JP2020143638A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

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Kazuya Okazaki
一也 岡▲崎▼
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Takeshi Tokumaru
武志 徳丸
淳一郎 新田
Junichiro Nitta
淳一郎 新田
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Taiga Hibi
大雅 日比
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Abstract

【課題】エンジンバルブの開弁中にピンが抜けたときの損傷を抑制する。【解決手段】可変機構は、カムシャフトに固設された第1および第2カムと、第1および第2ロッカーアームと、ロッカーアームの連結状態を切り替えるピンおよびピン穴を有した連結機構とを備える。第1状態J1のときピンはピン穴から抜け第1カムに従う作動特性とされ、第2状態J3のときピンはピン穴に挿入され第2カムに従う作動特性とされる。第2状態のとき、最大バルブリフト量VLmaxは第1状態のときと等しく、最大バルブリフト期間は第1状態のときより遅角側に延長される。第2状態のとき、バルブリフト量が一時的に最大バルブリフト量より大きくなる突出区間βが設けられる。突出区間のピーク位相位置は、第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置α2よりも進角側に設定されている。【選択図】図7

Description

本開示は内燃機関の可変動弁装置に係り、特に、内燃機関の吸気弁または排気弁(これらを総称してエンジンバルブという)の作動特性を可変にするための可変動弁装置に関する。
エンジンバルブの作動特性(例えばバルブタイミング、バルブリフト量、作用角の少なくとも一つ)を可変にするための可変動弁装置が公知である。かかる可変動弁装置において、エンジンバルブの作動特性を切り替えるために少なくとも第1状態と第2状態に切替可能な可変機構を備えたものがある。
特開2018−80660号公報
可変機構において、二つのロッカーアームをピンで連結したり連結解除したりすることにより、第1状態と第2状態を切り替えるものがある。こうした可変機構では通常、切替時に一方のロッカーアームに内蔵されたピンを油圧により押し出し、他方のロッカーアームのピン穴に挿入し、二つのロッカーアームを連結する。
しかし、切替直後にピンがピン穴に完全に挿入されないまま、エンジンバルブが駆動されることがある。そしてこのとき、エンジンバルブの開弁中にピンがピン穴から抜け、エンジンバルブが急激に閉弁方向に動作し、バルブシート等に衝突して、エンジンバルブに損傷を与える虞がある。
そこで本開示は、上記事情に鑑みて創案され、その目的は、エンジンバルブの開弁中にピンがピン穴から抜けたときでもエンジンバルブの損傷を抑制することできる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
エンジンバルブの作動特性を切り替えるために第1状態と第2状態に切替可能な可変機構を備え、
前記可変機構は、
カムシャフトと、
前記カムシャフトに固設されカムプロファイルの異なる第1カムおよび第2カムと、
前記第1カムおよび前記第2カムにそれぞれ対応して設けられた第1ロッカーアームおよび第2ロッカーアームと、
前記第1ロッカーアームおよび前記第2ロッカーアームの連結状態を切り替えるための連結機構であって、前記第1ロッカーアームおよび前記第2ロッカーアームの一方に出没可能に設けられたピンと、他方に設けられたピン穴とを有する連結機構と、
を備え、
前記第1状態のとき、前記ピンは前記ピン穴から抜け、前記エンジンバルブは、前記第1カムのカムプロファイルに従う作動特性とされ、
前記第2状態のとき、前記ピンは前記ピン穴に挿入され、前記エンジンバルブは、前記第2カムのカムプロファイルに従う作動特性とされ、
前記第1状態のときと前記第2状態のときとで最大バルブリフト量は等しく、
前記第2状態のときには前記第1状態のときよりも最大バルブリフト期間が遅角側に延長され、
前記第2状態のとき、バルブリフト量が一時的に最大バルブリフト量より大きくなる突出区間が設けられ、
