JP2020134715A - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡略化された成膜方法を用いた有機絶縁膜の端部の位置制御、および簡略化された成膜方法と、それを用いた信頼性の向上した表示装置の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】基板102の表示領域102aを含む面上に第1無機絶縁層124aを形成し、表示領域を囲み、第1無機絶縁層の内側の領域として画定される第1無機絶縁層上の第1領域に第1有機絶縁層124b−1を形成し、表示領域を覆い、第1領域に囲まれる第1無機絶縁層上の第2領域に、第1有機絶縁層と接するように第2有機絶縁層124b−2を形成し、第1有機絶縁層及び第2有機絶縁層を覆い、第1有機絶縁層の外側で第1無機絶縁層と接する第2無機絶縁層124cを形成する、ことを含む表示装置の製造方法。【選択図】図2

Description

本発明の一実施形態は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
表示装置は、各画素に発光素子が設けられ、個別に発光を制御することで画像を表示する。例えば発光素子として有機EL素子を用いる有機EL表示装置においては、各画素に有機EL素子が設けられ、有機EL素子は、アノード電極、およびカソード電極から成る一対の電極間に有機EL材料を含む層(以下、「有機EL層」という)を挟んだ構造を有している。有機EL表示装置は、アノード電極が画素ごとに個別画素電極として設けられ、カソード電極は複数の画素に跨って共通の電位が印加される共通画素電極として設けられている。有機EL表示装置は、この共通画素電極の電位に対し、画素電極の電圧を画素ごとに印加することで、画素の発光を制御している。
有機EL層は水分に極めて弱く、外部からパネル内部に水分が浸入し、有機EL層に到達するとダークスポットと呼ばれる非点灯領域が発生し得る。そこで、有機EL層への水分の侵入を防止するために、有機EL素子が配列された表示領域の構造を覆うように、封止膜を形成する対策が取られている。
封止膜としては、主として有機絶縁膜と、有機絶縁膜の側面及び上下面を無機絶縁膜で積層した構造が一般的に用いられる。水分の浸透を防止するために、十分な厚さの有機絶縁膜を配置する必要がある。有機絶縁膜を配置する方法としては、例えば特許文献1に、有機絶縁膜が塗布法によって形成される方法が開示されている。
米国特許第9773994号明細書
しかしながら、近年の狭額縁化に伴って表示領域外周部を極力狭くする必要があり、有機絶縁膜の端部の位置制御がますます困難になってきている。本発明の一実施形態は、上記課題に鑑み、簡略化された成膜方法を用いた有機絶縁膜の端部の位置制御を目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法は、基板の表示領域を含む面上に第1無機絶縁層を形成し、表示領域を囲み、第1無機絶縁層の内側の領域として画定される第1無機絶縁層上の第1領域に第1有機絶縁層を形成し、表示領域を覆い、第1領域に囲まれる第1無機絶縁層上の第2領域に、第1有機絶縁層と接するように第2有機絶縁層を形成し、第1有機絶縁層及び第2有機絶縁層を覆い、第1有機絶縁層の外側で第1無機絶縁層と接する第2無機絶縁層を形成する、ことを含む。
本発明の一実施形態に係る表示装置は、表示領域を有する基板と、表示領域を含む面上に配置される第1無機絶縁層と、表示領域を囲み、第1無機絶縁層の内側の領域として画定される第1領域に配置される第1部と、表示領域を覆い、第1領域に囲まれる第2領域に配置される第2部と、を含む有機絶縁層と、有機絶縁層を覆い、有機絶縁層の外側で第1無機絶縁層と接する第2無機絶縁層と、を含み、有機絶縁層は、第1部と第2部との間に凹部を有する。
本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を説明する上面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する上面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を説明する上面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を説明する断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のいくつかの実施形態に係る表示装置について詳細に説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の実施形態では、特に有機EL表示装置を好適な応用例として例示するが、これに限定されるものではない。
図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面の寸法比率は、説明の都合上、実際の比率とは異なったり、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
本明細書において、ある部材又は領域が、他の部材又は領域の「上(又は下)」にあるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る表示装置100の構成を説明する上面図である。表示装置100は、表示領域102aと、周辺領域102bと、屈曲領域102cと、端子領域102dとを有している。
表示領域102aは、画像を表示するための領域である。表示領域102aには、複数の画素112が配列されている。複数の画素112は、互いに交差する2方向に、行列状に配列されている。本実施形態においては、複数の画素112は、互いに直交する2方向に、行列状に配列されている。複数の画素112は、それぞれ発光素子が設けられている。
周辺領域102bは、表示領域102aの周縁に接し、表示領域102aを囲む領域である。周辺領域102bには、複数の画素112の発光を制御するための駆動回路が配置されてもよい。図1には、周辺領域102bに隔壁層122が示されている。隔壁層122は、周辺領域102bにおいて、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dを有する。第1隔壁122aは、表示領域102aと間隔を有し、表示領域102aを囲む周状である。第2隔壁122bは、第1隔壁122aと間隔を有し、第1隔壁122aを囲む周状である。第3隔壁122cは、第2隔壁122bと間隔を有し、第2隔壁122bを囲む周状である。第4隔壁122dは、第3隔壁122cと間隔を有し、第3隔壁122cを囲む周状である。
屈曲領域102cは、任意の構成であり、表示装置100を折り曲げることが可能な領域である。表示装置100では、屈曲領域102c内を通る任意の直線を境に折り曲げることにより、端子領域102dを、表示領域102aの表示面の裏側に折り畳むことができる。
端子領域102dは、表示装置100とフレキシブル印刷回路基板(FPC基板)138等とを接続するための領域である。端子領域102dは、表示装置100の一辺に沿って設けられ、複数の接続端子130が配列される。
図2は、本実施形態に係る表示装置100の構成を説明する断面図であり、図1に示すA−A´に沿った断面の構成を示している。表示装置100は、基板102と、回路層104と、複数の画素112と、隔壁層122と、封止層124と、第1保護層126と、第2保護層128と、複数の接続端子130と、偏光板132と、カバーフィルム134とを備えている。封止層124は、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b、第2無機絶縁層124cを含んで構成される。そして、第1保護層126、第2保護層128は、封止層124の上層に設けられている。また、複数の接続端子130は、第1保護層126の外側に設けられている。
基板102は、その一表面側に配置される回路層104や複数の画素112等の各種素子を支持する。基板102の材料としては、ガラス、石英、プラスチック、金属、セラミック等を含むことができる。
表示装置100に可撓性を付与する場合、基板102上に基材を形成すればよい。この場合、基板102は支持基板とも呼ばれる。基材は、可撓性を有する絶縁層である。基材の具体的な材料としては、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートに例示される高分子材料から選択される材料を含むことができる。
回路層104は、基板102の一表面に設けられ、下地層106、トランジスタ108、層間絶縁層110を含む。回路層104には更に、トランジスタ108を含む画素回路、駆動回路等が設けられる(図示せず)。画素回路は、表示領域102a内に配列された複数の画素112の各々に設けられ、発光素子114の発光を制御する。駆動回路は、周辺領域102bに設けられ、画素回路を駆動する。
下地層106は、任意の構成であり、基板102の当該一表面に設けられる。下地層106は、基板102(および基材)からアルカリ金属などの不純物がトランジスタ108等へ拡散することを防ぐための層である。下地層106の材料としては、無機絶縁材料を含むことができる。無機絶縁材料としては、窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素又は酸化窒化珪素等を含むことができる。下地層106中の不純物濃度が小さい場合、下地層106は設けないか、あるいは基板102の一部のみを覆うように形成してもよい。
トランジスタ108は、半導体層108a、ゲート絶縁層108b、ゲート電極108c、ソース・ドレイン電極108d等を含む。半導体層108aは、下地層106上に島状に設けられている。半導体層108aの材料としては、例えば珪素などの14族元素、酸化物半導体等を含んでもよい。酸化物半導体としては、インジウムやガリウムなどの第13族元素を含むことができ、例えばインジウムとガリウムの混合酸化物(IGO)が挙げられる。半導体層108aに酸化物半導体を用いる場合、更に12族元素を含んでもよく、一例としてインジウム、ガリウム、および亜鉛を含む混合酸化物(IGZO)が挙げられる。半導体層108aの結晶性に限定はなく、単結晶、多結晶、微結晶又はアモルファスのいずれの結晶状態を含んでもよい。
ゲート絶縁層108bは、半導体層108aの上層に設けられている。本実施形態においては、ゲート絶縁層108bは、複数のトランジスタ108に亘って設けられている。しかし、ゲート絶縁層108bは、少なくともゲート電極108cと重畳する領域に設けられていればよい。ゲート絶縁層108bの材料としては、下地層106に用いることができる材料を用いることができ、単層構造であっても、これらの材料から選択された積層構造であってもよい。
