JP2020148244A - シール部材、シール構造およびシール構造の形成方法 - Google Patents

シール部材、シール構造およびシール構造の形成方法 Download PDF

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好彦 関口
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Abstract

【課題】目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能であり、かつ、適切な位置に目地の底部がない場合でも目地を有効に閉塞する。【解決手段】本発明は、隣り合う構造物間に形成される目地を、接着シート30を用いて閉塞するための定形のシール部材であって、目地よりも幅広の閉塞部10と、目地に圧入したときに変形して構造物の側面に密着する圧入部20と、を備えるシール部材1、そのシール部材1を用いたシール構造およびそのシール構造の形成方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、シール部材、シール構造およびシール構造の形成方法に関する。
従来から、隣り合う構造物(例えば、建物の外壁パネル)間に形成される目地を閉塞するための定形のシール部材(目地ガスケットともいう。)が広く知られている。このようなシール部材としては、シール部材の弾性を用いて目地の閉塞を行うものが一般的に用いられている。しかし、このようなシール部材には、経年変化や寒暖差等による目地幅の変化に十分追従することができず、使用しているうちに止水性が低下するという問題がある。また、従来から、接着剤とともに用いることで目地の閉塞を図るシール部材も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図14は、従来のシール部材の断面図(14A)およびシール構造の断面図(14B)をそれぞれ示す。
従来のシール部材900は、頭部910と、柱部920と、シール部930と、足部940と、接着剤950とを備え、柱部920の内部に中空部922を有する(図14(14A)参照。)。
従来のシール部材900を目地M0に圧入し、足部940が目地M0の底部に達した後もさらにシール部材900の頭部910を押圧すると、柱部920が外側に広がるように変形する。このようにすることで、接着剤950によりシール部930が目地M0を形成する構造物S0と接着され、シール構造960が形成される(図14(14B)参照。)。
従来のシール部材900によれば、目地M0を形成する構造物S0と接着剤950で接着することで、経年変化や寒暖差等による目地幅の変化に追従することが可能となり、その結果、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能となる。
特開2005−336726号公報
しかしながら、従来のシール部材においては、適切な位置に目地の底部がない場合(目地の底部が深すぎる場合や目地の底部自体がない場合)には、シール部材を構造物と適切に接着させることができない。このため、従来のシール部材においては、適切な位置に目地の底部がない場合、目地を有効に閉塞することができない。
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能であり、かつ、適切な位置に目地の底部がない場合でも目地を有効に閉塞することを目的とする。
(1)上記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るシール部材は、隣り合う構造物間に形成される目地を、接着シートを用いて閉塞するためのシール部材であって、前記目地よりも幅広の閉塞部と、前記目地に圧入したときに変形して前記構造物の側面に密着する圧入部と、を備える。
(2)別の実施形態に係るシール部材において、好ましくは、前記シール部材は、前記接着シートを前記閉塞部の幅方向両端に備える。
(3)別の実施形態に係るシール部材において、好ましくは、前記接着シートは、硬化性シリコーン系接着剤からなる。
(4)別の実施形態に係るシール部材において、好ましくは、前記圧入部には、幅方向に沿う切れ込みが形成されている。
(5)別の実施形態に係るシール部材において、好ましくは、前記圧入部には、変形の起点となる切り欠きが形成されている。
(6)別の実施形態に係るシール部材において、好ましくは、前記閉塞部および前記圧入部は、ゴム材質からなる。
(7)一実施形態に係るシール構造は、上述のいずれか1つのシール部材を用いたシール構造であって、前記シール部材の前記閉塞部が前記目地を閉塞し、前記シール部材の圧入部が前記目地の内側面に密着し、前記接着シートを硬化させた硬化接着シートにより前記閉塞部の両端が前記構造物と接着されている。
(8)別の実施形態に係るシール構造において、好ましくは、前記硬化接着シートは、シリコーン系エラストマーからなる。
(9)別の実施形態に係るシール構造において、好ましくは、前記硬化接着シートは、前記閉塞部と前記構造物との間に配置されている。
(10)別の実施形態に係るシール構造において、好ましくは、前記硬化接着シートは、前記閉塞部の表面側から前記閉塞部の端部を被覆するように配置されている。
(11)一実施形態に係るシール構造の形成方法は、上述のいずれか1つのシール部材を用いたシール構造の形成方法であって、隣り合う前記構造物間に形成される前記目地に前記シール部材の前記圧入部を圧入する圧入工程と、前記閉塞部の端部と前記接着シートとを重ねて押圧し、前記構造物の表面に前記閉塞部の端部を貼り付ける貼り付け工程と、前記接着シートを硬化させて硬化接着シートとする硬化工程と、を含む。
(12)別の実施形態に係るシール構造の形成方法において、好ましくは、前記硬化工程は、硬化性シリコーン系接着剤からなる前記接着シートを硬化させて、シリコーン系エラストマーからなる前記硬化接着シートとする工程である。
(13)別の実施形態に係るシール構造の形成方法において、好ましくは、前記圧入工程は、前記接着シートを前記閉塞部と前記構造物との間に配置した状態で圧入を行い、前記貼り付け工程は、前記閉塞部側から前記閉塞部の端部と前記接着シートとを押圧する。
(14)別の実施形態に係るシール構造の形成方法において、好ましくは、前記貼り付け工程は、前記接着シートを前記閉塞部の表面側から前記閉塞部の端部を被覆するように配置し、その後、前記接着シート側から前記閉塞部の端部と前記接着シートとを押圧する。
本発明によれば、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能であり、かつ、適切な位置に目地の底部がない場合でも目地を有効に閉塞することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るシール部材の斜視図(1A)、側面図(1B)およびA1−A1線断面図(1C)をそれぞれ示す。 図2は、本発明の第1実施形態に係るシール構造の斜視図(2A)および断面図(2B)をそれぞれ示す。 図3は、本発明の第1実施形態に係るシール構造の形成方法のフローチャートを示す。 図4は、シール構造の形成過程の斜視図(4A)および断面図(4B)をそれぞれ示す。 図5は、本発明の第2実施形態に係るシール構造の斜視図(5A)および断面図(5B)をそれぞれ示す。 図6は、本発明の第3実施形態に係るシール部材および目地の斜視図(6A)およびシール構造の斜視図(6B)を示す。 図7は、本発明の第4実施形態に係るシール部材の側面図(7A)、湾曲させたシール部材の斜視図(7B)およびシール構造の斜視図(7C)をそれぞれ示す。 