JP2020138625A - ハイブリッド車両の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線界磁式の発電用モータまたはバッテリからの電力により駆動される電気機器を備えるハイブリッド車両において、電気機器の駆動を目的としたバッテリの放電頻度の増加を抑制する。【解決手段】制御システムは、エンジンと、MGと、高電圧バッテリと、第1負荷と、第2負荷と、ECUと、を備えている。第2負荷の駆動を要求する信号が検出されていると判定した場合、ECUは、MGによる発電を開始するための制御信号をエンジンに出力する。同時に、ECUは、高電圧バッテリと第2負荷との間の電気的な接続を遮断するように、第2負荷に接続された電力供給制御回路に制御信号を出力する。高電圧バッテリと第2負荷との間の電気的な接続を遮断すると、MGによる発電中に、高電圧バッテリから第2負荷への電力供給が禁止される。【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御システムに関する。
特開2016−153276号公報は、ハイブリッド車両の制御システムを開示する。この従来システムは、エンジンと、発電用モータと、駆動用モータと、バッテリと、ヒータと、を備えている。発電用モータは、エンジンの駆動により発電する。駆動用モータは、バッテリからの電力または発電用モータからの電力を用いて車輪を駆動する。バッテリは、発電用モータからの電力を蓄え、または、駆動用モータに電力を供給する。ヒータは、バッテリの温度を上昇させる。
従来システムでは、バッテリの温度が低い場合、発電用モータでの発電電力と、駆動用モータでの消費電力との差を用いて、ヒータが作動される。発電電力が消費電力を上回るときは、余剰電力をヒータに供給する。これにより、ヒータに通電してバッテリの温度を上昇させる。一方、発電電力が消費電力を下回るときは、バッテリからヒータに電力を供給する。つまり、従来システムでは、一定の条件のもとでバッテリからの電力供給を許容している。
特開2016−153276号公報 特開2015−209161号公報 特開2009−248888号公報
しかしながら、バッテリからの電力供給を許容すれば、放電頻度の増加に伴うバッテリの劣化が避けられない。この点、発電電力を増やせば放電頻度の増加を抑えることが可能となる。ところが、発電用モータが巻線界磁式のモータから構成される場合、次の問題が生じる。すなわち、ヒータなどの電気機器の駆動を要求する信号に応じて界磁巻線に励磁電流を流し始めてから、界磁極の磁化が完了するまでには遅れ(界磁遅れ)が生じる。そのため、発電電力を増やしたとしても、この界磁遅れ期間中にはバッテリから電気機器に電力が供給されてしまう。
本発明の1つの目的は、巻線界磁式の発電用モータまたはバッテリからの電力により駆動される電気機器を備えるハイブリッド車両において、電気機器の駆動を目的としたバッテリの放電頻度の増加を抑制することを目的とする。
第1の観点は、上述した課題を解決するためのハイブリッド車両の制御システムであり、次の特徴を有する。
前記制御システムは、発電用モータと、バッテリと、電気機器と、制御装置と、を備える。
前記発電用モータは、界磁巻線を有する。前記発電用モータは、エンジンの動力により発電する。
前記バッテリは、前記発電用モータが発電した電力を蓄える。
前記電気機器は、前記発電用モータが発電した電力、または、前記バッテリからの電力により駆動される。
前記制御装置は、前記エンジンの動力を用いた前記発電用モータの発電と、前記発電用モータが発電した電力を用いた前記電気機器の駆動と、前記発電用モータが発電した電力を用いた前記バッテリへの充電と、を制御する。
前記制御装置は、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
前記発電用モータが発電するように前記エンジンを駆動し、
前記バッテリと前記電気機器との間の電気的な接続を遮断する。
第2の観点は、第1の観点において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
前記界磁巻線を流れる励磁電流値を検出し、
前記励磁電流値が目標電流値に到達するまでの間、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給せずに前記バッテリに供給する。
第3の観点は、第2の観点において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記励磁電流値が目標電流値に到達した場合に、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給する。
前記目標電流値は、前記界磁巻線を流れる励磁電流が一定値に収束するときの電流値である。
第4の観点は、第1の観点において更に次の特徴を有する。
