JP2021113605A - ダイヤフラムバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】個体差を低減し安定して止水性能を得ることが可能なダイヤフラムバルブを提供すること。【解決手段】ダイヤフラムバルブ10では、隔膜12は、ボディ11に配置され、当接部33aに接触することにより流路24を閉塞する。ボンネット13は、隔膜12の外周縁部42をボディ11との間で挟むことによって隔膜12を固定する。隔膜12は、第1隔膜層210と、第2隔膜層220と、を有する。第1隔膜層210は、ボディ11側に配置され、熱可塑性樹脂を含む。第2隔膜層220は、第1隔膜層210のボディ11とは反対側に配置され、弾性体で形成されている。第1隔膜層210は、外周縁部42のボディ11側の面42aに設けられ、ボディ11に接触する周縁リブ44を有する。第1隔膜層210は、少なくとも外周縁部42における厚みが均一である。【選択図】図10
Description
本発明は、ダイヤフラムバルブに関する。
水処理、化学、食品などのプラントにおける配管ラインには、ダイヤフラムバルブが設けられており、ダイヤフラムバルブによって、配管を流れる流体の制御が行われる。
ダイヤフラムバルブは、その両端に配管が接続されてプラントに設置される。ダイヤフラムバルブは、隔膜が仕切壁の湾曲面部に圧接されることにより流路が閉鎖した状態とされ、隔膜が仕切壁から離間されることにより流路が開放された状態となる。隔膜は、ダイヤフラムバルブ内において液体が漏れる内漏れ(流路が閉塞されずに漏れが発生すること)と、ダイヤフラムバルブ外に流体が漏れる外漏れを防止する。外漏れは、隔膜の周縁部がボディとボンネットで挟まれて圧縮されることによって止水される。
例えば、特許文献1に示すダイヤフラムバルブでは、ダイヤフラム(隔膜ともいう)が、ゴム状弾性体と耐蝕性材料のシートから形成されている。フローを防止するためにゴム状弾性体と耐蝕性材料のシートとの接触面のうち一方に凸部が設けられ他方に凹部が設けられ、凸部と凹部が嵌合する構成が開示されている。また、耐腐食性材料のシートには、接液面側に外漏れを防止するためにシール用の周縁突条が形成されている。
上述のように隔膜の周縁部において、耐腐食性材料のシートには、接液面側にシール用の周縁突条が形成され、接液面と反対側に凹凸が形成されているため形状が複雑で厚みが不均一になっていた。
耐腐食性材料として、収縮率が大きい材料(例えばPTFE等)を用いる場合、厚みが異なる部分では収縮量が異なる。そのため、隔膜の周縁部を所望の形状に形成することが困難となり、個体差なく安定して止水性能を得ることが難しかった。
本発明の目的は、個体差を低減し安定して止水性能を得ることが可能なダイヤフラムバルブを提供することである。
第1の発明にかかるダイヤフラムバルブは、弁本体と、隔膜と、蓋部と、を備える。弁本体は、内部に形成された流路に設けられた当接部を有する。隔膜は、弁本体に配置され、当接部に接触することにより流路を閉塞する。蓋部は、隔膜の周縁部を弁本体との間で挟むことによって隔膜を固定する。隔膜は、第1層と、第2層と、を有する。第1層は、弁本体側に配置され、熱可塑性樹脂を含む。第2層は、第1層の弁本体とは反対側に配置され、弾性体で形成されている。第1層は、周縁部の弁本体側の面に設けられ、弁本体に接触する第1凸部を有する。第1層は、少なくとも周縁部における厚みが均一である。
このように、外漏れの止水用の第1凸部が形成された周縁部の厚みを均一にすることによって、収縮量が同じとなるため、止水用の形状が形成された周縁部を所望の形状に形成することができる。このため、隔膜の形状の個体差を低減でき、個体によらず安定した外漏れに対する止水性能を発揮することができる。
また、厚みを均一にせずに第1凸部を形成した場合、第1凸部を形成した部分の厚みが大きくなり、高い圧縮力で押しつぶす必要があるため、トルクが高くなり繰り返し開閉の耐久性が低くなる可能性がある。しかしながら、上記発明のように、厚みを均一にして第1凸部を形成することによって、圧縮力を小さくでき、繰り返し開閉の耐久性を向上することができる。
また、周縁部の厚みが不均一になると厚みが変化する箇所で応力集中が発生しやすいが、周縁部の厚みを均一にすることで応力集中の発生を抑制することができる。
第2の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1層は、第2層側の面に、第1凸部に対応するように設けられた凹部を有する。第2層は、凹部に嵌合する第2凸部を有する。
これにより、周縁部の厚みが均一な状態において、第1層と第2層を嵌合形状にでき、フローを抑制することができる。
第3の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1または第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、駆動機構と、連結部と、を更に備える。駆動機構は、隔膜を駆動することにより流路を開閉する。連結部は、隔膜と駆動機構を連結する。隔膜は、連結部が埋め込まれた支持部を有する。隔膜は、支持部以外の部分の厚みが一定である。
これにより、隔膜を所望の形状に作成することができる。
これにより、隔膜を所望の形状に作成することができる。
第4の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1〜3のいずれかの発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1凸部は、弁本体に接触し、弁本体側に突出するように湾曲して形成された先端面を有する。