図8は、本発明の第5実施形態に係るシール部材の断面図(8A)およびシール構造の断面図(8B)をそれぞれ示す。 図9は、本発明の第5実施形態に係るシール構造の形成過程の断面図を示す。 図10は、本発明の第6実施形態に係るシール構造の斜視図(10A)および断面図(10B)を示す。 図11は、本発明の第6実施形態に係るシール構造の形成過程の斜視図(11)および断面図(11B)をそれぞれ示す。 図12は、本発明の第7実施形態に係るシール部材の断面図(12A)、一のシール構造の断面図(12B)および他のシール構造の断面図(12C)をそれぞれ示す。 図13は、本発明の第8実施形態に係るシール部材の断面図(13A)、一のシール構造の断面図(13B)および他のシール構造の断面図(13C)をそれぞれ示す。 図14は、従来のシール部材の断面図(14A)およびシール構造の断面図(14B)をそれぞれ示す。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、各実施形態の中で説明されている諸要素およびその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。各実施形態においては、基本的な構成および特徴が同じ構成要素については、実施形態をまたぎ同じ符号を使用し、説明を省略する場合がある。発明の構成要素を表示する図は模式図であり、実際の寸法や比率を必ずしも正確に表現したものではない。
(第1実施形態)
1.シール部材
図1は、本発明の第1実施形態に係るシール部材の斜視図(1A)、側面図(1B)およびA1−A1線断面図(1C)をそれぞれ示す。
第1実施形態に係るシール部材1は、隣り合う構造物間に形成される目地を、接着シート30を用いて閉塞するためのシール部材である。構造物および目地については後述する。なお、シール部材1の幅や長さは閉塞すべき目地の幅や長さに応じて決定されるものであり、図面に示すシール部材1の幅や長さは例示である。「シール部材」は、「止水材」と称しても良い。
シール部材1は、目地よりも幅広の閉塞部10と、目地に圧入したときに変形して構造物の側面に密着する圧入部20と、を備える。閉塞部10は、目地を閉塞可能なシート状の部材である。なお、圧入部20は目地に圧入したときに変形するため、少なくとも圧入部20の一部は目地よりも幅広である。圧入部20は、縦断面視(図1のX軸方向に刃を入れてZ軸下方向へと切断したときの断面時)にて、略菱形の枠形状を有する。圧入部20は、目地の幅(X軸方向の長さ)に応じて、X軸方向に伸縮可能である。なお、ここでいう構造物の側面とは、目地を形成する2つの対向面のことである。
閉塞部10および圧入部20は、好ましくは、弾性ゴムからなる。本明細書における弾性ゴムは、弾性のある高分子材料である。弾性ゴムとしては、具体的には、シリコーンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴムを例示することができる。第1実施形態において硬化性シリコーン系接着剤からなる接着シート30およびシリコーン系エラストマーからなる硬化接着シート30aとの接着性を用いることを考慮すると、弾性ゴムとしてシリコーンゴムを用いることが好ましい。閉塞部10を構成する材質と圧入部20を構成する材質とは同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。閉塞部10を構成する材質と圧入部20を構成する材質とが同じである場合であっても、硬度や密度が異なっていてもよい。
また、シール部材1は、接着シート30を閉塞部10の幅方向両端(すなわち、図1のX軸方向両端)に備える。接着シート30は、意図せぬ変質(硬化等)を防ぐための保護材により覆われていてもよい。接着シート30とは、硬化性の接着剤からなるシートである。接着シート30は、好ましくは、半固形状の硬化性シリコーン系接着剤からなる。
硬化性シリコーン系接着剤からなる接着シートは、自己接着シリコーンゴムと称することもできる。接着シートを構成する接着剤は、無溶剤のシリコーン系接着剤の一種であり、高い接着力を有するとともに、硬化後には熱安定性、耐候性、良好な耐水性、優れた可撓性を有する硬化接着シートとなる。接着シートは、自立した形状を保持でき、かつ、押圧力に従って変形可能な可塑性を有する固形物である。このため、接着シートは、配置する場所の凹凸や曲面に応じて変形させ、配置する場所に密着させることが可能である。
接着シートは、25℃におけるウイリアムス可塑度が50〜500の範囲内にあることが好ましい。なお、ウイリアムス可塑度は、平行板可塑度計(ウイリアムスプラストメーター)を使用し、JIS K 6249「未硬化および硬化シリコーンゴムの試験方法」に規定の測定方法に準じて測定されるものである。接着シートは、縮合反応型の硬化性シリコーンゴム組成物であり、好ましくは常温で放置することにより空気中の水分と反応させるという手軽な手段によって硬化可能である。接着シートを硬化して成るシリコーン系エラストマーは、好ましくは、湿気硬化シリコーン系エラストマーである。なお、接着シートは、付加反応型の硬化性シリコーンゴム組成物であって、加熱により硬化するものであっても良い。その場合には、接着シートは、加熱硬化シリコーン系エラストマーから成る。以下、接着シートとなる縮合反応型の硬化性シリコーンゴム組成物および付加反応型の硬化性シリコーンゴム組成物について詳述する。
(1)縮合反応型の硬化性シリコーンゴム組成物
縮合反応型の硬化性シリコーンゴム組成物は、主に以下の成分から構成される。
(1−1)オルガノポリシロキサン
オルガノポリシロキサンは、縮合反応型の硬化性シリコーンゴム組成物の主剤成分であり、好ましくは、下記の化学式(1)または化学式(2)により表されるジオルガノポリシロキサンである。
上記の化学式(1),(2)において、Rは一価の炭化水素基である。Rとしては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、2−エチルブチル基、オクチル基等)、シクロアルキル基(シクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、アルケニル基(ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ヘプテニル基、ヘキセニル基、アリル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ジフェニル基等)、アラルキル基(ベンジル基、フェニルエチル基等)、および、上記炭化水素基の炭素原子に結合している水素原子の少なくとも一部をハロゲンやシアノ基等で置換したもの(クロロメチル基、トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基等)から選択される一または複数の炭化水素基を挙げることができる。Rの炭素数としては、1〜12であることが好ましく、1〜10であることが一層好ましい。上記の化学式(1),(2)においては、Aは酸素原子または−(CH−(mは1〜8)で表されるポリメチレン基(メチレン基を含む)である。Aは、酸素原子またはエチレン基であることが好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、nは(1−1)成分の25℃における動粘度を100〜1000000cm/sの範囲内とする任意の数である。当該動粘度は、500〜500000cm/sの範囲内とすることが一層好ましい。
上記の化学式(1),(2)において、Bは加水分解性基である。Bとしては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)を挙げることができる。なお、上記の化学式(1),(2)におけるxは2または3である。