前記制御装置が、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
前記界磁巻線を流れる励磁電流値を検出し、
前記励磁電流値の絶対値が目標電流値のそれを上回る場合に、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給し、
前記電気機器の駆動を要求する信号が検出されている間、前記目標電流値の絶対値が前記励磁電流値のそれを下回るように前記目標電流値を可変に設定する。
第5の観点は、第1乃至4の観点の何れか1つにおいて更に次の特徴を有する。
前記制御システムは、第1負荷を更に備える。
前記第1負荷は、前記バッテリからの電力により駆動される。
前記電気機器は、前記バッテリからの電力により駆動される優先度が、前記第1負荷よりも低い第2負荷である。
第1の観点によれば、電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、バッテリと電気機器との間の電気的な接続が遮断される。そのため、界磁遅れ期間中に、バッテリから電気機器へ電力が供給されるのを回避することができる。したがって、バッテリの放電頻度を抑えてバッテリの寿命を長くすることが可能となる。
第2の観点によれば、電気機器の駆動を要求する信号が検出された後、且つ、励磁電流値が目標電流値に到達する前は、発電用モータによって発電された電力が電気機器ではなくバッテリに供給される。したがって、電気機器の駆動を目的として発電された電力が無駄になるのを回避することができる。
第3の観点によれば、励磁電流値が目標電流値に到達した後は、発電用モータによって発電された電力が電気機器に供給される。目標電流値は、界磁巻線を流れる励磁電流が一定値に収束するときの電流値である。そのため、目標電流値に到達する前から電気機器への電力供給を開始する場合に比べて、当該電力供給の時間の管理を簡略化できる。
第4の観点によれば、電気機器の駆動を要求する信号の検出後において、励磁電流値の絶対値が目標電流値のそれを上回る場合は、発電用モータによって発電された電力が電気機器に供給される。そのため、界磁極の磁化の完了を待つことなく、発電用モータから電気機器への電力の供給を開始することが可能となる。したがって、電気機器の駆動を目的として発電された電力電気機器に無駄なく供給して、この電気機器の駆動を要求する信号に対して迅速に応答することが可能となる。
第5の観点によれば、バッテリからの電力により駆動される優先度が第1負荷よりも低い第2負荷の駆動を要求する信号が検出された場合において、バッテリから第2負荷へ電力が供給されるのを回避することができる。
本発明の実施の形態1および2に係る制御システムの構成例を示すブロック図である。 ECU60が有する機能の構成例を示すブロック図である。 界磁遅れとこれに伴う問題を説明するタイムチャートである。 実施の形態1に係る特徴的制御を説明するタイムチャートである。 実施の形態1に係る特徴的制御の処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る特徴的制御を説明するタイムチャートである。 実施の形態2に係る特徴的制御の処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
先ず、図1乃至5を参照しながら本発明の実施の形態1について説明する。
1.制御システムの構成
1.1 全体構成
図1は、実施の形態1に係るハイブリッド車両の制御システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す制御システム100は、エンジン10と、MG(Motor Generator)20と、高電圧バッテリ30と、第1負荷40と、第2負荷50と、ECU(Electric Control Unit)60と、を備えている。
エンジン10は、燃料の燃焼による熱エネルギを、ピストンなどの運動子の運動エネルギに変換することで動力を出力する。エンジン10としては、ディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンが例示される。エンジン10の燃料としては、ガソリン、軽油、水素燃料が例示される。ハイブリッド車両がいわゆるシリーズ式の車両から構成される場合、エンジン10の動力がMG20での電力の発生にのみ用いられてもよい。エンジン10は、クランク軸12を備えている。クランク軸12は、伝達ベルト14を介してMG20の回転軸22に接続されている。
MG20は、回生である発電の機能と、力行であるモータ駆動の機能とを併せ持つ巻線界磁式の同期モータである。MG20は、例えば、三相電機子巻線としてのX,Y,Z相巻線と、界磁巻線と、を備えている。界磁巻線は、固定子鉄芯の内周側に対向配置された界磁極に巻回されて回転子を構成している。界磁巻線に励磁電流を流すことにより、界磁極が磁化される。界磁極が磁化されたときに発生する回転磁界によって、各相巻線から交流電圧が出力される。
