JP2020133555A - 建設機械 - Google Patents

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龍広 村上
Tatsuhiro Murakami
龍広 村上
裕之 浅野
Hiroyuki Asano
裕之 浅野
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Abstract

【課題】使い切れずに尿素水タンクに残る尿素水の容量を少なくし、尿素水の補給作業の頻度を少なくして作業効率を向上する。【解決手段】尿素水タンク16は、底面部17A、側面部17B〜17Eおよび天面部17Fを有したタンク本体17と、タンク本体17の天面部17Fから底面部17Aに向けて延び先端19Aの開口19Bからタンク本体17内の尿素水18を吸込む吸込み管19と、吸込み管19に設けられ尿素水18の品質を検出する品質センサ21とを含んで構成されている。この上で、排気ガス浄化装置11に供給する尿素水18を貯える尿素水タンク16のタンク本体17内には、体積を拡大および縮小させる体積可変部材22が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば排気ガス浄化装置に供給する尿素水を貯える尿素水タンクを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械の代表例としての油圧ショベルは、自走が可能な本体と、本体に設けられたエンジンと、エンジンが排出した排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、排気ガス浄化装置に供給する尿素水(尿素水溶液)を貯える尿素水タンクとを備えている。尿素水タンクは、底面部、側面部および天面部を有したタンク本体と、タンク本体の天面部から底面部に向けて延び先端の開口からタンク本体内の尿素水を吸込む吸込み管とを含んで構成されている(特許文献1)。吸込み管に吸込まれた尿素水は、管路を介して排気ガス浄化装置に供給される。また、尿素水タンクの吸込み管には、その先端側に位置して尿素水の品質(濃度等)を検出する品質センサが設けられている。
ここで、エンジンを始動すると、尿素水タンクでは、吸込み管の先端の開口からタンク本体内の尿素水が吸込まれ、この尿素水が排気ガス浄化装置に向けて供給される。このときに、品質センサは、吸込み管に吸込んだ尿素水の品質を検出することにより、劣化した尿素水が排気ガス浄化装置に供給されるのを防止している。
特開2016−151133号公報
ところで、油圧ショベルが作業を行う現場は、坂や斜面が多く、常に傾いた状態で作業を行うこともある。この傾斜地での作業では、尿素水タンクも本体と同じ角度で傾いてしまう。傾斜地の作業でタンク本体内の尿素水の残量が少ない場合には、タンク本体内で尿素水が片寄り、吸込み管の先端が尿素水の液面より上側に配置されて尿素水を吸込めなくなることがある。このように、傾斜地の作業では、タンク本体内で尿素水が片寄ることで尿素水タンク内の尿素水を最後まで使い切ることができず、一定量の尿素水が無効な尿素水として残ってしまう。この尿素水の無効容量が大きいと、尿素水の補給作業の頻度が多くなり、作業効率が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、使い切れずに尿素水タンクに残る尿素水の容量を少なくすることにより、尿素水の補給作業の頻度を少なくして作業効率を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明の建設機械は、自走が可能な本体と、前記本体に設けられたエンジンと、前記エンジンが排出した排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、前記排気ガス浄化装置に供給する尿素水を貯える尿素水タンクとを備え、前記尿素水タンクは、底面部、側面部および天面部を有したタンク本体と、前記タンク本体の前記天面部から前記底面部に向けて延び先端の開口から前記タンク本体内の尿素水を吸込む吸込み管と、前記吸込み管に設けられ尿素水の品質を検出する品質センサとを含んで構成されてなる建設機械において、前記尿素水タンクの前記タンク本体内には、体積を拡大および縮小させる体積可変部材が設けられている。
本発明によれば、使い切れずに尿素水タンクに残る尿素水の容量を少なくすることにより、尿素水の補給作業の頻度を少なくでき、作業効率を向上することができる。
