JP2020141052A - 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020141052A
JP2020141052A JP2019035639A JP2019035639A JP2020141052A JP 2020141052 A JP2020141052 A JP 2020141052A JP 2019035639 A JP2019035639 A JP 2019035639A JP 2019035639 A JP2019035639 A JP 2019035639A JP 2020141052 A JP2020141052 A JP 2020141052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
inert solvent
substrate
unit
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019035639A
Other languages
English (en)
Inventor
及川 文利
Fumitoshi Oikawa
文利 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2019035639A priority Critical patent/JP2020141052A/ja
Priority to PCT/JP2019/051476 priority patent/WO2020174874A1/ja
Priority to TW109101627A priority patent/TW202033285A/zh
Publication of JP2020141052A publication Critical patent/JP2020141052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】不活性溶剤を再利用することができる基板処理装置を提供する。【解決手段】基板処理装置1は、基板Wを保持し、回転させる基板保持部2と、基板保持部2に保持された基板W上に、不活性溶剤を噴射する噴射ノズル3と、不活性溶剤を回収する溶剤回収部4と、溶剤回収部4によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部5と、成分分析部5によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部6と、成分が調整された不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する溶剤供給部7と、成分調整部6および溶剤供給部7の動作を制御する動作制御部8と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を処理、特に、洗浄および乾燥させる装置に関する。本発明は、該装置を備えた半導体製造装置に関する。本発明は、基板を処理、特に、洗浄および乾燥させる方法に関する。
半導体製造工程において、基板の平坦化や基板上の膜の除去に研磨液を用いて、基板を研磨する研磨装置が用いられる。基板の洗浄には、スクラブ洗浄、超音波洗浄、二流体洗浄などの手段が用いられ、洗浄液として、除去対象(パーティクルや金属汚染)に応じた、酸性やアルカリ性を有する水溶液の薬液や超純水が用いられる。薬液が使用された場合には、薬液成分を除去するために、基板を超純水ですすぐ方法が、一般的に知られている。
基板の乾燥方法として、洗浄後の基板上にある超純水を遠心力で振り切るスピンドライ乾燥が知られている。そのほか、IPA蒸気を基板上の中央部に吹き付けて、基板を乾燥させるマランゴニ乾燥や、縦置きで液体中に浸漬された基板を引き上げつつ、IPA蒸気を基板に吹き付けて、基板を乾燥させるロタゴニ乾燥が知られている。
特開2005−5469号公報 特開2005−123218号公報 特開2006−286948号公報 特開2013−179341号公報 特開2009−238939号公報 特開2009−267368号公報
基板の処理工程の後、容易に基板を乾燥させるために、揮発性が高い不活性溶剤を用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記不活性溶剤を使用した場合、この不活性溶剤を他の溶剤で洗い流す工程を省略することができるため、短時間で基板を乾燥させることができる。このような不活性溶剤は、廃液処理設備に導かれて廃液処理されるのが一般的である。
しかしながら、このような不活性溶剤は、イソプロピルアルコール(IPA)と比較すると、高価である。したがって、不活性溶剤を使い捨てにすると、基板1枚あたりの洗浄および乾燥処理のプロセスコストが高くなってしまう。
そこで、本発明は、不活性溶剤を再利用することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記基板処理装置を備えた半導体製造装置を提供することを目的とする。
本発明は、不活性溶剤を再利用することができる基板処理方法を提供することを目的とする。
一態様では、基板を保持し、回転させる基板保持部と、前記基板保持部に保持された基板上に、不活性溶剤を噴射する噴射ノズルと、前記不活性溶剤を回収する溶剤回収部と、前記溶剤回収部によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部と、前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部と、前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する溶剤供給部と、前記成分調整部および前記溶剤供給部の動作を制御する動作制御部と、を備えている、基板処理装置が提供される。
一態様では、前記溶剤回収部は、前記噴射ノズルから噴射され、気化した不活性溶剤を回収し、液化する溶剤液化装置と、前記噴射ノズルから噴射された液体状の不活性溶剤と前記基板の洗浄に使用される洗浄液とを含む混合液を分離して、前記混合液から前記不活性溶剤のみを回収する溶剤分離装置と、前記溶剤液化装置によって液化された不活性溶剤および前記溶剤分離装置によって分離された不活性溶剤を貯留する溶剤回収タンクと、を備えている。
一態様では、前記不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合溶剤であり、前記成分分析部は、前記フッ素系溶剤と前記アルコール系溶剤との混合比を分析し、前記成分調整部は、前記分析された混合比に基づいて、前記混合比を調整する。
一態様では、前記動作制御部は、前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分に基づいて、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定し、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れたときに、前記不活性溶剤の成分を調整するように、前記成分調整部に指令を出す。
一態様では、前記不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類とを含有した溶剤である。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記不活性溶剤および不活性ガスを供給する二流体ノズル、またはメガソニックが付与された不活性溶剤を供給するメガソニックノズルである。
一態様では、基板処理装置を備えた半導体製造装置であって、前記基板処理装置は、基板を保持し、回転させる基板保持部と、前記基板保持部に保持された基板上に、不活性溶剤を噴射する噴射ノズルと、前記不活性溶剤を回収する溶剤回収部と、前記溶剤回収部によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部と、前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部と、前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する溶剤供給部と、前記成分調整部および前記溶剤供給部の動作を制御する動作制御部と、を備えている、半導体製造装置が提供される。