MG20には、インバータ24が接続されている。インバータ24は、高電圧バッテリ30から取り出した直流電力を交流電力に変換してMG20に供給する。インバータ24は、MG20によって発電された交流電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ30または第2負荷50に供給する。
インバータ24には、MG制御回路26が接続されている。MG制御回路26は、MG20の回生制御および力行制御を行う。MG20の力行制御時、MG制御回路26は、高電圧バッテリ30の電力をMG20に供給し、MG20をモータとして駆動させる。これにより、エンジン10が稼働状態のときには、エンジン10の発生トルクが補われる。エンジン10が停止状態のときには、MG20により駆動輪が駆動される。MG20の回生制御時、MG制御回路26は、エンジン10の回転トルクを用いてMG20をジェネレータとして駆動させる。これにより、MG20によって発電された電力が、高電圧バッテリ30または第2負荷50に供給される。
高電圧バッテリ30は、充電および放電が可能な2次電池である。高電圧バッテリ30は、MG20、第1負荷40および第2負荷50に電力を供給する機能(電源機能)と、MG20によって発電された電力を蓄える機能(充電機能)と、を有する。高電圧バッテリ30は、例えば48Vのリチウムイオン電池である。高電圧バッテリ30は、低電圧バッテリに接続されていてもよい。低電圧バッテリは、例えば、12V鉛電池である。低電圧バッテリは、ECU60およびCAN(Controller Area Network)機器に対して電力を供給する。
第1負荷40は、高電圧バッテリ30からの電力により常に駆動される電気機器の総称である。このような電気機器は、ハイブリッド車両を安定かつ安全に走行させる観点、および、ドライバからの要求に対して迅速に応答する観点に基づいて、事前に選定されている。第1負荷40としては、電動スタビライザ、電動ターボ、レーダーが例示される。第1負荷40には、電力供給制御回路42が接続されている。電力供給制御回路42は、高電圧バッテリ30から第1負荷40への電力供給を制御する。
第2負荷50は、高電圧バッテリ30からの電力またはMG20からの電力により駆動される電気機器の総称である。第2負荷50は、高電圧バッテリ30からの電力により駆動される優先度が、第1負荷40よりも低い電気機器でもある。このような電気機器は、第1負荷40の選定の際に用いた観点と同様の観点に基づいて、事前に選定されている。第2負荷50としては、電気加熱触媒EHC(Electrically Heated Catalyst)を温める電熱ヒータEH(Electrical Heater)、高電圧バッテリ30を冷却する電動ポンプが例示される。高電圧バッテリ30を温める電熱ヒータも、第2負荷50として例示される。第2負荷50には、電力供給制御回路52が接続されている。電力供給制御回路52は、MG20または高電圧バッテリ30から第2負荷50への電力供給を制御する。
ECU60は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を有するマイクロコンピュータである。メモリには、上述した力行制御をはじめとする車両制御に用いられるプログラムやマップが記憶されている。プロセッサがメモリからプログラムを読み出して実行することにより、車両制御に関係する各種の機能が実現される。なお、ECU60は、複数のECUから構成されてもよい。
1.2 ECUの構成
図2は、ECU60が有する機能の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、ECU60は、MG制御部62と、第1負荷制御部64と、第2負荷制御部66と、を備えている。
MG制御部62は、MG制御回路26によるMG20の回生制御および力行制御に関係する処理を行う。MG制御部62は、例えば、高電圧バッテリ30への充電を要求する信号(以下、「充電要求信号」とも称す。)が検出されているか否かを判定する。充電要求信号は、高電圧バッテリ30の充電量SOC(Storage Of Charge)が閾値THSOC未満の場合に出力される。別の例として、MG制御部62は、第2負荷50の駆動を要求する信号(以下、「第2駆動信号」とも称す。)が検出されているか否かを判定する。第2駆動信号は、各種の車載センサ群70の検出信号の処理を通じて出力される。