ゲート電極108cは、ゲート絶縁層108bを介して半導体層108aと重畳している。半導体層108aにおいて、ゲート電極108cと重畳する領域がチャネル領域である。ゲート電極108cの材料としては、チタン、アルミニウム、銅、モリブデン、タングステン、タンタル等の金属や、その合金等を用いることができる。これらの材料のいずれかの単層、あるいはこれらから選択された複数の材料の積層構造を有するように形成することができる。例えば、チタン、タングステン、モリブデン等の比較的高い融点を有する金属で、アルミニウムや銅などの導電性の高い金属を挟持する構造を採用することができる。
層間絶縁層110は、ゲート電極108cの上層に設けられる。層間絶縁層110の材料としては、下地層106に用いることができる材料を用いることができ、単層構造であっても、これらの材料から選択された積層構造であってもよい。
ソース・ドレイン電極108dは、層間絶縁層110上に設けられ、層間絶縁層110及びゲート絶縁層108bに設けられる開口において、半導体層108aのソース・ドレイン領域と電気的に接続される。層間絶縁層110上には更に、端子配線108eが設けられる。つまり、図2に示すように、端子配線108eは、ソース・ドレイン電極108dと同一の層内に存在することができる。また、これに限られず、端子配線108eはゲート電極108cと同一の層内に存在するよう構成してもよい(図示せず)。
図2では、トランジスタ108は、トップゲート型のトランジスタを例示しているが、トランジスタ108の構造に限定はなく、ボトムゲート型トランジスタ、ゲート電極108cを複数有するマルチゲート型トランジスタ、半導体層108aの上下を二つのゲート電極108cで挟持する構造を有するデュアルゲート型トランジスタであってもよい。また、図2では、各画素112に一つのトランジスタ108が設けられる例が示されているが、各画素112は複数のトランジスタ108や容量素子などの半導体素子を更に有してもよい。
複数の画素112の各々は、発光素子114を有している。発光素子114は、基板102側から第1電極116、発光層118及び第2電極120が積層された層構造を有している。第1電極116及び第2電極120からキャリアが発光層118へ注入され、キャリアの再結合が発光層118内で生じる。これにより、発光層118内の発光性分子が励起状態となり、これが基底状態へ緩和するプロセスを経て発光が得られる。
第1電極116は、平坦化絶縁層122eよりも上層に設けられる。第1電極116はまた、平坦化絶縁層122e及び無機絶縁層122fに設けられた開口を覆い、ソース・ドレイン電極108dと電気的に接続されるように設けられる。これにより、トランジスタ108を介して電流が発光素子114へ供給される。発光素子114からの発光を第2電極120側から取り出す場合、第1電極116の材料としては、可視光を反射することができる材料から選択される。この場合、第1電極116は、銀やアルミニウムなどの反射率の高い金属やその合金を用いる。あるいはこれらの金属や合金を含む層上に、透光性を有する導電性酸化物の層を形成する。導電酸化物としてはITOやIZOなどが挙げられる。逆に、発光素子114からの発光を第1電極116側から取り出す場合、第1電極116の材料としては、ITOやIZOを用いればよい。
発光層118は、第1電極116を覆うように設けられる。発光層118の構成は適宜選択することができ、例えばキャリア注入層、キャリア輸送層、発光層118、キャリア阻止層、励起子阻止層などを組み合わせて構成することができる。発光層118は、画素112毎に異なる材料を含むように構成することができる。発光層118に用いる材料を適宜選択することで、画素112毎に異なる発光色を得ることができる。あるいは、発光層118の構造を画素112間で同一としてもよい。このような構成では、各画素112の発光層118から同一の発光色が出力されるため、例えば発光層118を白色発光可能な構成とし、カラーフィルタを用いて種々の色(例えば、赤色、緑色、青色)をそれぞれ画素112から取り出してもよい。
第2電極120は、発光層118の上層に設けられる。第2電極120はまた、本実施形態のように、複数の画素112に共通して設けられてもよい。平面視において、第1電極116と発光層118が接触する領域が発光領域である。発光素子114からの発光を第2電極120側から取り出す場合、第2電極120の材料としては、ITOなどの透光性を有する導電性酸化物等から選択される。あるいは、上述した金属を可視光が透過する程度の厚さで形成することができる。この場合、さらに透光性を有する導電性酸化物を積層してもよい。
隔壁層122は、基板102の当該一表面上に設けられている。隔壁層122は、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、第4隔壁122d、平坦化絶縁層122e及び無機絶縁層122fを有している。
第1隔壁122aは、平面視において表示領域102aと間隔を有し、表示領域102aを囲む周状の形態を有している。
これによって、表示領域102a及び第1隔壁122aの間には、周状の溝部122gが形成されている。詳細は後述するが、製造工程において封止層124を構成する有機絶縁層124bを形成する際に、有機絶縁層124bが表示領域102aを覆い、且つ基板102の端部に拡がらないように基板102の表面内の領域に選択的に形成する必要がある。有機絶縁層124bが基板102の端部まで拡がってしまうと、端部から有機絶縁層124bを介して水分が表示装置100内に侵入することが懸念される。有機絶縁層124bは、例えばインクジェット法を用いて2段階に表示領域102aに選択的に塗布される。このとき、第1隔壁122aは、その外側に有機絶縁層124bが拡がらないように堰き止める機能を有する。
そのため、第1隔壁122aは、表示領域102aとの間隔が10μm以上1000μm以下、好ましくは10μm以上200μm以下となるように配置される。ここで表示領域102aの端部とは、仮に、発光層118の端部とする。表示領域102aと第1隔壁122aとの間隔がこの範囲より小さいと、有機絶縁層124bを形成する際に、それを堰き止めるのに十分な機能が得られない。表示領域102aと第1隔壁122aとの間隔がこの範囲より大きいと、表示装置100の狭額縁化が阻害される。また、第1隔壁122aは、幅が5μm以上200μm以下であることが好ましい。第1隔壁122aの幅がこの範囲よりも小さいと、製造工程において十分な高さの第1側壁を形成することが困難になる。第1隔壁122aの幅がこの範囲よりも大きいと、表示装置100の狭額縁化が阻害される。また、第1隔壁122aは、最大高さが、1μm以上5μm以下であることが好ましい。第1隔壁122aの高さがこの範囲よりも小さいと、有機絶縁層124bを塗布する際に、それを堰き止めるのに十分な機能が得られない。第1隔壁122aの高さがこの範囲よりも大きいと、隔壁層122を形成することが困難になる。
第2隔壁122bは、平面視において第1隔壁122aと間隔を有し、第1隔壁122aを囲む周状の形態を有する。第2隔壁122bは、有機絶縁層124bが第1隔壁122aの外側まで流れ出てしまった場合の予備壁である。このため、第2隔壁122bは、第1隔壁122aと同じ構成で配置されることが好ましい。
第3隔壁122cは、平面視において第2隔壁122bと間隔を有し、第2隔壁122bを囲む周状の形態を有する。これによって、第3隔壁122c及び第2隔壁122bの間には、周状の溝部122hが形成されている。詳細は後述するが、製造工程において、複数の接続端子130を覆う封止層124をパターニングして複数の接続端子130を露出させる際に、第1保護層126をマスクとして封止層124をエッチングする。このエッチングの際、第1保護層126の端部が後退する。第1保護層126の端部が後退しすぎると、封止層124のエッチングにおいて、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cの3層が積層された領域までエッチングされ、有機絶縁層124bが露出することが懸念される。有機絶縁層124bが露出すると、そこから水分が侵入し、その後、第1無機絶縁層124aを透過することによって、発光層118が劣化してしまう。これによって、表示装置100の歩留まり及び信頼性が劣化する。第1無機絶縁層124aは、凹凸を有する隔壁層122上に設けられるため、クラック等が生じやすく、それが水分の侵入経路となり得る。
そのため、第2隔壁122bおよび第3隔壁122cを設け、第3隔壁122c上に端部が配置されるように第1保護層126を形成すれば、第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間の溝部、並びに第2隔壁122b及び第3隔壁122cの間の溝部122hにより、第1保護層126の周辺領域102bにおける膜厚を厚くすることができる。これによって、封止層124のエッチングの際に第1保護層126の端部が後退することを防止することができる。これによって、封止層124の意図しない領域までエッチングされ、有機絶縁層124bが露出することを防止することができる。
また、後述する工程で、第1保護層126をマスクとして、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cを除去する。このとき、第1保護層126が不用意に基板端近くまで流れ出てしまうと、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cが除去されない領域が拡大する。特に、狭額縁化が進むと、表示領域102aと端子領域102dとの距離が小さくなるため、接続端子130の露出を阻害する場合がある。第3隔壁122c、及び溝部122hによって、第1保護層126の堰き止め効果が期待できる。
そのため、第3隔壁122cは、第2隔壁122bとの間隔が10μm以上1000μm以下、好ましくは10μm以上200μm以下となるように配置される。第3隔壁122cと第2隔壁122bとの間隔がこの範囲よりも小さいと、第1保護層126の端部近傍において十分な厚さを有する領域を十分に確保できず、第1保護層126の端部の後退を防止する機能が十分に得られない。第3隔壁122cと第2隔壁122bとの間隔がこの範囲よりも大きいと、表示装置100の狭額縁化が阻害される。また、第3隔壁122cは、最大高さが、1μm以上5μm以下であることが好ましい。第3隔壁122cの高さがこの範囲よりも小さいと、第1保護層126の端部近傍の膜厚を十分に厚くすることができず、第1保護層126の端部の後退を防止する機能が十分に得られない。第3隔壁122cの高さがこの範囲よりも大きいと、隔壁層122を形成することが困難になる。
第4隔壁122dは、平面視において第3隔壁122cと間隔を有し、第3隔壁122cを囲む周状の形態を有する。第4隔壁122dは、第1保護層126が第3隔壁122cの外側まで流れ出てしまった場合の予備壁である。このため、第4隔壁122dは、第3隔壁122cと同じ構成で配置されることが好ましい。
以上、隔壁層122の内、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dの構成について説明したが、これらは平面視において互いに分離されている。第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dの材料としては、例えばエポキシ樹脂、アクリル樹脂等の有機絶縁材料を用いることができる。