一態様では、基板保持部に保持された基板を回転させつつ、前記基板上に、噴射ノズルによって不活性溶剤を噴射し、前記不活性溶剤を回収し、前記回収された不活性溶剤の成分を分析し、前記分析された不活性溶剤の成分を調整し、前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する、基板処理方法が提供される。
一態様では、前記噴射ノズルから噴射され、気化した不活性溶剤を回収し、液化し、前記噴射ノズルから噴射された液体状の不活性溶剤と前記基板の洗浄に使用される洗浄液とを含む混合液を分離して、前記混合液から前記不活性溶剤のみを回収し、前記液化された不活性溶剤および前記分離された不活性溶剤を貯留する。
一態様では、前記不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合溶剤であり、前記フッ素系溶剤と前記アルコール系溶剤との混合比を分析し、前記分析された混合比に基づいて、前記混合比を調整する。
一態様では、前記分析された不活性溶剤の成分に基づいて、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定し、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れたときに、前記不活性溶剤の成分を調整する。
一態様では、前記不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類とを含有した溶剤である。
一態様では、前記噴射ノズルは、前記不活性溶剤および不活性ガスを供給する二流体ノズル、またはメガソニックが付与された不活性溶剤を供給するメガソニックノズルである。
基板処理装置は、噴射ノズルから噴射された不活性溶剤を回収し、分析し、調整し、再び噴射ノズルに供給することができる。したがって、基板処理装置は、不活性溶剤を再利用することができる。
基板処理装置の一実施形態を示す図である。 動作制御部による処理フローを示す図である。 基板処理装置の他の実施形態を示す図である。 基板処理装置のさらに他の実施形態を示す図である。 基板処理装置のさらに他の実施形態を示す図である。 基板処理装置を備えた半導体製造装置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、基板処理装置1の一実施形態を示す図である。図1に示すように、基板処理装置1は、基板Wを保持する基板保持部2と、基板保持部2に保持された基板W上に、フッ素系溶剤を含む不活性溶剤を噴射する噴射ノズル3と、不活性溶剤を回収する溶剤回収部4と、溶剤回収部4によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部5と、成分分析部5によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部6と、成分調整部6によって、成分が調整された不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する溶剤供給部7と、成分調整部6および溶剤供給部7の動作を制御する動作制御部8と、を備えている。
基板保持部2の構成について説明する。基板保持部2は、基板Wを水平に保持するスピンチャック10と、スピンチャック10に固定されたチャック支持軸11と、チャック支持軸11に連結されたチャックアクチュエータ12と、を備えている。チャックアクチュエータ12は、基板Wをその中心軸周りに回転させ、かつ基板Wを昇降するように構成されている。チャックアクチュエータ12は、スピンチャック10およびチャック支持軸11を介して基板Wを昇降させる昇降装置と、スピンチャック10およびチャック支持軸11を介して基板Wを回転させる回転駆動装置と、を備えている。昇降装置の一例として、ボールねじとサーボモータとの組み合わせを挙げることができる。回転駆動装置の一例として、モータを挙げることができる。なお、本出願において、基板Wは、角形基板、円形基板を含む。また、角形基板は、矩形等の多角形のガラス基板、液晶基板、プリント基板、その他の多角形のめっき対象物を含む。円形基板は、半導体ウェハ、ガラス基板、その他円形の基板を含む。
スピンチャック10に保持された基板Wの上方には、洗浄液供給ノズル15,16が配置されている。本実施形態では、2つの洗浄液供給ノズルが配置されているが、洗浄液供給ノズルの数は、本実施形態には限定されない。洗浄液供給ノズル15,16のそれぞれは、洗浄液(例えば、薬液または純水)を基板Wの上面(すなわち、表面または裏面)に供給するように構成されている。
スピンチャック10の周囲には、回転する基板Wから振り切られた液体を受け止めるプロセスカップ20が配置されている。プロセスカップ20は、基板Wの周縁部を囲むように配置されており、スピンチャック10の下方に配置された支持プレート21に固定されている。
噴射ノズル3は、スピンチャック10に保持された基板Wの中心の上方に配置されている。噴射ノズル3は、基板Wの半径方向に水平に延びるノズルアーム25の一端に取り付けられている。ノズルアーム25の他端には、アーム支持軸26が取り付けられている。アーム支持軸26には、ノズルアクチュエータ27が連結されている。
ノズルアクチュエータ27は、噴射ノズル3を基板Wの半径方向に旋回させ、かつ噴射ノズル3を昇降するように構成されている。ノズルアクチュエータ27は、アーム支持軸26およびノズルアーム25を介して噴射ノズル3を昇降させる昇降装置と、アーム支持軸26およびノズルアーム25を介して噴射ノズル3を揺動させる揺動装置と、を備えている。昇降装置の一例として、ボールねじとサーボモータとの組み合わせを挙げることができる。揺動装置の一例として、モータを挙げることができる。
図1に示すように、動作制御部8は、チャックアクチュエータ12およびノズルアクチュエータ27に電気的に接続されており、これらチャックアクチュエータ12およびノズルアクチュエータ27のそれぞれの動作を制御する。
噴射ノズル3、スピンチャック10、チャック支持軸11、洗浄液供給ノズル15,16、プロセスカップ20、支持プレート21、ノズルアーム25、およびアーム支持軸26は、チャンバ30の内部に配置されている。
チャンバ30の上部には、フィルタファンユニット31が配置されている。フィルタファンユニット31は、エアフィルタ(図示しない)を有している。空気がエアフィルタを通過することで、パーティクルなどの不純物が空気から除去され、清浄な空気がフィルタファンユニット31から下方に排出される。したがって、チャンバ30には、清浄な空気の下降流が形成される。
チャンバ30の内部には、スピンチャック10に保持された基板Wから静電気を除去するイオナイザ(除電装置)32が配置されている。イオナイザ32は、スピンチャック10に保持された基板Wに向けてイオンを照射することができる。電気抵抗率が低い不活性溶剤が存在する。電気抵抗率が低い不活性溶剤を用いた場合、基板Wの乾燥時において、基板Wが帯電するおそれがある。結果として、基板Wには、不純物が付着してしまうおそれがある。本実施形態では、イオナイザ32は、基板Wの帯電を防止することができる。
基板Wの洗浄時には、チャックアクチュエータ12は、スピンチャック10に保持された基板Wを回転させる。この状態で、洗浄液供給ノズル15,16は、洗浄液を基板Wの上面の中央に供給する。基板Wに供給された洗浄液は、遠心力により、基板Wの上面の全体に広がり、結果として、基板Wの全体が洗浄液で覆われる。
洗浄液が供給された後、噴射ノズル3は、不活性溶剤を基板Wの上面の中央に噴射する。不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤とを含有した溶剤である。本実施形態では、不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類(例えば、イソプロピルアルコール)とを含有した溶剤である。フッ素系溶剤の一例として、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のほか、パーフルオロカーボン類を挙げることができる。