充電要求信号または第2駆動信号が検出されていると判定した場合、MG制御部62は、車両要求トルクに余剰トルクを加えたトルクを出力するようにエンジン10を駆動する。「車両要求トルク」とは、ハイブリッド車両からエンジン10に対して要求されるトルクである。ハイブリッド車両の走行中は、走行を継続するためのトルク(例えば、アクセル開度に応じた要求トルク)がこれに該当する。ハイブリッド車両の停止中は、エンジン10を暖機するためのトルクがこれに相当する。
充電要求信号が検出されていると判定した場合、MG制御部62は、余剰トルクの発生中にMG20によって発電された電力が高電圧バッテリ30に供給されるようにMG制御回路26に制御信号を出力する。第2駆動信号が検出されていると判定した場合、MG制御部62は、余剰トルクの発生中にMG20によって発電された電力が第2負荷50に供給されるようにMG制御回路26に制御信号を出力する。
第1負荷制御部64は、電力供給制御回路42による第1負荷40への電力供給制御(以下、「第1電力供給制御」とも称す。)に関係する処理を行う。第1電力供給制御において、第1負荷制御部64は、第1負荷40の駆動を要求する信号(以下、「第1駆動信号」とも称す。)が検出されているか否かを判定する。第2駆動信号と同様に、第1駆動信号の有無は、車載センサ群70の検出信号の処理を通じて出力される。第1駆動信号が検出されていると判定した場合、第1負荷制御部64は、高電圧バッテリ30から第1負荷40に電力が供給されるように電力供給制御回路42に制御信号を出力する。
第2負荷制御部66は、電力供給制御回路52による第2負荷50への電力供給制御(以下、「第2電力供給制御」とも称す。)に関係する処理を行う。第2電力供給制御において、第2負荷制御部66は、第2駆動信号が検出されているか否かを判定する。つまり、第2負荷制御部66は、MG制御部62において行われる判定処理と同じ処理を行う。第2駆動信号が検出されていると判定した場合、第2負荷制御部66は、MG20によって発電された電力が第2負荷50に供給されるように電力供給制御回路52に制御信号を出力する。
2.実施の形態1に係る特徴的制御
2.1 第2電力供給制御における問題点
既に説明したように、発電用モータが巻線界磁式のモータから構成される場合、界磁極の磁化が完了するまでには界磁遅れが生じる。図3は、界磁遅れとこれに伴う問題を説明するタイムチャートである。なお、図3の例では、第2負荷50が電熱ヒータEHであることを前提とする。
図3の例では、時刻t1において電熱ヒータEHの駆動を要求する信号(以下、「EH通電要求信号」とも称す。)が検出されている。EH通電要求信号は、触媒EHCの温度が閾値未満の場合に出力される第2駆動信号である。EH通電要求信号が検出されると、電熱ヒータEHへの電力の供給を禁止する信号(以下、「EH通電禁止信号」とも称す。)がONからOFFに切り替えられる。これにより、電熱ヒータEHへの電力供給の禁止状態が解除される。また、EH通電要求信号が検出されると、MG20に発電を要求する信号(以下、「MG発電要求信号」とも称す。)がOFFからONに切り替えられる。これにより、MG20から電熱ヒータEHへの電力供給が開始される。
MG発電要求信号がOFFからONに切り替えられると、エンジン10において上述した余剰トルクが発生する。そして、この余剰トルクの発生中にMG20によって発電された電力が第2負荷50に供給される。この結果、時刻t1からt2までの間、電熱ヒータEHに電流(EH電流)が流れる。これにより、電熱ヒータEHの温度が上昇する。
触媒EHCの活性化のために電熱ヒータEHに供給すべき電力量は、事前に設定することが可能である。また、時刻t1からt2までの時間間隔も、この供給電力量と、EH電流の値とに基づいて、事前に設定することが可能である。
図3の例では、時刻t2においてEH通電要求信号がONからOFFに切り替えられる。そうすると、EH通電禁止信号がOFFからONに切り替えられる。更には、MG発電要求信号がONからOFFに切り替えられる。これにより、MG20から電熱ヒータEHへの電力供給が終了する。
ここで、MG20の界磁巻線に流れる励磁電流(MG発電電流)が安定するのは、時刻t1よりも後となる。これが界磁遅れである。界磁遅れが生じている間は、MG20から電熱ヒータEHに供給される電力が不足する。そのため、この不足電力を補うべく、高電圧バッテリ30からの電力が電熱ヒータEHに供給される。時刻t1からt2までの間のEH電流が一定となっているのは、このような高電圧バッテリ30からの電力の補填が行われたためである。
2.2 MG20の回生制御および第2電力供給制御の改良点
既に説明したように、第2負荷50は、高電圧バッテリ30からの電力により駆動される優先度が第1負荷40よりも低い。それにも関わらず、高電圧バッテリ30から電力の補填が行われるのは、高電圧バッテリ30の劣化を抑える観点から望ましくない。そこで、実施の形態1では、MG20によって発電された電力のみを第2負荷50に供給するべく、MG20の回生制御を行うMG制御部62と、第2電力供給制御を行う第2負荷制御部66とを次のように構成する。