第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 フロント装置と建屋カバーの一部を省略した上部旋回体を示す平面図である。 尿素水タンクと体積可変部材を図2中の矢示III−III方向から拡大して示す断面図である。 尿素水タンク、体積可変部材等を図3中の矢示IV−IV方向から示す断面図である。 体積可変部材が膨張した状態の尿素水タンクを示す断面図である。 図5の尿素水タンクを前上がり状態に傾けて示す断面図である。 第2の実施の形態による体積可変部材を尿素水タンク等と一緒に図4と同様位置から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態を示している。建設機械としての油圧ショベル1は、前,後方向に自走が可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側部位に設けられ、土砂の掘削作業等を行う多関節構造のフロント装置4とを含んで構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体3は、油圧ショベル1の本体を構成している。
上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、キャブ7、エンジン8、排気ガス浄化装置11、尿素水タンク16、体積可変部材22を含んで構成されている。
旋回フレーム5は、上部旋回体3の支持構造体を構成している。図2に示すように、旋回フレーム5は、前,後方向に延びる厚肉な底板5Aと、底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、左,右方向の外側に位置して前,後方向に延びた左サイドフレーム(図示せず),右サイドフレーム5Dとを含んで構成されている。
カウンタウエイト6は、フロント装置4との重量バランスをとるために旋回フレーム5の後部に取付けられている。キャブ7は、旋回フレーム5の前部位置で左縦板5Bの左側に設けられている。キャブ7の内部には、運転席、走行用の操作レバー、作業用の操作レバー等(いずれも図示せず)が設けられている。
エンジン8は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5上に左,右方向に延びる横置き状態で設けられている。エンジン8は、ディーゼルエンジンとして構成されている。エンジン8の左側には、熱交換装置10に冷却風を供給するための冷却ファン8Aが設けられている。一方、エンジン8の右側には、油圧ポンプ9が設けられている。さらに、エンジン8の排気側には、排気ガスを排出するための排気管8Bが設けられている。
油圧ポンプ9は、エンジン8の右側に設けられている。油圧ポンプ9は、エンジン8によって駆動されることにより、後述の作動油タンク12から供給される作動油を圧油としてコントロールバルブ(図示せず)に向け供給する。
熱交換装置10は、エンジン8の左側に冷却ファン8Aに対面して配置され、旋回フレーム5上に設けられている。熱交換装置10は、枠体内にラジエータ、オイルクーラ、インタクーラ等を備えている。
排気ガス浄化装置11は、エンジン8の排気管8Bに接続して設けられ、エンジン8が排出した排気ガスを浄化する。排気ガス浄化装置11は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を、液体還元剤となる尿素水(尿素水溶液)を用いて浄化するNOx浄化装置として形成されている。排気ガス浄化装置11は、排気管8Bに接続された収容筒体11Aを有し、収容筒体11Aには、尿素選択還元触媒、酸化触媒、尿素水噴射弁(いずれも図示せず)が設けられている。尿素水噴射弁は、ポンプ、切換弁、コントローラ等からなる尿素水供給装置、供給管路、戻り管路(いずれも図示せず)を介して後述する尿素水タンク16に接続されている。
ここで、排気ガス浄化装置11は、尿素水噴射弁により排気ガス中に尿素水を噴射し、尿素選択還元触媒により尿素水から生成されたアンモニアを用いて排気ガス中のNOxを還元反応させ、水と窒素に分解する。そして、酸化触媒によって排気ガス中のアンモニアを低減させる。
作動油タンク12は、油圧ポンプ9の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。作動油タンク12は、作動油を貯える容器として形成されている。燃料タンク13は、作動油タンク12の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。燃料タンク13は、エンジン8に供給される燃料を貯える容器として形成されている。
図1に示すように、建屋カバー14は、キャブ7とカウンタウエイト6との間に位置して旋回フレーム5上に設けられている。建屋カバー14は、エンジン8、油圧ポンプ9、熱交換装置10、排気ガス浄化装置11を含む旋回フレーム5上の搭載機器を覆っている。
