JP2015058376A - 検査選別システム及び重量選別機 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置によって振分けを連続して行う場合に、振分け不良が生じないようにする。
【解決手段】振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するとき、或いは、振分け前に圧縮エアーの圧力が所定圧力以下に低下したときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を調整して、振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時間間隔より長い時間間隔で振分けるようにしたので、その長くなった時間間隔内に圧縮エアーの圧力を回復させることができ、これによって、振分けが連続しても、圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品の検査を行う検査装置と、その検査結果に応じて物品を振分けて選別する振分け装置とを備えた検査選別システム、及び、物品の重量を検査し、その検査結果に応じて物品を振分けて選別する重量選別機に関する。
かかる検査選別システムは、包装された食品などの物品の品質を検査する各種の検査装置と、この検査装置よりも物品の搬送経路の下流側に配置されて前記検査装置で不良品と判定された振分け対象物品を振分ける振分け装置とを備えている。
前記検査装置としては、例えば、物品の中に金属などの異物が混入していないかを検査する金属検出機やX線検査装置、あるいは、物品の包装状態を検査するシールチェッカなどがある。
また、物品の重量を計測し、適量重量範囲以外の振分け対象物品を振分ける重量選別機がある。
上記検査選別システムや重量選別機の振分けには、圧縮エアーを利用した振分け装置、例えば、エアージェット式振分け装置、エアーアーム(エアーフリッパ)式振分け装置、エアープッシャ式振分け装置、エアースィング式振分け装置などの種々の方式が使用され、何れも正規の物品の搬送経路から不良品である振分け対象物品を搬送経路外に振分ける機能を有している。
このようなエアー式の振分け装置を利用した先行技術として、例えば、特許文献1〜3がある。
特許文献1では、アキュームコンベヤ装置の駆動に、コンプレッサーからの圧縮エアーを用いており、コンプレッサーのエアー圧力の低下を圧力スイッチで検出し、アキュームコンベヤ装置を停止させて異常を表示するコンベヤ搬送設備が開示されている。
特許文献2では、エアーシリンダを使用したハンガーコンベヤシステムにおいて、エアーコンプレッサの故障、配管の破損、連結部分からの漏れ等によってエアーシリンダのエアー圧が低下したときには、警告表示を行う搬送システムが開示されている。
特許文献3では、ノズルから物品に吹き付けられるエアーの流れを規制するカバーを備えることによって、搬送経路上の物品に対して適切にエアーを吹き付け、該物品を確実に振り分けることができる振分け装置が開示されている。
特開平4−121316号公報 特開平5−294434号公報 特開2002−153822号公報
上記エアー式の振分け装置では、該振分け装置、その動力源であるエアーコンプレッサ、あるいは、それらを連結する配管等が正常な状態であっても、振分け時には、瞬時に多量のエアーを使用するので、連続して振分ける場合には、エアー圧力が元の圧力まで回復せず、圧力不足を生じ、振分け装置による振分けが正常に行われず、振分け不良を生じることがある。
また、動力源であるエアーコンプレッサは、上記検査選別システム等の振分け装置専用ではなく、他のエアー制御機器の動力源としても使用されるため、エアーコンプレッサの容量が小さいと、エアー式振分け装置のエアー導入口におけるエアー圧力は変動し易い。このため、連続して振分ける場合には、圧力不足を生じ易く、振分け不良が生じ易いという課題がある。
上記特許文献1,2は、エアーコンプレッサの圧力低下やその故障、配管の破損、連結部分からのエアー漏れといった異常な状態を検出し、装置を停止させたり、その異常を表示するものであって、エアーコンプレッサや配管等に異常のない正常な状態における振分け不良については、全く考慮されておらず、上記課題を解決することはできない。
また、上記特許文献3は、ノズルから物品に吹付けるエアーの流れを規制するものであって、ノズルに供給されるエアー圧力については、全く考慮されておらず、上記課題を解決することはできない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置によって振分けを連続して行う場合に、振分け不良が生じないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明の検査選別システムは、搬送される物品を検査する検査装置と、該検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、検査選別システムであって、
前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、前記振分け対象物品が、予め定めた回数以上連続する場合に、該予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、前記一定時間が経過した前記振分け時点で振分けたときの振分けの時間間隔よりも長くなるように、前記搬送手段の搬送速度を調整して前記振分け時点をずらすものである。
先行する振分け対象物品とは、連続する振分け対象物品の内、或る振分け対象物品に着目したときに、その振分け対象物品の一つ前の、先に振分けられる振分け対象物品をいう。
前記振分け時点をずらすとは、振分け時点を早める、または、遅らせることをいう。
振分けの時間間隔が長くなるように、振分け時点をずらすものであり、したがって、振分けの時間間隔を長くできれば、全ての振分け対象物品の振分け時点をずらす必要はない。
