JP2020142385A - 中間転写媒体、印画物の製造方法及び転写箔 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写層の転写性が良好な中間転写媒体、及びこの中間転写媒体を用いた印画物の製造方法を提供する。【解決手段】中間転写媒体10は、基材1の一方の面に、前記基材1から剥離可能に転写層が設けられている。前記転写層は、前記基材上に設けられた剥離層2、前記基材から最も遠くに位置する受容層4、及び前記剥離層2と前記受容層4との間に設けられた中間層3を含み、前記受容層4に画像が印画される画像印画領域R1の幅方向の両側に、前記中間層3が所定のパターンで形成される中間層パターン領域R2が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、中間転写媒体、印画物の製造方法及び転写箔に関する。
熱転写画像を任意の対象物に形成する方法の1つとして、受容層が基材上に剥離可能に設けられた中間転写媒体を準備し、色材層を有する熱転写シートを用いて、中間転写媒体の受容層に熱転写画像を形成し、その後、この受容層を含む転写層を被転写体上に転写する方法が提案されている。例えば、この方法を用いてカード基材に画像を形成し、IDカードやクレジットカード等が作製される。
近年、セキュリティ性の向上のため、OA機器や情報端末等もIDカード等によって管理されることが多くなっており、IDカード等には高い耐久性が要求されている。耐久性を高めるためには、転写層内に硬化層などの強靭な層を導入する必要がある。しかし、転写層内に強靭な層を導入して転写層が厚くなると、中間転写媒体の転写層を基材から剥離して被転写体に転写する際に、尾引きと呼ばれるバリが発生し、箔切れの精度が低下することがあった。
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、転写層の転写性が良好な中間転写媒体及び転写箔と、この中間転写媒体を用いた印画物の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の中間転写媒体は、基材の一方の面に、前記基材から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体であって、前記転写層は、前記基材上に設けられた剥離層、前記基材から最も遠くに位置する受容層、及び前記剥離層と前記受容層との間に設けられた中間層を含み、前記受容層に画像が印画される画像印画領域の幅方向の両側に、前記中間層が所定のパターンで形成される中間層パターン領域が設けられているものである。
本発明の一態様では、前記中間層パターン領域は、前記剥離層上に前記中間層が形成されている部分と、前記剥離層上に前記中間層が形成されていない部分とを含む。
本発明の一態様では、前記中間層パターン領域では、前記中間層が前記中間転写媒体の長手方向に沿った繰り返しパターンで形成されている。
本発明の一態様では、前記画像印画領域では、前記剥離層、前記中間層及び前記受容層が全面に設けられている。
本発明の印画物の製造方法は、本発明の中間転写媒体を供給する工程と、色材層が設けられた熱転写シートを加熱し、前記画像印画領域の受容層に前記色材層の色材を転写して画像を形成する工程と、前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が形成された受容層を含む前記転写層を被転写体に転写して印画物を製造する工程と、を備え、前記被転写体に前記転写層を転写する際、前記画像印画領域と前記中間層パターン領域との境界部分、又は前記中間層パターン領域内で前記転写層が剪断するものである。
本発明の転写箔は、基材の一方の面に、前記基材から剥離可能に転写層が設けられた転写箔であって、前記転写層は1又は複数の層を含み、被転写体に転写される転写領域の幅方向の両側に、少なくとも1つの層が所定のパターンで形成されるパターン領域が設けられているものである。
本発明によれば、転写層を転写するときの転写性を良好なものとすることができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は中間転写媒体10の平面図であり、図2Aは図1のII-II線断面図、図3は図1のIII-III線断面図である。中間転写媒体10は、基材1と、基材1の一方の面上に設けられた転写層5とを備えている。転写層5は、基材1の直上に設けられた剥離層2と、基材1から最も遠くに位置する最表面の受容層4を含む。剥離層2と受容層4との間には中間層3が設けられている。すなわち、転写層5は、基材1側から剥離層2、中間層3及び受容層4が順に積層された積層構成をなしている。
熱転写シートの色材層が含有している昇華性染料等の色材を受容層4に移行させることで、受容層4に画像を形成することができる。
転写層5は基材1から剥離可能に設けられている。画像が形成された受容層4を含む転写層5が、熱転写によって基材1から剥離され、後述する被転写体20(図4C参照)上に転写される。これにより、被転写体20に画像を形成することができる。
