JP2020153393A - 隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブ、および隔膜ユニットの製造方法 - Google Patents

隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブ、および隔膜ユニットの製造方法 Download PDF

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理彩子 土田
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Abstract

【課題】長期止水性能を向上可能な隔膜ユニットを提供すること。【解決手段】ダイヤフラムユニット15は、ダイヤフラムバルブ10に用いられる隔膜ユニットであって、ダイヤフラム12と、隔膜ボルト65と、を備える。ダイヤフラム12は、フッ素系樹脂を含む第1隔膜部材210と、弾性樹脂を含む第2隔膜部材220と、を有する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12を駆動する駆動機構14とダイヤフラム12を連結可能である。隔膜ボルト65は、第2隔膜部材220に固定されている。第1隔膜部材210は、第2隔膜部材220に接着されている。【選択図】図6

Description

本発明は、隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブ、および隔膜ユニットの製造方法に関する。
水処理、化学、食品などのプラントにおける配管ラインには、ダイヤフラムバルブが設けられており、ダイヤフラムバルブによって、配管を流れる流体の制御が行われる(例えば特許文献1参照。)。
特許文献1に示すダイヤフラムバルブでは、ダイヤフラムは、コンプレッサに隔膜ボルトを用いて保持されている。ダイヤフラムは、ゴム弾性体と、ゴム弾性体の液接触面側に配置されたフッ素系樹脂シートによって構成されている。フッ素系樹脂シートはゴム弾性体に固定されておらず、隔膜ボルトは、ゴム弾性体を貫通してフッ素系樹脂シートにインサートされていた。
特開平10−288264号公報
しかしながら、耐折度の低いフッ素系樹脂に隔膜ボルトが挿入されているため、バルブ操作時にインサート部分に応力が集中し、長期間に亘って使用して経年劣化すると、ダイヤフラムの割れや隔膜ボルトの抜けが発生することがあった。
本発明の目的は、上記従来の課題を考慮して長期止水性能を向上可能な隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブ、および隔膜ユニット製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明にかかる隔膜ユニットは、ダイヤフラムバルブに用いられる隔膜ユニットであって、隔膜と、連結部材と、を備える。隔膜は、フッ素系樹脂を含む第1層と、弾性樹脂を含む第2層と、を有する。連結部材は、隔膜を駆動する駆動機構と隔膜を連結可能である。連結部材は、第2層に固定されている。
このように、弾性樹脂を含む第2層に連結部材を固定することによって、バルブ操作時の応力集中が低減する。第1層は、第2層に接着されている。
このため、長期間の使用に対する経年劣化を低減することができ、長期止水性能を向上することができる。
また、連結部材が固定されている第2層に第1層を固定することができる。また、容易に第2層に第1層を固定することができる。
なお、接着の方法としては、プライマーを用いる方法や、重合を用いる方法が挙げられる。重合としては、ナトリウム重合や、プラズマ重合が挙げられる。
第2の発明にかかる隔膜ユニットは、第1の発明にかかる隔膜ユニットであって、フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデンである。
これによって、弾性樹脂のみの場合と比較して、耐薬品性を向上することができる。
第3の発明にかかる隔膜ユニットは、第1の発明にかかる隔膜ユニットであって、弾性樹脂は、ゴムである。
第2層を弾性体であるゴムにすることで、ダイヤフラムバルブに組み付けた際にステムから与えられる軸力を、フッ素系樹脂を含む第1層へ応力分散させて伝えることができ、できるだけ小さな軸力で効率よく止水するために必要な力を得ることができる。
第4の発明にかかるダイヤフラムバルブは、弁本体と、第1〜3のいずれかの発明にかかる隔膜ユニットと、駆動機構と、を備える。弁本体は、内部に形成された流路と、流路に設けられた当接部と、を有する。隔膜ユニットは、弁本体に配置され、当接部に接触することにより流路を閉塞可能である。駆動機構は、隔膜ユニットの連結部材に連結され、隔膜を駆動することにより流路を開閉する。
これによって、長期止水性能が向上したダイヤフラムバルブを提供することができる。
駆動機構としては、手動駆動式、空気駆動式または電気駆動式を用いてもよい。
第5の発明にかかる隔膜ユニットの製造方法は、ダイヤフラムバルブに用いられる隔膜ユニットを製造する製造方法であって、接着工程を備える。接着工程は、フッ素系樹脂を含む第1層と、隔膜ユニットの駆動機構と連結可能な連結部材が固定され、弾性樹脂を含む第2層とを接着する。
このように、耐折度の高い弾性樹脂を含む第2層に連結部材を固定することによって、バルブ操作時の応力集中が低減する。
このため、長期間の使用に対する経年劣化を低減することができ、長期止水性能を向上させることができる。
