JP2020144667A - 工作機械の数値制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクルタイムの短縮を可能にする工作機械の数値制御システムを提供すること。【解決手段】NCプログラムのシミュレーションを行い、各軸の軸アドレスの指令値から各軸の動作を示す速度と時間の関係の補間パルスを算出し、各軸の補間指令をブロックごとに順次出力して工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形を描画する補間ブロック波形描画部5と、補間ブロック波形描画部5で描画され、時系列で隣り合う2つのブロック同士を比較してゆき、異なる軸アドレスの指令値から算出された隣り合う2つのブロックを特定する異軸ブロック特定部6と、異軸ブロック特定部6で特定した隣り合う2つのブロックのオーバーラップ可能量を求め、オーバーラップ可能量に基づいて隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせて工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形を作成し直す補間オーバーラップブロック波形作成部7とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の数値制御システムに関する。
周知の通り、機械工作の分野では、CNC(コンピュータ数値制御:Computerized Numerical Control)技術を適用し、移動量や移動速度などをコンピュータで数値制御することにより、同一動作の繰り返しや、複雑な動作などを高度に自動化している。また、CADやCAMで作成したデータをCNCに取り込み、さらに、オプション、パラメータ、NCプログラム、マクロプログラム、マクロ変数、ワーク原点オフセット、工具オフセット、工具形状データ、工具管理データなどの各種データを入力して制御することにより、NC旋盤やマシニングセンタなどのNC工作機械を設計から製造まで一貫して自動化することも行われている。
工作機械の数値制御システムは、例えば、CNC(指令部)で、工作機械の駆動部のX軸、Y軸、Z軸の各軸の動作(速度と時間の関係、又は位置と時間の関係)を示すブロック(軸ブロック、経路ブロック)ごとに補間パルスを算出し、はじめのブロックの指令を出して駆動部を動かして完了した後、次のブロックの指令を出して駆動部を動かし、順次、時系列的にブロックの指令、ブロックごとの駆動部の駆動・動作、完了を繰り返すように制御を行う。すなわち、ブロックごとに指令された軸アドレスの数によって補間する軸数は異なるが、ブロックごとに補間パルスを算出し、動作、完了を繰り返してNCプログラム(加工プログラム)が進んでゆき、このNCプログラムに従って工作機械の駆動を制御している(図2参照)。
言い換えれば、例えば、始動、加速、定速、減速、停止(補間指令)を示す各ブロック(S1〜S4)の指令が時系列的に出され、前のブロックの駆動部が停止した段階で次のブロックの駆動部を始動させるように制御を行っている(図2参照)。このように、順次、前のブロックの補間指令の停止を待ってから次のブロックの補間指令の始動を行うようにNCプログラムが構成されることによって、NCプログラムの作成者が独自にX軸、Y軸、Z軸の補間指令を出した場合であっても、移動経路で機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどに干渉することがないようになっている。
一方、図9に示すように、前のブロック(X軸とY軸の補間指令)の停止、完了を待たずに、次のブロック(Z軸の補間指令)を開始しても干渉を避けることができ、その結果、サイクルタイムの短縮を実現できるケースがある。
例えば、特許文献1には、連続する二つの早送り動作をオーバーラップさせ、加工物と工具とが互いに干渉しない経路上でオーバーラップ動作するように工作機械を制御する数値制御装置において、工具形状および加工物形状を記憶する手段と、連続する二つの早送り動作をオーバーラップさせるためのオーバーラップ指令を解釈する手段と、オーバーラップ指令に従いオーバーラップ経路の開始位置を工具形状および加工物形状の記憶情報に基づいて算出する手段と、一方の早送り動作中に加工物と工具との相対位置が前記開始位置に達したときに他方の早送り動作を開始する手段とを備えた工作機械の数値制御システム(数値制御装置)が開示されている。
特開2008−046913号公報
ここで、NCプログラムで軸アドレスの指令を用いず、マクロプログラム等を用いて、前のブロック(X軸とY軸の補間指令)の停止、完了を待たずに、次のブロック(Z軸の補間指令)を開始しても干渉を避けることが可能な移動経路を作成することができる。
しかしながら、この場合には、マクロプログラムの作成方法に関する知見が必要であり、十分な知見がない者ではこのような移動経路を得ることは非常に難しい。また、仮に知見があったとしても、NCプログラムのブロックごとにマクロプログラムを設計し、検証する作業が必要になるため、NCプログラムの作成に多大な時間と労力を要することになる。
なお、特許文献1では、前のブロックの補間指令の減速部分に次のブロックの始動、加速部分をオーバーラップさせるだけであり、最大限、効果的にサイクルタイムの短縮を図ることは実現できない。また、移動経路で機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどへの干渉を招くおそれもある。
