JP2020142697A - 車両 - Google Patents

車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2020142697A
JP2020142697A JP2019041718A JP2019041718A JP2020142697A JP 2020142697 A JP2020142697 A JP 2020142697A JP 2019041718 A JP2019041718 A JP 2019041718A JP 2019041718 A JP2019041718 A JP 2019041718A JP 2020142697 A JP2020142697 A JP 2020142697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
vehicle
drive
drive tire
rigidity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019041718A
Other languages
English (en)
Inventor
潤二 右手
Junji Migite
潤二 右手
正徳 ▲高▼橋
正徳 ▲高▼橋
Masanori Takahashi
佑介 中尾
Yusuke Nakao
佑介 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Soken Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019041718A priority Critical patent/JP2020142697A/ja
Publication of JP2020142697A publication Critical patent/JP2020142697A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】タイヤが段差を乗り越えるための制御をより適切に実行可能にする。【解決手段】状態検出装置によりタイヤの路面との接地部以外の部分の変形状態が検出されるとS120YES、タイヤが段差に当接したと判定すると共にタイヤの接地部以外の変形位置に基づいて段差の高さを推定しS160、駆動装置からの駆動力とタイヤの接地部以外の変形位置の変形量とに基づいてタイヤの剛性を推定しS170、段差の高さとタイヤの剛性とに基づいて段差を乗り越えるのに必要な乗越用駆動力を推定しS180、乗越用駆動力が駆動装置から出力されるように駆動装置を制御するS190。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に関する。
従来、この種の車両としては、圧力センサにより検出されるタイヤ空気圧が閾値よりも大きくなったときに、タイヤが段差に乗り上げたと判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、このようにして、タイヤが段差に乗り上げたことを検出している。
特開2012−218489号公報
こうした車両では、車軸に装着されるタイヤのサイズや剛性が異なると、タイヤに作用する荷重とタイヤ空気圧との関係が異なる。このため、タイヤ空気圧を用いると、タイヤが段差を乗り越えるための制御を適切に行なえない可能性がある。
本発明の車両は、タイヤが段差を乗り越えるための制御をより適切に実行可能にすることを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
走行用の駆動装置と、
前記駆動装置を制御する制御装置と、
を備える車両であって、
タイヤの状態を検出する状態検出装置を備え、
前記制御装置は、
前記状態検出装置により前記タイヤの路面との接地部以外の部分の変形状態が検出されると、前記タイヤが段差に当接したと判定すると共に前記タイヤの前記接地部以外の変形位置に基づいて前記段差の高さを推定し、
前記駆動装置からの駆動力と前記タイヤの前記接地部以外の変形位置の変形量とに基づいて前記タイヤの剛性を推定し、
前記段差の高さと前記タイヤの剛性とに基づいて前記段差を乗り越えるのに必要な乗越用駆動力を推定し、
前記乗越用駆動力が前記駆動装置から出力されるように前記駆動装置を制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、タイヤの状態を検出する状態検出装置によりタイヤの路面との接地部以外の部分の変形状態が検出されると、タイヤが段差に当接したと判定すると共にタイヤの接地部以外の変形位置に基づいて段差の高さを推定し、駆動装置からの駆動力とタイヤの接地部以外の変形位置の変形量とに基づいてタイヤの剛性を推定し、段差の高さとタイヤの剛性とに基づいて段差を乗り越えるのに必要な乗越用駆動力を推定し、乗越用駆動力が駆動装置から出力されるように駆動装置を制御する。これにより、タイヤが段差を乗り越えるための制御をより適切に実行することができる。この結果、より安全に且つより確実に段差を乗り越えることができる。
こうした本発明の車両において、前記制御装置は、前記段差の高さが高いときには低いときに比して大きくなるように、且つ、前記タイヤの剛性が高いときには低いときに比して大きくなるように前記乗越用駆動力を推定するものとしてもよい。こうすれば、乗越用駆動力をより適切に推定することができる。
また、本発明の車両において、前記制御装置は、前記駆動装置からの駆動力を前記タイヤの前記接地部以外の変形位置の変形量で除した値に基づいて前記タイヤの剛性を推定するものとしてもよい。こうすれば、タイヤの剛性をより適切に推定することができる。
さらに、本発明の車両において、前記状態検出装置は、前記タイヤを撮影可能なカメラを有するものとしてもよい。こうすれば、カメラにより撮影した画像データを用いてタイヤの状態を検出することができる。
