JP6431873B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送される被検査物にX線を照射し、このX線を照射したときのX線透過量を用いて例えば異物混入の有無、シール部不良の有無、欠品の有無などの検査を行うX線検査装置に関する。
従来、生肉、魚、加工食品、医薬などを被検査物とし、アレイ状のラインセンサからなるX線検出器を用いて被検査物における異物混入の有無などの検査を行う装置として、例えば下記特許文献1などに開示されるX線検査装置が知られている。
この種のX線検査装置に用いられるX線検出器は、搬送される被検査物の搬送方向の平面上で搬送方向と直交する方向に複数の素子が一直線上に配置され、ライン状に整列して配設された複数のフォトダイオードと、ライン状のフォトダイオード上に設けられたシンチレータとを備えてアレイ状に構成される。
そして、この種のX線検査装置では、X線検出器を用いて被検査物の検査を行う前に、搬送ベルトを停止させた状態でX線検出器の各素子の出力レベルが一定値になるように、X線検出器に対して適切な補正値を設定しておき、この補正値に基づいて検査前にX線検出器の出力レベルの感度補正を行っていた。
特開2005−091016号公報
しかしながら、従来のX線検査装置では、停止した搬送ベルトの一部のみを透過したときのX線検出器の各素子の出力レベルが一定値になるようにX線検出器の感度補正を行っており、搬送ベルトのベルト面の位置によるバラツキが感度補正に直接影響を及ぼしていた。このため、搬送ベルトを回転させた状態で上述した感度補正を実施し、搬送ベルトのベルト面の位置によるバラツキの影響を低減させ、より高精度な検査を行うことができるX線検査装置が望まれていた。
ところが、搬送ベルトを回転させた状態で感度補正を実施しようとした場合、作業者が被検査物の検査中と勘違いし、未検査の被検査物を誤って搬送ベルト上に乗せて搬入してしまうことがあり得る。この場合、未検査の被検査物が検査されないまま下流側へ搬送されてしまい、被検査物の誤搬送の問題が生じる。
また、この種のX線検査装置は、搬送ラインの一部に組み込まれ、上流から順次搬送されてくる被検査物に対して所定の検査を行った後に下流に搬送され、検査結果に基づく選別が行われる。そして、被検査物の検査中に搬送ライン上で異常が発生してX線検査装置の動作が停止すると、X線検出器上に被検査物が残ってしまうことがある。この場合、X線検査装置の動作が復旧した後、X線検出器上に被検査物が残ったままの状態で感度補正を実施すると、被検査物が厚ければ、X線がX線検出器側に透過しにくいため感度補正が実施されないが、被検査物が薄いと、X線がX線検出器側に透過しやくく、そのときのX線検出器の各素子の出力レベルが一定値になるように感度補正が実施されてしまう。その結果、被検査物の検査を行った際に、良品とされるべき被検査物が不良品として取り扱われ、誤検査結果を招いて正常な運用を提供することができないという問題が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、感度補正時における被検査物の誤搬入を防いで正常な運用を提供することができるX線検査装置を実現することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載されたX線検査装置は、搬送ベルト2a上を搬送する被検査物WにX線を照射し、前記被検査物の搬送方向Xの平面上で直交する方向に直線状に配置された複数の素子によって前記被検査物を透過するX線のX線透過データを出力するX線検出器4から取得される透過画像に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置1であって、
前記搬送ベルト上に前記被検査物が搬送されない状態で前記X線検出器の各素子の出力レベルが一定値となるように前記X線検出器の感度補正を実施する感度補正手段6bと、
前記感度補正手段にて感度補正を実施する、前記被検査物の検査を行うときの当該被検査物の搬送方向と反対の方向に進行するように前記搬送ベルトを制御する搬送制御手段6dを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載されたX線検査装置は、搬送ベルト2a上を搬送する被検査物WにX線を照射し、前記被検査物の搬送方向Xの平面上で直交する方向に直線状に配置された複数の素子によって前記被検査物を透過するX線のX線透過データを出力するX線検出器4から取得される透過画像に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置1であって、