本発明によれば、長期止水性能を向上可能な隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブ、および隔膜ユニットの製造方法を提供することができる。
本発明にかかる実施の形態のダイヤフラムバルブの斜視図。 図1のダイヤフラムバルブの部分断面図。 図1の弁本体を上方から視た斜視図。 図3のBB´間の矢示断面図。 図1のダイヤフラム、コンプレッサ、ステムおよびスリーブの関係を示す図。 図1の隔膜ユニットを隔膜ボルト側から視た斜視図。 図1の隔膜ユニットを隔膜ボルトの反対側から視た斜視図。 図1のダイヤフラムの底面図。 図8AのFF´間の矢視断面図。 図8AのGG´間の矢示断面図。 図3の弁本体に図8Cのダイヤフラムを配置した状態を示す断面図。 図1のAA´間の矢示断面図。 (a)図3の弁本体の開口部近傍を示す平面図、(b)図9(a)の弁本体にダイヤフラムを載置した状態を示す平面図。 図2の隔膜ボルトの斜視図。 (a)図1のボンネットを上方から視た斜視図、(b)図11(a)のボンネットを下方から視た斜視図。 (a)図5のコンプレッサを下方から視た底面図、(b)図11(a)のCC´間の矢示断面図。 (a)流路が閉鎖された状態を示す模式断面図、(b)流路が開放された状態を示す模式断面図。 本発明にかかる実施の形態における隔膜ユニットの製造方法を示すフロー図。 比較例におけるダイヤフラムユニットの構成を示す断面図。
以下、本発明にかかる実施の形態におけるダイヤフラムユニット、ダイヤフラムバルブ、およびダイヤフラムユニットの製造方法について説明する。
<1.構造>
(1−1.ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、図1および図2に示すように、弁本体11と、ダイヤフラムユニット15(隔膜ユニットの一例)と、ボンネット13(蓋部の一例)と、駆動機構14と、を備えている。弁本体11の両端に配管が接続される。弁本体11には、流体が流れる流路24が形成されている。ダイヤフラムユニット15のダイヤフラム12は、流路24を開放または遮断する。ボンネット13は、ダイヤフラムユニット15を覆うように弁本体11に取付けられている。駆動機構14は、その一部がボンネット13内に配置されており、ダイヤフラムユニット15を駆動する。
(1−2.弁本体11)
図3は、弁本体11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4は、図3のBB´間の位置におけるダイヤフラムバルブ10の矢示断面図である。
弁本体11は、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
弁本体11は、図3に示すように、第1端部21と、第2端部22と、中央部23と、流路24と、を有する。
第1端部21と第2端部22と中央部23は、一体的に形成されており、流路24は、図4に示すように、第1端部21、中央部23および第2端部22にわたって形成されている。
(1−2−1.第1端部21、第2端部22)
第1端部21と第2端部22は、図3〜図4に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21は、図3に示すように、流体が弁本体11に流入する入口24aが形成されたフランジ213を有し、配管が接続可能である。
また、第2端部22は、図4に示すように、弁本体11から流体が排出される出口24bが形成されたフランジ223を有し、配管が接続可能である。
フランジ213とフランジ223は、互いに対向して平行になるように形成されている。また、入口24aの位置と出口24bの位置も対向している。
(1−2−2.中央部23)
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4参照)と、壁部33(図4参照)と、第1リブ35と、第2リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
第1面31は、図3に示すように、略平面状であり、フランジ213とフランジ223に対して垂直に形成されている。第1面31の中央には、開口部31aが形成されている。開口部31aは、その周縁が湾曲して形成されている。
第1リブ35は、図3および図4に示すように、ダイヤフラム12の外周に沿うように第1面31から突出して形成されている。第1リブ35は、開口部31aの外周縁全体に亘って形成されている。第1リブ35は、図3に示すように、円形状部351と、突出形状部352を有する。円形状部351は、開口部31aの外側であって開口部31aから所定の距離を空けて開口部31aの縁31aeに沿って形成されている。突出形状部352は、円形状部351から外側に突出しており、概ね四角形状の外周をなぞるように形成されている。この突出形状部352の内側には、後述する図6に示すダイヤフラム12の突出部125が配置される。
第1面31は、図3に示すように、リブ35と開口部31aの間に、ダイヤフラム12の外周縁部121(後述する)が載置される載置部311を有する。第2リブ36は、開口部31aの縁に沿って一周に亘って載置部311から突出して形成されている。第2リブ36の高さは、リブ35の高さよりも低く形成されている。
ボルト孔37は、第1面31の開口部31aの周囲に4つ形成されており、後述するボンネット13のボルト孔134(図12(b)参照)と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13が弁本体11に固定される。