振分け装置で連続して振分けを行うと、圧縮エアーの圧力が元の圧力まで回復せず、振分け不良が生じる場合があるが、本発明の検査識別システムによると、振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するときに、予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、前記一定時間が経過した前記振分け時点で振分けたときの振分けの時間間隔、すなわち、通常の振分けの時間間隔よりも長くなるように、搬送手段の搬送速度を調整して振分け時点をずらすので、長くなった振分けの時間間隔内で、圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(2)本発明の好ましい実施態様では、前記振分け対象物品が、前記予め定めた回数以上連続する場合に、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、前記予め定めた回数以降の前記振分け対象物品の振分け時点を遅らせる。
この実施態様によると、振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を低下させて、予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分け時点を遅らせて振分けの時間間隔を、通常の振分けの時間間隔よりも長くするので、長くなった振分けの時間間隔内で、圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(3)本発明の検査選別システムは、搬送される物品を検査する検査装置と、該検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、検査選別システムであって、
前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、前記振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、前記振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、当該振分け対象物品を、前記振分け時点よりも遅い時点で振分ける。
本発明の検査識別システムによると、振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、振分けの連続によって、振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を低下させて、振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時点よりも遅らせるので、遅らせた時間内に圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(4)本発明の他の実施態様では、前記所定の基準時点が、前記搬送経路の所定位置を通過する前記物品が検出される時点である。
この実施態様によると、物品が搬送経路の所定位置を通過したことを検出した時点を所定の基準時点し、この所定の基準時点から一定時間が経過した時点を、物品が振分け位置に到達する時点とし、前記物品が振分け対象物品であるときには、振分け対象物品が、前記振分け位置に到達した時点で振分けることができる。
(5)本発明の重量選別機は、物品を搬送しながら計量して前記物品の重量を検査する重量検査装置と、該重量検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記重量検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、重量選別機であって、
前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、前記振分け対象物品が、予め定めた回数以上連続する場合に、該予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振り分け対象物品との振分けの時間間隔が、前記一定時間が経過した前記振分け時点で振分けたときの時間間隔よりも長くなるように、前記搬送手段の搬送速度を調整して前記振分け時点をずらすものである。
本発明の重量選別機によると、振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するときに、予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、通常の振分けの時間間隔よりも長くなるように、搬送手段の搬送速度を調整して振分け時点をずらすので、長くなった振分けの時間間隔内で、圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(6)本発明の好ましい実施態様では、前記振分け対象物品が、前記予め定めた回数以上連続する場合に、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、前記予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分け時点を遅らせる。
この実施態様によると、振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を低下させて、予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分け時点を遅らせて振分けの時間間隔を、通常の振分けの時間間隔よりも長くするので、長くなった振分けの時間間隔内で、圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(7)本発明の重量選別機は、物品を搬送しながら計量して前記物品の重量を検査する重量検査装置と、該重量検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記重量検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、重量選別機であって、
前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、
