JP2020152976A - 成膜方法および成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の特定の領域に高密度で自己組織化単分子膜を形成できる、技術を提供する。【解決手段】第1材料が露出する第1領域、および前記第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域を有する基板を、処理容器の内部に収容する工程と、自己組織化単分子膜の原料を加熱気化し、気化した原料ガスを前記処理容器の内部に供給し、供給した前記原料ガスを前記基板の表面で液化し、前記第1領域および前記第2領域に液膜を形成する工程と、前記液膜を気化し、前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第2領域に選択的に自己組織化単分子膜を形成する工程とを含む、成膜方法。【選択図】図2

Description

本開示は、成膜方法および成膜装置に関する。
特許文献1には、フォトリソグラフィ技術を用いずに、基板の特定の領域に選択的に対象膜を形成する技術が開示されている。具体的には、対象膜の形成を阻害する自己組織化単分子膜(Self−Assembled Monolayer:SAM)を基板の一部の領域に形成し、基板の残りの領域に対象膜を形成する技術が開示されている。
特表2007−501902号公報
本開示の一態様は、基板の特定の領域に高密度で自己組織化単分子膜を形成できる、技術を提供する。
本開示の一態様の成膜方法は、
第1材料が露出する第1領域、および前記第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域を有する基板を、処理容器の内部に収容する工程と、
自己組織化単分子膜の原料を加熱気化し、気化した原料ガスを前記処理容器の内部に供給し、供給した前記原料ガスを前記基板の表面で液化し、前記第1領域および前記第2領域に液膜を形成する工程と、
前記液膜を気化し、前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第2領域に選択的に自己組織化単分子膜を形成する工程とを含む。
本開示の一態様によれば、基板の特定の領域に高密度で自己組織化単分子膜を形成できる。
図1は、一実施形態に係る成膜装置を示す断面図である。 図2は、一実施形態に係る成膜方法を示すフローチャートである。 図3は、図2に示す各工程での基板の状態の一例を示す側面図である。 図4は、図2に示す各工程での基板の状態の別の一例を示す側面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。
図1は、一実施形態に係る成膜装置を示す断面図である。成膜装置100は、処理ユニット110と、搬送装置170と、制御装置180とを備える。処理ユニット110は、処理容器120と、基板保持部130と、第1温調器140と、第2温調器142と、ガス供給装置150と、ガス排出装置160とを有する。
処理ユニット110は、図1には1つのみ図示するが、複数であってもよい。複数の処理ユニット110は、いわゆるマルチチャンバーシステムを形成する。複数の処理ユニット110は、真空搬送室101を囲むように配置される。真空搬送室101は、真空ポンプによって排気され、予め設定された真空度に保持される。真空搬送室101には、搬送装置170が鉛直方向および水平方向に移動可能に、且つ鉛直軸周りに回転可能に配置される。搬送装置170は、複数の処理容器120に対して基板10を搬送する。処理容器120の内部の処理室121と、真空搬送室101とは、これらの気圧がいずれも大気圧よりも低い気圧である時に連通し、基板10の搬入出が行われる。基板10の搬入出時に、処理室121に残留するガス成分が真空搬送室101に持ち込まれるのを抑制したい場合、真空搬送室101の気圧が処理室121の気圧よりも若干高くなるように、真空搬送室101に微量の不活性ガスが供給されてもよい。
処理容器120は、基板10が通過する搬入出口122を有する。搬入出口122には、搬入出口122を開閉するゲートGが設けられる。ゲートGは、基本的に搬入出口122を閉じており、基板10が搬入出口122を通る時に搬入出口122を開く。搬入出口122の開放時に、処理容器120の内部の処理室121と、真空搬送室101とが連通する。搬入出口122の開放前に、処理室121と真空搬送室101とは、いずれも、真空ポンプによって排気され、予め設定された気圧に維持される。
基板保持部130は、処理容器120の内部で基板10を保持する。基板保持部130は、基板10の処理ガスに曝される表面を上に向けて、基板10を下方から水平に保持する。基板保持部130は、枚葉式であって、一枚の基板10を保持する。なお、基板保持部130は、バッチ式でもよく、同時に複数枚の基板10を保持してもよい。バッチ式の基板保持部130は、複数枚の基板10を、鉛直方向に間隔をおいて保持してもよいし、水平方向に間隔をおいて保持してもよい。
