JP2020146837A - 回転工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチがオンされてモータを目標回転数まで加速させる制御におけるオーバーシュート量を調整することができる回転工具を提供する。【解決手段】スピンドルを回転させるモータと、スピンドルに螺合して先端工具を固定する固定具と、スイッチと、作業者が操作可能で少なくとも2つ以上の目標回転数を設定可能な速度調整装置と、スイッチの操作に応じてモータの回転・停止を制御し、設定された目標回転数でモータが回転するよう制御する制御装置を有する回転工具において、制御装置は、設定された目標回転数が小さい場合に、モータの起動からモータが目標回転数で駆動される過程においてモータの回転数が一時的に目標回転数を超えるように制御し、その回転数の超過量が設定された目標回転数が大きい場合と比較して大きくする。【選択図】図11

Description

本発明は先端工具を回転させる回転工具であって、先端工具を固定している固定具が緩むことを抑制するものである。
電気モータを用いて先端工具を回転させる回転工具が知られている。特許文献1ではブラシレスDCモータを駆動源としたグラインダが開示されている。このグラインダは、モータのコイルに回転磁界(三相交流)を供給するためのインバータ回路を搭載し、磁気センサを用いてロータの回転位置を検出し、コントローラによってモータのコイルに供給される駆動電流を制御する。モータの回転力は2つの傘歯車を介してスピンドルに伝達される。スピンドルには回転する砥石等の先端工具が取り付けられる。スピンドルへの先端工具の固定方法は、スピンドル側に雄ネジを形成し、先端工具の貫通孔にスピンドルを通した後に雌ネジを有する固定具をスピンドルに螺合することにより行う。回転するスピンドルは回転中の先端工具を介して大きな負荷トルクを受けるため、スピンドルの回転トルクと反対方向に先端工具を回すような力を受ける。そこで先端工具の作業中に固定具が緩まないように、スピンドルの回転方向と反対方向に砥石を回転させると固定具が締まるように、スピンドルのネジ山と固定具のネジ山の方向が決定される。
近年、グラインダや丸鋸等のように先端工具を一方向に回転させる回転工具において、特許文献2のようにモータのスイッチをオフにした際にブレーキをかけて、先端工具が素早く停止するようにする技術が実現されている。特許文献2ではスイッチがモータのオフを選択しているときに、モータに対して摩擦による制動力を働かせる。そのためにモータの回転軸と同軸上にブレーキ機構を設けている。別のブレーキ機構として、特許文献3ではブラシレスモータのコイルを短絡させることによって電気的なブレーキを掛けることが提案されている。
特開2010−269409号公報 特開2017−13166号公報 特開2013−165677号公報
回転工具においてモータのスイッチをオフにした際に自動的に作用するブレーキ機構を適用すると、先端工具を素早く停止させることができる。しかしながら、強いブレーキを作用させる際には、減速しようとするスピンドルに対して、先端工具が慣性で回り続けようとするため、これらを相対回転させようとする力が働き、ネジ山を有する固定具を緩める方向への緩めトルクが発生する。一方、モータの起動時には、静止している先端工具に対してスピンドルを加速させるため、ネジ山を有する固定具を締めつける方向への締付トルクが発生する。このような特徴を有する回転工具において、作業者がモータのスイッチをオンにしてモータが起動した直後に、すぐにスイッチをオフにしてブレーキを掛ける操作を繰り返すと、締付トルクよりも緩めトルクの大きさが大きくなって固定具がスピンドルから緩んでしまう虞がある。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチがオフされて先端工具を停止させる際に、先端工具を固定している固定具が緩むことを抑制できるようにした回転工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、スイッチがオフされた際に先端工具を停止させるブレーキの適用可否を最適に制御して、固定具が緩むことを抑制するようにした回転工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、スイッチがオンにされた直後に、先端工具を固定している固定具が締まるような締付トルクを確実に与えるようにした回転工具を提供することにある。
本願で開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、先端工具が装着されるスピンドルと、スピンドルを正転方向に回転させるモータと、スピンドルに螺合して先端工具を固定する固定具と、スイッチと、スイッチの操作に応じてモータの回転・停止を制御する制御装置と、を有する回転工具であって、制御装置は、スイッチがオンされると、モータを設定された第1目標回転数よりも高く設定された第2回転数になるよう制御した後に、回転数を減少させて目標回転数となるようにモータを制御する起動制御を行う。また、制御装置は、起動制御時において、モータが設定された第2目標回転数で回転したことを検出した後、徐々に回転数を減少させて第1目標回転数で定速回転制御するように制御する。
本発明の他の特徴によれば、作業者が操作可能な速度調整装置を有し、制御装置は、速度調整装置への操作に基づいて、モータの第1目標回転数を第1回転数とする低速制御と、第1目標回転数を第1回転数よりも高い第2回転数とする高速制御とを選択可能とした。このように、モータの目標回転数を複数設定できるので、作業別に適切な回転数を選択することができる。また制御装置は、低速制御が選択されている場合に起動制御を実行し、高速制御が選択されている場合には起動制御を実行し、低速制御と高速制御のうち、低速制御が選択されている場合にのみ起動制御を実行するようにした。さらに制御装置は、モータの駆動中にスイッチがオフされると、モータに制動力を与える制動制御を実行可能とした。この制動制御によりスイッチオフ時にはモータに制動を掛けられるので、素早くスピンドルを停止させることができる。
