JP2020134352A - 物品検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物をパイプを通して搬送する負荷が大きく変動しても、物品検査精度を十分に安定させることができる物品検査装置を提供する。【解決手段】上流側のポンプ12から給送される流動性の被検査物Wを通すパイプ11と、パイプ11の所定検査区間11a内を通過する被検査物Wを検査する検査部13とを備える物品検査装置であって、ポンプ12と所定検査区間11aとの間でパイプ11内の流量を計測し流量信号Edを出力する流量計15と、流量計15の流量信号Edを受けて検査部13の検査条件であるライン走査周期Csを可変設定する検査条件制御手段52とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、物品検査装置に関し、特にパイプ内を流動する被検査物を検査する物品検査装置に関する。
従来、流動性のある食品等の被検査物や搬送流体と混ぜて取り扱われる被検査物を検査する物品検査装置として、例えば被検査物をパイプに通しつつそこに混入している異物や被検査物の異常等を検出する物品検査装置が使用されている。
この種の物品検査装置としては、例えば検査区間のパイプの横断面方向にX線を照射し、被検査物を透過したX線の線量分布を検出するとともに、その分布状態から被検査物が異物を含んでいないか判定し、その判定結果に基づいて被検査物の一部をパイプ外に選別排出できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この装置では、検査区間通過後の被検査物の流速を計測する流速計測部を設け、その流速計測部の計測情報に基づいて、異物を含む被検査物のパイプ外への排出タイミングを制御することにより、異物と共に排出されてしまう被検査物の量を抑えている。
特開2006−098303号公報
しかしながら、上述のような従来の物品検査装置にあっては、被検査物の品種やその搬送形態によって被検査物の流動性が大きく変動し、被検査物を給送するポンプの負荷が急に大きく変動する場合があり、そのような場合に物品検査結果に応じた異物の排出タイミングが比較的好適に制御されたとしても、ポンプの流量変動の影響から物品検査精度(例えば、検出可能な異物サイズ)自体を十分に安定させることができないことがあった。
本発明は、そのような課題を解決すべくなされたものであり、被検査物をパイプを通して搬送する負荷が大きく変動しても、物品検査精度を十分に安定させることができる物品検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る物品検査装置は、上記目的達成のため、上流側のポンプから給送される流動性の被検査物を通すパイプと、前記パイプの所定検査区間内を通過する前記被検査物を検査する検査部と、を備える物品検査装置であって、前記ポンプと前記所定検査区間との間で前記パイプ内の流量を計測し流量信号を出力する流量計と、前記流量計の流量信号を受けて前記検査部の検査条件を可変設定する条件設定部と、を有することを特徴とする。
この構成により、本発明では、流量計の流量信号を受ける条件設定部によって検査部の検査条件が可変設定されることから、被検査物を給送するポンプの負荷が急に変動する場合であっても、ポンプの流量変動に対してその影響を抑えるよう検査条件が調整され、物品検査精度が安定確保されることになる。
本発明の物品検査装置は、前記検査部の検査条件が前記流量計の流量信号を受けて予め前記条件設定部により設定され、前記条件設定部で設定された検査条件を前記流量計の流量信号に応じて調整し、または前記流量計の流量信号に応じて前記検査部を停止させるよう、前記検査部を制御する検査制御部を備える構成とすることができる。
このような構成にすると、検査部の検査条件を予め設定した上で、その検査条件が流量計の流量信号に応じて調整されるか、流量計の流量信号に応じて検査部が停止される。したがって、ポンプの負荷が急に変動する場合でも、そのときの流量変動の影響を抑えるよう検査条件の有効な調整がなされるか、そのような調整が困難な場合には、信頼性の低い検査を未然に防止するべく検査部を停止できることになる。
本発明の物品検査装置において、前記検査制御部は、前記条件設定部により予め設定された目標流量と前記流量計の流量信号に対応する流量との偏差に応じて前記ポンプの動力をフィードバック制御する一方、前記偏差が所定値を超えるときには前記ポンプを停止させる停止信号を出力するようにしてもよい。