第1温調器140は、処理容器120の温度を調節する。例えば、第1温調器140は、処理容器120を加熱する第1加熱器を含む。第1加熱器は、例えば電気ヒータであり、電力供給によって発熱する。電気ヒータは、処理容器120の側壁および下壁の内部に埋め込まれ、処理容器120の側壁および下壁を内部から加熱する。なお、電気ヒータは、処理容器120の外部に配置され、処理容器120の側壁および下壁を外部から加熱してもよい。電気ヒータは、本実施形態では抵抗加熱式であるが、誘導加熱式でもよい。
第2温調器142は、基板保持部130の温度を調節する。例えば、第2温調器142は、基板保持部130を加熱する第2加熱器143を含む。第2加熱器143は、例えば電気ヒータであり、電力供給によって発熱する。第2加熱器143は、例えば、基板保持部130の内部に埋め込まれ、基板保持部130を加熱することにより、基板10を所望の温度に加熱する。なお、第2加熱器143は、石英窓を介して基板保持部130を加熱するランプを含んでもよい。この場合、石英窓が堆積物で不透明になるのを防止すべく、基板保持部130と石英窓との間にアルゴンガスなどの不活性ガスが供給されてもよい。
第2温調器142は、基板保持部130を冷却する冷却器144を含んでもよい。第2加熱器143が基板保持部130の温度を第1温度T1から第2温度T2(T2>T1)に昇温した後、冷却器144が基板保持部130の温度を第2温度T2から第1温度T1に高速で降温できる。冷却器144は、例えば、基板保持部130の内部に、水などの冷媒が流れる流路を形成する。冷媒は、予め設定された温度(例えば第1温度T1)に温調されたうえで、流路に供給される。冷媒は、流路を流れながら基板保持部130の熱を吸収し、基板保持部130の外部に熱を排出する。
ガス供給装置150は、基板10に対して予め設定された処理ガスを供給する。処理ガスは、例えば、後述する工程S102、S103、S104毎に用意される。これらの工程は、それぞれが互いに異なる処理容器120の内部で実施されてもよいし、任意の組合せの2つ以上が同じ処理容器120の内部で連続的に実施されてもよい。後者の場合、ガス供給装置150は、工程の順番に従って、複数種類の処理ガスを、予め設定された順番で基板10に対して供給する。
ガス供給装置150は、例えば、ガス供給管153を介して処理容器120と接続される。ガス供給装置150は、処理ガスの供給源と、各供給源から個別にガス供給管153まで延びる個別配管と、個別配管の途中に設けられる開閉バルブと、個別配管の途中に設けられる流量制御器とを有する。開閉バルブが個別配管を開くと、供給源からガス供給管153に処理ガスが供給される。その供給量は流量制御器によって制御される。一方、開閉バルブが個別配管を閉じると、供給源からガス供給管153への処理ガスの供給が停止される。
ガス供給装置150は、自己組織化単分子膜(Self−Assembled Monolayer:SAM)30(図3および図4参照)の原料を収容する原料容器151と、原料容器151を加熱する原料容器加熱器152とを含む。SAM30の原料は、例えば液体の状態で原料容器151の内部に収容される。ガス供給装置150は、原料の気化によって生成した原料ガスを、キャリアガスと共に原料容器151から処理容器120に供給する。キャリアガスとして、アルゴン(Ar)ガスなどの不活性ガスが用いられる。ガス供給装置150は、原料ガスやキャリアガスの他に、原料ガスを希釈する希釈ガスを処理容器120の内部に供給してもよい。希釈ガスは、例えばアルゴンガスなどの不活性ガスである。希釈ガスは、パージガスの役割も果たす。なお、ガス供給装置150は、原料の加熱によって原料の蒸気圧を十分に高くでき、キャリアガスを用いなくても十分な量の原料ガスを処理容器120に供給できる場合には、キャリアガスを用いなくてもよい。
ガス供給管153は、ガス供給装置150から供給される処理ガスを、処理容器120の内部に供給する。ガス供給管153には、ガス供給管153を加熱する配管加熱器154が設置される。ガス供給管153の少なくとも一部の温度は、原料容器151の温度T0、つまり加熱気化時の原料ガスの温度T0よりも高い。原料ガスは、温度T0で生成するので、温度T0よりも低い温度になると、液化する。以下、温度T0を、液化基準温度T0とも呼ぶ。ガス供給管153の少なくとも一部の温度は液化基準温度T0よりも高いので、ガス供給管153の内部での原料ガスの液化を抑制できる。ガス供給管153は、ガス供給装置150から供給される処理ガスを、例えばシャワーヘッド155に供給する。
