JP2021127821A - ダイヤフラムバルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】低い圧縮力で止水を行うことができ、長期耐久性を向上することが可能なダイヤフラムバルブを提供すること。【解決手段】ダイヤフラムバルブ10は、ボディ11、隔膜12、及びボンネット13を有する。ボディ11は、内部に形成された流路24に設けられた当接部33aを有する。隔膜12は、ボディ11に配置され、当接部33aに接触することにより流路24を閉塞する。ボンネット13は、隔膜12の外周縁部42をボディ11との間で挟むことによって隔膜12を固定する。隔膜12は、外周縁部42のボディ11側に周方向に設けられ、ボディ11に接触する周縁リブ44を有する。周縁リブ44は、基端部51と、先端部52と、を有する。基端部51は、外周縁部42側に配置されている。先端部52は、基端部51のボディ11側に配置されている。基端部51の幅をLa1、先端部52の幅をLb1とすると、La1>Lb1を満たす。【選択図】図7C
Description
本発明は、ダイヤフラムバルブに関する。
水処理、化学、食品などのプラントにおける配管ラインには、ダイヤフラムバルブが設けられており、ダイヤフラムバルブによって、配管を流れる流体の制御が行われる。
ダイヤフラムバルブは、その両端に配管が接続されてプラントに設置される。ダイヤフラムバルブは、隔膜が仕切壁の湾曲面部に圧接されることにより流路が閉鎖した状態とされ、隔膜が仕切壁から離間されることにより流路が開放された状態となる。隔膜は、ダイヤフラムバルブ内において液体が漏れる内漏れ(流路が閉塞されずに漏れが発生すること)と、ダイヤフラムバルブ外に流体が漏れる外漏れを防止する。外漏れは、隔膜の周縁部がボディとボンネットで挟まれて圧縮されることによって止水される(特許文献1参照)。
隔膜は大きな圧縮力を受けるほど、大きな応力が発生するため、繰り返し開閉の際の耐久性が低くなる一因となる。しかしながら止水するために必要な面圧を得るにはボディとボンネットの間で一定以上の圧縮力を隔膜に与えなければ、止水することができず漏れてしまう。このため、止水性能と繰り返し開閉の耐久性は、トレードオフの関係となっている。
本発明の目的は、低い圧縮力で止水を行うことができ、長期耐久性を向上することが可能なダイヤフラムバルブを提供することである。
第1の発明にかかるダイヤフラムバルブは、弁本体と、隔膜と、蓋部と、を有する。弁本体は、内部に形成された流路に設けられた当接部を有する。隔膜は、弁本体に配置され、当接部に接触することにより流路を閉塞する。蓋部は、隔膜の周縁部を弁本体との間で挟むことによって隔膜を固定する。隔膜は、周縁部の弁本体側に周方向に設けられ、弁本体に接触する周縁凸部を有する。周縁凸部は、第1基端部と、第1先端部と、を有する。第1基端部は、周縁部側に配置されている。第1先端部は、基端部の弁本体側に配置されている。第1基端部の幅をLa1とし、第1先端部の幅をLb1とすると、La1>Lb1を満たす。
このように、周縁凸部に第1先端部と第1先端部を設け、第1基端部の幅La1と、第1先端部の幅Lb1がLa1>Lb1を満たすことによって、第1基端部によって蓋部からの圧縮力を受け、第1先端部によって止水するための力を受けることができる。第1基端部を第1先端部よりも幅を大きくすることにより、内圧負荷時にその内圧で第1基端部が大きく変形しないため、周縁凸部全体が大きく変形することなく止水することができる。また、第1先端部を第1基端部よりも幅を小さくすることにより、第1先端部は弱い力で変形するため、止水に必要な力を弱くすることができ、弁本体と蓋部による隔膜の圧縮力を小さくすることができる。
以上のように、周縁凸部全体が大きく変形することを防ぎ、止水に必要な圧縮力を小さくすることが出来るため、隔膜に発生する応力が低くなり、繰り返し開閉の耐久性を向上することが可能となる。
第2の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、隔膜は、中央部と、中央凸部を更に有する。中央部は、周縁部の内側に配置されている。中央凸部は、中央部の当接部側に配置され、当接部に当接可能である。中央凸部は、第2基端部と、第2先端部と、を有する。第2基端部は、周縁部側に配置されている。先端部は、第2基端部の弁本体側に配置されている。第2基端部の幅をLa2とし、第2先端部の幅をLb2とすると、La2>Lb2を満たす。
このように、中央凸部に第2先端部と第2先端部を設け、第2基端部の幅La2と、第2先端部の幅Lb2がLa2>Lb2を満たすことによって、第2基端部によって蓋部やコンプレッサからの圧縮力を受け、第2先端部によって止水するための力を受けることができる。第2基端部を第2先端部よりも幅を大きくすることにより、内圧負荷時にその内圧で第2基端部が大きく変形しないため、周縁凸部全体が大きく変形することなく止水することができる。また、第2先端部を第2基端部よりも幅を小さくすることにより、第1先端部は弱い力で変形するため、止水に必要な軸力を弱くすることができ、コンプレッサからの圧縮力を小さくすることができる。
以上のように、周縁凸部全体が大きく変形することを防ぎ、圧縮力を小さくすることが出来るため、隔膜に発生する応力が低くなり、繰り返し開閉の耐久性を向上することが可能となる。
第3の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1または第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1基端部は、断面視において外形が周縁凸部の外側に凸に湾曲して形成されている。第1先端部は、断面視において外形が周縁凸部の外側に凸に湾曲して形成されている。
第1基端部は一定の圧縮量を得ながら、第1先端部に応力を伝達させるため、外形を外側に凸に湾曲して形成することで応力分散を最小限に抑えつつ第1先端部へ応力を伝達させることができる。このように、蓋部から与えられた圧縮力をなるべく失うことなく第1先端部に伝達することにより、出来るだけ低い圧縮力で止水することができる。このため、隔膜内で発生する応力が小さくなるため、繰り返し開閉の耐久性が向上することができる。
また、第1先端部の外形を外側に凸に湾曲して形成することによって、第1基端部から与えられた圧縮力によって変形したときに弁本体と線で接触することができる。これにより、止水面の接触面積を小さくすることができ、低トルクでの止水を実現することができる。
第4の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第3の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1先端部の外形は、円弧部を有する。第1基端部の外形は、円弧部を有する。第1基端部の円弧部の半径をRa1とし、第1先端部の円弧部の半径をRb1とすると、Ra1>Rb1を満たす。
これにより、隔膜内で発生する応力を小さくし、繰り返し開閉の耐久性が向上することができる。止水面の接触面積を小さくすることができ、低トルクでの止水を実現することができる。
第5の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第2基端部は、断面視において外形が中央凸部の外側に凸に湾曲して形成されている。第2先端部は、断面視において外形が中央凸部の外側に凸に湾曲して形成されている。
第1基端部は一定の圧縮量を得ながら、第1先端部に応力を伝達させるため、外形を外側に凸に湾曲して形成することで応力分散を最小限に抑えつつ第1先端部へ応力を伝達させることができる。このように、コンプレッサや蓋部から与えられた軸力をなるべく失うことなく第1先端部に伝達することにより、出来るだけ低い圧縮力で止水することができる。このため、開閉時に隔膜内で発生する応力が小さくなるため、繰り返し開閉の耐久性が向上することができる。