このような不活性溶剤を基板の洗浄および乾燥に用いることによる効果について説明する。まず、基板の洗浄に対する課題は次の通りである。基板に付着したパーティクルなどの不純物は、基板に対する液架橋力やファンデルワールス力からなる力で付着している。このような不純物を除去するためには、不純物の付着力を上回る除去力を不純物に与えればよい。
不純物の付着力を弱める方法として、基板に供給される液体の水素イオン指数(pH)を制御する方法、または基板をわずかにエッチングする方法が考えられる。その一方で、除去力を高める方法として、PVAスポンジなどの接触洗浄部材を用いるスクラブ洗浄方法、液体に超音波振動を与える超音波洗浄方法、または気体・液体の混合流を基板に噴射する二流体洗浄方法が考えられる。
スクラブ洗浄方法は、基板と洗浄部材との相対速度・圧力を制御する方法である。超音波洗浄方法は、超音波の周波数や出力を制御する方法である。二流体洗浄方法は、流体の流速や流量を制御する方法である。このような方法は、不純物に対する物理力を高めて、不純物の除去力を高める方法である。
しかしながら、昨今、半導体などの製品の微細化に伴い、除去しなければならない不純物のサイズ(パーティクルサイズ)は小さくなっている。一般的に、パーティクルサイズが小さくなると、基板に対する不純物の付着力は小さくなるが、除去力を受ける受圧面積も小さくなる。パーティクルサイズが小さくなるに従って、付着力の1つであるファンデルワールス力は、不純物の粒子径に比例して小さくなるが、除去力は粒子径の3乗に比例して小さくなる。したがって、パーティクルサイズの縮小に伴い、不純物の付着力が除去力を上回ってしまう。
基板の乾燥に対する課題は次の通りである。超純水を遠心力で振り切るスピンドライ乾燥では欠陥の一種であるウォーターマークが発生する。この対策として、IPA蒸気を基板上の中央部に吹き付けて、基板を乾燥させるマランゴニ乾燥を用いる方法がある。また、縦置きで液体中に浸漬された基板を引き上げつつ、IPA蒸気を基板に吹き付けて、基板を乾燥させるロタゴニ乾燥を用いる方法がある。
その一方で、半導体などの製品の微細化に伴い発生を抑制しなければならないウォーターマークサイズも縮小してきている。微小なウォーターマークの発生を抑制する方法として、IPA蒸気を用いる代わりに、液状のIPAを用いる乾燥方法がある。しかしながら、このような方法では、IPAの使用量が大幅に増大し、有機物排液処理施設が必要となる。さらには、環境対応のコストがかかり、安全対応上も装置の防爆仕様が必要になる。結果として、装置構造の複雑化に伴って、装置が高額化・大型化してしまう。
本実施形態では、不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類とを含有した溶剤である。このような不活性溶剤を基板の洗浄に用いることによる効果は次の通りである。
不活性溶剤は、その密度(1,440kg/m3(@25℃))が超純水(水:約997kg/m3(@26.85℃))の密度や酸性やアルカリ性を有する水溶液の薬液の密度と比較して大きいという性質を有している。不活性溶剤の液滴と上記液体(超純水または薬液)の液滴とが同一サイズおよび同一流速を有しているという前提において、不活性溶剤の液滴の有する力積や運動エネルギーは、その液滴の密度が高い分だけ大きく、上記不活性溶剤は、その液滴が基板に衝突することで、大きな不純物の除去力になる。
したがって、基板の洗浄および乾燥用の液体としての不活性溶剤は、上記液体の除去力と比較して、大きな除去力を有する。結果として、不活性溶剤は、従来よりも付着力の大きい不純物や小さいサイズの不純物を除去することができる。
不活性溶剤は、その表面張力(14.0mN/m)が超純水の表面張力(水:約72.75mN/m)や水溶液の薬液の表面張力に比較して小さいという性質を有している。したがって、基板の洗浄用の液体として、不活性溶剤を用いた場合、液体の境界層厚さが薄くなり、基板に付着した小さなサイズの不純物(上記液体の境界層に埋没してしまうほど小さなサイズの不純物)に対しても動圧を与えることができる。結果として、不活性溶剤は、従来よりも小さなサイズの不純物を除去することができる。
上記不活性溶剤を基板の乾燥に用いることによる効果は次の通りである。上記不活性溶剤は、アルコール類を含有しているため、基板に不活性溶剤を供給することにより、僅かに残留した水分を不活性溶剤中のアルコール類に溶解させることができ、基板上から水分を除去することができる。結果として、不活性溶剤は、微細なウォーターマークの発生も抑制することができる。
上記不活性溶剤は、その密度(1,440kg/m3)が上記液体(超純水または酸性やアルカリ性を有する水溶液の薬液)の密度に比較して大きいという性質を有している。したがって、液体を遠心力で振り切るスピンドライ乾燥工程において、不活性溶剤に作用する遠心力が大きくなり、結果として、不活性溶剤を速やかに振り切ることができる。
不活性溶剤は、その蒸発潜熱が低い(126kJ/kg)(参考として、水:約2,250kJ/kg)という性質を有している。したがって、基板の上面に付着した、不活性溶剤の残留分は、速やかに蒸発して、基板の上面上から速やかに除去されることができる。従来の技術であるIPA蒸気を気体と液体の界面に吹き付けて徐々に乾燥範囲を広げていくマランゴニ乾燥やロタゴニ乾燥に比較した場合、不活性溶剤を用いることにより、短時間で乾燥工程を終了することが可能で、装置の生産性向上に寄与することができる。
このように、本実施形態に係る不活性溶剤は、洗浄工程および乾燥工程において、大きな効果を奏することができる。しかしながら、上述したように、このような不活性溶剤は、非常に高価である。そこで、本実施形態における基板処理装置1は、不活性溶剤を再利用することができる構成を有している。
溶剤回収部4の構成について説明する。溶剤回収部4は、噴射ノズル3から噴射され、気化した不活性溶剤(すなわち、気化溶剤)を回収し、液化する溶剤液化装置35と、噴射ノズル3から噴射された液体状の不活性溶剤(すなわち、液体溶剤)と基板Wの洗浄に使用される洗浄液とを含む混合液を分離して、この混合液から不活性溶剤のみを回収する溶剤分離装置36と、溶剤液化装置35によって液化された不活性溶剤および溶剤分離装置36によって分離された不活性溶剤を貯留する溶剤回収タンク37と、を備えている。上記洗浄液は、洗浄液供給ノズル15,16から供給された純水および薬液のうちの少なくとも1つを含む液体である。
溶剤液化装置35は、チャンバ30の内部で気化した不活性溶剤を移送する排気ライン40と、排気ライン40に連結された冷却ユニット41と、を備えている。排気ライン40は、チャンバ30の内部に配置された吸気口40aと、チャンバ30の外部に配置された排気口40bと、を有している。排気ライン40の吸気口40aは、スピンチャック10の下方に配置されており、プロセスカップ20の半径方向内側に配置されている。
気化溶剤は、吸気口40aを通じて排気ライン40に流れ込み、排気ライン40を移動する。冷却ユニット41は、排気ライン40を移動する気化溶剤を冷却し、気化溶剤を液化する。より具体的には、冷却ユニット41は、冷却液が循環する冷却管42と、冷却管42を流れる冷却液の温度を調整する温度調整装置43と、を備えている。
図1に示すように、動作制御部8は、温度調整装置43に電気的に接続されている。動作制御部8は、温度調整装置43に指令を出して、冷却管42を流れる冷却液の温度を調整する。本実施形態では、温度調整装置43は、動作制御部8からの指令に従って、冷却液の温度を不活性溶剤の沸点よりも低い温度に調整する。
排気ライン40を移動する気化溶剤は、冷却管42に接触して、液化される。液化された不活性溶剤は、液化溶剤移送ライン44を通じて溶剤回収タンク37に移送される。溶剤回収タンク37は、再利用される不活性溶剤を貯留するタンクであり、液化溶剤移送ライン44は溶剤回収タンク37に接続されている。液化されなかった気化溶剤やフィルタファンユニット31から排出された清浄空気などの混合気体は、排気口40bを通じて外部(例えば、排気ユーティリティ)に移送される。
溶剤分離装置36は、チャンバ30の内部に配置された入口45aを有する回収ライン45と、回収ライン45に接続された連続遠心分離機46と、を備えている。回収ライン45の入口45aは、スピンチャック10よりも低い位置に配置されており、プロセスカップ20の半径方向内側に配置されている。チャンバ30は、排気ライン40および回収ライン45が設けられた密閉空間である。