なお、入口24aから出口24bを結ぶ線に沿った方向を第1方向X(流体の流通方向Xともいえる)とし、第1方向Xに対して垂直且つ第1面31と平行な方向を第2方向Y(幅方向Yともいえる)とする。第1方向Xは、フランジ213とフランジ223に対して垂直な直線に沿った方向ともいえる。また、後述するステム63、コンプレッサ61またはダイヤフラム12の移動方向が矢印Z(第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な方向)で示されている。
第2面32は、図4に示すように、流路24を挟んで第1面31に対向する面である。第2面32は、流路24の形状に沿って形成されている。第2面32は、中央部23のボンネット13が配置される側とは反対側の面である。
(1−2−3.流路24)
流路24は、図4に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
壁部33の第1面31側の先端である当接部33aには、後述するダイヤフラム12が圧接する。当接部33aは、後述する図9に示すように、流通方向Xに対して垂直な平面において開口部31a側に凹状に湾曲して形成されている。
流路24は、図4に示すように、第1端部21の入口24aから当接部33aまで形成されている入口側流路241と、第2端部22の出口24bから当接部33aまで形成されている出口側流路242と、入口側流路241と出口側流路242を連通する連通部243とを有する。
入口側流路241は、その内周面は湾曲して形成されており、図4に示すように、第1面31と垂直な方向(駆動方向Z)の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、入口側流路241は、第1面31と平行な方向の幅(図4における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
出口側流路242は、その内周面は湾曲して形成されており、図4に示すように、第1面31と垂直な方向の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、出口側流路242は、第1面31と平行な方向の幅(図4における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
連通部243は、流路24のうち壁部33の第1面31側の部分であり、入口側流路241と出口側流路242とを連通する。
第2面32は、図4に示すように、入口側流路241に沿った入口側湾曲部321と、出口側流路242に沿った出口側湾曲部322とを有する。この入口側湾曲部321と出口側湾曲部322によって図4に示す壁部33の第1面31側への突出が形成されている。
なお、第2面32には、補強用のリブ34(図4参照)が設けられている。
(1−3.ダイヤフラムユニット15)
図5は、ダイヤフラムユニット15、ならびに後述するコンプレッサ61、スリーブ62およびステム63等を示す斜視図である。図5には、ダイヤフラムユニット15、コンプレッサ61、スリーブ62およびステム63の中心軸Oが示されている。この中心軸Oは、第1面31に対して垂直であり、後述するダイヤフラム12、コンプレッサ61およびステム63の駆動方向と一致する。
図6は、ダイヤフラムユニット15を隔膜ボルト65側から視た斜視図である。図7は、ダイヤフラムユニット15を隔膜ボルト65の反対側から視た斜視図である。図8Aはダイヤフラムユニット15の底面図であり、図8Bは、図8AのFF´間の矢示断面図である。図8Cは、図8AのGG´間の矢示断面図である。図8Dは、弁本体11にダイヤフラム12を配置した状態を示す断面図である。なお、図8Dにおけるダイヤフラム12の断面は、図8Cと同じ断面を示す。
ダイヤフラムユニット15は、ダイヤフラム12と、隔膜ボルト65を有している。ダイヤフラム12は、駆動機構14によって駆動され、流路24を開閉する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12に固定されており、駆動機構14に連結されている。
(1−3−1.ダイヤフラム12)
ダイヤフラム12は、図2に示すように、開口部31aを塞ぐように第1面31に配置されている。
図6および図7に示すように、ダイヤフラム12は、隔膜部120と、外周縁部121と、突出部125と、リブ126と、リブ127と、を有する。
隔膜部120は、駆動機構14によって上下動される。隔膜部120は、円形状であり、弁本体11の開口部31aに対応する。
隔膜部120の当接部33a側の面120aには、図8A〜図8Cに示すように、弁本体11の壁部33の当接部33aに向かって突出するように形成された突条部122が形成されている。突条部122は、第2方向Yに沿って形成されており、当接部33aに沿っている。隔膜部120の面120aと反対側の面120bの中央部には、図6に示すように、ボンネット13側に向かって突出した凸部124が形成されている。凸部124には、後述する隔膜ボルト65がインサートされている。
図9は、図1のAA´間の矢示断面図である。外周縁部121は、円環状であり、隔膜部120の外周に形成されており、図2および図9に示すように、後述するボンネット13と弁本体11によって挟まれている。
突出部125は、図6および図7に示すように、概ね直方体形状であり、外周縁部121から外側に向かって突出して形成されている。