収容ケース15は、燃料タンク13の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。収容ケース15は、直方体状の容器として形成され、その内部には、後述の尿素水タンク16が収容されている。
次に、本実施の形態による尿素水タンク16の構成および機能について、添付図面に従って詳細に説明する。
図2に示すように、尿素水タンク16は、旋回フレーム5の前部位置で右縦板5Cの右側に設けられている。尿素水タンク16は、排気ガス浄化装置11に供給する後述の尿素水18を貯えている。尿素水タンク16は、後述するタンク本体17、吸込み管19、品質センサ21を含んで構成されている。なお、尿素水タンク16は、旋回フレーム5の右前側以外にも、キャブ7内、キャブ7の後側の旋回フレーム5上(ユーティリティボックス内)等の他の場所に配設することができる。
タンク本体17は、排気ガス浄化装置11に供給する還元剤としての尿素水18を貯えている。タンク本体17は、内部が密閉空間となる略直方体状の容器として形成され、旋回フレーム5の左,右方向が長尺方向となるように配置されている。例えば、タンク本体17は、樹脂材料を用いた成型加工によって形成されている。
図3、図4に示すように、タンク本体17は、左,右方向に長尺な長方形状の底面部17Aと、底面部17Aの周辺(四辺)から上側に延びた側面部としての前側面部17B、後側面部17C、左側面部17Dおよび右側面部17Eと、底面部17Aと対面して各側面部17B〜17Eの上部を閉塞した天面部17Fとを有している。例えば、天面部17Fの前側位置は、前方に向けて下側に傾斜した斜面17F1となり、この斜面17F1には、着脱可能なキャップ17G1で閉塞された給水口17Gが設けられている。
天面部17Fには、当該天面部17Fを上側から見たときのほぼ中央位置に接続口17Hが設けられ、接続口17Hには、管体固定栓17Jが挿嵌されている。この管体固定栓17Jは、例えば、接続口17H内に嵌る円柱状のゴム栓として形成されている。また、管体固定栓17Jは、吸込み管19、戻り管20、ハーネス(図示せず)等を液密に挿通させつつ、これらを位置決めする機能を有している。さらに、天面部17Fの後側位置には、後述する空気圧縮機23が取付けられている。
ここで、タンク本体17には、例えば、給水口17Gのキャップ17G1を取外したことを検出するセンサ(図示せず)が設けられている。このセンサは、キャップ17G1を取外す動作を、尿素水の補給作業として検出する。また、タンク本体17には、尿素水18の液面18Aの位置を尿素水18の残量として検出する液面センサ(図示せず)が設けられている。
タンク本体17は、油圧ショベル1が平坦な場所に配置されている状態で、図3に示す水平状態となるように旋回フレーム5に取付けられている。このタンク本体17の水平状態では、底面部17Aと尿素水18の液面18Aとは平行となっている。
吸込み管19は、タンク本体17の天面部17Fから底面部17Aに向けて延びて設けられている。具体的には、吸込み管19は、タンク本体17の管体固定栓17Jを貫通して上,下方向に延びた管体として形成されている。吸込み管19は、管体固定栓17Jから外部に突出した上側部位が尿素水の供給管路(図示せず)を介して排気ガス浄化装置11の尿素水供給装置(尿素水噴射弁)に接続されている。
また、吸込み管19は、タンク本体17内を下向きに延びた下側部位が底面部17Aに接近した位置でL字状に屈曲している。屈曲して底面部17Aと平行に延びた吸込み管19の先端19Aには、タンク本体17内の尿素水18を吸込むための開口19Bが設けられている。吸込み管19の開口19B(先端19A)は、タンク本体17の底面部17Aから上側に離れた位置に配置され、底面部17Aに堆積した異物を吸込まないようになっている。
戻り管20は、タンク本体17の管体固定栓17Jを貫通して上,下方向に延びた管体として形成されている。この戻り管20は、尿素水の戻り管路(図示せず)を介して排気ガス浄化装置11の尿素水供給装置に接続されている。
品質センサ21は、吸込み管19の先端19Aの内側に設けられている。品質センサ21は、タンク本体17内の尿素水18の品質(濃度等)を検出するものである。品質センサ21は、ハーネスを介して外部のコントローラ(いずれも図示せず)に接続されている。品質センサ21は、吸込み管19の先端19Aに設けることで、尿素水18を排気ガス浄化装置11側に供給できる状態(先端19Aが尿素水18に浸っている状態)では、常に尿素水18の品質を監視することができる。
次に、本実施の形態の特徴部分となる体積可変部材22の構成および動作について、図3ないし図6を参照しつつ説明する。
