JP2021034187A - 積層型電池及び積層型電池の製造方法 - Google Patents

積層型電池及び積層型電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外装体の内部にダメージが生じることが抑制された積層型電池を提供する。
【解決手段】積層型電池は、第1方向に延びる一対の第1辺及び第2方向に延びる一対の第2辺を含むとともに積層方向に積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、第1部材が、第1部材外縁接合部を含む第1部材外縁部と、積層方向において第1部材外縁部から隆起するとともに第1方向に広がる一対の第1部材第1側面部と、積層方向において第1部材外縁部から隆起するとともに第2方向に広がる一対の第1部材第2側面部と、一対の第1部材第1側面部及び一対の第1部材第2側面部に連設され、積層方向において膜電極接合体に重なる第1部材中央部と、を有する、外装体と、タブと、膜電極接合体の複数の電極板の一対の第1辺と外装体の第1部材の一対の第1部材第1側面部との間に位置する一対の第1側方絶縁板を少なくとも有する第1保護部材と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、積層型電池及び積層型電池の製造方法に関する。
例えば特許文献1で提案されているように、複数の電極板を有する積層型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が例示され得る。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
リチウムイオン二次電池に代表される積層型電池においては、正極板及び負極板などの電極板を有する膜電極接合体が、熱可塑性樹脂を含むフィルムによって構成された外装体の内部に収容されている。外装体は、外部から積層型電池に加わる力を吸収したり分散したりすることができ、これにより、膜電極接合体に損傷が生じることを抑制することができる。
特開2016−29617号公報
想定を超える力が外部から積層型電池に加わると、外装体が力を十分に吸収したり分散したりすることができず、この結果、膜電極接合体に損傷が生じることがある。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る積層型電池を提供することを目的とする。
本発明による積層型電池は、第1方向に延びる一対の第1辺及び前記第1方向に交差する第2方向に延びる一対の第2辺を含むとともに積層方向に積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、前記膜電極接合体を収容する収容領域を画成するよう外縁に沿って互いに接合されている第1部材及び第2部材を有する外装体であって、前記第1部材が、前記第2部材に接合されている第1部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第1部材外縁部と、前記積層方向において前記第1部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第1部材第1側面部と、前記積層方向において前記第1部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第1部材第2側面部と、前記一対の第1側面部及び前記一対の第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第1部材中央部と、を有する、外装体と、前記第2辺において少なくとも一つの前記電極板に電気的に接続し、前記第1部材と前記第2部材の間を通って前記外装体の外部まで延びるタブと、前記膜電極接合体の複数の前記電極板の前記一対の第1辺と前記外装体の前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部との間に位置する一対の第1側方絶縁板を少なくとも有する第1保護部材と、を備える。
本発明による積層型電池において、前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部の厚みは、前記第1部材中央部の厚みよりも小さくてもよい。
本発明による積層型電池において、前記第1保護部材は、前記外装体の前記第1部材の前記第1部材中央部と前記膜電極接合体との間に位置し、前記一対の第1部材側方絶縁板と一体的に構成されている第1積層方向絶縁板をさらに有してもよい。
本発明による積層型電池において、前記一対の第1積層方向絶縁板の厚みは、前記一対の第1部材側方絶縁板の厚みよりも小さくてもよい。
本発明による積層型電池において、前記一対の第1積層方向絶縁板の厚みは、前記一対の第1側方絶縁板の厚みの0.2倍以上0.8倍以下であってもよい。
本発明による積層型電池において、前記第1保護部材は、0.5mm以上の厚みを有する樹脂を含んでもよい。
本発明による積層型電池において、前記第1保護部材の前記樹脂の厚みは2.0mm以下であってもよい。
本発明による積層型電池において、前記第1保護部材を前記積層方向にみた場合における角部には、丸みがつけられていてもよい。
本発明による積層型電池において、前記第1保護部材を前記積層方向にみた場合における角部は、2mm以上の曲率半径を有してもよい。
本発明による積層型電池において、前記電極板は、集電体と、前記集電体の表面に設けられている活物質層とを有し、前記活物質層は、前記第1方向において、前記第1保護部材の延在範囲の内側に位置していてもよい。
本発明による積層型電池において、集電体は、前記第1方向において、前記第1保護部材の延在範囲の外側に部分的に位置していてもよい。
本発明による積層型電池において、前記外装体の前記第1部材の厚みは1.0mm以下であってもよい。
本発明による積層型電池において、少なくとも前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する第2保護部材を更に備えてもよい。
本発明による積層型電池において、前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する前記第2保護部材の厚みは、前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板の厚みよりも小さくてもよい。
本発明による積層型電池において、前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する前記第2保護部材の厚みは、前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板の厚みの0.2倍以上0.8倍以下であってもよい。
本発明による積層型電池において、第2保護部材は、0.5mm以上の厚みを有する樹脂を含んでもよい。
本発明による積層型電池において、第2保護部材の前記樹脂の厚みは2.0mm以下であってもよい。
本発明による積層型電池において、前記第2保護部材を前記積層方向にみた場合における角部には、丸みがつけられていてもよい。
本発明による積層型電池において、前記第2保護部材を前記積層方向にみた場合における角部は、2mm以上の曲率半径を有していてもよい。
本発明による積層型電池において、前記第2部材は、前記第1部材に接合されている第2部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第2部材外縁部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第2部材第1側面部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第2部材第2側面部と、前記一対の第2部材第1側面部及び前記一対の第2部材第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第2部材中央部と、を有し、前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板は、前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部と前記膜電極接合体との間に位置しているとともに、前記第2部材の前記一対の第2部材第1側面部と前記膜電極接合体との間に位置していてもよい。