本発明のさらに他の特徴によれば、制御装置は、少なくとも高速制御が選択されている場合には、モータの起動時において固定具に加わる締付けトルクよりも、制動時において固定具に加わる緩みトルクが小さくなるように制動力を調整する。モータのステータには複数のコイルが巻かれ、制御装置は、コイル間を短絡させることにより電気的な制動を行うようにした。例えば、モータはブラシレスモータであり、複数のスイッチング素子によってモータを制御するインバータ回路を有し、制御装置はインバータ回路を制御してコイル間の短絡を行う。制御装置はスイッチング素子によるモータの短絡相の数、及び/又は、短絡時間を変化させることにより制動の強さを調整することができる。上述の回転工具の一例はグラインダであり、先端工具として円形の砥石がスピンドルに装着される。
本発明によれば、スイッチがオンされたら、モータを設定された第1目標回転数よりも高い第2目標回転数になるよう制御した後に徐々に回転数を減少させて第1目標回転数に到達させるので、先端工具を固定する固定具に加わる締まりトルクを高めることができ、固定具がスピンドルに対して緩む現象を効果的に抑制できる。
本発明の実施例に係る回転工具1の側面図である。 本発明の実施例に係る回転工具1の全体構造を示す縦断面図である。 図2のスピンドル30への砥石40の取り付け構造を示す展開斜視図である。 図1のモータ5の駆動制御系の回路構成を示すブロック図である。 ケース50を図2の矢印A方向から見た矢視図である。 スピンドル30の起動から停止までの回転速度の推移例を示す図である。 スピンドル30への制動を加える際の電気ブレーキの動作を説明するための回路図である。 スイッチをオフした際のブレーキ制御手順を示すフローチャートである。 スピンドル30の起動から停止までの回転速度の推移例を示す図である(その2)。 砥石のイナーシャの差による起動時の加速状況を示す図である。 第二の実施例における加速制御を説明するための図であり、変速ダイヤル17による設定速度毎の加速度曲線と減速曲線を示す。 第二の実施例において、スイッチをオンにした際のモータの加速制御手順を示すフローチャートである。 速度設定ダイヤルとモータの加減速状況を説明するための別の図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は、本発明の実施例に係る回転工具1の側面図である。ここでは回転工具1の一例として、円筒状のハウジングの軸線A1に対して直交する軸線B1を中心に回転するスピンドルを有し、スピンドルに固定される作業機器が円形の砥石40であるディスクグラインダを示している。回転工具1のハウジング(外枠又は筐体)は、動力伝達機構を収容するギヤケース21と、モータを収容する筒形状のモータハウジング2と、モータハウジング2の後方に取り付けられ電気機器類を収容するリヤカバー3の3つの部品により構成される。ハウジングの形状や分割の仕方は任意であり、本実施例のように前後方向に3つに分割された部分により構成しても良いし、その他の分割形状で形成しても良い。モータハウジング2は樹脂又は金属の一体構成であって、前方側に開口を有する略円筒形に構成される。モータハウジング2の後方には、リヤカバー3が取り付けられる。リヤカバー3は、長手方向中心軸(モータの回転軸の延長線たる軸線A1)を通る鉛直面で左右方向に分割可能に構成され、図示しないネジによって固定される。リヤカバー3の右側及び左側側面には外気を取り込むための複数の風窓3bが設けられる。またリヤカバー3の後端には商用電源を供給するための電源コード19が設けられる。
モータハウジング2の左側側面には後述するモータの回転又は停止を切替えるスイッチレバー11が設けられる。スイッチレバー11は前後方向にスライド式で、図1のようにスイッチレバー11が後方側に位置する際はスイッチオフの状態で、前方側に位置する際にはスイッチオンの状態となる。
図2は回転工具1の全体構造を示す縦断面図である。モータ5はブラシレスDCモータであって、モータハウジング2の中心軸方向(前後方向)に沿うように回転軸9が配置される。モータ5はステータ8の内周側空間内にてロータ6が回転する、いわゆるインナーロータタイプである。ステータ8は、プレス加工によって切り抜かれた円環状の薄い鉄板を軸方向に多数枚積層した積層構造で製造されるコアに銅線を巻くことでコイルが形成される。本実施例ではコイルは、U、V、W相の3相を有するスター結線とされるが、デルタ結線としても良い。ロータ6にはN極およびS極を有する平板状の永久磁石7が設けられる。
回転軸9は、ギヤケース21とモータハウジング2との接続部付近で固定される前方側の軸受(第一の軸受)14aと、モータハウジング2に固定される後方側の軸受(第二の軸受)14bとにより回転可能に保持される。回転軸9の軸方向に見て軸受14aとモータ5の間には冷却ファン15が設けられる。冷却ファン15は例えばプラスチック製の遠心ファンであって、モータ5の回転軸9に取り付けられ、モータ5の回転によってハウジングの内部において複数の黒矢印で示す方向に、モータ5や制御回路等を冷却するための風の流れ(冷却風)を発生させる。冷却風は、リヤカバー3の左右両側面に設けられた風窓3b(図1参照)から吸引され、回路基板51を収容するケース50の周囲を後方から前方側に流れて、モータハウジング2の軸受ホルダ部2bに設けられた開口(図示せず)を通過して、モータ5の収容空間内に流入する。モータ5の収容空間に流入した冷却風は、ステータ8の外周側であってモータハウジング2との間の隙間(図中の黒矢印参照)やステータ8の内側空間を通って冷却ファン15によって吸引され、ファンカバー16の貫通穴を通ってギヤケース21の貫通穴から矢印15aのように前方側に、又はファンカバー16の下側の穴から矢印15bのように前方に排出される。
ギヤケース21は、例えばアルミニウム等の金属の一体成形により構成され、1組の傘歯車機構(22、23)を収容すると共に、出力軸となるスピンドル30を回転可能に保持する。スピンドル30の軸線B1は、モータ5の回転軸9の軸線A1とは略直交方向(ここでは上下方向)に延びるように配置される。回転軸9の前端部分には第1の傘歯車22が設けられ、第1の傘歯車22はスピンドル30の上側端部に取り付けられた第2の傘歯車23に噛合する。第2の傘歯車23は直径が大きく、第1の傘歯車22に比べて歯車数が多いので、これらの動力伝達手段は減速機構として作用する。スピンドル30の上端側はメタル25によってギヤケース21に回転可能に軸支され、中央付近にはボールベアリングによる軸受26によって軸支される。軸受26はスピンドルカバー27を介してギヤケース21に固定される。