基板Wの洗浄および乾燥時において、洗浄液供給ノズル15,16が回転する基板Wに洗浄液を供給すると、洗浄液は、回転する基板Wから振り切られる。この洗浄液は、プロセスカップ20に捕捉され、プロセスカップ20の内周面上を下方に流れる。同様に、噴射ノズル3が回転する基板Wに不活性溶剤を供給すると、不活性溶剤は、回転する基板Wから振り切られる。この不活性溶剤は、プロセスカップ20に捕捉され、プロセスカップ20の内周面上を下方に流れる。
プロセスカップ20の内周面上を下方に流れる不活性溶剤および洗浄液は、混合液として、回収ライン45の入口45aを通じて回収ライン45に流れ込む。回収ライン45に流れ込んだ混合液(不活性溶剤および洗浄液)は、連続遠心分離機46に導入され、連続遠心分離機46によって、不活性溶剤と洗浄液とに分離される。洗浄液は、外部(例えば、排液ユーティリティ)に移送される。不活性溶剤は、分離溶剤移送ライン47を通じて溶剤回収タンク37に移送される。分離溶剤移送ライン47は溶剤回収タンク37に接続されている。
成分分析部5の構成について説明する。上述したように、不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合溶剤である。成分分析部5は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を分析するように構成されている。本実施形態では、成分分析部5は、溶剤回収タンク37に貯留された不活性溶剤の質量を検出する質量検出器50と、溶剤回収タンク37に貯留された不活性溶剤の液面を検出する液面検出器51と、質量検出器50および液面検出器51によって検出された値に基づいて、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を演算する混合比演算部52と、を備えている。
図1に示すように、質量検出器50および液面検出器51は、混合比演算部52に電気的に接続されている。混合比演算部52は、プログラムを格納した記憶装置52aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置52bと、を備えている。質量検出器50は、溶剤回収タンク37および不活性溶剤の総質量を検出する。記憶装置52aは、溶剤回収タンク37の質量を予め記憶している。処理装置52bは、質量検出器50によって検出された総質量から溶剤回収タンク37の質量を減算することによって、溶剤回収タンク37に貯留された不活性溶剤の質量を演算する。
記憶装置52aは、溶剤回収タンク37のサイズ(すなわち、体積)を予め記憶しており、処理装置52bは、液面検出器51によって検出された不活性溶剤の液面と溶剤回収タンク37のサイズとの関係から不活性溶剤の容量を演算する。処理装置52bは、質量検出器50および液面検出器51から送られた値に基づいて、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を演算する。
フッ素系溶剤の比重とアルコール系溶剤の比重との差は大きいため、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比が変わると、不活性溶剤の質量と不活性溶剤の体積との関係も変わる。したがって、記憶装置52aは、フッ素系溶剤の成分(すなわち、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比)と不活性溶剤の質量と不活性溶剤の容量との間の相関関係をデータベースとして記憶している。
処理装置52bは、液面検出器51によって検出された不活性溶剤の液面に基づいて算出された不活性溶剤の容量と質量検出器50によって検出された不活性溶剤の質量との関係から、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を算出する。
本実施形態では、混合比演算部52は、動作制御部8に組み込まれているが、動作制御部8とは別個に設けられてもよい。この場合、混合比演算部52は、動作制御部8に電気的に接続されている。
一実施形態では、成分分析部5は、質量検出器50、液面検出器51、および混合比演算部52を設ける代わりに成分計(図示しない)を備えてもよい。成分計の一例として、クロマトグラフ装置または屈折率センサを挙げることができる。成分計は、溶剤回収タンク37内の不活性溶剤の成分を分析して、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を測定するための装置である。成分計は、動作制御部8に電気的に接続されている。
基板Wの洗浄および乾燥時では、所定の混合比を有する不活性溶剤が基板Wに噴射される。しかしながら、溶剤回収タンク37内の不活性溶剤の混合比は、所定の混合比からずれているおそれがある。そこで、動作制御部8は、成分分析部5によって分析された不活性溶剤の成分(混合比)に基づいて、不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定し、不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れたときに、不活性溶剤の成分を調整するように、成分調整部6に指令を出すように構成されている。
成分調整部6の構成について説明する。成分調整部6は、分析された混合比に基づいて、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合比を調整する。より具体的には、成分調整部6は、フッ素系溶剤供給源55と、アルコール系溶剤供給源56と、を備えている。これらフッ素系溶剤供給源55およびアルコール系溶剤供給源56のそれぞれは、動作制御部8に電気的に接続されており、動作制御部8からの指令に従って、溶剤回収タンク37内にフッ素系溶剤およびアルコール系溶剤のそれぞれを供給するように構成されている。
例えば、フッ素系溶剤の濃度が所定の管理範囲よりも小さい場合(すなわち、管理範囲の下限値よりも小さい場合)、動作制御部8は、フッ素系溶剤の濃度を高めるための指令を成分調整部6に発する。成分調整部6のフッ素系溶剤供給源55は、この指令を受けて、溶剤回収タンク37にフッ素系溶剤を供給する。このようにして、成分調整部6は、フッ素系溶剤の濃度が所定の管理範囲内になるように、フッ素系溶剤の濃度を高める。
例えば、フッ素系溶剤の濃度が所定の管理範囲よりも大きい場合(すなわち、管理範囲の上限値よりも大きい場合)、動作制御部8は、フッ素系溶剤の濃度を低くするための指令を成分調整部6に発する。成分調整部6のアルコール系溶剤供給源56は、この指令を受けて、溶剤回収タンク37にアルコール系溶剤を供給する。このようにして、成分調整部6は、フッ素系溶剤の濃度が所定の管理範囲内になるように、フッ素系溶剤の濃度を低くする。
フッ素系溶剤の濃度の管理範囲からのずれとフッ素系溶剤の供給量との関係を予め定めてもよい。この場合、動作制御部8は、この関係から決定された量のアルコール系溶剤を溶剤回収タンク37内の不活性溶剤に供給してもよい。動作制御部8は、この関係から決定された量のフッ素系溶剤を溶剤回収タンク37内の不活性溶剤に供給してもよい。
一実施形態では、フッ素系溶剤供給源55は、液位計が設けられたフッ素系溶剤タンク(図示しない)を備えていてもよい。液位計は、動作制御部8に電気的に接続されている。動作制御部8は、フッ素系溶剤タンク内のフッ素系溶剤の液位が所定の位置まで下がった場合にアラームを発報するように構成されてもよい。このような構成により、作業者は、フッ素系溶剤の供給不足という事態を回避することができる。図示しないが、アルコール系溶剤供給源56も同様の構成を有してもよい。
溶剤供給部7の構成について説明する。溶剤供給部7は、溶剤回収タンク37および噴射ノズル3に接続された供給ライン60と、供給ライン60を通じて溶剤回収タンク37内の不活性溶剤を噴射ノズル3に移送するポンプ装置61と、供給ライン60を流れる不活性溶剤に含まれる異物を捕捉するフィルタ62と、供給ライン60を流れる不活性溶剤の流量を調整する流量調整バルブ63と、を備えている。流量調整バルブ63の一例として、電磁弁を挙げることができる。
ポンプ装置61は、供給ライン60を流れる不活性溶剤の流れ方向において、フィルタ62の上流側に配置されており、流量調整バルブ63は、フィルタ62の下流側に配置されている。ポンプ装置61は、動作制御部8に電気的に接続されている。動作制御部8は、その指令によりポンプ装置61を駆動する。流量調整バルブ63は、動作制御部8に電気的に接続されている。動作制御部8は、その指令により流量調整バルブ63の開度を調整する。
