JP5093691B2 - 還元剤供給システムの異常診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、還元剤供給システムの異常診断装置に係り、特に、排気通路に設けられた選択還元型NOx触媒に還元剤を供給する還元剤供給システムに好適な異常診断装置に関する。
例えばディーゼルエンジンといった内燃機関の排気通路に、選択還元型NOx触媒を設け、このNOx触媒に上流側から還元剤としての尿素を添加し、尿素から発生するアンモニアで排気ガスに含まれるNOxを選択的に還元するようにした排気浄化装置(所謂Urea-SCRシステム)が公知である。
この排気浄化装置において、NOx触媒に対し尿素を適切に添加し続けないと排ガスエミッションが悪化する。特に自動車の分野では、NOx浄化率の低下さらには排ガスエミッションの悪化を防止するため、法規要件としてリエージェント(reagent)要件なるものが存在する。このリエージェント要件は、尿素残量が所定量以下になったときに警告を発するという残量警告を含む。このほか、リエージェント要件は、尿素供給システムからの尿素漏れの検出、さらには尿素添加量のずれの検出なども含む。
尿素漏れ検出或いは尿素添加量ずれ検出に関連して、特許文献1には、キースイッチON時の還元剤タンク内の液位レベルと、キースイッチON後所定距離走行した時の還元剤タンク内の液位レベルとの差が所定範囲内か否かを判定し、所定範囲内でないと判定したときに尿素水溶液の噴射異常と判断することが開示されている。
特開2006−250117号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、還元剤タンクに設けられた液位計により所定距離走行前後の液位レベルを計測している。液位計が、タンクの満タンから空までの全液位を検出可能であるため、液位計の検出精度は低く、その分解能も粗いと言わざるを得ない。そのため、計測された液位レベルについても精度が低く、よって微量な尿素漏れや尿素添加量ずれを検出することができない。
なお、NOx触媒の下流側に、NOxとアンモニアを双方検出可能なNOxセンサを設け、このNOxセンサの検出値に基づいて尿素漏れや尿素添加量ずれを検出する技術も開発されるに至っている。しかし、この技術を以てしても、未だ、微量な尿素漏れや尿素添加量ずれを検出できるレベルにまでは至っていない。
そこで、本発明は上記事情に鑑みて創案され、その一の目的は、微量な還元剤漏れや還元剤添加量ずれを検出することができる還元剤供給システムの異常診断装置を提供することにある。
本発明の一の形態によれば、
内燃機関の排気通路に還元剤を添加する添加弁を有する還元剤供給システムの異常を診断する装置であって、
前記還元剤供給システムが、
前記還元剤を貯留するタンクであって、メインタンクと該メインタンクより小容量のサブタンクとを有するタンクと、
前記サブタンクから前記添加弁に供給路を介して前記還元剤を供給する供給ポンプと、
前記添加弁および前記供給路から前記還元剤を吸引し、前記タンクに回収する吸引ポンプと、
前記メインタンクと前記サブタンクとの連通部を開閉する開閉弁と、
前記サブタンク内に貯留された前記還元剤の残量を検出する残量検出手段と、
前記添加弁、前記供給ポンプ、前記吸引ポンプおよび前記開閉弁を制御すると共に、前記残量検出手段からの残量信号が入力される制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記還元剤供給システムの異常診断を実行可能であると共に、当該異常診断実行時に前記開閉弁を閉弁する
ことを特徴とする還元剤供給システムの異常診断装置が提供される。
これによれば、還元剤を貯留するタンクが、メインタンクと、メインタンクより小容量のサブタンクとを有し、サブタンク内に貯留された還元剤の残量を検出する残量検出手段が設けられている。またメインタンクとサブタンクとの連通部を開閉する開閉弁が設けられ、制御手段が、異常診断実行時に開閉弁を閉弁する。
残量検出手段が、小容量のサブタンク内の残量を検出するので、特許文献1に記載の液位計に比べ高精度且つ高分解能とすることができる。そして異常診断実行時に開閉弁を閉弁するので、小容量のサブタンク内の残量のみを用いて還元剤漏れ検出、還元剤添加量ずれ検出等の異常診断を実行できる。よって、微量な還元剤漏れや還元剤添加量ずれを検出することが可能となり、検出精度を高め、誤検出を未然に防止することが可能となる。
好ましくは、前記還元剤供給システムの異常診断として前記還元剤の漏れの有無を検出する際、前記制御手段は、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤を回収し、前記添加弁および前記開閉弁を閉弁し、前記残量検出手段からの残量信号に基づき前記サブタンク内の第1残量を検出し、その後、前記供給ポンプを作動させ、このときの前記サブタンク内の第2残量を前記残量検出手段からの残量信号に基づき検出し、検出された前記第1残量および前記第2残量に基づき、前記還元剤の漏れの有無を検出する。
