JP2020144628A - 炭酸ガス濃度予測装置、炭酸ガス濃度予測方法、眠気予測装置、及び眠気予測方法 - Google Patents

炭酸ガス濃度予測装置、炭酸ガス濃度予測方法、眠気予測装置、及び眠気予測方法 Download PDF

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【課題】より正確な炭酸ガス濃度を提示する。【解決手段】移動体10の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測装置20であって、室内に存在する人に関する人情報、及び、室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得部23bと、取得された人情報及び空調情報に基づいて、人情報及び空調情報が取得された以降における室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測部23cと、予測された炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力部23dとを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、炭酸ガス濃度を予測するための炭酸ガス濃度予測装置及び炭酸ガス濃度予測方法、ならびに予測された炭酸ガス濃度を用いて人の眠気を予測するための眠気予測装置及び睡眠予測方法に関する。
従来、室内等の閉空間において、二酸化炭素(言い換えると炭酸ガス)の濃度が高くなると、当該閉空間内にいる人の眠気を誘発する、又は集中力の低下を引き起こすことが知られている。これに対し、例えば、特許文献1には、閉空間中の二酸化炭素の濃度を検知して閉空間の換気を促す換気促進情報を報知する二酸化炭素濃度報知装置が開示されている。
特開2017−117411号公報
しかしながら、従来の二酸化炭素濃度の検知は、検知器が設置される位置や、検知器の精度に依存する部分が大きく、二酸化炭素濃度の検知精度が低いために正確な二酸化炭素濃度が提示されない場合がある。
そこで、本開示は、より正確な炭酸ガス濃度(二酸化炭素濃度)を提示する装置等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る炭酸ガス濃度予測装置は、移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測装置であって、前記室内に存在する人に関する人情報、及び、前記室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得部と、取得された前記人情報及び前記空調情報に基づいて、前記人情報及び前記空調情報が取得された以降における前記室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測部と、予測された前記炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力部とを備える。
また、本開示の一態様に係る炭酸ガス濃度予測方法は、移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測方法であって、前記室内に存在する人に関する人情報、及び、前記室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得ステップと、取得された前記人情報及び前記空調情報に基づいて、前記人情報及び前記空調情報が取得された以降における前記室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測ステップと、予測された前記炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力ステップとを含む。
また、本開示の一態様に係る眠気予測装置は、上記に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された前記炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得部と、取得された前記炭酸ガス濃度情報に基づいて、前記人の眠気のレベルを予測する第2予測部と、予測された前記眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力部とを備える。
また、本開示の一態様に係る眠気予測方法は、移動体の室内に存在する人の眠気のレベルを予測する眠気予測方法であって、上記に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された前記炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得ステップと、取得された前記炭酸ガス濃度情報に基づいて、前記人の眠気のレベルを予測する第2予測ステップと、予測された前記眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力ステップとを含む。
本開示によれば、より正確な炭酸ガス濃度を提示する炭酸ガス濃度予測装置等が提供できる。
図1は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置、及び、当該炭酸ガス濃度予測装置を用いた眠気予測装置の使用例を説明する図である。 図2は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る眠気予測装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置の動作を示すフローチャートである。 図5は、各種条件における炭酸ガス濃度の推移を例示的に説明する図である。 図6は、第1表示部において表示される炭酸ガス濃度情報を示す画像を例示する図である。 図7は、実施の形態に係る眠気予測装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、炭酸ガス濃度及び眠気の経時変化と、それぞれの予測値との関係性を説明する図である。 図9は、第2表示部において表示される眠気レベル情報を示す画像を例示する図である。
(本開示の概要)
従来の炭酸ガス濃度(二酸化炭素濃度)の検知は、例えば、室内の炭酸ガス濃度を任意の箇所に設置された検知器によって行われている。このような炭酸ガス濃度は、一例として、室内に存在する対象者の眠気のレベルの予測に用いられる。対象者の眠気のレベルを予測するには、対象者の呼吸によって取り込まれる空気、すなわち対象者の鼻口の付近における空気に含まれる炭酸ガス濃度を検知することが望ましい。言い換えると、対象者を包囲する空気中の炭酸ガス濃度を検知することで、対象者に影響する炭酸ガス濃度を正確に把握することができる。
