JP2020095907A - 積層型電池および積層型電池の製造方法 - Google Patents

積層型電池および積層型電池の製造方法 Download PDF

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利絵 寺西
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Abstract

【課題】第1電極板と第2電極板との短絡を防止することができるとともにエネルギー密度の低下を抑制することができる。【解決手段】積層型電池は、第1基材と第2基材とを有する外装体と、複数の第1電極板および複数の第2電極板を有する膜電極接合体と、を備えている。第1電極板は、第1接続領域および第1有効領域を含む第1電極集電体と、第1有効領域に設けられた第1電極活物質層と、を有している。第1電極板の第2電極板の側に、第1電極活物質層の第1接続領域の側の端縁を覆う短絡防止部が設けられている。第1基材は、周辺部と、膨出部と、を含んでおり、膨出部は、第1電極板の第1接続領域の側の第1対向部分と、第1接続領域の側とは反対側の第2対向部分と、を含んでいる。第1対向部分における第1基材の厚みは、第2対向部分における第1基材の厚みよりも薄くなっている。【選択図】図8

Description

本発明は、積層型電池および積層型電池の製造方法に関する。
例えば特許文献1で提案されているように、正極板と負極板とを交互に積層してなる積層型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が例示され得る。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
積層型電池は、通常、交互に積層される正極板および負極板を含む積層体を備えている。このうち正極板は、正極集電体と、正極集電体上に設けられた正極活物質層と、を有している。正極集電体は、正極活物質層が設けられる有効領域と、正極活物質層が設けられない接続領域と、を含んでいる。接続領域は、正極板同士を接合したり、積層型電池の電気的な接続をするためのタブを接合したりするための領域になっている。
特開2017−41346号公報
積層型電池内へ異物が混入したり、積層型電池に衝撃が付加されたりすると、正極活物質層の接続領域の側の端縁が負極板に接触して、正極板と負極板が短絡するおそれがある。このため、正極活物質層の端縁に絶縁テープ(短絡防止部)を設けて、正極活物質層の端縁が負極板に接触して短絡することを防止することが考えられる。
しかしながら、正極活物質層の端縁に絶縁テープを設けた場合、膜電極接合体のうち絶縁テープが設けられた部分の積層方向の厚みが局所的に増大する。この場合、膜電極接合体の厚みが増大し、積層型電池の体積に対する積層型電池の容量の比で決まるエネルギー密度が低下するという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、第1電極板と第2電極板との短絡を防止することができるとともにエネルギー密度の低下を抑制することができる積層型電池および当該積層型電池の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、
第1基材と第2基材とを有し、前記第1基材と前記第2基材との間に封止空間を形成する外装体と、
前記封止空間に設けられた膜電極接合体であって、積層方向に交互に積層された複数の第1電極板および複数の第2電極板を有する膜電極接合体と、を備え、
前記第1電極板は、互いに隣接する第1接続領域および第1有効領域を含む第1電極集電体と、前記第1有効領域に設けられた第1電極活物質層と、を有し、
前記第1電極板の前記第2電極板の側に、短絡防止部が設けられ、
前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆い、
前記第1基材は、周辺部と、前記周辺部に対して前記第2基材の側とは反対側に膨出し、前記封止空間を画定する膨出部と、を含み、
前記膨出部は、前記第1電極板の前記第1接続領域の側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第1対向部分と、前記第1接続領域の側とは反対側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第2対向部分と、を含み、
前記第1対向部分における前記第1基材の厚みは、前記第2対向部分における前記第1基材の厚みよりも薄い、積層型電池、
を提供する。
本発明の積層型電池において、
前記第1対向部分は、前記第2対向部分よりも前記第2基材の側とは反対側に配置されている、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1基材は、金属層と、前記金属層の内面に設けられた樹脂接着層と、を含み、
前記第1対向部分における前記樹脂接着層の厚みは、前記第2対向部分における前記樹脂接着層の厚みよりも薄い、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1対向部分は、前記膜電極接合体のうち前記短絡防止部が設けられた部分に対向し、
前記第2電極板は、互いに隣接する第2接続領域および第2有効領域を含む第2電極集電体と、前記第2有効領域に設けられた第2電極活物質層と、を有し、
前記第2対向部分は、前記膜電極接合体のうち前記第1接続領域よりも前記第2接続領域に近い部分に対向している、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1電極板は、前記第1電極活物質層の前記第2電極板の側の面に設けられた第1絶縁体を有し、
前記第1電極活物質層は、前記第1接続領域の側に設けられた、前記第1絶縁体から露出する第1接続領域の側の端縁を含み、
前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆っている、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1絶縁体は、アルミナを含む、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1電極板の両側に設けられた一対の前記短絡防止部を備え、
前記第1電極集電体の両側に前記第1電極活物質層が設けられ、
一方の前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁が一方の前記短絡防止部で覆われ、他方の前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁が他方の前記短絡防止部で覆われている、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池において、
前記第1電極板と前記第2電極板との間に介在された第2絶縁体を更に備える、
ようにしてもよい。
また、本発明は、
積層方向に交互に積層された複数の第1電極板および複数の第2電極板を有する膜電極接合体であって、前記第1電極板が、互いに隣接する第1接続領域および第1有効領域を含む第1電極集電体と、前記第1有効領域に設けられた第1電極活物質層と、を有し、前記第1電極板の前記第2電極板の側に、短絡防止部が設けられており、前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆う、膜電極接合体を準備する第1準備工程と、