このように、開閉弁を閉弁して供給ポンプ作動前後のサブタンク内の第1残量および第2残量を残量検出手段により検出することで、微量な尿素漏れの有無を的確に診断することが可能である。また、NOxセンサを用いずに微量な尿素漏れを検出することができる。
好ましくは、前記制御手段は、前記還元剤の漏れの有無の検出を、前記内燃機関の停止時に実行する。
好ましくは、前記制御手段は、前記還元剤の漏れが有ることを検出した場合、前記供給ポンプを作動させると共に前記添加弁を開弁して前記還元剤の添加を実行し、その後、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤の回収を実行し、且つ、当該還元剤の添加と回収を繰り返し実行し、その後、再度前記第1残量および前記第2残量の検出を実行して前記還元剤の漏れの有無を再度検出する。
これによれば、一旦尿素漏れが有ることが検出されても、還元剤の添加と回収を繰り返す回復制御を実行するので、尿素漏れが異物の噛み込み等による一時的なものなのか、或いは恒久的なものなのかを判別可能となり、診断精度を向上すると共に誤診断を防止できる。
好ましくは、前記還元剤供給システムの異常診断として還元剤添加量のずれを検出する際、前記制御手段は、前記内燃機関の停止時、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤を回収し、前記添加弁および前記開閉弁を閉弁し、前記残量検出手段からの残量信号に基づき前記サブタンク内の第3残量を検出し、その後、前記内燃機関の運転時、前記供給ポンプおよび前記添加弁を作動させて前記還元剤の添加を実行し、添加開始から所定時間経過した時の前記サブタンク内の第4残量を前記残量検出手段からの残量信号に基づき検出し、検出された前記第3残量および前記第4残量に基づき、前記還元剤添加量のずれを検出する。
このように、開閉弁を閉弁して所定時間の尿素添加前後のサブタンク内の第3残量および第4残量を残量検出手段により検出することで、微量な還元剤添加量ずれを検出することが可能である。また、NOxセンサを用いずに微量な還元剤添加量ずれを検出することができる。
好ましくは、前記制御手段は、前記還元剤の添加開始から前記所定時間が経過するまでの間に前記添加弁に出力した指示添加量の積算値を算出し、前記第3残量および前記第4残量の差に基づく値と、前記積算値との比に基づき、前記還元剤添加量のずれを検出する。
好ましくは、前記制御手段は、検出された前記還元剤添加量のずれが大であるときには、還元剤添加量ずれ異常ありと判定し、検出された前記還元剤添加量のずれが中であるときには、前記比に基づいて前記指示添加量を補正し、検出された前記還元剤添加量のずれが小であるときには、還元剤添加量ずれ異常なしと判定する。
好ましくは、前記制御手段は、前記内燃機関の停止状態が所定の第1時間以上継続したときには、前記第1時間より短い所定の第2時間の間、前記開閉弁を開弁し、前記供給ポンプを作動させ、前記吸引ポンプを作動させ、前記添加弁を開弁する。
これによれば、比較的長期に亘って内燃機関の停止状態が継続した場合でも、尿素循環制御を行って信頼性を確保することが可能となる。
本発明によれば、微量な還元剤漏れや還元剤添加量ずれを検出することができるという、優れた効果が発揮される。
本発明の実施形態に係る構成を概略的に示す図である。 第1実施例に係るフローチャートである。 第2実施例に係るフローチャートである。 第3実施例に係るフローチャートである。 第4実施例に係るフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る構成を概略的に示す。1は自動車に搭載された圧縮着火式内燃機関、即ちディーゼルエンジンである。2はエンジン1の排気ガスを排出するための排気通路である。排気通路2には、排気ガス中のNOxを還元除去する選択還元型NOx触媒(SCR: Selective Catalytic Reduction)3が設けられている。
NOx触媒3に還元剤としての尿素(具体的には尿素水)を供給すべく、尿素供給システム4が設けられる。尿素供給システム4は、NOx触媒3の上流側の排気通路2内に尿素を添加する添加弁としての尿素添加弁5を有する。尿素添加弁5は、制御手段としての電子制御ユニット(以下、ECUという)100により制御される。
NOx触媒3に尿素が供給されると、尿素が加水分解してアンモニアNH3が生成され、このアンモニアNH3がNOx触媒内でNOxと反応し、NOxが還元される。またNOx触媒3は、所定限度内でアンモニアを吸着するというアンモニア吸着能を有し、アンモニア吸着成分、例えばゼオライトを含む。NOx触媒3は、例えばゼオライトの基材表面にPtなどの貴金属を担持させて構成されている。
