JP2020136539A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭化珪素基板を用いて製造された半導体装置において、ゲート配線の下方の絶縁膜の電界を緩和する技術を提供する。
【解決手段】半導体装置は、素子領域と周辺領域に区画されている炭化珪素基板と、炭化珪素基板の素子領域上の少なくとも一部に設けられているソース電極と、炭化珪素基板の周辺領域上の少なくとも一部に絶縁膜を介して設けられているゲート配線と、を備えており、炭化珪素基板は、素子領域と周辺領域の双方に亘って設けられているn型のドリフト領域と、素子領域と周辺領域の双方に亘って設けられており、ドリフト領域上に配置されており、ソース電極に電気的に接続されているp型のボディ領域と、周辺領域に設けられており、ボディ領域上に配置されているn型の表面領域と、を有しており、表面領域は、ゲート配線の下方の少なくとも一部に配置されており、絶縁膜を介してゲート配線に対向している。
【選択図】 図2

Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
炭化珪素基板を用いて製造された半導体装置の開発が進められている。このような半導体装置の炭化珪素基板は、素子領域と、その素子領域の周囲に位置する周辺領域に区画されている。炭化珪素基板の素子領域には、トランジスタ構造が形成されている。炭化珪素基板の周辺領域上には、ゲート配線及びゲートパッドが設けられている。ゲート配線は、周辺領域のゲートパッドと素子領域のトランジスタ構造のゲートの間を電気的に接続するように配設されている。
図3に、この種の半導体装置2の素子領域100Aと周辺領域100Bの境界近傍の要部断面図を模式的に示す。炭化珪素基板100の素子領域100Aには、トランジスタ構造が形成されている。この例では、縦型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を構成するトランジスタ構造が、炭化珪素基板100の素子領域100Aに形成されている。炭化珪素基板100の周辺領域100B上には、ゲート配線142及びゲートパッド144が設けられている。ゲート配線142は、周辺領域100Bのゲートパッド144と素子領域100Aのトランジスタ構造のゲートの間を電気的に接続するように配設されている。なお、図3では、ゲート配線142がトランジスタ構造のゲートから分離されて図示されているが、図示しない断面において、ゲート配線142がトランジスタ構造のゲートに接続されている。ゲート配線142は、炭化珪素基板100の表面を被膜する絶縁膜152の表面に配設されており、この絶縁膜152によって炭化珪素基板100から絶縁されている。また、ゲート配線142とゲートパッド144の間には層間絶縁膜154が設けられている。ゲート配線142とゲートパッド144は、層間絶縁膜154に形成されているコンタクトホールを介して接続されている。
炭化珪素基板100には、n型のドリフト領域112とp型のボディ領域113が形成されている。ドリフト領域112及びボディ領域113の各々は、素子領域100Aと周辺領域100Bの双方に亘って設けられている。ボディ領域113は、炭化珪素基板100の素子領域100A上に設けられているソース電極124に、ボディコンタクト領域114を介して電気的に接続している。
このような半導体装置2では、スイッチング動作時の逆バイアスモードにおいて、ボディ領域113とドリフト領域112で構成されるpnダイオードが還流ダイオードとして動作することができる。このため、逆バイアスモードでは、このpnダイオードが動作し、ボディ領域113からドリフト領域112に正孔が注入される。
逆バイアスモードから順バイアスモードに移行するときに、ドリフト領域112に注入された正孔は、ボディ領域113とボディコンタクト領域114を介してソース電極124に排出される。このとき、図3に示されるように、周辺領域100Bのドリフト領域112に注入された正孔の一部は、ゲート配線142の下方のボディ領域113を横方向に沿って流れ、ボディコンタクト領域114を介してソース電極124に排出される。このため、ゲート配線142の下方のボディ領域113の抵抗成分により、ゲート配線142の下方のボディ領域113の電位がソース電極124に対して上昇する。ボディ領域113の電位は、ソース電極124から離れるほど上昇する。これにより、ゲート配線142とボディ領域113の電位差、特に図3の破線で囲まれた部分152aの電位差が大きくなる。この結果、ゲート配線142とボディ領域113の間の絶縁膜152の電界が高くなるという問題がある。