上記(1−1)成分は、公知の方法(例えば、環状シロキサンまたは線状オリゴマーと酸触媒または塩基触媒とを用いた平衡反応による方法)により製造することができる。
なお、(1−1)成分であるジオルガノポリシロキサンに分岐構造を導入する場合には、常法として、重合中にSiO3/2単位およびSiO4/2単位のうち少なくとも一方を含むシランまたはシロキサンをジオルガノポリシロキサンがゲル化しない程度に添加する方法を用いることができる。(1−1)成分については、汚れを低減するため、洗浄等により低分子シロキサンを除去してから用いることが好ましい。
(1−2)架橋剤
架橋剤としては、加水分解性基を1分子中に2個以上、好ましくは3個以上有するシラン、または、当該シランの部分加水分解縮合物を用いる。加水分解性基の例としては、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、ケトオキシム基(ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基等)、アシルオキシ基(アセトキシ基等)、アルケニルオキシ基(イソプロペニルオキシ基、イソブテニルオキシ基等)、アミノ基(N−ブチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基等)、アミド基(N−メチルアセトアミド基等)を挙げることができる。これらの中では、アルコキシ基、ケトオキシム基、アシルオキシ基、アルケニルオキシ基を用いることが好ましい。架橋剤の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して1〜50質量部の範囲内にあることが好ましく、2〜30質量部の範囲内にあることが一層好ましく、5〜20質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(1−3)硬化触媒
硬化触媒は必須ではないが、硬化触媒を用いることにより、硬化性シリコーンゴム組成物の硬化を促進することができる。硬化触媒の例としては、アルキル錫エステル化合物(ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等)、チタン酸エステルまたはチタンキレート化合物(テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等)、その他の適切な有機金属化合物(ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物等)、アミノアルキル基置換アルコキシシラン(3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等)、アミン化合物またはその塩(ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン等)、第4級アンモニウム塩(ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等)、アルカリ金属の低級脂肪酸塩(酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、シュウ酸リチウム等)、のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジアルキルヒドロキシルアミン(ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等)、グアニジル基を有するシランまたはシロキサン(テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等)を挙げることができる。これらは、1種のみで用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。硬化触媒の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して0〜20質量部の範囲内にあることが好ましく、0.001〜10質量部の範囲内にあることが一層好ましく、0.01〜5質量部の範囲内にあることがより一層好ましい。
(1−4)充填剤
充填剤は、必須ではないが、補強等の目的で好適に用いることができる。充填剤の例としては、補強剤(ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、これらのシリカの表面を有機珪素化合物で疎水化処理したシリカ、石英粉末、タルク、ゼオライト、ベントナイト等)、繊維質充填剤(アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等)、塩基性充填剤(炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、セライト等)を挙げることができる。これらの中では、シリカ、炭酸カルシウムおよびゼオライトを用いることが好ましく、表面を疎水化処理したヒュームドシリカおよび炭酸カルシウムを用いることが一層好ましい。上記充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(1−1)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
(1−5)接着性付与成分
接着性付与成分は必須ではないが好適に用いられる。接着性付与成分の例としては、アミノ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン等)、エポキシ基含有オルガノアルコキシシラン(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)、メルカプト含有オルガノアルコキシシラン(γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等)、アミノ基含有オルガノアルコキシシランとエポキシ基含有オルガノアルコキシシランとの反応混合物を挙げることができる。接着性付与成分の配合量は、(1−1)成分100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
(2)付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物
接着シートを付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物を硬化して得る場合、その付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物は、主に以下の成分から構成される。
(2−1)オルガノポリシロキサン
オルガノポリシロキサンは、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物の主剤であり、一分子中に平均2個以上のアルケニル基を有する。アルケニル基の例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基およびヘプテニル基を挙げることができる。これらの中では、ビニル基を用いることが好ましい。また、本成分中、アルケニル基以外のケイ素原子に結合する有機基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等)を挙げることができる。これらの中では、メチル基を用いることが好ましい。本成分の分子構造の例としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝状を挙げることができる。本成分の25℃における粘度は100000mPa・s以上であることが好ましく、1000000mPa・s以上であることが一層好ましい。