前記振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、前記振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、当該振分け対象物品を、前記振分け時点よりも遅い時点で振分ける。
本発明の重量選別機によると、振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、振分けの連続によって、振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を低下させて、振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時点よりも遅らせるので、遅らせた時間内に、圧縮エアーの圧力を回復させることができる。これによって、振分け装置の圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
(8)本発明の他の実施態様では、前記所定の基準時点が、前記搬送経路の所定位置を通過する前記物品が検出される時点である。
この実施態様によると、物品が搬送経路の所定位置を通過したことを検出した時点を所定の基準時点し、この所定の基準時点から一定時間が経過した時点を、物品が振分け位置に到達する時点とし、前記物品が振分け対象物品であるときには、振分け対象物品が、前記振分け位置に到達した時点で振分けることができる。
本発明によれば、振分け対象物品の振分けが、予め定めた回数以上連続するとき、或いは、振分け前に圧縮エアーの圧力が所定圧力以下に低下したときには、振分け装置の搬送手段の搬送速度を調整して、振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時間間隔より長い時間間隔で振分けるようにしたので、その長くなった振分けの時間間隔内に圧縮エアーの圧力を回復させることができ、これによって、振分けが連続しても、圧縮エアーの圧力不足による振分け不良を防止することができる。
本発明の実施形態に係る重量選別機の概略構成図である。 図1の重量選別機の平面図である。 図1の重量選別機の動作説明のためのタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係る重量選別機の概略構成図である。 図4の重量選別機の動作説明のためのタイミングチャートである。 本発明の更に他の実施形態に係る重量選別機の概略構成図である。 図6の重量選別機の平面図である。 図6の重量選別機の変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る検査選別システムの概略構成図である。 図9の検査選別システムの平面図である。 図9の検査選別システムの変形例を示す概略構成図である。 本発明の更に他の実施形態の図3に対応するタイミングチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る重量選別機の概略構成図であり、図2は、図1の重量選別機の平面図である。
この実施形態の重量選別機100は、搬送される物品5の重量を検査する重量検査装置101と、圧縮エアーを利用した振分け装置102とを備えている。
重量検査装置101は、送込みコンベヤ1、計量コンベヤ2、計量コンベヤ2によって搬送される物品5の重量を検出するロードセル等の重量センサ9、及び、制御ボックス19を備える。各コンベヤ1,2は、それらの駆動輪に連結された各モータ61,62によって駆動される。
振分け装置102は、重量検査装置101よりも物品5の搬送方向(図の右方向)の下流側に配置されている。この振分け装置102は、搬送手段としての振分けコンベヤ3と、圧縮エアーを動力として振分けコンベヤ3上の物品5を振分けるプッシャー6とを備えるプッシャー式の振分け装置である。振分けコンベヤ3は、その駆動輪に連結されたモータ63によって駆動される。
重量選別機100は、重量検査装置101の送込みコンベヤ1によって、検査対象である物品5を1個ずつ計量コンベヤ2へ搬送し、計量コンベヤ2上の物品5の重量を計測して重量を検査し、振分け装置102によって、検査結果に応じて物品5の振分けを行う。
重量検査装置101の制御ボックス19には、その前面に操作設定表示部8が設けられており、この操作設定表示部8は、例えば、タッチパネル形式であって、表示画面上の表示ボタン等を押すことにより、重量選別機100の運転の開始・停止、運転パラメータの設定、運転結果の表示などの各種の表示及び操作を行うものである。
この制御ボックス19内には、重量センサ9からのアナログ荷重信号をデジタル信号に変換して演算制御部17に出力するA/D変換部10と、演算制御部17によって制御されて、上記各コンベヤ1〜3の各モータ61〜63を駆動するコンベヤ駆動回路部7と、演算制御部17によって制御されて、振分け装置102を駆動する駆動回路部12とを備えている。演算制御部17は、CPU部13、I/O部(入出力インタフェース部)15、及びメモリ部16を備えている。I/O部15には、計量コンベヤ2へ送込まれる物品5を検出する投光器4−1,受光器4−2からなる物品検出器4の検出出力が与えられる。
メモリ部16は、制御プログラムを格納するプログラムメモリ、演算に必要なデータや、各コンベヤ1〜3の速度制御データ、操作設定表示部8の操作により設定されたデータ、その他のデータを格納するデータメモリ、その他のメモリ等で構成される。
CPU部13は、メモリ部16に格納された制御プログラムに従って重量選別機100における動作を制御する。CPU部13は、A/D変換部10からのデジタル荷重信号に基づいて、計量コンベヤ2上の物品5の重量値を演算し、その演算した重量値が、予め設定されている適量重量範囲内であるか否か、すなわち、良品であるか否かを判定する。CPU部13は、計量コンベヤ2へ物品5の搬入を検出する物品検出センサ4の検出出力を所定の基準時点とし、前記判定を行ない、良品でない、すなわち、振分け対象物品である不良品である判定したときには、不良品が振分けコンベヤ3の振分け位置に到達する時点で振分けることができるように、振分け指令を駆動回路部12に出力する。これによって、振分け装置102は、不良品が振分けコンベヤ3上の振分け位置に到達すると、プッシャー6によって搬送経路外に押出して振分ける。また、良品であるときには、振分けの必要がないので、振分け指令を駆動回路部12に出力せず、良品は、振分け装置102で振分けられることなく、下流へ搬送される。