シャワーヘッド155は、基板保持部130の上方に設けられる。シャワーヘッド155は、内部に空間156を有し、空間156に溜めた処理ガスを多数のガス吐出孔157から鉛直下方に向けて吐出する。シャワー状の処理ガスが、基板10に対して供給される。シャワーヘッド155には、シャワーヘッド155を加熱するシャワーヘッド加熱器158が設置される。シャワーヘッド155の少なくとも一部の温度は、液化基準温度T0よりも高い。その結果、シャワーヘッド155の内部の空間156での原料ガスの液化を抑制できる。
ガス排出装置160は、処理容器120の内部からガスを排出する。ガス排出装置160は、排気管163を介して処理容器120と接続される。ガス排出装置160は、真空ポンプなどの排気源161と、圧力制御器162とを有する。排気源161を作動させると、処理容器120の内部からガスが排出される。処理容器120の内部の気圧は、圧力制御器162によって制御される。圧力制御器162は、例えばバルブの開度を制御することにより、処理容器120の内部の気圧を制御する。バルブの開度が大きいほど、処理容器120の内部の気圧が低くなる。
制御装置180は、例えばコンピュータで構成され、CPU(Central Processing Unit)181と、メモリなどの記憶媒体182とを備える。記憶媒体182には、成膜装置100において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御装置180は、記憶媒体182に記憶されたプログラムをCPU181に実行させることにより、成膜装置100の動作を制御する。また、制御装置180は、入力インターフェース183と、出力インターフェース184とを備える。制御装置180は、入力インターフェース183で外部からの信号を受信し、出力インターフェース184で外部に信号を送信する。
制御装置180は、図2に示す成膜方法を実施するように、第1温調器140、第2温調器142、ガス供給装置150、ガス排出装置160、および搬送装置170を制御する。制御装置180は、原料容器加熱器152、配管加熱器154、シャワーヘッド加熱器158、およびゲートGも制御する。
図2は、一実施形態に係る成膜方法を示すフローチャートである。図3は、図2に示す各工程での基板の状態の一例を示す側面図である。図3(a)は工程S101で準備される基板の状態を示し、図3(b)は工程S102で得られる基板の状態を示し、図3(c)は工程S103で得られる基板の状態を示し、図3(d)は工程S104で得られる基板の状態を示す。
成膜方法は、図3(a)に示すように、処理容器120(図1参照)の内部に基板10を収容する工程S101を含む。基板10は、第1材料が露出する第1領域A1と、第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域A2とを有する。第1領域A1と第2領域A2とは、基板10の板厚方向片側に設けられる。
第1領域A1の数は、図3(a)では1つであるが、複数でもよい。例えば2つの第1領域A1が第2領域A2を挟むように配置されてもよい。同様に、第2領域A2の数は、図3(a)では1つであるが、複数でもよい。例えば2つの第2領域A2が第1領域A1を挟むように配置されてもよい。
なお、図3(a)では第1領域A1および第2領域A2のみが存在するが、第3領域がさらに存在してもよい。第3領域は、第1材料および第2材料とは異なる第3材料が露出する領域である。第3領域は、第1領域A1と第2領域A2との間に配置されてもよいし、第1領域A1および第2領域A2の外に配置されてもよい。
第1材料は、例えば絶縁材料である。絶縁材料は、例えば、金属化合物またはカーボンである。金属化合物は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、炭化ケイ素、または酸化アルミニウムなどである。絶縁材料は、SiOよりも誘電率の低い低誘電率材料(Low−k材料)であってもよい。
第2材料は、例えば金属である。金属は、例えば、Cu、W、CoまたはRuである。第2材料は、本実施形態では金属であるが、半導体であってもよい。半導体は、例えば、アモルファスシリコンまたは多結晶シリコンである。半導体は、ドーパントを含んでもよいし、含まなくてもよい。
基板10は、例えば、上記の絶縁材料で形成される絶縁膜11と、上記の金属で形成される金属膜12とを有する。金属膜12の代わりに、上記の半導体で形成される半導体膜が形成されてもよい。
また、基板10は、絶縁膜11と金属膜12が形成される下地基板14を有する。下地基板14は、例えばシリコンウェハなどの半導体基板である。なお、下地基板14は、ガラス基板などであってもよい。
なお、基板10は、下地基板14と絶縁膜11との間に、下地基板14および絶縁膜11とは異なる材料で形成される下地膜をさらに有してもよい。同様に、基板10は、下地基板14と金属膜12との間に、下地基板14および金属膜12とは異なる材料で形成される下地膜をさらに有してもよい。