この場合、通常の被検査物の流量変動の範囲内であれば、ポンプ動力のフィードバック制御によって予め設定された目標流量とそれに対応する検査の精度を好適に維持できる一方、何らかの異常により被検査物の流量が大きく変動した場合には、ポンプを停止させてポンプや被検査物を有効に保護することができる。
本発明の物品検査装置においては、前記検査部が、前記パイプの所定検査区間を間に挟んで前記パイプと交差する方向に対向するX線発生源およびX線ラインセンサと、前記被検査物の搬送中に前記X線ラインセンサの複数の検出素子から所定周期でライン走査信号を取得する画像入力部と、を含んでおり、前記条件設定部が、前記流量計による検出流量に応じて、前記画像入力部による前記ライン走査の周期を可変設定する構成とすることもできる。
この場合、流量計による検出流量に応じて画像入力部におけるライン走査の周期Cs(スキャン速度に対応する)が可変設定されることから、一定範囲内で検出流量が変動してもその変動に対応するライン走査の周期が設定されることで、その周期毎のX線ラインセンサの各検出素子におけるその周期毎の単位搬送期間内の透過X線量が調整され、ラインセンサの検査精度が安定確保されることとなる。
本発明の物品検査装置においては、前記検査部は、前記パイプの所定検査区間内で前記異物を検出する異物検出部として構成されており、前記パイプの前記所定検査区間より下流側には、前記異物検出部により前記異物が検出されたときに前記所定検査区間より下流側で前記異物を含む被検査物を前記パイプの外方に排出する排出部が設けられていてもよい。
この場合、ポンプの負荷が変動し、流量計による検出流量が変化した場合でも、検査精度の安定確保と排出部での排出量を抑えるタイミング制御とを容易に両立させることができ、異物の排出タイミングが好適に制御されたとしても流量変動の影響から物品検査精度を安定させることができないという従来の問題を解消できる。
本発明によれば、被検査物をパイプを通して搬送する負荷が大きく変動しても、物品検査精度を十分に安定させることができる物品検査装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る物品検査装置の制御系の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る物品検査装置の概略正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
[一実施形態]
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る物品検査装置を示しており、本発明をX線検査方式の異物検出装置であって被検査物をパイプ搬送するものに適用した例を示している。
まず、その構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の物品検査装置1は、略一定の横断面積を有する所定長さのパイプ11と、そのパイプ11の図中左端側から流動可能な被検査物W(詳細図示せず)を給送するポンプ12と、パイプ11の所定検査区間11a内を通過する被検査物Wを予め設定された検査条件で検査する検査部13と、検査部13より下流側に位置するバルブ型選別機14(排出手段)と、パイプ11内の被検査物Wの流量(例えば[L/min])を計測する流量計15とを有している。なお、ここにいうポンプ12は、被検査物Wを所定の圧力および流速(揚程)で給送可能なものであり、同等の圧力および流速で被検査物Wをパイプ搬送可能な任意の給送手段を包含する意である。
パイプ11は、内部に略一定断面積の搬送路を形成する管状のもので、例えば所定検査区間11aの前後では円形の横断面形状を、所定検査区間11a内では円形もしくはX線透過方向で略均等な厚さに扁平化された小判形の横断面形状を有している。このパイプ11は、ポンプ12により給送される被検査物Wを、略一定の流量(液送の場合、流速V×搬送路断面積)で図中右向きの搬送方向に搬送するようになっている。
被検査物Wは、流動性を有する検査対象物品であり、液状のもののみならず、搬送用の液体に被検査物Wを混合させたもの、被検査物Wが粒子状物と液状物の混合物であるもの、被検査物W内または前後する被検査物W間に気泡や空気層が入ったもの等を含み得る。