図1に示すように、動作制御部8は、プログラムを格納した記憶装置8aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置8bと、を備えている。上記管理範囲は、記憶装置8aに記憶されている。コンピュータからなる動作制御部8は、記憶装置8aに電気的に格納されたプログラムに従って動作する。
図2は、動作制御部8による処理フローを示す図である。図2に示すように、動作制御部8は、成分分析部5によって分析された不活性溶剤の成分と所定の管理範囲とを比較し(ステップS101参照)、不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定する(ステップS102参照)。不活性溶剤の成分が所定の管理範囲内にある場合(ステップS102の「NO」参照)、動作制御部8は、溶剤供給部7(より具体的には、ポンプ装置61および流量調整バルブ63)に指令を出して、所定量の不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する(ステップS103参照)。
不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れている場合(ステップS102の「YES」参照)、動作制御部8は、成分調整部6に指令を出して、溶剤回収タンク37内の不活性溶剤の成分を調整する(ステップS104参照)。その後、動作制御部8は、ステップS101,S102と同様の動作を実行する。
これらステップを動作制御部8に実行させるためのプログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して動作制御部8に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して動作制御部8に入力されてもよい。
動作制御部8は、所定単位の基板Wを処理するごとに上記ステップを実行してもよい。所定単位は、1枚であってもよく、または複数枚であってもよい。成分調整部6による不活性溶剤の成分調整が完了するまで、噴射ノズル3に不活性溶剤を供給することができないという事態の発生を防止するために、動作制御部8は、溶剤回収タンク37内の不活性溶剤の成分が常に所定の管理範囲内に収められるような時間間隔で上記ステップを実行する。
本実施形態によれば、基板処理装置1は、噴射ノズル3から噴射された不活性溶剤を回収し、分析し、調整し、再び噴射ノズル3に供給することができる。このように、基板処理装置1は、不活性溶剤をチャンバ30の内部と外部との間で循環させることができるため、不活性溶剤を再利用することができる。
溶剤回収部4は、基板Wに供給された不活性溶剤を回収し、成分分析部5は、回収された不活性溶剤の成分を分析し、成分調整部6は、分析された不活性溶剤の成分を調整し、溶剤供給部7は、成分が調整された不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する。基板処理装置1は、このような比較的簡素な構造で容易に不活性溶剤を回収することができる。
不活性溶剤は、その密度(1,440kg/m3(@25℃))が超純水(水:約997kg/m3(@26.85℃))の密度や酸性やアルカリ性を有する水溶液の薬液の密度と比較して大きいという性質を有している。したがって、洗浄液が不活性溶剤に混合されても、小型の連続遠心分離機46を用いて、容易に不活性溶剤を分離および回収することができる。
不活性溶剤は、その沸点が54.5℃程度であるという性質を有している。このように、不活性溶剤は比較的低温であるため、基板処理装置1は、排気ライン40の途中で、冷却ユニット41によって気化溶剤を結露させて、気化溶剤を液化することができる。このように、基板処理装置1は、比較的簡素な構造で容易に不活性溶剤を回収することができる。
フィルタ62を設けることにより、不活性溶剤に混入した異物を除去することができるため、不活性溶剤を再利用することができるレベルにまで清浄化することができる。不活性溶剤は、液性状として、熱的および化学的安定性に優れているため、アルコール系溶剤の濃度を適宜調整することにより、半永久的に使用できる。また、不活性溶剤は、引火点を有していないため、装置側での防爆仕様も不要であり、装置の設計仕様上も複雑化や高額化を避けることができる。液状のIPAを用いた乾燥方法と比較すると、IPAの使用量が大幅に小さくなるため、有機物排液処理専用の排液処理設備を設ける必要はなく、排液処理費用を小さくすることができる。
図3は、基板処理装置1の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図3に示す実施形態では、噴射ノズル3は、不活性溶剤および不活性ガスを供給する二流体ノズルである。より具体的には、図3に示すように、基板処理装置1は、噴射ノズル3に接続されたガスライン70と、ガスライン70に接続された不活性ガス供給源71と、ガスライン70を流れる不活性ガスの流量を調整する流量調整バルブ72と、を備えている。流量調整バルブ72の一例として、電磁弁を挙げることができる。流量調整バルブ72は、動作制御部8に電気的に接続されており、動作制御部8は、流量調整バルブ72の開度を調整することができる。
噴射ノズル3に供給される不活性ガスの一例として、窒素ガスを挙げることができる。二流体ノズルとしての噴射ノズル3は、基板Wの上面に二流体噴流を供給し、結果として、基板Wの上面は、二流体噴流によって洗浄される。一実施形態では、噴射ノズル3は、メガソニックが付与された不活性溶剤を供給するメガソニックノズルであってもよい。
フッ素系溶剤は、高比重であり、二流体噴流の流速によっては、洗浄能力が高くなりすぎて、基板Wにダメージを与えるおそれがある。そこで、流量調整バルブ63の開度と流量調整バルブ72の開度との関係は、二流体洗浄の処理レシピとして、動作制御部8に導入されてもよい。このような構成により、二流体洗浄の処理レシピを調整することができる。
図3に示すように、基板処理装置1は、供給ライン60を通じて新たな不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する不活性溶剤供給装置75を備えている。不活性溶剤供給装置75は、噴射ノズル3に供給される不活性溶剤の供給量が不足する場合に備えて、補助的に新たな不活性溶剤を供給するために設けられている。
不活性溶剤供給装置75は、供給ライン60に接続された導入ライン76と、導入ライン76に接続された不活性溶剤供給源77と、導入ライン76を流れる新たな不活性溶剤の流量を調整する流量調整バルブ78と、を備えている。流量調整バルブ78の一例として、電磁弁を挙げることができる。流量調整バルブ78は、動作制御部8に電気的に接続されており、動作制御部8は、流量調整バルブ78の開度を調整することができる。
噴射ノズル3に供給される不活性溶剤の供給量が不足する場合、動作制御部8は、流量調整バルブ78の開度を調整して、不活性溶剤供給源77から新たな不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する。本実施形態によれば、不活性溶剤供給装置75が設けられている。したがって、成分調整部6による不活性溶剤の成分調整が完了するまで、噴射ノズル3に不活性溶剤を供給することができないという事態は生じない。
図4は、基板処理装置1のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図4では、溶剤回収部4の他の実施形態が描かれている。図4に示すように、溶剤回収タンク37は、成分調整タンク80と、溶剤供給タンク81と、を備えている。フッ素系溶剤供給源55およびアルコール系溶剤供給源56のそれぞれは、成分調整タンク80に、フッ素系溶剤およびアルコール系溶剤のそれぞれを供給するように構成されている。質量検出器50および液面検出器51は、成分調整タンク80に設けられている。供給ライン60は、溶剤供給タンク81に接続されている。