前記搬送ベルト上に前記被検査物が搬送されない状態で前記X線検出器の各素子の出力レベルが一定値となるように前記X線検出器の感度補正を実施する感度補正手段6bと、
前記感度補正を実施する際に、前記搬送ベルトの動作を有効にするモードか否かを判別するモード判別手段6aと、
前記モード判別手段が前記搬送ベルトの動作を有効にするモードと判定したときに、前記被検査物の検査を行うときの当該被検査物の搬送方向と反対の方向に進行するように前記搬送ベルトを制御する搬送制御手段6dとを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載されたX線検査装置は、請求項1のX線検査装置において、
前記感度補正手段6aは、前記搬送ベルト2aが少なくとも1回転する長さ以上だけ当該搬送ベルトが回転したときのX線透過データから感度補正することを特徴とする。
本発明に係るX線検査装置によれば、感度補正中に作業者が誤って未検査の被検査物を搬送ベルト上に乗せて搬入してしまった場合や未検査の被検査物がX線検出器上に存在する場合であっても、その被検査物が未検査のまま下流側へ搬送されることがなく、誤搬送を防止して正常な運用を提供することができる。
本発明に係るX線検査装置の概略構成を示すブロック図である。 (a)本発明に係るX線検査装置の感度補正処理のフローチャートを示す図である。 (b)本発明に係るX線検査装置の感度補正処理の他の例におけるフローチャートを示す図である。 X線検査装置に採用されるX線検出器の概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るX線検査装置は、例えば搬送ラインの一部に組み込まれ、一定間隔おきに順次搬送されてくる被検査物(物品)に対して所定の検査(例えば被検査物中の異物混入の有無、包装材に包装された内容物のシール部への噛み込みによるシール部不良の有無、内容物の欠品の有無など)を行うものである。
図1に示すように、本実施の形態のX線検査装置1は、搬送装置2、X線発生器3、X線検出器4、設定入力部5、信号処理部6、表示部7を含んで概略構成される。
搬送装置2は、検査対象の被検査物Wを搬送路上で所定間隔おきに順次搬送するもので、例えば装置本体に対して水平に配置されたベルトコンベアで構成される。
搬送装置としてのベルトコンベア2は、X線を透過しやすい材料(原子量の大きい元素以外の元素)からなる搬送ベルト2aを備え、被検査物Wの検査を行うときに、後述する搬送制御手段6dの制御に基づく駆動モータMの正回転により予め設定入力部5にて設定される搬送速度で搬送ベルト2aを駆動する。これにより、搬入口から搬入された被検査物Wは、搬出口側に向けて図1の搬送方向Xに搬送される。
また、ベルトコンベア2は、X線検出器4の感度補正を実施するときに、後述する搬送制御手段6dの制御に基づく駆動モータMの逆回転により予め設定入力部5にて設定される搬送速度で搬送ベルト2aが駆動される。これにより、搬送ベルト2aは、被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に進行する。その結果、例えば感度補正中に作業者が誤って未検査の被検査物を搬送ベルト上に乗せて搬入してしまった場合や未検査の被検査物Wが搬送ベルト2a上に存在する場合であっても、被検査物WがX線検出器4を通過して未検査のまま搬出口側に搬送されることがない。
X線発生器3は、搬入口から搬出口に向かって搬送方向Xに搬送路上を搬送される被検査物WにX線を照射するもので、電圧を印可して加速させた電子をターゲットに射突させてX線を発生させる円筒状のX線管と、X線管が発生させたX線をX線検出器4に向けて照射するための照射スリットとを有する。
X線管は、例えば金属製の箱体内部に設けられる円筒状のX線管を絶縁油により浸漬した構成であり、X線管の陰極からの電子ビームを陽極ターゲットに照射させてX線を生成する。X線管は、その長手方向が被検査物Wの搬送方向(図1のX方向)の平面上で直交する方向に設けられ、生成したX線を、下方のX線検出器4に向けて、長手方向に沿った照射スリットによりスクリーン状にして照射する。
X線検出器4は、搬送される被検査物Wの搬送方向Xの平面上で搬送方向Xと直交する方向に複数の素子が一直線上に配置されたものである。さらに説明すると、X線検出器4は、図3に示すように、ライン状に整列して配設された複数のフォトダイオード4aと、ライン状のフォトダイオード4a上に設けられたシンチレータ4bとを備えてアレイ状に構成される。
