JP2002146927A - 目地部材及び目地部材を備える壁構造体及び壁組立て体 - Google Patents

目地部材及び目地部材を備える壁構造体及び壁組立て体

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JP2002146927A
JP2002146927A JP2000339552A JP2000339552A JP2002146927A JP 2002146927 A JP2002146927 A JP 2002146927A JP 2000339552 A JP2000339552 A JP 2000339552A JP 2000339552 A JP2000339552 A JP 2000339552A JP 2002146927 A JP2002146927 A JP 2002146927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パネル間の隙間の幅が異なっていても同様の幅
を有するように視認される目地部材を提供する。 【解決手段】目地部材1は長尺状に形成され、隙間30
を閉塞する頭部2と、隙間30内に挿入される脚部4と
を有している。頭部2は、弾性変形可能に形成されてお
り、その表面に、長手方向に沿って延びる第一意匠部1
0と第二意匠部12とが設けられている。第二意匠部1
2が設けられる頭部2部分は、第一意匠部10が設けら
れる部分と比較して変形が抑制されている。この目地部
材1は、隣接して配置される複数枚のパネル22の間の
隙間30に脚部4が挿入されて、固定されることによっ
て、壁構造体20を形成することができる。このとき、
第二意匠部12部分は変形し難いため、隙間30の幅の
大小に係らず略同様の幅に視認される。この第二意匠部
12が目地部材1として視認されることにより、整った
外観が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、隣接するパネル
間の隙間に目地部材を設ける技術に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の外装が外装パネル等で構成され
る場合、隣接するパネルの間の隙間には、シーリングの
ため、あるいは外観を向上させたり意匠を施すために、
目地部材が装着されることがある。目地部材は、パネル
の端縁に沿って延びる長尺状部材であり、隣接するパネ
ルの間の隙間に挿入される脚部と、この隙間を閉塞して
外表面を構成する頭部とを備えているのが一般的であ
る。そして、目地部材の頭部の幅は、想定されるパネル
の最大の隙間幅よりも大きく形成されて、パネルの隙間
に合わせて弾性変形できるように形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目地部
材の頭部がパネル間の隙間の幅に合わせて変形すること
により、隙間ごとに目地部材の幅が異なって見え、見栄
えが悪くなっている。
【0004】そこで、本発明では、パネル間の隙間の幅
が異なっていても同様の幅を有するように視認される目
地部材を提供することを課題とする。また、パネル間の
隙間の幅が異なっていても目地部材が同様の幅を有する
ように視認される、目地部材を備えた壁構造体を提供す
ることを課題とする。同時に、パネル間の隙間の幅が異
なっていても目地部材が同様の幅を有するように視認さ
れる壁構造体を提供できる目地部材を備えた壁組立て体
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、隣接するパネルの間の隙間に沿って取
り付けられる長尺状の目地部材であって、前記隙間を閉
塞する頭部と、前記頭部から突出して形成され、且つ該
隙間内に挿入される脚部とを有し、前記頭部の表面に
は、長手方向に沿って延びる第一意匠部と第二意匠部と
がそれぞれ設けられ、前記第二意匠部が設けられる部位
は、前記第一意匠部が設けられる部位と比較して、変形
が抑制される構成とされていることを特徴とする目地部
材を提供する。
【0006】この目地部材は、頭部に第一意匠部と第二
意匠部の二つの意匠部を有し、第二意匠部が設けられる
部分は、変形が抑制される構成とされている。このた
め、この目地部材がパネルの間の隙間に装着された状態
では、第二意匠部はほとんど変形せず、装着前と略同一
の幅を有する。したがって、この目地部材が異なる幅の
種々のパネル間の隙間に装着された場合でも、第二意匠
部が同様の幅で視認され、整った外観が形成される。
【0007】また、本発明では、上記いずれかの目地部
材と、複数枚のパネルとを有する壁構造体であって、前
記複数枚のパネルは互いに隣接して配設され、前記目地
部材は、前記隣接するパネル間の隙間に、前記脚部が挿
入された状態で装着されている壁構造体を提供する。こ
の壁構造体では、隣接するパネルの間の隙間に目地部材
が挿入されて、目地部材の頭部によって隙間が閉塞され
ている。目地部材の頭部に設けられた第二意匠部は、種
々の幅のパネル間の隙間に設けられた場合でも、略同様
の幅に保持されているため、装着状態の目地部材が略同
様の幅に形成されているように視認される。
【0008】また、上記壁構造体であって、第一の隣接
するパネルと、該第一の隣接するパネルの間の隙間に略
一直線上に連通する隙間を有する第二の隣接するパネル
とを備え、前記第一のパネルの間の隙間と前記第二のパ
ネルの間の隙間にわたって前記目地部材が装着されてい
る壁構造体を提供する。この壁構造体では、略一直線上
に連通する複数の隙間にわたって目地部材が装着されて
いる。このため、複数の隙間の幅が異なっていたり、中
心線がずれていたりする場合にも、各隙間にわたって直
線状に延びる第二意匠部が同様の幅に形成されて、一直
線状に視認される。
【0009】また、本発明では、パネルと、該パネルの
一端部に沿って設けられた目地部材とを有し、前記目地
部材が設けられた前記パネルの一端部を、他のパネルに
隣接させることによって壁構造体を形成し得る壁組立て
体であって、前記目地部材は、上記目地部材である壁組
立て体を提供する。この壁組立て体では、パネルの目地
部材が設けられた端部に、他のパネルを隣接させると、
二つのパネルの間の隙間に目地部材が配置された形態と
なる。このとき、パネル間の隙間は目地部材で閉塞さ
れ、目地部材の第二意匠部は、パネル間の隙間の幅に関
係なく、略同様の幅に視認される。このため、この壁組
立て体では、パネルの間の隙間が様々な幅であっても、
装着状態の目地部材が同様の幅に形成されているように
視認される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。(第一の実施