本開示の工作機械の数値制御システムの一態様は、指令部と、前記指令部からの指令に従って工作機械の各軸の駆動部を制御する制御部とを備え、前記指令部は、NCプログラムのシミュレーションを行い、前記各軸の軸アドレスの指令値から前記各軸の動作を示す速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の補間パルスを算出し、前記各軸の補間指令をブロックごとに順次出力して前記工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を描画する補間ブロック波形描画部と、前記補間ブロック波形描画部で描画され、時系列的に隣り合う2つのブロック同士を比較してゆき、異なる前記軸アドレスの指令値から算出された前記隣り合う2つのブロックを特定する異軸ブロック特定部と、前記異軸ブロック特定部で特定した前記隣り合う2つのブロックのオーバーラップ可能量を求め、前記オーバーラップ可能量に基づいて前記異軸ブロック特定部で特定した前記隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせて前記工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を作成し直す補間オーバーラップブロック波形作成部と、を備える構成とした。
本開示の一態様においては、補間ブロック波形描画部で、各軸の補間指令をブロックごとに順次出力して、工作機械を運転する場合の従来と同じような速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を描画し、異軸ブロック特定部で、この従来と同様の波形の時系列的に隣り合う2つのブロック同士を順に比較してゆき、異なる軸アドレスの指令値から算出された隣り合う2つのブロックを特定してゆく。そして、補間オーバーラップブロック波形作成部によって、異軸ブロック特定部で特定した隣り合う2つのブロックのオーバーラップ可能量を求め、オーバーラップ可能量に基づいて異軸ブロック特定部で特定した隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせて工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を作成し直す。
そして、移動経路で機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどへの干渉が生じないオーバーラップ可能量に基づいてブロックをオーバーラップさせることにより、干渉を確実に防止できる移動経路を比較的容易に作成することが可能になるとともに、効果的(合理的)にサイクルタイムの短縮を実現することが可能になる。
一態様の工作機械の数値制御システムを示すブロック図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの補間オーバーラップブロック波形作成部で作成され、各軸のブロックをオーバーラップさせていない従来と同様の波形の一例を示す図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの異軸ブロック特定部で、オーバーラップ可能なブロックを特定した状態の波形の一例を示す図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの異軸ブロック特定部で特定したブロックをオーバーラップ可能量でオーバーラップさせた状態の波形の一例を示す図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの干渉確認部、補間オーバーラップブロック波形修正部でオーバーラップ量を調整した状態の波形の一例を示す図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの修正プログラム作成部でNCプログラムの修正状況の一例を示す図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの修正プログラム作成部でNCプログラムを修正する説明で用いた図である。 一態様の工作機械の数値制御システムの異軸ブロック特定部で特定したブロックをオーバーラップ可能量でオーバーラップさせた状態の波形の他の例を示す図である。 従来手法によって、ブロックをオーバーラップさせた状態の波形を示す図である。
以下、図1から図8を参照し、一実施形態に係る工作機械の数値制御システムについて説明する。
本実施形態の工作機械の数値制御システムAは、図1に示すように、指令部のCNC1と、CNC1からの指令に基づいて工作機械2の各軸(X軸、Y軸、Z軸)の駆動部3を制御する制御部4を備えている。駆動部3としては、例えば、サーボモータやステッピングモータなどが挙げられ、制御部4としてはサーボアンプなどが挙げられる
また、制御部4は、補間ブロック波形描画部5と、異軸ブロック特定部6と、補間オーバーラップブロック波形作成部7と、修正プログラム作成部11とを備えている。
補間ブロック波形描画部5は、NCプログラムの加工シミュレーションを行い、例えば、図1、図2に示すように、X軸、Y軸、Z軸の各軸の軸アドレスの指令値から各軸の動作を示す速度と時間の関係(又は位置と時間の関係)の補間パルスを算出し、各軸の補間指令をブロックS1〜S4ごとに順次出力して工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M1を描画する。
本実施形態の工作機械の数値制御システムAを用いて工作機械2の数値制御を行う際には、まず、この補間ブロック波形描画部5によって、加工シミュレーションを行い、工作機械2のX軸、Y軸、Z軸の各軸のブロックS1〜S4をオーバーラップさせていない従来と同様の波形M1を描画する。
