JP2020142643A - 電子制御装置及び検査システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定DTCを利用して好適に車両の検査を行うことができる技術を提供すること。【解決手段】ツール側ECU45では、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致するか否かの判定を行う。そして、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致しない場合、即ち、車両側の特定DTC情報が最新のものではないと判断される場合には、車両側ECU11に対して、車両側の特定DTC情報を、最新と考えられる外部側の特定DTC情報に更新させるための処理を行う。そのため、車両側ECU11では、自身の車両側の特定DTC情報を、管理サーバ9から得られた適切な外部側の特定DTC情報に更新することができる。従って、車両側ECU11では、例えば車検のような車両3の検査を行う場合に、管理サーバ9から得られた適切な外部側の特定DTC情報に基づいて、好適に車両3の検査を行うことができる。【選択図】図10

Description

本開示は、車両に搭載された電子制御装置と、電子制御装置及び外部装置を備えた検査システムとに関する。
従来、車載の電子制御装置の機能として、OBDが知られている。OBDはOn-board Diagnosticsの略である。このOBDにより、車載の各種のセンサ、アクチュエータなどに何らかの異常が発生したことを検出し、異常に対応する故障情報である故障コードをメモリに記録している。以下、故障コードをDTCともいう。DTCはDiagnostic Trouble Codeの略である。
また、DTCを用いて、車両の整備業務を支援する各種の装置が知られている。例えば、検査ツール(即ち、スキャンツール)を用いて、車両からDTCを取得し、そのDTCから車両の故障状態を検出する装置が知られている。例えば、下記特許文献1参照。
特開2009−67298号公報
上述したDTCは、車両の過去等の異常を示している。そのため、将来、このDTCを用いて、法令等に基づいて、例えば公共の道路において車両を使用する上で問題が無いか等の判定を行うことが考えられる。
例えば、自動車検査登録制度(即ち車検)のような検査制度において、このDTCを車両の状態の検査に用いることが考えられるが、十分な検討が必要である。
そこで、DTCを車検に用いる場合を検討したところ、本願発明者によって、以下に示すような課題があることが見出された。以下、詳細に説明する。
DTCのうち、例えば道路運送車両法の保安基準のように、車両の安全性の基準を満たさない不具合を示すDTCを特定DTCとして規定し、この特定DTCを規定する情報(即ち、特定DTC情報)を、特定DTC管理機構の管理サーバに保管することが考えられる。
さらに、検査ツールから管理サーバにアクセスして、管理サーバから最新の特定DTC情報を取得し、この検査ツールを用いて、取得した最新の特定DTC情報に基づいて、車両の検査を行うことが考えられる。
つまり、検査ツールによって車両の電子制御装置から特定DTCが読み出された場合に、車検を不合格にすることが考えられる。
ところで、検査ツールを使用する場合には、常時管理サーバに繋げないことも考えられる。その場合には、検査ツールに記憶する特定DTC情報は、管理サーバにアクセスして更新する必要があるので、定期的に特定DTCの更新の作業が必要になる。
しかしながら、そのようなシステムでは、特定DTC情報の定期的な更新を忘れることがあり、その場合には、更新前の特定DTC情報に基づいて車検を行う恐れがある。また、意図的に更新を行わずに、車検を行うことも考えられる。
そのような場合、例えば特定DTC情報の更新後では更新前に比べて特定DTCが増加している場合などでは、更新前の古い特定DTC情報に基づいて車検を実施すると、本来車検が不合格の車両を合格とする恐れがある。
本開示の一つの局面は、特定DTCを利用して好適に車両の検査を行うことができる技術を提供することにある。
本開示の一態様の検査システム(13)は、車両(3)に搭載される車両側の電子制御装置(11)と、車両外の外部装置(7)に搭載されるとともに外部装置外の管理サーバ(9)との通信が可能な外部側の電子制御装置(45)と、を備えている。
車両側の電子制御装置は、車両側の情報記憶部(27)を備えている。
車両側の情報記憶部では、車両の所定の診断項目に対応する異常を示す故障情報であるDTCのうち、車両の検査に用いるために予め設定された特定DTCを特定するための情報である特定DTC情報を記憶する。
外部側の電子制御装置は、外部側の情報記憶部(53)と、情報判定部(57、S240)と、更新要求部(59、S250)と、を備えている。
外部側の情報記憶部では、管理サーバから取得した特定DTC情報を記憶する。
情報判定部では、車両側の情報記憶部に記憶された特定DTC情報である車両側の特定DTC情報と、外部側の情報記憶部に記憶された特定DTC情報である外部側の特定DTC情報とが、一致するか否かを判定する。
更新要求部では、情報判定部によって、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致しないと判定された場合には、車両側の電子制御装置に対して、車両側の特定DTC情報を外部側の特定DTC情報に更新させる処理を行う。
このような構成によれば、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致するか否かの判定を行う。そして、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致しない場合、即ち、車両側の特定DTC情報が最新のものではないと判断される場合には、車両側の電子制御装置に対して、車両側の特定DTC情報を、最新と考えられる外部側の特定DTC情報に更新させるための処理を行う。
そのため、車両側の電子制御装置では、自身の車両側の特定DTC情報を、管理サーバから得られた適切な(即ち、最新と考えられる)外部側の特定DTC情報に更新することができる。
従って、車両側の電子制御装置では、例えば車検のような車両の検査を行う場合に、管理サーバから得られた適切な外部側の特定DTC情報に基づいて、好適に車両の検査を行うことができる。つまり、例えば車検の合否等のような適切な判定を行うことができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の車検システムを示すブロック図。 BURAMの各記憶領域を示す説明図。 更新前と更新後の特定DTCを示す説明図。 更新前と更新後の特定DTC情報及び認証キーを示す説明図。 第1実施形態の検査ツールの構成を示すブロック図。 第1実施形態の検査ツールの電子制御装置の構成を示すブロック図。 管理サーバに記憶されているデータを示す説明図。 検査ツールに記憶されているデータを示す説明図。 第1実施形態の車両側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 第1実施形態のツール側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 特定DTC情報及び認証キーの更新の方法を示す説明図。 特定DTC情報及び認証キーの他の更新の方法を示す説明図。 第2実施形態の車検システムを示すブロック図。 BURAMの記憶領域を示す説明図。 EEPROMの記憶領域を示す説明図。 特定DTCを示す説明図。 異なる記憶領域に記憶される特定DTCを示す説明図。 第2実施形態の車両側の電子制御装置のマイコンの構成を示すブロック図。 第2実施形態の検査ツールの電子制御装置の構成を示すブロック図。 第2実施形態の車両側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 第2実施形態の車両側の電子制御装置の処理(2)を示すフローチャート。 更新前と更新後の特定DTCを示す説明図。 異なる記憶領域に記憶された更新前と更新後の特定DTC情報を示す説明図。 第2実施形態のツール側の電子制御装置の処理(1)を示すフローチャート。 第2実施形態の車両側の電子制御装置の処理(3)を示すフローチャート。 第2実施形態のツール側の電子制御装置の処理(2)を示すフローチャート。 第3実施形態におけるデータフラッシュの記憶領域を示す説明図。 第3実施形態におけるEEPROMの記憶領域を示す説明図。