リブ126は、図6および図8Bに示すように、外周縁部121の当接部33aとは反対側の面121bから突出するように形成されている。リブ126は、面121bに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図9に示すように、後述するボンネット13の溝部138に嵌る。
リブ127は、外周縁部121の当接部33a側の面121aから突出するように形成されている。リブ127は、面121aに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8Dに示すように、第1リブ35と第2リブ36の間において載置部311に当接する。
また、リブ35が設けられていることによって、ダイヤフラム12が弁本体11とボンネット13に圧縮された場合であってもダイヤフラム12の外側へのフローが規制される。
なお、リブ35の高さは、ダイヤフラム12の膜厚よりも低く設定されている。これにより、弁本体11とボンネット13の間でダイヤフラム12の外周縁部121を圧縮することができる。
図10(a)は、弁本体11の第1面31を示す平面図である。図10(b)は、弁本体11にダイヤフラム12を載置した状態を示す平面図である。図に示すように、リブ35とリブ36の間にリブ127が配置されるようにダイヤフラム12が弁本体11に載置される。ダイヤフラム12の外周縁部121がリブ35の内側の載置部311に配置される。また、突出部125が、リブ35の突出形状部352の内側に配置されるようにダイヤフラム12が載置される。これにより、ダイヤフラム12の周方向における位置ズレが防止され、ダイヤフラム12の突条部122を当接部33aに沿った位置に合わせることができる。
ダイヤフラム12が後述する駆動機構14によって下方に移動し、壁部33の当接部33aに当接することによって連通部243を閉鎖して流路24が閉じられる。また、ダイヤフラム12が駆動機構14によって上方に移動し、当接部33aからダイヤフラム12が離間することによって流路24が開放される。
また、ダイヤフラム12は、図8Bおよび図8Cに示すように、第1隔膜部材210と第2隔膜部材220が接着加工されて形成されている。第2隔膜部材220に隔膜ボルト65が挿入されており、第2隔膜部材220から隔膜ボルト65が駆動機構14側(当接部33aと反対側)に突出している。
第1隔膜部材210は、ダイヤフラム12の当接部33a側を形成している。第2隔膜部材220は、ダイヤフラム12の当接部33aと反対側を形成している。第1隔膜部材210は、第2隔膜部材220の隔膜ボルト65が突出している面とは反対側の面に配置されているともいえる。
第1隔膜部材210の材質はフッ素系樹脂であればよく、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用いることができる。
第2隔膜部材220の材質は、ゴム状の弾性体であれば良く、特に限定されるものではない。例えば、エチレン・プロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が好適な材料として挙げられる。また、第2隔膜部材220には強度の高い補強布がインサートされていても良く、補強布はナイロン製であることが望ましい。これは、ダイヤフラムバルブの閉時にダイヤフラム12に流体圧がかかったときにダイヤフラム12の変形や破損を防止することが可能となるため好ましい。なお、エチレン・プロピレン・ジエンゴムを用いる場合には、他のゴムと比べ耐薬品性が高く、EPMなどと比較して加硫しやすいため容易に高強度の隔膜を得ることができる。また、ダイヤフラムバルブの駆動機構からの力を第1隔膜部材210に分散して伝達することができる。
第1隔膜部材210は、図8Bに示すように、突条部122、隔膜部120の面120a側の部分120´、外周縁部121の面121a側の部分121´、およびリブ127を形成している。
第2隔膜部材220は、凸部124を含む隔膜部120の面120b側の部分120´´、外周縁部121の面121b側の部分121´´、およびリブ126を形成している。第2隔膜部材220が形成する凸部124に隔膜ボルト65が挿入されている。
第1隔膜部材210と第2隔膜部材220は接着加工されている。この接着は、接着剤(プライマー)または重合を用いて行うことができる。重合としては、ナトリウム重合またはプラズマ重合が挙げられる。
また、第1隔膜部材210の厚さL1は、2mm以下に設定されており、1mm以上1.8mm以下が更に好ましい。また、第2隔膜部材220の隔膜部120を形成する部分120´´は、凸部124を含む隔膜中央部221と、隔膜中央部221の周縁の隔膜周縁部222を有しており、隔膜周縁部222の厚みL2は、25mm以上135mm以下に設定されている。
(1−3−2.隔膜ボルト65)
図11は、隔膜ボルト65を示す斜視図である。隔膜ボルト65は、例えば金属製であり、ダイヤフラム12を駆動機構14に連結する。隔膜ボルト65は、一端がダイヤフラム12に埋め込まれており、他端がコンプレッサ61に係止可能である。
隔膜ボルト65は、柱状部71と、挿入部72と、一対の係止ピン73と、を有する。
柱状部71は、円柱形状であり、中心軸Oに沿って配置される。中心軸Oは、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向(後述する図14(a)および図14(b)参照)に沿っているため、柱状部71は、ダイヤフラム12、コンプレッサ61またはステム63の駆動方向に沿って配置されているともいえる。