しかしながら、対象者の鼻口の付近に検知器を設置すると、対象者が邪魔に感じてしまうため現実的ではない。また、検知器を対象者から離間させて設置した場合に、対象者の鼻口の付近における炭酸ガス濃度を検知するには、遠距離で高精度に検知できる検知器を使用する必要がある。このような検知器は大型かつ単機能である場合が多い。即ち、炭酸ガス濃度を検知するための専用の検知器が必要となる。対象者の眠気のレベルの予測を、例えば、車両等の移動体において実施するには、上記のような大型かつ単機能の検知器を設置することは困難である。
そこで、本開示では、簡易かつ正確な炭酸ガス濃度の提示を行うことができる装置として、室内の条件に基づいて炭酸ガス濃度の推移を予測する炭酸ガス濃度予測装置を提供する。
上記課題を解決するための、本開示の一態様に係る炭酸ガス濃度予測装置は、移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測装置であって、室内に存在する人に関する人情報、及び、室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得部と、取得された人情報及び空調情報に基づいて、人情報及び空調情報が取得された以降における室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測部と、予測された炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力部とを備える。
これによれば、室内の炭酸ガス濃度を変動させ得る、人に関する人情報、及び空調に関する空調情報を取得できる。取得された人情報及び空調情報を用いて、炭酸ガス濃度の推移を予測することができる。つまり、人情報及び空調情報が取得された時点よりも以降の任意の時点における室内の炭酸ガス濃度を予測に基づいて提示することができる。以上の構成は、高精度な検知器を用いることなく実現できる。また、室内のあらゆる位置について、炭酸ガスの発生と、室外への排出を考慮した正確な炭酸ガス濃度を計算によって予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、人情報は、室内に存在する人の人数を含んでもよい。
これによれば、室内に存在する人の人数に基づき、人数が多いほど室内全域における呼吸量が増え、炭酸ガス濃度が上昇しやすくなると予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、人の人数に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、人情報は、人が室内に滞在している滞在時間を含んでもよい。
これによれば、人が室内に滞在している滞在時間に基づき、滞在時間が長いほど室内全域における炭酸ガス濃度が上昇した状態になると予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、人が室内に滞在している滞在時間に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、人情報は、室内に存在する人の性別を含んでもよい。
これによれば、室内に存在する人の性別に基づき、性別が女性であれば単位時間あたりの呼吸量を比較的少なく予測し、性別が男性であれば単位時間あたりの呼吸量を比較的多く予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、人の性別に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、人情報は、室内に存在する人の年齢を含んでもよい。
これによれば、室内に存在する人の年齢に基づき、年齢が高いほど単位時間あたりの呼吸量を比較的少なく予測し、年齢が20代に近いほど単位時間あたりの呼吸量を比較的多く予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、人の年齢に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、人情報は、人の室内における位置を含んでもよい。
これによれば、人の室内における位置に基づき、室内の任意の箇所について炭酸ガス濃度を予測することができる。つまり、任意の箇所に対して人の位置が近いほど、任意の箇所における炭酸ガス濃度を高く予測し、任意の箇所に対して人の位置が遠いほど、炭酸ガス濃度を低く予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、人の室内における位置に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、空調情報は、外気から室内に空気を取り込んでいるか、室内の空気を循環させているかを示す情報を含んでもよい。
これによれば、空調機器が外気取込モードで運転されている場合に、炭酸ガス濃度が外気と同じ濃度を一定に保つと予測し、空調機器が内気循環モードで運転されている場合に、人情報に基づいて炭酸ガス濃度を予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、空調機器の運転モードに基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、空調情報は、移動体の窓が開いているか否か、又は、どの程度開いているか(つまり開度)を示す情報を含んでもよい。
これによれば、移動体の窓が開いている場合に、炭酸ガス濃度が外気と同じ濃度を一定に保つと予測し、移動体の窓の開度が大きいほど、炭酸ガス濃度が外気と同じ濃度に近い濃度になると予測することができる。また、移動体の窓が閉じている場合に、人情報に基づいて炭酸ガス濃度を予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測装置は、窓の開閉および開度に基づいて、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、本開示の一態様に係る眠気予測装置は、上記いずれかの一態様に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得部と、取得された炭酸ガス濃度情報に基づいて、人の眠気のレベルを予測する第2予測部と、予測された眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力部とを備える。
