JP2020140833A - 積層型電池および積層型電池の製造方法 - Google Patents

積層型電池および積層型電池の製造方法 Download PDF

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文樹 後藤
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Abstract

【課題】外装体の封止性能の低下を抑制することができる積層型電池および積層型電池の製造方法の提供。【解決手段】積層型電池は、第1基材41と第2基材42とを有し、第1基材41と第2基材42とをヒートシールして第1基材41と第2基材42との間に封止空間45を形成するシール部と、を有する外装体40と、封止空間45に収容された膜電極接合体5であって、積層方向に交互に積層された複数の第1電極板及び複数の第2電極板を有する膜電極接合体5と、封止空間45において、膜電極接合体5の外側に設けられた液溜部70と、を備えている。液溜部70は、電解液を受容可能な受容空間71と、膜電極接合体5との間に受容空間71を画定する液溜画定部材72と、を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、積層型電池および積層型電池の製造方法に関する。
例えば特許文献1で提案されているように、正極板と負極板とを交互に積層してなる積層型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が例示され得る。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
積層型電池は、通常、交互に積層される複数の正極板(第1電極板)および複数の負極板(第2電極板)と、それぞれの正極板と負極板との間に設けられた絶縁シート(セパレータ)と、を有する膜電極接合体を備えている。膜電極接合体は、電解液とともに外装体内に封止されている。膜電極接合体を外装体内に封止する際には、外装体を構成する第1基材と第2基材との間に膜電極接合体を配置し、膜電極接合体の周囲で第1基材と第2基材とをヒートシールし、シール部が形成される。シール部のうちの一部に、電解液を注入するための注入開口部が設けられ、この注入開口部から電解液が注入される。その後、注入開口部がヒートシールされて封止される。このようにして、シール部が膜電極接合体の周囲で全周にわたって連続状に形成されて、膜電極接合体と電解液が封止された封止空間が形成される。
国際公開第2017/098995号公報
しかしながら、注入開口部をヒートシールする際には、注入開口部から封止空間をガス抜きして減圧する。このことにより、封止空間に注入された電解液が、ガスの流れに乗って注入開口部に達して付着する可能性が考えられる。この場合、注入開口部において第1基材と第2基材との間に電解液が介在され、封止性能が低下するおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、外装体の封止性能の低下を抑制することができる積層型電池および積層型電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、
第1基材と第2基材とを有し、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールして前記第1基材と前記第2基材との間に封止空間を形成するシール部と、を有する外装体と、
前記封止空間に収容された膜電極接合体であって、積層方向に交互に積層された複数の第1電極板及び複数の第2電極板を有する膜電極接合体と、
前記封止空間において、前記膜電極接合体の外側に設けられた液溜部と、を備え、
前記液溜部は、電解液を受容可能な受容空間と、前記膜電極接合体との間に前記受容空間を画定する液溜画定部材と、を有している、積層型電池、
を提供する。
本発明による積層型電池において、
前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
前記液溜画定部材は、前記第1方向において前記膜電極接合体の一側に配置されている、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記膜電極接合体は、前記積層方向における一方の側に設けられた第1最外主面と、他方の側に設けられた第2最外主面と、を有し、
前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体の前記第1最外主面に位置する第1画定部と、前記第2最外主面に位置する第2画定部と、前記積層方向に延び、前記第1画定部と前記第2画定部とを接続する第3画定部と、を含む、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記第3画定部に、前記第1接続部が貫通する接続開口部を含む、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記膜電極接合体は、前記積層方向における一方の側に設けられた第1最外主面と、他方の側に設けられた第2最外主面と、を有し、
前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体の前記第1最外主面に位置する第1画定部と、前記第1接続部の前記第1最外主面の側の面に位置する第2画定部と、前記積層方向に延び、前記第1画定部と前記第2画定部とを接続する第3画定部と、を含む、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
前記液溜画定部材は、前記積層方向で見たときに、前記第1方向に直交する第2方向において前記膜電極接合体の一側に配置されている、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体に粘着する粘着層を含む、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池において、
前記液溜画定部材は、多孔性を有している、
ようにしてもよい。
本発明は、
積層方向に交互に積層された複数の第1電極板及び複数の第2電極板を有する膜電極接合体を準備する準備工程と、
前記膜電極接合体に液溜画定部材を取り付ける取付工程と、
第1基材と第2基材とを有する外装体で前記膜電極接合体を封止する封止工程であって、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールして前記第1基材と前記第2基材との間に形成された封止空間に前記膜電極接合体を収容する、封止工程と、を備え、
前記封止工程において、前記液溜画定部材は、前記封止空間のうち前記膜電極接合体の外側に配置されて、前記膜電極接合体と前記液溜画定部材との間に電解液を受容可能な受容空間が画定される、積層型電池の製造方法、
を提供する。
本発明による積層型電池の製造方法において、
前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
前記取付工程において、前記液溜画定部材は、前記第1方向において前記膜電極接合体の一側に配置される、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池の製造方法において、