平坦化絶縁層122eは、回路層104の上層、且つ発光素子114の下層に配置されている。平坦化絶縁層122eは、トランジスタ108等の半導体素子に起因する凹凸を吸収して平坦な表面を与える。平坦化絶縁層122eの材料としては、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dに用いることができる材料を用いることができる。
無機絶縁層122fは、任意の構成であり、トランジスタ108等の半導体素子を保護する機能を有する。更に、発光素子114の第1電極116と、無機絶縁層122fの下層で、第1電極116と無機絶縁層122fを挟むように形成される電極(図示せず)との間で容量を形成することができる。
平坦化絶縁層122e及び無機絶縁層122fには、複数の開口が設けられる。その内の一つは、発光素子114の第1電極116とトランジスタ108のソース・ドレイン電極108dとを電気的に接続するために設けられる。他の一つは、端子配線108eの一部を露出するように設けられる。この開口によって露出した端子配線108eは、例えば異方性導電膜136等によりFPC基板138と電気的に接続される。
封止層124は、複数の画素112及び隔壁層122の上層に設けられている。封止層124は、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cを有している。
第1無機絶縁層124aは、複数の画素112及び隔壁層122に起因する凹凸表面を被覆する。第1無機絶縁層124aは、端部が第2隔壁122bの外側であって、第3隔壁122c上又は溝部122hと重なる位置に配置されている。つまり、第1無機絶縁層124aは、複数の画素112及び第1隔壁122aの間の溝部122gの底面及び隔壁を被覆する。更に、第1無機絶縁層124aは、第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間の溝部の底面及び側壁、並びに第2隔壁122b及び第3隔壁122cの間の溝部122hの底面及び側壁を被覆する。
第1無機絶縁層124aは、少なくとも次の2つの役割を有する。1つは、第1無機絶縁層124aの上層に配置され、水分が透過しやすい有機絶縁層124bが発光素子114に接触しないように設けられている。これによって、有機絶縁層124bが含有する水分、又は表示装置100の外部から有機絶縁層124bに侵入した水分が発光層118へ到達し、発光層118を劣化させることを防止することができる。他の1つは、第1隔壁122a及び第2隔壁122bに有機材料を介した水分の侵入経路を生じさせないために設けられている。これによって、第3隔壁122cが含有する水分、又は表示装置100の外部から第3隔壁122cに侵入した水分が、表示領域102aの内側へ侵入し、発光層118を劣化させることを防止することができる。
よって、第1無機絶縁層124aの材料としては、透湿性の低い絶縁材料が好ましい。第1無機絶縁層124aの具体的な材料としては、例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム等を使用することができる。また、これらから選択された複数の材料を積層した構造を使用してもよい。
有機絶縁層124bは、有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2を有する。有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2とは、第1無機絶縁層124aの上層に設けられている。有機絶縁層第1部124b−1は、表示領域102aを囲む周状である。有機絶縁層第1部124b−1は、第1無機絶縁層124aの内側の領域として画定される周辺領域102bの第1領域に配置される。有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が第1隔壁122a上に配置される。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が表示領域102a及び第1隔壁122aの間、又は第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間に配置されてもよい。有機絶縁層第1部124b−1は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第1部124b−1の表面形状は、凹凸構造が少なければよい。
有機絶縁層第1部124b−1の最上部と第1隔壁122a上の第1無機絶縁層124aの上面との差は、2μm以上15μm以下の範囲であることが好ましい。ここで有機絶縁層第1部124b−1の最上部とは、有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界であってもよい。すなわち、第1隔壁122a上の第1無機絶縁層124aの上面より、有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1の最上部のほうが基板102からの距離が大きい。有機絶縁層第1部124b−1の高さがこの範囲よりも小さいと、有機絶縁層第2部124b−2を塗布する際に、それを堰き止めるのに十分な機能が得られない。有機絶縁層第1部124b−1の幅は、10μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。有機絶縁層第1部124b−1の幅がこの範囲よりも小さいと、十分な高さの有機絶縁層第1部124b−1を形成することが困難になる。このような構成を有することによって、有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1は、その外側に有機絶縁層124bの有機絶縁層第2部124b−2が拡がらないように堰き止めることができる。
有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aを覆うように配置される。有機絶縁層第2部124b−2は、第1領域に囲まれる表示領域102a及び周辺領域102bを含む第2領域に配置される。有機絶縁層第2部124b−2は、外側端部が有機絶縁層第1部124b−1と接している。有機絶縁層第2部124b−2は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aにおいて略平坦である。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aにおいて凹凸構造が少なければよい。有機絶縁層124bは、複数の画素112に起因する表示領域102aの凹凸を平坦化するために設けられる。
複数の画素112の凹凸が十分に平坦化されず、有機絶縁層124b上に第2無機絶縁層124cが設けられると、第2無機絶縁層124cが有機絶縁層124bに残った凹凸を十分に被覆できず、第2無機絶縁層124cにクラック等の欠陥が生じ、それに起因する水分の侵入経路が生じる場合がある。
有機絶縁層第2部124b−2の最上部と有機絶縁層第1部124b−1の最上部との差は、5μm以上20μm以下の範囲であることが好ましい。すなわち、有機絶縁層124bは、有機絶縁層第1部124b−1の最上部より有機絶縁層第2部124b−2の最上部のほうが基板102からの距離が大きい。さらに、有機絶縁層第2部124b−2と有機絶縁層第1部124b−1との接触角は、有機絶縁層第1部124b−1と第1無機絶縁層124aとの接触角より大きい。すなわち、有機絶縁層第2部124b−2の凸形状の傾斜が有機絶縁層第1部124b−1の凸形状の傾斜より急峻である。表示領域102aにおいて、有機絶縁層第2部124b−2の最上部と第1無機絶縁層124aの最上部との差は、2μm以上30μm以下の範囲であることが好ましい。このような構成を有することによって、有機絶縁層124bを表示領域102aにおいて十分に厚く形成することができ、凹凸の平坦化及び表示領域102aへの異物混入などに起因するムラなどを抑制することができる。
有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界は、凹部124b’を有する。有機絶縁層第2部124b−2の端部である凹部124b’は、上面視したときに、表示領域102aの周囲が波打った形状である。すなわち、有機絶縁層第2部124b−2の端部は、周辺領域102bにおいて表示領域102aの外側方向に複数の凹凸形状を有する。一方で、有機絶縁層第1部124b−1の端部は、凹凸構造が少なければよい。有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界がこのような構成を有することによって、有機絶縁層124bと有機絶縁層124bの上層である第2無機絶縁層124cとの密着性を向上することができる。
第2無機絶縁層124cは、有機絶縁層124bの上層に設けられている。第2無機絶縁層124cはまた、端部が第2隔壁122bの外側であって、第3隔壁122cの上又は溝部122hと重なる位置に配置される。本実施形態においては、第2無機絶縁層124cは、第1無機絶縁層124aの端部に沿って配置されている。そして、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cの端部が第3隔壁122cの上に配置されることで、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cによって第2隔壁122bを確実に被覆することができ、表示領域102aに水分が浸入するのを防ぐ効果を高めることができる。そして、有機絶縁層124bは、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cによって密封されている。このような構成を有することによって、有機絶縁層124bを介した、表示装置100の外部から内部へ水分の侵入経路を遮断することができる。第2無機絶縁層124cの材料としては、透湿性の低い絶縁材料を用いることが好ましく、第1無機絶縁層124aと同様の材料を用いることができる。
尚、第2無機絶縁層124cは、必ずしもその端部が第1無機絶縁層124aの端部に沿って配置される必要は無い。有機絶縁層124bが、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cによって密封されるように封止層124が構成されればよい。