具体的には、被検査物Wは、例えばレトルト食品等の具材や魚のすり身等の流動性若しくは伸展性のある食品や、貝の剥き身のような食品を水等の搬送流体中に所定の希釈率(混合比率)で含んだものである。なお、ここでの稀釈率は、容量比であるが、質量から容量換算した比率又はその質量比率自体のいずれかを使用することができる。
ポンプ12は、非容積形の搬送ポンプ、例えばケース21内に収納したオープン型の羽根車22(図中では詳細形状を省き、円形で示している)によりケース21内に渦流を起こして流動性の被検査物Wを吸入および吐出可能なボルテックスポンプで構成されており、羽根車22を回転駆動するモータ23と、羽根車22の回転速度[rpm]に対応するポンプ動作信号Rv[パルス/min]を出力するポンプ速度センサ24とを有している。
検査部13は、パイプ11の近傍に配置されており、パイプ11を通る被検査物WにX線を照射するX線照射ユニット31(X線照射手段)と、X線照射ユニット31から図中下向きに照射されて被検査物Wを透過したX線を検出するX線ラインセンサ32(X線検出部)とを有している。これらX線照射ユニット31およびX線ラインセンサ32は、パイプ11の所定検査区間11aを間に挟んでパイプ11と交差する方向に対向している。
X線照射ユニット31は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極と陽極の間の高電圧により陽極ターゲットに衝突させ、X線を発生させるX線管(X線発生源)である。このX線照射ユニット31は、下方のX線ラインセンサ32に対して、X線管の陽極ターゲットから不図示のスリットを通していわゆるファンビーム形状にX線照射を行うことができるようになっている。
X線ラインセンサ32は、例えば蛍光体であるシンチレータとフォトダイオードまたは電荷結合素子とからなる複数の検出素子をパイプ11の径方向にアレイ状に定ピッチで配設したもので、所定解像度でのX線検出を行なうことができるX線検出器となっている。
検査部13には、また、X線ラインセンサであるX線ラインセンサ32の複数の検出素子から所定周期Csでライン走査信号を取得し、主走査方向の各X線透過領域における所定時間毎の透過線量相当の濃度データ(以下、X線画像の濃度データという)を生成する画像入力ユニット33が設けられている。
この画像入力ユニット33は、X線ラインセンサ32のライン走査により得られる主走査方向(パイプ11の径方向)のX線画像の濃度データ、例えばその濃度の階調を表すデータ(以下、単に濃度データという)を所定時間毎に繰り返し取り込むことで、一定速度で搬送方向に移動する被検査物Wをその移動方向に副走査し、所定検査区間11a内の被検査物Wの透過X線画像データを入力できるようになっている。
バルブ型選別機14は、パイプ11の所定検査区間11aより搬送方向下流側、例えば所定検査区間11aから所定搬送距離を隔てた排出位置Pjにて、検査部13での検査済みの被検査物Wのうち後述する所定判定条件下で不良と判定された特定搬送区間の被検査物Wをパイプ11の外方に排出する排出部となっている。
このバルブ型選別機14は、例えば不図示の空圧回動アクチュエータにより駆動される三方ボール弁体14aと2つの排出口14b,14cとを有しており、略T字形の内部通路を持つそのボール弁体14aが、パイプ11の所定検査区間11a側の搬送路をボール弁体14aより下流側に通過させる良品搬送位置(図1に破線で図示する状態)と、通常動作位置に対し図中時計回り方向に90度回動してパイプ11内を図中上方側にNG排出させる異物排出位置とに切換え操作可能になっている。
流量計15は、ポンプ12と所定検査区間11aとの間でパイプ11内の被検査物Wの流量を計測し、その流量に対応する流量信号Edを例えばシリアル信号として出力するようになっている。この流量計15は、パイプ11内部に測定部を持たず、パイプ11の外周部若しくはその近傍に設置される超音波式、光学式もしくは電磁式等の非接触式のものであり、例えばドップラー法を用いるクランプ・オン式の超音波流量計で構成することができる。
一方、ポンプ12、検査部13およびバルブ型選別機14は、それぞれ制御部50によって制御されるようになっている。
制御部50は、具体的なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力インターフェース回路を含んだコンピュータ構成を有しており、ROMに格納された所定の制御プログラムにより、画像入力ユニット33からの所定周期毎のX線画像データに基づいて、複数の制御機能部である判定手段51、検査条件制御手段52、ポンプ制御手段53および選別制御手段54の機能を発揮させることができるようになっている。