第1基材と第2基材とを有する外装体を準備する第2準備工程と、
前記第1基材と前記第2基材との間に前記膜電極接合体を収容して、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールするヒートシール工程と、を備え、
前記第2準備工程において準備される前記外装体の前記第1基材は、周辺部と、前記周辺部に対して前記第2基材の側とは反対側に膨出した膨出部と、を含み、前記膨出部は、前記第1接続領域の側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第1対向部分と、前記第1接続領域の側とは反対側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第2対向部分と、を含み、
前記第1対向部分における前記第1基材の厚みは、前記第2対向部分における前記第1基材の厚みよりも薄い、積層型電池の製造方法、
を提供する。
本発明の積層型電池の製造方法において、
前記第2準備工程において準備される前記外装体の前記第1基材において、前記第1対向部分の膨出寸法は、前記第2対向部分の膨出寸法よりも大きい、
ようにしてもよい。
本発明の積層型電池の製造方法において、
前記第1基材は、金属層と、前記金属層の内面に設けられた樹脂接着層と、を含み、
前記第1対向部分における前記樹脂接着層の厚みは、前記第2対向部分における前記樹脂接着層の厚みよりも薄い、
ようにしてもよい。
本発明によれば、第1電極板と第2電極板との短絡を防止することができるとともに積層型電池のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体を示す平面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、図2の膜電極接合体の一部の分解斜視図である。 図5は、図3の絶縁テープを示す拡大断面図である。 図6は、図4のB−B線断面図である。 図7は、図1の積層型電池の第1方向d1で見た断面図である。 図8は、図1の積層型電池の第2方向d2で見た断面図である。 図9Aは、外装体の第1基材に対する絞り加工を説明するための図である。 図9Bは、図9Aの絞り加工後の外装体の第1基材を示す断面図である。 図10は、図2のA−A線断面の変形例を示す図である。 図11は、図1の積層型電池の第2方向d2で見た断面の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1〜図9は、本発明による積層型電池を説明するための図である。このうち図1および図2は、それぞれ、積層型電池の一具体例を示す斜視図および平面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態による積層型電池1は、外装体50と、外装体50内に収容された膜電極接合体5と、膜電極接合体5に接続された一対のタブ3と、を備えている。外装体50は、その内部に膜電極接合体5を収容している。タブ3は、外装体50の内部から外部へと延び出している。電気自動車などの自動車の分野においては、複数の積層型電池1を組み合わせることにより構成されるモジュールが自動車に搭載される。複数の積層型電池1の間の電気的な接続は、タブ3を介して実現される。
以下、積層型電池1の各構成要素について説明する。
(膜電極接合体)
図1および図2に示すように、膜電極接合体5は、交互に積層された第1電極板10および第2電極板20を有している。本実施の形態においては、膜電極接合体5がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。この例において、第1電極板10は正極板10Xを構成し、第2電極板20は負極板20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、ここで説明する一実施の形態は、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極板10および第2電極板20を交互に積層してなる膜電極接合体5に広く適用され得る。
図3は、後述する第1方向d1に沿う膜電極接合体5の断面図である。図1〜図3に示すように、膜電極接合体5は、複数の正極板10X(第1電極板10)および複数の負極板20Y(第2電極板20)を有している。正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLに沿って交互に配列されて積層されている。膜電極接合体5および積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、積層方向dLに直交する方向d1,d2に広がっている。
図示された非限定的な例において、正極板10Xおよび負極板20Yは、長方形形状の外輪郭を有している。正極板10Xおよび負極板20Yは、積層方向dLに直交するとともにタブ3が延びる(あるいは一対のタブ3が配列される)方向である第1方向d1に長手方向を有し、積層方向dLおよび第1方向d1の両方に直交する第2方向d2に短手方向(幅方向)を有している。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図2の右側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図2の左側)に寄って配置されている。正極板10Xおよび負極板20Yは、第1方向d1における中央(後述する第1有効領域b1および第2有効領域b2)において、積層方向dLに重なり合っている。
正極板10X(第1電極板10)は、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10X(第1電極板10)は、正極集電体11X(第1電極集電体11)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層12)と、を有している。正極活物質層12Xは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
正極集電体11Xは、互い反対側に位置する第1面11aおよび第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11aおよび第2面11bの少なくとも一方の面上に形成される。後述する負極集電体21Yの第1面21aまたは第2面21bが、膜電極接合体5のうちの積層方向dLにおける最外面を形成する場合、積層型電池1に含まれる複数の正極板10Xは、正極集電体11Xの両側に設けられた一対の正極活物質層12Xを有するものとして、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11Xおよび正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤、バインダーとなる結着剤を含んでいる。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤および結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、xおよびyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、黒鉛粉末やアセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図2に示すように、正極集電体11X(第1電極集電体11)は、互いに隣接する第1接続領域a1および第1有効領域b1を有している。正極活物質層12X(第1電極活物質層12)は、正極集電体11Xの第1有効領域b1のみに配置されている。第1有効領域b1は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に正極活物質層12Xが設けられた領域になっている。第1接続領域a1および第1有効領域b1は、正極板10Xの第1方向d1に配列されている。第1接続領域a1は、第1有効領域b1よりも正極板10Xの第1方向d1における外側(図2における右側)に位置している。