第1保護層126は、第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2を有する。第1保護層126の第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2とは、封止層124の上層、つまり、第2無機絶縁層124cに設けられている。第1保護層第1部126−1は、有機絶縁層124bが配置される第1領域及び第2領域を囲む周状である。第1保護層第1部126−1は、第1無機絶縁層124aの内側の領域として画定される周辺領域102bの第3領域に配置される。第1保護層第1部126−1は、外側端部が第2隔壁122bの外側であって、第3隔壁122c上又は溝部122hと重なる位置に配置される。第1保護層第1部126−1は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。しかしながらこれに限定されず、第1保護層第1部126−1の表面形状は、凹凸構造が少なければよい。
第1保護層第1部126−1の最上部と第3隔壁122c上の第2無機絶縁層124cの上面との差は、2μm以上15μm以下の範囲であることが好ましい。ここで第1保護層第1部126−1の最上部とは、第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2との境界であってもよい。すなわち、第3隔壁122c上の第2無機絶縁層124cの上面より第1保護層126の第1保護層第1部126−1の最上部のほうが基板102からの距離が大きい。第1保護層第1部126−1の高さがこの範囲よりも小さいと、第1保護層第2部126−2を塗布する際に、それを堰き止めるのに十分な機能が得られない。第1保護層第1部126−1の幅は、10μm以上100μm以下の範囲であることが好ましい。第1保護層第1部126−1の幅がこの範囲よりも小さいと、十分な高さの第1保護層第1部126−1を形成することが困難になる。このような構成を有することによって、第1保護層126の第1保護層第1部126−1は、その外側に第1保護層126の第1保護層第2部126−2が拡がらないように堰き止めることができる。
第1保護層第2部126−2は、表示領域102aを覆うように配置される。第1保護層第2部126−2は、第3領域に囲まれる表示領域102a及び周辺領域102bを含む第4領域に配置される。第1保護層第2部126−2は、外側端部が第1保護層第1部126−1と接している。第1保護層第2部126−2は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。第1保護層第2部126−2は、表示領域102aにおいて略平坦である。しかしながらこれに限定されず、第1保護層第2部126−2は、表示領域102aにおいて凹凸構造が少なければよい。
本実施形態においては、第1保護層126は、及び第2無機絶縁層124cの端部に沿って配置されている。第1保護層126はまた、第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間の溝部、並びに第2隔壁122b及び第3隔壁122cの間の溝部122hを充填する。これによって、第1保護層126は、周辺領域102bにおける厚みが、表示領域102a上よりも厚くなっている。第1保護層126の材料としては、前述の有機絶縁層124bに用いることができる材料と同様の材料を用いることができる。
第1保護層第2部126−2の最上部と第1保護層第1部126−1の最上部との差は、5μm以上20μm以下の範囲であることが好ましい。すなわち、第1保護層126は、第1保護層第1部126−1の最上部より第1保護層第2部126−2の最上部のほうが基板102からの距離が大きい。さらに、第1保護層第2部126−2と第1保護層第1部126−1との接触角は、第1保護層第1部126−1と第2無機絶縁層124cとの接触角より大きい。すなわち、第1保護層第2部126−2の凸形状の傾斜が第1保護層第1部126−1の凸形状の傾斜より急峻である。このような構成を有することによって、第1保護層126を十分に厚く形成することができ、第1保護層126の上面における凹凸を隔壁層122における凹凸より小さく形成することができる。
第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2との境界は、凹部126b’を有する。第1保護層第2部126−2の端部である凹部126b’は、上面視したときに、表示領域102aをの周囲が波打った形状である。すなわち、第1保護層第2部126−2の端部は、周辺領域102bにおいて表示領域102aの外側方向に複数の凹凸形状を有する。一方で、第1保護層第1部126−1の端部は、凹凸構造が少なければよい。第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2との境界がこのような構成を有することによって、第1保護層126と第1保護層126の上層である第2保護層128との密着性を向上することができる。
第2保護層128は、任意の構成であり、表示装置100を物理的に保護する。第2保護層128の材料としては、エステル、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの高分子材料を含むことができる。印刷法やラミネート法などを適用して形成することができる。
複数の接続端子130は、基板102の当該一表面上に配列されている。複数の接続端子130の各々は、無機絶縁層122f及び平坦化絶縁層122eに設けられた開口を介して、接続配線に電気的に接続されている。複数の接続端子130はまた、平面視において第1保護層126の外側に配置される。
偏光板132は、例えばλ/4板132a及びその上に配置される直線偏光板132bの積層構造を有することができる。表示装置100の外から入射する光が直線偏光板132bを透過して直線偏光となった後、λ/4板132aを通過すると、右回りの円偏光となる。この円偏光が第1電極116で反射すると左回りの円偏光となり、これが再度λ/4板132aを透過することで直線偏光となる。このときの直線偏光の偏光面は、反射前の直線偏光と直交する。したがって、直線偏光板132bを透過することができない。その結果、偏光板132を設置することで外光の反射が抑制され、コントラストの高い映像を提供することが可能となる。
カバーフィルム134は、任意の構成であり、本実施形態においては、偏光板132の上層に設けられている。カバーフィルム134は、偏光板132を物理的に保護する。
表示装置100の構成によれば、封止層124の劣化を防止することができる。これによって、製造歩留まり及び信頼性が向上した表示装置100を提供することができる。
次いで、本実施形態に係る表示装置100の製造方法について詳細に説明する。図3乃至図10は、本実施形態に係る表示装置100の製造方法を説明する断面図である。
基板102は、その一表面側に配置される回路層104や複数の画素112等の各種素子を支持する。従って、基板102には、その上に形成される各種素子のプロセスの温度に対する耐熱性とプロセスで使用される薬品に対する化学的安定性を有する材料を使用すればよい。基板102の材料としては、ガラス、石英、プラスチック、金属、セラミック等を含むことができる。
表示装置100に可撓性を付与する場合、基板102上に基材を形成すればよい。この場合、基板102は支持基板とも呼ばれる。基材は、可撓性を有する絶縁層である。基材の具体的な材料としては、例えばポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボナートに例示される高分子材料から選択される材料を含むことができる。基材は、例えば印刷法やインクジェット法、スピンコート法、ディップコーティング法などの湿式成膜法、あるいはラミネート法などを適用して形成することができる。
次いで、図3を用いて、基板102の一表面上に、回路層104を形成する方法について説明する。先ず、下地層106を形成する。下地層106の材料としては、無機絶縁材料を含むことができる。無機絶縁材料としては、窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素又は酸化窒化珪素等を含むことができる。下地層106は、化学気相成長法(CVD法)やスパッタリング法等を適用して、単層、あるいは積層構造を有するように形成することができる。尚、下地層106は任意の構成であり、必ずしも設ける必要は無い。
次いで、半導体層108aを形成する。半導体層108aは、前述した珪素などの14族元素、あるいは半導体層108aは、酸化物半導体を含んでもよい。半導体層108aが珪素を含む場合、半導体層108aは、シランガスなどを原料として用い、CVD法によって形成すればよい。これによって得られるアモルファスシリコンに対して加熱処理、あるいはレーザなどの光を照射することで結晶化を行ってもよい。半導体層108aが酸化物半導体を含む場合、スパッタリング法等を利用して形成することができる。
次いで、半導体層108aを覆うようにゲート絶縁層108bを形成する。ゲート絶縁層108bは単層構造、積層構造のいずれの構造を有していてもよく、下地層106と同様の手法で形成することができる。
次いで、ゲート絶縁層108b上にゲート電極108cを形成する。ゲート電極108cは、チタンやアルミニウム、銅、モリブデン、タングステン、タンタルなどの金属やその合金などを用いることができる。これらの材料のいずれかの単層、あるいはこれらから選択された複数の材料の積層構造を有するように形成することができる。例えばチタンやタングステン、モリブデンなどの比較的高い融点を有する金属でアルミニウムや銅などの導電性の高い金属を挟持する構造を採用することができる。ゲート電極108cは、スパッタリング法やCVD法を用いて形成することができる。
次いで、ゲート電極108c上に層間絶縁層110を形成する。ゲート電極108cの上層に設けられる。層間絶縁層110の材料としては、下地層106に用いることができる材料を用いることができ、単層構造であっても、これらの材料から選択された積層構造であってもよい。層間絶縁層110は、下地層106と同様の手法で形成することができる。積層構造を有する場合、例えば有機材料を含む層を形成した後、無機材料を含む層を積層してもよい。
次に、層間絶縁層110とゲート絶縁層108bに対してエッチングを行い、半導体層108aに達する開口を形成する。開口は、例えばフッ素含有炭化水素を含むガス中でプラズマエッチングを行うことで形成することができる。更に、同一の工程で、屈曲領域102cにおける回路層104の、下地層106、ゲート絶縁層108b及び層間絶縁層110を除去しておく。無機絶縁材料は、屈曲によってクラック等の欠陥が生じやすく、それを起点に水分の侵入経路が生じることが懸念される。そのため、屈曲領域102cにおける無機絶縁材料を除去しておくことが好ましい。
次いで、開口を覆うように金属層を形成し、エッチングを行って成形することで、ソース・ドレイン電極108dを形成する。本実施形態では、ソース・ドレイン電極108dの形成と同時に端子配線108eを形成する。従って、ソース・ドレイン電極108dと端子配線108eは同一の層内に存在することができる。金属層はゲート電極108cと同様の構造を有することができ、ゲート電極108cの形成と同様の手法を用いて形成することができる。