形態)本発明の目地部材は、壁構造体における外装用の
パネルとパネルとの間の隙間に設けられる部材である。
図1に本発明の一実施の形態に係る目地部材を示す。目
地部材1は、ゴム又は合成樹脂で一体成形することによ
って形成されている。目地部材1は長尺状部材で、長手
方向に沿って延びる頭部2と脚部4とを有する。なお、
目地部材1は、パネル間の隙間に装着された状態で、頭
部2がパネル間の隙間に入り込む落し目地部材である。
【0011】脚部4は、パネル間の隙間に挿入されて、
この隙間を構成する両側面部に圧接されて、固定される
部分である。脚部4は、典型的には、頭部2の裏面から
下方へ延びる基部6と、複数の可撓片8とを有する。な
お、図1では、脚部4の基部6内部に、目地部材1の長
手方向に延びる芯材5が設けられている。芯材5は、成
形直後の収縮を抑制するとともに、脚部4の剛性や直線
性を増大させている。芯材5としては、金属板や、金属
線、グラスファイバー糸等を使用することができる。
【0012】可撓片8は弾性変形可能とされており、こ
の変形によってパネル間の隙間などの溝状部を構成する
両側面部に圧接される部分である。可撓片8は、隣接す
るパネルの互いに対向する両側面部に圧接されることに
よって密着し、パネル間の隙間をシールできる構成とす
ることができる。本実施形態の脚部4では、図1に示す
ように、基部6の両側に薄板状の可撓片8が、二枚ずつ
設けられている。各可撓片8は、基部6の下部から斜め
上方に向かって延びるように形成されており、隙間に入
り込みやすく、且つパネル側面に密着しやすい形状に形
成されている。
【0013】頭部2は、パネル間の隙間を閉塞する部分
で、その外表面で壁構造体の外装の一部を構成する部分
である。頭部2は略板状で、想定されるパネル間の隙間
の幅より大きい幅に形成されている。頭部2は、本実施
形態では、弾性変形可能な部分を有し、種々の幅のパネ
ル間の隙間に対応できるように変形可能に形成されてい
る。
【0014】頭部2の表面には、第一意匠部10と第二
意匠部12とが形成されている。第一意匠部10及び第
二意匠部12は、それぞれ目地部材1の長手方向に沿う
略帯状に形成された部分で、互いに異なる色又は模様、
あるいはその両方を備えている。
【0015】第一意匠部10は、頭部2の少なくとも変
形可能な部分、好ましくは弾性変形可能な部分の表面に
形成される。変形可能な部分は、典型的には、頭部2の
他の部位と比較して薄肉状に形成された部分である。第
一意匠部10は、目地部材1が外装用のパネル間の隙間
に装着された状態で、視覚的に目立たないように形成さ
れていると、好ましい。したがって、第一意匠部10
は、目地部材1が装着される隙間を構成するパネルの外
表面と同一又は類似の色及び/又は模様に形成されてい
ることが好ましい。また、パネルの外表面の質感等と同
一又は類似の意匠を備えるように形成しても良い。
【0016】第二意匠部12は、第一意匠部10部分に
設けられる変形可能な部分より変形が抑制された部分に
形成される。このような部分は、第一意匠部10が設け
られる部分より厚肉に形成されたり、頭部2の内部又は
表面に剛性の高い部材が付加されたりしている部分であ
る。例えば、内部に金属板等を挿入することで、変形し
にくく形成することができる。なお、変形が抑制された
部分は、変形できないように形成されていても良い。第
二意匠部12は、落し目地部材では、想定されるパネル
間の隙間の最小幅以下の幅に形成されている。
【0017】なお、第二意匠部12が形成される部分を
第一意匠部10が設けられる部分より変形が抑制される
構成とするために、異なる材料、材質を用いて成形して
も良い。例えば、第二意匠部12部分を剛性の高い材料
で形成したり、熱処理等で硬化させたりしても良い。ま
た、第一意匠部10又は第二意匠部12と第一意匠部1
0との間に変形しやすい応力集中部位を形成して、力を
受けた際に、応力集中部位が変形し、実質的に第二意匠
部12が変形し難い形状としても良い。この場合、第一
意匠部10が設けられている部分に第二意匠部12より
変形し難い部分が形成されていても良い。このように、
本発明の目地部材1では、頭部2に力が加えられた際
に、第二意匠部12が設けられる頭部2部分以外の部分
が変形し、第二意匠部12が変形し難い構成とされてい
れば良い。好ましくは、第一意匠部が設けられる部位又
は第一意匠部と第二意匠部との境界部分に、弾性変形容
易な部分が形成されていると、パネル間の隙間を良好に
閉塞できる。
【0018】第二意匠部12は、外装パネルの外表面と
は異なって見えるように形成される意匠部である。第二
意匠部12は、種々の色、模様、質感の意匠を備えるよ
うに形成することができる。例えば、モルタル様の色、
典型的にはグレーに形成することで、モルタルのような
外観とすることができる。
【0019】第一意匠部10及び第二意匠部12は、目
地部材1に種々の形態で設けることができる。目地部材
1は、合成樹脂又はゴムによって一体成形され、好まし
くは、押し出し成形によって成形される。したがって、
例えば、目地部材1の脚部4及び頭部2を押し出し成形
し、同時に又は後続して、第一意匠部10及び第二意匠
部12を構成する合成樹脂又はゴムを押し出し成形する
ことによって形成することができる。一体的に押し出し
成形されて形成された意匠部10,12は、頭部2に融
着又は加硫接合など種々の接合形態によって固着される
ため、剥離するおそれがない。また、樹脂が軟化した状
態において、シボ模様など立体的な模様を形成すること
ができる。
【0020】図1に示す目地部材は、頭部と、第一意匠
部及び/又は第二意匠部とが、ゴム又は合成樹脂によっ
てそれぞれ押し出し成形されるとともに、一体に接合さ
れて成る目地部材である。目地部材1では、目地部材全
体が、カーボンブラックが混入された黒色のEPDM
(エチレンプロピレンジエン共重合体)によって押し出
し成形されている。目地部材1は、少なくとも頭部2が
ゴム状弾性を有するように形成されるのが好ましい。目
地部材の脚部及び頭部を構成する材料としては、熱可塑
性エラストマー樹脂(TPE樹脂)が好ましく、例え
ば、オレフィン系TPE樹脂、塩化ビニル系TPE樹
脂、スチレン系TPE樹脂、あるいはこれらの混合材料
を用いるのが好ましい。
【0021】そして、第一意匠部構成材料10aが頭部
2の表面全体及び両側端部分を被覆するように同時押し
出し成形されるとともに、第二意匠部構成材料12aが
材料10aの外面中央部分に帯状に同時押し出し成形さ
れている。このようにして、材料12a部分が第二意匠
部12に形成され、材料12aが設けられていない材料
10a部分が第一意匠部10に形成されている。また、
図2(a)に示すように、第二意匠部12が設けられる