X線検出器4は、複数の素子(フォトダイオード4aとシンチレータ4bのアレイ)によって被検査物Wおよび搬送ベルト2aを透過するX線を検出し、この検出した検出データを素子毎に複数の素子数を1ラインとして信号処理部6に順次出力し、被検査物Wの搬送に伴い順次出力を繰り返す。
設定入力部5は、装置本体に設けられる例えばキー、押しボタン、スイッチ、表示部7の表示画面上のソフトキーなどで構成される。設定入力部5は、搬送装置2の搬送ベルト2aの搬送速度の設定、X線検出器4の感度補正を実施する感度補正モードの設定、被検査物Wを搬送するための搬送装置2の駆動を有効にするモードの設定を行う際に操作される。
また、設定入力部5は、被検査物Wの各種検査(異物検査、シール不良検査、欠品検査など)において、被検査物W中の異物の混入の有無、被検査物Wのシール部におけるシール不良の有無、被検査物W中の内容物の欠品の有無などを判定するための基準となる検出リミット値を被検査物Wの品種や異物の種類などに応じて適宜設定して信号処理部6の後述する記憶手段6cに記憶する際に操作される。
さらに、設定入力部5は、上記設定の他、被検査物Wのシール部の幅寸法(例えば外形が矩形状であれば、外形の4辺から内側に向かう寸法)、シール部を有する箇所の数などのシール部に関する各種情報を設定して信号処理部6の記憶手段6cに記憶する際に操作される。
信号処理部6は、モード判別手段6a、感度補正手段6b、記憶手段6c、搬送制御手段6d、検査手段6eを含んで構成される。
モード判別手段6aは、後述する動作例1によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、設定入力部5にて感度補正モードが設定されているか否かを判別する。モード判別手段6aは、設定入力部5にて感度補正モードが設定されていると判定したときに、駆動モータMを逆回転して被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aが進行するように搬送制御手段6dに駆動制御信号を出力する。
また、モード判別手段6aは、後述する動作例2によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、上記感度補正モードが設定されているか否かの判別に加え、設定入力部5にて搬送装置2の駆動を有効にするモードが設定されているか否かを判別する。モード判別手段6aは、設定入力部5にて感度補正モードが設定され、かつ搬送装置2の駆動を有効にするモードが設定されていると判定したときに、駆動モータMを逆回転して被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aを進行させるように搬送制御手段6dに駆動制御信号を出力する。
感度補正手段6bは、後述する動作例1によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、設定入力部5にて感度補正モードが設定されているとモード判別手段6aが判定し、搬送制御手段6dが駆動モータMを逆回転させて被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aを進行させた状態で、X線検出器4の各素子の出力レベルが一定値となるようにX線検出器4の感度補正を実施する。
また、感度補正手段6bは、後述する動作例2によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、設定入力部5にて感度補正モードが設定され、かつ搬送装置2の駆動を有効にするモードが設定されているとモード判別手段6aが判定し、搬送制御手段6dが駆動モータMを逆回転させて被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aを進行させた状態で、X線検出器4の各素子の出力レベルが一定値となるようにX線検出器4の感度補正を実施する。
なお、X線検出器4の感度補正を実施するにあたっては、搬送ベルト2aのベルト面の影響を平均化するため、搬送装置2の搬送ベルト2aが少なくとも1回転分の長さ以上だけ回転して動いたときのX線透過データの平均値を用いるのが好ましい。