このように湾曲した先端面で弁本体に接触して止水するため、応力集中の発生を低減することができる。
第5の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1〜4のいずれかの発明にかかるダイヤフラムバルブであって、熱可塑性樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデンである。
これにより、耐薬品性を向上することができる。
本発明によれば、個体差を低減し安定して止水性能を得ることが可能なダイヤフラムバルブを提供することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態におけるダイヤフラムバルブについて説明する。
(実施の形態1)
本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10について説明する。
(実施の形態1)
本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10について説明する。
<構造>
(ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
(ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、図1および図2に示すように、ボディ11(弁本体の一例)と、隔膜12と、ボンネット13(蓋部の一例)と、駆動機構14と、隔膜ボルト65(連結部の一例)と、を備えている。ボディ11の両端に配管が接続されボディ11には流体が流れる流路24が形成されている。隔膜12は、流路24を開放または遮断する。ボンネット13は、隔膜12を覆うようにボディ11に取付けられている。駆動機構14は、その一部がボンネット13内に配置されており、隔膜12を駆動する。隔膜ボルト65は、隔膜12と駆動機構14を連結する。
(ボディ11)
図3は、ボディ11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4(a)は、図3のEE´間におけるボディ11の矢示断面図である。図4(b)は、図4(a)のF部拡大図である。
図3は、ボディ11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4(a)は、図3のEE´間におけるボディ11の矢示断面図である。図4(b)は、図4(a)のF部拡大図である。
ボディ11は、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
ボディ11は、図3に示すように、第1端部21と、第2端部22と、中央部23と、流路24と、を有する。
第1端部21と第2端部22と中央部23は、一体的に形成されており、流路24は、図4(a)に示すように、第1端部21、中央部23および第2端部22にわたって形成されている。
(第1端部21、第2端部22)
第1端部21と第2端部22は、図3および図4(a)に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21と第2端部22は、図3および図4(a)に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21は、図3に示すように、流体がボディ11に流入する入口24aが形成されたフランジ213を有し、配管が接続可能である。
また、第2端部22は、図4(a)に示すように、ボディ11から流体が排出される出口24bが形成されたフランジ223を有し、配管が接続可能である。
フランジ213とフランジ223は、互いに対向して平行になるように形成されている。また、入口24aの位置と出口24bの位置も対向している。フランジ213とフランジ223は、ボディ11に対して別部品であってもよい。
なお、入口24aから出口24bを結ぶ線に沿った方向を第1方向X(流体の流通方向Xともいえる)とし、第1方向Xに対して垂直且つ第1面31と平行な方向を第2方向Y(幅方向Yともいえる)とする。第1方向Xは、フランジ213とフランジ223に対して垂直な直線に沿った方向ともいえる。また、後述するステム63、コンプレッサ61または隔膜12の移動方向が矢印Z(第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な方向)で示されている。
(中央部23)
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4(a)参照)と、壁部33(図4(a)参照)と、縁リブ34と、外側リブ35と、内側リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4(a)参照)と、壁部33(図4(a)参照)と、縁リブ34と、外側リブ35と、内側リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
第1面31は、図3に示すように、略平面状であり、フランジ213とフランジ223の円形状側面に対して垂直に形成されている。第1面31の中央には、開口部31aが形成されている。開口部31aは、その周縁が湾曲して円形状に形成されている。
