JP2020149577A - 通知処理装置、制御方法、プログラム、及びシステム - Google Patents

通知処理装置、制御方法、プログラム、及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】患者からの連絡をより柔軟に行うことができる技術を提供する。【解決手段】システム4000は、第1端末2000及び通知処理装置3000を有する。第1端末2000は、要件を特定する入力を受け付ける。第1端末2000は、入力によって特定された要件を示す要件情報20を、患者識別情報30と組み合わせて通知処理装置3000へ送信する。通知処理装置3000は、第1端末2000から送信された要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを受信する。通知処理装置3000は、受信した要件情報20によって特定される患者10の要件、受信した患者識別情報30、及びその患者識別情報30によって特定される患者10に関する位置情報のいずれか1つ以上を用いて、その要件に関する通知の通知先とする受信端末70を特定する。通知処理装置3000は、特定した受信端末70へ要件通知50を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は情報伝達の技術に関する。
病院では、患者から看護師等へ緊急の要件を伝えるためのナースコールシステムが導入されている。一般的には、ベッドに設けられているボタンを押すことにより、ナースステーションにいる看護師等と患者との間で会話ができるようになっている。
患者から看護師等へ緊急の要件を伝えるためのシステムを開示している先行技術文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、患者が利用するナースコール子機に指紋認証付き握りボタンが設置されているナースコールシステムを開示している。患者が利用する子機に指紋認証の機能を持たせることにより、患者がどの場所に設置されている子機を操作しても、連絡を受けた看護師等がその患者を特定することができるようになっている。
特開2003−234836号公報
先行技術文献に記載されているシステムでは、患者の要件を看護師等に伝えるために、患者と看護師等との間で会話を行う必要がある。そのため、看護師等がナースコールに応答することが難しい状況にある場合、看護師等へ要件を伝えることができない。
本発明が上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、患者からの連絡をより柔軟に行うことができる技術を提供することである。
本発明の通知処理装置は、1)患者によって操作される第1端末から、患者の要件を表す要件情報と患者の識別情報との組み合わせを受信する受信部と、2)受信した要件情報によって特定される患者の要件、受信した患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、特定した通知先へ通知を送信する通知処理部と、を有する。
本発明の制御方法はコンピュータによって実行される。当該制御方法は、1)患者によって操作される第1端末から、患者の要件を表す要件情報と患者の識別情報との組み合わせを受信する受信ステップと、2)受信した要件情報によって特定される患者の要件、受信した患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、特定した通知先へ通知を送信する通知処理ステップと、を有する。
本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明のシステムは、患者によって操作される第1端末と、通知処理装置とを有する。
第1端末は、1)要件を特定する入力を受け付ける入力受付部と、2)入力によって特定される要件を表す要件情報と患者の識別情報との組み合わせを通知処理装置へ送信する送信部と、を有する。
通知処理装置は、1)送信された組み合わせを受信する受信部と、2)受信した要件情報によって特定される患者の要件、受信した患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、特定した通知先へ通知を送信する通知処理部と、を有する。
本発明によれば、患者からの連絡をより柔軟に行うことができる技術が提供される。
本実施形態のシステムの概要を説明するための図である。 実施形態1のシステムの機能構成を例示する図である。 第1端末を実現するための計算機、及び通知処理装置を実現するための計算機を例示する図である。 実施形態1のシステムによって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 患者が要件を選択するために利用する選択画面を例示する図である。 受信端末のディスプレイ装置に表示される要件通知を例示する図である。 実施形態2のシステムの概要を例示する図である。 実施形態2の通知処理装置の機能構成を例示する図である。 第2端末のハードウエア構成を例示する図である。 実施形態2の通知処理装置が、第1端末から要件情報を受信した際の処理の流れを例示するフローチャートである。 実施形態2の通知処理装置が、第2端末から閲覧リクエストを受信した際の処理の流れを例示するフローチャートである。 患者を選択させる選択画面を例示する図である。 第2端末のディスプレイ装置に表示された閲覧情報を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また各ブロック図において、特に説明がない限り、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく機能単位の構成を表している。
[実施形態1]
<概要>
図1は、本実施形態のシステム4000の概要を説明するための図である。なお、図1は、システム4000に対する理解を容易にするための例示であり、システム4000の機能は図1に表されているものに限定されない。
システム4000は、第1端末2000及び通知処理装置3000を有する。第1端末2000は、システム4000が導入されている病院の患者10によって操作される端末である。患者10は、病院を利用している任意の患者とすることができる。ただし、第1端末2000は、病院に入院している患者に利用されることが、特に好適である。なお、ここでいう「入院」には、病院に宿泊するケースだけでなく、入院当日に退院するケースも含まれる。
第1端末2000は、例えばスマートフォンやタブレット端末などといった携帯端末などである。携帯端末は、患者10が所有するものであってもよいし、病院から患者10へ貸与されるものであってもよい。
一般的に、病院の患者は、ベッド付近に設置されているナースコールボタンを利用して看護師等へ通知をし、看護師等と会話をすることができる(いわゆるナースコール)。この点、システム4000が導入されている病院では、一般的なナースコールに加え又はこれに代えて、第1端末2000を利用して看護師等へ通知をすることができる。
患者10は、看護師等へ要件を伝えるために、第1端末2000を利用する。第1端末2000は、要件を特定する入力を受け付ける。例えば第1端末2000のディスプレイ装置には、複数の要件のうちの1つ以上を選択可能な入力インタフェース(ボタンなど)が表示される。患者は、この入力インタフェースを利用することで、要件を特定する入力を行う。
第1端末2000は、入力によって特定された要件を示す情報(以下、要件情報20)を通知処理装置3000へ送信する。例えば要件情報20は、要件の識別情報を示す。ここで、第1端末2000は、患者の識別情報(以下、患者識別情報30)を、要件情報20と組み合わせて送信する。患者10の識別情報は、患者10同士を互いに識別可能な任意の情報(例えば、病院が患者10に割り当てる診察券番号や、マイナンバーなど)である。
通知処理装置3000は、患者10からの要件を表す通知を適切な通知先へ送信する装置である。以下、患者の要件を表す通知を要件通知50と呼び、要件通知50を受信する端末を受信端末70と呼ぶ。まず、通知処理装置3000は、第1端末2000から送信された要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを受信する。通知処理装置3000は、受信した要件情報20によって特定される患者10の要件、受信した患者識別情報30、及びその患者識別情報30によって特定される患者10に関する位置情報のいずれか1つ以上を用いて、その要件に関する通知の通知先とする受信端末70を特定する。