成分調整タンク80および溶剤供給タンク81は、接続ライン82を通じて接続されており、接続ライン82には、ポンプ装置83が接続されている。したがって、ポンプ装置83は、その駆動によって成分調整タンク80内の不活性溶剤を、接続ライン82を通じて溶剤供給タンク81に移送することができる。
動作制御部8は、成分調整部6によって不活性溶剤の成分が所定の管理範囲内にあると判定したとき、ポンプ装置83を駆動して、成分調整タンク80内の不活性溶剤を溶剤供給タンク81に移送する。本実施形態によれば、成分調整タンク80および溶剤供給タンク81が設けられている。したがって、成分調整部6による不活性溶剤の成分調整が完了するまで、噴射ノズル3に不活性溶剤を供給することができないという事態は生じない。
図5は、基板処理装置1のさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図5では、溶剤回収部4、成分分析部5、および成分調整部6の他の実施形態が描かれている。
図5に示すように、溶剤回収部4は、複数(本実施形態では、2つ)溶剤回収タンク37A,37Bを備えている。成分分析部5は、複数(本実施形態では、2つ)の質量検出器50A,50Bと、複数(本実施形態では、2つ)の液面検出器51A,51Bと、を備えている。質量検出器50A,50Bの数は、溶剤回収タンク37A,37Bの数に対応しており、液面検出器51A,51Bの数も、溶剤回収タンク37A,37Bの数に対応している。
成分調整部6は、複数(本実施形態では、2つ)のフッ素系溶剤供給源55A,55Bと、複数(本実施形態では、2つ)のアルコール系溶剤供給源56A,56Bと、を備えている。フッ素系溶剤供給源55A,55Bの数は、溶剤回収タンク37A,37Bの数に対応しており、アルコール系溶剤供給源56A,56Bの数も、溶剤回収タンク37A,37Bの数に対応している。
図5に示すように、液化溶剤移送ライン44には、切り替え弁90が取り付けられており、切り替え弁90には、第1液化溶剤分岐ライン44aおよび第2液化溶剤分岐ライン44bが取り付けられている。第1液化溶剤分岐ライン44aは、冷却ユニット41によって液化された不活性溶剤を溶剤回収タンク37Aに移送し、第2液化溶剤分岐ライン44bは、冷却ユニット41によって液化された不活性溶剤を溶剤回収タンク37Bに移送する。
同様に、分離溶剤移送ライン47には、切り替え弁91が取り付けられており、切り替え弁91には、第1分離溶剤分岐ライン47aおよび第2分離溶剤分岐ライン47bが取り付けられている。第1分離溶剤分岐ライン47aは、連続遠心分離機46によって分離された不活性溶剤を溶剤回収タンク37Aに移送し、第2分離溶剤分岐ライン47bは、連続遠心分離機46によって分離された不活性溶剤を溶剤回収タンク37Bに移送する。
溶剤回収タンク37Aには、第1供給分岐ライン60aが接続されており、第1供給分岐ライン60aには、第1ポンプ装置61Aが接続されている。溶剤回収タンク37Bには、第2供給分岐ライン60bが接続されており、第2供給分岐ライン60bには、第2ポンプ装置61Bが接続されている。第1供給分岐ライン60aおよび第2供給分岐ライン60bには、切り替え弁92が取り付けられている。切り替え弁92には、供給ライン60が取り付けられている。
動作制御部8は、切り替え弁90,91,92に電気的に接続されている。動作制御部8は、成分調整部6による不活性溶剤の成分調整が完了するまで、噴射ノズル3に不活性溶剤を供給することができないという事態の発生を防止するために、切り替え弁90,91,92のそれぞれの動作を制御する。
より具体的には、動作制御部8は、切り替え弁90,91のそれぞれを動作させて、溶剤回収タンク37A,37Bのうちの一方(例えば、溶剤回収タンク37A)に不活性溶剤を貯留する。動作制御部8は、成分分析部5および成分調整部6に指令を出して、溶剤回収タンク37A内の不活性溶剤の成分を調整する。不活性溶剤の成分が調整された後、動作制御部8は、切り替え弁92を動作させて、第1供給分岐ライン60aと供給ライン60とを連結する。動作制御部8は、第1ポンプ装置61Aの駆動により、溶剤回収タンク37A内の不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する。
その後、動作制御部8は、切り替え弁90,91のそれぞれを再び動作させて、溶剤回収タンク37A,37Bのうちの他方(例えば、溶剤回収タンク37B)に不活性溶剤を貯留する。動作制御部8は、成分分析部5および成分調整部6に指令を出して、溶剤回収タンク37B内の不活性溶剤の成分を調整する。不活性溶剤の成分が調整された後、動作制御部8は、切り替え弁92を再び動作させて、第2供給分岐ライン60bと供給ライン60とを連結する。動作制御部8は、第2ポンプ装置61Bの駆動により、溶剤回収タンク37B内の不活性溶剤を噴射ノズル3に供給する。
このように、動作制御部8は、溶剤回収タンク37A,37Bのうちの一方に貯留された不活性溶剤の成分を調整し、成分が調整された不活性溶剤を噴射ノズル3に供給しつつ、他方の溶剤回収タンクに不活性溶剤を貯留し、この溶剤回収タンクに貯留された不活性溶剤の成分を調整してもよい。図5に示す実施形態では、基板処理装置1は、メインタンクとしての溶剤回収タンク37A(または溶剤回収タンク37B)と、サブタンクとしての溶剤回収タンク37B(または溶剤回収タンク37A)と、を備えている。したがって、成分調整部6による不活性溶剤の成分調整が完了するまで、噴射ノズル3に不活性溶剤を供給することができないという事態は生じない。
上述したすべての実施形態は、可能な限り、組み合わされてもよい。一実施形態では、図3に示す不活性溶剤供給装置75は、図1に示す実施形態、図4に示す実施形態、図5に示す実施形態の少なくとも1つに組み込まれてもよい。
図6は、基板処理装置1を備えた半導体製造装置100を示す図である。図6に示すように、半導体製造装置100は、略矩形状のハウジング101と、多数の基板を収容する基板カセットが載置されるロードポート102と、を備えている。ロードポート102は、ハウジング101に隣接して配置されている。ロードポート102には、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIF、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。
ハウジング101の内部には、複数(本実施形態では、4つ)の研磨ユニット104a〜104dと、研磨後の基板を洗浄する第1洗浄ユニット106および第2洗浄ユニット108と、上述した基板処理装置1とが収容されている。研磨ユニット104a〜104dは、半導体製造装置の長手方向に沿って配列され、洗浄ユニット106,108および基板処理装置1も半導体製造装置の長手方向に沿って配列されている。基板処理装置1は、洗浄および乾燥ユニット(または処理ユニット)と呼ばれてもよい。
ロードポート102、研磨ユニット104a、および基板処理装置1に囲まれた領域には、第1基板搬送ロボット112が配置され、また研磨ユニット104a〜104dと平行に、基板搬送ユニット114が配置されている。第1基板搬送ロボット112は、研磨前の基板をロードポート102から受け取って基板搬送ユニット114に渡すとともに、乾燥後の基板を基板処理装置1から受け取ってロードポート102に戻す。基板搬送ユニット114は、第1基板搬送ロボット112から受け取った基板を搬送して、各研磨ユニット104a〜104dとの間で基板の受け渡しを行う。各研磨ユニットは、基板の研磨面に研磨液を供給しながら、基板を研磨面に摺接させることで、基板の上面を研磨する。
第1洗浄ユニット106と第2洗浄ユニット108の間に位置して、これらの洗浄ユニット106,108および基板搬送ユニット114の間で基板を搬送する第2基板搬送ロボット116が配置され、第2洗浄ユニット108と基板処理装置1との間に位置して、これらの各ユニット108,1の間で基板を搬送する第3基板搬送ロボット118が配置されている。動作制御部8は、ハウジング101の内部に配置されている。
第1洗浄ユニット106として、薬液の存在下で、基板の表裏両面にロールスポンジを擦り付けて基板を洗浄する基板洗浄装置が使用されている。第2洗浄ユニット108として、二流体タイプの基板洗浄装置が使用されている。
基板は、研磨ユニット104a〜104dの少なくとも1つにより研磨される。研磨された基板は、第1洗浄ユニット106と第2洗浄ユニット108により洗浄され、さらに洗浄された基板は基板処理装置1により洗浄および乾燥される。
