JP2020170639A - 積層型電池 - Google Patents

積層型電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2020170639A
JP2020170639A JP2019071452A JP2019071452A JP2020170639A JP 2020170639 A JP2020170639 A JP 2020170639A JP 2019071452 A JP2019071452 A JP 2019071452A JP 2019071452 A JP2019071452 A JP 2019071452A JP 2020170639 A JP2020170639 A JP 2020170639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tab
exterior body
electrode plate
laminated battery
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019071452A
Other languages
English (en)
Inventor
恵太 兵頭
Keita Hyodo
恵太 兵頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2019071452A priority Critical patent/JP2020170639A/ja
Publication of JP2020170639A publication Critical patent/JP2020170639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】外装体にダメージが与えられることが抑制された積層型電池を提供する。【解決手段】積層型電池は、積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、膜電極接合体を収容した外装体3と、少なくとも一つの電極板に電気的に接続され、外装体の内部に位置する内側部分161と、外装体の外部まで延びる外側部分162と、を有するタブ16と、を備える。タブの内側部分は、丸みがつけられている隅部161aを含む。【選択図】図6

Description

本発明は、積層型電池に関する。
例えば特許文献1で提案されているように、正極板と負極板とを交互に積層してなる積層型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が例示され得る。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
このような積層型電池は、複数の電極板を有する膜電極接合体と、電極体を収容した外装体と、を備える。積層型電池においては、電極板から電気を取り出すため、電極板に、外装体の内部から部分的に外部へと延びるタブが取り付けられている。
特開2012−33449号公報
例えば積層型電池上に他の物体が置かれることによって、積層型電池に他の物体の重さなどの負荷がかかった場合に、外装体の内部に位置するタブが外装体に押し当てられ、タブが外装体にダメージを与えるおそれがあった。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る積層型電池を提供することを目的とする。
本発明による積層型電池は、積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、膜電極接合体を収容した外装体と、少なくとも一つの電極板に電気的に接続され、外装体の内部に位置する内側部分と、外装体の外部まで延びる外側部分と、を有するタブと、を備え、タブの内側部分は、丸みがつけられている隅部を含む。
本発明による積層型電池において、前記隅部は、2mm以上の曲率半径を有してもよい。
本発明による積層型電池において、前記タブの前記内側部分は、少なくとも一つの前記電極板に溶接されている溶接部を含み、前記溶接部は、前記電極板側へ凹んでいる溶接痕を含み、前記積層型電池は、前記溶接痕を覆うように、前記タブの前記内側部分上に設けられており、絶縁性を有する被覆部材をさらに備えてもよい。
本発明による積層型電池において、前記被覆部材は、前記隅部を覆うように設けられていてもよい。
本発明による積層型電池において、前記被覆部材は、前記タブの前記内側部分上に設けられている粘着層と、前記粘着層上に設けられている絶縁性基材層と、を含んでもよい。
本発明による積層型電池において、前記被覆部材は、前記絶縁性基材層上に設けられている絶縁性固形物含有層をさらに含んでもよい。
本発明による積層型電池において、前記被覆部材は、前記タブの前記内側部分上に設けられている絶縁性固形物含有層を含んでもよい。
本発明の積層型電池によれば、外装体にダメージが与えられることを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体を示す斜視図である。 図3は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体を示す平面図である。 図4は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体を示す断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面を示す断面図である。 図6は、図3において符号VIが付された一点鎖線で囲まれた部分を拡大し、正極板の第1タブが取り付けられる側からみた場合を示す平面図である。 図7は、比較例に係る積層型電池の第1タブ16の周辺の部分を示す平面図である。 図8は、積層型電池の変形例を示す図である。 図9は、積層型電池の変形例を示す図である。 図10は、積層型電池の変形例を示す図である。 図11は、被覆部材の第2の変形例を示す図である。 図12は、被覆部材の第2の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
