JP2020133569A - 建設機械 - Google Patents

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達也 宮脇
Tatsuya Miyawaki
達也 宮脇
野口 修平
Shuhei Noguchi
修平 野口
哲也 中林
Tetsuya Nakabayashi
哲也 中林
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Abstract

【課題】 燃料タンク内に貯留された燃料が粗悪燃料であるか否かを正確に判定する。【解決手段】 油圧ショベル1は、エンジン7に供給される燃料が貯留された燃料タンク15と、燃料タンク15内に設けられ燃料タンク15に貯留された燃料の液面高さに追従するフロート19Bの位置により燃料の残量を検出する燃料残量検出装置19とを備えている。フロート19Bには、燃料タンク15に貯留された燃料の成分を検出する燃料成分検出センサ20が設けられている。これにより、燃料成分検出センサ20は、燃料タンク15内で常に燃料に接した状態で燃料の成分を検出することができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、燃料を貯留する燃料タンクを備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械を代表する油圧ショベルは、前,後方向に自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とを有し、これら下部走行体と上部旋回体とにより車体が構成されている。上部旋回体の前側には作業装置が設けられ、この作業装置を用いて土砂の掘削作業等が行われる。
油圧ショベルの上部旋回体は、ベースとなる旋回フレームと、旋回フレームの前側に設けられたキャブと、旋回フレームの後側に搭載されたエンジン(ディーゼルエンジン)と、エンジンに取付けられた油圧ポンプと、これらエンジン、油圧ポンプ等を覆って旋回フレーム上に設けられた建屋カバーとを含んで構成されている。また、上部旋回体には、排気ガス規制に対応するため、エンジンからの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が搭載されている。
ここで、排気ガス浄化装置は、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する酸化触媒、窒素酸化物(NOx)をアンモニアによって選択的に還元反応させて窒素と水とに分解する選択還元触媒、粒子状物質(PM)を除去する粒子状物質除去フィルタ等を含んで構成されている。
一方、近年では、エンジンの高出力化、高効率化を実現するため、コモンレールシステムと呼ばれる燃料噴射装置が搭載された油圧ショベルも提案されている。このコモンレールシステムは、容器(レール)内に溜めた高圧な燃料を、電子制御によって最適なタイミングと圧力でエンジンに噴射するものである。
ここで、油圧ショベルに搭載された排気ガス浄化装置やコモンレールシステムは、使用される燃料の成分が適正であることを前提としている。従って、不適正な成分を含む燃料、例えば高濃度の硫黄成分を含有した粗悪燃料が使用された場合には、エンジンの耐久性が低下したり、排気ガス浄化装置やコモンレールシステムが適正に作動せず、性能の劣化や破損、故障等を招くという問題がある。このため、燃料タンクに給油された燃料が粗悪燃料であるか否かを、エンジンの始動前に正確に判定する必要がある。
これに対し、従来技術では、燃料タンク内に貯留された燃料の液面高さを検知するレベルセンサと、燃料タンクの底面における燃料の圧力を検知する圧力センサとを備えた燃料品質判定装置が提案されている。この燃料品質判定装置は、燃料の液面高さと燃料タンク内の燃料の圧力とに基づいて燃料の密度を算出し、この燃料の密度が適正な燃料の範囲に含まれるか否かによって燃料の品質を判定する(特許文献1)。また、燃料の紫外線吸光強度を検出するセンサ、燃料の色の属性値を検出するセンサ等を用いて粗悪燃料を判別する装置も提案されている(特許文献2)。
特開2009−184475号公報 特許第5555870号公報
しかし、特許文献1による燃料品質判定装置では、油圧ショベルが平坦ではない傾斜地に停車(駐機)した場合には、燃料タンクに貯留された燃料の液面が傾斜することにより、燃料の液面及びタンク底面での圧力を正確に検出することができない。このため、レベルセンサや圧力センサの検出値が誤差を生じ、燃料の品質を正確に判定できないという問題がある。