本発明による積層型電池において、前記第2部材は、前記第1部材に接合されている第2部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第2部材外縁部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第2部材第1側面部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第2部材第2側面部と、前記一対の第2部材第1側面部及び前記一対の第2部材第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第2部材中央部と、を有し、前記第2保護部材は、前記膜電極接合体の複数の前記電極板の前記一対の第1辺と前記外装体の前記第2部材の前記一対の第1側面部との間に位置する一対の第2側方絶縁板と、前記外装体の前記第2部材の前記第2部材中央部と前記膜電極接合体との間に位置し、前記一対の第2側方絶縁板と一体的に構成されている第2積層方向絶縁板と、を有してもよい。
本発明は、上記記載の積層型電池の製造方法であって、前記第1部材外縁部と、前記第1部材外縁部から隆起する前記一対の第1部材第1側面部と、前記第1部材外縁部から隆起するとともに、前記第1部材第1側面部の広がる方向に交差する方向に広がる前記一対の第1部材第2側面部と、を有する、前記第1部材に対して、前記一対の第1側方絶縁板が前記一対の第1部材第2側面部が広がる方向において前記一対の第1部材第1側面部と重なるように、前記第1保護部材を配置する、第1保護部材配置工程と、前記第1保護部材配置工程において前記第1保護部材が配置された前記第1部材に対して配置された前記第1保護部材の間に、前記膜電極接合体を配置する、膜電極接合体配置工程と、前記第1部材に対して、前記膜電極接合体及び前記第1保護部材が前記第1部材と前記第2部材との間に位置するように、前記第2部材を配置する、第2部材配置工程と、前記第1部材と前記第2部材とが前記収容領域を画成するように、前記第1部材及び前記第2部材を外縁に沿って互いに接合する、接合工程と、を備える。
本発明の積層型電池によれば、膜電極接合体に損傷が生じることを抑制することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、積層型電池を示す斜視図である。 図2は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体及び第1保護部材を示す斜視図である。 図3は、図1の積層型電池に含まれる膜電極接合体及び第1保護部材を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面を示す断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面を示す断面図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿った断面を示す断面図である。 図7は、準備工程において準備された第1保護部材を示す図である。 図8は、第1保護部材配置工程において第1部材に第1保護部材を配置した様子を示す図である。 図9は、膜電極接合体配置工程において第1部材に膜電極接合体を配置した様子を示す図である。 図10は、第2部材配置工程において第1部材に第2部材を配置した様子を示す図である。 図11は、積層型電池の第1の変形例を示す図である。 図12は、積層型電池の第1の変形例を示す図である。 図13は、積層型電池の第1の変形例を示す図である。 図14は、積層型電池の第2の変形例を示す図である。 図15は、積層型電池の第3の変形例を示す図である。 図16は、積層型電池の第3の変形例を示す図である。 図17は、積層型電池の第3の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
まず、本発明による積層型電池の一実施の形態について説明する。図1〜図10は、本発明による積層型電池の一実施の形態を説明するための図である。図1は、積層型電池の一具体例を示す斜視図である。図1に示すように、積層型電池1は、膜電極接合体2と、膜電極接合体2を収容する外装体3と、膜電極接合体2に取り付けられたタブ16,26と、タブ16,26に取り付けられたシーラント18,28と、膜電極接合体2と外装体3との間に位置する第1保護部材70と、を備える。図2は、図1において外装体3に収容されている膜電極接合体2を示す斜視図であり、外装体3が二点鎖線で示されている。なお、図2においては、後述する板状部材などの膜電極接合体2を構成する要素の図示は省略して、膜電極接合体2の外形を示している。タブ16,26及びシーラント18,28は、外装体3の内部から部分的に外部へと延び出している。以下、積層型電池1の各構成要素について説明する。
(膜電極接合体)
図3は、積層型電池1を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿った膜電極接合体2の断面図である。図3及び図4に示すように、膜電極接合体2は、電極板を含む積層された複数の板状部材60を有する。図3に示す例においては、膜電極接合体2に含まれる板状部材60の輪郭を、破線又は一点鎖線にて示している。図3及び図4に示す例において、膜電極接合体2の板状部材60は、電極板として、交互に積層された第1電極板10及び第2電極板20を含む。図3に示すように、複数の電極板10,20は、第1方向d1に延びる一対の第1辺10a,20aと、第1方向d1に交差する第2方向d2に延びる一対の第2辺10b,20bとを含む。図3に示す例においては、第1電極板10の第1辺に符号10a、第2辺に符号10bが付されている。また、第2電極板20の第1辺に符号20a、第2辺に符号20bが付されている。本実施の形態においては、膜電極接合体2がリチウムイオン二次電池を構成する例について説明する。この例において、第1電極板10は正極板10Xを構成し、第2電極板20は負極板20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、ここで説明する一実施の形態は、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極板10及び第2電極板20を交互に積層してなる膜電極接合体2に広く適用され得る。
図4に示す例において、正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1及び第2方向d2に広がる面に垂直な積層方向dLに沿って交互に配列されている。膜電極接合体2及び積層型電池1は、全体的に偏平形状を有し、積層方向dLへの厚さが薄く、第1方向d1及び第2方向d2に広がっている。
図3に示す例においては、膜電極接合体2に含まれる、正極板10X及び負極板20Yの輪郭を、破線にて示している。図3に示す非限定的な例において、正極板10X及び負極板20Yは、長方形形状の外輪郭を有している。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1に長手方向を有し、第2方向d2に短手方向を有する。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極板10Xは、第1方向d1における一側(図3の右側)に寄って配置され、複数の負極板20Yは、第1方向d1における他側(図3の左側)に寄って配置されている。正極板10X及び負極板20Yは、第1方向d1における中央において、積層方向dLに重なり合っている。図3に示す例においては、正極板10Xの第2方向d2における幅が、負極板20Yの第2方向における幅よりも小さくなっている。図4に示すように、電極板10,20は、集電体11,21と、集電体11,21の表面に設けられている活物質層12,22とを有する。
