JP2020142455A - 液体排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体受け部と連通するタンクが更に液体を貯留できない状態になった後も、記録ヘッドから液体受け部に液体を排出可能な手段を提供することにある。【解決手段】プリンタ部11では、第1排出処理と、第2排出処理とが実行される。上記第1排出処理では、電動三方弁73に第1状態を選択させた状態で、記録ヘッド39からキャップ71に廃インクが排出される。上記第2排出処理では、コントローラが第1貯留部35における貯留量が所定量に到達したと判定したことに応じて、上記切電動三方弁73が第2状態を選択した状態で記録ヘッド39からキャップ71に廃インクが排出される。上記第1状態及び上記第2状態は、ノズル40から排出される廃インクをキャップ71から第1流路51及び第2流路52を通じて第1貯留部35にそれぞれ流通可能な状態である。【選択図】図4

Description

本発明は、記録ヘッドから排出される液体を貯留する液体排出装置に関する。
インクジェット方式の画像記録装置等では、パージ及びフラッシング等のメンテナンス動作が実行される。パージ及びフラッシング等において、記録ヘッドから液体が排出される。排出された液体は、回収されてインクタンクへ戻される。例えばインクタンク交換後の使用時間が所定時間を経過すれば、インクが使用限界であることが判定される。そうすると、排出されたインクは廃インクタンクに導かれて貯留される(特許文献1参照)。
特開2002−086763号公報
画像記録装置の使用が継続されると、廃インクタンクの貯留限界までインクが貯留される。そうすると、画像記録装置において更にメンテナンス動作が実行されると、廃インクタンクからインクが溢れ出るおそれがある。そのため、廃インクタンクが交換されるまで、画像記録装置においてメンテナンス動作が禁止されたり、画像記録動作が禁止される。画像記録動作が禁止されたとき、ユーザが直ちに交換できる新たな廃インクタンクを所有していなければ、新たな廃インクタンクを購入して入手するまで、或いは、メンテナンス作業者が新たな廃インクタンクを持って到着するまで、画像記録装置が使用できないという不都合が生じ得る。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体受け部と連通するタンクが更に液体を貯留できない状態になった後も、記録ヘッドから液体受け部に液体を排出可能な手段を提供することにある。
本発明に係る液体排出装置は、液体を排出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドから排出された液体を受ける第1液体受け部と、液体を貯留する第1貯留部と、液体を貯留する第2貯留部と、上記第1液体受け部と上記第1貯留部とを液体を流通可能に連通する第1流路と、上記第1液体受け部又は上記第1流路と上記第2貯留部とを液体を流通可能に連通する第2流路と、上記第1液体受け部から上記第1流路を通じて上記第1貯留部に液体を流通可能な第1状態と、上記第1液体受け部から上記第2流路を通じて上記第2貯留部に液体を流通可能な第2状態とを、選択的に切り換える切換部と、コントローラと、を備えている。上記コントローラは、上記切換部に上記第1状態を選択させた状態で、上記記録ヘッドから上記第1液体受け部に液体を排出する第1排出処理と、上記第1貯留部が貯留する液体の貯留量が、所定量に到達したかを判定する判定処理と、上記貯留量が上記所定量に到達したと判定したことに応じて、上記切換部に上記第2状態を選択させる第1切換処理と、上記切換部に上記第2状態を選択させた状態で、上記記録ヘッドから上記第1液体受け部に液体を排出する第2排出処理と、を実行する。
本発明によれば、第1液体受け部と連通する第1貯留部が更に液体を貯留できない状態になった後も、記録ヘッドから第1液体受け部に液体を排出できる。その結果、第1液体受け部を交換するまで、装置の使用が制限されることが抑制される。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、メンテナンス部70の構成を示す模式図である。 図5は、メンテナンス部70におけるワイピング76の構成を示す模式図であり、(A)は接触位置48に位置するワイピング部76を、(B)は離間位置49に位置するワイピング部76を示す。 図6は、プリント部11のブロック図である。 図7は、パージ処理のフローチャートである。 図8は、初期化処理のフローチャートである。 図9は、画像記録処理及びフラッシング処理の第1部分を示すフローチャートである。 図10は、画像記録処理及びフラッシング処理の第2部分を示すフローチャートである。 図11は、変形例に係るパージ処理のフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。換言すれば、向きは方向の一成分である。さらに、複合機10が使用可能に水平面に設置された姿勢を基準として上下方向7が定義され、複合機10の筐体14において開口13(図1参照)が設けられている面を前面14Aとして前後方向8が定義され、複合機10を前面から見て左右方向9が定義される。上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、互いに直交する。本実施形態では、上記使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、概ね直方体形状である。複合機10は、プリンタ部11を備える。プリンタ部11は、液体排出装置の一例である。プリンタ部11は、印刷機能を備え、シート状の記録媒体12(図2を参照)に、インクジェット記録方式で画像を記録する。記録媒体12は、例えば、紙、布、光ディスクラベル面、プラスチックシート、OHPシート及び封筒等である。なお、複合機10は、上記印刷機能以外に、ファクシミリ機能及びスキャン機能等を備えていてもよい。
プリンタ部11は、筐体14を備える。筐体14における前面14Aの上部には、ディスプレイ28及び入力インターフェイス29が設けられている。筐体14の内部には、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、4個のインクタンク99(図1を参照)と、が配置されている。
[ディスプレイ28、入力インターフェイス29]
ディスプレイ28は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、各種情報を表示する。ディスプレイ28は、警告部の一例である。入力インターフェイス(以下、入力IFと称する)29は、ユーザによる入力操作を受け付けるインタフェースである。具体的には、入力IF29は、複数のボタンを有しており、ユーザにより操作されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をコントローラ130に出力する。なお、入力IF29は、ディスプレイ28の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
