JP2020143769A - ダイヤフラムバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】長期性能を向上させることが可能なダイヤフラムバルブを提供すること。【解決手段】ダイヤフラムバルブ10は、弁本体11と、ダイヤフラム12と、駆動機構14と、隔膜ボルト65と、を備える。弁本体11の内部に形成された流路24に当接部33aが設けられている。ダイヤフラム12は、弁本体11に配置され、当接部33aに接触することにより流路を閉塞可能である。駆動機構14は、ダイヤフラム12を駆動することにより流路24を開閉する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12と駆動機構14を連結する。隔膜ボルト65は、外周面に形成された雄ネジ形状72aを含み、ダイヤフラム12に挿入された挿入部72を有する。ダイヤフラム12は、雄ネジ形状72aに対応し、内周面に形成された雌ネジ形状128bを含み、挿入部72と螺合する挿入孔128aを有する。【選択図】図14B
Description
本発明は、ダイヤフラムバルブに関する。
水処理、化学、食品などのプラントにおける配管ラインには、ダイヤフラムバルブが設けられており、ダイヤフラムバルブによって、配管を流れる流体の制御が行われる。
ダイヤフラムバルブでは、両端に配管が接続されてプラントに設置される。ダイヤフラムバルブは、ダイヤフラムが仕切壁の湾曲面部に圧接されることにより流路が閉鎖した状態とされ、ダイヤフラムが仕切壁から離間されることにより流路が開放された状態となる(例えば、特許文献1の図1および図2参照)。
ダイヤフラムバルブでは、両端に配管が接続されてプラントに設置される。ダイヤフラムバルブは、ダイヤフラムが仕切壁の湾曲面部に圧接されることにより流路が閉鎖した状態とされ、ダイヤフラムが仕切壁から離間されることにより流路が開放された状態となる(例えば、特許文献1の図1および図2参照)。
特許文献1に示すダイヤフラムバルブでは、ダイヤフラムは、コンプレッサに隔膜ボルトを用いて保持され、バルブ動作中におけるダイヤフラムの位置ズレが防止されている。詳しくは、隔膜ボルトの先端がダイヤフラムにインサートされており、そのインサート部分に凹凸形状を設けることによって、バルブ操作時における隔膜ボルトのダイヤフラムからの抜けや、隔膜ボルトに対するダイヤフラムの回転による位置ズレを防止していた。
しかしながら、従来のダイヤフラムバルブでは、隔膜ボルトのインサート部分に凹凸形状が形成されているため、バルブ操作時に凹凸部に応力が集中し、長期間に亘って使用すると隔膜の割れやボルト抜けが発生する場合があった。
本発明の目的は、上記従来の課題を考慮して、長期性能を向上することが可能なダイヤフラムバルブを提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブは、弁本体と、隔膜と、駆動機構と、連結部と、を備える。弁本体の内部に形成された流路に当接部が設けられている。隔膜は、弁本体に配置され、当接部に接触することにより流路を閉塞する。駆動機構は、隔膜を駆動することにより流路を開閉する。連結部は、隔膜と駆動機構を連結する。連結部は、外周面に形成された第1ネジ形状を含み、隔膜に挿入された挿入部を有する。隔膜は、第1ネジ形状に対応し、内周面に形成された第2ネジ形状を含み、挿入部と螺合する挿入孔を有する。
このように、連結部と隔膜は、各々に形成されたネジ形状の螺合によって接続されているため、バルブ操作時に発生する応力を螺合しているネジ形状全体に受けることができる。そのため、隔膜内における応力の集中を抑制することができ、長期性能を向上することが可能となる。
また、ダイヤフラムバルブは、接続される配管の径によって異なった大きさのものが用いられるが、大径の場合にバルブ操作時に発生する応力が大きくなる。そのため、本発明のような連結部と隔膜をネジで螺合して接続する構成は、大径の配管が接続されるダイヤフラムバルブにおいて、長期性能の向上の効果をより発揮できる。
第2の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、駆動機構は、軸部材と、押圧部と、駆動部と、を有する。押圧部は、軸部材に固定され、隔膜を当接部に押圧可能である。駆動部は、軸部材を駆動する。連結部は、隔膜と押圧部を連結する。
このように、軸部材が押圧部に固定され、押圧部と隔膜が連結されている。これにより、駆動部による軸部材の駆動によって隔膜を駆動することができる。
なお、駆動部は、手動式、空気駆動式、または電気駆動式などである。
なお、駆動部は、手動式、空気駆動式、または電気駆動式などである。
第3の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、押圧部は、連結部が挿通する貫通孔を有する。連結部は、挿通部と、係止部と、を有する。挿通部は、貫通孔に沿って形成され、貫通孔を挿通している。係止部は、挿通部の貫通孔を挟んで隔膜とは反対側に設けられ、貫通孔の縁に係止可能である。隔膜の表面から係止部までの挿通部の長さは、貫通孔の長さよりも長い。
このように、隔膜の表面から係止部までの挿通部の長さは、貫通孔の長さよりも長くすることによって、押圧部と連結部は隙間が設けられた状態で接続することになる。
このように、隔膜の表面から係止部までの挿通部の長さは、貫通孔の長さよりも長くすることによって、押圧部と連結部は隙間が設けられた状態で接続することになる。
例えば、連結部の端のネジを軸部材のネジ穴に直接締め込むことによって連結部と軸部材を接続するような従来の構成の場合では、隔膜の位置合わせと止水圧の均一化を図ることが困難であった。すなわち、締め込み量を一定にしようとすると、連結部と接続されている隔膜の回転方向の位置がずれる可能性があり、一方、隔膜の回転方向の位置を合わせようとすると、締め込み量にばらつきが生じ止水圧が一定にならない可能性がある。
対して本発明では、連結部と押圧部の間に隙間が設けられているため、バルブの組立て時に、軸部材に連結部を締め込む必要がなく、さらに押圧部に対して隔膜が回転可能なため位置合わせも容易に行うことができる。これにより、製造時における隔膜の位置合わせと止水圧の均一化を図ることができる。
また、従来の構成では、軸部材と連結部材が完全に固定されているため、軸部材の進行方向に沿って隔膜も駆動する。このため、製造誤差によって軸部材が斜めに取り付けられている場合、弁本体の当接部に隔膜が斜めに当接されるため長期間の駆動によって磨耗位置に偏りが生じ、長期止水性能が劣る可能性がある。しかしながら、本発明では、押圧部と連結部の間に隙間が形成されているため、仮に軸部材が斜めに組みつけられていたとしても、隔膜は、当接部に対して均一に当接するため、長期止水性が向上する。