以下に、本開示の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
まず、本第1実施形態の検査システムを備えた全体のシステム(即ち、車検システム)について説明する。
<車検システムの構成>
まず、車検システムの構成について説明する。
図1に示すように、本第1実施形態における車検システム1は、車両3に車載された車両制御システム5と、車両制御システム5に電気的に接続される検査ツール7と、検査ツール7にインターネット等を介して接続される管理サーバ9と、を備えている。
車両制御システム5は、複数の電子制御装置(以下、ECU)11c、11b、11cを備えており、後述する検査システム13は、車両制御システム5と検査ツール7とを備えた構成となっている。なお、複数のECU11a、11b、11cについては、共通した内容を説明する場合には、ECU11と総称することもある。
ここでは、車両制御システム5と検査ツール7とが、ケーブル15にて接続されている例を挙げているが、無線にて接続されていてもよい。また、管理サーバ9と検査ツール7とは、無線または有線にて接続することが可能である。
<車検システムにおける車検の概要>
次に、上述した車検システム1を用いて行われる車検の概要について説明する。
車両3の異常を示す故障コードであるDTCのうち、車両3の安全性に関する所定の保安基準を満たさない不具合を示す所定のDTCが、特定DTCとして定められている。例えば、道路運送車両法の保安基準を満たさない不具合を示す所定のDTCが、特定DTCとして定められている。
そして、この特定DTCが車両3のECU11から検査ツール7で読み出されると、車両3が所定の保安基準を満たさないもの、即ち、公共の道路上で使用を認められない車両であるとして、保安基準に基づく車両の検査を不合格とする。即ち、車検を不合格とする。
つまり、保安基準が設けられたDTCを特定DTCとして、特定DTCがECU11に記憶されている場合には、車検を不合格にする。
具体的には、後に詳述するように、特定DTCを規定する特定DTC情報や、その特定DTC情報を特定する認証キーは、特定DTC管理機構の管理サーバ9や検査ツール7や車両3に保管されている。なお、認証キーとは、特定DTC情報のバージョンを示す情報であり、管理サーバ9や検査ツール7や車両3に保管されている特定DTC情報は、バージョンが異なることがある。
そして、車検を実施する際(即ち、車検時)には、検査ツール7から管理サーバ9にアクセスし、最新の特定DTC情報及び認証キーを取得する。次に、検査ツール7は、その最新の特定DTC情報及び認証キーを用いて、自身の特定DTC情報及び認証キーを更新する。
次に、検査ツール7は、後に詳述するように、車両3のECU11に対して、ECU11に記憶されている特定DTCの送信を要求し、得られた特定DTCに基づいて、車検を実施する。例えば、特定DTCを受信した場合には、車検を不合格にする。
[1−2.各構成]
次に、本第1実施形態の検査システム13等の各構成について詳細に説明する。
[1−2−1.車両制御システム]
まず、車両制御システム5について説明する。
図1に示すように、車両制御システム5は、複数のECU11a、11b、11cと、各ECU11a、11b、11cを接続する通信線17と、通信線17に接続された車両側コネクタ19と、各ECU11a、11b、11cに電力を供給するバッテリ21と、を有する。
各ECU11a、11b、11cは、通信線17を介して、CAN(登録商標)といった通信プロトコルに従って互いに通信可能である。CANは、Controller Area Networkの略である。
各ECU11a、11b、11cは、車両3を制御する機能や、OBDの機能(以下、OBD機能)を有する。OBD機能とは、周知のように、車両3の走行中等に、車載の各種のセンサ、アクチュエータなどに何らかの異常が発生したことを検出する機能である。
ECU11は、マイクロコンピュータ(以下、車両側マイコン)23と、通信インターフェース25と、バックアップRAM(以下、BURAM)27と、を有する。
ECU11は、バッテリ21から、常時電力が供給されている。ECU11は、CPU31がプログラムを実行することで、車両制御、OBD機能、後述する判定等の処理を行う。
車両側マイコン23は、CPU31と、ROM33、RAM35等の半導体メモリ37と、を有する。
通信インターフェース25は、通信線17を介して他のECU11との通信を行うとともに、車両側コネクタ19を介して検査ツール7との通信を行う。なお、他のECU11とは、例えばあるECU11aに対して、ECU11b、11cが該当する。
BURAM27は、車両3のイグニッションスイッチがオフされた場合でも、データが消えないようにバッテリ21によりバックアップされたRAM(即ち、バックアップRAM)である。つまり、BURAM27は、バッテリ21から電力が供給されない場合には、データが消える揮発性メモリである。
このBURAM27としては、スタティックRAM(以下、SRAM)を用いることができる。なお、BURAM27の代わりに、車両側マイコン23のRAM35を用いてもよい。あるいは、不揮発性メモリである例えばEEPROMを用いてもよい。
このBURAM27には、OBD機能によって検出された全てのDTCが記憶される。つまり、所定の診断項目毎の異常診断によって異常(即ち、故障)があると診断されたDTCが全て記憶される。
このDTCとは、例えば、OBDIIの法規(即ち、OBD法規)にて規定されるDTCである。なお、OBDIIの法規とは、カリフォルニア州大気資源局(即ち、CARB)により規定された法規である、なお、CARBは、California Air Resources Boardの略である。
前記DTCは、DTCに関する他のデータとともに、図2に示すように、BURAM27において所定の記憶領域(即ち、DTC記憶領域)27aに記憶されるものである。
このDTC記憶領域27aには、DTCに加え、OBD法規でDTCとともに記憶することが求められている情報が記憶されていてもよい。例えば、フリーズ・フレーム・データ(即ち、FFD)が記憶されていてもよい。なお、FFDは、Freeze Frame Dataの略である。
また、後述するレディネスコードや最新テスト結果も記憶されていてもよい。
ここで、レディネスコードとは、特定DTCに対応する診断項目について、故障診断が完了したことを示す情報であり、故障診断が正常に完了した際にセットされる。なお、故障診断が未完了の場合には、未完了フラグがセットされており、故障診断が完了した場合に、完了フラグがセットされる。
例えば、故障が複数回検出された場合に、故障を確定する診断項目があり、その場合には、最終的に故障が確定するまでは、未完了フラグがセットされ、最終的に故障が確定した場合に、完了フラグがセットされる。
最新テスト結果とは、特定DTCに対応する診断項目について実施された異常診断(即ち、故障診断)のうち、最新の診断結果を示している。従って、最新テスト結果は、異常である場合又は正常である場合がある。例えば、過去に異常があって特定DTCが記憶されている場合でも、最新テスト結果は、正常となっている場合がある。
なお、最新テスト結果としては、正常であることを示す正常フラグ、異常であることを示す異常フラグがセットされる。