図1において、給送トレイ20は、筐体14に対し挿抜可能である。図2に示されるように、給送トレイ20は、積層された複数の記録媒体12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置される。排出トレイ21は、排出ローラ部55により排出された記録媒体12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、シャフト27とを備える。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部に回転可能に支持されている。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持されたシャフト27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20へ向けて付勢されている。給送ローラ25は、第1モータ101から駆動力伝達部80(図6参照)を通じて伝達される駆動力により回転し、給送トレイ20に支持されたシート12を搬送経路65へ給送する。
[搬送経路65]
搬送経路65は、ガイド部材18、19により形成される空間を指す。ガイド部材18、19は、プリンタ部11の筐体14(図1を参照)の内部において所定間隔をあけて互いに対向する。具体的には、搬送経路65は、給送トレイ20の後端部から斜め上後方に延び前方に向かってUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。なお、搬送経路65内におけるシート12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、記録部24より搬送向き16の上流に配置されている。搬送ローラ部54は、上下方向7において互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、第1モータ101から駆動力伝達部80(図6を参照)を通じて伝達される駆動力により回転する。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。シート12は、回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて、搬送向き16に沿って搬送経路65上で搬送される。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、記録部24より搬送向き16の下流に配置されている。排出ローラ部55は、上下方向7において互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、第1モータ101から駆動力伝達部80(図6を参照)を通じて伝達される駆動力により回転する。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。シート12は、回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて、搬送向き16に沿って搬送される。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、プラテン42の上方においてプラテン42と対向する。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。また、キャリッジ23には、図3に示されるように、4本のインクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が接続されている。4本のインクチューブ32は、4個のインクタンク99に対応して設けられ、対応するインクタンク99と接続される。また、4本のインクチューブ32は束ねられた状態でキャリッジ23と接続される。各インクチューブ32は、対応するインクタンク99に貯留されるインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、コントローラ130(図6を参照)と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
キャリッジ23は、図3に示されるように、ガイドレール43、44により支持される。ガイドレール43、44は、前後方向8において互いに離間する位置で左右方向9に延設される。キャリッジ23は、ガイドレール44に配置された公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、第2モータ103(図5参照)の駆動力が伝達されて駆動する。キャリッジ23は、ベルト機構の駆動により、左右方向9に往復移動する。
キャリッジ23の移動範囲66は、図3の一点鎖線で示されるように、搬送経路65よりも右方及び左方にまで及ぶ。移動範囲66において、搬送経路65よりも右方の部分は、第1メンテナンス位置67である。搬送経路65よりも左方の部分は、第2メンテナンス位置68である。第1メンテナンス位置67は、第1位置の一例であり、第2メンテナンス位置68は、第2位置の一例である。図3において、第1メンテナンス位置67及び第2メンテナンス位置68にそれぞれ位置する記録部24は一点鎖線で示されている。なお、第1メンテナンス位置67及び第2メンテナンス位置68の双方が搬送経路65よりも右方又は左方の一方の位置のみにあってもよい。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面(以下、「ノズル面39A」と表記する。)には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、キャリッジ23が移動する過程でプラテン42に支持されているシート12に向けて複数のノズル40からインク滴を吐出する。これにより、シート12に画像が記録される。
記録ヘッド39は、より詳細には、複数のノズル40と対応して設けられる複数の駆動素子(不図示)を有する。即ち、記録ヘッド39は、ノズル40及び駆動素子の組を複数有する。駆動素子のそれぞれは、ピエゾ素子等であり、ノズル40からインク滴を吐出させるための機械的エネルギーを、電源部(不図示)による印加電圧から生成する。なお、記録ヘッド39は、上記複数の駆動素子に代えて、熱エネルギーを生成する発熱抵抗体であってもよい。上記発熱抵抗体のそれぞれは、上記電源部による印加電圧から生成した熱エネルギーでインクを加熱してインク滴をノズル40から吐出させてもよい。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、記録部24の下方において記録部24と対向する。プラテン42は、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の少なくとも一方によって搬送されるシート12を下方から支持する。
[メンテナンス部70]
プリンタ部11は、図3に示されるように、メンテナンス部70を更に備える。メンテナンス部70は、記録ヘッド39のメンテナンスを行う。メンテナンス部70は、コントローラ130によるパージ処理により、各ノズル40を含む記録ヘッド39の内部に存在しうる異物及び気泡をインクとともに排出させる。なお、以下では、上記バージ処理、又はフラッシング処理(後述)により排出されたインクを廃インクと称する。上記廃インクは、液体の一例であり、上記異物及び/又は上記気泡を含んでいる。
メンテナンス部70は、図4に示されるように、キャップ71と、ポンプ72と、電動三方弁73と、複数の廃インクチューブ74A〜74Fと、を備えている。
[キャップ71]
キャップ71は、第1液体受け部の一例であり、ゴム等の弾性材料により構成されている。キャップ71は、第1メンテナンス位置67のキャリッジ23に対して、ノズル面39Aの下方に位置する。キャップ71は、上方に向かって開口し且つ下方に凹むカップ形状である。キャップ71の底部には、排出口71Aが形成されている。排出口71Aには、廃インクチューブ74Aの一端が接続されている。