スピンドル30の先端にはサポートボディ33が設けられ、サポートボディ33の下側に砥石40等の先端工具が装着される。砥石40は、ホイルワッシャ35とワッシャナット45に挟持されることによって固定される。砥石40は、例えば直径100mmのフレキシブルトイシ、レジノイドトイシ、サンディングディスク等であり、用いる砥粒の種類の選択により金属、合成樹脂、大理石、コンクリートなどの表面研磨、曲面研磨が可能である。砥石40の後方側の径方向外側及び上側はホイールガード39にて覆われる。尚、回転工具1に装着される先端工具としては、砥石40だけに限られず、ベベルワイヤブラシ、不織布ブラシ、ダイヤモンドホイール等のその他の工具を取り付けるようにしても良い。
モータ5の回転軸9の後端には、回転方向に磁極が異なる磁性体であるセンサ磁石10が取り付けられる。センサ磁石10はロータ6の回転位置検出のために取り付けられる薄い円柱形の永久磁石であって、周方向に90度ずつ隔ててNSNS極が順に形成される。センサ磁石10の後ろ側であってケース50の内側部分には、回転軸9と垂直方向に配置される略半円形のセンサ基板52が設けられ、センサ基板52にはセンサ磁石10の位置を検出する回転位置検出素子69が設けられる。回転位置検出素子69は、回転するセンサ磁石10の磁界の変化を検出することにより、ロータ6の回転位置を検出するものであり、例えば3つのホールICが用いられ、回転方向に所定角度毎、ここでは60°毎に配置される。
略円筒形に形成されるリヤカバー3の内部には、モータ5の回転制御を行う制御装置(後述する制御回路70)と、モータ5を駆動させるためのインバータ回路と、外部から図示しない電源コードにて供給される交流を直流に変換するための電源回路が収容される。本実施例では、これらの回路は、回転工具1の長手方向中心軸(モータ5の回転軸9と同軸)に対して平行に配置される回路基板51に搭載した。回路基板51は、下側の一面が開口部となっている容器状のケース50の内部に配置され、スイッチング素子Q1〜Q6が基板から下方向に配置され、液体状の樹脂を硬化させる硬化性樹脂によってケース50の所定の深さ部分まで固められる。ここでは樹脂56の液面がケースの深さの半分以上まで到達する。モータハウジング2の軸受ホルダ部2bは、軸受14b(図2参照)の外輪部分を保持する円筒部分から外側に向けて複数の支柱(図示せず)が形成され、支柱以外の場所では空洞となっているので、ケース50が収容される空間からモータ5側が収容される空間へ冷却風が流れる構造となっている。ケース50により画定される空間内(容器内)には、回路基板51に加えてさらに、スイッチ18と、回転位置検出素子69を搭載するセンサ基板52が設けられる。スイッチ18は、モータ5のオンオフを切り換えるもので、スイッチレバー11と連動して移動する連結アーム12によってプランジャ部分が押下されるか開放されるかで、オン状態とオフ状態を切り換える。センサ基板52はモータ5の回転軸方向と直交するように配置される。
図3はスピンドル30への砥石40の取り付け構造を示す展開斜視図である。ギヤケース21は金属製であって、モータ5の回転力を出力軸たるスピンドル30に伝達する動力伝達機構を収容する。ギヤケース21には4箇所のネジ穴21a〜21dが形成され、図示しないネジによってギヤケース21がモータハウジング2に固定される。スピンドル30は、上端部分がメタル25(図2参照)によって軸支される細径部31aが形成され、細径部31aの下側は傘歯車23を固定する主軸部31bが形成され、主軸部31bの下側部分は軸受26を固定するための軸受保持部31cが形成される。スピンドル30の下端部分には、ワッシャナット45を固定するための雄ネジ32が形成される。雄ネジ32はワッシャナット45を矢印48aの方向に回転させることにより締め付けられ、矢印48bの方向に回転させることにより緩められる正ネジである。スピンドル30の主軸部31bの中央付近には、スピンドルカバー27が設けられる。スピンドルカバー27は、軸受26を軸支するための固定部材であって、下側に開口部27aが形成され、開口部27aの内周側がラビリンス部27bになっている。
スピンドル30の上端側はメタル25によってギヤケース21に回転可能に軸支され、中央付近にはボールベアリングによる軸受26(図2参照)によって軸支される。軸受26はサポートボディ33が設けられる。サポートボディ33は二面幅を有してスピンドル30と共に相対回転できないように接続され、スピンドル30と共に回転する。サポートボディ33の上方側にはラビリンス部33aが形成される。ラビリンス部33aはスピンドルカバー27のラビリンス部27bとの間に近接した狭い空間を形成することによりギヤケース21の内部に塵埃等の侵入を防止するものである。サポートボディ33の中央付近には円盤状の部分が形成され、その外縁2箇所から軸線B1方向と平行方向に延びる回り止め防止用の突起部34a、34bが形成される。突起部34a、34bはホイルワッシャ35に形成された穴部に嵌合する。ホイルワッシャ35は中央に雄ネジ32を貫通させるための貫通穴35aが形成された金属製の部材であって、装着される砥石40の一方の面(凸側の面)を保持すると共に、砥石40の貫通孔41a内に位置する円筒部35bを有する。砥石40は中央付近が軸方向にオフセットされた突出部41が形成され、突出部41の中心に円筒部35bを貫通させる貫通孔41aが形成され、砥石40をスピンドル30と同心上に正確に位置づけることができる。砥石40の径方向の外側部分は、研削に使用できる作業面43が形成され、作業面43と突出部41の間が、斜面上に形成される接続面42にて形成される。ワッシャナット45は砥石40を軸方向に締め付けることにより砥石40をスピンドル30に固定するための固定部材であって、中央に雌ネジ45aが形成される。ワッシャナット45の締め付けには、スピンドル30の回転を阻止するスピンドルロック機構(図示せず)を作用させて、専用の締め付け工具(図示せず)を用いて締め付ける。