さらに尿素供給システム4は、尿素を貯留するタンク6を有する。タンク6は、メインタンク7と、メインタンク7より小容量のサブタンク8とから構成されている。メインタンク7とサブタンク8は互いに連通され、サブタンク8はメインタンク7の下方に配置される。メインタンク7内に導入された尿素は、重力により落下してサブタンク8内に至る。メインタンク7の頂部には、尿素を外部から補給するための補給管9が接続される。
サブタンク8には、これから尿素添加弁5に供給路10を介して尿素を供給する供給ポンプ11が設けられている。供給ポンプ11はECU100により制御される。供給ポンプ11が作動(オン)されると、供給ポンプ11は、サブタンク8内にある尿素を吸引して供給路10を介して尿素添加弁5に供給する。他方、供給ポンプ11が非作動(オフ)とされると、供給ポンプ11は尿素添加弁5への尿素供給を停止すると共に、供給ポンプ11における尿素の通過を禁止する(すなわち、閉状態となる)。
メインタンク7には、尿素添加弁5および供給路10から回収路12を介して尿素を吸引し、メインタンク7に回収する吸引ポンプ13が設けられている。吸引ポンプ13はECU100により制御される。吸引ポンプ13が作動(オン)されると、吸引ポンプ13は、尿素添加弁5、供給路10および回収路12の内部にある尿素を吸引し、メインタンク7に回収する。他方、吸引ポンプ13が非作動(オフ)とされると、吸引ポンプ13は尿素の吸引回収を停止すると共に、吸引ポンプ13における尿素の通過を禁止する(すなわち、閉状態となる)。
メインタンク7とサブタンク8との連通部には、当該連通部を開閉する開閉弁14が設けられている。開閉弁14はECU100により制御される。通常、開閉弁14は開弁状態にあり、メインタンク7からサブタンク8への尿素の導入が可能である。他方、開閉弁14が閉弁されると、メインタンク7とサブタンク8とは互いに遮断ないし隔離され、各タンクは別個独立状態となり、メインタンク7およびサブタンク8間の尿素の流出入が禁止される。
サブタンク8には、この内部に貯留された尿素の残量を検出する残量検出手段としてのレベルセンサ15が設けられる。レベルセンサ15は多点式であり、高精度且つ高分解能で残量検出が可能である。例えばレベルセンサ15は10mL毎の残量検出が可能である。レベルセンサ15から出力された残量信号はECU100に入力される。
なお図示しないが、メインタンク7内の残量を検出する図示しないレベルセンサも設けられており、このレベルセンサの残量信号もECU100に入力される。このレベルセンサは従来通りの大容量に対応するもので、その精度および分解能は通常レベルであり、サブタンク用レベルセンサ15に比べれば格段に落ちるものである。
サブタンク8内に尿素が満たされ、且つメインタンク7にも尿素が残っている状態で開閉弁14が閉弁されると、サブタンク8内は尿素が満タンの状態となる。この満タン状態から、ほぼ空の状態になるまで、レベルセンサ15はサブタンク8内の尿素残量を検出可能である。
メインタンク7の頂部には、タンク6ひいては車両の揺れ度合いを検出するためのGセンサ18が設けられる。Gセンサ18からの加速度信号はECU100に入力される。またサブタンク8には図示しない呼吸穴が設けられる。
任意ではあるが、排気通路2におけるNOx触媒3の下流側には、排気ガスのNOx濃度を検出するNOxセンサ16が設けられる。NOxセンサ16はNOxのほかアンモニアNH3をも検出可能であり、NOxおよびアンモニアの合計濃度に対応した信号をECU100に出力する。
ECU100には、後述の各種警告および告知に関する情報その他の情報をドライバに伝えるための警告装置17が接続される。この警告装置17は、例えばウォーニングランプ、液晶等のディスプレイ、アナウンスを発生する音声装置、またはこれらのうちの二以上の組み合わせであり得る。ECU100は、警告装置17に情報信号を送り、警告装置17は情報信号に対応した情報をドライバに伝達する。
本実施形態の装置は、前述のリエージェント要件に好適に適合するように構成されている。例えば、車両が80Lの燃料タンクを備え、15km/Lの平均燃費を有する場合、燃料タンク満タンで車両は1200kmを走行可能である。また、尿素消費率が300km/Lであるとする。欧州法規に従うリエージェント要件によれば、尿素残量が2400km走行分以下に達した時にドライバに残量が少ない旨の警告を与えなければならないという、1次的措置に関する要件が存在する。また、尿素残量が1回の燃料満タンによる走行距離分(1200km→4L)以下に達した時に、ドライバにより強い警告を与えると同時にドライバに必要な対策をさせる(例えば整備工場等への車両搬送を促す)ための誘導措置を実施しなければならないという、2次的措置に関する要件が存在する。
この例に従えば、2次的措置に関する尿素残量の閾値が4Lであるため、サブタンク8の容量はこれと等しい4Lとされる。つまりサブタンク8内が尿素で満タンのときの尿素残量は4Lである。他方、メインタンク7の容量は好ましくはサブタンク8の容量の10倍程度である。