前記突出区間でバルブリフト量がピークとなる位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置よりも進角側に設定されている
ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置が提供される。
好ましくは、前記突出区間の終了点の位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置と等しく設定されている。
好ましくは、前記突出区間の終了点の位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置より進角側または遅角側に設定されている。
本開示によれば、エンジンバルブの開弁中にピンがピン穴から抜けたときでもエンジンバルブの損傷を抑制することできる。
可変動弁装置の一部の構成を示す概略平面図である。 バルブタイミングの変化の様子を示すバルブリフト線図である。 可変機構の第1状態を示す図である。 可変機構の第3状態を示す図である。 可変機構の第2状態を示す図である。 制御マップを示す図である。 第1状態および第3状態のバルブリフトカーブを詳細に示すバルブリフト線図である。 突出区間を示す図7の拡大図である。 突出区間の変形例を示す拡大図である。 突出区間の他の変形例を示す拡大図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。
図1には、本実施形態の可変動弁装置の一部の構成を示す。図1は、シリンダヘッドを上方から見たときの概略平面図である。
本実施形態の内燃機関(エンジン)は、トラック、バス等の大型車両に搭載される多気筒ディーゼルエンジンであり、具体的には直列6気筒ディーゼルエンジンである。但し車両およびエンジンの用途、形式、種類等は限定されず任意である。
クランクシャフト(図示せず)からの回転駆動力が、ギヤ機構等からなる動力伝達機構(図示せず)を通じてカムシャフト1に伝達される。本実施形態のエンジンは、2本のカムシャフトで吸気弁および排気弁をそれぞれ駆動するDOHC(Double OverHead Camshaft)エンジンであり、図示するカムシャフト1は、吸気弁3を開閉駆動するための吸気カムシャフトである。但し付加的または代替的に、本開示を、排気弁(図示せず)を駆動するための排気カムシャフトに適用してもよい。吸気弁および排気弁を総称してエンジンバルブという。
便宜上、カムシャフト1の中心軸C1の方向(軸方向)における一端側(図1の左側)を前、他端側(図1の右側)を後とする。これら前後方向は、エンジンおよび車両の前後方向と一致する(エンジンは縦置きされる)。但し必ずしも一致しなくてもよい。前方から順に#1気筒〜#6気筒が配置される。図1はそのうちの1気筒分の構成を示す。
可変動弁装置は、吸気弁3の作動特性を切り替えるために第1状態と第2状態に切替可能な可変機構5と、可変機構5を切り替えるために可変機構5に供給される流体圧を制御するための流体圧制御装置(後述)とを備える。本実施形態の場合、吸気弁3の作動特性とは基本的にバルブタイミングと作用角のことをいう。また流体圧は油圧であり、本実施形態では流体もしくは作動流体としてエンジン潤滑オイルが使用される。以下、流体圧制御装置を油圧制御装置と言い換えるものとする。
可変機構5に関し、カムシャフト1には、バルブスプリング2の付勢力に抗じて吸気弁3を開弁する三つのカム4A,4B,4Cが気筒毎に固設される。吸気弁3は1気筒当たりに二つ設けられ、これら二つの吸気弁3がバルブブリッジ8により同時に開閉されるようになっている。吸気弁3の開弁時には、三つのカム4A,4B,4Cの一部およびロッカーアーム9により、バルブブリッジ8が、バルブスプリング2の付勢力に抗じて下方(図1の紙面厚さ方向裏側に向かう方向)に押し下げられる。他方、吸気弁3の閉弁時には逆に、バルブスプリング2の付勢力によってバルブブリッジ8が上方(図1の紙面厚さ方向表側に向かう方向)に押し上げられる。
三つのカムすなわち第1カム4A、第2カム4Bおよび第3カム4Cは、それぞれ異なるカムプロファイルを有し、吸気弁3のバルブタイミングおよび作用角の両方を三段階に切り替えるようになっている。すなわち本実施形態の可変機構5は、第1状態と第2状態と第3状態の三段階に切替可能である。
また可変機構5は、ロッカーアーム9を含み、ロッカーアーム9は、三つのカム4A,4B,4Cにそれぞれ対応した1気筒当たりに三つのロッカーアームすなわち第1ロッカーアーム9A、第2ロッカーアーム9Bおよび第3ロッカーアーム9Cを含む。これらロッカーアーム9A,9B,9Cは前後方向に互いに隣接され、共通のロッカーシャフト18に回動可能に支持される。C2はロッカーシャフト18の中心軸を示す。これらカムおよびロッカーアームの軸方向の配列順序は任意であるが、本実施形態では後方から順に第2、第1、第3とされる。