正極板10X(第1電極板10)は、図示するように、シート状の外形状を有している。正極板10X(第1電極板10)は、正極集電体11X(第1電極集電体11)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層12)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、正極板10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
正極集電体11Xは、互いに対向する第1面11a及び第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11a及び第2面11bの少なくとも一方の面上に形成される。図示はしないが、例えば正極集電体11Xの第1面11a又は第2面11bが、膜電極接合体2のうちの積層方向dLにおける最外面を形成する場合には、正極集電体11Xの当該面には正極活物質層12Xが設けられない。この正極集電体11Xの配置に関連した構成を除き、積層型電池1に含まれる複数の正極板10Xは、正極集電体11Xの両側に正極活物質層12Xを有し、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11X及び正極活物質層12Xは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤、バインダーとなる結着剤を含んでいる。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤及び結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、x及びyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、アセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図4に示すように、正極集電体11X(第1電極集電体11)は、第1接続領域a1及び第1接続領域a1に隣接する第1有効領域b1を有している。正極活物質層12X(第1電極活物質層12)は、正極集電体11Xの第1有効領域b1のみに配置されている。第1接続領域a1及び第1有効領域b1は、正極板10Xの長手方向に配列されている。第1接続領域a1は、第1有効領域b1よりも正極板10Xの長手方向における外側(図4における右側)に位置している。複数の正極集電体11Xは、第1接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第1有効領域b1は、負極板20Yの後述する負極活物質層22Yに対面する領域内に位置している。このような第1有効領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極板20Y(第2電極板20)について説明する。負極板20Yも、正極板10Xと同様に、シート状の外形状を有している。負極板20Y(第2電極板20)は、負極集電体21Y(第2電極集電体21)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、負極板20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
負極集電体21Yは、互いに対向する第1面21a及び第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21a及び第2面21bの少なくとも一方の面上に形成される。積層型電池1に含まれる複数の負極板20Yは、負極集電体21Yの両側に設けられた一対の負極活物質層22Yを有するものとして、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Y及び負極活物質層22Yは、積層型電池1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、及び、バインダーとして機能する結着剤を含んでいる。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図4に示すように、負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、第2接続領域a2及び第2接続領域a2に隣接する第2有効領域b2を有している。負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)は、負極集電体21Yの第2有効領域b2に配置されている。第2接続領域a2及び第2有効領域b2は、負極板20Yの長手方向に配列されている。第2接続領域a2は、第2有効領域b2よりも負極板20Yの長手方向における外側(図4における左側)に位置している。複数の負極集電体21Yは、第2接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。一方、第2有効領域b2は、正極板10Xの正極活物質層12Xに対面する領域に広がっている。
図4に示すように、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の少なくとも一方が、絶縁層30を有していてもよい。絶縁層30は、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の短絡を防止する。図示された例においては、負極板20Yが絶縁層30を有している。絶縁層30は、各負極板20Yに含まれる一対の負極活物質層22Yを覆うようにして、設けられている。そして、負極板20Yは、正極板10Xの正極活物質層12Xと積層方向dLに対面する面を、絶縁層30によって形成されている。ただし、図示された絶縁層30に代えて或いは図示された絶縁層30に加えて、各正極板10Xに含まれる一対の正極活物質層12Xを覆う絶縁層30を設置することも可能である。
図示された例において、絶縁層30は、電解質層30Aとしても機能する。電解質層30A(絶縁層30)は、活物質層12,22上に塗工した電解液を活物質層12,22上で固化又はゲル化させてなる層である。電解液として、例えば、高分子マトリックス及び非水電解質液(すなわち、非水溶媒及び電解質塩)からなり、ゲル化されて表面に粘着性を生じるもの、或いは、高分子マトリックス及び非水溶媒からなり、固体電解質となるものを用いることができる。電解質層30A(絶縁層30)を作製するための具体的な材料は、特に制限はなく、これらを構成するために用いられている種々の材料(例えば、特開2012−190567号公報に開示された材料)を用いることができる。
図4に示す例において、膜電極接合体2は、板状部材60として、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の他に、さらに絶縁体40を含む。絶縁体40は、正極板10X(第1電極板10)及び負極板20Y(第2電極板20)の短絡を防止する。図4に示す例においては、絶縁体40は、交互に積層された正極板10Xと負極板20Yとの間に位置する。絶縁体40は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系化合物、アラミド繊維を含む板状の部材である。図3に示す例においては、膜電極接合体2に含まれる、絶縁体40の輪郭を、一点鎖線にて示している。図3に示す非限定的な例において、絶縁体40は、長方形形状の外輪郭を有している。図3に示す例において、絶縁体40の第2方向d2における幅は、正極板10X及び負極板20Yの第2方向d2における幅よりも大きい。
(タブ)