加えて、本発明の車両において、前記状態検出装置は、前記タイヤの状態を検出すると共に前記タイヤが前記段差に当接する際の前記段差の状態も検出し、前記制御装置は、前記段差の角部の半径が小さいときには大きいときに比して大きくなるように前記乗越用駆動力を推定するものとしてもよい。こうすれば、乗越用駆動力をより適切に推定することができる。
この場合、前記状態検出装置は、前記タイヤが前記段差に当接する際の前記段差を撮影可能な第2カメラを有するものとしてもよい。こうすれば、第2カメラにより撮影した画像データを用いて段差の状態を検出することができる。
本発明の一実施例としての電気自動車20の一部の外観を示す外観図である。 電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際の様子を示す説明図である。 第1マップの一例を示す説明図である。 第2マップの一例を示す説明図である。 変形例の電気自動車20Bの一部の外観を示す外観図である。 変形例の電気自動車20Cの一部の外観を示す外観図である。 変形例の電気自動車20Dの一部の外観を示す外観図である。 変形例の電気自動車20Dの構成の概略を示す構成図である。 変形例の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第3マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例の燃料電池車420の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電気自動車20の一部の外観を示す外観図であり、図2は、電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、前輪駆動車両として構成されており、図示するように、前輪である駆動タイヤ22fおよび後輪である従動タイヤ22rと、モータ32と、インバータ34と、バッテリ36と、状態検出装置40と、電子制御ユニット50とを備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、回転子コアに回転子が埋め込まれた回転子と、固定子コアに三相コイルが巻回された固定子とを備える。このモータ32の回転子は、駆動タイヤ22fに車軸23およびデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。インバータ34は、複数のスイッチング素子および複数のダイオードを有する周知のインバータ回路として構成されており、モータ32の駆動に用いられる。モータ32は、電子制御ユニット50によってインバータ34の複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン38を介してインバータ34に接続されている。状態検出装置40は、駆動タイヤ22fの中心(車軸23)よりも車両後方に配置されるサイドミラー70に駆動タイヤ22fを撮影可能に取り付けられたカメラ42を備える。
電子制御ユニット50は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUに加えて、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからのモータ32の回転子の回転位置θmや、モータ32のU相およびV相に取り付けられた電流センサ32u,32vからのモータ32のU相およびV相の電流Iu,Ivを挙げることができる。また、カメラ42からの画像データも挙げることができる。さらに、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。電子制御ユニット50からは、インバータ34の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、基本的には、以下の通常走行制御を行なう。通常走行制御では、電子制御ユニット50は、シフトポジションSPとアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、要求トルクTd*がモータ32から駆動軸26に出力されるようにインバータ34の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、後進時に電気自動車20の駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際の動作について説明する。図3は、電子制御ユニット50により実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。
図3の制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、最初に、駆動タイヤ22fの画像データや、駆動軸26のトルクTdなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、駆動タイヤ22fの画像データは、カメラ42により撮影された画像データを入力するものとした。駆動軸26のトルクTdは、モータ32のトルクTmを入力するものとした。モータ32のトルクTmは、モータ32の電気角θeを用いてモータ32のU相およびV相の電流Iu,Ivをd軸およびq軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)し、このd軸およびq軸の電流Id,Iqに基づいて推定した値を入力するものとした。
続いて、入力した駆動タイヤ22fの画像データを用いて、駆動タイヤ22fの底部(路面(平坦な地面)との接地部)以外の部分が変形している(車軸23に装着される前の状態に対して凹んでいる)か否かを調べたり、駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形している場合に変形位置および変形量を調べたりする(ステップS110)。