縁リブ34は、図3、図4(a)および図4(b)に示すように断面四角形状であり、開口部31aの縁に沿って第1面31から上方(Z方向上向き)に突出して形成されている。縁リブ34は、図3に示すように、第1リブ部分341と、第2リブ部分342と、を有する。第1リブ部分341は、平面視において開口部31aの縁に沿って円弧状に形成されている。第2リブ部分342は、平面視において開口部31aの縁に沿って円弧状に形成されている。円弧状の第1リブ部分341の両端と、円弧状の第2リブ部分342の両端の各々の間には、所定の間隔34aが設けられている。二つの間隔34aは、等長であり、幅方向Yに対向して設けられている。間隔34aには、隔膜12をボディ11に配置した際に、後述する隔膜12の中央リブ43が通る。
外側リブ35は、図3および図4(b)に示すように、隔膜12の外周にわずかな隙間を空けて沿うように第1面31から上方(Z方向上向き)に突出して形成されている。外側リブ35は、開口部31aの縁全体に亘って形成され、ほぼ円形状である。
上方から見ると、外側リブ35は、図3に示すように、円形状部351と、突出形状部352を有する。円形状部351は、開口部31aの外側であって縁リブ34から所定の距離を空けて外側リブ35に沿って形成されている。突出形状部352は、円形状部351から外側に突出しており、概ね四角形状の外周をなぞるように形成されている。この突出形状部352の内側には、後述する図5に示す隔膜12の突出部45が配置される。
内側リブ36は、図4(b)に示すように外側リブ35の縁リブ34側(外側リブ35の内側ともいえる)に第1面31から突出して外側リブ35に沿って形成されている。内側リブ36は、外側リブ35と一体的に形成されている。言い換えると、内側リブ36は、第1面31から垂直(Z方向上向き)に立ち上がる側面と、その上端から繋がる水平な上面とを備える。外側リブは、内側リブの上面から垂直に立ち上がる内側側面と、その上端から繋がる水平な上面と、この上面の外端から垂直に垂れ下がる外側側面とを備える。内側リブ36は、外側リブ35よりも低く形成されている。内側リブ36は、外側リブ35の載置面311近傍に段差状に形成されている。よって、内側リブ36と外側リブ35とで、断面が2段の階段状となっている。
第1面31は、図4(b)に示すように、内側リブ36と縁リブ34の間に、隔膜12の周縁リブ44(後述する)が載置される載置面311を有する。
ボルト孔37は、第1面31の開口部31aの周囲であって、外側リブ35よりもY方向外側に4つ形成されており、後述するボンネット13のボルト孔134(図12(b)参照)と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13がボディ11に固定される。
第2面32は、図4(a)に示すように、流路24を挟んで第1面31に対向する面である。第2面32は、流路24の形状に沿って形成されている。第2面32は、中央部23のボンネット13が配置される側とは反対側の面である。
(流路24)
流路24は、図4(a)に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
流路24は、図4(a)に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
壁部33の第1面31側の先端である当接部33aには、後述する隔膜12が圧接する。当接部33aは、流通方向Xに対して垂直な平面において開口部31a側に凹状に湾曲して形成されている。
流路24は、図4(a)に示すように、第1端部21の入口24aから当接部33aまで形成されている入口側流路241と、第2端部22の出口24bから当接部33aまで形成されている出口側流路242と、入口側流路241と出口側流路242を連通する連通部243とを有する。
入口側流路241は、その内周面が湾曲して形成されており、図4(a)に示すように、第1面31と垂直な方向(駆動方向Z)の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、入口側流路241は、第1面31と平行な方向の幅(図4(a)における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
出口側流路242は、その内周面が湾曲して形成されており、図4(a)に示すように、第1面31と垂直な方向の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、出口側流路242は、第1面31と平行な方向の幅(図4(a)における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
連通部243は、流路24のうち壁部33の第1面31側の部分であり、入口側流路241と出口側流路242とを連通する。
第2面32は、図4(a)に示すように、入口側流路241に沿った入口側湾曲部321と、出口側流路242に沿った出口側湾曲部322とを有する。この入口側湾曲部321と出口側湾曲部322によって図4(a)に示す壁部33の第1面31側への突出が形成されている。
なお、第2面32には、補強用のリブ38(図4(a)参照)が設けられている。
なお、第2面32には、補強用のリブ38(図4(a)参照)が設けられている。
(隔膜12)
隔膜12が後述する駆動機構14によって下方に移動し、壁部33の当接部33aに当接することによって連通部243を閉鎖して流路24が閉じられる。また、隔膜12が駆動機構14によって上方に移動し、当接部33aから隔膜12が離間することによって流路24が開放される。