そして、通知処理装置3000は、特定した受信端末70へ要件通知50を送信する。
患者10に関する位置情報は、その患者10がいると推測される場所を表す情報であり、必ずしも患者10の現在位置を正確に表す情報でなくてもよい。例えば患者10に関する位置情報は、その患者10が利用している病室やベッドの識別情報(部屋番号やベッドの番号など)である。その他にも例えば、位置情報は、第1端末2000に設けられている位置センサ(例えば GPS(Global Positioning System)センサ)を用いて検知される座標である。
<代表的な作用効果>
一般的なナースコールシステムでは、患者は、ナースコールボタンを利用して看護師等へ通知をし、看護師等と会話をすることで要件を伝える。いわば、看護師等へ電話をかけるような形で、要件を伝えることとなる。そのため、看護師等が応答できない場合、患者は要件を伝えることができない。また、処理中の作業を中断してナースコールに応答しなければならない場合には、作業効率の低下につながる。
本実施形態のシステム4000によれば、患者10が第1端末2000に対して要件を特定する入力を行い、その要件を表す要件通知50が看護師等の受信端末70へ送信される。そのため、患者10は、看護師等と会話をすることなく、看護師等へ容易に要件を伝えることができる。また、看護師等は、会話をしなくても患者10からの要件を容易に把握することができる。このように、システム4000によれば、会話をしなければ患者10から看護師等へ要件を伝えることができないケースと比較し、患者10から看護師等へより簡単に要件を伝えることができる。よって、患者10にとって病院の利便性が向上する。
さらに、患者10と看護師等との間で会話をしなくても要件を伝えられることから、看護師等がすぐに応答できない状況でも、患者10から看護師等へ要件を発することができる。看護師等は、受信端末70が要件通知50を受信した時点では作業を中断することが難しい場合、中断可能なフェーズまで作業を進めた後に、要件通知50を確認することができる。また、看護師等は、要件の確認(要件通知50の閲覧)のみを即時に行い、その要件の内容に基づいて、処理中の作業を中断してすぐに要件に応答するか、又は処理中の作業を終了してから要件に応答するかを選択するということもできる。このように、システム4000によれば、患者10と看護師等との間でより柔軟に要件の伝達を行うことができる。
以下、本実施形態についてさらに詳細を述べる。
<機能構成の例>
図2は、実施形態1のシステム4000の機能構成を例示する図である。システム4000は、第1端末2000及び通知処理装置3000を有する。第1端末2000は、受付部2020及び送信部2040を有する。受付部2020は、要件を特定する入力を受け付ける。送信部2040は、上記入力に応じ、その入力によって特定される要件を表す要件情報20と、患者10に関する患者識別情報30との組み合わせを、通知処理装置3000へ送信する。
通知処理装置3000は、受信部3020及び通知処理部3040を有する。受信部3020は、要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを受信する。通知処理部3040は、受信した要件情報20によって特定される患者10の要件、受信した患者識別情報30、及びその患者識別情報30によって特定される患者10に関する位置情報のいずれか一つ以上に基づいて、要件通知50の通知先とする受信端末70を特定する。さらに通知処理部3040は、特定した受信端末70へ要件通知50を送信する。
<第1端末2000と通知処理装置3000のハードウエア構成の例>
第1端末2000と通知処理装置3000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、第1端末2000と通知処理装置3000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、第1端末2000を実現するための計算機1000、及び通知処理装置3000を実現するための計算機5000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の計算機である。ただし、計算機1000は必ずしも携帯可能な態様で利用される必要はなく、病院のベッド付近に固定で設置されてもよい。
計算機1000は、第1端末2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。計算機1000が汎用の計算機である場合、計算機1000に対して所定のプログラムをインストールすることにより、計算機1000が第1端末2000として機能するようにすることが好適である。以下、上記所定のプログラムのことを、アプリケーション110と呼ぶ。図3では、ストレージデバイス1080にアプリケーション110が格納されている。
ただし、計算機1000を第1端末2000として機能させる方法は、必ずしも専用のアプリケーションを計算機1000にインストールする方法に限定されない。例えば、通知処理装置3000が Web サイトを提供し、計算機1000に標準でインストールされているブラウザでその Web サイトにアクセスすることにより、計算機1000が第1端末2000としての機能を発揮できるようにしてもよい。
計算機5000は任意の計算機である。例えば計算機5000は、サーバマシンや PC(Personal Computer)などといった据え置き型の計算機である。その他にも例えば、計算機5000は、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の計算機であってもよい。
計算機5000は、通知処理装置3000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。計算機5000が汎用の計算機である場合、計算機5000に対して所定のプログラムをインストールすることにより、計算機5000が通知処理装置3000として機能するようにすることが好適である。以下、上記所定のプログラムのことを、アプリケーション200と呼ぶ。図3では、ストレージデバイス5080にアプリケーション200が格納されている。
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。
ネットワークインタフェース1120は、計算機1000をネットワーク210に接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース1120がネットワーク210に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
計算機1000は、ネットワーク210を介して計算機5000と接続されている。言い換えれば、第1端末2000は、ネットワーク210を介して通知処理装置3000と接続されている。ネットワーク210は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、WAN(Wide Area Network)であってもよい。WAN としては、例えば、携帯電話会社から提供されるネットワーク(4G 回線など)などのように、公衆の通信網を利用することができる。第1端末2000が公衆の通信網を利用することで、病院内でネットワークを構築するための設備(LAN ケーブルやスイッチなど)を削減することができる。そのため、設備の設置に要する労力や金銭コストを削減することができる。
なお、ネットワーク210は LAN と WAN の組み合わせで構築されていてもよい。例えば、通知処理装置3000(後述するネットワークインタフェース5120)は LAN に接続され、その LAN と第1端末2000(ネットワークインタフェース1120)との間が、WAN で接続されるようにする。こうすることで、通知処理装置3000が病院内の他の装置(例えば後述する患者データベースサーバ)と LAN で通信できるようにしつつ、第1端末2000はその LAN に直接接続せず、4G 回線などを利用して通知処理装置3000と通信できるようにすることができる。
ストレージデバイス1080は、第1端末2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュール(アプリケーション110)を記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