また、第2先端部の外形を外側に凸に湾曲して形成することによって、第2基端部から与えられた圧縮力によって変形したときに弁本体と線で接触することができる。これにより、止水面の接触面積を小さくすることができ、低トルクでの止水を実現することができる。
第6の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第5の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1先端部の外形は、円弧部を有する。第1基端部の外形は、円弧部を有する。第2基端部の円弧部の半径をRa2とし、第2先端部の円弧部の半径をRb2とすると、Ra2>Rb2を満たす。
これにより、隔膜内で発生する応力を小さくし、繰り返し開閉の耐久性が向上することができる。止水面の接触面積を小さくすることができ、低トルクでの止水を実現することができる。
第7の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1基端部の幅La1と、第1先端部の幅Lb1は、0.2≦Lb1/La1≦0.35を満たす。
Lb1/La1が0.2よりも小さい場合には、第1先端部が細すぎるため、与えられた力に対して圧縮しきってしまい、潰れシロがなくなるため止水性能が低下することがある。また、Lb1/La1が0.35よりも大きい場合、第1先端部が太くなり弁本体との接触面積が大きくなるため、大きな力で締め込む必要があり、繰り返し耐久性能が低下することがある。
このため、0.2≦Lb1/La1≦0.35を満たすことにより、止水性能を確保し、繰り返し耐久性能を向上させることができる。
第8の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第2基端部の幅La2と、第2先端部の幅Lb2は、0.2≦Lb2/La2≦0.35を満たす。
Lb1/La1が0.2よりも小さい場合には、第2先端部が細すぎるため、与えられた軸力に対して圧縮しきってしまい、潰れシロがなくなるため止水性能が低下することがある。また、Lb1/La1が0.35よりも大きい場合、第2先端部が太くなり弁本体との接触面積が大きくなるため、大きな軸力で締め込む必要があり、繰り返し耐久性能が低下することがある。
このため、0.2≦Lb1/La1≦0.35を満たすことにより、止水性能を確保し、繰り返し耐久性能を向上させることができる。
第9の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第1基端部の高さをHa1とし、第1基端部と第1先端部を合わせた高さをHb1とすると、1.2≦Hb1/Ha1≦1.45を満たす。
これによって、止水性能を確保し、繰り返し耐久性能を向上させることができる。
第10の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第2基端部の高さをHa2とし、第2基端部と第2先端部を合わせた高さをHb2とすると、1.2≦Hb2/Ha2≦1.45を満たす。
第10の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第2の発明にかかるダイヤフラムバルブであって、第2基端部の高さをHa2とし、第2基端部と第2先端部を合わせた高さをHb2とすると、1.2≦Hb2/Ha2≦1.45を満たす。
これによって、止水性能を確保し、繰り返し耐久性能を向上させることができる。
第11の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1〜10のいずれかの発明にかかるダイヤフラムバルブであって、隔膜は、第1層と、第2層と、を有する。第1層は、弁本体側に配置され、熱可塑性樹脂を含む。第2層は、第1層の弁本体とは反対側に配置され、弾性体で形成されている。
第11の発明にかかるダイヤフラムバルブは、第1〜10のいずれかの発明にかかるダイヤフラムバルブであって、隔膜は、第1層と、第2層と、を有する。第1層は、弁本体側に配置され、熱可塑性樹脂を含む。第2層は、第1層の弁本体とは反対側に配置され、弾性体で形成されている。
このように弁本体と当接する第1層に熱可塑性樹脂を含む隔膜では、第1層が圧縮によって変形し難いが、上記発明の構成とすることによって、第1先端部が圧縮により変形しやすくなり、圧縮力を小さくすることができる、また、圧縮力は第1基端部で受けることができるため、周縁凸部全体が大きく変形することを防ぐことができる。第2先端部および第2基端部も同様である。
このため、隔膜に発生する応力が低くなり、繰り返し開閉の耐久性を向上することが可能となる。
本発明によれば、低い圧縮力で止水を行うことができ、長期耐久性を向上することが可能なダイヤフラムバルブを提供することができる。
以下、本発明にかかる実施の形態におけるダイヤフラムバルブについて説明する。
(実施の形態1)
本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10について説明する。
(実施の形態1)
本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10について説明する。
<構造>
(ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
(ダイヤフラムバルブの概要)
図1は、本発明にかかる実施の形態1のダイヤフラムバルブ10の外観斜視図である。図2は、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の部分断面構成図である。
本実施の形態のダイヤフラムバルブ10は、図1および図2に示すように、ボディ11(弁本体の一例)と、隔膜12と、ボンネット13(蓋部の一例)と、駆動機構14と、を備えている。ボディ11の両端に配管が接続されボディ11には流体が流れる流路24が形成されている。隔膜12は、流路24を開放または遮断する。ボンネット13は、隔膜12を覆うようにボディ11に取付けられている。駆動機構14は、その一部がボンネット13内に配置されており、隔膜12を駆動する。
(ボディ11)
図3は、ボディ11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4(a)は、図3のEE´間におけるボディ11の矢示断面図である。図4(b)は、図4(a)のF部拡大図である。
図3は、ボディ11を後述する第1面31側から視た斜視図である。図4(a)は、図3のEE´間におけるボディ11の矢示断面図である。図4(b)は、図4(a)のF部拡大図である。
ボディ11は、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
ボディ11は、図3に示すように、第1端部21と、第2端部22と、中央部23と、流路24と、を有する。
第1端部21と第2端部22と中央部23は、一体的に形成されており、流路24は、図4(a)に示すように、第1端部21、中央部23および第2端部22にわたって形成されている。
(第1端部21、第2端部22)
第1端部21と第2端部22は、図3および図4(a)に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21と第2端部22は、図3および図4(a)に示すように、中央部23を挟むように配置されており、中央部23と繋がっている。
第1端部21は、図3に示すように、流体がボディ11に流入する入口24aが形成されたフランジ213を有し、配管が接続可能である。
また、第2端部22は、図4(a)に示すように、ボディ11から流体が排出される出口24bが形成されたフランジ223を有し、配管が接続可能である。
フランジ213とフランジ223は、互いに対向して平行になるように形成されている。また、入口24aの位置と出口24bの位置も対向している。フランジ213とフランジ223は、ボディ11に対して別部品であってもよい。
