JP4898595B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置に関する。
内燃機関の排気ガスに含まれる窒素酸化物を除去するために、排気ガスに対して還元剤として尿素水を噴霧する装置が知られている。この装置では、還元剤タンクに貯留された尿素粉末と、水タンクに貯留された水とを適宜計量して混合することで、所定濃度の尿素水を得ている(特許文献1参照)。
特開2002−370016号公報
しかし、従来の装置では、噴霧されて消費された尿素水を補充できるが、噴霧されて反応に供されたかった余剰の尿素水の再利用はできなかった。
(1) 請求項1の発明による排気ガス浄化装置は、内燃機関の排気ガスが内部に導かれるケーシングと、ケーシングの内部に導かれた排気ガスに対して尿素水を噴霧する噴霧射手段と、ケーシングに対して直列に配設された2つの開閉装置を互い違いに開閉することで、噴霧手段で噴霧された尿素水のうち、排気ガスの処理に供されなかった余剰の尿素水を排気ガスの排出を抑制しつつケーシングの外部に排出させて回収する、ケーシングの下部に設けられた余剰尿素水回収手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の排気ガス浄化装置において、余剰尿素水回収手段で回収された余剰の尿素水中の尿素の濃度を検出する濃度検出手段と、濃度検出手段で検出された尿素の濃度に基づいて、余剰尿素水回収手段で回収された余剰の尿素水の尿素濃度を調整する濃度調整手段とをさらに備えることを特徴とする
本発明によれば、尿素水を有効利用できる。
図1〜6を参照して、本発明による排気ガス浄化装置の一実施の形態を説明する。図1は、本発明による排気ガス浄化装置が搭載される車両等の一例としての、建設機械である油圧ショベルの外観を示す図である。無限軌道式の下部走行体1上には、旋回輪10を介して上部旋回体2が旋回自由に装架されている。上部旋回体2は、構造体をなす旋回フレーム3、旋回フレーム3の前部左側には運転室4が、旋回フレーム3の前部中央には掘削作業等を行うための作業装置5が、旋回フレーム3の後部側には、作業装置5とのバランスをとるためのカウンタウエイト6が設置されている。
旋回フレーム3上の運転室4とカウンタウエイト6との間には、機械室を画成した建屋カバー7が設置されている。機械室にはエンジン8や、エンジン8によって駆動される不図示の油圧ポンプ、後述する排気ガス浄化装置などが設置されている。エンジン8は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンであってもよく、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンであってもよい。
図2は、エンジン8から排出される排気ガスが外界(大気中)に排出されるまでの通過経路を示す図である。排気ガスの通過経路上には、PM除去装置20と、本発明による排気ガス浄化装置であるNOx処理装置100と、アンモニア除去装置30とが配設されている。PM除去装置20は、排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を除去するための装置であり、PMを物理的に捕集するフィルタと、フィルタに捕集されたPMを燃焼・焼却させる再生装置とを有する。
NOx処理装置100は、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を処理する装置であり、尿素水の加水分解反応によって発生するアンモニアを利用して、NOxを還元する。NOx処理装置100の詳細については後述する。アンモニア除去装置30は、NOx処理装置100から排出される余剰のアンモニアを除去する装置である。アンモニア除去装置30は、アンモニアの酸化触媒を有し、この酸化触媒を用いてアンモニアを酸化させて無害な窒素と水を生成させる。
エンジン8から排出された排気ガスは、PM除去装置20で排気ガス中に含まれるPMが除去される。PMが除去された排気ガスは、NOx処理装置100で排気ガス中に含まれるNOxが除去される。NOxが除去された排気ガスは、アンモニア除去装置30で余剰のアンモニアが除去されて外界に排出される。
図3は、NOx処理装置100の構成を示すフローシートである。NOx処理装置100は、排気ガスのNOxを処理するNOx処理部110と、その周辺装置からなる。NOx処理装置100は、その周辺装置として、水タンク101と、尿素タンク102と、尿素水タンク103と、噴霧ポンプ104と、尿素水回収装置120と、回収ポンプ131と、濃度調整槽133とを備えている。また、NOx処理装置100は、各部を制御するための制御装置150を備えている。