計算機5000は、バス5020、プロセッサ5040、メモリ5060、ストレージデバイス5080、入出力インタフェース5100、及びネットワークインタフェース5120を有する。バス5020、プロセッサ5040、メモリ5060、ストレージデバイス5080、入出力インタフェース5100、及びネットワークインタフェース5120はそれぞれ、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120と同様の機能を有するハードウエア要素である。ただし、ストレージデバイス5080には、通知処理装置3000の各機能構成部を実現するためのプログラムモジュールが格納されている。
<処理の流れ>
図4は、実施形態1のシステム4000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。図4において、上方のフローチャートは、第1端末2000によって実行される処理の流れを例示している。受付部2020は、要件を特定する入力を受け付ける(S102)。送信部2040は、上記入力に応じ、その入力によって特定される要件を表す要件情報20と、患者10に関する患者識別情報30との組み合わせを、通知処理装置3000へ送信する(S104)。
図4において、下方のフローチャートは、通知処理装置3000によって実行される処理の流れを例示している。受信部3020は、要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを受信する(S106)。通知処理部3040は、受信した要件情報20によって特定される患者10の要件、受信した患者識別情報30、及びその患者識別情報30によって特定される患者10に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、要件通知50の通知先とする受信端末70を特定する(S108)。さらに通知処理部3040は、特定した受信端末70へ要件通知50を送信する(S110)。
<要求の入力:S102>
受付部2020は、要件を表す入力を受け付ける(S102)。例えば病院では、患者10から看護師等に伝えたい要件として、「緊急」、「トイレ」、「食事」、及び「相談」といった種々の要件が考えられる。そこで、このような要件を患者10が入力できるように、第1端末2000を構成しておく。例えば、第1端末2000のディスプレイ装置に、要件を選択可能な選択画面を表示させておき、患者10が要件を選択できるようにする。
図5は、患者10が要件を選択するために利用する選択画面60を例示する図である。選択画面60は、それぞれが異なる要件を表す複数のボタン62を含む。例えば、「緊急」というボタン62は、緊急の要件があることを看護師等へ伝えるために選択されるボタンである。患者10がいずれかのボタン62を押すと、第1端末2000は、そのボタン62に対応する要件を表す要件情報20を生成し、その要件情報20を患者識別情報30と共に通知処理装置3000へ送信する。
なお、選択画面60の構成は患者10によってカスタマイズ可能であってもよい。例えば、各要件を選択する頻度は、患者10ごとに異なると考えられる。そこで例えば、第1端末2000は、選択画面60におけるボタン62の配置をカスタマイズする入力を患者10から受け付けることができるように構成しておく。なお、画面におけるボタン配置の変更をユーザから受け付ける具体的な方法については、既存の技術を利用することができる。
また、要件を入力する方法は、画面に対する入力操作に限定されない。例えば患者10は、第1端末2000に対して所定の振動を加える操作を行ってもよい。例えば、第1端末2000を振る、第1端末2000を1回叩く、及び第1端末2000を2回連続で叩くなどといった操作が考えられる。また、第1端末2000に設けられているハードウエアボタン(電源ボタンや音量ボタンなど)に対して操作を加えてもよい。
さらに、第1端末2000は、手を振るなどといった所定のジェスチャを入力操作として検出してもよい。このようなジェスチャの認識は、第1端末2000に設けられているカメラでジェスチャを撮像し、得られた撮像画像を解析することで行われる。なお、カメラを利用してユーザのジェスチャを認識する技術には、既存の技術を利用することができる。
上述した振動を加える操作、ハードウエアボタンに対する操作、及びジェスチャ操作などの各操作は、予め要件と対応づけておく。例えば、「第1端末2000を振る:緊急」、「第1端末2000を1回叩く:トイレ」、「第1端末2000を2回連続で叩く:食事」などといった対応付けを示す情報を、第1端末2000からアクセス可能な記憶装置に予め記憶させておく。第1端末2000は、患者10による操作を検出したら、その操作に対応づけられている要件を特定し、その要件を表す要件情報20を通知処理装置3000へ送信する。
ただし、患者10の入力操作から要件を特定する処理は、通知処理装置3000で行われてもよい。この場合、第1端末2000は、「第1端末2000を振る」などといった入力操作の種類を表す情報を、要件情報20として通知処理装置3000へ送信する。また、患者10のジェスチャを入力操作として検出する場合、第1端末2000は、そのジェスチャを表す一連の撮像画像を、要件情報20として通知処理装置3000へ送信してもよい。通知処理装置3000は、取得した要件情報20を利用して、要件の特定を行う。このように通知処理装置3000で要件の特定を行う場合、操作と要件とを対応づけた情報は、通知処理装置3000からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。
<要件情報20と患者識別情報30の送信:S104>
送信部2040は、要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを通知処理装置3000へ送信する。要件情報20は、受付部2020に対する入力で特定される要件を表す情報である。例えば、予め要件ごとに識別情報(識別番号など)を割り当てておく。送信部2040は、受付部2020によって入力された要件に対応する識別情報を、要件情報20として扱う。
患者識別情報30は、患者10同士を互いに識別可能な任意の情報である。例えば患者識別情報30は、病院が患者10に割り当てる診察券番号や、マイナンバーである。ここでいうマイナンバーとは、国が各国民に割り当てた識別番号である。その他にも例えば、患者識別情報30は、患者10が操作する第1端末2000の識別情報や、患者10が操作する第1端末2000内のアプリケーション110に割り当てられた識別情報であってもよい。なお、第1端末2000やアプリケーション110の識別情報は、患者10に関する情報を管理するサーバ(例えば電子カルテのデータベースを管理するデータベースサーバ)において、患者に割り当てられた診察券番号などの識別情報と対応づけられていることが好適である。このようにすることで、患者10とその患者10が利用する第1端末2000やアプリケーション110との対応付けを管理することができる。以下、患者10に関する情報を管理するサーバを患者データベースサーバと呼び、患者データベースサーバで管理されている患者10に関する情報を患者情報と呼ぶ。
例えば患者情報には、診察券番号、第1端末2000の識別情報、アプリケーション110の識別情報、保険証番号、マイナンバー、氏名、生年月日、及び病院の利用履歴(受診履歴)などが含まれている。なお、患者情報には診察券番号などといった患者識別情報30として利用できる情報が含まれているため、患者情報には患者識別情報30が含まれているといえる。
送信部2040は、前述した要件情報20と患者識別情報30の組み合わせを通知処理装置3000へ送信する。ここで、所定の装置へ情報を送信する技術には、既存の技術を利用することができる。
<要件情報20と患者識別情報30の受信:S106>
受信部3020は、要件情報20と患者識別情報30との組み合わせを受信する(S106)。なお、他の装置から送信された情報を受信する技術には、既存の技術を利用することができる。
<通知先とする受信端末70の特定:S108>
通知処理部3040は、受信した要件情報20によって特定される要件に関する通知である要件通知50を送信する。そのために、通知処理部3040は、要件通知50の通知先となる受信端末70を特定する(S108)。