体積可変部材22は、尿素水タンク16のタンク本体17内に設けられている。体積可変部材22は、タンク本体17内の尿素水18の残量が少なくなったときに、尿素水18の液面18Aを高くする。体積可変部材22は、タンク本体17の底面部17Aに接触した位置で体積を拡大および縮小させる。体積可変部材22は、後述の接続ホース24を介して空気圧縮機23に接続されている。なお、体積可変部材としては、タンク本体17の底面部17Aに接近した位置、即ち、底面部17Aとの間に僅かな隙間を形成した状態で体積を拡大および縮小させる構成としてもよい。
体積可変部材22は、空気圧縮機23から圧縮空気が供給されることにより膨張して体積を拡大させる。一方、体積可変部材22は、圧縮空気を排出することにより収縮して体積を縮小させる密閉容器として形成されている。
体積可変部材22の前,後方向の長さ寸法は、タンク本体17の後側面部17Cに接近した位置から吸込み管19に接近した位置までとなっている。また、体積可変部材22の左,右方向の長さ寸法は、タンク本体17の左側面部17Dに接近した位置から右側面部17Eに接近した位置までとなっている。これにより、図5に示すように、体積可変部材22を膨張させた状態では、タンク本体17内の尿素水18の収容スペースのうち、吸込み管19よりも後側に位置する収容スペースを無効にすることができる。
体積可変部材22は、後側面部17Cと吸込み管19との間を左,右方向に延びて設けられた長方形状の下面板22Aと、下面板22Aと同様な長方形状をなして下面板22Aと上,下方向で対面した上面板22Bと、下面板22Aの周辺と上面板22Bの周辺(四辺)とを接続して設けられた蛇腹部22Cとにより形成されている。
例えば、下面板22Aと上面板22Bは、長方形の形状を保持する強度と、内部の空気が排出された状態で尿素水18の圧力によって変形する柔軟性とを兼ね備えた樹脂材料を用いて形成されている。下面板22Aは、少なくとも周辺部分が底面部17Aに固着されている。これにより、体積可変部材22の浮き上がりを抑制している。さらに、上面板22Bには、接続ホース24の下端が接続されている。
図3に示すように、タンク本体17内に多くの尿素水18が残存している状態(尿素水18の液面18Aが高い状態)では、体積可変部材22は、内部の空気をタンク本体17の外部に排出することにより、蛇腹部22Cを折り畳んで収縮し、全体の体積を縮小させる。これにより、タンク本体17内に多くの尿素水18を収容することができる。
一方、図5に示すように、タンク本体17内の尿素水18の残量が少なくなった状態(尿素水18の液面18Aが低い状態)では、体積可変部材22は、空気圧縮機23から供給される圧縮空気によって蛇腹部22Cを伸ばして膨張し、全体の体積を拡大させる。これにより、体積可変部材22は、タンク本体17内に残存する尿素水18の液面18Aを高くすることができる。また、体積可変部材22は、タンク本体17内の後側の収容スペースを無効にしたことにより、図6に示すように、尿素水タンク16が傾いた場合、タンク本体17内の尿素水18が後側に移動するのを制限することができる。従って、尿素水タンク16が傾いた状態でも、吸込み管19の開口19Bを尿素水18の中に配置することができるから、使い切れずに残る尿素水18を少なくすることができる。
空気圧縮機23は、タンク本体17の天面部17F上に設けられている。この空気圧縮機23は、圧縮空気を吐出する圧縮機本体、圧縮機本体を駆動するモータ、体積可変部材22への圧縮空気の供給と体積可変部材22からの圧縮空気の排出とを切換える切換弁(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。空気圧縮機23には、接続ホース24の上端が接続されている。接続ホース24の下端は、体積可変部材22の上面板22Bに接続されている。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
オペレータは、キャブ7に搭乗し、エンジン8を始動して油圧ポンプ9を駆動する。この状態で、オペレータは、キャブ7内に配置された走行用の操作レバーを操作することにより、油圧ショベル1を走行させることができる。また、作業用の操作レバーを操作することにより、フロント装置4等を動作させて土砂の掘削作業を行うことができる。
エンジン8の運転時に、エンジン8から排出される排気ガスは、排気管8Bおよび排気ガス浄化装置11を通過して大気中に排出される。この場合、排気ガス浄化装置11では、尿素水タンク16から供給された尿素水を尿素水噴射弁により排気ガス中に噴射し、尿素選択還元触媒により尿素水から生成されたアンモニアを用いて排気ガス中のNOxを還元反応させ、水と窒素に分解する。そして、酸化触媒よって排気ガス中のアンモニアを低減させることにより、十分に浄化された排気ガスを大気中に排出することができる。