成膜方法は、SAM30の原料を加熱気化し、気化した原料ガスを処理容器120の内部に供給し、供給した原料ガスを基板10の表面で液化し、図3(b)に示すように第1領域A1および第2領域A2に液膜20を形成する工程S102を含む。一般的に液体の密度は気体の密度よりも高いので、高い密度の原料を基板10に供給できる。
SAM30の原料は、例えばチオール系化合物である。チオール系化合物は、例えば一般式R−SHで表される化合物である。ここで、Rは、脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基であり、水素の一部をハロゲンで置き換えてもよい。チオール系化合物の一例として、例えば、CH(CH17SH、CH(CHSH、CF(CFCHCHSHなどが挙げられる。CH(CHSHは、40℃での飽和蒸気圧が160Paであり、150℃での飽和蒸気圧が大気圧(760Torr)である。つまり、CH(CHSHの大気圧下での沸点は150℃である。
液膜20の形成(工程S102)では、原料容器加熱器152が、原料容器151を所望の温度T0に加熱し、原料容器151に収容したSAM30の原料を加熱気化する。加熱気化時の原料の温度はT0である。T0は、原料の融点よりも高ければよく、原料の沸点よりも低くてもよい。原料ガスは、温度T0で生成するので、温度T0よりも低い温度になると、液化する。上記の通り、温度T0を、液化基準温度T0とも呼ぶ。
液膜20の形成(工程S102)では、例えば基板10の温度が液化基準温度T0よりも低い第1温度T1(T1<T0)になるように、第2温調器142が基板保持部130の温度を第1温度T1に調節する。原料ガスは、処理容器120の内部に供給された後、基板10の表面で液化基準温度T0よりも低い第1温度T1に冷却されるので、基板10の表面で液化する。
液膜20の形成(工程S102)では、処理容器120の少なくとも一部の温度が液化基準温度T0よりも高くなるように、第1温調器140が処理容器120の温度を調節してよい。原料ガスが処理容器120の内壁面123で液化するのを抑制でき、処理容器120の内壁面123に液滴が付くのを抑制できる。第1温調器140は、処理容器120の全体を加熱してもよいが、図1に示すように処理容器120の側壁および下壁を加熱すればよく、処理容器120の天井を加熱しなくてもよい。処理容器120の天井にはシャワーヘッド155が配置され、シャワーヘッド155はシャワーヘッド加熱器158によって加熱されるからである。
液膜20の形成(工程S102)では、シャワーヘッド155の少なくとも一部の温度は、処理容器120の側壁および下壁の温度と同様に、液化基準温度T0よりも高くてよい。シャワーヘッド155の内部での原料ガスの液化を抑制できる。同様に、液膜20の形成(工程S102)では、ガス供給管153の少なくとも一部の温度も、液化基準温度T0よりも高くてよい。ガス供給管153の内部での原料ガスの液化を抑制できる。
液膜20の形成(工程S102)では、処理容器120の内部の気圧が大気圧よりも低くなるように、排気源161が処理容器120の内部のガスを排出すると共に、圧力制御器162が処理容器120の内部の気圧を制御する。
液膜20の形成(工程S102)の処理条件は、SAM30の原料に応じて適宜設定される。SAM30の原料がCH(CHSHである場合、液膜20の形成(工程S102)の処理条件の一例として、下記の処理条件が挙げられる。
<処理条件>
原料容器151の温度(液化基準温度)T0:90℃
原料ガスとキャリアガス(アルゴンガス)の混合ガスの流量:50sccm
希釈ガス(アルゴンガス)の流量:0sccm
ガス供給管153の温度:100℃
シャワーヘッド155の温度:100℃
処理容器120の側壁および下壁の温度:100℃
処理容器120の内部の気圧:13.3kPa(100Torr)
基板10の温度:60℃
処理時間:60秒。
なお、液膜20の形成(工程S102)では、処理容器120の少なくとも一部の温度が大気圧下での原料の沸点よりも高くなるように、第1温調器140が処理容器120の温度を調節してもよい。処理容器120の内部の気圧は大気圧よりも低く、気圧が低いほど沸点が低くなる。処理容器120の少なくとも一部の温度は、大気圧下での原料の沸点よりも高いので、処理容器120の内部での原料の沸点よりも高い。それゆえ、原料ガスが処理容器120の内壁面123で液化するのを確実に防止でき、内壁面123に液滴が付くのを確実に抑制できる。
なお、基板10の表面で原料ガスを液化する方法は、基板10の温度を液化基準温度T0よりも低くすることには限定されない。原料ガスの蒸気圧が飽和蒸気圧よりも高い状態、つまり原料ガスが過飽和な状態を基板10の表面の近くに形成すれば、基板10の表面で原料ガスを液化できる。