隔膜12が後述する駆動機構14によって下方に移動し、壁部33の当接部33aに当接することによって連通部243を閉鎖して流路24が閉じられる。また、隔膜12が駆動機構14によって上方に移動し、当接部33aから隔膜12が離間することによって流路24が開放される。
隔膜12は、図2に示すように、開口部31aを塞ぐように第1面31に配置されている。
図5は、隔膜12、ならびに後述するコンプレッサ61、スリーブ62およびステム63等を示す斜視図である。図5には、隔膜12、コンプレッサ61、スリーブ62およびステム63の中心軸Oが示されている。この中心軸Oは、第1面31に対して垂直であり、隔膜12、後述するコンプレッサ61およびステム63の駆動方向(Z方向)と一致する。
図6(a)は、隔膜12を表側(ボディ11と反対側)から視た斜視図である。図6(b)は、隔膜12を裏側(ボディ11側)から視た斜視図である。図7Aは隔膜12の底面図であり、図7Bは、図7AのGG´間の矢視断面図である。図7Cは、図7AのKK´間の矢視断面図である。図8は、図1のHH´間の矢視断面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、隔膜12は、隔膜部41と、外周縁部42(周縁部の一例)と、中央リブ43と、周縁リブ44(第1凸部の一例)と、突出部45と、を有する。
隔膜部41は、後述する駆動機構14によって上下動される。隔膜部41は、上面視で円形状の部分球体であり、ボディ11の開口部31aに対応する。隔膜部41の当接部33a側の面41aには、図7Aおよび図7Bに示すように、ボディ11の壁部33の当接部33aに向かって突出し、凸条である中央リブ43が形成されている。中央リブ43は、本実施の形態では、断面視において当接部33a側に凸に湾曲して形成されているが、四角形状であってもよい。中央リブ43は、第2方向Yに沿って円形状の隔膜部41の直径となる位置に形成されており、当接部33aに沿っている。中央リブ43は、その幅方向(長手方向)の両端において周縁リブ44に交わっている。なお、隔膜12がボディ11に載置された際には、中央リブ43は、間隔34a(図3参照)を通って配置される。
隔膜部41の面41aと反対側の面41bの中央部には、図6及び図7Bに示すように、ボンネット13側に向かって突出した肉厚部であるボルト支持部46が形成されている。ボルト支持部46には、図6(a)に示すように後述する隔膜ボルト65が挿入される。
外周縁部42は、円環状であり、隔膜部41の外周に水平方向に延びるように鍔状に形成されている。外周縁部42は、図2に示すように、ボンネット13とボディ11によって挟まれている。
突出部45は、図7Aおよび図7Bに示すように、概ね四角形状であり、外周縁部42から水平方向外側に向かって突出して形成されている。この突出する向きは、中央リブ43の伸び方向(長手方向)と直交する。
周縁リブ44は、図7Aおよび図7Bに示すように、外周縁部42のボディ11側の面42aに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8に示すように、載置面311に当接する。
周縁リブ44は、図7Bに示すように面42aにおいて外周縁部42の外周側の端面42cから所定の間隔を空けて内側に設けられている。面42aは、周縁リブ44よりも内周側の第1面部42a1と、周縁リブ44よりも外周側の第2面部42a2と、を有している。
図7Aおよび図7Bに示すように、隔膜12は、第1隔膜層210(第1層の一例)と、第2隔膜層220(第2層の一例)と、を有している。第1隔膜層210に隔膜ボルト65(連結部の一例)が挿入されている。隔膜ボルト65は、第1隔膜層210から第2隔膜層220を貫通して駆動機構14側(当接部33aと反対側)に突出している。
第1隔膜層210は、隔膜12の当接部33a側を形成しており、接液面を形成している。第2隔膜層220は、隔膜12の当接部33aの反対側を形成している。
第1隔膜層210の材質は、熱可塑性樹脂であり、例えば、フッ素系樹脂を用いることができる。フッ素系樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用いることができる。
第2隔膜層220の材質は、ゴム状の弾性体であれば良く、特に限定されるものではない。また、第1隔膜層210の材質とは異なるものが好ましい。例えば、エチレン・プロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)等が好適な材料として挙げられる。また、第2隔膜層220には強度の高い補強布がインサートされていても良く、補強布はナイロン製であることが望ましい。これは、ダイヤフラムバルブの閉時に隔膜12に流体圧がかかったときに隔膜12の変形や破損を防止することが可能となるため好ましい。なお、エチレン・プロピレン・ジエンゴムを用いる場合には、他のゴムと比べ耐薬品性が高く、EPMなどと比較して加硫しやすいため容易に高強度の隔膜を得ることができる。
また、第2隔膜層220を設けることによって、ダイヤフラムバルブの駆動機構14からの力を第1隔膜層210に分散して伝達することができる。このため、第1隔膜層210だけの場合よりも低い軸力(ハンドル64の回転によってステム63を介してコンプレッサ61によって隔膜12に付与される力)で高い圧縮力を得て止水することができる。
第1隔膜層210は、図7Bに示すように、中央リブ43、隔膜部41の面41a側の部分41f、外周縁部42の面42a側の部分42f、および周縁リブ44を形成している。
