JP2020147339A - 地下埋設型タンク上部ボックスシステム、及びタンク上部ボックスの埋設方法 - Google Patents
地下埋設型タンク上部ボックスシステム、及びタンク上部ボックスの埋設方法 Download PDFInfo
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円弧状の上面部分に接するバンドで地中に埋設される基礎に締結された地下タンク上であって、前記バンドと重なる位置に配置され、前記バンドと重なる各個所にバンドと干渉しないように切り欠き部が形成された、FRP(Fiber−Reinforced Plastics)製のボックスピット本体枠と、
ボックスピット本体枠の内側に位置するバンドのうち、少なくとも切り欠き部からボックスピット本体枠の内側に向かう部分を地下タンクに対して覆うカバーと、
を備え、
カバーは、切り欠き部からボックスピット本体枠の内側に向かって延びるバンドを地下タンク上に位置するバンドの端部を残して地下タンクに対して覆うことを特徴とする。
地下タンクの円弧状の上面部分に接するバンドで地中に埋設される基礎に締結された地下タンク上にタンク上部ボックスを埋設するタンク上部ボックスの埋設方法であって、
地下タンクと接するバンドのうち、タンク上部ボックスと重なるバンド部分であって少なくともタンク上部ボックス壁面から内側に向かう部分をカバーで地下タンクに対して覆う工程と、
バンドと重なる個所にバンドと干渉しないように切り欠き部が形成された、FRP(Fiber−Reinforced Plastics)製のタンク上部ボックスを切り欠き部がカバーを介してバンドを地下タンクとの間に挟むように配置する工程と、
を備えたことを特徴とする。
図1は、実施の形態1における給油所の構成を示す断面構成図の一例である。図1において、ガソリンスタンドに代表される給油所には、貯蔵タンク102(地下タンク)が地下(地中)に埋設されている。一方、地上には、計量機(給油器)104が配置される。また、地上には、タンクローリー車106からの燃料油の注入を受ける配管注入口116が配置される。貯蔵タンク102から上方へ延びる配管111は、地下に埋設されたボックスピット100(地下埋設型タンク上部ボックス)内で配管継手により例えば計量機104へと延びる配管112に接続される。また、貯蔵タンク102から上方へ延びる配管113は同様にボックスピット100内で配管継手により例えば配管注入口116へと延びる配管114に接続される。また、貯蔵タンク102内の圧力が所定の値を超えた場合に、圧力調整のために気化したガスは、例えば配管114を介して放出弁130から大気中に放出される。かかる配管111,112,113,114は、地下(地中)に埋設されている。
図3は、実施の形態1における地下タンクシステムの構成を示す側面図である。図3では、図2に示した地下タンクシステム500の側面図を示している。地下タンクシステム500は、コンクリートで構成される基礎(基台)103と、貯蔵タンク102と、FRP(Fiber−Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製のボックスピット100とカバー36とを備えている。ボックスピット100とカバー36は、地下埋設型タンク上部ボックスシステムを構成する構成部品の一例となる。図2及び図3では、配管112,114、及びボックスピット100の配管挿入口等の図示は省略している。図2及び図3において、基礎103上に貯蔵タンク102が配置される。貯蔵タンク102は、中央部分が水平方向に筒状に延びる円筒状に形成され、両端部分が凸の半球状に形成されている。そして、貯蔵タンク102は、スチール製のバンド18が貯蔵タンク102の上面を押さえ付けながら基礎103に締結されることで固定される。よって、貯蔵タンク102は、円弧状の上面部分に接するバンド18で地中に埋設される基礎103に締結されている。また、スチール製のバンド18で貯蔵タンク102を損傷させないように、貯蔵タンク102とバンド18との間にはゴムシート17が配置される。ゴムシート17は、例えば、バンド18と同じ幅サイズ或いはバンド18の幅サイズ以下で形成されると好適である。但し、これに限るものではない。ゴムシート17の幅は、バンド18の幅サイズよりも大きいサイズで形成されても構わない。
図5は、実施の形態1におけるボックスピット本体の上方から見た構成の一例を示す断面図である。図5では、図2のB−B断面を示している。
図6は、実施の形態1におけるボックスピット本体と貯蔵タンク上部の構成の一例の拡大断面図である。
図7は、実施の形態1におけるボックスピット本体の切り欠き部周辺の構成の一例の拡大図である。