成膜方法は、液膜20を気化し、図3(c)に示すように第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2にSAM30を形成する工程S103を含む。チオール系化合物は、上記の絶縁材料に化学吸着することなく、上記の金属および上記の半導体に化学吸着する。従って、チオール系化合物は、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的に化学吸着する。化学吸着しないチオール系化合物は、気化し、処理容器120の外部に排出される。その結果、第2領域A2に選択的にSAM30が形成される。本実施形態によれば、上記の通り高い密度の原料を第2領域A2に供給できるので、高い密度のSAM30を第2領域A2に形成できる。
SAM30の形成(工程S103)では、ガス供給装置150が処理容器120に対する原料ガスの供給を停止し、ガス排出装置160が処理容器120の内部からガスを排出する。時間の経過と共に、処理容器120の内部の原料ガスの分圧が下がるので、液膜20が気化し、SAM30が形成される。ガス供給装置150は、原料ガスの分圧を積極的に下げるべく、パージガスを処理容器120の内部に供給してもよい。パージガスは、例えばアルゴンガスなどの不活性ガスである。
SAM30の形成(工程S103)では、ガス供給装置150が、時間t1の間パージガスを供給し、続いて時間t2の間パージガスの供給を停止してもよい。時間t1と時間t2の間、ガス排出装置160は、処理容器120の内部からガスを排出し続ける。時間t1の間、ガス供給装置150がパージガスを供給するので、ガス供給管153およびシャワーヘッド155に残る原料ガスを排出できる。また、時間t2の間、時間の経過と共に、処理容器120の内部の気圧が下がり、原料ガスの分圧も下がるので、液膜20の気化を促進できる。
SAM30の形成(工程S103)では、基板10の温度が第1温度T1よりも高い第2温度T2(T2>T1)になるように、第2温調器142が基板保持部130の温度を第2温度T2に調節してよい。SAM30の形成(工程S103)は、液膜20の形成(工程S102)に比べて、基板10の温度が高いので、液膜20の気化を促進できる。また、第2領域A2に選択的に化学吸着したSAM30が、第2領域A2と強固な結合を形成することにも役立つ。
SAM30の形成(工程S103)では、液膜20の形成(工程S102)と同様に、処理容器120の少なくとも一部の温度が液化基準温度T0よりも高くなるように、第1温調器140が処理容器120の温度を調節してよい。原料ガスが処理容器120の内壁面123で液化するのを抑制でき、処理容器120の内壁面123に液滴が付くのを抑制できる。なお、SAM30の形成(工程S103)と、液膜20の形成(工程S102)とで、処理容器120の温度は同一であってよい。処理容器120の温度を変更しないので、温度変更のための待ち時間を省略できる。
SAM30の形成(工程S103)では、ガス供給管153の内部に原料ガスが存在しないので、ガス供給管153の温度は特に限定されないが、液膜20の形成(工程S102)の時の温度と同一であってよい。液膜20の形成(工程S102)とSAM30の形成(工程S103)とで、ガス供給管153の温度を変更しないので、温度変更のための待ち時間を省略できる。
同様に、SAM30の形成(工程S103)では、シャワーヘッド155の内部に原料ガスが存在しないので、シャワーヘッド155の温度は特に限定されないが、液膜20の形成(工程S102)の時の温度と同一であってよい。液膜20の形成(工程S102)とSAM30の形成(工程S103)とで、シャワーヘッド155の温度を変更しないので、温度変更のための待ち時間を省略できる。
SAM30の形成(工程S103)では、処理容器120の内部の気圧が大気圧よりも低くなるように、排気源161が処理容器120の内部のガスを排出すると共に、圧力制御器162が処理容器120の内部の気圧を制御する。SAM30の形成(工程S103)では、液膜20の形成(工程S102)に比べて、処理容器120の内部の気圧が低くてよい。気圧の低下は原料の沸点の低下につながるので、液膜20の気化を促進できる。
SAM30の形成(工程S103)の処理条件は、SAM30の原料に応じて適宜設定される。SAM30の原料がCH(CHSHである場合、SAM30の形成(工程S103)の処理条件の一例として、下記の処理条件が挙げられる。処理容器120の内部の気圧が0Paに設定され、その結果、下記の通り、圧力制御器162のバルブが全開になる。
<処理条件>
原料ガスとキャリアガス(アルゴンガス)の混合ガスの流量:0sccm
パージガス(アルゴンガス)の流量:200sccm
ガス供給管153の温度:100℃
シャワーヘッド155の温度:100℃
処理容器120の側壁および下壁の温度:100℃