これによれば、予測に基づいて得られた正確な炭酸ガス濃度の推移を基に、室内に存在する人の以降における眠気を正確に予測することができる。よって人は、眠気を感じるよりも前に、以降で生じ得る眠気に対する対処を行うことができる。移動体の運転者が眠気予測の対象者である場合、本眠気予測装置により、眠気を感じ、判断力が低下した状態での運転者による移動体の操作を抑制できる。
また、本開示の一態様に係る炭酸ガス濃度予測方法は、移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測方法であって、室内に存在する人に関する人情報、及び、室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得ステップと、取得された人情報及び空調情報に基づいて、人情報及び空調情報が取得された以降における室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測ステップと、予測された炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力ステップとを含む。
これによれば、室内の炭酸ガス濃度を変動させ得る、人に関する人情報、及び空調に関する空調情報を取得できる。取得された人情報及び空調情報を用いて、炭酸ガス濃度の推移を予測することができる。つまり、人情報及び空調情報が取得された時点よりも以降の任意の時点における室内の炭酸ガス濃度を予測に基づいて提示することができる。以上の構成は、高精度な検知器を用いることなく実現できる。また、室内のあらゆる位置について、炭酸ガスの発生と、室外への排出を考慮した正確な炭酸ガス濃度を計算によって予測することができる。よって、炭酸ガス濃度予測方法では、より正確な炭酸ガス濃度を提示することができる。
また、本開示の一態様に係る眠気予測方法は、移動体の室内に存在する人の眠気のレベルを予測する眠気予測方法であって、上記いずれかの一態様に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得ステップと、取得された炭酸ガス濃度情報に基づいて、人の眠気のレベルを予測する第2予測ステップと、予測された眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力ステップとを含む。
これによれば、予測に基づいて得られた正確な炭酸ガス濃度の推移を基に、室内に存在する人の以降における眠気を正確に予測することができる。よって人は、眠気を感じるよりも前に、以降で生じ得る眠気に対する対処を行うことができる。移動体の運転者が眠気予測の対象者である場合、本眠気予測方法により、眠気を感じ、判断力が低下した状態での運転者による移動体の操作を抑制できる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の包括的又は具体的な例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、各図において縮尺などは必ずしも一致していない。各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置、及び、眠気予測装置について図1を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置、及び、当該炭酸ガス濃度予測装置を用いた眠気予測装置の使用例を説明する図である。具体的には、図1の(a)は、炭酸ガス濃度予測装置及び眠気予測装置が搭載される車両等の移動体10を横方向から見た場合における、移動体10の室内の概略図を示している。また、図1の(b)は、移動体10の上方向から見た室内の概略図を示している。また、図1の(b)では、炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30の概略構成を併せて示している。
図1には、移動体10に3人の搭乗者が存在することを示している。より詳しくは、移動体10の室内には、運転席において運転者101が存在し、後部座席において2人の同乗者102及び103が存在している。
図1の(b)に示すように、炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30は、一例として、移動体10に搭載される。
炭酸ガス濃度予測装置20は、移動体10の室内における人に関する人情報、及び空調に関する空調情報に基づいて室内の炭酸ガス濃度を予測する。特に、炭酸ガス濃度予測装置20は、現在の人情報及び空調情報に基づき、これらの人情報及び空調情報が取得された時点よりも以降における室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する装置である。炭酸ガス濃度予測装置20は、人検出部21により移動体10内に存在する人を検出することで人情報を取得する。
人検出部21は、室内に存在する人に関する人情報を検出するための検出装置であり、例えば、移動体10の室内に設置されたカメラ等である。炭酸ガス濃度予測装置20は、当該カメラを用いて撮像された画像に基づいて人情報を取得する。このため、カメラは、移動体10の室内全域を撮像できる画角設定である。言い換えると、カメラは、室内に存在する人全体を撮像できる画角設定である。例えば、図1中にΦ1及びΦ2で示す角度範囲を撮像できる広角レンズを備えることにより、カメラは、移動体10の室内全域を撮像する。
また、炭酸ガス濃度予測装置20は、移動体10に搭載された各種機器を制御するECU(Electronic Control Unit)における制御情報から、空調に関する機器を制御する空調制御部の制御情報を空調情報として取得する。
眠気予測装置30は、対象となる人(対象者)の眠気のレベルを予測する装置である。図1に示す移動体10においては、対象者は、移動体10の運転者101である。眠気予測装置30は、炭酸ガス濃度予測装置20によって予測された炭酸ガス濃度に基づいて対象者の眠気のレベルを予測する。即ち、眠気予測装置30は、炭酸ガス濃度の推移に基づき、炭酸ガス濃度の予測に用いた人情報及び空調情報が取得された時点よりも以降における対象者の眠気のレベルを予測する装置である。
炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30は、予測した結果を移動体10に備えられた表示部10bに表示させる画像として出力する。より具体的には、炭酸ガス濃度予測装置20は、予測した炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を表示するための画像を出力することで表示部10bに提示する。表示部10bは、提示された炭酸ガス濃度情報を画像として表示する。表示部10bは、例えば、液晶表示装置であり、移動体10の速度情報等を表示する計器盤として移動体10に搭載される。また、眠気予測装置30は、予測した対象者の眠気のレベルを示す眠気レベル情報を表示するための画像を出力し表示部10bに表示させる。
[炭酸ガス濃度予測装置]
次に、図2を用いて本実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置20について、より詳細に説明する。図2は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、炭酸ガス濃度予測装置20は、分析部23aと、第1取得部23bと、第1予測部23cと、第1出力部23dとを備える第1制御部23によって実現される。
第1制御部23は、取得した情報を用いてプログラムに基づく演算を行う演算装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、当該CPUに通信可能な記憶部に格納されたプログラムとによって実現される。記憶部としては、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が挙げられる。記憶部には、前述した分析部23a、第1取得部23b、第1予測部23c、及び第1出力部23dのそれぞれの機能に関するプログラムが格納されている。第1制御部23は、CPUを用いてこれらのプログラムを実行することにより、人情報及び空調情報に基づいて室内の炭酸ガス濃度の予測を行う。
分析部23aは、人検出部21と通信可能に接続され、人検出部21から取得した情報によって人情報を生成する処理部である。より具体的には、人検出部21が前述したようにカメラによって実現される場合、分析部23aは、人検出部21によって撮像された画像を取得する。当該画像には、室内全域が示されている。これにより、分析部23aは、室内全域について存在する人に関する人情報を生成することができる。
ここで、人情報についてさらに具体的に説明する。人情報は、基準時間から所定時間が経過した際に室内における炭酸ガス濃度の推移に影響する情報のうち、人に関する情報である。例えば、人情報は、人の呼吸に関する情報である。人情報としては、室内に存在する人が呼吸によってガス交換する空気量の総和に関する情報のうち、少なくとも1つを含んでいればよい。人情報の具体例としては、室内に存在する人の人数、性別、及び年齢、ならびに人が室内に滞在している(存在し続けている)滞在時間等が挙げられる。
また、分析部23aは、人の室内における位置を人情報として生成してもよい。具体的に例えば、室内全体又は眠気予測の対象者の位置における炭酸ガス濃度に直ちに影響を与えない局所的な高炭酸ガス濃度領域が形成される場合、炭酸ガス濃度予測装置20は、人の室内における位置を人情報として利用する。より具体的には、炭酸ガス濃度予測装置20は、室内の空気が循環しておらず空気が滞留している場合、及び仕切り等により区切られた位置である場合等に人の室内における位置を人情報として用いる。なお、経過時間によっては、室内全体又は眠気予測の対象者の位置における炭酸ガス濃度に影響を与えるため、人の室内における位置を人情報として用いる場合、炭酸ガス濃度の推移を予測する時間範囲又は所定時間を考慮に入れるとよい。
分析部23aは、さらに、生成した人情報を送信するため、第1取得部23bに通信可能に接続されている。また、人検出部21が直接人情報を生成する構成においては、分析部23aを備えなくてもよい。例えば、人検出部21が、室内に存在する人の人数を直接出力可能な重量センサ、又は指紋等の生体認証を用いた個人特定手段等の性別及び年齢等が直接出力される構成である場合に、人検出部21は、分析部23aを介さずに第1取得部23bに人情報を送信してもよい。
第1取得部23bは、室内に存在する人に関する人情報、及び室内の空調に関する空調情報を取得する処理部であり、例えば、通信を介して人情報を取得する通信インタフェースである。このため、第1取得部23bは、分析部23aと通信可能に接続される。また、第1取得部23bは、室内の空調情報を取得する通信インタフェースでもある。したがって、第1取得部23bは、移動体10のECUと通信可能に接続される。
空調情報としては、前述したように、移動体10のECUにおける各種機器の制御情報から、空調に関する機器を制御する空調制御部10aの制御情報が取得される。
ここで、空調情報についてさらに具体的に説明する。空調情報は、基準時間から所定時間が経過した際に室内における炭酸ガス濃度の推移に影響する情報のうち、空調に関する情報である。例えば、空調情報は、室内の換気に関する情報である。空調情報としては、室外の空気が室内に取り込まれる換気量に関する情報のうち、少なくとも1つを含んでいればよい。
空調情報の具体例としては、室内に存在する空調機器(エアコン)が、外気から室内に空気を取り込んで(つまり、外気取込モードで)運転されているか、室内の空気を循環させて(つまり、内気循環モードで)運転されているかを示す情報が挙げられる。また、室内と室外とを開閉可能に区切る窓が、開いているか否か、又は、どの程度開いているかを示す情報を空調情報として用いてもよい。また、室内の密閉度等に基づいて換気される空気の量を示す情報を空調情報として用いてもよい。
第1取得部23bは、第1入力部22において受け付けた、炭酸ガス濃度予測装置20のユーザが入力した入力情報を取得する通信インタフェースであってもよい。したがって、第1取得部23bは、第1入力部22と通信可能に接続される。第1入力部22は、例えば、移動体10のインストゥルメントパネルに埋設されたナビゲーションシステム等のディスプレイに備えられたタッチパネル等である。ユーザは、第1入力部22を介して、炭酸ガス濃度予測装置20を使用するための設定情報等を入力することができる。
また、第1取得部23bは、取得した人情報、空調情報、及び入力情報を、通信を介して第1予測部23cへ送信する。つまり、第1取得部23bは、第1予測部23cと通信可能に接続される。
第1予測部23cは、取得された人情報及び空調情報に基づいて、これらの人情報及び空調情報が取得された時点よりも以降における室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する処理部である。第1予測部23cによる予測処理については後述する。第1予測部23cは、第1出力部23dに通信可能に接続され、予測された室内の炭酸ガス濃度の推移を第1出力部23dへ送信する。