まず、本発明による積層型電池の一実施の形態について説明する。図1〜図6は、本発明による積層型電池の一実施の形態を説明するための図である。図1は、積層型電池の一具体例を示す斜視図である。積層型電池1は、膜電極接合体2と、膜電極接合体2を収容する外装体3と、膜電極接合体2に取り付けられたタブ16,26と、タブ16,26に取り付けられたシーラント18,28と、を備える。タブ16,26及びシーラント18,28は、外装体3の内部から部分的に外部へと延び出している。
図2は、図1において外装体3に収容されている膜電極接合体2を示す斜視図であり、外装体3が二点鎖線で示されている。図3は、積層型電池1を示す平面図である。以下、積層型電池1の各構成要素について説明する。
(膜電極接合体)
膜電極接合体2は、積層された複数の電極板を有する。図2に示す例において、膜電極接合体2は、交互に積層された第1電極板10及び第2電極板20を有する。本実施の形態においては、膜電極接合体2がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。この例において、第1電極板10は正極板10Xを構成し、第2電極板20は負極板20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、ここで説明する一実施の形態は、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極板10及び第2電極板20を交互に積層してなる膜電極接合体2に広く適用され得る。
図4は、膜電極接合体2を示す断面図である。図2〜図4に示すように、膜電極接合体2は、複数の正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)を有している。正極板10X及び負極板20Yは、積層方向dL(図4参照)に沿って交互に配列されている。膜電極接合体2及び積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、積層方向dLに直交する方向d1,d2に広がっている。
図示された非限定的な例において、正極板10X及び負極板20Yは、長方形形状の外輪郭を有している。正極板10X及び負極板20Yは、積層方向dLに直交するとともにタブ16,26が延びる方向である第1方向d1に長手方向を有し、積層方向dL及び第1方向d1の両方に直交する第2方向d2に短手方向を有する。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図2の右上側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図2の左下側)に寄って配置されている。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1における中央において、積層方向dLに重なり合っている。
正極板10X(第1電極板10)は、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10X(第1電極板10)は、正極集電体11X(第1電極集電体11)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層12)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
正極集電体11Xは、互いに対向する第1面11a及び第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11a及び第2面11bの少なくとも一方の面上に形成される。具体的には、正極集電体11Xの第1面11a又は第2面11bが、膜電極接合体2のうちの積層方向dLにおける最外面を形成する場合、正極集電体11Xの当該面には正極活物質層12Xが設けられない。この正極集電体11Xの配置に関連した構成を除き、積層型電池1に含まれる複数の正極板10Xは、正極集電体11Xの両側に正極活物質層12Xを有し、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11X及び正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤、バインダーとなる結着剤を含んでいる。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤及び結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、x及びyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、アセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図2に示すように、正極集電体11X(第1電極集電体11)は、第1接続領域a1及び第1接続領域a1に隣接する第1有効領域b1を有している。正極活物質層12X(第1電極活物質層12)は、正極集電体11Xの第1有効領域b1のみに配置されている。第1接続領域a1及び第1有効領域b1は、正極板10Xの長手方向に配列されている。第1接続領域a1は、第1有効領域b1よりも正極板10Xの長手方向における外側(図2における右上側)に位置している。複数の正極集電体11Xは、第1接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第1有効領域b1は、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対面する領域内に位置している。このような第1有効領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極板20Y(第2電極板20)について説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Y(第2電極板20)は、負極集電体21Y(第2電極集電体21)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