本発明によれば、長期性能を向上することが可能なダイヤフラムバルブを提供することができる。
以下、本発明にかかるバルブフランジを用いた実施の形態におけるダイヤフラムバルブ10について説明する。
<1.構造>
(1−1.ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
(1−1.ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、図1および図2に示すように、弁本体11と、ダイヤフラム12(隔膜の一例)と、ボンネット13(蓋部の一例)と、駆動機構14と、を備えている。弁本体11の両端に配管が接続される。弁本体11には、流体が流れる流路24が形成されている。ダイヤフラム12は、流路24を開放または遮断する。ボンネット13は、ダイヤフラム12を覆うように弁本体11に取付けられている。駆動機構14は、その一部がボンネット13内に配置されており、ダイヤフラム12を駆動する。
(1−2.弁本体11)
図3は、弁本体11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4は、図3のBB´間の位置におけるダイヤフラムバルブ10の矢示断面図である。
図3は、弁本体11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4は、図3のBB´間の位置におけるダイヤフラムバルブ10の矢示断面図である。
弁本体11は、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
弁本体11は、図3に示すように、第1端部21と、第2端部22と、中央部23と、流路24と、を有する。
第1端部21と第2端部22と中央部23は、一体的に形成されており、流路24は、図4に示すように、第1端部21、中央部23および第2端部22にわたって形成されている。
第1端部21と第2端部22と中央部23は、一体的に形成されており、流路24は、図4に示すように、第1端部21、中央部23および第2端部22にわたって形成されている。
(1−2−1.第1端部21、第2端部22)
第1端部21と第2端部22は、図3〜図4に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21は、図3に示すように、流体が弁本体11に流入する入口24aが形成されたフランジ213を有し、配管が接続可能である。
第1端部21と第2端部22は、図3〜図4に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21は、図3に示すように、流体が弁本体11に流入する入口24aが形成されたフランジ213を有し、配管が接続可能である。
また、第2端部22は、図4に示すように、弁本体11から流体が排出される出口24bが形成されたフランジ223を有し、配管が接続可能である。
フランジ213とフランジ223は、互いに対向して平行になるように形成されている。また、入口24aの位置と出口24bの位置も対向している。
フランジ213とフランジ223は、互いに対向して平行になるように形成されている。また、入口24aの位置と出口24bの位置も対向している。
(1−2−2.中央部23)
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4参照)と、壁部33(図4参照)と、第1リブ35と、第2リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4参照)と、壁部33(図4参照)と、第1リブ35と、第2リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
第1面31は、図3に示すように、略平面状であり、フランジ213とフランジ223に対して垂直に形成されている。第1面31の中央には、開口部31aが形成されている。開口部31aは、その周縁が湾曲して形成されている。
第1リブ35は、図3および図4に示すように、ダイヤフラム12の外周に沿うように第1面31から突出して形成されている。第1リブ35は、開口部31aの外周縁全体に亘って形成されている。第1リブ35は、図3に示すように、円形状部351と、突出形状部352を有する。円形状部351は、開口部31aの外側であって開口部31aから所定の距離を空けて開口部31aの縁31aeに沿って形成されている。突出形状部352は、円形状部351から外側に突出しており、概ね四角形状の外周をなぞるように形成されている。この突出形状部352の内側には、後述する図6に示すダイヤフラム12の突出部125が配置される。
第1面31は、図3に示すように、リブ35と開口部31aの間に、ダイヤフラム12の外周縁部121(後述する)が載置される載置部311を有する。第2リブ36は、開口部31aの縁に沿って一周に亘って載置部311から突出して形成されている。第2リブ36の高さは、リブ35の高さよりも低く形成されている。
ボルト孔37は、第1面31の開口部31aの周囲に4つ形成されており、後述するボンネット13のボルト孔134(図10(b)参照)と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13が弁本体11に固定される。
なお、入口24aから出口24bを結ぶ線に沿った方向を第1方向X(流体の流通方向Xともいえる)とし、第1方向Xに対して垂直且つ第1面31と平行な方向を第2方向Y(幅方向Yともいえる)とする。第1方向Xは、フランジ213とフランジ223に対して垂直な直線に沿った方向ともいえる。また、後述するステム63、コンプレッサ61またはダイヤフラム12の移動方向が矢印Z(第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な方向)で示されている。
第2面32は、図4に示すように、流路24を挟んで第1面31に対向する面である。第2面32は、流路24の形状に沿って形成されている。第2面32は、中央部23のボンネット13が配置される側とは反対側の面である。
(1−2−3.流路24)
流路24は、図4に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