回転工具1のスイッチレバー11がオンにされた際のスピンドル30の回転方向は矢印46の方向であり、モータ5の起動に応じて砥石40も回転を開始する。この起動の際には停止している砥石40は、スピンドル30の矢印46の方向への反力として矢印47aの方向への相対回転をする力が作用する。この際、砥石40を固定する締付具であるワッシャナット45にも同方向の矢印48aの力が作用する。この矢印47a、48aの方向の力はスピンドル30の加速開始時のわずかな時間にだけ作用するが、ワッシャナット45にかかる矢印48aの回転方向は、ワッシャナット45を締め付ける方向に作用するため、モータ5を起動させる際にワッシャナット45が締まることになる。逆に、定速回転中のモータ5に対して、電気ブレーキ等の強い制動力を掛ける場合は、スピンドル30が減速を開始する際に、砥石40の慣性力によって砥石40には矢印47bの方向に相対回転させる回転力が作用することになる。この矢印47bの回転力は、ワッシャナット45にも矢印48bの回転力として作用するため、電気ブレーキを急激に掛けてしまうと掛けた瞬間にワッシャナット45に緩めトルクを作用させることになり、ワッシャナット45がわずかに緩んでしまう虞がある。そこで、本実施例では起動時の矢印47a、48aに加わる相対回転力を確実に付与して締付けトルクを加えることにより、ワッシャナット45をスピンドル30に対して十分に締め付けるようにして、制動時にワッシャナット45が緩まないように構成した。
さらに、起動時において十分加速が完了していない状態、即ち、矢印48aの方向への締め付け力が十分付与される前に、ブレーキが掛けられる状態を判断して、トリガを1回引くことによるモータの加速から停止までの一連の動きの中で、矢印48aの締め付け力よりも、矢印48bの緩め力が大きくならないようにした。このように(矢印48aの総締付けトルク量)≧(矢印48aの総緩めトルク量)の関係を維持することによってブレーキ付与時に先端工具を固定する固定具(ワッシャナット45)が緩むことを回避できる。
次に図4を用いてモータ5の駆動制御系の回路構成を説明する。電源コード19によって入力される交流電源90から供給される交流はダイオードブリッジ60によって整流され、インバータ回路71に入力される。ダイオードブリッジ60の下流側には平滑用のコンデンサ61が設けられる。図4では1つのコンデンサ61だけを図示しているが、これらを複数のコンデンサとしても良いし、ダイオードブリッジ60の入力側にもコンデンサを設けても良い。また、コンデンサ61だけでなくチョークコイル等を付加しても良い。インバータ回路71は6つのスイッチング素子Q1〜Q6を含んで構成され、制御回路70から供給されるゲート信号H1〜H6によってスイッチング動作が制御される。スイッチング素子Q1〜Q6としては、例えばFET(電界効果トランジスタ)やIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のような大容量の出力トランジスタが用いられる。スイッチング素子Q1〜Q3のドレイン端子は、ダイオードブリッジ60の正極側に共通に接続されている。また、スイッチング素子Q4〜Q6のドレイン端子はスイッチング素子Q1〜Q3のソース端子と、モータのV相、U相、W相の端子にそれぞれ接続される。スイッチング素子Q4〜Q6のソース端子はダイオードブリッジ60の負極側に共通に接続されている。モータ5のステータ8の内側では、永久磁石7を有するロータ6が回転する。ロータの回転軸9には位置検出用のセンサ磁石10が接続され、センサ磁石10の位置をホールIC等の回転位置検出素子69にて検出することにより制御回路70はモータ5の回転位置を検出する。
ダイオードブリッジ60の出力側にはさらに定電圧電源回路63が接続される。定電圧電源回路63は制御回路70への安定化した基準電圧(低電圧)の直流を供給するための電源回路である。定電圧電源回路63は、ダイオード64、平滑用の電解コンデンサ65、IPD回路66、コンデンサ67及びレギュレータ68を含んで構成される。
制御回路70は、モータ5の起動、停止、及び、回転速度制御を行うための制御手段であって、マイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称する)を含んで構成される。制御回路70はスイッチ18の操作に伴い入力される起動信号と、変速ダイヤル17によって設定された可変抵抗72の信号に基づき、モータ5の回転速度を制御し、コイルU、V、Wへの通電時間と駆動電圧を制御する。制御回路70は、インバータ回路71の6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートに接続され、各スイッチング素子Q1〜Q6をオンオフするための駆動信号H1〜H6を供給する。
制御回路70がロータ6の回転位置をホールICから構成される回転位置検出素子69にて検出し、複数のスイッチング素子Q1〜Q6に駆動信号H1〜H6を出力してスイッチング動作を行うことにより、インバータ回路71はダイオードブリッジ60から出力された直流電圧を、3相(U相、V相、W相)電圧Vu、Vv、Vwとして、モータ5に供給する。モータ5に供給される電流の大きさは、ダイオードブリッジ60とインバータ回路71との間に接続された電流検出用のシャント抵抗62の両端電圧を測定することにより制御回路70によって検出される。このように、インバータ回路71を用いてモータ5の所定のコイルに順次駆動電力を供給することにより、回転磁界を形成してモータ5を回転させる。
図5は図2の矢印Aの方向からケース50の内部を見た矢視図であって、回路基板51へのスイッチング素子Q1〜Q6の搭載状況を示す図である。ケース50の内部に収容される回路基板51は、ケース50の内形とほぼ同等の形状とされ、液体から硬化させた樹脂56(図2参照)にて浸漬される。回路基板51に搭載されるのは、主に、ダイオードブリッジ60等の整流回路と、6個のスイッチング素子Q1〜Q6を含むインバータ回路71と、制御回路70を構成するマイコンと、定電圧電源回路63等(図示せず)である。回路基板51の入力側には、回転工具1の外部から図示しない電源コード19(図2参照)が接続され、商用交流がダイオードブリッジ60に入力される。図示しない電源コード19は電源コード保持部55によって固定される。回路基板51の出力側は、端子84a〜84cであって、図示しない3本リード線によってモータ5のコイルのV相、U相、W相に接続される。