負極集電体21Yは、互いに対向する第1面21a及び第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21a及び第2面21bの少なくとも一方の面上に形成される。積層型電池1に含まれる複数の負極板20Yは、負極集電体21Yの両側に設けられた一対の負極活物質層22Yを有するものとして、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Y及び負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、及び、バインダーとして機能する結着剤を含んでいる。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図2に示すように、負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、第2接続領域a2及び第2接続領域a2に隣接する第2有効領域b2を有している。負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)は、負極集電体21Yの第2有効領域b2に配置されている。第2接続領域a2及び第2有効領域b2は、負極板20Yの長手方向に配列されている。第2接続領域a2は、第2有効領域b2よりも負極板20Yの長手方向における外側(図2における左下側)に位置している。複数の負極集電体21Yは、第2接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第2有効領域b2は、正極板10Xの正極活物質層12Xに対面する領域に広がっている。
図4に示すように、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の少なくとも一方が、絶縁体(絶縁層)30を有していてもよい。絶縁体30は、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の短絡を防止する。
図示された例においては、負極板20Yが絶縁体30を有している。絶縁体30は、各負極板20Yに含まれる一対の負極活物質層22Yを覆うようにして、設けられている。そして、負極板20Yは、正極板10Xの正極活物質層12Xと積層方向dLに対面する面を、絶縁体30によって形成されている。ただし、図示された絶縁体30に代えて或いは図示された絶縁体30に加えて、各正極板10Xに含まれる一対の正極活物質層12Xを覆う絶縁体30を設置することも可能である。
図示された例において、絶縁体30は、電解質層30Aとしても機能する。電解質層30A(絶縁体30)は、活物質層22Y,12X上に塗工した電解液を活物質層22Y,12X上で固化又はゲル化させてなる層である。電解液として、例えば、高分子マトリックス及び非水電解質液(すなわち、非水溶媒及び電解質塩)からなり、ゲル化されて表面に粘着性を生じるもの、或いは、高分子マトリックス及び非水溶媒からなり、固体電解質となるものを用いることができる。電解質層30A(絶縁体30)を作製するための具体的な材料は、特に制限はなく、これらを構成するために用いられている種々の材料(例えば、特開2012−190567号公報に開示された材料)を用いることができる。
(タブ)
タブ16,26は、複数の電極板のうち少なくとも一つの電極板に電気的に接続されている。図2に示す例において、タブ16,26は、正極板10Xと電気的に接続した第1タブ16と、負極板20Yと電気的に接続した第2タブ26と、を有する。図2に示すように、第1タブ16は、正極集電体11Xに電気的に接続されている。また、図2に示すように、第2タブ26は、負極集電体21Yに電気的に接続されている。
タブ16,26は、外装体3の内部に位置する内側部分161,261と、外装体3の外部まで延びる外側部分162,262と、を有する。図5は、図3のV−V線に沿った断面を示す断面図である。また、図6は、図3において符号VIが付された一点鎖線で囲まれた部分を、正極板10Xの第1タブ16が取り付けられる側からみた場合を示す平面図である。なお、図6においては、外装体3が二点鎖線で表されている。図2、図5及び図6に示すように、第1タブ16は、外装体3の第1部材4及び第2部材5の間を通って外装体3の内部から外部へと第1方向d1に延び出している。言い換えれば、第1タブ16は、外装体3の内部に位置する内側部分161と、外装体3の外部まで延びる外側部分162とを有する。また、図2に示すように、第2タブ26は、外装体3の第1部材4及び第2部材5の間を通るように、外装体3の内部から外部へと第1方向d1に延び出している。言い換えれば、第2タブ26は、外装体3の内部に位置する内側部分261と、外装体3の外部まで延びる外側部分262とを有する。第1タブ16は、積層型電池1における正極端子として機能し、第2タブ26は、積層型電池1における負極端子として機能する。
タブ16,26の内側部分161,261は、複数の電極板のうち少なくとも一つの電極板に溶接されている溶接部を含む。図5及び図6に示す例において、第1タブ16の内側部分161は、正極板10Xのうち正極集電体11Xに溶接されている溶接部40を含む。これによって、第1タブ16は、正極板10Xに電気的に接続されている。また、図示はしないが、第2タブ26の内側部分261は、負極板20Yのうち負極集電体21Yに溶接されている溶接部40を含む。これによって、第2タブ26は、負極板20Yに電気的に接続されている。