また、BURAM27には、キー関連記憶領域27bが設けられている。このキー関連記憶領域27bには、DTCのうち特定DTCを特定するための情報である特定DTC情報(即ち、車両3側の特定DTC情報)と、特定DTC情報を特定するための情報、即ち特定DTC情報のバージョンの情報である認証キー(即ち、車両3側の認証キー)とが、1対1に対応づけて記憶されている。なお、このキー関連記憶領域27bが、「車両側の情報記憶部」に対応している。
ここで、特定DTC情報とは、図3に示すように、複数のDTCのうち、どのDTCが特定DTCであるかを示す情報である。なお、図3では、更新前の特定DTC情報と更新後の(即ち、最新の)特定DTC情報とを示している。
ここでは、DTCのうち、Xで示される「AAA」等のDTCが特定DTCである。従って、更新前の特定DTCは、例えば「AAA」、「BBB」であり、更新後の特定DTCは、例えば「AAA」、「CCC」である。
また、認証キーとは、図4に示すように、特定DTC情報の改訂の段階を示すバージョン情報である。
従って、バージョンが異なれば、特定DTC情報も異なることがあるので、特定DTC情報と認証キーとは、一対の情報として扱われる。つまり、車両側の特定DTC情報が変更される場合には、その特定DTC情報のバージョンを示す認証キーも同時に更新される。
ここでは、認証キーが、「V1」の場合には、特定DTC情報が更新前のバージョンであるバージョン1(即ち、Ver.1)であることを示している。なお、バージョン1の特定DTC情報は、特定DTCが、例えば「AAA」、「BBB」であることを示している。
また、認証キーが、「V2」の場合には、特定DTC情報が更新後のバージョンであるバージョン2(即ち、Ver.2)であることを示している。なお、バージョン2の特定DTC情報は、特定DTCが、例えば「AAA」、「CCC」であることを示している。
なお、キー関連記憶領域27bは、BURAM27ではなく、他の揮発性メモリまたはフラッシュメモリやEEPROM等の不揮発性メモリに記憶するようにしてもよい。また、DTC記憶領域27aとキー関連記憶領域27bとを異なるメモリに設定してもよい。
[1−2−2.検査ツール]
次に、検査ツール7について説明する。
図5に示すように、検査ツール7は、各種の表示を行うディスプレイ41と、検査員等のマニュアルでの操作が可能な操作部43と、検査ツール7の動作を制御する検査ツール7側のECU(以下、ツール側ECU)45と、ケーブル15と接続されるツール側コネクタ47と、を備えている。
なお、以下では、ツール側ECU45と車両側のECU11とを区別するために、車両側のECU11を車両側ECU11と記すことがある。
ツール側ECU45は、図6に示すように、各種の演算を行うツール側マイコン51と、各種のデータを記憶するツール側記憶部53と、管理サーバ9との通信を行うツール側通信部55と、を備えている。
前記ツール側マイコン51は、図示しないが、CPU、ROM、RAM等から構成されている。このツール側マイコン51では、例えば、管理サーバ9に対して、特定DTC情報及びその認証キーの送信を要求して取得したり、車両側ECU11に対して、特定DTCの送信を要求して取得する等の制御を行う。
前記ツール側記憶部53は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリである。このツール側記憶部53は、図8に示すように、管理サーバ9から取得した特定DTC情報(即ち、外部側の特定DTC情報)や、その特定DTC情報のバージョン情報である認証キー(即ち、外部側の認証キー)を記憶するように構成されている。なお、ツール側記憶部53が、「外部側の情報記憶部」に対応している。
外部側の特定DTC情報と外部側の認証キーとは、車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーと同様に、1対1に対応づけて記憶されており、外部側の特定DTC情報が変更される場合には外部側の認証キーも同時に更新される。
また、図7に示すように、前記管理サーバ9の記憶装置(図示せず)には、最新の特定DTC情報(即ち、サーバ側の特定DTC情報)や、そのサーバ側の特定DTC情報のバージョン情報である認証キー(即ち、サーバ側の認証キー)を記憶するように構成されている。
このサーバ側の特定DTC情報とサーバ側の認証キーとも、前記検査ツール7と同様に、サーバ側の特定DTC情報とサーバ側の認証キーとが、1対1に対応づけて記憶されている。なお、サーバ側の特定DTC情報が変更される場合には、サーバ側の認証キーも同時に更新される。
ツール側通信部55は、例えば無線にて、インターネットを介して、管理サーバ9との通信を行う通信装置である。このツール側通信部55は、通常は管理サーバ9に接続されておらず、検査員等の操作によって、必要な場合に管理サーバ9に接続されて、例えば最新の特定DTC情報及び認証キーのダウンロード等が行われる。
つまり、検査ツール7は、スタンドアローン型であり、常時オンラインにて管理サーバ9と接続して使用するのでなく、オフラインにて使用される。なお、検査ツール7が、常時オンラインにて管理サーバ9と接続されていてもよい。
<ツール側マイコンの機能的構成>
ツール側マイコン51は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能的な構成として、前記図6に示すように、情報判定部57と更新要求部59とを有する。
情報判定部57は、BURAM27のキー関連記憶領域27bに記憶された特定DTC情報である車両側の特定DTC情報と、ツール側記憶部53に記憶された特定DTC情報である外部側の特定DTC情報とが、一致するか否かを判定するように構成されている。
更新要求部59は、情報判定部57によって、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致しないと判定された場合には、車両側ECU11に対して、車両側の特定DTC情報を外部側の特定DTC情報に更新することを要求するように構成されている。
[1−3.制御処理]
次に、車両側ECU11と検査ツール7にて行われる処理について、それぞれ具体的に説明する。
<車両側ECUの処理(1)>
本処理は、車両側ECU11において、イグニッションスイッチがオンとなった後に、例えば車両3の走行中等において、車両3の異常を検出するために、予め設定された手順に従って、常時実施されている処理である。
図9に示すように、ステップ(以下、S)100にて、イグニッションスイッチがオンとなると、OBD機能によって、所定の診断項目について、予め設定された所定のタイミングで、異常診断が実施される。
続くS110では、所定の診断項目の異常診断によって、異常が検出されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS120に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S120では、異常が検出された診断項目の故障コード(即ち、DTC)を、DTC記憶領域27aに記憶し、一旦本処理を終了する。
<検査ツールの処理(1)>
本処理は、車検時に、検査ツール7において実施される処理である。
図10に示すように、S200では、検査ツール7は管理サーバ9と通信を行って、管理サーバ9から最新の認証キー(即ち、サーバ側の認証キー)を取得する。
続くS210では、管理サーバ9から取得した認証キーと、検査ツール7のツール側記憶部63に記憶されている認証キー(即ち、外部側の認証キー)とが、一致するか否かを判定する。ここで一致すると判定されるとS230に進み、一致しない(即ち、不一致)と判定されるとS220に進む。
S220では、サーバ側の認証キーと外部側の認証キーとが一致しないので、外部側の特定DTC情報が最新のものではないと判断して、外部側の特定DTC情報と外部側の認証キーとを共に更新する。つまり、検査ツール7に記憶されている外部側の特定DTC情報を、最新のサーバ側の特定DTC情報に更新する。そして、この際には、外部側の認証キーも、最新のサーバ側の特定DTC情報を示すサーバ側の認証キーに更新する。