正極活物質層12Xは、第1接続領域a1の側に設けられた接続領域側端縁13を含んでいる。この接続領域側端縁13は、積層方向dLで見たときに第1接続領域a1と第1有効領域b1との境界に位置している。すなわち、接続領域側端縁13は、第2方向d2に直線状に延び、正極集電体11Xの幅方向全体にわたって形成されている。また、接続領域側端縁13は、後述する機能層30Aから露出している。
複数の正極集電体11Xは、第1接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第1有効領域b1は、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対面する領域内に位置している。このような第1有効領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極板20Y(第2電極板20)について説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Y(第2電極板20)は、負極集電体21Y(第2電極集電体21)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)と、を有している。負極活物質層22Yは、長方形形状の外輪郭を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
負極集電体21Yは、互い反対側に位置する第1面21aおよび第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21aおよび第2面21bの少なくとも一方の面上に形成される。具体的には、負極集電体21Yの第1面21aまたは第2面21bが、膜電極接合体5のうちの積層方向dLにおける最外面を形成する場合、負極集電体21Yの当該面には負極活物質層22Yが設けられない。この最外面を構成する負極集電体21Yを除き、積層型電池1に含まれる複数の負極板20Yは、負極集電体21Yの両側に負極活物質層22Yを有し、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Yおよび負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、および、バインダーとして機能する結着剤を含んでいる。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図2に示すように、負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、互いに隣接する第2接続領域a2および第2有効領域b2を有している。負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)は、負極集電体21Yの第2有効領域b2のみに配置されている。第2有効領域b2は、長方形形状の外輪郭を有しており、全体的に負極活物質層22Yが設けられた領域になっている。第2接続領域a2および第2有効領域b2は、負極板20Yの第1方向d1に配列されている。第2接続領域a2は、第2有効領域b2よりも負極板20Yの第1方向d1における外側(図2における左側)に位置している。複数の負極集電体21Yは、第2接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第2有効領域b2は、正極板10Xの正極活物質層12Xに対面する領域に広がっている。
図3および図4に示すように、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)の少なくとも一方が、機能層30A(第1絶縁体30)を有していてもよい。図4においては、図面を明瞭にするために絶縁テープ40の後述する突出部43は省略している。機能層30Aは、正極板10Xおよび負極板20Yの短絡を防止する。図示された例においては、正極板10Xが機能層30Aを有している。機能層30Aは、正極活物質層12Xの負極板20Yの側の面(負極板20Yに対面する面)に設けられている。すなわち、各正極活物質層12Xの対向する負極板20Yの側の面に機能層30Aが設けられている。各正極活物質層12Xの当該面は、機能層30Aにより覆われている。そして、正極板10Xは、負極板20Yの負極活物質層22Yと積層方向dLに対向する面を、機能層30Aによって形成されている。ただし、図示された機能層30Aに加えて、各負極板20Yに含まれる一対の負極活物質層22Yを覆う第1絶縁体30を設置することも可能である。
機能層30Aは、正極活物質層12Xよりも高い空孔率を有していてもよい。また、機能層30Aは、優れた耐熱性を有していることが好ましい。このような機能層30Aの材料には、例えば、無機材料を用いてもよい。無機材料は、高い空孔率とともに優れた耐熱性、例えば150℃以上の耐熱性を機能層30Aに付与することができる。このような無機材料としては、アルミナ、セルロースおよびその変成体、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、アラミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等の繊維状物や粒子状物が挙げられる。機能層30Aは、アルミナで形成する場合には、正極活物質層12X上に塗工して固化させることで、作製され得る。このような機能層30Aは、FLS(Functional Layer for Safety)層と呼ばれることもある。
図3〜図5に示すように、正極板10X(第1電極板10)の負極板20Y(第2電極板20)の側に絶縁テープ40(短絡防止部)が設けられている。絶縁テープ40は、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13を覆い、正極板10Xに接合されている。絶縁テープ40は、機能層30Aから正極集電体11Xの第1接続領域a1にわたって接合されている。より具体的には、絶縁テープ40は、機能層30Aの負極板20Yの側の面30Aa、30Abに接合されているとともに、第1接続領域a1の負極板20Yの側の面(第1面11a、第2面11b)に接合されている。絶縁テープ40は、接続領域側端縁13が延びる方向(第2方向d2)に、接続領域側端縁13に沿って延びており、接続領域側端縁13の全体を覆っている。