従来の構成では、二流体洗浄工程において、超純水または薬液(酸性またはアルカリ性の水溶液)を用いるため、チャンバ内の水分や薬液の僅かな残留分が基板の乾燥時における欠陥の要因となるおそれがある。そこで、洗浄ユニットと乾燥ユニットとは、別個に、すなわち、チャンバを分けて構成する必要がある。
本実施形態では、不活性溶剤を乾燥直前の洗浄工程に用いることにより、上述した懸念材料を払拭することができる。したがって、洗浄工程と乾燥工程とを一連の工程として、同一のユニットで基板を処理することができる。言い換えれば、従来の乾燥ユニットで不活性溶剤を用いて洗浄工程を行うことができる。したがって、ユニットの数を増やすことなく、さらに微小な不純物の除去を目的とした洗浄工程を追加することができる。典型的な例として、一般的には、半導体製造装置は、3つの洗浄ユニットおよび1つの乾燥ユニットを備えているが、本実施形態では、半導体製造装置100は、2つの洗浄ユニットおよび1つの基板処理装置1を備えているため、半導体製造装置の洗浄性能を犠牲にすることなく、フットプリントを削減することができる。
一実施形態では、半導体製造装置100は、3つの洗浄ユニットおよび1つの基板処理装置1を備えてもよい。このような構成により、フットプリントを増やすことなく、半導体製造装置の洗浄性能の向上を図ることができる。
一実施形態では、半導体製造装置100は、基板Wに含まれる欠陥(不純物および/またはウォーターマーク)を検出する欠陥検査装置(図示しない)を備えてもよい。このような構成により、基板Wの欠陥検査を適切に、かつ効率よく行うことができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 基板処理装置
2 基板保持部
3 噴射ノズル
4 溶剤回収部
5 成分分析部
6 成分調整部
7 溶剤供給部
8 動作制御部
8a 記憶装置
8b 処理装置
10 スピンチャック
11 チャック支持軸
12 チャックアクチュエータ
15 洗浄液供給ノズル
16 洗浄液供給ノズル
20 プロセスカップ
21 支持プレート
25 ノズルアーム
26 アーム支持軸
27 ノズルアクチュエータ
30 チャンバ
31 フィルタファンユニット
32 イオナイザ
35 溶剤液化装置
36 溶剤分離装置
37 溶剤回収タンク
40 排気ライン
40a 吸気口
40b 排気口
41 冷却ユニット
42 冷却管
43 温度調整装置
44 液化溶剤移送ライン
44a 第1液化溶剤分岐ライン
44b 第2液化溶剤分岐ライン
45 回収ライン
45a 入口
46 連続遠心分離機
47 分離溶剤移送ライン
47a 第1分離溶剤分岐ライン
47b 第2分離溶剤分岐ライン
50 質量検出器
51 液面検出器
52 混合比演算部
52a 記憶装置
52b 処理装置
55 フッ素系溶剤供給源
56 アルコール系溶剤供給源
60 供給ライン
60a 第1供給分岐ライン
60b 第2供給分岐ライン
61 ポンプ装置
62 フィルタ
63 流量調整バルブ
70 ガスライン
71 不活性ガス供給源
72 流量調整バルブ
75 不活性溶剤供給装置
76 導入ライン
77 不活性溶剤供給源
78 流量調整バルブ
80 成分調整タンク
81 溶剤供給タンク
82 接続ライン
83 ポンプ装置
90 切り替え弁
91 切り替え弁
92 切り替え弁
100 半導体製造装置
101 ハウジング
102 ロードポート
104a〜104d 研磨ユニット
106 第1洗浄ユニット
108 第2洗浄ユニット
112 第1基板搬送ロボット
114 基板搬送ユニット

Claims (13)

  1. 基板を保持し、回転させる基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板上に、不活性溶剤を噴射する噴射ノズルと、
    前記不活性溶剤を回収する溶剤回収部と、
    前記溶剤回収部によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部と、
    前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部と、
    前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する溶剤供給部と、
    前記成分調整部および前記溶剤供給部の動作を制御する動作制御部と、を備えている、基板処理装置。
  2. 前記溶剤回収部は、
    前記噴射ノズルから噴射され、気化した不活性溶剤を回収し、液化する溶剤液化装置と、
    前記噴射ノズルから噴射された液体状の不活性溶剤と前記基板の洗浄に使用される洗浄液とを含む混合液を分離して、前記混合液から前記不活性溶剤のみを回収する溶剤分離装置と、
    前記溶剤液化装置によって液化された不活性溶剤および前記溶剤分離装置によって分離された不活性溶剤を貯留する溶剤回収タンクと、を備えている、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合溶剤であり、
    前記成分分析部は、前記フッ素系溶剤と前記アルコール系溶剤との混合比を分析し、
    前記成分調整部は、前記分析された混合比に基づいて、前記混合比を調整する、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記動作制御部は、
    前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分に基づいて、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定し、
    前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れたときに、前記不活性溶剤の成分を調整するように、前記成分調整部に指令を出す、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  5. 前記不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類とを含有した溶剤である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記噴射ノズルは、前記不活性溶剤および不活性ガスを供給する二流体ノズル、またはメガソニックが付与された不活性溶剤を供給するメガソニックノズルである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  7. 基板処理装置を備えた半導体製造装置であって、
    前記基板処理装置は、
    基板を保持し、回転させる基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板上に、不活性溶剤を噴射する噴射ノズルと、
    前記不活性溶剤を回収する溶剤回収部と、
    前記溶剤回収部によって回収された不活性溶剤の成分を分析する成分分析部と、
    前記成分分析部によって分析された不活性溶剤の成分を調整する成分調整部と、
    前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する溶剤供給部と、
    前記成分調整部および前記溶剤供給部の動作を制御する動作制御部と、を備えている、半導体製造装置。
  8. 基板保持部に保持された基板を回転させつつ、前記基板上に、噴射ノズルによって不活性溶剤を噴射し、
    前記不活性溶剤を回収し、
    前記回収された不活性溶剤の成分を分析し、
    前記分析された不活性溶剤の成分を調整し、
    前記成分が調整された不活性溶剤を前記噴射ノズルに供給する、基板処理方法。
  9. 前記噴射ノズルから噴射され、気化した不活性溶剤を回収し、液化し、
    前記噴射ノズルから噴射された液体状の不活性溶剤と前記基板の洗浄に使用される洗浄液とを含む混合液を分離して、前記混合液から前記不活性溶剤のみを回収し、
    前記液化された不活性溶剤および前記分離された不活性溶剤を貯留する、請求項8に記載の基板処理方法。
  10. 前記不活性溶剤は、フッ素系溶剤とアルコール系溶剤との混合溶剤であり、
    前記フッ素系溶剤と前記アルコール系溶剤との混合比を分析し、