一方、S230では、サーバ側の認証キーと外部側の認証キーとが一致するので、外部側の特定DTC情報が最新のものであると判断して、車両3から認証キー(即ち、車両側の認証キー)を取得する。
なお、車両側の認証キーは、検査ツール7側から車両3側に要求することによって、車両3側から検査ツール7側に送信される。
続くS240では、検査ツール7に記憶されている外部側の認証キーと、車両側ECU11のBURAM27に記憶されている認証キー、即ち、前記S230にて車両3から取得した認証キー(即ち、車両側の認証キー)とが、一致するか否かを判定する。ここで一致すると判定されるとS260に進み、一致しない(即ち、不一致)と判定されるとS250に進む。
S250では、外部側の認証キーと車両側の認証キーとが一致しないので、車両側の特定DTC情報が最新のものではないと判断して、車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとを共に更新するための処理を行う。
詳しくは、検査ツール7から車両3の車両側ECU11に対して、BURAM27のキー関連記憶領域27bに記憶している車両側の特定DTC情報及び車両側の認証キーを更新するための命令と、更新する内容である外部側の特定DTC情報及び外部側の認証キーとを送信する。
従って、車両側ECU11では、この更新の要求に応じて、BURAM27のキー関連記憶領域27bに記憶している車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとを、検査ツール7から送信された外部側の特定DTC情報と外部側の認証キーとに更新する処理を行う。
このようにして、車両3に記憶されている車両側の特定DTC情報を、最新の外部側の特定DTC情報に更新するとともに、車両側の認証キーも、最新の外部側の特定DTC情報を示す外部側の認証キーに更新する。
一方、S260では、外部側の認証キーと車両側の認証キーとが一致するので、車両側の特定DTC情報が最新のものであると判断して、車両3から特定DTCを取得する。
詳しくは、検査ツール7から車両3の車両側ECU11に対して、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶しているDTCのうち、特定DTC情報にて示される特定DTCを送信させるための要求を送信する。
従って、車両側ECU11では、この特定DTCの要求に応じて、検査ツール7に対して、DTC記憶領域27aに記憶している特定DTCを送信する。なお、DTC記憶領域27aに特定DTCが記憶されていない場合には、特定DTCを送信しないが、その場合には例えば、特定DTCが記憶されていないことを送信してもよい。
続くS270では、レディネスが完了しているか否かを判定する。つまり、特定DTCに対応する診断項目について異常診断が終了しているか否かを判定する。
具体的には、DTC記憶領域27aを参照し、特定DTCについて、レディネスコード(即ち、完了フラグ)がセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS280に進み、一方否定判断されるとS310に進む。
S280では、特定DTCがあるか否かを判定する。つまり、車両側ECU11から特定DTCが送信されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS290に進み、一方否定判断されるとS300に進む。
S290では、車両3に特定DTCが記憶されていると判断し、車検を不合格とする。そして、検査ツール7によって車検の不合格の表示等の報知を行い、一旦本処理を終了する。
一方、S300では、車両3に特定DTCが記憶されていないと判断し、車検を合格とする。そして、検査ツール7によって車検の合格の表示等の報知を行い、一旦本処理を終了する。
また、S310では、車検の合否判定ができないと判断する。そして、検査ツール7によって車検の合格判定が不能である旨の表示等の報知を行い、一旦本処理を終了する。
[1−4.特定DTC情報の更新]
次に、特定DTC情報等の更新の手順について説明する。
図11に示すように、管理サーバ9には、最新の特定DTC情報(即ち、サーバ側の特定DTC情報)と、その特定DTC情報の認証キー(即ち、サーバ側の認証キー)とが記憶されている。
従って、車検を実施する場合には、検査ツール7からインターネット等を介して管理サーバ9にアクセスして、管理サーバ9から、最新の特定DTC情報と認証キーとを取得する。そして、検査ツール7に記憶されている特定DTC情報(即ち、外部側の特定DTC情報)と認証キー(即ち、外部側の認証キー)とを、最新の特定DTC情報と認証キーとに更新する。
また、検査ツール7を車両3に接続し、車両3に記憶されている認証キー(即ち、車両3側の認証キー)と検査ツール7に記憶されている最新の認証キー(即ち、外部側の認証キー)との照合を行う。ここで、両認証キーが不一致な場合には、検査ツール7に記憶されている最新の特定DTC情報と認証キーとを用いて、車両3の特定DTC情報(即ち、車両側の特定DTC情報)と認証キーとを更新する。
また、これとは別に、図12に示すように、車両3と管理サーバ9とが、無線を利用したインターネット等を介して通信を行うことにより、車両3が管理サーバ9から、最新の特定DTC情報と認証キーとをダウンロードして更新してもよい。
[1−5.効果]
上記第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)本第1実施形態では、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致するか否かの判定を行う。そして、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報とが一致しない場合、即ち、車両側の特定DTC情報が最新のものではないと判断される場合には、車両側ECU11に対して、車両側の特定DTC情報を、最新と考えられる外部側の特定DTC情報に更新させるための処理を行う。
そのため、車両側ECU11では、自身の車両側の特定DTC情報を、管理サーバ9から得られた適切な(即ち、最新と考えられる)外部側の特定DTC情報に更新することができる。
従って、車両側ECU11では、例えば車検のような車両3の検査を行う場合に、管理サーバ9から得られた適切な外部側の特定DTC情報に基づいて、好適に車両3の検査を行うことができる。つまり、例えば車検の合否等のような適切な判定を行うことができる。
(1b)本第1実施形態では、車両側の特定DTC情報と外部側の特定DTC情報との一致の判定を、車両側の認証キーと外部側の認証キーとを用いて行う。従って、一致の判定の処理を容易に行うことができる。
(1c)本第1実施形態では、車両3の検査(例えば、車検)を行う場合には、情報判定部57の判定に基づき、車両側ECU11に対して、更新要求部59の要求を行うことによって、車両側の特定DTC情報を更新させる。そして、更新された車両側の特定DTC情報に基づいて、車両3の検査を行う。
これにより、最新の車両側の特定DTC情報に基づいて、車両3の検査を行うことができるので、誤った判定を防止して、適切な合否判定を行うことができる。
(1d)本第1実施形態では、特定DTC情報と認証キーとを、1対1に対応づけて記憶している。しかも、特定DTC情報を更新する場合には、認証キーも合わせて更新する。
従って、車両3に記憶された認証キーを確認することにより、特定DTC情報にて示される特定DTCが車検の際に用いる特定DTCとして適切なものであるかを容易に把握することができる。
[1−6.文言の対応関係]
第1実施形態において、車両3が車両に対応し、検査ツール7が外部装置に対応し、管理サーバ9が管理サーバに対応し、車両側ECU11が電子制御装置に対応し、検査システム13が検査システムに対応し、BURAM27が車両側の情報記憶部に対応し、ツール側ECU45が外部側の電子制御装置に対応し、ツール側記憶部53が外部側の情報記憶部に対応し、情報判定部57が情報判定部に対応し、更新要求部59が更新要求部に対応する。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[2−1.構成]