第1出力部23dは、予測された室内の炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する処理部であり、例えば、通信を介して炭酸ガス濃度情報を出力(提示)する通信インタフェースである。第1出力部23dは、例えば、炭酸ガス濃度情報を出力し、通信可能に接続された第1表示部24に送信することで、第1表示部24に画像を表示させる。第1表示部24は、表示部10bの一部分である。よって、表示部10bは、例えば、移動体10の速度情報等と並べて炭酸ガス濃度情報を表示するための画像を表示する。
第1出力部23dは、さらに、炭酸ガス濃度情報を出力し、出力ポート25を介して接続された装置に送信する。
[眠気予測装置]
次に、図3を用いて本実施の形態に係る眠気予測装置30について、より詳細に説明する。図3は、実施の形態に係る眠気予測装置の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、眠気予測装置30は、第2取得部32aと、第2予測部32bと、第2出力部32cとを備える第2制御部32によって実現される。
第2制御部32は、取得した情報を用いてプログラムに基づく演算を行う演算装置であり、例えば、CPUと、当該CPUに通信可能な記憶部に格納されたプログラムとによって実現される処理装置である。記憶部としては、例えば、ROM、RAM、HDD、SSD等が挙げられる。記憶部には、前述した第2取得部32a、第2予測部32b、及び第2出力部32cのそれぞれの機能に関するプログラムが格納されている。第2制御部32は、CPUを用いてこれらのプログラムを実行することにより、炭酸ガス濃度情報に基づいて室内に存在する人(対象者)の眠気のレベルの予測を行う。
第2取得部32aは、炭酸ガス濃度情報を取得する処理部であり、例えば、前述した出力ポート25を介して炭酸ガス濃度予測装置20に通信可能に接続され、炭酸ガス濃度予測装置20から炭酸ガス濃度情報を取得する通信インタフェースである。
第2取得部32aは、第2入力部31において受け付けた、眠気予測装置30のユーザが入力した入力情報を取得する通信インタフェースであってもよい。したがって、第2取得部32aは、第2入力部31と通信可能に接続される。第2入力部31は、例えば、移動体10のインストゥルメントパネルに埋設されたナビゲーションシステム等のディスプレイに備えられたタッチパネル等である。ユーザは、第2入力部31を介して、眠気予測装置30を使用するための設定情報等を入力することができる。なお、第2入力部31は、第1入力部22と共用されてもよい。即ち、第1入力部22又は第2入力部31において入力された入力情報は、第1取得部23bによって取得されてもよく、第2取得部32aによって取得されてもよい。
また、第2取得部32aは、取得した炭酸ガス濃度情報、及び入力情報を、通信を介して第2予測部32bへ送信する。つまり、第2取得部32aは、第2予測部32bと通信可能に接続される。
第2予測部32bは、取得された炭酸ガス濃度情報に基づいて、室内に存在する対象者の眠気のレベルの推移を予測する処理部である。第2予測部32bによる予測処理については後述する。第2予測部32bは、第2出力部32cに通信可能に接続され、室内に存在する対象者の予測された眠気のレベルの推移を第2出力部32cへ送信する。
第2出力部32cは、予測された、室内に存在する対象者の眠気のレベルの推移を示す眠気レベル情報を出力する処理部であり、例えば、通信を介して眠気レベル情報を出力する通信インタフェースである。第2出力部32cは、眠気レベル情報を出力し、通信可能に接続された第2表示部33に送信することで、第2表示部33に画像を表示させる。第2表示部33は、表示部10bの一部分である。よって、表示部10bは、例えば、移動体10の速度情報等と並べて眠気レベル情報を表示するための画像を表示する。なお、第2表示部33は、第1表示部24と共用されてもよい。
[炭酸ガス濃度予測装置の動作]
以下では、図4〜図6を用いて、炭酸ガス濃度予測装置20の動作について説明する。図4は、実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置20は、はじめに、室内の画像を取得し、取得した画像の分析を行う分析ステップS10を実施する。
具体的には、カメラである人検出部21は、室内を撮像することにより、画像を生成する。人検出部21は、さらに、生成した画像を第1制御部23へ送信する。第1制御部23に対して送信された画像は、第1制御部23に含まれる分析部23aで受信される。分析部23aは、受信した画像を分析し、室内全域について人情報を生成する。より具体的には、分析部23aは、受信した画像について画像分析を行う。分析部23aは、当該画像分析により、画像に示された室内全域に何人の人が存在するか、存在する人の性別及び年齢はいずれか、ならびに存在する人の位置はどこであるかを示す人情報を生成する。
また、人検出部21は、室内の撮影及び画像の生成を連続的に行う。つまり、人検出部21によって生成される画像は、時系列に沿って画像が配列された動画像である。したがって、分析部23aは、人情報の時間的な変化を分析することもできる。例えば、分析部23aは、当該動画像を用いて室内に人が滞在している時間がいくらであるかを示す人情報を生成する。他に、分析部23aは、動画像に基づいて、室内に存在する人の呼吸数、及び一回の呼吸によってガス交換される単位空気量を示す人情報を生成してもよい。生成されたこれらの人情報は、第1取得部23bへ送信される。
炭酸ガス濃度予測装置20は、次に、人情報及び空調情報を取得する第1取得ステップS11を実施する。
具体的には、人情報は、分析部23aによって送信され、第1取得部23bによって受信されることで、炭酸ガス濃度予測装置20に取得される。また、空調情報は、室内に設置された空調機器を制御する空調制御部10aから動作モードに関する制御情報が送信され、第1取得部23bによって受信されることで、炭酸ガス濃度予測装置20に取得される。
炭酸ガス濃度予測装置20は、次に、取得した人情報及び空調情報に基づき、人情報及び空調情報を取得した時点よりも以降における炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測ステップS12を実施する。炭酸ガス濃度の推移は、第1予測部23cによって予測される。
ここで、炭酸ガス濃度の推移の予測について図5を用いて説明する。図5は、各種条件における炭酸ガス濃度の推移を例示的に説明する図である。なお、図5は、移動体10の室内であるものとして説明する。
図5の(a)は、各種条件について、基準条件との条件の差を比較するための表である。また、図5の(b)は、各種条件について、基準条件との炭酸ガス濃度の推移の差を比較するためのグラフである。