ロッカーアーム9A,9B,9Cにはロッカーローラ19が回転可能に設けられ、ロッカーローラ19はカム4A,4B,4Cに常時当接される。また、第1ロッカーアーム9Aのみに、バルブブリッジ8の上面部に係合される延在部20が設けられる。第1ロッカーアーム9Aに対する第2および第3ロッカーアーム9B,9Cの連結状態を切り替えることにより、バルブタイミング等を三段階に切り替えるようになっている。
図3にも詳しく示すように、ロッカーアーム9A,9B,9Cの連結状態を切り替えるための連結機構が設けられる。ロッカーアーム9A,9B,9Cの内部にはピン穴24A,24B,24Cが設けられ、これらピン穴24A,24B,24Cには、ロッカーアーム9A,9B,9Cの連結状態を切り替えるための四つのピン21Aa,21Ab,21B,21Cが軸方向移動可能かつ出没可能に設けられている。また第2ロッカーアーム9Bの内部には、四つのピン21Aa,21Ab,21B,21Cを纏めて前方に付勢可能なバネ22が設けられている。ピン21Aa,21Ab,21B,21Cの位置は、第1および第3ロッカーアーム9A,9Cの内部にそれぞれ設けられた第1および第3ロッカー通路23A,23Cに油圧を給排することにより、制御される。
ロッカーシャフト18の内部には、各気筒の第1ロッカー通路23Aに連通された第1シャフト通路14Aと、各気筒の第3ロッカー通路23Cに連通された第3シャフト通路14Cとが設けられる。これらシャフト通路14A,14Cに供給される油圧が油圧制御装置により制御されることにより、各気筒の第1および第3ロッカー通路23A,23Cの油圧が同時に制御され、ひいては各気筒のピン21Aa,21Ab,21B,21Cの位置、さらには各気筒の第1〜第3ロッカーアーム9A,9B,9Cの連結状態が同時に切り替えられる。
可変機構5は、吸気弁3のバルブタイミングおよび作用角の両方を、図2に示すような三つの状態、すなわち第1状態S1、第2状態S2および第3状態S3の何れかに段階的に切り替えるように構成されている。ここでバルブタイミングには、エンジンバルブが開弁を開始する開タイミングと、エンジンバルブが閉弁を終了する閉タイミングとの両方が含まれる。また作用角とは、エンジンバルブが開弁している(すなわちバルブリフト量VLがゼロより大きくなっている)クランク位相期間またはカム位相期間をいう。
本実施形態では基本的に、第1状態S1、第2状態S2および第3状態S3のときの最大バルブリフト量VLmaxは等しい。また第1状態S1から第3状態S3に向かうにつれ、最大バルブリフト期間(バルブリフト量VLが最大バルブリフト量VLmaxとなっている期間)は遅角側に段階的に延長される。ここでは便宜上、開タイミングα1から、第1状態S1のバルブリフト量VLが最大バルブリフト量VLmaxに最初に到達するタイミング(第1最大リフトタイミングという)α2までのバルブリフトカーブが、何れの状態でも同じであるとする。第1最大リフトタイミングα2以降、第1状態S1では即座に閉弁が開始され、第2状態S2では最大バルブリフト量VLmaxが第2所定期間Δα2だけ維持された後に閉弁が開始され、第3状態S3では最大バルブリフト量VLmaxがさらに長い第3所定期間Δα3だけ維持された後に閉弁が開始される。そして第1状態S1の閉タイミングはα3、第2状態S2の閉タイミングはα3より遅角側のα4、第3状態S3の閉タイミングはα4より遅角側のα5とされる。第1状態S1の作用角はα1〜α3までの期間、第2状態S2の作用角はより長いα1〜α4までの期間、第3状態S3の作用角はさらに長いα1〜α5までの期間である。従って本実施形態では、最大バルブリフト量VLmaxが一定とされる一方で、閉タイミングと作用角が三段階に変化させられる。なお閉弁開始タイミングから閉弁終了タイミング(閉タイミング)までのバルブリフトカーブの形状は何れの状態でも同じである。
第1〜第3ロッカーアーム9A,9B,9Cの外形状は実質的に同一である。これに対し、第1〜第3カム4A,4B,4Cのカムプロファイルは、それぞれ第1〜第3状態S1,S2,S3に対応した異なるカムプロファイルに設定されている。
バルブタイミングおよび作用角の第1〜第3状態S1,S2,S3に対応した可変機構5の各状態を第1〜第3状態J1,J2,J3とする。可変機構5は、これら第1〜第3状態J1,J2,J3の何れかに切替可能である。