受信端末70は、要件通知50で特定される要件を処理すべき人物(看護師等)が利用する端末とすることが好適である。すなわち、通知処理部3040は、要件通知50で特定される要件を処理すべき人物の端末を、受信端末70として特定する。
例えば、患者10の患者識別情報30と、その患者10からの要件を処理すべき看護師等の識別情報とを、予め対応づけておく。例えばこの対応付けは、患者10の患者情報に、患者10から受け付けた要件を処理すべき看護師等の識別情報を示しておくことで実現される。通知処理部3040は、受信した患者10の患者識別情報30を示す患者情報を特定し、その患者情報に示されている看護師等の識別情報を特定する。そして通知処理部3040は、その看護師等が利用する端末を特定して、その端末を受信端末70とする。なお、看護師等の識別情報とその看護師等が利用する端末とを対応づけた情報も、予め所定の記憶装置に記憶させておく。
その他にも例えば、要件通知50で特定される要件を処理すべき人物は、患者10の位置情報に基づいて定められてもよい。例えば患者10の位置情報として、患者10の病室の番号やベッドの番号など、固定の場所を利用するとする。これらの位置情報は、患者10の患者情報に含めておく。また、看護師等の識別情報と位置情報とを対応づけた情報を、予め所定の記憶装置に記憶させておく。例えば、「看護師Aは101号室の患者を担当する」、「看護師Bは、102号室のベッド1からベッド3の患者を担当する」などといった情報である。
通知処理部3040は、受信した患者識別情報30を示す患者情報を特定し、その患者情報が示す位置情報と対応づけられている看護師等の識別情報を特定する。そして通知処理部3040は、その識別情報と対応づけられている看護師等の端末を、受信端末70として特定する。
なお、患者10の位置情報として患者10の現在位置を表す情報(GPS 座標など)を利用する場合、第1端末2000から通知処理装置3000へ送信する情報に、位置情報を含めるようにする。この場合、通知処理部3040は、受信した位置情報を利用して、要件通知50の通知先とする受信端末70を特定する。
例えば通知処理部3040は、受信した位置情報に示される患者10の現在位置を、病院の施設名などに変換する。例えば、GPS 座標を「1階のトイレ」などといった情報に変換する。そして通知処理部3040は、変換後の位置に対応づけられている看護師等の端末を、受信端末70とする。なお、GPS 座標と病院内の施設とを対応付けた情報は、予め通知処理部3040からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。
その他にも例えば、要件通知50で特定される要件を処理すべき人物は、要件の内容に基づいて定められてもよい。例えば、看護師等の識別情報と要件の識別情報とを対応づけた情報を、予め所定の記憶装置に記憶させておく。通知処理部3040は、受信した要件情報20が示す要件の識別情報と対応づけられている看護師等の識別情報を特定し、その識別情報と対応づけられている看護師等の端末を、受信端末70として特定する。
さらに、要件通知50で特定される要件を処理すべき人物は、患者識別情報30、位置情報、及び要件の内容という3つの情報のうちの2つ以上の組み合わせに対応づけて定められていてもよい。例えば、「患者識別情報30、位置情報、要件の識別情報」という3つの情報に対応づけて、看護師等の識別情報を対応づけておく。この場合、通知処理部3040は、「受信した要件情報20が示す要件の識別情報、受信した患者識別情報30、患者識別情報30で特定される患者10の位置情報」という組み合わせに対応する看護師等の識別情報を特定し、特定された看護師が利用する端末を、受信端末70として特定する。
ここで、患者識別情報30等に対して看護師等の識別情報を対応づけた情報を用意しておく代わりに、患者識別情報30等に対して、受信端末70とする端末の識別情報を対応づけた情報を用意しておいてもよい。この場合、通知処理部3040は、この情報を用いて、患者識別情報30等に対応する端末の識別情報を特定し、特定した端末を受信端末70として扱う。
<要件通知50の送信:S110>
通知処理部3040は、受信端末70へ要件通知50を送信する(S110)。ここで、特定の端末へ通知を送信する技術には、既存の技術を利用することができる。
要件通知50は、要件情報20によって特定された要件を表す情報である。例えば、要件情報20が要件の識別情報を示す場合、要件通知50には、その要件に割り当てられた名称や、その要件に対応づけて予め用意されているメッセージなどを含める。
<受信端末70での処理>
受信端末70は、通知処理装置3000から送信された要件通知50を受信する。さらに、受信端末70は、受信端末70を利用する人物が把握できる態様で、要件通知50が出力される。例えば受信端末70は、要件通知50を受信したら、受信した要件通知50をディスプレイ装置に表示させる。
また、要件通知50の内容に応じて、要件通知50の受信に応じた受信端末70の処理を異ならせてもよい。例えば、緊急度が高い要件を表す要件通知50を受信した場合、受信端末70は、バイブレーションを実行して受信端末70を振動させることに加え、受信端末70のスピーカーからブザー音を出力する。一方、緊急度が高くない要件を表す要件通知50を受信した場合、受信端末70は、バイブレーションの実行のみを行い、ブザー音の出力は行わない。このようにすることで、受信端末70を利用する人物は、要件通知50の受信を把握しつつ、さらに、受信した要件通知50が表す要件の重要度も容易に把握することができる。
受信端末70は、要件通知50の受信に対して適切な応対をできるように構成されていることが好適である。例えば、受信端末70から第1端末2000に対し、要件を把握したことを示す情報を送信、要件の処理に必要な所要時間(患者10の待ち時間)を示す情報、又は看護師等から患者10へのメッセージを送信できたりすることが好適である。
図6は、受信端末70のディスプレイ装置に表示される画面160を例示する図である。図6において、画面160には、要件通知50の内容を表すメッセージ162、及び入力インタフェースが表示されている。入力インタフェースは、要件通知50への応答を可能とするために、受信端末70のユーザに対して提供される。図6の例では、すぐに患者10のところへ向かう旨のメッセージを送信するために利用されるボタン164、患者10のところへ着くまでに要する目安の時間を入力して送信するために利用されるテキストボックス166及びボタン167、及び患者10の第1端末2000と通話を開始するために利用されるボタン168が含まれている。
受信端末70のユーザがボタン164を押すと、「すぐに向かいます」などといったメッセージが第1端末2000へ送信され、第1端末2000のディスプレイ装置にそのメッセージが表示される。受信端末70のユーザがテキストボックス166に所要時間を入力した上でボタン167を押すと、その所要時間を示すメッセージ(例えば、「あと5分で向かいます」など)が第1端末2000へ送信され、そのメッセージが第1端末2000のディスプレイ装置に表示される。受信端末70のユーザがボタン168を押すと、第1端末2000に対して通話要求が送信され、第1端末2000のディスプレイ装置に通話を開始するためのボタンが表示される。患者10がこのボタンを押すと、第1端末2000と通知処理装置3000との間で通話が行われるようになる。
このように、要件通知50に対する種々の応答が可能な入力インタフェースを、受信端末70のユーザである看護師等に提供することにより、看護師等は、患者10からの要件に対して柔軟に応対することができる。
<第1端末2000の初期設定について>
患者10が第1端末2000を利用するためには、通知処理装置3000との連携を可能にするための初期設定を実行する。例えば第1端末2000が患者識別情報30として、患者10の診察券番号を利用するとする。この場合、患者10は、予め第1端末2000に対して診察券番号を入力しておく。その結果、診察券番号が第1端末2000の記憶装置に格納される。こうすることで、第1端末2000はその後、記憶装置に格納されている診察券番号を患者識別情報30として利用できるようになる。
なお、診察券番号の入力は、カメラを利用して行われてもよい。すなわち、第1端末2000に設けられているカメラで診察券を撮影し、これにより得られた画像を解析することで、第1端末2000が診察券番号を認識するようにする。この方法によれば、診察券番号の入力を誤ったり、別の人の診察券番号が利用されてしまうことを防ぐことができる。