圧力制御器162のバルブの開度:全開
基板10の温度:80℃
パージガスを供給する時間t1:60秒
パージガスの供給を停止する時間t2:30秒。
なお、SAM30の形成(工程S103)では、液膜20の形成(工程S102)とは異なり、基板10の温度が液化基準温度T0よりも高くなるように、第2温調器142が基板保持部130の温度を調節してもよい。液膜20の気化を促進できる。
また、SAM30の形成(工程S103)では、液膜20の形成(工程S102)とは異なり、基板10の温度が大気圧下での原料の沸点よりも高くなるように、第2温調器142が基板保持部130の温度を調節してもよい。処理容器120の内部の気圧は大気圧よりも低く、気圧が低いほど沸点が低くなる。基板10の温度は、大気圧下での原料の沸点よりも高いので、処理容器120の内部での原料の沸点よりも高い。それゆえ、液膜20を沸騰でき、液膜20の気化を促進できる。
なお、SAM30の形成(工程S103)では、液膜20を気化できればよく、ガス供給装置150は処理容器120に対する原料ガスの供給を停止することなく、継続してもよい。但し、原料ガスの供給を停止した方が、原料ガスの無駄を削減できる。また、原料ガスの供給を停止した方が、液膜20の気化に要する時間を短縮できる。
成膜方法は、第2領域A2に形成されたSAM30を用いて、図3(d)に示すように第1領域A1および第2領域A2のうちの第1領域A1に所望の対象膜40を形成する工程S104を含む。対象膜40は、SAM30とは異なる材料で形成される。SAM30は対象膜40の形成を阻害するので、対象膜40は第1領域A1に選択的に形成される。また、上記の通り、高い密度のSAM30を第2領域A2に形成できるので、第2領域A2に対象膜40が形成されるのを防止できる。
対象膜40は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法で形成される。対象膜40は、例えば絶縁材料で形成される。第1領域A1に元々存在する絶縁膜11に、さらに絶縁性の対象膜40を積層できる。絶縁性の対象膜40は、例えば金属化合物またはカーボンで形成される。金属化合物は、例えば金属酸化物または金属酸窒化物である。金属酸窒化物は例えばシリコン酸窒化物である。
絶縁性の対象膜40は、特に限定されないが、例えば酸化アルミニウムで形成される。以下、酸化アルミニウムを、酸素とアルミニウムとの組成比に関係なく「AlO」とも表記する。対象膜40としてAlO膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、トリメチルアルミニウム(TMA:(CHAl)ガスなどのAl含有ガスと、水蒸気(HOガス)などの酸化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Al含有ガスおよび酸化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
また、絶縁性の対象膜40は、酸化ケイ素で形成されてもよい。以下、酸化ケイ素を、酸素とケイ素との組成比に関係なく「SiO」とも表記する。対象膜40としてSiO膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、ジクロロシラン(SiHCl)ガスなどのSi含有ガスと、オゾン(O)ガスなどの酸化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Si含有ガスおよび酸化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
また、絶縁性の対象膜40は、窒化ケイ素で形成されてもよい。以下、窒化ケイ素を、窒素とケイ素との組成比に関係なく「SiN」とも表記する。対象膜40としてSiN膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、ジクロロシラン(SiHCl)ガスなどのSi含有ガスと、アンモニア(NH)ガスなどの窒化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Si含有ガスおよび窒化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
なお、液膜20の形成(工程S102)と、SAM30の形成(工程S103)と、対象膜40の形成(工程S104)とは、全てが同一の処理容器120の内部で実施されなくてもよく、全てが異なる処理容器120の内部で実施されてもよいし、2つ(例えば工程S102と工程S103)のみが同一の処理容器120の内部で実施されてもよい。