頭部2の表面部分が材料12aで被覆され、第一意匠部
10に形成される部分が材料10aで被覆されるように
押し出し成形することによって各意匠部10,12を形
成することができる。
【0022】なお、意匠部を構成する材料10a,12
aとしては、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)
や、塩素化ポリエチレン(CPE)、あるいはこれらの
混合材料等を用いることができる。また、これらの意匠
部構成材料には、着色顔料を混入させることによって種
々の色に形成することができる。
【0023】また、第一意匠部10及び/又は第二意匠
部12は、塗膜によって形成されていても良い。例え
ば、塗料をローラーコートで塗布することによって頭部
2の表面に塗膜を形成し、帯状の意匠部等に形成するこ
とができる。あるいは、第一意匠部及び/又は第二意匠
部は、テープ状部材によって形成されていても良い。テ
ープ状部材は、接着、係合等種々の形態で、頭部2の表
面に長手方向に沿って取り付けられる。これらの形態で
は、種々の色及び/又は模様を備えた意匠部10,12
に形成することができる。また、適宜、質感が付与され
た意匠部とすることもできる。着色テープ14によって
形成された第二意匠部12を有する目地部材を図2
(b)に示す。
【0024】また、第一意匠部10と第二意匠部12の
うちのどちらか一方が、頭部2を構成する樹脂材料(頭
部材料)によって形成されていても良い。この場合は、
より単純な構成となり、製造工程が少なくなったり、低
コストで形成できたりする。例えば、図3(a)に示す
ように、第二意匠部12部分のみを材料12aで成形す
ることによって、頭部材料で形成された第一意匠部10
と材料12aで形成された第二意匠部12とを備えた目
地部材とすることができる。また、図3(b)に示すよ
うに、第一意匠部10のみを樹脂材料10aで成形する
ことによって、材料10aで形成された第一意匠部10
と頭部材料で形成された第二意匠部12とを備えた目地
部材とすることができる。また、第一意匠部10と第二
意匠部12とは、押し出し成形、塗膜、テープ状部材の
貼着等が組み合わされることによって、形成されていて
も良い。
【0025】第一意匠部10と第二意匠部12とは、種
々の配置で頭部2に設けることができる。また、第一意
匠部10及び第二意匠部12は、一本に限定されず、複
数条設けられても良い。
【0026】目地部材1では、図1に示すように、第二
意匠部12が頭部の中央表面に設けられ、第一意匠部1
0がその両側表面に形成されている。頭部2の両側が薄
肉状に設けられることにより、第一意匠部10は変形し
やすく、パネル間の隙間に合った形状になる。また、第
二意匠部12は、基部6が連結されることによって実質
的に厚肉状に形成された部分に設けられているため、合
理的に変形が抑制されている。支持部材1では、さら
に、基部6の上部6aが、幅が頭部2の裏面に向かって
徐々に大きくなる形状に形成されている。このことによ
って、連結部分周辺の頭部2の厚みが増大されて、第二
意匠部12に等しい幅の変形が抑制された部分が形成さ
れている。
【0027】なお、図1に示すように、頭部2の側端部
分は、側面及び裏面部分も第一意匠部又は第二意匠部に
形成されているのが好ましい。この部分が意匠部に形成
されていると、頭部2が変形された状態で外側から頭部
2の側面や裏面部分が視認される場合でも外観が損なわ
れない。
【0028】次に、図5を参照しながら目地部材1を取
り付ける態様について説明する。パネル22a,22
b,22cは、建築物の外装用のパネルで、それぞれ同
一規格のパネル22である。パネル22は、パネル本体
23と、表装部26とを有している。表装部26は、パ
ネル外表面の意匠を構成する部材で、パネル22の外表
面及び他のパネルと隣接する各側面を被覆して設けられ
ている。
【0029】各パネル22a,22b,22cは、各外
表面が同一平面上に配置されるように並べられている。
パネル22aとパネル22bとは隣接されており、その
パネル22a,22b間に隙間30aが形成されてい
る。また、パネル22bはパネル22aと隣接する側の
反対側でパネル22cと隣接しており、その間に隙間3
0bが形成されている。
【0030】ここで、隙間30aは、目地部材1で想定
されているパネル間の隙間の最小幅に形成されており、
隙間30bは、目地部材1で想定されているパネル間の
隙間の最大幅に形成されている。
【0031】目地部材1は、隣接するパネル22間の隙
間30a,30bに、脚部4が圧入されることによって
挿入されて、取り付けられる。脚部4は、隙間30a,
bに挿入されると、各可撓片8が隙間30a,30bを
構成するパネル側面に当接される。可撓片8は、図5に
示すように変形し、この両側面に圧接状態で密着する。
可撓片8は、変形量が変化することによって、最小幅の
隙間30aから最大幅の隙間30bまでの種々の幅の隙
間に良好に圧接することができる。可撓片8が圧接状態
となることで、目地部材1は、各パネル22間の隙間3
0a,30b内に固定される。
【0032】目地部材1は、図5に示すように、頭部2
がパネル22間の隙間30a,30b内に配置されるま
で挿入される。このため、頭部2は、パネル22の外表
面より凹んで設けられる。頭部2は、パネル22間の隙
間30a,30bに入り込むとき、頭部2の両側に形成
された第一意匠部10部分が、隣接するパネル22の両
側面に当接される。これにより、第一意匠部10部分
は、隙間30aや隙間30bの幅に合わせて変形及び弾
性変形し、各側面に圧接状態で密着する。このことによ
り、頭部2は、パネル22間の隙間に沿う幅に形成さ
れ、パネル22間の隙間30a,30bを閉塞してい
る。パネルに装着された状態では、外表面側から視認さ
れる第一意匠部10のパネル22の幅は、変形及び弾性
変形によって減少している。この減少量は、変形量によ
って異なるため、隙間30aと隙間30bとでは、視認
される幅が異なっている。
【0033】一方、頭部2の第二意匠部12部分は、第
一意匠部10に比べて変形が抑制されているため、ほと
んど変化していない。このため、図5に示すように、想
定される最小幅の隙間30aに挿入された場合でも、想
定される最大幅の隙間30bに挿入された場合でも、略
同様の幅及び形状となっている。また、目地部材1で
は、第二意匠部12は、頭部2の中央に設けられている
ため、隙間の幅に関係なく、常に隙間の幅方向中央に配
置される。
【0034】本実施形態の目地部材1では、外装用パネ
ルに取り付けられた状態では、第一意匠部10は、パネ
ル22の外表面、すなわち表装部26と同一又は類似の
色及び/又は模様に形成されているため、目立たず、パ