流路24は、図4に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
壁部33の第1面31側の先端である当接部33aには、後述するダイヤフラム12が圧接する。当接部33aは、後述する図8に示すように、流通方向Xに対して垂直な平面において開口部31a側に凹状に湾曲して形成されている。
流路24は、図4に示すように、第1端部21の入口24aから当接部33aまで形成されている入口側流路241と、第2端部22の出口24bから当接部33aまで形成されている出口側流路242と、入口側流路241と出口側流路242を連通する連通部243とを有する。
入口側流路241は、その内周面は湾曲して形成されており、図4に示すように、第1面31と垂直な方向(駆動方向Z)の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、入口側流路241は、第1面31と平行な方向の幅(図4における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
出口側流路242は、その内周面は湾曲して形成されており、図4に示すように、第1面31と垂直な方向の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、出口側流路242は、第1面31と平行な方向の幅(図4における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
連通部243は、流路24のうち壁部33の第1面31側の部分であり、入口側流路241と出口側流路242とを連通する。
第2面32は、図4に示すように、入口側流路241に沿った入口側湾曲部321と、出口側流路242に沿った出口側湾曲部322とを有する。この入口側湾曲部321と出口側湾曲部322によって図4に示す壁部33の第1面31側への突出が形成されている。
なお、第2面32には、補強用のリブ34(図4参照)が設けられている。
第2面32は、図4に示すように、入口側流路241に沿った入口側湾曲部321と、出口側流路242に沿った出口側湾曲部322とを有する。この入口側湾曲部321と出口側湾曲部322によって図4に示す壁部33の第1面31側への突出が形成されている。
なお、第2面32には、補強用のリブ34(図4参照)が設けられている。
(1−3.ダイヤフラム12)
ダイヤフラム12の材質は、ゴム状の弾性体であれば良く、特に限定されるものではない。例えば、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が好適な材料として挙げられる。また、ダイヤフラム12には強度の高い補強布がインサートされていても良く、補強布はナイロン製であることが望ましい。これは、ダイヤフラムバルブの閉時にダイヤフラム12に流体圧がかかったときにダイヤフラム12の変形や破損を防止することが可能となるため好ましい。
ダイヤフラム12の材質は、ゴム状の弾性体であれば良く、特に限定されるものではない。例えば、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が好適な材料として挙げられる。また、ダイヤフラム12には強度の高い補強布がインサートされていても良く、補強布はナイロン製であることが望ましい。これは、ダイヤフラムバルブの閉時にダイヤフラム12に流体圧がかかったときにダイヤフラム12の変形や破損を防止することが可能となるため好ましい。
ダイヤフラム12は、図2に示すように、開口部31aを塞ぐように第1面31に配置されている。
図5は、ダイヤフラム12、ならびに後述するコンプレッサ61、スリーブ62およびステム63等を示す斜視図である。図5には、ダイヤフラム12、コンプレッサ61、スリーブ62およびステム63の中心軸Oが示されている。この中心軸Oは、第1面31に対して垂直であり、ダイヤフラム12、後述するコンプレッサ61およびステム63の駆動方向と一致する。
図5は、ダイヤフラム12、ならびに後述するコンプレッサ61、スリーブ62およびステム63等を示す斜視図である。図5には、ダイヤフラム12、コンプレッサ61、スリーブ62およびステム63の中心軸Oが示されている。この中心軸Oは、第1面31に対して垂直であり、ダイヤフラム12、後述するコンプレッサ61およびステム63の駆動方向と一致する。
図6は、ダイヤフラム12の斜視図である。図7(a)はダイヤフラム12の底面図であり、図7(b)は、図7(a)のFF´´間の矢示断面図である。
図6に示すように、ダイヤフラム12は、隔膜部120と、外周縁部121と、突出部125と、リブ126と、溝部127(図7(a)参照)と、孔形成部材128と、を有する。
図6に示すように、ダイヤフラム12は、隔膜部120と、外周縁部121と、突出部125と、リブ126と、溝部127(図7(a)参照)と、孔形成部材128と、を有する。
隔膜部120は、駆動機構14によって上下動される。隔膜部120は、円形状であり、弁本体11の開口部31aに対応する。隔膜部120の当接部33a側の面120aには、図7(a)および図7(b)に示すように、弁本体11の壁部33の当接部33aに向かって突出するように形成された突条部122が形成されている。突条部122は、第2方向Yに沿って形成されており、当接部33aに沿っている。隔膜部120の面120aと反対側の面120bの中央部には、図7(b)に示すように、ボンネット13側に向かって突出した凸部124が形成されている。
孔形成部材128は、金属製であり、円筒状に形成されている。孔形成部材128は、凸部124の概ね中央にインサートされている。孔形成部材128は、ダイヤフラム12の駆動方向(中心軸O方向)に沿って形成された挿入孔128aを有している。この挿入孔128aには、後述する隔膜ボルト65が挿入される。また、孔形成部材128は、挿入孔128aの内周面に形成された雌ネジ形状128bを有している。
なお、隔膜部120の孔形成部材128と接触している面には、表面処理が施されている。この表面処理は、ショットブラスト等の物理的な前処理や、化学エッチングにより材料の表面を粗くする化学的な前処理であり、接着強度を向上させる。
図8は、図1のAA´間の矢示断面図である。外周縁部121は、円環状であり、隔膜部120の外周に形成されており、図2および図8に示すように、後述するボンネット13と弁本体11によって挟まれている。
突出部125は、図6および図7に示すように、概ね直方体形状であり、外周縁部121から外側に向かって突出して形成されている。