キャップ71は、不図示の昇降機構により、上下方向に離間する被覆位置45(図4の一点鎖線の枠内を参照)と離間位置46との間を移動可能である。被覆位置45は、第1メンテナンス位置67に位置するキャリッジ23のノズル面39Aにキャップ71が下方から密着して各ノズル40を覆う位置である。離間位置46は、被覆位置45より下方であって、第1メンテナンス位置67に位置するキャリッジ23のノズル面39Aからキャップ71が離間する位置である。昇降機構は、例えば第1モータ101で生成される駆動力により駆動されることで、キャップ71を移動させる。
[ポンプ72]
ポンプ72は、例えばロータリ式のチューブポンプである。ポンプ72の吸入ポート72Aには廃インクチューブ74Aの他端が接続されている。ポンプ72の排出ポート72Bには廃インクチューブ74Bの一端が接続されている。
[電動三方弁73]
電動三方弁73は、切換部の一例である。電動三方弁73の弁箱には、流入ポート73A、及び2個の流出ポート73B、73Cが形成されている。流入ポート73Aには、廃インクチューブ74Bの他端が接続されている。流出ポート73B、73Cには、廃インクチューブ74C、74Dの一端がそれぞれ接続されている。廃インクチューブ74Cの他端は、第1貯留部35に接続されている。廃インクチューブ74Dの他端は、三方継手75に接続されている。
電動三方弁73の弁体は、弁箱に収容され、コントローラ130(図6を参照)の制御により第1弁位置及び第2弁位置の間を双方向に移動可能である。第1弁位置は、流入ポート73Aから流出ポート73Bへと廃インクを連通可能にする位置である。第2弁位置は、流入ポート73Aから流出ポート73Cへと廃インクを連通可能にする位置である。
流入ポート73Aに流入したインク等は、第1弁位置に弁体が位置するとき、弁体を通じて流出ポート73Bから廃インクチューブ74Cに流出する。流入ポート73Aに流入したインク等は、第2弁位置に弁体が位置する場合、弁体を通じて流出ポート73Cから廃インクチューブ74Dに流出する。
[ワイピング部76]
メンテナンス部70は、図3に示されるように、ワイピング部76を更に備えている。ワイピング部76は、ワイパーブレード等であり、図5に示すように、左右方向9において搬送経路65及びキャップ71の間の位置にある。ワイピング部76は、不図示の昇降機構により、上下方向7に離間する接触位置48(図5(A)を参照)と離間位置49(図5(B)を参照)との間を移動可能である。接触位置48は、ワイピング部76がノズル面39Aに下方から接触可能な位置である。離間位置49は、接触位置48よりも下方であって、ワイピング部76がノズル面39Aに接触しない位置である。昇降機構は、例えば第1モータ101で生成される駆動力により駆動されることで、ワイピング部76を移動させる。
[メンテナンス部70]
コントローラ130(図6を参照)は、予め定められている複数のフラッシング実行条件のいずれかを満たすと判定したことに応じて、キャリッジ23が第2メンテナンス位置68に位置する場合にフラッシング処理を実行する。上記フラッシング処理において、上記複数の駆動素子に上記電源部(不図示)により電圧が印加されることで、記録ヘッド39から廃インクが吐出される。上記フラッシング処理のために、メンテナンス部70は、インク受け部77を更に備えている。
[インク受け部77]
インク受け部77は、第2液体受け部の一例であり、樹脂等により構成されている。インク受け部77は、第2メンテナンス位置68のキャリッジ23に対して、ノズル面39Aの下方においてノズル面39Aから離間する位置にある。インク受け部77は、概ね直方体の箱形状であり、上方に向かって開放された開口77Aが形成されている。開口77Aは、上方からの平面視で、第2メンテナンス位置68のキャリッジ23に対して、ノズル面39Aを内包する。インク受け部77の底部には、排出口77Bが形成されている。排出口77Bには、廃インクチューブ74Eの一端が接続されている。廃インクチューブ74Eの他端は、三方継手75に接続されている。三方継手75には、廃インクチューブ74Fの一端が接続されている。廃インクチューブ74Fの他端は、第2貯留部57に接続されている。
[第1流路51、第2流路52、第3流路53]
ポンプ72、電動三方弁73、廃インクチューブ74A〜74F及び三方継手75は、図4に示すように、第1流路51、第2流路52及び第3流路53を形成する。具体的には、第1流路51は、廃インクチューブ74A、ポンプ72、廃インクチューブ74B、電動三方弁73及び廃インクチューブ74Cにより形成される。換言すると、第1流路51は、キャップ71から第1貯留部35へと廃インクを流通可能に連通する。第2流路52は、電動三方弁73、廃インクチューブ74D、三方継手75及び廃インクチューブ74Fにより形成される。換言すると、第2流路52は、第1流路51に設けられる電動三方弁73から第2貯留部57へと廃インクを流通可能に連通する。なお、第2流路52は、キャップ71から第2貯留部57へと廃インクを流通可能に連通してもよい。第3流路53は、廃インクチューブ74E及び三方継手75により形成され、インク受け部77から三方継手75へと廃インクを流通可能に連通する。なお、第3流路53において、廃インクチューブ74Eは、三方継手75に接続されるのではなく、第2貯留部57に直接接続されてもよい。
[メンテナンス部70]
メンテナンス部70は、パージ処理及びフラッシング処理により記録ヘッド39から排出されたインク等を貯留するために、図4に示すように、第1貯留部35と、第2貯留部57と、を更に備えている。
第1貯留部35は、第1廃インクタンク36及び第1吸収体37を有する。第2貯留部36は、第2廃インクタンク58及び第2吸収体59を有する。第1貯留部35及び第2貯留部57のそれぞれは、筐体14に対して着脱可能である。具体的に、筐体14の右側面の後端付近にはカバー35Aが配置されている(図1参照)。第1貯留部35は、筐体14においてカバー35Aよりも僅かに左方に配置されている。第1貯留部35には、管継手78が取り付けられている。第1貯留部35は、廃インクチューブ74Cから取り外すことが可能に管継手78により廃インクチューブ74Cに接続されている(図4参照)。ユーザ又はメンテナンス作業者は、第1貯留部35を交換する際、カバー35Aを開けた後に、第1貯留部35を筐体14及び廃インクチューブ74Cから取り外す。ユーザ又はメンテナンス作業者は、第1貯留部35の取り外し時とは逆の手順で、新しい第1貯留部35を筐体14に取り付ける。第2貯留部36は、第1貯留部35の交換と同様の手順で、ユーザ又はメンテナンス作業者により交換可能でよい。第1廃インクタンク36に対して満杯基準量140が予め定められている。満杯基準量140は、所定量の一例であり、第1廃インクタンク36の容量未満の値である。第1廃インクタンク36における廃インクの貯留量141が満杯基準量140に到達したか否かを判定する判定処理が、コントローラ130(図6を参照)により実行される。
第1廃インクタンク36及び第2廃インクタンク58のそれぞれは、廃インクを貯留する容器である。第1廃インクタンク36は、パージ処理による廃インクを貯留する。第2廃インクタンク58は、主にフラッシング処理による廃インクを貯留する。第1廃インクタンク36の容量は、第2廃インクタンク58の容量よりも大きい。
第1廃インクタンク36は、筐体11内においてキャリッジ23よりも上方に位置する。第1廃インクタンク36の上端は、上方に向けて開放された開口である。第1廃インクタンク36は、開口から下方に凹むカップ形状である。廃インクチューブ74Cの他端は、第1廃インクタンク36の底部近傍に接続されている。