ネルの外表面に略同化して見える。一方、第二意匠部1
2は、目地部材1が装着されるパネルの外表面とは異な
る色及び/又は模様に形成されているため、パネルの外
表面と区別して視認される。このため、目地部材1は、
パネル間の隙間に装着された状態では、第二意匠部12
部分のみが目地部材として視認される。したがって、目
地部材1は、種々の幅のパネル間の隙間に取り付けられ
ても常に略同一の幅、または形状に視認され、隙間の幅
に関係なく整った外観を提供することができる。また、
第二意匠部12は、常に隙間の幅方向の中央に配置され
るため、隣接するパネルとして視認される幅(パネルの
幅と第一意匠部10の視認される幅の和)が均一になり
易く、整った外観を提供することができる。
【0035】(第二の実施形態)次に、目地部材1を設
けた壁構造体に係る一実施形態について説明する。図4
に、壁構造体20の外装側を示し、その断面形状を図5
に示す。壁構造体20は、図示しないが、支柱、断熱材
層、内装材層など公知の種々の壁構成要素と、外装材層
とを有する。外装材層は、壁構造体20の外側に設けら
れ、複数の外装用のパネル22a〜と、パネル22間の
隙間の数だけの目地部材1とを備えている。
【0036】図4に示す外装用のパネル22a,22
b,22c,22dは、平板状部材で、水平方向に互い
に略平行に配列されている。各パネルは、外表面が略同
一平面を形成するように配置されている。パネル22
は、前述のとおり、パネル本体23と、パネル22の外
表面及び両側端面を被覆する表装部26とを有してい
る。表装部26は、パネル22の意匠を構成する部分
で、種々の色、模様、質感等によって平面的又は立体的
な意匠を有している。
【0037】目地部材1は、第一の実施形態で説明した
通りの部材である。そして、隣接するパネル22間の隙
間に、第一の実施形態で説明した形態と同様の形態で取
り付けられている。
【0038】図4、図5に示すように、外装用のパネル
22の外表面には、装飾部28を設けることができる。
装飾部28は、目地部材1の第二意匠部12と同様の幅
に形成され、目地部材1と略平行に延びるように形成さ
れる帯状の装飾用部である。図4,5では、各パネル2
2の外表面を水平方向に三等分するように、等間隔で2
本の装飾部28が設けられている。
【0039】装飾部28は、隣接するパネル22間の隙
間に沿って設けられる目地部材1の第二意匠部12と、
協調して、又は一体的に意匠を形成するように設けられ
る。このため、パネル22間の隙間に装着された目地部
材1の第二意匠部12と同調したり、対照的になる種々
の形態に形成することができる。
【0040】例えば、装飾部28は、パネル22の外表
面に対して、凸状又は凹状に形成されていることが、好
ましい。壁構造体20に設けられる目地部材が、目地部
材1のように落し目地部材の場合、目地部材1の頭部2
は、パネル22間の隙間に入り込んで第二意匠部12は
パネル22の外表面から窪んで形成される。このため、
図5に示すように、装飾部28を凹状に形成すると、装
飾部28はいわゆる化粧目地となり、第二意匠部12と
装飾部28とが同調し、整った外観を提供することがで
きる。一方、装飾部28を凸状に形成すると、第二意匠
部12と装飾部28とが対照的となり、略統一された意
匠が形成され、より整った外観を形成することができ
る。
【0041】なお、後述する図7のように、パネル間の
隙間に設けられる目地部材が、パネル間の隙間の上面を
頭部で被覆する被せ目地部材である場合も同様である。
装飾部を凸状に形成すると、第二意匠部と装飾部とが同
調し、装飾部を凹状に形成するとコントラストを成す。
【0042】また、装飾部28は、第二意匠部12と同
一又は類似の色及び/又は模様に形成されていることが
好ましい。この場合、目地部材と装飾部とが類似して見
え、整った外観を提供することができる。また、例え
ば、第二意匠部12及び装飾部28をモルタル様の色
(グレー等)に形成することにより、煉瓦と煉瓦を繋ぐ
モルタルの模様を形成することができ、壁構造体20の
外表面に煉瓦調の意匠を施すことができる。なお、同様
に、第二意匠部12と装飾部28の質感等を同一又は類
似に形成することにより、より目地部材と装飾部とが同
調し、美しい外観に形成されることは、もちろんであ
る。
【0043】この壁構造体20では、目地部材1の変形
及び弾性変形によって視認される幅が変化する第一意匠
部10はパネル22に同化して見える、そして、種々の
幅の隙間に装着された状態で視認される幅がほとんど変
化しない第二意匠部12は、パネル22と区別して視認
される。この結果、図4に示すように、第二意匠部12
のみが目地部材1として視認されるため、複数枚のパネ
ル22の間の隙間の幅が異なっていても、略同一の幅の
目地部材1が等間隔で設けられているように視認され
る。このため、壁構造体20は、整った外観を備えてお
り、見栄えが良い。
【0044】また、パネル22の外表面に装飾部28が
設けられて、第二意匠部12と装飾部28とが協調する
ことにより、目地部材1を壁構造体の外表面の意匠の一
部として認識させることができる。また、例えば、第二
意匠部12と装飾部28とをモルタル様の色に形成する
と、壁構造体20の外表面に、煉瓦造り風の外装を形成
することができる、このように、第二意匠部12と装飾
部28とによって、種々の意匠を形成することができ
る。
【0045】この実施形態は、壁構造体であるが、複数
枚のパネルが互いに隣接して一体化され、この複数枚の
パネルの間の隙間には、該隙間の長手方向に沿って本発
明に係る目地部材が取り付けられている壁組立て体を提
供することもできる。壁組立て体は、建築現場で他の構
造体と組合わせることで壁構造体を形成し得る組立て用
ユニットである。このため、外装用のパネル22a〜と
各パネル間の隙間に設けられた目地部材1とが枠体等で
一体化された壁組立て体(外装ユニット)としても良い
し、種々の壁構造部材を備えた躯体と外装材層とを備え
た壁組立て体(壁ユニット)としても良い。これらの壁
組立て体においても、壁構造体20と同様の効果を得る
ことができる。
【0046】また、本発明の目地部材の取り付け部位
は、水平方向に隣接されたパネルとパネルとの間に形成
される垂直方向に延びる隙間に限定されない。垂直方向
に隣接されたパネルとパネルとの間に形成される水平方
向に延びる隙間等にも取り付けられることは言うまでも
ない。
【0047】(第三の実施形態)図6に、本発明の別の
実施の形態に係る目地部材を示す。目地部材40は、隣
接するパネル間の隙間に取り付けられた状態で、頭部が
パネルの外表面に配置される被せ目地部材である。目地
部材40は、頭部42と脚部44とを有している。脚部