図5の(a)の表2列目に示すように、基準条件として、空調機器(エアコン)が内気循環モードであり、運転者のみが搭乗し、性別は男性であり、年齢は20代である条件を設定した。なお、図5の(a)の表7行目には、基準条件における炭酸ガス濃度の推移に対する、各種条件における炭酸ガス濃度の推移の比を係数として示している。また、基準条件については、比が1となるため係数として「1」を示した。
図5の(a)の表3列目に示すように、条件(i)は、エアコンが外気取込モードであり、運転者のみが搭乗し、性別は男性であり、年齢は20代の条件である。条件(i)は、基準条件に対して、エアコンが外気取込モードである点が異なる。外気取込モードは、室内の空気が常に換気されているため、室外と同等の炭酸ガス濃度が保たれる。よって、条件(i)においては、係数として「0」が設定される。
図5の(a)の表4列目に示すように、条件(ii)は、エアコンが内気循環モードであり、運転者と助手席の同乗者との計2名が搭乗し、性別は男性であり、年齢は20代の条件である。条件(ii)は、基準条件に対して、助手席の同乗者が存在する点が異なる。助手席は、運転席に比較的近い位置である。このため、助手席の同乗者が呼吸することによる炭酸ガス濃度の増加は、運転者を包囲する炭酸ガス濃度の推移に大きく影響する。よって、条件(ii)においては、係数として例えば1よりも大きい「1.8」が設定される。
図5の(a)の表5列目に示すように、条件(iii)は、エアコンが内気循環モードであり、運転者と三列目シートの同乗者との計2名が搭乗し、性別は男性であり、年齢は20代の条件である。条件(iii)は、基準条件に対して、三列目シートの同乗者が存在する点が異なる。また、条件(iii)は、条件(ii)に比べて同乗者の位置が異なる。三列目シートは、助手席に比べると運転席から比較的遠い位置であるが、空気の拡散によって同乗者の呼吸による炭酸ガス濃度の増加が予測される。このため、同乗者が呼吸することによる炭酸ガス濃度の増加には、運転者を包囲する炭酸ガス濃度の推移に対して、助手席の同乗者が存在する条件よりも影響が小さく、同乗者なしの条件よりも影響が大きい。よって、条件(iii)においては、係数として例えば1よりも大きく1.8よりも小さい「1.6」が設定される。
図5の(a)の表6列目に示すように、条件(iv)は、エアコンが内気循環モードであり、運転者のみが搭乗し、性別は女性であり、年齢は20代の条件である。条件(iv)は、基準条件に対して、運転者の性別が異なる。女性は、一定時間あたりに呼吸によってガス交換する空気量が男性に比べて少ない。よって、条件(iv)においては、係数として例えば1よりも小さい「0.7」が設定される。
図5の(a)の表7列目に示すように、条件(v)は、エアコンが内気循環モードであり、運転者のみが搭乗し、性別は男性であり、年齢は70代の条件である。条件(v)は、基準条件に対して、運転者の年齢が異なる。20代よりも高齢な70代の人は、一定時間あたりに呼吸によってガス交換する空気量が20代に比べて少ない。よって、条件(iv)においては、係数として例えば1よりも小さい「0.85」が設定される。
図5の(b)には、基準時間から所定時間が経過するまでの間における炭酸ガス濃度の推移の予測を示している。基準条件においては、基準時間の外気と同等の炭酸ガス濃度(400ppm)が、所定時間(1時間)経過後には4000ppmまで上昇していることが示されている。これに対し、各種条件における係数にしたがって、条件(i)、条件(iv)、条件(v)、条件(iii)、条件(ii)の順に炭酸ガス濃度の増加速度が上昇する。
このように、基準条件に対する人情報及び空調情報の相違点を基に、炭酸ガス濃度予測装置20は、炭酸ガス濃度の推移をユーザが予測したい条件における係数を算出する。第1予測部23cは、算出した係数を用いて基準条件における炭酸ガス濃度の推移を補正し、予測したい条件における炭酸ガス濃度の推移を予測する。予測された炭酸ガス濃度の推移は、第1出力部23dに送信される。
炭酸ガス濃度予測装置20は、次に、予測した炭酸ガス濃度の推移を、炭酸ガス濃度情報として外部の装置へ出力する第1出力ステップS13を実施する。炭酸ガス濃度情報の出力は、第1出力部23dによって行われる。第1出力部23dは、第1表示部24に炭酸ガス濃度情報を示す画像を送信する。第1表示部24は、受信した炭酸ガス濃度情報を示す画像を液晶パネル等の表示装置に表示させる。
図6は、第1表示部において表示される炭酸ガス濃度情報を示す画像を例示する図である。
図6に示すように、第1表示部24において表示される炭酸ガス濃度情報を示す画像には、予測された炭酸ガス濃度の推移に基づく、所定時間後の室内における炭酸ガス濃度が3500ppmであることが示されている。また、炭酸ガス濃度情報を示す画像には、予測の際に用いた人情報及び空調情報として、室内に存在する人の人数が3名であること、及び空調機器の運転モードが内気循環モードであることが併せて示されている。なお、図6に示した第1表示部24に表示される炭酸ガス濃度情報を示す画像は一例である。例えば第1表示部24には、図5の(b)に示すような基準時間から所定時間までの炭酸ガス濃度の推移の画像が表示されてもよい。このような、第1表示部24に表示させる画像を、第1入力部22を介してユーザがあらかじめ設定してもよい。
以上のように本実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置20は、人検出部21としてカメラを用いるのみでよい。したがって、移動体10において炭酸ガス濃度予測装置20を実現するには、車載されているドライブレコーダー等の車内カメラを用いることができ、容易に実現できる。
また、炭酸ガス濃度予測装置20を用いることにより、微量のため計測が困難である、室内における炭酸ガス濃度を、室内の条件に基づいて予測により算出することができる。これにより、数時間の時間範囲で室内において変化する炭酸ガス濃度を予測値として得ることができる。したがって、室内の炭酸ガス濃度に基づく眠気予測を精度よく実施することができる。本実施の形態に係る炭酸ガス濃度予測装置20を用いた高精度の眠気予測により、運転者が眠気を感じるよりも前に、以降で生じ得る眠気に対する対処を行うことができる。
[眠気予測装置の動作]
以下では、図7〜図9を用いて、眠気予測装置30の動作について説明する。図7は、実施の形態に係る眠気予測装置の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る眠気予測装置30は、はじめに、炭酸ガス濃度予測装置20によって予測された、炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得ステップS20を実施する。