図5に示すように、絶縁テープ40は、テープ基材層41と、テープ基材層41に積層され、機能層30Aおよび第1接続領域a1に粘着(接合)した粘着層42と、を含んでいる。テープ基材層41を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどを用いることができる。粘着層42を構成する材料としては、例えば、アクリル樹脂を用いることができる。
絶縁テープ40は、任意の色とすることができるが、所望の色に着色されていてもよい。このことにより、検査時に絶縁テープ40の貼り付けの有無を容易に確認することが可能になる。このため、絶縁テープ40は、機能層30Aの色とは異なる色を有し、絶縁テープ40を機能層30Aから容易に識別することが可能であることが好ましい。例えば、機能層30Aがアルミナで形成され、正極活物質層12Xが黒鉛またはアセチレンブラックを含む場合、機能層30Aが灰色に見える場合がある。この場合、絶縁テープ40を灰色とは異なる不透明の色に着色することで、絶縁テープ40の視認性を向上させることができる。例えば、入手性の良好な顔料を用いて、絶縁テープ40を緑、青、赤または黄に着色してもよい。このような顔料は、テープ基材層41に含ませてもよい。あるいはテープ基材層41を透明にする場合には、粘着層42に含ませてもよい。
絶縁テープ40の厚さは、40μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは、9μm以下である。このことにより、膜電極接合体5の厚さ、すなわち積層型電池1の厚さの増大を抑制できる。また、絶縁テープ40の厚さは、絶縁性を確保するとともに貼付け作業時に破断することを防止可能な強度を持たせるために、5μm以上であってもよい。このような厚さの絶縁テープ40を構成するためには、テープ基材層41の厚さは、例えば、2μm〜14μmである。粘着層42の厚さは、例えば、3μm〜20μmである。
本実施の形態では、図3および図4に示すように、正極板10Xの両側に絶縁テープ40がそれぞれ設けられている。すなわち、正極集電体11Xの両側(第1面11aの側および第2面11bの側)に、一対の絶縁テープ40が設けられている。第1面11aの側に設けられた絶縁テープ40は、第1面11aの側の第1絶縁体30および正極集電体11Xの第1接続領域a1に貼り付けられ、第1面11aの側の正極活物質層12Xの接続領域側端縁13を覆っている。第2面11bの側に設けられた絶縁テープ40は、第2面11bの側の第1絶縁体30および正極集電体11Xの第1接続領域a1に貼り付けられ、第2面11bの側の正極活物質層12Xの接続領域側端縁13を覆っている。
図6に示すように、各絶縁テープ40は、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13が延びる方向(第2方向d2)において、正極板10Xよりも外側に突出する一対の突出部43を有している。正極板10Xは、第2方向d2における外縁を画定する一対の幅方向端縁14を含んでいる。一方(例えば図6における左側)の幅方向端縁14から外側(図6における左側)に一方の突出部43が突出し、他方(例えば図6における右側)の幅方向端縁14から外側(図6における右側)に他方の突出部43が突出している。正極板10Xの一側(第1面11aの側、図6における上側)に設けられた絶縁テープ40の突出部43と、他側(第2面11bの側、図6における下側)に設けられた絶縁テープ40の突出部43とが、互いに貼り付けられている。
正極活物質層12Xの接続領域側端縁13が延びる方向における突出部43の寸法d(第2方向d2における寸法)は、0mmよりも大きくかつ2mm以下の範囲内(0mm<d≦2mm)にしてもよい。このことにより、正極板10Xの両側の絶縁テープ40同士を良好に貼り付けることができるとともに、積層型電池1の体積が大きくなることを抑制できる。寸法dの最大値は、積層型電池1の外装体50の幅寸法が過大にならない程度であることが好ましく、例えば、2mmである。
(外装体)
外装体50は、上述した膜電極接合体5を封止するための包装材である。図7および図8に示すように、外装体50は、第1基材51と、第1基材51に対向する第2基材52と、を有している。
第2基材52は、平板状に形成されている。一方、第1基材51は、凸状に形成されている。すなわち、第1基材51は、周辺部53と、周辺部53に対して外側(第2基材52の側とは反対側)に膨出した膨出部54と、を有している。この膨出部54により、第1基材51と第2基材52との間に、封止空間55が画定されている。この封止空間55に、上述した膜電極接合体5が収容される。このような膨出部54は、例えば、平板状の第1基材51のうち所望の領域を押圧すること(絞り加工)により形成される。この場合、周辺部53と膨出部54は一体的に形成される。
第1基材51および第2基材52はそれぞれ、金属層50aと、この金属層50aに積層された樹脂接着層50bと、を有している。金属層50aは、高ガスバリア性と成形加工性を有することが好ましい。このような金属層50aは、アルミニウム箔やステンレス箔等の金属材料により形成されている。樹脂接着層50bは、金属層50aの内面に位置し、金属層50aを接合するためのシール層として機能する。樹脂接着層50bは、接着性に加え、絶縁性、耐薬品性、熱可塑性等を有していることが好ましい。このような樹脂接着層50bは、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等の樹脂材料により形成されている。本実施の形態では、封止空間55に膜電極接合体5を収容した後、ラミネート加工される。すなわち、外装体50の周縁部において、第1基材51および第2基材52の各々の内面に形成された樹脂接着層50bがヒートシール(熱溶着)されて、シール部が形成される。このようにして、第1基材51と第2基材52とが接合されて、外装体50の内部を封止している。
本実施の形態では、図8に示すように、第1基材51の膨出部54は、第1接続領域a1の側で膜電極接合体5に積層方向dLで対向する第1対向部分54aと、第1接続領域a1の側とは反対側(第2接続領域a2の側)で膜電極接合体5に積層方向dLで対向する第2対向部分54bと、を含んでいる。第1対向部分54aと周辺部53とは、第1側壁部54cによって第1接続領域a1の側で接続され、第2対向部分54bと周辺部53とは、第2側壁部54dによって第2接続領域a2の側で接続されている。上述したように、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13には、絶縁テープ40が設けられている。このため、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた部分において、積層方向dLの厚みが局所的に増大している。第1対向部分54aは、この膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた部分に対向している。一方、第2対向部分54bは、膜電極接合体5の絶縁テープ40が設けられていない部分であって、第1対向部分54aよりも第2接続領域a2の側の部分に対向している。この第2対向部分54bは、第1接続領域a1よりも第2接続領域a2に近い部分に対向している。このため、第1方向d1において、第1対向部分54aと第2対向部分54bとを互いに離間させた部分として特定することができる。この場合、第1対向部分54aの厚みと第2対向部分54bの厚みとの差を大きくすることができる。