また、診察券に IC チップを組み込んでおき、この IC チップに記憶されている診察券番号を第1端末2000で読み取ることで、第1端末2000に対して診察券番号が入力されるようにしてもよい。
患者識別情報30としてマイナンバーを利用する場合も、同様の方法で入力することができる。また、患者識別情報30以外の情報(例えば保険証番号など)も、同様の方法で第1端末2000に対して入力しておくことが好適である。
なお、第1端末2000は複数の病院で利用可能であってもよい。この場合、通知処理装置3000は、複数の病院それぞれの患者データベースサーバと接続されており、複数の病院にまたがって利用される。患者10は、第1端末2000の初期設定を行う際、診察券番号などといった患者10の識別情報の入力に加え、病院の選択をさらに行う。例えば病院の選択は、第1端末2000によって表示される病院の候補の中から選択することで行われる。なお、通知処理装置3000を利用可能な各病院に関する情報(病院名など)は、予め用意しておく。この情報を、病院情報と呼ぶ。病院情報は、通知処理装置3000からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。第1端末2000は、通知処理装置3000にアクセスして病院情報を取得することで、選択可能な各病院の名前などを選択肢として表示する。ただし、病院の選択は、病院名などの病院の識別情報を患者10が直接入力することによって行われてもよい。
第1端末2000の初期設定は、通知処理装置3000と連携して実現されてもよい。例えば患者10は、第1端末2000に対し、病院の識別情報と、患者10の識別情報を入力する。この際、患者10の識別情報として、保険証番号など、患者10が一意に特定されない可能性がある情報を採用するとする。この場合、通知処理装置3000は、入力された病院の識別情報で特定される患者データベースサーバを、入力された保険証番号等で検索する。この際、「患者10の状態が利用制限の状態に該当しない(詳しくは後述)」という条件をさらに加えて検索することが好ましい。
通知処理装置3000は、検索結果を第1端末2000に対して提供する。すると、第1端末2000において、患者10によって入力された保険証番号等に対応する患者の名前が表示される。この際、患者の名前が複数表示されうる。そこで患者10は、表示された患者の中から自分に該当するものを選択する。その結果、第1端末2000には、選択した患者に関する情報(患者識別情報)が記憶される。このような流れにより、第1端末2000に対し、患者識別情報30(ユーザの診察券番号など)といった通知処理装置3000の利用に必要な情報が記憶される。
なお、第1端末2000に対して入力された患者10の識別情報が、患者10を一意に特定できる情報(例えば、診察券番号やマイナンバーなど)であった場合でも、通知処理装置3000が、その識別情報に合致する患者情報を検索し、その結果を第1端末2000に提供してもよい。こうすることで、患者10は、第1端末2000に表示された患者の名前が自分の名前であることを確認することができる。そのため、患者10の識別情報の誤入力を防止することができる。
<第1端末2000の利用制限について>
第1端末2000の利用を制限することが好適なケースがある。概念的には、患者10の状態が第1端末2000を利用すべき状態でないケースである。このようなケースで患者10が第1端末2000を利用できないようにすることで、患者10が利用すべきでないときに誤って第1端末2000を利用してしまうことを防ぐことができる。
例えば第1端末2000が、患者10の所有する携帯端末を用いて実現されているとする。この場合、患者10が病院の中にいない(一時的な外出や退院など)ときにも、患者10が第1端末2000を所持していることとなる。しかしながら、このように患者10が病院の中にいないときには、患者10が第1端末2000を利用することは好ましくないとも考えられる。そこで例えば、患者10が病院の中にいないときには、患者10が第1端末2000を利用して看護師等に要件を通知できないようにする(患者10の携帯端末を第1端末2000として利用できないようにする)ことが好適である。
上述した利用制限を実現するため、患者10の患者情報に、患者10の状態(入院中であるか否かや、外出中であるか否かなど)を示す情報を含めるようにしておく。患者情報において、患者10の状態が利用制限に該当する状態(患者10が入院していない状態や、患者10が外出中である状態など)に変更されたら、患者情報の更新を行った装置や通知処理装置3000から、患者10が利用する第1端末2000に対して通知を行うようにする。さらに、患者情報において、患者10の状態が利用制限に該当しない状態に変更されたときにも、患者情報の更新を行った装置や通知処理装置3000から、患者10が利用する第1端末2000に対して通知を行うようにする。以下、前者の通知を第1通知と呼び、後者の通知を第2通知と呼ぶ。
第1端末2000は、第1通知を受信したら、通知処理装置3000に対して要件情報20の送信を行えないモード(以下、利用制限モード)に遷移する。一方、第1端末2000は、第2通知を受信したら、通知処理装置3000に対して要件情報20の送信を行えるモード(以下、利用可能モード)に遷移する。例えば第1端末2000は、要件の入力画面(選択画面60)を表示するための入力操作を受け付けた際に、利用制限モードであるか否かを判定する。利用制限モードである場合、第1端末2000は、選択画面60の表示を行わず、現在の状態が利用制限モードである旨を表す画面をディスプレイ装置に表示する。一方、利用制限モードでない場合、第1端末2000は、選択画面60の表示を行い、入力結果に基づいて要件情報20の送信を行う。このような動作をすることで、患者10の状態が利用制限状態である間は、第1端末2000から通知処理装置3000へ対して要件情報20が送信されないようになる。
なお、第1端末2000ではなく、通知処理装置3000において患者10の状態に応じた制御を行ってもよい。具体的には、通知処理装置3000は、要件情報20及び患者識別情報30を受信したら、その患者識別情報30を示す患者情報において、患者10が利用制限に該当する状態であるか否かを判定する。利用制限に該当する状態でない場合、通知処理装置3000は、要件通知50の通知を行う。一方、利用制限に該当する状態である場合、通知処理装置3000は、要件通知50の通知を行わない。
[実施形態2]
図7は、実施形態2のシステム4000の概要を例示する図である。以下で説明する点を除き、実施形態2のシステム4000は、実施形態1のシステム4000と同様の機能を有する。
実施形態2の通知処理装置3000は、第2端末80に対して、特定の患者10から発せられた要件の履歴を提供する。例えば第2端末80は、患者10の家族が利用する携帯端末や PC などである。システム4000を利用することにより、第2端末80のユーザは、患者10によってこれまでにどのような要件が発せられたのかを容易に把握することができる。
第2端末80に対して要件の履歴を提供するため、通知処理装置3000は、第1端末2000から受信した要件情報20の履歴を、履歴記憶装置120に記憶させておく。履歴記憶装置120は、通知処理装置3000からアクセス可能な任意の記憶装置である。以下、履歴記憶装置120に格納される要件情報20の履歴を表す情報を、履歴情報90と呼ぶ。
例えば第2端末80は、通知処理装置3000に対し、患者識別情報30を示すリクエスト(閲覧リクエスト130)を送信する。通知処理装置3000は、受信した閲覧リクエスト130に示される患者識別情報30で特定される患者10の履歴情報90を、履歴記憶装置120から取得する。そして、通知処理装置3000は、取得した履歴情報90に基づき、患者10から発せられた要件の履歴を表す情報(以下、閲覧情報140)を生成し、第2端末80へ送信する。
なお、第2端末80は、患者識別情報30の代わりに、保険証番号を利用してもよい。また、患者識別情報30としてマイナンバー以外の情報が利用されている場合に、第2端末80が、患者識別情報30の代わりにマイナンバーを利用するようにしてもよい。これらの場合、通知処理装置3000は、閲覧リクエスト130に示される保険証番号やマイナンバー(以下、保険証番号等)に対応する患者10を特定し、その患者10についての閲覧情報140を第2端末80へ送信する。
<代表的な作用効果>