前記封止工程は、
前記膜電極接合体の周囲に、注入開口部を含むシール部を形成する第1シール工程と、
前記注入開口部を介して前記封止空間内に電解液を注入する注入工程と、
前記注入開口部を封止する第2シール工程と、を有し、
前記注入開口部は、前記第1方向において、前記液溜画定部材の側に形成される、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池の製造方法において、
前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
前記取付工程において、前記液溜画定部材は、前記積層方向で見たときに、前記第1方向に直交する第2方向において前記膜電極接合体の一側に配置される、
ようにしてもよい。
本発明による積層型電池の製造方法において、
前記封止工程は、
前記膜電極接合体の周囲に、注入開口部を含むシール部を形成する第1シール工程と、
前記注入開口部を介して前記封止空間内に電解液を注入する注入工程と、
前記注入開口部を封止する第2シール工程と、を有し、
前記注入開口部は、前記第2方向において、前記液溜画定部材の側に形成される、
ようにしてもよい。
本発明によれば、外装体の封止性能の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1に示す積層型電池の膜電極接合体を示す斜視図である。 図3は、図2の膜電極接合体を示す平面図である。 図4は、図2の膜電極接合体の積層構造を示す部分断面図である。 図5は、図1のA−A線断面図である。 図6は、図5の液溜部を拡大して示す断面図である。 図7は、本発明の一実施の形態による積層型電池の製造方法において、第1ヒートシール工程を説明するための平面図である。 図8は、本発明の一実施の形態による積層型電池の製造方法において、電解液注入工程を説明するための平面図である。 図9は、本発明の一実施の形態による積層型電池の製造方法において、第2ヒートシール工程を説明するための平面図である。 図10は、図9に示す第2ヒートシール工程後に得られる積層型電池を示す平面図である。 図11は、図6の変形例(第3の変形例)を示す断面図である。 図12は、図3の変形例(第4の変形例)を示す平面図である。 図13は、図12に示す第4の変形例における液溜部を拡大して示す断面図である。 図14は、図12に示す第4の変形例における第2ヒートシール工程を説明するための平面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図6は、本発明の一実施の形態による積層型電池および積層型電池の製造方法を説明するための図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態による積層型電池1は、外装体40と、外装体40内に封止された膜電極接合体5と、膜電極接合体5に接続された一対のタブ16,26と、を備えている。外装体40は、その内部に膜電極接合体5を収容している。タブ16,26は、外装体40の内部から外部へと延び出している。電気自動車等の自動車の分野においては、複数の積層型電池1を組み合わせることにより構成されるモジュールが自動車に搭載される。複数の積層型電池1の間の電気的な接続は、タブ16,26を介して実現される。
以下、積層型電池1の各構成要素について説明する。
(外装体)
外装体40は、膜電極接合体5を封止するための包装材である。外装体40は、第1基材41と、第1基材41に対向する第2基材42と、を有している(図5参照)。第2基材42は、シート状に形成されている。一方、第1基材41は、凸状に形成されている。すなわち、第1基材41は、周辺部43と、周辺部43に対して外側(第2基材42の側とは反対側)に膨出した膨出部44と、を有している。この膨出部44により、第1基材41と第2基材42との間に、封止空間45が画定されている。この封止空間45に、膜電極接合体5が収容される。このような膨出部44は、例えば、シート状の第1基材41のうち所望の領域を押圧すること(絞り加工)により形成される。この場合、周辺部43と膨出部44は一体的に形成される。
外装体40は、フレキシブル性を有していてもよい。外装体40の第1基材41および第2基材42はそれぞれ、金属層40aと、金属層40aの内側に設けられた樹脂接着層40bと、を有するラミネートフィルムで構成されている。金属層40aは、高ガスバリア性と成形加工性を有することが好ましい。このような金属層40aは、アルミニウム箔やステンレス箔等の金属材料により形成されていてもよい。樹脂接着層40bは、金属層40aの内面に位置し、金属層40aを接合するためのシール層として機能する。樹脂接着層40bは、接着性に加え、絶縁性、耐薬品性、熱可塑性等を有していることが好ましい。このような樹脂接着層40bは、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等の樹脂材料により形成されていてもよい。
本実施の形態による積層型電池1は、第1基材41と第2基材42との間に膜電極接合体5を配置した後、ラミネート加工される。すなわち、外装体40の周縁部において、第1基材41および第2基材42の各々の内面に形成された樹脂接着層40bがヒートシール(熱溶着)されて、シール部46が形成される。このようにして、第1基材41と第2基材42とがヒートシールされて接合されて外装体40の内部を封止した封止空間45に、膜電極接合体5が収容される。
(膜電極接合体)
図1〜図5に示すように、膜電極接合体5は、積層方向dLに交互に積層された正極板10X(第1電極板)および負極板20Y(第2電極板)を含む複数の電極板10X,20Yと、を有している。
本実施の形態においては、膜電極接合体5がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。この例において、第1電極板は正極板10Xを構成し、第2電極板は負極板20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、第1電極板が負極板20Yを構成し、第2電極板が正極板10Xを構成してもよい。更には、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極板および第2電極板を交互に積層してなる膜電極接合体5に広く適用され得る。
図1〜図5に示すように、膜電極接合体5は、複数の正極板10Xおよび複数の負極板20Yを有している。正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLに沿って交互に配列されて積層されている。膜電極接合体5は、積層方向dLにおける一方の側(図5における上側)に設けられた第1最外主面5aと、他方の側(図5における下側)に設けられた第2最外主面5bと、を有している。本実施の形態における積層方向dLは、第1最外主面5aおよび第2最外主面5bの法線方向に相当する。膜電極接合体5および積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、積層方向dLに直交する方向d1,d2に広がっている。ここで、主面とは、大局的に見て、偏平形状を画定する比較的広い面積を有する平坦状の面を意味する。