第1吸収体37及び第2吸収体59は、廃インクを吸収可能なウレタンフォーム等で構成されており、第1廃インクタンク36及び第2廃インクタンク58の内部に収容されている。なお、新品の第1吸収体37は、廃インクの色とは異なり淡色(例えば、白)に着色されている。
[コントローラ130]
図6に示されるように、プリンタ部11は、コントローラ130を備える。コントローラ130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや情報等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。
ASIC135には、第1モータ101及び第2モータ102が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成して第1モータ101又は第2モータ102に出力する。第1モータ101又は第2モータ102は、入力駆動信号に従って駆動する。また、コントローラ130は、上記電源部(不図示)で生成される駆動電圧を、記録ヘッド39が備えるドライバIC(不図示)を通じて上記複数の駆動素子(不図示)に印加することによって、対応するノズル40からインク滴を吐出させる。
ASIC135には更に、通信部138が接続されている。通信部138は、プリンタ部11から離れた場所に位置可能な外部情報処理装置139と通信可能な通信インタフェースである。外部情報処理装置139は、パーソナルコンピュータ等である。即ち、コントローラ130は、通信部138を通じて情報処理装置139に各種情報を送信し、通信部138を通じて情報処理装置139から各種情報を受信する。通信部50138は、予め定められている無線通信規格に従った通信手順で無線信号を送受信するものであってもよいし、LANケーブル或いはUSBケーブルが接続されるインタフェースであってもよい。なお、図6では、情報処理装置139を点線で示すことで複合機10の構成要素と区別している。
ASIC135には更に、ディスプレイ28が接続されている。コントローラ130は、ディスプレイ28に各種情報を送信して、各種情報が示す画像をディスプレイ28に表示する。また、コントローラ130は、入力IF29から出力された操作信号を受信する。
EEPROM134は、EEPROM134は、複合機10の主電源が上記ユーザによりオフにされた後も、EEPROM134に記憶される各種情報を保持可能である。
EEPROM134には、貯留量141が記憶される。貯留量141は、第1貯留部35に貯留されている廃インクの量を示す情報である。貯留量141は、新品の第1貯留部35がプリンタ部11に装着されたことが入力された場合に、コントローラ130により初期値「0」に初期化される。
EEPROM134には、個別排出量142A、142Bが記憶される。コントローラ130は、パージ処理として、大パージ処理及び小パージ処理の少なくとも二種類を実行可能である。個別排出量142Aは、大パージ処理により記録ヘッド39から排出される廃インクの量を示す情報である。個別排出量142Bは、小パージ処理により記録ヘッド39から排出される廃インクの量を示す情報である。個別排出量142Aは、個別排出量142Bよりも多い。個別排出量142A、142Bは、複合機10の設計段階で予め定められる。
EEPROM134には、モード情報143が記憶される。モード情報143は、貯留量141が満杯基準量140に到達しているか否かを示す情報である。具体的には、モード情報143は、「0」及び「1」のいずれかに値にコントローラ130により設定される。モード情報143は、貯留量141が満杯基準量140に未到達である場合「0」に設定され、貯留量141が満杯基準量140に到達している場合「1」に設定される。
[コントローラ130の処理、プリント部11の動作]
次に、コントローラ130の処理及びプリント部11の動作について、図7から図10を参照しつつ説明する。以下の各処理は、CPU131がプログラムを実行することで実現されてもよいし、コントローラ130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。また、各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
[パージ処理]
コントローラ130は、予め定められた複数のパージ実行条件のいずれかを満たすと判定したことに応じてパージ処理を実行する。複数のパージ実行条件は、例えば下記のパージ実行条件(1)から(5)である。パージ実行条件(1)は、インクタンク99にインクの補充が行われたことが入力されたことである。パージ実行条件(2)は、インクタンク99に貯留されるインクが前回のパージ処理の実行後に所定量消費されたことである。パージ実行条件(3)は、前回の画像記録処理からの経過時間が所定時間経過したことである。パージ実行条件(4)は、複合機10の主電源がオンにされた回数が所定回数を超えたことである。パージ実行条件(5)は、入力IF29に上記パージ処理の実行を上記ユーザが入力したことを受け付けたことである。複数のパージ実行条件は、複合機10の設計段階で定められ、EEPROM134に記憶される。
図7において、コントローラ130は、パージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たすか否かを判定する(S11)。コントローラ130は、パージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たさないと判定したことに応じて(S11:NO)、処理をS11に戻す。
コントローラ130は、パージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たすと判定したことに応じて(S11:YES)、貯留量141を更新する更新処理を実行する(S12)。更新処理では、コントローラ130は、前回のパージ処理が終了してからS12の開始時点までの経過時間をタイマー(不図示)から取得する。次に、コントローラ130は蒸発量を導出する。蒸発量は、経過時間において第1廃インクタンク36の内部から蒸発した廃インクの量である。具体的には、コントローラ130は、EEPROM134から貯留量141及び個別排出量142Aを取得する。コントローラ130は、次式(1)に従って蒸発量を演算により導出する。
蒸発量=C×K ・・・(1)
上式(1)において、Cは貯留量141であり、Kは予め定められている比例係数であり、Dは経過時間である。
コントローラ130は更に、貯留量141+個別排出量142A−上記蒸発量を演算して、貯留量141の更新値を導出する。コントローラ130は、貯留量141の更新値でEEPROM134に記憶される貯留量141を更新する。これにより、更新処理が終了する。
コントローラ130は、判定処理を実行する。判定処理では、コントローラ130は、S12で更新された貯留量141がプログラム等に予め記述された満杯基準量140に到達したか否かを判定する(S13)。コントローラ130は、貯留量141が満杯基準量140に到達していないと判定したことに応じて(S13:NO)、処理をS14に進める。コントローラ130は、貯留量141が満杯基準量140に到達していると判定したことに応じて(S13:YES)、処理をS17に進める。
S14で、コントローラ130は、第1状態への設定処理を実行する。コントローラ130は、電動三方弁73に制御信号を送信して、電動三方弁73の弁体を第1弁位置に位置させる。換言すると、コントローラ130は、電動三方弁73に第1状態を選択させる。第1状態は、ノズル40から排出される廃インクをキャップ71から第1流路51を通じて第1貯留部35に流通可能な状態である。