一方、特許文献2による粗悪燃料の判別装置は、燃料ポンプによってエンジンに供給された燃料のうちの余剰分を燃料タンクに戻す回路(戻り回路)の途中に設けられている。このため、燃料タンク内に粗悪燃料が給油されたとしても、戻り回路内に適正な燃料が残留していた場合には、この戻り回路内の燃料の成分が検知されることにより、燃料タンク内に給油された燃料が粗悪燃料であることを正確に判別することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、燃料タンクに貯留された燃料が粗悪燃料であるか否かを正確に判定することができ、エンジンの耐久性を高めることができるようにした建設機械を提供することにある。
本発明は、自走可能な本体と、前記本体に搭載されたエンジンと、前記本体に搭載され内部に前記エンジンに供給される燃料が貯留された燃料タンクと、前記燃料タンク内に設けられ前記燃料タンク内に貯留された燃料の液面高さに追従するフロートの位置により燃料の残量を検出する燃料残量検出装置とを備えてなる建設機械に適用される。
本発明の特徴は、前記フロートには、前記燃料タンク内に貯留された燃料の成分を検出する燃料成分検出センサが設けられていることにある。
本発明によれば、燃料成分検出センサは、燃料タンク内で常に燃料に接した状態で燃料の成分を検出することができる。このため、建設機械が傾斜地に停車した場合や燃料の液面位置が低い場合でも、燃料の成分を正確に検出することができる。従って、エンジンに粗悪燃料が供給されるのを抑え、エンジンの耐久性を高めることができる。
本発明の実施の形態が適用された油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルを上方から見た平面図である。 油圧ショベルに搭載された燃料タンクを示す図2中の矢示III−III方向から見た断面図である。 燃料成分検出センサ、イグニションキー、モニタ装置、エンジン、コントローラ等を概略的に示すブロック図である。 コントローラが粗悪燃料を判定するときの制御処理を示す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。なお、実施の形態では、後述する油圧ショベル1の走行方向を前,後方向とし、油圧ショベル1の走行方向と直交する方向を左,右方向として説明する。
図中、建設機械を代表する油圧ショベル1は、前,後方向に自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に設けられた作業装置4とを含んで構成されている。下部走行体2と上部旋回体3とは、油圧ショベル1の本体(車体)を構成している。油圧ショベル1は、下部走行体2によって作業現場を走行し、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4を俯仰動させることにより、土砂の掘削作業等を行う。
上部旋回体3は、ベースとなる旋回フレーム5を有している。旋回フレーム5は、左,右方向の中央部に位置するセンタフレーム5Aと、センタフレーム5Aの左側に配置された左サイドフレーム5B(図1参照)と、センタフレーム5Aの右側に配置された右サイドフレーム5C(図3参照)とを含んで構成されている。センタフレーム5Aには、左,右方向に一定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5D及び右縦板5Eが立設され、これら左縦板5D及び右縦板5Eの前側には、作業装置4のフート部が俯仰動可能に取付けられている。一方、左縦板5D及び右縦板5Eの後側には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6が設けられている。
エンジン7は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載されている。エンジン7は軽油を燃料とするディーゼルエンジンからなり、左,右方向に延びる横置き状態に配置されている。エンジン7の左側には冷却ファン7Aが設けられ、エンジン7の右側には油圧ポンプ8が設けられている。エンジン7は、後述する燃料タンク15からの燃料が供給されることにより作動し、油圧ポンプ8を駆動する。油圧ポンプ8は、エンジン7によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに向けて圧油を供給する。
熱交換器9は、エンジン7の左側に位置して旋回フレーム5上に搭載されている。熱交換器9は、例えばラジエータ、オイルクーラ等を含んで構成されている。ラジエータは、冷却ファン7Aによって発生した冷却風によってエンジン冷却水を冷却することにより、エンジン7を冷却する。オイルクーラは、各種の油圧アクチュエータから後述する作動油タンク14に戻る戻り油(作動油)を冷却風によって冷却する。