記憶手段6cは、感度補正済のX線検出器4からの各被検査物W毎のX線透過データを記憶する。X線透過データは、X線検出器4からの電気信号を不図示のA/D変換器によりA/D変換して得られる。さらに説明すると、記憶手段6cは、1つの被検査物Wの検査を行う毎に、X線検出器4の1ライン(Y方向)あたり例えば数百個のX線透過データを、少なくとも搬送される被検査物Wの搬送方向の長さ(前端から後端までの検出期間に相当)に対応した所定ライン数(例えば数百ライン)だけ格納する。
搬送制御手段6dは、後述する動作例1によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、設定入力部5にて感度補正モードが設定されているとモード判別手段6aが判定して駆動制御信号が入力されると、駆動モータMを逆回転させて被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aが進行するように搬送装置2の駆動を制御する。
また、搬送制御手段6dは、後述する動作例2によるX線検出器4の感度補正を実施する際に、設定入力部5にて感度補正モードが設定され、かつ搬送装置2の駆動を有効にするモードが設定されているとモード判別手段6aが判定して駆動制御信号が入力されると、駆動モータMを逆回転させて被検査物Wの検査を行うときの被検査物Wの搬送方向Xと反対の方向に搬送ベルト2aが進行するように搬送装置2の駆動を制御する。
検査手段6eは、感度補正手段6bにて感度補正されたX線検出器4の各素子が検出したX線のX線透過データに基づいて被検査物Wに対して所定の検査を行う。検査手段6eは、例えば異物混入の有無、シール部不良の有無、欠品の有無を検査する場合、異物判別手段、シール部不良判別手段、欠品判別手段を含んで構成される。
異物判別手段は、被検査物Wの内容物領域において、内容物領域内でX線透過データの濃淡レベルが他と違う部分を異物として判別し、異物有りを示す選別信号を出力する。
また、シール部不良判別手段は、X線透過データによる全体画像から被検査物Wの外形領域(被検査物の輪郭から内側の面積を示す領域)を抽出し、抽出した外形領域からシール部領域を算出し、シール部領域内に被検査物Wの内容物が存在するか否かによりシール不良の有無を判別し、シール不良を示す選別信号を出力する。
また、欠品判別手段は、被検査物Wの内容物領域の欠品検出領域における濃淡レベルを予め設定される値と比較することにより欠品の有無を判別し、欠品有りを示す選別信号を出力する。
なお、各判別は、異物検出リミット値、シール部不良の検出リミット値、欠品検出リミット値を用いて行われ、これらの値は、それぞれ被検査物毎にその内容物に応じて設定入力部5から適宜設定入力可能である。
表示部7は、例えば液晶表示器などの表示装置で構成され、被検査物Wの全体画像、外形領域の画像、シール部領域の画像、判別結果に基づく被検査物Wを平面視したX線透過画像、「OK」や「NG」の良否判定結果、総検査数、良品数、NG総数などの検査結果を設定入力部5の操作に基づいて表示画面に表示する。
次に、上記のように構成されるX線検査装置1において、X線検出器4の感度補正を実施する場合の動作例1,2について図2(a),(b)を参照しながら説明する。なお、X線検出器4の感度補正を実施するにあたっては、設定入力部5にて感度補正モードを「ON」に設定しておく。
[動作例1]
モード判別手段6aは、図2(a)に示すように、感度補正モードが「ON」か否かを判別する。搬送制御手段6dは、モード判別手段6aにて感度補正モードが「ON」であると判定され、モード判別手段6aから駆動制御信号が入力されると、被検査物Wの検査を行うときの被測定物Wの搬送方向(X方向)と反対の方向に搬送装置2の搬送ベルト2aが進行するように駆動モータMを制御する。すなわち、搬送装置2の搬送ベルト2aを被検査物Wの検査を行うときとは逆に回転駆動する。これにより、感度補正中に作業者が誤って未検査の被検査物Wを搬送ベルト2a上に乗せて搬入してしまった場合やX線検出器4上に未検査の被検査物Wが存在する場合には、その被検査物Wを搬入口側に戻し、未検査の被検査物Wが搬出口側に搬送されるのを防ぐことができる。
そして、感度補正手段6bは、搬送装置2の搬送ベルト2aが逆回転で駆動された状態でX線検出器4の感度補正を実施する。このX線検出器4の感度補正では、X線検出器4上に被検査物Wが存在しない状態でX線検出器4の各素子の出力レベルが一定値となるように出力レベルを補正する。具体的には、X線検出器4の全素子の出力レベルの平均値を算出し、この平均値となるように全素子の出力レベルを補正する。