本成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、(CHSiO1/2で示されるシロキサン単位と(CH(CH=CH)SiO1/2で示されるシロキサン単位とSiO4/2で示されるシロキサン単位とからなるオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのメチル基の少なくとも一部をアルキル基(エチル基、プロピル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3,3,3−トリフルオロプロピル基等)から選ばれる置換基で置換したオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのビニル基の少なくとも一部をアルケニル基(アリル基、プロペニル基等)で置換したオルガノポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの2種以上の混合物を用いることができる。
(2−2)水素化オルガノポリシロキサン
水素化オルガノポリシロキサンは、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物の硬化剤として作用するものであり、1分子中に平均2個以上のケイ素原子結合水素を有する。本成分中のケイ素に結合する有機基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基、キシリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等)を挙げることができる。上記の中では、メチル基を用いることが好ましい。本成分の分子構造の例としては、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状、樹枝状を挙げることができる。本成分の25℃における粘度は限定されないが、1〜1000000mPa・sの範囲内にあることが好ましく、1〜10000mPa・sの範囲内にあることが一層好ましい。
本成分の水素化オルガノポリシロキサンとしては、例えば、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ポリメチルハイドロジェンシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、環状ポリメチルハイドロジェンシロキサン、(CHHSiO1/2で示されるシロキサン単位とSiO4/2で示されるシロキサン単位とからなるオルガノポリシロキサン、これらのオルガノポリシロキサンのメチル基の少なくとも一部をアルキル基(エチル基、プロピル基等)、アリール基(フェニル基、トリル基等)、ハロゲン化アルキル基(3,3,3−トリフルオロプロピル基等)で置換したオルガノポリシロキサン、および、これらのオルガノポリシロキサンの2種以上の混合物を用いることができる。これらの中では、得られる硬化物の機械的特性(特に伸び)が向上することから、分子鎖両末端にのみケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと分子鎖側鎖にケイ素原子結合を有するオルガノポリシロキサンとの混合物を用いることが好ましい。
付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物における本成分の含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.01〜20の範囲内となる量であり、0.1〜10の範囲内となる量であることが好ましく、0.1〜5の範囲内となる量であることが一層好ましい。上記のような範囲としたのは、本成分の含有量が上記範囲の下限以上であると、自己接着シリコーンゴムが十分に硬化しやすくなる傾向があるからであり、一方、上記範囲の上限以下では、硬化した接着シートの機械的特性がより高くなる傾向があるからである。また、本成分として、分子鎖両末端にのみケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと分子鎖側鎖にケイ素原子結合を有するオルガノポリシロキサンとの混合物を用いる場合には、前者のオルガノポリシロキサンの含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.01〜10の範囲内となる量であることが好ましく、0.1〜10の範囲内となる量であることが一層好ましく、0.1〜5の範囲内となる量であることがより一層好ましい。また、後者のオルガノポリシロキサンの含有量は、(2−1)成分中のアルケニル基に対する本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル比が0.5〜20の範囲内となる量であることが好ましく、0.5〜10の範囲内となる量であることが一層好ましく、0.5〜5の範囲内となる量であることが一層好ましい。
(2−3)硬化触媒
硬化触媒は必須ではないが、好ましい例としてヒドロシリル化反応用白金系触媒を挙げることができる。ヒドロシリル化反応用白金系触媒の例としては、白金微粉末、白金黒、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、白金とジケトンの錯体、塩化白金酸とオレフィン類の錯体、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体、および、これらを担体(アルミナ、シリカ、カーボンブラック等)に担持させたものを挙げることができる。これらの中では、触媒活性の高さから、塩化白金酸とアルケニルシロキサンとの錯体を用いることが好ましい。また、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体を用いることが一層好ましい。本成分の配合量は、(2−1)成分100万質量部に対して、白金金属原子として1〜1000質量部の範囲内にあることが好ましく、1〜100質量部の範囲内にあることが一層好ましい。
(2−4)充填剤
充填剤は、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物の機械的強度を向上させるために添加する方が好ましいものであり、通常、シリコーンゴムの配合に用いられる公知の化合物を用いることができる。本成分としては、例えば、ヒュームドシリカ、沈降性シリカ、焼成シリカ、粉砕石英、および、これらのシリカの粉末を有機ケイ素化合物(オルガノアルコキシシラン、オルガノハロシラン、オルガノシラザン等)で表面処理した粉末を挙げることができる。特に、硬化した接着シートの機械的強度を十分に向上させるためには、本成分としてBET比表面積が50m/g以上であるシリカ粉末を用いることが好ましい。
付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物において、本成分の添加は任意であるが、硬化した自己接着シリコーンゴムの機械的強度を向上させるためには、本成分の配合量が(2−1)成分100質量部に対して1〜1000質量部の範囲内にあることが好ましく、1〜400質量部の範囲内にあることが一層好ましい。また、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物は、その他任意の成分として、例えば、ヒュームド酸化チタン、ケイ藻土、酸化鉄、酸化アルミニウム、アルミノケイ酸塩、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム等の無機質充填剤および有機充填剤を含有していてもよい。付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物は、これらの充填剤の表面を前記の有機ケイ素化合物で処理した充填剤を含有していても良い。充填剤の配合量は、目的や充填剤の種類により選択することができるが、(2−1)成分に対して1〜90体積%の範囲内にあり、5〜60体積%の範囲内にあることが好ましい。