本実施形態の構成は、特に、この4L以下という小残量をレベルセンサ15により高精度且つ高分解能で検出できる点に一つの特徴がある。なお当然ながら、上述の各数値は単なる一例に過ぎない。各国毎の法規によって異なる場合もあるし、法規制が無い場合等には任意の数値に設定可能である。
本実施形態の場合、レベルセンサ15からの残量信号に基づき尿素残量が4L以下に達したことをECU100が検出したとき、ECU100が所定の2次的措置を実施する。この2次的措置には、警告装置17によって強度の残量警告をドライバに与えることを含む。
なお、1次的措置に係る残量警告は、メインタンク7内のレベルセンサを利用して同様の方法により行われる。
ところで、前述のリエージェント要件によれば、尿素添加量が基準値から所定量(例えば基準値の50%相当量)以上ずれたときに、このことを検出し、前述の2次的措置を実行しなければならない。このリエージェント要件を満足することは必須であるが、加えて、リエージェント要件よりも少量の尿素添加量ずれも検出できるようにすることが当然ながら好ましい。
一方、前記システムにおいて看過できない異常として尿素漏れ異常がある。この尿素漏れ異常は、主に、尿素添加弁5の噴孔が何等かの理由で閉まらず、噴孔から尿素が漏れ続けることに起因する。噴孔から尿素が漏れ続けると、尿素から生成されたアンモニアが過剰に大気に排出されてしまい、異臭等の原因となる。勿論、尿素添加弁5の噴孔以外の場所、例えば供給路10、回収路12およびこれらの接続部における尿素漏れも看過することはできない。
なお本実施形態のように、NOx触媒3の下流側にアンモニアを検出可能なNOxセンサ16があると、過剰な尿素漏れがあったときにアンモニアがNOx触媒3を通過してその下流側に排出されるので(これをアンモニアスリップという)、この排出アンモニアをNOxセンサ16で検知することで尿素漏れを検出できる可能性がある。しかし、この手法によっても、比較的多量の尿素漏れの場合には対応可能であるかもしれないが、微量の尿素漏れの場合には対応できない可能性がある。
そこで本実施形態では、基本的にNOxセンサ16を用いずに、微量な尿素漏れや尿素添加量ずれを検出することができる異常診断の手法を提案する。以下、本実施形態の異常診断に関する幾つかの実施例を説明する。
[第1実施例]
図2に、ECU100により実行される第1実施例に係る異常診断の手順を示す。この第1実施例は、尿素供給システム4の異常診断として、尿素の漏れの有無を検出するものである。
まず、ステップS101において、所定の実行条件が成立しているか否かが判断される。この実行条件成立のためには、例えば、前回の診断完了時からの車両走行距離が所定距離以上に達していること、または前回の診断完了時からの尿素添加量の積算値が所定値以上に達していることが必要である。また、併せて、図示しない外気温センサによって検出された外気温が、尿素水凍結の虞が無いような所定温度以上であることが必要である。例えば、尿素水凍結温度は−11℃であり、所定温度は15℃である。
実行条件が成立していない場合、待機状態となり、他方実行条件が成立している場合、ステップS102に進んでエンジン1が停止しているか否かが判断される。すなわちこの第1実施例に係る異常診断は、エンジン停止中に実行されるものである。
エンジン1が停止していない場合、待機状態となり、他方エンジン1が停止している場合、ステップS103に進んで異常診断を実行する旨が警告装置17によりドライバに告知される。
次いでステップS104において、供給ポンプ11が停止されると共に吸引ポンプ13が作動され、供給路10、回収路12および尿素添加弁5の内部にある全ての尿素がタンク6内に回収される。このとき開閉弁14は開弁状態にある。
次いでステップS105において、尿素添加弁5および開閉弁14が閉弁される。開閉弁14の閉弁により、メインタンク6とサブタンク8とは実質的に隔離され、サブタンク8は別個独立のタンクを形成するようになる。なお、エンジン停止と同時に尿素添加弁5が閉弁されてもよく、この場合には当該ステップS105において尿素添加弁5の閉弁は実行されない。
次のステップS106では、レベルセンサ15からの残量信号に基づき、サブタンク8内の尿素残量である第1残量Aが検出される。このとき、回収後の尿素残量がサブタンク8内を満たし且つメインタンク6にも残るような残量であるときには、サブタンク満タン相当の第1残量A(本実施形態では4L)が検出される。他方、回収後の尿素残量がサブタンク8内を満たさないような残量であるときには、当該残量に相当する第1残量Aが検出される。このときには前述のリエージェント要件に関する2次的措置が実施される。
この後、ステップS107において、供給ポンプ11が作動され、尿素が継続的に供給ないし圧送される。これにより、供給路10、回収路12および尿素添加弁5の内部には尿素が実質的に満たされる。