第2隔膜層220は、ボルト支持部46を含む隔膜部41の面41b側の部分41s、および外周縁部42の面42b側の部分42sを形成している。
外周縁部42のうち第1隔膜層210の部分42fの面42aと反対側の面42fbには、Z方向において周縁リブ44に対応した凹部42fcが形成されている。このように、周縁リブ44に対応して凹部42fcが形成されているため、第1隔膜層210の外周縁部42の部分42fは均一の厚みに形成されている。このように、外周縁部42の厚みを均一にすることによって、外周縁部42の形状を所望の形状に作成することができ、個体による止水性能の差を低減することができる。
外周縁部42のうち第2隔膜層220の部分42sの第1隔膜層210側の面42saには、第1隔膜層210の凹部42fcに嵌合する凸部42sc(第2凸部の一例)が形成されている。
このように第1隔膜層210の凹部42fcと第2隔膜層220の凸部42scが嵌合することにより、第1隔膜層210と第2隔膜層220がフローしてずれることを抑制することができる。なお、第1隔膜層210および第2隔膜層220のいずれか一方を用意し、インサート成形で他方の層を一方の層に一体的に設け、ひいては凹部42fcと凸部42scが嵌合している状態としてもよい。
隔膜部41のうち第1隔膜層210の部分41fの面41aと反対側の面41fbには、ボルト支持部46に対応した凸部41fdが形成されている。凸部41fdに隔膜ボルト65が挿入されている。
隔膜部41のうち第2隔膜層220の部分41sの面41bと反対側の面41saには、凸部41fdに対応した凹部41sdが形成されている。
図7Cに示すように、隔膜部41のうち凸部41fd以外の部分では、面41fbに中央リブ43に対応する凹部41fcが形成されている。
隔膜部41のうち第2隔膜層220の部分41sの第1隔膜層210側の面41saには、凹部41fcに嵌合する凸部41scが形成されている。
これにより、第1隔膜層210は、凸部41fdの部分を除いて厚みが一定に形成されており、隔膜12を所望の形状に形成しやすくできる。
図9(a)は、ボディ11の第1面31を示す平面図である。図9(b)は、ボディ11に隔膜12を載置した状態を示す平面図である。
外側リブ35の内側に位置されるように隔膜12がボディ11に載置される。隔膜12の周縁リブ44が、内側リブ36と縁リブ34の間の載置面311に配置される。また、突出部45が、外側リブ35の突出形状部352の内側に配置されるように隔膜12が載置される。
外側リブ35の突出形状部352によって、隔膜12の周方向における位置ズレが防止され、隔膜12の中央リブ43を当接部33aに沿った位置に合わせることができる。
図10は、図8のJ部拡大断面図である。図8および図10に示すように、隔膜12をボディ11に配置した際には、隔膜12の周縁リブ44に径方向において対向するように内側リブ36が配置されている。外周縁部42の外周側の端面42cの外側にボディ11の外側リブ35が配置されている。また、Z方向において第2面部42a2に対向するように、ボディ11の内側リブ36が配置されている。なお、径方向は、軸Oに対して垂直であって、軸Oに向かう若しくは軸Oから遠ざかる方向である。
周縁リブ44は、ボディ11側に向かって突出している。
周縁リブ44は、側面44cと、側面44dと、先端面44eとを有する。側面44cは、周縁リブ44の内周側の側面である。側面44dは、周縁リブ44の外周側の側面である。先端面44eは、側面44cと側面44dを繋ぐように形成されている。先端面44eは、ボディ11側に突出するように湾曲している。先端面44eは、円弧状に形成されている方が好ましいが、厳密な円弧状に限らなくてもよく、少なくともボディ11側に凸に湾曲している方が好ましい。側面44cは、内周側に向かって突出するように湾曲している。側面44dは、外周側に向かって突出するように湾曲している。
周縁リブ44は、側面44cと、側面44dと、先端面44eとを有する。側面44cは、周縁リブ44の内周側の側面である。側面44dは、周縁リブ44の外周側の側面である。先端面44eは、側面44cと側面44dを繋ぐように形成されている。先端面44eは、ボディ11側に突出するように湾曲している。先端面44eは、円弧状に形成されている方が好ましいが、厳密な円弧状に限らなくてもよく、少なくともボディ11側に凸に湾曲している方が好ましい。側面44cは、内周側に向かって突出するように湾曲している。側面44dは、外周側に向かって突出するように湾曲している。
図10に示すように、周縁リブ44の先端面44eがボディ11の載置面311に接触している。これにより、隔膜12の揺動時における応力集中の発生を低減することができる。
なお、未使用時など内圧がかかっていないとき、外周縁部42において隔膜12がボディ11に接しているのは、先端面44eだけである。周縁リブ44は、内側リブ36、外側リブ35と隙間を空けており、接していない。
なお、未使用時など内圧がかかっていないとき、外周縁部42において隔膜12がボディ11に接しているのは、先端面44eだけである。周縁リブ44は、内側リブ36、外側リブ35と隙間を空けており、接していない。
また、周縁リブ44のうち先端面44eを形成する先端部分だけでは、ボディ11とボンネット13によって挟持固定される際に与えられるボンネット13からの圧縮力を受け過ぎるため、側面44c、44d形成する基端部分を設けることによって剛性を高めることができる。