図4に示すように、貯蔵タンク102は、スチール製のタンク本体20の全表面にアスファルト材がコーティングされ、アスファルトシート22を構成している。なお、図4では、タンク本体20のスチール材の厚さを示す断面部分の図示は省略している。図4〜6に示すように、基礎103の一方から1本のバンド18が貯蔵タンク102の上面を回って基礎103の他方まで繋がった状態で貯蔵タンク102を押さえ付けている訳ではない。貯蔵タンク102の頂面付近で上方に折れ曲がった返し部分である端部19から貯蔵タンク102の上面の一方側に沿って基礎103の一方に延びたバンド18で締結されると共に、同様に貯蔵タンク102の頂面付近で上方に折れ曲がった別の端部19から貯蔵タンク102の上面の他方側に沿って基礎103の他方に延びた別のバンド18で締結される。ここで、この状態でボックスピット100を貯蔵タンク102上に配置したのでは、ボックスピット本体枠10の切り欠き部30とバンド18との隙間から地下水がボックスピット100内に侵入してしまう。また、ボックスピット100内に漏れ出た油液が切り欠き部30とバンド18との隙間から地中に漏れ出してしまう可能性がある。また、切り欠き部30とバンド18との隙間をコーキング材等で埋めたとしても、バンド18とゴムシート17との接地面および/或いはゴムシート17と貯蔵タンク102上面との接地面を伝って、毛細管現象等により地下水がボックスピット100内に侵入してしまうことがあり得る。そこで、実施の形態1では、以下のように、まずはカバー36でバンド18を覆ってから、カバー36を挟み込むようにボックスピット100を貯蔵タンク102上に配置する。以下、タンク上部ボックスの埋設方法の順に沿って、その構成についても説明する。
図8は、実施の形態1における地下タンクへの接着方法の一例を説明するための断面図である。図8に示すように、貯蔵タンク102のスチール製のタンク本体20の全表面には、アスファルトシート22がコーティングされている。そこで、ボックスピット本体枠10の底面全周を切り欠き部30以外に隙間ができないように例えばFRP40で接着する。図8の例では、ボックスピット本体枠10全周が、コーティングされたアスファルト材と接着される。
12 中段ボックス
14 上段ボックス
16 マンホール蓋
17 ゴムシート
18 バンド
20 タンク本体
22 アスファルトシート
30 切り欠き部
31 FRP
32 壁
34,35 樹脂材
36 カバー
40 FRP
100 ボックスピット
101 燃料油
102 貯蔵タンク
103 基礎
104 計量機
106 タンクローリー車
111,112,113,114 配管
116 注入口
130 放出弁
300 車両
Claims (8)
- 円弧状の上面部分に接するバンドで地中に埋設される基礎に締結された地下タンク上であって、前記バンドと重なる位置に配置され、前記バンドと重なる各個所にバンドと干渉しないように切り欠き部が形成された、FRP(Fiber−Reinforced Plastics)製のボックスピット本体枠と、
前記ボックスピット本体枠の内側に位置するバンドのうち、少なくとも前記切り欠き部から前記ボックスピット本体枠の内側に向かう部分を前記地下タンクに対して覆うカバーと、
を備え、
前記カバーは、前記切り欠き部から前記ボックスピット本体枠の内側に向かって延びるバンドを前記地下タンク上に位置する前記バンドの端部を残して前記地下タンクに対して覆うことを特徴とする地下埋設型タンク上部ボックスシステム。 - 前記タンク上部ボックス内側において、前記バンドのうち前記カバーにより覆われずに残った部分が樹脂材で埋め込まれることを特徴とする請求項1記載の地下埋設型タンク上部ボックスシステム。
- 前記カバーは、FRP材を用いて形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の地下埋設型タンク上部ボックスシステム。
- 地下タンクの円弧状の上面部分に接するバンドで地中に埋設される基礎に締結された前記地下タンク上にタンク上部ボックスを埋設するタンク上部ボックスの埋設方法であって、
前記地下タンクと接する前記バンドのうち、前記タンク上部ボックスと重なるバンド部分であって少なくとも前記タンク上部ボックス壁面から内側に向かう部分をカバーで前記地下タンクに対して覆う工程と、
前記バンドと重なる個所に前記バンドと干渉しないように切り欠き部が形成された、FRP(Fiber−Reinforced Plastics)製の前記タンク上部ボックスを、前記切り欠き部が前記カバーを介して前記バンドを前記地下タンクとの間に挟むように配置する工程と、
を備えたことを特徴とするタンク上部ボックスの埋設方法。 - 前記タンク上部ボックス内側において、前記バンドのうち前記カバーにより覆われずに残った部分を樹脂材で埋め込む工程をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載のタンク上部ボックスの埋設方法。
- 前記カバーと前記切り欠き部との隙間を接着剤で塞ぐ工程をさらに備えたことを特徴とする請求項4又は5記載のタンク上部ボックスの埋設方法。
- 前記バンドの端部を前記カバーと複数の壁とで囲み、囲まれた空間を前記樹脂材で埋め込むことで、前記バンドの端部が樹脂材で埋め込まれることを特徴とする請求項4〜6いずれか記載のタンク上部ボックスの埋設方法。
- 前記地下タンクとして、外殻にFRP材を用いた2重殻タンクが用いられることを特徴とする請求項4〜7いずれか記載のタンク上部ボックスの埋設方法。
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