具体的に、第2負荷制御部66は、第2駆動信号が検出されていると判定した場合、高電圧バッテリ30と第2負荷50との間の電気的な接続を遮断するように電力供給制御回路52に制御信号を出力する。電気的な接続を遮断すると、MG20による発電中に、高電圧バッテリ30から第2負荷50への電力供給が禁止される。
また、MG制御部62および第2負荷制御部66は、第2駆動信号が検出されていると判定した場合、励磁電流値Iと目標電流値Itとを比較する。励磁電流値Iは、界磁巻線回路からの実電流値信号に基づいて検出される。目標電流値Itは、励磁電流が安定するときの励磁電流値である。目標電流値Itは、事前に設定されている。
励磁電流値Iが目標電流値Itに到達するまでの間、MG制御部62は、MG20と高電圧バッテリ30との間を電気的に接続するようにMG制御回路26に制御信号を出力する。これにより、MG20による発電の開始後、且つ、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達する前は、MG20から高電圧バッテリ30に電力が供給される。
一方、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達するまでの間、第2負荷制御部66は、MG20と第2負荷50との間の電気的な接続を遮断するように電力供給制御回路52に制御信号を出力する。これにより、MG20による発電の開始後、且つ、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達する前において、MG20から第2負荷50に電力が供給されることはない。
励磁電流値Iが目標電流値Itに到達した場合、MG制御部62は、MG20と第2負荷50との間を電気的に接続するようにMG制御回路26に制御信号を出力する。同時に、第2負荷制御部66は、MG20と第2負荷50との間を電気的に接続するように電力供給制御回路52に制御信号を出力する。これにより、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達した後は、MG20から第2負荷50に電力が供給される。
図4は、実施の形態1に係る特徴的制御を説明するタイムチャートである。なお、図3の例と同様に、図4の例では、第2負荷50が電熱ヒータEHであり、また、時刻t1においてEH通電要求信号が検出されていることを前提として説明する。
図4の例では、時刻t1においてMG発電要求信号がOFFからONに切り替えられる。これにより、MG20による発電(すなわち、触媒EHCの活性化を目的とした発電)が開始される。ただし、時刻t1からt3までの間は、EH通電禁止信号はONが出力されている。一方、この間、MG20から高電圧バッテリ30への電力の供給を許可する信号(以下、「充電許可信号」とも称す。)もONが出力されている。そのため、MG20から高電圧バッテリ30への電力供給は許可状態にある。したがって、MG20によって発電された電力は、高電圧バッテリ30に充電される。
時刻t3は、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達したタイミングである。この時刻t3では、EH通電禁止信号がONからOFFに切り替えられ、MG発電要求信号がOFFからONに切り替えられる。更に、時刻t3では、充電許可信号がONからOFFに切り替えられる。つまり、MG20から高電圧バッテリ30への電力供給が禁止される。そのため、時刻t3からt4までの間、MG20によって発電された電力が電熱ヒータEHに供給される。これにより、電熱ヒータEHの温度が上昇する。
時刻t3以降は、励磁電流が安定する。つまり、励磁電流値Iが一定値Icに収束する。そのため、時刻t3からt4までの間、EH電流が一定値に保たれる。目標電流値Itは、一定値Icに基づいて事前に設定することが可能である。触媒EHCの活性化のために電熱ヒータEHに供給すべき電力量も、事前に設定することが可能である。そのため、時刻t3からt4までの時間間隔も、この供給電力量と、一定値Icとに基づいて事前に設定することが可能である。
図4の例では、時刻t4においてEH通電要求信号がONからOFFに切り替えられる。そうすると、EH通電禁止信号がOFFからONに切り替えられ、MG発電要求信号がONからOFFに切り替えられる。これにより、MG20による発電が終了する。更に、時刻t4では、バッテリ充電許可がOFFからONに切り替えられる。これにより、MG20から高電圧バッテリ30への電力供給の禁止状態が解除される。
2.3 具体的処理
図5は、実施の形態1に係るMG20の回生制御および第2電力供給制御の処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図5の処理ルーチンは、所定の制御周期ごとに繰り返して実行される。また、図5では、第2負荷50が電熱ヒータEHであることを前提として説明する。