この供給を所定時間実行した後、ステップS108において、レベルセンサ15からの残量信号に基づき、サブタンク8内の尿素残量である第2残量Bが検出される。
次いでステップS109において、検出された第1残量Aおよび第2残量Bが比較される。すなわち、供給路10、回収路12および尿素添加弁5の合計内部容量を含む容量、すなわちむだ容量Cが、第1残量Aから減算され、これによる差A−Cが、第2残量Bより大きいか否かが判断される。なお、むだ容量Cには、ステップS107での尿素供給によっても構造上尿素が行き渡らないような部位の容量を考慮しても良い。
B<A−Cの場合、ステップS107での尿素供給によっていずれかの部位、特に尿素添加弁5の噴孔から尿素漏れが発生していると想定されるので、ステップS110に進んで、尿素漏れ有りと判定される。
他方、B≧A−Cの場合には、そのような尿素漏れは発生していないと想定されるので、ステップS111に進んで、尿素漏れ無しと判定される。
このように、開閉弁14を閉弁して尿素供給前後のサブタンク内の残量A,Bをレベルセンサ15により検出することで、微量な尿素漏れの有無を的確に診断することが可能である。また、NOxセンサ16を用いずに微量な尿素漏れを検出することができる。従って仮にNOxセンサ16が異常出力を発しているときであっても微量な尿素漏れの有無を確実に診断することが可能である。
なお、本実施形態のようにNOxセンサ16がある場合には、ステップS107の尿素供給時に尿素添加弁5の噴孔から尿素漏れがあると、アンモニアがNOx触媒下流側に排出され、このアンモニアをNOxセンサ16で検知可能なので、明らかな尿素漏れの場合には、これをNOxセンサ16により検知可能である。
[第2実施例]
図3に、ECU100により実行される第2実施例に係る異常診断の手順を示す。この第2実施例は、前記第1実施例により尿素漏れ有りと判定された場合の対処方法に関する。
すなわち、尿素漏れの原因が、例えば尿素添加弁5の噴孔と弁体の間に微細な異物が噛み込んだことによる場合、尿素の添加と回収を繰り返すことにより異物が排出され、尿素漏れが解消する可能性がある。従って、このような尿素の添加と回収を繰り返す回復制御を実行するのが第2実施例の主な特徴である。以下の制御は、前記第1実施例に引き続き、エンジン停止時に実行される。
まずステップS201において、供給ポンプ11が作動されると共に尿素添加弁5が開弁され、所定量の尿素の添加が実行される。
その後、ステップS202において、供給ポンプ11が停止されると共に、吸引ポンプ13が作動され、尿素の回収が実行される。
ステップS203では、かかる尿素の添加と回収が所定回終了したか否かが判断される。終了していなければ再度ステップS201,S202が実行され、他方終了していればステップS204に進む。
ステップS204〜S208は前記ステップS105〜109と同様である。これにより、第1残量Aおよび第2残量Bが再度検出され、これらが比較される。
ステップS208においてB<A−Cと判断された場合、回復制御を実行したにも拘わらず尿素漏れが解消せず、尿素漏れは恒久的なものと想定されるので、ステップS209に進んで尿素漏れ有り、特に尿素漏れ異常有りと判定される。この場合、以降のステップS210,S211で前述のリエージェント要件に関する2次的措置が実施される。
すなわち、ステップS210において供給ポンプ11が停止され、尿素添加が停止させられる。さらに、ステップS211において強度の警告が警告装置17から発せられる。
他方、ステップS208においてB≧A−Cと判断された場合、回復制御の実行により尿素漏れが解消し、尿素漏れは一時的なものであったと想定されるので、ステップS212に進んで尿素漏れ無し、特に尿素漏れ異常無しと判定される。
このように、一旦尿素漏れが検出されても回復制御を実行するので、尿素漏れが一時的なものなのか、或いは恒久的なものなのかを判別可能となり、診断精度を向上すると共に誤診断を防止できる。
なお、ステップS201〜S203の回復制御はエンジン運転中に実行してもよい。この場合、尿素添加時の添加量は、NOx触媒3の温度等に基づいて、予め規定されたマップ等により最適量に定めるのが好ましい。尿素添加量が多すぎるとアンモニアスリップの虞があり、尿素添加量が少なすぎると所望の効果(例えば異物排出とNOx浄化)が得られない虞があるからである。なおNOx触媒3の温度は、図示しない温度センサや公知の推定方法を用いてECU100により検出可能である。
また、本実施形態のようにNOxセンサ16がある場合、NOxセンサ16を用いて尿素漏れを検出したと同時にステップS201〜S203の回復制御を実施し、次いで再度NOxセンサ16を用いて尿素漏れ検出を行うことができる。こうすると、エンジン停止時まで尿素漏れ検出を待つ必要が無く、より早期に尿素漏れを検出できる可能性がある。
[第3実施例]
図4に、ECU100により実行される第3実施例に係る異常診断の手順を示す。この第3実施例は、尿素供給システム4の異常診断として、尿素添加量のずれを検出するものである。
