JP4531547B2 - X線異物検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管路状の搬送路内を搬送される被検査物に含まれる異物を検出する異物検出装置、特に搬送中の被検査物にX線を照射してその透過X線量から異物を検出するX線異物検出装置に関する。
X線異物検出装置では、コンベア搬送路の途中で異物検出を行なうものが広く知られているが、流動性のある食品のような被検査物、あるいは水等の搬送用流体と混合して取り扱うようにした被検査物を、内部に搬送路を形成した搬送パイプ内を通して搬送するようにしたものがある。そのようなX線異物検出装置では、その搬送経路中の所定検査位置で被検査物にX線を照射してそのときの透過X線量の分布を把握し、その透過X線量の分布状態から異物の存在を検出するようになっている。
従来のこの種のX線異物検出装置としては、例えば特許文献1に記載のように、透過X線量の検出手段として複数のX線検出素子からなる1次元のマルチチャネルX線センサを搬送路と略直交するように配置し、被検査物の連続搬送中におけるこのX線センサの各チャネルの検出信号を異物検出用の閾値と比較して、異物の存在を所要の分解能で検出するようにしたものがある。また、この装置では、異物検出信号が出力されると、排出弁を作動させ、異物を含む被検査物を排出弁を通して外部に排出するようになっている。
特許第2591171号公報
しかしながら、上述のようなX線異物検出装置にあっては、X線による異物検出精度を一定レベル以上に保つためには、検査領域における被検査物の厚さ(X線の透過方向における層厚)をある程度制限する必要があるのに対し、検査能力を高めるためには被検査物の単位時間当たりの搬送量(以下、単に被検査物の搬送量ともいう)を増加させる必要があり、そのために搬送路の断面積(横断面積)をある程度大きくすることが要求される。
そのため、このように相反する要求を両立させることの困難さから、従来のX線異物検出装置にあっては、X線による異物検出精度を要求レベルに維持しつつ検査能力を高めることが困難であった。また、搬送路が大径であると、異物を含む被検査物を外部に排出する量も増加し、生産量が低下するといった問題も生じ易かった。
このような問題点に対し、例えば搬送路の断面形状を矩形にして、設定された被検査物の厚さに対して通路断面積を大きくすることが考えられるが、矩形の搬送路は曲げ形状を採用し難いのでラインを構成する上での柔軟性に欠けるという欠点がある。また、矩形の4隅は鋭角なため、被検査物が詰まり易く、スムーズに流れない場合も生じ、搬送路の断面形状を矩形にすることは多様な被搬送物に対応する面からも実用的ではない。そのため、上述した相反する要求を満足させることはできず、問題点の解決が希求されていた。
そこで、本発明は、X線による異物検出精度を要求レベルに維持しつつ処理能力を高めることができるX線異物検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的達成のため、(1)被検査物を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される被検査物に所定の検査領域内でX線を照射して該被検査物に含まれる異物を検出する異物検出手段と、を備えたX線異物検出装置において、前記搬送手段が、前記搬送方向における所定の検査位置において互いに同一の通路断面積およびX線透過方向の内径とされ、前記検査領域内で並列する複数の管路状の搬送路を有し、前記異物検出手段が、該複数の搬送路の中の被検査物に向かってX線を照射するX線発生部と、前記検査位置に設けられたラインセンサにより該複数の搬送路中の被検査物を透過したX線を検出するX線検出部とを含んで構成され、前記検査領域内の前記複数の搬送路が、単一の着脱式X線透過部材により形成されていることを特徴とするものである。
この構成により、被検査物はX線による検査領域内で並列する複数の搬送路を通して搬送されことになり、異物検出の検出精度から要求される被検査物層の厚さが、X線透過方向における搬送路の内径(以下、これを厚さともいう)に抑えられる一方、その幅が、搬送路の並列数に応じて増大することになる。したがって、搬送路の厚さを増加させることなく単位時間当たりの搬送量を増大させることが可能となる。しかも、複数の搬送路がその並列方向の各位置で均等なものとなり、所要の異物検出精度の確保が可能になるとともに、ラインセンサ型のX線検出部を採用することで、複数の搬送路に関する検出情報の並列処理が容易に可能となる。
本発明のX線異物検出装置においては、(2)前記ラインセンサが、前記複数の搬送路を横断するように配設された1つのX線ラインセンサで構成されているのが好ましい。また、(3)前記検査領域内の前記複数の搬送路の少なくとも一端側に、該一端側の前記検査領域外の搬送路の複数に分岐した接続端部が接続されているのがより好ましい。なお、前記複数の搬送路および前記検査領域外の搬送路は、それぞれ略円形断面とすることが好ましい。
本発明のX線異物検出装置においては、()前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を前記複数の搬送路毎に異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有するのが好ましい。
この構成により、所要の搬送量を確保しつつ、検出情報をユーザに提供する視覚情報として十分な出力内容に加工することができるのみならず、並行する被検査物の異物混入状態等をユーザが容易に把握可能となる。
あるいは、()前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を前記複数の搬送路毎に分割して異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を前記複数の搬送路毎に同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有するものであっても好ましい。
この構成により、上流側で同時に供給された被検査物の並行する流れを同一のタイミングでモニタすることができ、異物混入時には被検査物の種類に応じて、同時に異物排出したり、搬送路毎に独立して排出したりすることができるため、異物排出による生産量の低下を抑えることができる。