CPU部13は、コンベヤ駆動回路部7を介して、送込みコンベヤ1及び計量コンベヤ2を一定の同一の搬送速度Vで駆動制御し、また、振分けコンベヤ3を、前記搬送速度Vよりやや速い搬送速度V1(V1>V)で駆動制御する。
振分け装置102は、重量検査装置101の演算制御部17の駆動回路部12を介して駆動が制御される。振分け装置102は、振分けコンベヤ3の幅方向の一方側に配置されている。この振分け装置102は、振分けコンベヤ3上に出退可能なプッシャ−6を有し、不良品が、振分けコンベヤ3上の振分け位置に到達すると、振分けコンベヤ3上へプッシャー6が進出して不良品を、振分けコンベヤ3外へ押出して振分ける。この振分け装置102のプッシャー6は、動力源である図示しないエアーコンプレッサからの圧縮エアーによって駆動される。
振分け装置102では、振分け対象物品である不良品を振分けるために、プッシャー6を進出動作させると、瞬時に多量のエアーを使用するので、不良品の振り分けが連続する場合には、圧縮エアーの圧力が元の圧力まで回復せず、圧力不足を生じ、プッシャー6が正常に進出動作せず、不良品が振分けられないことがある。
そこで、この実施形態では、振分け装置102による不良品の振分けが、予め定めた回数以上連続する場合に、該予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、後述する通常の振分けの時間間隔よりも長くなるように、振分けコンベヤ3の搬送速度を調整し、振分け対象物品の振分け時点をずらすようにしている。
具体的には、不良品の振分けが、予め定めた回数以上連続する場合に、搬送コンベヤ3の搬送速度を低下させて、連続する振分け対象物品の内、予め定めた回数以降の振分け対象物品を、通常の振分け時点よりも遅い時点で振分けるようにしており、これによって、振分けの時間間隔を、通常の振分けの時間間隔よりも長くしている。
このように振分けの時間間隔が長くなるので、その長くなった時間間隔内、すなわち、先行する振分け対象物品の振分け時点から次の振分け対象物品の振分け時点までの長くなった時間内で、先行する振分け対象物品の振分けによって低下した振分け装置102の圧縮エアーの圧力を回復させるようにしている。
この実施形態では、不良品の振分けが2回以上連続するときには、その2回目以降の不良品の振分け時点を、通常の振分け時点よりも遅らせるようにし、2回目以降の振分け対象物品は、先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、通常の振分けの時間間隔よりも長くしている。
具体的には、不良品の振分けが2回以上連続するときには、その2回目以降の不良品を搬送する振分けコンベヤ3の搬送速度を、上記の通常の搬送速度V1よりもやや低速にすると共に、これに応じて、搬送コンベヤ3によって搬送される不良品が、振分け位置に到達するまで、プッシャー6を進出動作させるタイミングを遅らせている。
図3に、重量選別機100の動作を説明するためのタイミングチャートの一例を示す。
同図(a)は物品検出器4による検出出力を、同図(b)は重量センサ9からの荷重信号を、同図(c)は荷重信号から重量値を取得する計量タイミングを、同図(d)は不良品の判定タイミングを、同図(e)は振分け装置102の駆動タイミングを、同図(f)は振分けコンベヤ3の搬送速度の変化をそれぞれ示している。
この図3では、不良品が、予め定めた回数である2回連続する場合の例を示している。
先ず、同図(a)に示すように、物品検出器4によって最初の物品5(以下「第1物品」という)の計量コンベヤ2への搬入が検出され、同図(b)に示すように、第1物品5に対応する荷重信号が重量センサ9から出力される。第1物品5の検出から一定時間t1が経過して荷重信号が安定した時点、すなわち同図(c)の計量タイミングで第1物品5の荷重信号から重量値が取得される。取得された重量値に基づいて、第1物品5が適量重量範囲内の良品であるか、適量重量範囲外の不良品であるかが判定され、第1物品5は、不良品であるので、同図(d)に示されるタイミングで不良品と判定される。
不良品と判定されたので、同図(e)に示されるように、不良品と判定された時点から一定時間t2が経過した振分け時点で振分け装置102のプッシャー6が駆動され、不良品が振分けコンベヤ3上から排除されて振分けられる。
不良品と判定された時点から振分け装置6のプッシャー6が駆動される振分け時点までは、一定時間t2が経過しており、不良品と判定するための重量値が取得される時点は、物品検出器4によって物品5の計量コンベヤ2への搬入が検出された時点から一定時間t1が経過している。
したがって、物品検出器4によって物品5の計量コンベヤ2への搬入が検出された所定の基準時点から振分け装置102のプッシャー6が駆動される振分け時点までの経過時間は、一定である。
この一定の経過時間に、計量コンベヤ2に搬入された物品5は、計量コンベヤ2上で重量が計測されて、重量値の良否が判定され、振分けコンベヤ3に移載されてプッシャー6に対応する振分け位置に到達する。そして、不良品である場合には、前記振分け位置でプッシャー6によって振分けられ、良品であれば、そのまま下流へ搬送される。
最初の不良品である第1物品5は、不良品が2回以上連続していないので、同図(f)に示すように、振分けコンベヤ3の搬送速度は、通常の搬送速度V1で、一定のままである。
次に、同図(a)に示すように、物品検出器4によって2番目の物品5(以下「第2物品」という)の計量コンベヤ2への搬入が検出され、同図(b)に示すように、第2物品5に対応する荷重信号が重量センサ9から出力される。第2物品5の検出から一定時間t1が経過して荷重信号が安定した時点、すなわち同図(c)の計量タイミングで第2物品5の荷重信号から重量値が取得される。取得された重量値に基づいて、第2物品5が、適量重量範囲内の良品であるか、適量重量範囲外の不良品であるかが判定され、不良品であるので、同図(d)に示されるタイミングで不良品と判定される。