NOx処理部110は、ケーシング111と、触媒112と、スプレーノズル113とを有する。ケーシング111は、触媒112を保持する筐体としての構造を有する。ケーシング111は、その内部に排気ガスが導かれるように排気ガスの入口と出口とが設けられており、排気ガスが2枚の触媒112を順次通過するように2枚の触媒をそれぞれ離間させて保持している。排気ガスの通過方向に沿って見たときのケーシング111および触媒112の断面形状は、円形であってもよいが、機械室の少ない空きスペースに容易に配設できるように、矩形形状とすることが望ましい。ケーシング111は、触媒を取り外して交換できるように、かつ、排気ガスの処理時には、排気ガスの出口以外から排気ガスが漏れないように構成されている。
触媒112は、排気ガスに含まれるNOxを還元するための触媒であり、ケーシング111内に2段設けられている。なお、触媒112の段数は1段でもよく、3段以上でもよい。触媒112は、後述するように、スプレーノズル113から噴霧される尿素水由来のアンモニアによって排気ガスに含まれるNOxを還元する。スプレーノズル113は、尿素水タンク103に貯蔵された尿素水を排気ガスに噴霧するためのスプレーノズルである。スプレーノズル113は、離間して保持された触媒112の上流にそれぞれ設けられている。
ケーシング111の下部には、後述する尿素水回収装置120が接続されている。ケーシング111内部では、スプレーノズル113から噴霧されて、ケーシング111の下部に流下した余剰の尿素水がケーシング111の下部で滞留する。触媒112を保持する部分の内、ケーシング111の下部に位置する部分は、ケーシング111の下部に流下した尿素水が尿素水回収装置120で回収されるように、触媒112の上流側と下流側との間で流通可能に構成されている。なお、触媒112を保持する部分は、触媒112を通過せずに触媒112の下流に抜ける排気ガスが極力少なくなるように構成されている。
水タンク101は、水を貯蔵するタンクである。水タンク101に貯蔵された水は、後述する尿素水の調製および、回収された尿素水の濃度調整のために使用される。水タンク101には、外部から適宜水を補給する必要があり、不図示の水供給口が設けられている。水タンク101には、尿素水タンク103へ水を供給するための配管161と、濃度調整槽133へ水を供給するための配管162が接続されている。
各配管161,162には電磁弁163、164が設けられている。電磁弁163,164は制御装置150によって開閉が制御される。電磁弁163が開かれると水タンク101の水が自重にて尿素水タンク103に流入する。電磁弁163が閉じられると、尿素水タンク103への水の流入が停止する。同様に、電磁弁164が開かれると水タンク101の水が自重にて濃度調整槽133に流入する。電磁弁164が閉じられると、濃度調整槽133への水の流入が停止する。
水タンク101は、水タンク101に貯蔵されている水がポンプを用いることなく尿素水タンク103や濃度調整槽133へ供給されるように、尿素水タンク103や濃度調整槽133よりも高い位置に配設されている。水タンク101の高さ位置に関係なく水タンク101に貯蔵されている水が尿素水タンク103や濃度調整槽133へ供給されるようにポンプを設けてもよい。なお、水タンク101には、貯蔵されている水の量を検出するために、不図示のレベルセンサが設けられている。
尿素タンク102は、尿素粉末を貯蔵するタンクである。尿素タンク102に貯蔵された尿素粉末は、尿素水の調製および、回収された尿素水の濃度調整のために使用される。尿素タンク102には、外部から適宜尿素粉末を補給する必要があり、上部に不図示の尿素粉末投入口が設けられている。尿素タンク102には、尿素水タンク103へ尿素粉末を供給するための配管165と、濃度調整槽133へ尿素粉末を供給するための配管166が接続されている。
各配管165,166には、たとえば粉粒体用の仕切弁のように粉流体用に設計された電磁弁167、168が設けられている。電磁弁167,168は制御装置150によって開閉が制御される。電磁弁167が開かれると尿素タンク102の尿素粉末が自重にて尿素水タンク103に流入する。電磁弁167が閉じられると、尿素水タンク103への尿素粉末の流入が停止する。同様に、電磁弁168が開かれると尿素タンク102の尿素粉末が自重にて濃度調整槽133に流入する。電磁弁168が閉じられると、濃度調整槽133への尿素粉末の流入が停止する。