(2−5)接着性付与成分
本成分は、必須ではないが、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物を接着剤として機能させるためにその接着性を付与、向上させるために好適に用いることができるものである。本成分の例として、シランカップリング剤およびこれらの部分加水分解物(メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリル)プロパン、ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン等)、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」を有する有機化合物、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」を有するシロキサン化合物、「エポキシ基、酸無水物基、αシアノアクリル基」とアルコキシシリル基とを併有する有機化合物またはシロキサン化合物、チタン化合物(テトラエチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネート、チタンエチルアセトネート、チタンアセチルアセトネート等)、アルミニウム化合物(エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルキルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)等)、ジルコニウム化合物(ジルコニウムアセチルアセトネート、ジルコニウムブトキシアセチルアセトネート、ジルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムエチルアセトアセテート等)を挙げることができる。なお、上記のシロキサン化合物としては、アルケニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基等の低級脂肪族不飽和基またはこれらとヒドロシリル基とを併有するものが接着性向上について効果的な寄与を期待できる。上記接着性付与成分の含有量は、特に限定されないが、(2−1)成分100質量部に対して0.01〜10質量部の範囲内にあることが好ましい。
さらに、付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物には、その硬化性を調整するために、アセチレン系化合物(3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3−フェニル−1−ブチン−3−オール等)、エンイン化合物(3−メチル−3−ペンテン−1−イン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等)、1分子中にビニル基を5質量%以上持つオルガノシロキサン化合物(1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン、分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等)、その他の硬化抑制剤(ベンゾトリアゾール等のトリアゾール類、フォスフィン類、メルカプタン類、ヒドラジン類等)を含有することが好ましい。これらの含有量は限定されないが、(2−1)成分100質量部に対して0.001〜5質量部の範囲内にあることが好ましい。
付加硬化型の硬化性シリコーンゴム組成物を調製する方法は限定されず、必要に応じてその他任意の成分を混合することにより調製することができるが、予め(2−1)成分と(2−3)成分とを加熱混合して調製したベースコンパウンドに、残余の成分を添加することが好ましい。なお、その他任意の成分を添加する場合、ベースコンパウンドを調製する際に添加してもよく、また、その他任意の成分が加熱混合により変質する場合には、(2−2)成分や(2−4)成分を添加する際に添加してもよい。また、ベースコンパウンドを調製する際、前記の有機ケイ素化合物を添加して、(2−3)成分の表面をin−situ処理してもよい。
2.シール構造
図2は、本発明の第1実施形態に係るシール構造の斜視図(2A)および断面図(2B)をそれぞれ示す。図2以降、において、断面図は、特に言及の無い限り、閉塞部10上の目地の幅方向(X軸方向)から目地の深さ方向(Z軸下方向)へと切断したときの断面図を意味する。
第1実施形態に係るシール構造100は、第1実施形態に係るシール部材1を用いたシール構造である。構造物S1は、ある程度の強度や耐候性を有し、隣り合うことで目地M1を形成可能なものであればどのようなものであってもよい。構造物S1としては、建築物の外面を構成するコンクリート、モルタル、タイル等からなるものを例示することができる。
シール構造100においては、図2(2A)および図2(2B)に示すように、シール部材1の閉塞部10が目地M1を閉塞し、シール部材1の圧入部20が目地M1の内側面に密着し、接着シート30を硬化させた硬化接着シート30aにより閉塞部10の両端が構造物S1と接着されている。
硬化接着シート30aは、接着シート30を硬化させたものであり、シリコーン系エラストマーからなる。硬化接着シート30aは、閉塞部10と構造物S1との間に配置されている。
3.シール構造の形成方法
図3は、本発明の第1実施形態に係るシール構造の形成方法のフローチャートを示す。図4は、シール構造の形成過程の斜視図(4A)および断面図(4B)をそれぞれ示す。
第1実施形態に係るシール構造の形成方法は、第1実施形態に係るシール部材1を用いたシール構造の形成方法である。第1実施形態に係るシール構造の形成方法は、図3に示すように、圧入工程(S10)と、貼り付け工程(S20)と、硬化工程(S30)と、を含む。以下、各工程について説明する。
3.1 圧入工程(S10)
圧入工程は、隣り合う構造物S1間に形成される目地M1にシール部材1の圧入部20を圧入する工程である(図4(4A)のa1および図4(4B)のb1参照。)。圧入工程においては、接着シート30を閉塞部10と構造物S1との間に配置した状態で圧入を行う。第1実施形態においては、シール部材1は接着シート30を閉塞部10の幅方向両端に備える。このため、シール部材1を目地M1に圧入すれば、接着シート30を閉塞部10と構造物S1との間に配置した状態で圧入を行うことになる。目地M1に圧入された圧入部20は、硬化工程において接着シート30が硬化するまでの間、閉塞部10の位置ずれや浮き上がり等を抑制する。
3.2 貼り付け工程(S20)
貼り付け工程は、閉塞部10の端部と接着シート30とを重ねて押圧し、構造物S1の表面にシール部材1の閉塞部10の端部を貼り付ける工程である(図4(4A)のa2および図4(4B)のb2参照。)。貼り付け工程においては、閉塞部10側から閉塞部10の端部と接着シート30とを押圧する。接着シート30と構造物S1との接着力を高めるために、例えば、構造物S1の表面に予めプライマーを塗布しても良い。プライマーは、構造物S1の材質に適したものを適宜選択可能である。
3.3 硬化工程(S30)