なお、初期化処理(図8を参照)でも、第1状態への設定処理は実行される(S23を参照)。そのため、コントローラ130は、S13でNOと判定したことに応じて処理をS15に進めてもよい。
S15で、コントローラ130は、大パージ処理を実行する。大パージ処理は、第1排出処理の一例である。即ち、コントローラ130は、電動三方弁73に第1状態を選択させた状態で、第1排出処理を実行する。
大パージ処理では、コントローラ130は、キャリッジ23を第1メンテナンス位置67(図4を参照)に移動した後、キャップ71を被覆位置45に移動する。その結果、キャップ71はノズル40を覆う。コントローラ130は、ポンプ72を駆動して、吸入ポート72A側を記録ヘッド39の内部よりも負圧にし、キャップ71の内部空間を減圧する。その結果、記録ヘッド39のノズル40から、廃インクがキャップ71内に排出される。廃インクは、第1流路51内で流通して第1貯留部53に貯留される。なお、大パージ処理では、ポンプ72の流量及び駆動時間は、個別排出量142Aで示される量の廃インクがキャップ71へと排出されるように制御される。
コントローラ130は、ポンプ72の駆動が終了すると、キャップ71に設けられている大気連通路(不図示)を開放してキャップ71の内部空間を大気圧に戻す。また、コントローラ130は、キャップ71を離間位置46に移動する。これにより、大パージ処理が終了する。
大パージ処理の後、コントローラ130は、ワイピング処理を実行する(S16)。ワイピング処理において、コントローラ130は、ワインピング部76を接触位置48に移動した後、キャリッジ23を第1メンテナンス位置67から第2メンテナンス位置68へ向かって移動する。キャリッジ23が移動する過程で、ワイピング部76は、ノズル面39Aに付着したインク等を拭い取る。コントローラ130は、ノズル面39Aがワイピング部76を通過後、ワイピング部76を離間位置49に移動する。これにより、ワイピング処理が終了する。
コントローラ130は、S16の終了後、処理をS11に戻す。
S17でコントローラ130は警告処理を実行する。警告処理では、第1貯留部35の交換を促す旨の警告をコントローラ130はディスプレイ28に表示させる。なお、コントローラ130は、警告処理において、プリンタ部11が備えているLEDを点灯させたり、ブザー音を発したりすることによって、第1貯留部35の交換をユーザに促してもよい。
警告処理の後、コントローラ130は第2状態への切換処理を実行する(S18)。コントローラ130は、電動三方弁73の弁体を第2弁位置に位置させる。換言すると、コントローラ130は、電動三方弁73に第2状態を選択させる。第2状態は、ノズル40から排出される廃インクをキャップ71から第2流路52を通じて第1貯留部35に流通可能な状態である。
切換処理の後、コントローラ130は、小パージ処理を実行する(S19)。小パージ処理は、第2排出処理の一例である。コントローラ130は、電動三方弁73に第2状態を選択させた状態で、第2排出処理を実行する。小パージ処理では、コントローラ130は、キャップ71でノズル40を覆った後、ポンプ72を駆動してキャップ71の内部空間を減圧する。その結果、記録ヘッド39のノズル40から、廃インクがキャップ71内に排出される。廃インクは、廃インクチューブ74A、ポンプ72、廃インクチューブ74B、電動三方弁73及び第2流路52を順番に流通して第2貯留部57に貯留される。なお、小パージ処理では、ポンプ72の流量及び駆動時間は、個別排出量142Bで示される量の廃インクがキャップ71へと排出されるように制御される。コントローラ130は、ポンプ72の駆動が終了すると、キャップ71の内部空間を大気圧に戻し、キャップ71を離間位置46に移動する。これにより、小パージ処理が終了する。
小パージ処理でキャップ71に排出される廃インクの量は、大パージ処理でキャップ71に排出される廃インクの量よりも少ない。そのため、第2廃インクタンク58における廃インクの量が貯留限界まで到達しにくくなる。また、第2廃インクタンク58の容量を第1廃インクタンク36よりも小さくすることができる。なお、個別排出量142Bは、個別排出量142Aと同じ量であってもよい。
小パージ処理の後、コントローラ130は、ワイピング処理を実行する(S110)。S110は、S15と同様であるため、S110の詳細な説明が省略される。ワイピング処理の後、コントローラ130は、EEPROM134に記憶されるモード情報143の値を「1」に変更する(S111)。その後、コントローラ130は処理をS11に戻す。
[初期化処理]
図7のS17で警告処理が実行されると、第1貯留部35の交換が完了したか否かをユーザに確認する旨の問合せをコントローラ130はディスプレイ28に表示させる。図7のS17で警告処理が実行されると、ユーザ又はメンテナンス作業者は、第1貯留部35を交換する。ユーザ又はメンテナンス作業者は、第1貯留部35の交換後に入力IF29に対して第1貯留部35を交換したことを示す操作を行う。
図8に示されるように、コントローラ130は、入力IF29を通じて、第1貯留部35を交換したことの入力を受け付けたか否かを判定する(S21)。S21は、受付処理の一例である。コントローラ130は、第1貯留部35を交換したことの入力を受け付けていないと判定したことに応じて(S21:NO)、処理をS21に戻す。一方、コントローラ130は、第1貯留部35を交換したことの入力を受け付けたと判定したことに応じて(S21:YES)、S22、S23及びS24を実行する。
コントローラ130は、EEPROM134に記憶される貯留量141の値を「0」に初期化する(S22)。初期化後、コントローラ130は、第1状態への切換処理を実行する(S23)。切換処理は、第2切換処理の一例である。具体的には、コントローラ130は、S23で、電動三方弁73に制御信号を送信して、電動三方弁73の弁体を第1弁位置に位置させる。そして、コントローラ130は、EEPROM134に記憶されるモード情報143の値を「0」に変更する(S24)。その後、コントローラ130は処理をS21に戻す。
[画像記録処理、フラッシング処理]
コントローラ130は、通信部50を通じて情報処理装置139から印刷コマンドを画像データとともに受信すると、画像記録処理を開始する。印刷コマンドは、記録媒体12(図2を参照)に画像を記録するためのコマンドである。
図9に示されるように、コントローラ130は、印刷前のフラッシング処理を実行する(S31)。印刷前のフラッシング処理では、コントローラ130は、第1メンテナンス位置67に位置するキャリッジ23に対して、昇降機構(不図示)によりキャップ71を被覆位置45から離間位置46に移動させた後、キャリッジ23を第2メンテナンス位置68(図4を参照)に移動させる。コントローラ130は、キャリッジ23が第2メンテナンス位置68に停止した状態で、駆動素子のそれぞれに電源部(不図示)で生成された電圧を印加する。その結果、ノズル40のそれぞれからインク滴が廃インクとしてインク受け部77に吐出される。フラッシング処理においては、例えば、全てのノズル40から所定のインク量の複数のインク滴が複数個連続して吐出される。フラッシング処理においてノズル40から吐出されたインクは廃インクとなる。廃インクは、排出口77B(図4を参照)から第3流路53、第2流路52を通じて第2貯留部57に貯留される。