タブ16,26は、複数の電極板のうち少なくとも一つの電極板に電気的に接続されている。図3に示すように、タブ16,26は、電極板10,20の第2辺10b,20bにおいて、少なくとも一つの電極板10,20に電気的に接続している。図3に示す例において、タブ16,26は、正極板10Xと電気的に接続した第1タブ16と、負極板20Yと電気的に接続した第2タブ26と、を有する。図5は、図3のV−V線に沿った断面を示す断面図である。図5に示す二点鎖線は、外装体3の位置の一例を示している。図5に示すように、第1タブ16は、正極板10Xのうち、正極集電体11Xに電気的に接続されている。また、図示はしないが、第2タブ26は、負極板20Yのうち、負極集電体21Yに電気的に接続されている。図5に示す例において、第1タブ16は、第1接続領域a1において最も下側に位置する正極集電体11Xの第2面11b(下面)に接続されている。図示はしないが、第2タブ26も、第2接続領域a2において最も下側に位置する負極集電体21Yの第2面21b(下面)に接続されている。なお、正極集電体11Xと第1タブ16とが電気的に接続され得る限りにおいて、第1タブ16の取り付け方は任意である。同様に、負極集電体21Yと第2タブ26とが電気的に接続され得る限りにおいて、第2タブ26の取り付け方は任意である。
図2及び図5に示すように、第1タブ16は、外装体3の後述する第1部材4及び第2部材5の間を通って外装体3の内部から外部へと第1方向d1に延び出している。また、図示はしないが、第2タブ26は、外装体3の第1部材4及び第2部材5の間を通って外装体3の内部から外部へと第1方向d1に延び出している。第1タブ16は、積層型電池1における正極端子として機能し、第2タブ26は、積層型電池1における負極端子として機能する。
第1タブ16及び第2タブ26は、例えばアルミニウム、ニッケル、銅合金又はニッケルメッキ銅等を用いて形成され得る。例えば、正極集電体11Xがアルミニウム箔によって形成され、負極集電体21Yが銅箔によって形成される場合には、アルミニウムを用いて第1タブ16を形成し、銅合金を用いて第2タブ26を形成することができる。第1タブ16及び第2タブ26の厚みは、例えば0.2mm以上であり、2.0mm以下であってもよい。
(シーラント)
シーラント18,28は、外装体3と溶着可能な材料から構成された部材である。シーラント18,28の材料としては、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を挙げることができる。シーラント18,28の厚みは、例えば0.05mm以上であり、0.4mm以下であってもよい。
シーラント18,28は、第1タブ16と外装体3との間に位置する第1シーラント18と、第2タブ26と外装体3との間に位置する第2シーラント28と、を有する。図5に示すように、後述する外装体3の第1部材4と第2部材5とが接合されている領域である封止領域7において、外装体3と第1タブ16との間には第1シーラント18が介在している。また、図示はしないが、外装体3と第2タブ26との間には第2シーラント28が介在している。これにより、タブ16,26の周囲において外装体3をより強固に封止することができる。また、外装体3に含まれているアルミニウム箔やステンレス箔などの金属箔とタブ16,26とが短絡してしまうことを抑制することができる。
(外装体)
外装体3は、膜電極接合体2を外部から封止するための包装材である。外装体3は、図1に示すように、膜電極接合体2の上側に位置するシート状の第1部材4と、膜電極接合体2の下側に位置するシート状の第2部材5と、を有する。第1部材4及び第2部材5は、平面視において膜電極接合体2を囲むように外縁に沿って互いに接合されている。
以下の説明において、外装体3のうち、第1部材4と第2部材5との間に膜電極接合体2を収容する収容空間6aを画成している領域のことを、収容領域6とも称する。また、外装体3のうち、収容領域6の外周に位置し、第1部材4と第2部材5とが接合されている領域のことを、封止領域7とも称する。第1部材4及び第2部材5は、収容領域6を画成するように、外縁に沿って互いに接合されている。図3においては、封止領域7がハッチングで表されている。
外装体3の第1部材4及び第2部材5について説明する。図6は、図3のVI−VI線に沿った積層型電池1の断面図である。図6に示す二点鎖線は、外装体3の第1部材4及び第2部材5の位置の一例を示している。図1、図5及び図6に示すように、第1部材4は、第1部材外縁部41と、一対の第1部材第1側面部42と、一対の第1部材第2側面部43と、第1部材中央部44と、を有する。第1部材外縁部41は、積層方向dLにおいて膜電極接合体2に重ならない部分である。第1部材外縁部41は、第2部材5に接合されている第1部材外縁接合部41aを含む。第1部材第1側面部42は、積層方向dLにおいて第1部材外縁部41から隆起するとともに第1方向d1に広がる部分である。第1部材第2側面部43は、積層方向dLにおいて第1部材外縁部41から隆起するとともに第2方向d2に広がる部分である。第1部材中央部44は、一対の第1部材第1側面部42及び一対の第1部材第2側面部43に連設され、積層方向dLにおいて膜電極接合体2に重なる部分である。なお、図1に示す破線は、第1部材外縁部41、第1部材第1側面部42、第1部材第2側面部43、又は第1部材中央部44の辺のうち、外装体3を斜視した際に外装体3の他の部分に隠れる部分を、破線にて示している。本実施の形態において、第1部材中央部44は、積層方向dLにみて、膜電極接合体2のうち、第1電極板10(正極板10X)と第2電極板20(負極板20Y)とが重なる部分を覆う。また、本実施の形態において、第1部材中央部44は、積層方向dLにみて、膜電極接合体2のうち、活物質層12,22が位置する部分を覆う。なお、図5に示す例においては、第1部材中央部44が膜電極接合体2に重なるとともに、一対の第1部材第2側面部43の一部も、膜電極接合体2に重なる。また、図6に示す例において、第2部材5は、積層方向dLにおいて膜電極接合体2と重ならない第2部材外縁部51を有する。第2部材5の第2部材外縁部51は、第1部材4の第1部材外縁部41に重なっている。第2部材5の第2部材外縁部51は、第1部材4の第1部材外縁部41の第1部材外縁接合部41aに接合されている第2部材外縁接合部51aを含む。本実施の形態においては、第1部材4の第1部材第1側面部42、第1部材第2側面部43及び第1部材中央部44、並びに第2部材5の第2部材中央部54によって、膜電極接合体2を収容する収容空間6aが画成されている。
図6に示す例において、第1部材4の一対の第1部材第1側面部42の厚みW1は、第1部材中央部44の厚みW2よりも小さい。また、図5に示すように、第1部材4の一対の第1部材第2側面部43の厚みW3は、第1部材中央部44の厚みW2よりも小さくてもよい。図5及び図6に示す形状の第1部材4は、例えば、シート状の第1部材4の材料において、第1部材外縁部41に相当する領域を固定して第1部材中央部44に相当する領域を押圧し、第1部材第1側面部42及び第1部材第2側面部43に相当する領域を引き延ばすことによって、形成される。
第1部材4及び第2部材5は、一例として、基材と、基材よりも収容空間6a側に位置する熱可塑性樹脂層と、を含む。基材は、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの、剛性を有するプラスチックフィルムを備える。基材は、プラスチックフィルムよりも収容空間6a側に位置する金属箔を更に備えていてもよい。金属箔の例としては、アルミニウム箔、ステンレス箔等を挙げることができる。熱可塑性樹脂層は、熱可塑性樹脂を含む層である。熱可塑性樹脂層は、封止領域7において加熱されることにより溶融して、第1部材4と第2部材5とを接合する接合部を形成している。熱可塑性樹脂の例としては、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を挙げることができる。外装体3の第1部材4の厚みは、例えば1.0mm以下である。また、外装体3の第2部材5の厚みは、例えば第1部材4の厚みと同様に、1.0mm以下である。
(第1保護部材)
第1保護部材70は、外部から外装体3に加えられた力に起因して膜電極接合体2にダメージが生じることを抑制するための部材である。図6に示すように、第1保護部材70は、膜電極接合体2の複数の電極板10,20の一対の第1辺10a,20aと、外装体3の第1部材4の一対の第1部材第1側面部42との間に位置する、一対の第1側方絶縁板71を少なくとも有する。本実施の形態に係る第1側方絶縁板71は、図2に示すように、第1方向d1及び積層方向dLに広がる板状の部材である。