第1状態S1で吸気弁3を駆動する場合、図3に示すように、後述する油圧制御装置により第1ロッカー通路23Aに圧力流体としての圧油が供給され、第3ロッカー通路23Cから圧油が排出される。すると、ピン21Aa,21Abが互いに離反するように前後方向に移動され、ピン21Bがバネ22の付勢力に抗じて後方に押し付けられ、ピン21Cが前方に押し付けられる。すると、ピン21Aa,21Abはピン穴24A内に完全に挿入され、ピン穴24Aから突出しない状態となる。同様に、ピン21Bはピン穴24B内に完全に挿入されて突出せず、ピン21Cはピン穴24C内に完全に挿入されて突出しない状態となる。ピン21Aaの後端面とピン21Abの前端面とが、第1ロッカーアーム9Aの後端面と前端面に面一に配置され、ピン21Bの前端面が第2ロッカーアーム9Bの前端面に面一に配置され、ピン21Cの後端面が第3ロッカーアーム9Cの後端面に面一に配置される。これにより第1ロッカーアーム9Aは、第2ロッカーアーム9Bおよび第3ロッカーアーム9Cと非連結の状態となり、第1カム4Aの動作のみが第1ロッカーアーム9Aを通じて吸気弁3に伝達される。そして他の第2および第3ロッカーアーム9B,9Cは単に第2および第3カム4B,4Cの動作に追従して空振り動作(ロストモーション)するだけとなる。こうして吸気弁3は、第1カム4Aのカムプロファイルに従う作動特性とされ、第1カム4Aのカムプロファイルに従って第1状態S1で作動する。
次に、第3状態S3で吸気弁3を駆動する場合、図4に示すように、第3ロッカー通路23Cに圧油が供給され、第1ロッカー通路23Aから圧油が排出される。すると、ピン21Cが油圧により後方に押し出されて第3ロッカーアーム9Cから突出し、第1ロッカーアーム9Aのピン穴24A内に挿入される。これにより第3ロッカーアーム9Cが第1ロッカーアーム9Aに連結される。他方、残りのピン21Aa,21Ab,21Bは、バネ22の付勢力に抗じてピン21Cにより後方に押し出され、ピン21Aaとピン21Bは第1状態S1のときと同じ位置に位置される。これにより、第1ロッカーアーム9Aと第2ロッカーアーム9Bは非連結の状態となる。従って吸気弁3は、一体となった第1および第3ロッカーアーム9A,9Cを介して、実質的に第3カム4Cによって開閉駆動される。吸気弁3は、第3カム4Cのカムプロファイルに従う作動特性とされ、第3カム4Cのカムプロファイルに従って第3状態S3で作動する。
次に、第2状態S2で吸気弁3を駆動する場合、図5に示すように、第1ロッカー通路23Aおよび第3ロッカー通路23Cから圧油が排出される。すると、ピン21Bがバネ22により前方に押し出されて第2ロッカーアーム9Bから突出し、第1ロッカーアーム9Aのピン穴24A内に挿入される。これにより第2ロッカーアーム9Bが第1ロッカーアーム9Aに連結される(図1はこの状態を示す)。他方、残りのピン21Aa,21Ab,21Cはピン21Bにより前方に押し出され、ピン21Abとピン21Cは第1状態S1のときと同じ位置に位置される。これにより、第1ロッカーアーム9Aと第3ロッカーアーム9Cは非連結の状態となる。従って吸気弁3は、一体となった第1および第2ロッカーアーム9A,9Bを介して、実質的に第2カム4Bによって開閉駆動される。吸気弁3は、第2カム4Bのカムプロファイルに従う作動特性とされ、第2カム4Bのカムプロファイルに従って第2状態S2で作動する。
次に、油圧制御装置の構成を説明する。図3に示すように、油圧制御装置は、オイルタンクをなすオイルパン10と、オイルパン10からオイルを吸引し圧油として吐出する油圧ポンプ11と、油圧ポンプ11からロッカーシャフト18に向かうオイル供給方向において油圧ポンプ11の下流側に設けられた供給バルブ(OSVという)12と、オイル供給方向においてOSV12の下流側かつロッカーシャフト18の上流側に設けられた切替バルブ(OCVという)13と、OSV12およびOCV13を制御するように構成された制御ユニット、回路要素(circuitry)もしくはコントローラとしての電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit)という)100とを備える。