まず、本第2実施形態の検査システムを備えた全体のシステム(即ち、車検システム)について説明する。
図13に示すように、本第2実施形態における車検システム1は、第1実施形態と同様に、車両制御システム5、検査ツール7、管理サーバ9などを備えている。
本第2実施形態では、車両側マイコン23に接続される半導体メモリとして、BURAM27とEEPROM29とを備えている。
[2−1−1.半導体メモリ]
BURAM27は、バッテリ21から電力が供給されない場合には、データが消える揮発性メモリである。なお、BURAM27としてSRAM等を用いることができる。
このBURAM27には、OBD機能によって検出された全てのDTCが記憶される。
DTCは、図14に示すように、BURAM27においてDTCを記憶する記憶領域(即ち、DTC記憶領域)27aに記憶される。なお、DTC記憶領域27aには、各DTC毎にFFDが記憶されるが、さらに、レディネスコードや最新テスト結果も記憶される。
EEPROM29は、データの書き込み及び消去が可能なROMである。このEEPROM29は、バッテリ21から電力が供給されない場合でも、データの保持が可能な不揮発性メモリである。
このEEPROM29には、特定DTCが記憶される。つまり、車検の合否の判定に用いるDTCである特定DTCが記憶される。
この特定DTCは、図15に示すように、EEPROM29において特定DTCを記憶する記憶領域(即ち、特定DTC記憶領域)29aに記憶される。また、特定DTC記憶領域29aには、各特定DTC毎に、レディネスコードや最新テスト結果が記憶される。
また、EEPROM29には、特定DTC記憶領域29aとは別に、キー関連記憶領域29bが設けられている。このキー関連記憶領域29bには、車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとが、1対1に対応づけて記憶されている。
つまり、図16に示すように、例えば3つのDTCのうち2つが特定DTCである場合には、図17に示すように、DTC記憶領域27aには、「AAA」、「BBB」、「CCC」の3つのDTCが全て記憶され、特定DTC記憶領域29aには、「AAA」、「BBB」の2つの特定DTCが記憶される。
[2−1−2.車両側マイコンの機能的構成]
車両側マイコン23は、CPU31がプログラムを実行することで実現される機能的な構成として、図18に示すように、受信判定部61と条件判定部63と消去処理部65とを有する。
受信判定部61は、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための要求である消去要求(即ち、クリア要求)を、検査ツール7から受信したか否かを判定する。
条件判定部63は、受信判定部61によって検査ツール7から消去要求を受信したと判定された場合には、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための消去条件が満たされているか否かを判定する。
この消去条件としては、下記の第1条件と第2条件との2種の条件が挙げられる。なお、第1条件と第2条件とに更に第3条件を加えた3種の条件を採用してもよいが、以下では2種の条件を例に挙げて説明する。
(第1条件)
診断項目について、異常の有無を診断する診断が完了していること。具体的には、特定DTC記憶領域29aに、前記診断項目に対応する特定DTCに関して、レディネスコードがセットされていること。即ち、レディネスコードである完了フラグが記憶されていること。
(第2条件)
診断が完了した診断項目について、最新の診断結果が正常であること。具体的には、特定DTC記憶領域29aに、前記診断項目に対応する特定DTCに関して、最新テスト結果が正常であるという正常フラグがセットされていること。即ち正常フラグが記憶されていること。
(第3条件)
診断によって正常が検出されてから、40暖気サイクルの間に異常が未検出、又は、40暖気サイクルの間は正常検出であること。
なお、暖気サイクルでは、車両のエンジンの始動から冷却水温が22℃以上上昇し、60℃又は70℃に達した場合を、1サイクルとする。
消去処理部65は、条件判定部63によって前記消去条件が満たされていると判定された場合には、EEPROM29の特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCのうち、前記消去条件が満たされている特定DTCを消去する。
[2−2.検査ツール]
図19に示すように、検査ツール7は、第1実施形態と同様に、ツール側ECU14に、ツール側マイコン51、ツール側記憶部53、ツール側通信部55を備えている。
ツール側マイコン51は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能的な構成として、送信要求部71と一致判定部73と消去要求部75とを有する。
送信要求部71は、車両側ECU11に対して前記消去要求を出力する前に、車両側ECU11に対してEEPROM29のキー関連記憶領域29bに記憶されている車両側の認証キーの送信を要求する。
一致判定部73は、送信要求部71の要求によって、車両側ECU11から車両側の認証キーを取得した場合には、車両側の認証キーと、ツール側記憶部53に記憶されている外部側の認証キーとが一致しているか否かを判定する。
消去要求部75は、一致判定部73によって車両側の認証キーと外部側の認証キーとが一致したと判定された場合には、車両側ECU11に対して特定DTCを消去するための消去要求を行う。
[2−3.制御処理]
次に、車両側ECU11と検査ツール7にて行われる処理について、それぞれ具体的に説明する。
<車両側ECUの処理(1)>
本処理は、車両側ECU11において、イグニッションスイッチがオンとなった後に、例えば車両3の走行中等において、車両3の異常を検出するために、予め設定された手順に従って、常時実施されている処理である。
まず、イグニッションスイッチがオンとなると、OBD機能によって、所定の診断項目について、予め設定された所定のタイミングで、異常診断が実施される。
従って、図20に示すように、イグニッションスイッチがオンとなった後に、S400にて、所定の診断項目について、その異常診断が完了したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS110に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
例えば、該当する診断項目について異常診断が終了すると、異常診断の完了を示すフラグ(即ち、完了フラグ)がセットされる構成の場合には、その完了フラグがセットされているか否かによって、異常診断が完了したか否かを判定できる。
なお、異常診断が完了していない場合には、未完了フラグがセットされている。例えば複数回異常が検出された場合に異常があると確定する場合、即ち異常診断が終了する場合には、複数回の異常が検出されるまでは、未完了フラグが保持されている。
S410では、診断完了であるので、特定DTC情報を、EEPROM29のキー関連記憶領域29bから取得する。
続くS420では、完了した診断(例えば、センサー断線)が、特定DTC対象診断か否かを判定する。つまり、診断した項目が、特定DTCに対応した診断項目か否かを判定する。ここで肯定判断されるとS450に進み、一方否定判断されるとS430に進む。
S430では、特定DTCに対応した診断項目ではないので、診断により異常が検出されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS440に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S440では、異常が検出されたので、異常が検出された診断項目について、異常があることを示すDTCを、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶し、一旦本処理を終了する。このDTCを記憶する際には、当該DTCに関連したデータも、DTCに関連づけて記憶する。なお、このデータとは、OBD法規によって規定されるデータ等である。