図3及び図4に示す符号L1,L2が付されている二点鎖線は、第1方向d1における第1保護部材70の端部の位置を示す線である。以下において、図3及び図4において符号701が付されている、第1方向d1における第1保護部材70の一方の端部と他方の端部との間の範囲を、第1保護部材70の延在範囲とも称する。図3及び図4に示す例において、膜電極接合体2は、第1保護部材70の延在範囲701の内側に位置している部分と、第1保護部材70の延在範囲701の外側に位置している部分とを有する。図4に示す例において、電極板10,20の活物質層12,22は、第1方向d1において、第1保護部材70の延在範囲701の内側に位置している。また、図4に示す例において、電極板10,20の集電体11,21は、第1方向d1において、第1保護部材70の延在範囲701の内側に位置しているとともに、第1保護部材70の延在範囲701の外側に部分的に位置している。また、図4に示す例において、絶縁体40は、第1保護部材70の延在範囲701の内側に位置しているとともに、第1保護部材70の延在範囲701の外側に部分的に位置している。
積層方向dLにおける第1側方絶縁板71の寸法は、例えば積層方向dLにおける膜電極接合体2の寸法以上である。図6に示す例において、積層方向dLにおける第1側方絶縁板71の寸法は、積層方向dLにおける膜電極接合体2の寸法と等しい。
第1保護部材70は、例えば樹脂を含む。第1保護部材70の材料に用いられる樹脂は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はピーク材である。第1保護部材70が樹脂を含む場合、第1保護部材70に含まれる樹脂の厚みW4は、例えば0.5mm以上である。第1保護部材70に含まれる樹脂の厚みW4を0.5mm以上とすることによって、第1保護部材70の強度を十分に確保して、外装体3に加わった衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。また、第1保護部材70の樹脂の厚みW4は、例えば2.0mm以下である。
本実施の形態に係る第1保護部材70の作用について説明する。外装体3に衝撃が加わった際に、第1保護部材70によって、外装体3に加わった衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。このため、外装体3の内部にダメージが生じることを抑制することができる。特に、第1保護部材70が第1側方絶縁板71を有することによって、外装体3のうち第1部材4の第1部材第1側面部42に衝撃が加わった際に、第1側方絶縁板71によって、衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。特に、外装体3の内部に収容されている膜電極接合体2にダメージが生じることを抑制することができる。
第1側方絶縁板71の作用について、さらに詳細に説明する。膜電極接合体2の電極板10,20は積層方向dLに積層されている。そして、膜電極接合体2の第1部材第1側面部42側においては、複数の電極板10,20の第1辺10a,20aが重なっている。ここで、例えば、積層方向dLに隆起している第1部材第1側面部42側から膜電極接合体2に衝撃が伝わった場合には、電極板10,20の第1辺10a,20a側の端部において活物質層12,22がダメージを受け、活物質層12,22が集電体11,21から剥がれることが考えられる。この場合、集電体11,21から剥がれた活物質層12,22が複数の電極板10,20の間に入り込み、複数の電極板10,20の間において短絡や電池特性の劣化を生じさせることが考えられる。第1側方絶縁板71によって、電極板10,20の第1辺10a,20a側の端部において、活物質層12,22が集電体11,21から剥がれることを抑制することができる。これによって、複数の電極板10,20の間において短絡や電池特性の劣化を抑制することができる。
また、図6に示すように、第1部材4の第1部材第1側面部42の厚みW1が、第1部材中央部44の厚みW2よりも小さい場合には、第1部材中央部44に衝撃が加わったときと比較して、第1部材第1側面部42に衝撃が加わったときに、外装体3の内部により衝撃が伝わりやすくなると考えられる。この場合においても、第1側方絶縁板71によって、第1部材4の第1部材第1側面部42側から、膜電極接合体2に衝撃が伝わることを抑制することができる。
特に、電極板10,20の活物質層12,22が、第1方向d1において、第1保護部材70の延在範囲701の内側に位置していることによって、第1部材第1側面部42側からの衝撃によって電極板10,20の活物質層12,22がダメージを受けることを、より効果的に抑制することができる。例えば、衝撃によって活物質層12,22が集電体11,21から剥がれることを抑制することができる。
次に、リチウムイオン二次電池として構成された本実施の形態に係る積層型電池1の製造方法について説明する。以下に説明する積層型電池1の製造方法は、第1部材4、膜電極接合体2などを準備する準備工程と、第1部材4に対して第1保護部材70を配置する第1保護部材配置工程と、第1保護部材70が配置された第1部材4に対して膜電極接合体2を配置する膜電極接合体配置工程と、第1部材4に対して第2部材5を配置する第2部材配置工程と、をこの順に備える。以下、各工程について説明する。
(準備工程)
準備工程においては、第1部材を準備する。なお、図1においては第1部材4の第1部材外縁部41を下方、第1部材中央部44を上方に向けた状態の積層型電池1を図示しているのに対し、図7においては、第1部材外縁部41を下方、第1部材中央部44を上方に向けた状態の第1部材4を図示している。図7に示す第1部材4は、例えば、シート状の第1部材4の材料の、第1部材外縁部41に相当する領域を固定して第1部材中央部44に相当する領域を押圧し、第1部材第1側面部42及び第1部材第2側面部43に相当する領域を引き延ばすことによって、形成することができる。
また、準備工程においては、膜電極接合体2と、膜電極接合体2の少なくとも一つの電極板10,20に電気的に接続しているタブ16,26と、を準備する。膜電極接合体2とタブ16,26とは、例えば、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)をそれぞれ作製する工程と、正極板10X(第1電極板10)および負極板20Y(第2電極板20)を交互に積層する工程と、タブ16,タブ26を膜電極接合体2の少なくとも一つの電極板10,20に電気的に接続する工程と、によって、準備することができる。
(第1保護部材配置工程)
第1保護部材配置工程においては、準備した第1部材4に対して第1保護部材70を配置する。図8は、第1保護部材配置工程において第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71が配置された、第1部材4の様子を示す図である。第1保護部材配置工程においては、図8に示すように、第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71が、一対の第1部材第2側面部43が広がる第4方向d4において一対の第1部材第1側面部42と重なるように、第1保護部材70を配置する。
(膜電極接合体配置工程)
膜電極接合体配置工程においては、第1保護部材配置工程において第1保護部材70が配置された第1部材4に対して、膜電極接合体2を配置する。図9は、膜電極接合体配置工程において膜電極接合体2が配置された、第1部材4の様子を示す図である。本実施の形態においては、図9に示すように、一対の第1側方絶縁板71の間の空間に膜電極接合体2を配置する。この際、膜電極接合体2の電極板10,20の第1辺10a,20aが延びる第1方向d1が第1部材4の第3方向d3を向き、膜電極接合体2の電極板10,20の第2辺10b,20bが延びる第2方向d2が第1部材4の第4方向d4を向くように、第1部材4に対して膜電極接合体2を配置する。これによって、一対の第1側方絶縁板71が、複数の電極板10,20の一対の第1辺10a,20aと第1部材4の一対の第1部材第1側面部42との間に位置するようになる。