図示された非限定的な例において、正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLで見たときに、全体的に長方形形状の外輪郭を有している。積層型電池1は、一対のタブ16,26が配列される方向である第1方向d1と、第1方向d1に直交する第2方向d2と、を有している。タブ16、26は、第1方向d1において膜電極接合体5の両側に配置されている。第1方向d1が積層型電池1の長手方向(長さ方向)に相当し、第2方向d2が積層型電池1の短手方向(幅方向)に相当する。積層方向dLは、第1方向d1および第2方向d2の両方に直交している。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図3の右側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図3の左側)に寄って配置されている。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1における中央部(後述する正極有効領域b1および負極有効領域b2)において、積層方向dLに重なり合っている。
正極板10Xは、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10Xは、正極集電体11X(第1電極集電体)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層)と、を有している。正極活物質層12Xは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
図4に示すように、正極集電体11Xは、互い反対側に位置する第1面11aおよび第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11aおよび第2面11bの少なくとも一方の面上に形成される。本実施の形態においては、各正極板10Xの正極集電体11Xの両側に、正極活物質層12Xがそれぞれ設けられており、各正極板10Xは、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11Xおよび正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤およびバインダーとなる結着剤を含んでいてもよい。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤および結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、xおよびyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、黒鉛粉末やアセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図3に示すように、正極集電体11Xは、互いに隣接する正極接続領域a1(第1接続領域)および正極有効領域b1(第1有効領域)を有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの正極有効領域b1のみに配置されている。正極有効領域b1は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に正極活物質層12Xが設けられた領域になっている。正極接続領域a1および正極有効領域b1は、正極板10Xの第1方向d1に配列されている。正極接続領域a1は、正極有効領域b1よりも正極板10Xの第1方向d1における外側(図3における右側)に位置している。
複数の正極集電体11Xは、正極接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続されている。このように、各々の正極集電体11Xの正極接続領域a1によって、正極接続部13(第1接続部、図1〜図3参照)が構成されている。すなわち、正極接続部13は、複数の正極集電体11Xが互いに電気的に接続されて構成されている。このような正極接続部13は、第1基材41の側の面(図6における上側の面)である第1面13aと、第2基材42の側の面(図7における下側の面)である第2面13bと、を有している。第1面13aは、複数の正極集電体11Xのうち最も第1基材41の側に配置された正極集電体11Xの正極接続領域a1における第1面11aに相当する。また、第2面13bは、複数の正極集電体11Xのうち最も第2基材42の側に配置された正極集電体11Xの正極接続領域a1における第2面11bに相当する。本実施の形態では、第2面13bに、正極タブ16(第1タブ)が電気的に接続されている。
一方、図3に示すように、正極有効領域b1は、積層方向dLで見たときに、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対向する領域内に設けられている。このため、正極板10Xの正極有効領域b1の第1方向d1における寸法は、負極板20Yの後述する負極有効領域b2の第1方向d1における寸法よりも小さくなっている。また、正極板10Xの第2方向d2における寸法は、負極板20Yの第2方向d2における寸法よりも小さくなっている。このような正極有効領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極板20Yについて説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Yは、負極集電体21Y(第2電極集電体)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層)と、を有している。負極活物質層22Yは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
図4に示すように、負極集電体21Yは、互いに反対側に位置する第1面21aおよび第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21aおよび第2面21bの少なくとも一方の面上に形成される。最も第1基材41の側に配置された負極板20Yの負極集電体21Yの第1面21aには負極活物質層22Yは設けられなくてもよい。また、最も第2基材42の側に配置された負極板20Yの負極集電体21Yの第2面21bには、負極活物質層22Yは設けられていなくてもよい。本実施の形態においては、これらの負極集電体21Yを除き、各負極板20Yの負極集電体21Yの両側に、負極活物質層22Yがそれぞれ設けられており、各負極板20Yは、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Yおよび負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、および、バインダーとして機能する結着剤を含んでいてもよい。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図3に示すように、負極集電体21Yは、互いに隣接する負極接続領域a2(第2接続領域)および負極有効領域b2(第2有効領域)を有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの負極有効領域b2のみに配置されている。負極有効領域b2は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に負極活物質層22Yが設けられた領域になっている。負極接続領域a2および負極有効領域b2は、負極板20Yの第1方向d1に配列されている。負極接続領域a2は、負極有効領域b2よりも負極板20Yの第1方向d1における外側(図2における左側)に位置している。