特許文献1及び特許文献2は、ゲート配線の下方のボディ領域のp型不純物の濃度を高くする技術を提案する。この技術によると、ゲート配線の下方のボディ領域の抵抗成分が低下し、ゲート配線の下方のボディ領域の電位上昇が抑えられ、ゲート配線とボディ領域の間の絶縁膜の電界が緩和され得る。
国際公開2015/178024号 特開2013−239554号公報
しかしながら、炭化珪素基板においては、p型不純物(例えばアルミニウム)のイオン化エネルギーが大きいため、活性化率が低く、高キャリア濃度のp型領域を形成することが困難であることが知られている。このため、特許文献1及び特許文献2の技術は、炭化珪素基板を用いて製造される半導体装置に適用することが難しいという問題がある。
本明細書は、炭化珪素基板を用いて製造された半導体装置において、ゲート配線の下方の絶縁膜の電界を緩和する技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、炭化珪素基板と、ソース電極と、ゲート配線と、を備えることができる。前記炭化珪素基板は、トランジスタ構造が形成されている素子領域と、前記素子領域の周囲に位置する周辺領域と、に区画されている。前記ソース電極は、前記炭化珪素基板の前記素子領域上の少なくとも一部に設けられている。前記ゲート配線は、前記炭化珪素基板の前記周辺領域上の少なくとも一部に絶縁膜を介して設けられている。前記炭化珪素基板は、n型のドリフト領域と、p型のボディ領域と、n型の表面領域と、を有することができる。前記ドリフト領域は、前記素子領域と前記周辺領域の双方に亘って設けられている。前記ボディ領域は、前記素子領域と前記周辺領域の双方に亘って設けられており、前記ドリフト領域上に配置されており、前記ソース電極に電気的に接続している。前記表面領域は、前記周辺領域に設けられており、前記ボディ領域上に配置されている。前記表面領域はさらに、前記ゲート配線の下方の少なくとも一部に配置されており、前記絶縁膜を介して前記ゲート配線に対向している。この半導体装置では、前記ゲート配線の下方の少なくとも一部にn型の前記表面領域が設けられている。このため、逆バイアスモードから順バイアスモードに移行したとき、前記ボディ領域内を流れる正孔は、前記表面領域を迂回して流れることができる。これにより、前記ゲート配線の下方の前記表面領域の電位の上昇が抑えられる。この結果、前記ゲート配線と前記表面領域の間の前記絶縁膜の電界が緩和される。
本実施形態の半導体装置の平面図を模式的に示す。 本実施形態の半導体装置の素子領域と周辺領域の境界近傍の要部断面図の一例を模式的に示しており、図1のII−II線に対応した断面である。 従来の半導体装置の素子領域と周辺領域の境界近傍の要部断面図を模式的に示す。
図1に、本実施形態に係る半導体装置1の平面図を模式的に示す。半導体装置1は、炭化珪素基板10を用いて製造されている。炭化珪素基板10は、素子領域10Aと、素子領域10Aの周囲に位置する周辺領域10Bに区画されている。この例では、一対の矩形状の素子領域10Aが炭化珪素基板10に区画されている。炭化珪素基板10の素子領域10Aには、後述するように、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を構成するトランジスタ構造が形成されている。炭化珪素基板10のうちの素子領域10A以外の領域が周辺領域10Bとして区画されている。周辺領域10Bに対応する炭化珪素基板10内には、ガードリング等の周辺耐圧構造が形成されている。さらに、炭化珪素基板10の周辺領域10B上には、ゲートパッド44が設けられている。なお、図1に示されるように、炭化珪素基板10の周辺領域10B上には、ゲートパッド44の他にも、温度センス用の温度センスパッド及び電流センス用の電流センスパッド等の複数種類の小信号パッドが設けられている。