44は、目地部材1の脚部4と同様であるので詳細な説
明は省略する。
【0048】頭部42は、両側に対して中央が上に膨ら
んだ曲板状に形成されている。頭部42は、表面に第一
意匠部50及び第二意匠部52を有している。第一意匠
部50は、頭部42の両側部に設けられており、この部
分は変形及び弾性変形が可能となるように薄肉状に形成
されている。第一意匠部50は、目地部材40が取り付
けられるパネルの外表面と同一又は類似の色及び/又は
模様に形成されている。
【0049】第二意匠部52は、頭部42の中央に設け
られている。第二意匠部52が設けられている頭部42
部分は、第一の実施形態と同様、脚部44との連結部分
と、脚部44の基部46の幅が上方に向かって増大され
た部分とによって実質的に肉厚に形成されて、変形が抑
制された部分である。第二意匠部52は、目地部材40
が取り付けられるパネルの外表面とは異なる色及び/又
は模様に形成されている。
【0050】この目地部材40でも、第一の実施形態と
同様、外装用パネルに取り付けられた状態では、第一意
匠部50のみが変形及び弾性変形して、視認される幅が
変化し、第二意匠部52は、ほとんど変形せず、幅が変
化しない。このため、目地部材40が、異なる幅を有す
るパネル間の隙間に設けられた場合も、第二意匠部52
は略同一の幅で視認される。第一意匠部50は、外装パ
ネルと比較して目立たず、第二意匠部52のみがはっき
り見えるため、第二意匠部52は、目地部材40として
視認される。したがって、目地部材40では、種々の幅
のパネル間の隙間に取り付けられても、略同様な幅に視
認され、整った外観を提供することができる。
【0051】また、図7に、この目地部材40を備えた
パネル部分の壁構造を示す。なお、この壁構造60は、
第二の実施形態と同様、躯体を備えた壁構造体、または
複数枚のパネルが一体化され、隣接するパネルの間の隙
間に目地部材が設けられた壁組立て体のどちらにも対応
可能な構造である。
【0052】図7では、複数枚のパネル62a,62
b,62cは、互いの外表面が略同一平面状に位置する
ように配置されている。各パネル62は、パネル本体6
3と、パネル62の外表面及び両側面を被覆して意匠を
形成する表装部66とを有している。
【0053】パネル62の外表面には、等間隔で装飾部
68が二本形成されている。装飾部68は、目地部材4
0が取り付けられる隙間70の端部を形成するパネル6
2の端縁に略平行に延びるように設けられている。装飾
部68は、目地部材40の第二意匠部52と略同一の幅
を有する帯状に形成されており、目地部材40と略平行
に延びている。
【0054】装飾部68は、本実施形態では、凸状に形
成されている。装飾部68が設けられるパネル62の外
表面部分には、横断面が台形状の突台67が形成されて
いる。装飾部68は、突台67の頂面が第二意匠部52
と略同一の幅に形成されることによって形成されてい
る。装飾部68は、図7に示すように、第二意匠部52
と同一又は類似の色及び/又は模様に形成されているこ
とが好ましい。
【0055】このような壁構造60を有する壁構造体又
は壁組立て体では、目地部材40は、隣接するパネル6
2a,b間又はパネル62b,c間の隙間70に挿入さ
れて固定されている。ここで、頭部42は、隙間70を
形成する隣接パネル62の両外表面に当接して、隙間7
0を被覆するように配置されている。第一意匠部50部
分は、パネル62の外表面に圧接されており、変形する
ことで密着状に配置されている。この結果、頭部42
は、隙間70を閉塞している。このとき、第一意匠部5
0は、パネル62の外表面と同一又は類似の色及び/又
は模様に形成されているため、パネル62の外表面と同
化して視認される。
【0056】一方、頭部42の第二意匠部52部分は、
第一意匠部50に比べて変形及び弾性変形が抑制されて
いるため、ほとんど変化せず、隙間70の幅に関係な
く、略同様の幅となっている。このため、第二意匠部5
2は、図7に示すように、パネル間の隙間70の幅に関
係なく、略同様な幅に視認される。
【0057】したがって、この壁構造60を有する壁構
造体又は壁組立て体では、第一意匠部50はパネル62
に同化して見え、第二意匠部52は、隙間の幅に関係な
く、同様な幅でパネル62と区別して視認される。この
ため、第二意匠部52部分のみが目地部材40として視
認されるため、複数枚のパネル22の間の隙間の幅が異
なっていても、全ての隙間において略同様の幅の目地部
材40が視認されるため、整った外観に形成されてい
る。また、装飾部68と第二意匠部52とは、略同様に
視認されるため、装飾部68と第二意匠部52とで統一
性の有る意匠を構成することができる。特に、目地部材
40は被せ目地部材で、装飾部68は、凸状に形成され
ているため、立体的な統一性もあり、外観が整ってい
る。
【0058】なお、図7に仮想線で示すように、装飾部
68を凹状に形成しても良い。この場合は、装飾部68
と目地部材40の第二意匠部52とがコントラストにな
り、壁構造60に、立体的且つ統一性のある意匠を付与
することができる。
【0059】(第四の実施形態)図8に、本発明の第四
の実施形態に係る目地部材を示し、図9に、この目地部
材がパネルに取り付けられた構造を示す。目地部材80
は、パネル隣接状態に施工する前に、パネルの端部に予
め取り付けておくことができる目地部材である。目地部
材80は被せ目地部材で、頭部82と、脚部84とを有
する。目地部材80は、脚部84の一方側に、二枚の可
撓片88の代わりに保持部89が設けられている他は、
第三の実施形態に係る目地部材40と略同様に形成され
ている。なお、脚部84の他方側には、第三の実施形態
と同様の薄板状の可撓片88が二枚形成されており、パ
ネル側面等の平面に圧接されて密着できるように形成さ
れている。
【0060】目地部材80は、一方側が目地部材80自
体でパネル100に固定されるように形成されている。
保持部89は、基部86の下部から基部86に略垂直な
方向に突出して形成される弾性変形可能な部材である。
保持部89は、本実施形態では、可撓片88より厚肉に
形成されて、剛性を有するとともに弾性変形可能に形成
されている。また、保持部89の上面89aは、平面状
に形成されており、水平方向より基部6から少し斜め上
方へ向かうように傾斜されている。
【0061】保持部89は、保持部89の上面89aに
対向している頭部82の裏面83と協働することによっ
て、目地部材80をパネル100に固定することができ
る。図9に示すように、パネル100が頭部82と保持
部89との間に圧入によって挿し込まれると、頭部2の
第一意匠部90部分と保持部89とが弾性変形して、そ
れぞれパネル100の外表面及び裏側部分に圧接され