複数の負極集電体21Yは、負極接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続されている。このように、各々の負極集電体21Yの負極接続領域a2によって、負極接続部23(第2接続部、図1〜図3参照)が構成されている。すなわち、負極接続部23は、複数の負極集電体21Yが互いに電気的に接続されて構成されている。このような負極接続部23は、第1基材41の側の面である第1面23aと、第2基材42の側の面である第2面23bと、を有している。第1面23aは、複数の負極集電体21Yのうち最も第1基材41の側に配置された負極集電体21Yの負極接続領域a2における第1面21aに相当する。また、第2面13bは、複数の負極集電体21Yのうち最も第2基材42の側に配置された負極集電体21Yの負極接続領域a2における第2面21bに相当する。本実施の形態では、第2面13bに、負極タブ26(第2タブ)が電気的に接続されている。
一方、図3に示すように、負極有効領域b2は、積層方向dLで見たときに、正極板10Xの正極活物質層12Xに対向する領域を内包するように広がっている。すなわち、負極有効領域b2(負極活物質層22Y)は、積層方向dLで見たときに、全周に亘って、正極有効領域b1(正極活物質層21X)の外側にはみ出すように広がっている。このため、上述したように、負極板20Yの負極有効領域b2の第1方向d1における寸法は、正極板10Xの正極有効領域b1の第1方向d1における寸法よりも大きくなっている。また、負極板20Yの第2方向d2における寸法は、正極板10Xの第2方向d2における寸法よりも大きくなっている。
図5に示すように、本実施の形態による膜電極接合体5は、上述した正極接続部13と、負極接続部23と、正極活物質層12Xおよび負極活物質層22Yが積層された積層本体部14と、正極接続部13と積層本体部14との間に設けられた正極側遷移部15(第1遷移部)と、負極接続部23と積層本体部14との間に設けられた負極側遷移部25(第2遷移部)と、を有している。すなわち、第1方向d1において、正極接続部13、正極側遷移部15、積層本体部14、負極側遷移部25および負極接続部23がこの順番で配置されるように膜電極接合体5を区分けすることができる。このうち積層本体部14の上面が、上述した第1最外主面5aに対応し、下面が第2最外主面5bに対応している。図5に示すように片カップ構造で外装体40の第2基材42が平坦状である場合には、第2最外主面5bは、積層本体部14の下面に限られることはない。正極接続部13および負極接続部23は、第1方向d1において、膜電極接合体5の両側に配置されている。正極側遷移部15および負極側遷移部25も、第1方向d1において、膜電極接合体5の両側に配置されている。正極側遷移部15は、正極活物質層12Xと正極接続部13をなす部分との間の部分であって、正極板10Xの正極集電体11Xの正極接続領域a1うち折り曲げられている部分の集合体に相当する。負極側遷移部25は、負極活物質層22Yと負極接続部23をなす部分との間の部分であって、負極板20Yの負極集電体21Yの負極接続領域a2のうち負極集電体21Yが折り曲げられている部分の集合体に相当する。
図4に示すように、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方が、他方に対向する面に機能層30Aを有していてもよい。機能層30Aは、絶縁性を有し、正極板10Xおよび負極板20Yが短絡することを防止する。図示された例においては、正極板10Xが機能層30Aを有している。機能層30Aは、正極活物質層12Xの負極板20Yの側の面(負極板20Yに対向する面)に設けられている。すなわち、各正極活物質層12Xの対向する負極板20Yの側の面に機能層30Aが設けられている。各正極活物質層12Xの当該面は、機能層30Aにより覆われている。そして、正極板10Xのうち負極板20Yの負極活物質層22Yと積層方向dLに対向する面が、機能層30Aによって形成されている。ただし、図4に示す機能層30Aの代わりに、あるいは加えて、負極板20Yが、各負極活物質層22Yを覆う機能層30Aを有することも可能である。
機能層30Aは、正極活物質層12Xよりも高い空孔率を有していてもよい。また、機能層30Aは、優れた耐熱性を有していてもよい。このような機能層30Aの材料には、例えば、無機材料を用いてもよい。無機材料は、高い空孔率とともに優れた耐熱性、例えば150℃以上の耐熱性を機能層30Aに付与することができる。無機材料としては、アルミナ、セルロースおよびその変成体、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、アラミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等の繊維状物や粒子状物が挙げられる。機能層30Aは、アルミナで形成する場合には、正極活物質層12X上に塗工して固化させることで、作製され得る。このような機能層30Aは、
次に、膜電極接合体5は、互いに隣り合う正極板10Aと負極板20Yとの間に設けられた絶縁シート60(セパレータ)を更に有していてもよい。絶縁シート60は、隣り合う正極板10Xおよび負極板20Yの短絡を防止するとともに、外装体40内に膜電極接合体5とともに封止される電解液を保持して、正極板10Xおよび負極板20Yに電解液を供給する。本実施の形態では、絶縁シート60は、枚葉状に形成されており、膜電極接合体5は、絶縁シート60を複数有している。
絶縁シート60は、積層方向dLで見たときに、電極板10X,20Yの活物質層12X,22Yの全領域を覆うように広がっていてもよい(図3参照)。すなわち、セパレータ部分61の第2方向d2における寸法は、電極板10X,20Yの第2方向d2における寸法よりも大きくなっていてもよい。また、セパレータ部分61の第1方向d1における寸法は、電極板10X,20Yの活物質層12X,22Yの第1方向d1における寸法よりも大きくなっていてもよい。
以上のような絶縁シート60として、絶縁性フィルムを用いることができる。絶縁性フィルムとして、樹脂製多孔フィルムを用いてもよい。より具体的には、融点が80〜140℃程度の熱可塑性樹脂からなる多孔フィルムを用いてもよい。熱可塑性樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系ポリマーを採用してもよい。