柱状部71は、ダイヤフラム12側に配置される第1端71aと、ステム63側に配置される第2端71bとを有する。柱状部71は、円柱部81と、テーパー部82とを有する。円柱部81およびテーパー部82は、中心軸Oに沿って配置されている。円柱部81は、第2端71bを有する。テーパー部82は、円柱部81のダイヤフラム12側(挿入部72側)に設けられており、第1端71aを有する。テーパー部82は、第1端71aから円柱部81に向かうに従って直径が除々に大きくなるように上下逆の円錐台状に形成されている。なお、図9では、テーパー部82の全部がダイヤフラム12に埋め込まれているが、一部だけが埋め込まれていてもよい。
挿入部72は、図8Bに示すように、ダイヤフラム12の凸部124にインサート成形によって挿入されている。挿入部72は、図11に示すように、接続部91と、4つの突出部92a、92b、92c、92dとを有する。接続部91は、柱状部71の第1端71aに接続されている。4つの突出部92a、92b、92c、92dは、接続部91から中心軸Oに対して垂直方向に同じ長さ突出している。中心軸Oに対して垂直な平面視において、4つの突出部92a、92b、92c、92dは、90度間隔で設けられており、挿入部72は、十字状に配置されている。一対の突出部92aと突出部92cが、中心軸Oを通る直線Laに沿って接続部91を挟んで配置されている。また、一対の突出部92bと突出部92dが、中心軸Oを通る直線Lbに沿って接続部91を挟んで配置されている。
突出部92aの先端92aeから突出部92cの先端92ceまで長さは、突出部92bの先端92beから突出部92dの先端92deまで長さと同じである。
一対の係止ピン73は、柱状部71の第2端71b側に設けられている。一対の係止ピン73は、柱状部71の側面から互いに反対側に突出している。一対の係止ピン73がコンプレッサ61の一対の切り欠き部616b(図13(a)参照)を通過するように、隔膜ボルト65が、その第2端71b側から貫通孔616に挿入される。
その後、中心軸Oを中心にして隔膜ボルト65を回転させてコンプレッサ61に隔膜ボルト65が取り付けられる。
(1−4.ボンネット13)
ボンネット13は、弁本体11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
図12(a)は、ボンネット13の外観を示す斜視図である。図12(b)は、ボンネット13を下方から視た斜視図である。図に示すように、ボンネット13は、本体部131と、弁本体11に固定される固定部132と、を有する。
本体部131は、ドーム状であって、図12(b)に示すように、その広がった端131aを縁とする開口13aを有する。開口13aは、第1面31の開口部31aに対応する。また、本体部131は、図12(a)に示すように、その窄まった部分に貫通孔13bを有する。貫通孔13bは、開口13aに対向して形成されており、後述するスリーブ62およびステム63が配置される。
固定部132は、端131aから外側に向かって突出するように形成されており、図12(b)および図9に示すように、複数のボルト孔134と、外側面135と、内側面136と、段差面137と、溝部138とを有する。
ボルト孔134は、固定部132に4つ形成されており、弁本体11のボルト孔37と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13が弁本体11に固定される。
外側面135は、固定部132の弁本体11側の面であって、外周に沿った部分である。内側面136は、外側面135の内側であって外側面135と開口13aの間に設けられている。内側面136は、外側面135よりもZ方向において貫通孔13b側に位置しており、内側面136と外側面135の間には段差面137が形成されている。段差面137は、外側面135に対して概ね垂直に形成されている。外側面135は、図9に示すように、第1面31と対向し、第1面31上に配置される。リブ35は、段差面137の内側に位置する。内側面136は、図9に示すように、リブ35および載置部311に対向する。
段差面137がリブ35の外側に位置しているため、外側面135の内側縁135a(外側面135と段差面137の角ともいえる)は、図12(b)に示すように、円形状部135bと、突出形状部135cと、を有する。円形状部135bは、リブ35の円形状部351(図3参照)の外側に位置し、突出形状部135cは、リブ35の突出形状部352(図3参照)の外側に位置する。
溝部138は、内側面136に開口13aに沿って周方向に一周にわたって形成されている。溝部138には、図9に示すように、ダイヤフラム12のリブ126が嵌っており、ダイヤフラム12の移動が規制される。
(1−5.駆動機構14)
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、を有する。
(1−5−1.コンプレッサ61)
コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、ダイヤフラムユニット15の隔膜ボルト65と連結されている。隔膜ボルト65は、弁本体11の反対側(非接液面側)に突出している。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61とダイヤフラム12は連結されている。