なお、入口24aから出口24bを結ぶ線に沿った方向を第1方向X(流体の流通方向Xともいえる)とし、第1方向Xに対して垂直且つ第1面31と平行な方向を第2方向Y(幅方向Yともいえる)とする。第1方向Xは、フランジ213とフランジ223に対して垂直な直線に沿った方向ともいえる。また、後述するステム63、コンプレッサ61または隔膜12の移動方向が矢印Z(第1方向Xおよび第2方向Yに垂直な方向)で示されている。
(中央部23)
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4(a)参照)と、壁部33(図4(a)参照)と、縁リブ34と、外側リブ35と、内側リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
中央部23は、図3に示すように、第1端部21と第2端部22の間に設けられている。中央部23は、第1面31と、第2面32(図4(a)参照)と、壁部33(図4(a)参照)と、縁リブ34と、外側リブ35と、内側リブ36と、複数のボルト孔37と、を有する。
第1面31は、図3に示すように、略平面状であり、フランジ213とフランジ223の円形状側面に対して垂直に形成されている。第1面31の中央には、開口部31aが形成されている。開口部31aは、その周縁が円形状に形成されている。
縁リブ34は、図3、図4(a)および図4(b)に示すように断面四角形状であり、開口部31aの縁に沿って第1面31から上方(Z方向上向き)に突出して形成されている。縁リブ34は、図3に示すように、第1リブ部分341と、第2リブ部分342と、を有する。第1リブ部分341は、平面視において開口部31aの縁に沿って円弧状に形成されている。第2リブ部分342は、平面視において開口部31aの縁に沿って円弧状に形成されている。円弧状の第1リブ部分341の両端と、円弧状の第2リブ部分342の両端の各々の間には、所定の間隔34aが設けられている。二つの間隔34aは、等長であり、幅方向Yに対向して設けられている。間隔34aには、隔膜12をボディ11に配置した際に、後述する隔膜12の中央リブ43が通る。
外側リブ35は、図3および図4(b)に示すように、隔膜12の外周にわずかな隙間を空けて沿うように第1面31から上方(Z方向上向き)に突出して形成されている。外側リブ35は、開口部31aの縁全体に亘って形成され、ほぼ円形状である。
上方から見ると、外側リブ35は、図3に示すように、円形状部351と、突出形状部352を有する。円形状部351は、開口部31aの外側であって縁リブ34から所定の距離を空けて外側リブ35に沿って形成されている。突出形状部352は、円形状部351から外側に突出しており、概ね四角形状の外周をなぞるように形成されている。この突出形状部352の内側には、後述する図5に示す隔膜12の突出部45が配置される。
内側リブ36は、図4(b)に示すように、外側リブ35の縁リブ34側(外側リブ35の内側ともいえる)に第1面31から突出して外側リブ35に沿って形成されている。内側リブ36は、外側リブ35と一体的に形成されている。言い換えると、内側リブ36は、第1面31から垂直(Z方向上向き)に立ち上がる側面と、その上端から繋がる水平な上面とを備える。外側リブは、内側リブの上面から垂直に立ち上がる内側側面と、その上端から繋がる水平な上面と、この上面の外端から垂直に垂れ下がる外側側面とを備える。内側リブ36は、外側リブ35よりも低く形成されている。内側リブ36は、外側リブ35の載置面311近傍に段差状に形成されている。よって、内側リブ36と外側リブ35とで、断面が2段の階段状となっている。
第1面31は、図4(b)に示すように、内側リブ36と縁リブ34の間に、隔膜12の外周縁部42(後述する)が載置される載置面311を有する。
ボルト孔37は、第1面31の開口部31aの周囲であって、外側リブ35よりもY方向外側に4つ形成されており、後述するボンネット13のボルト孔134(図11(b)参照)と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13がボディ11に固定される。
第2面32は、図4(a)に示すように、流路24を挟んで第1面31に対向する面である。第2面32は、流路24の形状に沿って形成されている。第2面32は、中央部23のボンネット13が配置される側とは反対側の面である。
(流路24)
流路24は、図4(a)に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
流路24は、図4(a)に示すように、入口24aから出口24bまで形成されている、壁部33は、流路24の中央に第1面31に向かって突出して形成されている。壁部33は、流路24に傾斜を形成するように、流路24の内面が第1面31に向かって緩やかに盛り上がって形成されている。上述の開口部31aは、流路24の途中に設けられている。また、開口部31aは、壁部33に対応する位置に形成されている。
壁部33の第1面31側の先端である当接部33aには、後述する隔膜12が圧接する。当接部33aは、流通方向Xに対して垂直な平面において開口部31a側に凹状に湾曲して形成されている。
流路24は、図4(a)に示すように、第1端部21の入口24aから当接部33aまで形成されている入口側流路241と、第2端部22の出口24bから当接部33aまで形成されている出口側流路242と、入口側流路241と出口側流路242を連通する連通部243とを有する。
入口側流路241は、その内周面が湾曲して形成されており、図4(a)に示すように、第1面31と垂直な方向(駆動方向Z)の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、入口側流路241は、第1面31と平行な方向の幅(図4(a)における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
出口側流路242は、その内周面が湾曲して形成されており、図4(a)に示すように、第1面31と垂直な方向の幅が壁部33に向かうに従って狭くなっている。一方、出口側流路242は、第1面31と平行な方向の幅(図4(a)における紙面に対して垂直な方向)は壁部33に向かうに従って広くなっている。
連通部243は、流路24のうち壁部33の第1面31側の部分であり、入口側流路241と出口側流路242とを連通する。
第2面32は、図4(a)に示すように、入口側流路241に沿った入口側湾曲部321と、出口側流路242に沿った出口側湾曲部322とを有する。この入口側湾曲部321と出口側湾曲部322によって図4(a)に示す壁部33の第1面31側への突出が形成されている。
なお、第2面32には、補強用のリブ38(図4(a)参照)が設けられている。
(隔膜12)
図5は、隔膜12、コンプレッサ61、ステム63およびスリーブ62の関係を示す図である。図6(a)は、隔膜12を表側(ボディ11と反対側)から視た斜視図である。図6(b)は、隔膜12を裏側(ボディ11側)から視た斜視図である。図7Aは隔膜12の底面図であり、図7Bは、図7AのGG´間の矢視断面図である。図7Cは、図7BのK部拡大図である。図7Dは、図7BのJ部拡大図である。図8は、図1のHH´間の矢視断面図である。
(隔膜12)
図5は、隔膜12、コンプレッサ61、ステム63およびスリーブ62の関係を示す図である。図6(a)は、隔膜12を表側(ボディ11と反対側)から視た斜視図である。図6(b)は、隔膜12を裏側(ボディ11側)から視た斜視図である。図7Aは隔膜12の底面図であり、図7Bは、図7AのGG´間の矢視断面図である。図7Cは、図7BのK部拡大図である。図7Dは、図7BのJ部拡大図である。図8は、図1のHH´間の矢視断面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、隔膜12は、隔膜部41(中央部の一例)と、外周縁部42(周縁部の一例)と、中央リブ43(中央凸部の一例)と、周縁リブ44(周縁凸部の一例)と、突出部45と、を有する。