さらに、()前記複数の搬送路が、前記検査領域内の搬送方向における同一位置において同一の通路断面積を有し、前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を一括して異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を前記複数の搬送路毎に同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有するのがよい。この構成により、複数の搬送路がその並列方向の各位置で均等なものとなり、所要の異物検出精度の確保が可能になるとともに、複数の搬送路をより簡素に構成することが可能となる。
なお、本発明のX線異物検出装置においては、前記搬送手段が、前記複数の搬送路の上流端に接続する単一の上流側搬送路(p0)を形成し、該上流側搬送路から前記複数の搬送路に同一種類の被検査物を流入させるのが好ましい。このような構成を採用すると、被検査物を要求される搬送量で搬送するとともに所要の検査精度を設定することが可能となり、しかも、単一処理での同時複数列検査が可能になるから、不良品排出量を減少させることができる。
あるいは、前記搬送手段が、前記複数の搬送路の上流端に接続する複数の上流側搬送路を形成し、該複数の上流側搬送路から前記複数の搬送路に種類の異なる被検査物を流入させるものであってもよい。このように構成すると、複数種の被検査物を同時に検査することができる機能が付加され、X線異物検出装置の処理能力が向上することになる。
さらに、本発明のX線異物検出装置においては、検査領域で並列する複数の搬送路をそれらの一端側で相互に接続し、搬送路を検査領域の前後で折り返すような形態も採用可能であるし、検査領域で複数回の検査を実行することで検査精度を高め、被検査物の搬送速度(流速)を高めるようなことも考えられる。
本発明によれば、X線検査領域内で並列する複数の搬送路を通して被検査物を搬送し、異物検出精度から要求される被検査物層の厚さを、複数の搬送路のX線透過方向における内径寸法で規定しながらも、その層の幅を、搬送路の並列数に応じて増大するようにしているので、被検査物の層の厚さを増加させることなくその単位時間当たりの搬送量を増大させることができ、X線による異物検出精度を要求レベルに維持しつつ処理能力を高めることが可能なX線異物検出装置を提供することができるものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を用いながら説明する。
[第1の実施の形態]
図1〜図6は本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の概略構成を示す図である。
まず、その構成について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のX線異物検出装置は、被検査物を搬送する搬送手段10と、この搬送手段10により搬送される被検査物に所定の検査領域10a内でX線を照射して該被検査物に含まれる異物を検出する異物検出手段20とを備えている。
本実施形態では、被検査物は、例えばレトルト食品の具材のように流動性のあるもの、若しくは味噌や魚のすり身等のように伸展性のある食品、又は、貝の剥き身のような食品を水等の搬送用流体中に所定の希釈率で含んだものである。
搬送手段10は、少なくとも検査領域10a内で並列する複数、例えば一対の管路状の搬送路p1、p2を有している。これらの搬送路p1、p2は、前記所定の検査領域10aの近傍においては、例えば平行配置された複数の着脱式の搬送パイプ11A、11Bの内部に形成されており、これらの搬送路p1、p2に図1中の左方側から図示しない流動可能な被検査物が給送されるとき、それぞれ内部の被検査物が所定の流速で流動しながら連続的に搬送されるようになっている。
また、搬送路p1、p2は、検査領域10a付近より上流側では一対の搬送パイプ12A、12Bにより、検査領域10a付近より下流側では一対の搬送パイプ13A、13Bによりそれぞれ形成されている。
搬送パイプ11A、11Bは、洗浄等のメンテナンスの容易さ、X線の透過性およびコスト等の面から例えば円形断面の同一径の樹脂製パイプで構成され、上流側および下流側搬送パイプ12A、12B、13A、13Bの接続端部12e、13eに対してそれぞれ着脱可能になっている。
また、搬送パイプ11A、11Bは、複数の搬送路p1、p2が検査位置等の搬送方向同一位置において同一の通路断面積を有するものであればよく、搬送方向に離隔した部位、例えば両端部が検査位置付近と若干径が異なっていてもよい。
異物検出手段20は、複数の搬送路p1、p2の中のそれぞれの被検査物に向かって搬送方向における同一位置にてX線を照射するX線発生部21と、これら複数の搬送路p1、p2の中の被検査物を透過したX線を搬送方向における同一位置にて検出する複数の検出素子領域22a、22bを有するX線検出部22とを含んで構成されており、X線発生部21およびX線検出部22は、搬送パイプ11A、11Bを挟んで対向するよう配置されている。
具体的には、異物検出手段20は、搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2を通して搬送される被検査物に含まれる異物をその搬送方向における所定の検査位置(図2(a)中にハッチング部で示す検査領域10aの搬送方向における中間の位置)で検出するようになっている。