硬化工程は、接着シート30を硬化させて硬化接着シート30aとする工程である(図4(4A)のa3および図4(4B)のb3参照。)。第1実施形態においては、硬化工程は、硬化性シリコーン系接着剤からなる接着シート30を硬化させて、シリコーン系エラストマーからなる硬化接着シート30aとする工程である。上記した方法により、シール部材1を用いたシール構造100を形成することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るシール構造について説明する。第2実施形態において第1実施形態と共通する部分については、適宜、その説明を省略する。なお、後述する他の実施形態においても、第1実施形態と共通する部分については、適宜、その説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係るシール構造の斜視図(5A)および断面図(5B)をそれぞれ示す。
第2実施形態に係るシール構造102は、目地M2の幅が目地M1の幅と異なる(狭い)点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。図5(5A)および図5(5B)に示すように、シール部材1は、柔軟性に富む。このため、閉塞部10は、目地M1の内部に容易に入り込むことができる。したがって、シール部材1は、目地M1よりも幅が狭い目地M2にも適用可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るシール構造について説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係るシール部材および目地の斜視図(6A)およびシール構造の斜視図(6B)を示す。
第3実施形態に係るシール構造104は、目地M3の幅が長さ方向(Y軸方向)に亘って連続的に変化する点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。第3実施形態では、第1実施形態と同様、シール部材1を用いている。目地M3の幅が狭い部分では、目地M3の幅がより広い部分と比較して圧入部20がより押しつぶされたような形状となっている。このように、シール部材1は、幅が連続的に変化する目地M3にも適用可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るシール部材およびシール構造について説明する。
図7は、本発明の第4実施形態に係るシール部材の側面図(7A)、湾曲させたシール部材の斜視図(7B)およびシール構造の斜視図(7C)をそれぞれ示す。
第4実施形態に係るシール部材2は、圧入部22の構成以外は、第1実施形態に係るシール部材1と共通する。シール部材2における圧入部22には、図7(7A)に示すように、幅方向に沿う切れ込み23が形成されている。第4実施形態においては、切れ込み23は複数形成されている。このため、シール部材2は、図7(7B)に示すように、切れ込み23を開く方向に湾曲させることができる。
第4実施形態に係るシール構造106は、図7(7C)に示すように、目地M4を構成する構造物S2の表面が湾曲している点およびシール部材2を用いる点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るシール部材、シール構造およびシール構造の形成方法について説明する。
図8は、本発明の第5実施形態に係るシール部材の断面図(8A)およびシール構造(8B)をそれぞれ示す。図9は、本発明の第5実施形態に係るシール構造の形成過程の断面図を示す。
第5実施形態に係るシール部材3は、図8(8A)に示すように、接着シート30を備えていない点以外は、第1実施形態に係るシール部材1と共通する。第5実施形態に係るシール構造108は、図8(8B)に示すように、別に準備した接着シート32(後述)を硬化させた硬化接着シート32aを備える点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。
第5実施形態に係るシール構造の形成方法は、接着シート30を備えていないシール部材3を用いる点および接着シート32を別に準備する点以外は、基本的には第1実施形態に係るシール構造の形成方法と共通する。以下、第5実施形態に係るシール構造の形成方法について、第1実施形態に係るシール構造の形成方法と異なる点を中心に説明する。
第5実施形態に係るシール構造の形成方法は、圧入工程(S12)と、貼り付け工程(S20)と、硬化工程(S30)と、を含む。以下、各工程について説明する。
圧入工程(S12)においては、シール部材3を完全に圧入する前に、シール部材3とは別に準備した接着シート32を閉塞部10と構造物S1との間に配置する(図9のa1参照。)。
貼り付け工程(S20)および接着シート32を硬化して硬化接着シート32aとする硬化工程(S30)は、第1実施形態における同名の工程とそれぞれ同様の工程であるため、説明を省略する(図9のa2およびa3参照。)。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るシール構造およびシール構造の形成方法について説明する。
図10は、本発明の第6実施形態に係るシール構造の斜視図(10A)および断面図(10B)を示す。図11は、本発明の第6実施形態に係るシール構造の形成過程の斜視図(11A)および断面図(11B)をそれぞれ示す。
第6実施形態においては、第5実施形態と同様、接着シートを備えていないシール部材3を用いる。第6実施形態に係るシール構造110は、別に準備した接着シート34(後述)を硬化させた硬化接着シート34aを備える点、および、硬化接着シート34aが閉塞部10の表面側から閉塞部10の端部を被覆するように配置されている点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。
第6実施形態に係るシール構造の形成方法は、接着シート34を別に準備する点および接着シート34を配置する場所以外は、第1実施形態に係るシール構造の形成方法と共通する。以下、第6実施形態に係るシール構造の形成方法について、第1実施形態に係るシール構造の形成方法と異なる点を中心に説明する。
第6実施形態に係るシール構造の形成方法は、圧入工程(S14)と、貼り付け工程(S22)と、硬化工程(S30)と、を含む。以下、各工程について説明する。
圧入工程(S14)は、隣り合う構造物S1間に形成される目地M1にシール部材3の圧入部20を圧入する工程である(図11(11A)のa1および図11(11B)のb1参照。)。圧入工程(S14)においては、閉塞部10の端部が構造物S1に接触するまでシール部材3を圧入する。
貼り付け工程(S22)は、閉塞部10の端部と接着シート34とを重ねて押圧し、構造物S1の表面にシール部材3の閉塞部10の端部を貼り付ける工程である(図11(11A)のa2および図11(11B)のb2参照。)。貼り付け工程(S22)においては、シール部材3とは別に準備した接着シート34を閉塞部10の表面側から閉塞部10の端部を被覆するように配置し、その後、接着シート34側から閉塞部10の端部と接着シート34とを押圧する。
硬化工程(S30)は、接着シート34の硬化により硬化接着シート34aを形成するための工程であり、第1実施形態における同名の工程と同様の工程である。このため、説明を省略する(図11(11A)のa3および図11(11B)のb3参照。)。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係るシール部材およびシール構造について説明する。
図12は、本発明の第7実施形態に係るシール部材の断面図(12A)、一のシール構造の断面図(12B)および他のシール構造の断面図(12C)をそれぞれ示す。