尿素タンク102は、粉体移送用の装置を用いることなく、尿素タンク102に貯蔵されている尿素粉末が尿素水タンク103や濃度調整槽133へ供給されるように、尿素水タンク103や濃度調整槽133よりも高い位置に配設されている。なお、電磁弁167,168の代わりに、ロータリーバルブを設け、ロータリーバルブを回転駆動させることで尿素粉末を切り出して、尿素水タンク103や濃度調整槽133に投入するようにしてもよい。また、尿素タンク102の高さ位置に関係なく尿素タンク102に貯蔵されている尿素粉末が尿素水タンク103や濃度調整槽133へ供給されるように、たとえばスクリューフィーダなどの粉体移送用の装置を設けてもよい。なお、尿素タンク102には、貯蔵されている尿素粉末の量を検出できるように、たとえば粉末用の不図示のレベルセンサが設けられている。
尿素水タンク103は、尿素水を調製して貯蔵するタンクである。水タンク101から所定量の水が供給され、尿素タンク102から所定量の尿素粉末が供給されると、制御装置150からの指示によって不図示の攪拌機が起動され、尿素水タンク103内で尿素粉末が水に溶解されて、所定濃度の尿素水が調製される。なお、尿素水タンク103には、貯蔵されている尿素水の量を検出するために、不図示のレベルセンサが設けられている。
噴霧ポンプ104は、尿素水タンク103とスプレーノズル113とを接続する配管169の途中に設けられたポンプであり、尿素水タンク103の尿素水を吸引して加圧し、スプレーノズル113から噴霧させる。噴霧ポンプ104は、制御装置150によって駆動が制御される。
尿素水回収装置120は、上述したようにNOx処理部110のケーシング111の下部に取り付けられた装置であり、ケーシング111の下部に流下した余剰の尿素水を回収する。尿素水回収装置120は、回収タンク121と、電磁弁122,1123とを有する。回収タンク121は、ケーシング111から抜き出した尿素水を一時的に貯留するタンクであり、下部近傍に液検出センサ126が設けられている。
電磁弁122は、ケーシング111と回収タンク121とを接続する配管171に設けられた電磁弁であり、制御装置150によって開閉が制御される。配管171には、液検出センサ125が設けられている。電磁弁123は、回収タンク121の底部と、回収ポンプ131の吸い込み側とを接続する配管172の途中に設けられた電磁弁であり、制御装置150によって開閉が制御される。
回収ポンプ131は、尿素水回収装置120で回収された尿素水を濃度調整槽133に送液するためのポンプである。回収ポンプ131の吐出側と濃度調整槽133とは、配管173で接続されている。回収ポンプ131は、制御装置150によって駆動が制御される。フィルタ132は、配管173の途中に設けられた異物除去用のフィルタであり、尿素水回収装置120で回収された尿素水に含まれる異物を除去する。
濃度調整槽133は、回収装置120で回収された尿素水の濃度を調整する調整槽である。濃度調整槽133には、濃度検出装置134と、不図示の攪拌機とが設けられている。この攪拌機は、適宜駆動および停止するよう制御装置150によって制御される。濃度検出装置134は、濃度調整槽133中の尿素水の尿素濃度を検出する装置である。濃度検出装置134は、たとえば次のようにして、回収された尿素水の濃度を自動的に測定する。
−−−酵素ウレアーゼ法を利用した尿素濃度の測定について−−−
ウレアーゼとは、尿素を加水分解によりCOとNHに分解する酵素であり、反応式は次のとおりである。
(NHCO+HO → CO+2NH
本方法では、尿素は、濃度検出装置134中の不図示の酵素(たとえばウレアーゼ)固定化カラムにおいて、次式(1)のように酵素反応するとともに、不図示の電解セルにて次式(2)のようなアノード電解反応が生じる。
NCONH+2HO → 2NH +HCO +OH ・・・(1)
2HO → 4H+O+4e ・・・(2)
(1)式の酵素反応における水素イオンの消費量を(2)式の水のアノード電解により生じる水素イオンで補うことでpHを一定に保ち、そのときに要した電流値を指標として尿素濃度を測定する。
なお、上記以外にも、尿素水中の尿素の濃度を検出できるセンサなどを濃度検出装置134として用いてもよい。
濃度調整槽133の下部には、濃度を調整した後の尿素水を尿素水タンク103に戻すための配管174が接続されている。配管174には、制御装置150によって開閉が制御される電磁弁175が設けられている。電磁弁175が開かれると濃度調整槽133の尿素水が自重にて尿素水タンク103に流入する。電磁弁175が閉じられると、尿素水タンク103への尿素水の流入が停止する。濃度調整槽133は、ポンプを用いることなく、濃度調整槽133に貯蔵されている尿素水が尿素水タンク103へ供給されるように、尿素水タンク103よりも高い位置に配設されている。なお、濃度調整槽133の高さ位置に関係なく濃度調整槽133に貯蔵されている尿素水が尿素水タンク103へ供給されるようにポンプを設けてもよい。