(第2部材配置工程)
第2部材配置工程においては、第1保護部材70及び膜電極接合体2が配置された第1部材4に対して、第2部材5を配置する。図10は、第2部材配置工程において第2部材5が配置された、第1部材4の様子を示す図である。第2部材配置工程においては、膜電極接合体2及び第1保護部材70が第1部材4と第2部材5との間に位置するように、第1部材4に対して第2部材5を配置する。
(接合工程)
接合工程においては、第1部材4と第2部材5とが収容領域6を画成するように、第1部材4及び第2部材5を、外縁に沿って互いに接合する。以上の方法によって、図1に示す積層型電池1を製造することができる。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
(第1の変形例)
上述の実施の形態においては、積層型電池1が、膜電極接合体2と第1部材4の一対の第1部材第1側面部42との間に位置する一対の第1側方絶縁板71を有する第1保護部材70を備え、膜電極接合体2と第1部材4の第1部材中央部44との間、及び膜電極接合体2と第2部材5との間には、外装体3の内部を保護する部材を備えない例について説明した。しかしながら、外装体3の内部を保護する部材の形態は、これに限られない。
図11は、第1の変形例に係る、外装体3の内部を保護する部材の形態を示す斜視図である。第1の変形例に係る積層型電池1の第1保護部材70は、上述の一対の第1側方絶縁板71とともに、一対の第1側方絶縁板71と一体的に構成されている第1積層方向絶縁板72を有する。また、第1の変形例に係る積層型電池1は、図11に示すような第2保護部材80をさらに備える。図11に示す例において、第2保護部材80は板状の部材である。
図12は、第1の変形例に係る積層型電池1を示す平面図である。図13は、図12のXIII−XIII線に沿った膜電極接合体2の断面図である。図12及び図13に示すように、第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72は、外装体3の第1部材4の第1部材中央部44と膜電極接合体2との間に位置している。図11及び図12に示す例において、第1積層方向絶縁板72の第1方向d1における寸法は、第1側方絶縁板71の第1方向d1における寸法と等しい。図13に示す例において、第1側方絶縁板71の厚みW4は、第1積層方向絶縁板72の厚みW5と等しい。第1積層方向絶縁板72が外装体3の第1部材4の第1部材中央部44と膜電極接合体2との間に位置していることによって、外装体3のうち第1部材4の第1部材中央部44に衝撃が加わった際に、第1積層方向絶縁板72によって、衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。
図11、図12及び図13に示す第1保護部材70は、材料としてポリエチレン又はポリプロピレンを用いる場合には、例えばシート状のポリエチレン又はポリプロピレンを折ることによって作成することができる。また、材料としてピーク材を用いる場合には、例えば十分な大きさを有するピーク材から所望の形状を削り出すことによって作成することができる。
また、図13に示すように、第2保護部材80は、外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置している。図11及び図13に示す例において、第2保護部材80の第2方向d2における寸法は、第1保護部材70の第2方向d2における寸法と等しい。図11に示す例において、第2保護部材80の第1方向d1における寸法は、第1保護部材70の第1方向d1における寸法と等しい。図13に示す例において、外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置する第2保護部材80の厚みW6は、第1保護部材70の第1側方絶縁板71の厚みW4及び第1積層方向絶縁板72の厚みW5と等しい。第2保護部材80の材料は、例えば第1保護部材70の材料と同様である。第2保護部材80は、例えば樹脂を含む。第2保護部材80の材料に用いられる樹脂は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン又はピーク材である。第2保護部材80が樹脂を含む場合、第2保護部材80に含まれる樹脂の厚みW6は、例えば0.5mm以上である。第2保護部材80に含まれる樹脂の厚みW6を0.5mm以上とすることによって、第2保護部材80の強度を十分に確保して、外装体3に加わった衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。また、第2保護部材80の樹脂の厚みW6は、例えば2.0mm以下である。第2保護部材80が外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置していることによって、外装体3のうち第2部材5に衝撃が加わった際に、第2保護部材80によって、衝撃が外装体3の内部に伝わることを抑制することができる。
図11及び図12に示す例において、第1保護部材70を積層方向dLにみた場合における角部70aには、丸みがつけられている。図11に示す例において、第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72は、積層方向dLにみた場合において、角部に丸みのつけられた略矩形の形状を有する。この場合、第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71は、第1方向d1における端部において、第1方向d1における中央の厚みよりも小さな厚みを有していてもよい。また、図11及び図12に示す例において、第2保護部材80を積層方向dLにみた場合における角部80aには、丸みがつけられている。図11に示す例において、第2保護部材80は、積層方向dLにみた場合に角部に丸みのつけられた略矩形の形状を有する、板状の部材である。角部70a及び角部80aは、例えば、積層方向dLにみた場合に、2mm以上の曲率半径を有する。これによって、角部70a又は角部80aが外装体3に接触する際に、角部70a又は角部80aが外装体3にダメージを与えることを抑制することができる。
第1の変形例に係る積層型電池1は、例えば、以下の点以外は本実施の形態に係る積層型電池の製造方法と同様の方法によって、製造することができる。第1保護部材配置工程において、第1部材4に対して、一対の第1側方絶縁板71とともに一対の第1積層方向絶縁板72を有する第1保護部材70を配置する。また、第2保護部材80が外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置するように、第2保護部材80を配置する、第2保護部材配置工程をさらに行う。
(第2の変形例)
上述の第1の変形例においては、第1保護部材70の第1側方絶縁板71の厚みW4と、第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72の厚みW5と、外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置する第2保護部材80の厚みW6とが等しい積層型電池について示した。しかしながら、外装体3の内部を保護する部材の形態は、これに限られない。図14は、第2の変形例に係る積層型電池1の、第2方向d2及び積層方法dLに広がる面における断面図である。図14に示すように、第2の変形例において、第1積層方向絶縁板72の厚みW5は、一対の第1側方絶縁板71の厚みW4よりも小さい。第1積層方向絶縁板72の厚みW5は、例えば、一対の第1側方絶縁板71の厚みW4の0.2倍以上0.8倍以下の厚みを有する。また、外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置する第2保護部材80の厚みW6は、第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71の厚みW4よりも大きい。外装体3の第2部材5と膜電極接合体2との間に位置する第2保護部材80の厚みW6は、例えば、一対の第1側方絶縁板71の厚みW4の0.2倍以上0.8倍以下の厚みを有する。