次いで、図4を用いて、基板102の一表面上に、複数の画素112と、隔壁層122と、複数の接続端子130とを形成する方法について説明する。複数の画素112は、各々が発光素子114を有する。ここで、隔壁層122は、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、第4隔壁122d、平坦化絶縁層122e、無機絶縁層122fを有する。第1隔壁122aは表示領域102aを囲み、第2隔壁122bは第1隔壁122aを囲み、第3隔壁122cは第2隔壁122bを囲み、第4隔壁122dは第3隔壁122cを囲む。接続端子130は、第4隔壁122dの外側に配置される。
先ず、平坦化絶縁層122eを形成する。平坦化絶縁層122eは、ソース・ドレイン電極108dや端子配線108eを覆うように形成される。平坦化絶縁層122eは、トランジスタ108、端子配線108e等に起因する凹凸や傾斜を吸収し、平坦な面を与える機能を有する。平坦化絶縁層122eの材料としては、有機絶縁材料を用いることができる。有機絶縁材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボナート、ポリシロキサン等の高分子材料が挙げられる。成膜方法としては、湿式成膜法等によって形成することができる。
次いで、平坦化絶縁層122e上に無機絶縁層122fを形成する。上述したように、無機絶縁層122fは、トランジスタ108に対する保護層として機能するだけでなく、後に形成される発光素子114の第1電極116と共に容量を形成する。従って、誘電率の比較的高い材料を用いることが好ましい。例えば窒化珪素、窒化酸化珪素、酸化窒化珪素等を用いることができる。成膜方法としては、CVD法やスパッタリング法を適用することができる。
次いで、ソース・ドレイン電極108dと端子配線108eをエッチングストッパとして、無機絶縁層122fと平坦化絶縁層122eに対してエッチングを行い、開口を形成する。その後、これらの開口を覆うように第1電極116及び接続端子130を形成する。
発光素子114からの発光を第2電極120側から取り出す場合、第1電極116は可視光を反射するように構成される。この場合、第1電極116は、銀やアルミニウムなどの反射率の高い金属やその合金を用いる。あるいはこれらの金属や合金を含む層上に、透光性を有する導電性酸化物の層を形成する。導電酸化物としてはITOやIZOなどが挙げられる。発光素子114からの発光を第1電極116側から取り出す場合には、ITOやIZOを用いて第1電極116を形成すればよい。
本実施形態においては、第1電極116及び接続電極が無機絶縁層122f上に形成される。したがって、例えば開口を覆うように上記金属の層を形成し、その後可視光を透過する導電酸化物を含む層を形成し、エッチングによる加工を行って第1電極116及び接続電極を形成することができる。
次いで、第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dを形成する。
後の製造工程において封止層124を構成する有機絶縁層124bを形成する際に、有機絶縁層124bが表示領域102aを覆い、且つ基板102の端部に拡がらないように基板102の表面内の領域に選択的に形成する必要がある。有機絶縁層124bは、例えばインクジェット法を用いて2段階に表示領域102aに選択的に形成される。このとき、第1隔壁122aは、その外側に有機絶縁層124bが拡がらないように堰き止める機能を有する。
また、後の製造工程において封止層124をパターニングして複数の接続端子130を露出させる際に、第1保護層126をマスクとして封止層124をエッチングする。このエッチングの際、第1保護層126の端部が後退する場合がある。第1保護層126の端部が後退し過ぎると、封止層124のエッチングにおいて、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cの3層が積層された領域までエッチングされ、有機絶縁層124bが露出することが懸念される。有機絶縁層124bが露出すると、それが水分の侵入経路となってしまい、有機絶縁層124bに侵入した水分が第1無機絶縁層124aを透過することによって、発光層118が劣化してしまう。これによって、表示装置100の歩留まり及び信頼性が劣化する。第1無機絶縁層124aは、凹凸を有する隔壁層122上に設けられるため、クラック等が生じやすく、それが水分の侵入経路となり得る。
第1保護層126の端部の後退を抑制するには、少なくとも第1保護層126の端部近傍の膜厚を厚くすればよい。第3隔壁122cはそのために設けられ、第3隔壁122c及び第2隔壁122bの間の溝部122hに第1保護層126が充填されることによって、第1保護層126の端部近傍の膜厚が厚くなる。
第1隔壁122a、第2隔壁122b、第3隔壁122c、及び第4隔壁122dは、エポキシ樹脂やアクリル樹脂など、平坦化絶縁層122eに使用可能な材料を用いることができ、湿式成膜法で形成することができる。
次いで、発光層118及び第2電極120を、第1電極116及び隔壁層122を覆うように形成する。発光層118は、主に有機化合物を含み、インクジェット法やスピンコート法などの湿式成膜法、あるいは蒸着等の乾式成膜法を適用して形成することができる。
発光素子114からの発光を第1電極116から取り出す場合、第2電極120の材料としては、アルミニウム、マグネシウム、銀等の金属やこれらの合金を用いればよい。逆に発光素子114からの発光を第2電極120から取り出す場合、第2電極120の材料としては、ITOなどの透光性を有する導電性酸化物などを用いればよい。あるいは、上述した金属を可視光が透過する程度の厚さで形成することができる。この場合、さらに透光性を有する導電性酸化物を積層してもよい。
次いで、図5から図7を用いて、封止層124を形成する方法について説明する。ここで、封止層124は、第1無機絶縁層124aと、有機絶縁層124bと、第2無機絶縁層124cとを有する。有機絶縁層124bは、有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2を有する。図5を用いて、基板102の一表面上に、第1無機絶縁層124a及び有機絶縁層第1部124b−1を形成する方法について説明する。第1無機絶縁層124aは、基板102の表面に亘って配置される。有機絶縁層124bは、第1無機絶縁層124a上、且つ複数の画素112を覆い、第1隔壁122aの内側に配置される。第2無機絶縁層124cは、有機絶縁層124b上、且つ表面に亘って配置される。
先ず、第1無機絶縁層124aを、基板102の一表面に亘って形成する。第1無機絶縁層124aは、例えば窒化珪素、酸化珪素、窒化酸化珪素、酸化窒化珪素等の無機材料を含むことができ、下地層106と同様の手法で形成することができる。
次いで、有機絶縁層第1部124b−1(第1有機絶縁層)を形成する。有機絶縁層第1部124b−1は、第1無機絶縁層124aの内側の領域として画定される周辺領域102bの第1領域Aに形成される。有機絶縁層第1部124b−1は、表示領域102aを囲むように第1隔壁122aの内側にインクジェット法等の湿式成膜法によって塗布することによって形成される。第1領域Aに選択的に塗布された有機絶縁層第1部124b−1は、第1隔壁122aによって堰き止められる。このため本実施形態において、有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が第1隔壁122a上に形成されている。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が表示領域102a及び第1隔壁122aの間の溝部122gに形成されてもよい。また、第2隔壁122bは、有機絶縁層124bが第1隔壁122aの外側まで流れ出てしまった場合の予備壁である。このため、有機絶縁層第1部124b−1が第1隔壁122aの外側まで流れ出てしまった場合、外側端部が第1隔壁122aと第2隔壁122bの間の溝部に到達してもよい。
有機絶縁層第1部124b−1は、有機絶縁層第1部124b−1の最上部が第1隔壁122a上の第1無機絶縁層124aの上面より高くなるよう形成する。すなわち、第1隔壁122a上の第1無機絶縁層124aの上面より、有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1の最上部のほうが基板102からの距離が大きくなるよう形成する。このように形成することによって、有機絶縁層第1部124b−1は、後述する有機絶縁層第2部124b−2が有機絶縁層第1部124b−1の外側に拡がらないように堰き止める、より大きな隔壁として機能することができる。
有機絶縁層第1部124b−1は、光硬化性樹脂材料を硬化することによって形成される。光硬化性樹脂材料としては、アクリル樹脂、ポリシロキサン、ポリイミド、ポリエステル、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などを含む有機樹脂材料を含有することができる。光硬化性樹脂材料の粘度は、10cP以上30cP以下の範囲であることが好ましい。光硬化性樹脂材料の粘度が10cP以上であることによって、光硬化性樹脂材料の流動を抑制することができ、有機絶縁層第1部124b−1を効率よく選択的に形成することができる。光硬化性樹脂材料の粘度が30cP以下であることによって、操作性を向上することができ、効率よく表示領域102a及び第1隔壁122aの間の溝部122gを充填することができる。
有機絶縁層第1部124b−1は、光硬化性樹脂材料を光照射することによって仮硬化される。照射光の波長領域は、紫外線および/または可視光領域が好ましく、紫外線であることがより好ましい。照射光の波長領域は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分などによって適宜選択することができる。光硬化性樹脂材料を仮硬化する照射光の露光量は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分および硬化性樹脂材料などによって適宜調節することが好ましい。有機絶縁層第1部124b−1を形成するときの露光量は、後述する有機絶縁層第2部124b−2を形成するときの露光量より小さい。ここで照射光の露光量とは、照射強度および照射時間に依存する。有機絶縁層第1部124b−1は仮硬化することによって、後述する有機絶縁層第2部124b−2を形成する際、有機絶縁層第2部124b−2が有機絶縁層第1部124b−1の外側に拡がらないように堰き止める隔壁として十分な強度を得ることができる。一方で、有機絶縁層第1部124b−1を完全に硬化した場合、有機絶縁層第1部124b−1表面の撥液性が高くなりすぎ、有機絶縁層第2部124b−2の光硬化性樹脂材料を撥液してしまう。このため、有機絶縁層第1部124b−1を完全に硬化しないことによって、有機絶縁層第1部124b−1表面のぬれ性を制御することができ、効率よく有機絶縁層第2部124b−2を塗布することができる。