本実施の形態では、第1対向部分54aにおける第1基材51の厚みが、第2対向部分54bにおける第1基材51の厚みよりも薄くなっている。例えば第1対向部分54aにおける第1基材51の金属層50aの厚みが、第2対向部分54bにおける第2基材52の金属層50aの厚みよりも薄くなっていてもよい。また、第1対向部分54aにおける第1基材51の樹脂接着層50bの厚みt1が、第2対向部分54bにおける第1基材51の樹脂接着層50bの厚みt2よりも薄くなっていてもよい。ここで、後述するように、傾斜面60a(図9A参照)を有する金型60で第1基材51は絞り加工されている。このため、膨出部54のうち膜電極接合体5に積層方向dLで対向する領域(第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを含む領域)では、第2接続領域aの側から第1接続領域a1の側に向かって、金属層50aの厚みおよび樹脂接着層50bの厚みがそれぞれ、徐々に小さくなっていてもよい。そして、絶縁テープ40が設けられた部分から第1側壁部54cにわたる領域(より詳細には、第1対向部分54aと第1側壁部54cとが交わる角部)において、金属層50aの厚みと樹脂接着層50bの厚みが最も薄くなり得る。このため、第1対向部分54aと第2対向部分54bとでは、金属層50aの厚みおよび樹脂接着層50bの厚みがそれぞれ異なるようになる。
なお、第1側壁部54cおよび第2側壁部54dは、積層方向dLにおいて厚みが一定であってもよく、あるいは、周辺部53から遠ざかる方向(図8における上方向)に向かって、厚みが徐々に小さくなるように形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、第1対向部分54aは、第2対向部分54bよりも第2基材52の側とは反対側に配置されている。言い換えると、第1対向部分54aにおける膨出部54の深さh1が、第2対向部分54bにおける膨出部54の深さh2よりも大きくなるように、膨出部54が形成されている。
なお、第2方向d2においては、第1基材51の膨出部54の厚みは一定であってもよく、膨出部54の深さも一定であってもよい。
次に、リチウムイオン二次電池として構成された本実施の形態に係る積層型電池1の製造方法について説明する。以下に説明する積層型電池の製造方法は、膜電極接合体5を準備する膜電極接合体準備工程(第1準備工程)と、外装体50を準備する外装体準備工程(第2準備工程)と、外装体50の第1基材51と第2基材52とをヒートシールするヒートシール工程と、を備える。以下、各工程について説明する。
(膜電極接合体準備工程)
膜電極接合体準備工程は、正極板10Xおよび負極板20Yをそれぞれ作製する工程と、正極板10Xおよび負極板20Yを交互に積層する工程と、タブ3を取り付ける工程と、を含んでいる。
まず、正極板10Xおよび負極板20Yをそれぞれ作製する工程について説明する。正極板10Xおよび負極板20Yは、別々の工程により別々のタイミングで作製されてもよい。また、正極板10Xおよび負極板20Yは、並行して同時に作製され、作製された正極板10Xおよび負極板20Yが、順次、正極板10Xおよび負極板20Yを交互に積層する工程に供給されるようにしてもよい。
まず、正極集電体11Xを構成するようになる長尺のアルミニウム箔上に、正極活物質層12Xを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化する。次に、所望の大きさに断裁し、枚葉状の正極板10Xが作製され得る。同様に、負極集電体21Yを構成するようになる長尺の銅箔上に、負極活物質層22Yを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化する。次に、所望の大きさに断裁し、枚葉状の負極板20Yが作製され得る。なお、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方に機能層30Aをアルミナで形成して付与する場合には、例えば、正極板10Xまたは負極板20Yをなすようになる断裁前の長尺材上または断裁後の枚葉材上に、アルミナを含む材料を塗布して固化させることで機能層30Aを作製することができる。
次に、正極板10Xおよび負極板20Yを交互に積層する工程を実施する。この工程では、正極板10Xの正極活物質層12Xと負極板20Yの負極活物質層22Yとが正対するようにして、正極板10Xおよび負極板20Yを積層していく。このようにして、図3に示すような複数の正極板10Xおよび複数の負極板20Yが交互に積層された膜電極接合体5を得ることができる。
続いて、タブ3を取り付ける工程を実施する。まず、膜電極接合体5を載置する。次に、膜電極接合体5の第1接続領域a1の上にタブ3を載せる。この際、第2方向d2における第1接続領域a1の中心位置とタブ3の中心位置とが一致するように、膜電極接合体5に対するタブ3の位置合わせを行う。その後、抵抗溶接や超音波溶接等によってタブ3を膜電極接合体5の第1接続領域a1に融着させる。これにより、タブ3を膜電極接合体5の正極集電体11Xの第1接続領域a1に電気的に接続させることができる。同様にして、タブ3を膜電極接合体5の第2接続領域a1に融着させて、タブ3を膜電極接合体5の負極集電体21Yの第2接続領域a2に電気的に接続させる。このようにして、図2に示すような、タブ3が正極集電体11Xおよび負極集電体21Yに電気的に接続された膜電極接合体5を得ることができる。
(外装体準備工程)
外装体準備工程は、第1基材51を作成する工程と、第2基材52を作成する工程と、を含んでいる。
まず、第1基材51を作製する工程について説明する。まず、金属層50aを構成するアルミニウム箔上に、樹脂接着層50bを構成するようになる樹脂材料の組成物を塗工して固化する。次に、その樹脂接着層50bが設けられたアルミニウム箔を、所望の大きさに断裁し、平板状の第1基材51が得られる。続いて、平板状の第1基材51に対して、絞り加工を行い、膨出部54を形成する。この絞り加工では、図9Aに示すように、平板状の第1基材51を、当該第1基材51に対して傾斜した傾斜面60aを有する金型60で押圧することにより変形させる。ここで、金型60は、互いに反対側に位置する第1金型側壁60bおよび第2金型側壁60cを有し、押圧方向において第1金型側壁60bが第2金型側壁60cよりも長くなっている。傾斜面60aは、第1金型側壁60bの先端から第2金型側壁60cにわたって形成されている。このような金型60を用いて、第1基材51の樹脂接着層50bに、金型60の傾斜面60aを図9Aにおける下方から押し当てながら、第1基材51を変形させる。これにより、傾斜面60aのうち第1金型側壁60bの側の部分で、第1対向部分54aが形成され、傾斜面60aのうち第2金型側壁60cの側の部分で、第2対向部分54bが形成される。このようにして、第1基材51に、図9Bに示すような膨出部54が形成される。