第2の変形例に係る積層型電池1の作用について説明する。上述のとおり第1部材第1側面部42側から膜電極接合体2に衝撃が伝わった場合には、第1部材中央部44側から膜電極接合体2に衝撃が伝わった場合よりも、複数の電極板10,20がダメージを受けることにより、積層型電池1の機能が、より深刻に損なわれるおそれがある。第1部材第1側面部42側から膜電極接合体2に衝撃が伝わった場合と、第2部材5側から膜電極接合体2に衝撃が伝わった場合とを比較しても同様に、積層型電池1の機能が、より深刻に損なわれるおそれがある。また、特に図14に示すように、第1部材4の第1部材第1側面部42の厚みW1が、第1部材中央部44の厚みW2よりも小さい場合には、第1部材中央部44に衝撃が加わったときと比較して、第1部材第1側面部42に衝撃が加わったときに、外装体3の内部により衝撃が伝わりやすくなると考えられる。第2の変形例に係る積層型電池1においては、第1側方絶縁板71の厚みW4を、第1積層方向絶縁板72の厚みW5よりも大きくし、また、第1保護部材70の第1側方絶縁板71の厚みW4を、第2保護部材80の厚みW6よりも大きくすることによって、第1部材4の第1部材第1側面部42側から膜電極接合体2に衝撃が伝わることを特に抑制することができる。
また、第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72、及び第2保護部材80が第1方向d1及び第2方向d2に広がる面積は、第1保護部材70の第1側方絶縁板71が第1方向d1及び積層方向dLに広がる面積よりも大きい。このため、第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72の厚みW5を大きくした場合、及び第2保護部材80の厚みW6を大きくした場合には、第1保護部材70の第1側方絶縁板71の厚みW4を大きくした場合と比較して、積層型電池1の全体の体積が、より大きく増加する。この場合、積層型電池1のエネルギー密度が、より大きく低下してしまう。第2の変形例に係る積層型電池1においては、第1積層方向絶縁板72の厚みを、第1側方絶縁板71の厚みよりも小さくし、また、第2保護部材80の厚みを、第1保護部材70の第1側方絶縁板71の厚みよりも大きくすることによって、第1部材4の第1部材第1側面部42側から膜電極接合体2に衝撃が伝わることを抑制しつつ、エネルギー密度の低下を抑制することができる。
(第3の変形例)
上述の実施の形態及び各変形例においては、第2部材5が平坦な形状を有する積層型電池について示した。しかしながら、第2部材5の形状は、これに限定されない。図15は、第3の変形例に係る積層型電池1の一例を示す斜視図である。図15においては、外装体3の辺のうち、斜視した際に外装体3の他の部分に隠れる部分を破線にて示している。例えば図15に示すように、第2部材5は、第1部材4の第1部材外縁接合部41aに接合されている第2部材外縁接合部51aを有する第2部材外縁部51とともに、一対の第2部材第1側面部52と、一対の第2部材第2側面部53と、第2部材中央部54と、を有する。一対の第2部材第1側面部52は、積層方向dLにおいて第2部材外縁部51から隆起するとともに第1方向d1に広がる。一対の第2部材第2側面部53は、積層方向dLにおいて第2部材外縁部51から隆起するとともに第2方向d2に広がる。第2部材中央部54は、一対の第2部材第1側面部52及び一対の第2部材第2側面部53に連設され、積層方向dLにおいて膜電極接合体2に重なる。第3の変形例に係る第2部材5は、例えば、本実施の形態において上述した第1部材4の特徴と同様の特徴を有する。第3の変形例に係る第2部材5は、例えば第1部材4を準備する方法と同様の方法によって準備することができる。
第2部材5の形状が図15に示す通りである場合の、第1保護部材70及び第2保護部材80の形状の一例について説明する。図16は、図15のA−A線に沿った積層型電池1の断面図の一例である。図16に示す例において、第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71は、第1部材4の一対の第1部材第1側面部42と膜電極接合体2との間に位置しているとともに、第2部材5の一対の第2部材第1側面部52と膜電極接合体2との間に位置している。また、図16に示す例において、第2保護部材80は、第2部材5の第2部材中央部54と膜電極接合体2との間に位置している。
図17は、図15のA−A線に沿った積層型電池1の断面図のその他の一例である。図17に示す例において、第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71は、第1部材4の一対の第1部材第1側面部42と膜電極接合体2との間に位置している。第1保護部材70の一対の第1側方絶縁板71は、第2部材5の一対の第2部材第1側面部52と膜電極接合体2との間には位置していない。また、図17に示す例において、第2保護部材80は、一対の第2側方絶縁板81と、一対の第2側方絶縁板81と一体的に構成されている第2積層方向絶縁板82とを有する。第2保護部材80の一対の第2側方絶縁板81は、第2部材5の一対の第2部材第1側面部52と膜電極接合体2との間に位置している。また、第2保護部材80の第2積層方向絶縁板82は、第2部材5の第2部材中央部54と膜電極接合体2との間に位置している。第2保護部材80が、第2側方絶縁板81と、第2積層方向絶縁板82とを有する場合、第2側方絶縁板81の形状は、例えば第1保護部材70の第1側方絶縁板71の形状と同様である。また、第2積層方向絶縁板82の形状は、例えば第1保護部材70の第1積層方向絶縁板72の形状と同様である。
以上において、具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述した具体例が一実施の形態を限定することを意図していない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施されることが可能であり、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
1 積層型電池
2 膜電極接合体
3 外装体
4 第1部材
41 第1部材外縁部
41a 第1部材外縁接合部
42 第1部材第1側面部
43 第1部材第2側面部
44 第1部材中央部
5 第2部材
51 第2部材外縁部
51a 第2部材外縁接合部
52 第2部材第1側面部
53 第2部材第2側面部
54 第2部材中央部
6 収容領域
6a 収容空間
7 封止領域
10 第1電極板
10X 正極板
11 第1電極集電体
11X 正極集電体
11a 第1面
11b 第2面
12 第1電極活物質層
12X 正極活物質層
16 第1タブ
18 第1シーラント
20 第2電極板
20Y 負極板
21 第2電極集電体
21Y 負極集電体
21a 第1面
21b 第2面
22 第2電極活物質層
22Y 負極活物質層
26 第2タブ
28 第2シーラント
30 絶縁層
30A 電解質層
40 絶縁体
60 板状部材
70 第1保護部材
701 延在範囲
71 第1側方絶縁板
72 第1積層方向絶縁板
80 第2保護部材
81 第2側方絶縁板
82 第2積層方向絶縁板

Claims (22)

  1. 第1方向に延びる一対の第1辺及び前記第1方向に交差する第2方向に延びる一対の第2辺を含むとともに積層方向に積層された複数の電極板を有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を収容する収容領域を画成するよう外縁に沿って互いに接合されている第1部材及び第2部材を有する外装体であって、前記第1部材が、前記第2部材に接合されている第1部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第1部材外縁部と、前記積層方向において前記第1部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第1部材第1側面部と、前記積層方向において前記第1部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第1部材第2側面部と、前記一対の第1側面部及び前記一対の第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第1部材中央部と、を有する、外装体と、