また、X線発生部21およびX線検出部22は、公知の方式のものであるが、具体的には、X線発生部21は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極と陽極の間の高電圧により陽極ターゲットに衝突させてX線を発生させるX線管を含み、その下方のX線検出部22に向けて、X線を長手方向に沿った不図示のスリットを介し略三角形状のスクリーン状にして照射するようになっている。また、X線検出部22は、例えば複数のX線検出素子を搬送パイプ11A、11Bの径方向に並設し所定解像度でのX線検出を行なうX線ラインセンサカメラで、画像処理可能な所定ビット数の検出信号を出力するようになっている。本実施の形態においては、X線検出部22は複数の搬送パイプ11A、11B(搬送路p1、p2)を横切る単一のX線ラインセンサカメラで構成されているので、搬送路p1、p2に対応するX線検出素子領域以外の部分をマスクして、複数の搬送路を一括処理することができるようにしている。ここにいうマスクは、ラインセンサカメラ上で搬送路p1、p2に対応する素子領域以外の部分にX線透過率の低い鉛等の材質の板を配置したものである。なお、後述する検出情報処理部で、搬送路p1、p2に対応する素子以外を異物判定処理しないように、異物判定処理領域を設定によりマスクしてもよい。この単一のX線ラインセンサカメラに代えて同一の複数のX線ラインセンサカメラを使用することができる。また、被検査物の搬送路数が3つ以上の多数である場合には、単一の搬送路又は複数の搬送路に対応する複数のX線ラインセンサカメラでX線検出部22を構成することができるのは勿論である。
図3および図4に示すように、搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2のうち前記検査位置より搬送方向下流側には、異物が混入した被検査物(以下、NG品ともいう)を前記検査位置から所定距離を隔てた下流側搬送パイプ13A、13Bの所定排出位置において搬送路毎に搬送路外に排出する選別機、例えばバルブ型選別機14A、14Bが設けられている。
これらバルブ型選別機14A、14Bは、各々、例えば回動アクチュエータ14aおよびこれにより駆動される三方ボール弁14bで構成され、詳細は図示しないが、それぞれ弁体が通常動作位置にあるときに搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2をバルブ型選別機14A、14Bより下流側の搬送パイプ13A、13B内に連通させ、前記弁体が通常動作位置から排出動作位置に回動するよう切り換えられたときに搬送路p1、p2を外部に開放するようになっている。なお、本実施形態では、単一のX線ラインセンサカメラで搬送路p1、p2からの透過X線量を検出し、単一の異物検出処理で複数の搬送路p1、p2についての異物検出処理を実行することががでスキャンできるので、搬送路毎の選別機14A、14Bを共通の選別機に置き換えることができるのはいうまでもない。
X線検出部22からの検出信号に基づく異物検出処理の結果表示出力やバルブ型選別機14A、14Bの切り換え制御等は、制御手段30によって実行されるようになっており、制御手段30も異物検出手段20の一部を構成している。
制御手段30は、図1に示すように、X線検出部22の検出素子領域22a、22bからのX線検出信号(検出情報)を所定時間毎に取り込んで処理する検出情報処理部31と、この検出情報処理部31での処理の結果を同一出力画面中に(例えばその複数の表示領域に)表示させるための検出情報出力部32と、図示しないアクチュエータ類の駆動回路等を有している。この制御手段30は、具体的なハードウェア構成を図示していないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力インターフェース回路(以下、I/F回路という)を含んだ構成とすることができ、プログラマブルコントローラ等を含んだものでもよい。
検出情報処理部31は、例えば検出素子領域22a、22bの受光素子単位での透過X線量を閾値判定する等の処理を実行し、その処理結果に応じて被検査物中に異物が含まれているか否かを判別することで異物を検出する。具体的には、検出情報処理部31は、後述する分割画面表示モード時には、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線検出情報を検出素子領域22a、22bの受光素子群から時分割多重入力し、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線の検出情報を基に搬送路毎に異物検出のための処理を実行し、この入力に応じて検出素子領域22a、22bのそれぞれについての透過X線量分布描画のための画像表示処理を実行する。一方、検出情報処理部31は、後述する統合表示モード時には、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線の検出情報を、単一搬送路中の被検査物の透過X線量を検出するのと同様に連続スキャンし、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を同一搬送路上の被検査物とみなして透過X線量に基づいて搬送路全体で異物検出のための処理を実行し、単一分布画面(その中で2つの流路領域を区別できる表示がなされてもよい)を描画するための画像表示処理を実行する。
また、検出情報出力部32は、検出情報処理部31の処理結果情報を取り込んで、総検査量(総異物検査回数に対応する)、良品生産量、すなわち各検査対象量の被検査物を単位とする、異物が含まれていなかった被検査物の累計の数(個体の良品数に対応する)、および、NG排出量、すなわち異物が含まれていた被検査物の累計の数(個体のNG数に対応する)、検出条件を特定する主要なパラメータ(例えば、異物検出リミット、異物面積比、濃淡リミット)、被検査物の品種等の表示情報、並びに、X線照射中である旨の表示情報を、表示画面100側に出力する。さらに、検出情報出力部32は、バルブ型選別機14A、14Bが異物を含むNG品の被検査物を搬送系路の外部に排出するとき、その排出動作が実行されたことを表示出力させることもでき、後述するような所定表示形式の表示画面100への表示のみならず、プリント出力等の直接出力を行なうことができ、更に、外部の表示器やプリンター類への情報出力(間接出力)を行なうことができる。
制御手段30の駆動回路は、検出情報処理部31の処理結果に応じて、異物がいずれかの搬送路p1、p2で検出されたとき、その搬送路中のバルブ型選別機14A又は14Bの排出動作の開始タイミングおよび保持時間等を決定し、それに応じてバルブ型選別機14A、14Bの弁体を選択的に開弁動作(通常動作位置から排出動作位置に回動)させ、保持し、更に閉弁動作させるようになっている。