−−−尿素水の調製−−−
不図示のイグニッションスイッチの操作によって、油圧ショベルのエンジン8が起動されている間は、制御装置150は、尿素水タンク103の尿素水の量を不図示のレベルセンサによって監視する。制御装置150、レベルセンサで検出した尿素水タンク103の尿素水の量が所定量よりも少ないと判断すると、水タンク101から水を供給し、尿素タンク102から尿素粉末を供給するよう、電磁弁163,167の開閉を制御する。
たとえば、制御装置150は、水タンク101または尿素水タンク103のレベルセンサからの検出信号によって、尿素水タンク103への水投入量を算出する。また、制御装置150は、尿素タンク102のレベルセンサからの検出信号によって、尿素水タンク103への尿素粉末投入量を算出する。そして、制御装置150は、算出した水および尿素粉末投入量に基づいて、尿素水タンク103で調製される尿素水の尿素濃度が所定の濃度となるように電磁弁163,167の開閉を制御する。これにより、尿素水タンク103で所定濃度の尿素水が調製される。
なお、上述した調製動作がNOxの処理中に行われると、一時的ではあるにせよ、尿素水タンク103内の尿素水の尿素濃度が、NOx処理に適した濃度範囲から外れてしまう恐れがある。そこで、後述するように、尿素水の噴霧が行われない、エンジン8の暖機が終了する前に上述した調製動作が行われることが望ましい。
−−−NOxの処理−−−
不図示のイグニッションスイッチの操作によって、油圧ショベルのエンジン8が起動されると、制御装置150は、エンジン8を制御する不図示のエンジン制御装置(ECU)から、たとえばエンジン8の冷却水温の情報を取得して、エンジン8の暖機が終了したか否かを判断する。エンジン8の暖機が終了したと判断すると、制御装置150は、スプレーノズル113から尿素水を噴霧するように、噴霧ポンプ104を制御する。
スプレーノズル113から尿素水が噴霧されると、ケーシング111内に導入された排気ガス中で、尿素水中の尿素が分解されてアンモニアが発生する。このアンモニアと排気ガスとが触媒112に到達すると、触媒112の働きによって、排気ガス中のNOxがアンモニアで還元されて無害な窒素と水(水蒸気)とになる。このようにして、NOx処理部110では、排気ガス中のNOxが処理されて無害化される。NOx処理部110では、NOxが十分に処理されるように、反応率も考慮した上で、尿素水がNOx処理に必要な量よりも多く噴霧される。そのため、余剰の尿素水は、ケーシング111の下部で滞留するが、後述するように尿素水回収装置120で回収される。また、NOx処理後の排気ガスには、未反応のアンモニアが含まれるが、後段のアンモニア除去装置30で除去される。
制御装置150は、ECUからエンジン8の駆動状況の情報(たとえば、エンジン回転数や燃料噴射量など)を得て、排気ガスに含まれるNOxを有効に処理できるように噴霧ポンプ104を制御して、尿素水の噴霧量を制御する。制御装置150は、ECUから得られる情報に基づいて、エンジン8が停止されたと判断すると、噴霧ポンプ104を停止させる。
−−−尿素水回収装置120による尿素水の回収−−−
不図示のイグニッションスイッチの操作によって、油圧ショベルのエンジン8が起動されている間は、制御装置150は、ケーシング111の下部に流下した余剰の尿素水の有無を液検出センサ125,126によって監視する。エンジン8の始動直後の初期状態では、電磁弁122,123は共に閉じられている。制御装置150は、図4(a)に示すように、液センサ125で尿素水を検出していない場合には、電磁弁122を開くように制御する。電磁弁123は閉じられたままであるので、尿素水の噴霧が開始されると、余剰の尿素水が電磁弁123よりも上流に溜まることになる。なお、図4(a)〜(d)において、尿素水回収装置120内でハッチングを施した部分は、尿素水が溜まっている部分を示す。
尿素水が噴霧されると、回収タンク121は尿素水で徐々に満たされる。回収タンク121を満たした後も尿素水の液面は徐々に上昇するが、尿素水の液面が検出センサ125の検出部に達したことを検出センサ125が検出すると、制御装置150は、図4(b)に示すように、電磁弁122を閉じ、電磁弁123を開くように制御する。また制御装置150は、回収ポンプ131を起動させる。これにより、図4(c)に示すように、ケーシング111内の排気ガスを電磁弁122で遮断した状態で、回収タンク121内の尿素水が濃度調整槽133へ送液される。
図4(d)に示すように、尿素水の液面が液検出センサ126の検出部よりも下がったことを液検出センサ126が検出すると、制御装置150は、電磁弁123を閉じ、電磁弁122を開くように制御する。また、制御装置150は、回収ポンプ131を停止させる。以降、エンジン8が停止するまで、上述した回収タンク121への尿素水の貯留と排出動作を繰り返す。