[動作例2]
モード判別手段6aは、図2(b)に示すように、感度補正モードが「ON」か否かを判別する。続いて、モード判別手段6aは、感度補正モードが「ON」であると判定すると、搬送装置2の駆動モードが有効か否かを判別する。搬送制御手段6dは、モード判別手段6aにて搬送装置2の駆動モードが有効であると判定され、モード判別手段6aから駆動制御信号が入力されると、上述した動作例1と同様に、被検査物Wの検査を行うときの被測定物Wの搬送方向(X方向)と反対の方向に搬送装置2の搬送ベルト2aが進行するように駆動モータMを制御する。すなわち、搬送装置2の搬送ベルト2aを被検査物Wの検査を行うときとは逆に回転駆動する。そして、感度補正手段6bは、搬送装置2の搬送ベルト2aが逆回転で駆動された状態で、動作例1と同様に、X線検出器4の感度補正を実施する。
なお、被検査物Wの搬送に搬送ベルト2aを使用していない場合には、図2(b)のST12において、モード判別手段6aにて搬送装置2の駆動モードが有効でないと判定され、感度補正手段6bにてX線検出器4の感度補正を実施する。
また、X線検出器4の感度補正は、少なくとも搬送装置2の搬送ベルト2aが1回転する長さ以上だけ搬送ベルト2aが回転して動いたときのX線透過データの平均値を用いて行うのが好ましい。これにより、搬送ベルト2aのベルト面の影響を平均化して感度補正を実施することができる。
このように、本実施の形態のX線検査装置1は、感度補正中に作業者が誤って未検査の被検査物Wを搬送ベルト2a上に乗せて搬入してしまった場合や未検査の被検査物WがX線検出器4上に存在する場合であっても、その被検査物Wが未検査のまま下流側へ搬送されることがなく、誤搬送を防止して正常な運用を提供することができる。
以上、本発明に係るX線検査装置の最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 X線検査装置
2 搬送装置
2a 搬送ベルト
3 X線発生器
4 X線検出器
4a フォトダイオード
4b シンチレータ
5 設定入力部
6 信号処理部
6a モード判別手段
6b 感度補正手段
6c 記憶手段
6d 搬送制御手段
6e 検査手段
7 表示部
W 被検査物
M 駆動モータ
X 被検査物の搬送方向

Claims (3)

  1. 搬送ベルト(2a)上を搬送する被検査物(W)にX線を照射し、前記被検査物の搬送方向(X)の平面上で直交する方向に直線状に配置された複数の素子によって前記被検査物を透過するX線のX線透過データを出力するX線検出器(4)から取得される透過画像に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置(1)であって、
    前記搬送ベルト上に前記被検査物が搬送されない状態で前記X線検出器の各素子の出力レベルが一定値となるように前記X線検出器の感度補正を実施する感度補正手段(6b)と、
    前記感度補正手段にて感度補正を実施する、前記被検査物の検査を行うときの当該被検査物の搬送方向と反対の方向に進行するように前記搬送ベルトを制御する搬送制御手段(6d)を備えたことを特徴とするX線検査装置。
  2. 搬送ベルト(2a)上を搬送する被検査物(W)にX線を照射し、前記被検査物の搬送方向(X)の平面上で直交する方向に直線状に配置された複数の素子によって前記被検査物を透過するX線のX線透過データを出力するX線検出器(4)から取得される透過画像に基づいて前記被検査物の検査を行うX線検査装置(1)であって、
    前記搬送ベルト上に前記被検査物が搬送されない状態で前記X線検出器の各素子の出力レベルが一定値となるように前記X線検出器の感度補正を実施する感度補正手段(6b)と、
    前記感度補正を実施する際に、前記搬送ベルトの動作を有効にするモードか否かを判別するモード判別手段(6a)と、
    前記モード判別手段が前記搬送ベルトの動作を有効にするモードと判定したときに、前記被検査物の検査を行うときの当該被検査物の搬送方向と反対の方向に進行するように前記搬送ベルトを制御する搬送制御手段(6d)とを備えたことを特徴とするX線検査装置。
  3. 前記感度補正手段(6a)は、前記搬送ベルト(2a)が少なくとも1回転する長さ以上だけ当該搬送ベルトが回転したときのX線透過データから感度補正することを特徴とする請求項1又は2記載のX線検査装置。
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