図13(a)は、コンプレッサ61の底面図である。図13(b)は、コンプレッサ61のCC´間の矢示断面図である。
コンプレッサ61は、図13(a)に示すように、底面から見て円状の中央部611と、中央部611から外側に向かって突出した複数の突出部612a、612b、613a、613b、614a、614b、615a、615bを有している。
中央部611には、図13(b)に示すように、孔部617と、凹部618と、貫通孔616が設けられている。孔部617は、円柱状の空間であり、中心軸Oを軸として形成されている。
孔部617は、第1孔部分617aと、第2孔部分617bと、を有する。第1孔部分617aは、孔部617のダイヤフラム12側の部分であり、第2孔部分617bは、孔部617のダイヤフラム12とは反対側の部分である。第2孔部分617bの内径は、第1孔部分617aの内径よりも大きく形成されている。第1孔部分617aには、隔膜ボルト65の係止ピン73が配置される。また、第2孔部分617bには、後述するステム63の先端部631が配置される。
また、凹部618は、図13(b)に示すように、コンプレッサ61の中央部611の当接部33a側の面の中央に形成されている。凹部618は、底面視において略円柱形状の空間であり、中心軸Oを軸として形成されている。凹部618には、図9に示すように、ダイヤフラム12の凸部124が挿入される。
貫通孔616は、図13(b)に示すように、孔部617と凹部618を連通する。貫通孔616は、隔膜ボルト65が挿入される。貫通孔616は、ダイヤフラム12の駆動方向(中心軸O方向)に沿って形成されている。
貫通孔616は、図13(a)に示すように、円形孔部616aと、円形孔部616aの縁616aeから外側に向かって形成された一対の切り欠き部616bとを有する、一対の切り欠き部616bは、隔膜ボルト65の係止ピン73が挿入可能なように対向して形成されている。
複数の突出部612a、612b、613a、613b、614a、614b、615a、615bは、図13(a)では、8個形成されており、等角度(約45度)で形成されているため、2つずつが直径方向に対向する。すなわち、一対の突出部612aと突出部612bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部613aと突出部613bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部614aと突出部614bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。また、一対の突出部615aと突出部615bが、円形孔部616aの中心軸Oを通る直線に沿って中央部611を挟んで設けられている。
突出部612a、612b、614a、614bは、中央部611から同じ長さ突出している。突出部613a、613b、615a、615bは、中央部611から同じ長さ突出している。突出部612a、612b、614a、614bの長さは、突出部613a、613b、615a、615bの長さよりも長く形成されている。
(1−5−2.スリーブ62、ステム63、ハンドル64)
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
ステム63は、スリーブ62の内側に配置されており、スリーブ62の内側に形成されたネジ形状と螺合している。図9に示すように、ステム63のボンネット13の内側に配置される先端部631は、コンプレッサ61に固定されている。先端部631は、コンプレッサ61の孔部617の第2孔部分617bに配置されており、ピン101によってコンプレッサ61に固定されている。
このように、ステム63は、コンプレッサ61と弁本体11と反対側において固定されている。
ハンドル64は、図2に示すように、ステム63のボンネット13の外側に位置する部分の外周部に嵌合されている。
<2.動作>
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図14(a)および図14(b)は、ダイヤフラム12の動作を模式的に示す図である。
図14(a)に示すような流路24が開放されている状態から、流路24を閉じる方向にハンドル64を回転させると、ハンドル64の回転に従ってスリーブ62も回転し、ステム63が下降する。ステム63の下降とともに、ステム63の端に固定されたコンプレッサ61も下降する。
コンプレッサ61の下降により、ダイヤフラム12は、図14(b)に示すように、第2面32側に凸に湾曲し、壁部33の当接部33aに圧接される。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が遮断された状態となる。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64およびスリーブ62の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、隔膜ボルト65の係止ピン73によってコンプレッサ61と係合されたダイヤフラム12の中央部が図14(a)に示すように上昇する。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
<3.ダイヤフラムユニット15の製造方法>
次に、ダイヤフラムユニット15の製造方法について説明する。
図15は、ダイヤフラムユニット15の製造方法を説明するためのフロー図である。
