JP2020147537A - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕殺菌剤、下記式(1)で表される化合物、ノニオン性界面活性剤およびエタノールを含有し、下記式(1)で表される化合物の含有量が0.005〜5.0質量%であり、ノニオン性界面活性剤の含有量が0.01〜5.0質量%であることを特徴とする皮膚外用剤組成物、
〔2〕殺菌剤が、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、トリクロサン、およびサリチル酸からなる群から選ばれる1種以上を含む、〔1〕記載の皮膚外用剤組成物、
〔3〕殺菌剤の含有量が0.01〜2.0質量%である、〔1〕または〔2〕記載の皮膚外用剤組成物、
〔4〕〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の皮膚外用剤組成物がシート基材に含浸されてなるシート化粧料、に関する。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、殺菌剤、式(1)で表される化合物、ノニオン性界面活性剤およびエタノールを必須の成分として含有する。また、水を含むことが好ましい。なお、本明細書においては、殺菌剤を「成分(A)」;式(1)で表される化合物を「成分(B)」;ノニオン性界面活性剤を「成分(C)」;エタノールを「成分(D)」;水を「成分(E)」と称する場合がある。
本実施形態において使用可能な殺菌剤としては、特に制限されないが、残存性および塗布後の殺菌効果の持続性を効果的に高める観点からは、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、トリクロサンおよびサリチル酸が好ましい。なかでも、殺菌効果、安全性および安定性の観点から、イソプロピルメチルフェノールを含む殺菌剤が特に好ましい。成分(A)は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、下記式(1)で表わされる化合物を含有する。なお、下記式(1)で表わされる化合物は不斉炭素原子を有しており、これらの化合物のラセミ体のみならず、これらの化合物の光学活性体、立体異性体およびそれらの混合物や単離されたものも包含する。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、ノニオン性界面活性剤を含有する。ノニオン性界面活性剤は、成分(A)および成分(B)の可溶化剤としても作用し、また、成分(B)による殺菌剤の残存性向上効果をより一層高める役割を果たす。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、成分(A)および成分(B)を可溶化し、また使用時の速乾性を向上する目的で、エタノールを含有する。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、水を含有することが好ましい。本実施形態において使用する水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水等が挙げられる。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物は、上記成分(A)、(B)、(C)、(D)および(E)以外の成分(その他の成分)を含有していてもよい。その他の成分としては、特に限定されないが、例えば、制汗剤、ノニオン性界面活性剤以外の界面活性剤、増粘剤、保湿剤、消臭剤、オイル成分、金属イオン封鎖剤、防腐剤、清涼剤、抗炎症剤、植物エキスおよび香料等が挙げられる。
本実施形態に係る皮膚外用剤組成物をシート基材に含浸させることにより、シート化粧料が得られる。シート化粧料の形状はシート状である。これにより、肌を拭く使用形態での使用性に優れ、携帯性にも優れる。シートの平面形状は、特に限定されないが、例えば、四角形(例えば、正方形、長方形等)、三角形等の多角形;円形、楕円形、半円形;三日月形;樽形;鼓形;キャラクターの形状等が挙げられ、生産性、使用性や梱包性の観点からは四角形が好ましい。また、シート化粧料には、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部等の成型が施されていてもよい。シート化粧料のシートの片面の表面積は、特に限定されないが、使用性、携帯性、包装性等の観点から100〜500cm2が好ましい。
ノニオン性界面活性剤1:青木油脂工業(株)製のブラウノンDC−620(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル)
ノニオン性界面活性剤2:日本エマルジョン(株)製のEMALEX HC−40(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油)
ノニオン性界面活性剤3:太陽化学(株)製のサンソフトQ−8C−C(カプリル酸ポリグリセリル−3)
表1および表2に示した組成(配合量)に従い調製した実施例1〜10および比較例1〜4の皮膚外用剤組成物(20μL)を、ピペットマンで上腕内側部に塗布した。塗布してから60分後に、綿球を使用して、塗布した皮膚外用剤組成物を回収した。具体的には、800μLのエタノールを含浸させた直径14mm、綿100%の綿球(尾崎工業(株)製の綿球#14)を使用して、その一方の面で5往復拭き取り、さらに反対の面で5往復拭き取りを行った。これらの動作を、新しい綿球に交換して計3回実施し、最後にエタノールを含浸させていない綿球で拭き取りを行った。この際も、その一方の面で5往復拭き取り、さらに反対の面で5往復拭き取りを行った。拭き取った綿球は全て同じ50mLチューブに入れ、20mLのエタノールで抽出した。これらを液体クロマトグラフイーで分析を行い、各殺菌剤の面積値を測定した。各殺菌剤の残存性は、成分(B)および成分(C)を含有しない基準比較例(表1では比較例1;表2では比較例4)の面積値を基準値とし、当該基準値に対する増減率を求め、下記の基準に従って評価した。
+++:基準品と比べて面積値が2.0倍以上になっている。
++:基準品と比べて面積値が1.5倍以上、2.0倍未満になっている。
+:基準品と比べて面積値が1.1倍以上、1.5倍未満になっている。
±:基準品と比べて面積値が0.9倍以上、1.1倍未満になっている。
−:基準品と比べて面積値が0.9倍未満になっている。
表1および表2に示した組成(配合量)に従い調製した実施例1〜10および比較例1〜4の皮膚外用剤組成物を、左上腕内側部に0.2g塗布し、右手の人差し指、中指、薬指の三本で組成物が乾くまで塗り広げた。塗り広げてから2分経過後の肌の状態を2名の専門パネルが官能的に評価し、各評価員の評価を総合して決定した。なお、評価結果は下記の基準に従って評価した。
A(優れる):べたつきが全く感じられない。
B(良好):べたつきがほとんど感じられない。
C(不良):明らかにべたつきが感じられる。
不織布100質量部に下記組成からなる皮膚外用剤組成物400質量部を含浸させて、シート化粧料とした。
イソプロピルメチルフェノール 0.10質量%
3−(メントキシ)プロパン−1,2−ジオール 0.30質量%
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 0.05質量%
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.10質量%
エタノール 60.00質量%
精製水 残部
合計 100質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.10質量%
3−(メントキシ)プロパン−1,2−ジオール 0.50質量%
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 0.40質量%
グリセリン 1.50質量%
1,3−ブチレングリコール 5.00質量%
クエン酸 0.05質量%
クエン酸ナトリウム 0.10質量%
フェノキシエタノール 0.20質量%
エタノール 15.00質量%
精製水 残部
合計 100質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.10質量%
3−(メントキシ)プロパン−1,2−ジオール 1.00質量%
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル 2.00質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.50質量%
流動パラフィン 5.00質量%
パラフィン 5.00質量%
ベヘニルアルコール 3.10質量%
ステアリン酸 1.00質量%
トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.00質量%
グリセリン 1.50質量%
キサンタンガム 0.05質量%
カルボキシビニルポリマー 0.30質量%
フェノキシエタノール 0.20質量%
エタノール 10.00質量%
水酸化カリウム 適量
トコフェロール 適量
エデト酸二ナトリウム 適量
香料 適量
精製水 残部
合計 100質量%
Claims (4)
- 殺菌剤が、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、トリクロサン、およびサリチル酸からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項1記載の皮膚外用剤組成物。
- 殺菌剤の含有量が0.01〜2.0質量%である、請求項1または2記載の皮膚外用剤組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の皮膚外用剤組成物がシート基材に含浸されてなるシート化粧料。
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