リブ126は、図6および図7(b)に示すように、外周縁部121の当接部33aとは反対側の面121bに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8に示すように、後述するボンネット13の溝部138に嵌る。
リブ126は、図6および図7(b)に示すように、外周縁部121の当接部33aとは反対側の面121bに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8に示すように、後述するボンネット13の溝部138に嵌る。
溝部127は、外周縁部121の当接部33a側の面121aに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8に示すように、上述した弁本体11のリブ36に沿った形状であり、リブ36が嵌る。リブ126と溝部127は対向する位置に形成されている。図8に示すように、溝部127にリブ36が嵌ることによって、ダイヤフラム12の位置ズレが規制される。
また、リブ35が設けられていることによって、ダイヤフラム12が弁本体11とボンネット13に圧縮された場合であってもダイヤフラム12の外側へのフローが規制される。
なお、リブ35の高さは、ダイヤフラム12の膜厚よりも低く設定されている。これにより、弁本体11とボンネット13の間でダイヤフラム12の外周縁部121を圧縮することができる。
図9(a)は、弁本体11の第1面31を示す平面図である。図9(b)は、弁本体11にダイヤフラム12を載置した状態を示す平面図である。図に示すように、リブ35の内側であって溝部127がリブ36に嵌るようにダイヤフラム12が載置される。ダイヤフラム12の外周縁部121がリブ35の内側の載置部311に配置される。また、突出部125が、リブ35の突出形状部352の内側に配置されるようにダイヤフラム12が載置される。これにより、ダイヤフラム12の周方向における位置ズレが防止され、ダイヤフラム12の突条部122を当接部33aに沿った位置に合わせることができる。
ダイヤフラム12が後述する駆動機構14によって下方に移動し、壁部33の当接部33aに当接することによって連通部243を閉鎖して流路24が閉じられる。また、ダイヤフラム12が駆動機構14によって上方に移動し、当接部33aからダイヤフラム12が離間することによって流路24が開放される。
(1−4.ボンネット13)
ボンネット13は、弁本体11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
ボンネット13は、弁本体11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
図10(a)は、ボンネット13の外観を示す斜視図である。図10(b)は、ボンネット13を下方から視た斜視図である。図に示すように、ボンネット13は、本体部131と、弁本体11に固定される固定部132と、を有する。
本体部131は、ドーム状であって、その広がった端131aを縁とする開口13aを有する。開口13aは、第1面31の開口部31aに対応する。また、本体部131は、その窄まった部分に貫通孔13bを有する。貫通孔13bは、開口13aに対向して形成されており、後述するスリーブ62およびステム63が配置される。
固定部132は、端131aから外側に向かって突出するように形成されており、図10(b)および図8に示すように、複数のボルト孔134と、外側面135と、内側面136と、段差面137と、溝部138とを有する。
ボルト孔134は、固定部132に4つ形成されており、弁本体11のボルト孔37と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13が弁本体11に固定される。
外側面135は、固定部132の弁本体11側の面であって、外周に沿った部分である。内側面136は、外側面135の内側であって外側面135と開口13aの間に設けられている。内側面136は、外側面135よりも貫通孔13b側に位置しており、内側面136と外側面135の間には段差面137が形成されている。段差面137は、外側面135に対して概ね垂直に形成されている。外側面135は、図8に示すように、第1面31と対向し、第1面31上に配置される。リブ35は、段差面137の内側に位置する。内側面136は、図8に示すように、リブ35および載置部311に対向する。
段差面137がリブ35の外側に位置しているため、外側面135の内側縁135a(外側面135と段差面137の角ともいえる)は、図10(b)に示すように、円形状部135bと、突出形状部135cと、を有する。円形状部135bは、リブ35の円形状部351(図3参照)の外側に位置し、突出形状部135cは、リブ35の突出形状部352(図3参照)の外側に位置する。
溝部138は、内側面136に開口13aに沿って周方向に一周にわたって形成されている。溝部138には、図8に示すように、ダイヤフラム12のリブ126が嵌っており、ダイヤフラム12の移動が規制される。
(1−5.駆動機構14)
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、隔膜ボルト65と、を有する。
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、隔膜ボルト65と、を有する。
(1−5−1.コンプレッサ61)
コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、ダイヤフラム12と連結されている。ダイヤフラム12には隔膜ボルト65(詳しくは後述する)が取り付けられており、隔膜ボルト65は、弁本体11の反対側(非接液面側)に突出している。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61とダイヤフラム12は連結されている。
コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、ダイヤフラム12と連結されている。ダイヤフラム12には隔膜ボルト65(詳しくは後述する)が取り付けられており、隔膜ボルト65は、弁本体11の反対側(非接液面側)に突出している。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61とダイヤフラム12は連結されている。
図11(a)は、コンプレッサ61の底面図である。図11(b)は、コンプレッサ61のCC´間の矢示断面図である。