中間転写媒体10は長尺帯状であり、図1の上下方向が長手方向、図1の左右方向が短手方向(以下、幅方向という)となる。
図1、図2Aに示すように、中間転写媒体10の幅方向の中央部分が画像印画領域R1となっている。画像印画領域R1では、基材1上に、剥離層2、中間層3及び受容層4が積層されており、剥離層2、中間層3及び受容層4は全面に設けられている。画像印画領域R1の受容層4に画像が印画される。
画像印画領域R1の幅方向の両端側には、中間層3が所定のパターンで形成された中間層パターン領域R2が設けられている。図3に示すように、中間層パターン領域R2では、中間層3が、長手方向に沿った繰り返しパターンで形成されている。例えば、図1に示す例では、幅方向と斜交する方向に延在するライン状の中間層3が繰り返し形成されている。
中間層パターン領域R2は、剥離層2上に中間層3が形成されている部分と、剥離層2上に中間層3が形成されず、剥離層2上に受容層4が直接形成される部分とが混在する。中間層3が形成されていない部分があることで、画像印画領域R1から続く転写層5の積層構成が不連続となり、転写層5を被転写体20に転写する際に中間層パターン領域R2に剪断力が集中し、転写層5が綺麗に剪断される。そのため、バリの発生を防止し、箔切れ性を向上させることができる。箔切れ性を考慮し、剥離層2上に中間層3が形成されず、剥離層2上に受容層4が直接形成される部分における転写層5の厚みを、剥離層2上に中間層3が形成されている部分における転写層5の厚みの85%以下とすることが好ましい。
中間層パターン領域R2は、所定のパターンで形成された中間層3上に受容層4が形成されるため、受容層4の表面には凹凸があり、画像印画領域R1と比較して、熱転写シートから色材を転写し難くなっている。また、中間層パターン領域R2内のどこで転写層5を剪断させるか細かく制御することは困難である。そのため、中間層パターン領域R2の受容層4には画像を印画しないことが好ましい。
中間転写媒体10の両端部(中間層パターン領域R2よりも端側)は、転写層5が設けられておらず、基材1の表面が露出している。図2Bに示すように、中間層パターン領域R2より端側にも転写層5を設け、基材1の表面が露出しないようになっていてもよい。
次に、中間転写媒体10の各層の構成について説明する。
(基材)
基材1は、転写層5を保持する。基材1の材料について特に限定はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルム等を挙げることができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。基材1の厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択できるが、通常は4μm以上30μm以下の範囲であり、好ましくは4μm以上15μm以下の範囲である。
基材1は、転写層5を保持する。基材1の材料について特に限定はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルム等を挙げることができる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用することができる。基材1の厚さは、その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択できるが、通常は4μm以上30μm以下の範囲であり、好ましくは4μm以上15μm以下の範囲である。
(剥離層)
剥離層2は、転写層5の転写性(剥離性)を向上させるためのものであり、転写層5を構成する層のうち基材1の最も近くに位置している。剥離層2の成分としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等を挙げることができる。また、剥離層2は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
剥離層2は、転写層5の転写性(剥離性)を向上させるためのものであり、転写層5を構成する層のうち基材1の最も近くに位置している。剥離層2の成分としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等を挙げることができる。また、剥離層2は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
剥離層2の厚みについて特に限定はないが、一例としては、0.5μm以上5μm以下の範囲である。
(受容層)
受容層4の材料について特に限定はなく、中間転写媒体の分野で従来公知の受容層を適宜選択して用いることができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の溶剤系の樹脂が挙げられる。また、受容層13は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