S32で、コントローラ130は、カウンタ(不図示)の値(以下、実行回数Mと称する)を「0」に初期化する。実行回数Mは、1パス分の吐出処理(S34)の実行回数である。
S33で、コントローラ130は、EEPROM134に記憶されているモード情報143が「0」を示すか否かを判定する。コントローラ130は、モード情報143が「0」を示している場合(S33:YES)、処理をS34に進める。一方、コントローラ130は、モード情報143が「0」を示していない場合(S33:NO)、図10に示されるS313に処理を進める。
S34で、コントローラ130は、1パス分の吐出処理を実行する。コントローラ130は、第2モータ103を制御して、キャリッジ23を左右方向9の一方の向きに1パス分の距離だけ移動させる。コントローラ130は、キャリッジ23が1パス分だけ移動する過程で、画像データに従って、記録ヘッド39に設けられる駆動素子のそれぞれに電源部(不図示)で生成された電圧を印加する。その結果、ノズル40のそれぞれからインク滴が記録媒体12に向けて吐出される。これにより、1パス分の吐出処理が実行される。
図2の二点鎖線の枠内に示されるように、ノズル面39Aにおいて、複数のノズル40は、前後方向8及び左右方向9のそれぞれに所定間隔で所定個数だけ並ぶ。ノズル面39Aには、前後方向8においてN個のノズル40が間隔ΔDをあけて並ぶ。Nは2以上の自然数である。S34では、前後方向8に並ぶN個のノズル40からインク滴が吐出可能である。その結果、前後方向8においてΔD×(N−1)の幅を有する画像が記録媒体12に記録される。
次に、コントローラ130は、上記画像記録処理が完了したか否かを判定する(S35)。コントローラ130は、画像記録処理が未完了であると判定したことに応じて(S35:NO)、処理をS36に進める。一方、コントローラ130は、上記画像記録処理が完了したと判定したことに応じて(S35:YES)、処理をS311に進める。
S36で、コントローラ130は第1搬送処理を実行する。第1搬送処理では、コントローラ130は、第1モータ101を制御することで搬送ローラ部54に記録媒体12を搬送向き16にN×ΔDに相当する距離だけ搬送させる。
S37で、コントローラ130は、実行回数Mを1だけインクリメントし、その次に、S38で、実行回数Mが予め定められている第1基準回数R1に到達しているか否かを判定する。第1基準回数R1は、4以上の自然数であり且つ2の倍数である。第1基準回数R1は例えば4である。コントローラ130は、実行回数Mが第1基準回数R1に未到達と判定したことに応じて(S38:NO)、処理をS34に戻す。一方、コントローラ130は、実行回数Mが第1基準回数R1に到達していると判定したことに応じて(S38:YES)、処理をS39に進める。
S39で、コントローラ130は、印刷中のフラッシング処理を実行する。S39では、コントローラ130は、キャリッジ23を第2メンテナンス位置68(図4を参照)に移動及び停止させた後、ノズル40のそれぞれからインク滴を廃インクとしてインク受け部77に吐出させる。
S310で、コントローラ130は、実行回数Mを「0」に初期化する。S310の終了後、コントローラ130は、処理をS34に戻す。
S311で、コントローラ130は、排出処理を実行する。排出処理において、コントローラ130は、第1モータ101を制御することで排出ローラ部55に記録媒体12を排出トレー20に排出させる。
S312で、コントローラ130は、待機処理を実行する。待機処理では、コントローラ130は、第2モータ103を制御することでキャリッジ23を第1メンテナンス位置67まで移動させる。さらに、コントローラ130は、昇降機構(不図示)を駆動することでキャップ71を被覆位置45に移動させて、複数のノズル40を覆う。S312の終了後、コントローラ130は、画像記録処理を終了して、次の印刷コマンドが送信されてくることを待機する。
S313で、コントローラ130は、S34と同様に1パス分の吐出処理を実行する。次に、コントローラ130は、画像記録処理が未完了であると判定したことに応じて(S314:NO)、処理をS315に進める。一方、コントローラ130は、上記画像記録理が完了したと判定したことに応じて(S314:YES)、図9に示されるS311に処理を進める。
S315で、コントローラ130は第2搬送処理を実行する。第2搬送処理は、上記第1搬送処理と比較すると、記録媒体12が搬送向き16に(N−P)×ΔDに相当する距離だけ搬送される点で相違する。ここで、Pは、N−1以下の自然数である。なお、S315では、図9に示されるS34と同様に、前後方向8に並ぶN個のノズル40からインク滴が吐出可能であり、その結果、前後方向8においてΔD×(N−1)の幅を有する画像が記録媒体12に記録される。即ち、全てのノズル40のうち、特定のノズル40は、連続する2回のS313で記録媒体12の同じ位置に向けてインク滴を吐出することになる。
S316で、コントローラ130は、実行回数Mを1だけインクリメントし、その次に、S317で、実行回数Mが予め定められている第2基準回数R2に到達しているか否かを判定する。第2基準回数R2は、第1基準回数R1よりも小さく且つ2の倍数である。例えば、第2基準回数R2は例えば2である。コントローラ130は、実行回数Mが第2基準回数R2に未到達と判定したことに応じて(S317:NO)、処理をS313に戻す。一方、コントローラ130は、実行回数Mが第2基準回数R2に到達していると判定したことに応じて(S317:YES)、処理をS318に進める。
S318で、コントローラ130は、S39と同様の印刷中のフラッシング処理を実行する。S319で、コントローラ130は、実行回数Mを「0」に初期化する。その後、コントローラ130は、処理をS313に戻す。
[本実施形態の作用効果]
一般的な画像記録装置では、廃インクタンクの貯留限界までインクが貯留されると、廃インクタンクが交換されるまで、画像記録装置においてメンテナンス動作が禁止されたり、画像記録動作が禁止されたりする。この場合、画像記録装置のユーザが直ちに交換できる新たな廃インクタンクを所有していなければ、新たな廃インクタンクを購入して入手するまで、或いは、メンテナンス作業者が新たな廃インクタンクを持って到着するまで、画像記録装置が使用できないという不都合が生じ得る。
それに対し、本実施形態によれば、貯留量141が満杯基準量140に到達すれば、記録ヘッド39からキャップ71へ排出される廃インクが第2流路52を通じて第2廃インクタンク58へ流れるので、第1廃インクタンク36に満杯基準量140の廃インクが貯留された後も、記録ヘッドから第1液39からキャップ71へと廃インクを排出することができる。これにより、キャップ71と連通する第1廃インクタンク36が更に廃インクを貯留できない状態になった後も、記録ヘッド39からキャップ71に廃インクを排出することが可能となる。その結果、第1廃インクタンク36が満杯基準量140に到達することに起因して、プリンタ部11を使用できなくなるという不都合が生じることを避けることが可能となる。
また、本実施形態では、小パージ処理では、大パージ処理によって記録ヘッド39から排出される廃インクの量よりも少ない廃インクの量が、記録ヘッド39から排出される。これにより、第1廃インクタンク36における貯留量141が満杯基準量140に到達した後、小パージ処理によって第2廃インクタンク58に貯留される廃インクを比較的少なくすることができる。その結果、第2廃インクタンク58における廃インクの量が貯留限界まで到達しにくくなるため、第1廃インクタンク36における貯留量141が満杯基準量140に到達した後プリンタ部11が短時間で使用できなくなるという不都合が生じることを避けることが可能となる。