コンプレッサ61は、図11(a)に示すように、底面から見て円状の中央部611と、中央部611から外側に向かって突出した複数の突出部612a、612b、613a、613b、614a、614b、615a、615bを有している。
コンプレッサ61は、図11(a)に示すように、底面から見て円状の中央部611と、中央部611から外側に向かって突出した複数の突出部612a、612b、613a、613b、614a、614b、615a、615bを有している。
中央部611には、図11(b)に示すように、孔部617と、凹部618と、貫通孔616が設けられている。孔部617は、円柱状の空間であり、中心軸Oを軸として形成されている。
孔部617は、第1孔部分617aと、第2孔部分617bと、を有する。第1孔部分617aは、孔部617のダイヤフラム12側の部分であり、第2孔部分617bは、孔部617のダイヤフラム12とは反対側の部分である。第2孔部分617bの内径は、第1孔部分617aの内径よりも大きく形成されている。第1孔部分617aには、後述する隔膜ボルト65の係止ピン73が配置される。また、第2孔部分617bには、後述するステム63の先端部631が配置される。
また、凹部618は、図11(b)に示すように、コンプレッサ61の中央部611の当接部33a側の面の中央に形成されている。凹部618は、底面視において略円柱形状の空間であり、中心軸Oを軸として形成されている。凹部618には、図8に示すように、ダイヤフラム12の凸部124が挿入される。
貫通孔616は、図11(b)に示すように、孔部617と凹部618を連通する。貫通孔616は、隔膜ボルト65が挿入される。貫通孔616は、ダイヤフラム12の駆動方向(中心軸O方向)に沿って形成されている。
貫通孔616は、円形孔部616aと、円形孔部616aの縁616aeから外側に向かって形成された一対の切り欠き部616bとを有する、一対の切り欠き部616bは、後述する隔膜ボルト65の係止ピン73が挿入可能なように対向して形成されている。
複数の突出部612a、612b、613a、613b、614a、614b、615a、615bは、図11(a)では、8個形成されており、等角度(約45度)で形成されているため、2つずつが直径方向に対向する。すなわち、一対の突出部612aと突出部612bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部613aと突出部613bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部614aと突出部614bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部615aと突出部615bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。
突出部612a、612b、614a、614bは、中央部611から同じ長さ突出している。突出部613a、613b、615a、615bは、中央部611から同じ長さ突出している。突出部612a、612b、614a、614bの長さは、突出部613a、613b、615a、615bの長さよりも長く形成されている。
(1−5−2.スリーブ62、ステム63、ハンドル64)
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
ステム63は、スリーブ62の内側に配置されており、スリーブ62の内側に形成されたネジ形状と螺合している。図8に示すように、ステム63のボンネット13の内側に配置される先端部631は、コンプレッサ61に固定されている。先端部631は、コンプレッサ61の孔部617の第2孔部分617bに配置されており、ピン101によってコンプレッサ61に固定されている。
このように、ステム63は、コンプレッサ61と弁本体11と反対側において固定されている。
ハンドル64は、図11に示すように、ステム63のボンネット13の外側に位置する部分の外周部に嵌合されている。
ハンドル64は、図11に示すように、ステム63のボンネット13の外側に位置する部分の外周部に嵌合されている。
(1−5−3.隔膜ボルト65)
図12は、隔膜ボルト65を示す斜視図である。隔膜ボルト65は、例えば金属製であり、ダイヤフラム12を駆動機構14に連結する。隔膜ボルト65は、一端がダイヤフラム12に埋め込まれており、他端がコンプレッサ61に係止されている。
図12は、隔膜ボルト65を示す斜視図である。隔膜ボルト65は、例えば金属製であり、ダイヤフラム12を駆動機構14に連結する。隔膜ボルト65は、一端がダイヤフラム12に埋め込まれており、他端がコンプレッサ61に係止されている。
隔膜ボルト65は、図12に示すように、柱状部71と、一対の係止ピン73と、を有する。
柱状部71は、円柱形状であり、中心軸Oに沿って配置される。中心軸Oは、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向(後述する図16(a)および図16(b)参照)に沿っているため、柱状部71は、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向に沿って配置されているともいえる。
柱状部71は、円柱形状であり、中心軸Oに沿って配置される。中心軸Oは、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向(後述する図16(a)および図16(b)参照)に沿っているため、柱状部71は、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向に沿って配置されているともいえる。
柱状部71のダイヤフラム12に挿入される側の端を71a、ステム63側の端を71bとする。柱状部71は、端71a側にダイヤフラム12に埋め込まれる挿入部72を有している。挿入部72は、その外周面に形成された雄ネジ形状72aを有している。
図13は、ダイヤフラム12の挿入孔128aに隔膜ボルト65の挿入部72を捻じ込んだ状態を示す図である。このように、挿入孔128aの雌ネジ形状128bと挿入部72の雄ネジ形状72aが螺合することによって、ダイヤフラム12に隔膜ボルト65が接続される。