このように尿素水回収装置120では、電磁弁122,123を上述のように互い違いに開閉させることで、尿素水回収装置120をいわゆるダブルダンパのように機能させて、ケーシング111内部の排気ガスの外部への漏れを極力抑えつつ、余剰の尿素水をケーシング111から回収できる。なお、ケーシング111内の排気ガスが外部に極力漏れないようにするため、電磁弁122,123の開閉制御においては、電磁弁122,123が同時に開いていることがないように、少なくとも一方の電磁弁が必ず閉じているように制御されることが望ましい。
−−−回収された尿素水の濃度調整−−−
不図示のイグニッションスイッチの操作によって、油圧ショベルのエンジン8が起動されている間は、制御装置150は、回収ポンプ131が起動されて回収装置120で回収された尿素水が濃度調整槽133へ送液されると、次のようにして回収された尿素水の尿素濃度を調整する。制御装置150は、回収ポンプ131が起動されて回収装置120で回収された尿素水が濃度調整槽133へ送液されると、濃度検出装置134で検出した濃度調整槽133中の尿素水の尿素濃度を読み込む。
制御装置150は、濃度検出装置134で検出した尿素濃度が所定の濃度範囲よりも低い場合には、尿素タンク102の尿素粉末を濃度調整槽133に所定量だけ供給するよう、電磁弁168を一定時間だけ開くよう制御する。また、制御装置150は、濃度検出装置134で検出した尿素濃度が所定の濃度範囲よりも高い場合には、水タンク101の水を濃度調整槽133に所定量だけ供給するよう、電磁弁167を一定時間だけ開くよう制御する。なお、制御装置150は、濃度検出装置134で検出した尿素濃度が所定の濃度範囲内の値になるまで、尿素粉末または水の投入制御を繰り返す。これにより、濃度調整槽133中の尿素水の尿素濃度が、NOx処理に適した所定の濃度範囲内に調節される。
制御装置150は、上述したように濃度調節を行った後、濃度調整槽133の尿素水を尿素水タンク103へ送液するよう、電磁弁175を開く。そして、所定時間が経過するか、尿素水タンク103が満水になったことを検出すると、制御装置150は、電磁弁175を閉じる。
このように、NOx処理装置100では、NOx処理部110の他、各タンク101〜103や、濃度調整槽133、尿素水回収装置120、ポンプ等の少ない周辺機器だけで尿素水を有効利用しながらNOxを処理できる。すなわち、NOx処理装置100では、簡単な機器構成で尿素水を有効利用しながらNOxを処理できる。なお、NOx処理装置100の機器構成は一例であり、本発明は、上述した機器構成に限定されない。
−−−フローチャート−−−
図5は、NOx処理装置100におけるNOx処理に関する動作についての処理内容を示すフローチャートである。油圧ショベルの不図示のイグニッションスイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが起動されて、制御装置150で実行される。ステップS1において、不図示のエンジン制御装置(ECU)からエンジン8の冷却水温の情報を取得してステップS3へ進む。ステップS3において、ステップS1で取得したエンジン8の冷却水温が所定の温度以上であるか否か、すなわち、エンジン8の暖機が完了したか否かを判断する。
ステップS3が否定判断されるとステップS1へ戻る。ステップS3が肯定判断されるとステップS10,S20,S30の各サブルーチンを実行する。ステップS10のサブルーチンでは、上述したように、ECUからエンジン8の駆動状況の情報(たとえば、エンジン回転数や燃料噴射量など)を得て、排気ガスに含まれるNOxを有効に処理できるように噴霧ポンプ104を制御して、尿素水の噴霧量を制御する。
ステップS20のサブルーチンでは、ケーシング111の下部に流下した余剰の尿素水の有無を液検出センサ125,126によって監視して、電磁弁122,123および回収ポンプ131を制御する。ステップS20のサブルーチンについては後述する。ステップS30のサブルーチンでは、濃度検出装置134で検出した濃度調整槽133中の尿素水の尿素濃度に基づいて、上述したように回収された尿素水の尿素濃度を調整するよう各部を制御する。
ステップS5において、ECUから取得した情報に基づいて、エンジン8が停止されたか否かを判断する。ステップS5が否定判断されると上述した各サブルーチンS10,S20,S30における処理を繰り返す。ステップS5が肯定判断されると、ステップS7へ進み、上述した各サブルーチンS10,S20,S30における処理を停止して本プログラムを終了する。