図3および図4に示すように、被検査物は、製品受け箱41からモーター42mで駆動されるポンプ42A、42Bにより汲み出されて上流側搬送パイプ12A、12B内に吐出供給され、搬送パイプ11A、11B内を通過する際、検査領域10aにおいてX線を照射されて検査された後、異物混入の有無に応じてバルブ型選別機14A、14Bにより下流側搬送パイプ13A、13Bに搬送され、あるいはNG品として外部に分配排出される。
検出情報処理部31の処理結果を表示する表示画面100は、例えばフラットパネルディスプレイで構成されている。この表示画面100は、複数の搬送路p1、p2のそれぞれに対応する複数の表示領域に複数の搬送路p1、p2について異物検出情報をそれぞれ独立して表示する分割画面表示モードと、複数の搬送路p1、p2の双方をまとめて単一の異物検出情報として表示する統合画面表示モードとのいずれかで表示を実行することができ、その表示制御は、検出情報出力部32によってなされる。
すなわち、異物検出手段20の一部である検出情報出力部32は、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線の検出情報を処理する検出情報処理部31の処理結果を、表示画面100(同一出力画面)中の複数の表示領域にそれぞれ表示出力させる分割画面表示モードと、検出情報処理部31の処理結果を表示画面100中の1つの表示領域(画面全体でも一部でもよい)に統合して表示出力させる統合表示モードとを選択的に実行することができるようになっており、その表示モードの選択設定が表示画面100内の操作ボタンの操作等によって切り換えられる。
より具体的には、例えば図5にその分割画面表示モード時の画面の一例を示すように、表示画面100は、分割画面表示モード時には、搬送路p1、p2に対応し上下2つに分割されてX線分布等の画像を表示する表示領域101A、101Bと、これら2つの表示領域101A、101Bに対応してその側方(図5中の右側)に設けられた設定値表示部102A、102Bと、良品生産量、NG排出量(検査数および検査結果)等を数値で表示する数値表示部103A、103Bと、被検査物の品種を表示する品種表示部104A、104Bと、共通の画面操作やメニュー画面などへの移行操作のための操作ボタン群105〜108等を含んでいる。
また、表示画面100は、統合表示モード時には、前記2つの表示領域101A、101B、設定値表示部102A、102B、数値表示部103A、103B、品種表示部104A、104Bに代えて、これらの表示領域内にそれぞれに対応する表示領域101、設定値表示部102、数値表示部103、品種表示部104を表示できるようになっている。なお、このモードのときに、画像を表示する部分だけ分割して、表示領域101A、101B、設定値表示部102、数値表示部103、被検査物の品種を表示する品種表示部104というように一部を分割表示する構成としてもよい。また、複数の表示領域を表示するときに複数の表示領域101A、101Bを上下でなく左右に配置することもできるし、上述のように並べて表示するのではなく部分的に重ねて表示する態様をとることも考えられる。すなわち、表示画面中に複数の表示領域となる複数のウィンドウを任意の画面形状、サイズおよび位置で表示することができることは勿論である(このような画面表示技術自体は公知であるので、ここでは詳述しない)。
なお、図4中に示すように、搬送パイプ11A、11B、X線発生部21、X線検出部22、表示画面100等を支持する架台70は脚部高さ調整が可能であり、搬送パイプ11A、11Bの近傍はX線遮蔽部材18で覆われている。また、X線遮蔽部材18を開放することで、搬送パイプ11A、11Bを上流側および下流側搬送パイプ12A、12B、13A、13Bに着脱させる作業が可能になっている。
次に、動作について説明する。
上述のように構成された本実施形態のX線異物検出装置では、運転開始に際して、最初に表示画面100上で運転モードを選択し、必要な設定が行なわれる。
図6は、その設定メニュー画面上での処理手順を示すフローチャートである。
同図において、まず、装置起動時のメインメニュー画面(図示していない)において、設定メニュー画面の選択がなされると、その設定画面が表示される(ステップS11)。この設定画面は、図示していないが、複数の運転モード、例えば複数の搬送路p1、p2を流れる単一の被検査物を統合検査する第1の運転モード、単一の被検査物を搬送路p1、p2毎に検査する第2運転モード、および、複数の搬送路p1、p2を流れる異なる被検査物をそれぞれ独立して検査する第3の運転モードのいずれかを選択するものであり、そのいずれかが指定される(ステップS12)。なお、複数の搬送路p1、p2の下流側を1つの搬送路に統合している場合は、通常は第1の運転モードがデフォルトで候補(確定前の選択状態)となり、それを確定する操作を実行することで運転モードが選択されるようにすることができる。
次いで、設定画面への入力待ち時間である所定時間が経過すると、運転モードの選択設定がなされたか否かが判別される(ステップS13)。このとき、未設定であれば、前のステップに戻って選択操作を待つ(ステップS13で判別結果がNOの場合)。
一方、運転モードが選択済みであれば、すなわちステップS13での判別結果がYESの場合、次ステップS14に進んで、搬送路ごとの個別検査か否か、すなわち搬送路ごとの個別の異物検出動作(図6中では個別検査としている)が必要な第2、第3運転モードのいずれかが選択されたか否かが判別される。
このとき、第2運転モードか第3運転モードのいずれかが選択されていれば(ステップS14での判別結果がYESの場合)、個別検査であると判定され、次ステップS15にて図5に示したような分割画面表示が実行されるとともに、その運転モードでの検査の判定条件を特定するパラメータの設定等を促す表示がなされ、その条件設定作業がなされることになる(ステップS16)。次いで、この条件設定により個別検査が可能な状態となったか否かが判別される(ステップS17)。
なお、第3運転モードが選択されていた場合には、搬送路p1、p2のそれぞれについて、被検査物の品種を設定し、それぞれの検査判定条件を特定するパラメータ設定がなされることになる。