前述したように、炭酸ガス濃度予測装置20は、第1出力部23dを用いて、人情報及び空調情報に基づいて予測した炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を、出力ポート25へと出力する。出力ポート25へと出力された炭酸ガス濃度情報は、当該出力ポート25を介して接続された、第2制御部32に含まれる第2取得部32aで取得される。第2取得部32aは、取得した炭酸ガス濃度情報を第2予測部32bへ送信する。
眠気予測装置30は、次に、取得した炭酸ガス濃度情報に基づき、炭酸ガス濃度予測装置20が人情報及び空調情報を取得した時点よりも以降における対象者の眠気のレベルの推移を予測する第2予測ステップS21を実施する。対象者を包囲する炭酸ガス濃度と、対象者の眠気のレベルとの間には、正の相関があるため、炭酸ガス濃度がより高いほど、対象者がより強い眠気のレベルであると予測する。
本実施の形態の対象者の眠気のレベルの予測においては、予測された炭酸ガス濃度の数値があらかじめ設定された閾値に対して高いか又は低いかによって判定される。より具体的には、本実施の形態においては、予測される対象者の眠気のレベルが、一例として、最も弱い眠気を示すレベル1から最も強い眠気を示すレベル5までの5段階で示される。したがって、第2予測ステップS21において、炭酸ガス濃度の閾値は、最も高い第1濃から最も低い第4濃度までの4つの濃度点で設定される。
例えば、炭酸ガス濃度の推移に基づいて、基準時間から所定時間経過後に予測される炭酸ガス濃度が第1濃度よりも高い場合、第2予測ステップS21では、最も強い眠気を示すレベル5であると予測する。また、予測される炭酸ガス濃度が、第1濃度と第2濃度との間であった場合、第2予測ステップS21では、2番目に強い眠気を示すレベル4であると予測する。以降同様に、第2予測ステップS21では、炭酸ガス濃度が第2濃度と第3濃度との間であった場合、レベル3と予測し、第3濃度と第4濃度との間であった場合、レベル2と予測し、第4濃度よりも低い濃度であった場合、レベル1と予測する。
ここで、図8を用いて、予測値を用いた眠気の予測について時系列に沿って説明する。図8は、炭酸ガス濃度及び眠気の経時変化と、それぞれの予測値との関係性を説明する図である。
図8に示すように、略密閉で(つまり換気されていない)室内では、室内に存在する人が呼吸することによる炭酸ガス濃度の上昇がみられる(図中実線)。また、炭酸ガス濃度の上昇とともに、室内に存在する人の眠気が上昇していく(図中太線実線)。ここで、炭酸ガス濃度と眠気との間には、正の相関があることを前述した。したがって、ガス検知器等により現在の炭酸ガス濃度を測定し、測定値に基づき現在の人の眠気を推定することは可能である。また、ガス検知器等により現在の炭酸ガス濃度を測定し、仮に測定値のまま時間が進んだとした場合に、現在から所定時間が経過した後における人の眠気を予測することも可能である(図中破線矢印)。ただし、炭酸ガス濃度の上昇を考慮していないため、正確性に欠ける。特に、空気中の炭酸ガスは、ごく微量であるため、その計測には高感度な検知器を用いることが必要であり、かつ当該検知器を適切な位置に取り付ける必要がある。
そこで、本実施の形態では、まず、室内の条件を基に炭酸ガス濃度の推移を予測し、予測した炭酸ガス濃度の推移に基づき、図中に一点鎖線で示す、現在から所定時間が経過した後における炭酸ガス濃度予測値を算出する。続いて所定時間が経過した後における炭酸ガス濃度に基づき、眠気の予測を行い、図中に一点鎖線で示す眠気予測値を得る(図中太線矢印)。このように、本実施の形態に係る眠気予測装置30は、炭酸ガス濃度予測装置20を用いて高精度に炭酸ガス濃度を予測したうえで、高精度な対象者の眠気の予測を行うことができる。
なお、所定時間を任意に設定することにより、現在以降の任意の時点における眠気予測値を得ることができる。また、図中の眠気及び眠気予測値は、前述した眠気のレベルのように離散した値ではなく、連続的な値を有するものとして図示したが、眠気のレベルと同様に対象者の眠気の強さを示す数値である。
以上のようにして予測された、対象者の眠気のレベルの推移は、第2出力部32cへ送信される。
再び図7を参照し、眠気予測装置30は、次に、予測された対象者の眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力ステップS22を実施する。第2出力部32cは、第2予測部32bから送信された対象者の眠気のレベルの推移を眠気レベル情報として出力する。例えば、第2出力部32cは、第2表示部33に眠気レベル情報を示す画像を送信する。第2表示部33は、受信した眠気レベル情報を示す画像を液晶パネル等の表示装置に表示させる。
図9は、第2表示部において表示される眠気レベル情報を示す画像を例示する図である。
図9に示すように、第2表示部33において表示される眠気レベル情報を示す画像には、予測された炭酸ガス濃度の推移に基づく、所定時間後の室内における炭酸ガス濃度から予測される対象者(ここでは運転者)の眠気のレベルを示すグラフが含まれる。より具体的には、現在から所定時間が経過した後の対象者の眠気のレベルがレベル1(眠くない)、レベル2(やや眠い)、レベル3(眠い)、レベル4(かなり眠い)、及びレベル5(非常に眠い)のいずれであるかを示すスケールバーが含まれる。図中では、一例として現在から所定時間が経過した後の対象者の眠気のレベルがレベル4であることが示されている。また、画像中には、予測に基づく所定時間が経過した後の炭酸ガス濃度が併せて表示されていてもよい。図中では、一例として所定時間が経過した後の炭酸ガス濃度が3500ppmであることが示されている。
なお、図9に示した第2表示部33に表示される眠気レベル情報を示す画像は一例である。例えば第2表示部33には、図8に示すような現在から所定時間経過後までの眠気の推移の画像が表示されてもよい。このようにすることで、対象者は、どの程度の時間が経過した後に、自身の眠気が作業等に適さないレベルに達するかがわかる。このような、第2表示部33に表示させる画像を、第2入力部31を介してユーザがあらかじめ設定してもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本開示に係る炭酸ガス濃度予測装置20及び炭酸ガス濃度予測方法、ならびに眠気予測装置30及び眠気予測方法について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、移動体10の室内において設置された炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30の例について説明したが、建造物の室内であってもよい。