図6は、ステップS20のサブルーチンを示すフローチャートである。図5に示したメインルーチンのステップS3が実行されると図6のステップS200へ進み、電磁弁122を開くように電磁弁122を制御してステップS201へ進む。ステップS201において、液検出センサ125で液体を検出するまで、すなわち、尿素水の液面が検出センサ125の検出部に達するまで待機する。ステップS201が肯定判断されるとステップS203へ進み、電磁弁122を閉じ、電磁弁123を開くように各電磁弁122,123を制御してステップS205へ進む。ステップS205において、回収ポンプ131を起動させてステップS207へ進む。
ステップS207において、液検出センサ126で液体を検出しなくなるまで、すなわち、尿素水の液面が検出センサ126の検出部よりも下がるまで待機する。ステップS207が肯定判断されるとステップS209へ進み、回収ポンプ131を停止させてステップS211へ進む。ステップS211において、電磁弁123を閉じ、電磁弁122を開くように各電磁弁122,123を制御してメインルーチンのステップS5へ戻る。
上述した排気ガス浄化装置では、次の作用効果を奏する。
(1) ケーシング111の下部に流下した余剰の尿素水を尿素水回収装置120で回収するように構成した。これにより、排気ガスの処理に供されなかった余剰の尿素水を再利用できるようになるので、尿素水を有効利用できる。特に、車両や建設機械のように、移動する機器では、積載する水や尿素粉末の量が限られるため、尿素水を有効利用することで水や尿素粉末の補給頻度を減らすことができ、利便性が向上する。また、余剰の尿素水の回収を自動的に行うことができるので作業工数を増やすことがない。
(2) 尿素水回収装置120に設けられた電磁弁122,123を開閉駆動することで、ケーシング111内に導入された排気ガスが外部へ極力漏れないようにしながらケーシング111内の余剰の尿素水を回収するように構成した。これにより、NOx処理をしていない未処理の排気ガスが外界(大気中)に漏れるのを抑制できるので、環境上好ましい。また、尿素水回収装置120の構造を簡便なものにできるので、故障が少なく動作の信頼性が高められるとともに、製造コストを抑制できる。
(3) 尿素水回収装置120で回収した余剰の尿素水に対して、尿素濃度を調整して再利用するように構成した。これにより、回収された余剰の尿素水の尿素濃度が、NOx処理に適した濃度ではない場合でも、NOx処理に適した濃度に調整されるので、回収された尿素水を有効に再利用できる。また、余剰の尿素水の回収から濃度調整、再利用までを自動的に行うことができるので、これらを人が行う場合と比べて作業工数を削減でき、また、メンテナンスも容易である。
(4) NOx処理装置100を簡単な機器構成で、余剰の尿素水の再利用を行うように構成したので、コスト増を抑制できるとともに、占有スペースが少なくて済む。特に、車両や建設機械のように、NOx処理装置100を搭載するスペースが限られている場合に有効である。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、制御装置150によってNOx処理装置100の各部を制御するように構成しているが、制御装置150の代わりに、エンジン8を制御する不図示のエンジン制御装置(ECU)や、作業装置5の制御を行う制御装置など、油圧ショベルに従来から設けられている制御装置でNOx処理装置100の各部を制御するようにしてもよい。
(2) 上述の説明では、噴霧ポンプ104を制御して、尿素水の噴霧量を制御するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、噴霧ポンプ104とスプレーノズル113との間の配管169に比例電磁式の減圧弁を設け、この減圧弁の設定圧力を変更することで、尿素水の噴霧量を制御するように構成してもよい。また、噴霧ポンプ104とスプレーノズル113との間の配管169に流量調節弁を設け、この流量調節弁の設定流量を変更することで、尿素水の噴霧量を制御するように構成してもよく、これらを適宜組み合わせてもよい。
(3) 上述の説明では、スプレーノズル113は、噴霧する流体の圧力で流体を噴霧する1流体式のスプレーノズルであるが、気体の圧力を利用して液体を噴霧する2流体式のスプレーノズルであってもよい。
(4) 上述の尿素水回収装置120では、図3,4に示すように液検出センサ125の検出部が電磁弁122よりも上流側に設けられているが、電磁弁122の下流側に設けられていてもよい。たとえば、回収タンク121の上部に液検出センサ125の検出部が設けられていてもよい。なお、電磁弁122の下流側で、液検出センサ125の検出部の配設位置を下げるほど、図4(a)〜(d)に示した尿素水回収装置120の一連の動作で抜き出される尿素水の量が減ってしまう。したがって、電磁弁122,123の開閉頻度(すなわち、尿素水回収装置120の動作頻度)を抑制ためにも、液検出センサ125の検出部の配設位置は下げすぎない方が望ましい。
