求項6に記載の三次元測定システム。
  8. 前記ロボットアームを支持するロボット基台は前記定盤の外に設けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の三次元測定システム。
  9. 前記ロボットアームを支持するロボット基台は前記定盤上に設けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の三次元測定システム。
  10. 前記ロボットアームは、前記プローブにより前記ワークを測定する場合に、前記定盤に直接的又は間接的に当接する当接部を有する、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の三次元測定システム。
  11. 前記定盤上には制振部材が設けられ、
    前記ロボットアームの当接部は前記制振部材を介して前記定盤に間接的に当接する、
    請求項10に記載の三次元測定システム。
  12. 前記ロボットアームは、複数のアームと、前記複数のアームを回転可能に連結する複数の関節部とを備え、
    前記ロボットアームの当接部は前記複数の関節部の1つである、
    請求項10又は11に記載の三次元測定システム。
  13. 前記ロボットアームの当接部は、前記複数の関節部のうち最もエンドエフェクタ側にある前記関節部である、
    請求項12に記載の三次元測定システム。
  14. 測定対象であるワークをロボットアームにより運搬する運搬ステップと、
    前記ロボットアームにより前記ワークを保持した状態で、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブにより前記ワークの三次元測定を行う測定ステップと、
    前記定盤と前記ロボットアームとの相対位置の変化を検出する相対位置変化検出ステップと、
    前記相対位置変化検出ステップによる検出結果に基づいて前記測定ステップによる前記ワークの測定結果を補正する振動補正ステップと、
    を含む三次元測定方法。
  15. 前記相対位置変化検出ステップは前記ロボットアームの振動を検出するステップを含む、
    請求項14に記載の三次元測定方法。
  16. 前記相対位置変化検出ステップは前記定盤の振動を検出するステップを含む、
    請求項14又は15に記載の三次元測定方法。
  17. 前記ワークの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出ステップによる検出結果に基づいて前記測定ステップによる前記ワークの測定結果を補正する温度補正ステップと、
    を含む、請求項14から16のいずれか1項に記載の三次元測定方法。
  18. 測定対象であるワークをロボットアームにより運搬する運搬ステップと、
    前記ワークの温度を検出する温度検出ステップと、
    前記ロボットアームにより前記ワークを保持した状態で、定盤に対して相対移動可能に構成されたプローブにより前記ワークの三次元測定を行う測定ステップと、
    前記温度検出ステップによる検出結果に基づいて前記測定ステップによる前記ワークの測定結果を補正する温度補正ステップと、
    を含む三次元測定方法。
  19. 前記温度検出ステップは、前記運搬ステップにおいて行われる、
    請求項17又は18に記載の三次元測定方法。
  20. 前記ロボットアームを支持するロボット基台は前記定盤の外に設けられる、
    請求項14から19のいずれか1項に記載の三次元測定方法。
  21. 前記ロボットアームを支持するロボット基台は前記定盤上に設けられる、
    請求項14から19のいずれか1項に記載の三次元測定方法。
  22. 前記ロボットアームにより前記ワークを保持した状態で、前記ロボットアームの当接部を、前記定盤に直接的又は間接的に当接させる設置ステップ、
    を含む請求項14から21のいずれか1項に記載の三次元測定方法。
  23. 前記定盤上には制振部材が設けられており、
    前記設置ステップにおいて、前記ロボットアームの当接部は前記制振部材を介して前記定盤に間接的に当接する、
    請求項22に記載の三次元測定方法。
  24. 前記ロボットアームは、複数のアームと、前記複数のアームを回転可能に連結する複数の関節部とを備え、
    前記ロボットアームの当接部は前記複数の関節部の1つである、
    請求項22又は23に記載の三次元測定方法。
  25. 前記ロボットアームの当接部は、前記複数の関節部のうち最もエンドエフェクタ側にある前記関節部である、
    請求項24に記載の三次元測定方法。
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