隔膜部41は、後述する駆動機構14によって上下動される。隔膜部41は、上面視で円形状の部分球体であり、ボディ11の開口部31aに対応する。隔膜部41の当接部33a側の面41aには、図7Aおよび図7Bに示すように、ボディ11の壁部33の当接部33aに向かって突出し、凸条である中央リブ43が形成されている。中央リブ43は、第2方向Yに沿って円形状の隔膜部41の直径となる位置に形成されており、当接部33aに沿っている。中央リブ43は、その幅方向(長手方向)の両端において周縁リブ44に交わっている。隔膜12がボディ11に載置された際には、中央リブ43は、間隔34a(図3参照)を通って配置される。
なお、中央リブ43の形状については後段にて詳述する。
隔膜部41の面41aと反対側の面41bの中央部には、図6(a)及び図7Bに示すように、ボンネット13側に向かって突出した肉厚部であるボルト支持部46が形成されている。ボルト支持部46には、図6(a)に示すように後述する隔膜ボルト65が挿入される。
隔膜部41の面41aと反対側の面41bの中央部には、図6(a)及び図7Bに示すように、ボンネット13側に向かって突出した肉厚部であるボルト支持部46が形成されている。ボルト支持部46には、図6(a)に示すように後述する隔膜ボルト65が挿入される。
外周縁部42は、円環状であり、隔膜部41の外周に水平方向に延びるように鍔状に形成されている。外周縁部42は、図2に示すように、ボンネット13とボディ11によって挟まれている。
突出部45は、図7Aおよび図7Bに示すように、概ね四角形状であり、外周縁部42から水平方向外側に向かって突出して形成されている。この突出する向きは、中央リブ43の伸び方向(長手方向)と直交する。
周縁リブ44は、図7Aおよび図7Bに示すように、外周縁部42のボディ11側の面42aに周方向に沿って一周に亘って形成されており、図8に示すように、載置面311に当接する。
本実施の形態では、周縁リブ44は、図7Bおよび図7Cに示すように面42aにおいて外周縁部42の外周側の端面42cから所定の間隔を空けて内側に設けられている。面42aは、周縁リブ44よりも内周側の第1面部42a1と、周縁リブ44よりも外周側の第2面部42a2と、を有している。
なお、周縁リブ44の形状については後段にて詳述する。
図7Aおよび図7Bに示すように、隔膜12は、第1隔膜層210(第1層の一例)と、第2隔膜層220(第2層の一例)と、を有している。第1隔膜層210に隔膜ボルト65(連結部の一例)が挿入されている。隔膜ボルト65は、第1隔膜層210から第2隔膜層220を貫通して駆動機構14側(当接部33aと反対側)に突出している。
図7Aおよび図7Bに示すように、隔膜12は、第1隔膜層210(第1層の一例)と、第2隔膜層220(第2層の一例)と、を有している。第1隔膜層210に隔膜ボルト65(連結部の一例)が挿入されている。隔膜ボルト65は、第1隔膜層210から第2隔膜層220を貫通して駆動機構14側(当接部33aと反対側)に突出している。
第1隔膜層210は、隔膜12の当接部33a側を形成しており、接液面を形成している。第2隔膜層220は、隔膜12の当接部33aの反対側を形成している。
第1隔膜層210の材質は、熱可塑性樹脂であり、例えば、フッ素系樹脂を用いることができる。フッ素系樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用いることができる。
第2隔膜層220の材質は、ゴム状の弾性体であれば良く、特に限定されるものではない。また、第1隔膜層210の材質とは異なるものが好ましい。例えば、第2隔膜層220の材質としては、エチレン・プロピレンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフォン化ゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、塩素化ポリエチレン、フッ素ゴム、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)等が好適な材料として挙げられる。また、第2隔膜層220には強度の高い補強布がインサートされていても良く、補強布はナイロン製であることが望ましい。これは、ダイヤフラムバルブの閉時に隔膜12に流体圧がかかったときに隔膜12の変形や破損を防止することが可能となるため好ましい。なお、エチレン・プロピレン・ジエンゴムを用いる場合には、他のゴムと比べ耐薬品性が高く、EPMなどと比較して加硫しやすいため容易に高強度の隔膜を得ることができる。
また、第2隔膜層220を設けることによって、ダイヤフラムバルブの駆動機構14からの力を第1隔膜層210に分散して伝達することができる。このため、第1隔膜層210だけの場合よりも低い軸力(ハンドル64の回転によってステム63を介してコンプレッサ61によって隔膜12に付与される力)で高い圧縮力を得て止水することができる。
第1隔膜層210は、図7Bに示すように、中央リブ43、隔膜部41の面41a側の部分41f、外周縁部42の面42a側の部分42f、および周縁リブ44を形成している。
第2隔膜層220は、ボルト支持部46を含む隔膜部41の面41b側の部分41s、および外周縁部42の面42b側の部分42sを形成している。
外周縁部42において、第1隔膜層210の部分42fの面42aと反対側の面42fbは略平面に形成されている。外周縁部42において、第2隔膜層220の部分42sの第1隔膜層210側の面42saは略平面に形成されている。面42fbと面42saは、互いに平面で接触している。
隔膜部41のうち第1隔膜層210の部分41fの面41aと反対側の面41fbには、ボルト支持部46に対応した凸部41fdが形成されている。凸部41fdに隔膜ボルト65が挿入されている。
隔膜部41のうち第2隔膜層220の部分41sの面41bと反対側の面41saには、凸部41fdに対応した凹部41sdが形成されている。
なお、第1隔膜層210と第2隔膜層220の間は、接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。
図9(a)は、ボディ11の第1面31を示す平面図である。図9(b)は、ボディ11に隔膜12を載置した状態を示す平面図である。
外側リブ35の内側に位置されるように隔膜12がボディ11に載置される。隔膜12の周縁リブ44が、内側リブ36と縁リブ34の間の載置面311に配置される。また、突出部45が、外側リブ35の突出形状部352の内側に配置されるように隔膜12が載置される。
外側リブ35の突出形状部352によって、隔膜12の周方向における位置ズレが防止され、隔膜12の中央リブ43を当接部33aに沿った位置に合わせることができる。
図10は、図8のM部拡大断面図である。図8および図10に示すように、隔膜12をボディ11に配置した際には、隔膜12の周縁リブ44に径方向において対向するように内側リブ36が配置されている。周縁リブ44は、内側リブ36と、わずかな隙間を介して径方向において並んで配置されている。
外周縁部42の外周側の端面42cの外側にボディ11の外側リブ35が配置されている。また、Z方向において第2面部42a2に対向するように、ボディ11の内側リブ36が配置されている。内側リブ36は、第2面部42a2とZ方向において所定の隙間を空けて並ぶように配置されている。なお、径方向は、軸Oに対して垂直であって、軸Oに向かう若しくは軸Oから遠ざかる方向である。
(周縁リブ)
図7Cに示すように、周縁リブ44は、外周縁部42の面42aからボディ11に向かって突出するように設けられている。周縁リブ44は、概ね面42aに対して垂直に形成されている。
図7Cに示すように、周縁リブ44は、外周縁部42の面42aからボディ11に向かって突出するように設けられている。周縁リブ44は、概ね面42aに対して垂直に形成されている。
周縁リブ44は、基端部51(第1基端部の一例)と、先端部52(第1先端部の一例)と、を有する。基端部51は、外周縁部42側に設けられている。基端部51は、外周縁部42からボディ11に向かって外周縁部42の面42aから突出して形成されている。先端部52は、基端部51のボディ11側の端に設けられ、基端部51の端からボディ11に向かって突出して形成されている。先端部52がボディ11に当接している。