また、図示しないが、最も第1基材41の側に配置された負極板20Yの外側(図5の上側)に、最外絶縁シートが積層されていてもよい。この場合、当該負極板20Yが外側から当該最外絶縁シートで覆われるようになり、当該負極板20Yと外装体40の第1基材41との絶縁性を向上させることができる。同様に、最も第2基材42の側に配置された負極板20Yの外側(図5の下側)に、他の最外絶縁シートが積層されていてもよい。この場合、当該負極板20Yが外側から当該最外絶縁シートで覆われるようになり、当該負極板20Yと外装体40の第2基材42との絶縁性を向上させることができる。
(液溜部)
ところで、本実施の形態による積層型電池1は、図3、図5および図6に示すように、封止空間45において、膜電極接合体5の外側に設けられた液溜部70を更に備えている。液溜部70は、電解液を受容可能な受容空間71と、膜電極接合体5との間に受容空間71を画定する液溜画定部材72と、を有している。
図5に示すように、液溜部70は、第1方向d1において膜電極接合体5の一側に配置されている。図5においては、液溜部70は、膜電極接合体5のうち正極接続部13の側(第1タブ16の側)に配置されている。本実施の形態においては、液溜部70の液溜画定部材72は、主として、上述した膜電極接合体5の正極側遷移部15(言い換えると、最も第1基材41の側に配置された正極板10Xの第1面11a)との間に受容空間71を形成している。
より具体的には、図6に示すように、液溜画定部材72は、膜電極接合体5の第1最外主面5aに位置する第1画定部73と、第2最外主面5bに位置する第2画定部74と、第1画定部73と第2画定部74とを接続した第3画定部75と、を含んでいる。第1画定部73のうち積層本体部14の側の端部(第1開口端部73a)と、第2画定部74のうち積層本体部14の側の端部(第2開口端部74a)との間に、液溜開口部76が設けられている。この液溜開口部76内に、膜電極接合体5の積層本体部14の一部が挿入されている。
第1画定部73および第2画定部74は、第1方向d1に延びている。第1画定部73の第1開口端部73aが、第1最外主面5aに対向している。第2画定部74の第2開口端部74aは、第2最外主面5bに対向している。より具体的には、第1開口端部73aは、膜電極接合体5の最も第1基材41の側に配置された負極板20Yの第1面21aに対向し、第2開口端部74aは、最も第2基材42の側に配置された負極板20Yの第2面21bに対向していてもよい。上述した最外絶縁シートが積層されている場合には、第1開口端部73aは対応する最外絶縁シートを介して負極板20Yの第1面21aに対向し、第2開口端部74aは対応する最外絶縁シートを介して負極板20Yの第2面21bに対向するようになる。
第3画定部75は、積層方向dLに延びており、第1画定部73の正極接続部13の側(積層本体部14とは反対側、図6における右側)の端部と、第2画定部74の正極接続部13の側の端部と、を接続している。このようにして、液溜画定部材72は、第2方向d2で見たときに、コの字型の断面形状を有している。第3画定部75の少なくとも一部は、正極側遷移部15に対して離間しており、正極側遷移部15と第3画定部75との間に受容空間71が形成されている。
第1画定部73の第1開口端部73aは、第1最外主面5aに当接していてもよく、第2画定部74の第2開口端部74aは、第2最外主面5bに当接していてもよい。そして、液溜開口部76の積層方向dLにおける寸法を、膜電極接合体5の積層方向dlにおける寸法(厚さ)よりも若干小さくしてもよい。このことにより、液溜画定部材72がその弾性力によって、第1最外主面5aおよび第2最外主面5bを押圧していてもよい。この場合、液溜画定部材72が膜電極接合体5から容易に取り外されることを防止できる。
液溜画定部材72は、膜電極接合体5に粘着する粘着層77を含んでいてもよい。本実施の形態においては、粘着層77は、第1画定部73の下面(第1最外主面5aの側の面)に設けられているとともに、第2画定部74の上面(第2最外主面5bの側の面)に設けられている。この場合、第1画定部73の第1開口端部73aを第1最外主面5aに粘着させることができ、第2画定部74の第2開口端部74aを第2最外主面5bに粘着させることができる。粘着層77は、膜電極接合体5の側の面において液溜画定部材72の全体にわたって設けられていてもよい。粘着層は、粘着性を有する樹脂材料またはシリコン系粘着剤により形成されていてもよい。樹脂材料の例としては、アクリル樹脂が挙げられる。
図3に示すように、液溜画定部材72は、第2方向d2において、膜電極接合体5の両側にはみ出していてもよい。液溜画定部材72の第2方向d2における寸法は、膜電極接合体5(とりわけ、絶縁シート60)の第2方向d2における寸法よりも大きくなっていてもよい。
図6に示すように、第3画定部75には、正極接続部13が貫通する接続開口部78が設けられていてもよい。このことにより、液溜画定部材72を、正極接続部13を接続開口部78に挿入させることにより、正極側遷移部15に近接して配置することができる。図6においては、第3画定部75が、正極側遷移部15と正極接続部13との境界近傍に配置されている例が示されている。なお、接続開口部78と正極接続部13との間には、液溜画定部材72の取付性を向上させるために、隙間が形成されていてもよい。この隙間は、後述するように第2シール工程において封止空間45内を減圧する際に電解液を留めることができる程度の隙間であることが好ましい。
このような液溜画定部材72は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されていてもよい。この樹脂材料は、多孔性を有していてもよい。このような樹脂材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)が挙げられる。
(積層型電池の製造方法)
次に、リチウムイオン二次電池として構成された本実施の形態に係る積層型電池1の製造方法について説明する。以下に説明する積層型電池1の製造方法は、膜電極接合体5を準備する準備工程と、液溜画定部材72を膜電極接合体5に取り付ける取付工程と、膜電極接合体5にタブ16、26を接続するタブ接続工程と、膜電極接合体5を外装体40で封止する封止工程と、を含んでいる。
(準備工程)
まず、正極板10X、負極板20Yおよび絶縁シート60をそれぞれ準備する正極板10Xは、例えば、正極集電体11Xを構成するようになる長尺のアルミニウム箔上に、正極活物質層12Xを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、所望の大きさに断裁することで作製され得る。同様に、負極板20Yは、例えば、負極集電体21Yを構成するようになる長尺の銅箔上に、負極活物質層22Yを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、所望の大きさに断裁することで作製され得る絶縁シート60は、例えば、絶縁性フィルムを所望の大きさに断裁することで作製され得る。
続いて、正極板10X、負極板20Yおよび絶縁シート60を積層する積層工程を実施する。この工程では、正極板10Xの正極活物質層12Xと負極板20Yの負極活物質層22Yとが正対するようにして、正極板10Xおよび負極板20Yが交互に積層されていく。絶縁シート60は、互いに隣り合う正極板10Xと負極板20Yとの間に介在される。