この第2物品5は、不良品が連続して2回以上連続し、その2回目以降の不良品であるので、同図(f)に示すように、振分けコンベヤ3の搬送速度を、通常の搬送速度V1よりもやや低速の搬送速度V2にする。また、同図(e)の破線で示すように、不良品と判定された時点から一定時間t2が経過した通常の振分け時点で振分けるのではなく、実線で示すように、それよりも時間αだけ遅く、不良品と判定された時点から一定時間(t2+α)が経過した時点で振分け装置102のプッシャー6が駆動され、不良品が振分けコンベヤ3上から排除されて振分けられる。
この振分けが終了した時点で、同図(f)に示すように、振分けコンベヤ3の搬送速度V2を、元の通常の搬送速度V1に戻す。なお、通常の搬送速度V1に戻すタイミングは、次の物品5が、不良品でないと判定された時点からとし、次の物品5も不良品であるときには、通常の搬送速度V1に戻すことなく、そのままの搬送速度V2としてもよい。
このように第2物品5の振分け時点を、通常の振分け時点よりも時間αだけ遅らせるので、第2物品5と先行する第1物品5との振分けの時間間隔T1は、第2物品を、同図(e)の破線で示す通常の振分け時点で振分けたときの通常の振分けの時間間隔Tよりも時間αだけ長くなる。
このように不良品の振分けが、予め定めた回数である2回以上連続するときには、その2回目以降の連続する不良品の振分けのタイミングを遅らせて、振分けの時間間隔T1を通常の振分けの時間間隔Tよりも長くするので、この長くした時間間隔T1内に、振分け装置102のプッシャー6を駆動するための圧縮エアーの圧力を回復させることができ、これによって、2回以降の連続する不良品の振分けを、適確に行うことができる。
なお、圧縮エアーの圧力は、例えば、数msecといった極めて短い時間に回復するので、振分けコンベヤ3の搬送速度も僅かに低速にすればよく、生産ラインに与える影響は無視することができる。
上記では、予め定めた回数を2回としたけれども、2回に限らず、任意であるが、不良品が多数回連続する場合は、物品5の生産ラインに何等かの異常が生じているので、物品5の製造を停止して、異常原因を究明して適宜の措置を取ることが必要である。
また、予め定めた回数は、実際の装置で試行的に決定してもよく、この予め定めた回数は、操作設定表示部8で設定できるようにするのが好ましい。
上記実施形態では、不良品が予め定めた回数以上連続するときに、振分け装置102による振分けの時点を遅らせたけれども、他の実施形態として、振分け装置102のプッシャー6を駆動するための圧縮エアーの圧力の低下を検出して、振分けタイミングを遅らせるようにしてもよい。
図4は、圧縮エアーの圧力の低下を検出して、振分けタイミングを遅らせる重量選別機100aの図1に対応する概略構成図であり、上記実施形態に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
この実施形態では、振分け装置102の圧縮エアーの導入口あるいはその近傍の配管41内の圧縮エアーの圧力を検出する圧力センサ11を設けており、この圧力センサ11の検出出力は、重量検査装置101aの演算制御部17aのI/O部14を介してCPU部13aに与えられる。圧力センサ11は、振分け装置102による振分け動作によって、圧縮エアーの圧力の低下を検出できる箇所に設置すればよい。
図5は、図4の重量選別機100aの動作を説明するための図3に対応するタイミングチャートであり、上記図3と同様に、不良品が、2回連続する場合の例を示している。
図5(a)〜(e),(g)は、図3(a)〜(f)にそれぞれ対応し、図5(f)は、圧力センサ11によって検出されるエアーの圧力変化を示している。
図5に示すように、第1物品5が不良品であるので、同図(e)に示すように、振分け装置102のプッシャー6を駆動して振分ける。この振分けによって、同図(f)に示すように、圧力センサ11によって検出される圧縮エアーのエアー圧力が低下し、次の第2物品が、同図(d)に示される不良品と判定される時点で、所定の圧力P1以下であるときには、連続して振分けを行うと、振分け不良が生じる虞があるとして、同図(g)に示すように、振分けコンベヤ3の搬送速度を通常の搬送速度V1からやや低速の搬送速度V2にし、また、同図(e)に示すように、不良品と判定された時点から一定時間t2が経過した通常の振分け時点ではなく、それよりも時間αだけ遅く、不良品と判定された時点から一定時間(t2+α)が経過した時点で振分け装置102のプッシャー6が駆動され、不良品が振分けコンベヤ3上から排除されて振分けられる。
このように物品5が不良品である判定された時点で、圧力センサ11によって検出される圧力が、所定の圧力P1以下であるときには、その不良品の振分け時点を通常の振分け時点よりも遅らせるので、その遅らせた時間内に、振分け装置102のプッシャー6を駆動するための圧縮エアーの圧力を回復させることができ、これによって、その不良品の振分けを、適確に行うことができる。この所定の圧力P1は、操作設定表示部8を操作して設定することができる。
その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この実施形態では、振分け装置102の圧縮エアーの圧力を圧力センサ11で検出し、所定の圧力P1以下であるか否かを判定したけれども、本発明の他の実施形態として、圧力センサ11の検出出力に基づいて、圧縮エアーの圧力が、複数の設定圧力で規定される圧力範囲のいずれの圧力範囲にあるかによって、警報を行うなどの異なる制御を行うようにしてもよい。
すなわち、操作設定表示部8で、例えば、3つの第1〜第3設定圧力PH,PM,PL(PH>PM>PL)を設定しておく。ここで、第2設定圧力PMは、上記所定の圧力P1に等しいとする(PM=P1)。
重量選別機100aが運転停止中において、圧力センサ11で検出される圧縮エアーの圧力Pが、最も高い第1設定圧力PH未満であるとき(PH>P)には、基本的に圧縮エアーの圧力が不足するとして、操作設定表示部8や重量選別機100aの適宜の箇所に設けた、例えば、ランプやスピーカ等の警報装置から圧力不足を報知する。