また、制御部50には、ポンプ12の運転条件、検査部13の検査条件およびバルブ型選別機14の動作条件等をキー入力等により設定可能な入力部61と、その設定条件や検査部13の検査結果等を表示出力可能な表示部62と、制御部50からの制御信号に従ってプログラマブルコントローラ等によりポンプ12やバルブ型選別機14のようなアクチュエータ類を駆動制御するポンプ駆動部63および選別駆動部64とが接続されている。
判定手段51は、画像入力ユニット33からの各透過領域の所定時間毎のX線画像の濃度データをピクセルデータに対応付けたディジタルX線画像を生成するとともに、そのX線画像に基づいて異物の有無を判定する処理を実行するようになっている。この判定手段51は、例えば主副両走査方向で近接する複数の透過領域間におけるX線濃度データの急峻な変化を見出すための微分処理等を行い、全透過領域中における異物候補点の透過領域を特定して、その候補点についてX線吸収量が所定のしきい値を超えるか否かを判定することで、異物の有無を判定することができる。
検査条件制御手段52は、流量計15の流量信号を受けて検査部13の検査条件を可変設定する条件設定部として機能し得るようになっている。この検査条件制御手段52は、例えばX線ラインセンサ32で検出されるX線画像の濃度データをライン走査画像データとして画像入力ユニット33に取り込む周期Csを、入力部61で運転開始時等に予め設定されたライン走査周期を基準としつつ流量計15の流量信号Edに対応する流速の変化に応じて加減し、調整するようになっている。
また、検査条件制御手段52は、パイプ11内の流量変動の影響をライン走査周期等の検査条件の調整により吸収できる限度内において、条件設定部の機能により予め設定したライン走査周期Cs等の検査条件を流量計15の流量信号Edに応じて調整する一方で、パイプ11内の流量変動の影響が検査条件の調整により吸収できる限度を超えている場合には、流量計15の流量信号に応じて検査部13を停止させるように検査部13を制御する検査制御部となっている。
ポンプ制御手段53は、条件設定部の機能により運転開始時等に予め設定された目標流量と流量計15からの逐次の流量信号に対応する流量との偏差に応じて、流量計15による検出流量を目標流量に追従させるよう、ポンプ駆動部63に対してポンプ12の回転速度をフィードバック制御する制御信号Dpを出力するようになっている。
一方、ポンプ制御手段53は、前述の偏差が所定値を超えて急増し、検出流量を目標流量に追従させることが困難な過渡状態に陥った場合には、ポンプ駆動部63に対して、ポンプ12を停止させる制御信号Dpを出力するようになっている。
選別制御手段54は、判定手段51の判定結果に従ってバルブ型選別機14による排出動作の開始タイミングおよび保持時間を選択的に決定し、判定結果に対応する選別指令信号Ejを選別駆動部64に出力するようになっている。
ポンプ駆動部63は、ポンプ制御手段53からの制御信号Dpに従って、対応するポンプ吐出量[L/min]とするためのポンプ駆動信号Pmをポンプ12に対して出力し、選別駆動部64は、選別制御手段54からの選別制御信号Ejに従って、バルブ型選別機14の三方ボール弁体14aを前述の通常動作位置および排出動作位置のうちいずれか一方に切り換え操作するかその位置を保持させるように選別駆動信号J0またはJ1を選択的に出力する。
選別制御手段54は、判定手段51から異物検出信号を受けたとき、その判定結果出力と、その判定結果出力時点における流量計15からの流量信号Edとに基づいて、所定検査区間11aから所定排出位置Pjまでの搬送距離および搬送速度Vに基づく遅れ時間等を考慮したタイミングで、異物を含む被検査物Wの排出量(以下、NG排出量という)をバルブ型選別機14により規定できる排出時間中、選別指令信号Ejを出力することができる。
なお、図示の便宜上、図1中に示すNG品排出方向は上向きとなっているが、排出方向が図2に示すように下向きにされ得ることは勿論である。
次に、動作について説明する。
上述のように構成された本実施形態のX線物品検査装置では、被検査物Wが、例えば図外の製品受け箱からポンプ12により汲み出されてパイプ11内に吐出され、流量計15により流量および対応する流速の計測をされた後、パイプ11の所定検査区間11aを通過する。