OSV12は、オイルの出入口をなす複数(具体的には三つ)のポート、すなわち第1供給ポートP1、第2供給ポートP2および第3供給ポートP3を有する。またOCV13も、オイルの出入口をなす複数(具体的には四つ)のポート、すなわち第1切替ポートQ1、第2切替ポートQ2、第3切替ポートQ3および第4切替ポートQ4を有する。OSV12およびOCV13はソレノイドバルブにより構成される。ECU100はエンジンの制御を司るもので、演算機能を有するCPU(Central Processing Unit)、記憶媒体であるROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)、入出力ポート、ならびにROMおよびRAM以外の記憶装置等を含む。
OSV12において、第1供給ポートP1は油圧ポンプ11の出口に接続され、第2供給ポートP2はOCV13の第1切替ポートQ1に接続され、第3供給ポートP3はオイルパン10に接続されている。なお第1供給ポートP1と油圧ポンプ11の間に圧油溜めとしてのオイルギャラリを設けてもよい。
OCV13において、第2切替ポートQ2は第1シャフト通路14Aに接続され、第3切替ポートQ3は第3シャフト通路14Cに接続され、第4切替ポートQ4はオイルパン10に接続されている。
図3に示すように、OSV12がオン(ON)のとき、第1供給ポートP1と第2供給ポートP2が連通状態になる。
図5に示すように、OSV12がオフ(OFF)のとき、第2供給ポートP2と第3供給ポートP3が連通状態になる。
図4に示すように、OCV13がオンのとき、第2切替ポートQ2と第4切替ポートQ4が連通状態になると共に、第1切替ポートQ1と第3切替ポートQ3が連通状態になる。
図3に示すように、OCV13がオフのとき、第1切替ポートQ1と第2切替ポートQ2が連通状態になると共に、第3切替ポートQ3と第4切替ポートQ4が連通状態になる。
図3に示すように、ECU100には、エンジンの回転速度、具体的には単位時間当たりのエンジン回転数Ne(rpm)を検出する回転速度センサ15と、アクセル開度Acを検出するアクセル開度センサ16とが接続されている。ECU100は、回転数Neおよびアクセル開度Acの検出値に基づいて所定のマップから目標燃料噴射量Fを算出する。さらにECU100は、回転数Neおよび目標燃料噴射量Fに基づき、図6に示すような制御マップに従って可変機構5を切り替える。このようにECU100は、エンジン運転状態に応じて可変機構5を切り替える。なおエンジン回転数Ne、アクセル開度Acおよび目標燃料噴射量Fはエンジン運転状態を表すパラメータである。目標燃料噴射量Fはエンジンの負荷に対応する。
回転数Neおよび目標燃料噴射量Fが制御マップ中の第1領域R1にあるとき、ECU100は可変機構5を第1状態J1に切り替える。以下同様に、ECU100は、回転数Neおよび目標燃料噴射量Fが制御マップ中の第2領域R2にあるとき、可変機構5を第2状態J2に切り替え、回転数Neおよび目標燃料噴射量Fが制御マップ中の第3領域R3にあるとき、可変機構5を第3状態J3に切り替える。
第1領域R1は低回転かつ低負荷側の領域、第3領域R3は高回転または高負荷側の領域、第2領域R2はそれらの間の中間領域である。第1領域R1から第3領域R3に向かうにつれ、エンジン回転数Neは高回転側となり、目標燃料噴射量Fは増大側、すなわちエンジン負荷は高負荷側となる。従って、エンジン回転数Neが高回転側またはエンジン負荷が高負荷側となるにつれ、可変機構5の状態は第1状態J1、第2状態J2、第3状態J3というように順次変化し、バルブタイミングおよび作用角は第1状態S1、第2状態S2、第3状態S3というように、閉タイミングが遅れる方向に順次変化する。
もっとも、制御マップの形は如何様にも設定でき、ここで述べた例に限られない。実機の要請に合わせて、各状態に対応するエンジン運転領域を任意に設定可能である。
可変機構5を第1状態J1に切り替える場合、図3に示すようにECU100は、OSV12をオン、OCV13をオフにする。すると、油圧ポンプ11から吐出された圧油は第1供給ポートP1、第2供給ポートP2、第1切替ポートQ1、第2切替ポートQ2を順に経て第1シャフト通路14Aおよび第1ロッカー通路23Aに至る。他方、第3ロッカー通路23Cおよび第3シャフト通路14Cの圧油は、第3切替ポートQ3、第4切替ポートQ4を順に経てオイルパン10に排出される。
次に、可変機構5を第3状態J3に切り替える場合、図4に示すようにECU100は、OSV12をオン、OCV13をオンにする。すると、油圧ポンプ11から吐出された圧油は第1供給ポートP1、第2供給ポートP2、第1切替ポートQ1、第3切替ポートQ3を順に経て第3シャフト通路14Cおよび第3ロッカー通路23Cに至る。他方、第1ロッカー通路23Aおよび第1シャフト通路14Aの圧油は、第2切替ポートQ2、第4切替ポートQ4を順に経てオイルパン10に排出される。