この処理は、例えば、今回に入力した駆動タイヤ22fの画像データと、駆動タイヤ22fが段差に当接していないとき(路面をある程度の車速Vで走行しているとき)の駆動タイヤ22fの画像データと、を比較することにより行なうことができる。なお、駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形している場合の変形位置の変形量は、例えば、駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形していない場合に対する変形位置の外径の低下量として定義することができる。
図4は、駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際の様子を示す説明図である。図4(A)〜(D)の破線で囲んだ部分は、駆動タイヤ22fの変形位置を示す。駆動タイヤ22fが段差に当接していないときには、図4(A)に示すように、駆動タイヤ22fの底部だけが変形する。駆動タイヤ22fが段差に当接すると、図4(B)に示すように、駆動タイヤ22fの底部の変形に加えて、底部以外の部分(段差との当接部分)も変形する。駆動タイヤ22fが段差よりも手前の路面から浮くと、図4(C)に示すように、駆動タイヤ22fの底部の変形が解消すると共に底部以外の部分(段差との当接部分)の変形が継続する。駆動タイヤ22fが段差の乗越を完了すると、図4(D)に示すように、駆動タイヤ22fの底部以外の部分の変形が解消し、駆動タイヤ22fの底部だけが変形する(図4(A)と同様の状態に戻る)。
ステップS110の処理を終了すると、駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形しているか否かを判定する(ステップS120)。この処理は、駆動タイヤ22fが段差(段差角部)に当接した(図4(A)の状態から図4(B)の状態に至った)か否かを判定する処理である。駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形していないと判定したときには、駆動タイヤ22fが段差に当接していないと判定し(ステップS130)、上述の通常走行制御を実行して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
ステップS120で駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形していると判定したときには、駆動タイヤ22fが段差に当接したと判定し(ステップS150)、駆動タイヤ22fの底部以外の変形位置に基づいて段差の高さHsを推定する(ステップS160)。
続いて、駆動軸26のトルクTdと駆動タイヤ22fの底部以外の変形位置の変形量とに基づいて駆動タイヤ22fの剛性Kwを推定する(ステップS170)。ここで、駆動タイヤ22fの剛性Kwは、例えば、駆動軸26のトルクTdを駆動タイヤ22fの底部以外の変形位置の変形量(外径の低下量)で除した値に換算係数を乗じて推定することができる。
こうして段差の高さHsおよび駆動タイヤ22fの剛性Kwを推定すると、段差の高さHsおよび駆動タイヤ22fの剛性Kwに基づいて、駆動タイヤ22fが段差を乗り越えるのに必要な乗越用トルクTroを推定し(ステップS180)、乗越用トルクTroを用いた乗越用走行制御の実行を開始する(ステップS190)。
ここで、乗越用トルクTroは、段差の高さHsに基づいて乗越用トルクTroの基本値としての基本乗越用トルクTrotmpを設定すると共に、駆動タイヤ22fの剛性Kwに基づいて係数k1を設定し、基本乗越用トルクTrotmpに係数k1を乗じて得られる値を乗越用トルクTroとして設定するものとした。
基本乗越用トルクTrotmpは、段差の高さHsと乗越用トルクTroとの関係を予め定めて第1マップとして図示しないROMに記憶しておき、段差の高さHsが与えられると、このマップから対応する乗越用トルクTroを導出して設定するものとした。係数k1は、駆動タイヤ22fの剛性Kwと係数k1との関係を予め定めて第2マップとして図示しないROMに記憶しておき、駆動タイヤ22fの剛性Kwが与えられると、このマップから対応する係数k1を導出して設定するものとした。図5は、第1マップの一例を示す説明図であり、図6は、第2マップの一例を示す説明図である。基本乗越用トルクTrotmpは、図5に示すように、段差の高さHsが高いほど大きくなるように設定される。係数k1は、図6に示すように、駆動タイヤ22fの剛性Kwが高いほど大きくなるように設定される。したがって、乗越用トルクTroは、段差の高さHsが高いほど大きくなるように、且つ、駆動タイヤ22fの剛性Kwが高いほど大きくなるように設定される。発明者らは、乗越用トルクTroが段差の高さHsが高いほど大きくなり且つ駆動タイヤ22fの剛性Kwが高いほど大きくなることを実験や解析により確認した。
乗越用走行制御では、乗越用トルクTroを要求トルクTd*に設定し、要求トルクTd*がモータ32から駆動軸26に出力されるようにインバータ34の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。このようにして、段差の高さHsおよび駆動タイヤ22fの剛性Kwに基づく乗越用トルクTroをモータ32から駆動軸26に出力することにより、乗越用走行制御をより適切に行なうことができる。
そして、駆動タイヤ22fの画像データを入力し(ステップS200)、入力した駆動タイヤ22fの画像データを用いて、駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形しているか否かを判定する(ステップS210,S212)。この処理は、駆動タイヤ22fが段差の乗越が完了した(図4(D)の状態に至った)か否かを判定する処理である。
ステップS210,S212で駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形していると判定したときには、駆動タイヤ22fが段差の乗越を完了していないと判定して(ステップS220)、ステップS200に戻る。