次いで、図6を用いて、有機絶縁層第2部124b−2(第2有機絶縁層)を形成する方法について説明する。有機絶縁層第2部124b−2は、第1領域Aに囲まれる表示領域102a及び周辺領域102bを含む第2領域Bに形成される。有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aを覆うように有機絶縁層第1部124b−1の内側にインクジェット法等の湿式成膜法によって塗布することによって形成される。第2領域Bに選択的に塗布された有機絶縁層第2部124b−2は、有機絶縁層第1部124b−1によって堰き止められる。このため本実施形態において、有機絶縁層第2部124b−2は、外側端部が有機絶縁層第1部124b−1上に形成されている。すなわち、有機絶縁層第2部124b−2を配置する第2領域Bは、有機絶縁層第1部124b−1を配置する第1領域Aと一部重畳する。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第2部124b−2は有機絶縁層第1部124b−1と接するように配置すればよい。
有機絶縁層第2部124b−2は、有機絶縁層第2部124b−2の最上部が有機絶縁層第1部124b−1の最上部より高くなるよう形成する。すなわち、有機絶縁層124bは、有機絶縁層第1部124b−1の最上部より有機絶縁層第2部124b−2の最上部のほうが基板102からの距離が大きくなるよう形成する。このように形成することによって、有機絶縁層第2部124b−2は表示領域102aにおいて十分に厚く形成することができ、凹凸の平坦化及び表示領域102aへの異物混入などに起因するムラなどを抑制することができる。
有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界には、凹部124b’が形成される。図7に示すように、有機絶縁層第2部124b−2の端部である凹部124b’は、上面視したときに、周辺領域102bにおいて表示領域102aの外側方向に複数の凹凸形状を有する。一方で、有機絶縁層第1部124b−1の端部は、凹凸構造が少ない。有機絶縁層第2部124b−2の端部がこのような構成を有することによって、有機絶縁層124bと有機絶縁層124bの上層である第2無機絶縁層124cとの密着性を向上することができる。
有機絶縁層第2部124b−2は、光硬化性樹脂材料を硬化することによって形成される。光硬化性樹脂材料としては、有機絶縁層第1部124b−1と同じ光硬化性樹脂材料を含有することができる。光硬化性樹脂材料の粘度は、10cP以上30cP以下の範囲であることが好ましい。光硬化性樹脂材料の粘度が10cP以上であることによって、光硬化性樹脂材料の流動を抑制することができ、有機絶縁層第2部124b−2を十分に厚く有機絶縁層第1部124b−1の内側に形成することができる。光硬化性樹脂材料の粘度が30cP以下であることによって、操作性を向上することができ、効率よく表示領域102aの複数の画素112の凹凸を充填することができる。
有機絶縁層第2部124b−2は、光硬化性樹脂材料を光照射することによって硬化される。このとき、仮硬化済みの有機絶縁層第1部124b−1も硬化される。有機絶縁層第2部124b−2を形成するときの露光量は、有機絶縁層第1部124b−1を形成するときの露光量より大きい。照射光の波長領域および露光量は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分などによって適宜選択することができる。
次いで、図7を用いて、第2無機絶縁層124cを形成する方法について説明する。。第2無機絶縁層124cは、第1無機絶縁層124aと同様の構造を有し、同様の方法で形成することができる。第2無機絶縁層124cも、有機絶縁層124bのみならず、接続電極を覆うように形成することができる。これにより、有機絶縁層124bを第1無機絶縁層124aと第2無機絶縁層124cとで封止することができる。
ここまでの工程によって、封止層124は、第1隔壁122aの内側において、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cの3層構造を有し、第1隔壁122aの外側において、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cの2層構造を有する。
次いで、図8および図9を用いて、第1保護層126を形成する方法について説明する。第1保護層126は、第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2を有する。図8を用いて、基板102の一表面上に、第1保護層第1部126−1(第3有機絶縁層)を形成する方法について説明する。第1保護層第1部126−1は、第1無機絶縁層124aの内側の領域として画定される周辺領域102bの第3領域Cに形成される。第1保護層第1部126−1は、表示領域102aを囲むように第3隔壁122cの内側にインクジェット法等の湿式成膜法によって塗布することによって形成される。第3領域Cに選択的に塗布された第1保護層第1部126−1は、第3隔壁122cによって堰き止められる。このため本実施形態において、第1保護層第1部126−1は、外側端部が第3隔壁122c上に形成されている。しかしながらこれに限定されず、第1保護層第1部126−1は、外側端部が第2隔壁122b及び第1隔壁122aの間の溝部122hに形成されてもよい。また、第4隔壁122dは、第1保護層126が第3隔壁122cの外側まで流れ出てしまった場合の予備壁である。このため、第1保護層第1部126−1が第3隔壁122cの外側まで流れ出てしまった場合、外側端部が第3隔壁122cと第4隔壁122dの間の溝部に到達してもよい。
第1保護層第1部126−1は、第1保護層第1部126−1の最上部が第3隔壁122c上の第2無機絶縁層124cの上面より高くなるよう形成する。すなわち、第3隔壁122c上の第2無機絶縁層124cの上面より第1保護層第1部126−1の最上部の最上部のほうが基板102からの距離が大きくなるよう形成する。このように形成することによって、第1保護層第1部126−1は、後述する第1保護層第2部126−2が第1保護層第1部126−1の外側に拡がらないように堰き止める、より大きな隔壁として機能することができる。
第1保護層第1部126−1は、光硬化性樹脂材料を硬化することによって形成される。光硬化性樹脂材料としては、有機絶縁層第1部124b−1と同じ条件の光硬化性樹脂材料を含有することができる。
第1保護層第1部126−1は、光硬化性樹脂材料を光照射することによって仮硬化される。照射光の波長領域は、紫外線および/または可視光領域が好ましく、紫外線であることがより好ましい。照射光の波長領域は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分などによって適宜選択することができる。光硬化性樹脂材料を仮硬化する照射光の露光量は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分および硬化性樹脂材料などによって適宜調節することが好ましい。第1保護層第1部126−1を形成するときの露光量は、後述する第1保護層第2部126−2を形成するときの露光量より小さい。第1保護層第1部126−1は仮硬化することによって、後述する第1保護層第2部126−2を形成する際、第1保護層第2部126−2が第1保護層第1部126−1の外側に拡がらないように堰き止める隔壁として十分な強度を得ることができる。一方で、第1保護層第1部126−1を完全に硬化した場合、第1保護層第1部126−1表面の撥液性が高くなりすぎ、第1保護層第2部126−2の光硬化性樹脂材料を撥液してしまう。このため、第1保護層第1部126−1を完全に硬化しないことによって、第1保護層第1部126−1表面のぬれ性を制御することができ、効率よく第1保護層第2部126−2を塗布することができる。
次いで、図9を用いて、第1保護層第2部126−2(第4有機絶縁層)を形成する方法について説明する。第1保護層第2部126−2は、第3領域Cに囲まれる表示領域102a及び周辺領域102bを含む第4領域Dに形成される。第1保護層第2部126−2は、表示領域102aを覆うように第1保護層第1部126−1の内側にインクジェット法等の湿式成膜法によって塗布することによって形成される。第4領域Dに選択的に塗布された第1保護層第2部126−2は、第1保護層第1部126−1によって堰き止められる。このため本実施形態において、第1保護層第2部126−2は、外側端部が第1保護層第1部126−1上に形成されている。すなわち、第1保護層第2部126−2を配置する第4領域Dは、第1保護層第1部126−1を配置する第3領域Cと一部重畳する。しかしながらこれに限定されず、第1保護層第2部126−2は第1保護層第1部126−1と接するように配置すればよい。
第1保護層第2部126−2は、第1保護層第2部126−2の最上部が第1保護層第1部126−1の最上部より高くなるよう形成する。すなわち、第1保護層126は、第1保護層第1部126−1の最上部より第1保護層第2部126−2の最上部のほうが基板102からの距離が大きくなるよう形成される。このように形成することによって、第1保護層第2部126−2は表示領域102aにおいて十分に厚く形成することができ、隔壁層122における凹凸を平坦化することができる。
第1保護層第1部126−1と第1保護層第2部126−2との境界には、凹部126b’が形成される。第1保護層第2部126−2の端部である凹部126b’は、上面視したときに、周辺領域102bにおいて表示領域102aの外側方向に複数の凹凸形状を有する。第1保護層第2部126−2の端部がこのような構成を有することによって、第1保護層126と第1保護層126の上層である第2保護層128との密着性を向上することができる。
第1保護層第2部126−2は、光硬化性樹脂材料を硬化することによって形成される。光硬化性樹脂材料としては、第1保護層第1部126−1と同じ光硬化性樹脂材料を含有することができる。光硬化性樹脂材料の粘度は、10cP以上30cP以下の範囲であることが好ましい。光硬化性樹脂材料の粘度が10cP以上であることによって、光硬化性樹脂材料の流動を抑制することができ、第1保護層第2部126−2を十分に厚く第1保護層第1部126−1の内側に形成することができる。光硬化性樹脂材料の粘度が30cP以下であることによって、操作性を向上することができ、効率よく隔壁層122における凹凸を充填することができる。
第1保護層第2部126−2は、光硬化性樹脂材料を光照射することによって硬化される。このとき、仮硬化済みの第1保護層第1部126−1も硬化される。第1保護層第2部126−2を形成するときの露光量は、第1保護層第1部126−1を形成するときの露光量より大きい。照射光の波長領域および露光量は、光硬化性樹脂材料に含まれる光硬化開始成分などによって適宜選択することができる。
このように、第1保護層126は、図9に示すように、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cが互いに接する領域を覆い、かつ、接続端子130と重ならないように形成することが好ましい。