図5及び図6に示す例において、第1タブ16は、第1接続領域a1において最も第2部材5側に位置する正極板10Xの第2面11b(下面)に溶接されている。図示はしないが、第2タブ26も、第2接続領域a2において最も第2部材5側に位置する負極板20Yの第2面21b(下面)に溶接されている。
第1タブ16及び第2タブ26は、例えばアルミニウム、ニッケル、銅合金又はニッケルメッキ銅等を用いて形成され得る。例えば、正極集電体11Xがアルミニウム箔によって形成され、負極集電体21Yが銅箔によって形成される場合には、アルミニウムを用いて第1タブ16を形成し、銅合金を用いて第2タブ26を形成することができる。第1タブ16及び第2タブ26の厚みは、例えば0.2mm以上であり、2.0mm以下であってもよい。
タブ16,26の内側部分161,261は、丸みがつけられている隅部を有していてもよい。図6に示す例において、第1タブ16は、第1方向d1に延び、互いに対向する第1辺16b及び第2辺16cと、第2方向d2に延び、互いに対向する第3辺16d及び第4辺16eとを含む略矩形の形状を有する。第3辺16dが、第1タブ16の内側部分161側の端部を構成し、第4辺16eが、第1タブ16の外側部分162側の端部を構成する。そして、図6に示す例において、第1タブ16は、内側部分161のうち、第1辺16bと第3辺16dとの間、及び第2辺16cと第3辺16dとの間に、丸みがつけられている隅部161aを有する。また、図示はしないが、本実施の形態に係る第2タブ26の内側部分261は、図6に示す第1タブ16と同様に、丸みがつけられている隅部を有する。隅部に丸みをつけることによって、後述するように、積層型電池1に負荷がかかることなどに起因して外装体3がタブ16,26側へ押圧された場合に、外装体3がダメージを受けることを抑制することができる。
図6に示す第1タブ16の隅部161aの曲率半径R、及び第2タブ26の隅部の曲率半径は、例えば2mm以上である。タブ16,26の隅部の曲率半径は、2mm以上10mm以下であることがより好ましく、3mm以上5mm以下であることがさらに好ましい。これによって、外装体3がタブ16,26側へ押圧された場合に、外装体3がダメージを受けることを十分に抑制することができる。
(シーラント)
シーラント18,28は、外装体3と溶着可能な材料から構成された部材である。シーラント18,28の材料としては、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を挙げることができる。シーラント18,28の厚みは、例えば0.05mm以上であり、0.4mm以下であってもよい。
シーラント18,28は、第1タブ16と外装体3との間に位置する第1シーラント18と、第2タブ26と外装体3との間に位置する第2シーラント28と、を有する。図5に示すように、封止領域7において、外装体3と第1タブ16との間には第1シーラント18が介在している。また、図示はしないが、外装体3と第2タブ26との間には第2シーラント28が介在している。これにより、タブ16,26の周囲において外装体3をより強固に封止することができる。また、外装体3に含まれているアルミニウム箔やステンレス箔などの金属箔とタブ16,26とが短絡してしまうことを抑制することができる。
(外装体)
外装体3は、膜電極接合体2を外部から封止するための包装材である。外装体3は、図1に示すように、膜電極接合体2の上側に位置するシート状の第1部材4と、膜電極接合体2の下側に位置するシート状の第2部材5と、を有する。第1部材4及び第2部材5は、平面視において膜電極接合体2を囲むように外縁に沿って互いに接合されている。
以下の説明において、外装体3のうち、第1部材4と第2部材5との間に膜電極接合体2を収容する収容空間6aを画成している領域のことを、収容領域6とも称する。また、外装体3のうち、収容領域6の外周に位置し、第1部材4と第2部材5とが接合されている領域のことを、封止領域7とも称する。図3においては、封止領域7がハッチングで表されている。
外装体3の第1部材4及び第2部材5について説明する。図5に示すように、第1部材4は、基材4aと基材4aよりも収容空間6a側に位置する熱可塑性樹脂層4bと、を含む。同様に、第2部材5は、基材5aと、基材5aよりも収容空間6a側に位置する熱可塑性樹脂層5bと、を含む。
基材4a,5aは、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの、剛性を有するプラスチックフィルムを備える。基材4a,5aは、プラスチックフィルムよりも収容空間6a側に位置する金属箔を更に備えていてもよい。金属箔の例としては、アルミニウム箔、ステンレス箔等を挙げることができる。
熱可塑性樹脂層4b,5bは、熱可塑性樹脂を含む層である。図5に示すように、封止領域7のうち、シーラント18が位置する領域の熱可塑性樹脂層4b,5bは、加熱されることにより溶融して、シーラント18と外装体3とを接合する接合部8を形成している。また、図示はしないが、封止領域7のうち、シーラント28が位置する領域の熱可塑性樹脂層4b,5bは、加熱されることにより溶融して、外装体3とシーラント28とを接合する接合部を形成している。また、図示はしないが、封止領域7のうち、シーラント18,28が位置しない領域の熱可塑性樹脂層4b,5bは、加熱されることにより溶融して、第1部材4と第2部材5とを接合する接合部を形成している。熱可塑性樹脂の例としては、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を挙げることができる。
次に、リチウムイオン二次電池として構成された本実施の形態に係る積層型電池1の製造方法について説明する。以下に説明する積層型電池の製造方法は、膜電極接合体2を準備する膜電極接合体準備工程と、第1タブ16及び第2タブ26を正極集電体11Xの第1接続領域a1及び負極集電体21Yの第2接続領域a2に取り付けるタブ取付工程と、膜電極接合体2を外装体3の内部に収容する収容工程と、を備える。以下、各工程について説明する。
(膜電極接合体準備工程)