図5に示す処理ルーチンにおいて、ECU60は、先ず、EH通電要求信号が検出されているか否かを判定する(ステップS10)。EH通電要求信号は、触媒EHCの温度が閾値THC未満の場合に出力される。なお、閾値THCは、触媒EHCの活性化の完了を判定するための温度として事前に設定されている。
ステップS10の判定結果が肯定的な場合、ECU60は、高電圧バッテリ30と電熱ヒータEHとの間の電気的な接続を遮断する(ステップS12)。ECU60は、電気的な接続を遮断するための制御信号を電力供給制御回路52に出力する。
ステップS12の処理に続いて、ECU60は、MG20による発電を開始させる(ステップS14)。ECU60は、MG20による発電を開始するための制御信号をエンジン10に出力する。
ステップS14の処理に続いて、ECU60は、MG20の界磁極の磁化が完了したか否かを判定する(ステップS16)。磁化の完了は、励磁電流値Iと目標電流値Itとの比較によって判定される。
ステップS16の判定結果が否定的な場合、ECU60は、MG20から電熱ヒータEHへの電力の供給(つまり、電熱ヒータEHへの通電)を禁止する(ステップS18)。ECU60は、MG20と電熱ヒータEHとの間の電気的な接続を遮断するための制御信号を、電力供給制御回路52に出力する。その後、ECU60は、ステップS16の処理を再度実行する。
ステップS16の判定結果が肯定的な場合、ECU60は、MG20から電熱ヒータEHへの電力の供給(つまり、電熱ヒータEHへの通電)を許可し、高電圧バッテリ30への充電を禁止する(ステップS20)。ECU60は、MG20と電熱ヒータEHとの間を電気的に接続するための制御信号を、MG制御回路26および電力供給制御回路52にそれぞれ出力する。ECU60は、また、MG20と高電圧バッテリ30との間の電気的な接続を遮断するための制御信号を、MG制御回路26に出力する。
ステップS20の処理に続いて、ECU60は、規定時間が経過したか否かを判定する(ステップS22)。規定時間は、図4で説明した時刻t3からt4までの時間間隔に相当する。ステップS22の判定結果が否定的な場合、同ステップの処理を再度実行する。
ステップS22の判定結果が肯定的な場合、ECU60は、MG20から電熱ヒータEHへの電力の供給(つまり、電熱ヒータEHへの通電)を終了させ、高電圧バッテリ30への充電を許可する(ステップS24)。ECU60は、MG20と電熱ヒータEHとの間との間の電気的な接続を遮断するための制御信号を、MG制御回路26および電力供給制御回路52にそれぞれ出力する。ECU60は、また、MG20と高電圧バッテリ30との間を電気的に接続するための制御信号を、MG制御回路26に出力する。
ステップS24の処理に続いて、ECU60は、MG20による発電を終了させる(ステップS26)。ECU60は、MG20による発電を終了するための制御信号をエンジン10に出力する。
3.効果
実施の形態1に係る特徴的制御によれば、第2駆動信号が検出されている場合、高電圧バッテリ30と第2負荷50との間の電気的な接続が遮断される。そのため、第2負荷50への電力供給を目的としたMG20による発電中に、高電圧バッテリ30から第2負荷50への電力が供給されるのを回避することができる。したがって、高電圧バッテリ30からの電力の補填に伴う高電圧バッテリ30の劣化を抑えることができる。
また、実施の形態1に係る特徴的制御によれば、MG20による発電の開始後、且つ、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達する前は、MG20によって発電された電力を高電圧バッテリ30に供給できる。したがって、第2負荷50への供給を目的として発電された電力が無駄になるのを回避することができる。
また、実施の形態1に係る特徴的制御によれば、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達した後は、MG20から第2負荷50に電力を供給できる。既に説明したように、目標電流値Itは、励磁電流が安定するときの励磁電流値に設定されている。そのため、目標電流値Itへの到達前においてMG20から第2負荷50への電力供給を開始する場合に比べて、当該電力供給の時間の管理を簡略化できる。したがって、MG20の回生制御および第2電力供給制御の制御性を向上することが可能となる。
4.実施の形態1と観点との対応関係
上記実施の形態1においては、MG20が上記第1の観点の「発電用モータ」に相当する。第2負荷50が上記第1の観点の「電気機器」に相当する。高電圧バッテリ30が上記第1の観点の「バッテリ」に相当する。ECU60、MG制御回路26および電力供給制御回路52が、上記第1の観点の「制御装置」に相当する。
実施の形態2.