ステップS301〜S306は前記ステップS101〜S106と同様である。すなわち、ステップS301において所定の実行条件が成立しているか否かが判断され、成立している場合にはステップS302でエンジン1が停止しているか否かが判断される。エンジン1が停止している場合、ステップS303で異常診断を実行する旨が警告装置17によりドライバに告知され、ステップS304で供給ポンプ11が停止されると共に吸引ポンプ13が作動され、尿素が回収される。次いでステップS305において尿素添加弁5および開閉弁14が閉弁され、ステップS306で、レベルセンサ15からの残量信号に基づき、サブタンク8内の尿素残量である第3残量Dが検出される。
この後、ステップS307において、エンジン1が運転しているか否かが判断される。エンジン1が運転していない(停止している)場合、待機状態となり、他方エンジン1が運転している場合、ステップS308に進む。ここでエンジン1が運転すると所定の尿素添加制御が実行され、供給ポンプ11が作動され、尿素添加弁5が適宜開弁される。但し開閉弁14は閉弁されたままである。
ステップS308では、ECU100から尿素添加弁5に出力される指示添加量Fが積算される。すなわち、ECU100から尿素添加弁5に指示添加量Fを示す信号が送られると、尿素添加弁5は、指示添加量Fに等しい量の尿素を噴射するよう、所定時間あるいは所定開度開弁される。ここでは尿素添加開始時から、所定の演算周期毎の指示添加量Fが順次積算されていく。
次いでステップS309では、尿素添加開始から所定時間経過したか否か、すなわち所定時間エンジンが運転されたか否かが判断される。所定時間が経過していなければ尿素添加と指示添加量Fの積算とが継続され、他方、所定時間が経過していれば、尿素添加は継続されるが、指示添加量Fの積算は終了される。なお、所定時間は、所定距離走行するのに要した時間としても良い。
なお、この所定時間が経過するまでの間、たとえエンジンが停止されても、尿素の回収は実行されない。また、尿素供給・回収経路は基本的に密閉構造であるため、尿素の蒸発量は考慮しなくても良いと考えられる。但し、比較的長期に亘ってエンジン停止状態が継続したときには、信頼性確保の観点から、後述の尿素循環制御を実施するのが好ましい。
ステップS310では、所定時間経過と同時にその時のレベルセンサ15からの残量信号に基づき、サブタンク8内の尿素残量である第4残量Eが検出される。
この第4残量Eの検出時はエンジン運転中であるため、車両が走行中であり、タンク6が揺れて尿素液面が変動し、正確な残量検出を実施できない虞がある。そこで正確な残量検出を実施するため、Gセンサ18の検出値が所定値以下であるときに残量検出を実施するのが好ましい。また、これに代えて或いはこれに加えて、車両停止中に残量検出を実施するのがより好ましい。
次いで、ステップS311において、第3残量Dおよび第4残量Eの差に基づく値と、指示添加量Fの積算値である積算指示添加量ΣFとの比αが算出される。本実施形態においては、第3残量Dおよび第4残量Eの差に基づく値として、前記むだ容積も考慮してD−E−Cを用いる。そして比αはα=(D−E−C)/ΣFで定義される。この比αは、端的には、指示値としての指示添加量Fの積算値と、実際の尿素消費量との比を表す値である。
この後、ステップS312において、α−1の絶対値が所定値X以上であるか否か、すなわち|α−1|≧Xが成立しているか否かが判断される。所定値Xは例えば0.5とされ、この場合、50%以上の尿素添加量ずれがあるか否かが判断される。50%以上多い尿素添加量ずれがある場合も、50%以上少ない尿素添加量ずれがある場合も、|α−1|≧Xが成立する。
α−1|≧Xが成立している場合、ステップS313に進んで尿素添加量のずれは大であると判定され、尿素添加量ずれ異常ありと判定される。この場合、ステップS314において前述のリエージェント要件に関する2次的措置が実施される。すなわち、供給ポンプ11が停止され、尿素添加が停止されると共に、強度の警告が警告装置17から発せられる。
他方、|α−1|≧Xが成立していない場合、ステップS315に進んでα−1の絶対値が別の所定値Y以上であるか否か、すなわち|α−1|≧Yが成立しているか否かが判断される。別の所定値Yは前記所定値Xより小さく、例えば0.2とされる。この場合、20%以上50%未満の尿素添加量ずれがあるか否かが判断されることになる。20%以上多い尿素添加量ずれがある場合も、20%以上少ない尿素添加量ずれがある場合も、|α−1|≧Yが成立する。なお、20%は一例であり、この値をどのように定めるかは主にレベルセンサ15の検出能力に依存する。
α−1|≧Yが成立している場合、ステップS316に進んで尿素添加量のずれは中であると判定されるが、尿素添加量ずれ異常ありとは判定されない。この場合は、次のステップS317で補正可能な範囲内だからである。