(5) 上述の説明では、尿素水回収装置120をいわゆるダブルダンパのように機能させることで余剰の尿素水をケーシング111から回収しているが、本発明はこれに限定されない。排気ガスの外部への漏れを極力抑えつつ、余剰の尿素水をケーシング111から回収する方法としては様々な方法が考えられるが、いずれの方法であってもよい。たとえば、ケーシング111の下部にある程度の深さを有する液溜まりを設け、この液溜まりに溜まった尿素水を上方から吸い出して抜き出すようにしてもよい。
(6) 上述の説明では、制御装置150はECUからの情報を取得することでエンジン8の起動/停止を検出するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、エンジン8以降の排気ガスの通過経路に圧力センサを設け、この圧力センサで検出した圧力に基づいて、エンジン8の起動/停止を検出するように構成してもよい。
(7) 上述の説明では、本発明による排気ガス浄化装置が搭載される車両等の一例として、建設機械である油圧ショベルについて説明しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、油圧ショベルに限らす、クレーンやホイールローダなどの他の建設機械、作業機械に本発明を適用してもよい。また、建設機械、作業機械に限らず、乗用車やトラックなどの各種の車両に本発明を適用してもよい。
(8) 上述の説明では、尿素水の原料となる尿素は粉末であるが、タブレット状に成形されたものなど粉末以外のものであってもよい。
(9) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上述の実施の形態およびその変形例において、たとえば、噴霧射手段はスプレーノズル113に、余剰尿素水回収手段は尿素水回収装置120に、濃度検出手段は濃度検出装置134にそれぞれ対応する。濃度調整手段は、水タンク101と、尿素タンク102と、濃度調整槽133と、制御装置150と、制御装置150で実行される制御プログラムとによって実現される。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明による排気ガス浄化装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す図である。 エンジン8から排出される排気ガスが外界に排出されるまでの通過経路を示す図である。 NOx処理装置100の構成を示すフローシートである。 尿素水回収装置120の動作を説明する図である。 NOx処理装置100におけるNOx処理に関する動作についての処理内容を示すフローチャートである。 図5のフローチャートにおけるステップS20のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
8 エンジン 101 水タンク
102 尿素タンク 103 尿素水タンク
100 NOx処理装置 110 NOx処理部
113 スプレーノズル 120 尿素水回収装置
131 回収ポンプ 133 濃度調整槽
134 濃度検出装置 150 制御装置

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気ガスが内部に導かれるケーシングと、
    前記ケーシングの内部に導かれた前記排気ガスに対して尿素水を噴霧する噴霧射手段と、
    前記ケーシングに対して直列に配設された2つの開閉装置を互い違いに開閉することで、前記噴霧手段で噴霧された前記尿素水のうち、前記排気ガスの処理に供されなかった余剰の尿素水を前記排気ガスの排出を抑制しつつ前記ケーシングの外部に排出させて回収する、前記ケーシングの下部に設けられた余剰尿素水回収手段とを備えることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 請求項1に記載の排気ガス浄化装置において、
    前記余剰尿素水回収手段で回収された余剰の尿素水中の尿素の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段で検出された前記尿素の濃度に基づいて、前記余剰尿素水回収手段で回収された余剰の尿素水の尿素濃度を調整する濃度調整手段とをさらに備えることを特徴とする排気ガス浄化装置
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