次いで、図10を用いて、これまでの工程によって封止層124に覆われている複数の接続端子130を露出させる方法について説明する。ここでは、第1保護層126をマスクとして、封止層124をエッチングして複数の接続端子130を露出させる。ここで、第1保護層126に露出された封止層124の領域は、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cの2層構造を有する領域である。
第1保護層126は、その端部近傍が前述のように溝部において厚膜化されている。このため、封止層124をエッチングする工程において、第1保護層126の端部が後退することを抑制することができる。第1保護層126の端部が後退しすぎると、封止層124のエッチングにおいて、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cの3層が積層された領域までエッチングされ、有機絶縁層124bが露出することが懸念される。有機絶縁層124bが露出すると、それが水分の侵入経路となってしまい、有機絶縁層124bに侵入した水分が第1無機絶縁層124aを透過することによって、発光層118が劣化してしまう。これによって、表示装置100の歩留まり及び信頼性が劣化する。第1無機絶縁層124aは、凹凸を有する隔壁層122上に設けられるため、クラック等が生じやすく、それが水分の侵入経路となり得る。
そのため、第3隔壁122cを設け、第3隔壁122c上に端部を有する第1保護層126を形成すれば、第2隔壁122b及び第3隔壁122cの間の溝部122hにより、第1保護層126の端部近傍の膜厚を厚くすることができる。これによって、封止層124のエッチングの際に第1保護層126の端部が後退することを抑制することができる。これによって、封止層124の意図しない領域までエッチングされ、有機絶縁層124bが露出することを防止することができる。そして、第3隔壁122c上において、第1無機絶縁層124a、第2無機絶縁層124c及び第1保護層126の端部が連続するように形成することができる。これにより周辺領域102bの幅を縮小することができる。
次いで、第2保護層128、偏光板132及びカバーフィルム134を形成する。第2保護層128は、ポリエステル、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの高分子材料を含むことができ、印刷法やラミネート法などを適用して形成することができる。カバーフィルム134も第2保護層128と同様の高分子材料を含むことができ、上述した高分子材料に加え、ポリオレフィン、ポリイミドなどの高分子材料を適用することも可能である。引き続きコネクタを開口において異方性導電膜136などを用いて接続することで、図2に示す表示装置100を形成することができる。
本実施形態に係る表示装置100の製造方法によれば、製造工程において封止層124の劣化を防止することができる。これによって、製造歩留まり及び信頼性が向上した表示装置100を提供することができる。
<第2実施形態>
図12は、本実施形態に係る表示装置330の構成を説明する上面図である。本実施形態に係る表示装置330は、発光素子114と重なるように表示領域102a上にタッチセンサ300が設けられる点で異なること以外、第1実施形態と同様であることから、繰り返しの説明は省略する。
図12に示すように、表示領域102aには、複数の第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304とが配列されている。複数の第1のタッチ電極302は、列方向にストライプ状に配列されている。複数の第2のタッチ電極304は、行方向にストライプ状に配列され、第1のタッチ電極302と交差する。第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304の一方は送信電極(Tx)、他方は受信電極(Rx)とも呼ばれる。第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304は、それぞれほぼ四角形の形状を有する複数の四角形領域(ダイアモンド電極)を備える。第1のタッチ電極302、あるいは第2のタッチ電極304において、隣接するダイアモンド電極はブリッジ電極によって電気的に接続される。第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304は、図12では示されない絶縁膜(容量絶縁膜306)を介して互いに離間して電気的に独立しており、これらの間で容量が形成される。人の指などが第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304を介して表示領域102aに触れる(以下、この動作をタッチとも呼ぶ)ことで容量が変化し、この変化を読み取ることでタッチの位置が決定される。このように、第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304により、いわゆる投影型静電容量方式のタッチセンサ300が形成される。
各ダイアモンド電極は、ITOやIZOなどの可視光を透過する導電性酸化物を含んでもよく、あるいはメッシュ状の金属膜であってもよい。後者の場合、メッシュの開口部が画素112と重なるようにダイアモンド電極を構成することが好ましい。
図13は、本実施形態に係る表示装置330の構成を説明する断面図であり、表示領域102aにおける隣接する7つの画素112(112−1、112−2・・・112−7)の断面の構成を示している。タッチセンサ300は封止層124上に設けられてる。具体的には、第2無機絶縁層124c上に第1のタッチ電極302や第2のタッチ電極304が配置されている。しかしながらこれに限定されず、第2無機絶縁層124cと第1のタッチ電極302または第2のタッチ電極304との間には絶縁層を配置してもよい。第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304上には容量絶縁膜306が設けられ、容量絶縁膜306に設けられる開口と重なるようにブリッジ電極308が形成される。ブリッジ電極308により、隣接するダイアモンド電極は電気的に接続される。第1のタッチ電極302、第2のタッチ電極304、および容量絶縁膜306がタッチセンサ300の基本構造である。図示しないが、容量絶縁膜306を挟むように、第1のタッチ電極302上に第2のタッチ電極304を設けてもよい。この場合、第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304は互いに異なる層に存在する。
タッチセンサ300上には保護絶縁膜320が設けられ、その上に直接、あるいは図示しない絶縁膜を介して偏光板400を配置することができる。また、偏光板400上にはさらに保護絶縁膜や対向基板を配置してもよい。
周辺領域102bには、複数の画素112の発光を制御するための駆動回路が配置されてもよい。図12には、周辺領域102bに隔壁層122が示されている。隔壁層122は、周辺領域102bにおいて、第1隔壁122a及び第2隔壁122bを有する。第1隔壁122aは、表示領域102aと間隔を有し、表示領域102aを囲む周状である。第2隔壁122bは、第1隔壁122aと間隔を有し、第1隔壁122aを囲む周状である。
図14は、本実施形態に係る表示装置330の構成を説明する断面図であり、図12に示すB−B´に沿った断面の構成を示している。表示装置330は、基板102と、回路層104と、複数の画素112と、隔壁層122と、封止層124と、タッチセンサ300と、リード配線310と、保護絶縁膜320とを備えている。封止層124は、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b、第2無機絶縁層124cを含んで構成される。
隔壁層122は、基板102の当該一表面上に設けられている。本実施形態において隔壁層122は、第1隔壁122a、第2隔壁122b、平坦化絶縁層122e及び無機絶縁層122fを有している。
第1隔壁122aは、平面視において表示領域102aと間隔を有し、表示領域102aを囲む周状の形態を有している。これによって、表示領域102a及び第1隔壁122aの間には、周状の溝部122gが形成されている。有機絶縁層124bは、例えばインクジェット法を用いて2段階に表示領域102aに選択的に塗布される。このとき、第1隔壁122aは、その外側に有機絶縁層124bが拡がらないように堰き止める機能を有する。
第2隔壁122bは、平面視において第1隔壁122aと間隔を有し、第1隔壁122aを囲む周状の形態を有する。第2隔壁122bは、有機絶縁層124bが第1隔壁122aの外側まで流れ出てしまった場合の予備壁である。このため、第2隔壁122bは、第1隔壁122aと同じ構成で配置されることが好ましい。
封止層124は、複数の画素112及び隔壁層122の上層に設けられている。封止層124は、第1無機絶縁層124a、有機絶縁層124b及び第2無機絶縁層124cを有している。
第1無機絶縁層124aは、複数の画素112及び隔壁層122に起因する凹凸表面を被覆する。第1無機絶縁層124aは、端部が第2隔壁122bの外側に配置されている。つまり、第1無機絶縁層124aは、複数の画素112及び第1隔壁122aの間の溝部122gの底面及び隔壁を被覆する。更に、第1無機絶縁層124aは、第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間の溝部の底面及び側壁を被覆する。
第1無機絶縁層124aは、少なくとも次の2つの役割を有する。1つは、第1無機絶縁層124aの上層に配置され、水分が透過しやすい有機絶縁層124bが発光素子114に接触しないように設けられている。これによって、有機絶縁層124bが含有する水分、又は表示装置100の外部から有機絶縁層124bに侵入した水分が発光層118へ到達し、発光層118を劣化させることを防止することができる。他の1つは、第1隔壁122a及び第2隔壁122bに有機材料を介した水分の侵入経路を生じさせないために設けられている。これによって、表示装置330の外部から侵入した水分が、表示領域102aの内側へ侵入し、発光層118を劣化させることを防止することができる。
有機絶縁層124bは、有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2を有する。有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2とは、第1無機絶縁層124aの上層に設けられている。有機絶縁層第1部124b−1は、表示領域102aを囲む周状である。有機絶縁層第1部124b−1は、第1無機絶縁層124aの内側の領域として画定される周辺領域102bの第1領域に配置される。有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が第1隔壁122a上に配置される。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第1部124b−1は、外側端部が表示領域102a及び第1隔壁122aの間、又は第1隔壁122a及び第2隔壁122bの間に配置されてもよい。有機絶縁層第1部124b−1は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第1部124b−1の表面形状は、凹凸構造が少なければよい。有機絶縁層124bの有機絶縁層第1部124b−1は、その外側に有機絶縁層124bの有機絶縁層第2部124b−2が拡がらないように堰き止めることができる。