ステップS317では、比αに基づいて指示添加量Fが補正される。具体的には、F’=F/αにより、補正後の指示添加量F’が算出される。以降の尿素添加制御においては、補正後の指示添加量F’が尿素添加弁5に出力される。これにより、尿素添加量ずれを補正して適正量の尿素を添加し続けることが可能となる。なお、比αの初期値は1であり、最初に比αが算出される前は補正は実行されない。
他方、|α−1|≧Yが成立していない場合、ステップS318に進んで尿素添加量のずれは小であると判定され、診断が終了される。
このように、開閉弁14を閉弁して所定時間の尿素添加前後のサブタンク内の残量D,Eをレベルセンサ15により検出することで、微量な尿素添加量ずれを検出することが可能である。また、NOxセンサ16を用いずに微量な尿素添加量ずれを検出することができる。従って仮にNOxセンサ16が異常出力を発しているときであっても微量な尿素添加量ずれを確実に検出することが可能である。
[第4実施例]
この第4実施例は、信頼性確保のための尿素循環制御に係り、第3実施例と組み合わせて好適なものである。
すなわち、比較的長期(例えば二日以上)に亘ってエンジン停止状態が継続すると、水分が蒸発して固形化した尿素が尿素添加弁5の噴孔に詰まったり、タンク6内の尿素水が気化して蒸発したり、供給路10および回収路12をなす配管、ホース類に尿素が吸着したりする。そしてこれにより次回の尿素添加に支障を来したり、尿素残量検出の精度を低下させたりする虞がある。
そこで、この第4実施例では、信頼性確保のため、尿素循環制御がエンジン停止中に実行される。尿素循環制御は、例えば第3実施例において第3残量D検出(ステップS306)後、次にエンジンが始動されるまでの間に実行される。なお尿素循環制御は、第3実施例において第3残量Dが検出され次のエンジン運転が開始された後、所定時間が経過するまでの間に、エンジンが停止されたときに実行されても良い。
図5に、ECU100により実行される尿素循環制御の手順を示す。
ステップS401では、エンジンの停止状態が所定の第1時間(例えば二日)以上継続したか否かが判断される。継続していなければ待機状態となる。
他方、継続した場合には、ステップS402で開閉弁が開弁され、ステップS403で吸引ポンプ13が作動されて尿素が回収され、ステップS404で供給ポンプ11が作動されて尿素が供給され、ステップS405で尿素添加弁5が開弁されて所定量の尿素が添加される。なおこのときの添加量は、添加尿素に基づくアンモニアをNOx触媒3で吸着可能な量とするのが好ましい。こうして、タンク6内の尿素は供給路10および回収路12を介してタンク6内に再循環されると共に、尿素添加弁5から添加される。このようにして尿素をシステム全体に循環、流動させることにより、前記のような不具合を防止し、信頼性を確保できる。
次に、ステップS406において、ステップS402の開始時点から所定の第2時間(例えば数秒から十数秒程度)が経過したか否かが判断される。なお第2時間は前記第1時間より遙かに短い時間である。経過していなければ待機状態となり、経過した場合には制御が終了される。
なお、第3実施例において第3残量D検出(ステップS306)後、次にエンジンが始動されるまでの間に、尿素循環制御が実行された場合には、尿素循環制御終了と同時に第3残量Dが再度検出される。また、第3実施例において第3残量D検出後エンジンの運転が開始され、その後所定時間が経過するまでの間にエンジンが停止され、このエンジン停止時に尿素循環制御が実行された場合には、尿素循環制御時に尿素添加弁5に出力された指示添加量Fも積算される。
以上述べたように、本実施形態によれば、尿素を貯留するタンク6が、メインタンク7と、メインタンク7より小容量のサブタンク8とを有し、サブタンク8内に貯留された尿素の残量を検出するレベルセンサ15が設けられている。またメインタンク7とサブタンク8との連通部を開閉する開閉弁14が設けられ、ECU100が、異常診断実行時に開閉弁14を閉弁する。
レベルセンサ15が、小容量のサブタンク8内の残量を検出するので、特許文献1に記載の液位計に比べ高精度且つ高分解能とすることができる。そして異常診断実行時に開閉弁14を閉弁するので、小容量のサブタンク8内の残量のみを用いて尿素漏れ検出、尿素添加量ずれ検出等の異常診断を実行できる。よって、微量な尿素漏れや尿素添加量ずれを検出することが可能となり、検出精度を高め、誤検出を未然に防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は他の実施形態を採ることも可能である。例えば、本発明はディーゼルエンジン即ち圧縮着火式内燃機関以外の内燃機関にも適用可能であり、例えば火花点火式内燃機関、特に直噴リーンバーンガソリンエンジンにも適用可能である。排気通路に酸化触媒やパティキュレートフィルタ等の他の排気浄化デバイスを設けてもよい。また、吸引ポンプを供給路に設け、還元剤を供給路から直接吸引してもよい。吸引した還元剤をサブタンクに戻すようにしても良い。還元剤は尿素以外のもの、例えばHCを含む燃料等であってもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に還元剤を添加する添加弁を有する還元剤供給システムの異常を診断する装置であって、