正極板10X、負極板20Yおよび絶縁シート60が積層された後、複数の正極板10Xが、正極接続領域a1において超音波溶接によって互いに電気的に接合され、正極接続部13が形成される。同様に、複数の負極板20Yが、負極接続領域a2において超音波溶接によって互いに電気的に接合され、負極接続部23が形成される。
このようにして、複数の正極板10X、複数の負極板20Yおよび複数の絶縁シート60が積層された膜電極接合体5を得ることができる。
(取付工程)
次に、膜電極接合体5に液溜部70の液溜画定部材72を取り付ける取付工程を実施する。
取付工程においては、まず、液溜部70の液溜画定部材72として、予めコの字状に形成された液溜画定部材72を準備する。液溜画定部材72は、機械加工でコの字状に作製されていてもよく、コの字状のモールド型を用いて注型によって作製されていてもよい。
続いて、液溜画定部材72が、膜電極接合体5に取り付けられる。この場合、まず、液溜画定部材72の液溜開口部76を膜電極接合体5の正極側遷移部15に対向させながら、液溜画定部材72の接続開口部78に、膜電極接合体5の正極接続部13を挿入させる。続いて、液溜画定部材72を膜電極接合体5の正極側遷移部15に向けて移動させる。次に、液溜画定部材72の液溜開口部76を弾性変形範囲内で上下方向にやや広げながら膜電極接合体5の積層本体部14の一部を挟み込む。液溜画定部材72の液溜開口部76内に積層本体部14の一部が挿入された後、液溜画定部材72の液溜開口部76を戻す。
このようにして、膜電極接合体5に液溜画定部材72が取り付けられる。
(タブ接続工程)
次に、正極接続部13の第2面13bに正極タブ16が電気的に接続されるとともに、負極接続部23の第2面23bに負極タブ26が電気的に接続される。
(封止工程)
その後、液溜画定部材72が取り付けられた膜電極接合体5を外装体40で封止する封止工程を実施する。封止工程は、膜電極接合体5の周囲に、注入開口部80を含むシール部46を形成する第1シール工程と、注入開口部80を介して封止空間45内に電解液を注入する注入工程と、注入開口部80を封止する第2シール工程と、を有している。
第1シール工程においては、まず、図7に示すように、第1基材41と第2基材42との間に、タブ16,26が外部に延び出た状態で、膜電極接合体5が配置される。そして、外装体40の周縁部に沿って、第1基材41と第2基材42とがそれぞれ、例えば100℃〜200℃の温度を有する金属製のヒートバー(図示せず)により押圧される。これにより、ヒートバーにより押圧された領域の近傍において、第1基材41と第2基材42の各々の内面に形成された樹脂接着層40bが溶解し、それらが互いにヒートシール(熱溶着)して、シール部46が形成される。なお、シール部46において、第1基材41とタブ16,26との間および第2基材42とタブ16,26との間に、樹脂接着層40bとタブ16,26とに溶着可能な材料から構成されたシーラント18,28が介在されるようにしてもよい。
図7に示すように、シール部46は、積層方向dL(上下方向)で見たときに、膜電極接合体5の形状に沿うように、矩形枠状に形成される。これにより、シール部46によって、膜電極接合体5が収容される封止空間45が画定される。しかしながら、この第1ヒートシール工程では、膜電極接合体5の全周をヒートシールするのではなく、一部がヒートシールされずに、注入開口部80が形成される。この注入開口部80は、矩形枠状のシール部46のうちの一辺(図7に示す上側の辺)の一部に形成されていてもよい。図7では、注入開口部80が、第1方向d1において、(当該辺の中点よりも)液溜画定部材72の側(正極接続部13の側)に形成されており、より詳細には、当該辺のうちの正極接続部13の側の端部に形成されている。なお、注入開口部80は、図7に示す例に限られることはなく、任意の位置に形成することができる。例えば、図13に示すように、矩形枠状のシール部46のうちの一辺(図7に示す上側の辺)が全体的にヒートシールされずに、注入開口部80が形成されるようにしてもよい。このようにして、注入開口部80を含むシール部46が形成される。
次に、注入工程として、図8に示すように、シール部46によって画定された封止空間45内に、注入開口部80を介して電解液が注入される。
次に、第2シール工程として、図9および図10に示すように、注入開口部80が封止される。この場合、第1ヒートシール工程と同様の温度を有する金属性のヒートバーにより注入開口部80において第1基材41と第2基材42とが押圧される。これにより、注入開口部80において、第1基材41と第2基材とがヒートシールされる。このため、図10に示すように、膜電極接合体5の周囲で全周にわたってシール部46が連続状に形成される。このため、枠状のシール部46によって封止空間45内の膜電極接合体5が電解液とともに外装体40で封止される。
第2シール工程は、図示しない減圧チャンバ内で行われ、封止空間45が減圧されながら注入開口部80が封止される。このため、図9に示すように、封止空間45内のガスが注入開口部80から排出される。そのガスの流れに乗って、封止空間45に注入された電解液の一部が注入開口部80に向かって流れる。しかしながら、本実施の形態においては、膜電極接合体5に液溜部70を構成する液溜画定部材72が取り付けられている。この液溜画定部材72と膜電極接合体5との間に受容空間71が画定されている。この受容空間71に電解液が受容されて留まり、注入開口部80に向かう電解液の流れが阻止される。このため、電解液が注入開口部80に達して付着することを抑制でき、注入開口部80をヒートシールする際に第1基材41と第2基材42との間に電解液が介在されることを抑制できる。また、電解液を封止空間45内に留めておくことができ、封止空間45内の電解液の封入量を増大させることができる。
以上のようにして、図10に示すような本実施の形態による積層型電池1が得られる。
このように本実施の形態によれば、封止空間45において、膜電極接合体5の外側に液溜部70が設けられ、この液溜部70の液溜画定部材72と膜電極接合体5との間に、電解液を受容可能な受容空間71が画定されている。このことにより、封止空間45に注入開口部80を介して電解液を注入した後に封止空間45内を減圧する際に、電解液を受容空間71内に受容させて留めておくことができる。このため、電解液が注入開口部80に達して付着することを抑制できる。この結果、注入開口部80を封止する際に、第1基材41と第2基材42との間に電解液が介在されることを抑制でき、外装体40の封止性能の低下を抑制することができる。また、液溜画定部材72によって受容空間71を画定していることにより、封止空間45を減圧する際に、受容空間71が潰れることを抑制できる。このため、電解液を受容するための空間を確保することができ、電解液を効果的に受容空間71内に留めておくことができる。