ここで、油圧ショベル1が作業を行う現場は、坂や斜面が多く、常に傾いた状態で作業を行うことがある。傾斜地での作業では、尿素水タンク16も油圧ショベル1の本体と同じ角度で傾いてしまう。このように傾いた作業姿勢では、タンク本体17内の尿素水18の残量が少ない場合、タンク本体17内で尿素水18が片寄り、吸込み管19の先端19Aが尿素水18の液面18Aより上側に配置されて尿素水18を吸込めなくなってしまう。
然るに、本実施の形態では、排気ガス浄化装置11に供給する尿素水18を貯える尿素水タンク16のタンク本体17内には、体積を拡大および縮小させる体積可変部材22が設けられている。また、体積可変部材22は、タンク本体17の底面部17Aに接触する位置に設けられている。
従って、タンク本体17内の液面センサが、尿素水18の残量が設定された残量よりも少なくなったことを検出すると、空気圧縮機23を起動して体積可変部材22に圧縮空気を供給する。圧縮空気が供給された体積可変部材22は、蛇腹部22Cを伸ばして膨張し、全体の体積を拡大させる。これにより、タンク本体17内に残存する尿素水18の液面18Aは、体積可変部材22によって高くすることができる。
また、体積可変部材22が体積を拡大させたことにより、本実施の形態ではタンク本体17内の収容スペースのうち、後側の収容スペースを無効にすることができる。これにより、図6に示すように、尿素水タンク16が傾いた場合、体積可変部材22は、タンク本体17内の尿素水18が後側に移動するのを制限することができる。このように、尿素水タンク16が傾いた状態でも、吸込み管19の開口19Bを尿素水18の中に配置することができる。
この結果、タンク本体17内に使い切れずに残る尿素水18の量を少なくすることができる。これにより、尿素水18の補給作業の頻度を少なくでき、作業効率を向上することができる。
一方、図3に示すように、タンク本体17内に多くの尿素水18が残存している状態では、体積可変部材22は、内部の空気をタンク本体17の外部に排出することにより、蛇腹部22Cを折り畳んで体積を縮小させる。これにより、タンク本体17内に多くの尿素水18を収容することができる。
また、体積可変部材22が膨張した状態で、タンク本体17内に尿素水を補給する場合には、給水口17Gからキャップ17G1を取外す。このときに、タンク本体17は、センサによってキャップ17G1を取外す動作を検出することにより、尿素水の補給作業が行われることを予測する。従って、空気圧縮機23は、切換弁を排気側に切換えることにより、体積可変部材22内の空気を排出させて、体積可変部材22を縮小させる。
体積可変部材22は、空気圧縮機23から圧縮空気が供給されることにより膨張して体積を拡大させ、圧縮空気を排出することにより収縮して体積を縮小させる密閉容器として形成されている。これにより、圧縮空気の出し入れだけで体積可変部材22の体積を拡大、縮小させることができ、構成を簡略化することができる。
次に、図7は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、体積可変部材は、2個設けられており、吸込み管は、2個の体積可変部材により挟まれていることにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図7において、第2の実施の形態による体積可変部材31は、左,右の位置に2個設けられている。これにより、吸込み管19は、2個の体積可変部材31により挟まれている。左,右の体積可変部材31は、第1の実施の形態による体積可変部材22と同様に、直方体状の蛇腹構造を持った密閉容器として構成されているため、蛇腹構造に関する説明は省略する。
左側の体積可変部材31の前,後方向の長さ寸法は、タンク本体17の前側面部17Bに接近した位置から後側面部17Cに接近した位置までとなっている。左側の体積可変部材31の左,右方向の長さ寸法は、タンク本体17の左側面部17Dに接近した位置から吸込み管19に接近した位置までとなっている。一方、右側の体積可変部材31の前,後方向の長さ寸法は、タンク本体17の前側面部17Bに接近した位置から後側面部17Cに接近した位置までとなっている。右側の体積可変部材31の左,右方向の長さ寸法は、吸込み管19に接近した位置からタンク本体17の右側面部17Eに接近した位置までとなっている。左,右の体積可変部材31は、接続ホース32を介して空気圧縮機23に接続されている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態と同様の作用および効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態では、体積可変部材31を、吸込み管19を挟む左,右の位置に2個設けているから、各体積可変部材31を膨張させたときの体積を大きくすることができ、タンク本体17内に使い切れずに残る尿素水18の量をより一層少なくすることができる。