次に、可変機構5を第2状態J2に切り替える場合、図5に示すようにECU100は、OSV12をオフ、OCV13をオフにする。すると、第1供給ポートP1がどのポートにも接続されないので油圧ポンプ11からの圧油供給は停止される。他方、第1ロッカー通路23Aおよび第1シャフト通路14Aの圧油は、第2切替ポートQ2、第1切替ポートQ1、第2供給ポートP2、第3供給ポートP3を順に経てオイルパン10に排出される。また第3ロッカー通路23Cおよび第3シャフト通路14Cの圧油は、第3切替ポートQ3、第4切替ポートQ4を順に経てオイルパン10に排出される。
さて、かかる可変機構5には次のような問題があることが判明した。以下、第1状態J1と第3状態J3の組み合わせを例に挙げて説明する。
図4に示す第3状態J3のとき、原則的にピン21Cは、図示の如くピン穴24A内に完全に挿入されている。
しかし、第3状態J3への切替直後だと、ピン21Cがピン穴24A内に完全に挿入されず、ピン穴24Aに中途半端に挿入され(この状態を不完全挿入という)、ピン穴24Aに引っ掛かった状態で吸気弁3の開弁が開始されることがある。
この場合、図2に示すような吸気弁3の開弁方向への動作期間(α1〜α2)と最大バルブリフト量維持期間(Δα3)とでは、ピン21Cへの力の掛かり方(特に力の向き)がそれ程変化しないため、問題とならないことが多い。しかし、吸気弁3が閉弁を開始するタイミング、すなわち最大バルブリフト量維持期間(Δα3)を過ぎた直後のタイミングだと、それ以前と比べ、力の掛かり方が急変し、ピン21Cへの荷重が一瞬抜ける(これを除荷という)。そのため、このタイミングでピン21Cがピン穴24Aから抜け、吸気弁3が図2に矢印aで示すように急激に大きく閉弁方向に動作することがある。
ピン21Cがピン穴24Aから抜けると、可変機構5は図3に示した第1状態J1に突然変化する。そして吸気弁3は、第1カム4Aのカムプロファイルに従った第1状態S1のバルブリフト量の位置bまで急激に閉弁動作する。その結果吸気弁3が、バルブブリッジ8と、シリンダヘッドに形成されたバルブシートとの少なくとも一方に衝突し、そのときの衝撃で損傷する虞がある。
図2の例は、ゼロより大きいバルブリフト量の位置bまで吸気弁3が閉弁動作し、吸気弁3の軸部上端がバルブブリッジ8に衝突する例である。しかし、この時点で既に第1状態S1のバルブリフト量がゼロとなっているものもあり、この場合には、吸気弁3の傘部がバルブシートに衝突するため、問題はより深刻である。
本実施形態では、第3状態J3のときに第1状態J1のときよりも吸気弁3の閉弁開始タイミングが大きく遅れる。このため、作用角の後半期間にある閉弁開始タイミングでピン21Cが抜けてしまうと、その後の吸気弁3の閉弁方向の動作量が大きいため、必然的に衝突時の衝撃が大きくなり、吸気弁3に大きなダメージを与えてしまう。
なお、本実施形態のエンジンは直列6気筒エンジンであり、何れの気筒の吸気弁3も開弁していない無開弁期間が存在せず、常に何れかの気筒の吸気弁3が開弁している。そのため、ピンに負荷が掛からない無開弁期間に可変機構5の切り替えを行ってピンをできるだけ完全挿入するという制御上の解決策を採るのが困難である。
そこで本実施形態では、不完全挿入されたピンが抜けた場合であっても、吸気弁3の損傷を抑制できるよう、敢えて作用角の前半期間にピンが抜け易いようなタイミングを設定し、このタイミングで不完全挿入されたピンを意図的に抜くようにしている。以下、この点について説明する。
図7および図8に、本実施形態における第1状態S1(J1)および第3状態S3(J3)のときの吸気弁3のバルブリフトカーブを詳細に示す。第1最大リフトタイミングα2以降のバルブリフトカーブは図2に示したものと同様である。そのタイミングα2以前の両者のバルブリフトカーブの相違に、本実施形態の特徴点がある。なお便宜上、第2状態S2(J2)のときのバルブリフトカーブは図示省略する。
タイミングα2以前において、第3状態S3のときのバルブリフトカーブは、第1状態S1ときと同じ開始タイミングα1で上昇を開始し、同じ形状に沿って上昇する。しかしながら、上昇終わり付近のc点から乖離し始め、第1状態S1ときのバルブリフトカーブより大きなバルブリフト量VLを取るようになる。
そして第3状態S3のときのバルブリフトカーブは、やがて最大バルブリフト量VLmaxを超え、これより大きなピークリフト量VLXに到達し、その後減少して、最大バルブリフト量VLmaxに到達する。本実施形態の場合、第1最大リフトタイミングα2で最大バルブリフト量VLmaxに到達する。