また、重量選別機100aの運転中において、不良品であると判定された時点で、圧力センサ11で検出される圧縮エアーの圧力Pが、第1設定圧力PH未満であって、第2設定圧力PM(=P1)を超えるとき(PH>P>PM)には、所定の圧力PM(=P1)を超えているので、振分け時点で正常に振分けることができる。
また、重量選別機100aの運転中において、不良品であると判定された時点で、圧力センサ11で検出される圧縮エアーの圧力Pが、第2設定圧力PM(=P1)以下であって、最も低い第3設定圧力PL以上であるとき(PM≧P≧PL)には、所定の圧力P1以下であるので、上記のように振分けのタイミングを遅らせる。
また、重量選別機100aの運転中において、不良品であると判定された時点で、圧力センサ11で検出される圧縮エアーの圧力Pが、第3設定圧力PL未満であるとき(PL>P)には、基本的に圧縮エアーの圧力が不足するとして、警報装置から圧力不足を報知すると共に、正常な振り分けができないとして装置を停止させる。
図6は、本発明の更に他の実施形態の図1に対応する概略構成図であり、図7は、図6の重量選別機の平面図である。
この実施形態の重量選別機200は、搬送される物品5の重量を検査する重量検査装置201と、圧縮エアーを利用した振分け装置202とを備えている。この重量選別機200は、金属検出機付の重量選別機であって、その前段、すなわち、物品5の搬送方向の上流側(図の左方側)には、前記物品5に金属が混入しているか否かを検査する検査装置として金属検出機203が配置されており、金属の混入が検出されたときには、重量検査装置201へ検出信号を出力する。
金属検出機203は、物品5を搬送する送込みコンベヤ1の途中に設けられた検出ヘッド30と、この検出ヘッド30を構成する送信コイルに交番磁界を発生させるための交流信号を出力する発振回路部31と、前記検出ヘッド30を構成する2つの受信コイルの出力を差動増幅し、検波及びフィルタ処理する検波・フィルタ回路部32と、この検波・フィルタ回路部32の出力をA/D変換するA/D変換部33と、このA/D変換部33の出力に基づいて、検出ヘッド30を通過する物品5に金属が混入されている否かを判定すると共に、各部を制御するCPU部34と、メモリ部35と、I/O部(入出力インタフェース部)36と、操作設定表示部37とを備えている。
重量検査装置201は、上記実施形態の重量検査装置101と基本的に同様であるが、演算制御部27のCPU部23と、金属検出機203のCPU部34との間で通信するためのI/O部18を備えている。
重量選別機200の重量検査装置201は、上記実施形態の重量検査装置101と同様に、計量コンベヤ2上の物品5の重量値を計測し、その重量値が、適量重量範囲内でないときには、振分け対象物品である不良品として振分けるように、振分け装置202を制御する。更に、この実施形態の重量検査装置201は、金属検出機203からの検出信号に基づいて、金属の混入が検出された物品5も振分け対象物品である不良品として振分けるように、振分け装置202を制御する。
重量選別機200の振分け装置202は、上記実施形態のプッシャー式の振分け装置102とは異なり、アーム式の振分け装置であり、振分けコンベヤ3と、圧縮エアーを動力として振分けコンベヤ3上の物品5を振分ける一対の振分けアーム26a,26bとを備えている。図7の矢符で示すように、一方の振分けアーム26aを、他方側へ回動させることによって、振分けコンベヤ3上の物品5を、金属混入不良品収容箱42aに振分け、他方の振分けアーム26bを、一方側へ回動させることによって、振分けコンベヤ3上の物品5を、重量不良品収容箱42bに振分ける。
重量検査装置201は、金属検出機203から金属検出信号が入力された物品5、すなわち、金属の混入が検出された不良品については、振分け装置202を制御して、金属混入不良品収容箱42a側へ振分けさせる一方、金属の混入が検出されず、重量が適量重量範囲外である不良品については、重量不良品収容箱42b側へ振分けさせ、金属の混入が検出されず、かつ、重量が適量重量範囲内である良品については、振分けることなく、振分け装置202を通過させる。
重量検査装置201による振分け装置202の制御は、上記各実施形態と同様に、物品検出器4によって物品5の計量コンベヤ2への搬入が検出されたタイミングを所定の基準時点として行われ、金属検出機203によって金属の混入が検出された不良品は、前記タイミングから一定時間経過して振分けコンベヤ3の振分け位置に到達したときに、振分けアーム26aによって振分けられる。
また、金属の混入が検出されなかった物品は、上記各実施形態と同様に、物品5の計量コンベヤ2への搬入が検出されたタイミングから一定時間t1が経過して荷重信号が安定した時点で重量値を取得し、取得した重量値に基づいて、適量重量範囲内の良品であるか否かを判定し、不良品と判定されたときには、その判定された時点から一定時間t2が経過した時点で振分け装置202の振分けアーム26bによって振分けられる。
この振分け装置202の振分けアーム26a,26bは、上記実施形態と同様に、動力源である図示しないエアーコンプレッサからの圧縮エアーによって駆動される。
振分け装置202では、振分け対象物品である不良品を振分けるために、いずれかの振分けアーム26a,26bを回動動作させると、瞬時に多量のエアーを使用するので、不良品の振分けが連続する場合には、エアー圧力が元の圧力まで回復せず、圧力不足を生じ、振分けアーム26a,26bが正常に動作せず、不良品が振分けられないことがある。
この実施形態の重量選別機200においても、上記図1の実施形態と同様に、振分け装置202による不良品の振分け、金属の混入によるか、重量不良によるかに関わらず、不良品が、予め定めた回数以上連続するときに、連続する振分け対象物品の内、予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時点よりも遅らせた時点で行うようにしており、振分け対象物品と先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔を、通常の振分けの時間間隔よりも長くしている。
このように振分けの時点を遅らせて振分けの時間間隔を長くすることによって、低下した圧縮エアーの圧力を回復させることができる。