次に、図6および7を参照しながら本発明の実施の形態2について説明する。なお、上記実施の形態1の説明と重複する部分の説明については適宜省略する。
1.実施の形態2に係る特徴的制御
1.1 実施の形態1に係る特徴的制御における問題点
上記実施の形態1に係る特徴的制御によれば、MG20による発電の開始後、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達する前においては、MG20から第2負荷50への電力の供給が待機される。しかしながら、この待機中は第2負荷50への電力の供給が行われないことから、第2駆動信号に対して迅速に応答することが難しくなる。
1.2 MG20の回生制御および第2電力供給制御の改良点
そこで、実施の形態2では、界磁極の磁化の完了を待つことなく、MG20から第2負荷50への電力の供給を開始する。具体的に、MG制御部62および第2負荷制御部66は、第2駆動信号が検出されていると判定した場合、目標電流値Itを可変に設定する。以下、説明の便宜上、可変に設定される目標電流値Itを「目標電流値Itv」と称す。
既に説明したように、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達した場合、MG20と第2負荷50との間が電気的に接続される。一方、界磁極の磁化の完了前は、励磁電流値Iが目標電流値Itに到達しない。この点、目標電流値Itvを用いれば、界磁極の磁化の完了前においても、MG20と第2負荷50との間を電気的に接続することが可能となる。
目標電流値Itvは、第2駆動信号の検出後、ゼロから一定値Icまで変化するように設定される。第2駆動信号の検出後、且つ、界磁極の磁化の完了前における目標電流値Itvは、余剰トルクを発生させたときの励磁電流値Iの特性に基づいて設定することが可能である。この特性を利用すれば、界磁極の磁化の完了前において常に励磁電流値Iを下回る値を、目標電流値Itvとして設定することができる。
なお、励磁電流値Iが負の値で表される場合は、界磁極の磁化の完了前において励磁電流値Iを常に上回る値を、目標電流値Itvとして設定すればよい。このように、界磁極の磁化の完了前における励磁電流値Iの絶対値を常に下回る値を目標電流値Itvの絶対値として設定しておけば、この完了前においてもMG20から第2負荷50に電力を供給することが可能となる。
図6は、実施の形態2に係る特徴的制御を説明するタイムチャートである。なお、図3の例と同様に、図6の例では、第2負荷50が電熱ヒータEHであり、また、時刻t1においてEH通電要求信号が検出されていることを前提として説明する。
図6の例では、時刻t1においてMG発電要求信号がOFFからONに切り替えられる。これにより、MG20による発電(すなわち、触媒EHCの活性化を目的とした発電)が開始される。また、時刻t1では、EH通電禁止信号がONからOFFに切り替えられ、バッテリ充電許可がONからOFFに切り替えられる。つまり、MG20から電熱ヒータEHへの電力供給が許可され、一方、MG20から高電圧バッテリ30への電力供給が禁止される。
既に説明したように、実施の形態2では目標電流値Itvが設定される。そのため、時刻t1からt5までの間、EH電流が流れる。時刻t6は、励磁電流値Iが一定値Icに到達したタイミングである。また、既に説明したように、触媒EHCの活性化のために電熱ヒータEHに供給すべき電力量も、事前に設定することが可能である。そのため、時刻t1からt5までの時間間隔は、この供給量と、目標電流値Itvの時間積分と、に基づいて事前に設定することが可能である。
図6の例では、時刻t5においてEH通電要求信号がONからOFFに切り替えられる。そうすると、EH通電禁止信号がOFFからONに切り替えられ、MG発電要求信号がONからOFFに切り替えられる。これにより、MG20による発電が終了する。更に、時刻t5では、バッテリ充電許可がOFFからONに切り替えられる。これにより、MG20から高電圧バッテリ30への電力供給の禁止状態が解除される。
図6に示す時刻t4は、上記実施の形態1に係る特徴的制御において、MG20による発電が終了するタイミングである。この時刻t4と時刻t5を比較すると分かるように、実施の形態2に係る特徴的制御によれば、電熱ヒータEHへの電力供給を目的として行われるMG20による発電がより早いタイミングで終了する。
1.3 具体的処理
図7は、実施の形態2に係るMG20の回生制御および第2電力供給制御の処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図7の処理ルーチンは、所定の制御周期ごとに繰り返して実行される。また、図7では、第2負荷50が電熱ヒータEHであることを前提として説明する。