このように本実施形態では、第3状態S3のとき、バルブリフト量VLが最大バルブリフト量VLmaxより一時的もしくは瞬間的に大きくなる突出区間βが設けられる。突出区間βは、バルブリフトカーブが最初に最大バルブリフト量VLmaxに到達する開始点dから、次に最大バルブリフト量VLmaxに到達する終了点eまでの区間である。
こうした突出区間βを設けた場合、文言通りに解せば、第3状態S3のときの最大バルブリフト量はVLmaxではなくVLXである。しかしながら、VLmaxはエンジン性能を決定するような重要な値であるのに対し、VLXは単にピン抜きを喚起するためにVLmaxより僅かに大きく設定された値である。よって本実施形態では、あくまでVLmaxを実質的な最大バルブリフト量とし、VLXはそれと区別する意味でピークリフト量という。なおここでいうピークとは最大ピークもしくは極大ピークのことである。
第3状態S3のときのバルブリフトカーブが開始点dに到達するカム位相をα1.1、ピークリフト量VLXに到達するカム位相をα1.2、終了点eに到達するカム位相をα1.3とする。ピークリフト量VLXに到達するカム位相(ピークタイミングという)α1.2は、第1最大リフトタイミングα2よりも進角側に設定されている。本実施形態の場合、終了点eのカム位相α1.3は第1最大リフトタイミングα2と等しく設定されている。
突出区間βのバルブリフトカーブは、図8に示すように、ピークタイミングα1.2の位置の縦軸方向の直線に対し線対称となるような形状とされる。
このような突出区間βを設けると、次の利点がもたらされる。前述したように第3状態S3(J3)のとき、最大バルブリフト量維持期間(Δα3)を過ぎた直後のタイミングで、不完全挿入されたピン21Cが抜け易い。本実施形態では、これと同様の現象を利用し、突出区間βの位置でピン21Cを意図的に抜くようにしている。
すなわち、第3状態S3(J3)においてピン21Cがピン穴24Aに不完全挿入されている場合、図8に示すように、ピークタイミングα1.2を過ぎた直後のタイミングで、ピン21Cをピン穴24Aから意図的に抜くことができる。
ピン21Cがピン穴24Aから抜けると、矢印fで示すように吸気弁3は、第1カム4Aのカムプロファイルに従った第1状態S1のバルブリフト量の位置gまで急激に閉弁動作する。しかし、このときの閉弁方向の動作量が小さく、位置gが最大バルブリフト量VLmax付近の位置であるため、吸気弁3がバルブブリッジ8に衝突したとしても、衝突時の衝撃は小さくて済む。そのため、吸気弁3の損傷を抑制することが可能である。
なお、位置gのバルブリフト量はゼロよりも十分大きくなっている。従ってピン21Cが抜けたとき、吸気弁3はバルブブリッジ8に衝突し、バルブシートに衝突することはない。また点c以降、ピークタイミングα1.2までの期間において、同一タイミングにおける第3状態S3のバルブリフト量は、第1状態S1のバルブリフト量よりも常に大きい。このため、これらが同一である場合に比べ、ピン穴24Aに挿入されたピン21C(不完全挿入の場合も含む)への荷重を増やすことができる。
本実施形態では図8に示すように、閉弁動作後の到達位置gが第1最大リフトタイミングα2よりも進角側の位置になるようにされている。
因みに図7および図8では省略したが、本実施形態の場合、第1最大リフトタイミングα2以前の第2状態S2(J2)のバルブリフトカーブは、第1状態S1(J1)のバルブリフトカーブと同一となっている。但し後述するように、これらを変えてもよい。
このように本実施形態では、第3状態J3のとき、バルブリフト量VLが最大バルブリフト量VLmaxより一時的に大きくなる突出区間βを設け、突出区間βのピークタイミングα1.2を第1最大リフトタイミングα2よりも進角側に設定した。このため、ピン穴24Aに不完全挿入されたピン21Cをピークタイミングα1.2直後のタイミングで意図的に抜き、吸気弁3を少ない動作量で閉弁動作させることができる。それ故、吸気弁3の開弁中にピン21Cがピン穴24Aから抜けたときでも吸気弁3の損傷を抑制することができる。
以上の説明から理解されるように、特許請求の範囲の「第1状態と第2状態」は本実施形態の「第1状態J1と第3状態J3」に相当する。特許請求の範囲の「第1カムおよび第2カム」は本実施形態の「第1カム4Aおよび第3カム4C」に相当する。特許請求の範囲の「第1ロッカーアームおよび第2ロッカーアーム」は本実施形態の「第1ロッカーアーム9Aおよび第3ロッカーアーム9C」に相当する。特許請求の範囲の「ピン」は本実施形態の「ピン21C」に相当する。特許請求の範囲の「ピン穴」は本実施形態の「ピン穴24A」に相当する。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態や変形例は他にも様々考えられる。