る。このとき、頭部82の第二意匠部92が設けられて
いる部分は、厚肉に形成されて弾性変形が抑制されてい
るため、ほとんど変形しない。目地部材80は、パネル
100の側端を頭部82と保持部89とで挟み着けるよ
うにして、パネル100の側端に安定に保持される。
【0062】なお、本形態の目地部材80の頭部82と
保持部89とで挟み付けられる側のパネル100の裏面
は、図9に示すように切り欠き部102を備えているこ
とが好ましい。このように形成されていると、目地部材
80の下端とパネル100の裏面とを略同一の高さに配
置することができる。
【0063】図9に示すように、パネルの一端部に目地
部材が取り付けられた壁組立て体では、図9に仮想線で
示すように、目地部材80が取り付けられたパネル10
0の側端に他のパネルを隣接させることにより、壁構造
体に形成される。他のパネルが隣接すると、目地部材8
0は、パネル100と他のパネルとの間の隙間に配置さ
れる。
【0064】他のパネルとの密着形態は、第三の実施形
態の目地部材40と略同様である。脚部84の可撓片8
8は、他のパネルの側面に圧接されて密着状に設けられ
る。また、頭部2は、他のパネルの外表面に配置され、
第一意匠部90が設けられている部分が変形及び弾性変
形することで、他のパネルに密着状に設けられ、パネル
100と他のパネルとの間の隙間が頭部82で閉塞され
る。この場合においても、第二意匠部92が設けられて
いる頭部2部分は、変形が抑制されているため、ほとん
ど変化しない。
【0065】この目地部材80においても、他の目地部
材と同様、第一意匠部90が設けられている部分のみが
変形することによって、パネル100と他のパネルとの
隙間が閉塞され、第二意匠部92が形成されている頭部
82部分は、ほとんど変形しない。このため、第一意匠
部90をパネルと同化する色及び/又は模様に形成し、
第二意匠部92のみがはっきりと視認される色及び/又
は模様とすることで、第二意匠部92のみがパネル10
0と他のパネルとの隙間の幅に係らず略同様の幅で視認
される。この第二意匠部92が目地部材80として視認
され、目地部材80の幅が常に略一定の整った外観に形
成される。
【0066】また、このパネル100と目地部材80と
を有する壁組立て体110は、建築現場等で他のパネル
が、目地部材80が装着されたパネル100の端部に隣
接されることで、他のパネルの隣接具合、すなわち、隙
間の幅に関係なく、目地部材80が略同一の幅に形成さ
れる。このため、この壁組立て体110は、外観の整っ
た壁構造を提供することができる。
【0067】なお、目地部材80の第二意匠部92が設
けられる位置は、目地部材の中央部分に限定されず、例
えば本実施形態では、脚部84に保持部89が設けられ
ている側により幅広に形成しても良い。特に、壁組立て
体110では、保持部89と頭部2の裏面83とでパネ
ル100に固定されていることによって頭部2保持部8
9と同じ側の端部の変形が抑制されている。このため、
頭部82の中央及びパネル100側の端部を第二意匠部
92に形成し、他のパネルに圧接される側の端部のみを
第一意匠部90に形成することができる。
【0068】また、図9に示すように、パネル100の
外表面に、第二意匠部と略等しい幅を有するとともに、
目地部材の長手方向に平行に延びている帯状の装飾部1
08を形成しても良い。装飾部108を設けることによ
り、第二意匠部92と装飾部108とが協働して、パネ
ル外表面の意匠の一部を構成することができる。第二意
匠部92と装飾部108によって形成される意匠は、壁
構造体20の場合と同様、種々の形態を選択することが
でき、壁構造体20の場合と同様の効果を得ることがで
きる。
【0069】また、目地部材80は、本実施形態では、
壁組立て体110として利用される形態について説明し
たが、本発明に係る壁構造体に用いることができるのは
もちろんである。
【0070】(第五の実施形態)本発明の目地部材は、
隣接するパネル間の隙間と、この隣接するパネル間の隙
間に略一直線上に連通する他の隣接するパネルの間の隙
間とにわたって設けることができる。図10に、隣接す
る二枚のパネルで形成されるパネル対を有し、各パネル
対内の隣接するパネル間の隙間が略同一直線上に連通し
ている壁構造体120を示す。
【0071】この壁構造体120は、パネル132,1
34が水平方向に隣接されたパネル対130と、パネル
142,144が水平方向に隣接されたパネル対140
と、パネル152,154が水平方向に隣接されたパネ
ル対150とを備えている。パネル対130,140,
150は、図示しない枠体、あるいは躯体等に固着され
て一体化されている。
【0072】各パネル対130,140,150には、
対を成すパネルの間にそれぞれ隙間136,146,1
56が形成されている。各パネル対130,140,1
50は、垂直方向に配列されており、隙間136,14
6,156が略同一直線上に連通している。ここで、隙
間136は、幅が最大に形成されており、隙間146
は、隙間136の中心に対して右側にずれて連通してい
る。また隙間156は、幅が最小に形成されて、隙間1
36と同一の中心を有するように配置されており、隙間
146に対しては左側にずれて連通している。そして、
隙間136から隙間156までは、一直線上に連通する
部分を備えている。
【0073】同一直線上で連通する各隙間136,14
6,156には、その長手方向に沿って、目地部材16
0と目地部材ホルダ170が設けられている。目地部材
160は、第一意匠部171が他の部位との同時押し出
し成形によって形成され、第二意匠部173が塗膜によ
って形成されている他は、第一の実施形態に係る目地部
材1と略同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0074】目地部材ホルダ170は、目地部材160
の脚部と係合して目地部材160を保持する長尺状部材
である。本実施形態の目地部材ホルダ170は、図11
に示すように、基板部172と、二枚の側板部174と
を有している。基板部172及び側板部174は、とも
に長手方向に沿って延びる板状部である。二枚の側板部
174は、平板状に形成されており、基板部172の一
面に所定の間隔をあけて垂設されている。二枚の側板部
174の間隔は、目地部材160の脚部164の幅より
小さくされており、目地部材160の脚部164が挿入
されて、目地部材160が固定されるように形成されて
いる。
【0075】本実施形態の目地部材ホルダ170では、
側板部174は、その高さが目地部材160の脚部16
4の高さと略等しく形成されている。また、互いに対向
する面の上部には、側板部174間の間隔が小さくなる