    前記還元剤供給システムが、
    前記還元剤を貯留するタンクであって、メインタンクと該メインタンクより小容量のサブタンクとを有するタンクと、
    前記サブタンクから前記添加弁に供給路を介して前記還元剤を供給する供給ポンプと、
    前記添加弁および前記供給路から前記還元剤を吸引し、前記タンクに回収する吸引ポンプと、
    前記メインタンクと前記サブタンクとの連通部を開閉する開閉弁と、
    前記サブタンク内に貯留された前記還元剤の残量を検出する残量検出手段と、
    前記添加弁、前記供給ポンプ、前記吸引ポンプおよび前記開閉弁を制御すると共に、前記残量検出手段からの残量信号が入力される制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記還元剤供給システムの異常診断を実行可能であると共に、当該異常診断実行時に前記開閉弁を閉弁し、
    前記還元剤供給システムの異常診断として前記還元剤の漏れの有無を検出する際、前記制御手段は、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤を回収し、前記添加弁および前記開閉弁を閉弁し、前記残量検出手段からの残量信号に基づき前記サブタンク内の第1残量を検出し、その後、前記供給ポンプを所定時間作動させた後の前記サブタンク内の第2残量を前記残量検出手段からの残量信号に基づき検出し、検出された前記第1残量および前記第2残量に基づき、前記還元剤の漏れの有無を検出する
    ことを特徴とする還元剤供給システムの異常診断装置。
  2. 前記制御手段は、前記還元剤の漏れの有無の検出を、前記内燃機関の停止時に実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
  3. 前記制御手段は、前記還元剤の漏れが有ることを検出した場合、前記供給ポンプを作動させると共に前記添加弁を開弁して前記還元剤の添加を実行し、その後、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤の回収を実行し、且つ、当該還元剤の添加と回収を繰り返し実行し、その後、再度前記第1残量および前記第2残量の検出を実行して前記還元剤の漏れの有無を再度検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
  4. 前記還元剤供給システムの異常診断として還元剤添加量のずれを検出する際、前記制御手段は、前記内燃機関の停止時、前記供給ポンプを停止すると共に前記吸引ポンプを作動させて前記還元剤を回収し、前記添加弁および前記開閉弁を閉弁し、前記残量検出手段からの残量信号に基づき前記サブタンク内の第3残量を検出し、その後、前記内燃機関の運転時、前記供給ポンプおよび前記添加弁を作動させて前記還元剤の添加を実行し、添加開始から所定時間経過した時の前記サブタンク内の第4残量を前記残量検出手段からの残量信号に基づき検出し、検出された前記第3残量および前記第4残量に基づき、前記還元剤添加量のずれを検出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
  5. 前記制御手段は、前記還元剤の添加開始から前記所定時間が経過するまでの間に前記添加弁に出力した指示添加量の積算値を算出し、前記第3残量および前記第4残量の差に基づく値と、前記積算値との比に基づき、前記還元剤添加量のずれを検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
  6. 前記制御手段は、検出された前記還元剤添加量のずれが大であるときには、還元剤添加量ずれ異常ありと判定し、検出された前記還元剤添加量のずれが中であるときには、前記比に基づいて前記添加弁に出力する指示添加量を補正し、検出された前記還元剤添加量のずれが小であるときには、還元剤添加量ずれ異常なしと判定する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
  7. 前記制御手段は、前記内燃機関の停止状態が所定の第1時間以上継続したときには、前記第1時間より短い所定の第2時間の間、前記開閉弁を開弁し、前記供給ポンプを作動させ、前記吸引ポンプを作動させ、前記添加弁を開弁する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の還元剤供給システムの異常診断装置。
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