縁リブ34は、隔膜12が上下動作した場合であっても隔膜12に接触しない高さに形成されている。縁リブ34と隔膜12の間に間隔Sが設けられているため、周縁リブ44は、流路24に面している(曝されているともいえる)。このため、周縁リブ44は、ダイヤフラムバルブ10内で内圧が発生した際に、内圧によって外周側に広がるように変形して、内側リブ36の内周面36aに接触し止水される。このため、内側リブ36の内周面36aは、断面視において平面である方が好ましい。
(ボンネット13)
ボンネット13は、ボディ11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
ボンネット13は、ボディ11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
図11(a)は、ボンネット13の外観を示す斜視図である。図11(b)は、ボンネット13を下方から視た斜視図である。図に示すように、ボンネット13は、本体部131と、ボディ11に固定される固定部132と、を有する。
本体部131は、ドーム状であって、その広がった端131aに開口13aを有する。開口13aは、第1面31の開口部31aに対応する。また、本体部131は、その窄まった部分に貫通孔13bを有する。貫通孔13bは、開口13aに対向して形成されており、後述するスリーブ62およびステム63が配置される。
固定部132は、端131aから外側に向かって広がるように形成されており、図11(b)に示すように、複数のボルト孔134と、外側底面135と、内側底面136と、接続面137と、を有する。
ボルト孔134は、固定部132に4つ形成されており、ボディ11のボルト孔37と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13がボディ11に固定される。
外側底面135は、固定部132のボディ11側であって、外周に沿った部分である。内側底面136は、外側底面135の内側であって開口13aの縁から形成されている。外側底面135と内側底面136は、ボディ11のZ方向に対して略垂直に形成されている。接続面137は、外側底面135の内周側の端と内側底面136の外周側の端を繋ぐ。接続面137は、Z方向に沿って形成されている。内側底面136は、外側底面135よりも貫通孔13b側(ボディ11と反対側)に位置している。
図10に示すように、隔膜12の外周縁部42は、ボディ11と反対側の面42bが内側底面136に接触するように配置されている。ボディ11の外側リブ35は、Z方向において内側底面136に対向して配置されている。外側リブ35は、接続面137の内周側に位置している。
隔膜12の外周縁部42は、ボディ11の載置面311とボンネット13の内側底面136によって挟まれて圧縮される。
(駆動機構14)
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、を有する。
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、を有する。
駆動機構14は、隔膜12に埋め込まれている隔膜ボルト65によって隔膜12と連結されている。隔膜ボルト65は、上述したように、隔膜ボルト65は、第1隔膜層210から第2隔膜層220を貫通して駆動機構14側(当接部33aと反対側)に突出している。
(コンプレッサ61)
コンプレッサ61は、隔膜12を当接部33aに押圧する。コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、隔膜12と連結されている。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61と隔膜12は連結されている。
コンプレッサ61は、隔膜12を当接部33aに押圧する。コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、隔膜12と連結されている。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61と隔膜12は連結されている。
図8に示すように、コンプレッサ61の当接部33a側の面の中央には凹部61cが形成されており、隔膜12のボルト支持部46が挿入される。
(スリーブ62、ステム63、ハンドル64)
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
ステム63は、スリーブ62の内側に配置されており、スリーブ62の内側に形成されたネジ形状と螺合している。ステム63の両端のうちボンネット13の内側に配置される端には、コンプレッサ61が固定されている。コンプレッサ61は、ボディ11側において隔膜12と係合され、ボディ11と反対側においてステム63と固定されている。
ハンドル64は、ステム63のボンネット13の外側に位置する部分の外周部に嵌合されている。
<2.動作>
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図12(a)および図12(b)は、隔膜12の動作を模式的に示す図である。
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図12(a)および図12(b)は、隔膜12の動作を模式的に示す図である。