また、X線照射ユニット31から所定検査区間11a内の被検査物Wに均一にX線が照射され、その主走査方向の各X線透過領域において被検査物Wを透過したX線の線量がX線ラインセンサ32の対応する検出素子により検出され、その検出信号に基づいて制御部50内の判定手段51で所定の画像処理が実行され、異物混入の有無が判定される。
そして、その判定結果に応じて、バルブ型選別機14の空圧アクチュエータが駆動され、異物混入のない被検査物Wは、例えばパイプ11から下流側の良品受け箱に搬出され、一方、異物の混入した特定区間の被検査物Wは、パイプ11の外部に選別排出される。
このような本実施形態では、流量計15の流量信号を受ける条件設定部としての検査条件制御手段52によって検査部13の検査条件が可変設定されることから、被検査物Wを給送するポンプ12の負荷が急に変動する場合であっても、ポンプ12の流量変動に対してその影響を抑えるよう検査条件が好適な条件に調整され、物品検査精度が安定確保されることになる。
また、本実施形態では、検査条件制御手段52が、運転開始時等に検査部13の検査条件を予め設定する条件設定部の機能と、設定済みの検査条件を流量計15の流量信号に応じて調整するかまたは検査部13を停止させる検査制御部の機能を有しているので、ポンプの負荷が急に変動する場合でも、そのときの流量変動の影響を抑えるよう検査部13の検査条件の有効な調整がなされるか、そのような調整が困難な場合には、信頼性の低い検査を未然に防止するべく検査部13を停止させることができる。
さらに、本実施形態では、検査制御部としての検査条件制御手段52が、予め設定した目標流量と流量計15の流量信号に対応する流量との偏差に応じてポンプ12の動力をフィードバック制御する一方、その偏差が所定値を超えるときにはポンプ12を停止させる停止信号を出力するので、通常の被検査物Wの流量変動の範囲内であれば、ポンプ動力のフィードバック制御によって予め設定された目標流量とそれに対応する検査の精度を好適に維持できる一方、何らかの異常により被検査物Wの流量が大きく変動した場合には、ポンプ12を停止させてポンプ12や被検査物Wを有効に保護することができる。
加えて、本実施形態では、被検査物Wの搬送中にX線ラインセンサ32の複数の検出素子から所定周期でライン走査信号を取得する画像入力ユニット33が設けられており、検査条件制御手段52が、流量計15による流量信号Edに応じて画像入力ユニット33によるライン走査の周期Csを可変設定できるようになっている。したがって、一定範囲内で検出流量が変動してもその変動に対応するライン走査周期に調整可能となり、その周期毎のX線ラインセンサ32の各検出素子におけるその周期Cs毎の透過X線量が的確に調整され、X線ラインセンサ32の検査精度が安定確保されることになる。
また、本実施形態では、検査部13がパイプ11の所定検査区間11a内で異物を検出する異物検出部として構成されており、その所定検査区間11aより下流側には、異物検出時に所定検査区間11aより下流側で異物を含む特定区間の被検査物Wをパイプ11の外方に排出するバルブ型選別機14が設けられている。したがって、ポンプ12の負荷が変動し、流量計15による検出流量が変化した場合でも、検査精度の安定確保とバルブ型選別機14での排出量を抑えるタイミング制御とを容易に両立させることができ、異物の排出タイミングが好適に制御されたとしても流量変動の影響から物品検査精度を安定させることができないという従来の問題を解消できることとなる。
このように、本実施形態によれば、被検査物Wをパイプ11を通して搬送する負荷が大きく変動しても、物品検査精度を十分に安定させることができる物品検査装置1を提供することができる。
なお、上述の一実施形態においては、流量計15は、流量信号をシリアル信号として出力するものとしていたが、異なる信号形態であってもよいことは勿論である。また検査条件の調整は、X線ラインセンサ32のライン走査速度(スキャン速度)としたが、他の検査条件であってもよく、検査方式自体が異なってもよい。例えば、検査部13が、金属検出機である場合に、その金属異物検出に用いるバンドパスフィルタの係数設定を変更可能な検出条件とすることができる。前述の目標流量は、被検査物Wの品種毎の検査条件の一つとして予め設定されてもよく、設定済みのその検査条件を日常の運転開始時等に流量計15の流量信号に応じて調整する等することで、品種変更に伴う設定入力の手間を軽減したり誤設定による影響を未然に抑えたりすることができる。