その他の構成は、上記図1の実施形態と同様である。
この実施形態においても、上記図4の実施形態と同様に、圧力センサ11を追加し、振分け装置202の振分けアーム26a,26bを駆動するための圧縮エアーの圧力の低下を検出して、振分けタイミングを遅らせるようにしてもよい。
なお、アーム式の振分け装置202に代えて、図8に示すように、エアージェット式の振分け装置302によって、不良品を振分けるようにしてもよい。この振分け装置302は、振分けアーム26a,26bに代えて、エアノズル36a,36bを備えている。
また、金属検出機203に代えて、X線異物検査装置を設け、異物の混入が検出された物品5を振分け対象物品である不良品として振分けるようにしてもよい。また、複数の検査装置、例えば、金属検出機とX線異物検査装置とを設け、いずれかの検査装置によって不良品と判定された振分け対象物品及び重量検査装置201で重量不良と判定された振分け対象物品を振分けるようにしてもよい。
上記各実施形態は、重量検査装置と振分け装置とを備える重量選別機であったけれども、本発明は、重量検査装置以外の検査装置と振分け装置とを備える検査選別システムに適用することができる。
図9は、金属の混入を検査する金属検出機401と、振分け装置402とを備える検査選別システム400の概略構成図であり、図10は、図9の検査選別システム400の平面図である。
金属検出機401は、上記図6の金属検出機203と基本的に同様であり、物品5を搬送する搬送コンベヤ50の途中に設けられた検出ヘッド30と、この検出ヘッド30を構成する送信コイルに交番磁界を発生させるための交流信号を出力する発振回路部31と、前記検出ヘッド30を構成する2つの受信コイルの出力を差動増幅し、検波及びフィルタ処理する検波・フィルタ回路部32と、この検波・フィルタ回路部32の出力をA/D変換するA/D変換部33と、このA/D変換部33の出力に基づいて、検出ヘッド30を通過する物品5に金属が混入されている否かを判定すると共に、各部を制御するCPU部44と、メモリ部35と、操作設定表示部37とを備えている。
更に、金属検出機401は、物品検出器4の検出出力が与えられるI/O部38と、搬送コンベヤ50を駆動するモータ51及び振分けコンベヤ3を駆動するモータ31を駆動するコンベヤ駆動回路部39と、振分け装置402を駆動する駆動回路部51とを備える。物品検出器4は、搬送コンベヤ50の終端を通過する物品を検出する。
この実施形態の金属検出機401のCPU44は、A/D変換部33の出力に基づいて、検出ヘッド30を通過する物品5に金属が混入されている否かを判定し、金属が混入されている判定したときには、搬送コンベヤ50の終端を通過したことを検出する物品検出センサ4の検出出力を所定の基準時点とし、不良品として振分けるために、前記基準時点から一定時間が経過して不良品が振分けコンベヤ3の振分け位置に到達した振分け時点で振分けるように、駆動回路部51を介して振分け装置402を制御する。
この金属検出機401は、上記図1の重量検査装置101と同様に、金属が混入した不良品が、予め定めた回数以上連続するときには、連続する振分け対象物品の内、予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分けを、通常の振分け時点よりも遅い時点で行うようにしており、このように振分け時点を遅らすことによって、低下した圧縮エアーの圧力を回復させることができる。
この実施形態においても、図11に示すように、圧力センサ11を追加し、この圧力センサ11の検出出力を、I/O部52を介してCPU部44aに取込み、振分け装置402のプッシャー6を駆動するための圧縮エアーの圧力の低下を検出して、振分け時点を遅らせるようにしてもよい。
また、金属検出機401,401aに代えて、X線異物検査装置を設け、異物の混入が検出された物品5を振分け対象物品である不良品として振分けるようにしてもよい。
あるいは、複数の検査装置を組合せ、例えば、金属検出機とX線異物検査とを組合せ、いずれかの検査装置で不良と判定された振分け対象物品を振分け装置で振分けるようにしてもよい。すなわち、検査選別システムを、複数の検査装置と振分け装置とを備える構成としてもよい。
また、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置は、上記に限らず、エアースィング(ドロップベルト)式やその他の方式であってもよい。
なお、図9及び図11の実施形態では、振分け装置402の制御は、検査装置である金属検出機401,401a側で行ったけれども、振分け装置402側で行ってもよく、また、制御装置を追加して制御してもよい。
上記各実施形態では、振分け対象物品の振分け時点を遅らせることによって、先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔を、通常の振分けの時間間隔よりも長くしたけれども、本発明の他の実施形態として、例えば、図12に示すように、振分け対象物品の振分け時点を早めることによって、振分けの時間間隔を長くしてもよい。
図12は、上記実施形態の図3に対応するタイミングチャートであり、不良品が、2回連続する場合の例を示している。
図3の実施形態では、上記ように、第2物品の振分け時点を、通常の振分け時点よりも時間α遅らせて、不良品と判定された時点から一定時間(t2+α)が経過した時点で振分けることによって、第1物品と第2物品との振分けの時間間隔T1を、通常の振分けの時間間隔Tよりも長くした。
これ対して、図12の実施形態では、先行する振分け対象物品である第1物品の振分け時点を、同図(e)の破線で示すように、不良品と判定された時点から一定時間t2が経過した通常の振分け時点で振分けるのではなく、実線で示すように、それよりも時間βだけ早く、不良品と判定された時点から一定時間(t2−β)が経過した時点で振分ける一方、第2物品は、通常の振分け時点で振分けている。このように第1物品の振分け時点を早めるために、同図(f)に示すように、振り分けコンベヤ3の搬送速度を、通常の搬送速度V1よりも高速の搬送速度V3とし、良否が判定された時点で元の通常の搬送速度V1に戻している。