図12(a)に示すような流路24が開放されている状態から、流路24を閉じる方向にハンドル64を回転させると、ハンドル64の回転に従って、ステム63が下降する(図2参照)。ステム63の下降とともに、ステム63の端に固定されたコンプレッサ61も下降する。
コンプレッサ61の下降により、隔膜12は、図12(b)に示すように、第2面32側に凸に湾曲し、壁部33の当接部33aに圧接される。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が遮断された状態となる。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、コンプレッサ61と係合された隔膜12の中央部が図12(a)に示すように上昇する。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、コンプレッサ61と係合された隔膜12の中央部が図12(a)に示すように上昇する。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
(実施の形態2)
本発明にかかる実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´について説明する。
本発明にかかる実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´について説明する。
本実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´は、実施の形態1と隔膜12の周縁リブ44の位置が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
図13は、本実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´の部分拡大断面図である。図13が図示する部分は、図10が図示する部分と同じである。
本実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´の隔膜12´が有する周縁リブ44´は、実施の形態1と同様に、内周側の側面44c´と、外周側の側面44d´と、側面44c´と側面44d´を繋ぐ先端面44e´を有している。
本実施の形態の2では、周縁リブ44´の外周側の側面44d´は、外周縁部42の端面42cと隔膜12´の径方向における位置が同じである。周縁リブ44´の外周側の側面44d´は、外周縁部42の端面42cからボディ11側に伸びて形成されている。側面44d´は、端面42cと同一面上に形成されている。このため、外周縁部42の面42a´は、周縁リブ44´の外側に実施の形態1のような面部分を有していない。
本実施の形態の2では、周縁リブ44´の外周側の側面44d´は、外周縁部42の端面42cと隔膜12´の径方向における位置が同じである。周縁リブ44´の外周側の側面44d´は、外周縁部42の端面42cからボディ11側に伸びて形成されている。側面44d´は、端面42cと同一面上に形成されている。このため、外周縁部42の面42a´は、周縁リブ44´の外側に実施の形態1のような面部分を有していない。
本実施の形態2のダイヤフラムバルブ10´は、外周縁部42における第1隔膜層210の厚みが一定に形成されている。
また、図10および図13に示すように、本実施の形態2におけるボディ11´には、実施の形態1のボディ11と異なり、内側リブ36が設けられていない。外側リブ35が、周縁リブ44´に対向するように配置されている。内圧が発生した場合には、周縁リブ44´が外側に広げられ、外側リブ35の根本部分に接触して止水される。
(他の実施の形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態1、2では、周縁リブ44、44´の側面44c、44c´、44d、44d´は湾曲しているが、断面視において直線状であってもよい。図14(a)に示す周縁リブ441は、先端面441eと、内周側の直線状の側面441cと、外周側の直線状の側面441dを有する。先端面441eは、側面441cと側面441dを繋ぐように設けられている。先端面441eは、ボディ11に向かって凸に湾曲して形成されている。側面441cは、面42aに対して略垂直に形成されており、側面441dは面42aに対して略垂直に形成されている。上記図14(a)において外周縁部42における第1隔膜層210の厚みは均一に形成されている。このため、第1隔膜層210に形成されている凹部42fcの形状および第2隔膜層220に形成されている凸部42scの形状も周縁リブ441に対応する形状に形成されている。
上記実施の形態1、2では、周縁リブ44、44´の側面44c、44c´、44d、44d´は湾曲しているが、断面視において直線状であってもよい。図14(a)に示す周縁リブ441は、先端面441eと、内周側の直線状の側面441cと、外周側の直線状の側面441dを有する。先端面441eは、側面441cと側面441dを繋ぐように設けられている。先端面441eは、ボディ11に向かって凸に湾曲して形成されている。側面441cは、面42aに対して略垂直に形成されており、側面441dは面42aに対して略垂直に形成されている。上記図14(a)において外周縁部42における第1隔膜層210の厚みは均一に形成されている。このため、第1隔膜層210に形成されている凹部42fcの形状および第2隔膜層220に形成されている凸部42scの形状も周縁リブ441に対応する形状に形成されている。