また、本実施形態によれば、コントローラ130は、警告処理(図7のS17)を実行した後、を実行し、上記入力IF29を通じて、第1廃インクタンク36を交換したことの入力を受け付けたことに応じて(図8のS21:YES)、第1状態への切換処理を実行する(S23)。上記構成によれば、第1廃インクタンク36が交換された後に、キャップ71から第1流路51を通じて第1廃インクタンク36へ廃インクを流通させることができる。これにより、第2廃インクタンク58における廃インクの量が貯留限界まで到達しにくくすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、大パージ処理により第1廃インクタンク36における廃インクの貯留量141が満杯基準量140に到達した後、小パージ処理により排出される廃インクは、フラッシング処理で排出される廃インクが貯留される第2廃インクタンク58に貯留される。このように、第2廃インクタンク58が小パージ処理及びフラッシング処理で共用される。換言すると、小パージ処理で排出される廃インクのために廃インクタンクをプリント部11に別途設ける必要がなくなる。
本実施形態によれば、貯留量141は、コントローラ130による演算により決定されるため、廃インクタンク36における廃インクの貯留量を検出するためのセンサをプリント部11に設ける必要がなくなる。
本実施形態によれば、第1廃インクタンク36の容量は、第2廃インクタンク58の容量よりも大きいので、第1廃インクタンク36における廃インクの貯留量が満杯基準量140に到達するまでの時間を長くすることができる。
本実施形態によれば、第1貯留部35は、プリンタ部11に対し着脱可能で廃インクを貯留する容器である第1廃インクタンク36を有する。これにより、第1貯留部35の交換が容易になる。
本実施形態によれば、ノズル面39Aには、前後方向8にN個のノズル40が間隔ΔDをあけて並ぶ。コントローラ130は、上記第2搬送処理では、記録媒体12を搬送向き16に(N−P)×ΔDに相当する距離だけ搬送する。Nは2以上の自然数で、PはN−1以下の自然数である。第2搬送処理によれば、記録媒体12における同じ位置に向けて、前後方向8に並ぶ複数のノズル40がインクを吐出することができる。これにより、小パージ処理により、記録媒体12においてドットが形成されるべき位置に向けてインクが吐出されない不具合が発生することを低減することができる。
本実施形態では、モード情報143が「1」に設定されている場合(即ち、貯留量141が満杯基準量140に到達している場合)には、小パージ処理が実行される。小パージ処理によれば、大パージ処理との比較において、廃インクの排出量が抑制される反面、記録ヘッド39から異物及び気泡は排出されにくくなる。そこで、本実施形態では、印刷中のフラッシング処理の実行頻度は、モード情報143が「1」に設定されている場合の方が、モード情報143が「0」に設定されている場合よりも高くなっている。これにより、廃インクの排出量を抑えつつ、記録ヘッド39から異物及び気泡が排出される可能性を高めることが可能となる。
[変形例]
なお、プリント部11は、第1廃インクタンク36に貯留される廃インクの量を検出可能なセンサを備えていてもよい。センサとしては、例えば、第1廃インクタンク36の周囲に設けられる光反射型のアクティブセンサ、又は第1廃インクタンク36内に設けられる静電容量センサがある。センサは、第1廃インクタンク36における廃インクの貯留量を検出して、コントローラ130に出力する。コントローラ130は、S12の更新処理では、貯留量141の演算に代えて、上記アクティブセンサから貯留量を取得してもよい。
また、パージ処理において、廃インクは、第1流路51に設けられたポンプ72による吸引により記録ヘッド39から排出されていた。しかし、これに限らず、パージ処理において、廃インクは、4本のインクチューブ32に設けられたポンプによる加圧により記録ヘッド39から排出されてもよい。
また、第1貯留部35は、第1吸収体37を有さず、第1廃インクタンク36のみで構成されてもよい。第2貯留部57は、第2吸収体59を有さず、第2廃インクタンク58のみで構成されてもよい。また、第1貯留部35は、第1廃インクタンク36を有さず、第1吸収体37のみで構成されてもよい。第2貯留部57は、第2廃インクタンク58を有さず、第2吸収体59のみで構成されてもよい。
また、本実施形態では、警告処理(図7のS17を参照)において、第1貯留部35の交換を促す旨の警告をコントローラ130はディスプレイ28に表示させていた。また、コントローラ130は、第1貯留部35を交換したことの入力を受け付けたことに応じて(図8のS21:YES)、第1状態への切換処理(S23)を実行していた。しかし、コントローラ130は、警告処理の代わりに、第1貯留部35の交換を促す旨を示す情報を通信部138を通じて外部情報処理装置139に送信する送信処理を実行してもよい。この場合、ユーザは、第1貯留部35の交換後、外部情報処理装置139を操作して、第1貯留部35を交換した旨を示す情報をプリンタ部11に送信する。また、コントローラ130は、第1状態への切換処理(S23)の代わりに、外部情報処理装置139から第1貯留部35を交換した旨を示す情報を通信部138を通じて受け付けたことに応じて、電動三方弁73に第1状態を選択させる処理を、第2切換処理の他の例として実行してもよい。なお、送信処理が実行された場合において、ユーザは、コントローラ130は、第1貯留部35を交換したことの入力を入力IF29を通じて受け付けたことに応じて(図8のS21:YES)、電動三方弁73に第1状態を選択させる処理を実行してもよい。
また、本実施形態では、コントローラ130は、図7のS13で、貯留量141が満杯基準量140に到達していると判定したことに応じて、小パージ処理(第2排出処理)を実行していた。しかし、コントローラ130は、小パージ処理に代えて、大パージ処理(第1排出処理)を行ってもよい。即ち、コントローラ130は、貯留量141が満杯基準量140に到達していると判定したことに応じて、電動三方弁73の状態を第1状態(S14)から第2状態(S18)に切り換えるだけでもよい。
次に、図11を参照して変形例について説明する。以下の変形例の説明では、上記実施形態との相違点について説明し、上記実施形態に相当する構成には、上記実施形態と同一の参照符号を付す。また、以下の説明では、上記実施形態と共通する構成については説明を省略する。
図11において、コントローラ130は、前述の5種類のパージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たすか否かを判定する(S41)。コントローラ130は、パージ実行条件(1)から(5)のいずれかも満たさないと判定したことに応じて(S11:NO)、処理をS11に戻す。コントローラ130は、パージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たさないと判定したことに応じて(S11:YES)、処理をS12に進める。なお、S41において、コントローラ130は、複数のパージ実行条件のいずれかを満たすか否かを判定すればよい。
また、コントローラ130は、S17の次に、上記5種類のパージ実行条件(1)から(5)のうち一部である所定のパージ実行条件を満たすか否かを判定する(S42)。上記所定のパージ実行条件は、上記5種類のパージ実行条件の少なくとも1種類であり、例えばパージ実行条件(5)である。コントローラ130は、上記所定のパージ実行条件を満たさないと判定したことに応じて(S42:NO)、処理をステップS111に進める。一方、コントローラ130は、上記所定のパージ実行条件を満たすと判定したことに応じて(S42:YES)、処理をステップS18に進める。