基端部51は、側面51c(円弧部の一例)と側面51d(円弧部の一例)と、を有する。側面51cは、基端部51の内周側の側面である。側面51dは、基端部51の外周側の側面である。基端部51の側面51c、51dは、面42aからボディ11に向かって立ち上がるように形成されている。
側面51cおよび側面51dは、周縁リブ44の外側に向かって凸に湾曲している。詳しくは、側面51cは、隔膜12の内周側に向かって凸に湾曲しており、側面51dは、隔膜12の外周側に向かって凸に湾曲している。本実施の形態では、側面51cと側面51dは、断面視において円弧状に形成されている。側面51cと側面51dは、同じ半径を有する。
先端部52は、基端部51の幅方向における中央に設けられている。本実施の形態では、周縁リブ44は、周方向に垂直な断面において内周側と外周側がZ方向に沿った線に対して線対称に形成されているが、対称でなくてもよい。
先端部52は、先端面52e(円弧部の一例)を有する。先端面52eは、周縁リブ44の外側に向かって凸に湾曲している。詳細には、先端面52eは、ボディ11側に向かって凸に湾曲している。先端面52eは、側面51cと側面51dのボディ11側の端を繋ぐように形成されている。本実施の形態では、先端面52eは、断面視において円弧状に形成されている。先端面52eがボディ11の載置面311に当接する。先端面52eは、断面視において概ね半円形状である。先端面52eは、その半円形状の外形の略中心がボディ11の載置面311に対向して接触するように配置されている。
基端部51の幅をLa1とし、先端部52の幅をLb1とすると、La1とLb1は、La1>Lb1を満たす。基端部51の幅La1は、径方向における最大の厚みに相当する。幅La1は、基端部51の外周縁部42との接続部分近傍の厚みである。先端部52の幅Lb1は、径方向における最大の厚みに相当する。幅Lb1は、先端部52の基端部51との接続部分近傍の厚みである。なお、後述する実施例で示すが、Lb1/La1は、0.2以上0.35以下が好ましい。
基端部51の高さをHa1とし、基端部51と先端部52を合わせた高さ(周縁リブ44全体の高さ)をHb1とすると、Hb1>Ha1に設定されている。なお、後述する実施例で示すが、Hb1/Ha1は、1.2以上1.45以下が好ましい。
側面51c、51dの半径をRa1とし、先端面52eの半径をRb1とすると、Ra1>Rb1に設定されているほうが好ましい。
なお、未使用時など内圧がかかっていないとき、図10に示すように、外周縁部42において、隔膜12がボディ11に接しているのは、先端面52eだけである。周縁リブ44は、内側リブ36、外側リブ35と隙間を空けており、接していない。
また、周縁リブ44のうち先端面52eを形成する先端部52だけでは、ボディ11とボンネット13によって挟持固定される際に与えられるボンネット13からの圧縮力を受け過ぎるため、側面51c、51dを形成する基端部51を設けることによって剛性を高めることができる。
縁リブ34は、隔膜12が上下動作した場合であっても隔膜12に接触しない高さに形成されている。縁リブ34と隔膜12の間に間隔Sが設けられているため、周縁リブ44は、流路24に面している(曝されているともいえる)。このため、周縁リブ44は、ダイヤフラムバルブ10内で内圧が発生した際に、内圧によって外周側に広がるように変形して、内側リブ36の内周面36aに接触し止水される。このため、内側リブ36の内周面36aは、断面視において平面である方が好ましい。
(中央リブ)
本実施の形態では、中央リブ43の形状は、周縁リブ44と同じ形状に形成されている。
本実施の形態では、中央リブ43の形状は、周縁リブ44と同じ形状に形成されている。
図7Dに示すように、中央リブ43は、隔膜部41の面41aからボディ11に向かって突出するように設けられている。中央リブ43は、概ね面41aに対して垂直に形成されている。中央リブ43は、隔膜部41のX方向における略中央に設けられている。
中央リブ43は、基端部71(第2基端部の一例)と、先端部72(第2先端部の一例)と、を有する。基端部71は、外周縁部42側に設けられている。基端部71は、隔膜部41からボディ11に向かって隔膜部41の面41aから突出して形成されている。先端部72は、基端部71のボディ11側の端に設けられ、基端部71の端からボディ11に向かって突出して形成されている。先端部72がボディ11の当接部33aに当接可能である。
基端部71は、側面71cと側面71dと、を有する。側面71cは、基端部71の出口24b側の側面である。側面71dは、基端部71の入口24a側の側面である。基端部71の側面71c、71dは、面41aからボディ11に向かって立ち上がるように形成されている。
側面71cおよび側面71dは、中央リブ43の外側に向かって凸に湾曲している。詳しくは、側面71cは、流路24の出口24b側に向かって凸に湾曲しており、側面71dは、流路24の入口24a側に向かって凸に湾曲している。本実施の形態では、側面71cと側面71dは、断面視において円弧状に形成されている。側面71cと側面71dは、同じ半径を有する。
先端部72は、基端部71の幅方向における中央に設けられている。本実施の形態では、中央リブ43は、長手方向(幅方向)に垂直な断面において出口24b側と入口24a側がZ方向に沿った線に対して線対称に形成されているが、対称でなくてもよい。
先端部72は、先端面72eを有する。先端面72eは、中央リブ43の外側に向かって凸に湾曲している。詳細には、先端面72eは、ボディ11側に向かって凸に湾曲している。先端面72eは、側面71cと側面71dのボディ11側の端を繋ぐように形成されている。本実施の形態では、先端面72eは、断面視において円弧状に形成されている。先端面72eがボディ11の当接部33aに当接する。先端面72eは、断面視において概ね半円形状である。先端面72eは、その半円形状の外形の略中心がボディ11の当接部33aに対向して接触するように配置されている。
基端部71の幅をLa2とし、先端部72の幅をLb2とすると、La2とLb2は、La2>Lb2を満たす。基端部71の幅La2は、X方向における最大の厚みに相当する。幅La2は、基端部71の隔膜部41との接続部分近傍の厚みである。先端部72の幅Lb2は、X方向における最大の厚みに相当する。幅Lb2は、先端部72の基端部71との接続部分近傍の厚みである。なお、後述する実施例で示すが、Lb2/La2は、0.2以上0.35以下が好ましい。
基端部71の高さをHa2とし、基端部71と先端部72を合わせた高さ(中央リブ43全体の高さ)をHb2とすると、Hb2>Ha2に設定されている。なお、後述する実施例で示すが、Hb2/Ha2は、1.2以上1.45以下が好ましい。
側面71c、71dの半径をRa2とし、先端面72eの半径をRb2とすると、Ra2>Rb2に設定されているほうが好ましい。
また、中央リブ43のうち先端面72eを形成する先端部72だけでは、コンプレッサ61からの軸力による圧縮を受け過ぎるため、側面71c、71d形成する基端部71を設けることによって剛性を高めることができる。
なお、周縁リブ44と中央リブ43は、同じ大きさであってもよいし、異なる大きさであってもよく、ボディ11の形状に合わせればよい。
(ボンネット13)
ボンネット13は、ボディ11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
ボンネット13は、ボディ11と同様に、PVC(ポリ塩化ビニル)、HT(耐熱塩化ビニル管)、PP(ポリプロピレン)、またはPVCF(ポリフッ化ブニリデン)、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリクロロトリフロオロエチレン等の樹脂、または、鉄、銅、銅合金、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の金属、または磁器などによって形成することができる。