図2に、図1のII−II線に対応した断面図を模式的に示す。図2に示されるように、半導体装置1は、炭化珪素基板10、ドレイン電極22、ソース電極24、トレンチゲート部30、ゲート配線42及びゲートパッド44を備えている。
ドレイン電極22は、素子領域10Aと周辺領域10Bの双方に亘って炭化珪素基板10の裏面上に設けられている。ソース電極24は、炭化珪素基板10の素子領域10A上に設けられている。トレンチゲート部30は、炭化珪素基板10の素子領域10Aの表層部に設けられており、ゲート電極32及びゲート絶縁膜34を有している。ゲート電極32は、ゲート絶縁膜34によって炭化珪素基板10から絶縁されている。
ゲート配線42及びゲートパッド44は、炭化珪素基板10の周辺領域10B上に設けられている。ゲート配線42は、炭化珪素基板10の表面を被膜する絶縁膜52の表面に配設されており、この絶縁膜52を介して炭化珪素基板10上に設けられている。絶縁膜52は、トレンチゲート部30のゲート絶縁膜34を成膜したときに同時に形成される薄い絶縁膜であり、炭化珪素基板10とゲート配線42を絶縁している。ゲート配線42は、周辺領域10Bのゲートパッド44と素子領域10Aのトレンチゲート部30のゲート電極32の間を電気的に接続するように配設されている。なお、図2では、ゲート配線42がゲート電極32から分離されて図示されているが、図示しない断面において、ゲート配線42がゲート電極32に接続されている。例えば、図1を参照すると、ゲート配線42は、一対の素子領域10Aの各々の周囲を取り囲むとともに、ゲートパッド44まで伸びて配設されている。ゲート配線42とゲートパッド44の間には層間絶縁膜54が設けられている。ゲート配線42とゲートパッド44は、層間絶縁膜54に形成されているコンタクトホールを介して電気的に接続されている。
炭化珪素基板10は、n+型のドレイン領域11、n型のドリフト領域12、p型のボディ領域13、p+型のボディコンタクト領域14、n+型のソース領域15及びn型の表面領域16を有している。
ドレイン領域11は、素子領域10Aと周辺領域10Bの双方に亘って炭化珪素基板10の裏層部に配置されており、炭化珪素基板10の裏面に露出するように設けられている。ドレイン領域11は、後述するドリフト領域12がエピタキシャル成長するための下地基板でもある。ドレイン領域11は、炭化珪素基板10の裏面を被覆するドレイン電極22にオーミック接触している。
ドリフト領域12は、素子領域10Aと周辺領域10Bの双方に亘ってドレイン領域11上に設けられている。ドリフト領域12は、エピタキシャル成長技術を利用して、ドレイン領域11の表面から結晶成長して形成される。
ボディ領域13は、素子領域10Aと周辺領域10Bの双方に亘ってドリフト領域12上に設けられており、炭化珪素基板10の表層部に配置されている。ボディ領域13は、イオン注入技術を利用して、炭化珪素基板10の表面に向けてアルミニウムをイオン注入し、炭化珪素基板10の表層部に形成される。
ボディコンタクト領域14は、素子領域10Aのボディ領域13上に設けられており、炭化珪素基板10の表層部に配置されており、炭化珪素基板10の表面に露出しており、ボディ領域13よりもp型不純物の濃度が濃い領域である。ボディコンタクト領域14は、ソース電極24にオーミック接触している。これにより、ボディ領域13は、ボディコンタクト領域14を介してソース電極24に電気的に接続されている。ボディコンタクト領域14のうちの素子領域10Aの最外周に位置するボディコンタクト領域14は、素子領域10Aと周辺領域10Bの境界を越えて周辺領域10B側に向けて伸びており、他のボディコンタクト領域14よりも大面積で形成されている。このように、素子領域10Aの最外周に位置するボディコンタクト領域14が大面積で形成されていると、逆バイアスモードから順バイアスモードに移行するときに、周辺領域10Bから流入してくる正孔をソース電極24に高速で排出させることができるので、スイッチング損失を低減することができる。ボディコンタクト領域14は、イオン注入技術を利用して、炭化珪素基板10の表面に向けてアルミニウムをイオン注入し、炭化珪素基板10の表層部に形成される。