    前記第2辺において少なくとも一つの前記電極板に電気的に接続し、前記第1部材と前記第2部材の間を通って前記外装体の外部まで延びるタブと、
    前記膜電極接合体の複数の前記電極板の前記一対の第1辺と前記外装体の前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部との間に位置する一対の第1側方絶縁板を少なくとも有する第1保護部材と、を備える、積層型電池。
  2. 前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部の厚みは、前記第1部材中央部の厚みよりも小さい、請求項1に記載の積層型電池。
  3. 前記第1保護部材は、前記外装体の前記第1部材の前記第1部材中央部と前記膜電極接合体との間に位置し、前記一対の第1部材側方絶縁板と一体的に構成されている第1積層方向絶縁板をさらに有する、請求項1又は2に記載の積層型電池。
  4. 前記一対の第1積層方向絶縁板の厚みは、前記一対の第1部材側方絶縁板の厚みよりも小さい、請求項3に記載の積層型電池。
  5. 前記一対の第1積層方向絶縁板の厚みは、前記一対の第1側方絶縁板の厚みの0.2倍以上0.8倍以下である、請求項4に記載の積層型電池。
  6. 前記第1保護部材は、0.5mm以上の厚みを有する樹脂を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の積層型電池。
  7. 前記第1保護部材の前記樹脂の厚みは2.0mm以下である、請求項6に記載の積層型電池。
  8. 前記第1保護部材を前記積層方向にみた場合における角部には、丸みがつけられている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の積層型電池。
  9. 前記第1保護部材を前記積層方向にみた場合における角部は、2mm以上の曲率半径を有する、請求項8に記載の積層型電池。
  10. 前記電極板は、集電体と、前記集電体の表面に設けられている活物質層とを有し、
    前記活物質層は、前記第1方向において、前記第1保護部材の延在範囲の内側に位置している、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の積層型電池。
  11. 集電体は、前記第1方向において、前記第1保護部材の延在範囲の外側に部分的に位置している、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の積層型電池。
  12. 前記外装体の前記第1部材の厚みは1.0mm以下である、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の積層型電池。
  13. 少なくとも前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する第2保護部材を更に備える、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の積層型電池。
  14. 前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する前記第2保護部材の厚みは、前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板の厚みよりも小さい、請求項13に記載の積層型電池。
  15. 前記外装体の前記第2部材と前記膜電極接合体との間に位置する前記第2保護部材の厚みは、前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板の厚みの0.2倍以上0.8倍以下である、請求項14に記載の積層型電池。
  16. 第2保護部材は、0.5mm以上の厚みを有する樹脂を含む、請求項13乃至15のいずれか一項に記載の積層型電池。
  17. 第2保護部材の前記樹脂の厚みは2.0mm以下である、請求項16に記載の積層型電池。
  18. 前記第2保護部材を前記積層方向にみた場合における角部には、丸みがつけられている、請求項13乃至17のいずれか一項に記載の積層型電池。
  19. 前記第2保護部材を前記積層方向にみた場合における角部は、2mm以上の曲率半径を有する、請求項18に記載の積層型電池。
  20. 前記第2部材は、前記第1部材に接合されている第2部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第2部材外縁部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第2部材第1側面部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第2部材第2側面部と、前記一対の第2部材第1側面部及び前記一対の第2部材第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第2部材中央部と、を有し、
    前記第1保護部材の前記一対の第1側方絶縁板は、前記第1部材の前記一対の第1部材第1側面部と前記膜電極接合体との間に位置しているとともに、前記第2部材の前記一対の第2部材第1側面部と前記膜電極接合体との間に位置している、請求項1乃至19のいずれか一項に記載の積層型電池。
  21. 前記第2部材は、前記第1部材に接合されている第2部材外縁接合部を含むとともに前記積層方向において前記膜電極接合体に重ならない第2部材外縁部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第1方向に広がる一対の第2部材第1側面部と、前記積層方向において前記第2部材外縁部から隆起するとともに前記第2方向に広がる一対の第2部材第2側面部と、前記一対の第2部材第1側面部及び前記一対の第2部材第2側面部に連設され、前記積層方向において前記膜電極接合体に重なる第2部材中央部と、を有し、
    前記第2保護部材は、前記膜電極接合体の複数の前記電極板の前記一対の第1辺と前記外装体の前記第2部材の前記一対の第1側面部との間に位置する一対の第2側方絶縁板と、
    前記外装体の前記第2部材の前記第2部材中央部と前記膜電極接合体との間に位置し、前記一対の第2側方絶縁板と一体的に構成されている第2積層方向絶縁板と、を有する、請求項13乃至19のいずれか一項に記載の積層型電池。
  22. 請求項1乃至21のいずれか一項に記載の積層型電池の製造方法であって、
    前記第1部材外縁部と、前記第1部材外縁部から隆起する前記一対の第1部材第1側面部と、前記第1部材外縁部から隆起するとともに、前記第1部材第1側面部の広がる方向に交差する方向に広がる前記一対の第1部材第2側面部と、を有する、前記第1部材に対して、前記一対の第1側方絶縁板が前記一対の第1部材第2側面部が広がる方向において前記一対の第1部材第1側面部と重なるように、前記第1保護部材を配置する、第1保護部材配置工程と、
    前記第1保護部材配置工程において前記第1保護部材が配置された前記第1部材に対して配置された前記第1保護部材の間に、前記膜電極接合体を配置する、膜電極接合体配置工程と、
    前記第1部材に対して、前記膜電極接合体及び前記第1保護部材が前記第1部材と前記第2部材との間に位置するように、前記第2部材を配置する、第2部材配置工程と、
    前記第1部材と前記第2部材とが前記収容領域を画成するように、前記第1部材及び前記第2部材を外縁に沿って互いに接合する、接合工程と、を備える、積層型電池の製造方法。
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