すなわち、金型60で押圧することにより、膨出部54のうち第1対向部分54aは、第2対向部分54bよりも大きく変形する。そして、形成された膨出部54は、第1側壁部54cの高さh1(第1対向部分54aの膨出寸法)が、第2側壁部54dの高さh2(第2対向部分54bの膨出寸法)よりも大きくなっている。このことにより、第1対向部分54aにおける第1基材51は、第2対向部分54bにおける第1基材51よりも多く伸びて薄くなる。より具体的には、第1対向部分54aの金属層50aが、第2対向部分54bの金属層50aよりも伸びて薄くなる。また、第1対向部分54aの樹脂接着層50bが、第2対向部分54bの樹脂接着層50bよりも伸びて薄くなる。このようにして、図9Bに示すような、第1対向部分54aの厚みが第2対向部分54bの厚みよりも薄くなるような膨出部54を有する第1基材51が作製され得る。なお、第1側壁部54cの高さh1は、例えば5mm〜10mmとしてもよい。また、第2側壁部54dの高さh2は、例えば3mm〜8mmとしてもよい。
次に、第2基材52を作製する工程について説明する。まず、金属層50aを構成するアルミニウム箔上に、樹脂接着層50bを構成するようになる樹脂材料の組成物を塗工して固化する。次に、その樹脂接着層50bが設けられたアルミニウム箔を、所望の大きさに断裁し、平板状の第2基材52が得られる。
(ヒートシール工程)
ヒートシール工程は、外装体50を構成する第1基材51と第2基材52とをヒートシールする工程を含んでいる。
ヒートシール工程においては、まず、第2基材52を載置する。次に、第2基材52の上にタブ3が取り付けられた膜電極接合体5を載せる。続いて、その上から第1基材51を被せて、タブ3が外部に延び出た状態で、膜電極接合体5が第1基材51と第2基材52との間に収容されるようにする。その後、外装体50の周縁部に沿って、第1基材51と第2基材52とをそれぞれ、100℃〜200℃の温度を有する金属製のヒートバーにより押圧する。これにより、ヒートバーにより押圧された領域の近傍において、第1基材51と第2基材52の各々の内面に形成された樹脂接着層50bが溶解し、それらが互いにヒートシール(熱溶着)して、シール部が形成される。このヒートシールする工程は、減圧チャンバ内で行われ、ヒートシール後の封止空間55は減圧される。なお、シール部において、第1基材51とタブ3との間および第2基材52とタブ3との間に、樹脂接着層50bとタブ3とに溶着可能な材料から構成されたシーラントが介在されるようにしてもよい。
このようにして、図1に示すような、外装体50の内部に封止された膜電極接合体5を備える積層型電池1を作製することができる。
このように本実施の形態によれば、膨出部54のうち第1接続領域a1の側の第1対向部分54aにおける第1基材51の厚みは、第1接続領域a1の側とは反対側の第2対向部分54bにおける第1基材の厚みよりも薄くなっている。膨出部54は、絞り加工で形成されることから、第1基材51の厚みが薄い部分の絞り深さh1は、厚い部分の絞り深さh2よりも深くなっている。このことにより、絶縁テープ40が設けられた側である第1対向部分の深さh1を相対的に大きくし、絶縁テープ40が設けられていない側である第2対向部分の深さh2を相対的に小さくすることができる。このため、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた側の部分を収容しながら、絶縁テープ40が設けられていない側の部分では、封止空間55の体積が増大することを抑制できる。この結果、積層型電池1の体積の増大を抑制することができ、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。また、このことにより、外装体50内において、第1基材51と膜電極接合体5との間の隙間を少なくすることができる。このため、外装体50内に膜電極接合体5をしっかりと収容することができ、外装体50内で膜電極接合体5が第1基材51および第2基材52に対して変位してずれてしまうことを防止することができる。この結果、積層型電池1の信頼性を向上させるとともに、積層型電池1の寿命を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、第1対向部分54aは、第2対向部分54bよりも第2基材52の側とは反対側に配置されている。このことにより、絶縁テープ40が設けられた側である第1対向部分の深さh1を相対的に大きくし、絶縁テープ40が設けられていない側である第2対向部分の深さh2を相対的に小さくすることができる。このため、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた側の部分を収容しながら、絶縁テープ40が設けられていない側の部分では、封止空間55の体積が増大することを抑制できる。この結果、積層型電池1の体積の増大を抑制することができ、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、第1対向部分54aにおける樹脂接着層50bの厚みt1が、第2対向部分54bにおける樹脂接着層50bの厚みt2よりも薄くなっている。膨出部54は、絞り加工で形成されることから、樹脂接着層50bの厚みが薄い部分の絞り深さh1は、厚い部分の絞り深さh2よりも深くなっている。このことにより、絶縁テープ40が設けられた側である第1対向部分の深さh1を相対的に大きくし、絶縁テープ40が設けられていない側である第2対向部分の深さh2を相対的に小さくすることができる。このため、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた側の部分を収容しながら、絶縁テープ40が設けられていない側の部分では、封止空間55の体積が増大することを抑制できる。この結果、積層型電池1の体積の増大を抑制することができ、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、第1対向部分54aは、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた部分に対向し、第2対向部分54bは、膜電極接合体5のうち第1接続領域a1の側よりも第2接続領域a2に近い部分に対向している。このため、膜電極接合体5のうち絶縁テープ40が設けられた側の部分を収容しながら、絶縁テープ40が設けられていない側の部分では、封止空間55の体積が増大することを抑制できる。この結果、積層型電池1の体積の増大を抑制することができ、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、正極活物質層12Xの第1接続領域a1の側に設けられて機能層30Aから露出する接続領域側端縁13が、絶縁テープ40で覆われている。このことにより、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13が、対応する負極板20Yの負極集電体21Yに接触することを防止できる。このため、正極板10Xと負極板20Yとが短絡することを防止でき、積層型電池1の信頼性を向上させることができる。また、正極板10Xの正極活物質層12Xに機能層30Aが設けられたことにより、膜電極接合体5の厚みが増大した場合であっても、上述した第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを有することにより、積層型電池1の体積の増大を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、機能層30Aは、アルミナを含んでいる。