一方、S420で肯定判断されて進むS450では、診断項目が特定DTCに対応した診断項目であるので、診断により異常が検出されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS460に進み、一方否定判断されるとS480に進む。
S460では、異常が検出されたので、前記S440と同様に、異常が検出された診断項目について、異常があることを示すDTCを、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶する。なお、この際にも、S440と同様に、DTCに加え、当該DTCに関連したデータも、DTCに関連づけて記憶する。
続くS470では、特定DTC記憶領域29aに、前記DTC記憶領域27aに記憶したDTCを、特定DTCとして記憶する。それとともに、その特定DTCを得るための診断が完了したことを示すレディネスコード(即ち、完了フラグ)と、今回の診断の結果である最新テスト結果を記憶し、一旦本処理を終了する。
つまり、診断によって得られたDTCは、特定DTCであるので、その特定DTCを特定DTC記憶領域29aに記憶する。さらに、その特定DTCに関連付けて、レディネスコードと最新テスト結果とを記憶する。ここでは、特定DTCが記憶されるので、最新テスト結果として、「異常がある」ことを示す異常フラグがセットされる。
なお、前記特定DTCが得られた後に、再度、その特定DTCに対応する診断項目の診断が実施され、その結果、「診断が正常」と判断され場合、即ち「異常がない」と判断された場合には、「最新テスト結果」の欄に、異常がないことを示す正常フラグをセットする。即ち、異常フラグを正常フラグに書き換える。なお、過去のデータとして、過去の異常フラグを、診断時期のデータとともに、そのまま保持していてもよい。
一方、S450で否定判断されて進むS480では、特定DTC記憶領域29aに、前記診断項目に対応した特定DTCが記憶されているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS490に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S490では、既に特定DTCが記憶されているので、特定DTC記憶領域29aに、当該特定DTCに関連付けて、レディネスコードと、最新テスト結果とを記憶し、一旦本処理を終了する。
この場合には、異常ではないので、実施された診断について、レディネスコード(即ち、完了フラグ)が記憶されるとともに、最新テスト結果として、正常を示す正常フラグが記憶される。
<車両側ECUの処理(2)>
本処理は、車両3において、特定DTC情報を更新する際の処理である。
図21に示すように、S500では、外部(即ち、検査ツール7)から、車両側の特定DTC情報を更新するための要求を受信したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS510に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S510では、車両3のEEPROM29のキー関連記憶領域29bに記憶されている車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとを更新する。
詳しくは、検査ツール7からの前記更新の要求の際に、検査ツール7から送信された外部側の特定DTC情報と外部側の認証キーとを用いて、車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとを更新する。
なお、更新前の車両側の特定DTC情報と車両側の認証キーとは、直ぐに削除することなく、少なくとも本処理が終了するまでは、車両3のメモリ(例えば、BURAM27等)に保存しておく。
続くS520では、更新された車両側の特定DTC情報に基づいて、どのDTCが最新の特定DTCであるかという情報を取得する。これにより、更新前の車両3の特定DTCと比較することにより、例えば今回追加された特定DTCや、今回削除された特定DTCを把握することができる。
続くS520では、BURAM27のDTC記憶領域27aに記憶されているDTCにおいて、今回追加の対象(即ち、追加対象)の特定DTCに該当するDTCがあるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS540に進み、一方否定判断されるとS550に進む。
S540では、追加対象の特定DTCがあるので、その追加対象の特定DTCに該当するDTCを、特定DTCとして、EEPROM29の特定DTC記憶領域29aに記憶する。
一方、S550では、特定DTC記憶領域29aに、今回削除の対象(即ち、削除対象)の特定DTCがあるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS560に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S560では、削除対象の特定DTCがあるので、その削除対象の特定DTCを、特定DTC記憶領域29aから削除し、一旦本処理を終了する。
ここで、本処理によって更新される特定DTC情報について説明する。
例えば図22に示すように、更新前の特定DTCが、「AAA」、「BBB」であり、更新後の特定DTCが、「AAA」、「CCC」である場合を例に挙げる。
このような場合には、図23に示すように、DTC記憶領域27aには、更新前も更新後も、全てのDTCが記憶される。一方、特定DTC記憶領域29aには、更新前は、特定DTCである、「AAA」、「BBB」が記憶されており、更新後は、特定DTCである、「AAA」、「CCC」が記憶されている。
<検査ツールの処理(1)>
本処理は、車検時に、検査ツール7において、車両3に対して、特定DTCを消去する消去要求(即ち、クリア要求)を出すための処理である。
図24に示すように、S600では、検査ツール7から車両側ECU11に対して、車両側の認証キーを送信させる要求を出力することによって、車両側ECU11から、車両側の認証キーを取得する。
続くS610では、検査ツール7のツール側記憶部53に記憶されている外部側の認証キーと、車両側ECU11から取得した車両側の認証キーとを照合する。つまり、外部側の認証キーと車両側の認証キーとが一致しているか否かを判定する。ここで、一致していると判断された場合にはS620に進み、一致していないと判断された場合にはS630に進む。
S620では、両認証キーが一致しているので、車両3に対して、特定DTCを消去するための消去要求を出力し、一旦本処理を終了する。
一方、S630では、両認証キーが一致していないので、一致していないとの判定(即ち、エラー判定)を行い、一旦本処理を終了する。なお、エラー判定の結果は、例えば、検査ツール7のディスプレイ41に表示される。
<車両側ECUの処理(3)>
本処理は、車検時に、検査ツール7から車両3に対して消去要求が来た場合に、車両側ECU11にて実施される処理である。
なお、この消去要求とは、特定DTC記憶領域29aに記憶されている全ての特定DTCを消去の対象とするものであるが、後述するように、消去条件が満たされた特定DTCのみが消去される。
図25に示すように、S700では、車両側ECU11は、検査ツール7からの消去要求を受信したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS710に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