こうしてステップS200〜S220の処理を繰り返し実行し、ステップS210,S212で駆動タイヤ22fの底部以外の部分が変形していないと判定すると、段差の乗越が完了したと判定し(ステップS230)、乗越用走行制御の制御の実行を終了して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例の電気自動車20では、駆動タイヤ22fの底部(路面との接地部)以外の部分が変形すると、駆動タイヤ22fが段差に当接したと判定する。そして、駆動タイヤ22fの底部以外の変形位置に基づいて段差の高さHsを推定すると共に、駆動軸26のトルクTdと駆動タイヤ22fの底部以外の変形位置の変形量とに基づいて駆動タイヤ22fの剛性Kwを推定する。そして、段差の高さHsと駆動タイヤ22fの剛性Kwとに基づいて乗越用トルクTroを推定し、推定した乗越用トルクTroがモータ32から駆動軸26に出力されるようにモータ32を制御する。これにより、駆動タイヤ22fが段差を乗り越えるための乗越用走行制御をより適切に実行し、より安全に且つより確実に段差を乗り越えることができる。
実施例の電気自動車20では、後進時に電気自動車20の駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際を考えており、図1に示したように、カメラ42を、駆動タイヤ22fの中心(車軸23)よりも車両後方に配置されるサイドミラー70に駆動タイヤ22fを撮影可能に取り付けるものとした。しかし、図7の変形例の電気自動車20Bに示すように、カメラ42を、フェンダーやサイドステップなどの車体側面72における駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置に駆動タイヤ22fを撮影可能に取り付けるものとしてもよい。また、図8の変形例の電気自動車20Cに示すように、カメラ42を、サスペンションアームなどの車体内部74における駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置に駆動タイヤ22fを撮影可能に取り付けるものとしてもよい。なお、前進時に電気自動車20の駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際を考える場合、カメラ42を、駆動タイヤ22fの中心よりも車両前方の位置に駆動タイヤ22fを撮影可能に取り付けるのが好ましい。したがって、カメラ42を、駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置と、駆動タイヤ22fの中心よりも車両前方の位置と、にそれぞれ取り付けるのが好ましいと考えられる。
実施例の電気自動車20では、図1および図2に示したハード構成としたが、図9および図10の変形例の電気自動車20Dに示すようなハード構成としてもよい。図9および図10の電気自動車20Dは、状態検出装置40を状態検出装置40Dに置き換えた点を除いて、図1および図2に示した電気自動車20と同一のハード構成である。したがって、電気自動車20Dのうち電気自動車20と同一のハード構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
状態検出装置40Dのカメラ44は、フェンダーやサイドステップなどの車体側面72における駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置に、駆動タイヤ22fが段差に当接する際のその段差を撮影可能に取り付けられる。このカメラ44により撮影された画像データは、電子制御ユニット50に入力される。
この変形例の電気自動車20Dでは、電子制御ユニット50は、後進時に、図2の制御ルーチンに代えて、図11の制御ルーチンを実行するものとしてもよい。図11の制御ルーチンは、ステップS300,S310の処理を追加した点や、ステップS180の処理をステップS180bの処理に置き換えた点を除いて、図2の制御ルーチンと同一である。したがって、図11の制御ルーチンのうち図2の制御ルーチンと同一の処理については同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。
図11の制御ルーチンでは、電子制御ユニット50は、ステップS170で駆動タイヤ22fの剛性Kwを推定すると、カメラ44により撮影された段差(駆動タイヤ22fが当接した段差)の画像データを入力し(ステップS300)、入力した段差の画像データに基づいて段差角部の半径Rsを推定する(ステップS310)。そして、段差の高さHsと駆動タイヤ22fの剛性Kwと段差角部の半径Rsとに基づいて乗越用トルクTroを推定し(ステップS180)、ステップS190以降の処理を実行する。
この変形例では、乗越用トルクTroは、段差の高さHsに基づいて乗越用トルクTroの基本値としての基本乗越用トルクTrotmpを設定し、駆動タイヤ22fの剛性Kwに基づいて係数k1を設定し、段差角部の半径Rsに基づいて係数k2を設定し、基本乗越用トルクTrotmpに係数k1および係数k2を乗じて得られる値を乗越用トルクTroとして設定するものとした。
基本乗越用トルクTrotmpおよび係数k1は、図5および図6を用いて設定することができる。係数k2は、段差角部の半径Rsと係数k2との関係を予め定めて第3マップとして図示しないROMに記憶しておき、段差角部の半径Rsが与えられると、このマップから対応する係数k2を導出して設定するものとした。図12は、第3マップの一例を示す説明図である。係数k2は、図12に示すように、段差角部の半径Rsが小さいほど大きくなるように設定される。したがって、乗越用トルクTroは、段差の高さHsが高いほど大きくなるように且つ駆動タイヤ22fの剛性Kwが高いほど大きくなるように且つ段差角部の半径Rsが小さいほど大きくなるように設定される。発明者らは、乗越用トルクTroが段差の高さHsが高いほど大きくなり且つ駆動タイヤ22fの剛性Kwが高いほど大きくなり且つ段差角部の半径Rsが小さいほど大きくなることを実験や解析により確認した。このように乗越用トルクTroを設定することにより、図2の制御ルーチンを実行する場合(段差角部の半径Rsを考慮しない場合)に比して、乗越用走行制御を更に適切に実行することができる。