キャブ10は、旋回フレーム5の左前側に設けられている。キャブ10は、オペレータが搭乗する運転室を画成している。キャブ10内には、後述のモニタ装置27、運転席、走行用操作レバー装置、作業用操作レバー装置等(いずれも図示せず)が設けられている。運転席に着席したオペレータが走行用操作レバー装置を操作することにより、油圧ショベル1の走行動作が制御される。また、オペレータが作業用操作レバー装置を操作することにより、上部旋回体3の旋回動作、作業装置4の動作が制御される。
建屋カバー11は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。建屋カバー11とカウンタウエイト6とによって囲まれた空間は機械室12となり、この機械室12内にエンジン7、油圧ポンプ8、熱交換器9等の搭載機器が収容されている。建屋カバー11は、左側面カバー11Aと、右側面カバー11Bと、上面カバー11Cとを含んで構成されている。左側面カバー11Aは、カウンタウエイト6の左端とキャブ10との間に配置され、左サイドフレーム5Bから上方に立上っている。右側面カバー11Bは、カウンタウエイト6の右端と後述する燃料タンク15との間に配置され、右サイドフレーム5Cから上方に立上っている。上面カバー11Cは、左側面カバー11Aの上端と右側面カバー11Bの上端との間を左,右方向に延び、エンジン7等の搭載機器を上方から覆っている。
排気ガス浄化装置13は、エンジン7の排気管に接続された状態で、機械室12内に設けられている。排気ガス浄化装置13は、酸化触媒、選択還元触媒、粒子状物質除去フィルタ等を含んで構成されている。酸化触媒は、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去する。選択還元触媒は、窒素酸化物(NOx)をアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水とに分解する。粒子状物質除去フィルタは、粒子状物質(PM)を捕捉して除去する。
作動油タンク14は、旋回フレーム5を構成する右縦板5Eの右側で、かつ油圧ポンプ8の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載されている。作動油タンク14は、油圧ショベル1に搭載された各種の油圧アクチュエータに供給される作動油を貯留している。作動油タンク14の右側は、建屋カバー11の右側面カバー11Bによって覆われている。
燃料タンク15は、旋回フレーム5を構成する右縦板5Eの右側で、かつ作動油タンク14の前側に位置して旋回フレーム5上に搭載されている。燃料タンク15は、エンジン7に供給される燃料を貯留している。図2及び図3に示すように、燃料タンク15は、底面板15A、前面板15B、後面板15C、左側面板15D、右側面板15E、上面板15Fによって囲まれた箱体として形成されている。燃料タンク15の左側面板15Dには取付孔15Gが形成され、この取付孔15Gには、後述する燃料残量検出器19が取付けられている。燃料タンク15は、旋回フレーム5のセンタフレーム5Aと右サイドフレーム5Cとの間に設けられた張出しビーム5Fの上面と、右サイドフレーム5Cの上面とに固定されている。
燃料タンク15の底面板15Aには、廃液を排出するためのドレンプラグ16が設けられている。燃料タンク15の上面板15Fには円筒状の給油口17が設けられ、この給油口17を通じて燃料タンク15内に燃料が供給される。燃料タンク15の上面板15Fには、燃料タンク15の内部に位置して燃料上限設定器18が設けられている。燃料上限設定器18は、燃料タンク15内に供給される燃料の上限位置を設定し、燃料タンク15から燃料が溢れるのを防止している。
燃料残量検出装置19は、燃料タンク15に設けられている。燃料残量検出装置19は、燃料タンク15に貯留された燃料の液面Lの高さによって燃料の残量を検出している。ここで、燃料残量検出装置19は、内部が中空部となったパイプ体からなる回動アーム19Aと、回動アーム19Aに取付けられた中空な球状体からなるフロート19Bと、燃料タンク15の左側面板15Dに取付けられ先端が取付孔15Gを通じて燃料タンク15内に突出した液面位置検出器19Cとにより構成されている。
回動アーム19Aの基端19Dは、燃料タンク15内に突出した液面位置検出器19Cの先端に回動可能に取付けられ、回動アーム19Aの回動中心となっている。回動アーム19Aの先端19Eは自由端となり、フロート19Bは、回動アーム19Aの先端19Eに取付けられ、燃料タンク15内に貯留された燃料の液面L上に浮かぶ。従って、フロート19Bは、燃料の液面Lの変位に追従し、回動アーム19Aは、基端19Dを中心として実線で示す下降位置と二点鎖線で示す上昇位置との間で移動する。液面位置検出器19Cは、回動アーム19Aの基端19Dの回動変位量に応じて燃料の液面位置(液面高さ)を検出する。これにより、常に燃料タンク15内に蓄えられた燃料の残量を検出することができる。