ように突出部176が形成されている。
【0076】目地部材ホルダ170は、隣接するパネル
の隙間136,146,156に、各パネルに固定され
て設けられる。目地部材ホルダ170は、側板部174
が各パネル対130,140,150の隙間に配置され
るように、各パネルの裏面側と基板部172とが接着剤
等によって直線状に固着される。なお、この接着剤は、
図11に示すように、目地部材ホルダ170と各パネル
裏面との間をシーリングできるタイプのものが好まし
く、例えば、スポンジ状に形成されるタイプのものが好
ましい。なお、本実施形態の壁構造を備える壁構造体で
は、目地部材ホルダ170は、柱、間柱、胴縁材等に固
定して設けることができる。これらの壁構造体の躯体と
の固定には、釘、ねじ等種々の固定具を用いることがで
きる。
【0077】目地部材ホルダ170が装着されたパネル
間の隙間では、目地部材160は、脚部164が目地部
材ホルダ170の二枚の側板部174内に挿入されるこ
とによって固定されている。目地部材160は、目地部
材ホルダ170に沿ってパネル対130の隙間136か
らパネル対150の隙間156まで直線状に設けられ
る。
【0078】目地部材160は、脚部164が、隣接す
るパネル間の隙間に挿入されたときと同様、溝状部を構
成する側板部174の内側に可撓片が圧接されて固定さ
れる。本実施形態の目地部材ホルダ170では、側板部
174が目地部材160の脚部164の高さに略等しく
形成されているため、脚部164は、下端が基板部17
2に当接するまで挿入される。また、この状態におい
て、側板部174の上部に形成された突出部が、脚部1
64の抜け止めとして作用する。
【0079】目地部材160は、図11(a)(b)
(c)に示すように、各々の隙間136,146,15
6に沿うように第一意匠部171部分の頭部162が変
形及び弾性変形されて、閉塞される。例えば、隙間13
6のように幅が広い部分では、第一意匠部171は、小
さく弾性変形して、頭部162の両端がパネル132及
び134の両側面に圧接されている。また、隙間156
のように幅が狭い部分では、第一意匠部171は、大き
く弾性変形して、頭部162の両端がパネル152及び
154の両側面に圧接されている。そして、いずれの形
態においても第二意匠部173が設けられている部分
は、ほとんど変形せず、略同一の幅に保持されている。
【0080】また、隙間146のように、隙間の中心線
が他の隙間とずれている場合では、両側に配置されてい
る頭部162の第一意匠部171部分が、異なる量だけ
変形及び弾性変形することによって、隙間146が良好
に閉塞される。図10に示すように隙間146の中心線
が右側にずれている場合、図11(b)に示すように左
側の第一意匠部171部分は、大きく弾性変形され、右
側の第一意匠部171部分は、小さく弾性変形される。
そして、どちらの側においても頭部162の側端部が圧
接されて、隙間146が閉塞されている。なお、目地部
材ホルダ170に目地部材160の脚部164が固定さ
れる形態では、頭部162は、パネル間の隙間を閉塞す
るとともに、シーリングできるように形成されること
が、好ましい。
【0081】また、パネル対130とパネル対140と
の結合部分、及びパネル対140とパネル対150との
結合部分で、パネル側面の位置が大きく変化している場
合は、第一意匠部171を切断する等して、各隙間全体
が閉塞されるように形成するのが好ましい。
【0082】この壁構造体120では、一本の長尺状の
目地部材160が複数のパネル対にわたって設けられ
て、頭部162が各隙間に合わせて変形及び弾性変形す
ることで、各隙間136,146,156が良好に閉塞
されている。ここで、頭部162は、第一意匠部171
が設けられている部分が変形し、第二意匠部173が設
けられている部分はほとんど変形していない。このた
め、第二意匠部173は、各隙間において、略同一の幅
に保持されており、パネル外表面側から略同様の幅に視
認される。一方、第一意匠部171は、各外装パネル1
32〜154の外表面に対して目立たないように、各パ
ネルの外表面と同一又は類似の色及び/又は模様に形成
されているため、パネルの外表面側からは、パネルに同
化して見える。このため、壁構造体120は、複数のパ
ネル対におけるパネル間の隙間の幅や、中心線が異なっ
ていても、直線状に延びる第二意匠部173部分が目地
部材160として視認されて、パネル間の隙間が一直線
状に見える。このため、目地部材160部分で、各パネ
ル、及び各パネル対間の誤差が良好に補償されるととも
に、整った外観に形成される。
【0083】このため、例えば図11(a)〜(c)に
示すように、各パネルの外表面に装飾部や模様を設け、
この模様を合わせるために各パネルをずらして配置する
ことができる。このような場合でも、目地部材160に
よって異なる幅及び中心線に形成される隙間136,1
46,156を良好に閉塞することができ、且つ第二意
匠部173が目地部材160として直線状に視認される
ため、整った概観に形成される。
【0084】また、各隙間136,146,156にわ
たって目地部材ホルダ170が設けられているため、目
地部材160の幅方向の変形が抑制されている。このた
め、パネル間の隙間の中心がずれていても、目地部材1
60の幅方向の位置が中心方向に変位することが良好に
抑制されている。このため、第二意匠部173が直線状
に保持されて、より整った外観を提供することができ
る。また、目地部材ホルダ170を設けることにより、
各隙間136,146,156の大小に係らず、目地部
材160の脚部164とパネル側との係合力を一様に強
くすることができ、目地部材160が安定に固定され
る。
【0085】なお、目地部材ホルダは、本実施形態に限
定されず、単一のパネル対と目地部材とで形成される壁
構造体や壁組立て体に設けられていても良い。この場合
においても、同様な効果を得ることができる。また、パ
ネルの隣接しない端部に沿って目地部材が設けられる壁
組立て体において、パネルに目地部材ホルダを固定して
おき、この目地部材ホルダによって目地部材をパネルの
端部に固定して設けることも可能である。
【0086】
【発明の効果】本発明では、パネル間の隙間の幅が異な
っていても同様の幅を有するように視認される目地部材
を提供することができる。また、パネル間の隙間の幅が
異なっていても目地部材が同様の幅を有するように視認
される、目地部材を備えた壁構造体を提供することがで
きる。同時に、パネル間の隙間の幅が異なっていても目
地部材が同様の幅を有するように視認される壁構造体を
提供できる目地部材を備えた壁組立て体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る目地部材