膜電極接合体準備工程においては、交互に積層された第1電極板10及び第2電極板20を有する膜電極接合体2を準備する。膜電極接合体準備工程は、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)をそれぞれ作製する工程と、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)を交互に積層する工程と、を含んでいる。
まず、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)をそれぞれ作製する工程について説明する。正極板10Xおよび負極板20Yは、別々の工程により別々のタイミングで作製されてもよい。また、正極板10Xおよび負極板20Yは、並行して同時に作製され、作製された正極板10Xおよび負極板20Yが、順次、正極板10X及び負極板20Yを交互に積層する工程に供給されるようにしてもよい。
正極板10Xは、例えば、正極集電体11Xを構成するようになる長尺のアルミニウム箔上に、正極活物質層12Xを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、次に、所望の大きさに断裁していくことで作製され得る。同様に、負極板20Yは、例えば、負極集電体21Yを構成するようになる長尺の銅箔上に、負極活物質層22Yを構成するようになる組成物(スラリー)を塗工して固化し、次に、所望の大きさに断裁していくことで作製され得る。なお、正極板10X及び負極板20Yの少なくとも一方に電解質層30Aとして機能する絶縁体30を付与する場合には、電極板10,20をなすようになる断裁前の長尺材上又は断裁後の枚葉材上に電解液を塗布して固化又はゲル化させることで絶縁体30を作製することができる。
次に、正極板10X及び負極板20Yを交互に積層する工程を実施する。この工程では、正極板10Xの正極活物質層12Xと負極板20Yの負極活物質層22Yとが正対するようにして、正極板10X及び負極板20Yを積層していく。次に、複数の正極集電体11Xの第1接続領域a1を、抵抗溶接や超音波溶接などによって互いに接合する。複数の負極集電体21Yについても同様である。このようにして、複数の正極板10X及び複数の負極板20Yが交互に積層された膜電極接合体2を得ることができる。
(タブ取付工程)
タブ取付工程においては、まず、第1シーラント18及び第2シーラント28が設けられた第1タブ16及び第2タブ26を準備する。続いて、第1シーラント18が第1方向d1において正極集電体11Xの第1接続領域a1と対向するよう、第1タブ16に対する膜電極接合体2の位置合わせを行う。位置合わせの後、抵抗溶接や超音波溶接などによって第1タブ16を溶接部40において正極集電体11Xの第1接続領域a1に取り付ける。これによって、第1タブ16を正極集電体11Xに電気的に接続させることができる。同様にして、第2タブ26を溶接部40において負極集電体21Yの第2接続領域a2に取り付けて、第2タブ26を負極集電体21Yに電気的に接続させる。
(収容工程)
収容工程においては、まず、第1タブ16及び第2タブ26が取り付けられた膜電極接合体2を第1部材4と第2部材5との間に配置する。続いて、第1タブ16及び第2タブ26を外部に延び出させた状態で、第1部材4及び第2部材5の周縁に沿って、第1部材4の内面と第2部材5の内面とを熱溶着などによって接合し、封止領域7を形成する。これによって、図1に示すように、膜電極接合体2を外装体3の内部に収容することができる。また、外装体3の内部に電解液を供給する。外装体3の内部への電解液の供給は、例えば以下のように行う。まず、第1部材4及び第2部材5の周縁に沿って第1部材4の内面と第2部材5の内面とを接合する際に、第1部材4及び第2部材5の周縁の一部に、第1部材4の内面と第2部材5の内面とが接合されていない開口を残す。次に、開口を通じて、第1部材4と第2部材5との間に電解液を供給する。最後に、開口において第1部材4の内面と第2部材5の内面とを接合する。以上の方法によって、外装体3の内部への膜電極接合体2の収容及び電解液の供給を行った上で、外装体3を封止することができる。
本実施の形態に係る積層型電池1によってもたらされる作用効果について、比較例と比較することによって具体的に説明する。
例えば積層型電池上に他の物体が置かれることによって、積層型電池に他の物体の重さなどの負荷がかかると、外装体3がタブ16,26側へ押圧される。例えば、図5に示す積層型電池に、電極板の積層方向dLにおいて負荷がかかると、図5において第2部材5側に位置する外装体3がタブ16側へ相対的に押圧される。このため、タブ16,26のうち平面視においてタブ16,26と重なる部分は、タブ16,26のうち平面視においてタブ16,26と重ならない部分に比べて大きな応力を受ける。外装体3が受ける応力は、外装体3のうちタブ16,26の外縁に重なる部分において特に大きくなり易い。
〔比較例〕
上記の前提のもと、比較例として、タブ16,26の内側部分161,261の隅部に丸みがつけられていない場合について考える。図7は、比較例に係る積層型電池の第1タブ16の周辺の部分を、正極板10Xの第1タブ16が取り付けられる側からみた場合を示す平面図である。なお、図7においては、外装体3が二点鎖線で表されている。図7に示す例において、第1辺16bと第3辺16dとの間、及び第2辺16cと第3辺16dとの間に位置する隅部161aは、丸みがつけられておらず、角ばっている。この場合、外装体3のうち平面視に置いて隅部161aの角ばった部分に重なる部分に大きな応力が加わり、ダメージを受けるおそれがあった。この結果、タブ16の隅部161aが、第2部材5の熱可塑性樹脂層5bを破ってしまうおそれがあった。このように、タブ16,26の内側部分161,261の隅部に丸みがつけられていない場合には、タブ16,26が外装体3にダメージを与え、外装体3の熱可塑性樹脂層4b,5bを破ってしまうおそれがあった。この場合、収容空間6a内の成分と外装体3の基材4a,5aを形成する成分とが反応してしまう可能性があった。一例として、積層型電池がリチウムイオン二次電池であり、外装体3の基材4a,5aを形成する金属がアルミニウムである場合には、収容空間6a内のリチウムを含む電解液が支持基材のアルミニウムに液絡して、アルミニウムとリチウムとが合金化する可能性があった。