次に、本実施の形態に用いられる燃料成分検出センサ20について説明する。
燃料成分検出センサ20は、燃料残量検出装置19のフロート19Bに取付けられている。燃料成分検出センサ20は、例えば燃料タンク15に貯留された燃料に含まれる硫黄成分の濃度を検出する。燃料成分検出センサ20は、フロート19Bの下面側に取付けられ、フロート19Bが下降位置と上昇位置との間の領域にあるときには常に燃料に接している。
燃料成分検出センサ20には、例えば電源あるいは中継器21に接続されるハーネス20Aの一端が接続されている。このハーネス20Aは、燃料残量検出装置19のフロート19B、回動アーム19Aの中空部内に挿通され、液面位置検出器19Cを介して燃料タンク15の外部に導出されている。
ここで、燃料タンク15の底面板15A付近には、水等の燃料以外の液体が滞留している可能性がある。このため、仮に燃料成分検出センサ20を、燃料タンク15の底面板15Aに設けた場合には、燃料成分検出センサ20によって燃料に含まれる硫黄成分の濃度を正確に検出することができなくなる。これに対し、実施の形態では、燃料の液面Lの位置を検出する燃料残量検出装置19のフロート19Bに燃料成分検出センサ20を設けることにより、燃料タンク15の底面板15A付近に滞留した水等の影響を受けることなく、燃料に含まれる硫黄成分の濃度を正確に検出できる構成となっている。さらに、フロート19Bに設けられた燃料成分検出センサ20は、燃料タンク15内で常に燃料に接した状態で燃料の成分を検出することができる。従って、油圧ショベル1が駐機する地面の傾斜や、燃料タンク15への燃料の供給量(液面Lの位置)に関わらず、燃料に含まれる硫黄成分の濃度(燃料の成分)を正確に検出することができる。
中継器21は、液面位置検出器19Cに隣接して燃料タンク15の外側に設けられている。中継器21には、燃料成分検出センサ20に接続されたハーネス20Aの他端が接続されている。中継器21は、例えば他のハーネス(図示せず)を介して後述するコントローラ22に接続されている。これにより、燃料成分検出センサ20による検出情報、即ち、燃料タンク15内の燃料に含まれる硫黄成分の濃度は、ハーネス20A、中継器21等を介してコントローラ22に出力される。
コントローラ22は、例えば上部旋回体3に設けられている。コントローラ22は、燃料成分検出センサ20によって判定された燃料の成分(硫黄成分の濃度)に基づいて燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であるか否かを判定し、この判定結果に応じてエンジン7の始動、停止を制御する。図4に示すように、コントローラ22は、粗悪燃料判定部23と、モニタ制御部24と、エンジン始動制御部25とを有している。コントローラ22の入力側には、判定情報出力装置21と、エンジン7を始動するときに操作されるイグニションキー26が接続されている。コントローラ22の出力側には、エンジン7とモニタ装置27が接続されている。
粗悪燃料判定部23は、燃料成分検出センサ20から入力された検出情報が示す燃料中の硫黄成分の濃度に基づいて、燃料タンク15内の燃料が、硫黄成分を多量に含む粗悪燃料であるか否かを判定する。そして、粗悪燃料判定部23は、例えばイグニションキー26によってエンジン7の始動操作が行われたタイミングで、モニタ制御部24とエンジン始動制御部25とに制御信号を出力する。
モニタ制御部24は、粗悪燃料判定部23によって燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であると判定されたときには、キャブ10内に設けられたモニタ装置27に対し、燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であることを示す制御信号を出力する。これにより、モニタ装置27は、イグニションキー26を操作したオペレータに対し、燃料が粗悪燃料であることを報知し、オペレータに対し、例えば燃料の入換えを促す。この場合、モニタ装置27としては、例えば文字等を出力する画像表示装置、ブザー、ランプ等の警報装置を用いることができる。
エンジン始動制御部25は、エンジン7の始動、停止を制御する制御信号をエンジン7に出力する。粗悪燃料判定部23によって燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であると判定されたときには、エンジン始動制御部25は、エンジン7に対し、始動を停止させる制御信号を出力する。一方、粗悪燃料判定部23によって燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料ではない(適正な燃料である)と判定されたときには、エンジン始動制御部25は、エンジン7に対し、始動を許可する制御信号を出力する。