はじめに、ステップS10において、隔膜ボルト65の挿入部72が第2隔膜部材220の凸部124に挿入されるように、第2隔膜部材220がインサート成形される。
次に、ステップS20において、第2隔膜部材220の面120bとは反対側の面を利用して、第1隔膜部材210が成形される。
次に、ステップS30において、第1隔膜部材210が、第2隔膜部材220の面120bとは反対側の面にプライマーを用いて接着加工される。接着加工によって、容易に第2隔膜部材220に第1隔膜部材210を固定することができる。
<4.実施例>
次に、実施例を用いて、本実施の形態のダイヤフラムユニット15およびダイヤフラムバルブ10について更に詳しく説明する。
以下の実施例1、2および比較例1〜6のダイヤフラムユニットを用いて最大主応力(MPa)を求め、最大主応力が85未満の場合に良好とし、85以上の場合に不良とした。
実施例1として、第1隔膜部材210にはPTFEを用い、第2隔膜部材220にはEPDMを用い、隔膜ボルト65が第2隔膜部材220にインサートされ、第1隔膜部材210と第2隔膜部材220を接着加工したダイヤフラムユニット15を用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が52MPaであり、良好であった。
実施例2として、第1隔膜部材210にはPVDFを用い、第2隔膜部材220にはEPDMを用い、隔膜ボルト65が第2隔膜部材220にインサートされ、第1隔膜部材210と第2隔膜部材220を接着加工したダイヤフラムユニット15を用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が59MPaであり、良好であった。
比較例1として、図16に示すような構成のダイヤフラムユニット1015を用いた。ダイヤフラムユニット1015では、隔膜ボルト65´がダイヤフラム12´の第1隔膜部材210´にインサートされている。第1隔膜部材210´と第2隔膜部材220´が接着加工されている。第1隔膜部材210´にはPTFEを用い、第2隔膜部材220´にはEPDMを用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が98MPaであり、不良であった。
比較例2として、図16の示すような構成のダイヤフラムユニット1015において、第1隔膜部材210´にはPVDFを用い、第2隔膜部材220´にはEPDMを用い、第1隔膜部材210´と第2隔膜部材220´が接着加工されているものを用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が102MPaであり、不良であった。
比較例3では、図16に示すダイヤフラムユニット1015において、第1隔膜部材210´にはPTFEを用い、第2隔膜部材220´にはEPDMを用い、隔膜ボルト65´が第1隔膜部材210´にインサートされ、第1隔膜部材210´と第2隔膜部材220´を接着加工しないものを用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が96MPaであり、不良であった。
比較例4として、図16に示すダイヤフラムユニット1015において、第1隔膜部材210´にはPVDFを用い、第2隔膜部材220´にはEPDMを用い、隔膜ボルト65´が第1隔膜部材210´にインサートされ、第1隔膜部材210´と第2隔膜部材220´を接着加工しないものを用いた。この場合、以下の表1に示すように、最大主応力が99MPaであり、不良であった。
比較例5として、第1隔膜部材にはPTFEを用い、第2隔膜部材にはEPDMを用い、隔膜ボルトが第2隔膜部材にインサートされ、第1隔膜部材と第2隔膜部材を接着加工しない隔膜ユニットを用いた。この場合、第2隔膜部材に隔膜ボルトがインサートされ、第1隔膜部材と第2隔膜部材が接着されていないため、ステムを移動させても第1隔膜部材が駆動しないため、設置不可としている。
比較例6として、第1隔膜部材にはPVDFを用い、第2隔膜部材にはEPDMを用い、隔膜ボルトが第2隔膜部材にインサートされ、第1隔膜部材と第2隔膜部材を接着加工しない隔膜ユニットを用いた。この場合、第2隔膜部材に隔膜ボルトがインサートされ、第1隔膜部材と第2隔膜部材が接着されていないため、ステムを移動させても第1隔膜部材が駆動しないため、設置不可としている。
Figure 2020153393
以上より、実施例1、2では、最大応力が小さくなるため、長期止水性能が向上することがわかる。
<5.特徴等>
(5−1)
本実施の形態のダイヤフラムユニット15(隔膜ユニットの一例)は、ダイヤフラムバルブ10に用いられる隔膜ユニットであって、ダイヤフラム12(隔膜の一例)と、隔膜ボルト65(連結部材の一例)と、を備える。ダイヤフラム12は、フッ素系樹脂を含む第1隔膜部材210(第1層の一例)と、弾性樹脂を含む第2隔膜部材220(第2層の一例)と、を有する。隔膜ボルト65は、ダイヤフラム12を駆動する駆動機構14とダイヤフラム12を連結可能である。隔膜ボルト65は、第2隔膜部材220に固定されている。第1隔膜部材210は、第2隔膜部材220に接着されている。
このように、第1隔膜部材210と比較して耐折度の高い弾性樹脂を含む第2隔膜部材220に隔膜ボルト65を固定することによって、バルブ操作時の応力集中が低減する。
このため、長期間の使用に対する経年劣化を低減することができ、長期止水性能を向上することができる。