ソース領域15は、素子領域10Aのボディ領域13上に設けられており、炭化珪素基板10の表層部に配置されており、炭化珪素基板10の表面に露出している。ソース領域15は、ボディ領域13によってドリフト領域12から隔てられているとともにトレンチゲート部30の側面に接している。ソース領域15は、ソース電極24にオーミック接触している。ソース領域15は、イオン注入技術を利用して、炭化珪素基板10の表面に向けて窒素をイオン注入し、炭化珪素基板10の表層部に形成される。
表面領域16は、周辺領域10Bのボディ領域13上に設けられており、炭化珪素基板10の表層部に配置されており、炭化珪素基板10の表面に露出している。表面領域16は、ボディ領域13によってドリフト領域12から隔てられている。さらに、表面領域16は、ゲート配線42の下方に選択的に配置されており、絶縁膜52に接しており、絶縁膜52を介してゲート配線42に対向している。より詳細に説明すると、表面領域16は、炭化珪素基板10の表面に直交する方向(紙面上下方向)から見たときに(以下「平面視したときに」という)、ゲート配線42及びゲートパッド44の各々の存在範囲の全体を含むように配置されている。換言すると、ゲート配線42及びゲートパッド44の各々は、平面視したときに、表面領域16の存在範囲内に位置している。表面領域16の素子領域10A側の端部は、ボディコンタクト領域14に接触している。また、表面領域16は、図示しない断面において、ソース電極24に電気的に接続している。なお、表面領域16の電位は、フローティングであってもよい。表面領域16は、イオン注入技術を利用して、炭化珪素基板10の表面に向けて窒素をイオン注入し、炭化珪素基板10の表層部に形成される。
一例ではあるが、表面領域16のn型不純物の最大濃度は、約1×1017〜2×1019cm-3の範囲である。また、その最大濃度となるピーク位置は、炭化珪素基板10の表面から厚み方向に離れた位置にある。すなわち、表面領域16のn型不純物の濃度は、炭化珪素基板10の表面からピーク位置に向けて増加している。このように、炭化珪素基板10の表面におけるn型不純物の濃度を抑えることで、絶縁膜52を熱酸化して成膜するときに、表面領域16の表面において増速酸化によって絶縁膜52の膜厚が局所的に増大することを抑えることができる。また、一例ではあるが、表面領域16の厚みは、約100nm〜1μmの範囲である。なお、表面領域16のn型不純物の濃度と厚みは、半導体装置1がオフしているときに、表面領域16が空乏化しないように調整されている。
次に、半導体装置1の動作を説明する。ゲートパッド44の電位(すなわち、トレンチゲート部30のゲート電極32の電位)をゲート閾値より高い電位まで上昇させると、ドリフト領域12とソース領域15を隔てる部分のボディ領域13にチャネルが形成され、半導体装置1がターンオンする。一方、ゲートパッド44の電位をゲート閾値より低い電位まで下降させると、ドリフト領域12とソース領域15を隔てる部分のボディ領域13のチャネルが消失し、半導体装置1がターンオフする。このように、半導体装置1は、ゲートパッド44に印加する電位に基づいて、ドレイン電極22とソース電極24の間を流れる電流を制御することができる。
このような半導体装置1のスイッチング動作において、ソース電極24の電位がドレイン電極22の電位よりも高くなる逆バイアスモードが発生する。このような逆バイアスモードでは、ボディ領域13とドリフト領域12で構成されるpnダイオードが順バイアスされるので、還流ダイオードとして動作することができる。これにより、逆バイアスモードではこのpnダイオードが動作し、ボディ領域13からドリフト領域12に正孔が注入される。
逆バイアスモードから順バイアスモードに移行するときに、ドリフト領域12に注入されていた正孔は、ボディ領域13とボディコンタクト領域14を介してソース電極24に排出される。このとき、周辺領域10Bのドリフト領域12に注入された正孔の一部は、ゲート配線42の下方のボディ領域13を横方向に沿って流れる。図2に示されるように、半導体装置1では、ゲート配線42の下方に表面領域16が設けられているので、ボディ領域13内を流れる正孔は表面領域16を迂回するように、すなわち、ボディ領域13のうちの比較的に深い位置を流れる。