なお、本実施形態では、NCプログラムに従って工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M1を描画するものとして説明を行うが、波形M1は、位置と時間の関係であってもよい。
異軸ブロック特定部6は、図1、図3に示すように、補間ブロック波形描画部5で描画され、時系列で隣り合う2つのブロック同士(S1とS2、S2とS3、S3とS4)を比較してゆき、異なる軸アドレスの指令値から算出された隣り合う2つのブロック(本実施形態では、軸が異なるS1とS2、S2とS3、S3とS4)を特定する。
補間オーバーラップブロック波形作成部7は、図1、図4に示すように、異軸ブロック特定部6で特定した隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)のオーバーラップ可能量(設定値)(T1)を求め、オーバーラップ可能量(T1)に基づいて異軸ブロック特定部6で特定した隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせて工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M2を作成し直す。
補間オーバーラップブロック波形作成部7は、オーバーラップさせた隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)を強調表示し、工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M2を描画する補間オーバーラップブロック波形描画部12を備えている。なお、図4では太線で強調表示を行っているが、赤色などの色を付けるなどして強調表示しても勿論構わない。
また、本実施形態の補間オーバーラップブロック波形作成部7は、図1、図5に示すように、オーバーラップ可能量T1で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせた波形M2で工作機械2を運転した場合に、機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなど(異物P)に干渉するか否かを確認する干渉確認部8と、干渉確認部8で干渉が確認された場合に、干渉が発生しないオーバーラップ量(T2)で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせて波形M3を修正する補間オーバーラップブロック波形修正部9とを備えている。
干渉確認部8は、補間オーバーラップブロック波形作成部7で作成した波形M2で運転した際の経路と、異物Pとを表示する経路作成支援部10を備え、補間オーバーラップブロック波形修正部9は、経路作成支援部10によって表示された経路R1を異物Pと干渉しないように修正し、異物Pと干渉しないオーバーラップ量T2及び経路R2を設定するように構成されている。
本実施形態において、修正プログラム作成部11は、補間オーバーラップブロック波形修正部9で修正した波形M3に合わせてNCプログラムを修正する。
そして、本実施形態の工作機械の数値制御システムAを用いて工作機械2の数値制御を行う際には、補間ブロック波形描画部5で描画した波形M1(図2参照)に対し、図3に示すように、異軸ブロック特定部6が、前後の指令関係からX軸、Y軸、Z軸の各軸周りで駆動する機械構成部材が他の機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどの異物Pに干渉することを避け、X軸、Y軸、Z軸の各軸の動作制御をオーバーラップさせることが可能な指令(ブロック:S1とS2、S2とS3、S3とS4)を判別する。
このとき、異軸ブロック特定部6は、NCプログラムの先頭からオーバーラップ可能な指令の有無の判定を行なっていく。すなわち、先のブロックと後のブロックのプログラムを比較し、先のブロックと同じ軸アドレスが指令されていないか、また、後のブロックとその次のブロックを比較し、同じ軸アドレスが指令されていないかを判定する。また、前後のブロックに軸アドレスがない指令を探索し、オーバーラップ可能な軸アドレスを見つける。
例えば、図3(図4)では、Z軸がオーバーラップ可能な指令として特定(判別/判定)されている。
次に、図3、図4に示すように、補間オーバーラップブロック波形作成部7は、異軸ブロック特定部6で特定した隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)のオーバーラップ可能量(T1)を求め、オーバーラップ可能量(T1)の設定値に基づいて、特定した隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせて工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M2を生成し直す。
このとき、補間オーバーラップブロック波形作成部7の補間オーバーラップブロック波形描画部12で、オーバーラップの候補を強調表示するとともに、オーバーラップさせた隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)を強調表示し、工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係の波形M2を描画する。
次に、図5に示すように、干渉確認部8によって、オーバーラップ可能量T1で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせた波形M2で工作機械2を運転した場合に、機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどの異物Pに干渉するか否かを確認する。