また、前述の一実施形態では、異物検出装置としたが、本発明の物品検査装置は、被検査物W自体の変質により性状が劣化して硬化または軟化したり、破損により形状が大きく変化した場合等にも適用できる。勿論、異物が被検査物Wの破損により一部脱落したものであったり被検査物Wの殻に一体的に固着したようなものであってもよい。
パイプ11の断面積は円形もしくは一部扁平形状としたが、多角形断面、例えば四角形断面や略均一厚さ部を主要部とする任意の非円形断面形状とすることができ、バルブ型選別機14は、パイプ形状に応じて他の任意の選別方式に置き換え可能である。
流動性の被検査物Wが液体製品や搬送流体と共に搬送されるものに限定されず、例えば加圧時や自重では搬送速度に対し十分に低速度でしか流動しない流動体(非ニュートン流体等)や混合流体、あるいは、非加圧状態下では流動せず応力が降伏値を超えたときに流動が生じる塑性流動体等であってもよいことや、ポンプの形式が限定されず、流動性の被検査物Wを所定方向にパイプ搬送可能な任意の給送手段に代替可能であることも、また、勿論である。
以上説明したように、本発明の物品検査装置は、被検査物をパイプを通して搬送する負荷が大きく変動しても、物品検査精度を十分に安定させることができるものであり、パイプ内を流動する被検査物を検査する物品検査装置全般に有用である。
1 物品検査装置
11 パイプ(搬送路)
11a 所定検査区間
12 ポンプ(給送手段)
13 検査部(異物検出部)
14 バルブ型選別機(排出部)
14a 三方ボール弁体
15 流量計
21 ケース
22 羽根車
23 モータ
24 ポンプ速度センサ
31 X線照射ユニット(X線照射部、X線源、X線管)
32 X線ラインセンサ(X線検出部)
33 画像入力ユニット
50 制御部
51 判定手段(判定部)
52 検査条件制御手段(条件設定部)
53 ポンプ制御手段
54 選別制御手段
61 入力部
62 表示部
63 ポンプ駆動部
64 選別駆動部
Cs ライン走査周期(スキャン速度)
Dp ポンプ制御信号
Ed 流量信号
Ej 選別制御信号
J0、J1 選別指令信号
Pm ポンプ駆動信号
Rv ポンプ動作信号(ポンプ回転速度)
W 被検査物(流動性の被検査物)

Claims (5)

  1. 上流側のポンプから給送される流動性の被検査物を通すパイプと、前記パイプの所定検査区間内を通過する前記被検査物を検査する検査部と、を備える物品検査装置であって、
    前記ポンプと前記所定検査区間との間で前記パイプ内の流量を計測し流量信号を出力する流量計と、
    前記流量計の流量信号を受けて前記検査部の検査条件を可変設定する条件設定部と、を有することを特徴とする物品検査装置。
  2. 前記検査部の検査条件が前記流量計の流量信号を受けて予め前記条件設定部により設定され、
    前記条件設定部で設定された検査条件を前記流量計の流量信号に応じて調整し、または前記流量計の流量信号に応じて前記検査部を停止させるよう、前記検査部を制御する検査制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記検査制御部は、前記条件設定部により予め設定された目標流量と前記流量計の流量信号に対応する流量との偏差に応じて前記ポンプの動力をフィードバック制御する一方、
    前記偏差が所定値を超えるときには前記ポンプを停止させる停止信号を出力することを特徴とする請求項2に記載の物品検査装置。
  4. 前記検査部が、前記パイプの所定検査区間を間に挟んで前記パイプと交差する方向に対向するX線発生源およびX線ラインセンサと、前記被検査物の搬送中に前記X線ラインセンサの複数の検出素子から所定周期でライン走査信号を取得する画像入力部と、を含んでおり、
    前記条件設定部が、前記流量計による検出流量に応じて、前記画像入力部による前記ライン走査の周期を可変設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の物品検査装置。
  5. 前記検査部は、前記パイプの所定検査区間内で前記異物を検出する異物検出部として構成されており、
    前記パイプの前記所定検査区間より下流側には、前記異物検出部により前記異物が検出されたときに前記所定検査区間より下流側で前記異物を含む被検査物を前記パイプの外方に排出する排出部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の物品検査装置。
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