一方、先のステップS14で通常の第1運転モードが選択されていると判定された場合(判定結果がNOの場合)には、すべての搬送路p1、p2を同一の搬送系とみなしてこれらを統合した異物検出動作(図6中では統合検査としている)が必要な運転モードであると判定され、ステップS18にて統合画面表示が実行されるとともに、この第1運転モードでの検査の判定条件を特定するパラメータの設定を促す表示がなされ、その条件設定作業がなされることになる(ステップS19)。次いで、この条件設定により統合検査が可能な状態となったか否かが判別される(ステップS20)。
ステップS17又はステップS20での判別結果がYESである場合、選択された運転モードでの検査が開始可能となり、今回の処理を終了する。必要な条件設定が完了していなければ、再度設定入力を促すか入力完了を待つ(ステップS17、S20でNOの場合)。
上述のようにして運転モードの選択とそれに要する条件設定が完了し、待機状態となったX線異物検出装置は、例えば開始ボタン106の操作などに対応してX線照射を開始し、検出情報に応じた検査結果の表示を開始する。
そして、被検査物が、製品受け箱41からポンプ42A、42Bにより汲み出されて上流側搬送パイプ12A、12B内に吐出供給され、検査領域10aとなる搬送パイプ11A、11B内でX線発生部21からのX線を照射されて、その透過X線量がX線検出部22で検出され、異物混入の有無がチェックされる。
この状態においては、X線発生部21から検査領域10a内の被検査物に均一にX線が照射され、検査領域10a中の各区域において被検査物からの透過X線量がラインセンサであるX線検出部22によって検出され、その所定ビット数の検出信号に基づいて検出情報処理部31で所定の画像処理が実行され、異物混入の有無が判定される。
そして、その判定結果に応じて、バルブ型選別機14A、14Bが選択的に駆動され、異物混入のない被検査物は搬送パイプ11A、11Bの下流側に搬送されて良品受け箱43に搬出され、異物の混入した被検査物は選別機14A、14Bのいずれかから搬送系の外部に分配排出される。
このような運転状態においては、個別検査時には、図5に示したような分割画面表示がなされ、表示画面100上の表示領域101A、101Bに、搬送路p1、p2に対応する2つのX線分布等の画像が表示されるとともに、設定値表示部102A、102Bに上述の判定条件設定ステップ等で設定されたパラメータ類が表示され、併せて、数値表示部103A、103Bに、総検査量、NG排出量等が表示される。
また、表示画面100は、統合検査時には、表示領域内にそれぞれ一つの表示領域101、設定値表示部102、数値表示部103、品種表示部104を表示して、上述の表示内容に対応する検査結果をそれぞれ表示することになる。
このような本実施形態のX線異物検出装置においては、被検査物がX線による検査領域10a内で並列する複数の搬送路p1、p2を通して搬送され、異物検出の検出精度から要求される被検査物の層の厚さt(図1参照)が、X線透過方向における搬送路p1、p2の内径の値に抑えられる。また、その被検査物層の幅が、搬送路の並列数に応じて増大することになる。したがって、搬送路の厚さtを増加させることなく、単位時間当たりの搬送量を、太い搬送パイプと同程度に確保することができる。その結果、被搬送物の厚さtを抑えることで安定した検出感度を得ることができ、しかも、単位時間当たりの処理能力を十分に高めることができる。また、検査領域10aの上流側で十分な断面積を有する搬送路を検査領域内で所要の層厚に大きく絞り込むようなことが必要でなくなり、上流側の供給圧力をさほど高くする必要がなくなるから、消費動力を低減させることができる。
また、搬送手段10が、複数の搬送路p1、p2を形成する複数の搬送パイプ11A、11Bを含んで構成されることから、並列する複数の搬送路p1、p2が容易に形成でき、さらに、搬送路p1、p2が搬送方向の同一位置において同一の通路断面積を有するので、これら搬送路p1、p2がその並列方向(隣り合う方向)の各位置で均等なものとなり、所要の異物検出精度の確保が可能になるとともに、複数の搬送路をより簡素に構成することができる。
また、搬送手段10が、複数の上流側搬送パイプ12A、12Bから複数の搬送パイプ11A、11Bにそれぞれ同一種類の被検査物を流入させるので、被検査物を要求される搬送量で搬送し、かつ所要の検査精度を得ることができるのみならず、上流側から下流側まで比較的小径の一定の通路の大きさを保って搬送パイプラインを構成することができ、供給圧が過度な高圧になることが回避されるとともに、配管も容易となる。
また、X線発生部21が複数の搬送路p1、p2の搬送方向における同一位置にて、これら搬送路p1、p2中の被検査物にX線を照射し、異物検出手段20が、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線を搬送方向における同一位置にて検出するので、上流側で同時に供給された被検査物の並行する流れを同一のタイミングでモニタすることができ、被検査物の種類に応じて、同時に供給された被検査物を異物混入時に同時に選別排出判定したり、異物検出側のみを選別排出したりすることができる。図4中では、搬送路p1、p2の検出位置から排出位置までの距離が異なっているが、その距離を等しくすることで、同時排出ができることはいうまでもない。
また、異物検出手段20が、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線の検出情報を並列処理する検出情報処理部31と、その処理の結果を同一画面100中の複数の表示領域101A、101Bに搬送路毎に表示出力することのできる検出情報出力部32を有しているので、所要の搬送量を確保しつつ、検出情報をユーザに提供する視覚情報として十分な出力内容に加工でき、並行する被検査物の異物混入状態等をユーザが容易に把握可能な内容にして表示することができる。
さらに、検出情報処理部31が、複数の搬送路p1、p2中の被検査物を透過したX線の検出情報を時分割多重入力するので、ラインセンサ型の単一のX線検出部22を採用しながらも、複数の搬送路p1、p2に関する検出情報の並列処理を実行することで、搬送路毎の同時検査が容易に可能となる。