また、干渉確認部8で干渉が確認された場合には、補間オーバーラップブロック波形修正部9によって、干渉が発生しないオーバーラップ量(T2)で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせて波形M3を修正する。
このとき、本実施形態では、経路作成支援部10によって、補間オーバーラップブロック波形作成部7で作成した波形M2で運転した際の経路R1と、異物Pとを波形M2とともに表示し、オペレーターがこの表示を見ながら、補間オーバーラップブロック波形修正部9によって、移動経路案(R1)を手動で修正し、異物Pに干渉しない経路R2、この経路R2に対応したオーバーラップ量(T2)の波形M3を生成する。
このように経路作成支援部10、補間オーバーラップブロック波形修正部9を用い、異物Pに干渉しない経路R2の作成を支援することによって、位置または時間を確認して対象となる指令が適切なタイミングになるように、容易に波形M3を生成、調整することができる。
本実施形態では、オペレーターが移動経路案(R1)を手動で修正するものとしたが、勿論、自動で修正するように構成してもよい。
最後に、修正プログラム作成部11を用い、図6に示すように、補間オーバーラップブロック波形修正部9で修正した波形M3に合わせてNCプログラムを修正する。
このとき、例えば、オーバーラップ量T2で調整したブロックS1〜S4の波形M3に合わせてNCプログラムの編集を行なう際には、図7に示すように、Z軸がある位置まで待機指令を挿入し、X軸の位置を起動条件にする指令に置換するようにNCプログラムを修正する。勿論、NCプログラムの修正方法、修正内容は、他の任意の軸の位置を条件としてもよく、これに限定する必要はない。
より具体的に、NCプログラムを修正する際には、生成するプログラムにCNC1(修正プログラム作成部11)が自動的に編集するNCプログラムを示す。
例えば、図6に示すように、元のNCプログラムの先頭(A)を基準として(a)にする。(a)のブロックの内容自体は編集しない。
(a)が自動運転中に基準位置に達したら(B)の移動指令を開始するマクロプログラム(b)をプログラム先頭に挿入する。(b)は条件成立を待って(B)に相当する移動指令を行なう。
(b)が基準位置に達したら(C)の移動指令を開始するように基準位置に達するまで実行待ちにするマクロプログラム(c)を挿入する。
次に(C)の移動指令を行なう。(c)と(c)’が自動運転中に基準位置に達したら(D)の移動指令を開始するマクロプログラム(d)を挿入する。
ちなみに、図6中のNCプログラムの「F」は送り速度を示す。
上記のように構成した本実施形態の工作機械の数値制御システムAにおいては、移動経路で機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどの異物Pへの干渉が生じないオーバーラップ可能量に基づいてブロックS1〜S4をオーバーラップさせることにより、干渉を確実に防止できる移動経路を比較的容易に作成することが可能になるとともに、効果的(合理的)にサイクルタイムの短縮を実現することが可能になる。
また、補間オーバーラップブロック波形描画部12によって、オーバーラップさせた隣り合う2つのブロックS1〜S4を強調表示し、工作機械2を運転する場合の速度と時間の関係(又は位置と時間の関係)の波形M2、M3を描画する。
これにより、オーバーラップの候補、オーバーラップさせた隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)を強調表示して容易に認識、判別することが可能になる。
また、補間オーバーラップブロック波形作成部7が干渉確認部7と補間オーバーラップブロック波形修正部9とを備えることにより、オーバーラップ可能量T1で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせた波形M2で工作機械2を運転した場合に、機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどの異物Pに干渉するか否かを確認することができる。また、干渉確認部8で干渉が確認された場合に、補間オーバーラップブロック波形修正部9によって、干渉が発生しないオーバーラップ量(T2)で隣り合う2つのブロック(S1とS2、S2とS3、S3とS4)をオーバーラップさせて波形M3を容易に修正することができる。
干渉確認部7が、補間オーバーラップブロック波形作成部7で作成した波形M2で運転した際の経路R1と、異物Pとを表示する経路作成支援部10を備えることにより、オペレーターがこの表示を見ながら、補間オーバーラップブロック波形修正部9によって、移動経路案(R1)を修正し、異物Pに干渉しない経路R2、この経路R2に対応したオーバーラップ量(T2)の波形M3を生成することができる。
これにより、経路作成支援部10、補間オーバーラップブロック波形修正部9を用い、異物Pに干渉しない経路R2の作成を支援することによって、位置または時間を確認して対象となる指令が適切なタイミングになるように、容易に波形M3を生成、調整することが可能になる。
また、補間オーバーラップブロック波形作成部7が異軸ブロック特定部6で特定した隣り合う2つのブロックS1〜S4を手動でオーバーラップさせて波形M3を修正できるように構成されていることによって、オペレーターが状況を視認して確認しながら好適に波形M3を修正、生成することが可能になる。
したがって、本実施形態の工作機械の数値制御システムAにおいては、NCプログラムのブロックS1〜S4ごとの補間指令では設定できない、大きくオーバーラップする移動経路を、マクロプログラムを含んだNCプログラムの編集によって実現し、サイクルタイムを短縮することが可能になる。