回路基板51においては、スイッチング素子Q1〜Q3、Q4〜Q6がそれぞれ3個ずつ軸方向に並ぶように配置される。スイッチング素子Q1〜Q6は、3本の金属端子がパッケージの下側から延びるものであって、パッケージの背面側には金属製の放熱板が設けられる。スイッチング素子Q1〜Q3にはさらに放熱用の共通の金属板82が設けられる。残りの3つのスイッチング素子Q4〜Q6は、一列に並ぶように配置され、背面の放熱板には独立した金属板83a〜83cがそれぞれ設けられる。
回路基板51の前方側には、3つの回転位置検出素子69(図2参照)を搭載するセンサ基板52が、回路基板51と直交するように配置され、その後方にはスイッチレバー11と連動して動作するスイッチ18が搭載される。ケース50の後方側には可変抵抗72が設けられる。可変抵抗72の回転軸には変速ダイヤル17が設けられ、変速ダイヤル17はリヤカバー3の開口部分(図示せず)から一部が露出するように設けられ、作業者による回転操作を可能としている。回路基板51と可変抵抗72は、リード線85によって配線される。
次に図6を用いてスピンドル30の起動から停止までの回転速度例を説明する。図6の横軸は時間(単位:秒)であり、縦軸はモータ5の回転数r(単位:rpm)である。本実施例の回転工具1では、スイッチレバー11をオンにした際のモータの回転速度として6段階の速度の設定が可能である。ここでは、時間と回転数の関係を表す速度カーブとして、ダイヤル1の時のスピンドル30の回転速度101、ダイヤル4の時の回転速度104、ダイヤル6の時の回転速度の例を示している。ダイヤル6が選択されている場合は、回転数rは27000rpmであって、時刻0の時に作業者がスイッチレバー11にオンにすると、モータ5が起動して矢印101a、104a、106aのようにモータ5の回転が加速して、矢印106bのように所定の回転速度rに到達して定速回転に移行する。このまま定速回転を続けると点線で示す矢印106cのように定速回転を維持する。ここで、定速回転中の時刻tにおいて作業者がスイッチレバー11をオフにすると、制御回路70はモータ5のコイルの各相を短絡させることによって電気ブレーキを作動させる。すると、モータ5の回転軸9に強い制動力が加わるため、矢印106dのようにスピンドル30の回転数が急激に減少し、時刻tにおいてスピンドル30及びスピンドル30に装着されている砥石40が停止する。尚、時刻tから時刻tまでの時間は、例えば1秒程度である。ちなみに回転数r(=27000rpm)程度から電気ブレーキ無しで慣性だけで停止させようとすると8秒程度かかるが、電気ブレーキを併用すると迅速に停止する。
ダイヤル4が選択されている場合のスピンドル30の回転数rは22000rpmであって、時刻0でスイッチレバー11にオンになると、モータ5が起動して矢印101a、104aのように加速し、そのままスイッチレバー11がオンの状態ならば時刻tにおいて回転数rに到達し、矢印104bで示す点線のように定速回転する。ここで定速回転に至る時刻t(>t)で、作業者がスイッチレバー11をオフにした場合は電気ブレーキを作用させるので回転速度104は矢印104dのように減速し、時刻tにて砥石40が停止する。
ダイヤル1が選択されている場合、目標とする回転数rは9600rpmであって、時刻0でスイッチレバー11にオンになると、モータ5が起動して矢印101aのように加速し、そのままスイッチレバー11がオンの状態ならば時刻tにおいて回転数rに到達し、矢印101bのように定速回転する。ここで定速回転に至る前のt(≦t)で作業者がスイッチレバー11をオフにした場合は、電気ブレーキを作用させないでスピンドル30の回転速度を惰性で減速させ、矢印101dのように時刻tにて砥石40が停止する。本実施例では、駆動源たるモータ5が起動してから所要回転状態となるまで、即ち時間Tが経過する前にスイッチがオフにされたら電気ブレーキを付与しないようにした。ここでは、所要回転状態に到達したか否かの閾値は、スイッチレバー11をオンにした後の経過時間で判断し、時刻0〜tと等しい時間Tが経過するまでは電気ブレーキの付与をしないように制限する。尚、時間Tが経過するまでブレーキを掛けることを制限するのは、ブレーキ時にワッシャナット45が緩まないようにするためである。従って、ブレーキを一切掛けないように構成することも可能であるが、制動力が十分弱くなるようにブレーキを掛けるものでも良い。
以上のように本実施例では、モータ5が起動した際にワッシャナット45を締め付ける方向(図3の矢印48aの方向)に十分回転させる前に、フルブレーキが掛からないようにした。よって、起動時のワッシャナット45の締め付け量が、減速時のワッシャナット45の緩め量よりも大きくなるので、砥石40の緩み現象の発生を回避できる。
次に図7を用いて電気ブレーキの原理について説明する。図7はスイッチング素子Q1〜Q6を用いたインバータ回路71の拡大図である。ここでは各スイッチング素子Q1〜Q6に含まれる還流ダイオード73a〜73fも図示している。電気ブレーキを掛ける場合は、制御回路70は下アーム側のスイッチング素子Q4〜Q6のゲート信号をオンにすることにより、スイッチング素子Q4〜Q6のソースとドレイン間を短絡させる。この短絡状況においては、モータの逆起電力によりV〜W相にそれぞれ矢印75a〜75eの短絡電流が流れ、制動力が発生する。また、U〜V相には点線で示す75a、75b、75eの方向に電流が流れ、U〜W相には75a、75c、75eの短絡電流が流れる。この時、スイッチング素子Q4を通る電流75eは、通常駆動時と逆方向の電流であるが、スイッチング素子Q4内に設けた還流ダイオード73dに電流75eが流れることでスイッチング素子Q4の破壊を抑制している。同様にしてスイッチング素子Q5、Q6も還流ダイオード73e、73fにそれぞれ電流75b、75dが流れる。スイッチング素子Q4〜Q6のゲート信号がオフになると、U〜W相の短絡状態が解消される。従って、電気ブレーキを付与する際に、スイッチング素子Q4〜Q6のうちオンさせるゲート数や、ゲート信号をオンオフさせるPWM制御をすることにより制御回路70は電気ブレーキの制動力を調整できる。