なお、第1の実施の形態では、タンク本体17内の後側位置に体積可変部材22を配置した場合を例示し、第2の実施の形態では、タンク本体17内の吸込み管19を挟んだ左,右の位置に2個の体積可変部材31を配置した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、体積可変部材を、タンク本体17内の前側位置に配置する構成としてもよい。また、体積可変部材を、左,右のいずれか一方だけに配置する構成としてもよい。
第1の実施の形態では、体積可変部材22は、蛇腹部22Cを伸長、縮小させることにより、体積を拡大、縮小させる構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、体積可変部材として袋状の密閉容器を用いてもよい。この構成は、第2の実施の形態についても同様に適用することができる。
第1の実施の形態では、体積可変部材22は、下面板22Aをタンク本体17の底面部17Aに固着し、空気圧縮機23からの圧縮空気を流入させることで上向きに膨張し、排出することで縮小する構成としている。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、体積可変部材の上面板をタンク本体の天面部に固着し、空気圧縮機からの圧縮空気を流入させることで下向きに膨張させる構成としてもよい。また、アクチュエータを用いて体積可変部材を膨張、縮小させる構成としてもよい。これらの構成は、第2の実施の形態についても同様に適用することができる。
第1の実施の形態では、下部走行体2と上部旋回体3とにより本体を構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、旋回体を有しない本体(例えば、前輪を有する前部本体と後輪を有する後部本体とを連結軸を介して屈曲可能に連結してなるアーティキュレート式の本体)としてもよい。この構成は、第2の実施の形態についても同様に適用することができる。
各実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、ホイール式の油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等、各種の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(本体)
3 上部旋回体(本体)
8 エンジン
11 排気ガス浄化装置
16 尿素水タンク
17 タンク本体
17A 底面部
17B 前側面部(側面部)
17C 後側面部(側面部)
17D 左側面部(側面部)
17E 右側面部(側面部)
17F 天面部
18 尿素水
19 吸込み管
21 品質センサ
22,31 体積可変部材
23 空気圧縮機

Claims (4)

  1. 自走が可能な本体と、前記本体に設けられたエンジンと、前記エンジンが排出した排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置と、前記排気ガス浄化装置に供給する尿素水を貯える尿素水タンクとを備え、
    前記尿素水タンクは、底面部、側面部および天面部を有したタンク本体と、前記タンク本体の前記天面部から前記底面部に向けて延び先端の開口から前記タンク本体内の尿素水を吸込む吸込み管と、前記吸込み管に設けられ尿素水の品質を検出する品質センサとを含んで構成されてなる建設機械において、
    前記尿素水タンクの前記タンク本体内には、体積を拡大および縮小させる体積可変部材が設けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 前記体積可変部材は、前記タンク本体の前記底面部に接触する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記体積可変部材は、空気圧縮機から圧縮空気が供給されることにより膨張して体積を拡大させ、圧縮空気を排出することにより収縮して体積を縮小させる密閉容器として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記体積可変部材は、2個設けられており、前記吸込み管は、2個の前記体積可変部材により挟まれていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023143281A1 (zh) * 2022-01-30 2023-08-03 苏州简单有为科技有限公司 一种扫地机器基站装置

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