第7実施形態に係るシール部材4は、圧入部の形状以外は、第1実施形態に係るシール部材1と共通する。シール部材4における圧入部24は、図12(12A)に示すように、断面視したときに、目地M1の深さ方向(Z軸下方向)を向く矢印状の形状を有する。このため、シール部材4は、目地M1から抜けにくくなり、確実なシールを実現できる。なお、圧入部24は、発泡材料で形成されていても良い。
第7実施形態に係る一のシール構造112は、図12(12B)に示すように、シール部材4を用いる点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。また、第7実施形態に係る他のシール構造114は、図12(12C)に示すように、シール部材4を用いる点以外は、第2実施形態に係るシール構造102と共通する。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係るシール部材およびシール構造について説明する。
図13は、本発明の第8実施形態に係るシール部材の断面図(13A)、一のシール構造の断面図(13B)および他のシール構造の断面図(13C)をそれぞれ示す。
第8実施形態に係るシール部材5は、圧入部の形状以外は、第1実施形態に係るシール部材1と共通する。シール部材5における圧入部26は、図13(13A)に示すように、断面視したときに環状の形状からなる。圧入部26は、発泡材料で構成されていても良い。また、圧入部26には、変形(折れ曲がり)の起点となる切り欠き27が形成されている。切り欠き27を形成すると、圧入部26は、変形しにくい材料で構成されている場合であっても、切り欠き27から容易に折れ曲がることが可能である。第8実施形態に係るシール構造116は、図13(13B)に示すように、シール部材5を用いる点以外は、第1実施形態に係るシール構造100と共通する。また、第8実施形態に係る他のシール構造118は、図13(13C)に示すように、シール部材5を用いる点以外は、第2実施形態に係るシール構造102と共通する。
(各実施形態の作用・効果)
上記各実施形態に係るシール部材1,2,3,4,5は、隣り合う構造物間に形成される目地M1,M2,M3,M4を、接着シート30,32,34を用いて閉塞するための定形のシール部材であって、目地M1,M2,M3,M4よりも幅広の閉塞部10と、目地M1,M2,M3,M4に圧入したときに変形して構造物の側面に密着する圧入部20,22,24,26と、を備えるものである。このようなシール部材1,2,3,4,5によれば、シール部材1,2,3,4,5と構造物とを接着シート30,32,34(接着剤)で接着することで、経年変化や寒暖差による目地幅の変化に追従することが可能となり、その結果、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール部材1,2,3,4,5においては、シール部材1,2,3,4,5は構造物の表面で閉塞部10を接着する。このようなシール部材1,2,3,4,5によれば、適切な位置に目地M1,M2,M3,M4の底部がない場合でも目地M1,M2,M3,M4を有効に閉塞することが可能となる。また、垂直壁面あるいは天井にシール部材1,2,3,4,5を施工する場合には、抜け防止効果を高めることができる。
また、上記各実施形態に係るシール部材1,2,3,4,5においては、圧入部20,22,24,26を備える。このようなシール部材1,2,3,4,5によれば、接着シート30,32,34が硬化するまでの間圧入部20,22,24,26が閉塞部10を支持するため、ずれや接着不良を抑制することが可能となる。
また、上記第1,2,3,4,7,8実施形態においては、シール部材1,2,4,5は、接着シート30を閉塞部10の幅方向両端に備える。このようなシール部材1,2,4,5によれば、接着シート30を別に準備する手間を省くことが可能となる。
また、上記第1,2,3,4,7,8実施形態においては、接着シート30は、硬化性シリコーン系接着剤からなる。このようなシール部材1,2,4,5によれば、強い接着力、高い止水性および高い耐候性を得ることが可能となる。
また、上記第4実施形態においては、圧入部22には、幅方向に沿う切れ込み23が形成されている。このようなシール部材2によれば、湾曲した目地M4に対応することが可能となる。
また、上記第4実施形態に係るシール部材2においては、圧入部22で止水性を確保するものではない。このため、シール部材2によれば、圧入部22に切れ込み23が入っていても、止水性が低下することはない。
また、上記第8実施形態に係るシール部材5においては、圧入部26には、変形の起点となる切り欠き27が形成されている。このようなシール部材5によれば、圧入部26を変形困難な材料で構成していても、圧入時に圧入部26を安定して変形させることが可能となり、その結果、閉塞部10を安定して保持することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール部材1,2,3,4,5においては、閉塞部10および圧入部20,22,24,26はゴム材質からなる。このようなシール部材1,2,3,4,5によれば、材質が有する弾性により目地M1,M2,M3,M4の形状変化に十分追従することが可能となる。
上記各実施形態に係るシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118は、シール部材1,2,3,4,5のいずれかのシール部材を用いたシール構造であって、シール部材1,2,3,4,5の閉塞部10が目地M1,M2,M3,M4を閉塞し、シール部材1,2,3,4,5の圧入部20,22,24,26が目地M1,M2,M3,M4の内側面に密着し、接着シート30,32,34を硬化させた硬化接着シート30a,32a,34aにより閉塞部10の両端が構造物と接着されている。このようなシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118によれば、シール部材1,2,3,4,5を用いるため、シール部材1,2,3,4,5と構造物とを接着シート30,32,34(接着剤)で接着することで、経年変化や寒暖差による目地幅の変化に追従することが可能となり、その結果、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118は、構造物の表面で閉塞部10を接着するものである。このようなシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118によれば、適切な位置に目地M1,M2,M3,M4の底部がない場合でも目地M1,M2,M3,M4を有効に閉塞することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118においては、硬化接着シート30a,32a,34aは、シリコーン系エラストマーからなる。このようなシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118によれば、強い接着力、高い止水性および高い耐候性を得ることが可能となる。
また、上記第1,2,3,4,5,7,8実施形態においては、硬化接着シート30a,32aは、閉塞部10と構造物との間に配置されている。このようなシール構造100,102,104,106,108,112,114,116,118によれば、閉塞部10と構造物との間の間隙を密閉し、止水性を高くすることが可能となる。
また、上記第6実施形態においては、硬化接着シート34aは、閉塞部10の表面側から閉塞部10の端部を被覆するように配置されている。このようなシール構造110によっても、閉塞部10と構造物との間の間隙を密閉し、止水性を高くすることが可能となる。