受容層4の材料について特に限定はなく、中間転写媒体の分野で従来公知の受容層を適宜選択して用いることができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレートもしくはポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、エチレンもしくはプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等のセルロース樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の溶剤系の樹脂が挙げられる。また、受容層13は、これらの成分の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
受容層4は、上記樹脂成分とともに、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などを挙げることができる。
受容層4の厚みについて特に限定はないが、一例としては、1μm以上10μm以下の範囲である。
(中間層)
中間層3は、剥離層2と受容層4との間に設けられ、転写層5が被転写体に転写された後、受容層4に形成されている画像を保護する層である。例えば、中間層3は、耐可塑剤層及び耐摩擦性や硬度に優れた保護層のいずれか一方、又は少なくともこれら2層を含む複数の層を積層したものである。中間層3が複数の層からなる場合、少なくとも1つの層が、上述した所定のパターンで形成されていればよい。中間層3が保護層を含む場合は、保護層を上述の所定のパターンで形成することが好ましい。
中間層3は、剥離層2と受容層4との間に設けられ、転写層5が被転写体に転写された後、受容層4に形成されている画像を保護する層である。例えば、中間層3は、耐可塑剤層及び耐摩擦性や硬度に優れた保護層のいずれか一方、又は少なくともこれら2層を含む複数の層を積層したものである。中間層3が複数の層からなる場合、少なくとも1つの層が、上述した所定のパターンで形成されていればよい。中間層3が保護層を含む場合は、保護層を上述の所定のパターンで形成することが好ましい。
耐可塑剤層は、剥離層2上に、アクリル樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂を主成分として溶媒に溶解又は分散してなるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成される。耐可塑剤層の厚みは、通常0.5μm以上5μm以下程度、好ましくは1μm以上3μm以下程度である。
保護層としては、耐摩擦性、透明性、硬度等に優れた樹脂を適宜用いることができる。具体的には、ポリエステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン、アクリルウレタン、ポリカーボネート、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。また、アクリルモノマー等を電離放射線照射により架橋硬化した樹脂等も用いることができる。アクリルモノマーの具体例としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、電離放射線で硬化される物質は上記モノマーに限らず、オリゴマーとして使用してもよい。更に、上記物質の重合体又はその誘導体からなるポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等のアクリル反応性重合体も使用可能である。更に、その他のアクリル樹脂と混合して用いてもよい
保護層の厚みは、通常0.5μm以上30μm以下程度、好ましくは1μm以上15μm以下程度である。
中間転写媒体10の幅W1(基材1の幅W1)は、60mm以上100mm以下程度である。画像印画領域R1の幅W2は、54mm以上85mm以下程度である。中間層パターン領域R2の幅W3は、3mm以上5mm以下程度である。中間層パターン領域R2に形成される中間層3の繰り返しパターンは、繰り返し密度が0.5回/mm以上15回/mm以下程度である。
<印画物の製造方法>
中間転写媒体10と熱転写シートとを、中間転写媒体10の受容層4と熱転写シートの色材層とが対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱デバイスを用いて色材層を加熱し、図4Aに示すように、画像印画領域R1の受容層4に画像Gを形成する。
中間転写媒体10と熱転写シートとを、中間転写媒体10の受容層4と熱転写シートの色材層とが対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱デバイスを用いて色材層を加熱し、図4Aに示すように、画像印画領域R1の受容層4に画像Gを形成する。
次に、図4Bに示すように、被転写体20と、画像Gが形成された中間転写媒体10の転写層5とが対向するように重ね合わせ、被転写体20上に転写層5を転写する。転写層5を被転写体20上に転写する方法について特に限定はなく、サーマルヘッド等の加熱デバイスを用いる方法の他、ホットスタンプ方式や、ヒートロール方式等を用いることができる。これにより、図4Cに示すように、最表面に剥離層2が位置するように被転写体20上に転写層5が転写された印画物が製造される。