この変形例の電気自動車20Dでは、カメラ44を、フェンダーやサイドステップなどの車体側面72に、駆動タイヤ22fが段差に当接する際のその段差を撮影可能に取り付けるものとした。しかし、カメラ44を、サイドミラー70や、サスペンションアームなどの車体内部74に、駆動タイヤ22fが段差に当接する際のその段差を撮影可能に取り付けるものとしてもよい。
また、この変形例の電気自動車20Dでは、後進時に電気自動車20の駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際を考えており、カメラ42やカメラ44を、駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置に取り付けるものとした。しかし、前進時に電気自動車20の駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際を考える場合、カメラ42やカメラ44を、駆動タイヤ22fの中心よりも車両前方の位置に取り付けるのが好ましい。したがって、カメラ42やカメラ44を、駆動タイヤ22fの中心よりも車両後方の位置と、駆動タイヤ22fの中心よりも車両前方の位置と、にそれぞれ取り付けるのが好ましいと考えられる。
さらに、この変形例の電気自動車20Dでは、カメラ42により駆動タイヤ22fを撮影すると共にカメラ44により駆動タイヤ22fが段差に当接する際のその段差を撮影するものとした。しかし、1つのカメラにより、駆動タイヤ22fおよび駆動タイヤ22fが段差に当接する際のその段差を撮影するものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、駆動タイヤ22fが段差を乗り越える際の制御について説明したが、従動タイヤ22rが段差を乗り越える際についても、同様に考えることができる。
実施例の電気自動車20では、蓄電装置として、バッテリ36を用いるものとしたが、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例の電気自動車20では、前輪駆動車両として構成されるものとしたが、後輪駆動車両として構成されるものとしてもよいし、4輪駆動車両として構成されるものとしてもよい。
実施例では、駆動タイヤ22fに接続されたモータ32およびバッテリ36を備える電気自動車20の構成とした。しかし、モータおよびバッテリに加えてエンジンも備えるハイブリッド自動車の構成としたり、モータおよびバッテリに加えて燃料電池も備える燃料電池車の構成としたりしてもよい。
ハイブリッド自動車の構成としては、例えば、図13の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、駆動タイヤ22fに連結された駆動軸26にモータ32を接続すると共に駆動軸26にプラネタリギヤ130を介してエンジン122およびモータ124を接続し、モータ32,124にインバータ34,126を介してバッテリ36を接続する構成を挙げることができる。また、図14の変形例のハイブリッド自動車220に示すように、駆動タイヤ22fに連結された駆動軸26に変速機230を介してモータ32を接続すると共にモータ32にクラッチ229を介してエンジン222を接続し、モータ32にインバータ34を介してバッテリ36を接続する構成も挙げることができる。さらに、図15の変形例のハイブリッド自動車320に示すように、駆動タイヤ22fに連結された駆動軸26にモータ32を接続すると共にエンジン322に発電機324を接続し、モータ32および発電機324にインバータ34,326を介してバッテリ36を接続する構成も挙げることができる。
燃料電池車の構成としては、例えば、図16の変形例の燃料電池車420に示すように、駆動タイヤ22fに連結された駆動軸26にモータ32を接続すると共にモータ32にインバータ34を介してバッテリ36および燃料電池422を接続する構成を挙げることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「駆動装置」に相当し、カメラ42,44が「状態検出装置」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
20,20B,20C,20D 電気自動車、22f 駆動タイヤ、22r 従動タイヤ、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32,124 モータ、32u,32v 電流センサ、34,126,326 インバータ、32a 回転位置検出センサ、36 バッテリ、38 電力ライン、40,40D 状態検出装置、42,44 カメラ、50 電子制御ユニット、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、70 サイドミラー、72 車体側面、120,220,320 ハイブリッド自動車、122,222,322 エンジン、130 プラネタリギヤ、229 クラッチ、230 変速機、324 発電機、420 燃料電池車、422 燃料電池。

Claims (6)

  1. 走行用の駆動装置と、
    前記駆動装置を制御する制御装置と、
    を備える車両であって、
    タイヤの状態を検出する状態検出装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記状態検出装置により前記タイヤの路面との接地部以外の部分の変形状態が検出されると、前記タイヤが段差に当接したと判定すると共に前記タイヤの前記接地部以外の変形位置に基づいて前記段差の高さを推定し、