図7に示す処理ルーチンにおいて、ECU60は、先ず、ステップS30〜S34の処理を実行する。ステップS30〜S34の処理の内容は、図5のステップS10〜S14の処理の内容と同じである。
ステップS34の処理に続いて、ECU60は、ステップS36の処理を実行する。ステップS36の処理の内容は、図5のステップS20の処理の内容と同じである。
ステップS36の処理に続いて、ECU60は、規定時間内の目標電流値Itvを設定する(ステップS38)。規定時間は、図6で説明した時刻t1からt5までの時間間隔に相当する。目標電流値Itvの設定例については、既に説明したとおりである。
ステップS38の処理に続いて、ECU60は、規定時間が経過したか否かを判定する(ステップS40)。規定時間は、ステップS38で設定した時間である。ステップS40の判定結果が否定的な場合、同ステップの処理を再度実行する。
ステップ40の判定結果が肯定的な場合、ECU60は、ステップS42およびS44の処理を実行する。ステップS42およびS44の処理の内容は、図5のステップS24およびS26の処理の内容と同じである。
2.効果
実施の形態2に係る特徴的制御によれば、界磁極の磁化の完了を待つことなく、MG20から第2負荷50への電力の供給を開始することができる。したがって、第2負荷50への供給を目的として発電された電力を第2負荷50に無駄なく供給して、第2駆動信号に対して迅速に応答することが可能となる。
10 エンジン
20 MG
24 インバータ
26 MG制御回路
30 高電圧バッテリ
40 第1負荷
42、52 電力供給制御回路
50 第2負荷
60 ECU
62 MG制御部
64 第1負荷制御部
66 第2負荷制御部
100 制御システム

Claims (5)

  1. 界磁巻線を有し、エンジンの動力により発電する発電用モータと、
    前記発電用モータが発電した電力を蓄えるバッテリと、
    前記発電用モータが発電した電力、または、前記バッテリからの電力により駆動される電気機器と、
    前記エンジンの動力を用いた前記発電用モータの発電と、前記発電用モータが発電した電力を用いた前記電気機器の駆動と、前記発電用モータが発電した電力を用いた前記バッテリへの充電と、を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
    前記発電用モータが発電するように前記エンジンを駆動し、
    前記バッテリと前記電気機器との間の電気的な接続を遮断する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
    前記界磁巻線を流れる励磁電流値を検出し、
    前記励磁電流値が目標電流値に到達するまでの間、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給せずに前記バッテリに供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記励磁電流値が目標電流値に到達した場合に、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給し、
    前記目標電流値が、前記界磁巻線を流れる励磁電流が一定値に収束するときの電流値である
    ことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御システム。
  4. 前記制御装置は、前記電気機器の駆動を要求する信号が検出された場合、
    前記界磁巻線を流れる励磁電流値を検出し、
    前記励磁電流値の絶対値が目標電流値のそれを上回る場合に、前記発電用モータが発電した電力を前記電気機器に供給し、
    前記電気機器の駆動を要求する信号が検出されている間、前記目標電流値の絶対値が前記励磁電流値のそれを下回るように前記目標電流値を可変に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御システム。
  5. 前記バッテリからの電力により駆動される第1負荷を更に備え、
    前記電気機器が、前記バッテリからの電力により駆動される優先度が、前記第1負荷よりも低い第2負荷である
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のハイブリッド車両の制御システム。
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