図11(a)は、ボンネット13の外観を示す斜視図である。図11(b)は、ボンネット13を下方から視た斜視図である。図に示すように、ボンネット13は、本体部131と、ボディ11に固定される固定部132と、を有する。
本体部131は、ドーム状であって、その広がった端131aに開口13aを有する。開口13aは、第1面31の開口部31aに対応する。また、本体部131は、その窄まった部分に貫通孔13bを有する。貫通孔13bは、開口13aに対向して形成されており、後述するスリーブ62およびステム63が配置される。
固定部132は、端131aから外側に向かって広がるように形成されており、図12(b)に示すように、複数のボルト孔134と、外側底面135と、内側底面136と、接続面137と、を有する。
ボルト孔134は、固定部132に4つ形成されており、ボディ11のボルト孔37と対向し、ボルト100(図1参照)が挿入され、ボンネット13がボディ11に固定される。
外側底面135は、固定部132のボディ11側であって、外周に沿った部分である。内側底面136は、外側底面135の内側であって開口13aの縁から形成されている。外側底面135と内側底面136は、ボディ11のZ方向に対して略垂直に形成されている。接続面137は、外側底面135の内周側の端と内側底面136の外周側の端を繋ぐ。接続面137は、Z方向に沿って形成されている。内側底面136は、外側底面135よりも貫通孔13b側(ボディ11と反対側)に位置している。
図10に示すように、隔膜12の外周縁部42は、ボディ11と反対側の面42bが内側底面136に接触するように配置されている。ボディ11の外側リブ35は、Z方向において内側底面136に対向して配置されている。外側リブ35は、接続面137の内周側に位置している。
隔膜12の外周縁部42は、ボディ11の載置面311とボンネット13の内側底面136によって挟まれて圧縮される。
(駆動機構14)
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、隔膜ボルト65と、を有する。
駆動機構14は、図2に示すように、コンプレッサ61と、スリーブ62と、ステム63と、ハンドル64と、隔膜ボルト65と、を有する。
(コンプレッサ61)
コンプレッサ61は、隔膜12を当接部33aに押圧する。コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、隔膜12と連結されている。隔膜12には隔膜ボルト65が埋め込まれており、隔膜ボルト65は、ボディ11の反対側(非接液面側)に突出している。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61と隔膜12は連結されている。
コンプレッサ61は、隔膜12を当接部33aに押圧する。コンプレッサ61は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等によって形成されており、隔膜12と連結されている。隔膜12には隔膜ボルト65が埋め込まれており、隔膜ボルト65は、ボディ11の反対側(非接液面側)に突出している。隔膜ボルト65の突出した部分がコンプレッサ61に係合されて、コンプレッサ61と隔膜12は連結されている。
図8に示すように、コンプレッサ61の当接部33a側の面の中央には凹部61cが形成されており、隔膜12のボルト支持部46が挿入される。
(スリーブ62、ステム63、ハンドル64)
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
スリーブ62は、図2に示すように、ボンネット13の貫通孔13bに支持されている。スリーブ62の内側にはネジ形状が形成されている。
ステム63は、スリーブ62の内側に配置されており、スリーブ62の内側に形成されたネジ形状と螺合している。ステム63の両端のうちボンネット13の内側に配置される端には、コンプレッサ61が固定されている。コンプレッサ61は、ボディ11側において隔膜12と係合され、ボディ11と反対側においてステム63と固定されている。
ハンドル64は、ステム63のボンネット13の外側に位置する部分の外周部に嵌合されている。
<動作>
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図12(a)および図12(b)は、隔膜12の動作を模式的に示す図である。
次に、本実施の形態のダイヤフラムバルブ10の動作について説明する。図12(a)および図12(b)は、隔膜12の動作を模式的に示す図である。
図12(a)に示すような流路24が開放されている状態から、流路24を閉じる方向にハンドル64を回転させると、ハンドル64の回転に従って、ステム63が下降する(図2参照)。ステム63の下降とともに、ステム63の端に固定されたコンプレッサ61も下降する。
コンプレッサ61の下降により、隔膜12は、図12(b)に示すように、第2面32側に凸に湾曲し、壁部33の当接部33aに圧接される。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が遮断された状態となる。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、コンプレッサ61と係合された隔膜12の中央部が図12(a)に示すように上昇する。
一方、ハンドル64を開方向に回転させると、ハンドル64の回転に従ってステム63が上昇する。ステム63の上昇とともにコンプレッサ61も上昇し、コンプレッサ61と係合された隔膜12の中央部が図12(a)に示すように上昇する。
これによって、ダイヤフラムバルブ10の流路24が開放された状態となる。
(実施の形態2)
本発明にかかる実施の形態2のダイヤフラムバルブ1010について説明する。
(実施の形態2)
本発明にかかる実施の形態2のダイヤフラムバルブ1010について説明する。
本実施の形態2のダイヤフラムバルブ1010は、実施の形態1とは隔膜1012の周縁リブ1044の位置が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
図13は、本実施の形態2のダイヤフラムバルブ1010の部分拡大断面図である。図13が図示する部分は、図10が図示する部分と同じである。
本実施の形態の2のダイヤフラムバルブ1010の隔膜1012では、位置が異なるものの本実施の形態2の周縁リブ1044の形状は実施の形態1の周縁リブ1044と同様であり、周縁リブ1044は、基端部1051と、先端部1052を有している。基端部1051は、外周縁部42からボディ11に向かって外周縁部42の面1042aから突出して形成されている。先端部1052は、基端部1051のボディ11側の端に設けられ、基端部1051の端からボディ11に向かって突出して形成されている。先端部1052がボディ11に当接している。先端部1052は、ボディ1011側に凸に湾曲している。
基端部1051は、実施の形態1の側面51c、51dと同様の円弧状の側面1051c、1051dを有している。先端部1052は、実施の形態1の先端面52eと同様の円弧状の先端面1052eを有している。
周縁リブ1044の基端部1051の外周側の側面1051dは、外周縁部42の端面42cと隔膜1012の径方向における位置が同じである。周縁リブ1044の外周側の側面1051dは、外周縁部42の端面42cからボディ1011側に伸びて形成されている。側面1051dは、端面42cと同一面上に形成されている。このため、外周縁部42の面1042aは、周縁リブ1044の外側に実施の形態1のような面部分を有していない。
また、図10および図13に示すように、本実施の形態2におけるボディ1011には、実施の形態1のボディ11と異なり、内側リブ36が設けられていない。外側リブ35が、周縁リブ1044に対向するように配置されている。外側リブ35が、周縁リブ1044とわずかな隙間を介して径方向において並んでいる。内圧が発生した場合には、周縁リブ1044が外側に広げられ、外側リブ35の根本部分に接触して止水される。