また、本実施の形態によれば、液溜部70は、積層方向dLで見たときに、第1方向d1において膜電極接合体5の一側に配置されている。このことにより、電解液が注入された封止空間45内を減圧する際に、電解液を受容空間71内に効果的に留めておくことができる。また、第1方向d1において膜電極接合体5の一側の部分(第1方向d1における正極側遷移部15の外側の部分)は、積層型電池1のエネルギー密度の算出に考慮されない部分となるため、液溜部70をこのように配置することにより、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、液溜画定部材72は、膜電極接合体5の第1最外主面5aに位置する第1画定部73と、第2最外主面5bに位置する第2画定部74と、積層方向dLに延び、第1画定部73と第2画定部74とを接続する第3画定部75と、を含んでいる。このことにより、膜電極接合体5の正極側遷移部15と第3画定部75との間に、受容空間71を形成することができ、電解液を効果的に受容空間71内に留めておくことができる。
また、本実施の形態によれば、液溜画定部材72の第3画定部75に、正極接続部13が貫通する接続開口部78が設けられている。このことにより、正極接続部13が、液溜画定部材72を貫通することができ、液溜画定部材72を膜電極接合体5の近傍(より具体的には、正極側遷移部15と正極接続部13との境界近傍)に配置することができる。このため、受容空間71が過度に大きくなることを抑制できるとともに、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、液溜画定部材72は、膜電極接合体5に粘着する粘着層77を含んでいる。このことにより、液溜画定部材72が膜電極接合体5から容易に取り外されることを防止でき、受容空間71を維持することができる。このため、電解液をより一層確実に受容空間71内に留めておくことができる。
また、本実施の形態によれば、液溜画定部材72が、多孔性を有している。このことにより、液溜画定部材72自体に電解液を保持させることができる。
さらに、本実施の形態によれば、第1シール工程において、注入開口部80が、第1方向d1において、液溜画定部材72の側に形成される。このことにより、液溜部70を注入開口部80に近づけて配置することができ、第2シール工程において封止空間45内を減圧する際に、注入開口部80に向かう電解液の流れを効果的に阻止することができる。このため、電解液を効果的に受容空間71内に留めておくことができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(第1の変形例)
上述した本実施の形態においては、液溜画定部材72が、膜電極接合体5に粘着する粘着層77を含む例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、液溜画定部材72は、粘着層77を含んでいなくてもよい。この場合、液溜画定部材72は、粘着テープまたは熱融着等により、膜電極接合体5に接合されていてもよい。また、上述したように液溜画定部材72が、その弾性力によって、膜電極接合体5の第1最外主面5aおよび第2最外主面5bを押圧して、膜電極接合体5から容易に取り外されることが防止できる場合には、膜電極接合体5に接合されていなくてもよい。
(第2の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、液溜画定部材72が、第2方向d2において、膜電極接合体5の両側にはみ出している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、液溜画定部材72は、第2方向d2において、膜電極接合体5の一側にはみ出していなくてもよく、両側にはみ出していなくてもよい。この場合、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
(第3の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、液溜画定部材72の第2画定部74が、膜電極接合体5の第2最外主面5bに位置している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、図11に示すように、第2画定部74が、正極接続部13の第1面13a(第1最外主面5aの側の面)に位置していてもよい。図11では、第2画定部74は、正極接続部13の第1面13a粘着されている例が示されている。そして、第3画定部75は、第1画定部73の正極接続部13の側の端部と、第2画定部74の積層本体部14の側の端部とを接続している。この場合、第2最外主面5bに液溜画定部材72が存在しなくなるため、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。また、図11に示す例では、液溜画定部材72は、上方から膜電極接合体5に近づけて取り付けることができるため、液溜画定部材72の取り付け作業を容易化させることができる。図11に示す例においても、液溜画定部材72が、第2方向d2において、膜電極接合体5の両側にはみ出していてもよいが、少なくとも一側ではみ出していなくてもよい。
(第4の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、液溜部70は、第1方向d1において膜電極接合体5の一側に配置されている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、図12に示すように、液溜部70は、第1方向d1に直交する第2方向d2において膜電極接合体5の一側(図12における上側)に配置されていてもよい。この場合においても、膜電極接合体5と液溜画定部材72との間に受容空間71を形成することができる。例えば、図13に示すように、第3画定部75を、膜電極接合体5の第2方向d2における側縁(図13における右側縁)から離間させることで、膜電極接合体5と第3画定部75との間に受容空間71を形成することができる。この場合、第3画定部75は、第2方向d2において絶縁シート60から離間していてもよいが、絶縁シート60に接していてもよい。この場合であっても、第3画定部75と正極板10Xおよび負極板20Yとの間に、受容空間71を形成することができる。このようにして、受容空間71を形成することにより、封止空間45に注入開口部80を介して電解液を注入してから封止空間45内を減圧する際に、電解液を受容空間71内に留めておくことができる。このため、電解液が注入開口部80に達して付着することを抑制できる。
図12に示すように、液溜画定部材72は、第1方向d1において、膜電極接合体5の積層本体部14の両側にはみ出していてもよい。液溜画定部材72の第1方向d1における寸法は、積層本体部14(とりわけ、絶縁シート60)の第1方向d1における寸法よりも大きくなっていてもよい。しかしながら、液溜画定部材72の第1方向d1における寸法はこれに限られることはなく、液溜画定部材72は、第1方向d1において、膜電極接合体5の一側にはみ出していなくてもよく、両側にはみ出していなくてもよい。この場合、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