このことにより、機能層30Aは、絶縁性に加え、高い耐熱性を有している。このため、正極板10Xと負極板20Yとが短絡することを防止できるとともに、熱による破損を抑制することができ、積層型電池1の信頼性をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、正極板10Xの両側に、上述した絶縁テープ40が貼り付けられている。このことにより、当該正極板10Xが、積層方向dLにおける一側に位置する負極板20Yに短絡することを防止できるとともに、他側に位置する負極板20Yに短絡することを防止できる。このため、積層型電池1の信頼性をより一層向上させることができる。また、正極板10Xの両側に絶縁テープ40が貼り付けられた場合の膜電極接合体5の局所的な厚みの増大は、正極板10Xの片側に絶縁テープ40が貼り付けられた場合よりも顕著である。このような場合、上述した第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを有することにより、より有効に、積層型電池1の体積の増大を抑制することができ、積層型電池1のエネルギー密度の低下を抑制することができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(第1の変形例)
上述した説明において、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方が、第1絶縁体30を有する例を示した。しかしながら、図10に示すように、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方が第1絶縁体30を含むことに加えて、正極板10Xおよび負極板20Yの間に、正極板10Xおよび負極板20Yとは別部材として構成された第2絶縁体31(絶縁層31A)が配置されるようにしてもよい。この場合、第2絶縁体31は、正極板10Xと負極板20Yとの間に介在されて、セパレータとして機能する。図10に示す例では、第2絶縁体31は、正極板10Xの機能層30Aと負極板20Yの負極活物質層22Yとの間に配置される。このような第2絶縁体31は、例えば、不織布や多孔質材から形成され得る。この例において、外装体50内に収容された電解液またはゲル状電解液が、第2絶縁体31に含浸して保持される。この例に用いられる第2絶縁体31や電解液は、特に限定されることなく、積層型電池1、とりわけリチウムイオン二次電池に適用され得る種々の絶縁体や電解液を用いることができる。
図10に示す変形例によれば、正極板10Xと負極板20Yとの間に第2絶縁体31を介在させることにより、正極板10Xと負極板20Yとが短絡することをより一層防止することができる。例えば、第1絶縁体30および第2絶縁体31のうちの一方が、位置ずれなどをした場合であっても、正極板10Xと負極板20Yとの間の絶縁性を確保することができる。また、正極板10Xと負極板20Yとの間に第2絶縁体31を介在させることにより、膜電極接合体5の厚みが更に増大したとしても、上述した第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを有することにより、積層型電池1の体積の増大を抑制することができる。
(第2の変形例)
上述した説明において、正極板10Xおよび負極板20Yの少なくとも一方が、第1絶縁体30を有する例を示した。しかしながら、正極板10Xおよび負極板20Yのいずれもが、第1絶縁体30を有さずに、正極板10Xおよび負極板20Yの間に、図10に示す第2絶縁体31(絶縁層31A)が配置されるようにしてもよい。この場合においても、正極活物質層12Xの第1接続領域a1の側に設けられた接続領域側端縁13(および接続領域側端縁13の近傍の部分)が、絶縁テープ40で覆われて、対応する負極板20Yの負極集電体21Yに接触することを防止できる。このため、正極板10Xと負極板20Yとが短絡することを防止でき、積層型電池1の信頼性を向上させることができる。なお、第2の変形例においては、絶縁テープ40は、識別性を考慮して、正極活物質層12Xの色とは異なる色を有していることが好ましい。また、この場合においても、同様に、上述した第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを有することにより、積層型電池1の体積の増大を抑制することができる。
(第3の変形例)
また、上述した説明において、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13を絶縁テープ40により覆い、正極板10Xと負極板20Yとの短絡を防止する例を示した。しかしながら、正極板10Xと負極板20Yとの短絡を防止できる程度の絶縁性を有していれば、絶縁テープ40でなくてもよい。例えば、正極活物質層12Xの接続領域側端縁13に、短絡防止層を塗工することにより形成してもよい。このような短絡防止層の材料には、例えば、無機材料を用いてもよい。無機材料としては、アルミナ、セルロースおよびその変成体、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、アラミド、ポリアミドイミド、ポリイミド等の繊維状物や粒子状物が挙げられる。この場合、短絡防止層の付着性を高めることができ、積層型電池1の信頼性を向上させることができる。
(第4の変形例)
また、上述した説明において、第1電極板10が正極板10Xを構成し、第2電極板20が負極板20Yを構成する例を示した。しかしながら、第1電極板10が負極板20Yを構成し、第2電極板20が正極板10Xを構成してもよい。この場合、負極板20Yが機能層30A(第1絶縁体30)を有するようになり、絶縁テープ40(短絡防止部)は、負極板20Yの機能層30Aから露出する負極活物質層22Yの端縁を覆うようになる。この場合においても、正極板10Xと負極板20Yとの短絡を防止することができ、積層型電池1の信頼性を向上させることができる。また、膨出部54の第1対向部分54aは、負極板20Yの第2接続領域a2の側の部分に相当し、第2対向部分54bは、その反対側の正極板10Xの第1接続領域a1の側の部分に相当するようになる。この場合においても、上述した第1対向部分54aおよび第2対向部分54bを有することにより、積層型電池1の体積の増大を抑制することができる。
(第5の変形例)
また、上述した説明において、第1基材51のみが、膨出部54を有している例を示した。しかしながら、図11に示すように、第2基材52が、第1基材51と同様に、周辺部53’と、周辺部53’に対して第1基材51の側とは反対側に膨出した膨出部54’と、を有していてもよい。このような膨出部54’は、例えば、平板状の第2基材52に対して絞り加工を行うことにより形成され得る。また、このような膨出部54’は、第1接続領域a1の側で膜電極接合体5に積層方向dLで対向する第1対向部分54a’と、第2接続領域a2の側で膜電極接合体5に積層方向dLで対向する第2対向部分54b’と、を含んでいてもよい。そして、第1基材51と同様に、第1対向部分54a’における第2基材52の厚みが、第2対向部分54b’における第2基材52の厚みよりも薄くなっていてもよい。このように第1基材51および第2基材52の両方が、膨出部54、54’を有している場合には、第1基材51の側だけではなく第2基材52の側においても、絶縁テープ40が設けられた側の部分を収容することができ、積層型電池1の体積の増大をより一層抑制することができる。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