このように第1物品を、時間βだけ早い時点で振分けることによって、先行する振分け対象物品である第1物品と後続の第2物品との振り分けの時間間隔T2を、通常の振分けの時間間隔Tよりも長くできるので、この長くなった時間間隔T2内に、第1物品の振分けによって低下した圧縮エアーの圧力を回復させることができ、第2物品の振分けを、適確に行うことができる。
後続の第2物品の振分け時点は、通常の振分け時点としたけれども、第2物品の振分け時点を遅らせてもよい。
また、第2物品以降に振分け対象物品が連続する場合には、振分け時点を、通常の振分け時点よりも遅らせるようにすればよい。
本発明の検査装置は、上記に限らず、シールチェッカやその他の検査装置であってもよく、複数の検査装置を組合せたものであってもよい。
また、上記各実施形態の構成を組合せてもよい。
100,100a,200,300 重量選別機
101,101a,201 重量検査装置
102,202,302,402 振分け装置
1 送り込みコンベヤ
2 計量コンベヤ
3 振分けコンベヤ
4 物品検出器
5 物品
9 重量センサ
11 圧力センサ
400,400a 検査選別システム
401,401a 金属検出機

Claims (8)

  1. 搬送される物品を検査する検査装置と、
    該検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、
    前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、検査選別システムであって、
    前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、
    前記振分け対象物品が、予め定めた回数以上連続する場合に、該予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、前記一定時間が経過した前記振分け時点で振分けたときの振分けの時間間隔よりも長くなるように、前記搬送手段の搬送速度を調整して前記振分け時点をずらす、
    ことを特徴する検査選別システム。
  2. 前記振分け対象物品が、前記予め定めた回数以上連続する場合に、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、前記予め定めた回数以降の前記振分け対象物品の振分け時点を遅らせる、
    請求項1に記載の検査選別システム。
  3. 搬送される物品を検査する検査装置と、
    該検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、
    前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、検査選別システムであって、
    前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、
    前記振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、前記振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、当該振分け対象物品を、前記振分け時点よりも遅い時点で振分ける、
    ことを特徴とする検査選別システム。
  4. 前記所定の基準時点が、前記搬送経路の所定位置を通過する前記物品が検出される時点である、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の検査選別システム。
  5. 物品を搬送しながら計量して前記物品の重量を検査する重量検査装置と、
    該重量検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記重量検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、
    前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、重量選別機であって、
    前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、
    前記振分け対象物品が、予め定めた回数以上連続する場合に、該予め定めた回数以降の振分け対象物品と、その振分け対象物品に先行する振分け対象物品との振分けの時間間隔が、前記一定時間が経過した前記振分け時点で振分けたときの時間間隔よりも長くなるように、前記搬送手段の搬送速度を調整して前記振分け時点をずらす、
    ことを特徴する重量選別機。
  6. 前記振分け対象物品が、前記予め定めた回数以上連続する場合に、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、前記予め定めた回数以降の振分け対象物品の振分け時点を遅らせる、
    請求項5に記載の重量選別機。
  7. 物品を搬送しながら計量して前記物品の重量を検査する重量検査装置と、
    該重量検査装置よりも前記物品の搬送経路の下流側に配置されると共に、前記重量検査装置の検査結果に応じて、圧縮エアーを利用して振分けを行う振分け装置とを備え、
    前記検査結果によって、前記物品が振分け対象物品であると判定されるときには、前記振分け装置は、所定の基準時点から一定時間が経過した振分け時点で、前記振分け対象物品を振分ける、重量選別機であって、
    前記振分け装置は、前記物品を搬送する搬送手段を有し、
    前記振分け装置に導入される圧縮エアーの圧力が、前記振分け対象物品の振分け前に、所定圧力以下に低下しているときには、前記搬送手段の搬送速度を低下させて、当該振分け対象物品を、前記振分け時点よりも遅い時点で振分ける、
    ことを特徴とする重量選別機。
  8. 前記所定の基準時点が、前記搬送経路の所定位置を通過する前記物品が検出される時点である、
    請求項5ないし7のいずれか一項に記載の重量選別機。
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