また、例えば、上記の実施の形態における人情報及び空調情報のそれぞれについて、例えば、室内に存在する人の人数及び性別の両方を用いて係数を設定する等、複数種の情報を組み合わせて用いてもよい。
また、例えば、上記実施の形態の眠気予測装置30、及び眠気予測方法について、炭酸ガス濃度予測装置20によって得られる炭酸ガス濃度の推移をパラメータとして用いる構成を説明したが、炭酸ガス濃度の推移に加えて、室内及び窓等を介して見える室外の明るさをパラメータとして用いてもよい。
また、例えば、上記実施の形態の眠気予測装置30、及び眠気予測方法について、炭酸ガス濃度の推移に加えて、室内の温度をパラメータとして用いてもよい。
また、例えば、上記実施の形態の眠気予測装置30、及び眠気予測方法が移動体10において用いられる場合、炭酸ガス濃度の推移に加えて、周囲の渋滞情報、及び規制情報等の道路状況をパラメータとして用いてもよい。
また、例えば、炭酸ガス濃度の推移を用いずに、室内及室外の明るさ、室内の温度、ならびに道路状況の少なくとも一つを単独で用いて眠気予測を行ってもよい。
また、例えば、本開示は、炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30として実現できるだけでなく、炭酸ガス濃度予測装置20及び眠気予測装置30の各構成要素が行う処理をステップとして含むプログラム、及び、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現することもできる。プログラムは、記録媒体に予め記録されていてもよく、あるいは、インターネットなどを含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
つまり、上述した包括的又は具体的な態様は、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の炭酸ガス濃度予測装置等は、移動体等に搭載され、運転者等の現在以降の眠気を、パラメータの推移に基づいて予測するシステム等に利用される。
10 移動体
10a 空調制御部
10b 表示部
20 炭酸ガス濃度予測装置
21 人検出部
22 第1入力部
23 第1制御部
23a 分析部
23b 第1取得部
23c 第1予測部
23d 第1出力部
24 第1表示部
25 出力ポート
30 眠気予測装置
31 第2入力部
32 第2制御部
32a 第2取得部
32b 第2予測部
32c 第2出力部
33 第2表示部
101 運転者
102、103 同乗者

Claims (11)

  1. 移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測装置であって、
    前記室内に存在する人に関する人情報、及び、前記室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得部と、
    取得された前記人情報及び前記空調情報に基づいて、前記人情報及び前記空調情報が取得された以降における前記室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測部と、
    予測された前記炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力部と
    を備える炭酸ガス濃度予測装置。
  2. 前記人情報は、前記人の人数を含む
    請求項1に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  3. 前記人情報は、前記人が前記室内に滞在している滞在時間を含む
    請求項1又は2に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  4. 前記人情報は、前記人の性別を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  5. 前記人情報は、前記人の年齢を含む
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  6. 前記人情報は、前記人の前記室内における位置を含む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  7. 前記空調情報は、外気から前記室内に空気を取り込んでいるか、前記室内の空気を循環させているかを示す情報を含む
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  8. 前記空調情報は、前記移動体の窓が開いているか否か、又は、どの程度開いているかを示す情報を含む
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された前記炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得部と、
    取得された前記炭酸ガス濃度情報に基づいて、前記人の眠気のレベルを予測する第2予測部と、
    予測された前記眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力部と
    を備える眠気予測装置。
  10. 移動体の室内における炭酸ガス濃度を予測する炭酸ガス濃度予測方法であって、
    前記室内に存在する人に関する人情報、及び、前記室内の空調に関する空調情報を取得する第1取得ステップと、
    取得された前記人情報及び前記空調情報に基づいて、前記人情報及び前記空調情報が取得された以降における前記室内の炭酸ガス濃度の推移を予測する第1予測ステップと、
    予測された前記炭酸ガス濃度の推移を示す炭酸ガス濃度情報を出力する第1出力ステップと
    を含む炭酸ガス濃度予測方法。
  11. 移動体の室内に存在する人の眠気のレベルを予測する眠気予測方法であって、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の炭酸ガス濃度予測装置から出力された前記炭酸ガス濃度情報を取得する第2取得ステップと、
    取得された前記炭酸ガス濃度情報に基づいて、前記人の眠気のレベルを予測する第2予測ステップと、
    予測された前記眠気のレベルを示す眠気レベル情報を出力する第2出力ステップと
    を含む眠気予測方法。
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