有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aを覆うように配置される。有機絶縁層第2部124b−2は、第1領域に囲まれる表示領域102a及び周辺領域102bを含む第2領域に配置される。有機絶縁層第2部124b−2は、外側端部が有機絶縁層第1部124b−1と接している。有機絶縁層第2部124b−2は、断面視したときに、外側端部から表示領域102a側に、丸みを帯びて、角部を有さない凸形状を有する。有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aにおいて略平坦である。しかしながらこれに限定されず、有機絶縁層第2部124b−2は、表示領域102aにおいて凹凸構造が少なければよい。有機絶縁層124bは、複数の画素112に起因する表示領域102aの凹凸を平坦化するために設けられる。有機絶縁層124bを表示領域102aにおいて十分に厚く形成することで、凹凸の平坦化及び表示領域102aへの異物混入などに起因するムラなどを抑制することができる。
有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界は、凹部124b’を有する。有機絶縁層第2部124b−2の端部である凹部124b’は、上面視したときに、表示領域102aの周囲が波打った形状である。すなわち、有機絶縁層第2部124b−2の端部は、周辺領域102bにおいて表示領域102aの外側方向に複数の凹凸形状を有する。一方で、有機絶縁層第1部124b−1の端部は、凹凸構造が少なければよい。有機絶縁層第1部124b−1と有機絶縁層第2部124b−2との境界がこのような構成を有することによって、有機絶縁層124bと有機絶縁層124bの上層である第2無機絶縁層124cとの密着性を向上することができる。
第2無機絶縁層124cは、有機絶縁層124bの上層に設けられている。第2無機絶縁層124cはまた、端部が第2隔壁122bの外側に配置される。本実施形態においては、第2無機絶縁層124cは、第1無機絶縁層124aの端部に沿って配置されている。そして、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cの端部が第2隔壁122bの外側に配置されることで、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cによって第2隔壁122bを確実に被覆することができ、表示領域102aに水分が浸入するのを防ぐ効果を高めることができる。そして、有機絶縁層124bは、第1無機絶縁層124a及び第2無機絶縁層124cによって密封されている。このような構成を有することによって、有機絶縁層124bを介した、表示装置100の外部から内部へ水分の侵入経路を遮断することができる。
タッチセンサ300及びリード配線310は、封止層124の上層に設けられている。リード配線310は、タッチセンサ300の第1のタッチ電極302又は第2のタッチ電極304と接続し、端子領域102dへ延伸する。リード配線310は接続端子130と電気的に接続され、これにより、タッチを検出するための信号が図示しない外部回路から第1のタッチ電極302と第2のタッチ電極304に供給される。
する。
表示装置330の構成によれば、封止層124の劣化を防止することができる。これによって、製造歩留まり及び信頼性が向上した表示装置100を提供することができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。また、各実施形態の表示装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本明細書においては、一実施形態として発光素子を用いた表示装置の場合を例示したが、他の適用例として、その他の自発光型表示装置、液晶表示装置、あるいは電気泳動素子などを有する電子ペーパ型表示装置など、あらゆるフラットパネル型の表示装置が挙げられる。また、中小型から大型まで、特に限定することなく適用が可能である。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
100・・・表示装置、102・・・基板、102a・・・表示領域、102b・・・周辺領域、102c・・・屈曲領域、102d・・・端子領域、104・・・回路層、106・・・下地層、108・・・トランジスタ、108a・・・半導体層、108b・・・ゲート絶縁層、108c・・・ゲート電極、108d・・・ソース・ドレイン電極、108e・・・端子配線、110・・・層間絶縁層、112・・・画素、114・・・発光素子、116・・・第1電極、118・・・発光層、120・・・第2電極、122・・・隔壁層、122a・・・第1隔壁、122b・・・第2隔壁、122c・・・第3隔壁、122e・・・平坦化絶縁層、122f・・・無機絶縁層、122g・・・溝部、122h・・・溝部、124・・・封止層、124a・・・第1無機絶縁層、124b・・・有機絶縁層、124c・・・第2無機絶縁層、126・・・第1保護層、128・・・第2保護層、130・・・接続端子、132・・・偏光板、132a・・・λ/4板、132b・・・直線偏光板、134・・・カバーフィルム、136・・・異方性導電膜、138・・・フレキシブル印刷回路基板(FPC基板)

Claims (20)

  1. 基板の表示領域を含む面上に第1無機絶縁層を形成し、
    前記表示領域を囲み、前記第1無機絶縁層の内側の領域として画定される前記第1無機絶縁層上の第1領域に第1有機絶縁層を形成し、
    前記表示領域を覆い、前記第1領域に囲まれる前記第1無機絶縁層上の第2領域に、第1有機絶縁層と接するように第2有機絶縁層を形成し、
    前記第1有機絶縁層及び前記第2有機絶縁層を覆い、前記第1有機絶縁層の外側で前記前記第1無機絶縁層と接する第2無機絶縁層を形成する、
    ことを含む表示装置の製造方法。
  2. 前記第1有機絶縁層および前記第2有機絶縁層を形成することは、それぞれインクジェット法で塗布し、光硬化することによって形成され、
    前記第1有機絶縁層を形成するときの露光量は、前記第2有機絶縁層を形成するときの露光量より小さい請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記第1領域と前記第2領域とは重畳する、請求項1または2に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記第1領域を囲み、前記第2無機絶縁層の内側の領域として画定される前記第2無機絶縁層上の第3領域に第3有機絶縁層を形成し、
    前記表示領域を覆い、前記第3領域に囲まれる前記第2無機絶縁層上の第4領域に、第3有機絶縁層と接するように第4有機絶縁層を形成する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記第3有機絶縁層および前記第4有機絶縁層を形成することは、それぞれインクジェット法で塗布し、光硬化することによって形成され、
    前記第3有機絶縁層の露光量は、前記第4有機絶縁層の露光量より小さい、請求項4に記載の表示装置の製造方法。
  6. 前記第3領域と前記第4領域とは重畳する、請求項4または5に記載の表示装置の製造方法。
  7. 前記基板の前記表示領域を含む面に、前記第1領域の端部に配置され、前記第1領域を囲む第1隔壁を形成する、請求項4乃至6の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  8. 前記第1有機絶縁層を形成することは、前記第1隔壁の内側に塗布することによって形成される、請求項7に記載の表示装置の製造方法。
  9. 前記基板の前記表示領域を含む面に、前記第1隔壁を囲む第2隔壁、及び前記第3領域の端部に配置され、前記第2隔壁を囲む第3隔壁を形成する、請求項7または8に記載の表示装置の製造方法。
  10. 前記第3有機絶縁層を形成することは、前記第3隔壁の内側に塗布することによって形成される、請求項9に記載の表示装置の製造方法。
  11. 前記基板の前記表示領域を含む面に、前記第3隔壁を囲む第4隔壁を形成し、
    前記基板の前記表示領域を含む面に、前記第4隔壁の外側に複数の接続端子を形成する、
    請求項9または10に記載の表示装置の製造方法。
  12. 前記基板から前記第2有機絶縁層の最上部までの距離は、前記基板から前記第1有機絶縁層の最上部までの距離より大きく形成する、請求項4乃至11の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  13. 前記基板から前記第4有機絶縁層の最上部までの距離は、前記基板から前記第3有機絶縁層の最上部までの距離より大きく形成する、請求項4乃至12の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  14. 前記第1有機絶縁層と前記第2有機絶縁層とは、同じ光硬化性樹脂材料を用いて形成される、請求項1乃至13の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  15. 前記第3有機絶縁層と前記第4有機絶縁層とは、同じ光硬化性樹脂材料を用いて形成される、請求項4乃至13の何れか1項に記載の表示装置の製造方法。
  16. 表示領域を有する基板と、
    前記表示領域を含む面上に配置される第1無機絶縁層と、
    前記表示領域を囲み、前記第1無機絶縁層の内側の領域として画定される第1領域に配置される第1部と、前記表示領域を覆い、前記第1領域に囲まれる第2領域に配置される第2部と、を含む有機絶縁層と、
    前記有機絶縁層を覆い、前記有機絶縁層の外側で前記前記第1無機絶縁層と接する第2無機絶縁層と、を含み、
    前記有機絶縁層は、前記第1部と前記第2部との境界に凹部を有する、表示装置。
  17. 前記第2部の接触角は、前記第1部の接触角よりも大きい、請求項16に記載の表示装置。
  18. 前記基板は、前記表示領域を含む面に、前記第1領域の端部に配置され、前記第1領域を囲む第1隔壁を有する、請求項16又は17に記載の表示装置。
  19. 前記有機絶縁層は、前記第1隔壁の内側に配置される、請求項18に記載の表示装置。
  20. 前記第2部は、前記第1部との境界に凹凸構造を有する、請求項16乃至19の何れか1項に記載の表示装置。
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