これに対して、本実施の形態に係るタブ16,26の内側部分161,261の隅部には、丸みがつけられている。これによって、積層型電池1に負荷がかかった場合に、タブ16,26が外装体3にダメージを与えることを抑制することができる。特に、タブ16,26と重なる部分において外装体3の熱可塑性樹脂層4b,5bが破れてしまうことを抑制することができる。このため、収容空間6a内の成分と外装体3の基材4a,5aを形成する成分とが反応すること、例えば電解液のリチウムと外装体3の基材4a,5aに含まれるアルミニウムとが反応することを抑制することができる。これによって、収容空間6a内の成分と外装体3の基材4a,5aを形成する成分との反応によって積層型電池1の封止信頼性や特性に対する悪影響が生じることを抑制することができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(積層型電池の変形例)
積層型電池1は、タブ16,26の内側部分161,261上に設けられており、絶縁性を有する被覆部材をさらに備えてもよい。図8は、本変形例に係る被覆部材を備える積層型電池1について、第1タブ16の内側部分161の周辺の部分を示す断面図である。図9は、本変形例に係る被覆部材を備える積層型電池1について、第1タブ16の周辺の部分を、正極板10Xの第1タブ16が取り付けられる側からみた場合を示す平面図である。なお、図9においては、外装体3が二点鎖線で表されている。また、図9においては、後述する第1被覆部材51に覆われている構成要素が破線で表されている。また、図9においては、後述する溶接痕41について具体的な形状は図示されず、溶接痕41が分布する範囲がハッチングで表されている。図8及び図9に示す例においては、第1タブ16の内側部分161の溶接部40が溶接痕41を含み、第1被覆部材51が、隅部161a及び溶接痕41を覆うように設けられている。
まず、溶接痕41について説明する。例えば、タブ16,26の正極集電体11X又は負極集電体21Yへの取り付けを超音波溶接によって行う場合に、タブ16,26の内側部分161,261の溶接部40には、電極板10,20側へ凹んでいる溶接痕41が形成される場合がある。図8及び図9に示す例において、第1タブ16の内側部分161の溶接部40は、正極板10X側へ凹んでいる溶接痕41を含む。また、図示はしないが、本変形例に係る第2タブ26の内側部分261の溶接部40は、負極板20Y側へ凹んでいる溶接痕41を含む。溶接痕41の形状は、溶接部40を電極板に溶接することができる限り、特に限定されない。図8に示す例において、溶接痕41は、溶接部40の正極板10Xと溶接される面とは反対側の面に形成された複数の凹部を有する。図8には、3つの凹部が示されている。
被覆部材について説明する。被覆部材は、タブ16,26の内側部分161,261上に設けられる、絶縁性を有する構成要素である。本変形例に係る被覆部材は、タブ16,26の内側部分161,261の隅部を覆うように設けられる。また、本変形例に係る被覆部材50は、タブ16,26の内側部分161,261の溶接部40の溶接痕41を覆うように設けられる。本変形例に係る積層型電池1は、図8及び図9に示すように、第1タブ16の内側部分161の隅部161a、及び第1タブ16の内側部分161の溶接部40の溶接痕41を覆う第1被覆部材51を備える。図9に示す例において、第1被覆部材51は、第1タブ16の内側部分161の、2つの隅部161a及び溶接痕41を含む範囲を覆うとともに、第1接続領域a1において正極集電体11Xを覆っている。また、本変形例に係る積層型電池1は、図示はしないが、第2タブ26の内側部分261の隅部、及び第2タブ26の内側部分261の溶接部40の溶接痕41を覆う第2被覆部材を備える。図示はしないが、第2被覆部材は、第2タブ26の内側部分261の、2つの隅部及び溶接痕を含む範囲を覆うとともに、第2接続領域a2において負極集電体21Yを覆っている。
被覆部材の構造について説明する。本変形例に係る被覆部材は、タブ16,26の内側部分161,261上に設けられている粘着層53と、粘着層53上に設けられている絶縁性基材層54と、を含む。また、被覆部材50は、絶縁性基材層54上に設けられている絶縁性固形物含有層55をさらに含む。図10は、図8において符号Xが付された一点鎖線で囲まれた部分における第1タブ16と第1被覆部材51とを拡大するとともに、図8においては省略していた第1被覆部材51の構造を示した断面図である。本変形例に係る第1被覆部材51は、図10に示すように、第1タブ16の内側部分161上に設けられている粘着層53と、粘着層53上に設けられている絶縁性基材層54と、絶縁性基材層54上に設けられている絶縁性固形物含有層55と、を含む。また、本変形例に係る第2被覆部材52は、図示はしないが、上述した第1被覆部材51と同様の構造を含む。
粘着層53及び絶縁性基材層54は、例えば、粘着層53及び絶縁性基材層54を含み、粘着層53の粘着性によって絶縁性基材層54を対象物に固定する絶縁性のテープを、内側部分161,261及び集電体11X,21Yに貼ることによって、内側部分161,261上に設けられる。この場合、絶縁性基材層54は、例えば絶縁性を有する樹脂を含む。絶縁性基材層54に含まれる樹脂は、例えばポリイミド、ポリエステル又はポリエチレンなどである。
絶縁性固形物含有層55は、例えば絶縁性固形物と溶剤とを含む流動性の材料を絶縁性基材層54上に塗布した後、溶剤を蒸発させることによって、絶縁性基材層54上に設けられる。この場合、絶縁性固形物含有層55は、絶縁性固形物として例えば酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム又は酸化チタンを含む。