(他の実施の形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、第1隔膜層210の外周縁部42における部分42fの厚みが一定ではないが、厚みが一定になるように隔膜が形成されていてもよい。図14は、外周縁部2042の厚みが一定の隔膜2012を示す部分断面図である。
上記実施の形態では、第1隔膜層210の外周縁部42における部分42fの厚みが一定ではないが、厚みが一定になるように隔膜が形成されていてもよい。図14は、外周縁部2042の厚みが一定の隔膜2012を示す部分断面図である。
外周縁部2042のうち第1隔膜層2210の部分2042fにおけるボディ11側の面2042aの反対側の面2042fbには、Z方向において周縁リブ44に対応した凹部2042fcが形成されている。このように、周縁リブ44に対応して凹部2042fcが形成されているため、第1隔膜層2210の外周縁部2042の部分2042fは均一の厚みに形成されている。外周縁部2042の厚みを均一にすることによって、外周縁部2042の形状を所望の形状に作成し易くでき、個体による止水性能の差を低減することができる。
外周縁部2042のうち第2隔膜層2220の部分2042sの第1隔膜層2210側の面2042saには、第1隔膜層2210の凹部2042fcに嵌合する凸部2042scが形成されている。
このように第1隔膜層2210の凹部2042fcと第2隔膜層2220の凸部2042scが嵌合することにより、第1隔膜層2210と第2隔膜層2220がフローしてずれることを抑制することができる。なお、第1隔膜層2210および第2隔膜層2220のいずれか一方を用意し、インサート成形で他方の層を一方の層に一体的に設け、ひいては凹部2042fcと凸部2042scが嵌合している状態としてもよい。
また、隔膜部41のうち凸部41fd以外の部分(図7B参照)で、面41fbに中央リブ43に対応する凹部が形成されていてもよい。この場合、隔膜部41のうち第2隔膜層220の部分41sの第1隔膜層210側の面41saには、凹部に嵌合する凸部が形成される。これにより、第1隔膜層210は、凸部41fdの部分を除いて厚みが一定に形成されており、隔膜12を所望の形状に形成しやすくできる。
(B)
上記実施の形態では、図7Dに示す形状の中央リブ43および図7Cに示す形状の周縁リブ44が設けられているが、これに限らなくてもよく、例えば、図15に示すような形状であってもよい。
上記実施の形態では、図7Dに示す形状の中央リブ43および図7Cに示す形状の周縁リブ44が設けられているが、これに限らなくてもよく、例えば、図15に示すような形状であってもよい。
図15に示す中央リブ3043は、基端部71と、先端部3072と、を有する。先端部3072の先端面3072eは、上述した実施の形態の先端部72とは異なり、2つの円弧状の第1面3072fと第2面3072gと、を有している。上記実施の形態では、先端部72の先端面72eは1つの円弧によって形成されているが、図15に示す中央リブ3043では、先端部3072の先端面3072eは、2つの円弧によって形成されている。図15では、第1面3072fと第2面3072gの円弧の半径は同じであるが、第1面3072fの円弧の中心と第2面3072gの円弧の中心の位置が異なっている。第1面3072fは、先端面3072eのうち出口24b側の面であり、第2面3072gは、先端面3072eのうち入口24a側の面である。第1面3072fと第2面3072gは、先端部3072の幅方向(X方向)における中心線を基準にして線対称に形成されている。周縁リブも同様に、図15に示す中央リブ3043と同様の形状であってもよい。
(C)
上記実施の形態では、中央リブ43および周縁リブ44は、線対称に形成されているが、対称でなくてもよい。
上記実施の形態では、中央リブ43および周縁リブ44は、線対称に形成されているが、対称でなくてもよい。
(D)
上記実施の形態では、中央リブ43の基端部71の側面71c、71dおよび周縁リブ44の基端部51の側面51c、51dは湾曲しているが、断面視において直線状であってもよい。
上記実施の形態では、中央リブ43の基端部71の側面71c、71dおよび周縁リブ44の基端部51の側面51c、51dは湾曲しているが、断面視において直線状であってもよい。
(E)
上記実施の形態では、中央リブ43の先端部72の先端面72eおよび周縁リブ44の先端部52の先端面52eは円弧状に形成されているが、円弧状でなく外側に凸に湾曲しているだけでもよい。また、先端面72e、52eは、角状であってもよいが、ボディ11との接触面積を小さくする観点からは、少なくとも湾曲している方が好ましい。
上記実施の形態では、中央リブ43の先端部72の先端面72eおよび周縁リブ44の先端部52の先端面52eは円弧状に形成されているが、円弧状でなく外側に凸に湾曲しているだけでもよい。また、先端面72e、52eは、角状であってもよいが、ボディ11との接触面積を小さくする観点からは、少なくとも湾曲している方が好ましい。
(F)
上記実施の形態では、ボディ11に縁リブ34が設けられているが、縁リブ34が設けられていなくてもよい。
上記実施の形態では、ボディ11に縁リブ34が設けられているが、縁リブ34が設けられていなくてもよい。
(G)
上記実施の形態1では、内側リブ36と外側リブ35は繋がって段差状に形成されているが、繋がっていなくてもよい。内側リブ36が外側リブ35とは別に独立した凸部として設けられていてもよい。
上記実施の形態1では、内側リブ36と外側リブ35は繋がって段差状に形成されているが、繋がっていなくてもよい。内側リブ36が外側リブ35とは別に独立した凸部として設けられていてもよい。
(H)
上記実施の形態では、隔膜12の外周縁部42は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
上記実施の形態では、隔膜12の外周縁部42は外周が円形状であるが、これにかぎられるものではなく、四角形状であってもよい。
また、上記実施の形態では、隔膜12の突出部45は、四角形状であるが、これに限られるものではなく、要するに隔膜12の回転方向への位置ズレを規制できさえすればよい。
(I)
上記実施の形態では、隔膜12は二層で形成されているが、これに限られるものではなく、例えば一層で形成されていてもよい。一層の場合には、ゴム状の弾性体で形成してもよい。
上記実施の形態では、隔膜12は二層で形成されているが、これに限られるものではなく、例えば一層で形成されていてもよい。一層の場合には、ゴム状の弾性体で形成してもよい。
(J)
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動部の一例として手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
上記実施の形態のダイヤフラムバルブ10では、駆動部の一例として手動式のハンドル64が設けられているが、空気駆動式または電気駆動式の駆動部によってステム63が駆動されてもよい。
次に、実施例を用いて上述した実施の形態について更に詳細に説明する。
中央リブ43のLb2/La2の値、および周縁リブ44のLb1/La1の値を変化させて接触面圧の評価を行った。なお、中央リブ43と周縁リブ44を同じ形状としたため、双方とも同様の接触面積の評価結果となる。そのため、Lb2/La2とLb1/La1をまとめてLb/Laとして以下の表1に示す。
中央リブ43のLb2/La2の値、および周縁リブ44のLb1/La1の値を変化させて接触面圧の評価を行った。なお、中央リブ43と周縁リブ44を同じ形状としたため、双方とも同様の接触面積の評価結果となる。そのため、Lb2/La2とLb1/La1をまとめてLb/Laとして以下の表1に示す。
接触面圧が60MPa以上80MPa以下の場合を良好とし、それ以外の場合は良好ではないものの従来よりは効果があるため、許容範囲とした。80MPa以上の場合、面圧が高いため短期止水性能は向上(高い水圧負荷時でも止水可能)するが、長期止水性能(繰り返し開閉性能)は応力集中するため低下する。また、60MPa以下の場合、面圧が低いため短期止水性能は低下(耐圧性能が低い)する。