上記各実施形態に係るシール構造の形成方法は、シール部材1,2,3,4,5のいずれかのシール部材を用いたシール構造の形成方法であって、隣り合う構造物間に形成される目地M1,M2,M3,M4にシール部材1,2,3,4,5の圧入部20,22,24,26を圧入する圧入工程(S10,S12,S14)と、閉塞部10の端部と接着シート30,32,34とを重ねて押圧し、構造物の表面にシール部材1,2,3,4,5の閉塞部10の端部を貼り付ける貼り付け工程(S20,S22,S24)と、接着シート30,32,34を硬化させて硬化接着シート30a,32a,34aとする硬化工程(S30)と、を含む。このようなシール構造の形成方法によれば、上記各実施形態に係るシール部材1,2,3,4,5を用いるものであるため、シール部材1,2,3,4,5と構造物とを接着シート30,32,34(接着剤)で接着することで、経年変化や寒暖差による目地幅の変化に追従することが可能となり、その結果、目地幅の変化による止水性の低下を抑制することが可能なシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118を形成することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール構造の形成方法によれば、構造物の表面で閉塞部10を接着するため、適切な位置に目地M1,M2,M3,M4の底部がない場合でも目地M1,M2,M3,M4を有効に閉塞することが可能なシール構造100,102,104,106,108,110,112,114,116,118を形成することが可能となる。
また、上記各実施形態に係るシール構造の形成方法によれば、接着シート30,32,34が硬化するまでの間、圧入部20,22,24,26が閉塞部10を支持するため、閉塞部10の接着不良を抑制することが可能となる。
上記各実施形態に係るシール構造の形成方法においては、硬化工程(S30)は、硬化性シリコーン系接着剤からなる接着シート30,32,34を硬化させて、シリコーン系エラストマーからなる硬化接着シート30a,32a,34aとする工程である。このようなシール構造の形成方法によれば、強い接着力、高い止水性および高い耐候性を得ることが可能となる。
また、上記第1,2,3,4,5,7,8実施形態においては、圧入工程(S10,S12)においては、接着シート30,32を閉塞部10と構造物との間に配置した状態で圧入を行い、貼り付け工程(S20,S22)においては、閉塞部10側から閉塞部10の端部と接着シート30,32とを押圧する。このようなシール構造の形成方法によれば、閉塞部10と構造物との間の間隙を密閉し、止水性を高くすることが可能となる。
また、上記第6実施形態においては、貼り付け工程(S24)においては、接着シート34を閉塞部10の表面側から閉塞部10の端部を被覆するように配置し、その後、接着シート34側から閉塞部10の端部と接着シート34とを押圧する。このようなシール構造の形成方法によれば、閉塞部10と構造物との間の間隙を密閉し、止水性を高くすることが可能となる。
(その他実施形態)
以上、本発明の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
例えば、圧入部20,22,24,26は、シール部材1,2,3,4,5の全体にわたって存在していなくてもよい。圧入部20,22,24,26は、接着シート30,32,34が硬化するまでに閉塞部10を支持できればよい。
本発明は、目地を閉塞する産業において利用可能である。
1,2,3,4,5・・・シール部材、10・・・閉塞部、20,22,24,26・・・圧入部、23・・・切れ込み、27・・・切り欠き、30,32,34・・・接着シート、30a,32a,34a・・・硬化接着シート、100,102,104,106,108,110,112,114,116,118・・・シール構造、M1,M2,M3,M4・・・目地、S1,S2・・・構造物。

Claims (14)

  1. 隣り合う構造物間に形成される目地を、接着シートを用いて閉塞するためのシール部材であって、
    前記目地よりも幅広の閉塞部と、
    前記目地に圧入したときに変形して前記構造物の側面に密着する圧入部と、
    を備えることを特徴とするシール部材。
  2. 前記シール部材は、前記接着シートを前記閉塞部の幅方向両端に備えることを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記接着シートは、硬化性シリコーン系接着剤からなることを特徴とする請求項2に記載のシール部材。
  4. 前記圧入部には、幅方向に沿う切れ込みが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシール部材。
  5. 前記圧入部には、変形の起点となる切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシール部材。
  6. 前記閉塞部および前記圧入部は、ゴム材質からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシール部材。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のシール部材を用いたシール構造であって、
    前記シール部材の前記閉塞部が前記目地を閉塞し、
    前記シール部材の圧入部が前記目地の内側面に密着し、
    前記接着シートを硬化させた硬化接着シートにより前記閉塞部の両端が前記構造物と接着されていることを特徴とするシール構造。
  8. 前記硬化接着シートは、シリコーン系エラストマーからなることを特徴とする請求項7に記載のシール構造。
  9. 前記硬化接着シートは、前記閉塞部と前記構造物との間に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載のシール構造。
  10. 前記硬化接着シートは、前記閉塞部の表面側から前記閉塞部の端部を被覆するように配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載のシール構造。
  11. 請求項1から6のいずれか1項に記載のシール部材を用いたシール構造の形成方法であって、
    隣り合う前記構造物間に形成される前記目地に前記シール部材の前記圧入部を圧入する圧入工程と、
    前記閉塞部の端部と前記接着シートとを重ねて押圧し、前記構造物の表面に前記閉塞部の端部を貼り付ける貼り付け工程と、
    前記接着シートを硬化させて硬化接着シートとする硬化工程と、
    を含むことを特徴とするシール構造の形成方法。
  12. 前記硬化工程は、硬化性シリコーン系接着剤からなる前記接着シートを硬化させて、シリコーン系エラストマーからなる前記硬化接着シートとする工程であることを特徴とする請求項11に記載のシール構造の形成方法。
  13. 前記圧入工程においては、前記接着シートを前記閉塞部と前記構造物との間に配置した状態で圧入を行い、
    前記貼り付け工程においては、前記閉塞部側から前記閉塞部の端部と前記接着シートとを押圧することを特徴とする請求項11または12に記載のシール構造の形成方法。
  14. 前記貼り付け工程においては、前記接着シートを前記閉塞部の表面側から前記閉塞部の端部を被覆するように配置し、その後、前記接着シート側から前記閉塞部の端部と前記接着シートとを押圧することを特徴とする請求項11または12に記載のシール構造の形成方法。

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