また、部品加工のような繰り返し同じNCプログラムを使用するときに、事前にオーバーラップを考慮した最適な移動経路となるNCプログラムを使用することで、部品加工の作業時間を効果的に短縮することが可能になる。
さらに、NCプログラムからマクロプログラムを含んだNCプログラムをCNC1が自動的に生成する。このため、オペレーターなどがマクロプログラムの知見がなくても、複雑なマクロプログラムを含んだ移動経路となるNCプログラムを生成することが可能になる。
また、マクロプログラムの知見がある者であっても、複雑なロジックとなるマクロプログラムの設計と確認作業を省略でき、作業時間を短縮することが可能になる。
よって、本実施形態の工作機械の数値制御システムAによれば、NCプログラムの補間指令の関係以上にオーバーラップ可能な経路をマクロプログラムとして自動的に算出し、その提示された加工経路をCNC1に適用することができ、干渉を避けることを可能にするNCプログラムを多大な労力と時間を要することなく作成することができ、効果的(合理的)にサイクルタイムの短縮を実現することが可能になる。
以上、工作機械の数値制御システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態の工作機械の数値制御システムAでは、移動経路で機械の構成部材や機械の周囲の部材、ワークなどへの干渉が生じないオーバーラップ可能量に基づいてブロックS2〜S3を時系列的に平行移動しオーバーラップさせる。
このため、例えば、図8に示すように、前のブロックS1の一定速部分などに次のブロックS2の加速部分がオーバーラップされてもよく、これにより、効果的(合理的)にサイクルタイムの短縮を実現することが可能になる。
1 CNC(指令部)
2 工作機械
3 駆動部
4 制御部
5 補間ブロック波形描画部
6 異軸ブロック特定部
7 補間オーバーラップブロック波形作成部
8 干渉確認部
9 補間オーバーラップブロック波形修正部
10 経路作成支援部
11 修正プログラム作成部
12 補間オーバーラップブロック波形描画部
A 工作機械の数値制御システム
M1〜M3 波形
S1〜S4 ブロック(補間指令)
T1 オーバーラップ可能量(設定値)
T2 オーバーラップ量

Claims (6)

  1. 指令部と、前記指令部からの指令に従って工作機械の各軸の駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記指令部は、
    NCプログラムのシミュレーションを行い、前記各軸の軸アドレスの指令値から前記各軸の動作を示す速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の補間パルスを算出し、前記各軸の補間指令をブロックごとに順次出力して前記工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を描画する補間ブロック波形描画部と、
    前記補間ブロック波形描画部で描画され、時系列的に隣り合う2つのブロック同士を比較してゆき、異なる前記軸アドレスの指令値から算出された前記隣り合う2つのブロックを特定する異軸ブロック特定部と、
    前記異軸ブロック特定部で特定した前記隣り合う2つのブロックのオーバーラップ可能量を求め、前記オーバーラップ可能量に基づいて前記異軸ブロック特定部で特定した前記隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせて前記工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を作成し直す補間オーバーラップブロック波形作成部と、を備える工作機械の数値制御システム。
  2. 前記補間オーバーラップブロック波形作成部は、オーバーラップさせた前記隣り合う2つのブロックを強調表示し、前記工作機械を運転する場合の速度と時間の関係、又は位置と時間の関係の波形を描画する補間オーバーラップブロック波形描画部を備える請求項1に記載の工作機械の数値制御システム。
  3. 前記補間オーバーラップブロック波形作成部は、前記オーバーラップ可能量で前記隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせた波形で前記工作機械を運転した場合に、異物に干渉するか否かを確認する干渉確認部と、
    前記干渉確認部で干渉が確認された場合に、干渉が発生しないオーバーラップ量で前記隣り合う2つのブロックをオーバーラップさせて波形を修正する補間オーバーラップブロック波形修正部と、を備える請求項1または請求項2に記載の工作機械の数値制御システム。
  4. 前記補間オーバーラップブロック波形修正部で修正した前記波形に合わせて前記NCプログラムを修正する修正プログラム作成部を備える請求項3に記載の工作機械の数値制御システム。
  5. 前記干渉確認部は、前記補間オーバーラップブロック波形作成部で作成した波形で運転した際の経路と、前記異物とを表示する経路作成支援部を備え、
    前記補間オーバーラップブロック波形修正部は、前記経路作成支援部によって表示された前記経路を前記異物と干渉しないように修正して前記オーバーラップ量を設定する、請求項3または請求項4に記載の工作機械の数値制御システム。
  6. 前記補間オーバーラップブロック波形作成部は、前記異軸ブロック特定部で特定した前記隣り合う2つのブロックを手動でオーバーラップさせて前記波形を修正可能に構成されている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の工作機械の数値制御システム。
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