このように、コントローラ22は、燃料成分検出センサ20によって、燃料タンク15内の燃料に含まれる硫黄成分の濃度が、粗悪燃料に含まれる硫黄成分の濃度の範囲内にあると判定されたとき、即ち、燃料成分検出センサ20によって判定された燃料タンク15内の燃料の成分が、適正な燃料の成分と異なるときには、エンジン7の始動を禁止させる。一方、コントローラ22は、燃料成分検出センサ20によって判定された燃料タンク15内の燃料の成分が、適正な燃料の成分であるときには、エンジン7の始動を許可する。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。
オペレータは、キャブ10に搭乗して運転席に座り、イグニションキー26を操作する。このとき、燃料タンク15内のフロート19Bに取付けられた燃料成分検出センサ20が、燃料タンク15に貯留された燃料に含まれる硫黄成分の濃度を検出する。燃料成分検出センサ20による検出情報は、ハーネス20A、中継器21等を介してコントローラ22の粗悪燃料判定部23に出力される。粗悪燃料判定部23は、燃料成分検出センサ20からの検出情報(燃料中の硫黄成分の濃度)に基づいて、燃料タンク15内の燃料が、硫黄成分を多量に含む粗悪燃料であるか否かを判定する。そして、粗悪燃料判定部23は、モニタ制御部24とエンジン始動制御部25とに制御信号を出力する。
ここで、燃料タンク15内に貯留された燃料が適正な燃料である場合には、エンジン始動制御部25からエンジン7に対して始動を許可する制御信号が出力され、エンジン7が始動する。この状態で、キャブ10内に配置された走行用操作レバー装置を操作することにより、油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、作業用操作レバー装置を操作することにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
一方、燃料タンク15内に、硫黄成分の濃度が高い粗悪燃料が貯留されている場合には、イグニションキー26が操作されたとしても、エンジン始動制御部25からエンジン7に対して始動を禁止する制御信号が出力され、エンジン7は停止状態を維持する。これと同時に、モニタ制御部24からキャブ10内のモニタ装置27に制御信号が出力され、モニタ装置27は、燃料が粗悪燃料であることをオペレータに報知し、オペレータに燃料の入換えを促す。
このように、コントローラ22は、フロート19Bに設けられた燃料成分検出センサ20からの検出情報に基づいて、燃料タンク15内に貯留された燃料が粗悪燃料であるか否かを、エンジン7の始動前に判定し、この判定結果に応じてエンジン7の始動、停止を制御する。このときにコントローラ22が実行する制御処理について、図5を参照しつつ説明する。
オペレータがキャブ10内でイグニションキー26を操作すると、コントローラ22による制御処理がスタートする。まず、ステップ1において、コントローラ22は、燃料成分検出センサ20からの検出情報、即ち、燃料成分検出センサ20によって検出された硫黄成分濃度の検出情報を読込み、ステップ2に進む。
ステップ2では、粗悪燃料判定部23において、燃料タンク15内の燃料が硫黄成分を多量に含む粗悪燃料であるか否かを判定する。ステップ2で「NO」と判定された場合にはステップ3に進む。ステップ3では、エンジン始動制御部25からエンジン7に対し、エンジン7の始動を許可する制御信号を出力し、制御処理を終了する。
一方、ステップ2で「YES」と判定された場合には、ステップ4に進む。ステップ4では、モニタ制御部24からモニタ装置27に制御信号を出力し、燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であることをモニタ装置27によってオペレータに報知する。続くステップ5では、エンジン始動制御部25からエンジン7に制御信号を出力し、エンジン7の始動を禁止した後、制御処理を終了する。
このように、本実施の形態によれば、燃料タンク15内に貯留された燃料が、硫黄成分の濃度が高い粗悪燃料であるときには、イグニションキー26が操作されたタイミングで、コントローラ22によってエンジン7の始動を禁止することができる。これと同時に、キャブ10内に設けられたモニタ装置27によって、燃料タンク15内の燃料が粗悪燃料であることをオペレータに報知し、適正な燃料への交換を促すことができる。
この結果、粗悪燃料によってエンジン7が作動してしまうのを抑えることができ、エンジン7の耐久性の低下を防止することができる。また、粗悪燃料に代えて適正な燃料を用いることにより、排気ガス浄化装置13の機能を適正に保つことができ、エンジン7から排出される排気ガスを排気ガス規制に適合させることができる。