一対の係止ピン73は、図12に示すように、端71b側に設けられている。一対の係止ピン73は、柱状部71の側面から互いに反対側に突出している。係止ピン73は、中心軸O方向に対して略垂直方向に形成されている。一対の係止ピン73がコンプレッサ61の一対の切り欠き部616b(図11(a)参照)を通過するように、隔膜ボルト65が、その端71b側から貫通孔616に挿入される。その後、中心軸Oを中心にして隔膜ボルト65を回転させてコンプレッサ61に隔膜ボルト65が取り付けられる。
図14Aおよび図14Bは、コンプレッサ61と、ステム63と、隔膜ボルト65と、ダイヤフラム12の位置関係を示す図である。図14Aは、流路24を開放するためにダイヤフラム12を移動させている状態を示す図である。図14Bは図14Aの状態から流路24を閉塞するためにダイヤフラム12を当接部33aに向けて移動させている状態を示す図である。
図14Aおよび図14Bに示すように、隔膜ボルト65の係止ピン73は、コンプレッサ61の孔部617の第1孔部分617aに配置されている。
上述のようにコンプレッサ61に隔膜ボルト65が取り付けられた状態で、流路24を開放するためにステム63を当接部33aの反対方向(図14Aの矢印参照)に移動させると、ステム63に固定されているコンプレッサ61も当接部33aの反対方向に移動し、係止ピン73が貫通孔616のうち円形孔部616aの縁616ae(図14A参照)に係止される。さらにステム63とコンプレッサ61を移動させると、コンプレッサ61に係止されている隔膜ボルト65もコンプレッサ61に引っ張られて移動し、ダイヤフラム12の隔膜部120が当接部33aから離間し、流路24が開放される。なお、貫通孔616の縁616aeは、孔部617の底面617cに含まれる。
上述のようにコンプレッサ61に隔膜ボルト65が取り付けられた状態で、流路24を開放するためにステム63を当接部33aの反対方向(図14Aの矢印参照)に移動させると、ステム63に固定されているコンプレッサ61も当接部33aの反対方向に移動し、係止ピン73が貫通孔616のうち円形孔部616aの縁616ae(図14A参照)に係止される。さらにステム63とコンプレッサ61を移動させると、コンプレッサ61に係止されている隔膜ボルト65もコンプレッサ61に引っ張られて移動し、ダイヤフラム12の隔膜部120が当接部33aから離間し、流路24が開放される。なお、貫通孔616の縁616aeは、孔部617の底面617cに含まれる。
また、図14Bに示すように、流路24を閉塞するためにステム63を当接部33aに向かって移動させると、コンプレッサ61も当接部33aに向かって移動し、コンプレッサ61の凹部618にダイヤフラム12の凸部124が嵌り、更にステム63が移動すると、ダイヤフラム12の隔膜部120も当接部33aに向かって移動する。
また、図14Aおよび図14Bに示すように、隔膜ボルト65のダイヤフラム12の孔形成部材128の表面128sから係止ピン73までの柱状部71の長さL1は、凹部618と孔部617を貫通する貫通孔616の長さL2よりも長く形成されている。長さL2は、孔部617の底面617cと、凹部618の底面618cの間隔ともいえる。L1とL2の差は、0.1mm以上、1cm以下の値が好ましく、更に好ましくは、1mm以上、2.5mm以下が好ましい。
また、一対の係止ピン73の先端73aから先端73aまでの長さR1(図12参照)は、コンプレッサ61の円形孔部616a(図11(a)参照)の径R2よりも大きく形成されている。いいかえると、中心軸O方向に沿って視た場合に、係止ピン73は、円形孔部616aよりも外側に突出しているといえる。
<2.動作>
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図15(a)および図15(b)は、ダイヤフラム12の動作を模式的に示す図である。
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図15(a)および図15(b)は、ダイヤフラム12の動作を模式的に示す図である。
図15(a)に示すような流路24が開放されている状態から、流路24を閉じる方向にハンドル64を回転させると、ハンドル64の回転に従ってスリーブ62も回転し、ステム63が下降する(図2参照)。ステム63の下降とともに、ステム63の端に固定されたコンプレッサ61も下降する。
コンプレッサ61の下降により、ダイヤフラム12は、図15(b)に示すように、第2面32側に凸に湾曲し、壁部33の当接部33aに圧接される。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が遮断された状態となる。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が遮断された状態となる。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64およびスリーブ62の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、コンプレッサ61と係合されたダイヤフラム12の中央部が図15(a)に示すように上昇する。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
<3.特徴等>
(3−1)
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、弁本体11と、ダイヤフラム12(隔膜の一例)と、駆動機構14と、隔膜ボルト65(連結部の一例)と、を備える。弁本体11の内部に形成された流路24に当接部33aが設けられている。ダイヤフラム12は、弁本体11に配置され、当接部33aに接触することにより流路を閉塞する。駆動機構14は、ダイヤフラム12を駆動することにより流路24を開閉する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12と駆動機構14を連結する。隔膜ボルト65は、外周面に形成された雄ネジ形状72a(第1ネジ形状の一例)を含み、ダイヤフラム12に挿入された挿入部72を有する。ダイヤフラム12は、雄ネジ形状72aに対応し、内周面に形成された雌ネジ形状128b(第2ネジ形状の一例)を含み、挿入部72と螺合する挿入孔128aを有する。
(3−1)