第4の変形例では、第1シール工程で形成される注入開口部80は、第2方向d2において、液溜画定部材72の側に形成されるようにしてもよい。例えば、注入開口部80は、図14に示すように、矩形枠状のシール部46のうちの一辺(図14に示す上側の辺)が全体的にヒートシールされずに形成されるようにしてもよい。この場合、膜電極接合体5と注入開口部80との間に受容空間71を配置することができ、注入開口部80に向かう電解液の流れを効果的に阻止することができる。このため、電解液を効果的に受容空間71内に留めておくことができる。なお、注入開口部80は、当該辺のうちの一部のみに形成されるようにしてもよい。
(第6の変形例)
図12に示す第4の変形例においては、液溜画定部材72が1つだけ設けられている。しかしながら、このことに限られることはなく、例えば、図示しないが、複数の液溜画定部材72が第1方向d1に離間するように配列されていてもよい。この場合においても、各液溜画定部材72が、膜電極接合体5との間に受容空間71を形成することができ、封止空間45内を減圧する際に、電解液を受容空間71内に受容させて留めておくことができる。
以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 積層型電池
5 膜電極接合体
5a 第1最外主面
5b 第2最外主面
10X 正極板
13 正極接続部
20Y 負極板
23 負極接続部
40 外装体
41 第1基材
42 第2基材
45 封止空間
70 液溜部
71 受容空間
72 液溜画定部材
73 第1画定部
74 第2画定部
75 第3画定部
77 粘着層
78 接続開口部
80 注入開口部
d1 第1方向
d2 第2方向
dL 積層方向

Claims (13)

  1. 第1基材と第2基材とを有し、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールして前記第1基材と前記第2基材との間に封止空間を形成するシール部と、を有する外装体と、
    前記封止空間に収容された膜電極接合体であって、積層方向に交互に積層された複数の第1電極板及び複数の第2電極板を有する膜電極接合体と、
    前記封止空間において、前記膜電極接合体の外側に設けられた液溜部と、を備え、
    前記液溜部は、電解液を受容可能な受容空間と、前記膜電極接合体との間に前記受容空間を画定する液溜画定部材と、を有している、積層型電池。
  2. 前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
    前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
    前記液溜画定部材は、前記第1方向において前記膜電極接合体の一側に配置されている、請求項1に記載の積層型電池。
  3. 前記膜電極接合体は、前記積層方向における一方の側に設けられた第1最外主面と、他方の側に設けられた第2最外主面と、を有し、
    前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体の前記第1最外主面に位置する第1画定部と、前記第2最外主面に位置する第2画定部と、前記積層方向に延び、前記第1画定部と前記第2画定部とを接続する第3画定部と、を含む、請求項2に記載の積層型電池。
  4. 前記第3画定部に、前記第1接続部が貫通する接続開口部を含む、請求項3に記載の積層型電池。
  5. 前記膜電極接合体は、前記積層方向における一方の側に設けられた第1最外主面と、他方の側に設けられた第2最外主面と、を有し、
    前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体の前記第1最外主面に位置する第1画定部と、前記第1接続部の前記第1最外主面の側の面に位置する第2画定部と、前記積層方向に延び、前記第1画定部と前記第2画定部とを接続する第3画定部と、を含む、請求項2に記載の積層型電池。
  6. 前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
    前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
    前記液溜画定部材は、前記積層方向で見たときに、前記第1方向に直交する第2方向において前記膜電極接合体の一側に配置されている、請求項1に記載の積層型電池。
  7. 前記液溜画定部材は、前記膜電極接合体に粘着する粘着層を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層型電池。
  8. 前記液溜画定部材は、多孔性を有している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層型電池。
  9. 積層方向に交互に積層された複数の第1電極板及び複数の第2電極板を有する膜電極接合体を準備する準備工程と、
    前記膜電極接合体に液溜画定部材を取り付ける取付工程と、
    第1基材と第2基材とを有する外装体で前記膜電極接合体を封止する封止工程であって、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールして前記第1基材と前記第2基材との間に形成された封止空間に前記膜電極接合体を収容する、封止工程と、を備え、
    前記封止工程において、前記液溜画定部材は、前記封止空間のうち前記膜電極接合体の外側に配置されて、前記膜電極接合体と前記液溜画定部材との間に電解液を受容可能な受容空間が画定される、積層型電池の製造方法。
  10. 前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
    前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
    前記取付工程において、前記液溜画定部材は、前記第1方向において前記膜電極接合体の一側に配置される、請求項9に記載の積層型電池の製造方法。
  11. 前記封止工程は、
    前記膜電極接合体の周囲に、注入開口部を含むシール部を形成する第1シール工程と、
    前記注入開口部を介して前記封止空間内に電解液を注入する注入工程と、
    前記注入開口部を封止する第2シール工程と、を有し、
    前記注入開口部は、前記第1方向において、前記液溜画定部材の側に形成される、請求項10に記載の積層型電池の製造方法。
  12. 前記膜電極接合体は、複数の前記第1電極板が互いに電気的に接続された第1接続部と、複数の前記第2電極板が互いに電気的に接続された第2接続部と、を有し、
    前記第1接続部と前記第2接続部とは、第1方向において前記膜電極接合体の両側に配置され、
    前記取付工程において、前記液溜画定部材は、前記積層方向で見たときに、前記第1方向に直交する第2方向において前記膜電極接合体の一側に配置される、請求項9に記載の積層型電池の製造方法。
  13. 前記封止工程は、
    前記膜電極接合体の周囲に、注入開口部を含むシール部を形成する第1シール工程と、
    前記注入開口部を介して前記封止空間内に電解液を注入する注入工程と、
    前記注入開口部を封止する第2シール工程と、を有し、
    前記注入開口部は、前記第2方向において、前記液溜画定部材の側に形成される、請求項12に記載の積層型電池の製造方法。
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