被転写体20は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリセルロースジアセテート、ポリセルローストリアセテート、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂を母材としたカード基材である。
中間転写媒体10には、画像印画領域R1の幅方向の両端部に中間層パターン領域R2が設けられている。そのため、転写層5を被転写体20に転写する際に、画像印画領域R1と中間層パターン領域R2との境界部分、又は中間層パターン領域R2内で転写層5が剪断し、バリの発生を防止できる。
図5Aは、画像印画領域R1と中間層パターン領域R2との境界で転写層5が剪断した場合の、転写層5転写後の中間転写媒体10の平面図である。
図5Bは、中間層パターン領域R2内で転写層5が剪断した場合の、転写層5転写後の中間転写媒体10の平面図である。中間層パターン領域R2内で転写層5が剪断した場合、図6に示すように、中間層パターン領域R2の一部、すなわち中間層3のパターンの一部が被転写体20に転写され得る。被転写体20に転写された中間層3のパターンは、セキュリティマークとして利用することができる。
上記実施形態では、中間層パターン領域R2に設けられる中間層パターンが幅方向と斜交する方向に延在するラインパターンである例について説明したが、中間層パターンは、長手方向に沿った繰り返しパターンであればよく、形状(模様)は特に限定されない。
例えば、中間層パターンは、図7A、図7Bに示すようにラインパターンを組み合わせたものでもよいし、図7Cに示すように曲線パターンを組み合わせたものでもよい。
図8A〜図8Dに示すように、円形、矩形、三角形等のパターンを、適宜サイズを変えながら組み合わせてもよい。図9A〜図9Cに示すように、文字や数字等のパターンとしてもよい。
上記実施形態では、転写層に受容層を含む中間転写媒体について説明したが、転写層が受容層を含まない転写箔についても同様の構成を適用できる。転写層は単層構造又は複数の層の積層構造であり、転写層のうち被転写体に転写される転写領域の幅方向の両側に、少なくとも1つの層が所定のパターンで形成されるパターン領域が設けられる。転写箔の一例として、基材から剥離可能に設けられた保護層を含む転写層を備える保護層転写シートが挙げられる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 基材
2 剥離層
3 中間層
4 受容層
5 転写層
10 中間転写媒体
20 被転写体
R1 画像印画領域
R2 中間層パターン領域
2 剥離層
3 中間層
4 受容層
5 転写層
10 中間転写媒体
20 被転写体
R1 画像印画領域
R2 中間層パターン領域
Claims (6)
- 基材の一方の面に、前記基材から剥離可能に転写層が設けられた中間転写媒体であって、
前記転写層は、
前記基材上に設けられた剥離層、前記基材から最も遠くに位置する受容層、及び前記剥離層と前記受容層との間に設けられた中間層を含み、
前記受容層に画像が印画される画像印画領域の幅方向の両側に、前記中間層が所定のパターンで形成される中間層パターン領域が設けられていることを特徴とする中間転写媒体。 - 前記中間層パターン領域は、前記剥離層上に前記中間層が形成されている部分と、前記剥離層上に前記中間層が形成されていない部分とを含むことを特徴とする請求項1に記載の中間転写媒体。
- 前記中間層パターン領域では、前記中間層が前記中間転写媒体の長手方向に沿った繰り返しパターンで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中間転写媒体。
- 前記画像印画領域では、前記剥離層、前記中間層及び前記受容層が全面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中間転写媒体。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の中間転写媒体を供給する工程と、
色材層が設けられた熱転写シートを加熱し、前記画像印画領域の受容層に前記色材層の色材を転写して画像を形成する工程と、
前記中間転写媒体を加熱し、前記画像が形成された受容層を含む前記転写層を被転写体に転写して印画物を製造する工程と、
を備え、
前記被転写体に前記転写層を転写する際、前記画像印画領域と前記中間層パターン領域との境界部分、又は前記中間層パターン領域内で前記転写層が剪断することを特徴とする印画物の製造方法。 - 基材の一方の面に、前記基材から剥離可能に転写層が設けられた転写箔であって、
前記転写層は1又は複数の層を含み、被転写体に転写される転写領域の幅方向の両側に、少なくとも1つの層が所定のパターンで形成されるパターン領域が設けられていることを特徴とする転写箔。
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