本変形例に係る被覆部材を備える積層型電池1によってもたらされる作用効果について説明する。本変形例において、タブ16,26の溶接部40は、電極板10,20側へ凹んでいる溶接痕41を有する。この場合、積層型電池1に負荷がかかることによって外装体3が溶接痕41に接触する際に、溶接痕41の形状によっては、溶接痕41が外装体3にダメージを与えるおそれがある。例えば溶接痕41の凹部の周縁に、溶接によってバリが生じている可能性がある。バリは、例えば電極板10,20側とは反対側に突き出ている。この場合、積層型電池1に負荷がかかることによって外装体3が溶接痕41のバリに接触すると、溶接痕41のバリが外装体3にダメージを与えるおそれがある。特に、溶接痕41のバリが、外装体3の熱可塑性樹脂層4b,5bを破ってしまうおそれがある。本変形例においては、被覆部材が溶接痕41を覆っていることによって、外装体3が溶接痕41に接触することが抑制される。このため、溶接痕41が外装体3にダメージを与えることを抑制することができる。特に、溶接痕41が外装体3の熱可塑性樹脂層4b,5bを破ることを抑制することができる。
また、本変形例において、被覆部材は、タブ16,26の内側部分161,261の隅部を覆っている。これによって、積層型電池1に負荷がかかった場合に、外装体3がタブ16,26の隅部に接触することが抑制される。このため、隅部が外装体3にダメージを与えることを、さらに効果的に抑制することができる。
(被覆部材の第1の変形例)
上述の変形例においては、被覆部材が、タブ16,26の溶接痕41及び隅部を覆うように設けられる例について説明した。しかしながら、被覆部材の形態は、これに限られない。例えば、被覆部材50は、溶接痕41を覆い、隅部は覆っていなくてもよい。また、被覆部材は、隅部を覆い、溶接痕41は覆っていなくてもよい。
(被覆部材の第2の変形例)
上述の各変形例においては、被覆部材が、粘着層53と、絶縁性基材層54と絶縁性固形物含有層55とを含む例について説明した。しかしながら、被覆部材の構成は、これに限られない。例えば図11に示すように、第1被覆部材51は、第1タブ16の内側部分161上に設けられている粘着層53と、粘着層53上に設けられている絶縁性基材層54と、を含み、絶縁性固形物含有層を含まなくてもよい。また、第2被覆部材は、図11に示す第1被覆部材51と同様の構造を有してもよい。
また、図12に示すように、第1被覆部材51は、第1タブ16の内側部分161上に設けられている絶縁性固形物含有層55を含み、粘着層53及び絶縁性基材層54を含まなくてもよい。この場合、図12に示すように、絶縁性固形物含有層55は、溶接痕41の凹部内に少なくとも部分的に位置していてもよい。図12に示す例において、絶縁性固形物含有層55は、溶接痕41の凹部内を充填している。また、第2被覆部材は、図12に示す第1被覆部材51と同様の構造を有してもよい。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
1 積層型電池
2 膜電極接合体
3 外装体
4 第1部材
4a 基材
4b 熱可塑性樹脂層
5 第2部材
5a 基材
5b 熱可塑性樹脂層
6 収容領域
6a 収容空間
7 封止領域
8 接合部
10 第1電極板
10X 正極板
11 第1電極集電体
11X 正極集電体
11a 第1面
11b 第2面
12 第1電極活物質層
12X 正極活物質層
16 第1タブ
161 内側部分
161a 隅部
162 外側部分
18 第1シーラント
20 第2電極板
20Y 負極板
21 第2電極集電体
21Y 負極集電体
21a 第1面
21b 第2面
22 第2電極活物質層
22Y 負極活物質層
26 第2タブ
261 内側部分
262 外側部分
28 第2シーラント
30 絶縁体
40 溶接部
41 溶接痕
51 第1被覆部材
53 粘着層
54 絶縁性基材層
55 絶縁性固形物含有層

Claims (7)

  1. 積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を収容した外装体と、
    少なくとも一つの前記電極板に電気的に接続され、前記外装体の内部に位置する内側部分と、前記外装体の外部まで延びる外側部分と、を有するタブと、を備え、
    前記タブの前記内側部分は、丸みがつけられている隅部を含む、積層型電池。
  2. 前記隅部は、2mm以上の曲率半径を有する、請求項1に記載の積層型電池。
  3. 前記タブの前記内側部分は、少なくとも一つの前記電極板に溶接されている溶接部を含み、
    前記溶接部は、前記電極板側へ凹んでいる溶接痕を含み、
    前記積層型電池は、前記溶接痕を覆うように、前記タブの前記内側部分上に設けられており、絶縁性を有する被覆部材をさらに備える、請求項1又は2に記載の積層型電池。
  4. 前記被覆部材は、前記隅部を覆うように設けられている、請求項3に記載の積層型電池。
  5. 前記被覆部材は、前記タブの前記内側部分上に設けられている粘着層と、前記粘着層上に設けられている絶縁性基材層と、を含む、請求項3又は4に記載の積層型電池。
  6. 前記被覆部材は、前記絶縁性基材層上に設けられている絶縁性固形物含有層をさらに含む、請求項5に記載の積層型電池。
  7. 前記被覆部材は、前記タブの前記内側部分上に設けられている絶縁性固形物含有層を含む、請求項3又は4に記載の積層型電池。
JP2019071452A 2019-04-03 2019-04-03 積層型電池 Pending JP2020170639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071452A JP2020170639A (ja) 2019-04-03 2019-04-03 積層型電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019071452A JP2020170639A (ja) 2019-04-03 2019-04-03 積層型電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020170639A true JP2020170639A (ja) 2020-10-15