患者10の家族等にとって、患者10の状態を確認できることは重要である。しかしながら、患者10が入院している病院から離れた場所に住んでいる患者10の家族にとっては、頻繁に病院を訪れて患者10の状態を確認することが難しい。また、病院の近くに住んでいる家族であっても、面会時間以外の時間における患者10の状態を把握することは難しい。また、病院側としても、作業負担等の関係から、患者10の家族に対して電話などで患者10の状態を逐一報告することは難しい。
本実施形態のシステム4000によれば、患者10の家族等が利用する端末(第2端末80)で、患者10の第1端末2000から発せられた要件の履歴を閲覧できるようになる。そのため、患者10の家族等は、患者10から発せられた要件に基づいて、入院中の患者10の状態を把握することができる。例えば、「緊急」という要件が頻繁に患者10から発せられている場合、患者10の状態があまりよくないと推測することができる。その他にも例えば、「食事」という要件が頻繁に患者10から発せられている場合、患者10の食欲があることから、患者10の状態が良好であると推測することができる。
以下、本実施形態のシステム4000についてより詳細に説明する。
<機能構成の例>
図8は、実施形態2の通知処理装置3000の機能構成を例示する図である。実施形態2の通知処理装置3000は、格納処理部3060及びリクエスト処理部3080をさらに有する。格納処理部3060は、第1端末2000から受信した要件情報20を示す履歴情報90を、履歴記憶装置120に格納する。リクエスト処理部3080は、第2端末80から受信した閲覧リクエスト130に示される患者識別情報30や保険証番号などに対応する患者10について、履歴記憶装置120から履歴情報90を取得する。リクエスト処理部3080は、取得した履歴情報90に基づいて閲覧情報140を生成する。そして、リクエスト処理部3080は、生成した閲覧情報140を第2端末80へ送信する。
<ハードウエア構成の例>
第1端末2000と通知処理装置3000のハードウエア構成は、実施形態1で説明した構成と同様である。ただし、実施形態2のストレージデバイス5080には、実施形態2の通知処理装置3000の機能を実現するためのプログラムモジュールがさらに含まれる。
図9は、第2端末80のハードウエア構成を例示する図である。第2端末80は、計算機6000で実現されている。計算機6000は任意の計算機である。例えば計算機6000は、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の計算機である。その他にも例えば、計算機6000は、PC などの据え置き型の計算機であってもよい。
計算機6000は、第2端末80を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。計算機6000が汎用の計算機である場合、計算機6000に対して所定のプログラムをインストールすることにより、計算機6000が第2端末80として機能するようにすることが好適である。以下、上記所定のプログラムのことを、アプリケーション300と呼ぶ。図9では、ストレージデバイス6080にアプリケーション300が格納されている。
ただし、計算機6000を第2端末80として機能させる方法は、必ずしも専用のアプリケーションを計算機6000にインストールする方法に限定されない。例えば、通知処理装置3000が Web サイトを提供し、計算機6000に標準でインストールされているブラウザでその Web サイトにアクセスすることにより、計算機6000が第2端末80としての機能を発揮できるようにしてもよい。
計算機6000は、バス6020、プロセッサ6040、メモリ6060、ストレージデバイス6080、入出力インタフェース6100、及びネットワークインタフェース6120を有する。バス6020、プロセッサ6040、メモリ6060、ストレージデバイス6080、入出力インタフェース6100、及びネットワークインタフェース6120はそれぞれ、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120と同様の機能を有するハードウエア要素である。ただし、ストレージデバイス6080には、第2端末80の各機能を実現するためのプログラムモジュールが格納されている。
計算機6000は、ネットワークを介して通知処理装置3000と接続される。これらの間を接続するネットワークは、任意のものとすることができる。
<処理の流れ>
図10は、実施形態2の通知処理装置3000が、第1端末2000から要件情報20を受信した際の処理の流れを例示するフローチャートである。なお、S106からS110で実行される処理は、図4のフローチャートで説明した通りである。格納処理部3060は、受信した要件情報20について履歴情報90を生成する(S202)。格納処理部3060は、生成した履歴情報90を履歴記憶装置120に格納する(S204)。
ここで、S202及びS204を実行するタイミングは、図10に示したタイミングに限定されず、要件情報20を受信した後の任意のタイミングとすることができる。ただし、患者10が利用制限の状態にあるか否かを通知処理装置3000において判定する場合には、患者10が利用制限の状態にないと判定された後に履歴情報90を生成することが好適である。こうすることで、退院後などに患者10が誤って第1端末2000を操作した場合に通知処理装置3000へ送信された要件情報20は、履歴として残さないようにすることができる。
図11は、実施形態2の通知処理装置3000が、第2端末80から閲覧リクエスト130を受信した際の処理の流れを例示するフローチャートである。リクエスト処理部3080は閲覧リクエスト130を受信する(S302)。リクエスト処理部3080は、受信した閲覧リクエスト130に示される患者識別情報30や保険証番号などに対応する患者10について、履歴記憶装置120から履歴情報90を取得する(S304)。リクエスト処理部3080は、取得した履歴情報90に基づいて閲覧情報140を生成する(S306)。そして、リクエスト処理部3080は、生成した閲覧情報140を第2端末80へ送信する(S308)。
<履歴情報90の生成:S202>
格納処理部3060は、第1端末2000から受信した要件情報20に基づいて、履歴情報90を生成する(S202)。例えば履歴情報90は、患者識別情報30、要件情報20、及び入院識別番号を含む。入院識別番号は、同一の患者10が複数回病院に入院した場合において、各要件情報20がどの入院の際の要件であるかを区別するための識別子である。第2端末80のユーザが知りたいのは、現在入院中の家族が今回の入院中に出した要件である蓋然性が高いため、このように履歴情報90を入院ごとに区別して管理することが好適である。
例えば、患者10がこれまでに、2017年6月1日から8日までの入院(第1回目の入院)と、2019年2月5日から現在までの入院(第2回目の入院)という、2回の入院を行っているとする。この場合、第1回目の入院中に受信した要件情報20を示す履歴情報90と、第2回目の入院中に受信した要件情報20を示す履歴情報90に、それぞれ異なる入院識別番号(例えば前者に1、後者に2)を割り当てる。
例えば通知処理装置3000は、第2端末80に対し、最新の入院(第2回目の入院)を表す入院識別番号に対応づけられている履歴情報90のみを用いて生成された閲覧情報140を提供するようにする。こうすることで、第2端末80に対して不要な履歴が提供されることを防ぐことができる。また、どの入院に対応する要件の履歴を閲覧したいのかを、第2端末80のユーザが指定できるようにしてもよい。
<履歴情報90の格納:S204>
格納処理部3060は、生成した履歴情報90を履歴記憶装置120に格納する(S204)。データを記憶装置に格納する技術には、既存の技術を利用することができる。
<閲覧リクエスト130の取得:S302>
リクエスト処理部3080は、第2端末80から閲覧リクエスト130を受信する。閲覧リクエスト130は、患者10が過去に発した要件の履歴を示す閲覧情報140の提供を求めるリクエストである。閲覧リクエスト130は、患者10を特定するための患者識別情報30や保険証番号などが示されている。
ここで、保険証番号に対応する患者10(患者情報においてその保険証番号を示す患者10)は、複数存在する可能性がある。例えば、扶養者と被扶養者や、同一の扶養者に扶養されている複数の被扶養者は、保険証番号が同一となる。そこで、リクエストに保険証番号を利用する場合において、その保険証番号に対応する患者10が複数いるときには、リクエスト処理部3080は、第2端末80に対してその旨を通知し、第2端末80のユーザに患者10を選択させてもよい。