の斜視図である。
【図2】図2(a),(b)は、本発明の目地部材にお
いて、第一意匠部及び第二意匠部を異なる形態で設けた
例を示す断面図である。
【図3】図3(a),(b)は、本発明の目地部材にお
いて、第一意匠部及び第二意匠部を異なる形態で設けた
例を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の一実施の形態に係る壁構造体
の平面図である。
【図5】図5は、図4の壁構造体の横断面図である。
【図6】図6は、本発明の第三の実施形態に係る目地部
材の斜視図である。
【図7】図7は、図6の目地部材を取り付けた壁構造体
又は壁組み立て体の壁構造を示す断面図である。
【図8】図8は、第四の実施形態に係る目地部材の斜視
図である。
【図9】図9は、図8の目地部材がパネルの一端部に取
り付けられた壁組立て体の断面図である。
【図10】図10は、本発明の第五の実施形態に係る、
複数のパネル対が有する隙間にわたって目地部材が取り
付けられた壁構造体の平面図である。
【図11】図11(a),(b)(c)は、図10の各
パネル対部分における横断面図である。
【符号の説明】
1,40,80,160 目地部材 2,42,82,162 頭部 4,44,84,164 脚部 5 芯材 6,46,86 基部 8,48,88 可撓片 10,50,90,171 第一意匠部 12,52,92,173 第二意匠部 14 着色テープ 20,120 壁構造体 22,62,100 パネル 23,63,103 パネル本体 26,66,106 表装部 28,68,108 装飾部 30,70,136,146,156 隙間 60 壁構造 67 突台 83 裏面 89 保持部 102 切り欠き部 130,140,150 パネル対 132,134,142,144,152,154 パ
ネル 170 目地部材ホルダ 172 基板部 174 側板部 176 突出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接するパネルの間の隙間に沿って取り付
    けられる長尺状の目地部材であって、 前記隙間を閉塞する頭部と、 前記頭部から突出して形成され、且つ該隙間内に挿入さ
    れる脚部とを有し、 前記頭部の表面には、長手方向に沿って延びる第一意匠
    部と第二意匠部とがそれぞれ設けられ、 前記第二意匠部が設けられる部位は、前記第一意匠部が
    設けられる部位と比較して、変形が抑制される構成とさ
    れていることを特徴とする目地部材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の目地部材であって、前記
    頭部のうち、前記第二意匠部が形成されている部分は、
    前記第一意匠部が形成されている部分と比較して厚肉に
    形成されることで変形が抑制されている目地部材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の目地部材であっ
    て、前記第二意匠部は前記頭部の中央に形成され、前記
    第一意匠部は、前記第二意匠部の両側に配置されている
    目地部材。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の目地部
    材と、複数枚のパネルとを有する壁構造体であって、 前記複数枚のパネルは互いに隣接して配設され、 前記目地部材は、前記隣接するパネル間の隙間に、前記
    脚部が挿入された状態で装着されている壁構造体。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の壁構造体であって、 第一の隣接するパネルと、該第一の隣接するパネルの間
    の隙間に略一直線上に連通する隙間を有する第二の隣接
    するパネルとを備え、前記第一のパネルの間の隙間と前
    記第二のパネルの間の隙間にわたって前記目地部材が装
    着されている壁構造体。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載の壁構造体であっ
    て、前記目地部材の第一意匠部が、前記パネルの外表面
    と同一又は類似の色及び/又は模様に形成され、 前記第二意匠部は、前記パネルの外表面と異なる色及び
    /又は模様に形成されている壁構造体。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の壁構造体であって、前記
    パネルの外表面には、帯状の装飾部が形成され、 前記装飾部は、前記第二意匠部と略等しい幅を有すると
    ともに、前記隣接するパネルの隙間に設けられる目地部
    材に平行に延びている壁構造体。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の壁構造体であって、前記
    装飾部は、前記第二意匠部と同一又は類似の色及び/又
    は模様に形成されている壁構造体。
  9. 【請求項9】パネルと、該パネルの一端部に沿って設け
    られた目地部材とを有し、前記目地部材が設けられた前
    記パネルの一端部を、他のパネルに隣接させることによ
    って壁構造体を形成し得る壁組立て体であって、 前記目地部材は、請求項1〜3のいずれかに記載の目地
    部材である壁組立て体。
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JP2010280275A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kojima Press Industry Co Ltd 車両用部品間のシール構造
KR200477935Y1 (ko) 2011-01-21 2015-08-07 니치하 가부시키가이샤 벽면 시공 구조
JP2016023526A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 東海興業株式会社 目地材
JP2017020244A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 株式会社ネクスコ・メンテナンス東北 橋梁中央分離帯部止水部材
JP2020148244A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 信越ポリマー株式会社 シール部材、シール構造およびシール構造の形成方法

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