図4は、図2に示す各工程での基板の状態の別の一例を示す側面図である。図4(a)は工程S101で準備される基板の状態を示し、図4(b)は工程S102で得られる基板の状態を示し、図4(c)は工程S103で得られる基板の状態を示し、図4(d)は工程S104で得られる基板の状態を示す。図4に示す例と、図3に示す例とでは、絶縁膜11と金属膜12の配置が逆である。つまり、図4に示す例では、絶縁膜11が第2領域A2に配置され、金属膜12が第1領域A1に配置される。以下、図4に示す例と図3に示す例との相違点について主に説明する。
成膜方法は、図4(a)に示すように、処理容器120(図1参照)の内部に基板10を収容する工程S101を含む。基板10は、第1材料が露出する第1領域A1と、第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域A2とを有する。第1材料は例えば金属であり、第2材料は絶縁材料である。基板10は、金属で形成される金属膜12と、絶縁材料で形成される絶縁膜11とを有する。なお、基板10は、金属膜12の代わりに半導体膜を有してもよい。基板10は、金属膜12と絶縁膜11が形成される下地基板14を有する。
成膜方法は、SAM30の原料を加熱気化し、気化した原料ガスを処理容器120の内部に供給し、供給した原料ガスを基板10の表面で液化し、図4(b)に示すように第1領域A1および第2領域A2に液膜20を形成する工程S102を含む。一般的に液体の密度は気体の密度よりも高いので、高い密度の原料を基板10に供給できる。
SAM30の原料として、チオール系化合物に代えて、シラン系化合物が用いられる。シラン系化合物は、例えば、一般式R−SiH3−xCl(x=1、2、3)で表される化合物、またはR´−Si(O−R)で表される化合物(シランカップリング剤)である。ここで、R、R´は、アルキル基またはアルキル基の水素の少なくとも一部をフッ素に置換した基等の官能基である。その官能基の末端基は、CH系、CF系のいずれでもよい。また、O−Rは、加水分解可能な官能基、例えばメトキシ基、エトキシ基である。シランカップリング剤の一例として、オクタメチルトリメトキシシラン(OTS)が挙げられる。
成膜方法は、液膜20を気化し、図4(c)に示すように第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2にSAM30を形成する工程S103を含む。シラン系化合物は、OH基を有する表面に化学吸着しやすいので、金属や半導体に比べて、金属化合物やカーボンに化学吸着しやすい。従って、シラン系化合物は、第1領域A1および第2領域A2のうちの第2領域A2に選択的に化学吸着する。化学吸着しないシラン系化合物は、気化し、処理容器120の外部に排出される。その結果、第2領域A2に選択的にSAM30が形成される。本実施形態によれば、上記の通り高い密度の原料を第2領域A2に供給できるので、高い密度のSAM30を第2領域A2に形成できる。
成膜方法は、第2領域A2に形成されたSAM30を用いて、図4(d)に示すように第1領域A1および第2領域A2のうちの第1領域A1に所望の対象膜40を形成する工程S104を含む。対象膜40は、SAM30とは異なる材料で形成される。SAM30は対象膜40の形成を阻害するので、対象膜40は第1領域A1に選択的に形成される。また、上記の通り、高い密度のSAM30を第2領域A2に形成できるので、第2領域A2に対象膜40が形成されるのを防止できる。
対象膜40は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはALD(Atomic Layer Deposition)法で形成される。対象膜40は、例えば導電材料で形成される。第1領域A1に元々存在する導電性の金属膜12に、さらに導電性の対象膜40を積層できる。導電性の対象膜40は、例えば金属、金属化合物、またはドーパントを含む半導体で形成される。
なお、上記の通り、第1領域A1には、金属膜12の代わりに、半導体膜が元々存在してもよく、その半導体膜はドーパントを含む物であってよく、導電性を付与されたものであってよい。導電性の半導体膜に、導電性の対象膜40を積層できる。
導電性の対象膜40は、特に限定されないが、例えば窒化チタンで形成される。以下、窒化チタンを、窒素とチタンとの組成比に関係なく「TiN」とも表記する。対象膜40としてTiN膜をALD法で形成する場合、処理ガスとして、テトラキスジメチルアミノチアン(TDMA:Ti[N(CH)ガスまたは四塩化チタン(TiCl)ガスなどのTi含有ガスと、アンモニア(NH)ガスなどの窒化ガスとが、基板10に対して交互に供給される。Ti含有ガスおよび窒化ガスの他に、水素(H)ガスなどの改質ガスが基板10に対して供給されてもよい。これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、プラズマ化されてもよい。また、これらの処理ガスは、化学反応を促進すべく、加熱されてもよい。
