JP2020137436A - 農業ハウス用谷樋 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)前記断面U字状の本体部には、側壁の少なくとも一部を構成する垂直部と、該垂直部から内側に向かって伸びる水平部と、該水平部の先端に外向きに開口するフィルム受け部と、が左右対称となる様に一体に備えられていること。
(2)前記水平部には上下方向に貫通する水抜き孔が形成されていること。
(3)前記左右対称のフィルム受け部は、互いに上部が離れる様に上開き傾斜となる関係に構成されていること。
(4)前記本体部には、水平な底面部を備え、該底面部と距離をあけた内底部が側壁内面に一体に備えられ、該内底部と前記底面部との間を連結する垂直部によって複数のボックス状空間を有する底部構造を備えていること。
実施例1の農業用ハウス1は、図1に示す様に、時計回りにA1−B1−B5−A5−A1にて区画される東棟2と、B1−C1−C5−B5−B1にて区画される中央棟3と、C2−D2−D5−C5−C2にて区画される西棟4とからなる三連棟型のビニールハウスである。東棟2は西側片天の天窓5aを備え、中央棟3は両天の天窓5b,5c,5d,5eを備え、西棟4は東側片天の天窓5fを備えている。なお、西棟4には、2通りC−D間にシャッター6、3通りC−D間に引き戸7、5通りC−D間に引き戸8、D通り2−3間に引き戸9が備えられている。
本実施例においては、各天窓5a〜5fの幅はいずれも1500mmを採用している。長さについては、東棟3の天窓5aは18000mm、中央棟3の天窓5b,5cは9000mm、中央棟3の天窓5d,5eは4500mm、西棟4の天窓5fは9000mmとしている。また、各棟2〜4の幅はそれぞれ8000mm、長さは東棟2及び中央棟3を18000mm、西棟4を13500mmとしている。構造体としてのメイン支柱MPの間隔は、東西8000mm、南北4500mmとしている。また、メイン支柱MPの上端には、後述する谷樋TTが軒桁を兼ねる構造部材として取り付けられている。
次ぎに、本実施例の農業用ハウス1において採用した谷樋TTについて説明する。谷樋TTは、アルミ合金製一体成形品で構成され、図5(A)〜(C)に示す様に、底面部51と、この底面部51の両端から斜め約45度方向に開く様に伸びる下方傾斜部52,52と、下方傾斜部52,52の上端から垂直上方に伸びる垂直部53,53と、垂直部53,53の上端から斜め約45度方向に開く様に伸びる上端傾斜部54,54と、下方傾斜部52,52の内側を連結する内底部55と、内底部55と底面部51とを連結する中央垂直部56と、左右の垂直部53,53の内面側から水平に伸びる水平部57,57と、水平部57,57の先端に外向きに開口する様に形成さたフィルム受け部58,58とからなる左右対称の断面形状を有し、長さ方向にはメイン支柱MP,MP間に掛け渡すことのできる全長(4500mm)を有している。なお、底面部51の幅は、メイン支柱MPの頂面の幅と同一にしている。
次ぎに、実施例の作用・効果を説明する。
本実施例では、天窓5a〜5fの回動支点側を、合掌梁21の上端接合部に備えさせた突き合わせ部材22の上部から外側に向かって突設するブラケット部材23で構成すると共に、天窓の桟33〜35を合掌梁21に取り付けた天窓受け部材25,26で受け止める様に構成したから、天窓を大型化することが可能となった。
図6(B)は、出願人の実験用圃場(立ち入り制限により秘密管理下にある区域)において実施例の谷樋TTに対してフィルムを張った状態を示している。フィルム受け部58が谷樋両側の垂直部53,53に備わっているから、屋根側のフィルムFLMに加えて側壁側のフィルムFLM2の上端の固定にも谷樋TT用いることができる。この結果、ハウスの側壁上端様のフィルム受けレールを別途取り付けるといった作業が不要となる。また、目隠し空間60により、ビスBISの先端が露出しないから、安全性が高まり、点検作業等における作業性も向上する。
実施例では、フィルム受け一体型とするために備えさせた水平部57に水抜き孔59を設け、「水平部に雨水が溜まる」という新たな問題をも解決している。
合掌梁21及びメイン支柱MPに対して、接合した天窓受け部材25及び谷樋TTが、天窓受けや谷樋としての機能に加えて、農業用ハウス1における長手方向の構造強度メンバーとしても機能する。この結果、ハウスの構造強度を発揮させるための構成を簡素化することが可能となり、ハウス全体の部品点数の節減が可能となった。
合掌梁の上端の接合や屋根側接合金具の軸合わせが容易になり、天窓の開き方向への回動角度をより大きくすることができる。
これらの作用・効果から、農業用ハウスの建設コストを低減することが可能となる。
21・・・合掌梁、22・・・突き合わせ板、23・・・ブラケット部材、25,26・・・天窓受け部材、31・・・外嵌部材、32・・・天窓受け部材、33・・・上桟、34・・・横桟、35・・・下桟、51・・・底面部、52・・・下方傾斜部、53・・・垂直部、54・・・上端傾斜部、55・・・内底部、56・・・中央垂直部、57・・・水平部、58・・・フィルム受け部、59・・・水抜き孔、60・・・目隠し空間、71・・・合掌取り付け孔群、81・・・合掌梁接合金具、82・・・板状部材、83・・・屋根側接合金具、84・・・ボルト挿通孔、85・・・窓側接合金具、
APL・・・長いアーチパイプ、APS・・・短いアーチパイプ、BIS・・・ビス、
CAP・・・カバー部材、CTN・・・遮光カーテン、CUP・・・フィルム受けレール、FLM,FLM2・・・フィルム、MP・・・メイン支柱、NET・・・防虫ネット、SPR・・・固定スプリング、TT・・・谷樋、UB1・・・下方梁部材、UB2・・・上方梁部材、UCG・・・上部中央桁部材、UCP・・・中央ピラー。
Claims (4)
- 上開口を有する断面U字状に形成されると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする農業ハウス用谷樋。
(1)前記断面U字状の本体部には、側壁の少なくとも一部を構成する垂直部と、該垂直部から内側に向かって伸びる水平部と、該水平部の先端に外向きに開口するフィルム受け部と、が左右対称となる様に一体に備えられていること。 - さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1に記載の農業ハウス用谷樋。
(2)前記水平部には上下方向に貫通する水抜き孔が形成されていること。 - さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の農業ハウス用谷樋。
(3)前記左右対称のフィルム受け部は、互いに上部が離れる様に上開き傾斜となる関係に構成されていること。 - さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の農業ハウス用谷樋。
(4)前記本体部には、水平な底面部を備え、該底面部と距離をあけた内底部が側壁内面に一体に備えられ、該内底部と前記底面部との間を連結する垂直部によって複数のボックス状空間を有する底部構造を備えていること。
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- 2019-02-27 JP JP2019034545A patent/JP6975983B2/ja active Active
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