接触面圧が小さすぎる場合には、止水性能が低下し、接触面圧が大きすぎる場合には、繰り返し開閉性能が低下し、長期止水性能が悪くなる。
Lb/La=0.18とした実施例1では、接触面圧が82MPaとなり、許容範囲であった。
Lb/La=0.2とした実施例2では、接触面圧が68MPaとなり、良好であった。 Lb/La=0.25とした実施例3は、接触面圧が64MPaとなり、良好であった。
Lb/La=0.3とした実施例4は、接触面圧が64MPaとなり、良好であった。
Lb/La=0.35とした実施例5は、接触面圧が61MPaとなり、良好であった。 Lb/La=0.37とした実施例6は、接触面圧が52MPaとなり、許容範囲であった。
Lb/La=0.35とした実施例5は、接触面圧が61MPaとなり、良好であった。 Lb/La=0.37とした実施例6は、接触面圧が52MPaとなり、許容範囲であった。
次に、中央リブ43のHb2/Ha2の値、および周縁リブ44のHb1/Ha1の値を変化させて接触面圧の評価を行った。なお、中央リブ43と周縁リブ44を同じ形状としたため、双方とも同様の接触面積の評価結果となる。そのため、Hb2/Ha2とHb1/Ha1をまとめてHb/Haとして以下の表2に示す。
なお、接触面圧が60MPa以上80MPa以下の場合を良好とし、それ以外の場合は良好ではないものの従来よりは効果があると判断し、許容範囲とした。
Hb/Ha=1.15とした実施例7では、接触面圧が86MPaとなり、許容範囲であった。
Hb/Ha=1.2とした実施例8では、接触面圧が76MPaとなり、良好であった。 Hb/Ha=1.3とした実施例9は、接触面圧が69MPaとなり、良好であった。
Hb/Ha=1.4とした実施例10は、接触面圧が67MPaとなり、良好であった。
Hb/Ha=1.45とした実施例11は、接触面圧が62MPaとなり、良好であった。 Hb/Ha=1.5とした実施例12は、接触面圧が54MPaとなり、許容範囲であった。
また、上記(表2)より、1.2≦Hb/Ha≦1.45が好ましいことが分かる。
本発明のダイヤフラムバルブは、低い圧縮力で止水を行うことができ、長期耐久性を向上することが可能な効果を有し、プラント等に利用可能である。
10 :ダイヤフラムバルブ
11 :ボディ
12 :隔膜
13 :ボンネット
24 :流路
33a :当接部
42 :外周縁部
44 :周縁リブ
51 :基端部
52 :先端部
11 :ボディ
12 :隔膜
13 :ボンネット
24 :流路
33a :当接部
42 :外周縁部
44 :周縁リブ
51 :基端部
52 :先端部
Claims (11)
- 内部に形成された流路に設けられた当接部を有する弁本体と、
前記弁本体に配置され、前記当接部に接触することにより前記流路を閉塞する隔膜と、
前記隔膜の周縁部を前記弁本体との間で挟むことによって前記隔膜を固定する蓋部と、を備え、
前記隔膜は、前記周縁部の前記弁本体側に周方向に設けられ、前記弁本体に接触する周縁凸部を有し、
前記周縁凸部は、前記周縁部側に配置された第1基端部と、前記第1基端部の前記弁本体側に配置された第1先端部と、を有し、
前記第1基端部の幅をLa1とし、前記第1先端部の幅をLb1とすると、La1>Lb1を満たす、
ダイヤフラムバルブ。 - 前記隔膜は、前記周縁部の内側に設けられた中央部と、前記中央部の前記当接部側に設けられ、前記当接部に当接可能な中央凸部と、を有し、
前記中央凸部は、
前記周縁部側に配置された第2基端部と、前記第2基端部の前記弁本体側に配置された第2先端部と、を有し、
前記第2基端部の幅をLa2とし、前記第2先端部の幅をLb2とすると、La2>Lb2を満たす、
請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第1基端部は、断面視において外形が前記周縁凸部の外側に凸に湾曲して形成されており、
前記第1先端部は、断面視において外形が前記周縁凸部の外側に凸に湾曲して形成されている、
請求項1または2に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第1先端部の前記外形は、円弧部を有し、
前記第1基端部の前記外形は、円弧部を有し、
前記第1基端部の円弧部の半径をRa1とし、前記第1先端部の円弧部の半径をRb1とすると、Ra1>Rb1を満たす、
請求項3に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第2基端部は、断面視において外形が前記中央凸部の外側に凸に湾曲して形成されており、
前記第2先端部は、断面視において外形が前記中央凸部の外側に凸に湾曲して形成されている、
請求項2に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第2先端部の前記外形は、円弧部であり、
前記第2基端部の前記外形は、円弧部であり、
前記第2基端部の円弧部の半径をRa2とし、前記第2先端部の円弧部の半径をRb2とすると、Ra2>Rb2を満たす、
請求項5に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第1基端部の幅La1と、前記第1先端部の幅Lb1は、
0.2≦Lb1/La1≦0.35を満たす、
請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第2基端部の幅La2と、前記第2先端部の幅Lb2は、
0.2≦Lb2/La2≦0.35を満たす、
請求項2に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第1基端部の高さをHa1とし、前記第1基端部と前記第1先端部を合わせた高さをHb1とすると、
1.2≦Hb1/Ha1≦1.45を満たす、
請求項1に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記第2基端部の高さをHa2とし、前記第2基端部と前記第2先端部を合わせた高さをHb2とすると、
1.2≦Hb2/Ha2≦1.45を満たす、
請求項2に記載のダイヤフラムバルブ。 - 前記隔膜は、
前記弁本体側に配置され、熱可塑性樹脂を含む第1層と、
前記第1層の前記弁本体とは反対側に配置され、弾性体で形成された第2層と、有する、
請求項1〜10のいずれか1項に記載のダイヤフラムバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020023947A JP2021127821A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | ダイヤフラムバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020023947A JP2021127821A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | ダイヤフラムバルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021127821A true JP2021127821A (ja) | 2021-09-02 |
Family
ID=77488596
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2020023947A Pending JP2021127821A (ja) | 2020-02-17 | 2020-02-17 | ダイヤフラムバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021127821A (ja) |
-
2020
- 2020-02-17 JP JP2020023947A patent/JP2021127821A/ja active Pending
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