図8は、回転工具の起動時の制御を示すフローチャートである。図8に示す一連の手順は、制御回路70にあらかじめ格納されたプログラムによってソフトウェア的に実行可能である。モータ5の起動は、作業者がスイッチレバー11を前方側にスライドさせてオンにすることにより行われる。スイッチレバー11がオンになると、制御回路70は変速ダイヤル17(図5参照)の設定値を検出すると共に、設定された回転速度に到達すべくモータ5を起動して加速させる(ステップ201、202)。次に、制御回路70は、スイッチレバー11がオフにされたかを判定し(ステップ203)、オンのままである場合は、マイコンよってモータの加速と設定された回転速度での定速運転の制御が行われ、ステップ203に戻り同様の処理を続ける(ステップ204)。ステップ204におけるモータ5の回転制御は、従来のグラインダにおけるモータの回転制御方法と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップ203にてスイッチレバー11がオフにされた場合は、制御回路70はスイッチレバー11がオンにされてからオフにされたまでの経過時間が所定時間T(=1秒)に到達前であるか否かを判定する(ステップ205)。ステップ205にて時間間隔が1秒よりも大きい場合は、制御回路70はインバータ回路71の複数のスイッチング素子を短絡させて、モータ5の各相のコイル間を短絡させるブレーキ制御を行うことにより、モータ5は迅速に停止する(ステップ207)。ステップ205にて、時間間隔が1秒以下の場合は、制御回路70はインバータ回路71を用いたいわゆる電気ブレーキを適用せずに、砥石40を惰性で停止させる(ステップ206)。尚、この閾値たる経過時間Tは設計開発時に実験等によって予め設定しておき、マイコンに記録しておけば良い。また、電気ブレーキを適用するか否かの判断閾値を経過時間Tだけに限られずに、回転速度rを用いた閾値としても良い。その場合は加速中の回転速度rが所定の閾値に到達するまでは電気ブレーキを適用せずに、所定の回転速度rに到達したら電気ブレーキを適用するように構成すれば良い。さらには、電気ブレーキを適用するか否かの判断閾値として、起動時に一時的に増加した起動電流が所定の値にまで低下してから適用するように、シャント抵抗62を用いて検出される電流の測定値を用いて検知するように構成しても良い。ステップ208において砥石40が停止するとフローチャートに基づく制御を停止する。
図6〜図8にて説明した本実施例では電気ブレーキを適用するか否かの“所要回転経過”状態を判断するのに経過時間Tを用いて、その時間を1秒としたが、図6で説明したどの状態をもって電気ブレーキの適用の回避を判断する“所要回転経過”状態とするかは、使用されるモータ、減速機構、回転機構等の特性、砥石の種類に合わせて適宜設定すれば良い。
次に図9を用いて、電気ブレーキを適用するか否かの判断閾値として別の値を用いる例を説明する。図9では変速ダイヤル17による最高回転速度(ここではダイヤル6)の設定回転速度rに到達したかどうかを所要回転経過状態の判断閾値とする。設定回転速度rに到達したからはホールIC等の回転位置検出素子69によって検出された位置信号によって制御回路70にて容易に検出することができる。
図9において、ダイヤル6の時に時刻0でスイッチレバー11がオンになり矢印111a、114a、116aのように回転速度116が上昇し、電気ブレーキを適用するか否かを判断する閾値回転数たるrに到達する。この状態以降において、時刻tにてスイッチレバー11がオフになると、電気ブレーキが適用され矢印116dのように急激に減速して時刻tにおいて砥石40が停止する。ダイヤル4が選択されている場合は、定速回転の回転数rは22000rpmであって、時刻0の時に作業者がスイッチレバー11にオンにすると、モータ5が起動して矢印111a、114aのように回転が加速する。この際、時刻tにて作業者がスイッチレバー11をオフにしても閾値たる回転数rに到達していないため、矢印114dのように電気ブレーキを適用せずに惰性で砥石40を停止させる。同様にして、ダイヤル1の際に時刻taでスイッチレバー11をオフにしたら、電気ブレーキを適用せずに惰性で砥石40を停止させる。図9のように電気ブレーキを適用するか否かを判断する閾値回転数をrとしたが、このように設定するとダイヤル1〜5においては電気ブレーキが作動する状態が無くなってしまう。そこで、実際にはr〜rの範囲内において適切な閾値を設けるようにすれば良い。さらには、後述する実施例2のように、ダイヤル1〜5の起動時に一旦閾値回転数rまで回転速度を上昇させた後に、設定速度まで減速させるように構成しても良い。なお、実施例1では所要回転経過前にスイッチレバー11がオフされたときには電気ブレーキを適用せずに砥石40を惰性で停止させるように構成したが、所要回転経過前にスイッチレバー11がオフされたときには所要回転経過後に適用される電気ブレーキよりも弱い制動力で電気ブレーキをかけることで、ワッシャナット45にかかる緩み勝手の力を弱めるようにしてもよい。
次に図10〜図13を用いて本願発明の第二の実施例を説明する。第二の実施例においては、起動時に固定具の緩みを抑制するため、ブレーキ付与時の緩みを防止することに加えて、起動時に図3の矢印48aの方向への固定具のしまり具合を強化させるようにしたものである。図10は砥石40の違いによるスピンドル30の加速度の違いを示す図である。スピンドル30に取り付けられた砥石40が最も軽くてイナーシャが小さいものである場合は、矢印121aのように大きな加速度にて上昇して、矢印121bで示すように変速ダイヤル17(図5参照)にて設定された速度rにて一定速度で回転する。一方、装着できる砥石40のうち最も重くてイナーシャが大きいものである場合は、矢印122aのように点線にて示す小さな加速度にて上昇して、矢印121bで示す速度rにて回転する。つまりイナーシャが小さいものは加速に要する時間がtであり、大きいものは加速に要する時間がtであるように、砥石40の種類によって所要加速時間がばらつくことになる。しかしながら、本実施例ではどのような砥石40が使われようとも、加速時の制御によってワッシャナット45が緩むことを抑制する。