具体的には、まずリクエスト処理部3080は、第2端末80から受信した閲覧リクエスト130に示される保険証番号で患者情報を検索し、その保険証番号に対応する患者10を特定する。この際、複数の患者10が特定されたら、リクエスト処理部3080は、患者10を選択するための選択画面を第2端末80へ送信する。第2端末80のユーザは、第2端末80のディスプレイ装置に表示された選択画面を操作することで、履歴情報90を取得した患者10を選択する。なお、複数の患者10が選択されてもよい。
図12は、患者10を選択させる選択画面150を例示する図である。選択画面150は、閲覧リクエスト130に示されている保険証番号に対応する患者10として、「患者A」と「患者B」という二名が存在することを示している。第2端末80のユーザは、要件の履歴を取得したい患者10の名称の左側に位置するチェックボックス152にチェックを入れる。選択が完了したら、第2端末80のユーザは、送信ボタン154を押す。こうすることで、選択した患者10を特定する情報が、通知処理装置3000に対して送信される。リクエスト処理部3080は、ここで選択された各患者10についての閲覧情報140を生成する。例えば図12の例では、患者Aについての閲覧情報140が生成される。
なお、必ずしも患者10の選択を第2端末80のユーザに行わせず、閲覧リクエスト130に示されている保険証番号に対応する全ての患者10について閲覧情報140を生成するようにしてもよい。
なお、患者識別情報30やマイナンバーなど、患者10を一意に特定できる情報が閲覧リクエスト130に示されている場合にも、その患者10についての閲覧情報140だけでなく、その患者10と関連する他の患者10についての閲覧情報140を併せて生成するようにしてもよい。こうすることで、閲覧リクエスト130で指定されている人物だけでなく、その人物の家族についても、閲覧情報140を得ることができる。
具体的には、リクエスト処理部3080は、閲覧リクエスト130に示されている患者識別情報30やマイナンバーで患者情報を検索することで、該当する患者10に対応づけられている保険証番号を特定する。さらにリクエスト処理部3080は、特定した保険証番号に対応する各患者10を特定し、各患者10について閲覧情報140を生成する。
なお、閲覧情報140の生成対象とする患者10は、現在入院中の患者10に限定されてもよい。患者10が入院中であるか否かは、前述した患者情報を利用して把握することができる。
<閲覧情報140の生成と送信:S304〜S308>
リクエスト処理部3080は、閲覧リクエスト130に基づいて特定される患者10の患者識別情報30を示す履歴情報90を取得する(S304)。ここで、選択画面150を用いて患者10が選択された場合、リクエスト処理部3080は、選択された各患者10の患者識別情報30を示す履歴情報90を取得する。
リクエスト処理部3080は、取得した履歴情報90を用いて閲覧情報140を生成する(S306)。閲覧情報140は、取得した履歴情報90に含まれる要件情報20で特定される各要件を示す任意の情報とすることができる。例えば閲覧情報140は、各要件情報20で特定される要件を時系列に並べた情報である。その他にも例えば、閲覧情報140は、各要件情報20で特定される要件の統計データを示す情報である。より具体的には、閲覧情報140は、特定の期間ごと(例えば1日ごと)に要件ごとの回数を示す。
図13は、第2端末80のディスプレイ装置に表示された閲覧情報140を例示する図である。図13の上の例では、画面170に要件の履歴が時系列で並べられている。一方、図13の下の例では、画面170に各要件の回数が一日ごとにまとめて示されている。
なお、いずれの例においても、要件の履歴が患者10ごとに示されている。より具体的には、患者ごとに、要件の履歴を示すタブが表示されている。別の患者の情報を閲覧したい場合、その患者の名前が書かれている部分を選択することにより、その患者の情報が表示されているタブが最前面に表示されるようになっている。
リクエスト処理部3080は、第2端末80に対して閲覧情報140を送信する(S308)。ここで、閲覧情報140は、閲覧リクエスト130に対するレスポンスに相当する。リクエストを送信した端末へレスポンスを送信する技術には、既存の技術を利用することができる。閲覧情報140を受信した第2端末80では、閲覧情報140が表示される(図13参照)。
<第2端末80の初期設定>
第2端末80には、保険証番号や患者10の患者識別情報30(診察券番号)などを予め設定しておくことが好適である。この設定方法は、実施形態1で説明した、第1端末2000に診察券番号などを設定する方法と同様である。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記各実施形態の組み合わせ、又は上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
1. 患者によって操作される第1端末から、前記患者の要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを受信する受信部と、
受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理部と、を有する通知処理装置。
2. 前記患者に関する位置情報は、その患者が利用している病室又はベッドの識別情報である、1.に記載の通知処理装置。
3. 前記通知処理部は、前記患者の状態が利用制限の状態でない場合に、前記特定した通知先へ前記通知を送信し、
前記患者の状態は、前記患者が退院した場合及び一時的に外出した場合の少なくとも一方において、利用制限の状態となる、1.又は2.に記載の通知処理装置。
4. 受信した前記要件情報と前記患者の識別情報と対応づけた履歴情報を履歴記憶装置に格納する格納処理部と、
前記患者の識別情報又は前記患者が利用する保険証の保険証番号を含むリクエストを第2端末から取得し、前記取得したリクエストに含まれる患者の識別情報又は保険証番号で特定される前記患者について記憶されている前記履歴情報を前記履歴記憶装置から取得し、前記取得した履歴情報によって特定される要件の履歴を表す閲覧情報を前記第2端末へ送信するリクエスト処理部と、を有する1.乃至3.いずれか一つに記載の通知処理装置。
5. 前記リクエスト処理部は、
前記リクエストに前記患者の保険証番号が示されており、その保険証番号に対応づけられている患者が複数存在する場合、その複数の患者のうちの1つ以上を選択する入力インタフェースを前記第2端末へ提供し、
前記第2端末によって選択された一人以上の患者それぞれについて、その患者の要件の履歴を表す前記閲覧情報を前記第2端末へ送信する、4.に記載の通知処理装置。
6. 前記第1端末は、公衆通信網を介して当該通知処理装置へ前記要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを送信する、1.乃至5.いずれか一つに記載の通知処理装置。
7. コンピュータによって実行される制御方法であって、
患者によって操作される第1端末から、前記患者の要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを受信する受信ステップと、
受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理ステップと、を有する制御方法。
8. 前記患者に関する位置情報は、その患者が利用している病室又はベッドの識別情報である、7.に記載の制御方法。
9. 前記通知処理ステップにおいて、前記患者の状態が利用制限の状態でない場合に、前記特定した通知先へ前記通知を送信し、
前記患者の状態は、前記患者が退院した場合及び一時的に外出した場合の少なくとも一方において、利用制限の状態となる、7.又は8.に記載の制御方法。
10. 受信した前記要件情報と前記患者の識別情報と対応づけた履歴情報を履歴記憶装置に格納する格納処理ステップと、
前記患者の識別情報又は前記患者が利用する保険証の保険証番号を含むリクエストを第2端末から取得し、前記取得したリクエストに含まれる患者の識別情報又は保険証番号で特定される前記患者について記憶されている前記履歴情報を前記履歴記憶装置から取得し、前記取得した履歴情報によって特定される要件の履歴を表す閲覧情報を前記第2端末へ送信するリクエスト処理ステップと、を有する7.乃至9.いずれか一つに記載の制御方法。
11. 前記リクエスト処理ステップにおいて、