表面領域16のn型不純物の濃度は濃いことから、表面領域16の面方向の電位は安定している。背景技術において図3を参照して説明したように、表面領域16が設けられていない従来の半導体装置2の場合、ソース電極124から離れた部分の絶縁膜152の電界が高くなるという問題がある。一方、本実施形態の半導体装置1では、ソース電極24から離れた位置のボディ領域13の電位が上昇したとしても、表面領域16の電位が面方向で安定することから、そのボディ領域13の電位上昇に追随して上昇することが抑えられる。これにより、ゲート配線42と表面領域16の間の絶縁膜52の電界が緩和される。さらに、本実施形態の半導体装置1では、平面視したときに、表面領域16がゲート配線42の存在範囲の全体を含むように配置されている。これにより、ゲート配線42と表面領域16の間に位置する絶縁膜52の全体の電界が緩和される。また、本実施形態の半導体装置1では、平面視したときに、表面領域16がゲートパッド44の存在範囲の全体を含むようにも配置されている。これにより、例えばゲートパッド44の下方にゲート配線42が配設されていないような場所においても、絶縁膜52の電界が緩和され得る。
特に、半導体装置2では、表面領域16がソース電極24に電気的に接続している。このため、表面領域16の電位は、ソース電位(例えば、接地電位)に安定している。これにより、ゲート配線42と表面領域16の間の電位差が大きく上昇することが抑えられている。なお、表面領域16は、ゲート配線42と表面領域16の間の電位差が大きくならないように、その電位がソース電位及びゲート電位とは別の電位に固定されるように構成されてもよい。
上記したように、半導体装置1では、ボディ領域13と表面領域16の各々がイオン注入技術を利用して形成されている。表面領域16のキャリア濃度を高めるためには、表面領域16に対応する深さにおいて、ボディ領域13を形成するためのp型不純物の濃度が低いことが望ましい。したがって、ボディ領域13は、p型不純物の最大濃度が表面領域16よりも深い位置となるように形成されるのが望ましい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 :半導体装置
2 :半導体装置
10 :炭化珪素基板
10A :素子領域
10B :周辺領域
11 :ドレイン領域
12 :ドリフト領域
13 :ボディ領域
14 :ボディコンタクト領域
15 :ソース領域
16 :表面領域
22 :ドレイン電極
24 :ソース電極
30 :トレンチゲート部
32 :ゲート電極
34 :ゲート絶縁膜
42 :ゲート配線
44 :ゲートパッド
52 :絶縁膜
54 :層間絶縁膜

Claims (4)

  1. 半導体装置であって、
    トランジスタ構造が形成されている素子領域と、前記素子領域の周囲に位置する周辺領域と、に区画されている炭化珪素基板と、
    前記炭化珪素基板の前記素子領域上の少なくとも一部に設けられているソース電極と、
    前記炭化珪素基板の前記周辺領域上の少なくとも一部に絶縁膜を介して設けられているゲート配線と、を備えており、
    前記炭化珪素基板は、
    前記素子領域と前記周辺領域の双方に亘って設けられているn型のドリフト領域と、
    前記素子領域と前記周辺領域の双方に亘って設けられており、前記ドリフト領域上に配置されており、前記ソース電極に電気的に接続されているp型のボディ領域と、
    前記周辺領域に設けられており、前記ボディ領域上に配置されているn型の表面領域と、を有しており、
    前記表面領域は、前記ゲート配線の下方の少なくとも一部に配置されており、前記絶縁膜を介して前記ゲート配線に対向している、半導体装置。
  2. 前記表面領域は、前記炭化珪素基板の厚み方向におけるn型不純物の最大濃度が前記炭化珪素基板の表面から前記厚み方向に離れた位置となるよう構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記表面領域は、前記ソース電極に電気的に接続している、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記表面領域は、前記ソース電極の電位及び前記ゲート配線の電位とは異なる電位に制御可能に構成されている、請求項1又は2に記載の半導体装置。
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