図11は第二の実施例に係る加速制御を説明するための図であり、変速ダイヤル17による設定速度毎の加速度曲線と減速曲線を示す。本実施例では、加速時にはPWM制御のDuty(比)を徐々に大きくして加速させるソフトスタート制御を行う。本実施例では、変速ダイヤル17の設定値が1〜3の時の加速度を、従来の加速度よりも高くなるようにした。ダイヤル4〜6の場合は、矢印134a、135a、136aに示すような従前通りの加速カーブによって加速を行い、矢印134b、135b、136bのような設定された速度に到達する。従来の加速制御では、ダイヤル1〜3の状態も矢印134a、135a、136aに示す加速カーブと同様の傾斜で加速をしていた。しかしながら、本実施例では起動時のワッシャナット45の締め付け具合が不足がちになる低速設定時、即ちダイヤル1〜3を選択した際の加速度を矢印131a、132a、133aのように大きくすることで、加速時におけるワッシャナット45に付与する締まり勝手の力を大きくした。さらに、起動時に最もワッシャナット45の締め付け具合が不足するダイヤル1の時は、矢印137aのようにダイヤル2の設定回転数まで回転数131を一旦上昇させてから、矢印137bのように減速させて矢印131bのような定速状態に到達させるようにした。具体的には、tからの減速を緩やかにし、その後急に減速し、矢印131bの回転数に到達する直前は再び緩やかに減速するような(3次曲線を描くような)制御を行う。tからの減速を緩やかにしたことで、加速から減速に切り替わる際に砥石40のイナーシャによってワッシャナット45が緩むことを好適に抑制可能であるとともに、矢印137bが示す曲線の中腹では減速率を高めているので素早く目標回転数に到達することができる。ダイヤル2の場合は、矢印131a〜132aのように加速させて、矢印137aから矢印132bのようにして減速無しで設定回転数になるように制御をする。
図11において、電気ブレーキの制動を行うか否かの閾値は実施例1と同様に時刻tに到達したか否か、即ち時間T1が経過したか否かで判定するようにした。従って、ダイヤル1の設定時に、矢印131aのように加速中にスイッチレバー11をオフにしたら、矢印131dのように電気ブレーキを掛けずに惰性にて停止させる。同様にダイヤル4の回転速度134のカーブにおいて、加速中であって時刻tに到達する前にスイッチレバー11をオフにしたら、矢印134dのように電気ブレーキを掛けずに惰性にて停止させる。一方、ダイヤル1において矢印131bのように定速回転中にスイッチレバー11をオフにした場合は、閾値の時刻tに到達した後であるため、電気ブレーキを適用して矢印131cのように急激にスピンドル30を停止させる。
次に図11にて説明した加速制御の手順を、図12のフローチャートを用いて説明する。図12のフローチャートはモータ5が停止中から加速して定速制御に移行するまでの間に実行されるものである。最初にスイッチレバー11がオン状態になったか否かを判断し、オフのままの場合はそのまま待機する(ステップ211)。スイッチレバー11がオンになったら、制御回路70は変速ダイヤル17の設定値が、4以上であるかを判定し(ステップ212)、変速ダイヤル17の設定値が4未満、即ち1〜3の場合は、起動時の加速度として0.3%/msでDutyを上昇させるように設定し(ステップ213)、4以上の場合は起動時の加速度として従来と同様の0.1%/msでDutyを上昇させるように設定する(ステップ214)。
次に、変速ダイヤル17の設定値が2以上か否かを判定し(ステップ215)、2以上の場合は従来例の回転工具1と同様に変速ダイヤル17にて設定した設定値の目標回転数まで加速させて、一定速度にて整定させる(ステップ217)。尚、この際の加速度は、ステップ213又は214で設定された加速度に従う。ステップ215にて、変速ダイヤル17の設定値が2未満の場合は、目標回転数として12000rpmを設定し、目標回転数に至るまでステップ213にて設定された加速度にてスピンドル30を加速させる(ステップ216)。次に、制御回路70はスピンドル30の回転数が12000rpm以上を所定の時間、例えば10ms検出したかどうかを判定する(ステップ218)。検出した場合は変速ダイヤル17にて設定された回転速度にて定速回転させる(ステップ220)。変速ダイヤル17の設定値が“1”の場合は、スピンドル30の回転速度が9600rpmであるため、12000rpmから9600rpmまで減速させることになる。ステップ218にて12000rpm以上を10ms以上検出していない場合は、起動から1.2秒以上経過しているかを判定し、経過していない場合はステップ218に戻る(ステップ219)。ステップ219で1.2秒以上経過している場合は、時間的に十分な加速時間が経過しているので、起動時におけるワッシャナット45の締め付けが十分であるとして、ステップ220に進む。ステップ219は、ステップ211の直後に砥石40に負荷がかかり、万が一スピンドル30の回転数が12000rpmに到達しなかった場合にも、変速ダイヤル17の設定で目標回転数を整定するためのステップである。以上の手順によって制御回路70は、変速ダイヤル17にて設定された目標回転数で定速回転制御を行い、スイッチレバー11がオフになるまでモータを回転させる(ステップ221)。尚、ステップ221でスイッチレバー11がオフになった後の手順は図8のフローチャートで示した通りである。
以上説明したように、第二の実施例ではダイヤル値が4以上の場合は従前どおりのソフトスタートにて起動して、従前の回転工具と同様にワッシャナット45に対して締まり勝手の力を付与する。そして、所要回転状態となる時間T2経過前にスイッチがオフされた際にはブレーキをかけないように制御する。一方、ダイヤル値が3以下の場合は、起動時には一端高速(例:Duty50%)で回転させて、締まり勝手方向のトルクを多く付与させることによりワッシャナット45を十分締め付けた後、定速(Duty40%)で回転させるようにした。時間T2経過前にスイッチをオフした際には、ブレーキを掛けないで惰性で回転工具が停止するようにして、ワッシャナット45の緩みを防止した。