なお、液膜20の形成(工程S102)と、SAM30の形成(工程S103)と、対象膜40の形成(工程S104)とは、全てが同一の処理容器120の内部で実施されなくてもよく、全てが異なる処理容器120の内部で実施されてもよいし、2つ(例えば工程S102と工程S103)のみが同一の処理容器120の内部で実施されてもよい。
以上、本開示に係る成膜方法および成膜装置の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
10 基板
11 絶縁膜
12 金属膜
14 下地基板
20 SAMの原料で形成される液膜
30 SAM(自己組織化単分子膜)
40 対象膜
100 成膜装置
110 処理ユニット
120 処理容器
130 基板保持部
140 第1温調器
142 第2温調器
150 ガス供給装置
151 原料容器
152 原料容器加熱器
160 ガス排出装置
170 搬送装置
180 制御装置

Claims (12)

  1. 第1材料が露出する第1領域、および前記第1材料とは異なる第2材料が露出する第2領域を有する基板を、処理容器の内部に収容する工程と、
    自己組織化単分子膜の原料を加熱気化し、気化した原料ガスを前記処理容器の内部に供給し、供給した前記原料ガスを前記基板の表面で液化し、前記第1領域および前記第2領域に液膜を形成する工程と、
    前記液膜を気化し、前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第2領域に選択的に自己組織化単分子膜を形成する工程とを含む、成膜方法。
  2. 前記液膜を形成する工程では、前記基板の温度が、加熱気化時の前記原料の温度よりも低い、請求項1に記載の成膜方法。
  3. 前記液膜を形成する工程では、前記処理容器の少なくとも一部の温度が、加熱気化時の前記原料の温度よりも高い、請求項2に記載の成膜方法。
  4. 前記液膜を形成する工程では、前記処理容器の少なくとも一部の温度が大気圧下での前記原料の沸点よりも高く、且つ、前記処理容器の内部の気圧が大気圧よりも低い、請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜方法。
  5. 前記自己組織化単分子膜を形成する工程では、前記液膜を形成する工程に比べて、前記基板の温度が高い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜方法。
  6. 前記自己組織化単分子膜を形成する工程では、前記基板の温度が、加熱気化時の前記原料の温度よりも高い、請求項5に記載の成膜方法。
  7. 前記自己組織化単分子膜を形成する工程では、前記基板の温度が大気圧下での前記原料の沸点よりも高く、且つ、前記処理容器の内部の気圧が大気圧よりも低い、請求項1〜6のいずれか1項に記載の成膜方法。
  8. 前記自己組織化単分子膜を形成する工程は、前記液膜を形成する工程に比べて、前記処理容器の内部の気圧が低い、請求項1〜7のいずれか1項に記載の成膜方法。
  9. 前記第1材料は、絶縁材料であり、
    前記第2材料は、金属または半導体であり、
    前記自己組織化単分子膜の前記原料は、チオール系化合物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の成膜方法。
  10. 前記第1材料は、金属または半導体であり、
    前記第2材料は、絶縁材料であり、
    前記自己組織化単分子膜の前記原料は、シラン系化合物である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の成膜方法。
  11. 前記第2領域に形成された前記自己組織化単分子膜を用いて、前記第1領域および前記第2領域のうちの前記第1領域に所望の対象膜を形成する工程を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の成膜方法。
  12. 前記処理容器と、
    前記処理容器の内部で前記基板を保持する基板保持部と、
    前記処理容器の温度を調節する第1温調器と、
    前記基板保持部の温度を調節する第2温調器と、
    所望の温度で気化した前記原料ガスを、前記処理容器の内部に供給するガス供給装置と、
    前記処理容器の内部からガスを排出するガス排出装置と、
    前記処理容器に対して前記基板を搬入出する搬送装置と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の成膜方法を実施するように、前記第1温調器、前記第2温調器、前記ガス供給装置、前記ガス排出装置および前記搬送装置を制御する制御装置とを備える、成膜装置。
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