前記リクエストに前記患者の保険証番号が示されており、その保険証番号に対応づけられている患者が複数存在する場合、その複数の患者のうちの1つ以上を選択する入力インタフェースを前記第2端末へ提供し、
前記第2端末によって選択された一人以上の患者それぞれについて、その患者の要件の履歴を表す前記閲覧情報を前記第2端末へ送信する、10.に記載の制御方法。
12. 前記第1端末は、公衆通信網を介して当該制御方法へ前記要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを送信する、7.乃至11.いずれか一つに記載の制御方法。
13. 7.乃至12.いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
14. 患者によって操作される第1端末と、通知処理装置とを有するシステムであって、
前記第1端末は、
要件を特定する入力を受け付ける入力受付部と、
前記入力によって特定される要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを前記通知処理装置へ送信する送信部と、を有し、
前記通知処理装置は、
前記送信された組み合わせを受信する受信部と、
受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理部と、を有するシステム。
15. 前記患者に関する位置情報は、その患者が利用している病室又はベッドの識別情報である、14.に記載のシステム。
16. 前記第1端末は、
前記患者の状態が利用制限の状態になったことを示す情報を受信したら、利用制限モードに遷移し、
前記患者の状態が利用制限の状態でなくなったことを示す情報を受信したら、利用可能モードに遷移し、
前記利用可能モードである場合に、前記要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを前記通知処理装置へ送信し、
前記患者の状態は、前記患者が退院した場合及び一時的に外出した場合の少なくとも一方において、前記利用制限の状態となる、14.又は15.に記載のシステム。
17. 前記通知処理部は、前記患者の状態が利用制限の状態でない場合に、前記特定した通知先へ前記通知を送信し、
前記患者の状態は、前記患者が退院した場合及び一時的に外出した場合の少なくとも一方において、前記利用制限の状態となる、14.又は15.に記載のシステム。
18. 受信した前記要件情報と前記患者の識別情報と対応づけた履歴情報を履歴記憶装置に格納する格納処理部と、
前記患者の識別情報又は前記患者が利用する保険証の保険証番号を含むリクエストを第2端末から取得し、前記取得したリクエストに含まれる患者の識別情報又は保険証番号で特定される前記患者について記憶されている前記履歴情報を前記履歴記憶装置から取得し、前記取得した履歴情報によって特定される要件の履歴を表す閲覧情報を前記第2端末へ送信するリクエスト処理部と、を有する14.乃至17.いずれか一つに記載のシステム。
19. 前記リクエスト処理部は、
前記リクエストに前記患者の保険証番号が示されており、その保険証番号に対応づけられている患者が複数存在する場合、その複数の患者のうちの1つ以上を選択する入力インタフェースを前記第2端末へ提供し、
前記第2端末によって選択された一人以上の患者それぞれについて、その患者の要件の履歴を表す前記閲覧情報を前記第2端末へ送信する、18.に記載のシステム。
10 患者
20 要件情報
30 患者識別情報
50 要件通知
60 選択画面
62 ボタン
70 受信端末
80 第2端末
90 履歴情報
110 アプリケーション
120 履歴記憶装置
130 閲覧リクエスト
140 閲覧情報
150 選択画面
152 チェックボックス
154 送信ボタン
160 画面
162 表すメッセージ
164 ボタン
166 テキストボックス
167 ボタン
168 ボタン
170 画面
200 アプリケーション
210 ネットワーク
300 アプリケーション
1000 計算機
1020 バス
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージデバイス
1100 入出力インタフェース
1120 ネットワークインタフェース
2000 第1端末
2020 受付部
2040 送信部
3000 通知処理装置
3020 受信部
3040 通知処理部
3060 格納処理部
3080 リクエスト処理部
4000 システム
5000 計算機
5020 バス
5040 プロセッサ
5060 メモリ
5080 ストレージデバイス
5100 入出力インタフェース
5120 ネットワークインタフェース
6000 計算機
6020 バス
6040 プロセッサ
6060 メモリ
6080 ストレージデバイス
6100 入出力インタフェース
6120 ネットワークインタフェース

Claims (9)

  1. 患者によって操作される第1端末から、前記患者の要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを受信する受信部と、
    受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理部と、を有する通知処理装置。
  2. 前記患者に関する位置情報は、その患者が利用している病室又はベッドの識別情報である、請求項1に記載の通知処理装置。
  3. 前記通知処理部は、前記患者の状態が利用制限の状態でない場合に、前記特定した通知先へ前記通知を送信し、
    前記患者の状態は、前記患者が退院した場合及び一時的に外出した場合の少なくとも一方において、利用制限の状態となる、請求項1又は2に記載の通知処理装置。
  4. 受信した前記要件情報と前記患者の識別情報と対応づけた履歴情報を履歴記憶装置に格納する格納処理部と、
    前記患者の識別情報又は前記患者が利用する保険証の保険証番号を含むリクエストを第2端末から取得し、前記取得したリクエストに含まれる患者の識別情報又は保険証番号で特定される前記患者について記憶されている前記履歴情報を前記履歴記憶装置から取得し、前記取得した履歴情報によって特定される要件の履歴を表す閲覧情報を前記第2端末へ送信するリクエスト処理部と、を有する請求項1乃至3いずれか一項に記載の通知処理装置。
  5. 前記リクエスト処理部は、
    前記リクエストに前記患者の保険証番号が示されており、その保険証番号に対応づけられている患者が複数存在する場合、その複数の患者のうちの1つ以上を選択する入力インタフェースを前記第2端末へ提供し、
    前記第2端末によって選択された一人以上の患者それぞれについて、その患者の要件の履歴を表す前記閲覧情報を前記第2端末へ送信する、請求項4に記載の通知処理装置。
  6. 前記第1端末は、公衆通信網を介して当該通知処理装置へ前記要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを送信する、請求項1乃至5いずれか一項に記載の通知処理装置。
  7. コンピュータによって実行される制御方法であって、
    患者によって操作される第1端末から、前記患者の要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを受信する受信ステップと、
    受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理ステップと、を有する制御方法。
  8. 請求項7に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 患者によって操作される第1端末と、通知処理装置とを有するシステムであって、
    前記第1端末は、
    要件を特定する入力を受け付ける入力受付部と、
    前記入力によって特定される要件を表す要件情報と前記患者の識別情報との組み合わせを前記通知処理装置へ送信する送信部と、を有し、
    前記通知処理装置は、
    前記送信された組み合わせを受信する受信部と、
    受信した前記要件情報によって特定される患者の要件、受信した前記患者の識別情報、及びその識別情報によって特定される患者に関する位置情報のいずれか1つ以上に基づいて、その要件に関する通知の送信先を特定し、前記特定した通知先へ前記通知を送信する通知処理部と、を有するシステム。
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