かくして、実施の形態によれば、油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2及び上部旋回体3と、上部旋回体3に搭載されたエンジン7と、上部旋回体3に搭載され内部にエンジン7に供給される燃料が貯留された燃料タンク15と、燃料タンク15内に設けられ燃料タンク15に貯留された燃料の液面Lの高さに追従するフロート19Bの位置により燃料の残量を検出する燃料残量検出装置19とを備えている。そして、フロート19Bには、燃料タンク15に貯留された燃料の成分を検出する燃料成分検出センサ20が設けられている。
これにより、燃料成分検出センサ20は、燃料タンク15内で常に燃料に接した状態で燃料の成分を検出することができる。このため、油圧ショベル1が傾斜面に駐機することにより燃料タンク15内の燃料の液面Lが傾斜している場合や、燃料タンク15への燃料の給油量が少なく燃料の液面Lが低い場合においても、燃料の成分(燃料に含まれる硫黄成分の濃度)を正確に検出することができる。従って、燃料タンク15内に貯留された燃料が粗悪燃料であるか否かを燃料成分検出センサ20によって検出し、この検出結果に基づいてエンジン7の始動、停止を正確に制御することができる。この結果、粗悪燃料によってエンジン7が作動してしまうのを抑えることができ、エンジン7の耐久性の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態では、燃料タンク15内の燃料に含まれた硫黄成分の濃度が、粗悪燃料に含まれる硫黄成分の濃度の範囲内にあるか否かを判定する燃料成分検出センサ20を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、粗悪燃料に含まれる硫黄以外の他の成分の濃度を検出し、この他の成分の濃度に基づいて粗悪燃料であるか否かを判定する燃料成分検出センサを用いる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、燃料タンク15内でフロート19Bに取付けられた燃料成分検出センサ20と、燃料タンク15の外部に取付けられた中継器21との間を、ハーネス20Aによって接続し、このハーネス20A、中継器21等を介して、燃料成分検出センサ20とコントローラ22との間で検出情報のやり取りを行う場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば無線通信によって、燃料成分検出センサ20とコントローラ22との間で検出情報をやり取りする構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、ホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(本体)
3 上部旋回体(本体)
7 エンジン
15 燃料タンク
19 燃料残量検出装置
19A 回動アーム
19B フロート
20 燃料成分検出センサ
20A ハーネス
22 コントローラ

Claims (3)

  1. 自走可能な本体と、前記本体に搭載されたエンジンと、前記本体に搭載され内部に前記エンジンに供給される燃料が貯留された燃料タンクと、前記燃料タンク内に設けられ前記燃料タンク内に貯留された燃料の液面高さに追従するフロートの位置により燃料の残量を検出する燃料残量検出装置とを備えてなる建設機械において、
    前記フロートには、前記燃料タンク内に貯留された燃料の成分を検出する燃料成分検出センサが設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記エンジンの始動、停止を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは、
    前記燃料成分検出センサによって検出された前記燃料の成分が適正な燃料の成分とは異なるときに、前記エンジンの始動を禁止させることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記燃料残量検出装置は、内部が中空部となったパイプ体からなり基端が前記燃料タンクに回動可能に取付けられると共に先端に前記フロートが取付けられた回動アームを有し、
    前記回動アームの中空部には、一端が前記燃料成分検出センサに接続され他端が前記燃料タンクの外部に導出されるハーネスが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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