なお、上述した実施形態においては、搬送手段が、複数の搬送路p1、p2の上流端に接続する複数の上流側搬送路から前記複数の搬送路p1、p2に品種の異なる被検査物を流入させるものであってもよく、そのように構成すると、複数種の被検査物を同時に検査する機能を付加することができることから、X線異物検出装置の処理能力を飛躍的に向上させることができる。また、検査領域より上流の複数の上流側搬送路を単一の搬送路に統合することができ、一方、検査領域より下流の複数の下流側搬送路を単一の搬送路に統合することもできる。そして、下流側搬送路を一つに統合した場合には、専ら第1運転モードのみで運転されることになる。
また、本発明のX線異物検出装置においては、検査領域で並列する複数の搬送路p1、p2をそれらの一端側で相互に接続し、搬送路p1、p2を検査領域10aの前後一方側(上流側)に折り返すような形態も採用可能であるし、検査領域10aで複数回の検査を実行することで検査精度を高め、その結果として被検査物の搬送速度(流速)をより高めるようなことも考え得る。
さらに、搬送路は、1本のパイプにその断面形状に対応する搬送路(例えば丸形断面のパイプに円形断面の搬送路)が形成される必要はなく、例えば直方体断面の搬送路形成部材に複数の任意断面形状の搬送路を並列して形成し、更にそれを並設することで、多数の搬送路を並列させるようなことも考えられる。
また、上述のX線検出部22は単一のラインセンサで構成されていたが、搬送路の並列方向の幅に応じて、検出素子領域22a、22bに対応する2つ又はそれ以上のラインセンサを使用することも可能である。
[第2の実施の形態]
図7は本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図である。なお、本実施形態およびこれ以降に説明する他の実施形態は上述した第1の実施の形態と全体構成において類似し要部構成のみが相違するので、同一・類似の構成について上述構成の参照符号を用いながらその相違点についてのみ詳述する。
図7(a)および図7(b)に示すように、本実施形態のX線異物検出装置においては、搬送手段10は、少なくとも検査領域10a内で並列する複数、例えば一対の管路状の搬送路p1、p2を有している。これらの搬送路p1、p2は、前記所定の検査領域10aの近傍においては、例えば平行配置された複数の着脱式の搬送パイプ11A、11Bの内部に形成されており、これらの搬送路p1、p2に図7(a)中の左方側から図示しない流動可能な被検査物が給送されるとき、それぞれ内部の被検査物が所定の流速で流動しながら連続的に搬送されるようになっている。
異物検出手段20は、複数の搬送路p1、p2の中のそれぞれの被検査物に向かって搬送方向における同一位置にてX線を照射するX線発生部21と、これら複数の搬送路p1、p2の中の被検査物を透過したX線をそれぞれ搬送方向の所定位置にて検出する複数、例えば一対のX線検出部22A、22Bとを含んで構成されており、これらX線発生部21およびX線検出部22A、22Bは、搬送パイプ11A、11Bを挟んで対向するよう配置されている。
具体的には、異物検出手段20のX線検出部22A、22Bは、搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2を通して搬送される被検査物に含まれる異物を図7(a)中にハッチング部で示す検査領域10aの搬送方向における異なる位置で検出するようになっている。
X線検出部22A、22Bは、上述の実施形態におけるX線検出部22と同方式のX線ラインセンサを有するもので、画像処理可能な所定ビット数の検出信号を出力するようになっている。本実施の形態においては、複数の搬送パイプ11A、11B(搬送路p1、p2)について複数のX線検出部22A、22Bを用いるので、上述実施形態のようなマスクは必要でなく、複数の搬送路についての異物検出処理を検出器の位置で各々個別処理とするか、上流側の検出器からの検出データをFIFO(先読み先出し)メモリ等で遅延させて下流側の検出器の位置で、下流側の検出器からの検出器データと合成して一括処理とするかは任意である。
また、図7(c)に示すように、異物検出手段20のX線検出部22A、22Bは、搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2を通して搬送される被検査物に含まれる異物を検査領域10aの搬送方向における中間位置で検出する、すなわち搬送方向における同一の位置で透過X線量をそれぞれ検出するようにすることができるのは勿論である。
本実施形態においても、異物検出の検出精度から要求される被検査物の層の厚さが、X線透過方向における搬送路p1、p2の内径の値に抑えられるとともに、その被検査物層の幅が搬送路の並列数に応じて増大することになるから、搬送路の厚さを増加させることなく、単位時間当たりの搬送量を太い搬送パイプと同程度に確保することができ、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図8は本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図である。
図8(a)および図8(b)に示すように、本実施形態のX線異物検出装置においては、搬送手段10は、少なくとも検査領域10a付近で並列する複数、例えば一対の管路状の搬送路p1、p2を有しており、これらの搬送路p1、p2が、例えば樹脂製の外形が直方体形状の着脱式X線透過部材61にその内部を長手方向に貫通するよう形成された複数の平行穴61a、61bの形態で設けられている。なお、少なくとも、X線発生器から照射されたX線が透過してX線検出器で検出される搬送路の部分が樹脂製であればよく、X線検出器で検出されない搬送路部分は特に樹脂製の透過部材でなく、ステンレスなどの金属であってもよい。
着脱式X線透過部材61は、上流側搬送パイプ12A、12Bおよび下流側搬送パイプ13A、13Bとの接続部に、通常の着脱方式の管継ぎ手を装備したものであってもよいことはいうまでもなく、そのような構造とすることで接続部のシールも容易に確保できる。