    前記分析された混合比に基づいて、前記混合比を調整する、請求項8または9に記載の基板処理方法。
  11. 前記分析された不活性溶剤の成分に基づいて、前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れているか否かを判定し、
    前記不活性溶剤の成分が所定の管理範囲から外れたときに、前記不活性溶剤の成分を調整する、請求項8乃至10のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  12. 前記不活性溶剤は、ハイドロフルオロエーテル類およびハイドロフルオロカーボン類のうちの少なくとも1つと、アルコール類とを含有した溶剤である、請求項8乃至11のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  13. 前記噴射ノズルは、前記不活性溶剤および不活性ガスを供給する二流体ノズル、またはメガソニックが付与された不活性溶剤を供給するメガソニックノズルである、請求項8乃至12のいずれか一項に記載の基板処理方法。
JP2019035639A 2019-02-28 2019-02-28 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法 Pending JP2020141052A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019035639A JP2020141052A (ja) 2019-02-28 2019-02-28 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法
PCT/JP2019/051476 WO2020174874A1 (ja) 2019-02-28 2019-12-27 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法
TW109101627A TW202033285A (zh) 2019-02-28 2020-01-17 基板處理裝置、半導體製造裝置及基板處理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019035639A JP2020141052A (ja) 2019-02-28 2019-02-28 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020141052A true JP2020141052A (ja) 2020-09-03

Family

ID=72239594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019035639A Pending JP2020141052A (ja) 2019-02-28 2019-02-28 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2020141052A (ja)
TW (1) TW202033285A (ja)
WO (1) WO2020174874A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102431849B1 (ko) * 2022-01-21 2022-08-12 웨스글로벌 주식회사 씨엠피 슬러리 혼합 및 공급 제어 시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI799172B (zh) 2021-03-19 2023-04-11 日商斯庫林集團股份有限公司 基板處理裝置、及基板處理方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4884180B2 (ja) * 2006-11-21 2012-02-29 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
JP2010192566A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置及び溶剤再生方法
JP5423555B2 (ja) * 2010-04-16 2014-02-19 株式会社デンソー 洗浄乾燥方法および洗浄乾燥装置
JP6109772B2 (ja) * 2014-03-13 2017-04-05 東京エレクトロン株式会社 分離再生装置および基板処理装置
JP6342343B2 (ja) * 2014-03-13 2018-06-13 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102431849B1 (ko) * 2022-01-21 2022-08-12 웨스글로벌 주식회사 씨엠피 슬러리 혼합 및 공급 제어 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
TW202033285A (zh) 2020-09-16
WO2020174874A1 (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9679788B2 (en) Apparatus and method for treating substrate
TWI654705B (zh) 基板處理裝置
JP6983008B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
KR101350052B1 (ko) 기판처리방법 및 기판처리장치
US10549322B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP2020141052A (ja) 基板処理装置、半導体製造装置、および基板処理方法
KR102101105B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
US8464736B1 (en) Reclaim chemistry
JP6029975B2 (ja) 基板洗浄装置及び基板洗浄方法
JP2005005469A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2010118498A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US8236382B2 (en) Proximity substrate preparation sequence, and method, apparatus, and system for implementing the same
JP5232514B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP5905666B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
TWI527143B (zh) 晶片堆疊結構之乾燥方法及其系統
JP7288764B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US20090217950A1 (en) Method and apparatus for foam-assisted wafer cleaning
US20150004792A1 (en) Method for treating wafer
JP6443243B2 (ja) 基板処理方法
US20230290632A1 (en) Substrate processing method and substrate processing system
TWI791956B (zh) 基板處理裝置以及基板處理方法
JP6443242B2 (ja) ノズル、処理液供給装置、液処理装置、及び処理液供給方法
US20230191460A1 (en) Cleaning device and cleaning method
JP5561137B2 (ja) 液処理装置、液処理方法及び記憶媒体
TW202238883A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法