次に図13を用いて第二の実施例の変形例を説明する。図11に示す図では、加速直後に電気ブレーキを付与するか否かの閾値を、ダイヤル設定値が3の回転時の定速回転に移行するまでの時間T1(=0〜時刻t)を基準にした。しかしながら、本変形例はこの閾値をダイヤル設定値が最高回転時の定速回転に移行するまでの時間T2(=0〜時刻t)を基準に設定した。その他の制御は同じである。ここでは時刻tの経過前にスイッチレバー11をオフにすると矢印131d、134dのように電気ブレーキを付与せずに惰性にて回転を停止させる。また回転速度131の際に、矢印131bに示す定速回転状態であっても、閾値たる時刻tよりも前にスイッチレバー11がオフにされたら矢印137dのように電気ブレーキを付与せずに惰性にて減速するようにした。閾値たる時刻tよりも後にスイッチレバー11をオフにした場合は、矢印131cのように電気ブレーキを適用して即座に先端工具の回転を停止させる。尚、“所要回転経過”状態を判定する閾値として、経過時間T2を用いるだけに限られずに、実際の回転数を用いて検出しても良い。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例においては、回転工具1の例として電気モータを動力源としてスピンドル30に取り付けられる砥石等を回転させるグラインダを例に説明したが、グラインダだけに限られずに、動力源によって回転される回転軸を有し、ワッシャナットのような締め付け具を用いて回転軸へ先端工具を固定するような回転工具であれば、他の回転工具であっても良い。また、本発明の動力源は電気モータに限定されずに任意の動力源であっても良い。さらに、本発明のブレーキ手段は、モータのコイルを短絡させる電気ブレーキだけに限定されずに、機械的なブレーキやその他のブレーキ手段であっても良い。
1…回転工具、 2…モータハウジング、 2b…軸受ホルダ部、 3…リヤカバー、
3b…風窓、 5…モータ、 6…ロータ、 7…永久磁石、 8…ステータ、
9…回転軸、 10…センサ磁石、 11…スイッチレバー、 12…連結アーム、
14a,14b…軸受、 15…冷却ファン、 15a,15b…冷却風の流れ、
16…ファンカバー、 17…変速ダイヤル、 18…スイッチ、 19…電源コード、
21…ギヤケース、 21a〜21d…ネジ穴、 22,23…傘歯車、
25…メタル、 26…軸受、 27…スピンドルカバー、 27a…開口部、
27b…ラビリンス部、 30…スピンドル、 31a…細径部、 31b…主軸部、
31c…軸受保持部、 32…雄ネジ、 33…サポートボディ、
33a…ラビリンス部、 34a,34b…突起部、 35…ホイルワッシャ、
35a…貫通穴、 35b…円筒部、 39…ホイールガード、 40…砥石、
41…突出部、 41a…貫通孔、 42…接続面、 43…作業面、
45…ワッシャナット、 45a…雌ネジ、 50…ケース、 51…回路基板、
52…センサ基板、 55…電源コード保持部、 56…樹脂、
60…ダイオードブリッジ、 61…コンデンサ、 62…シャント抵抗、
63…定電圧電源回路、 64…ダイオード、 65…電解コンデンサ、
66…IPD回路、 67…コンデンサ、 68…レギュレータ、
69…回転位置検出素子、 70…制御回路、 71…インバータ回路、
72…可変抵抗、 73a〜73f…還流ダイオード、
75a〜75e…ブレーキ電流、 82,83a〜83c…金属板、
84a〜84c…端子、 85…リード線、 90…交流電源、
111,114,116,121…回転速度、 131〜136…回転速度、
Q1〜Q6…スイッチング素子、
A1…(モータの)軸線、 B1…(スピンドルの)軸線

Claims (7)

  1. 先端工具が装着されるスピンドルと、前記スピンドルを回転させるモータと、前記スピンドルに螺合して前記先端工具を固定する固定具と、スイッチと、作業者が操作可能で少なくとも2つ以上の目標回転数を設定可能な速度調整装置と、前記スイッチの操作に応じて前記モータの回転・停止を制御し、設定された前記目標回転数で前記モータが回転するよう制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、設定された前記目標回転数が小さい場合に、前記モータの起動から前記モータが前記目標回転数で駆動される過程において前記モータの回転数が一時的に前記目標回転数を超える回転数の超過量が、設定された前記目標回転数が大きい場合と比較して大きくなるように前記モータを制御することを特徴とする回転工具。
  2. 前記制御装置は、前記モータの駆動中に前記スイッチがオフされると、前記モータに制動力を与える制動制御を実行可能であることを特徴とする請求項に記載の回転工具。
  3. 前記制御装置は、前記モータの起動から所定時間経過する前に前記スイッチがオフされた場合において前記モータに与える制動力を、前記モータの起動から所定時間経過した後に前記スイッチがオフされた場合において前記モータに与える制動力と比較して弱くすることを特徴とする請求項に記載の回転工具。
  4. 前記モータはブラシレスモータであり、
    前記モータを制御するためのスイッチ素子を含むインバータ回路をさらに有し、
    前記制御装置は、前記インバータ回路を制御することで、前記制動力を調整することを特徴とする請求項に記載の回転工具。
  5. 前記回転工具はグラインダであり、前記先端工具として円形の砥石が前記スピンドルに装着されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の回転工具。
  6. 前記速度調整装置は、3つ以上の目標回転数を設定可能で、
    前記制御装置は、最も低速の目標回転数が設定された場合における、前記モータを前記目標回転数で回転させる前に一時的に前記目標回転数を超える前記モータの回転数の超過量が、最も高速の目標回転数が設定された場合と比較して大きくなるように前記モータを制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の回転工具。
  7. 先端工具が装着されるスピンドルと、前記スピンドルを回転させるモータと、前記スピンドルに螺合して前記先端工具を固定する固定具と、スイッチと、作業者が操作可能で少なくとも2つ以上の目標回転数を設定可能な速度調整装置と、前記スイッチの操作に応じて前記モータの回転・停止を制御し、設定された前記目標回転数で前記モータが回転するよう制御すると共に前記モータの駆動中に前記スイッチがオフされると前記モータに制動力を与える制動制御を実行可能である制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、低速の目標回転数が設定された場合における前記モータの回転数の時間当たりの減少数が、高速の目標回転数が設定された場合と比較して小さくなるように前記制動制御を実行することを特徴とする回転工具。
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