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、弁本体11と、ダイヤフラム12(隔膜の一例)と、駆動機構14と、隔膜ボルト65(連結部の一例)と、を備える。弁本体11の内部に形成された流路24に当接部33aが設けられている。ダイヤフラム12は、弁本体11に配置され、当接部33aに接触することにより流路を閉塞する。駆動機構14は、ダイヤフラム12を駆動することにより流路24を開閉する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12と駆動機構14を連結する。隔膜ボルト65は、外周面に形成された雄ネジ形状72a(第1ネジ形状の一例)を含み、ダイヤフラム12に挿入された挿入部72を有する。ダイヤフラム12は、雄ネジ形状72aに対応し、内周面に形成された雌ネジ形状128b(第2ネジ形状の一例)を含み、挿入部72と螺合する挿入孔128aを有する。
このように、隔膜ボルト65とダイヤフラム12は、各々に形成されたネジ形状の螺合によって接続されているため、バルブ操作時に発生する応力を螺合しているネジ形状全体で受けることができる。そのため、ダイヤフラム12内における応力の集中を抑制することができ、長期性能を向上することが可能となる。
また、ダイヤフラムバルブ10は、接続される配管の径によって異なった大きさのものが用いられるが、大径の場合にバルブ操作時に発生する応力が大きくなる。そのため、本実施の形態のような隔膜ボルト65とダイヤフラム12をネジで螺合して接続する構成は、大径の配管が接続されるダイヤフラムバルブ10において、長期性能の向上により効果を発揮できる。
(3−2)
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動機構14は、ステム63(軸部材の一例)と、コンプレッサ61(押圧部の一例)と、スリーブ62およびハンドル64(駆動部の一例)と、を有する。コンプレッサ61は、ステム63に固定され、ダイヤフラム12を当接部33aに押圧可能である。スリーブ62およびハンドル64は、ステム63を駆動する。隔膜ボルト65(連結部の一例)は、ダイヤフラム12とコンプレッサ61を連結する。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動機構14は、ステム63(軸部材の一例)と、コンプレッサ61(押圧部の一例)と、スリーブ62およびハンドル64(駆動部の一例)と、を有する。コンプレッサ61は、ステム63に固定され、ダイヤフラム12を当接部33aに押圧可能である。スリーブ62およびハンドル64は、ステム63を駆動する。隔膜ボルト65(連結部の一例)は、ダイヤフラム12とコンプレッサ61を連結する。
このように、ステム63がコンプレッサ61に固定され、コンプレッサ61とダイヤフラム12が連結されている。これにより、スリーブ62およびハンドル64によるステム63の駆動によってダイヤフラム12を駆動することができる。
(3−3)
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、コンプレッサ61(押圧部の一例)は、ステム63(軸部材の一例)の中心軸O方向(軸方向の一例)に沿って形成された貫通孔616(貫通孔の一例)を有する。隔膜ボルト65(連結部の一例)は、柱状部71(挿通部の一例)と、係止ピン73(係止部の一例)と、を有する。柱状部71は、貫通孔616を挿通している。係止ピン73は、柱状部71の貫通孔616を挟んでダイヤフラム12とは反対側に設けられ、貫通孔616の縁616aeに係止可能である。ダイヤフラム12の表面128sから係止ピン73までの柱状部71の長さL1は、貫通孔616の長さL2よりも長い。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、コンプレッサ61(押圧部の一例)は、ステム63(軸部材の一例)の中心軸O方向(軸方向の一例)に沿って形成された貫通孔616(貫通孔の一例)を有する。隔膜ボルト65(連結部の一例)は、柱状部71(挿通部の一例)と、係止ピン73(係止部の一例)と、を有する。柱状部71は、貫通孔616を挿通している。係止ピン73は、柱状部71の貫通孔616を挟んでダイヤフラム12とは反対側に設けられ、貫通孔616の縁616aeに係止可能である。ダイヤフラム12の表面128sから係止ピン73までの柱状部71の長さL1は、貫通孔616の長さL2よりも長い。
このように、ダイヤフラム12の表面128sから係止ピン73までの柱状部71の長さL1を、貫通孔616の長さL2よりも長くすることによって、コンプレッサ61と隔膜ボルト65は隙間が設けられた状態で接続されることになる。
例えば、隔膜ボルトの端のネジをステムのネジ穴に直接締め込むことによって隔膜ボルトとステムを接続するような従来の構成の場合では、ダイヤフラムの位置合わせと止水圧の均一化を図ることが困難であった。すなわち、締め込み量を一定にしようとすると、隔膜ボルトと接続されているダイヤフラムの回転方向の位置がずれる可能性があり、一方、ダイヤフラムの回転方向の位置を合わせようとすると、締め込み量にばらつきが生じ止水圧が一定にならなくなる可能性がある。
対して本実施の形態では、コンプレッサ61と隔膜ボルト65の間には隙間が設けられているため、バルブの組立て時に、ステム63に隔膜ボルト65を締め込む必要がなく、さらにコンプレッサ61に対してダイヤフラム12が回転可能なため位置合わせも容易に行うことができる。これにより、製造時におけるダイヤフラム12の位置合わせと止水圧の均一化を図ることができる。
また、従来の構成では、ステムと隔膜ボルトが完全に固定されているため、ステムの進行方向に沿ってダイヤフラムも駆動する。このため、製造誤差によってステムが斜めに取り付けられている場合、弁本体の当接部にダイヤフラムが斜めに当接されるため長期間の駆動によって磨耗位置に偏りが生じ、長期止水性能が劣る可能性がある。しかしながら、本実施の形態では、コンプレッサ61と隔膜ボルト65の間に隙間が形成されているため、仮にステム63が斜めに組みつけられていたとしても、ダイヤフラム12は、当接部33aに対して均一に当接するため、長期止水性が向上する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、係止部の一例として一対の係止ピン73が設けられているが、係止ピン73に限らなくても良い。例えば、図16(a)に示すように、係止部の一例としてナット773を有する隔膜ボルト65´が設けられていてもよい。図16(a)は、隔膜ボルト65´の斜視図である。図16(b)は、隔膜ボルト65´の分解図である。
上記実施の形態では、係止部の一例として一対の係止ピン73が設けられているが、係止ピン73に限らなくても良い。例えば、図16(a)に示すように、係止部の一例としてナット773を有する隔膜ボルト65´が設けられていてもよい。図16(a)は、隔膜ボルト65´の斜視図である。図16(b)は、隔膜ボルト65´の分解図である。