大パージ処理及び小パージ処理では、個別排出量142A及び個別排出量142Bの廃インクが記録ヘッド39から排出されてもよい。しかし、これに限らず、大パージ処理及び小パージ処理では、互いに同じ量の廃インクが記録ヘッド39から排出されてもよい。
[変形例の作用効果]
上記変形例によれば、小パージ処理(図7のS19)が大パージ処理(S15)よりも低頻度で実行される。その結果、実施形態と同様に、キャップ71と連通する第1廃インクタンク36が更に廃インクを貯留できない状態になった後も、記録ヘッド39からキャップ71に廃インクを排出することが可能となる。
[変形例の付記]
なお、上記所定のパージ実行条件は、上記5種類のパージ実行条件(1)から(5)のいずれかを満たすと判定された回数のうち奇数回目又は偶数回目であること、であってもよい。
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
23・・・キャリッジ
24・・・記録部
28・・・ディスプレイ(警告部)
29・・・入力インターフェイス
35・・・第1貯留部
39・・・記録ヘッド
40・・・ノズル
50・・・通信部
51・・・第1流路
52・・・第2流路
53・・・第3流路
57・・・第2貯留部
58・・・第2廃インクタンク(容器)
67・・・第1メンテナンス位置(第1位置)
68・・・第2メンテナンス位置(第2位置)
70・・・メンテナンス部
71・・・キャップ(第1液体受け部)
73・・・電動三方弁
76・・・ワイピング部
77・・・インク受け部(第2液体受け部)
130・・・コントローラ
138・・・通信部
139・・・外部情報処理装置

Claims (10)

  1. 液体を排出する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドから排出された液体を受ける第1液体受け部と、
    液体を貯留する第1貯留部と、
    液体を貯留する第2貯留部と、
    上記第1液体受け部と上記第1貯留部とを液体を流通可能に連通する第1流路と、
    上記第1液体受け部又は上記第1流路と上記第2貯留部とを液体を流通可能に連通する第2流路と、
    上記第1液体受け部から上記第1流路を通じて上記第1貯留部に液体を流通可能な第1状態と、上記第1液体受け部から上記第2流路を通じて上記第2貯留部に液体を流通可能な第2状態とを、選択的に切り換える切換部と、
    コントローラと、を備え、
    上記コントローラは、
    上記切換部に上記第1状態を選択させた状態で、上記記録ヘッドから上記第1液体受け部に液体を排出する第1排出処理と、
    上記第1貯留部が貯留する液体の貯留量が、所定量に到達したかを判定する判定処理と、
    上記貯留量が上記所定量に到達したと判定したことに応じて、上記切換部に上記第2状態を選択させる第1切換処理と、
    上記切換部に上記第2状態を選択させた状態で、上記記録ヘッドから上記第1液体受け部に液体を排出する第2排出処理と、を実行する液体排出装置。
  2. 上記コントローラは、上記第2排出処理において、上記第1排出処理によって上記記録ヘッドから液体が排出される液体量よりも少ない液体量を、上記記録ヘッドから排出する請求項1に記載の液体排出装置。
  3. 上記コントローラは、
    複数の実行条件のいずれかを満たすと判定したことに応じて上記第1排出処理を実行し、
    上記複数の実行条件のうちの一部の実行条件のいずれかを満たすと判定したことに応じて上記第2排出処理を実行する請求項1に記載の液体排出装置。
  4. 警告部と、
    入力インターフェイスと、を更に備え、
    上記コントローラは、
    上記判定処理において上記貯留量が上記所定量に到達したと判定したことに応じて、上記第1貯留部の交換を促す旨の警告を上記警告部に実行させる警告処理と、
    上記入力インターフェイスを通じて、上記第1貯留部を交換したことの入力を受け付ける受付処理と、
    上記第1貯留部を交換したことの入力を受け付けたことに応じて、上記切換部に上記第1状態を選択させる第2切換処理と、を更に実行する請求項1から3のいずれかに記載の液体排出装置。
  5. 外部情報処理装置と通信可能な通信部と、
    入力インターフェイスと、を更に備え、
    上記コントローラは、
    上記判定処理において上記貯留量が上記所定量に到達したと判定したことに応じて、上記第1貯留部の交換を促す旨を示す情報を上記通信部を通じて上記外部情報処理装置に送信する送信処理と、
    上記外部情報処理装置から上記第1貯留部を交換したことの入力を上記通信部を通じて受け付けたことに応じて、上記切換部に上記第1状態を選択させる第2切換処理と、を更に実行する請求項1から3のいずれかに記載の液体排出装置。
  6. 上記記録ヘッドを搭載して走査方向へ移動するキャリッジと、
    上記記録ヘッドから排出される液体を受ける第2液体受け部と、
    上記第2液体受け部と上記第2貯留部又は上記第2流路とを液体を流通可能に連通する第3流路と、を更に備え、
    上記第1液体受け部は、上記キャリッジが第1位置にあるときに上記記録ヘッドを覆うキャップであり、
    上記第2液体受け部は、上記キャリッジが上記第1位置と異なる第2位置にあるときに上記記録ヘッドから排出される液体を受けるものであり、
    上記コントローラは、
    上記第1排出処理及び上記第2排出処理において、上記キャップに上記記録ヘッドを覆わせて上記記録ヘッドから液体を排出させ、
    上記キャリッジを上記第2位置に位置させて、上記記録ヘッドから上記第2液体受け部に液体を吐出するフラッシング処理、を更に実行する請求項1から5のいずれかに記載の液体排出装置。
  7. 上記記録ヘッドを搭載して走査方向へ移動するキャリッジと、
    上記記録ヘッドから排出される液体を受ける第2液体受け部と、
    上記第2液体受け部と上記第1貯留部又は上記第2流路とを液体を流通可能に連通する第3流路と、を更に備え、
    上記第1液体受け部は、上記キャリッジが第1位置にあるときに上記記録ヘッドを覆うキャップであり、
    上記第2液体受け部は、上記キャリッジが上記第1位置と異なる第2位置にあるときに上記記録ヘッドから排出される液体を受けるものであり、
    上記コントローラは、
    上記第1排出処理及び上記第2排出処理において、上記キャップに上記記録ヘッドを覆わせて上記記録ヘッドから液体を排出させ、
    上記キャリッジを上記第2位置に位置させて、上記記録ヘッドから上記第2液体受け部に液体を吐出するフラッシング処理、を更に実行する請求項1から5のいずれかに記載の液体排出装置。
  8. 上記コントローラは、上記第1排出処理において上記記録ヘッドから排出された液体の累積量を求め、当該累積量から時間の経過に伴って増加する乾燥量を差し引いた量を上記貯留量として決定する請求項1から7のいずれかに記載の液体排出装置。
  9. 上記第1貯留部の容量は、上記第2貯留部の容量よりも大きい請求項1から8のいずれかに記載の液体排出装置。
  10. 上記第1貯留部は、上記液体を貯留する容器を有する請求項1から9のいずれかに記載の液体排出装置。
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