続くS710では、レディネスが完了しているか否かを判定する。つまり、特定DTCに対応する各診断項目について異常診断が終了しているか否かを判定する。言い換えれば、上述した第1条件が満たされているか否かを判定する。
具体的には、特定DTC記憶領域29aを参照し、各特定DTCについて、レディネスコード(即ち、完了フラグ)がセットされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS720に進み、一方否定判断されるとS740に進む。
S720では、各特定DTCについて、レディネスが完了しているので、各特定DTCについて、最終テスト結果が正常か否かを判定する。つまり、最終テスト結果に正常フラグがセットされているか否かを判定する。言い換えれば、上述した第2条件が満たされているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS730に進み、一方否定判断されるとS740に進む。
S730では、各特定DTCについて、最終テスト結果が正常であるので、全ての消去条件が満たされたと判断して、特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCのうち、消去条件が満たされた特定DTCを消去し、一旦本処理を終了する。
一方、S740では、レディネスが完了していないか、或いは、最終テスト結果が正常ではないので、全ての消去条件が満たされた訳ではないと判断する。そして、検査ツール7に対して、消去要求を拒否する旨の拒否応答を出力し、一旦本処理を終了する。
なお、各特定DTCのうち、全ての消去条件が満たされた特定DTCは消去されるが、消去条件が満たされていない特定DTCがあれば、当該特定DTCは消去されず、前記拒否応答が出力される。
この拒否応答は、例えば、検査ツール7のディスプレイ41に表示される。なお、表示内容としては、例えば「消去不可の特定DTC有り」等の表示が考えられる。
<検査ツールの処理(2)>
本処理は、車検の際に、検査ツール7にて実施される処理、即ち車検の合否判定の処理である。
本処理は、上述した車検時の消去要求に基づいて、特定DTCが消去された後に実施される処理である。
本処理は、第1実施形態において、図10に示す<検査ツールの処理(1)>とほぼ同様な内容である。つまり、図26に示すS800〜S910の処理は、図10に示すS200〜S310の処理と同様であるので、その説明は省略する。
本処理では、レディネスが完了していないと判断されてS910に進み、続くS920において、レディネスが完了していない診断項目について、車両3に対して、再度診断を要求する処理を行い、一旦本処理を終了する。
この要求に基づいて、車両3側では、診断が可能なタイミングにて、再度診断を実行することになる。
[2−4.効果]
本第2実施形態では、第1実施形態と同様な効果を奏する。また、以下の効果を得ることができる。
(2a)本第2実施形態では、検査ツール7から車両側ECU11に対して、EEPROM29に記憶されている特定DTCを消去するための消去要求があった場合には、そのまま特定DTCを消去するのではなく、所定の消去条件が満たされた場合に特定DTCを消去する。そのため、本来消去すべきでない特定DTC、即ち、消去条件が満たされていない特定DTCは消去されない。つまり、特定DTCは、EEPROM29に保存されている。
従って、車検の際に、EEPROM29に記憶されている特定DTCに基づいて、車検の合否を容易に且つ適切に判定することができる。
つまり、検査ツール7から適切でない消去要求があった場合、または、車両側ECU11に電力を供給するバッテリ21が外された場合でも、EEPROM29には特定DTCが保存されているので、その特定DTCに基づいて、適切に車検を行うことができる。
このように、本第2実施形態では、一度でも検出した特定DTCを車検時まで保持しており、特定DTCの消去(即ち、クリア)を車検時のみにしかできないように管理している。これにより、従来の検査ツール7のクリア機能を利用した方法、或いは、電源のオフによる車両側ECU11の初期化を利用した、適切でない特定DTCを消去する方法により、車検が合格となることを防止することができるという顕著な効果を奏する。
(2b)本第2実施形態では、全てのDTCを揮発性メモリであるBURAM27に記憶し、特定DTCを不揮発性メモリであるEEPROM29に記憶している。
これにより、不揮発性メモリの容量を削減できるので、本開示を、不揮発性メモリの容量が少ない車両側ECU11等に適用できるという利点がある。また、DTC記憶領域27aと特定DTC記憶領域29aとを別のメモリに設定するので、メモリ破壊が生じた際に影響を低減できるという効果がある。
また、DTCは書き込み等が速やかに行われるBURAM27に記憶されるので、そのDTCを車両3の制御に利用する際には、容易に対応できるという利点がある。なお、特定DTCは車検時に使用するだけであるので、車両3の制御等に利用される可能性は低い。
(2c)本第2実施形態では、特定DTCをEEPROM29に記憶するので、一度でも記憶した特定DTCを車検時まで、確実に保持することができる。
そのため、車検時に、特定DTCの消去を要求する(即ち、車検時クリア要求)前に、特定DTC記憶領域29aに記憶されている特定DTCを読み出すことにより、一度でも記憶された特定DTCを確認することができる。
また、特定DTCの消去は、車検時クリア要求のみであるので、特定DTCの消去の管理が容易であるという利点がある。
(2d)本第2実施形態では、特定DTCを消去する消去条件として、少なくとも、診断項目について異常の有無を診断する診断が完了していること(即ち、レディネスの完了)を示す第1条件と、診断が完了した診断項目について、最新の診断結果が正常であることを示す第2条件と、を採用している。
これにより、車検時の合否判定前に、異常が解消して消去可能な特定DTCを消去できるので、特定DTCを用いた車検を適切に実施することができる。
また、車検時に、レディネスが未完了であれば、判定不能とされるので、検査員はその表示に従い、自己診断を実行することができるという利点がある。
(2e)本第2実施形態では、検査ツール7から車両側ECU11に、車両3側の認証キーの送信を要求して、車両3側の認証キーを取得した場合には、車両3側の認証キーと外部側の認証キーとを照合し、車両3側の認証キーと外部側の認証キーとが一致した場合に、車両側ECU11に対して特定DTCを消去するための消去要求を行う。
従って、車両3側と検査ツール7側の特定DTC情報のバージョンが異なる場合には、特定DTCを消去しないので、車検に必要な特定DTCを誤って消去することを防止することができる。
(2f)本第2実施形態では、車両側の特定DTC情報の更新時に、特定DTCを追加する場合は、DTC記憶領域27aに記憶されている追加対象の特定DTCを特定DTC記憶領域29aに記憶する。また、特定DTCを削除する場合には、特定DTC記憶領域29aに記憶されている削除対象の特定DTCを削除する。
従って、特定DTCが追加又は削除された場合に、更新された適正な特定DTCのみを特定DTC記憶領域29aに確実に記憶することができる。よって、この適正な特定DTCに基づいて、好適に車検等を実施することができる。
(2g)本第2実施形態では、車両3の検査を行う場合には、特定DTCに対応した診断項目の診断が完了しているか否かを確認する。
車両側の特定DTC情報の更新に基づいて、特定DTCの入れ替えを行う場合、例えば特定DTCが増加した場合には、追加対象の特定DTCの診断が未完了の可能性がある。そのため、ここで診断の完了を確認することにより、診断が完了した特定DTCに基づいて適切な判定を行うことができる。
(2h)本第2実施形態では、前記診断が完了していない場合には、車両側ECU11に対して、当該診断を再度実施する要求を行う。
これによって、車両側では、可能なタイミングで再度診断を実施することができるので、診断の完了が可能となる。
[2−5.文言の対応関係]