隔膜ボルト65´は、柱状部771と、ナット773とを有する。柱状部771は、ダイヤフラム12側の端771aと、ステム63側の端771bと、を有する。柱状部771は、端771a側にダイヤフラム12に挿入される挿入部772を有している、挿入部772は、その外周面に形成された雄ネジ形状772aを有する。また、柱状部771は、端771b側にナット挿入部774を有している。ナット挿入部774は、その外周面に形成された雄ネジ形状774aを有している。ここで、雄ネジ形状774aと、雄ネジ形状772aの間の距離L3は、貫通孔616の長さL2よりも長く形成されている。これによって、隔膜ボルト65´とコンプレッサ61は隙間を設けて連結される。
(B)
さらに、係止部の一例は、図17に示すような隔膜ボルト65´´であってもよい。図17に示す隔膜ボルト65´´では、係止ピン73の代わりに円盤状の係止部73´´が設けられている。要するに、係止部は、コンプレッサ61と引っ掛かれば、どのような形状であってもよい。
さらに、係止部の一例は、図17に示すような隔膜ボルト65´´であってもよい。図17に示す隔膜ボルト65´´では、係止ピン73の代わりに円盤状の係止部73´´が設けられている。要するに、係止部は、コンプレッサ61と引っ掛かれば、どのような形状であってもよい。
(C)
上記実施の形態では、隔膜ボルト65はコンプレッサ61を介してステム63に連結されているが、隔膜ボルト65がステム63に直接固定されていてもよい。
上記実施の形態では、隔膜ボルト65はコンプレッサ61を介してステム63に連結されているが、隔膜ボルト65がステム63に直接固定されていてもよい。
(D)
上記実施の形態では、ダイヤフラム12の外周縁部121は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
上記実施の形態では、ダイヤフラム12の外周縁部121は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、ダイヤフラム12の突出部125は、四角形状であるが、これに限られるものではなく、要するにダイヤフラム12の回転方向への位置ズレを規制できさえすればよい。
(E)
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、ステム63を駆動する駆動部の一例としてスリーブ62および手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、ステム63を駆動する駆動部の一例としてスリーブ62および手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
本発明のダイヤフラムバルブは、長期止水性能を向上させることが可能な効果を発揮し、プラント等に利用可能である。
10 :ダイヤフラムバルブ
11 :弁本体
12 :ダイヤフラム
14 :駆動機構
24 :流路
33a :当接部
65 :隔膜ボルト
72 :挿入部
72a :雄ネジ形状
128a :挿入孔
128b :雌ネジ形状
11 :弁本体
12 :ダイヤフラム
14 :駆動機構
24 :流路
33a :当接部
65 :隔膜ボルト
72 :挿入部
72a :雄ネジ形状
128a :挿入孔
128b :雌ネジ形状
Claims (3)
- 内部に形成された流路に当接部が設けられた弁本体と、
前記弁本体に配置され、前記当接部に接触することにより前記流路を閉塞する隔膜と、
前記隔膜を駆動することにより前記流路を開閉する駆動機構と、
前記隔膜と前記駆動機構を連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、外周面に形成された第1ネジ形状を含み、前記隔膜に挿入された挿入部を有し、
前記隔膜は、前記第1ネジ形状に対応し、内周面に形成された第2ネジ形状を含み、前記挿入部と螺合する挿入孔を有する、
ダイヤフラムバルブ。 - 前記駆動機構は、
軸部材と、
前記軸部材に固定され、前記隔膜を前記当接部に押圧可能な押圧部と、
前記軸部材を駆動する駆動部と、を有し、
前記連結部は、前記隔膜と前記押圧部を連結する、
請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記押圧部は、前記連結部が挿通する貫通孔を有し、
前記連結部は、
前記貫通孔に沿って形成され、前記貫通孔を挿通する挿通部と、
前記挿通部の前記貫通孔を挟んで前記隔膜とは反対側に設けられ、前記貫通孔の縁に係止可能な係止部と、を有し、
前記隔膜の表面から前記係止部までの前記挿通部の長さは、前記貫通孔の長さよりも長い、
請求項2に記載のダイヤフラムバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019042650A JP2020143769A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ダイヤフラムバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019042650A JP2020143769A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ダイヤフラムバルブ |
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JP2020143769A true JP2020143769A (ja) | 2020-09-10 |
Family
ID=72353507
Family Applications (1)
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JP2019042650A Pending JP2020143769A (ja) | 2019-03-08 | 2019-03-08 | ダイヤフラムバルブ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020143769A (ja) |
-
2019
- 2019-03-08 JP JP2019042650A patent/JP2020143769A/ja active Pending
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