また、隔膜ボルト65が固定されている第2隔膜部材220に第1隔膜部材210を固定することができる。また、容易に第2隔膜部材220に第1隔膜部材210を固定することができる。
なお、接着の方法としては、プライマーを用いる方法や、重合を用いる方法が挙げられる。重合としては、ナトリウム重合や、プラズマ重合が挙げられる。
(5−2)
本実施の形態のダイヤフラムユニット15では、フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデンである。
これによって、ゴムのみの場合と比較して、耐薬品性を向上することができる。
(5−3)
本実施の形態のダイヤフラムユニット15では、弾性樹脂は、ゴムである。
第2隔膜部材220を弾性体であるゴムにすることで、ダイヤフラムバルブ10に組み付けた際にステム63から与えられる軸力を、フッ素系樹脂を含む第1隔膜部材210へ応力分散させて伝えることができ、できるだけ小さな軸力で効率よく止水するために必要な力を得ることができる。
(5−4)
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、弁本体11と、ダイヤフラムユニット15と、駆動機構14と、を備える。弁本体11は、内部に形成された流路24と、流路24に設けられた当接部33aと、を有する。ダイヤフラムユニット15は、弁本体11に配置され、当接部33aに接触することにより流路24を閉塞可能である。駆動機構14は、ダイヤフラムユニット15の隔膜ボルト65に連結され、ダイヤフラム12を駆動することにより流路24を開閉する。
これによって、長期止水性能が向上したダイヤフラムバルブを提供することができる。
駆動機構14としては、手動駆動式、空気駆動式または電気駆動式を用いてもよい。
(5−5)
本実施の形態の隔膜ユニットの製造方法は、ダイヤフラムバルブ10に用いられるダイヤフラムユニット15を製造する製造方法であって、ステップS30(接着工程の一例)を備える。ステップS30(接着工程の一例)は、フッ素系樹脂を含む第1隔膜部材210と、ダイヤフラムユニット15を駆動する駆動機構14と連結可能な隔膜ボルト65が固定され、弾性樹脂を含む第2隔膜部材220とを接着する。
このように、第1隔膜部材210と比較して耐折度の高い弾性樹脂を含む第2隔膜部材220に隔膜ボルト65を固定することによって、バルブ操作時の応力集中が低減する。
このため、長期間の使用に対する経年劣化を低減することができ、長期止水性能を向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、ダイヤフラム12の外周縁部121は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、ダイヤフラム12の突出部125は、四角形状であるが、これに限られるものではなく、要するにダイヤフラム12の回転方向への位置ズレを規制できさえすればよい。
(B)
隔膜ボルト65は、係止ピン73によってコンプレッサ61に係止されているが、係止ピン73に限らなくても良く、例えば、ナットなどであってもよい。ナットの場合には、コンプレッサ61の貫通孔616に貫通させた後に、凹部618側からナットを柱状部71に締結すればよい。
(C)
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、ステム63を駆動する駆動部の一例としてスリーブ62および手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
本発明の隔膜ユニット、ダイヤフラムバルブおよび隔膜ユニットの製造方法は、長期止水性能を向上可能な効果を発揮し、プラント等に利用可能である。
10 :ダイヤフラムバルブ
12 :ダイヤフラム
14 :駆動機構
15 :ダイヤフラムユニット
65 :隔膜ボルト
210 :第1隔膜部材
220 :第2隔膜部材

Claims (5)

  1. ダイヤフラムバルブに用いられる隔膜ユニットであって、
    フッ素系樹脂を含む第1層と、弾性樹脂を含む第2層と、を有する隔膜と、
    前記隔膜を駆動する駆動機構と前記隔膜を連結可能な連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、前記第2層に固定されており、
    前記第1層は、前記第2層に接着されている、
    隔膜ユニット。
  2. 前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデンである、
    請求項1に記載の隔膜ユニット。
  3. 前記弾性樹脂は、ゴムである、
    請求項1に記載の隔膜ユニット。
  4. 内部に形成された流路と、前記流路に設けられた当接部と、を有する弁本体と、
    前記弁本体に配置され、前記当接部に接触することにより前記流路を閉塞可能な請求項1〜3のいずれか1項に記載の隔膜ユニットと、
    前記隔膜ユニットの前記連結部材に連結され、前記隔膜を駆動することにより前記流路を開閉する駆動機構と、を備えた、
    ダイヤフラムバルブ。
  5. ダイヤフラムバルブに用いられる隔膜ユニットを製造する製造方法であって、
    フッ素系樹脂を含む第1層と、前記隔膜ユニットを駆動する駆動機構と連結可能な連結部材が固定され、弾性樹脂を含む第2層とを接着する接着工程を備えた、
    隔膜ユニットの製造方法。
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