異物検出手段20は、複数の搬送路p1、p2の中のそれぞれの被検査物に向かって搬送方向における同一位置にてX線を照射するX線発生部21と、これら複数の搬送路p1、p2の中の被検査物を透過したX線をそれぞれ搬送方向の所定位置にて検出する単一のX線検出部22(又は一対のX線検出部22A、22B)とを含んで構成されており、これらX線発生部21およびX線検出部22は、搬送パイプ11A、11Bを挟んで互いに対向するよう配置されている。
具体的には、異物検出手段20のX線検出部22の検出素子領域22a、22bは、搬送パイプ11A、11B内の搬送路p1、p2を通して搬送される被検査物に含まれる異物を図(a)中にハッチング部で示す検査領域10aの前記搬送方向の所定位置(検査位置)で検出するようになっている。
着脱式X線透過部材61は、平行穴61a、61bが形成可能であれば、その外形形状は特に問われず、平行穴の並設数も任意である。
本実施形態においても、異物検出の検出精度から要求される被検査物の層の厚さが、X線透過方向における搬送路p1、p2の内径の値に抑えられるとともに、その被検査物層の幅が搬送路の並列数に応じて増大することになるから、搬送路の厚さを増加させることなく、単位時間当たりの搬送量を太い搬送パイプと同程度に確保することができ、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
図9は本発明の第4の実施の形態に係るX線異物検出装置の全体の概略構成を示す図であり、複数種の被検査物の搬送系に対し同一のX線異物検出装置で検査を実行可能にした場合を例示している。
図9に示すように、本実施形態のX線異物検出装置においては、搬送手段が完全に独立した複数の搬送系となる搬送手段10A、10Bで構成されており、両搬送手段10A、10Bに対応して複数の管路状の搬送路p1、p2が形成されている。そして、これらの搬送路p1、p2には、異なる品種(ここにいう品種とは、管理上の品種であり、同一種の食品でも大きさや生産地等で別に取り扱うようなものは、別品種となる)の被検査物がそれぞれ独立して搬送され、検査領域10aで検査される。
搬送手段10A、10Bでは、例えば被検査物の投入用又は加工品搬送用コンベア51A、51Bから製品受け箱41A、41Bにそれぞれ別品種の被検査物が導入および貯留され、この製品受け箱41A、41Bを検査ラインにおける被検査物の供給源として、ポンプ42A、42Bにより別品種の被検査物がそれぞれ汲み出され、上流側搬送パイプ12A、12B内に吐出供給される。
さらに、これら別品種の被検査物が搬送パイプ11A、11B内を通過する際、検査領域10aにおいてそれぞれX線を照射され、その透過X線量がX線検出部22A、22Bで検出され、搬送路毎の異物検出処理が実行される。そして、異物混入の有無に応じて、異物混入の無い良品は、バルブ型選別機14A、14Bにより下流側搬送パイプ13A、13Bから良品受け箱43A、43Bにそれぞれ送られ、異物混入品は、NG品としてバルブ型選別機14A、14Bからそれぞれ外部に分配排出される。
本実施形態においても、異物検出の検出精度から要求される被検査物の層の厚さが、X線透過方向における搬送路p1、p2の内径の値に抑えられるとともに、その被検査物層の幅が搬送路の並列数に応じて増大することで、搬送路の厚さを増加させることなく、単位時間当たりの搬送量を太い搬送パイプと同程度に確保することができ、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
しかも、本実施の形態においては、搬送手段10A、10Bが、複数の搬送路p1、p2の上流端に接続する複数の上流側搬送路を形成し、これら複数の上流側搬送路から複数の搬送路p1、p2に種類の異なる被検査物を流入させるので、複数種の被検査物を同時に検査することができる機能が付加され、X線異物検出装置の処理能力をより向上させることができる。
[第5の実施の形態]
図10は本発明の第5の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図である。
図10(a)および図10(b)に示すように、本実施形態のX線異物検出装置においては、搬送手段10は、複数の搬送路p1、p2の上流端に接続する単一の上流側搬送パイプ12によって搬送路p1、p2の上流側の一本の搬送路p0を形成し、その上流側搬送路p0から複数の搬送パイプ11A、11Bに同一種類の被検査物を流入させるようになっている。
さらに、搬送手段10は、複数の搬送路p1、p2の下流端に接続する下流側搬送パイプ13によって搬送路p1、p2の下流側の一本の搬送路p3を形成している。そして、搬送パイプ11A、11Bは、例えば円形断面の同一径の樹脂製パイプで構成され、上流側および下流側搬送パイプ12、13の接続端部12、13に対してそれぞれ着脱可能になっている。ここで、搬送パイプ12、13の接続端部12、13は、詳細は図示しないが、一端側に1つの開口を有し、他端側に検査領域を通る搬送パイプ11A、11Bの本数に対応する複数の開口を有している。
搬送パイプ11A、11Bは、複数の搬送路p1、p2が検査位置等の搬送方向同一位置において同一の通路断面積を有するものであればよいが、本実施形態では複数の搬送路p1、p2がまったく同一の通路形状を有している。複数の搬送路p1、p2は、搬送方向に離隔した部位、例えば両端部が検査領域10a付近と若干径が異なっていてもよいし、同一形状(例えば正円形)でなくともよい。
本実施形態においても、異物検出の検出精度から要求される被検査物の層の厚さが、X線透過方向における搬送路p1、p2の内径の値に抑えられるとともに、その被検査物層の幅が搬送路の並列数に応じて増大することで、搬送路の厚さを増加させることなく、単位時間当たりの搬送量を太い搬送パイプと同程度に確保することができ、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、搬送手段10が、複数の搬送路p1、p2の上流端に接続する単一の上流側搬送路p0を形成し、その上流側搬送路p0を形成する上流側搬送パイプ12から複数の搬送パイプ11A、11Bに同一種類の被検査物を流入させることができるので、被検査物を要求される搬送量で搬送し、かつ所要の検査精度を得ることができるのみならず、上流側の搬送系路を簡素化することができる。また、下流側に接続される単一下流側搬送路p3上に混入異物を搬送路外に排出する選別機を設ければ、一括して選別でき、選別経路を簡略化することもできる。