第2実施形態において、BURAM27がDTC記憶部に対応し、EEPROM29が特定DTC記憶部に対応し、受信判定部61が受信判定部に対応し、条件判定部63が条件判定部に対応し、消去処理部65が消去処理部に対応する。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、以下では主として第2実施形態との相違点について説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第3実施形態は、図27に示すように、全てのDTCを、不揮発性メモリであるデータフラッシュ(即ち、フラッシュメモリ)28のDTC記憶領域28aに記憶してもよい。
なお、特定DTCは、図28に示すように、不揮発性メモリであるEEPROM29の特定DTC記憶領域29aに記憶する。
本第3実施形態では、第1実施形態とほぼ同様な効果を奏する。また、本第3実施形態では、DTC記憶領域28aを不揮発性メモリに設定しているので、例えばバッテリ21が外された場合でも、DTCを保持できるという利点がある。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)前記実施形態では、OBDIIに規定するDTCをBURAMやデータフラッシュ等のメモリに記憶し、車検に用いる特定DTCをBURAM又はEEPROM等のメモリに記憶したが、OBDIIや車検に限定されるものではない。
つまり、車両の複数の診断項目の検査結果(即ち、異常結果)を示す複数のDTCをBURAMやデータフラッシュ等のメモリに記憶し、その複数のDTCのうちの一部を特定DTCとして、車検以外の各種の車両の検査に用いるために、BURAM又はEEPROM等のメモリに記憶するようにしてもよい。
(4b)前記実施形態では、検査ツールを用いて、特定DTCの検査や車検の合否判定などを行ったが、スマートフォン等の通信端末やパソコン等に、検査ツールと同様な機能を実現できるアプリケーションを格納して、スマートフォン等の通信端末やパソコン等に、前記実施形態の検査ツールと同様な機能を持たせてもよい。
(4c)本開示に記載のECU及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載のECU及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。
もしくは、本開示に記載のECU及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。
また、ECUに含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(4d)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4e)また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
3:車両、7:検査ツール、9:管理サーバ、11:車両側ECU、13:検査システム、27:BURAM、29:EEPROM、45:ツール側ECU、53:ツール側記憶部、57:情報判定部、59:更新要求部、61:受信判定部、63:条件判定部、65:消去処理部

Claims (8)

  1. 車両(3)に搭載される車両側の電子制御装置(11)と、前記車両外の外部装置(7)に搭載されるとともに前記外部装置外の管理サーバ(9)との通信が可能な外部側の電子制御装置(45)と、を備えており、
    前記車両側の電子制御装置は、
    前記車両の所定の診断項目に対応する異常を示す故障情報であるDTCのうち、前記車両の検査に用いるために予め設定された特定DTCを特定するための情報である特定DTC情報を記憶するように構成されている、車両側の情報記憶部(27)を備え、
    前記外部側の電子制御装置は、
    前記管理サーバから取得した前記特定DTC情報を記憶するように構成されている、外部側の情報記憶部(53)と、
    前記車両側の情報記憶部に記憶された前記特定DTC情報である車両側の特定DTC情報と、前記外部側の情報記憶部に記憶された前記特定DTC情報である外部側の特定DTC情報とが、一致するか否かを判定するように構成されている、情報判定部(57、S240)と、
    前記情報判定部によって、前記車両側の特定DTC情報と前記外部側の特定DTC情報とが一致しないと判定された場合には、前記車両側の電子制御装置に対して、前記車両側の特定DTC情報を前記外部側の特定DTC情報に更新させる処理を行うように構成されている、更新要求部(59、S250)と、
    を備えた、検査システム(13)。
  2. 請求項1に記載の検査システムであって、
    前記特定DTCを用いて、前記車両の検査を行う場合には、
    前記情報判定部の判定に基づいて、前記車両側の電子制御装置に対して前記更新要求部の要求を行うことによって、前記車両側の特定DTC情報を更新させ、前記更新された前記車両側の特定DTC情報に基づいて、前記車両の検査を行うように構成されている、
    検査システム。
  3. 請求項1または2に記載の検査システムであって、
    前記特定DTC情報と、前記特定DTC情報を特定する情報である認証キーと、を対応づけて記憶するように構成されている、
    検査システム。
  4. 請求項3に記載の検査システムであって、
    前記特定DTC情報を更新する場合には、前記認証キーも合わせて更新するように構成されている、
    検査システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の検査システムに用いられる、前記車両側の電子制御装置であって、
    前記DTCを全て記憶するように構成されている、DTC記憶部(27)と、
    前記特定DTCを記憶するように構成されている、不揮発性メモリである特定DTC記憶部(29)と、
    前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCを消去するための要求である消去要求を、前記外部装置から受信したか否かを判定するように構成されている、受信判定部(61、S700)と、
    前記受信判定部によって前記外部装置から前記消去要求を受信したと判定された場合には、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCを消去するための消去条件が満たされているか否かを判定するように構成されている、条件判定部(63、S710、720)と、
    前記条件判定部によって前記消去条件が満たされていると判定された場合には、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記特定DTCのうち、前記消去条件が満たされている前記特定DTCを消去するように構成されている、消去処理部(65、S730)と、
    を備えた、電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御装置であって、
    前記車両側の特定DTC情報の更新時に、前記特定DTCを追加する場合は、前記DTC記憶部に記憶されている前記追加の対象の前記特定DTCを前記特定DTC記憶部に記憶し、前記特定DTCを削除する場合には、前記特定DTC記憶部に記憶されている前記削除の対象の前記特定DTCを削除するように構成されている、
    電子制御装置。
  7. 請求項5または6に記載の電子制御装置であって、
    前記車両の検査を行う場合には、前記特定DTCに対応した前記診断項目の診断が完了しているか否かを確認するように構成されている、
    電子制御装置。
  8. 請求項7に記載の電子制御装置であって、
    前記診断項目の診断が完了していない場合には、前記診断項目の診断を再度実施する要求を行うように構成されている、
    電子制御装置。
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