また、図14(b)に示す周縁リブ442は、先端面442eと、内周側の直線状の側面442cと、外周側の直線状の側面442dを有する。先端面442eは、側面442cと側面442dを繋ぐように設けられている。先端面442eは、ボディ11に向かって凸に湾曲して形成されている。側面442cと側面442dの間は、ボディ11側に向かうに従って狭くなるように形成されている。上記図14(a)において外周縁部42における第1隔膜層210の厚みは均一に形成されている。このため、第1隔膜層210に形成されている凹部42fcの形状および第2隔膜層220に形成されている凸部42scの形状も周縁リブ442に対応する形状に形成されている。
このように第1隔膜層210と第2隔膜層220の嵌合は、特に限定されるものではなく、周縁リブの形状に合わせて外周縁部42の厚みが一定に形成されていればよく、例えば円弧状や三角形状などで嵌合してもよい。
(B)
上記実施の形態では、隔膜12、12´は、第1隔膜層210と第2隔膜層220の2層から形成されているが、2層に限らず3層以上で形成されていてもよい。
上記実施の形態では、隔膜12、12´は、第1隔膜層210と第2隔膜層220の2層から形成されているが、2層に限らず3層以上で形成されていてもよい。
(C)
上記実施の形態では、ボディ11に縁リブ34が設けられているが、縁リブ34が設けられていなくてもよい。
上記実施の形態では、ボディ11に縁リブ34が設けられているが、縁リブ34が設けられていなくてもよい。
(D)
上記実施の形態1では、内側リブ36と外側リブ35は繋がって段差状に形成されているが、繋がっていなくてもよい。内側リブ36が外側リブ35とは別に独立した凸部として設けられていてもよい。
上記実施の形態1では、内側リブ36と外側リブ35は繋がって段差状に形成されているが、繋がっていなくてもよい。内側リブ36が外側リブ35とは別に独立した凸部として設けられていてもよい。
(E)
上記実施の形態では、隔膜12の外周縁部42は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
上記実施の形態では、隔膜12の外周縁部42は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、隔膜12の突出部45は、四角形状であるが、これに限られるものではなく、要するに隔膜12の回転方向への位置ズレを規制できさえすればよい。
(F)
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動部の一例として手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動部の一例として手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
本発明のダイヤフラムバルブは、個体差を低減し安定して止水性能を得ることが可能な効果を有し、プラント等に利用可能である。
10 :ダイヤフラムバルブ
11 :ボディ(弁本体の一例)
12 :隔膜
13 :ボンネット(蓋部の一例)
24 :流路
42 :外周縁部(周縁部の一例)
44 :周縁リブ(第1凸部の一例)
210 :第1隔膜層(第1層の一例)
220 :第2隔膜層(第2層の一例)
11 :ボディ(弁本体の一例)
12 :隔膜
13 :ボンネット(蓋部の一例)
24 :流路
42 :外周縁部(周縁部の一例)
44 :周縁リブ(第1凸部の一例)
210 :第1隔膜層(第1層の一例)
220 :第2隔膜層(第2層の一例)
Claims (5)
- 内部に形成された流路に設けられた当接部を有する弁本体と、
前記弁本体に配置され、前記当接部に接触することにより前記流路を閉塞する隔膜と、
前記隔膜の周縁部を前記弁本体との間で挟むことによって前記隔膜を固定する蓋部と、を備え、
前記隔膜は、
前記弁本体側に配置され、熱可塑性樹脂を含む第1層と、
前記第1層の前記弁本体とは反対側に配置され、弾性体で形成された第2層と、有し、
前記第1層は、前記周縁部の前記弁本体側の面に設けられ、前記弁本体に接触する第1凸部を有し、
前記第1層は、少なくとも前記周縁部における厚みが均一である、
ダイヤフラムバルブ。 - 前記第1層の周縁部は、前記第2層側の面に、前記第1凸部に対応するように設けられた凹部を有し、
前記第2層の周縁部は、前記凹部に嵌合している第2凸部を有する、
請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記隔膜を駆動することにより前記流路を開閉する駆動機構と、
前記隔膜と前記駆動機構を連結する連結部と、を更に備え、
前記隔膜は、前記連結部が埋め込まれた支持部を有し、
前記隔膜は、前記支持部以外の部分の厚みが一定である、
請求項1または2に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第1凸部は、
前記弁本体に接触し、前記弁本体側に突出するように湾曲した先端面を有する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記熱可塑性樹脂は、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリフッ化ビニリデンである、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のダイヤフラムバルブ。
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