1 積層型電池
3 タブ
5 膜電極接合体
10 第1電極板
10X 正極板
11 第1電極集電体
11X 正極集電体
12 第1電極活物質層
12X 正極活物質層
13 接続領域側端縁
14 幅方向端縁
20 第2電極板
20Y 負極板
21 第2電極集電体
21Y 負極集電体
22 第2電極活物質層
22Y 負極活物質層
30 第1絶縁体
30A 機能層
31 第2絶縁体
31A 絶縁層
40 絶縁テープ
41 テープ基材層
50 外装体
50a 金属層
50b 樹脂接着層
51 第1基材
52 第2基材
53 周辺部
54 膨出部
54a 第1対向部分
54b 第2対向部分
55 封止空間
a1 第1接続領域
a2 第2接続領域
b1 第1有効領域
b2 第2有効領域

Claims (11)

  1. 第1基材と第2基材とを有し、前記第1基材と前記第2基材との間に封止空間を形成する外装体と、
    前記封止空間に設けられた膜電極接合体であって、積層方向に交互に積層された複数の第1電極板および複数の第2電極板を有する膜電極接合体と、を備え、
    前記第1電極板は、互いに隣接する第1接続領域および第1有効領域を含む第1電極集電体と、前記第1有効領域に設けられた第1電極活物質層と、を有し、
    前記第1電極板の前記第2電極板の側に、短絡防止部が設けられ、
    前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆い、
    前記第1基材は、周辺部と、前記周辺部に対して前記第2基材の側とは反対側に膨出し、前記封止空間を画定する膨出部と、を含み、
    前記膨出部は、前記第1電極板の前記第1接続領域の側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第1対向部分と、前記第1接続領域の側とは反対側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第2対向部分と、を含み、
    前記第1対向部分における前記第1基材の厚みは、前記第2対向部分における前記第1基材の厚みよりも薄い、積層型電池。
  2. 前記第1対向部分は、前記第2対向部分よりも前記第2基材の側とは反対側に配置されている、請求項1に記載の積層型電池。
  3. 前記第1基材は、金属層と、前記金属層の内面に設けられた樹脂接着層と、を含み、
    前記第1対向部分における前記樹脂接着層の厚みは、前記第2対向部分における前記樹脂接着層の厚みよりも薄い、請求項1または2に記載の積層型電池。
  4. 前記第1対向部分は、前記膜電極接合体のうち前記短絡防止部が設けられた部分に対向し、
    前記第2電極板は、互いに隣接する第2接続領域および第2有効領域を含む第2電極集電体と、前記第2有効領域に設けられた第2電極活物質層と、を有し、
    前記第2対向部分は、前記膜電極接合体のうち前記第1接続領域よりも前記第2接続領域に近い部分に対向している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層型電池。
  5. 前記第1電極板は、前記第1電極活物質層の前記第2電極板の側の面に設けられた第1絶縁体を有し、
    前記第1電極活物質層は、前記第1接続領域の側に設けられた、前記第1絶縁体から露出する前記第1接続領域の側の端縁を含み、
    前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆っている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層型電池。
  6. 前記第1絶縁体は、アルミナを含む、請求項5に記載の積層型電池。
  7. 前記第1電極板の両側に設けられた一対の前記短絡防止部を備え、
    前記第1電極集電体の両側に前記第1電極活物質層が設けられ、
    一方の前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁が一方の前記短絡防止部で覆われ、他方の前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁が他方の前記短絡防止部で覆われている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層型電池。
  8. 前記第1電極板と前記第2電極板との間に介在された第2絶縁体を更に備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の積層型電池。
  9. 積層方向に交互に積層された複数の第1電極板および複数の第2電極板を有する膜電極接合体であって、前記第1電極板が、互いに隣接する第1接続領域および第1有効領域を含む第1電極集電体と、前記第1有効領域に設けられた第1電極活物質層と、を有し、前記第1電極板の前記第2電極板の側に、短絡防止部が設けられており、前記短絡防止部は、前記第1電極活物質層の前記第1接続領域の側の端縁を覆う、膜電極接合体を準備する第1準備工程と、
    第1基材と第2基材とを有する外装体を準備する第2準備工程と、
    前記第1基材と前記第2基材との間に前記膜電極接合体を収容して、前記第1基材と前記第2基材とをヒートシールするヒートシール工程と、を備え、
    前記第2準備工程において準備される前記外装体の前記第1基材は、周辺部と、前記周辺部に対して前記第2基材の側とは反対側に膨出した膨出部と、を含み、前記膨出部は、前記第1接続領域の側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第1対向部分と、前記第1接続領域の側とは反対側で前記膜電極接合体に前記積層方向で対向する第2対向部分と、を含み、
    前記第1対向部分における前記第1基材の厚みは、前記第2対向部分における前記第1基材の厚みよりも薄い、積層型電池の製造方法。
  10. 前記第2準備工程において準備される前記外装体の前記第1基材において、前記第1対向部分の膨出寸法は、前記第2対向部分の膨出寸法よりも大きい、請求項9に記載の積層型電池の製造方法。
  11. 前記第1基材は、金属層と、前記金属層の内面に設けられた樹脂接着層と、を含み、
    前記第1対向部分における前記樹脂接着層の厚みは、前記第2対向部分における前記樹脂接着層の厚みよりも薄い、請求項9または10に記載の積層型電池の製造方法。
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CN113437301A (zh) * 2021-06-03 2021-09-24 浙江南都电源动力股份有限公司 一种复合极片及固态锂离子电池组及电池生产工艺
CN113437302A (zh) * 2021-06-03 2021-09-24 浙江南都电源动力股份有限公司 一种复合极片和锂离子电池组

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