Family

ID=72747163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019071452A Pending JP2020170639A (ja) 2019-04-03 2019-04-03 積層型電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020170639A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005149938A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Nec Lamilion Energy Ltd フィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法
JP2008027893A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Lg Chem Ltd 安定した電極リード−電極タブ結合部を有する電極組立体及びこれを備えた電気化学セル
JP2013041851A (ja) * 2006-03-13 2013-02-28 Nec Corp フィルム外装電気デバイス
WO2017090391A1 (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 Necエナジーデバイス株式会社 電気化学デバイス
JP2017152372A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 日東電工株式会社 絶縁テープ
JP2018176215A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 日産自動車株式会社 金属箔の超音波接合方法およびフィルム外装電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005149938A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Nec Lamilion Energy Ltd フィルム外装電池およびフィルム外装電池の製造方法
JP2013041851A (ja) * 2006-03-13 2013-02-28 Nec Corp フィルム外装電気デバイス
JP2008027893A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Lg Chem Ltd 安定した電極リード−電極タブ結合部を有する電極組立体及びこれを備えた電気化学セル
WO2017090391A1 (ja) * 2015-11-25 2017-06-01 Necエナジーデバイス株式会社 電気化学デバイス
JP2017152372A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 日東電工株式会社 絶縁テープ
JP2018176215A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 日産自動車株式会社 金属箔の超音波接合方法およびフィルム外装電池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009181899A (ja) 積層式電池
EP4020689A1 (en) Battery module and method for producing the battery module
JP2020095907A (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
JP7299816B2 (ja) 積層型電池の製造方法、積層型電池の製造装置、及び積層型電池
JP7201482B2 (ja) 蓄電素子および蓄電素子の製造方法
JP2020170639A (ja) 積層型電池
JP6832477B2 (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
JP2019220333A (ja) 積層型電池及び積層型電池の製造方法
JP7193407B2 (ja) 積層型電池
JP7235571B2 (ja) 積層型電池の製造方法
JP2020144998A (ja) 蓄電素子
EP4009422B1 (en) Laminated battery
WO2023218864A1 (ja) 蓄電装置
WO2023189249A1 (ja) 蓄電装置
JP2021034187A (ja) 積層型電池及び積層型電池の製造方法
WO2022154005A1 (ja) 蓄電セル及び蓄電装置
WO2023007743A1 (ja) 蓄電素子
JP2020149798A (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
JP2023098417A (ja) 電池
JP2020140833A (ja) 積層型電池および積層型電池の製造方法
JP2020144997A (ja) 蓄電素子および蓄電素子の製造方法
JP2022077634A (ja) 蓄電装置
JP2020053120A (ja) 積層型電池及び積層型電池の製造方法
JP2023046589A (ja) 蓄電装置
JP2022123651A (ja) 蓄電セル及び蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231006