(1)突出区間βの終了点eのカム位相α1.3は、例えば図9に示すように第1最大リフトタイミングα2より進角側に設定してもよく、あるいは図10に示すように第1最大リフトタイミングα2より遅角側に設定してもよい。こうしても、ピン21Cが抜けたときの閉弁方向の動作量を十分小さくすることができる。
(2)第3状態J3のときのピンとピン穴の関係を逆にし、第1ロッカーアーム9Aから突出したピンを第3ロッカーアーム9Cのピン穴に挿入してもよい。同様に、第2状態J2のときのピンとピン穴の関係を逆にしてもよい。
(3)上述の第1状態J1と第3状態J3の関係を、第1状態J1と第2状態J2の関係に適用してもよい。この場合、前者の関係に加えて後者の関係を採用し、第2状態J2のバルブリフトカーブに突出区間βを設けることができる。
あるいは、前者の関係に代えて後者の関係を採用することもできる。この場合、第2状態J2のバルブリフトカーブに突出区間βを設ける一方、第3状態J3のバルブリフトカーブからは突出区間βを省略し、第1最大リフトタイミングα2以前の第3状態J3のバルブリフトカーブを第1状態J1のバルブリフトカーブと同じにすることができる。
(4)上記実施形態では可変機構を三段階に切替可能なものとしたが、少なくとも二段階で切替可能であればよく、四段階以上で切替可能なものであってもよい。そしてそのうちの任意の二段階部分に本開示を適用できる。
(5)流体圧制御装置の作動流体は空気等の気体であってもよく、流体圧は空圧等の気体圧であってもよい。すなわち可変機構は、気体圧によって切替可能な構成であってもよい。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 カムシャフト
3 吸気弁
4A 第1カム
4B 第2カム
4C 第3カム
5 可変機構
9A 第1ロッカーアーム
9B 第2ロッカーアーム
9C 第3ロッカーアーム
21Aa,21Ab,21B,21C ピン
24A,24B,24B ピン穴
β 突出区間

Claims (3)

  1. エンジンバルブの作動特性を切り替えるために第1状態と第2状態に切替可能な可変機構を備え、
    前記可変機構は、
    カムシャフトと、
    前記カムシャフトに固設されカムプロファイルの異なる第1カムおよび第2カムと、
    前記第1カムおよび前記第2カムにそれぞれ対応して設けられた第1ロッカーアームおよび第2ロッカーアームと、
    前記第1ロッカーアームおよび前記第2ロッカーアームの連結状態を切り替えるための連結機構であって、前記第1ロッカーアームおよび前記第2ロッカーアームの一方に出没可能に設けられたピンと、他方に設けられたピン穴とを有する連結機構と、
    を備え、
    前記第1状態のとき、前記ピンは前記ピン穴から抜け、前記エンジンバルブは、前記第1カムのカムプロファイルに従う作動特性とされ、
    前記第2状態のとき、前記ピンは前記ピン穴に挿入され、前記エンジンバルブは、前記第2カムのカムプロファイルに従う作動特性とされ、
    前記第1状態のときと前記第2状態のときとで最大バルブリフト量は等しく、
    前記第2状態のときには前記第1状態のときよりも最大バルブリフト期間が遅角側に延長され、
    前記第2状態のとき、バルブリフト量が一時的に最大バルブリフト量より大きくなる突出区間が設けられ、
    前記突出区間でバルブリフト量がピークとなる位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置よりも進角側に設定されている
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記突出区間の終了点の位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置と等しく設定されている
    請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記突出区間の終了点の位相位置は、前記第1状態のときに最大バルブリフト量に最初に到達する位相位置より進角側または遅角側に設定されている
    請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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