    前記駆動装置からの駆動力と前記タイヤの前記接地部以外の変形位置の変形量とに基づいて前記タイヤの剛性を推定し、
    前記段差の高さと前記タイヤの剛性とに基づいて前記段差を乗り越えるのに必要な乗越用駆動力を推定し、
    前記乗越用駆動力が前記駆動装置から出力されるように前記駆動装置を制御する、
    車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記制御装置は、前記段差の高さが高いときには低いときに比して大きくなるように、且つ、前記タイヤの剛性が高いときには低いときに比して大きくなるように前記乗越用駆動力を推定する、
    車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記制御装置は、前記駆動装置からの駆動力を前記タイヤの前記接地部以外の変形位置の変形量で除した値に基づいて前記タイヤの剛性を推定する、
    車両。
  4. 請求項1ないし3のうちの何れか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記状態検出装置は、前記タイヤを撮影可能なカメラを有する、
    車両。
  5. 請求項1ないし4のうちの何れか1つの請求項に記載の車両であって、
    前記状態検出装置は、前記タイヤの状態を検出すると共に前記タイヤが前記段差に当接する際の前記段差の状態も検出し、
    前記制御装置は、前記段差の角部の半径が小さいときには大きいときに比して大きくなるように前記乗越用駆動力を推定する、
    車両。
  6. 請求項5記載の車両であって、
    前記状態検出装置は、前記タイヤが前記段差に当接する際の前記段差を撮影可能な第2カメラを有する、
    車両。
JP2019041718A 2019-03-07 2019-03-07 車両 Pending JP2020142697A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019041718A JP2020142697A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019041718A JP2020142697A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020142697A true JP2020142697A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72353004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019041718A Pending JP2020142697A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020142697A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020189193A (ja) * 2020-08-26 2020-11-26 株式会社ニューギン 遊技機
JP2021087848A (ja) * 2021-03-03 2021-06-10 株式会社ニューギン 遊技機
JP2021087847A (ja) * 2021-03-03 2021-06-10 株式会社ニューギン 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020189193A (ja) * 2020-08-26 2020-11-26 株式会社ニューギン 遊技機
JP2021087848A (ja) * 2021-03-03 2021-06-10 株式会社ニューギン 遊技機
JP2021087847A (ja) * 2021-03-03 2021-06-10 株式会社ニューギン 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4696918B2 (ja) 車両の制御装置
JP6107792B2 (ja) 自動車
JP2020142697A (ja) 車両
JP2006081343A (ja) 車両の回生制動制御装置
JP2013126366A (ja) 車両
CN111137139B (zh) 电动车辆
US9751522B2 (en) Method and system for controlling a hybrid vehicle
JP6146292B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP6553556B2 (ja) 自動車
JP2006353033A (ja) 駆動装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置、駆動装置の制御方法
CN108691670B (zh) 汽车及汽车的控制方法
JP6740755B2 (ja) 自動車
JP6753340B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP5692112B2 (ja) 車両の制御システム
JP7263946B2 (ja) 車両
JP6227465B2 (ja) エンジン制御装置及びハイブリッド自動車
JP3646305B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2020184825A (ja) 車両
JP6614052B2 (ja) 自動車
JP6862696B2 (ja) 自動車
JP2011046377A (ja) 車両の制御装置
JP4072913B2 (ja) 車両のバッテリ管理装置
JP7013885B2 (ja) 自動車
JP2020120503A (ja) 電動車両
JP6750359B2 (ja) 自動車