以上説明したように、本発明は、X線検査領域内で並列する複数の搬送路を通して被検査物を搬送し、異物検出精度から要求される被検査物層の厚さを、複数の搬送路のX線透過方向における内径寸法で規定しながらも、その層の幅を、搬送路の並列数に応じて増大するようにしているので、被検査物の層の厚さを増加させることなくその単位時間当たりの搬送量を増大させることができ、X線による異物検出精度を要求レベルに維持しつつ検査能力を高めることが可能なX線異物検出装置を提供することができるという効果を奏するものであり、管路状の搬送路内を搬送される被検査物に含まれる異物を検出する異物検出装置、特に搬送中の被検査物にX線を照射してその透過X線量から異物を検出するX線異物検出装置全般に有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の概略構成を示す要部斜視図を含むブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図で、(a)はその要部平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の全体の概略構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の全体の概略構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置における分割表示画面の説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るX線異物検出装置の運転モード選択および概略の条件設定手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図で、(a)はその要部平面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)はその変形態様を示す要部平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図で、(a)はその要部平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るX線異物検出装置の全体の概略構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るX線異物検出装置の要部概略構成を示す図で、(a)はその要部平面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
符号の説明
10、10A、10B 搬送手段
10a 検査領域
11A、11B 搬送パイプ
12、12A、12B 上流側搬送パイプ
13、13A、13B 下流側搬送パイプ
12a、13a 接続端部
20 異物検出手段
21 X線発生部
22、22A、22B X線検出部
22a、22b 検出素子領域
30 制御手段
31 検出情報処理部
32 検出情報出力部
100 表示画面
101A、101B 表示領域
102A、102B 設定値表示部
103A、103B 数値表示部
104A、104B 品種表示部
105〜108 操作ボタン群

Claims (6)

  1. 被検査物を搬送する搬送手段(10)と、
    前記搬送手段により搬送される被検査物に所定の検査領域内でX線を照射して該被検査物に含まれる異物を検出する異物検出手段(20)と、を備えたX線異物検出装置において、
    前記搬送手段が、前記搬送方向における所定の検査位置において互いに同一の通路断面積およびX線透過方向の内径とされ、前記検査領域内で並列する複数の管路状の搬送路(p1、p2)を有し、
    前記異物検出手段が、該複数の搬送路の中の被検査物に向かってX線を照射するX線発生部(21)と、前記検査位置に設けられたラインセンサにより該複数の搬送路中の被検査物を透過したX線を検出するX線検出部(22)とを含んで構成され
    前記検査領域内の前記複数の搬送路が、単一の着脱式X線透過部材により形成されていることを特徴とするX線異物検出装置。
  2. 前記ラインセンサが、前記複数の搬送路を横断するように配設された1つのX線ラインセンサで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のX線異物検出装置。
  3. 前記検査領域内の前記複数の搬送路の少なくとも一端側に、該一端側の前記検査領域外の搬送路の複数に分岐した接続端部が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線異物検出装置。
  4. 前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を前記複数の搬送路毎に異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のX線異物検出装置。
  5. 前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を前記複数の搬送路毎に分割して異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を前記複数の搬送路毎に同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のX線異物検出装置。
  6. 前記異物検出手段が、前記複数の搬送路中の被検査物を透過したX線の検出情報を一括して異物検出処理する検出情報処理部と、該異物検出処理の画像を含む結果を前記複数の搬送路毎に同一出力画面にそれぞれ表示出力する検出情報出力部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のX線異物検出装置。
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